British Lions - Trouble With Women

British Lions - Trouble With Women (1980)
Trouble With Women

 バンドの崩壊劇後には様々なパターンがあって、それが次なる成功へのステップになることもあれば表舞台では目立つことなく裏方になっていくとかシーンから消えていくケースも多数。実際どんだけカネ稼げてるのかなぁとか思うけど、そのヘンはあまり知る必要もないってことにして夢だけを追い続けているんですが…、結構成功している人と消えていく人って半々くらいなのかもしれないな、なんて思う。近年でも昔何とかのバンドにいてね、とかって人が名前出してやってたりするし、一回のリスナーからすると、まだやってたんだ〜、とか思うことも多いもんな。

 British Lionsってバンドの幻のセカンド・アルバム「Trouble With Women」なんてのを…。1980年リリースだからファーストの「British Lions」から3年後の作品ってことになるが、経歴がよくわからなくて、昔はBritish Lionsって一枚しか出てなかったって言われてたんだけどこんなのあったんだね。今CDで入手できるのはジャケットが違うみたいでレコード時代はもっと曲少なくてシンプルなジャケットだったらしいが。今の時代となってはそういうのもどうでもいいのかもしれんが、とんでもない数のボーナストラックが入っててなんかこんなマイナーなバンドなのに集大成的になっているという代物。どんだけ聴くかってのはちょっと疑問だけど、まぁ、コレクション的にはいいか、ってな話。

 Mott The Hoopleからミック・ラルフスが抜けて、更にイアン・ハンターが抜けてしまったけどバンドそのものはオリジナルメンバーに戻ったとも言える感覚だったのか、しばらくはモット名義で頑張ってみたがそりゃ無理だ、ってことで消滅。そして新たにMedicine Headのジョン・フィドラーをボーカルに迎え入れて組んだバンドがBritish Lionsというバンドなワケで、キャリア的には悪くないし皆が皆それなりに意思を持ったバンドだったとは思うが、もちろんセールスは芳しくなくオールドタイムなロックを奏でるバンドにしか思われずにひっそりと…って事だと思ってたが、この「Trouble With Women」なんてのが出てたんで、ちょっと期待したけど…、まぁ、メロウなロックです、所詮。ちょっと毒気があるとかゴツさがあるとか何かあればもうちょっとイケたかもしれんけど、一番中途半端な路線に落ちていってしまったんかな〜と。しかし、今じゃiTunesでは1978年のライブとかリリースされてるし…。





Mott The Hoople - Mott The Hoople

Mott The Hoople - Mott The Hoople (1969)
Mott The Hoople

 色々な音楽との出会いがある。初めっから一気に惚れ込んで今でもそのまま一途に好きなままというのもあれば、初めは全然ダメだったけど段々判ってきて好きになっていったもの、逆もまた真なりであろうし、新たに衝撃を受けるモノなど様々な音楽があるお陰で自分でも色々な体験が出来て楽しめる。元来音楽なんてそんなものでもなく、人生のバックグラウンドに音楽が流れている程度なものだと言うのが大半だろうし、ロックなんてその中の極々一部でしかないし、そのまた一部が人生を通してロックを聞いている人間達だろう。でも、ロックも長いから結局聞いた人や好きだった人は多いし、それはそれで楽しめるものだ、

 んで今回のモット・サ・フープルのファーストアルバム「Mott The Hoople」は1969年リリースなのだが、もちろん自分は後追いで聞いただけ、しかも最初は高校生くらいの頃になけなしの小遣いをはたいて買った一枚でもある。だから結構聞いたんだけどさ、全然ピンと来なかったんだよね。その後に「All the Young Dudes」を買ってこいつはイイっ!って思って周辺は聴いたけど、初期はほとんど手を出さなかったし、レコードはあったけどあまり聴いてないってもんだった。でも、モット・サ・フープルって面白くてさ、もう何十年も聴いてる事になるんだけど、聞く機会がある度に印象が変わったり新しく発見したりして大抵好きになっていく。一気に惚れるって感じはないんだけど、いつの間にか離れられない感じで、かと言ってこればっかり聴いていたい、って言うような惚れ方じゃなくてね、何か面白い。

 今回も何となくキンクスか…そういえばモット・サ・フープルがファーストの「Mott The Hoople」でヘンなインストでカバーしてたな、って思って引っ張り出して聴いてただけなんだけど、イアン・ハンターの全くボブ・ディランな歌い方が心地良くってさ。ボブ・ディランより歌上手いから聴きやすいし、どこか奥底に悲痛さがあって心揺さぶられる歌い方、歌声で演奏陣も上手くはないけど何かツボを得た演奏してて、それはミック・ラルフスのギターが牽引しているんだけど、そういう地味な所でモット・サ・フープルって良いバンドだな、って。それってファーストの「Mott The Hoople」が一番素直に出ている気がしてて、分かりやすい。ロックだぜ、って時にファーストを語ることはないけど、サラリとファーストの良さが会話で出てくるようになるとそいつは結構ニッチなヤツだね。派手さはないけど良い作品です。ケバケバの化粧をしててもかっこいいけど素顔でも勝負出来るんだよ、みたいなさ、そんな部分がピュアに記録された作品。是非聴いてもらいたいアルバムだね。



The Kinks - The Great Lost Kinks Album

The Kinks - The Great Lost Kinks Album (1973)


 消費税が上がります、そして更に来年にはもっと上がります、っていうのもあって消費景気がかなり向上しているようだ。その影響が面白い所に出て来ているらしく、普通なら品切れとか店頭に商品がなくなるとかって話なんだけど、今やトラックが足りないってお話。そりゃもう皆通販使ってるんだからそうなるのか…と近代の流通の進化を垣間見ながら増税を迎えるのだな。個人的にはタバコの値上げが一番痛いか(笑)。結局今駆け込みで何か買ったってさ、たかが3%なんだから何か一品買わないようにすればペイするってモンよ、多分。そんなこと自己満足でしかないんだが。

 1973年になり突如としてリリースされたThe Kinksの編集盤「The Great Lost Kinks Album」だが40年以上経過した現在まで、この時に発売した初回プレス以降オフィシャルではリリースされていない。いわゆるアラン・クラインの悪行である版権問題のためにリリースできない編集アルバムってことで知られていて、冒頭の「Till Death Do Us Part」は未だCD未収録曲で孤高の存在になっている。ちょいと前に編集盤ボックスセット「」ってのが出る時に期待されたんだけど、全部は入らなかったし、「ヴィレッジ・グリーン・プリザベイション・ソサエティ」のデラックス・エディション盤に断片がいくつも入ったけど、こいつだけは収録されなかったという…BBCのテレビドラマの主題歌という位置付けでの絡みもあるのだろうか、よくわからん。いずれにせよ様々な曰く付きアルバムなことからCD化されることもなく、それでいて収録されているのはパイ時代のアウトテイクやシングル曲や貴重な楽曲群などなどで、知らずに聴いても普通に良いアルバムだなと思えてしまうクォリティなのも素晴らしい。

 当時キンクスはRCAに移っていて暗黒のマニア時代を築き上げている頃なのだが、一方ではこういうパイ時代の名曲とも思える楽曲をまとめた編集盤が出ることで表舞台にも顔を出せていたんじゃないだろうか、なんて空想。ホントにこの人達の美しきメロディと楽曲の素晴らしさは他に類を見ない。ビートルズよりも優れている、と思ってるし今でも枯渇してないこのセンスはホント凄い。どの曲をいつ聴いてもレイ・デイヴィスだな、キンクスだなってのあるし、なんでこんなにいつも心に染み入るのか不思議なくらい染み入る。こんな素晴らしい編集盤をお蔵入りにしとくのは勿体無いよなぁ、もちろん他の普通のアルバムとか編集盤でも同じような感動を味わえるからいいけどさ、やっぱり思い入れのあるアルバムなんでね。昔必死にレコード探してる時にこれはよく見かけるんだよ、もちろん割とプレミアな価格で。大抵の店には飾ってあったし、そういう意味では珍しくはなかった。ただ、ジャケットが汚くてさ、アメリカ発のアルバムだからだろうけどカット盤とかも多かったし、黒いジャケだからレコードの跡が出て来ちゃってるのも多くてね。結局どこかの誰かがリリースした完全レプリカレコードってのを新品状態で買ったかな…ま、アレだが部屋でも飾れて嬉しかったもん(笑)。


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Kinks
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Medicine Head - New Bottles Old Medicine

Medicine Head - New Bottles Old Medicine (1970)
New Bottles Old Medicine

 最近ではレーベルによる個性ってのがどんだけあるのか全く知らないけど、昔はそういう個性の魅力ってのもあったりしたのは確かだ。それは音的な個性であったりレーベルのスタンスでもあったりある種のカテゴライズでもあったりアーティストのエゴでもあったり(笑)と様々だったけど結構そういう集め方ってのも面白くてそれだけでマニアになってしまう人もいるくらいだ…いや、自ずとそういうカテゴライズで線引して聴いていた人は多いんじゃないかな。ヴァーティゴなんかも顕著な例だけどキャリアが長くなると総じて語れなくはなってくる。ただ短命なレーベルは独特の個性を放っているので語られやすいかな。

 そんなのもあってダンデライオンレーベルで何となくライブラリにあったのがコイツ…Medicine Headのファーストアルバム「New Bottles Old Medicine」。1970年リリースの何の変哲もないアルバムジャケットではあるけどCD創世記に再発されたのは早かったんで、その時に手に入れて聴いてたからダンデライオンレーベルの美しさは見れてないな。オリジナルにカネかけて買う必要性があったバンドでもないだろうし、音を聴いてそれはさらにそう思うワケで(笑)、これで音が面白かったらオリジナル探したかもしれないけど、残念ながらそういうワケには行かなかったアルバム。

