Nektar - Remember the Future

Nektar - Remember the Future (1973)
Remember the Future

 イメージが先行していて実態の掴みどころがない、掴みどころが見つけにくいバンドってのがいくつもある。自分の聴き込みが足りないのはあるんだけど、カテゴライズも出来ないし、説明もしにくい…、それこそを英国ロックとして言ってしまうんだけど、まぁ、実際そういうもんなんだからしょうがない。一部の英国ロックバンドはビートルズじゃないけど、ドイツで受けた、そしてタイムラグを置かずして実際にドイツで活動して評価を得ているバンドもいくつかある。そんなバンドを聴いても別にドイツでウケた理由が明確にわかるはずもなく、そうなのか…ってくらいなんだが、本日のネクターなんかも同じく普通に英国ロックなんですがドイツでウケたバンド。

 1973年にリリースされた4枚目の作品「Remember the Future」は正に人気絶頂期、そしてネクター自身の音楽的過度期に当たる作品でこの後数枚は大変評判が良い。実際自分も聴いてて一番聴きやすいっつうか手応えのあるアルバム郡なのは間違いないね。もちろん説明しにくい音なので一筋縄ではいかないんだが、普通の英国ロックバンドよりも硬派…か?もしれん。ちょっと小洒落ているっつうか頭使わせるヒネ方をしているってのはあるかも。単純でもなくてかと言って英国的に気品があると言う作風でもなく、もっとチープ、そして多くの展開…それもそのはずでアルバムではAB面合わせてのトータルコンセプト作品だったので。もっともそんなに堅苦しく聴く必要もなく、ただただひたすらに音が物語と共に展開されている、それも別にダレるワケでもなく普通に聴けるというのは見事。多分全編熱気が篭ったプレイとレベルだからなんだろうと。そして音がきちんと飽きないように詰め込まれているので一気に聴けてしまう。

 サウンドそのものは…鍵盤も歪んだギターもコーラスワークもあるし、組曲的な展開もあるから一体どんなんだ?ってなるけどさ、サイケ周辺から始まっているバンドなだけあって些かサイケ風味は感じられるけどプログレ風なワケではない。どっちかっつうとハードロック寄りだけどクィーン的とでも言うのか、アルバム自体がドラマティックな作り込みになっていて必要な音をバンドが出しているというのかね、カテゴライズじゃなくって「Remember the Future」という作品。もっと英国寄りで評価されても良いんだろうけどね。



Home - Alchemist

Home - Alchemist (1973)
Alchemist

 Wishbone Ashの初期の美しさから逸脱した要因にメンバーの交代劇が語られるが、その戦犯には大抵ローリー・ワイズフィールドの名が挙がる…まぁ、戦犯ってワケでもないけどちょうどその時期からアメリカ進出を意識した音作りになっていったってのもあってファンからは受け入れられなくなってって…それはローリーの思考する音楽性の同化によるものだ的な論があったりして、まぁ、あまり真面目に考えたこともないけど、そうかもな、くらい。んで、このローリー・ワイズフィールドってアメリカ人って言われてるんだけど、Wiki見ても英国生まれって書いてあって、アメリカ人だけど英国で生まれた人なんだろうか?それとも_S8E20間違い?う〜ん、昔からの通説は分からんからなぁ…。

 ってことでそのローリー・ワイズフィールドがWishbone Ash以前に在籍したことで知られているHomeというバンドの1973年のアルバム「Alchemist」なんてのを。元々そんな色々な諸説諸々の逸話を見聞きしていたのでHomeってのはスワンプでカントリータッチのバンドで、そこにいたローリーがWishbone Ashに入ったからなんて説でさ、だから自分的にはスワンプとかカントリータッチとか全然興味ないから追い掛けもしなかったワケです。けど、折角なのでどれどれ、みたいな感じで、またネットでアレコレ情報見ていると決してそんなバンドってワケでもなさそうなのでどうなんだろ?って聴いてみた次第。そしたらかなり驚いてね…こんなに英国的な音のバンドだったんならもっと前に聴けたのにな、と。やっぱりねぇ、昔からのいろいろなレビューとかアテにしちゃいかんです。自分で聴きましょう。どこがスワンプでカントリータッチでアメリカ的な音なんだ?どっから斬っても英国だろ、これ(笑)。そんくらい斬新で洗練されて透明感溢れる音、ともすればイエスとかJade Warriorのアイランド時代的な世界でもあるし、Wishbone Ash的でもあるかもしれない。そんな世界。

 アルバムジャケットも良いよねぇ、これ。三枚目にしてラスト作らしいけど、かなり出来上がった世界なんじゃないだろうか。ローリー・ワイズフィールドのギターが突出しているワケでもなくて…いや、アコギとか音楽的な所ではすごく本領発揮なんだけど音楽作品的な意味での活躍でギタリスト的な部分ではないしね、それが上手くマッチしててバンドとアルバムの雰囲気がよく出来上がってる。バンドの音もこの時代を考えれば高水準だろうし深みのある世界をやってるから楽しめるし、いや〜、もっと前に聴いておくべきバンドでした。それでも出会えたから良かった。ちょっとHomeの作品もチェックしてみよう〜っと♪

Pause for a Hoarse Horse
Home
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Gravy Train - A Ballad Of A Peaceful

Gravy Train - A Ballad Of A Peaceful (1971)
A Ballad Of A Peaceful

 70年代の英国ロックバンドでは何枚もアルバムを出すようなバンドはそんなに多くはなくって…いや、そういうメジャーなバンドも多数あったんだけど、その地下ではアルバム一枚で終わりとかそういうのばっかりでね、そんな有象無象の中でアルバムを数枚出せる、出していたってバンドってのはやっぱりそれなりに見所があったんだろうと。ただ、アルバム一発だけど凄かったってバンドも多いからどっちがどうってもんでもないけどさ、本来の意味での才能が無い連中がアルバム数枚出すってのはそもそもバンドの方向性とかアルバムごとのカラーとか進化とか出来ないわけで、それが出来る連中は残っていくし…みたいな構図があったり。

 Gravy Trainのセカンド・アルバム「A Ballad Of A Peaceful」は1971年にリリースされていて、ファーストアルバム「Gravy Train」がややハードロック寄りだったんで、そんな印象を持ちながら聴いたんだが、その実恐ろしいまでに音楽性が進化していて、こんなバンドだっけ?ってくらいに不思議に思った記憶がある。前はその変化が好きじゃなくてあまりターンテーブルに乗らないアルバムではあったかなぁ…。この後のロジャー・ディーンのジャケットのはもっとがっかりした記憶もあるが…。そんな懐かしい記憶を思い起こしながら再度取り出して聴いてみたのが本日のお題。

 いや〜、ハードロックとかどっちでも良くってさ、こんなに素晴らしい音だったっけ?自分の耳も大したことなかったな〜と過去の自分を恥ずかしく思うよね。何とも素敵なバランスで攻め立ててくれるじゃないですか、「A Ballad Of A Peaceful」は。どのバンドに似ているとかああだこうだ、っていう音じゃなくて英国らしくて気品のあるサウンド、もちろんロックですよ。コーラスワークもフルートもギターも鍵盤も見事に、そして楽曲のアンサンブルも音色も歌の雰囲気もどこを斬っても素晴らしい傑作のタイトル曲「A Ballad Of A Peaceful」が圧巻。クイーン以前にクイーンらしいセンスが抜群に光り輝いている意味でもセンスが買われる所だろうし、いや、この頃ってコーラスワークを前面に出したバンドって割といたんだよね。Capability BrownとかUriah Heepなんかもそうか。う〜ん、こんなアルバムだったっけ?いいなぁ。今なら無茶苦茶好みの音だわ…。



Black Widow - III

Black Widow - III (1971)
III

 70年代のハードロックと紐解いてアレコレ調べてみても、大抵は普通の…普通って言ってはアレだが、メジャーどころのバンドがいくつか並んでいるサイトくらいしか出て来ない。ネットの世界も数の論理に淘汰されてきた感があって昔みたいにニッチなものをひたすら漁るという狭い世界ではなくなってきているのが残念だ。おかげで全然探したいものが探せなくなってきてしまった。バンド名入れれば探せるけどその周辺とか、シーン周辺とかそういう曖昧な探し方でどんなバンドがいたっけ?とかなるともう全然探せないもんな。じぶんでそんなんをまとめれれば、って作った別館も面倒でほったらかしだし(笑)、困ったもんだ…。

 1971年リリースのBlack Widowの三枚目の作品「III」なんてのを…、現役時代ラストアルバムだったんじゃないかな…と思ったら「IV」なんてのもあって自分の知識には無かったので、調べてみれば発掘音源だそうで…、ま、それはまたいずれ。とりあえずハードロックとは括れないんだけど、イメージは暗黒ハードロックなんですよね、このバンド。もちろん全然イメージだけなので実態は違ってるけど、最初期の方がもっとゴチャゴチャしててワケ分からん世界だったけど、「III」くらいになると結構スッキリしてきててこの時代のロックだけど、どのジャンルとも言えない間を縫っていってるな、みたいな世界。プログレっちゃあプログレだけどハードロックてもあるし、オルガンロックでもあるし何とも…。ギターが元Cressidaの人になったからか相当ソリッドな音になって軽くなったとも言えるか。それは多分アルバムが洗練されてきたってことでもあるんだろう。

