Vandenberg's Moonkings - Vandenberg's Moonkings

Vandenberg's Moonkings - Vandenberg's Moonkings (2014)
ヴァンデンバーグズ・ムーンキングス 【ボーナス・トラック収録/初回限定デジパック仕様】

 そういえば…って事で思い出したシリーズ、またしても、ですが(笑)、VandenbergのMoonkingsの作品ってリリースされたんかな?とチェックしてみると日本盤は出てるらしい…そっか、出たんだ、ってYouTubeチェックしてみると何かオフィシャルからプロモ一曲とTeaserが4つくらい挙がってて、そっか、ってことで気づいてチェックし始めたのだった。アメリカンロックまっしぐらに遊んでたけど、ちょいと飽きてきたのもあって、聴いてみよ〜ってトコ。

 ヴァンデンバーグの名は冠だけど、Moonkingsっていうバンドで出してきたアルバム「Vandenberg's Moonkings」。ヴァンデンバーグ以外は若手のバンドそのままってことらしく、果たしてどんなんだろ?ヴァンデンバーグが若い連中とやって生き生きとギター弾いてるかな〜なんて期待して聞いちゃうのは多分皆そうだと思う。そしたら意外や意外…、何ともクラシックなスタイルのハードロックが飛び出してきて、若手のパワーはそっちに行ってしまったのか…と不思議な気分。まぁ、ホワイトスネイク風ですが、単純に。Zeppelin風と言われる事もあるみたいだけど、Zeppelinをパクったホワイトスネイクをモチーフにした感じに聞こえる…もっともヴァンデンバーグその人がホワイトスネイクにいたんだからそりゃそうだけどさ。アルバム始まってリフとか心地良いんじゃない?なんて思って歌が入ってきたら「あれ?何聴いてるんだっけ?」って思うハズ。だって…デビカバの声なんだもん(笑)。

 まぁ、それは褒め言葉とも言えるけど結局ヴァンデンバーグってホワイトスネイクやりたかった人なのかも。今のデビカバの声じゃなくてもっと若々しくて生き生きとした時代のホワイトスネイク。ギターに関しても昔の如何にもレスポールにマーシャルって音からはちょっと逸脱してる感あるし、もちろんそんなにソロイストとしてのプレイヤーじゃないからそこはさほど気にならないんだけど、う〜ん、何を期待してたのかな、悪くないアルバムで佳作なのは間違いないです。ただ、やっぱりもっとオリジナリティが欲しかったと言うか…、ね。オフィシャルPVのバラードなんて…。





Bloodrock - Bloodrock

Bloodrock - Bloodrock (1970)
Bloodrock

 音楽は時代と共に進化していくものだ、ってのはある程度の年代の幅の音を聴いていると明らかにわかってくる。70年代にぶっ飛ぶくらいのギターだと思ったVan Halenのギターだって今じゃ弾けても普通だし、それ以上になってくる。音楽そのものも粗野なロックからどんどんと多様化、ミクスチャー化して結局進化形を今でも作っている。70年代リバイバル的なのがあってもそれには必ず新しい要素が織り込まれた独特の音に仕上がっているバンドが残っていくワケで、そりゃ一瞬ならリバイバルだけでも売れるけど10年選手になってくるとそういうのは割と減ってくる。その辺が面白いところでもあるが…、ちょこっとサザンハードロック系に行ってみて時代の流れを感じたところ…それでも80年前後までなんだけど(笑)、同じくテキサス出身のバンドでデュークメモから引っ張り出してみよう。

 Bloodrockというバンドの最初のアルバム「Bloodrock」が1970年にリリースされている。アルバム冒頭を聴く限りは割とグチャグチャなギターハードロックか?みたいな感じだけど、実はオルガンがかなりハードに響いているバンドでもあり、オルガンとギターが目立つカッコ良いハードロックバンド、ここのドラマーも割といい感じに叩いてくれるかな。Bloodrockのこのジャケット、そういえば昔良く見かけたなぁ〜と、その時は多分アメリカンロックコーナーとか全く見なかったから興味なかったのを思い出した。もっともアメリカものでジャケットで惹かれるってのはほとんどないから余計に手を伸ばさないんだけど。Sir Load Baltimoreほどじゃないけど、手を出さなくてちょっともったいなかったかな、と思うくらいのレベルにはある英国ハードロック寄りの音を出してて、これでテキサス出身かい?って驚きもある。ギターだけ聴いてるとわからんでもないんだけど、バンドの音自体は相当英国ハードロックですな。パープルほどクラシカルには出来てないんだけど、意識してたんだろうか、そんな印象。ある意味英国ハードロックとテキサスの大陸的な大らかさが同居したようなアルバムでもあって、それはそれで新たな境地な感もある。

 しかしアメリカのバンドは上手いなぁ…、アルバムとしてキチンとまとまってるし力量もしっかりあるし、曲のセンスも多方面に聴かせる幅のあるのを並べているし、やっぱりレコード出すってのはこれくらいは最低限出来ないと、っていうレベルがあるから安心して聞くことが出来るのはある。しかし…、このオルガン結構病みつきになる音だな(笑)。バンドの音としてはガツンとインパクトありまくる迫力なサウンドじゃないけど、秀逸な曲が並ぶから楽しめる、ってとこかな。割と重めの曲やっても重くならないのはアメリカらしい、か。



Molly Hatchet - Beatin The Odds

Molly Hatchet - Beatin The Odds (1980)
Beatin The Odds -Reissue-

 相変わらずどこに向かって書き進んで行くのか自分でも予測が付かないのだが、まさかこんな知らない世界に進むとは思わなかった(笑)。もっと70年代B級路線にハマっていきたかったんだが、面白いようにこの手のサザンハードロック系があるなんて知らなかったもん。全然追求していないアメリカンロック、アメリカンハードロックに加えて、アメリカのハードロックにはサザンハードロックというちょいと脇にいる世界がここにあったんだなぁ…、バンドは多くはなさそうだけど、どれも質が高くて面白いので楽しんでる。ゴキゲンで快活だからそのヘンもあまり味わったこと無いし、それが面白いんだろうと思う。豪快でワイルドなロックだけど大らかだし、かと思えば必ずクサイまでのバラードや聞かせる曲なんてのは入ってるし、もちろんバンドは上手いし、大いにメジャーな世界ですな。

 Molly Hatchetの三枚目の作品「Beatin The Odds」、1980年リリースの音らしいけど、どうもこのバンドはどんどんと面白くなっていくバンドらしく本作が一番過度期だとか…、ボーカル替わってるのかな?そのヘンまで漁り切れてないんだけどさ、まぁ、これもYouTube様オススメでして(笑)、そうかそうかと聴いてみたらジャケットとは異質なかなり本流な音が流れてきてびっくり。それにしてもワイルドでアメリカンな音世界、そして伸び伸びと歌うボーカル、スライド・ギターやらハードなエッジのギターなどなど凝ったことは特に何もないのだが、こういうのを聴きながら3,000キロくらい車で走って行くんだろうなぁ~という感じで、そういうのを想像するとアメリカンロックがわかる(笑)。まぁ、聴いていればメタルとかとは全然違うってのはわかるし普通にハードロック共かなり異なるってのもわかるんで、じゃあどんなん?ってなるんだけど、普通の音楽聴く人達はこういうの、聴いたことあるのかな…、自分的にはどうにも書きようがないカッコ良い音なのだが…、ま、聴いてくれ。

 もしかしてアメリカのB級路線って普通にハードロックの流れに行ったんじゃなくてこういう側に入ってったのかも?なんて空想しちゃうくらいある種B級感がたっぷりある…のはリフとかが単調だったりダサかったりするからだけど、そんなに一辺倒に体系化出来ないのがアメリカだろうと勝手に想像。うん、たまに聴くにはこういうのいいな。明らかに野郎しか聴かない音だろう、ってのも特徴的か。レーナード・スキナード以降80年代頃までこの手の音はある程度人気を誇ったらしい。なるほどね…。



Blackhorse - Blackhorse

Blackhorse - Blackhorse (1979)
Blackhorse

 便利な時代です。多くのロックの先輩方々に数々のバンドを教わり、更にそれどころかYouTubeでも世界中の諸先輩方々に類似したバンドの音をリコメンドされるし、Amazonからもオススメされるなんてことで、自分で必死になって情報探ししなくても幾つかは向こうからやってきてくれるという時代、それはそれで既に怠慢になってしまった自分にはありがたいけど、やっぱり本来は探して追いかけて…ってのがいいんじゃないかなぁ…と勝手なことをホザいてみる(笑)。いや〜、もうさ、こうなるとそういうプロセスってのは自己満足でしかないんだろうな。聞ければ同じだし、聴いて感動して次に進めればそれは同じ道を歩むワケだから別に同じ話だしさ。時代の変化ってのは自分が費やした時間のムダを教えてくれますな(笑)。

 1979年に自主制作アルバム一枚出しただけのサザンハードロックバンド…なんてジャンルがあるかどうかしらないけど、今度はBlackhorseってバンドの「Blackhorse」です。アメリカで自主制作で…ってそれでこんなところに情報出てくるんだから面白いものだ。実力がなくてメジャーに行けなかったか、メジャーで録音したけど時代的にコレはウケないから…ってことでバンドごとオクラ入りしたのかあまり調べてないからよくわかりません。ただ、YouTubeさんにオススメされてちょい聴きしたらとんでもなくぶっ飛ぶバンドの音だったんで…。うん、Blackfoot並みの音。歌がもっと攻撃的でレミー的で、レベル感としてはちょいと落ちるけど、B級チックで悪くない。ただ、残念なのはやってるのが所詮R&Rの3コード的なのが多いからさ…、これぞサザンロックの肝なのかもしれない。ただ、それを感じさせることのないパワーがバンドには溢れていて、この時代に聴いてたら多分追いかけたかも、って思う。

 ZZトップとかなんとかって出てくるけどZZトップってこんな音か?全然違うだろ?って思ってるだけかもしれないけど、言われてみるとあれがハードになるとこうなるのかって聴き方もあるか…。自分にはやっぱりモーターヘッド…ってことはモーターヘッドとZZトップって近いのか(笑)??ま、なんでもいいや、ガツンと音を上げて聴くと結構燃えます。自主制作ってのもあってかさすがにちょっと音圧とか足りないんでスカスカ感はあるけどライブだったらかなりハイテンションだろうね。