 まぁ、レーベルのポリシー?が売れないけど良い物を、っていうとこなのである種ジョン・ピールのセンスを信じてないと聴けないレーベルになっちゃうんだが、Medicine Headはもうね…ヲイ!ってくらいに外しました(笑)。カッコ良く書けばサイケデリック風味のあるシンプルなブルースロックバンドでブルースのあの気怠さを見事に体現しているバンドで本場ブルースよりはもちろん線が薄いが英国ブルースバンドとしてはイケてる…となるのだろうが、聴いてると単にかったるい何の変哲もひねりもなくブルース風味な音の垂れ流しでギターが凄いとか歌がすごいとかってのがまるでなくってダラダラとギターやハープが奏でられているようなもんで到底今の時代に名盤とオススメできるアルバムではないな(笑)。キース・レルフが参加していたとか協力していたとか、後にBritish Lionsを結成するとか…そういう次元ではないレベルでのホワイトブルースアルバム。怖いもの見たさの人にはオススメ(笑)。





Siren - Siren

Siren - Siren (1969)
Siren ~ Deluxe Edition (from UK)

 いつになってもいくつになっても何処にいても春の兆しはどことなく気分が踊る。花粉症に悩まされる方々も多いので昔ほど春が心地良いというお話にもならなくなってきている気もするけど、自分は幸い今のところは花粉症ではなさそうなので春のうららかな気分を満喫している。4月になればもっとスッキリするのかもしれないな〜、なんて何かへの淡い期待を持ちながらその心地良さをまどろむ日々…なんてのが理想(笑)。現実は厳しい状況なのでそうも言ってられない事多数…。

 1969年にリリースされたケビン・コインが有名になってしまっているが、サイレンという英国のバンドのデビュー作「Siren」。トリオ編成で、ケビン・コインという稀有なボーカリスト?を見つけてバンドを組みました…が、やるべき音楽はどうするか?ってことで当時の流行だったブルースロックとケビン・コインの独自性の高いSSW気質がくっついた作風が多く聴けるアルバム。レーベルは今では幻となってしまったダンデライオン、このレーベルのラベルが美しくてレコードの時はダンデライオンのはオリジナルが欲しくて探したもんだ。英国には美しいラベルを持つレーベルが多数あるけど、ダンデライオンは中でもダントツの美しさじゃないだろうか?ネオンとかも綺麗だけどダンデライオンの綺麗さが上かな〜、なんて懐かしい事を思い出しながら聴いてみた。

 こんな中途半端な音だったんだなぁ…と言うのが正直な感想でして、ブルース調ではあるけどパンチはないし、ケビン・コインの作風の曲ではこれもまた浮遊感はあるけど聞かせるべき所もさほど見当たらないし、両者のミックスが上手く機能していると思っても重くもなくふわふわした感じのソフトな曲になってしまって、ある種独特の世界が築かれているとも言えるんだけど、自分的にコレをよく聞く作品にするか?と言えばそうはならないだろうな、という感じ。まぁ、でもこの頃に幾つか出てきてた軟弱系精神病弱系な世界を認識するならばアリかな〜って思う。もっと骨太な音かと思ってたけど何かと混濁していたのかも。アルバムジャケットは面白いしダンデライオンのラベルがあるならそれだけで満足できる作品と思えるかな。今じゃSiren ~ Deluxe Editionなんてのも出ているくらいだし。

ストレンジ・ロコモーション
サイレン
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Humble Pie - Humble Pie

Humble Pie - Humble Pie (1970)
Humble Pie

 昔のレコードってこんなにボーカルが埋もれ気味な録音が多かったっけ?って思うくらいにそんなアルバムにばかりぶち当たる。自分が聞いている環境の問題だろうか?いや〜、スピーカーで聞いてもヘッドフォンで聴いても奥に引っ込んでるんだからきっとそういう録音なんだろうと。昔みたいに爆音でロックを聴くって事も少なくなってきたし余計にボーカルの埋もれ具合が気になるのだが、そんなことを思って聴いていた本日のお題。

 1970年リリースのハンブル・パイ三枚目のアルバム「Humble Pie」。イミディエイト倒産後AA&Mに移っての最初のアルバムってことでバンド名がタイトルになったってことらしいが、ジャケットのインパクトは結構ありますな。好き嫌いは分かれるけど、なんだこりゃ?みたいなのはあるでしょ。んで、レコードに針を落としてみれば更に「なんじゃこりゃ?」な音が飛び出してきます(笑)。何ともヘヴィーでブルージーなスティーブ・マリオットの腹の底から絞り出してきたかのようなとんでもない歌声とこれでもかっつうくらいに重いスタイルのプレイを披露してリスナーにバンドの変化を植え付けている姿とも言う感じがインパクト絶大。ハンブル・パイの中でもこういう重さを持った曲ってのは他にないんじゃないだろうか。ブルースとかの重さを持った曲は多数あるけど、この「Live With Me」の重さはちょいと違う。自分は好きだけど何曲も聴けないねぇ〜。そんなリスナーへのプレッシャーを考えてか、軽い曲とヘヴィー系の曲が交互に収録されている。その分軽い曲もほっとする感が高まって評判良くなるし。その辺はまだカントリー系な古きハンブル・パイの良さを引きずった音が多くて特別に目新しいモンでもない。

 そうだよなぁ、ピーター・フランプトンなんだもんなぁ…、その2枚看板がキチンと機能していた唯一のアルバムかもしれないな、この「Humble Pie」って。ライブの凄まじさには敵わないけど、オリジナルアルバムの中では実はフランプトン時代では一番の作品じゃないかな。今の時代にハンブル・パイってどんだけ聴かれるのかわからないけど、ジャケットのイマイチ感で聞かないのは損だね(笑)。しかし重い曲は重いなぁ、ほんと。最近こういう重さが疲れてきたかも…。



Audience - House on the Hill

Audience - House on the Hill (1971)
House on the Hill
 歳と共に、なのか時代がそう流れているのか、物事について「こうあるべきだろう」と言う概念が多様になりすぎていて自分の意思意見が絶対だ、というのが無くなってきている。当たり前なのかもしれないけどさ、以前よりも多様性が増している世の中なんだろうなぁとか下らないことを思ったりすることも増えた。その分寡黙にならざるを得ないのかもしれないけど、もっとフランクに意見をぶつけて話ができると面白いんだけどな〜。その辺が気心知れるとかそういうのあるかないかの差なんだな。どれもこれも自意識の問題なので自分で解決してくべきことも多いのだが、面倒だから解決しなくても自分に篭もればいいか、なんていう思考回路も働く。生きてくってのは面倒なものなのだ(笑)。

 1971年にリリースされた堅実に年一枚のペースでリリースされているAudienceという英国のバンドの3枚目のアルバム「House on the Hill」。ジャケット見て一発でわかるようにどっからどう見てもヒプノシスのアートワーク。更にCDやDLでは楽しめないであろう裏ジャケットとの楽しみも満載。表ジャケットには答えがいくつも見えるけどそれはこのジャケットを見た人がどう解釈するのかによって変わっていく…そんな情景をアルバムアートワーク一枚で問いかけるという素晴らしいセンス。ヒプノシスの発想はアートだけでなく問題提起でもあるのがユニーク。ちなみにジャケットはカリスマのUK盤だとタイトルなどが上部に書かれているけどアメリカ盤だとバンド名のAudienceがロゴ調になって上部に大胆に書かれているもので些か異なる。アメリカってホントセンスないよな、こういうの。

 アルバム「House on the Hill」の音の方はあちこちで言われてるようなプログレフォークバンドとも言えず、もっとポップ・フォーク的な方に軸が振れているんじゃないかな。そりゃプログレ的な展開なんてのもあったりするけど、もう今の耳で聴く分には何らプログレ的とも思えないし、むしろちょいとヘンな英国特有のポップ世界に繋がる位置付けの音でしょう。もちろんトラッドの影響なんかもありつつ、スタックリッジへも繋がるしね。ホントに書きようがないような音世界で、それは聞きにくいってワケじゃなくて聴きやすいけどヘンな感触のポップ寄りに近い世界。地味に落ち着く感じで、記憶に印象が残りにくいけど心地良いかな。



Stackridge - Extravaganza

Stackridge - Extravaganza (1974)
Extravaganza

 何かまたヘンな方向に進みつつあるが、休みの日ともなると膨大な数のアルバムやiTunesなんかを聴きまくってて、もちろん流し聴きしているんで大して身にはなってないけど、やっぱり激しいのからほんわかしたものとか色々混ぜこぜで聴くんですな。多分多くの方々がそうだとは思うんだが、音楽ってのはそういう側面もあるし、新たな発見にも出会いたいし。そんなことしながらでもブログのラインは一つなので一応その流れでも聴く…、いいか、これで(笑)。

 スタックリッジって英国のバンドで田舎のビートルズと言う異名を取るほどのバンドなのだが、そのスタックリッジの4枚目の作品「Extravaganza」ってのをちょいと。昔は結構おもしろいな〜ってハマってたこともあったバンドなんだけど、この「Extravaganza」というアルバムにはそれほど想い入れはなくってどうにも田舎臭い…と言うか単にポップなだけじゃない?みたいな印象あってあまり聴いてない。だからブログで取り上げられるのも遅かったって事なのだろう。他のアルバムは結構昔に書いてるもんな…。スタックリッジってバンドは…ポップスです、単純に。ただ英国的なセンスでのポップスだったりしたので面白味はウェットにあったんだけど、いや、この「Extravaganza」というアルバムでももちろんあるんだが…今はこういうのを楽しむというんでもないのかな…自分がね。それでも終盤の白熱の楽曲群は面白いし、こっちのがスタックリッジらしくって良い。A面からのどうにもポップス的な側面は聴いているとちょいと辛いなぁ…。

 結果的にはあんまり聴くアルバムではないってことです。話題的な書き方すればゴードン・ハスケル作の楽曲があったり(一時期メンバーだった)、プロデュースはジョージ・マーティンからトニー・アシュトンに変わってるけど、そういうバンドです。