 こういう音世界の方がジューダスのファーストよりも全然深みがあるんだけど、実際にはジューダスの方が売れたワケで、なかなかこのヘンは何が売れて何が残っていくのか分からない時代だったんだなと実感する。当然商業路線じゃないけど、ってか商業路線ってどういうのかを見極めるためにこういうのもあったのかな、なんて節もあるが、アルバムジャケットの世界とは大きく異なる軽快でちょいとヘンな感触のロックアルバム。作品レベルは相当高いんだけど、この軽さがイマイチだ。曲とかひねりや空気感は勿論大英帝国感バッチリなんでそのヘンのアンバランス感を楽しめるかどうかかな。

IV
Black Widow
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Judas Priest - Rocka Rolla

Judas Priest - Rocka Rolla (1974)
Rocka Rolla

 プロデューサーの力量をヒシヒシと感じるアルバムもあればさほど感じない作品郡もあったりして、実際プロデューサーってのはどこまでそのバンドなりの音とか曲とか個性に絡むのだろう、なんて基本的な事を感じることがある。バンドがスタイルを持ってからならバンドの個性が強くなるだろうからそれを引っ張り出すという仕事に比重が置かれるだろうけど、まだそこまで出来上がっていないバンドの場合は多分プロデューサー意向のバンドの音になっていくのかもしれない。でも、そうでもないからこそプロデューサーよりもバンドがクローズアップされるワケだろうし、なかなかこのヘンの関係性って比較して聴いていかないとわかりにくいな、と思う。

 ロジャー・ベインという初期Black Sabbathのプロデューサーが手がけた作品として先日のDirty Tricksなんかも挙げられるんだけど、その前の1974年リリースにJudas Priestのファーストアルバム「Rocka Rolla」ってのがある。当然Black Sabbathで培ったヘヴィバンドの音の作り方ってのがここでも生きてくるんだろうけど、どうなんだろうなぁ〜、Judas Priestってバンドも後にはかなりの個性派バンドになるワケで、一般的には別物のアルバムだと言われるし、実際そうなんだが、じゃ、これロジャー・ベインの音なのか?って話。多分そうなんだろうと思う。サバス的な湿ったヘヴィさと陰鬱さとミドルテンポな曲が大半を占める、そして雰囲気を醸し出すための効果音などもアチコチで散りばめられているという、ホラー映画作ります的な側面はあるし、ロジャー・ベインって人の作り方だったんじゃないだろうか。

 一方、ジューダスとしてはキャリア長いけどようやくメジャー?レーベルからアルバム出せるんで、もうそれでいいよ、みたいだったのか知らんが、ある意味ジューダスらしい音でもある。ヘヴィネスさってのはテーマとして変わらない部分だったしさ。ただ、重金属感は特別にはなくって、1974年の英国ハードロック郡からしてみてもかなり埋没した作品な気がする…これならThree Man Armyとかの方が全然ヘヴィで疾走感あるメタル的でもあるし。些か時代遅れ感はあるよなぁ…ジャケットもタイトルもアレだし(笑)。ただ、この雰囲気好きですね。ダサいんだもん、リフとか曲構成とかさ、音作りもあの時代の音してるから好みだし、ジューダスの名前じゃなきゃ結構面白い部類の英国B級バンドの仲間入りだったような音(笑)。逆にジューダスの名前で駄作という烙印が押されていたフシもあって自分はあまり通らなかったアルバムだったので、聴いた時は面白いな〜ってなったのも随分古い話か。



Dirty Tricks - Dirty Tricks

Dirty Tricks - Dirty Tricks (1975)
Dirty Tricks

 こんだけブログに偏ったロックの記事を詰め込んで書いていてもまだまだ出てくる自分には初遭遇な英国ロックバンド、しかも70年代の限定されたバンドを漁っていても出てくるんだもん。割とその辺はB級レベルまで制覇してきたつもりなんだけどなぁ…、発掘リリースしてくる側の意欲も大したもんだと感心するけどさ。個人的には自主制作で何枚か制作してオクラ入りとかそのたぐいのレア盤はあまり追いかけないようにしていて、それなりのレーベルからリリースされたけど、っていうところじゃないとキリがないもん。それでもそういう中に良いのがあったりするのも事実だけど。今回はアルバム何枚も出してたのに自分的には全然遭遇しなかったバンドを見つけたのでメモ的に。

 Dirty Tricksという1975年に「Dirty Tricks」というアルバムをリリースしている英国はスコットランドのバンドで、ジャケットからしても全然期待できないし、きっとダサくてつまらんだろうな〜という期待をしながら聴いてみたりね。端的に書けばシンプルな普通のこの時代のロックで、ブルース的なギターを中心にしながらやや高めのボーカルが頑張ってるという感じ。曲は対してヒネられてもいなくてシンプルで聴きやすい。その分何も引っ掛からないという没個性さはあるんだが、どんなんやりたかったんだろ?ゆったりとしたリズムにちょいと際立つかも、的なギターリフで攻め立てているようだが…、ある種この後出てくるNWOBHMに通じるサウンドもあったりするけど…そこまでの徹底さはないし、メジャー狙いだったけど売れなかったというあたりの音か。

 しかし聴いてて思ったけどコレ、浅井コレクションに入ってるだろうなぁという予感(笑)。一般的に…って全然一般には知られてないから一般的って言葉はちょいと違うけど、Black Sabbath+Freeみたいに書かれているのが目についてね、そうなのか?って思いながら聴いてたけど、そんな曲もある、けど、ボーカルがあまりにも貧弱でそういう次元の比較にはならないねぇ。でも、そんなB級感こそが頼もしいこの時代の英国ロックです。





Automatic Fine Tuning - A.F.T.

Automatic Fine Tuning - A.F.T. (1976)
A.F.T.

 いいねいいね〜、ガツンと来ましたね〜、色々なものを漁ってて自分好みなガツンとしたロックに出会えると嬉しいです。今の時代は昔自分で探し回ってて見つけられなかったものとか手が出なかったアルバムとか軽〜く手に入れられるし、簡単に聴くことも出来るから気に入ったら買えば良いしね、ラクな時代です。それでもやっぱりB級ものなんかはなかなか現物手に入れにくくなってるのもあるんだけど…、なんとかなるでしょ。

 Automatic Fine Tuningってバンドの「A.F.T.」っていう1976年の作品なんだが、このアルバムジャケットを見たのは随分と昔の話で、とある英国ロック本のモノクロ写真程度。その時は何が映ってるのかもわからないからこんなジャケットなんだな…、気になるな〜、見つけたら欲しいな〜なんて思いを馳せるワケですが、なにせ小さいモノクロの写真一枚のみなので何だかわからん。ジューダスの「British Steel」みたいな感じだろうか…くらいに思ってた。現物のレコードはついぞ見つけることなく、そのまま忘れ去られていき今に至る。が、こうして長々とブログやってるとこういう出会もあるわけで、思い出した…これ探してたことあるな〜と。んで、今じゃ画面でジャケットをしっかりと見れるし聞けるし買えるんだが、こんなにコミカルなジャケットだったのか、これ…とちょっとびっくり。バンド名もAutomatic Fine Tuningなんだからもちょっとメカメカしいかと思ってたらなんてことはない…随分とバンドへのイメージが変わってしまったものだ。アナログで見ていたらイメージの違いに驚いただろうなぁ…。そんな誤解もありながら、とにかく聴いてみようじゃないか。

 そもそも4曲しか入ってないし各面冒頭は同名タイトルのパート1,2だし15分ずつくらいあるし、はて、強烈なギターバンドとしての情報しか持っていなかったがどうなんだろ?と思って聴いてみれば…おぅおぅ…いいよいいよいいよいいよ〜〜ギターの洪水、しかも歪んでるしツインギター…ってか二人のギタリストが弾きまくってる。ただ、弾きまくってるんじゃなくってきちんと恐ろしいほどに自由な振りしてアンサンブルが撮れていて魂入った熱いプレイが延々と繰り広げられていくので息つく間もない程のテンションの高さに圧倒される。ギターの可能性をこれでもかと教えてくれるとんでもなブツで、それでいて無茶苦茶なプログレ然としている部分はまるで見当たらず完全にハードロックの世界と言えるんだが…歌が入っているのは最後の曲だけであとはバンドの、そしてギターをぶつけてきてくれるばかり。何だろ、組曲をギター中心にひたすら弾いているというような感じで、鍵盤やストリングス、バイオリンやホーン・セクションなんかを想像させるフレーズを全部ギターでやっているという無謀な作品と言えるだろうか。

 いいから聴け、くらいに思う快作、今まで聴けなかった自分がもったいないと思った。これもっと昔に聴きたかったなぁ〜、ホント、どっぷりハマれます♪

Dragonfly - Almost Abandoned

Dragonfly - Almost Abandoned (1974)
Almost Abandoned

 初期Wishbone Ashの音を作り上げたデレク・ローレンスってプロデューサーはパープルにも絡んでてその時期のロックの世界では割と知られた人物でだけどイマイチ名を上げきれなかったのは売れないバンドのプロデュースも多かったからだろうか。あちこち作風を聴いているとかなり英国然としすぎているキライがあってメジャーグラウンド的とも言えない気がするんだけど、それは時代が経過してから思うことなのかもしれん。そういう空気感が好きな自分なんかは作品によって異なるけど、概ね好きな雰囲気を出してくれているもんね。

