Baffalo - Volcanic Rock

Baffalo - Volcanic Rock (1973)
Volcanic Rock -Reissue-

 日夜チマチマと発掘できる音楽なら良いけど、やっぱり精神的ゆとりとか時間的ゆとりとかどんだけ孤独かとか(笑)、そういうのがないとなかなかじっくりと新たな発掘やあるけど深堀りみたいなのがきちんと出来ないんでね、やっぱりそれなりに環境が必要になります。ってことでやっぱり自分がくつろげる時間とかそんだけのゆとりがある時間にしかハマり切れない。ただ、ハマろうと思ってハマるワケじゃなくて何気なく漁ってるとそうなっちゃうってのが多いので実際はどっちが先なのかよくわからんが…、何の話だろうね、まぁ、ほっときましょう(笑)。

 そんな時間の中、コイツは久々に来た!みたいに感動したアルバムの一つです。バッファローってバンド…ダサいなぁ、どうしてこういうバンド名付けたんだか知らないが(笑)、Baffaloって言うオーストラリアのバンドの1973年の作品…2枚目なのかな?「Volcanic Rock」ってタイトルで、それなりに知られているバンドらしい。日本じゃ全く知られてなさそうだし、多分オーストラリアではそれなりに、ってことだろうと思う。ところが面白いのは何と全盛期のVertigoからアルバムがリリースされている作品で、そうれはそれは…って話で、自分的にはそれだけで聴く価値200%アップ(笑)。カタログから漁ってったこともあったけど、記憶に無いな〜このバンド。見つけられなかっただけだろうか。それでも今出会えたからいいや。

 「Volcanic Rock」を聴いてみると期待通り裏切られることなくヘヴィハードサイケ的な音がグイグイと出てきます。Black Sabbathの因子を含みながらもうちょっとハードロック寄りな音で、それほど凝ったことをしているワケじゃないから元祖ハードロック郡として聴ける範疇、それでもさすがVertigo、オージーらしさなんて皆無で紛れも無く英国B級ハードロックの世界を踏襲した傑作の一部。当然ながらサバス+ヒープの構図で個性を放っているし、割とキャッチーな楽曲や取り付きやすい音でもあるので面白い。ブルース的なプレイもあったりするけど全然ブルースになってないとかさ(笑)、いいねぇ、こういうの。

Dead Forever...
Buffalo
Repertoire (2004-12-28)


Highway Robbery - For Love Or Money

Highway Robbery - For Love Or Money 81972)
For Love Or Money

 最近のYouTubeってさすがにGoogle配下なだけあって右側に表示されるオススメ映像の表示が随分とニッチな世界まで同傾向を示すようになっている。しかもユーザーの傾向値も見るようで、キャッシュにあるレベルだろうけどそのヘンの過去ログも検索値に入れているようで奏法を融合した表示になっている。何が言いたいかってぇと、要するにユーザー個別にオススメを表示しているってことで、その精度と言うか嗜好性がかなり個人に近くなってきているってこと。ユーザー的に何が嬉しいかってぇと考えなくても良くなる、ってことか(笑)。一つの曲を聴いて右側に並んでいるバンドを適当にクリックすると確かに似た系統のバンドの音を聴くことが出来るので、新しく知るバンドの音も容易に発見できるって事だ。しかも実際に音が聞けるんだから価値は高い。昔じゃ考えられなかった発展だが、随分と進化したな…。そうして聴いてたバンドが本日のお題。

 Highway Robberyってアメリカはボストン出身のバンドで1972年のアルバム「For Love Or Money」なんてのがあるようだ。割と知られていたのかB級系なのかどうなのかは知らないけど、多分B級だろう…ってかこの時期のアメリカのハードロックバンドってほとんど出て来れない時代だったみたいだし、それでも出てきているってのは実力結構あったんじゃないだろうか、とは思うが…。この時代のボストンってエアロスミスと同時期だし、アメリカ的にはグランド・ファンクなんだが、似たようなパワーは持ってるのが面白い。エアロスミスよりも全然ヘヴィロックでモロに英国ハードロックの影響をそのまま出している感じで聴いてると結構何処のバンド?って思うくらいの音。ただしこの乾いた音はカナダかアメリカか、っていう質感ではあるけどね。ワイルドだし、まぁ、アメリカかな〜、あとは何処だろ?なんて聴きながらの楽しみもあった。こういう楽しみ方は情報だけから入ってた昔とは大きく異なってて、音を聴いて自分の知識と経験から推察して情報に行き着くという、ある意味自分への試金石でもあるから楽しい。自分なんかはアメリカモン知らないから余計に、かな。

 さて、このHighway Robberyの「For Love Or Money」ってのはトリオ編成のバンドとは思えない程のハードロック感。GFRをもっと流暢にハードにした感じで、テクニック的にも割とこなれてて、ベースが凄い、これが良い。歌も爽やかでメロディアス、売れても良かったバンドだがなぁ〜、もうこういうのは求められてなかったのかプロフェッショナルさが足りなかったのか、ただこの「For Love Or Money」はかなり傑作に聞こえます。この手の音が好きな人にはコレクション行きでしょう。ただしさすがにこのジャケットはアメリカならではのダサさだな…。しかしアマゾンのこのバカ高いプレミア…スゲェ…。







Pinnacle - Cyborg Assassin

Pinnacle - Cyborg Assassin (1974)
Cyborg Assassin

 随分と音楽の聴き方が変わってしまったなぁとつくづく実感するのだが、それも時代の深化か。音楽業界の音楽の売り方ってどうなっていくのだろうか?ハイレゾ系のは一部ニッチな世界でしかないだろうし、一般的にはDL売りが当たり前に定着しているようだが、自分周辺にはどうにもそうは思えなくて、何か違う気がしている。FLACだったらいいのか?と言うのもあるけどちょっとピンと来ないんだよな。実際DLで入手することもあるしCD等メディアで入手することもあるが、iTunesライブラリに入ってしまうとどれもこれも一元化されてしまうから入手したありがたみとか激減するしさ、どうなんかな〜、と。聴きたい時にYouTubeあたりで聴いてりゃいいか、って感じになってるのは確かだ。

 さて1974年のヘヴィロック…う〜ん、1974年としても言葉がやや古くなってる感があるのだが、Pinnacleというマイナーなバンドの唯一作「Cyborg Assassin」なんてのを。こちらは浅井コレクションには出てきてないけど、ライブラリには存在しているだろうことは想像に難くない(笑)。90年代半ばにKissing Spellってレーベルが超レア音源の発掘ばかりをやってくれて、その大半がトラッドフォークロック系だったので、こいつもそうかと思って予備知識無しでトライしてみれば、何とも驚くばかりの超絶ヘヴィロックだったというオチ。ジャケットのインパクトそのままに脳天突き刺すようなサウンドが強烈だが、それを紐解いてみるとひたすらランニングベースの迫力がヘヴィさを打ち出しているような部分が大きい。どうにもスティーブ・ハリス的ベースとも言えるんだが、どうかね。そこにストラト系の軽めの歪んだギターと手数のやたらと多いドラムとハモンドが重なり、もう英国B級バンドの典型的なロックが出来上がり、そこに意外と聴きやすいボーカルがメロディアスに歌ってくれていて、それぞれのギャップがものすごいんだが、全体的にはバッチリ、こいつこそ、っていうB級ハードロック感が漂ってて大変よろしい♪どこを取っても売れる要素なんてないし、テクニック的にヘタじゃないけど標準的なバンドの力量だし、音楽的な特徴があるわけでもなくて、何ら変哲のないバンドです。過度に期待しないように(笑)。ただ、こういうのが好きなんです♪

 いいなぁ、こういうの。大体、ハモンド使っててメジャーになったバンドって多くないのが面白いんだが、そのハモンドが割と比重高いから既にB級の象徴、でもギターハードだからアードバーグとはちょいと違う、もっとギターロック寄り、でもベースがとんでもなくってもしかしたら褒めるとしたらNWOBHMの原石かもね。どんだけ知られているバンドか知らないけど、自分的には苦笑い的に大好きです(笑)。

Jodo - Guts

Jodo - Guts (1970)
Guts

 ブルージーな音を聴いてて、ちょっと英国の偽物だけどアクのあるブルースまがいのロックが聴きたいな〜なんて想いが触発されてしまって、何でも良いんだけど折角だしな〜とアレコレ…、そういえば浅井コレクションに面白いのがあったぞ…と思い出して、思い出してってか結構気に入って聴いてたな、ってヤツなんで思い出しさえずればさっさと見つけられたのだが、コイツはどこで登場させるか、と虎視眈々と狙っていたバンドを出しちゃいましょう。相変わらず強烈に自分の好みが捉えられている浅井コレクションの深みはいつでも甘い誘惑です♪

 Jodoという英国のバンド、と言われているが、の1970年の唯一作「Guts」。アマゾンで見るとCD出てたんだな…、紹介されていた音は思い切りヘヴィロックで正にコレクションに相応しい音だったんだが他の曲もかなり裏切らない分厚くもザクザクとしたハードロックなサウンドばかりで、英国味は強いんだけどもうちょっと硬質な側面もあるのでややジャーマンハードがかっている感じでユニーク。英国B級にはない音…だけどそりゃもちろんメジャーじゃないからどんなんだ?ってなると答えにくいんだけどさ(笑)。その辺が面白いトコよ。4ピースな音で勢いのあるハードロック、ブルースベースももちろんあったりするけど疾走感もあったり、コーラスワークもあったりする。楽器隊は結構上手いんでウワサ通りにスタジオミュージシャンが集まって作り上げたプロジェクト作品じゃないかってのもわかる。

 あちこち見るとまだ幾つか情報があって、それなりに信憑性も高いんでそれは良しとして、ジャケットからすると英国だな、明らかに。一見トラッドフォークにも見えるジャケットだけどこんな素敵なハードロックが詰め込まれているのは嬉しいもんだ。まずはお試しあれ。