Gryphon - Raindance

Gryphon - Raindance (1975)
Raindance

 そういえば英国でも室内楽からアコースティックやらのなんやかんやとやってるバンドあったなぁ…、あぁ、あれか、と思い出して探してみる。何となくイヤな印象が横切ったけど気のせいだろう、ってことで自分のブログを見ると、ほほぉ…初期三枚しかまだ書いてないのか、と隙間を発見出来たので、ならばとばかりに久々に聴いてみることに。アコースティックなヘンな世界の流れでちょいとイタリアンの濃さから逃れたかったのでいいかな、なんて思ってみたが…。

 Gryphonってバンドの4枚目の作品「Raindance」は1975年にリリースされて、それまでとはメンバーが一人入れ替わっているだけなので、さほどバンドの音には影響を及ぼさないだろう…、しかしこれまでのちょいっと高貴で陰鬱さが伺われるジャケットからは大きく変わってビクター蓄音機みたいなジャケだな…なんて苦笑いしながら聴いてみるのだが…、いきなり「は?」となる。いや、これ、あれ?自分はGryphon流してたよな?中身間違ってないか?という具合にあり得ない音が流れてくるのだ。一体どんなバンドのどんな音が入ってるんだよ?と思うばかりに簡単に言えばポップ化したGryphonになっているのだ。何がやりたい??みたいな感じ。

 冷静に聴いてみてもよくわからん。ソフト・マシーンが唐突にフュージョンバンド化したのと同じようにGryphonがここで環境音楽化しているワケだ。全っ然意味分からんし、何でまた?ってのが頭の中でグルグル…、しかも効果音があったりミニマル的になったり一体なんだこりゃ?何だかなぁ…とワケの分からない世界観を味わっているウチに今度はビートルズよりも明らかに雰囲気の出ているカバー曲「Mother Nature's Son」が出てきて、その美しさにやや心休まるのだが…そういう方向性を見出したってことか?いや〜、興味深いアルバムに仕上がっています。決して楽曲レベルややってることがつまらないのではなく、Gryphonというバンドのイメージから大きく逸脱しているので何とも書きようのない作品なのだが、こういうバンドの音として捉えれば中途半端ではあるけどそこそこ良質な作品。もうちょっとどっちかに振れてくれれば良かったんだが…どうにもELOにもなれず…みたいな感じか。

 このヘン真面目に聴かなかったけど、きっと昔もちょこっと聴いてダメだったんだろうな…、記憶に残ってないってことはそういうことだろう。古楽器使ったりしてるのもあるんで新しい方向性を見出している最中であろうとは思う。そして本作からもしGryphonに入った人がいたならば、きっと異なる世界の英国ロックへ進んだ方が良いだろうと思う。その辺も楽しいけどね。



Raccomandata Ricevuta Ritorno - Per Un Mondo Di Cristallo

Raccomandata Ricevuta Ritorno - Per Un Mondo Di Cristallo (1972)
Per Un Mondo Di Cristallo

 リラックスしたいというアコースティックな世界と狂気を孕むアコースティック、どちらも好きなんだが圧倒的に少ないのは後者だろう。色々聴いてると様々な表現の仕方があるものだといつの時代になっても感心することが多いけど、ここの所はちょいと古いのを漁ってるね。単にリラックスしたいってのからは脱却していて、もうちょいハードに…でもハードロックじゃなくて、みたいな線を探してて何故かここに辿り着いたので何かヘンな気分で幸せ(笑)。

 イタリアのRaccomandata Ricevuta Ritornoってバンドの1972年の「Per Un Mondo Di Cristallo」というデヴュー作ながら当時のイタリアン・ロックの筆頭格にも挙げられる作品と言われているが、あんまり自分の中ではレコードを見かけた記憶がないんで後に評価されたバンドなのかなぁ…、それとも自分にはあまり縁がなかったバンド?かもしれない。Raccomandata Ricevuta Ritornoは略してRRRと呼ばれているバンドだけど、イタリアンロック→ユーロ・ロックと呼ばれたプログレッシブ・ロックの流れに属しながらもその実ほとんどがアコースティックな楽器でプレイされているからかなりそのイタリアン・ロック系統からは離れている部分はあるんだけど、出てきた音を聴くとそんなこと感じずにやっぱりイタリアン・ロックだ、と思ってしまうんだからイタリアってのはホントに濃い個性だったってことだ。イントロとかどんなんかな〜なんて聴いてて、その後に歌が入った瞬間から「あぁ、イタリアンだ…」って(笑)。カンツォーネってのかオペラってのかこういう巻き舌で高尚に唄いまくるってのかね、うん、それこそイタリアです。

 ただ、バックの音は面白いなぁ、これ。アコースティック楽器中心だから聴きやすいってのもあるし、かなり本格的にフリー・ジャズ的にプレイしてるのもあるし…ってかこれホントにジャズだろ(笑)。ロックの入ってないジャズってのも出来ちゃってたりして演奏力は素晴らしいし、イタリアン・ロックな音の出し方もこれまた凄いんでやっぱり名盤の域にある作品だろう。オザンナとかイルバレとか引き合いに出される事が多くて、そうだな〜ってのあるけど、もっとオドロオドロしい部分あったり、自身達の音楽性という意味では未完な部分も感じるし、どうなんだろ。イタリアン・ロック久々だから結構聴き入ってハマったけどさ。マイルドで聴きやすいが、それにしてもこの歌はやっぱりイタリアンで楽しめる(笑)。バックの音楽はどっかソフト・マシーンっぽいんだよな…。



Synanthesia - Synanthesia

Synanthesia - Synanthesia (1969)
Synanthesia

 昔々に発売されてそれこそ擦り切れるまで…とは言わないけどボロボロになるまで読み尽くしたロック本なんてのが幾つかあって、その内のひとつが英国ロック本なんだけどさ、アルバムジャケットと簡単な解説が書かれててそりゃもうレコード探すのに持ってくワケにいかないから全部覚えるワケ…っても別に教科書みたいに覚えようって気もないから何度も何度も読みなおしたり気に入りそうなのを覚えておくとかして段々覚えちゃうんだけど、このヘンが欲しいな、って思ってレコード屋行った時にそれとは違うけどあの本で見たことあるジャケットのレコードを発見してしまった時に知識が頭に入ってないとどうしようもなくってさ、もう、買っちゃうしかない?それともまた出直す?みたいなのがあるワケ。今じゃ考えられないでしょ?でもねぇ、そういうモンだったんだよ。もちろんそれで良かった時もあれば後悔する時もあるんだけど…、おかげで今でも大抵のジャケットで覚えている。

 1969年にリリースされた「Synanthesia」というバンドの唯一作はジャケットだけは覚えてたけど全然入手できないアルバムで、オリジナルなんか見たことないしCDでも全然出なかったんじゃないかな…、その内気にしなくなって忘れてしまっていたけど今回サイケフォーク系って何かないかな〜と探している時にぶち当たった。へぇ〜、今は普通にCd手に入れられるんだ、ってのが最初の感想。んで、聴いてみると…昔ならもうちょっとハマったかもしれないけどこういう音だったんだなぁ…と。サイケ部分はさほどでもなくってシンプルにフォークギター中心の歌モノアルバムみたいな感じで、その他楽器も幾つか入ってるしカラフルではあるけど大枚はたいて買う価値が有るほどの作品だったとは思えないな、今は。昔ならそれでも一生懸命聞いていいところ探したと思う(笑)。

 ただねぇ、こういう音世界ってハマるとハマるし、誰でも出来るもんじゃないし、歌メロ聴いててもキンクスのレイ・デイヴィス並みの才能があるんじゃないかってメロディ書いてるし、フルートとかオーボエとか良い感じでアクセントになってるから綺麗なバンドの音です。本気でロックだぜ、ってんじゃないけど英国フォークからしか出て来ないであろう音。セプテンバー・プロダクション絡みってのもあってか良質なフォーク世界が聴けます。しかし…良い時代だ。





Tea And Symphony - Jo Sago

Tea And Symphony - Jo Sago (1970)
Jo Sago

 英国フォークの中にはサイケやアシッドと呼ばれる世界もあって、狂気を宿しているアルバムも幾つかあってコーマスとか代表的だったりするけど、もう一つ自分的にはTea & Symphonyというバンドの最初のアルバム「An Asylum for the Musically Insane」なんてのも同じように狂気を宿している感じだった。もう随分前の感覚なので今それが正しいかどうかってのは何とも言えないけど…、ってこともあって今回はその辺からチョイス。

 Tea & Symphonyというもちろん英国のバンドの1970年リリースのセカンド・アルバム「Jo Sago」ですが…無茶苦茶知名度低いです。ファーストの「An Asylum for the Musically Insane」はまだアレコレと取り上げられることあるので知られている側面もあるけどそこからセカンドへ進む人は多分ほとんどいないんじゃないだろうか、当時も今も…。自分もこのセカンドアルバム「Jo Sago」を探そうと思ったことはないなぁ(笑)。このヘンって何となくレコード屋やCD屋に行った時に棚を見ていて見つけたら買うみたいなモンだから意図的に探してはいなかったってことなんだけどね、うん、ジャケットもソソられないし、評判なんか聞いたことないからわからんけど、どうかな〜って思いながら買った記憶がある。中身…すっかり忘れてたので今回聞いてみてこんなんだっけ?ってのが正直な所。

 メンバーが二人増えてるので狂気のアコースティックバンド的サウンドからもうちょっと発展してるのか幅が広がっている気がする。それはどういう音なのだと言われるとちと困るんだけど、サイケってほどサイケな部分はなくてもっとアヴァンギャルドな世界に進んでるけど電子楽器が派手なワケじゃないからジャズのフリーインプロなのかもしれないけどどう聴いてもロック(笑)。何がしたかったんだろ?って音だけどヘンなのはヘンで、あまり類を見ないサウンドかな。敢えて言うならジェスロ・タル的なのかもしれない。まぁ、遠いけど…。ヘンなの…。

アサイラム・フォー・ザ・ミュージカリー・インセイン(紙ジャケット仕様)
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Tyrannosaurus Rex - Prophets Seers and SagesThe ANgels of The Ages

Tyrannosaurus Rex - Prophets Seers and SagesThe ANgels of The Ages (1968)
神秘の覇者+14