 1974年にリリースされたDragonflyというもちろん英国のバンドの唯一作となる「Almost Abandoned」。初っ端からもう洗練された音が飛び出してくるが少々アメリカナイズされた曲の作り方という部分が鼻につく。英国特有の湿っぽさや鬱さ加減がちょっと抜けているような感じで、かと言ってアメリカナイズされているワケでもなくって、どうにも没個性的な音にしかならなかったと言うのか…、ギターも結構弾いているし音色も嫌いじゃないんだが楽曲の流れとか雰囲気が、ね。あ、ジャケットは現行CDとかは周辺が青くて全くセンスないけどオリジナルはもっとセピア風味でヒプノシスの狙いがきちんと出ているんで出来ればオリジナルの色のがいいね。

 B級バンドになるには極端に舵を切った音を出すとか成り切れなさ感みたいなのがあってこそで、メジャー路線をキチンと狙った割に売れなかった、特に非の打ち所が無いんだが…ってのはB級には成り切れない部分あって、悪く言えば単なる売れないバンドになっちゃう。そのヘンもちろん当時は皆売ろうと思って作るわけだから狙えるワケもないんだろうけど、このDragonflyというバンドは成功を夢見て失敗しただけのバンドとも言えるだろうか。まぁ、英国ロック愛好家としては良さも見出すんで曲によってはとっても英国的で美しいギターメロディを聴かせてくれるよ、とかあるしやっぱりバックがどことなくトラッドの影響下にあるからいいんじゃないか、とかね。ま、ただ、総評はそんなトコか(笑)。しかし、ダサくていいわ…。

Public Foot the Roman - Public Foot the Roman

Public Foot the Roman - Public Foot the Roman (1973)


 ツインリードギターバンドって言われるほど思い付くバンドの数は多くなくって、80年代あたりまで進んでもあんまり出て来ない。それだけWishbone Ashの唯一さがあったってことなのか。アメリカのサザンロック界隈ではトリプルギターあたりまであるにしてもちょいと方向性違うし、ツインリードでカッコ良くってのはPraying Mantisあたりまで行かないとなかなか見当たらないんじゃ?Iron Maidenはそういう括りでもないし…ってことで、割と悩ましいので周辺バンドで…なんて思ってたら素敵なバンドがあったじゃないですか♪

 1973年に初期Wishbone Ashをプロデュースしていた方が関わったPublic Foot the Romanってバンドの唯一作「Public Foot the Roman」です。これさぁ、ジャケット見てて何かに似てるんだよなぁ…と思い出せない。サッカー場の上にUFOがいて…もちろんダブルジャケットだから見開きにしてみると裏ジャケからは宇宙人が…ってフロントの女の子がそっち見てるっていう何ともシュールで意味深なアルバムデザインでさすがヒプノシス全盛期、ジャケットだけでアルバム聴いてみたい…ってよりもアルバムを購入したいって気になりますな。んで、同じようなコンセプトのジャケットがあったんだよなぁ…ヒプノシスだったかどうかまで覚えてないけど…その内に思い出すだろう。

 さて、このPublic Foot the Romanってバンドだが5人編成でもちろん英国のバンド、しかも初期Wishobone Ashの香りがもちろん漂ってまして、あのごった煮70年代英国ロックの一端を担うバンドなんだけど、かなり洗練されていてギターもツインが美しくメロディを奏で合うってんでもないけどそれぞれの役割をきちんと担ったツインギターバンドって感じで曲はハードロックとは括れないけど、概ねAsh的な大らかさを持っている感じかな。メロディがちょいとはっきりしすぎてる曲もあるけど英国ロック好きには良いんじゃない?ただ…超個性には物足りない、言い方変えるとメジャーになりきれない部分があるけどB級としてはちょっと出来過ぎてる、か。


Wishbone Ash - Wishbone Four

Wishbone Ash - Wishbone Four (1973)
ウィッシュボーン・フォー

 遡り型でバンドのアルバムを聴く時、または集めていく時ってのはきっかけとなったアルバムがあって、その前後を漁るというパターンと最初から順に聴いていくというパターンがあった。メジャーな作品が多くないバンドは大抵その前後のアルバムから入っていくし、それなりに残っているバンドなんかは最初のアルバムから順に聴いていく感じが多かったかな。今となっては発掘音源もあったりするからそんな聴き方も大変になっている気がするけど、自分が70年代を漁る頃はまだそんなに大変じゃなくて、それぞれのバンドのアルバムリリース順にジャケットが思い浮かんだものだ。それでレコード屋で見つけたら買ってって並べていく。順番に買おうとするとチャンスを逃すから買っておいてあとで聞くって事も多かった。楽しかったなぁ〜。

 Wishbone Ashの4枚目のアルバム「Wishbone Four」はそういう意味ではもちろん「Argus」から入って最初から順番に聞き直していったバンドの作品だ。まぁ、制覇しながらじゃないから好みが出てくるバンドで、ファーストの「Wishbone Ash」はなかなか気に入ったけどセカンド「Pilgrimage」はそこまではハマれなかった。「Argus」はもちろん何度も聴いた作品になったけど、この「Wishbone Four」は何かほとんど好みじゃなくて聴いた回数も少なかった気がする。この後の「Live Dates」は割と好きで聴いてたけど…、そこで自分は一旦Wishbone Ashから離れたかな。その後のも何枚か買ったけど…ね。

 さて、この「Wishbone Four」、改めて聞いているとそっか、自分は何がダメだったかがわかるから面白い。全曲ダメというワケじゃないけど掴みであるはずのオープニング曲からしてダメなのだ(笑)。まぁ、他もそうだけどアメリカナイズされつつある部分が出て来てて、そのヘンがどうにも違うんじゃね?って感覚だったワケ。曲によってはとっても英国らしく収まってるのもあって、そこはこの線の細いバンドの繊細な音に合うんだけど、ちょいとブリブリなのやろうとしたりホーンが入ったりすると「何で?」みたいになるし。だから曲を選ぶアルバムなんだが、繊細でWishbone Ashらしい、って思う曲の大半は暗いんで…、もっと戦慄するようなツインギターのハードロックが聞きたかったんだが…ってね。もっともそもそもそういうバンドじゃないってのに気付けないってのか…、求めてはいけないんですな。

 てなことで、今回聴いててやっぱり同じ感想を思ったワケです。悪く書けば中途半端にグリグリしながら暗い曲だけは英国らしくてホント暗いし、旋律は良いのもたくさんあるけど生かせてない宙ぶらりんな作品。





Electric Light Orchestra - New World Record

Electric Light Orchestra - New World Record (1976)
New World Record (Exp)

 ジェフ・リンの名前はそんなに古くからは知らなかった。普通にリアルタイムで育ってればそりゃELO初期からの〜とかなるんだろうけど、そんなワケもなくって…どころかELOなんて全然通ってないし今に至るまでほとんど聴いてない。ブログ仲間が書いてたことがあって、そうか、そうなんだ、と思って聴いたのが「Eldorado」だった。それでもジェフ・リンって名前はジョージ・ハリソン絡みとかビートルズ云々とかで英国ロックに焦点を定めた時から出て来たんで、そのうちキチンと取り組まないと…とは思いつつ、なかなか真面目に手を出していない人の一人です。

 1976年のアルバム「New World Record」なんてのを。もうね、70年代のELOって相当売れたんだろうね、中古レコードなんか激安でどこでも売ってたからちょっと取り組もうと思ったら簡単に安く大抵手に入ったんだよ。ただ、初期のが入手しにくかったけど。んで、このバンドの場合はジャケットで覚えてるからアルバムタイトルが全然頭に入っていないのが難点(笑)。ジャケット見て、あれか、これか…とかそんな感じで何とも適当にしか取り組んでいない。今回ね、ちょっと真面目に取り組もうかと「New World Record」を聴いているワケです。そんで自分が何でハマりに行かなかったかを思い出した。やっぱ、こういうの得意じゃないわ(笑)。好き嫌いで言えば好きな部類。ただポップすぎてロック色が薄いから流れっちゃうんだな。もちろんストリングスとポップメロディの美しさみたいなのあって聴いてる分には随分と楽しい気分になるし、それこそポップの極地だしとっても愛されるべき音なんですがね。ちょっとやり過ぎかな〜。

 ただアルバム一枚普通にサラリと聴けるし飽きることもないしカラフルで楽しく気分良くさせてくれるというのは凄い。んでいつも思うけどここから先に深く進もうって気にはあまりならない…、適当に聞く時に聴けば良いかな、とかヘタなポップス聞くよりはELO聞く方が面白いかもな、くらい。誤解のないよう再度書いておくと、あくまでも好みの問題であって作品のレベルの話ではないよってことで。作品レベルはとんでもなく高いし非の打ち所がないくらいにバリエーションに富んだカラフルなアルバムで面白いし、楽しめます。強引に例えるならクィーンの80年代のアルバム郡みたいなもん。一般大衆には大受けするけどクイーンファンには…みたいな。でも、それもありでしょ。ELOか〜、まだまだだな〜、自分には(笑)。