Blackfoot - Marauder

Blackfoot - Marauder (1981)
Marauder

 Blackfootってバンドがあってさ、元々レーナード・スキナードにいた人が組んだバンドだよ、ってな話だったんでアルバムジャケットも面白いしってことで何かのアルバム買ったんだよな…なんだっけな、多分「Highway Song: Live」だったんだと思うけど…、そしたらさ全然サザンロックとかブルースロックとかレイドバックしてる音じゃないワケ。知ってる人は知ってると思うけど、サザンロックとメタルの融合で…どっちかっつうとそれがモーターヘッドみたいになっててさ、何じゃこりゃ?って驚いたもん。「Highway Song: Live」はその後も気に入って聞いてて、何枚かアルバム買ったんだけどどっかで飽きちゃったのか他に興味が移ったかで何度も聞き直すほどではなかった。んで、この機会なのでこれもまたどんくらいぶりなんだ?ってくらい久々に…。

 Blackfootの3枚目くらいか?「Marauder」というアルバム。ま、このバンドの場合はコブラ、チーター、ワシ、みたいにジャケットを覚えやすいのでそれで識別してるんだが、それが故に中身の音が想像付かないんだよね。もちろんいつものブギメタルサザンロックなんだろうけど…と思いながら、いや、どれもこれも似たような音なので余計に…なのだが(笑)。しかしこの「Marauder」というアルバムの冒頭曲「Good Morning」はもう「おはよう!」なんてもんじゃないくらいにぶっ飛ぶヘヴィさと快活さが同居したアルバムで、アルバムリリースは1981年なのでもうNWOBHMシーズンに入っててそういうのの影響があったのかどうかわからんが…、「Goog Morning」だけ聴いたらモーターヘッドと並ぶぜ、くらいのワイルドさと荒くれさがある。ただ、もっと器用で色々な曲をきっちりとこなしたり多彩だったりする部分がミュージシャンだな〜って思うが、その分アルバムの室は高い。歌も気持ち良く上手いしなぁ…。この後のLAメタルシーン全盛期辺りまで売れててもおかしくなかったんだけど、まぁ、男臭すぎてそういうのとは一線を画すわな…。

 南部の荒くれ者達がワイルドにマイルドにロックをやってます、って意味でメタルとは大きく異なるので、勘違いは出来ないのだが、それにしても出てくる音がモーターヘッドの巧妙バージョンって感じで、アルバムとしてもかなり完成度が高いんじゃないかと。アメリカのバンドってホント音圧が高いし上手いよなぁ…。この後Blackfootにはケン・ヘンズレーが参加して奇跡のアルバム「Siogo」なんてのもあったりするが、まずはこの「Marauder」か「Highway Song: Live」をオススメですな。

Original Album Series
Blackfoot
Warner Bros UK (2013-02-12)
売り上げランキング: 71,790




Lynard Skynyrd - Second Helping

Lynard Skynyrd - Second Helping (1974)
セカンド・ヘルピング

 世間の風向きなんぞ一切無視して書き進めているブログで、どうにも季節感やオンタイム感がないのだが、そもそも聴いてる音とかが時代からズレてるんで瞬間瞬間だけを切り取ってもしょうがないか、ってのはある。ただ、もうちょっとオンタイムなネタがあってもいいかも…と思ったりはしてます、はい、オリンピックネタとかね…でも、あんまり見てないしさほど興味もないしなぁ…。採点競技なんて絶対アレだしさ、スピードとか点数勝負ってのは好きだけど、もう全部僅差だから何か…って話。ま、いいや。

 ハードロックからちょいと離れて…離れてって程でもないけど、久々に聴いてみてやっぱハードロックではないわな、と再認識中です、レーナード・スキナードの1974年のセカンド・アルバム「セカンド・ヘルピング」。元々60年代から活躍しているバンドらしくてキャリアは長いのだが、下積みが長かったようだ。それでいてファーストアルバム「Pronounced Leh-Nerd Skin-Nerd」では「Free Bird」なんて傑作があるからそれでもう一躍時の人になるワケで、この後の全盛期にはサンタナが前座だったくらいなバンド、正にアメリカなバンドではあるんで、ふと思い出して聞いている次第。昔々に教えてもらって、単純にカッコ良いな〜、って思って、当時どこかの何か…テレビじゃなくて…、あ、横浜かどこかのカフェに行ったらビデオが流れてて、それが「Free Bird」のライブ映像でさ、誰かと行ったんだけどその時ってもう相手の事一切無視してず〜っとその画面見てたもん。それでインプットされたのが最初かな。ただ、そこから先に進まなくて、それだけで終わったのはやっぱりどこか飽きちゃったからだろうとは思う。でもこの「セカンド・ヘルピング」に入ってる「Sweet Home Alabama」とか誰でも知ってる曲だし、あれ?とか思って引っ張り出してるワケ。

 その「Sweet Home Alabama」から始まるのだが、トリプルギターが見事に調和してて、お〜ってな話。こんなに固いギターの音だったんだ、とかアレコレ思うんだけどさ、どっからどう聴いてもアメリカン、確かに南部な音なんだろうな、こういうの。んな事思って聴いてるとさ、スゲェギターソロとかガンガン流れてくるワケ。「Work for MCA」とか凄いカッコ良いギターソロが長くてさ、あぁ、こういうのって得意なんだろうなぁ…って。アドリブの応酬とかで長いんじゃなくてネられたソロがひたすら迫力を持って長くなってるんだけど、それが予定調和に聴こえなくてアグレッシブなギターなんだよなぁ、もちろん他の曲…「All Day and All of the Night」みたいな「The Needle and The Spoon」なんかでも終盤とかカッコ良いし、その後に続く「Call Me The Breexe」なんかその勢いのままのちょいとエグいソロから始まるしさ、どれもかなりギター的に面白くてロック的な音で随分と楽しめた。いいなぁ〜、大陸的な気持ち良さはたっぷりあって、乾きまくってるから普段全然接しない音だし、レーナード・スキナード的な立ち位置がわからないけど、かなり名盤なんじゃない?もっとブルース寄りかと思ったけどカントリー寄りだったんだな。



Grand Funk Railroad - On Time

Grand Funk Railroad - On Time (1969)
On Time

 ここいらで真髄登場…とばかりに聴いておきたいな〜って事で大御所Grand Funk Railroadを引っ張ってきました。60年前後の英国からのハードロック旋風に対抗できるアメリカンハードの雄と言えばGrand Funk Railroad以外は思い付かないだろう、と言うくらいにメジャーシーンからすると唯一無二のアメリカンハードロックバンドだったワケで、その音や如何に?ってとこだ。まぁ、今回の場合は英国との競争論じゃなくて同じような時期に水面下のシーンで有象無象にあった、それでもその水面上には一応出てきていたバンド郡達との相違を確認したかっただけなのだが、結論だけ書けばやっぱり王道GFRは違った。さすがだった。うん。

 1969年にリリースされたデビュー・アルバム「On Time」は冒頭聴いているとちょいと軽め?なんて思ってやっぱりメジャーになれなかった連中のほうが生々しい音やってたのかな、なんて思ったけど聴いていく内に全然そんなことなくって思い切り骨のあるそしてエッジの立った、更に強烈に変幻自在なブルースなんかも普通に入りブギもあり、そして凶暴さも全て取り入れてしまった怪物並みのバンドの懐の深さを実感してしまった。やっぱり王道は違います。この後ひたすらに働かされるおかげでバンドは短命且つ自身を見失っていく事にもなるんだけど、最初期のロックへのエネルギーは凄まじいパワーで、確かに理屈じゃなくてこれがロックだ、と実感できる作品に仕上がってる。ミックスの上手さと音の作り方の器用さとかあるみたいだけど、やっぱ凄いわ。好みかどうかってのは別としてその力強さと緩急自在さに圧倒された作品。

 そして終盤に飛び出してくる「Heartbreaker」の熱唱と哀愁でしょ、こりゃウケるハズだ。英国には決して出せない音をこれだけ出しながら同じハードロックという土俵でこれだけ逞しく戦えたのは確かにGFRくらいしかいない。それは過剰表現だろうって思ってた部分あったんだけど、聴いてみるとわかるように過剰広告とか誇大妄想じゃなくて本気でそんだけのバンドだったなんだなぁ…、今更ながら…カッコ良いわ♪



Head Over Heels - Head Over Heels

Head Over Heels - Head Over Heels (1971)
Head Over Heels

 そういえば面白いのはアメリカのバンドとかハードロックバンドって実はブルースに根ざした音とかブルースそのものへの興味ってそんなに高いワケじゃないんだよね。英国のロック小僧達は大抵通ってるんだけど、地場のアメリカでは実は全然そういうのが多くない。稀にヘンな連中がブルースに取り組む事があって、その時はもうハンパなく取り組むのでさすがアメリカ!となるんだけど、国が広いから全部が全部そんなに広がってはいないみたい。キッスとかブルースなんてまるで縁なしでしょ?そういうもんみたい。エアロなんかはヤードバーズ好きだからブルース好きだけど、みたいな感じでちょいと面白い。結局自分達でそういうのを発掘していくセンスってのが違うんだろうなぁとか。

 1971年に出てきたHead Over Heelsというまたしてもアメリカのバンドの作品「Head Over Heels」でB級までは行かない、こちらもメジャー路線を切り開けなかっただけのバンドで、音的にもバンド的にもセンス的にもしっかりとメジャー路線に走れるスタートラインにはあるバンドですね。冒頭から「Roadrunner」のハードロックバージョンでエラくカッコ良くて驚いた。あの「Roadrunner」だよな?随分良い感じにアレンジ出来ちゃってるじゃない?みたいにね。どうなんだろうなぁ…多分テキサス出身だからブルースってのはかなり近い位置にあったんじゃないだろうか?その影響と思われるのだが、思い切りブルースハードロックバンドしてるので嫌いじゃない。ただ、テキサスブルースってほどのギターでもないし、ハードロックにしちゃちょいと凡粛な感もあるし、まぁ、ブルースロックバンドという加減だろう。もちろん演奏は上手いしバンドも上手いしレベルは完全にメジャー級のバンドなので売り方と運の問題だっただけでしょ。トリオ編成で、同じようなGFRにヒケを取る面はまるで見当たらないし。ただちょっとブルース面が強く出過ぎていたから大衆向けでもなかったってことだろう。