Stone The Crows - Ontinuous Performance

Stone The Crows - Ontinuous Performance (1972)
Ontinuous Performance

 ちょっと前、世の中の周りの状況がポール・マッカートニー色に染まった時期がありましてね…、来日公演の頃ね。全くこれほど興味を持たないメジャーなアーティストってのも他にないんじゃないか、ってくらい聴かない人なのでウィングスも含めて全然知らないんだよね。だからジミー・マッカロックってウィングスの…って形容詞が全然響かなくて自分にとっては形容詞になっていないってお話。もちろんポールと一緒にやれるくらいなんだから相当才能と実力があった人だったんだろうなぁ、とか言うのはわかるが。それよりもピート・タウンジェンドに見出されて、って方がよっぽどしっくりくるが、イマイチその面白さと凄さがピンと来ない人ではある。サンダークラップ・ニューマンってもねぇ…。

 そのジミー・マッカロックが実は一瞬だけ参加しました、ってのがStone The Crowsの「Ontinuous Performance」というアルバムでして、これもまた1972年のリリース作品なんだが、まぁ、参加しましたってもこの「Ontinuous Performance」では最後の一曲しかギター弾いてないようで、しかもバラードだから、その実力を示すのは次回作から…の予定だったのがバンドが解散してしまったので振り出しに戻る、だからこそウィングスへの参加になったので歴史は彼に味方したとも言えるか。Stone the Crowsってあのマギー・ベルがいたバンドね。もちろん「Ontinuous Performance」でも歌ってまして、そのしゃがれた最高な歌声が円熟した魅力も放ちつつ聴ける傑作アルバムです。もっともバンド自体はその前にギタリストのレス・ハーヴェイのステージ上での感電死という悲劇を体験してて、この「Ontinuous Performance」もほとんどは生前のレス・ハーヴェイの録音が残されていた音を使っているから遺作でもあるワケだ。そっちのが強烈だったけど、次なるギタリストはジミー・マッカロックということで期待の…だったんだろうな。

 背景はともかく、そしてジミー・マッカロックもともかく(笑)、レス・ハーヴェイが弾くギターの何とも土着的なプレイとマギー・ベルの歌声、そこに他の楽器隊も見事にバンドアンサンブルを聴かせてくれていて、レイドバック気味の作品ではあるけど心地良い…こういうのいいな。レイドバックなんだろうけど、ちとニュアンス違っててバンドがバンドしてるってのかな。もっともっとこういうロックをきちんと聴かないとな、と思った次第。マギー・ベル聴いたことない人いたらちょこっと耳にしてみると驚くよ、多分。

Live Crows 1972 - 73 (W/Dvd)
Stone The Crows
Angel Air (2008-07-08)
売り上げランキング: 386,432


John Entwistle - Whistle Rymes

John Entwistle - Whistle Rymes (1972)
風の詩(紙ジャケット仕様)

 バンドの中には色々な才能の持ち主がいたりするのが面白いし、だからこそぶつかり合うことも多くなるってなモンだが、大抵はその中でも飛び抜けた才能の持ち主がいて、みんなそいつについていくという感じになる。まぁ、名のあるバンドに当てはめてみれば一目瞭然だろう。その才能が2つも3つもある場合は大抵早い時期に解散したり抜けたりする。ところがその二番目の才能ってのはソロアルバムを出したりサイドバンドをやったりして好きなコトや自分の才能を確かめたりすることが多い。これもまた大抵は(笑)バンドとの比較=トップの才能との比較になってしまって「まぁまぁじゃない」で終わるものだ。

 しかしそろそろリスナー側の聴き方を変えなきゃいけない。そろそろ…って何年経ってる?って話だけど、その人個人の才能をひとつのバンドやアルバムとして聴くべきだろうと。例えばバンド名や個人名なしでフラットに聴いた時に自分がその音を好きか、とかプレイが好みか、とかそういう基準にすべきでネームバリューを後回しにしてみるのがより良い方法かと。そんな事を改めて知らされたのが本日のお題。

 ジョン・エントウィッスルのソロアルバム2枚目にして最高傑作「Whistle Rymes」。もちろんThe Whoのあのベーシストの、です。まぁ、ネームバリュー的に言うならばジョン・エントウィッスルとピーター・フランプトンが組んだバンドのアルバムとも言えるか。そこにゲストとしてジミー・マッカロックが参加しているから、ってな面もあるのだが、何よりもアルバムとしての統一性や出てくる音のあまりにも英国的なセンス、もちろんベースやギターも目立つのだが、それ以前に楽曲の面白さ、そしてジョン・エントウィッスルが弾くピアノがこんなに前面に出てきてて、立派にピアノ弾いてると言うのもソロアルバムでしか聴けない楽しみ。元々才能のあるミュージシャン、クリエイター、アーティストなのでピアノくらい弾けるだろうけど、The Whoの活躍が大きすぎてそんなこと誰も気にしなかったと言うか、ファン同士で話でもそこまで出て来ない。ソロアルバムだったらどれが良い、ってな話は出るけどそこまでで、ピアノのさ〜、とかあの曲が、までは行かない。ところが改めてこうして聞いていると、何と素晴らしい音世界なんだろうと感心ばかり。ピーター・フランプトンもまたマッチしてて哀愁あるギター弾いてるし、アルバム全体が何とも物悲しいストーリー仕立てってのもあってかとっても美しく怪しく聴き応えがあるアルバム。もちろん全編作詞作曲はジョン・エントウィッスルで歌も歌ってる。それもThe Whoの時の歌とは全然違う感じでの歌で、アルバム聞いてジョン・エントウィッスルの作品だ、ってすぐ分かる人はいないと思う。それくらい別世界でのアルバム。

 1972年のリリース…即ちThe Whoがバリバリに活躍していた1971年頃の録音作なワケでツアーもやったり色々と忙しかったのだろうが、自分の曲があまり取り上げられるスペースの無いThe Whoフォーマットでは出来ない事をやり切ってる感じ。しかもThe Whoではやはりベーシストとしての力量を要求される方が多く、録音してしまったらレコーディングでも後はヒマって話もよく言っていたらしい。だからこその作品なのだろう、しかもジョン・エントウィッスルも創作意欲旺盛な時期で、タイミング良く傑作が出来上がったみたい。しかも丁度ヒマだったピーター・フランプトンもいたしね。一度騙されたと思って聴いてみると英国B級ロックよりは上質な音が聴けます。

Left for Live-Deluxe
John Entwistle
Koch Records (2002-11-26)
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Pete Townshed - Pete Townshed’s Deep End Live!

Pete Townshed - Pete Townshed’s Deep End Live! (1986)
Pete Townshed’s Deep End Live!(紙ジャケット仕様)

 リチャード・トンプソンの才能は本当にもっともっとメジャーになって然るべきものだし、聴かれて然るべき音楽、ギターだと思うが、世の中そういう風になかなか出ていけない人は多い。と言うよりもきちんとその才能が評価されて世に出て行けてる人の方が少ないんだ、ってことに気づくべきだな。そんな中で、リチャード・トンプソンってどこかピート・タウンジェンドと同じ匂いだよな…と。ギターのスタイルとか曲もだし音もだし…多分ピートの方がもっとキャッチーな曲を書くことが多いだけで、それぞれのルーツはさほど知らないけど、割と相通じる部分あるんじゃないだろうか。この二人ってシーンにはずいぶん長くいるがどこかで会話したりしてるのかな。何かそういうのも面白そうだ。

 ピート・タウンジェンドの「Pete Townshed’s Deep End Live!」という1985年のライブを超久々に見てみた。そう、レコードでも出てたけど思い切り短く編集されてたからどうしても当時はビデオ版を入手して見るべきだろうというモノがあったんだが、実際にはこのライブビデオなんて数回も見てない。やっぱピート・タウンジェンドのソロアルバム、ソロバンドのライブだから面白くはないし、バンドの迫力なんてのもないしなんだかな〜ってくらいにしか思ってなかったもん。今でもそれはあるけど、先のリチャード・トンプソンを聞いてからだから、あぁ、こういう部分が似てる雰囲気なんだなとか、ギターもルーツの見えないソロを弾くとかなるほど、みたいに思いながら見てた。ピート、これでも随分若い頃だなぁ…とか。楽曲アレンジがどうにも好みじゃないからthe Whoの曲であってもちょっとねぇ…、まぁ、時代を反映したゴージャスなバンド編成ってのはありかなとも思うけどね。

 有名な話だろうしビデオ見りゃ一発で分かるけど、リードギタリストにはデイブ・ギルモア、ドラムはサイモン・フィリップスという結構なメンツをバックに従えてのライブで、デイブ・ギルモアのギターが似合ってるか?ってぇのはちょっとね、何とも言えませんが、ロックなギター弾いてます。でも、これならピート・タウンジェンド自身のソロプレイでも良かったんじゃないか?ってのもある。サイモン・フィリップスについてはねぇ、言うこと無い。これがThe Who再結成につながっていったワケだし、意義あったバンドだったと言うことだ。ピートがもっと今みたいにギタリスト的に目覚めていてくれればもっと違ったんだろうけど、やっぱりコンポーザー、プロデューサー的な立ち位置でやってるから…、でも久々に見て悪くないかも、と思いました。

Pete Townshend's Jukebox
Pete Townshend's Jukebox
Chrome Dreams (2013-11-05)
売り上げランキング: 423,262




Richard Thompson - Dream Attic

Richard Thompson - Dream Attic (2010)
Dream Attic

 ちゃんと制覇しておかなきゃ、っていうアーティストとかバンドってのが幾つもあるんだけどなかなか追いつかないしすっかり忘れているのもあって、何と適当なのだろうと自分で思うのだが、着々と駒を進めているのがリチャード・トンプソンかな。聴く度にその懐の深さとギターの技量の素晴らしさに惚れ直し、更にアルバムでの楽曲作りや楽曲そのものが魅力的に聞こえるワケで、いつ聴いてもどうやって弾いてこういう音が出てるんだ?普通のギターじゃないだろ、これ、絶対何かいじってるだろ?って音しか出て来ないとか色々と深いんです。アイルランド系聴いてて、そういえば…ってことでちょいと畑違いだけどニアリーな部分あるんでいいか、って聴いてたらハマったんで。