George Harrison - Cloud Nine

George Harrison - Cloud Nine (1987)
Cloud Nine

 ふと胸キュンな気分を味あわせてくれる音が気になって、ジョージ・ハリソンをライブラリから探してみる。随分昔になるけどビートルズは勿論ほぼ制覇して、その後はそれぞれのソロアルバムなんかに手を染めていくんだけど、大抵はジョン・レノンから入っていくし、平行してポール・マッカートニーへ進むのが王道だろう。ジョンは好きだったから全部集めて聴いてたけど、ポール・マッカートニーのは何かを聴いて全然好ましくなくって、手を出さなくなっててソロ関連はベスト盤くらいしか持ってなかった。一方でリンゴ・スターのアルバムならまだある程度持ってたし聴いてた…まぁ、面白くもなかったけどそれなりに、くらいか。そんでジョージ・ハリソンとなるとこれが意外に一番独り立ちしてやってるんじゃない?ってな感じでね。もちろん天才ジョン・レノンの足元にも及ばないが、一般的なミュージシャンとして普通のレベルでやってるってトコでさ、ビートルズって名前が売ってるのはあるが音的にもまぁ、そこそこ、って。んで、アレコレやりながら一躍ヒットとなった驚きのアルバムがコレ。

 「Cloud Nine」1987年リリースの誰でも知ってるアルバムジャケット。ジョージ・ハリソン一連の作品からすると実はあまり変わってないんだがジェフ・リンのプロデュースが臭くてねぇ〜、それがTravelin' Wilburysに繋がるくらいの仲の良さなになる。ただ、とっても良くジョージ・ハリソンの中味を引き出しててだからその中味の人間性が売れたアルバムなのかな。当時は「Set On You」のヒットで手を出したアルバムでしかなくて、そんなにアルバム的にきちんと良かった、という記憶はない。何か暗くて落ち着いた大人のアルバムだな、ポップスってのもキャラキャラしてないから違うし…ってくらい。クラプトンのギターとかも全然マイルドでつまらんかった。

 ところが何年もして聴いていると、そして今回もだけどこんなにジョージ・ハリソンらしいサウンドのアルバムだったんだ…と。そりゃもちろんキャッチーにしている部分はあるけどジョージ独特のモノ悲しさとか出ちゃっててさ、メロディセンスも胸キュンなワケよ。「Set On You」が浮いてるだけで他はもうそんなんばっか。アルバム冒頭のタイトル曲「Cloud Nine」なんてクラプトンのソロアルバムか?と思うくらいだしさ…、しかしクラプトンってこういうセッションだとホント個性発揮してくれるよねぇ、一発でクラプトンだろう、あクラプトンしかこんな入れ方してこないな、音色もフレーズもさ〜みたいなの判ってしまう。そしてさすがのブルース・ギターなワケです。その時点でこの「Cloud Nine」というアルバムが決して脳天気な作品じゃないってのが予想できる。ジョージ自身のギターもスライドなりインドなりで面白いしクラプトン絡むと更に多様化して、実はドラムもリンゴ参加してますみたいな派手じゃないけどなかなかのメンツ揃ってるから良い感じ。こんなアルバムだっけなぁ〜、ものすごい良作でジョージ・ハリソン史上一番の作品かも。気分がハマるとホント素晴らしくハマる傑作。



Ronnie Lane - See Me

Ronnie Lane - See Me (1979)
See Me

 イカンなぁ〜、どうにも昔ほどロックに熱くなれていない自分がいる。ブログ見てても淡々と書いてるし、そもそも聴いてても熱が入ってないのも分かるし…、ってか聴くと熱くなってるんだけど、続かないってのかな、何か飽きちゃう。そこまでテンション保てないのが多い。ただ、幾つかそうじゃなくって何度も何度も聴いているのもあって、多分自分的にはその「熱くさせてくれる」というハードルが上がりすぎている、もしくは超狭いゾーンになっている、と言うことだろうと思ってるんだが、まぁ、要はちゃんと聴けよ自分、って話。

 久々に違う意味で熱くなれたアルバムです。ロニー・レインの現役遺作になるのか?「See Me」というソロ活動後4枚目のアルバムで、1976年に録音開始したは良いけど例の病気が発症したことで録音は中止、その後ピート・タウンゼントとのジョイントアルバム「Rough Mix」の方が先に出来てしまったが、その流れからかピート・タウンゼントがこの作りかけのアルバムを完成させることを手伝ってくれて、おかげでエリック・クラプトンとのジョイントも実現した作品になり、ようやく1979年にリリースされたという足掛け3年以上のアルバム。もちろん制作初期の作風と発症後の作風では趣が異なるのだろうし、聴いていてそんな気がする曲のトーンも幾つか感じられるが、元々脳天気で明るい曲ばかりを演る人じゃないからロニー・レインってこういうモンだよなってのはある。でもねぇ、やっぱりちょっと切なくなりますね。結局1997年まで生き抜いたんだからこれが最後ってのもちょっと意味合い異なるんだけどね。

 作風はいつも通りのスワンプ的と言うのかな、ジョージ・ハリソンとか同じ香りなんだけどどうしても何か悲しくなるような歌声と曲、ロックなのにさ。そういうハートに染み入るってのを最近体験してなかったからじっくりと染みこんで来てしまって…冒頭の文章になるワケ。やっぱり自分は弱い人間なんだな〜とか暗い人間なんだな〜、とか甘えてるな〜とか思っちゃうワケで(笑)、そんなのをこういう音と歌で聞かされるとハマっちゃう、みたいな。ノリノリの時に聴くもんじゃないです。で、今ダウンか?と言われると別にそんなこともないんで、構えることなく普段の時にふとこういうのがハマっちゃったりね…、ロニー・レインいいな…。





Wilko Johnson & Roger Daltrey - Going Back Home

‪Wilko Johnson & Roger Daltrey - Going Back Home (2014)
Going Back Home

 ある程度の年齢まで行った人間ってのはもちろんプロだからこそってのはあるが、普段から歌っていないと数年後の活動時にすぐに声が復活するってもんでもないらしい。ストーンズのミックなんかでもそうだろうけどエクササイズと健康管理は欠かせないしもちろん歌っているだろう。他のミュージシャンでももちろん歌ってなけりゃ声が出ないって話になる。それを活動としてつなげているのがロジャー・ダルトリーかもしれない。ふとした時に見つけたウィルコ・ジョンソンとのジョイントアルバムはちょっとびっくりしたけどリリースが楽しみな一枚だった。

 「Going Back Home」、アルバムジャケットもかなり良いよね。気取らずありのまま、そしてセンス良く見せてくれているしちょっと古い感じがするのも狙いだろう。名前を見るだけで興味津々なんだけど、実は自分的にはWilko Johnsonって人は全然通ってないから知らない。Dr.Feelgoodの活動がメインだろうけどほぼ聴いてないしこのヘンのロックってあんまり通ってないんだよね。パブロック系っての?まぁ、でも大体の音の想像はつくし、ロジャー・ダルトリーが歌うなら多分その世界になっちゃうだろうからなぁ〜なんてのもあって面白そうだと。

 聴いてみると意外なまでにすんなりとロジャー・ダルトリーもハマっているしウィルコ・ジョンソンの曲ももちろんシンプルでストレートなロックばかりだから良いコンビネーションになっててさ、ロジャー・ダルトリーも新鮮だったろうし楽しんだんじゃないだろうか。YouTubeにライブ丸ごと上がってるから見てても随分と良い感じでバンドって雰囲気でやってるしロックしてるよね。ただ、ロジャー・ダルトリーってやっぱりこういう一本調子のバンドの曲を歌っていると自分自身も一本調子だからかちょっと飽きてくる面があるかな。普通のバンドはそういうもんだろうからアレだけど、比較がThe Whoだからイカンのだろうな(笑)。

 ってことでこの「Going Back Home」はストレートなロックが詰め込まれた一枚。ウィルコ・ジョンソンの体調からしてもこの一枚で終わるだろうけど、かなり面白い音を残してくれたなと。ヘタにソロアルバム出すよりも全然面白いぜよ、ロジャー・ダルトリーよ。



Rod Stewart - Live 1975-1998

Rod Stewart - Live 1975-1998 (2014)
ライヴ・ベスト1976~98

 もうCDって売れてないんだろうなぁ…と思うのは売ってるCDの価格に表れている感じでさ、実際売れてないみたいだけど、そういう意味では今後の音楽ってどういう供給になっていくのだろう、とはちょっと考える。DL中心ではあるんだろうが、そうでもない気がしていて、自分も適当なのはDLだけどやっぱ大事にしたいものは現物買うワケで、そんで買う量ってのはそんなに変わらないワケだからCDという媒体が売れなくなっているだけど音自体はそのまま、なんだが確かにその手前の音はYouTubeなり何なりで聴いて「要らねぇや」って思えばそのままだし…、今までもラジオとかで流してたのと同じ意味合いだしCD屋での試聴コーナーも同じなんだけどな。単に音楽よりも魅惑的なアイテムにカネを使うことが多くなっただけだろうか。