 自分的にはブルースも好きだしハードブルースもテキサスブルースも好きで、こういうのは割とイケるハズなのだが、何かこうなっちゃうとイマイチ好めないんだなぁ…、ロックバンドの音としてはちょっと深みがなさすぎるからだろうか。器用貧乏的な所が馴染めないのかもしれない。普通にアコギとかでカントリーチックに出来ちゃったりする曲なんかもあって、才能はホントに高いレベルにあるし、コンセプトもはっきりしているので悪い面はないハズなのだが…人の好みは難しい(笑)。



Stepson - Stepson

Stepson - Stepson (1974)
Stepson

 アメリカのロックって、例外は多々あるんだけど概ねアメリカの空気を醸し出したバンドの音ってのが多い。簡単に言えば「カラッとしている」って表現なのだが、湿り気が無くて大変聴きやすくノリやすい、みたいな感じ。その分飽きるのも早いとも言える側面が強くて、だから故アメリカのロックは商業主義に走らざるを得なかったのかもしれない。どんだけB級バンドと聴いててもそういう側面は出身から切り離せなくて、普通にやったらどうしてもそうなるというものだ。一方60年代から続くサイケ・ハードの波からプログレに進化するバンドは長生きせず、ハード・ヘヴィーの方向に進んだバンドはやや生きながらえた?かもしれない。いずれもすぐに消沈してしまったみたいだけど…。

 1974年にリリースされたStepsonというバンドの唯一のオリジナルアルバム「Stepson」なんてのを…、これももちろん自分の発掘でもなく、デュークメモ…いつもコメント頂くデューク中島さんのコメント欄でのバンド紹介をまとめつつあるメモ、からのチョイスです。メジャーグラウンドでもどんどんと消え去っていくアメリカのB級バンドを調べるのもなかなか大変だったりするのでこういうリアルな時勢と合わせたご紹介は大変助かりますね。今の時代なら、さっと試聴も出来るし即座に好みが判断できるキャリアも積んでるし、うん。んで、このStepsonと言うバンド、オレゴンからのバンドで、元々Touchというバンドからの残党が結成したらしいが、そもそもその前身バンドを知らないので経歴的にはそうなのか、って感じにしか思わなくて、それよりも音そのものはどうなんかな…と。1974年って…結構微妙な時にアルバム出せたんだからそれなりなんだろう、とは思って取り組む。

 うん、やっぱりそうだよな、B級感ではなくってメジャーに乗れなかった感の方が強くて、音は完全にアメリカンハードロックな世界で、何らB級の類ではない、と思う。Kissやエアロとは言わないがモントローズとかその辺くらいには迫れたんじゃないか?って思うんだが、その辺はアメリカの厳しさだろうか。洗練されて、スッキリとしたコーラスワークも豊富で、キャッチーなメロディにスカッとした歪んだギターの音に快活な歌声が響き渡る、見事にアメリカン(キャッチ)ハードを実現したバンドだから故…琴線にまるで響かなかったバンド(笑)。こういうアメリカンってダメだなぁ〜、好きな人は好きな音だろうと思う。ただ、この音の録音の生々しさとかは良いね。

Lost Tapes 72-74
Stepson
Rockadrome (2013-01-10)
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Dust - Dust

Dust - Dust (1971)
Dust

 アルバムジャケットってのはバンドの音をイメージさせるに実に重要なファクターであったはずだ。ジャケットがダサいとやっぱり音もきっとつまらなそうだな、とかジャケットがとってもファンキーだと軽いに違いないとか色々な思考を巡らせる事になる。例えば本日のお題となるDustというバンドの1971年のファーストアルバム「Dust」なんてのもそうだ。このジャケットだけ見たら、今ではデス系か何かのバンドのジャケットにしか思えないし、そういう音を想像するだろう。ただ、リリースされたのが1971年だからまだそんなジャンルが無い頃、即ちこういうジャケットは一体どの要素のバンドに当て嵌まるのか、ってのが定義されていない頃のお話だ。だから今このジャケットの話でズレてると書いててもどうしようもなく、結果時代が後からそういうイメージを作っただけなのだな。ネット上の2次元的なアルバム探しとかしているとどうしても時代という背景が後からになるので損してるかもなぁ…。

 Dustのセルフタイトルアルバム「Dust」は凄いデスメタルです…とか激しいパンクな音です、なら良かったのだろうが、Sir Baltimoreが出てくると大抵コイツラも出てくるという類のアメリカ出身のハードロック…ってかブルースバンド?なのです。もっと基本的なR&Rバンドな感じですらあるが、その筋では結構な隠れ名盤とも言われるそうな…。何せ、ドラムは後にラモーンズに入るワケだし、ベースはニール・ショーンなんかと一緒にやることになる人だし、歌とギターはキッスの初期プロデューサーをすることになる人で、トリオ編成でなるほどそういうキャリアを歩むことになるであろう方々のバンドとなれば、妙に納得してしまう音が出てきている気がする。軽めのR&Rとも言えるかな…どっかラモーンズやドールズ的、でもブルースもあるし結構ハードな路線もあったり、中心が見えないバンドながらテクニックはもちろんしっかりしているので聴きやすいし、隠れた名盤ってのは分かる。ただ、ホントにどこに向かってる?ってのが微妙だなぁ〜、アメリカでこういうのはウケないわな。

 しかしこういうのを聴くとニューヨーク・ドールズやキッスってのが独自に進化して出来上がったR&Rバンドじゃなかった、ってのが分かるね。しっかりとその間にこういうパイオニア的なバンドがあって音の橋渡しをやってたワケだ。そういう意味では今ハードロックと呼ばれる原石はこのDustというバンドにあるのかもしれない。Sir Load Baltimoreはサイケハードの完成形として、Dustは今に繋がるまでのミッシングリンクとして、それぞれのハードロックの質は大きく異るので、そういう位置付けで聴くとわかりやすいか。あ、勝手な解釈です。

Hard Attack
Dust
Repertoire (2008-09-29)
売り上げランキング: 93,582


Sir Load Baltimore - Kingdom Come

Sir Load Baltimore - Kingdom Come (1970)
Kingdom Come & Lord Baltimore

 アメリカの音ってあんまりマニア的に聞いてたことが無いんで普通のモノ程度しか知らないんだけど、そりゃあんだけ広い国なんだから英国B級どころか北欧各国のB級ハードロック的な音程度を出すバンドはたくさんいてもおかしくないわな。ただ、前も書いたけどアメリカって商業主義も早かったからB級すぎる音ではレコード出せなかったと思うんだよな。だからヘンなバンドはあまりレコードすら出せない状況で、ヘタなのも同じく出て来れない状況だったと思うのであまり一般的には見当たらない。その辺が異なるのは60年代のロックくらいだろうか。60年代のアメリカはサイケの波が大きく来ていたのもあって、ヘンなバンドが山のようにある。その中にはハードロックに接近していたバンドも多数あったようだが、ほとんど陽の目を見ていないと思う。ただ、そこから一部だけは抜け出てきたという歴史的なバンドも存在したらしい。

 Sir Load Baltimoreというバンド…そう、何度もコメント欄で数名の方々から例を上げて頂いていたので気になって気になって、ってのが本音です(笑)。自分的にはこのバンド、全然知りませんでした。1970年に「Kingdom Come」というアルバムをリリースして、あと1枚出して沈黙、2006年頃に3枚目の音源が出てきたらしいが…くらい。それはともかくながら、この「Kingdom Come」というアルバム…、聴いてビックリなスーパーハードロックバンドな音でして…いや、ハードロックっつうかガレージサイケハードに近いんだけど、ヘヴィロックで、ぶっ飛んだ。Blue Cheer聴いた時みたいな感じにぶっ飛んだけど、もちょっとハードロック寄りなのでかなり面白い。しかしパワーあるなぁ、アメリカのバンドは。あとワイルドで派手、ラフさもアメリカらしい…ってアメリカでしかこういうラフさは出せないんじゃないだろうか。それにしては結構凝った展開があったりするのも小手試しとばかりに出てきて、果たして何がどんな背景でこうなってるのかわかんないけど、凄い。とにかく凄い。うん、凄い。ギター聴いててもブルースベースじゃない感じなんだけど、バンドの音としてはブルースが底辺にありそうで、そのヘンも不思議で面白い。ギターリフと歌とベースが重なってくるみたいな音作りもここまで来ると個性的ですらあるか。

 なんでバルティモア?なんで思ったくらいで、実はブルックリンの出身バンドらしい…この頃のニューヨークってことは割とアート系に近い部分もあったんだろうか。まぁ、シーンにヴェルヴェット・アンダーグラウンドがいたことを知っていたかどうかわからないけどさ。それはともかく、コレ…面白い。こういう音、バンドでやってみたい、そう思う音だけど絶対出せないなぁ〜このワイルドさは。さすがにいつものロック好きの輩達がコメントで残すハズですが、この音ならと納得したバンド。速攻でライブラリに追加です♪

Mike Bloomfield - From His Head to His Heart to His Hands

Mike Bloomfield - From His Head to His Heart to His Hands (2014)
From His Head to His Heart to His Hands(3CD+DVD)

 そういえば…って気づいた。最近そういうのが多いんだが、そろそろアレ、リリースされてるんじゃないか?って見てみるとやっぱ出てた。ってお話。結構楽しみにしてて長い間待ってたんだが、現実にリリースされていることをすっかりと忘れているのは情けない次第。マイク・ブルームフィールドの3CD+DVDのボックスセット「From His Head to His Heart to His Hands(3CD+DVD)」の話だ。もう5年位前からアル・クーパーがボックスセットを出す出すと言ってオフィシャルHPで表明していたんだが、全然出る気配もなく時が流れ、すっかりと忘れていた矢先にひょっこりとリリースの報が流れてて、それがアル・クーパーが言ってたボックスセットとは全然繋がらなかったのだが、地道にリリースに向けて動いていたようだ。ありがたい。