 ロック界広しと言えども大半は常人が奏でている世界で、そのウチの一部だけが真の天才達であろう、そしてごくごく一握りの人物だけが狂人と天才の間を彷徨っているかのようなアーティストでもあるが、その最たる人物でもあったシド・バレットの後に思い付く人物は残念ながら自分の知識には無い。シド・バレットがピンク・フロイド脱退後にトウィンク達とStarsというバンドを云々ってのもあったけど音は残されてないし、トウィンクもかなり変態だけどやっぱりまだ常人だし、ドラマーだし…ってことで却下。はて、誰がいるかな〜って思いつつも、シド・バレットのあの音の透明感が好きな部分もあるので、それならこの人もいいな〜と。

 ティラノザウルス・レックスのセカンド・アルバム「神秘の覇者」はデビュー作「ティラノザウルス・レックス登場!!」からわずか3ヶ月後にリリースされたという驚異的なリリーススパンでのアルバムで、1968年作品として知られている。プロデュース等々は初期デヴィッド・ボウイと同じトニー・ヴィスコンティなのでこの時期の二人の作品ではかなり似た雰囲気が掴めるのも面白い。ただ、ティラノザウルス・レックスの方はマーク・ボランの透明感のあるギターと歌に加えて、精神高揚意味合いの強い呪術的パーカッションが鳴っているので、もっともっと躍動してくるという特徴がある。その意味では全然シド・バレット的じゃないけど、皆が皆何とかしてあの世界への憧れを表現しているみたいな構図からすればひとつの事例で良いかなと。そんなややこしいこと書かなくても普通に音を聞いているとなかなか面白いサウンドだろ思うが。ある種唯一無二の作風でもあって、似たような世界をやっている音ってのはあまり聞いたことがない。そもそも二人だけのユニットでこういうのやるってのも少ないワケだからそりゃそうだが。

 んで、「神秘の覇者」というアルバムは元々収録時間や曲数もそんなに長くなかったんだけど早い時期にCDにボーナストラックが多数収録されて、それがスタンダードになってしまっている感もある。自分はそっちじゃなくてアナログの短い方を聴くんだけど、ホント不思議な音だな〜といつも思う。ギターの音もアコギなんだけど透明感溢れててマーク・ボランの歌声はもちろんクセがないふわふわした感じの音で、パーカッションだけが妙に血を熱く煮えたぎらせるような感じで、ヘンな音。マーク・ボランの場合は狂人というよりは魔法使いだったんでそういうのが出ているのかもなぁ…、とするとやっぱり唯一無二な人なワケ。まぁ、そんなゴシップネタを含めて楽しめるティラノザウルス・レックスの音は割と好きです。もしかしたらT.Rexの派手な世界よりも好きかも。





Syd Barett - Opel

Syd Barett - Opel (1988)
Opel

 感性に秀でている人というのは確かに存在するしそれを才能とも言うが、突出した天才ってのは常人とは明らかに異なる才覚を持っているんだな〜なんてことは長年生きてれば自ずと判ってくる事で、自分がそうかそうでないかなんて事も判ってしまうのだが、大抵は凡人であろうし世間はそこを基準にして常識という概念が保たれている、はず。最近は流入もあって常識自体がおかしくなってる事柄も多々見受けられるが…、それを年寄りの戯言とも言う(笑)。

 狂ったダイアモンド、シド・バレット。1988年に発掘リリースされた「Opel」というアルバムを聴きながらの駄文となるが、今回流れからしてシド・バレット聴こう〜って思って流してるんだけど、その時に「Opel」ってどんなんだっけ?ってことでネットでアレコレ見てたらお馴染みブログ仲間のyuccalinaさんトコが引っ掛かってきて、へぇ〜なんて思いながら見てたら何とも驚くべき事柄が書かれていてじっくりと読み倒し、更にその奥までをちょこっと調べたりしてしまった。簡単に書くと狂ったダイアモンド、シド・バレットは「アスペルガー症候群+共感覚」という神経的には病気であったと言うことだ。彼が亡くなった時に姉がそういう話をしていたそうだが、yuccalinaさんはそれを見つけて多々納得する部分があったとの事。ふ〜ん、そうなのかと初めて知ったんで、アレコレ…、で、結論的に書けばそれは他者と感覚論がまるで異なるらしい。音に色が付いているとかそういう感覚のミックスが形成されていて、共感覚という事になるようだが…、なるほど、シド・バレットの奇妙な歌詞は天才だからとか意図したものでもなく、彼が普通に感じたものを普通に書いていただけの事で、受け取る我々が狂気の向こう側から来た発想としてしまったワケだ。シド・バレットにとってはいい迷惑だったろう…。当然病気なので悪化衰退するのも必然、それでも懸命に闘って何年か前に天面天命を全うしたと言うことだ。

 そりゃ狂気だなんだと言われたって困るわな。でも、紛れも無く「Opel」などを聴いていて思うのは常人と感覚が違うってこと。「Opel」は当時未発表曲と言われるのもあったがその他は概ねアルバムで発表済みの曲の「丸裸バージョン」すなわち誰も手を入れていない生のシド・バレットのギターと歌だけのデモテープまとめで、より一層生々しく聞こえる記録になっている。人はそれを狂気や扉の向こう側の世界と言うが、それはシド・バレットの魂の叫びだったんだと思う。彼は理解されたくてやってる芸術じゃないだろうけど、どうしてそういう解釈なのだろうと苦しんだ事は想像に難くない。聴くだけの傍観者としてはラクなものだが、この話を知った時からシド・バレットという人に対する意識がガラリと変わった。触れて良いものかどうかもわからない。ただ作品がそこにある、それはこちらの世界での奇作だがシド・バレットの世界ではきっと凡作なのだろう。自分にはそれを永遠に理解できることはないということも判ってしまった。

 な〜んてお話だけど、「Opel」凄いや。本当の意味で理解は出来ない、出来ない代物を聞いてほんの少しだけでも知りたい理解したいと思う健気な葛藤をしていたのでした。



Pink Floyd - Relics

Pink Floyd - Relics (1971)
Relics

 iTuneラジオで音楽を垂れ流しにして聴くことがあるんだけど、その時って難しくてさ、新たな発見をしたいからと言って知らないバンドとか曲ばかりを流す感じの所を選ぶとつまらなくて切っちゃうし、かと言って知ってるものが大半なチャンネルにすると自分のコレクションをランダムに流している方が良いじゃないか、ってことになってこれも変えてしまう。さてどれくらいのが丁度良いのか…、ある程度ニアリーな世界観だけど半分くらいは知ってる、みたいな感じが良いのかな。そんなことしながら誰かのカバーでピンク・フロイドの初期の曲が流れてきて…、最近聴いてないなと思い出して聴こうかと。んで、見てても見つからなくて「あれ?」ってなって、あぁ、そういえばアルバムには未収録曲だったのか…と思い出して探すんだけど面倒だな〜、こういう作業(笑)。それこそ全部iTunesに入れておこうと思ってさっき入れちゃった。Pink Floydは全部入れたと思ったけどコイツが入ってなかった…。

 1971年にリリースしたアルバム「Relics」。初期ベストアルバムと言われ方もするしオムニバスアルバムとも言われたりするけど、アルバム未収録曲をいくつも収録したアルバムなんだから半分は初期シングル集みたいな位置付けでいいんだよな。ベスト盤とか言われると要らないじゃないか、ってなるけどとんでもない、必要です、これ。ベスト盤だけどそういうベスト盤じゃないから(笑)。「アーノルド・レイン」と「See Emily Play」を筆頭に「Julia Dream」とかスタジオ盤「ユージン…」もアルバム形式だとこれでしか聴けないだろうし、ってことで、後はボックスセットなら入ってるかもしれないけど、ノーチェックなので、取り急ぎこれで大抵聴けるか。まぁ、初期のシングル集みたいなのは別口で持ってるんで、それでも良いんだけどここはホラ、やっぱね(笑)。

 いや〜、こういう世界って別に好きとかじゃないけどやっぱ時代を作ってった音だからインパクトありますね。サイケバンド的要素が強いけどそのサイケ度合いが作られモノではなくて本気モノ…まぁ、シドがいたからそれが真実味を帯びるワケだkが、ビデオとか見ててもホントに本気でやってるしねぇ…面白いです。ついつい惹き込まれてしまった。CD時代になってからはこんなジャケットだったんだなってのもあんまり意識してなかったくらいに古い記憶から今復活して聞いている次第なんだが、それでもハマるんだから見事。時代だな〜とは思うが。




David Bowie - Hours...

David Bowie - Hours... (1999)
Hours

 日夜ロックに限らず色々なものを聴いていて、その中の少々だけがこのブログに登場することになるんだけど、珍しくちょっと隙間が空いた…、なんかこれ聴きたい、ってのが見当たらずでどうすっかな〜と。それでネタ探しがてら様々なものをチョコチョコと聴くんだけど、どうにもどれもこれも気分じゃない音だな〜とワガママ思ってみたりしてなかなか決まらない。ヘヴィーなのが良いか、ってんでもないしじゃ、ブルースとか静かめなの?でもないし、ポップスなんて以ての外だからプログレでも…って聴いてたけどちとダラけてしまってダメで…、ん〜、フォーク?物足りん(笑)、ってアレコレ…試行錯誤をず〜っと繰り返して見つからず、はて、何が聴きたいんだろ?と適当に今度はiTunesを貪る…あ、こんだけリラックスしたのなら…って決まったのがコレ。

 1999年デヴィッド・ボウイの原点回帰作として話題になった「Hours」という作品。当時はそんな言われ方だったし確かにそういう作風だったんだけど、実はこれってゲーム音楽作品として依頼されたアルバムがポシャって無理ぐりにデヴィッド・ボウイ作品として作り直した感のある本来ならば出来損ないのアウトテイクす集めのアルバムだったらしい。もちろん「Hours」を聴いてそんな風に思うこともなく、レッキとしたデヴィッド・ボウイのアコースティック性を打ち出した新作として市場には迎え入れられて話題となったアルバムなのだが、そういう経緯だったのかと後で知ってちょっと驚いた。そんな背景を知って聴くとちょっと興醒めではあるけど、それでもここまで作り上げるプロフェッショナルさってのはやっぱり見事。