 ロッド・スチュワートの4枚組CD「Live 1975-1998」、国内盤ですら4,000円、未発表ライブ多数入ってるワケなんだが、こんなプライス。もったいないと言うか、そんで良いの?みたいな感じ。以前にビデオなどでリリースされていた音源だけってのもあるから総合的な価値はさほど高くないみたいな部分もあるらしいけどね。それはニッチなファンにとって、という意味で、自分みたいに適当にロッド・スチュワートを聴いている人間にしてみると、Faces時代のライブは結構興味もあって聴くのもあるけど、ロッド・スチュワートになってからのライブなんて全然聴いたことないしそっちに興味も行かなくて今回のリリースは何かと面白そうだってのがある。1976年から98年までのライブが各所からベストセレクトでひたすらに並べられていて、これはもうベスト盤ですね。新しい時代に歌われる古い曲の深みもあれば当時新曲だったんだろうという古い曲、アルバムリリース時だからこそライブで歌われた曲などロッド・スチュワートって人のロック以降のライブがこんだけ聴けるのはいいよ。

 まぁ、偏屈ではあるけどやっぱり古い時代の方がライブ感あるし密度が濃い気がする。新しくなればなるほどに器用になっていくと言うのか…もちろんそれでもロッド・スチュワートという楽しみはあるんだけどさ。サラリと一回通して聴きながらの感想なんでまた印象変わるのかもしれないけど、今聴けば結構なロックだったじゃないか、と言うことに気づいた。





Jeff Beck - YOSOGAI

Jeff Beck - YOSOGAI (2014)
YOSOGAI

 そういえば今年も年初から来日公演ラッシュだったんだな…と。クラプトンやストーンズ、ポールなんてのも普通に来ちゃったりしてたワケで、そして続いてはボブ・ディランにジェフ・ベック、何故か新宿にはジミー・ペイジまで来てきるという始末で3大ギタリスト全てがこの2ヶ月で来日しちゃってくれてるし加えてビートルズとストーンズにディラン。一体今はどういう時代なんだ?と首を傾げたくなるってもんだ。若い連中にもこのヘンの味って伝わってるのかな…とやや懐疑的にはなるけど、まぁ、良い時代になったもんです。

 久々にこういう来日記念盤的な特別アイテムを見かけたので妙に新鮮だったからついつい…(笑)。ジェフ・ベックの来日記念盤「YOSOGAI」なんてので3曲入りのホント、おまけみたいなモンだけど気になるっしょ。案の定ライブではコイツに入ってる最初の「Loaded」という新曲から始まってるワケで、ファンも「ん??」ってなるから気になるしそれで今じゃネットで曲名とかわかるから何に入ってる?ってことになりつつも新曲?ってなってしょうがなくこの来日記念盤を買わざるを得ないという仕組み。上手いです(笑)。この曲、聴いてるとあのジェニファー・バトンがいた頃の音…メタリックノイズサウンドを出しまくっていた頃の曲なのかな、と思うようなスタイルで刺激的。ただちょいと短いか?2曲目はファンキーで歌もあるんだけどベックのギターフレージングが強烈過ぎて歌なんて誰も聴けないというくらいの代物で、アルバムには入れないけどここでだしとくか?なんて思うくらい。やっぱり強烈に凄い。最後の3曲目はライブモンでイメルダ・メイとのラブバラード…ってかスタンダード曲なんだが、多分ベックがガキの頃からこういうのあって、聴いてたんだろうな、ものすごく味があって哀愁があってどちらも本領発揮。こんなんもサラリとやってくれちゃうのがベックの凄いところ。

 そんな幹事で3曲入りなんだけど、集中して聴けるからどの曲も味を搾り取るまで楽しめて良いね。ロックの中のジェフ・ベックっていうジャンルを築き上げてるもんなぁ…。



Asia - Gravitas

Asia - Gravitas (2014)
Gravitas

 プログレバンドの連中ってのは元々技術もあるし音楽的センスを持っている人間も多いからか今でもシーンで活躍する人が多いように感じる。まぁ、勝手な解釈かもしれないけどやりたい音もやれるけどやらなきゃいけない音も出来るワケで、狙い通りに出来るっていうのも才能、それでも完全にポップシーンに入ってくるってことはなかなかない。その中で一般のポップシーンに見事に入り込んでしまったバンドながらも本格的なメンツで再結成して活躍しているのがエイジア。そもそも出て来た時点で裏切り者呼ばわりだったワケだから今更どうのもないけどね。

 「Gravitas」というアルバムでさ、自分は全然エイジアに想い入れ無くって、どっちかっつうとキライな方だし(笑)、全く期待していないワケですがね…、割とアチコチでこのジャケットを目にしてしまって、もちろんロジャー・ディーンで、素晴らしいジャケットだから目に付くんだよ。んで、目についてやっぱエイジアだろ、しかもスティーブ・ハウ抜けてるじゃないか…と言うところまで気づくワケ。でもさ、スティーブ・ハウ抜けても全然問題なんじゃね?ってのもあって、もしかして…なんて思いながら一応聴いてみるかな〜って。聴くとさ、最初っからもう感動的なまでに透明感溢れて清々しい合唱とサウンド、何の引っ掛かりもなくサラリと流れるけどやっぱりちょこっとプログレ風味的な部分もあってホント、よく出来てるなぁ〜と感心。こりゃ、売れるだろう、って思うもんね。

 実際は知らないけど、どう聴いてもこの「Gravitas」の中心はジェフリー・ダウンズでしょ。んで、ジョン・ウェットンが快活に歌っていることからしてもジェフリー・ダウンズがジョン・ウェットンの歌を想定して作った作品群=エイジアになってるんじゃないかな。いや、それでエイジアは成り立つんだから良いしなんの問題もない。んで、いつもの自問自答…「これ、3回聴くか?」となると…ね。しかしよく出来てます。一般人には感動的なスタイルかもしれないなぁ。



Curved Air - North Star

Curved Air - North Star (2014)
North Star

 春ってのは新作リリースラッシュ時期なのかね?3月とか年末なら決算期で売りに走るって意味でリリースラッシュとか分かるんだけど、そうじゃなくて4月…、あぁ、売れるものはそういう時期に出すからそれ以外のロックなんて、しかもニッチな世界のバンドの音なんてのは後回しになってるから4月のリリースが多いってことかも。勝手な解釈だけど売る側のスタンスで見れば分からなくもないか。何はともあれ色々な気になる音がリリースされてくれるのは嬉しい次第。

 何と38年ぶりの新作スタジオアルバム「North Star」をリリースしたCurved Air…、そうソーニャ・クリスティーナ率いる、ってのが相応しい、即ちソーニャ姉さんしかいない復活劇で、売るためにバンド名を使っているとしか思えないのだが、一応ドラマーにはオリジナルメンバーのフロリアンが参加していて、ギターは「Air Cut」以降に参加していたカービー君なので変形ではあるけど再結成名義を使ってもいいみたいなトコあったんだろうか。肝心要の音楽ってのは一体どうなんだ?ってのは売ることとはリンクしないようだ(笑)。

 とは言え、やはりCurved Air名義での新作でソーニャが歌っているとなれば聴きたくなるってのが心情でして、しっかりと手を出してみました。そもそものCurved AIrの楽曲群の再録音曲もいくつか、ポリスのカバーまで入ってくる始末で、このヘンはやや意味深…、ソーニャのソロのリメイクもありきで純然たる新曲は7曲程度、それでも十分と言える気がするが、それがまた結構Curved AIrの音出してるから面白い。近年に至るまで40年程空いていたワケだが、このような音を出すバンドは無かったし、今もない。だからCurved Airとしてこの音を出してくれているのはシーン的にもアリだろう。ソーニャの艶かしい歌声はさすがに艷やかではないけれど十分にあの時代を感じられるものだし、ドラムが意外なことにそのままの音だし…ギターも相変わらず上手い。気になるバイオリンはやや出番が控えめではあるけどしっかりと存在感を出していて曲に華を添えている。結構いいな…。



Diabulus in Musica - Argia

Diabulus in Musica - Argia (2014)
Argia

 何か春になると様々な女のコ達のバンドが新作をリリースしてくれるようで、この後もいくつも続くようだが全部聴き切れんし、何枚も聴いてるとどのバンドのでも同じに聞こえてきて飽きてしまうんだよな(笑)。それだけ真剣に聴いてないってことですが…、突出した個性とか音とかあるとやっぱり聴く回数増えるんだけど概ねそれっきりってのが多いのがどうにも。もっとじっくり聴いてるのばかりでブログを占めれば良いんだろうけどそうもいかないし、まぁ雑食手当り次第になってくるワケですが、基本嫌いなものは出て来ないですね。キライだけど聴いてみないと…ってのは忘備録的に出てくるけど。

 Diabulus in Musicaと言うスペインのシンフォニックメタルバンドの新作「Argia」なんてのもリリースされるってことで…、ん?どっかで聴いた名前ふだぞ?って思って自分チ探してみればしっかりとブログにも記事が残されてて、そうかそうだったな…などと観直している程度の認識。それでも自分の感ってあんまり変わらないのか、なんかAmazon見てて気になるな、っていう本能が今回も働いたってことですがね、ま、それじゃイカンので、軽く読み流してください(笑)。