 「From His Head to His Heart to His Hands(3CD+DVD)」は1964年のデモテープからほぼ時代順に収録してあって貴重な音源が3分の1くらいか?曲そのものは割と知られていた曲なので目新しいのは多くはないけどそれでも別バージョンだったりしてなかなか頑張ってる。音の悪い貴重なライブ音源なんかも拾ってきててかなり涙ぐましい努力の跡が聴けるので、単にリリースを喜んでいる所。映像の方はお話中心で期待したほどマイク・ブルームフィールドが動いている姿が見られないのは残念だが、そもそもこの人がちゃんとギターを弾いている姿って全然見たことなくてさ、最近だよ、YouTubeが出てきてからだよ、動いているのが見れたの、多分。マディ・ウォーターズとか一緒にやってるのがまともに見れたくらいで、あとは全然。それが今では幾つか見れるようになってて、こないだ驚いたのはポール・バターフィールド・ブルース・バンドの1971年の再結成ライブにマイク・ブルームフィールドが参加していて、それのモノクロの40分くらいのライブ絵像がYoutubeに出てて、ぶっ飛んだ。あるんだ〜そんなの、初めて知った…どころか見た。じっくり見ちゃった。1971年ってマイク・ブルームフィールドがバリバリに弾いている時期のちょっと後ろ側くらいだからまだまだ凄いだろうって。見たらもうね、思い描いていたギタリストの絵じゃなくてさ…ロックブルースじゃなくてホントにギターミュージシャンなワケ。わかる?これ。ギターの弾き方とか全然想像と違っててさ、フュージョンでもジャズでも何でも弾けるッて感じの弾き方で、ロックみたいに弾くことはないんだよね。ふ〜ん、こういう人だったのか…と。んで、この「From His Head to His Heart to His Hands(3CD+DVD)」というボックスセットで改めてそのイメージを描きながら聴くと、面白いもので全然違って聴けちゃって、音楽してる人だな〜みたいな。

 よく59年のレスポールの音が云々って言われるんだけど、自分なんかが知ってる59年のレスポールってジミー・ペイジのあの音でしかなくって、他にあってもやっぱり歪んだ音系でしかなくってその中のマイルドトーンとかなんだが、マイク・ブルームフィールドのギターの音はほとんど歪んでないからモロに59年レスポールの音なワケ。しかもトーンもボリュームもペグもいじりまくりながら弾いている姿を見て、聴いて…、これが59年レスポールの音か…と改めて実感。その頃の音源もたっぷりと入ってるからそんな想像もしながら、聴き倒したアルバム達の曲でもそんなイメージを持って聞いているし、音源的な貴重だも去ることながら自分的には結構改まって聴き直した部分が大きい。そして至った結論が…自分はこの人のギターを好きなのか?だった(笑)。

Blues at the Fillmore 1968-1969
Michael Bloomfield & Nic Gravenites
Raven [Australia] (2012-05-22)
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King Crimson - B'Boom: Live In Argentina 1994

King Crimson - B'Boom: Official Bootleg - Live In Argentina 1994 (1995)
B'Boom: Official Bootleg - Live In Argentina 1994

 色々聴いてると様々な方向に志向が飛び移りインスパイアされる。既に随分多くのインタビューや評論や記事など、そして時代に沿ってのリアルタイムなシーンの状況や音楽醸成などなど経験値も多少上積みされていることもあって、今ではあまり音楽雑誌や他の記事なども影響を及ぼすほどには読み尽くすことも少なくなったかな。こないだJimmy Page特集ってのがあって影響を受けたレコードなんてのが本人解説付きであったのを見て、なるほど〜、そうか…なんて新発見はあったけどさ。別に今でも色々な新情報は手に入るだろうし転がって来ているんだと思うけど、さほど気にしなくなってるのは歳のせいか…。その分自分で勝手に考えたり調べたりして納得していくっていう作業の方が多くなったなぁ…。

 1990年代に入って世の中はノイズやグランジ、そしてラップなどなど、綺羅びやかな様相は一転して退廃的な世界観に包まれてそれこそロックが台頭してきておかしくない様相なのにそんな素振りもなくどんどん衰退していった。ただ、面白かったのはノイズやグランジっていうアメリカのアングラからのシーンがメジャーの潮流に乗って出てきた時に、全然別次元から結果的には同じようなサウンドの完成形に行き着いていたのが再々結成のキング・クリムゾンだった。少なくとも自分的にはこの頃グランジなどは全然聴かなかったし、その周辺も全然ダメだったんだが、クリムゾンの新作となればちょっとは…と思ってね。そもそもエイドリアン・ブリューの歌だからダメだこりゃ、ってのはあったんだけど、話題にもなったし、何て言ってもちょこっと試聴できたのかな…「Vrooom」を。んで、「へ?」ってなって。その後少しして立て続けにリリースされたのがこの「B'Boom: Official Bootleg - Live In Argentina 1994」というライブアルバム。いや〜、衝撃的でした。

 「B'Boom: Official Bootleg - Live In Argentina 1994」は1995年にリリースされてるけど1994年のインプロビゼーション中心のだダブルトリオ編成の実験的ライブがそのまま作品になったという感じらしいが、当時の周辺のグランジやノイズなんかのパワーに全然負けず劣らずのメタリックなノイズサウンドで圧倒的に巧いワケだからそりゃ格が違う。でも出てくるサウンドとパワーや刺激はかなり近い部分あって、バンド名とか知らなくても十二分に受け入れられる音で出てきたんだよな。そのヘンがキング・クリムゾンという柔軟性のあるバンドが生き残っていけた理由だろうが、当時はクリムゾンが…これ?「へ?」だった(笑)。なんでこんなに「メタリック」なのかって感じ。メタルじゃなくてメタリックね、表現しづらいけどホント、重金属よりももっと金属的で硬い音で…グランジの安っぽい軟弱な音とはかなり異質。でも、出てきている音は類似してるという不思議。本能的にそうなったのかシーンを読み取ってこういう咆哮に進んだフリップ卿のセンスなのかはわからんが、多分ダブルトリオ構想があってこうなってるだろうからやっぱ時代なんだろう。70年代のクリムゾンの凄さも大好きだけど、この頃のクリムゾンのメタリックさも好きですねぇ〜。

Vrooom
King Crimson
Discipline Us (1994-11-08)
売り上げランキング: 173,082




Sonic Youth - Daydream Nation

Sonic Youth - Daydream Nation (1988)
デイドリーム・ネイション

 90年代に入るちょっと前あたりからちょいと小洒落たサウンドがたくさん出てきたけど、あんまり興味なかった…それよりもハードロック的な方が好きだったからさ。それでも周囲には色々なヤツがいたのでその分色々なのを聴いたもんだ。好き嫌いはもちろん即座に反応しちゃうのだけど、何か引っ掛かるな…とかあの娘が聴いてるんなら…とか不純な理由もありながら色々と聴いたのもある(笑)。ロックの動機なんて不純なモンです…いや、純粋なのか(笑)。…ってな中に無茶苦茶気に入ったバンドがあってね、それがSonic Youthの「Goo」というアルバム。なんかオシャレな音だな〜と同時に凄いロック感でさ、今聴いても全然オシャレじゃないしニューヨーク・パンクノイズ・ガレージサウンドなんだが、当時は聴いたことない音世界だったから素直にカッコ良いな、って思った。

 それから遡ること2年前のアルバム「デイドリーム・ネイション」は「Goo」とは違ってインディー感バリバリのアルバムで、音楽センス的な部分は全盛期になるのか、Sonic Youthらしい音でバンドの個性派際立っている。このヘン一連は良く聴いたなぁ。いつもロック聴いてる時ってギターを片手に聴いてたりギターを中心に音を聴いてたりしたんだけど、Sonic Youthとかになるともうそういうの不可能で、ただロックとして破壊力のある音として聞いているだけで、見事に音の洪水に身を任せるような感覚になる。こういうのって自分で弾いても面白くないワケだし、本人が意味を込めてやるからこれだけのパワーなワケで、そういうのわかっちゃったからかな、この手の音はバンドでやったことない。そんなに器用じゃないからだけど(笑)。

 さてさて、「デイドリーム・ネイション」は…メジャー直前の、メジャー契約を掴み取ったアルバムでもあるけど、確かにそんな音作りでニューヨークのアート的感性とノイズやちょっとしたコジャレた感、でも思い切りアンダーグラウンドなロック…パンク感覚、表のシーンが綺羅びやかだった時代に地下ではこんなサウンドが渦巻いていたってのが面白くて、それを早く知ったってのも何か嬉しかったし、それを教えてくれた女の子がこれまた綺麗で妖しげで不思議なお姫様で…元気かな(笑)。久々に聞いたんだけどさぁ〜、やっぱ凄くカッコ良いしセンス良いねぇ〜、この手のを聞いたことない人にはちょっと衝撃的なんじゃないだろうか?

Goo
Sonic Youth
Geffen (1990-06-29)
売り上げランキング: 58,744


My Bloody Valentine - MBV

My Bloody Valentine - MBV (2013)
MBV

 早いものでもう2月の半ば…バレンタインデーですか…と既にチョコレート戦争からは切り離れているのだが、世の中はそれで盛り上げているってのもあって、ふ〜ん…なんて思いながら今日もネタを探す…、ってそういえばバレンタイン…、あ、あった、と意外に早く思い出してしまったのがMy Bloody Valentineでした。そういえばちょっと前に再結成みたいなことしてて、フジロックとかも来て話題になってたな…と。あ、2013年に新作なんて出してたのか?そういえばそんな話題もあったかも…程度の情報なのだが、リアルタイムの頃は割とよく流していたバンドのひとつ。あくまでも流していたってレベルではあるんだけど気持ち良かったんだよね。だから結構好みのバンドかも。

 2013年リリースの三枚目のアルバム「MBV」、何と22年ぶりのアルバムリリースって事らしいけど、それってさ〜、いやいや、英国のこの頃のバンドって皆アルバム数枚出して活動休止みたいになって伝説になってるの多いんだよ。多分その数枚のアルバムでとんでもないカネを稼いでしまうので、もういいか、ってくらいになっちゃってワガママになって結局バンドなんて…仕事なんてやんなくてもいいんじゃね?くらいになるんだろうと勝手に推測しているのだが…、多かったなぁ、そういうの。Oasisなんかも絶対そうなると思ってたけどもうちょっと音楽好きだったらしい。My Bloody Valentineも例に漏れず、2枚出して表面上は消えていったバンドだったしね。でも、いつしかシューゲイザーの元祖と言われて伝説化してった。シューゲイザーってなんだろ?って思ってたら足元を見て動かないで演奏する人達の意味ってことで…そうか、なるほど(笑)。