 リチャード・トンプソンの何枚目の作品とかよくわからん。どんだけアルバム出しててどんだけセッションに参加してたりするのかもうコレクト仕切れないし、そもそもデータ集まるのか?って感じだから心がけていれば色々と発掘できるという感じで良いかと。2010年にリリースされた「Dream Attic」というアルバム。いや、近年の作品だから…とかそういうのはこの人の場合は無いのでいつの作品をどのタイミングで聴いても同じ感動が味わえるんでよろしい。この「Dream Attic」はいわゆる一発撮りのライブ録音で、バンドが充実していないとなかなか出来ないワザなのだが、見事に御大この年にして初挑戦なのでは?観客の歓声は被せてあるけど擬似ライブなようで、まぁ、一発撮りだから緊張感あるのはともかく、到底そうは思えないくらいに多彩な楽器が鳴り、完成された音を聴かせてくれるのでカッコ良い。しかもきちんと正しくロックだ。フィドルもあるからアイルランドというか民族音楽風味はもちろんいつもの通りだけど、それにしてもリチャード・トンプソンのギターはホントに心地良く不思議で嫌味がなく素晴らしいプレイだ。

 ライブ録音ってのもあるのかな、思い切りドライブしている曲ではこれでもかってくらいにリチャード・トンプソンのギターソロが激しく見せ場になってて、それがまた熱いんだ。何のフレーズからそういうの出来上がるの?ってくらいにルーツが見えない、ホントにオリジナルな旋律と階調でのギターソロは多分自分がそういうのを知らないだけかもしれないが、他に聴いたことのない音世界でいつ聴いても堪らん。意外なことに静かめな曲も多くてライブ録音と言いつつもやはり新作で、アコースティックも意識された作りなのかもしれないな…、ってDisc 2にはDisc 1のライブ演奏とは打って変わったアコースティックバージョンが全曲入っているという仕様で、面白い試み。一気に2種類楽しめてしまうアレンジはなかなか良いね。

Electric
Richard Thompson
New West Records (2013-02-05)
売り上げランキング: 119,901




Karnataka - Strange Behaviour Live

Karnataka - Strange Behaviour Live (2004)
Strange Behaviour Live

 ちょっと前に何かないかなってことでケルティックバンドあたりを漁ってて、その中で幾つかが自分に琴線に引っ掛かってきたので何度か聴いてたんだが、ああいうのは気分で変わるのでしばらく聴いてなかった。んで、今回またそんなのあったなぁ〜と新しいのをあまり漁らずにライブラリ内で探してみて聞いているところ。面白いのはその時はかなり新鮮に響いた音でも今聴くとそうでもなかったり、また逆もあったりするからやっぱり音楽ってのは気分で聴くものであって、決してそのアルバムが良いとか悪いとかっていうものではないということだ。どうしたってその時の自分の好みでいいか悪いかを決めてしまいがちなのでね。自分もそうだけど、昔聞いてダメだったからもう人生一生聴かないだろ、ってのあるけど、実はそうじゃないんだろうなぁと。ま、ただ、それで聴く必要があるか?ってぇと別にないんだから結局好き嫌いで聴けば良いんです(笑)。

 2004年にリリースされたKarnataka最後のアルバムとなったライブ盤「Strange Behaviour Live」。ウェールズ出身なんだけどケルティック風味が受けて、それとレイチェル嬢の歌声と美しい容姿もあって割と人気が出たバンド、らしい。自分的には漁ってて引っ掛かったバンドで、その後もず〜っと気にしてたバンドなんだが、解散してるし(笑)、ある作品を何度か聴いてるくらいの話だけど、どこか病んでるようなレイチェル嬢の歌声は英国女性ボーカルの王道コースでしてね、やっぱり弱いんです。そこにケルティック風味…あくまでも風味でしかないんだが、耽美系ロックとの融合にケルトが入ってて、テクニシャン揃いということ割と非の打ち所がないバンド、そして音です。「Strange Behaviour Live」はそのライブ盤だからどうだろな、ってのあったけど無茶苦茶安定してる。解散する必要性が何かあったんだろうけど、全然安定していて過去の作品が同一のレベル感で聴けるのはやっぱり安心。

 こうして聴くとケルト風味ってどんだけあったんかなぁ〜とも思ってしまうのだが、それはそれとして美しくも哀しい音世界に身を委ねましょうって感じです。たまに聴くとやっぱ落ち着くなっていう世界。こういうのばかり聴いてると病みます、確実に(笑)。

New Light: Live in Concert [Blu-ray] [Import]
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The Cranberries - Bury the Hatchet

The Cranberries - Bury the Hatchet (1999)
ベリー・ザ・ハチェット

 新しい音楽世界への挑戦や深追いって割と機を見てはやるんだけど、なかなか進みきれる程の音に出会える事は多くないかもなぁ。先日来ケルト・トラッド・伝承音楽的なのをちょこっと試聴してたんだけど勘が悪かったのかあれこれ聴くも想像していたような音に出会えなくて、その放浪の試聴癖を終えたトコロ。アイルランドの伝承音楽と言いつつも本当の意味での伝承音楽そのものを聞きたかったワケでもなく、もっとポップに近くてロックに近いものを探しててさ、それは刺激を欲しかったから。Ionaとかもあんまり好みじゃないしかと言って…って話でね。結局古くからよく知ってるバンドに戻って来ました。やっぱりポップの世界で売れるってのは人に知られるという意味では大変重要な事なんだな、と認識した次第。

 1999年リリースのThe Cranberriesの4枚目の作品「Bury the Hatchet」だが、このアルバム自体は当時聴いていなかった。アルバムジャケットはヒプノシスなのでそりゃ速攻で目に付くし、言われなくてもヒプノシスだろってのは見りゃ分かるからバンド名と共にすぐに記憶されたんだが、以前はそれほどこのThe Cranberriesの音に特殊性を感じなかったんで、単なるポップバンドだなくらいしか意識しなかったし。ただ、聴いた感じでは割と嫌いじゃないな、と言うのはあって、CD安けりゃ考えるかくらいだった。それが時が経つとどんどんCDが安くなるバンドでさ、大半のが200円とかで買えたから気になってたのは何となくそのヘンで買ったような気がする。何枚もあるもんな(笑)。

 さて、その「Bury the Hatchet」はジャケットのインパクトと音のチグハグ感がどうにも、というイメージがあってどっちも必要としてなかったんじゃないかとか勘ぐってしまうのだが、仕事とすればそれはおかしくない。ただ、芸術作品として捉えるとこれほど似つかわしくない組み合わせもあまりない(笑)。売るためのインパクト?いやぁ~、ヒプノシスの名前は英国ロックファンには訴えるけどポップスファンには意味ないし、ポップスファンからしてこのジャケットの意義って解らないだろうしさ、いや、ロックから見ても解らないんだけど、それはなんかひとつの作品として見れるだけです。ってのはさ、中の音が以前にも増して鋭くなってて如何にもって言うか、The Cranberriesってこういうのが武器だったよな、と言う裏切られ無さ感たっぷりでね、悲壮感もあるしテンション高いんだよ。バンド内紛やドロレス姫の出産後とか色々あった結果の再結成アルバムみたいなもんだからバンドとしても心機一転ファーストアルバムみたいな取り組みで臨んだアルバムだったようで…、結果としては彼らの全作品中でもかなり良質な部類になってるでしょう。それにはジャケットも意味合ったんだろうけどさ。自分もこういうテンションとかロック感や聞きやすさってのは良いなと思うし、好きですね。もしかしたら年と共にこういうのが好きになってるかも。

ベリー・ザ・ハチェット+5
クランベリーズ
ユニバーサル インターナショナル (2002-09-11)
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Lisa Hannigan - Passenger

Lisa Hannigan - Passenger (2011)
Passenger

 ケルティックな音って自分の中ではこういうんだろうな、っていうイメージが有るんだが、それは多分にロックやポップスで聴けるあの旋律が強烈に入ってくるモノであって、主にバイオリンでの音が強烈な印象を残す部分が大きい。しかしだな、そのへんがアイルランド独特の旋律だ、ってのは判っててアイルランドの音楽なら何でもああいう旋律が入っているんだ、っていうのとはちょっと違うんだな。そりゃ当たり前だけどさ、そういうイメージから聴いてるから大いなる誤解をしてて、そういうのが出て来ないとどうにも消化不良なアイルランド音楽な感触さえ持ってしまう。別に悪くないし別の意味でのアイルランドらしさは感じるのでそれはそれで好きなんだけどさ。

 2011年にリリースされたリサ・ハニガンという女性のセカンドソロアルバム「Passenger」なんてのがアチコチで評判だったのでちょいと気になって食指を伸ばしてみる。このリサ・ハニガンって女性は割とマルチなプレイヤーらしく、それも普通にギターとかじゃなくてダルシマーとかその辺の民族楽器系を使うらしく、もちろんアルバム内でも普段の自分ではあまり聴き慣れない音が幾つも出てきて新鮮な感触を味わえる。期待していたアイルランド旋律はないので、その意味では残念なんだけど、どっから聴いても明らかにアイルランドな人だろうなと思えるメロディとか寒さとかそういうのがヒシヒシと伝わってくる。リサ・ハニガン自身がちょっと物悲しい歌声なのでそのせいかもしれないけど、やっぱり寒いんだよねぇ、アイルランドの音って。緊張感が高いとかテンションが張ってるとかなんかそういうのもあるんだけど、かと言って聴いていて疲れる音ではなくてどっちかと言うと逆に優しい音楽。不思議だけど面白い。

 この「Passenger」というアルバムもリサ・ハニガンの才能がこれでもかとばかりに炸裂している作品なのは間違いないが、それらの好意的な意味合いを踏まえた上で自分にとってはちょっと物足りないと感じたなぁ…それは単にロックさ加減がないからという理由であって音楽そのものの事じゃない。Amy McDonald聴いた時みたいってのか…The Cranberriesもそういう部分あるけどちょいとそのインパクトが不足してるってのかね…、流しておくにはホントに心地良い音です。でも、いいもの聞けたな。