 音楽以外の話から入ってしまったけど、ホント最初はびっくりな作品だった。その前が「Earthling」っつうデジタルビートバリバリの作品だったからどこまで時代と並走していくのだろうと思ってたけど、ここで一旦休息を取ったってトコだろうか、それこそが時代のブームにもなってしまったのもあるし、以降のデヴィッド・ボウイの作風をキメてしまった作品でもある。元々の楽曲がしっかりしてるからどういう味付けでもデヴィッド・ボウイになるところが才能なのだろうけど。んで、15年経過して久々に聴くワケだが…、落ち着くねぇ〜。かと言ってBGMになるほど軽くもないし、ちょうど良い、って感じ。



Diana Panton - Red

Diana Panton - Red (2013)
レッド ~ルージュのため息

 ふと息抜き…が続いて更に軽めにリラックスできるものを求めてライブラリを眺める。レコードとかCDのライブラリだと背中の文字から読み取るしかないし、まぁ、アルファベット順且つジャンル別にしてあるライブラリなのでそもそもどの辺にするかな〜とか最初から悩むのも楽しいんだが、自分のMac上にあるiTunesライブラリはそれがアルバムジャケットで並べられているので一覧でジャケットから聴くものを選び出すということが出来るのはいいな。音はショボくなるんだが、手軽さが勝利している部分で、きちんと聞く時はそりゃ現物出すけど、最近は実際どうなってるのか全くわからなくなるくらいにアチコチに音源があってどうしようもない(笑)。やっぱりレコードなりCDなりでのライブラリ管理がある意味ラクではあるが…。

 完璧にジャケットからだけですが(笑)…Diana Pantonというカナダのジャズ/ボサノバを歌い上げる麗しき女性シンガーの昨年秋の新作「Red」です。もちろんブログメイトの風呂井戸さんトコで見かけた作品で、ジャケットがホント素晴らしい…素晴らしいってのか、ソソられるでしょ?この人一体どんな顔してるんだろ?とか(笑)。いや、それはともかくですね、やはりこういうジャケットで出せる人の作品ってのは中身が下品なハズないんです。絶対上品だし、リラックスできる作品なんです。もちろんこの「Red」も裏切ることなくジャズ・スタンダードをモダンに美しく心地良く聴かせてくれる作品で、Diana Pantonって人のちょっと可愛気があってあどけなさすら感じる歌声で歌ってくれるので、曲がどうのとかこだわることなくBGMで流せる作品です。もちろんきちんと聴くなら聴くでそういうメンツがプレイしているのもあって、素敵な時間を楽しめると思います。

 粗野な自分にはこういうのを並べ立てて聴く細やかさがないので、どうしても息抜き、BGM的、そして本能による衝動でしか聴けないんですが、たまにはホント、こういうのいいですね。

ピンク~シークレット・ハート
ダイアナ・パントン
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売り上げランキング: 55,326






Dum Dum Girls - Too True

Dum Dum Girls - Too True (2014)
Too True [輸入盤CD] (SP1040)

 尖ったモンを聴いてたんでちょいと息抜きしたいね、って思ってアレコレと歌モノ聴いたけどどうもハマり切れなくて面白味に欠けたんで、アレコレ散策…。そういえばストーンズのライブのゲストに布袋さんだったとかで本人のブログにその驚き具合が書かれてて、何か普通にロック好きなギター弾きさんとして感動が表れてて良いな〜って。ストーンズと布袋さんって…?だけど、それはストーンズ側の話であって、布袋さん側からのあの感動はそりゃそうだろ、誰でもそう思うよって共感できるな。っつうか皆そんな夢叶ったらどんだけ幸せか、って思うでしょ。そんな流れでさ、ちょっと古いんだけどブルース・スプリングスティーンのライブにポール・マッカートニーが飛び入りしたライブってのがあって「I Saw Her Standing There 〜 Twist And Shout」を一緒にやっててさ、もうブルース・スプリングスティーンが嬉しくて嬉しくて仕方がないって感じで一緒にやってて…、そういうモンだよな、ロックの夢って、って。ブルースもポールも自分はあまり聴くワケじゃないけど、ああいう感動って分かるしいいよな〜、なんだかんだと子供の頃の夢が叶えられるようになってきた人が多いんじゃないか、とか。あぁ、自分はそういうの失くしてきてるな…と思うと今でもステージで輝き続けるアイコン達はそういう出来事からまだ光り輝いていけるんだろう。ビッグネーム達はどんどんと下の世代にその夢を叶えさせていくべきだ。

 前置きが長くなりすぎた…、それが本文でも良いんだけど、そんなことありながらこないだリリースされたDum Dum Girlsというバンドの新作「Too True」を聴いてる。前作「Only in Dreams」が結構気に入っていたので、今回リリースされてどうかな〜って興味本位が大きいけど、相変わらずのキュートさと軽やかな爽やかさが心地良くローファイサウンドながらも良質な作品。新しい音だろうなぁ、こういうのも。やっぱり既存のサウンドの融合と延長線ではある進化系、ラモーンズ meets ロネッツってのは相変わらず心地良い。BGMには最適♪しかもアルバム10曲30分って言う割り切り感もとっても良いね。ムダに長くある必要ないし、こんくらいで聴かせるのは忙しくなってきた今の時代、丁度良いリラックス時間感覚では?

 それにしてもこんなに引っ掛からなくて良いのか?ってくらい流れていくアルバム。凝ったことしてないってのはあるけど、ポップスじゃないのにこんなに流れるのは珍しい…それでいて嫌いじゃないサウンドなんだから困る。ま、でも、ポップスなのかもしれないな、これ。そんな事をぼ〜っと考えてたら終わっちゃった(笑)。





Babymetal - Babymetal

BABYMETAL - BABYMETAL (2014)
BABYMETAL(初回生産限定盤)

 随分前からBabymetalってのは名前を見かけたり話題的には聞いていたりしたけど、実際にPV見たり音を聴いたりしたことなかったんです。こないだ、たまたまのきっかけでPVを見たら愕然として驚愕してしまった自分がいました(笑)。ヨーロッパ進出ってことでそれなりにアチコチで話題になったから自分のトコにも情報が入りやすくなったんだと思うんだが…、そもそも日本のロックバンドに対しては全然アンテナ張ってないんで、何かあってもほぼチェックしないし、って事で日本に居ながらも洋モノのロックしかチェックしない偏屈な日本人には逆輸入的な形で情報が入ってきたってお話。まぁ、そこまで行けばきっと凄いんだろうな、世界進出だもんな、という箔を楽しみにしている部分はあるのかもしれないけど。

 んで、PV見たら…、「は?何これ?」。一歩間違えると…ってかアメリカだったら多分児童虐待で訴えられるレベルだろ?ってくらいの衝撃…ってのは冗談としても、頭の中ではきっとメタルをバックにしたアイドルなんだろう、ってわかってたんだけど、こうして目の当たりにしてみるとその幻想を更に超越した徹底ぶりに驚愕して思わずひたすらに幾つものPVやらライブ映像やらを見てその懐の深さに慄いた。さすがにこのくらい年齢を重ねてくるともちろん歌っている3名に対しての熱狂ではなくって、もちろんこのコンセプトメイカーに対する賞賛が強い。もちろんこの轟音をバックに可愛らしく歌い上げる3人組の教育上、これはヤバいんじゃないか?とかってのはあるんだけどさ、このメタル+アイドルって強烈すぎた。

 超本格的なメタル道と本格的なアイドル業、メインボーカル1名にダンサーの子供2名による作品、黒と赤基調での衣装とステージ、とんでもない技巧集団によるバックのヘヴィメタ…ってかデスメタルとかスラッシュメタルとかそんなんも入っててとにかくメジャーシーンでこれだけでのサウンドを聴くことはあり得ない音だが、普通にバックで流れててそのトンガリ具合に驚く。ヨーロッパ進出ってのはこういう音が普通になっている所が多いからウケやすいってのもあるだろうな。日本だとどうしても偏っちゃうし飽きちゃうだろうからさ。そこに日本風な和風メロディなんかも入れ込み、また圧倒的に歌謡曲メロディーをメタルバックに配している作り方が半端ない。歌謡曲作ってバックをメタルにしました、ってんじゃないんだもん。普通にメタルの曲を作ってて、ともすれば、ボーカルが全然違えば地下シーンでハイトーンを轟かせるようなメタルサウンドなんだが、良質な歌謡曲メロディを重ねてくるという…更に掛け声はデスボイスだったりするという…、そこに日本でしかあり得ない「カワイイ」という女の子たちが一生懸命歌って踊ってる、しかもハイスピードで…、いや、日本凄い!ニッポンからしか出て来れない世界でしょ、これ。世界には衝撃的でしかないと思う。

 ってな衝撃をウケまくってひたすらYouTube見てたんだが、凄いのは凄いからさ…、PVよりもライブ映像をオススメします。ラウドパークとかのは凄い衝撃あるし、口パクもんよりも生バンドもんがやっぱり迫力違って良いです。アルバムはこないだ「BABYMETAL」ってのが出たばかりだけどそもそもインディーズからシングルでひたすら出してきたもんの総まとめみたいなもんなので普通にベスト盤の様相を示している。このボーカルの女の子が後数年の間にどんだけ本格的な歌唱力を身に着けるかで次世代が決まるかも…。とにかく驚きの凄さ!