 さて、この「MBV」はセカンド・アルバムにして傑作の「Loveless」とほぼ同じラインに属するある意味裏切られることのないアルバムでもあるけど、やってる側からしたら何でまた同じことやらなきゃいかんのだ?これ以上自分達やることないんだがな…くらいにしか思わないかも。事実「Loveless」以上ではないし「MBV」が傑作だと言われるものでもないだろう。でも、ファンやリスナーってのはワガママで新しい作品を欲するものなのだ。その期待に答えてのリリースでしかないんだろうなぁ…と。あ、聴いててすごく心地良いですよ、「MBV」も。だからアルバム3枚まとめて流していると大変気持ち良くなれるんだけど…、難しいねぇ。ただ、何も変わらない音ってのは安心するかな。

Ep's 1988-1991
My Bloody Valentine
Sony UK (2012-05-07)
売り上げランキング: 10,446




The Beatles - The U.S. BOX

The Beatles - The U.S. BOX (2014)
THE U.S. BOX (初回生産限定盤)(豪華BOX仕様)

 ビートルズってスゲェな…こんなイカサマセットでもしっかりとんでもない売上を上げるんだろうなぁ…。大体コンセプトがアメリカからって時点でもうダメダメだし、日本発でこんな編集盤企画になったらものすごいこだわれたのにな、残念なリリースだ。でもビートルズ信者は入手せざるを得ないだろうし、入手したらしたで文句しか言わないだろうし、まぁ、つまらない構図ではある。しかも世界でもっともマニアと狂信的な信者の多いバンドなんだから余計に、ってモンだ。アメリカはそういうのわかっとらんなぁ…。

 「THE U.S. BOX」、タイトル通り…と言えれば良いんだけど、何が?ってのが先に来てしまって、そもそも?みたいな疑問符がたくさん付くらしい。いや、自分的には全然興味ないんで…、何で書いてるかって?なんか流れ的にビートルズか〜ってなったからだけだけど、だったらこないだ出た「THE U.S. BOX」なんてどうかね?って思っただけ。そもそも買う気にはならんし、それなら昔の音を聴いてる方がまだ楽しめるワケで…、あ、先にそれ書かないとダメだな(笑)。

 アメリカ盤って勝手に編集したり曲を入れ替えたり、ミックスもいじってたりするのもあったり、モノラルから擬似ステレオ作ったり、逆もあったり、更にジャケットももちろん替えてたり勝手に作ったりライブ盤出しちゃったりと無茶苦茶なワケ。で、それらは一旦英国盤に統一されたんだけど、こんだけ過剰供給になっちゃうとその勝手に作られたやつの方が貴重になっちゃって、今じゃそれらを聴けない!ってなって希少性が出てきちゃったからまとめて出します♪が本筋なのに、今回の「THE U.S. BOX」はジャケットとかはそれなりに…(でも日本製には敵わないらしいが)なんだけどそもそも音源が2009年にリマスターされた音源そのものを使っているので結局適当な編集の原盤で聞けた音源が聴けないということらしい。…ってことは音的にはまるで意味が無い?…そういうこと。アナログ盤の音が更に貴重になっちゃっただけ(笑)。

 何ともイカサマな商売するもんで、マニアを舐めてるってか、ピュアなファンを混乱に陥れるだけと言うか、更にマニアを増殖させておくと言うか(笑)、あ、上述も定かじゃないです。ミックス違いなんかはそのまま入ってるのもあるらしいし、どうなのかよくわからんけど、そういうリリースが成り立つってことが既におかしいでしょ。きちんとやれよな、と思う次第で…えぇ、YouTubeでアメリカアナログ盤を聴いてる方が楽しめますよ♪

オン・エア~ライヴ・アット・ザ・BBC Vol.2
ザ・ビートルズ
ユニバーサルミュージック (2013-11-11)
売り上げランキング: 1,993




Oasis - ‪Standing On The Shoulder Of Giants‬

Oasis - ‪Standing On The Shoulder Of Giants‬ (2000)
スタンディング・オン・ザ・ショルダー・オブ・ジャイアンツ

 90年代ってなんであんなにロックが死んでた時代だったんだろう?ロックが病んでた時代とも言えるのだが、当時はやってる側も聴いてる側も作ってる側もそんなこと気付かずにひたすら頑張ってたって感はあるんだけどことごとく失敗、成功することはあまりなかった…、じゃあ何が成功してたんだ?となるとそれは概ねロックではなかったのかも。ブリットポップ勢がやや頑張ったくらいか。グランジは一瞬で死んでメタルも再生不可、大御所はとことん低迷期へ…みたいな。そこでも再結成劇や復活劇、メタルの多様化など兆しはたくさん出てきてたけど…みたいな印象。まぁ、どうだったんだろね。

 てな時代を生き抜いたOasisの4枚目のスタジオ・アルバム「‪Standing On The Shoulder Of Giants‬」なんてのを思い出したので聴いてみた。もちろん当時は自分では全然聴いてないアルバムです。自分では、ってのは…まぁ、女の子が好きで聴いてたのを脇で聴いてたくらいで、大して面白いとも思わなかったしなぁ…、これより前の作品群は割と良かった部分あったんだけど…、少なくとも「‪Standing On The Shoulder Of Giants‬」は当時はよくわからんかった。んで、今また聴いてるんだけど、とことんビートルズになりたがっているアルバムかな。それだけレベルが高い作品とも言えるんだが、そもそも最初期のOasisってバンドの音はもう具現化してしまったからこれから何してくんだ?どこに向かって行くんだ?ってのがこの頃からのOasisの命題になっちゃって、なかなか答えを見い出せないままに動いていたというような所かもしれない。だから以降も含めてまるで新しい事への挑戦はみあたらずOasisブランドと初期のOasisサウンドの模倣でバンド生命を繋いでいったようにも思える。実際は知らん。

 「‪Standing On The Shoulder Of Giants‬」を聴いててそういう感じに思ったのは多分アルバム全体で覇気が感じられないからだろうか?小細工は多数詰め込まれているしビートルズ的な作品にしたかったのか、そういう意図は節々で聴けるけど、バンドとしての勢いやロックとしてのステータスに勢いが感じられない。妙に巧くなっちゃったのかな〜、みたいなね。多分バンドを継続していく時にどのバンドも陥る倦怠期に入ったアルバムなんだろう、だから一般でも地味だと言われるし名盤扱いされることはない。そういうスタンスってリスナーにも見えちゃうもんなんだよねぇ…。

Time Flies 1994-2009  (2CDs)
Oasis
Sony Import (2010-06-15)
売り上げランキング: 77,342


Radiohead - Pablo Honey

Radiohead - Pablo Honey (1993)
Pablo Honey

 70年代の音楽なら多少は聴いてきたかな〜ってのあるし、80年代になると、まぁ、リアルタイム時に何となく聴いてるだろう、ってのがあってそんなに躍起になって聴こうと思わない…実際シーンの音が面白く無いってのもあるが。んで、90年代になるとほぼまるで聴いてないし、通ってもいないのでよくわからん。売れてたのですら好みじゃないのばかりだったのでよく知らない。この時期って自分でバンドやるのも忙しかったし70年代を漁るのにも忙しくて、更にCD時代になって古いのとかも再発されたりレコードも探したりと一番忙しかったんで新しいの聴いてる余裕なかったんだな(笑)。

 Radioheadの「Creep」ってのはその頃に聴いたことがあった…ってもリアルよりもちょっと遅れてだったかも。深夜のテレビか何かで流れてて、何かスミスよりもU2よりも暗い音だな…って印象で、一発では響かなかったんだけど印象に残っててさ、いつしかそれがRadioheadってバンドの「Creep」って曲だと知った。正直、この一曲しかまともに知らなかったし、他の曲に興味を持つほどじゃなかったんでず〜っとそのまま。女の子の友人が好きで聴いてる、ってのはあったけど別に興味ないし、ふ〜ん、って流してた記憶がある(笑)。ま、今回ちょっとアレコレ見てたらRadioheadって名前を見かけて、久々に「Creep」聴きたいななんて思ってYouTubeですよ…便利な時代です。ついでに聴いたこと無いけどアルバム聴いてみようかな、なんて思って「Pablo Honey」を。1993年リリースのRadioheadのファーストアルバムで大して売れなかったアルバムだったが「Creep」のシングルヒットのおかげで売れたらしい、とか通な人に言わせるとこの「Pablo Honey」と言うアルバムは後のRadioheadらしさではないまだ未熟な個性が詰め込まれた作品だ、との弁。ふ〜ん…と様々な情報を見つつも聴くのが一番。

 当時からこないだまで、Radioheadって病んだバンドで不格好な人達だから何で売れたんだろ?とか何かカッコ悪いしな〜くらいにしか思ってなかったんだが、「Pablo Honey」を聴いてみて、音楽はかなりイカしてるのかも、と思った。暗い音楽ってのは基本的に好きなので、こういうU2みたいなバンドはいいな、と。結構芯の通ったロックしてるし、もっと軟弱かと思ってたから意外だった。「Creep」だけがとことん暗いだけで他は色々と実験的な事やってたんだ、ってのもね今知った(笑)。90年代も結構こういうのあるのかな。Oasisくらいしか知らんし…、まぁ、たまにはこういうのもいいでしょう。ってか…、「Pablo Honey」って相当良いアルバムに聞こえるんで、多分Radioheadってバンドがやっぱり万人に受け入れられたってのは良い音を出すからなんだろうな。

5 Album Set
Radiohead
EMI International (2012-10-15)
売り上げランキング: 7,337


Suzanne Vega - Tales from the Realm of the Queen of Pentacles

Suzanne Vega - Tales from the Realm of the Queen of Pentacles (2014)
Tales from the Realm of the Queen of Pentacles [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック収録 / 国内盤] (BRC406)

 ふと息を抜きたくなる時に聴く音楽もある。ここの所、そういう気分になることも多くなったかなぁ…、以前はあんまりそう思わなかったんだけど一辺倒な音を聞いているとどうしてもそういう気分の切り替えが欲しくなることが増えた。集中力が欠けてきたのかなとも思うけど、斬新な音に出会えればそれはそれでひたすら聴いているので、一概にそうとも言えない…、まぁ、耳が肥えてきて何となくこなるな、とかこういう展開かな、とか見えちゃう…ってか想像しちゃうのがあるからか、刺激面がちょいと減ってるかも。そんな所にちょうどこれは…ってのを見つけたので。