Sea Sew: Special Edition
Lisa Hannigan
Imports (2012-09-25)
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The Corrs - Live In Dublin

The Corrs - Live In Dublin (2002)
Vh1 Presents Live

 アイルランドの寒い空気がちょいと心地良く感じてしまって、最近アイルランドのものってあんまり聴いてないかも、って事に気づいたのでちょっと堪能。そんなに詳しいワケじゃないし体系的に認識しているワケでもないけどケルティックなアイルランド的な旋律ってのはやっぱり好きだし印象的。上手く使いこなしているバンドなんて幾つもあるけど、ここまでポップスと融合させてアイルランド色を感じさせることの出来たバンド、そして世界的に成功したバンドもそうそうないでしょ。

 The Corrsの2002年のダブリンでのライブを記録した「VH1 Presents Live in Dublin」、その名の通りVH-1でテレビ放送しているのでオフィシャルビデオリリースも予定されていたけど様々な理由からかオクラ入り、もちろんYouTubeでは全編見れる時代なので問題はないのだが、リリース当時はがっかりしたものだ。CDだけでひたすら空想して楽しんでたけど、裏モノでDVD見つけて見ててさ、もうU2のBonoとのデュエットが最高に痺れてね…、男ってここまでカッコ良くなれるのか…、とか小娘を操るにはこういう男になれないとダメだろ、とかそんな絵になる二人を見て感動してた。シャロンやキャロライン姉さんの美しさもあるんだがアンドレアのちょっと舌足らずな可愛さが魅力的で面白く…ってやっぱり美女揃いのバンド、そしてアイルランド色丸出しながらも上質なポップス、しかもバイオリンを華麗に弾く美しい姿とか、なんかどこを切り取ってもものすごく珍しいバンドで実力も才能も思い切り備わってる素晴らしい方々。その根本が一番上の兄貴なんだが、まぁ、それはそれで良いじゃないか。民族的な旋律のインストなんかが凄くかっこ良くて、やっぱりタダモンじゃないし音楽一家ってのもわかるし見事。

 んで、この「VH1 Presents Live in Dublin」ではジミヘンの「Little Wing」をカバーしていながら、そのギターソロには何とロン・ウッドが登場して弾いている。下手くそなんだけど味があるギターってのはこういうのを言うんだろうなぁ…。更に「Ruby Tuesday」もやっててさ。The Corrsがストーンズの前座でやった事があるらしくその時からの縁とのこと…ってもその時はミック筆頭にコアーズのお姉ちゃんたちを皆で追っかけて口説き倒していたって事で、見事に誰も落ちなかったらしいが(笑)。そんでもってボノ登場で2曲のカバー曲…これが痺れるんだ、全く。これは落ちるだろって思うもん(笑)。そんなアルバムだけど、是非映像版を見てほしいね。

Original Album Series
Corrs
Warner Bros UK (2011-03-29)
売り上げランキング: 72,445


U2 - Wide Awake in America

U2 - Wide Awake in America (1985)
Wide awake in America

 先日ロバート・プラントの作品を聴いていてふと思い出した…この寒さと言うか落ち着きと言うか、青白い炎的な印象ってのはU2の十八番だな…と。もちろん聴いた感じでそう思ったワケじゃないから音的に似ているとかそういうんじゃないけど、根底にある部分がどこか相通じるトコあったのかな、自分の中でちょっと懐かしくも食指が疼いたのでライブラリからU2を眺めてみる…、結構ウチのブログにも挙がってるなぁ…、そっか来日公演したり新作出したりとか色々ある頃から書いてるから割と出てきたのか、と思い出してみたが、そうすると書けるアルバムって少ないんじゃないか?とか…(汗)。

 1985年にリリースされたミニアルバム「Wide Awake in America」、EPとも言われるんだが昔アルバム・チャートに入ってきたと言うからアルバム扱いらしい…どっちでも良いんだけど、昔はこれでしか聴けない音源が4曲詰め込まれているってことで見たら買っとけ的なアルバムだったんだよ。再発とかあり得なかったしさ。今じゃキチンと「焔~」のデラックス・エディションに全部入ってるので聴けない事はないし、寧ろそっちのほうが纏まってて聴きやすいんじゃないだろうか。ライブエイドとかも入ってるしさすがにデラックス・エディション盤です。

 4曲中冒頭の「Bad」の素晴らしさだけでチャートを上り詰めたらしいが、ホントに凄い出来映えのライブバージョンで、これぞU2の真髄と言わんばかりの愛情溢れる寒いロックが聴ける傑作。以降のライブアルバムやDVDなんかでも出てくるからそれでも良いけど昔はこの「Wide Awake in America」に入ってるバージョンがとんでもないってこと話題になって聴いてたってトコです。2曲目の「A sort of homecoming」はそれほどでもないけど、それでもやっぱり色気が違うな。そして残りの2曲はアルバム「焔~」のボツ曲らしいが、当然ながらボツって意味合いはアルバムコンセプトにそぐわないという理由であって音的によろしくないからというものではない、即ち音としては当然「焔~」の時期のレベルなワケだから緊張感やテンションの高さ、楽曲レベルに至るまで実験精神も含めて面白いし興味深い曲に仕上がっている。少なくとも90年代のU2よりは楽しめるサウンドです。

 こういうのがきちんと聴けるようになってる今の時代はつくづくいいなと思う。コレクター的な意味合いでは楽しみがないけど、やっぱりアイテムと言うよりも音をきちんと多くの人が聴けると言う方が重要だろうし、今の時代に則しているかなと。まぁ、昔から集めてたり聴いてたりするヤツからすると随分無駄金を遣ったもんだと嘆かわしくもあるが…。

焔~スーパー・デラックス・エディション(初回生産限定盤)(DVD付)
U2
ユニバーサルインターナショナル (2009-12-23)
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Robert Plant - Mighty Rearranger

Robert Plant - Mighty Rearranger (2008)
マイティ・リアレンジャー

 前も書いたけどバンドのメンバーがソロになってアルバム出しました、って作品って大抵面白くない。それでもバンドから脱退したり解散した以上はソロでやり続けるから当然作品が増えていくワケ。ただ、その方向性ってこれまでのリスナーからしたら面白くないのわかってるからだんだんと聴かなくなるし、記憶からも薄れていく。再結成とかだと一気に思い出すんだけどさ(笑)。自分的に典型的なのがこのロバート・プラントで、ソロになってからの作品で面白いと思ったのはほとんどなくて、そのウチに聴かなくなってしまった最たる例。あの往年の雄叫びじゃない歌なんて全然面白くないし、本人自身が凄い音楽的才能のある人ならともかくZeppelinってのはジミー・ペイジの音で勝負してたワケだし、まぁ、そういうのもあって聴かなくなってたワケ。

 2008年にリリースされたロバート・プラントとストレンジ・センセイション名義のアルバム「Mighty Rearranger」ってのがあって、まぁ、どんなんやってるのかなと何の心構えもせずに聴いてみたところ…、ふ〜ん、こうなってるんだという驚きでもなければ諦めでもなく、そうか、っていうだけのアルバムだが、かなり面白くはなってるかも。ソロになって初期のはもうダンサンブルな軽いポップミュージック的な音ばかりでダメダメだし、途中ややZeppelinフレージングを意識しだしたけど音がダメ、その内声も出なくなってきて、そもそもどんな方向性だっけ?ってなった頃にペープラでZeppelinに戻ってみて、そっからはもう趣味の世界的…かな。アリソン・クラウスとのジョイントはほのぼのしてて良いかもね、って感じではあったけど、何度も聴くアルバムにはならなかった。だからねぇ、期待はあまり何もなかったんだが、「Mighty Rearranger」はなかなか意義ある作品な気がする。ここでようやく出てきたか、という感じではあるけど…。

 大雑把に書けばZeppelin的エッセンス、しかもハードロックとかじゃなくて重さとかちょっと異質な雰囲気とか空気感が漂っててロック的なワケではない。とは言え冒頭の曲のイントロからして「Rock and Roll」なので期待しちゃうのはしょうがない(笑)。こういう音をもっと早くやってりゃ聴いてたんだがなぁ、残念ながら全然聴いてなかったんだよ、2008年頃なんてさ。ただ、ここで聴けて良かったと思う。うん、ロバート・プラントらしい歌と音でマッチしてるし、そりゃ何度も聴かないけど偏見はなくなった。それにしてもホントにハードロックする気はない人なんだなぁ…。

Band of Joy
Robert Plant
Universal (2010-09-09)
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Michael Des Barres - Carnaby Street

Michael Des Barres - Carnaby Street (2012)
Carnaby Street

 2012年に驚きの来日公演を行ってぶっ飛ばされたSilverheadだったが、どうやら2014年4月にもまた来日するようで…、全く日本はカネになる市場なんだろうな(笑)。それは別に良いとして、そん時に話題になったマイケル・デ・バレスの新作ソロアルバムってそういえば書いてなかったっけ?とか思って。入手がちょっと遅れたんで後にしようかと思っててそのまま…、まぁ、いいか。

 2012年リリースのソロとしては3枚目になるのか?「Carnaby Street」というアルバムだが、どっからどう斬っても大英帝国のプライドがにじみ出ているアルバムの見た目なんでコイツは結構良いかもな、なんて予感がした。そして聴いてみるといきなりなんじゃこりゃ?的なメロウなのが流れてきて「う〜ん、ヤバイかも、これ…」と冷や汗かいたのだった。あ、つまらんかも、って意味での冷や汗です。シングルカットされたのかな、この「You're My Painkiller」って…、いや、曲としては悪くないんだけどR&Rスタイル全開だろ、って思って聴いたからスカされて、それが一曲目だからアルバム全編そんな感じ?って思ってね、冷や汗だったんです。おかげで飛ばして聴く曲になってしまった(笑)。なぜなら2曲目のアルバムタイトル曲「Carnaby Street」からはゴキゲンなR&Rが詰め込まれているからね。うるさくなく品もあってしっかりした上質のR&Rで、年は取ったが相変わらずのシャガれた歌声でイカしたロックを歌ってくれている。本人が久々の新作ってことで一生懸命プロモーションするハズだな、っていうくらいに小洒落た出来栄えに仕上がっています。英国人って年を取るとみなこういうのが自然に出来るようになってくるのが面白い。