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Christina Aguilera - Back to Basics

Christina Aguilera - Back to Basics (2006)
Back to Basics

 先日ストーンズの「Shine a Light」を見ていてゲストで登場したクリスティーナ・アギレラの歌がかなりイケてる感じだったので、この娘ってやっぱ歌上手いんだ…ってかこんなに歌える娘なんだ、って認識したのでちょっと気になって調べたり聴いたりしてました。ただ、デビューが1999年頃なのでもう15年程前で、ストーンズの「シャイン・ア・ライト」で見れたのは2006年の姿なので、かなり良い感じに美しく尖ってたんでロックだな〜なんて思えたんだが、今じゃもう…という姿なのはどっかのロシアのカーリング選手みたいなもんだろうか(笑)。そこまでは言わないが、あのルックスも良かったんで、そのヘンの作品が一番脂が乗っている時期なのかな、と勝手に推測して且つポップス領域の音じゃなさそうなのが出てたのでそいつ聴いてみた。何せこの手のは受け付けないのでほぼ聴いたことないので、初めての試み…それでもポップス系統のアレだとダメなんでねぇ…。

 丁度2006年にリリースされたクリスティーナ・アギレラの5枚目の作品「Back to Basics」というアルバム…2枚組ですが、それはもうやりたい事、歌いたいものをとことんまでに歌ってみたという作品で、しかもタイトル通りに原点回帰を基調とした作品なのでそれこそ40年代のボードヴィル辺りまで遡ったオーソドックスな歌を見事以上に歌い上げてて、且つ近年のアレンジやエッセンスをミックスしているので新しい試みの作風としても聴けるアルバムだ。そして期待していた歌声が、見事なまでに熱唱されているものばかりで素晴らしかった。ミック・ジャガーと歌ってヒケを取らないレベルなので当然歌えるのだろうとは思っていたけど、大抵ポップス歌手の領域に入ってしまうと普通に聴こえてしまってそれこそアデルみたいに持ち上げられる事は少ないし、自分が聴いてもそういう風に腹の底からの歌声が響くっていう聴こえ方はなかなかないので本作「Back to Basics」のようなアレンジに惑わされないシンプルな作品でクリスティーナ・アギレラを聞けたのは良かった。もっと普通のアイドルだと思ってたからさ。アメリカはアイドルレベルでも当然ながら本格的な上手さがあっての話なので、そりゃ上手いんだが…ここまで歌える人だとはびっくりでしたね。

 アルバムの楽曲云々とかアレンジはもちろんほとんどが好みじゃないし聴くこともないだろう音の類だけど、クリスティーナ・アギレラの歌声の迫力だけでアルバム2枚ず〜っと聴いていられたってトコか。邪魔な音が少ないからそこまで効きにくくはなかったけど、コーラスがうっとおしいのが多かった(笑)。もっともっとR&Bに徹したアルバムにすれば良いのにな。ジョス・ストーンみたいにロック寄りとかR&Bアルバムみたいに歌い分けてアレンジしたりシャウトしたり試せばもっと幅広がるとかさ、可能性が凄くありそうな声です。歌上手くても歌ってる歌のアレンジとかが気に入らなきゃ自分は聞かなくなるけどね。それでも「Back to Basics」はかなり面白く楽しめました。歌モノってのはやっぱりいいね。




Guns n' Roses - Live Era ’87~’93

Guns n' Roses - Live Era ’87~’93 (2011)
ライヴ・エラ’87~’93

 3年前のあの日に何してたか、とかやっぱり鮮明に覚えてるもんな。幸いな事に現地にはもちろんいなかったし、関東圏にもいなかったから情報を追うだけでの体感なのだが、ただそれでも誰にも連絡が取れない状況ってのはやっぱり焦るワケで、当然安全なんだろうけど気になったら気になっちゃうからさ。結局どうしようもないし何も出来ないのでそのまま日々を過ごすしかなかったんだが、その後が大変だったよなぁ。それでも健気に前に進んでいる日本って凄いと思うし、誇れると思う。そういうのが全部繋がって羽生くんとか真央ちゃんだったワケかもな…とかさ。まぁ、日付を見ながらそんな事を考えちゃいましたね、さすがに。だからと言ってウチのブログ自体は何も変わらないので…ってか、あの時は数日感は筆が進まなかったんで休業だったが…、やっぱ早く日常に戻りたくて書きまくった気がする…。

 1988年にシーンに登場したGuns'n Rosesだったが、一瞬で消え去ったことも伝説の要因か、自分的にはモロにリアルに被ってるんだが、そんなだったっけなぁ〜ってくらい。いや、人気あったりアルバム「Appetite for Destruction」もスゲェカッコ良かったけど、一発屋だったし、って方が強かったもん。それでもシーンはメディアは歴史はそうじゃなくって伝説のバンドという括りにしちゃってるんで、きっとその方が正しいんだろう。んで、いつしかリリースされた「ライヴ・エラ’87~’93」というライブ編集盤なんてのを取り上げてみました。モロに全盛期の活動時のライブ集でmギターとドラムは変更しているのもあるけど、まぁ、概ね全盛期だろう。

 聴いてみてね…、こんなヘタだっけ?って(笑)。ヘタってのか…もっと勢いあってグイグイと攻め立てて行くようなイメージを持ってたからそれほどでもないな…っていうかさ…、もっと良いライブがいっぱいあったんだろうけど、編集盤で出してきたのは音のレベルとかも必要だからこれくらいになっちゃったのかな。冒頭からしてそういう感じがしてしまって、音の処理の問題なのかバンドの姿がそうだったのか…伝説にキズつけてないか?って思っちゃったけどな。声も出てないしギターも予定調和レベルだし、ベースはバランス悪いし…、まぁ、曲によっては見事なのもあるけど、どっちかっつうとそうでもない方が多い気がするわ、これ。それともこれがバンドの本質?かも。そう思うと最初のアルバム「Appetite for Destruction」は実によく作られたアルバムだったってことになる…。う〜ん、ま、いいか(笑)。



Faster Pussycat - Wake Me When It's Over

Faster Pussycat - Wake Me When It's Over (1989)
Wake Me When It's Over

 音楽的にジャンル分けってのは対話をする以上は必要なものだと思うんだが、そういうカテゴライズでバンド名を当てはめて記憶していくとどうにも宙ぶらりんになってしまうバンドがいくつも出てきて困る事もある。特にハードロックとヘヴィメタルの境目辺りとかロックンロールとブルースロックの境目辺りとかさ、細かく言えばブラックメタルとデスメタルの境目とかあるのかもしれないけど、そこまでは細分化しない前提でもちょいとイメージが異なる場合がある。または、最初のレッテルからどんどんとバンドが進化してったことで実は全然異なる世界を奏でているバンドなんだけどレッテルが変わらないままというのもある。パンクなんてパンク/ニューウェーブなんて語られるようになっちゃたもんな…これはもちろんジョニー・ロットンやダムドの功績なのだが…。何故にそんなお話?ってのは今回のバンドが正にその境目かな?って思うから。

 Faster Pussycatってアメリカのバンドで1987年にデビューしている。今回は1989年にリリースされた二枚目のアルバム「Wake Me When It's Over」ってのを挙げておくんだけど、聴いてみて最初から、ハードロックなイメージのままだけど実はハードなR&Rを奏でているというバンドだったりするので、どっちかっつうとエアロスミス的な側面が強いバンドなのだが、その頃はLAメタル全盛期から時代が替わっていった頃だったのでGuns'n Roseとの対比バンドでもあって、それが故にR&Rバンドとしては語られなかったような…。ハードロック側面だよね。まぁ、間違ってはないけど、今回聴いててこんなに普通にR&Rに近かったっけ?って思ったので。もちろんハードに歪んだ音でのR&Rだからハードロックの要素強いんだけど、結構グルーブしててさ…、意外とストレートにカッコ良かった。当時二枚目の「Wake Me When It's Over」はまったくもう聴かなかった時期だから全部は知らなかったもん。何曲か聴いたことあるな、くらいのはあったけど、割とカッコ良いんじゃない?くらいには思いました。モトリー・クルーとかポイズン的な…それでいてエアロスミス的なブルースが根っこにある部分は感じるし、派手だし結構パーティバンド的だしウケただろうな。ただ残念なのはフックの聴いたロックがない、ってことか。曲はよく出来てるしアレンジも見事にメジャー級の聴かせ方だしアルバム丸ごと見事な作品なのだが、それだけ…って感じ。それだけ、って、それが難しいんだから相当のレベルだろうけど。

 やっぱアメリカのこういうのはする〜って抜けてっちゃうんだよねぇ。モトリー・クルーなんかもそうだけどその場のパーティでオシマイ、みたいなのあるもん。ただ、聴けば楽しめるというのが良作なんだが。事実聴いてるとノレるし面白い。でもそれはその場限りの空気でしかない…のは自分にとってアメリカのロックの大半がそういう空気なので、その辺が好きな人は好きだろうし、湿っぽいのが好きな人もいるだろうし、それぞれが楽しめりゃいいか、と思ってます。






New York Dolls - French Kiss 74

New York Dolls - French Kiss 74 (2013)
French Kiss 74

 ストーンズ旋風が日本を駆け抜け、実はその頃はやっぱりストーンズばっかり聴いていたんだが、やっぱカッコ良いな〜、ああいうR&Rってホント、ストーンズ以外じゃ聴けないし、思わず体がリズム取ってしまうし。ケーブルでは「シャイン・ア・ライト」もやってたりしてコレも見入ってしまったりして、クリスティーナ・アギレラの歌唱力とロック力にちょっと驚きながらストーンズカッコ良いわ…って。毎日聞くロックじゃないけど、やっぱりいつ聴いてもかっこ良さを裏切らないっつうか…近年のライブでもベストヒットだからそれはそれで良いしね。

 根本が全然違うんだけどR&Rでしかない、っていう意味でいいかな、って流れでNew York Dollsの登場。オリジナルアルバムは2枚しかないのでもちろん既に登場済み、後は発掘モノしかないんだけど、面白いことにいつの時代になっても何故かNew York Dollsの何かしらの音源ってのはリリースされたりするので、やはりそれなりにこういう毒気のあるR&Rバンドへの需要はあるのだろう。今回は「French Kiss 74」という1974年のパリのライブをまるごと収録したライブ音源なんてのを…。その筋では昔から知られていたライブソースらしいけど、もちろんそこまでのニッチなリスナーじゃないんで、こういうので初めて聴くワケです。YouTubeなんかでも色々なライブが見れたり聴けたりするのはもう嬉しい限りで、口パクばかりなんだがそれでも動いているNew York Dollsが見れるのは嬉しいです。