 そんな不埒なきっかけなんだけど、前作「Wanderer」と新作「Argia」なんてのを一気に聴いたりしちゃってます。何でって聴いてたら結構綺麗で一生懸命シンフォニックやろうとしている姿がいいなぁ〜なんて思ったから。そんな聴かせ方ではいけないとは思うしそう聴くのも失礼だと思うんだけど、スペインという辺境で一生懸命こんなシンフォニックメタルにクワイヤ入れて全然ゴージャスじゃない音なんだけど頑張ってますみたいなのを出されると「お…、おぅ…」と言いたくなっちゃうんです。実際はカネかけてやってるのかもしれないし、知らないんだが、ハイアマチュア的なセンスなのかな〜なんて。国の違いによるものかもしれないが。

 デスボイス減ったんじゃない?もっと対比が必要なシーンでツボを得た時にしか出してこなくなったってのか。歌はかなり艶やかに伸びのある声になってきて、いずれWTとかDelain化するんだろうという予感はあるが、今はコレで良いでしょ。聴かせやすい声出し楽曲も聴きやすい。柔らかい感じのメタルではあるけど。あと数枚の間にどう進化するかで決まってくるバンドかもね。



Delain - The Human Contradiction

Delain - The Human Contradiction (2014)
Human Contradiction

 何事も大抵ひと時代10年区切りくらいだろうか、音楽に至ってはもっと短いのかもしれないが、その分サイクルがあって一旦廃れてもまた巡り巡ってくるというリバイバル的な部分はあるから救われるというのもあるかも。即ち10年選手くらいになるとひと時代過ぎ去っていて、その時点で進化している、もしくは超メジャーバンドになっている必要があるんじゃないかと。最近は自分も歳を重ねたせいもあって10年ってのがそんなに長くは思えないんで、今からだと10年前って2004年でしょ、ついこないだだし(笑)。そんな事をふと考えながらの一枚、こちらも新作です。

 Delainの4枚目のアルバム「Human Contradiction」です。元々がWithin Temptationの要でもあった鍵盤の兄ちゃんのプロジェクト的にスタートしているのもあって、音楽性は兄弟の差はあれど、Within Temptationとまったく同じ路線。この「全く同じ」ってのがなかなかなぁ…、それなりにやっぱり良質なので気になるし、アルバム聴いてもその時はきちんといいなと思えるんで別に悪くないんだけど、どうしたってWTなワケで…、今回向こうはもっと更に歌謡メタルが発展しているんだけどこちらのDelainの「Human Contradiction」はそこまでは歌謡メタルに進んでいない…、もっとスタンダードにシンフォニックメタル界隈に留まっているとは言える。ただ、メロディや音というのか…メタルなのにゴツくなくってえらく柔軟に聞こえる部分なんかは歌謡メタル的でそういう意味では進化しているっつうか時代に合わせてきているっつうのはあるが…。

 グデグデと書いてるが、作品としては良質な作品で聴きやすくてキャッチーなので良いんだと思う。自分もそういう意味では流していて心地良いのは心地良い。音楽ってそういうのが大事だからそれで良い部分は多いハズ。ただ、何か毒気が無くなってしまって面白くないところもある…これはWTも同じだけど。その分Nightwishなんてのは今でも尖ってるし、Lacuna Coilにしてもゴツゴツなトコ残しながらの進化だし、好みの問題なんだろうなぁ…。





Anvil - The Story of Anvil

Anvil - The Story of Anvil (2009)
アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~ [DVD]

 こないださ~、ちょっと時間あったんで何かないかな~ってテレビいじってたらやってたから「お?」と思ってね、ようやく見ましたアンヴィルの映画「アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~」ってヤツ。公開当時に話題になってたんで気になってはいたけどそこまでして見るか?ってもんでもないからそのままになっちゃっててさほど意識はしなかったんだよね。まぁ、多分オヤジの青春物語だろうってのはアレコレ聞いてる話では想像してたんだけどさ。

 まぁ、見始めると始めっからモーターヘッドのレミーやらガンズのスラッシュやメタリカのラーズなんてのがアンヴィルを語るワケで、結構なドキュメンタリーなんじゃねぇの?って錯覚する所から始まるんだが、突如現状の日雇い労働してるメインの二人が映るワケよ。あぁ、バンドマンってのはこういうモンだよなぁ…とか思っちゃうんだが、そこから離脱しないでず~っとやってるのか、ってのが凄さなワケ。しかもちょこっとデカい夢に足突っ込んじゃなった経験あるから余計に抜け出せないってか…、男的にアホさ加減が判っちゃってねぇ。だから世の男達が共感したワケよ。ヘヴィメタバンドのドキュメンタリーだけど、別にヘヴィメタ関係なくストーリーは進んでいくし音楽はほとんど流れないからそこは話題だけの話で青春映画として見れば良いんじゃないだろうか。軽い気持ちで見たけど、笑いと涙のオンパレードってそのままだ(笑)。彼らの奥さんたちが最高に素敵です。

 1984年のスーパーロックで名前知って…ってのは自分もそのままだしね。2006年のラウドパーク参加も何となくまだいたのか、くらいはあった。それがこの映画の起承転結でもあって、ある意味ビッグ・イン・ジャパンなとこあるバンドだったんだな。んで、今は2013年のワッケンのライブ見ながら書いてるんだが、そういうフェスに出てくるようにはなって、そこそこ客も入ってるからまともな生活になってきたんだろうか?再度の夢を叶えつつあるんだろうか?そうであってほしいと願うのはこの映画見た人皆が思うだろうなぁ。やっぱピュアにロックするってのはかっこ悪いけどかっこいい。何か温かいものを感じる良い映画だったな。それにしてもこれじゃ売れないだろうなぁ…(笑)。

Anette Olzon - Shine

Anette Olzon - Shine (2014)
Shine

 バンドに所属している時は光り輝くがソロになるとどうしても地味になるケースってのは多い。受け取る側のイメージだけの話かもしれないし、そもそもバンドの音と違うことやりたいからソロを出したりするワケだろうから、リスナーが求める音とは異なるのが大半なのでしょうがないんだろうけど。今回はそういう意味では真逆に働いたケースかもしれんな…とか思ってたり。2011年暮れあたりに起きたNightwishのゴタゴタにより急遽のボーカル交代劇、それはそれで良い方向へと収まったが、その立役者となったボーカルのアネッテ・オルゾンのお話です。

 こないだ「Shine」ってソロアルバム出したみたい。そもそもNightwishの音楽性に彼女は違う息吹を与えてそれをバンドも良しとしていた時代もあったがやはり欲求不満が出て来たのもあってか原因はともかく良い時に良い選手交代してNightwish側も○。そしてアネッテ・オルゾンの方はNightwish離脱以前からソロアルバム計画は進んでいて、ゆっくりと進めていたらしいので脱退して慌ててと言うものでもないらしい。そりゃ元々の歌質からしてもこういうソロアルバムになるだろうってのは予想できたしハードなのはないだろうってのも想像できたし、じゃ、それが面白いかと言われりゃ全然そうでもないけど、ただスウェーデンの歌姫として深みのある音楽で歌を歌っているという部分もあってアルバム「Shine」はかなり良質で高品質な作品に仕上がっている。好みとか別としてバリエーション豊かな曲が散りばめられキラキラした雰囲気とヨーロッパ的な荘厳で高貴な雰囲気を持ち合わせていて、もともと歌はとっても上手いので安定して聴けるワケで。ロックというカテゴリを離れてみればホント、良い出来映えです。

 ただ、ま、そのロックというカテゴリってのが自分には重要でして、落ち着いた歌モノなんて聴いてもねぇ…。曲に寄ってはそりゃもちろん歪んだ音でのテイストもあったり荘厳なゴシック調だったりするのもあるが、何とも面白くない。ソフトすぎるんだよな〜、そういうのがやりたかったからソロなんだが…。しかし、ホント歌は上手い。Nightiwshでの活動なんて比じゃないくらいに上手いんで、普通にこういう路線進んでた方が名を挙げられたかもしれないね。

Panic Room - Incarnate

Panic Room - Incarnate (2014)
Incarnate

 最近ウェブでアルバムの評価とか感想とか見ようとしても全然出て来ないんだよな。アマゾンとかHMVとかカケレコとかの売るためのレビューは見えるけど、そうじゃなくて個人の人達が色々なことを好き勝手に書いてるのとかが一番面白いんだけど全然見つからん。ブログが廃ってきてるからそりゃ減ってるんだろうけど、じゃTwitterとかで探せるのか?ってぇとそんなもんマトモに140字で書けるハズもないからアテにならんでしょ、Facebookとか知らんから見ることないし…あるのかな、そういうの。じゃ…どうやってるんだ、みんな?結局口コミとか本なのか?時代逆行してる?それとも自分が情報収集知らないだけ??わからんなぁ…。結論的に誰も真面目にそんなもん書いてない、書くの自体が廃れててさっさとYouTubeなりiTunesでなり聴いたり買ったりしろ、みたいな話なんだろうか。残念なことだ。もっとファンが好き勝手に書いてる方が面白いし偏らないのに…。