 音は結構デジタル録音でクリアーな感じだけど録音方法って変わってないんだろうなぁ…と言う感じにストレートなスタイルで分離良く迫ってくるスタイルの本当の意味でのR&R的アルバム、しかもアルバムタイトルが「Carnaby Street」だからどうしてもあのヘンのイメージを思い起こしながら聴いてしまうというのもいいね。別に売れるとは思わないけど良い感じ。大人のロック、かな(笑)。

Hot N Sticky
Michael Des Barres
CD Baby (2013-11-05)
売り上げランキング: 215,371






Detective - Live From The Atlantic Studios

Detective - Live From The Atlantic Studios (1978)
Live From The Atlantic Studios

 ソウルフルな音と英国ハードロックな音を組み合わせたバンドって割とあちこちにあったんだなと幅を広げて聞いていると思った。自分がそういうのが好きかと言われるとそうでもないけど、そんなに多くは聴かないから聞いた時にハッとすると言うか、新たな衝撃を受けるような部分はあって、黒っぽいけどカッコ良いな、って思えるレベルのものなら面白く感じる。黒くなりすぎたりハードロック色が消えたりすると何かわかんなくなるからアレだけどその辺が好みの差だろうなぁ…とか色々考えながらバンドのロゴとか見ててふと思ったのがこのバンド。

 Detectiveの幻のライブアルバムだった「Live From The Atlantic Studios」。まぁ、このアルバムはさ、昔々ロックに興味を持ってアレコレ漁りまくってた時に、Silverheadに出会ってそのあとDetectiveってバンドが〜ってなるワケでさ、もちろんJimmy Pageの〜とかZeppelinのSwan Songで〜なんてあるから聴かなきゃいかんでしょ、持ってないといかんでしょ、ってなくらいに思ってて探すワケ。でも、どうしてもどうやってもこの「Live From The Atlantic Studios」というのは見つからなくて、それもそのはず、そもそもがプロモ盤としてしか流通させてないんだから一般で手に入るはずがないアルバムだったのだ。そんなもんさ、バンドのカタログに載せておくなよって言いたいよな。普通載らないし、載ってるバンドって見ることもなかった。その是非はともかく、Detectiveの場合はそれが公然とした最後の隠されたライブアルバムってことで知られていて、アナログ時代から超レアアイテムとして目されていたのだった。多分一回もレコード屋で見たことなかったんじゃないかなぁ…、どんなジャケットかも知らなかったくらいだし。ある時ブート紛いのCDが出てて驚いたけど、その時はもうブートで聞いてたからまぁいいや、って事になったんだが、その後何年もして…このCDいつ出たんだろ?見事にライブアルバムとしてオフィシャルでリリースされているんだから感動ですよ。音そのものもクリアーな迫力だしジャケットカッコ良いし…プロモーション盤バリバリのデザインだが(笑)。

 そして中身を聴いてまた驚きと感動の嵐で、音が良くなってた分迫力満載で、モロにボンゾなドラムの音処理が嫌でも耳に付く。これが心地良くて、そこに全盛期のマイケル・デ・バレスのあのシャガれた熱唱が入ってくる、音的にはアトランティックスタジオでのライブというのもあってかそんなに乾いた音じゃないからしっかりと英国ファンクハードロック的で美味しい。そうそう、そもそもアトランティックのスタジオでライブ録音して、それをラジオ局とかに出してラジオで流してもらおうというための放送局向けレコードだった、ってことなんだよな。そもそもよくラジオでライブとか流れるのって、ラジオ局で一旦アセテート盤やらレコードやらを作っちゃうんだよね。DJとかMCとか全部入れたもの。だからそのトランプリションディスク盤ってのが数枚あって…ってのは地方のラジオ局にも送るからさ、それは普通はラジオの再放送なんかでも使うからしまってあるんだが、何らかの理由で持ち出されたり売られたりするとアングラに流れてくるワケ。ふつうはそういう流れなんだけど、それならば自分達で先にトランプリションディスクを作ってしまえ、ってのが本作なんだろうと。レーベル負担で作るから版権はレーベル側になるし、今回みたいな再発時も難なくクリアーできるってお話。BBC音源とかモメたりするのはココの違いなんだよね。生放送だけってのは録音残ってないのもあるし。

 話逸れたけど、ほんと、聴いてって当時のDetectiveってバンドのポテンシャルが全部出ていると思うし何で解散しちゃったんだい?って言いたくなるくらいにロックバンドしたライブスタイルはカッコ良いけどなぁ。せっかく一般でも聴けるようになった今なら聴いておくべき音源の一つです。

Detective
Detective
Rock Candy (2010-04-06)
売り上げランキング: 20,163




Moxy - Moxy

Moxy - Moxy (1975)
Moxy

 これでもか、ってくらいにロックの深さをひしひしと感じる今日此頃、どこから手を付けてもどっちに向かっても70年代縛りってことにしてもまだまだ新しく知る音が出てくる。それも更にハードロックという定義の中に縛ったとしても、だ。全く奥深い世界。更に近年では世界各国に実は様々なハードロックバンドが現地で活躍していて…とか発掘されるもんだから到底追いつかないワケだが、もちろん追いかける必要もない。気に入って好きになるならば聴けば良い、ただそれだけ。でもさ、聴くと大抵カッコ良いところがあったりして、もしくはダサすぎるところがあったりして気になるんだよな(笑)。そんなことを久々に思った本日の発掘モノ。いや、発掘ったって、全然メジャーなバンドなワケで、自分が聴いてなかっただけです。

 モキシーって知ってる?Moxyね、カナダのバンド。来歴は60年代あたりからあるらしいけどMoxyとしてのデヴューは1975年の「Moxy」で、当時からZeppelinフォロワーのひとつと言われたらしいが…、言われればそうかもなとは思うけど…そういう曲もあるな。ただギターリフをつないで展開していく曲の作り方はZeppelin的ではある。カナダってさ、アメリカからの影響よりも英国のハードロックの影響が強かったのかなと思うことがよくある。よく、ってもそんなに知ってるワケじゃないけど、正統派英国ハードロックな影響下が多いんだもん。それはそれで悪くないし、寧ろ面白いと思うが、そこから個性を発揮して大成するってのはなかなか難しいんだろうな〜と。そんなこと考えなくても良いんでアレだが、Moxyを聴いててそう思った。

 しかし…Zeppelin的だ(笑)。歌がちょっとイモくさい部分あるけど音はかなり洗練されたハードロックでドラムがもうちょっと重ければかなりそれらしい線だよな。普通にMoxyを最初に聴いたらファンになる気がするくらいにはかっこよい。ギターの音も悪くないし、生々しいバンド感なのに音がしっかり作られてる…ってジャック・ダグラスプロデュースなのか?しかもギターソロには幾つかトミー・ボーリンが参加しているってことでちょっと本物的サウンドになってるあたりもかなり良い。もっと早く聴いておきゃよかったな、とちょっと思った。

Moxy 2
Moxy
Unidisc Records (2003-08-19)
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Pat Travers Band - Live! Go For What You Know

Pat Travers Band - Live! Go For What You Know (1979)
ライヴ!(紙ジャケット仕様)

 世の中のアホさ加減ってのが露骨に見えるようになってきたのも今の時代のSNSの影響だろうか。情報が速くなってどうでも良いことだろうがウソだろうが何でも流れてくるし、その大半がだからどうした?ってなモンばかりでますます世間がキライになってきた今日此頃、やっぱりロック聴いてる方がいいや…とまでは言わないけどさ、もうちょっと節度を持ってほしいし、あまりにもアホな事ばかりを報道するのはまともなメディアがすべきことではないだろうと。ゴシップ系が好きならそういうトコに任せてさ、真っ当な所は真っ当に書いて是非ともに理論を展開してからスジを通してほしいものだ…即ちそれは単に意見でしかなくなるけど。是非を論じる時点できちんと明確な事実を積み上げて証明すべきだろうし、どこかの憶測やネタだけで情報発信するってプロはやっちゃいかんよ。うん、何に対して言っているってモンでもないけど、そんなんばっか見かけるからいい加減うんざりしてきただけです。

 カナダのハードロックと言えば、コイツもいたな…ってことを思い出したのでPat Traversさんの「ライヴ!」です。1979年リリースの名盤誉高いアルバムで、中身はその前の1978年のライブの模様が入った熱気ムンムンの白熱したハードファンクロックなライブ盤。昔からジャケットはよく見たんだけど音を聴いたことはなかったというアルバムでして、アメリカ系のものにはあまり手を出さなかったってのもあってね…、こんな人だったんだってのを初めて知りました。しかもこんなにファンクなハードロックやってたってのも初めて知りました。かっこいいじゃないですか、とっても。若い頃に聴いたら理解したかどうかわかんないけど、少なくともとっても高度な事をやってるってのはわかるな。黒くないのにファンクノリが好きでやってるって感じで、なかなか斬新なサウンド。そして音が古臭くて生々しくて良いです。

 んで面白いな、と思って聴きながら調べてるとドラムのトミー・アルドリッジとかギターのパット・スロール参加ってのはともかくとして一番気になったのが実はこのベースいいな~って事でして、すげぇ好みだけど、誰なんだ?って。名前見るとピーター・マーズ・コーリングって人で、記憶の端っこの方で何かが引っ掛かってさ、どっかで見かけた名前だけど…誰だ??って思いながら聴いててさ、でもベースが凄く良くって気になるんだ。んでこれも調べてみると自分のカンって変わらないって言うのか、好みは永遠なのか見事に納得しちゃった。Gnidrologでベース弾いてた人なワケでした。え~~、何でここで出てくる?って。カナダのバンドなのに英国人がここで参加か?って。アメリカ人と組むってのはわかるんだが、しかもそんな英国のB級バンドのベーシストがこんなトコに何で参加なんだ?って不思議に思ってしまったが、理由までは調べようもないから、まぁいいやって話にして、それでもベースカッコ良いわ~、好み。パット・トラヴァース達のギターも派手にキメてるんだけどバックのベースが気になって気になって(笑)。いや、それはともかく白熱したライブ・アルバムでとっても爽快な気分になれます♪