 さて、この「French Kiss 74」というライブ盤はその名の通り1974年のパリのライブソースなんだが、割とまとも…ってかこういうもんなんだ、って感じで初期のグチャグチャ感からしたら随分普通にR&R出来てるか。それでも無茶苦茶ではあるんだが(笑)。そしてもう一枚加えられている前身バンドのアクトレスのデモ音源なんてのも興味を引くアイテムだろうし…って、そっちはまだ聴けてないのでいずれまた(汗)。

French Kiss 74 + Actress-Birth of the
New York Dolls
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The Dogs D’Amour - King of the Thieves

The Dogs D’Amour - King of the Thieves (1989)
King of the Thieves

 そうか、80年代末期のシンプルなR&R回帰って、そういえばバッドボーイロックの復権みたいな事とリンクしているのかと今更ながら納得した。LAメタルからの流れでは全然そういうの気にしなかったけど…、Faster Pussycatとかもその類だったんだろうな。でも、この辺りで面白いのはいつだって英国からその刺客が現れてくるって事で、当時はあんまり意識しなかったけど大抵英国のバンドがシーンの変わり目には介在しているものだ。今回はそんなバンドのひとつとなったThe Dogs D’Amourに登場願おう♪

 ファーストの「Dynamite Jet Saloon」は割とインパクトあったんだが、それは多分バッドボーイ的なルックスがあったからで、その派手なルックスはLAメタルの連中と大して差がなくシーンに受け入れられたが、やってる音が実にシンプルなR&Rで、当然ながらニューヨーク・ドールズ系と言う方がしっくり来るタイプだったんだが、LAメタル好きな連中が聴いたもんだからどうにも…ってな話。それでもファーストの「Dynamite Jet Saloon」はそこそこだったと思う。今回はその後にリリースされたセカンド・アルバム「King of the Thieves」で、1989年にリリースされた作品。The Dogs D’Amourとしては特に何かやってる事が変わったわけでもなく、ただ普通に自分たちが得意とするR&Rをキャッチーに打ち出した作品で、バンドカラーとしてはそのままの作品だったんだが、時代とのマッチングがイマイチだったのか、自分なんかは全然聴かなかった。おかしいな…何でだろ?それくらい一瞬のバンドでしかなかったって事なのだが、多分現実的には来日公演も果たしまだまだ人気があった頃だったのかもしれない。

 それはともかく、この「King of the Thieves」だが…、原点回帰も何もなく今アルバムとして聴いた場合にあまり面白いところも見当たらず垂れ流し的なR&Rになっちゃってるかな…、キャッチーで多様性のある音だし、スライドやコーラスなんかも出てきて色々な事やってるし、英国だから素直にアメリカンなR&Rだぜ〜ってほどに脳天気ではないのでストーンズみたいな味はあるんだけど、どうにも曲が面白くない。ジョージア・サテライツほどゴツさはないし、何とも微妙な位置づけになってしまった感じ。そんなアルバムと時代が90年代に入る所からメジャーシーンから名を見ることが少なくなってしまったバンドのひとつ。一般的にはどう評価されてるんだろう?バッドボーイロックの一環でしか出て来ないだろうけど、今でも活動している…のかな?割と新作みたいなのは多いんで…。



Izzy Stradlin - 117゜

Izzy Stradlin - 117゜(1998)
117

 何時の時代になってもロックの系譜や人脈ってのは色々な繋がりを見せる所が面白いし、それこそルーツ漁りにもなるし新しい音楽ジャンルの世界への入り口にもなる。音楽は人が創るものだから、その人のセンスやクセ、個性的なメロディなどが基本的には見えてきたり分かってきたりする。その上で今度はその人のプレイや歌のクセ、お得意メロディやフレーズなんてのがあったりするので、その辺りまで抑えるとその人がどんな作品を出してきても、またどこかで手伝っていても何となく「このヘンだな」とか判ってしまうのだ。まぁ、そこまで一人の人を追いかけるのも大変なので、別にやる必要もないけどさ、話の前段の幅を広げていく、またはその人のルーツを漁る=どうしてそういう音を作れるようになったのか、みたいなのは漁っても良いんじゃないかな。

 ジョージア・サテライツのセカンドギタリストの座にいたリック・リチャーズがジョージア・サテライツのダン・ベアードの次に選んだパートナーは何とも意外な事に元Guns'n Rosesのイジー・ストラドリンだった。そう、ガンズとジョージアが合体するワケよ。イジーの方はガンズのメインソングライターだったワケで、あんなの作ってた人とバリバリの土着系R&Rのギタリストが?みたいに思う部分あるんだけど、イジー・ストラドリンって人は実にシンプルなR&Rが得意な人で、それはもう最初の「Izzy Stradlin & Ju Ju Hounds」というアルバムを耳にした時にそう思った。んで1998年になってまたアルバム「117゜」をリリースしたのだが、そこでもリック・リチャーズは貢献していて、更にベースには元ガンズのダフが参加…、まぁ、この人は特に音楽性にこだわりがある人じゃないだろうからベースを無難に弾いているってだけだが、イジーの作る楽曲、そして出てくる音とメロディ、アレンジはバンドだろうけど、しっかりと土着的な、どっちかっつうとジョージア・サテライツ的な音になっている所が面白い。この人ハードロックな人じゃないんだよね。もっと音楽的にカントリーやレゲエやフォークなどなどと幅広い才能の持ち主でリラックスした音を届けてくれる。そこでのリック・リチャーズの貢献度は見事なもので、何とも心地良いプレイを要所要所でキメてくれているのでちょいと隠れた名盤です。

 いつもの如く何度も何度も聞き直すアルバムじゃないし、そんなに思いを入れているアーティストでもないから聴いたまんまを書いているだけだけど、良質な音なのは見事だなぁ…、気軽にBGM的に流してたら心地良いだろうし、いつしか人生のBGMになる人もいるだろう。自分はこの人の最初のアルバム「117゜」とはバンドの練習スタジオの待合室のBGMで出会って、スタジオの兄ちゃんにコレ何?って聴いて知ったんだけど、最初イジー・ストラドリンって聞いた時はびっくりしたな。こんなのやる人なの?って。そしてクレジット見てたらリック・リチャーズだったのも驚いた。ロックの世界は面白い。





Georgia Satellites - In the Land of Salvation & Sin

Georgia Satellites - In the Land of Salvation & Sin (1989)
In the Land of Salvation & Sin

 今でもR&Rってのは好きだ。シンプルなR&R的な曲って意味でね、だから50'sなんかも好きなんだけどちょっと物足りなくなる…飽きるってのはあるからそれよりも後の世代が作り上げたR&Rバンドの曲は好きだ。ブライアン・セッツァーなんてその典型的な例だけど、あそこまでじゃなくてもっと土着的な所のも好きで、そこはブルースやカントリーに根ざしているとかあるんだろうけど、やっぱそういうのが元々のルーツにあってストーンズもZeppelinもあるワケで、その辺を聴かないとやっぱ前に進めないと思っちゃってね、だからってのもあるけど普通に好きです、R&Rは。わかりやすいんだもん…、これ、重要。やっぱり感情に即座に訴えてくれるってのがね、重要だと思う。それが一番感動できるから。深堀りは後で良いけど初期衝動はそこだしね、ロックってのはそういうもんだよ、最初は。

 …ってのを久々に思ったのはジョージア・サテライツの三枚目にして最後の作品「In the Land of Salvation & Sin」を聴いたからだ。1989年リリースの一応全盛期のままの最終作になるのかな…デビューは1986年とかだから短命だったんだが、あのど派手な時代に骨太で土臭い音をこれでもかとばかり打ち出してきてくれて、しっかりと「R&Rってカッコ良いな」っていう印象を植え付けてくれたバンドだ。その路線はこの「In the Land of Salvation & Sin」でも変わらずに…ってかコレが一番媚びてないかも。それでいて何か心にビシッと訴えてくるものもあるし、それは別にバラードとかじゃなくて。例えば「All Over But the Cryin'」とかみたいな曲でそう感じるワケ。多分ね、魂で訴えてきているからだろうと思うんだけどさ、そういうのが生々しく伝わるって重要です。そしていつ時代に於いてもそれは必ず人に響くものだし、そうじゃなきゃいけない。そこに小細工は存在しない…なんてのがジョージア・サテライツってバンドのカッコ良いところ。スタンスはパンク的だけど表現はR&Rでわかりやすく、そして楽しくね。

 しかしもう25年前の話なのか…、リアルタイムでデビュー時から知ってたし聴いてた。この「In the Land of Salvation & Sin」は当時あまり真面目に聴いてなかった作品で、自然消滅的にバンドが無くなってしまったってのも何か時代の象徴だったし余りにも色々ある中の一つでしかなかったってのも自分的な中の軽さでもあった。そういうのをね、こうしてまた聴き直せるって機会があって良かったな。それもブログのおかげだったり(笑)。そんな事を思った一枚、ゴキゲンなスライド・ギターを聴きながらそんなこと書いてるんです♪



The Black Crowes - Shake Your Money Maker

The Black Crowes -Shake Your Money Maker (1990)
Shake Your Money Maker

 90年代に入る頃にはハードロック系のバンドにはブルースへの原点回帰ブームが…ってそうかなぁ~、あんまりそうは感じなかったけど…、Guns'n Rosesが売れてその筋系と思われてたからかもしれないけど彼らにブルースは全く無いから実はシンプルなハードロックに回帰しただけで、ブルースへの回帰ってのはそれこそシンデレラくらいしか見当たらん。ジョージア・サテライツとかあったが元々カントリー系だし、ハードロックでもないし…好きだったけどね。まぁ、今になって読めるものでそう書かれているのって、納得するものとそうでないもの両方あるかな。