 Suzanne Vegaの新作「Tales from the Realm of the Queen of Pentacles」です。こないだ出たばかりの新作ってのもあるけど、スザンナ・ヴェガってさ…もう30年くらい前に「Luka」とかでシーンに一躍飛び出してきたフォークシンガーでしょ?それ以降あまり目立った活躍は聞かなかったけど、しっかりと地道に活動していたんだろうな、ここに来てものすごいプロフェッショナルなメンツを従えての新作リリースになっている。そのメンツってのはさ、David Bowieのバックを固めていた面々ってのが大半で、音楽監督からゲイル・アン・ドロシーを含むリズム隊の起用などなど、心なしか出てきている音もDavid Bowieの「ザ・ネクスト・デイ」なんかに通じる部分もあって、ほっほ〜ん…とか思ってしまう。どころか曲によってはボウイそのものじゃないか、とすら思えるのもあって、意外な発見ではあったが、この二人、実は同じような音楽性な部分に行き着いているのか?って。どっちがどっちの作品を歌ってもおかしくないんじゃ?とすら思えるくらいに共通項が多い。ふ〜ん、面白いな。

 んで、「Tales from the Realm of the Queen of Pentacles」という作品だけど、昔から根本的には変わっていない音の志向だと思う。アコースティックでソフトに心に響く作風でアコギだけで作ったものにちょこっとバックを付けて緩急を味付けしたという程度で、本質的な所はほんとに素朴でストレート。アレンジ面で言えばリチャード・トンプソンあたりが参加しててもおかしくないなぁ…と言う感じすらあるけど、しっとりとした大人の雰囲気の作品でリラックスできたなぁ…、アルバムジャケット見て、こんな顔してたっけ?って思ったけど、そこはまぁ、良しとして、なごむ音でした。

Solitude Standing, Live At The Barbican 2012 - 25th Anniversary Concert
Suzanne Vega
Concrete Live (2013-04-01)
売り上げランキング: 18,120




Truth and Janey - ‪No Rest for the Wicked

Truth and Janey - ‪No Rest for the Wicked (1975)‬
No Rest for the Wicked

‪ 英国や欧州と違ってポップスやジャズなどでの音楽産業が既に出来上がっていたアメリカでは70年代のロックバンド青田刈り‬時代に同じようなことをすることはなく、きちんと売れるべきバンドしか世に出してこなかった、と言えるんじゃないかな。欧州や英国などではだからこそB級バンドと呼ばれてしまう青田刈りのおかげで音源が残されているシーンがあるけど、アメリカはそういうのほとんどないもん。結局きちんとした才能がないと出て来れなかったし、出てきたからには売る、っていうのもある。だからアメリカB級バンドってのはよっぽどの失敗作なハズで、面白みがあって知られていないってのはほとんどないんだが、たまにはあるんだなぁ…と何となく。ただ、アメリカものに関してはまるで疎いので全然違うのかもしれない。もっともっとB級系がたくさんあるよ、ってのも聞くしね。60年代ならそういうのあったみたいだけど、70年代はあんまり…どうだろ?TKOとかも入れるかどうかとかそういう次元だが(笑)。

 先のコメント欄でも複数名が挙げていたので、「ん?」と気になったから便利にYouTubeで聴きながら…、これなら簡単に手に入るしいいかも…どころかかなり面白いじゃないですか、とさすがのコメンテーターさん達の幅の広さと共有できる感性に感謝。Truth and Janeyというバンドの1975年のデビュー・アルバム「No Rest for the Wicked」。まぁ、ジャケットからしてウルトラB級にしかならないだろうセンスなのはアメリカならしょうがないのだろうが、それにしても…(苦笑)。それに反して中身の音はほほぉ〜と思うばかりのトリオ編成のストレートなハードロックで聴きやすい。アメリカってブルース起源の国なのにアメリカのバンドってほとんどブルースの影響受けてないんで、そういう意味ではドイツとかに近い音の硬さってのもあるのか、なんて事を感じてしまったくらいに硬めのハードロックサウンドで、トリオとは到底思えない圧倒感はある。いやいや、冷静に書いてないでさ、これ、かなりハードにヘヴィーに迫ってくるアルバムで、今こそ再評価でしょ、ってくらい見事。超絶ヘヴィーサウンドにアコギが重なってたりするのも面白いし、歌も結構キャッチーなラインが付けられてるんで聴きやすい面もあるしさ。特にタイトル曲はTruth and Janeyの快心の一撃的な出来映えらしく、気合の入ったプログレ的な展開を持った作品で面白い。

 この手のって何回聴くことがあるか?ってのがひとつの自分なりの指標なんだが…、いや、聴けば好きな音だから聞いているんだけど「聴こう」という意思がどれだけ働くかってのが難しくてさ、ライブラリにはそんな類のが山のようにあるから手に取るか、またはチョイスするかってのが想像できるレベルにあるかどうか、なんだな。そこをクリアしているバンドではあるのでかなり面白いし、紐解けばキャリアも長く実力もあったがなかなか契約出来なかったのがようやく、って1975年頃だったらしいが、その一皮剥けなさってのが分かる…あとちょっと、なんだが、そこが良い(笑)。

Erupts
Truth & Janey
Monster Records (2004-07-06)
売り上げランキング: 512,546


The Masters Apprentices‬ - Choice Cuts

‪The Masters Apprentices‬ - Choice Cuts (1971)
Choice Cuts

 最近何となくYouTubeやAmazonのリコメンド機能が上がってきた事によって70年代各国のB級…だけじゃないけど、さほど知られていなかったロックなんかを幾つも簡単に探せるようになったし聴けるってのが大きいんでどうしてもそっちて聞いてから、ってのが多くなる。現物入手しようと思うと結構大変だったりするのも多くてそのヘンの妥協点を何処に見出すかってのが悩ましいけど、まぁ、聞けりゃいいか、って流れている自分がいるのも確かですなぁ…。ホントはそれじゃダメで、やっぱり現物入手しないとアーティストに申し訳ないし、そんだけの作品なんだから対価は払いたいのが本音、たとえそれが解散してても亡くなっててもさ。そういうのって今でもきちんとアーティストのところに還元されてるのかな…と思いたい。

 先日コメント欄でも出てきていた1971年の‪The Masters Apprentices‬というバンドの5枚目となるアルバム「Choice Cuts」なんてのを…、いや、これも面白いジャケットだなって感じでリコメンドで見つけてそのまま聞いてみたらかなりヘヴィサイケでブルースもあってごった煮的サウンドで好みだったんでそのままズルズルって聴いてたんだけど、いいな、と。ちょこちょこっと見てみるとジャケットはヒプノシスだし、バンド自体は60年代から活動しているこれもまたオーストラリアのバンドで、なるほど、この不思議な音の質感ってオーストラリアだったのか、とちょっと分かってきたか?英国じゃないしアメリカほどじゃないし、となると…って考えたんだが、オーストラリアとはな…ヒプノシスでオーストラリアとかもう自分の常識って結構アテにならないってことが分かった(笑)。そしたらこの後の「A Toast to Panama Red」というアルバムのジャケットを見つけて、あ、これなら見たことあるが、そのバンドか、と‪The Masters Apprentices‬の事を見直した。こういう音出してたバンドなんだなぁ、面白いや。そんでコメント欄にもこのバンドあったのも発見してフムフム…と。

 この時期のオージーバンドにしては正に世界クラスの音を誇っていたんじゃないだろうか?ハードな部分も繊細な部分もオーケストレーションやブルージーな部分も全部持ってて、バンドのバランスがかなり取れているロックバンドとして恥ずかしくない音。基本ハードロックだしヘヴィさもあるし60年代のサイケは鳴りを潜めているからそのヘンはあまり出て来ないけどそれでも怪しさ面はある。歌が弱いのはちょいとキズだがその分軽さがあって聴きやすくなるって解釈すりゃいいか(笑)。十分に英国産と張り合えるクォリティのアルバムに仕上がってるし、あれこれ見ているとこの後の「A Toast to Panama Red」は更に良いらしいのでまた気になってきた(笑)。

Choice Cuts
Thompson Music P/L (2008-12-30)



Blast Furnace - Blast Furnace

Blast Furnace - Blast Furnace (1971)
Blast Furnace

 金曜の夜…以前は金曜の夜って楽しみだったし開放的だったこともあったが最近は全然関係ないな。開放的ってのはあるが、だから何するってんでもないしバカ騒ぎも減ってるし、不健全なトコにもあんまり行かなくなってるし、まぁ普通の暮らししてるとそうなるんで良いんだけど、もうちょっと何かワクワク感欲しいよな(笑)。昔の言葉で言えば「サタデーナイト」的な気分になりたいもんだ。だからと言うわけじゃないけど、いっその事逆説的にひねくれて出してみましたほぼ誰も知らないであろうコレクションだけど実に好ましいコレクション=浅井コレクションです。

 不思議なのは未だにどこからも「浅井コレクションってどうやって知ることが出来るんですか?」って質問がないこと。皆知ってるのか対して気にしてないのか、まぁ、あまりそんなとこまで気にしてる人は多くないだろうからやっぱりスーパーニッチな世界のお話なんだろうなぁ。でも面白いのはマイナーなもん続くとブログのアクセスがやや上がるんだよ。因果関係あるかどうか知らんが、マイナーモンって情報少ないから何かしら読みたい人は漁るのかもなぁ…と自分もそうだし。今回のBlast Furnaceなんて日本語にしたら数件しか引っ掛からないし、その内のひとつは当の本人のTwitterなんだから、如何にWebでの情報がメジャーものに偏っているか、またはTwitterやFacebookばかりになってしまってブログやHPという本来の情報発信のデータベースが薄れてきているというつまらなさが露呈してしまった。海外のサイトもある程度決まったトコロばかりが引っ掛かるからデータが集約化されているのかもしれないけどそれは面白くないワケで、勝手気ままにリスナーが書いてある方が多面的にその音盤の音が見えてくる事って多いしさ。ま、聞けよ、って話になってる時代だけどさ。Youtubeあるし。それで何か書いてもしょうがないだろ、って方向なのかなぁ…。