Live at the Bamboo Room
Pat Travers
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Lady Lake: Expanded Edition , from UK]
Gnidrolog
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Mahogany Rush - Strange Universe

Mahogany Rush - Strange Universe (1975)
Strange Universe

 いや、ジミヘンフォロワーって面白い(笑)。これまでそんなのあんまり真面目に聴かなかったんだよ。だって本物をきちんと制覇しておかなきゃさ、ってのあったしそんなの別に聴かなくても良いし、って思ってて、ちょこっと聴いてふ〜んてのもあったり全く手を出さなかったものも多かったし、今になって色々と調べてみると結構あるんだなぁ…、昔の情報だけじゃ全然知らなかったのもたくさん出てくる。今回はその中でも滅茶苦茶メジャーな人ですが、これも全然聞く機会がなくて聴いたことなかったんで丁度良い機会で聴きました。

 フランク・マリノ率いるマホガニー・ラッシュ…ってもフランク・マリノって人もどんな人か、名前以外は知らないしジミヘンフォロワーだってのは知ってたけど聴いたことなかったし、ちょっとワクワク感ありながらのトライ♪アルバムは1975年にリリースされた「Strange Universe」ってのです。あ、この人達カナダのバンドですが、この時期ってカナダもこんな音出してるんだねぇ…って感じで、Rushの初期なんかもそうだけど英国ハードロックからの影響バリバリな世界なんですね、だからそういう意味だけで聴いてても結構面白くて楽しんだ。

 さて、この「Strange Universe」はそうだなぁ、ジミヘン的と言うには洗練されすぎているのかもしれない。ギターのトリッキーさとか音はモロに影響受けているけどバンドとしてはそうでもないし、曲調もオリジナル…っつうか垢抜けてるからかそんなにドロドロなスペイシーじゃないし、もっと一般ウケする音だな。ただ、歌とかモロ真似(笑)。よりによってそこを真似するか?って感じでアルバム聴き始めてすぐに出てくる「Ahh…」とかモロそのままでいきなり笑った。曲もアグレッシブなのとかはモロにジミヘンしてるけど、やっぱちょっとパワフル過ぎるっつうか…しょうがないけどね。でも好きなんだろうなぁ…ってのがモロにわかるしギターのトーンとかホントよく研究したんだろうなぁって。かなり楽しみましたがちょいと湿っぽさが足りないのはしょうがないか。

Tales of the Unexpected
Frank Marino
Sony (1990-07-10)
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Ray Owen's Moon - Ray Owen's Moon

Ray Owen's Moon - Ray Owen's Moon (1971)
Ray Owen's Moon

 ジミヘン直系ってか…影響下ってのはかなり多いとは思うんだけどそれを自分達のバンドカラーにしてしまっているのはそうでもない。いくつかの曲とか雰囲気で、ってのはもちろん多数あるんだろうが、そりゃま真似したところでってのあるしね。んでさ、それなりに英国B級までひっくるめて聞いてたんだけど、そこに出てきたのが今回の人でして…、いや、全然ソロ作は知らなかった。しかもそれがジミヘンど真ん中アルバムなんて知らなかったんで、まだまだロックの深さを知った次第。

 レイ・オーウェンって人のソロ名義アルバム「Ray Owen's Moon」で1971年にリリースされているアルバム。来歴はVertigo VO2の歴史を持つJuicy Lucyというバンドの最初期に参加していたボーカリストさんでして、アルバム「Juicy Lucy」ではその歌声を披露してくれています。その頃にジミヘンだったか?ってぇとそうだなぁ…そうでもなかったけどバンドの音が違うからそりゃそうかと。んで、この人黒人さんなんですよ。そういう意味では70年代の英国ロックの中で黒人で歌を歌ってた人ってのはそりゃ目立つし珍しいし、ジミヘン旋風を目の前で見ていたとなれば自分もロックの世界で…と考えるわな。ところがアルバム聴いてて面白いのはそんない黒人チックな節回しでもないし声質でもないから普通に白人ボーカリストとして聴いてしまえる…それはもうJuicy Lucyもそうだったけど、一方でスティーブ・ウィンウッドとかポール・ロジャースって人がいるから何ら違和感感じないで聴けちゃうっていう免疫もあるが…。

 そして聴いてみたこの「Ray Owen's Moon」という作品…今のアマゾンジャケはちょいとジミヘンフォロワーしすぎてるが元々はもっとスペーシーなジャケットなんでこんな不気味なおっさんの写真を見なくても良かったのだが、その時点でねぇ…。流れてくる音を聴いて…スネアの音聴いただけで、あ、これはもうミッチ・ミッチェルのトーンと同じだわ(笑)。そもそもボーカルな人がジミヘンフォロワーと言われてもな…って思ったけどホント、やってる音はジミヘン初期的。ギターの人のストラトのトーンと歪み具合がかなり心地良くて、好みな音です。曲も勢いあるナンバーばかりだし歌は確かにジミヘン的だけどもっとソウルフルでテンション高いし、ギターは面白い音だし…、Dick StubbsとLes Nicolという面々なんだがあまり名前聞かない…どっかにいた、もしくはこの後どっかで活躍してないかなと探してみるもあまり見当たらず、どんな方々だったのだろう?かなり面白い雰囲気。

 そんな引っ掛かりもあったんでこの「Ray Owen's Moon」ってのが割と気に入ってしまったんだな。一歩引いて音的に聴いてみればさほど珍しいこともやっていない普通に古いロックでハードでもないけどエキセントリック、そんな感じ。ブルース色もあまり無いし、B級…C級かもしれんな(笑)。ジミヘンの「VooDoo Chile」もやってくれて、そのフリークぶりを発揮中♪

Juicy Lucy
Juicy Lucy
Esoteric (2010-09-07)
売り上げランキング: 434,660






Voodoo Chileから♪

Robin Trower - Bridge of Sighs

Robin Trower - Bridge of Sighs (1974)
Bridge of Sighs (Exp)

 あんまりジミヘンフォロワーを追いかける気はないんだが、ネタ的にちょっといくつかチョコチョコっと聴いてみたりして楽しんでた(笑)。よく言われるのはウリ、ロビン・トロワー、フランク・マリノ、ランディ・ハンセンって感じだろうかね、B級まで進むともっとそのまんまの人とかいたりするみたいだけど、メジャーではそんなトコロ。一発芸に近い部分もあるけど皆好きだったんだろうなぁ、ジミの事、ってのがよくわかる解釈なのだろう。ジミヘン的な音って何となくわかるけど、そんなに個性的な曲ばかりじゃなかったからフォロワーとして言われるのはやっぱりジミヘン初期の音が基本なんだろう。「ELL」頃の影響〜って言われてあの世界じゃわからんし(笑)。

 さて、ジミヘンフォロワーの中では最右翼且つ実力も伴っていると思われるロビン・トロワー、そもそも初期の全盛期プロコル・ハルムにも在籍していた人だからジミヘンと同時期にシーンにいた人だし、それがジミヘンフォロワーとして言われるのもどうなんだろ?って気がするけど本人はそれだけにジミヘンから直接的に身近に影響を受けたのかもしれないな。プロコル・ハルム時代のロビン・トロワーって特に個性的でもなかったし、もっと個性的な面々に囲まれていたからってのもあるか。んで、1973年にプロコル・ハルムを抜けてからの2作目のソロアルバムとなった「Bridge of Sighs」が一番ジミヘン的と言われてるようだ。

 「Bridge of Sighs」の冒頭から一発目聴いた瞬間に失笑してしまうくらいに納得するワケ(笑)。あぁ、これがジミヘンサウンドか…なるほど、と。幾つかこういう如何にもジミヘン的な曲があって、そのあいだはスローブルース的な曲で隙間を埋めていて、結局それも含めてジミヘン的に聴こえちゃうから全編ジミヘンフォロワーな感じで、もうね、納得です、これは。しかもベースの人が歌ってるのかな、この人の歌がかなり黒くて暑苦しくてソウルフルなので余計に成り切ってる感が強くて素晴らしい。ジミヘンとか気にしないで…って無理だけどかなり初期のジミヘンだけを聴いて作ったらこうなります的な要素は詰め込まれてるよ。これでいいのか?って話の方が大きいけど、今でもきっちりとシーンでギタリストやっていられるくらいプロな人の作品だからこういうのもありだったんだろう。それにしてもよく研究してるわ。ロビン・トロワーの場合はギターを通してジミヘンを見て、そのまま返しているってトコだろうか。ジミヘンサウンドってこういうんだよっていうわかりやすさも提供してくれているが、もうちょっとドラムが暴れる方がもっとそれらしくなったんじゃないか?