 んでブラック・クロウズの「Shake Your Money Maker」というデビュー・アルバムだが、1990年リリースってことで正にそのど真ん中に当たるワケだが、どういうワケか当時バンド名は知ってたけど全く通っていないバンドです。多分他に聴くものありすぎてリアルタイムものに手が回らなかった頃です。うん、そうなんだよね、70年代のバンドを漁るのが大変でさ、90年代のバンドなんて後でいくらでも聴けるからいいや、って思ってたもん(笑)。10年以上名前が残ってるバンドだけ聴けばそこそこわかるだろ、とかさ。実際そうだと思うけどB級とかに手を出そうと思うと大変だよね。話逸れた…、ってことも合って、要するにリアルタイムで通ってなくてバンド名を再度認識したのは1999年にジミー・ペイジが参加してツアーをやる、って時だ。なんでまたそんなバンドと?ってのあったからさ、その時初めてブラック・クロウズってバンドの音を聴いたんだが…、一緒にやるのはわかる気がするな、ってことでそのまま…。今回流れ的にまたちょっとちゃんと聴いてみよう、って事です。

 1990年にこの渋さか?売れたのか?とか勘ぐってしまうくらいにスタンダードにアメリカな印象。ブルースっつうかカントリーやサザン系統の流れかな…、引っ掛からない音だからそういうもんだと思う。ただ、歌がさ…良いね、これ。しゃがれ声で味があるし…、ちょっと線が細い部分もあるけどいいよ。バンドの音全体がちょっと線が細いのかな、それでもリラックしたゆとりのある音でストーンズ的とも言えるか、かなり土着的な音でよく売れたなぁ…。でも、確かにあの時代にこんだけシンプルにロックを奏でてくれたバンドは少ないし、新たに目を開かせた部分はあったんだろう。自分としては流れすぎてしまってまだまだ全然身に入らないんだけど、聴きやすいし乗りやすい。なんてったってジミー・ペイジが気に入ったバンドなら理解しないといけないのだ(笑)。



Cinderella - Heartbreak Station

Cinderella - Heartbreak Station (1990)
Heartbreak Station

 時代ごとに様々なバンドが出てきては消え、また新たに発掘される、そしてまたシーンに躍り出てくるの繰り返しなのだが、その中にはもちろん残っていくものや変化進化していくバンドもある。ただ、それらが全てセールスに反映されなければいずれにしても生き残れないし、いわゆるアルバムをリリースし続けていくプロとしては続けられなくなっていく。だから変化進化ってのはリスナー側が思っているよりも結構な岐路なのかもしれない。ルックスに自身あるから何演っても大丈夫、とかキャラクターで人気取ってるから大丈夫、みたいなのだったら良いけど、大抵は音にファンが付いてくるのでリスナーにその変化が受け入れられるか、って話だし、新たにリスナーが付くかって話でもある。

 さて、シンデレラってバンドはいつも書くがバンド名が悪い。あまりにもワルすぎるからこそウケたってのはあるのかもしれないけど、80年代に最初に出てきた時はただの色モノでしかないだろ、って感じだったがセカンド・アルバム「Long Cold Winter」を聞いてびっくり、こんな本格的なブルースロックやるのか?って。ただ、何度も聴くかってほどでもなくてそのまま忘れ去ってしまったな(笑)。三枚目の「Heartbreak Station」が出た時なんて全然記憶にないし意識もしてなかったから中身も聞いてない。最近アレコレ物色してる時に懐かしいな〜ってことで、この「Heartbreak Station」は聞いてないな…どんなんだろ?って聴いてみただけなのだが、またまた驚いた。こんだけ本格的なブルースロック、カントリーロックをやってるとは…、それでいて今でもカテゴリは80年代メタルなのだな(笑)。30年も経ってるんだからいい加減世の中もきちんと認めてあげれば良いのに、そうはならないのがこの世界、一度付いたレッテルはなかなか剥がせません。もっと若い連中にウケれば変わっていくんだろうけど、そうもなかなかいかない…勿体無いかもな〜。

 はっきりと名言しておこう…この「Heartbreak Station」はメタルじゃないしハードロックですらない。もっとカントリー、アメリカの土着的な音に寄ったブルースベースのロックで、結構心地良いしバンド名悪いからそっち系が好きな人にも敬遠されるしHR/HMファンからも敬遠されるという悲しき運命。ただそれでもシンデレラってバンド名はそこそこ知られているからこのバンド名使ってる…売るために、ってのが本音だろうと見てしまっているんだが、わからん、凄く気に入ってるバンド名かもしれないからその辺は適当に…(笑)。ただねぇ、いいよ、これ。ホントびっくりした。セカンド「Long Cold Winter」の時はガキだったからアレだけど、今聴いた「Heartbreak Station」に今でもびっくりするんだから…、もちろん自分には何度も聴くアルバムにはなってないけど、馴染みやすそうだな、って感じ。うん。





Ratt - Ratt

Ratt - Ratt (1983)
Ratt

 気分的にグイっと舵を切ってみたかったので、こんなんが登場(笑)。こじつけで書けばWhitesnakeにも一時期ウォーレン・デ・マルティーニが在籍した、ってこともあってRattの登場…ってことにしとこう。ん~、何かちょっと泥臭いのばかりになってきちゃったんで派手なの聴きたいな~ってのがきっかけで、世の中はストーンズやクラプトンの来日公演で盛り上がっているのだが、それはそれとしてココはココでの路線がひたすら続くのみ…、いや、今回の来日公演ももちろん行けないのでそんなこと宣っているだけです…。

 Rattってやっぱ80年代のLAメタルの筆頭格なイメージがあるんだが、当時はそんな風に聴いてなくって、スリリングでカッコ良いリフを奏でててルックスはとにかくケバい…エアロスミス的なバンドだっただけで、LAメタルなんて呼ばれたのはその後になってからだ。そういう色眼鏡なしに聴いてみると結構ストレートに独自のR&Rやってるんじゃないか?なんて思える部分もある。1983年にインディーズでリリースされた…その後メジャーでリリースされているので割と普通に手に入ったデビューミニアルバム「Ratt」。今じゃかなりレアモンらしいけど、大抵のレアモンってのは手に入れて聴くとがっかりするものなので、本作も例に漏れずレアモンというだけに留めておく方が良いというのもあるか…、ただ、いくつかの曲はこの後のRattでは聴けないサウンドがあるんでやっぱファンは欲しがるし聴くべきだろうなぁ…。

 まだね、LAメタルとかそういうジャンル的なメタル部分でもないのか、今改めて聞いているからそう思うのか、こういう音ってRatt独特だな、と。別に良い曲が多いとかカッコ良いリフばかりってんじゃないけど、ややマイナー的要素がまだあって意気込んでるって言うのかな、そういう部分が出てきてる感じ。多々書かれているサイトも多いけど、やっぱバンドってのはこういう粗野なラフデッサンの作品や楽曲があってファーストでプロ的にレーベルからの意向も入ってきて洗練されてって成長していくってなもんだから、余計にインディーズで好き勝手に作った作品ってのは重宝されやすい。事実その通りだが、このままでは商業路線には乗れないので、どっちもどっち、か。そんなことは元より、この「Ratt」という作品、もしかしたら全キャリアの中で一番バンドらしくていいかな。「Sweet Cheater」のスピード感は心地良いし、ダサい「Back For More」なんかもアマチュアっぽいけど何か響くしね。





Streetwalkers - Downtown Flyers

Streetwalkers - Downtown Flyers (1975)
Downtown  Flyers

 いつも思うのだが、昔のバンドで名を馳せた人達でもほとんどが80年代〜最近までとんと名前を聞かなくなってて、ココ最近活動再開しているという方々…、そりゃもちろんある程度音楽業界に身を置いてたりしたんだろうけど、何やって生きてたんだろ?ってな疑問。ミュージシャンから裏方仕事へ回って…とかあると思うけどさ、皆が皆そういう方向に行けるもんでもないだろうし、じゃ、やっぱ何か他に仕事して…ってことかな。んでも、シーンに復帰しますって時に腕が鈍ってないの?とかだからと言っていきなりCDとか出せるような人間関係はキープしているとか?まぁ、よくわからんけど一方じゃCD出したりするのを人生の目標にしている若者達もいるワケで、簡単なモンじゃないだろとも思うし。名前が出て来なくてもきちんとそういう関係で仕事してたってことなんだろう。

 ファミリーのロジャー・チャップマンとチャーリー・ホイットニーが結成したユニットがバンドに進化したStreetwalkersのバンド名義のファーストアルバムとなった「Downtown Flyers」。1975年リリースだけど、やっぱりここでも不運な男ロジャー・チャップマンらしく、何ともダサいアルバムジャケットを採用してしまっている(笑)。アメリカ狙いだったんだろうけどさぁ〜、誰が好んでこんなアルバムジャケットにしたんだろ?センスの欠片も見当たらないのだが…、これだけで中身の音を聴く前に減点対象になってしまったことは疑いがないと思う。苦笑いしながら自分も聴き始めたもんな。いや、そもそも初期ホワイトスネイクのドラマーさんが元Streetwalkersの後期ドラマーさんってことで、チェックしたんだけど、確かに後期でしかなくってそもそもの初期では今じゃアイアン・メイデンの主になっているドラマーのニコが参加してたんだよね。だから、この「Downtown Flyers」というアルバムのドラムはあのニコです。

 さて、「Downtown Flyers」というアルバムの方ですが、もちろん相変わらずのいぶし銀な歌声を聴かせてくれるロジャー・チャップマンですからね、凄いんです。ホントにどっからこんな声出すんだ?ってくらいの歌声で魅了してくれるんですが…いつもの如くファンクともソウルともブルースともロックとも付かないミクスチュア−な音楽性はともかくながら楽曲がまるで面白く無いというオチは相変わらずで(笑)、聴く意欲を削いでしまうんですが…、それでもホイットニーのギターとチャップマンの歌声だけでひたすら聴くんですよ、これ。アルバム冒頭から徐々にテンションが落ちていくという何とも残念な作品でして…そりゃアメリカどころか英国でもウケなかっただろうと…。聴き方によっては確かにジェフ・ベック・グループ的でもあったかもしれないけど…、ニコもよくこのバンドで叩いてたなぁ…別に何の個性も見い出せません(笑)。







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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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