 1971年にリリースされた唯一作、だと思うblast Furnaceというデンマークのバンドの「Blast Furnace」という作品でしてね、かなりスタンダードなハードロック…自分には70年代初頭の、正にハードロック的なバンドにしか聴こえなくて、心地良い。オルガンやフルートなど多彩な側面も聴かせてくれるけど、基本ハードロックにその要素が入ってきてて、それこそジェスロ・タルとかユーライア・ヒープとかそういうのもゴチャゴチャ、でも様式美とか一定の形を目指したハードロック、ロックの道を進みたいというようなニュアンスをヒシヒシと感じる好盤。ジャケットのヒゲモジャの人はメンバーではないらしい、ってのが裏ジャケ見ると分かるんだが、そういうヒネさ加減もよろしい。多分(笑)。ブルースに根ざすワケでもないし、こういうのはホントどこからどうなってハードロック路線だけが残されるのか、面白いよなぁ、北欧諸国のHRへの取り組みは、と毎回思う次第。

 またこれを流すとYouTubeの右ハジには似たようなマイナーなのがズラリと並んでて食指をソソるんだが、そっちに進むべきか否か…悩む(笑)。

Uriah Heep - Wonderworld

Uriah Heep - Wonderworld (1974)
夢幻劇(紙ジャケット仕様)

 今は2014年、70年代や80年代のロックなんてもう30年40年前のお話なワケだ。そこで自分も含めて大抵の書き方の中にはリリース当時は売れなかったとか名盤は何枚目で、とか書かれてたりするんだけどほとんどがその昔の時代から言ってること変わってないんだよ。時代変わって聴く人達も変化してって世代も増えて同じものばかりが評価される、好まれるってのもないだろ、いや、あるならそれはホントに世代を超えての名盤なんだろうけど逆に昔はさほどでもなかったけど、今は結構名盤なんじゃない?他が凄すぎて気付かなかっただけでしょ?みたいなのって多いハズ。B級バンドでも何で?ってのあるくらいだし…ってB級って書いてるだけで既に自分もそういう片棒を担いでいる気がするのだが、なるべく他の評判を気にしないように自分で聴いて楽しもう、うん、やっぱりね評判とか評価とかどっちでも良くって聴いて楽しむ。聞く前のきっかけとしては評判ってあるけど、やっぱ聴いてみてよ、とりあえず、って。

 Uriah Heepの1974年のオリジナルアルバムとしては7枚目になる「夢幻劇」という作品。昔は結構な酷評だったんだが最近は割と好評みたいな感触…ネットでザラリと見た限りは、ですが。はて、自分的なイメージでは確かに下降気味の作品、バンドが崩壊する直前の作品で生来のUriah Heepらしさってのが少なかったという印象。こういう先入観がいかんですねぇ…、ホント。ブラック・サバス聴いてて、脳内で繋がってるのでUriah Heep聴きたいな、なんて思って取り出したんだけど、実態はどうだったっけ?みたいな部分あってほとんど手を伸ばしたことのないアルバムを聴いてみている次第。ロック道はまだまだ聴くべきもの、聴き倒しておかなきゃいけないバンドってのも多いです。

 「夢幻劇」はアルバム冒頭から壮大なバラード…バラードってのか組曲っつうのか…結構スカされる展開で、やっぱりアルバム冒頭はガツンと、っていうのに慣れてるとこういうスカされ方は聴く側の心構えを何か違う方向に剥けてしまう感じ(笑)。気を取り直して…って感じで次に進むんだが、おうおう…コイツは…うん、んで次…「は?」なんじゃこりゃ?ユーライア・ヒープって書いてあるよな?しっかしこんなにコーラスばかりだっけこのバンド?みたいに思ったり…クイーンだっけ?くらいのコーラスだけどこっちのが先です(笑)。まぁ、そんな感じで聴いてて最近は高評価になっているとかあったんだけど、自分的にはやっぱり思い描いているのとは違うなぁ〜ってのは変わらなかった。ゲイリー・セインのベースがスゲェな、とかハモンドやっぱいいな〜とかあるけど曲調がどうにも…ね。そういえばこの後のツアーでゲイリー・セインが感電死お亡くなりになられたって事ですが…残念です。このベースもっと大きくしてブリブリやってくれたら別のバンドになってたろうな(笑)。「夢幻劇」は確かに賛否両論ありうるアルバムだわ、これ、と納得した一枚。もちろん数曲はいいねぇ〜ってのあるけどさ…。

スイート・フリーダム(紙ジャケット仕様)
ユーライア・ヒープ
BMG JAPAN (2006-06-21)
売り上げランキング: 385,545




Black Sabbath - Eternal Idol - Deluxe Edition

Black Sabbath - Eternal Idol - Deluxe Edition (1987)
Eternal Idol - Deluxe Edition (2cd)

 レイ・ギランが元ブラック・サバスで〜とかアチコチで見たりしてて、そうなんだ〜、どこで在籍してたんかな〜、まぁ、80年代入ってからのサバスってよく分かんないし聴いてないしそのヘンだろうな、なんて思ってたんだが、それじゃイカンのでちょっと調べてみようって事でフラフラ…。なるほど悲運な若者だったのだな、と。ギーザー・バトラーもいなくなってソロアルバムでも…って思ってたらサバス名義じゃないきゃダメって話になってグレン・ヒューズ引っ張ってきてサバス名義にして「Seventh Star」をリリース、そしたらグレン・ヒューズはバンドに入ったつもりはない、セッションだろ、ってことでそのまま去ってってしまって、どうしよ…ってトコにレイ・ギランが入ったらしい。んで、1986年のツアーはこなしてその勢いで新作でも、ってことで作業に入ったのが「Eternal Idol」というアルバム。

 ところがほぼ出来上がった状態でトラブってレイ・ギラン脱退とな。結果ボーカルは全部トニー・マーティンで録り直されてリリースされたのが1987年リリースの「Eternal Idol」。古くからレイ・ギランが歌ったスタジオテイクの存在は知られていたらしく、その筋では手に入ったらしいが、2010年に「Eternal Idol - Deluxe Edition 」や「Seventh Star: Deluxe Edition」のデラックスエディションがリリースされた際にこいつが世に出てきた事でブラック・サバスで歌うレイ・ギランってのがようやく市場で確認出来るようになったらしい。自分的にはブラック・サバス自体が後追いなので全然この頃のは聴けてないです。80年代リアルタイム時にブラック・サバスなんて古臭くて誰も聴かなかったし、あんまり情報も入ってこなかったし、入ってきてもあれはサバスじゃない、って酷評くらいしかなくて…そういう意味では今でも80年代のブラック・サバスはきちんと聴けてないです。70年代のは好きなんで良く聴くんだけどね(笑)。

 あまりにも変化しすぎているってのとメンバー交代も多くなってしまって音ももちろんどんどんと洗練されていって…っていうバンドのイメージからかけ離れていったってのが大きかったんだろうけど、古くからのファンはその時は付いて行けなかったみたいだが、今じゃ結構好評価を得ているみたいだからやはりサバスってのは凄いバンドなのだ。トニー・アイオミの執念で成り立っているバンドだと思ってるんだけど、それこそサバスらしい(笑)。

 それで、この「Eternal Idol」というアルバムそのもののお話はまたいずれ書くとして、レイ・ギラン参加の「Eternal Idol - Deluxe Edition」のデモ…デモって言うかリハーサルスタジオ一発録り音源って感じだけど、その分ライブ感あって生々しいのでどっちかっつうとライブ盤に近いかな。曲はもちろん通常盤で聴けるのと同じだけど完成度は大きく異る…のはともかくとして、こういう曲をレイ・ギランが歌って、それがブラック・サバスだと言われても何にも特色が出ない…ましてやこの頃のLAメタル郡と一緒に市場に出てきたら全然地味だし、抜き出たモノはあまり見当たらないんだからしょうがないか。マネージメントがレイ・ギランをクビにしたのも分かる。その結果が普通の「Eternal Idol」で、こいつは英国HRの傑作として語れる作品に仕上がっているし、後に好評価となるだけあるが、レイ・ギランバージョンは普通のバンド+アルファくらいしかない。難しいラインだけどそういうもんなんだろうなぁ。今となってはレイ・ギランのキャリアとして世に出ているってことの方が重要なんだろうけど。

Seventh Star: Deluxe Edition
Black Sabbath
Sanctuary UK (2010-11-04)
売り上げランキング: 25,001


Badlands - Badlands

Badlands - Badlands (1989)
BADLANDS(バッドランズ)(直輸入盤・帯・ライナー付き)

 ジェイクと言えばバッドランズと思い付く方々も多いんだろうか、とふと気づいてみると自分の周囲でもジェイク信者がいてやたらとバッドランズ聴いてたな…と思い当たった。結構良く遊んでたから車に乗るとよく流れてて、その時はあんまり気にしなかったんだけど今回ちょこっとどんなんだろ?って聴いてて幾つも聞き覚えのある節があったんで思い出した次第。80年代終盤に出てきたバッドランズはもちろんジェイク中心ながらも歌はレイ・ギラン、ドラムはエリック・シンガーという布陣でそれなりにスーパーバンド的な要素はあったんだけど時代は残酷にもそうはさせてくれず案の定衰退解散…そしてレイ・ギランの死へと進んでしまったというバンド。リアルタイムの時は派手な印象の割に随分地味なバンドで音も渋いしどうにも取っ付き易い聞きやすさがないな〜ってくらいでした。若かったな(笑)。

 Badlandsの1989年作ファーストアルバム「BADLANDS」です。今回聴き直しててて…、こんなにZeppelinっぽかったっけ?と。ってかほとんどZeppelinじゃないか、この曲調なり雰囲気なり骨子とか全部。まぁ、70年代ロック好きで楽器始めた連中が集まってるしジェイクの趣味と言えばそうだろうし、レイ・ギランだってそういう声出せるシンガーだし、なるほど、これはこれは…とちょっと楽しんでしまった。楽しむってもやっぱオリジナリティ云々の楽しみ方にはならなくて、その意味ではバッドランズって損したかもしれない。こういう音って悪くないし、ギタープレイだって期待させるほどには弾いてないけどしっかりジェイクらしいプレイだしもちろんプロなフレーズがガンガン出てくるし見事なモンだろうと思う。他の楽器も。今で言えばどこかThe Answerと似ているかな、そんな雰囲気。ただ時代が悪かった、としか言えないのかも。