Original Album Series
Robin Trower
Imports (2014-01-21)
売り上げランキング: 69,010


Uri Jon Roth - Earthquake

Uri Jon Roth - Earthquake (1979)
Earthquake

 ジミヘンの影響力は死後50年近く経った今でもかなり協力に誇っていると思われるし、それは直接的ではないにせよギターの神様的な扱いも大いにあるのだろうと思うが、それにしても凄いことだ。いつだってジミヘンは生きているかのように雑誌の表紙を飾るし、普通に名前も出てくるのでさほどロックに興味ない人でも知ってたりする。んで、今回そっか〜なんて考えながらふとジミヘンフォロワーってのも最近は騒がれないけど昔は結構いたもんだな、と。自分も何かのギタリスト特集とかで大抵ジミヘンフォロワーとして知られる〜とか見たことあるもん。んで、その人達の作品を実はほとんど聴いたことがなかった。フォロワーって所詮パクリっつうかコピーみたいなもん?プロのモノマネだろ、くらい思ってたし(笑)。昔のそういう偏見ってそうないし、そういうプロモーションってのもどうかと思うよな、やっぱ。ってことでそういえばこの人もそう言われてたな…と。

 ギター仙人ウリ・ロートのエレクトリック・サンとしてのスコーピオンズ脱退後最初のアルバム「Earthquake」なんてのを。スコーピオンズ時代からジミヘンフリークとして語られていたらしい、そしてソロ作「Earthquake」の頃には既にそれが定着していたとか…、いや、全然わからんです、その解釈。どこがジミヘンフリークなんだ?としか思えなくて、ギターのフレーズは別にジミヘン的でもないし、ブルースに根ざしたってのでもないし、歌が似てるわけでもないし、どうしてそう言われたのだろ?本人がジミヘン好きってのを公言していたためだろうか?それともジミヘンの恋人モニカと結婚したからだろうか?いや〜、ある種都市伝説的ですらある。ジミヘンの精神世界や宇宙観…「Axis: Bold As Love」で魅せた宇宙世界観を継承するというような意味では何となくわかる。この「Earthquake」を聴いてるとそういう宗教チックな宇宙観に繋がる部分、スピリチュアル的なトコあるからきっとそういう面をジミヘンフォロワーと言うのかもしれない。だが、それって、かなり高尚なお話で冨田勲なんかと同じ話なんじゃないか?なんて思ったり、よくわからん。

 話を戻して…この「Earthquake」の頃はまだあのスカイギター開発前で、それほど仙人感している感じじゃない。ただ、楽曲はかなりカラフルに富んでいてジミヘン的な微妙にファンクノリを交えたフレージングを基調としたロックが幾つか、そsれとどうにも精神世界的なのがいくつか…特筆すべき曲はそんなに多く無さそうだけど、「Electric Sun」と「Sundown」はとっつきやすいキャッチーな曲じゃないか。しかし歌は…歌わない方が良いと思うけど、本人成り切ってるんだろうか、しょうがないな(笑)。んでさ、ギターソロとかオブリのソロとかもう完全にウリの世界の音だしフレーズだから美しくてメロウに演歌してて、これはもう凄い個性だし全体的にもちろんメロディアスなフレーズは特徴的。別にジミヘンフォロワーとかなしで普通にイケたんじゃないかなぁ…日本だけしかウケない旋律な気もするが(笑)。

Beyond the Astral Skies
Uli Jon Roth
EMI (2008-12-16)
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Jimi Hendrix - Miami Pop Festival

Jimi Hendrix - Miami Pop Festival (2013)
Miami Pop Festival

 ジミヘンの神通力って凄い。このロックビジネスの中で50年も鮮度を失わず売り続けている、そしてまだまだ新作と称される作品が出され続けるのだから恐れ入る。もはやオリジナルメンバーは誰も生き残っていないので、商売したい、すべき人?が自由に商売ネタを考えて収益を上げているワケだが、これからそういうのは増えてくるだろうから、イチイチその謎を紐解く必要もなく、ただただ出てくる貴重なソースを楽しむというスタンスで良いのかなと思うし、クラシックってのはそういうもんだろう。そしてロックもどんどんクラシック化していくと思うが、少なくとも陳腐化させるのは勘弁してほしいよな、と思う。それなりに価値のあるコンテンツとして存続させていってもらいたいね。

 ジミヘンの新作ライブ「Miami Pop Festival」。もちろん新作ってもアレなんだが(笑)、でもね、これまでオフィシャルでは一度もきちんと出されたことのないライブアルバムで、エディ・クレイマーが今の時代にミックスして出してきたんだからそりゃ一応ソースは古いけど新作ですよ。もちろんジミヘンのエクスペリエンスのライブは何もいじられていないんだからオリジナルなライブ音源をそのまんま、生々しく聴けるんだから文句の出るハズもない。これがトリオか?ってくらいにうるさい音はさすがにエクスペリエンス。一番うるさいのはジミヘンのギターだけど、今回の「Miami Pop Festival」ではミッチ・ミッチェルのドラムがかなり分厚くミックスされてるので、これまでどうしてもちょいと軽めだけど手数が多いミッチ・ミッチェルという印象をちょいと重いイメージにしてくれている。それでももちろんこの人の手数の多さは半端じゃないなぁ〜とシミジミ実感してしまうんだけどね。ミッチとジミはホントに息があってるなと。

 「Miami Pop Festival」って1968年5月28日のライブで、名盤「Electric Ladyland」のレコーディング最中だったりするんだけど、その頃ってホントメンバーの…ってかノエル・レディングがワガママになっちゃっててメンバーの仲悪くなってたらしい。ミッチとジミはそうでもなかっただろうと思うんだけどノエルが大変だったみたいで、それでいてこの音か、と。クリームの仲の悪さもバンドのテンションを上げてたけど、こっちのも結構それに近いかもなぁ。ウッドストックやウィンターランドになるともうメンツ変わってるから多分この「Miami Pop Festival」辺りがノエル参加最後のライブに近いと思う。

 ライブ聴いてると、慣れた曲ばかりでのライブだからかアレンジとか結構いじりまくってて、こんな風に始まるワケ?とかもう曲として形を成していないんじゃないか?っつうくらいのセッションになってたり即興ジャム?みたいになってるのもあったり幾つもここでしか聴けないようなフレーズの塊が聴けるのが面白い。もうちょっとこの時期の音源を漁るのも良いかも。アングラモノで聴いてた時はこんなに長い時間分聴けなかったから今回のリリースで夜の部が全部聴けるっての、結構嬉しかった。あんまり記憶に残っていないライブだったけど、こうして聴くとかなりテンション高いライブで、良い感じ。ジミヘンのベストライブって自分の中では大体決まってたんだけどそん中に入るかな。うん、久々に熱気ムンムンで楽しみました♪

Electric Ladyland (Bonus Dvd) (Dig)
Jimi Hendrix
Sony Legacy (2010-03-09)
売り上げランキング: 65,787






Bad Company - Hard Rock Live

Bad Company - Hard Rock Live (2010)
Hard Rock Live (Bonus Dvd)

 ロックボーカリストの中でも本当に歌が上手いな〜って人はそんなに数多くはない。ミック・ジャガーが上手いかってぇともちろんそういうボーカリストなワケではなく、それでも世界一のバンドのボーカルだ。そういうもんだ。上手けりゃ成功するってんでもないのが人気商売の面白いところなんだろう、逆にヘタでも売れるってことはあるんだが、それにしてもショウなんだからある程度は人前で披露される歌唱力なりに説得力は欲しいと思う。最近では口パクばかりになってきてそもそも何だ?ってのも多くなってるからこれからはもっともっと歌の上手いボーカリストってのは少なくなっていくと思うのだが、どうなんだろねぇ…業界が自分達で自分の首絞めてる気がするけどな。

 2010年にリリースされたバッド・カンパニーの再結成劇の一幕を収めた「Hard Rock Live」。2008年の再結成時のハリウッドでのライブの模様が音と映像の両方でリリースされたアイテム。何と言ってもポール・ロジャースの現役感が圧倒的だったことから全盛期バッド・カンパニーのベストライブと言われてもおかしくないほどのライブの出来栄え。一体何なんだ、このオヤジは?といつも思う。もうじき新作「ザ・ロイアル・セッションズ」という期待のアルバムをリリースすることになるポール・ロジャースだが、いつもいつも衰えることのないボーカル、そしてライブパフォーマンスを惜しげも無く披露してくれるので、そのプロフェッショナル精神には全く頭が下がるものだ。このライブも既に6年前になってしまい、キャリア総決算活動の一環になってしまった部分もあるが、それでもこれだけのベストパフォーマンスが見聞きできれば御の字だ。ちなみにこの後2010年にも再結成していくつかのライブアルバムがリリースされているので音源自体はいくつも聴けるという贅沢さが嬉しい。勢いは本作「Hard Rock Live」が一番かな〜と思うが。

 ボズ・バレルが亡くなってしまってオリジナルメンバーでの再結成は実らなかったが、その分オリジナルメンバーに拘る必要もなくなり、結果ポール・ロジャースの当時のツアーバンドメンバーからベースとサイドギターを引っ張り込むことも出来て、結果的にはバンドの演奏がタイトに締まった部分は大きい。ミック・ラルフスもかなり限界に近かった時期だしね。だから音を聴いてるとギターが2本聞こえます。もちろんメインはミック・ラルフスだからバドカンのあの音の感じはそのままだけど、良い感じでツインギターによるサポートが有機的に働いているんで◯。そもそもシンプルでパワフルな楽曲が多いバドカンだけどこうしたベストライブになると初期の曲がやっぱり多くなるんだな。今となってはリリースの数年の違いなんて大した事ではないようにも思ってしまうが(笑)。

ザ・ロイアル・セッションズ[CD+DVD]
ポール・ロジャース
日本コロムビア (2014-01-29)
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Eric Clapton - 24Nights

Eric Clapton - 24Nights (1992)
24ナイツ

 昔々十代の頃とかハタチ前後くらいってこれでもかってくらいレコード聴いてて、聴くのも集めるのも探しに行くのもとにかく楽しくて、さらに言えば貪欲に何でも吸収して情報収集にも暇がなく、そして仲間ともアレコレ語りよく時間あったもんだと思うくらいにロックに対してアグレッシブだった。そのヘンからか各バンドのソロアルバムなんてのも手を出すようになってきて、いくつか聴くワケ。大抵面白くないから一回も聴かないんだけど、どこか大人な音になっちゃってるのが多かったんだよね。ストーンズのロン・ウッドとかキースとかもだし、ロッドの事もそう思ってたしプラントなんて論外なくらいだしジミー・ペイジだって大人しかったし、なんかバンドのギラギラ感がないのが不思議で…それじゃソロ買う意味ないじゃないか、なんで作るんだ?くらいに思ってたもん(笑)。今でもそれはあるけどね。