 こないだリリースされたばかりの英国のPanic Roomというバンドの4枚目「Incarnate」。バンド名がいいな~ってのと英国ってのが良いので聴き始めたバンドのひとつなんだけど、今回はちょいとメンバー替わったせいか自分好みじゃない方向に進化していったみたい。もちょっと鬱で暗くてドヨ~んってのが良かったんだが、今回は割とフュージョンチックな爽やかさが出ていて、まぁ、歌ももともと可愛らしい声質ではあるから儚さからあどけなさみたいな歌に聴こえてしまうのもあって全体的に中性的なアルバムになってる。それはそれで面白くて魅力もあるんだが、このギターの音はダメだ。そんなにこだわりなく聴けたんだけどなぁ…、まぁ、その分アン・マリー嬢の歌声を堪能しましょう。そんな雰囲気。

 Panic Roomってどういうバンドになるのかなぁ…ネオプログレ?ボーカルシンフォなんて書き方もあるのか…、元々のKarnatakaってバンドが好きだからそっちのケルト的なの期待するんだが、そういうのは割と消えててねぇ…バンドの進化ってのは難しいんだなぁ。コアーズみたいに派手にキャッチーにやってしまえばいいのに、とも思うけどな。



Lacuna Coil - Broken Crown Halo

Lacuna Coil - Broken Crown Halo (2014)
Broken Crown Halo (Deluxe Edition)

 ガツン、が聴きたくなった。いつも見ている読者の方には「またか」だろうけど(笑)。ちょうど良い所に新作が出ていたので脈絡もなくヒョイヒョイと手を出すワケです(笑)。いつも期待を裏切ることない安定のゴシック・メタルバンド、Lacuna Coilの新作「Broken Crown Halo」です。聴きながらいつデビューだっけ…って見てたら1998年、でもその前に下積み時代があって1994年頃から活動しているらしい…もちろんイタリアでのお話なんだけど、へぇ〜、ってことでこの女の子そろそろ子供でも産んだんかな?なんて思って見たら1972年生まれだそうで…、もうそんな歳だったのかと驚いた。それでこんなヘヴィーでアグレッシブなバンドのフロントやってるんか?凄いな。

 ってことでLacuna Coilの新作「Broken Crown Halo」です。まぁ、当然ながら安定のクォリティなので最初っから全く期待通りの音、そして安定の重低音、そりゃもう7弦ギターに5弦ベースですからね、聴き取れないくらいの重低音ですよ…そういえばBabymetalもこの重低音だったな、と脈絡のない繋がりが脳内で発生しているが、イタリアに於けるベビメタなのかもしれない(笑)。ただ、以前は邪魔だな〜と思ってた男ボーカルのアンドレア君が結構出番多くなってて、しかもなかなか太くて気合の入った歌になってる感じがするんでバランスよくなったかもしれん。ちょいと弱いのかな〜ってのは歌メロ…歌メロってもメロディそのものは不思議なものが多くて面白いんだけど、もちっとイタリア的なの欲しかったかな。大したことじゃないけど、少しだけね。それ以外はある種完璧かも。何度も聴かないだろうという自分の嗜好はあるだろうけど、非の打ち所がないくらいのアルバムの出来映えだろうと。

 しかし、うまい具合にゴシック経由で重低音メタルへシフトしていったかな、というアメリカへの接近は良いポジションを確保した感じだ。それでいてこの高品質な作品、ポップでキャッチーに寄るワケでもなく面白い形での進化と言えるか。曲によっては結構チャレンジしてるのもあるし、何気に毎回追いかけているバンドの一つだなぁ。いいわ、これ。






It Bites - Big Lad in Windmill

It Bites - Big Lad in Windmill (1986)
Big Lad in Windmill

 世代によって当然ながら聴いてる音楽が違っているし古き良きモノを漁るほどの人間もそうそう多くはいないので一般人との中途半端な音楽会話は大変疲れるのだ。もう何度も経験しているのであまりそういう咆哮に会話を進めないようにするんだが、興味津々で聞いてきたり語られたりするとさ、しょうがないから話を合わせたりするんだが、知らないモンは知らないし、相手はロックだから知ってるでしょ、って感じで話してくる…知らねぇよ、そんなもんロックじゃねぇし、とか正面からは言わないけどさ、そんなこともあって疲れる。でも、ふと思ったのはつくづく一般人との会話のロックというレベル感と自分のロック感のズレの激しさ。これってどうしたモンだろう、と考えちゃうもんな。ま、しょうがないか。

 ジェネシスフォロワーってワケでもないだろうけど、ちょっと名前が見えたのでそういえば昔聴いて全然受け付けない音だったけどどんなだっけな…って聴いてみたのがIt Bites。1986年のデビュー作「Big Lad in Windmill」なんてのをチョイスしてみたけど、こんな音だっけ?昔々…そう、リアルタイムの頃だけど、It Bitesが出て来て次の「Eat Me in St Louis」ってアルバムくらいで知ったんだけど、その頃はプログレバンドなんてカテゴライズでもなくってTears For Fearsとかそんな感じの類の流れのバンドくらいにしか言われていなかったし、自分がプログレとかさほど知らない時だったからそっち系で語られていたとか知らないし、ヘンなポップスバンドのひとつでしかなかったんだよね。それがいつしかプログレ脈で語られるバンドになってて、いつも名前見て、「何でだろ?」って思ってたんだが、そういうのもあって聴いてみた。でも、やっぱその印象は変わらなかったが…。

 評価高い所は高い。でも、何だか全然わからん音に聞こえた自分はつくづくこのヘンの音が苦手なんです。多分鍵盤のお供ダメだし歌声もダメでギターの音もこの音は苦手。何か全てが苦手で曲もアレンジもどーにも苦手。自分にはハイレベルすぎます、多分。言えるのはプログレではないだろ、ってことだが、プログレ感覚ではある、か。ん〜、偽物風な音に聞こえるのは言い過ぎか?それでもカルト的にファンが付いているバンドっぽいので迂闊に書けないけど。ロックには色々あるな。




Popol Vuh (Popol Ace) - Popol Vuh

Popol Vuh (Popol Ace) - Popol Vuh (1972)


 プログレバンドって今じゃもう多岐に渡りすぎていて形容詞にもならないくらいなんだが、その昔ではジェネシスフォロワーってのが一番多かったように記憶している。それだけポピュラーだったと言うのもあるだろうけど、フォローできる範疇のギリギリのラインだったんじゃないかな。クリムゾンとかフォロワーの域に辿り着くまでこんなんだしフロイドはフロイド以外がやっても面白く無いだろうしEL&Pはメンバーの力量に負う所が大きいしイエスはフォロワーも何もあのままになっちゃうだろうし、ってことでジェネシスが一番汎用性の有るフォーマットだったんじゃないだろうか。イエスも構築美的にはそれに近いと思うが。そんなことでジェネシスフォロワーバンドをちょこっと探してたらポポル・ヴーが出て来て…ん?何で?ってのがきっかけ。

 1972年にリリースしたデビュー・アルバム「Popol Vuh」を聴いてみて、こんなバンドだったのか!?なんて無知ながらに驚いたのだが、よくよく調べてみればドイツのあのポポル・ヴーじゃなくて同名異バンドのノルウェーのバンドでした。へぇ〜、知らなかったなぁ、と言うか気にしてなかっただけかもしれないが、その後こちらの方がポポル・エースと改名しての活動になったらしいが、へぇ〜、ってことで聴いている。これがさ、ジェネシス云々はともかく、見事にこの時代のプログレを体現しているバンドでノルウェーながらも英国ベースな雰囲気でメロトロンも美しく鳴り響き、如何にもプログレです的な雰囲気な楽曲が並ぶ美しいアルバムで、隠れた名盤ってヤツですな。アマゾンで手に入らないのが残念だが、YouTubeで聞けるしカケハシでも買えるし何とかなるでしょ。

 結構ロックな骨太さを持った曲があったりR&Rに近い雰囲気をもたせたものもあったり、実験的ではあるけどキャッチーにネられてる歌メロなんかもしっかりしてて若い頃コレ聴いてたら密かに愛聴盤になっただろうなぁ〜。かなり面白い作品。いつものことながら知らないアルバム、バンドってのはホントに数多くあるからまだまだ出会いが楽しめます。



Tony Banks - A Curious Feeling

Tony Banks - A Curious Feeling (1979)
A Curious Feeling

 ついでながらほぼ馴染みのなかったジェネシスメンバーソロ作品に手を出してみた。もちろんフィル・コリンズのハズはなくってトニー・バンクスですね。フィル・コリンズについてはどうにもロック的見地からの正当評価をすることが出来ないので、自分的には多分永久にNGでしょう(笑)。これはねぇ、また何かの機会に書くこともあると思うけど、ポール・マッカートニーと同じで顔がダメってのともちろん声ややってる器用さがダメってのが大きい。音楽界への貢献や彼自身の評判ってのは凄いしさすがですなぁ〜ってのあるけど、ロックリスナーなんて所詮好き嫌いですから、そんなモンです。