 一周りしてこうして聴いていると確かに衰退していったのもわかるけど、このアルバムでの意気込みと70年代回帰の方向性ってのは悪くなかったんじゃないか。ただ面白みに欠けてるのはあるが…、そこが問題なんだよなぁ。しかもアメリカでウケるってのはこういうのじゃないだろうから難しいし、時代は90年代暗黒の時だし、あと十年遅けりゃ結構ウケたと思うが、しょうがない。ほとんどブラック・クロウズみたいなもんだもんな、とか思ったり。しかし、今こいつを聴いてて思うのはジェイクのギタープレイ地味だけど懐深いな〜って事かな。

ダスク (Dusk)
バッドランズ
Z Records (1999-01-20)
売り上げランキング: 1,597


Red Dragon Cartel - Red Dragon Cartel

Red Dragon Cartel - Red Dragon Cartel (2014)
RED DRAGON CARTEL

 うっひょ〜♪って素直にビックリ♪っていいね。何を唐突にって話だけどさ、このRED DRAGON CARTELの一発目を聴いた瞬間に思った事がそれなワケ(笑)。だから今回は冒頭序文なして「うっひょ〜♪いいね♪」って突然入ったワケです。何が?ってぇとさ、ギターのリフから始まるんだけど、もういきなり「Bark at the Moon」のリフなんです。いや、厳密には違うけど、それを彷彿とさせるギターリフから始まったもんだから、「うっひょ〜♪ジェイク!」って思っちゃったワケ。凄く期待させてテンションも上がるしワクワクするじゃない?いいよね、こういう。んで、歌が始まるとなかなか太くてダミってて個性的な声が出てきて、これがこのRed Dragon Cartelってバンドの声なのかと。いや、結構面白い歌声で嫌いじゃないですが…一般的にはアマチュア的な声にすら聞こえるかも。まぁ、いいじゃない、普通のハイトーンとかじゃ面白くないし、その内ブルージーなのもやったりするだろうし、その時にはこういうの生きてくるだろうし。それよりも今はジェイクの復帰を素直の喜ぼうじゃないか。

 元々ソロアルバム的に作ってたってのもあってゲストボーカル参加の曲が2曲、しかもそれがロビン・ザンダーとポール・ディアノってのがなかなか渋い。特にロビン・ザンダーが歌ってる「Feeder」なんて明らかにキラーチューンだしさ、冒頭の「Deceived」のギターリフと共にこのムーディ感はかなり面白い雰囲気。オジーが歌っても全然OKな雰囲気ってのはこのアルバム全編に言えることだけど、やっぱりそのヘンの影響は大きかったのか、狙ってるのか好みなのか…どれでも良いけど明らかにジェイクな世界。ギタープレイにしてもやっぱりジェイクらしいフラッシープレイやトリッキープレイが聴けるし、曲中のバッキングのリフなんかも、あぁ、こういう感性だな〜ってわかるし面白い。

 オジー時代のジェイクは割と聴いてたんだけどバッドランズのは全然聴いてないんで、その辺わかんないんだけどさ、やっぱりこっちのがジェイクらしいんだろうな。しかも自分的にはそんなに無茶苦茶ジェイクが好きてワケでもなかったんだけど、こうしてRED DRAGON CARTELを聴いてて、あぁ、ジェイクだ〜って思うんだからやっぱりインパクトのあるプレイヤーだったんだなと改めて認識。ギターの音もあるかも…ストラトだけど何かかなりいじってたんじゃなかったっけ?あまり覚えてないけど、そんなのもあって結構楽しみにしてた復活劇のアルバム「RED DRAGON CARTEL」だったから嬉しい。ただちょいと惜しいのは前半の密度からすると後半の薄さはちょっと…ね。まぁ、復活作としてはいいじゃないか、ってことにしときましょう。

Bark at the Moon
Ozzy Osbourne
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Paul Rodgers - The Royal Sessions

Paul Rodgers - The Royal Sessions (2014)
ザ・ロイアル・セッションズ[CD+DVD]

 まともな世界って何?って思うこと、増えてます(笑)。ロックを聴くってのはそういうの裏切らないから良いね。出てくる音とかが自分にとって心地良いかどうか、カッコ良いと思えるかどうかだけだからさ。そこには売るための手段だったりミュージシャンの思想だったりがあるのかもしれないけど、そういうの抜きにして出てくるものだけで感じられるから、それはウソじゃない。少なくとも自分にとって。世の中そんなに単純じゃないけどさ、ピュアに感じる感性ってのを失くしたくはないもんね。だから今でもロック聴いてるし、それで泣けることもあるワケだ。久々に泣けたアルバム…しかも新作です。

 ポール・ロジャースのソウルミュージシャン中心のカバー集「The Royal Sessions」、タイトル通り、確かロイヤルスタジオが倒産するとかしないとかの危機で、何か力を貸せないかっていう事で、実現したこの「The Royal Sessions」というアルバム、自分もソウル系は全然詳しくないのでわからないけど、オーティスとかそのヘンのバックで演奏していた布陣がそのまま、もっと言えばオリジナルを録音した時のミュージシャンがそのままポール・ロジャースのバックで同じ曲の演奏をしているのもあるようで、もちろんロイヤルスタジオでの録音。メンフィスでの録音とは思えない音の質感ではあるけど、それは多分ポール・ロジャースだからだろうか、垢抜けない湿っぽさがある。

 自分がオリジナルを知っている、少なくともパッと聴いて知ってるのは数曲しかなくてほとんどここで初めて聴くようなものばかりなので、自分にとってはほぼ新作。ただ、演奏はオリジナルに近いようで、ものすごくそっけなくシンプルで、あの時代のままの音なんじゃないかな…、しかも生々しくて凝ってないし、心地良い音ばかり。そこに「ザ・ボイス」の異名を取るポール・ロジャースが歌うワケだからどの曲も素晴らしい出来になっているのは至極当然。ブルースとソウルとビートルズがポール・ロジャースの基本なのだから収録されている曲は多分どれもお手の物だったハズで、大いに楽しんで歌っていたんだろうと想像できちゃう。それがジャケットの良い表情に表れているしね。そんなことを想像しながら聴いてるとさ、ホント、もう凄いんだよ。こんだけ歌えるとムダな装飾なんて全く要らないし、良い曲は良い曲としてすんなり伝わってくる。「I've Been Loving You」とか「Walk On Down」とか泣けちゃったもん。他の曲でもきちんとソウルのテイストまで当たり前だけど血肉にしているポール・ロジャースならではの歌唱力が見事。

 こんなのばっか出してくるとロッド・スチュワートみたいになっちゃうけどさ、それでも良いんだよなぁ、この人の場合はさ。ロックのカバーにしてもブルースにしてもソウルにしてもどんどん出してほしい。これまでブルースとジミヘンは出してるしクイーンもやってるし、後は何だろうなぁ〜、ビートルズなんかはやらないでほしいが…楽しみだな。まずはコイツ「The Royal Sessions」をBGM的に楽しみ、また時々音を上げて楽しむ、かな。ここのトコロの新作では圧倒的にダントツ。

ザ・ロイアル・セッションズ[CD+DVD]
ポール・ロジャース
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Within Temptation - Hydra

Within Temptation - Hydra (2014)
ハイドラ ~デラックス・エディション【2CD初回生産限定盤】

 先日の世紀の大発見をした日本の女性って凄いよなぁ~、シンプルに突き詰めていった結果で世界を震撼させる発見まで結びついたんだろうけど、やっぱり好きとか想い入れとかそういうのが強いからこそなんだろうと。多分自分も含めて30歳の時に何してたっけ?とか同じくらいの人だと、自分って…って思ったかもしれない。何か自分を見直すとか生き方を考えるのに良い機会だったかも。まぁ天才と凡人を横並びにしちゃいけないんだろうし努力家と常人を一緒にしてもダメだろうけど、でも多分ほんのちょっとの努力で変わっていくものなんだとも思う。うん…、まだこれかれでもできることあるかな、なんてほんの少しだけでも変えれることを変えていこうか、なんてしおらしく考えたり。

 そういえば新作出たかな?ってチェックしたらもうリリースされてた(笑)。Within Temptationの「ハイドラ」。先行シングルで元Nightwishのターヤとのデュエット曲が何ともこなれたそれらしい曲だったし、もちろんおふた方の美声をたっぷりと堪能できるのもあるが、やっぱりこういう曲の路線なんだろうな、と予想はしていたんで新作「ハイドラ」を耳にした時も恐ろしいほどにすんなりとアルバムまるごと聞けちゃったという耳慣れ感…、何かいいのかね、これで、とすら思うくらいの完璧な出来栄え。突っ込みどころも引っ掛かりもまるでない、見事なメロディアスでキャッチーなメタル(らしい音を出している)。

 上手いんだよ、リスナーを飽きさせないために、ってのと自分達の幅を広げるためってのもあってだろうけど、ターヤをはじめとして何人かのゲストボーカルを迎えてデュエットしててアルバム全体を聴いててもちょっとしたオムニバス聴いてるような感覚にすらなるようにトーンに変化を持たしている。シャロンの歌声はもちろん相変わらずどころか以前にもまして透明感を増して天上の歌声に近づいている気すらするが、悪く書けば上手くなりすぎてるかな…、悪くないか(笑)。曲調の方は確かにメロディックなシンフォニック調メタルに違いはないし、それもかなり極上のクォリティによる完璧な曲が並び、フックの効いたものから静かに始まるもの、ラップシンガーを迎えた異色作、バラードなどなどとにかく出来得ることが全て満載で完璧な作品です。

 こんだけ褒めておいて言うのも何だが…それでもあまり面白くない。全部流れてくし、変わった取り組みをしているワケでもないし、だからと言って何を求めているのかと言われると困るんだけど、6枚もアルバム出してりゃそうなるか。前作「Unforgiving」も同じように流れていくキャッチーな作品だったが、それに比べりゃもっとメタルに戻ってきている感じはあるが、何かなぁ…何が物足りないんだろ?デスボイスも復活して原点回帰してるんだが…。どこかドラマティック感が薄れているし、やっぱりフックが弱い、それは歌とかメロディじゃなくてリフとか骨格みたいなトコかな。歌は完璧ですよ、ホント。でも、やっぱとんでもないバンドな事に変わりはないのでつまらん、と言っても何度も聴いていられるレベル…結局凄いな、ってアルバムなんです(笑)。







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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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