 さてトニー・バンクスの初ソロアルバム「A Curious Feeling」は1979年にジェネシス活動休止時にリリースされていて、こちらはさすがにジェネシスのサウンドメイカーでもあるが故、ほぼ全てを自分で作り演奏しているという完全ソロアルバムに近いものに仕上がってて、それがまた陰鬱なジェネシス面を醸し出していて、忘れ去られてしまった歴史の彼方に有るピーガブ時代のジェネシスを彷彿させる音になってる。ここで驚いたのは不ドラムにチェスター・トンプソンはともかくながら、ボーカルにString Driven ThingにいたKim Beaconを採用したことか。世間的に見れば無名のボーカリストなんだろうけど、String Driven Thingの後期アルバムを飾っている人だからねぇ〜、ここで発見して自分的にはちょっと「おぉ?」ってなったのはポイント高いです。

 楽曲はジェネシス的な編曲が多いってのあるけど、ここでのKim Beaconの歌がかなりピーガブ的にハマってて悪くないし、作品の質を上げているな。音の細さがちょっともったいないけどなるほど良い感じに仕上げてくれている。ジェネシスを支え続けてきた二人のメンバーはやっぱりこういう音が好き…と言うかジェネシスへの望郷をこういう形で表してくれているみたいだ。仕事的にはフィル・コリンズの方向性を継続していく必要があるけど、やっぱり自分たちはこういうのが好きなんだよ、みたいなさ。ある意味羨ましくもある形で、大人の考え方だけどリスナーもきちんとついてくるってかさ、そういう想いが大事で伝わっていかないといけないことだし。そんな事考えながら聴いてたけど軽くて聴きやすい(笑)。

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Mike Rutherford - Smallcreeps Day

Mike Rutherford - Smallcreeps Day (1980)
Smallcreeps Day

 ウチのブログでジェネシス系がこんだけ取り上げられるってのは多分初めてのお話になるだろうし、今後もあるかどうかわからないが、やはり漁ってみると色々と面白い、興味深い音に出会えたり関係性があったりして今までまともに聴いていなかったってのもあって楽しめるものだ。今回のマイク・ラザフォードの作品なんて全然知らなかったし興味もなかったから聞いたこともなかったけどこんなきっかけで初めて聴きました。そしたら面白いんで記録と記憶のためについでに書いておこうかと。

 マイク・ラザフォードの初めてのソロアルバム「Smallcreeps Day 」は1980年にリリースされていて、その時はフィル・コリンズもトニー・バンクスもソロアルバムをリリースしたらしいがもちろんその後大ヒットを放ちまくるフィル・コリンズの「夜の囁き」が一番売れたらしいけど、ジェネシスファンには圧倒的にマイク・ラザフォードの「Smallcreeps Day 」がウケたみたいだ。その理由はもちろん「Smallcreeps Day 」で聴けるジェネシス風味な…どころかジェネシス以上にジェネシスらしい音と物語の世界観、昔のジェネシスがやっていた世界観が再構築されていたからだ。しかもハイレベルな形での音楽だったが故にウケまくったようだ。メンバーにはサイモン・フィリップスやモーリス・パートなどに加えてアンソニー・フィリップスが鍵盤で参加しているってことで、超絶プロ集団を揃えてのジェネシスサウンド再構築…ってかさ、アンソニー・フィリップス時代のジェネシス世界のやり直しみたいなのあったのかも。ボーカルには黒人だけどノエル・マップスって人を探し出してきて採用、これがまたピーガブほどクセはないけど似ている声質と風味でかなり聴きやすくてよろしい感じ。

 アルバムはジャケットに出てくるメガネの人の物語が描かれているようで、その世界もきちんとストーリー仕立てで聴かせるアルバムに仕上がっているようだ。まぁ、満足させるべく…ってか自分たちがやりたい音を完全にやってるワケだが、聴いててホント、ジェネシスよりも演奏力上だからちょいと冷たい感じはあるけど、それもまたアリか、って感じでかなり良いね、これ。80年だから鍵盤とかの音色もクリアーだし、久々に骨のある作品聴けた♪

Acting Very Strange
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Anthony Phillips - Geese & The Ghost

Anthony Phillips - Geese & The Ghost (1977)
Geese & The Ghost

 プログレ本なんかで名盤特集や、「コレを聴け」みたいなアルバムってのが選ばれていたりするとそれぞれがどういう指標で聴くか聴かないかはあるだろうけど、大抵似たようなアルバムが取り上げられる。バンド郡の作品ならばそれはまぁ分かるんだけど、その派生としてバンドメンバーのソロ作品やプロジェクト、参加作品などもあって無茶苦茶幅広くなっていくので大変になるのだが、そういう魑魅魍魎とした世界でも大抵この作品は派生の中で出て来て取り上げられる事もあるはず。ただ、聞いた人の皆がどういう反応を示すのかはよくわからないが…。

 元ジェネシスのAnthony Phillipsさんの1977年のソロアルバム「Geese & The Ghost」。ジェネシス脱退が1970年、そこから7年後のソロアルバムってことで当時ジェネシスも知名度が高くなっていた事もあったのと、この「Geese & The Ghost」にはゲストボーカルとしてフィル・コリンズが参加しているってのが大きいか。マイク・ラザフォードは共作しているのでほぼ二人のプロジェクトみたいな所あったみたいだけどアンソニー・フィリップスの作品としてリリースされている。中身はどうにも掴みきれないサウンドと言うのか…、牧歌的且つ透明感溢れる幻想的なアコースティックの抒情詩とも言われるが、何と言うんだろうね。間違いなくロックじゃない(笑)。この人の独自の音楽感なんだろうと思う。それをロックのフィールドに飛躍させたのがジェネシスで、もっと内側に詰めていったのがこの「Geese & The Ghost」という作品になるのだろうか、それくらいに同じ路線にありながら手法がまるで異なる作品になっている面白さはある。フィル・コリンズが歌っているってのは2曲くらいなんだけど、それはそれでポップさを出しているし聴きやすいんでコマーシャルにはなっているが、その後のギターを中心とした幻想曲が見事にフワフワ感を出していて、且つメロディーがしっかりしているという面白さ。聞けば聴くほどに深みが感じられるので、プログレ本の派生編で大抵名盤として出てくるワケだ。

 昔「Geese & The Ghost」を聞いた時は全然面白くなくってさ…、単なるBGMにもならないんでレコードそのまま奥深くしまってあったんだが、こうして聴くと素晴らしい大英帝国の高貴で荘厳な組曲が綴られていて実に美しいことに気づいた。まだまだ発見する音楽はウチに眠っている。ウチってのは内と家だ(笑)。じっくりと時間かけてレコードをサイドきちんと聴きましょう。



Genesis - Trespass

Genesis - Trespass (1970)
Trespass: Remastered

 時に自分の脳内ではワケの分からない論理でバンドの繋がりが出てくる…ってか人間の脳内でのこういう閃きや発想なんてのは別に論理的に語れるモンでもないから訳の分からないって程でもないのだろう。大英帝国ってキーワードから導かれてきただけなので訳の分からない、てもないしキチンと論理だっているって言えばそうだ。ただ、音楽的な視点ではまるで出て来ないな〜という意味だな。その実、結構ブログ上に出て来てないアルバムってのが少なくなって来ててさ、そりゃもちろん自分の知らない世界ではもっと多数あるけど、興味無いもの無理して書く程でもないからある程度好きなものや気に入るものなんかになると結構書いてしまってて、何かあったっけ?ってお話なんだが…、それでも抜けてるのはいくつもあるからさっさと埋めていかないと纏まりがつかないのでその隙間を埋めるべく…(笑)。

 大英帝国と言って思い付いたのがジェネシス。はい、苦手なバンドです、これ。おもちゃみたいに軽々しく変態だからっていう印象なのとピーガブの歌声の白々しさがダメでして、ただ、世界観とかやってる事ってのはキライではなさそうだ、ってのはあるんでキライに成り切らないように時を見ては聴くことも多々。今回は1970年にリリースされたセカンド・アルバムの「Trespass」なんてのを聞いている所なんだけど、まだフィル・コリンズがいなくてアンソニー・フィリップスも健在な最初期の頃の作品だからかな、聴きやすい…ってか、この面々で既にあのジェネシスの世界できてたってことはフィル・コリンズとかスティーブ・ハケットの役割ってこの路線を昇華させていくことだったんだな、ということになる。そんな言い方をしたくなるほどにこの「Trespass」というアルバムは後の何年かのジェネシスの世界観への方向性をきっちりと示した作品という位置付けになるだろう。

 牧歌的で軽々しいプログレ、変態的音楽と歌詞と世界ながらも音はホントにポップ。ピーガブの仮面や衣装も手伝って絶妙なバランスが保てている間は面白い進化を遂げて独自の世界が作られていったらしいが、「Trespass」を聴く限りではそこまでのコンセプトやプランは見当たらず、ただただ美しく幻想的な世界が描かれている。後のジェネシスと音は似ているけど根底にある部分がちょいと違うのかなと勝手に想像。ピーガブの意図が前面ではなくそこはアンソニー・フィリップスなんだろうな。面白いね、そういうの分かると。いや、正しいかどうかは別としてさ、これで後のジェネシスも聴けるようになるかなという自分への期待感。これも毎回書いている事だけど、ただ、そうやって何回もチャレンジしているってことはちゃんと聞いているってことになるのでは?なんて思ったり(笑)。



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