 エリック・クラプトンと言う人も自分にとってはそういう一連な流れな人と同じで、バンド辞めてソロでやり始めた人、なので大人の音で面白くないアルバムを出す人になっちゃってたんだな。まぁ、大いなる誤解があるんだが、事実面白いアルバムは多くはなかった、ように思う。ヤク漬けアルバムばかりで、抜けたかと思ったらフィル・コリンズと組んでポップス行きからバブリーへ突入、どうにもウリ方が違った方向に進んでって「Unplugged」で息を抜いてみたらそれが一番当たったという更に皮肉なミュージシャン。そのへんからはほとんど聴いてないなぁ…。でもね、その前くらいのは割と原点回帰?って感じにブルースに戻ってったからちょっと面白くて割りと聴いてた。実際聴いてたのは丸ごとライブのアングラモノだったけど、オフィシャルではコイツです。

 「24Nights 」。ご存知1990年と91年のロイヤル・アルバート・ホールの立て続け公演の記録からいくつかを抜粋してまとめたライブアルバム。攻勢はいつもの面々とブルースメンとのセッション、そしてゴージャスな編成と自身の幅の広さを魅せつけるかのようなライブセットを繰り広げていた頃で、実際それだけのエンターティンメントだったようだから大成功に終わったみたいだが、なかなか出来ないよなぁ、そんなこと、と。その意味ではやはり凄い。アーティストとして売るものは売って稼ぎ、その分経費を使ってやりたいことをどんどんやってゴージャスに仕立てあげていく、しかもそのやりたいことはきちんと自分のやってみたいことが大半だから気合も入る。そしてそれはまたポップの世界として成功するモノになり…と良い方向に転がって行き続けた結果だが、こういう人は稀だろう。代償も大きかったようだが、それでも得たものも大きいようで、しかもそれでいてストーンズとは古くから今でも交流を持ってロックの世界と繋がってる、もちろんギターは味があるレベルをキープ。こうして考えるとそうだな〜、エリック・クラプトンって凄いね。

 話戻って「24Nights 」は熱気に溢れててまだギターが色気を放ってるのが良い感じ。当時もこんだけ原点に近づいてギター弾いてくれていいねぇ、と思ったが20年経ってまた聴いてみてもやっぱりエネルギッシュなショウだと思う。音はややショボイけど、ライブアルバムの中では面白いんじゃないかなぁ。今の時代なら超拡大版とか出せそうだけど出さないんだろうか?別に出しても買わないけど、もうちょっとフルパッケージで聴いてみたい、見てみたいってのはある。

24ナイツ [DVD]
ワーナーミュージック・ジャパン (2005-08-31)
売り上げランキング: 44,440


The Rolling Stones - Sticky Fingers

The Rolling Stones - Sticky Fingers (1971)
スティッキー・フィンガーズ(紙ジャケット仕様)

 今年さ、午年か〜って真っ先に思いついた単語って「WIld Horses」とかだったんだよ。もちろんストーンズのアレ。今年の冒頭にそいつを持ってきたいな〜ってのあったけどアルバム「Sticky Fingers」に入ってるけど当然書いてるだろうから、どうすっかな、なんか違うエディションのでも取り上げておくかとか考えた挙句やめとこ、ってなったのね。んで、ブルース聴いてて何かもちょっと、って思ってストーンズ聴きたいなって…自分のブログライブラリ見ると何と「Sticky Fingers」ってまだ書いてなかったことに気づいた…orz 年初に取り上げておけばもうちょっと気合入ったかなぁ…などとちょっと詰めの甘さを実感したのだった。

 The Rolling Stonesの1971年の屈指の名作と誉高いらしい「Sticky Fingers」。ウォーホールによるホントのファスナーが付けられたアナログジャケットが有名で、そのためにこいつのオリジナルが入荷するといつもダンボールなどでジッパー部分を覆ってからじゃないと他のレコード傷付けるんで気にしてた。今思うとそれは中のレコードを傷付けることはなかったんだろうか?とも思う。CD時代になって何度か同じようにリアルジッパー付きでリリースされたことあると思うけど、意味ないねぇ。今はどうなってるか知らないけど紙ジャケ辺りならリアルジッパーだろうか。更にその頃不思議だな、ってのがタイトルロゴ…ロゴってかスタンプの位置が割と異なってて左側に斜めに押されてたり上の方に真っ直ぐ押されてたり各国盤の違いだったのか再発の違いだったのか何か色々あって良くわからんレコードだった。

 んでその中身はもちろん最絶頂期のストーンズですからねぇ、いつ聴いても名盤です。ひたすらブルース聴いてた後だからか、ストーンズってこんなにキャッチーでポップだったか、と思うくらいだが、やっぱ生々しいロックな音。面白いよなぁ、こんだけロックの王者として語られてるのにどう聴いても基本的にアコースティックなバンドなんだよ。決して必要以上に音を歪ませることはないし、「Sticky Fingers」でもオープニングから「Brown Sugar」だからあのリフなんだが、マイルドで耳障り良いし、しっかりとアコギが鳴ってるしね。んで、聴き進めていくとミック・テイラーのスムーズなギタープレイやホントに心地良い。冒頭に書いた「Wild Horses」なんか超傑作だよ。アコギとそこに絡むオブリなギターソロ、そしてミックの歌メロでしょ、凄い。確か初来日公演のライブで演ったんじゃなかったっけ?しかし、改めて聴いてて思ったのがスタンダードブルース的な曲が多く入ってるアルバムだったんだな、と。ミック・テイラー獲得したからだろうか。バラードってかブルースってか静かめなのが半分占めてるもんな。ロックな曲って数曲程度…、イメージとは違って結構作り込んで深みを出している作品だったんだ。どうしても「Brown Sugar」や「Bitch」なんかの印象強かったからさ。うん、良かった。

 そういえばまた来日するんだっけ?もう最後かなぁ〜、だからと行って見るか?ってんでもないし。見るなら全盛期が見たかったワケで…、それにしてもロック50年、70歳過ぎてもロックかよ、世の中老けてくハズだ(笑)。



Albert Collins - Albert Collins & Barrelhouse Live

Albert Collins - Albert Collins & Barrelhouse Live (1979)
Albert Collins & Barrelhouse L

 ロックを聴き始めた頃、もちろんブルースの事なんか知らなかった。ロックってカッコ良いな、って思って何枚かアルバム聴いてはひたすらライナーノーツを熟読して本屋さんに行っては雑誌をひたすら立ち読みして(笑)、どうしてもって雑誌だけは買ってまた家で熟読して…それは多分多くがそれぞれのミュージシャンやギタリストがどういうルールでそこに辿り着いたのかというようなインタビューがあったり記事があったり、また何とか特集みたいにまとめて同類のものが取り上げていたりした雑誌が多かった。十年以上もそれらを保存していたし、その後もスクラップして必要な所はまとめて保管してたしな。結局引越し時には捨てたけど、それはもう自分の肥やしにしっかり入っていたから資料としては要らないという判断。ブルースとの出会いってのはそんな中だった。もちろんジャニスとかジミヘンってのもあったし、クラプトンとかもあったんだけど、本当の意味で黒人ブルースって衝撃的だって実感したのはもしかしたらこの人かも。

 アルバート・コリンズ。その時に聴いた衝撃的なアルバムは「フロストバイト」だったんだが、今回はその前のライブアルバム「Albert Collins & Barrelhouse Live」をチョイス。聴いてみてわかると思うけど、ものすごくロック寄り、ってかロックブルースです。ただこの人、サックスをフューチャーするのが好きなんでライブ盤だとモロにそれが出てきて実はロックとブルースとソウルとジャズの入り混じった音楽を奏でていたんだってことに気づく。どうにもどこもかしこもブルースメンとしてしか紹介されないからアルバート・コリンズのギターしか聴かない傾向にあるんだが、アーティストのアルバムとして聴くとブルースって話でもない。本人そういうのどうでも良かったみたいで好きにやれれば良かったって話らしいけど(笑)。BBキングなんかもブラスセクション付きブルースがメインだし、ブルースメンってのは基本ゴージャスでジャラジャラなスタイルが大好きだし、これは黒人ソウル系は皆そうだったみたいでEW&Fにしてもスライにしてもブルースにしてもとにかく派手というのが70年代。ブルースが地味だなんて思ってはいけなかったのだ。そもそもブルースが奴隷の音楽だから…ってのからはもう世代交代していた時代なのだ。

 「Albert Collins & Barrelhouse Live」は1978年のオランダ?ドイツ?でのライブ…何かの前座とバックバンドを務めていた?時に録音されたもののようで、70年代終盤になってようやくアリゲーターと再契約したアルバート・コリンズはライブだけの叩き上げブルースメンで、多分幻のブルースメンとしてライブは盛り上がってたんじゃないだろうかなどと勝手に想像しちゃうよね。ロバート・クレイなんかはもっと若い頃に見て熱狂的ファンになってたってんだから凄い。んで、この「Albert Collins & Barrelhouse Live」を聴くとそりゃ熱いし濃いんだな。ブルースアルバムとして聴く必要はないだろうし、ファンキーなロックライブ・アルバムで、ギターの切れが見事というトコロだ。こんなのが毎晩繰り広げられてたら話題にもなるだろう。テレキャスに7カポでしかもチューニングは基本オープンFマイナー…自分にはどこで何の音が鳴るのか全く読めないギターを普通に操ってこの音だ。こんな音出せるのかテレキャス、しかもエフェクターなしだ。更にギターは右肩に掛けてるというどこを取っても変態的なプレイヤーでしかないがそれはあとづけの話、とにかく出音がおカッコ良いんだから言うことなし。

フロストバイト(紙ジャケット仕様)
アルバート・コリンズ
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Freddie King - Woman Across the River

Freddie King - Woman Across the River (1973)
Woman Across the River

 新しい年になって気分も一新、自分の決意も一新という部分はあるけど日常が普通に流れ始めてしまうとどうにもダラダラ感が続いてしまってよろしくない(笑)。だからと言ってすぐに何かが変わるワケじゃないので本人の心持ち次第ってことは重々承知、なるべきフレッシュな考え方で進めたいものだ、などと考えつつまたしてもライブラリに手を伸ばす。まぁ、自分の銘の中に「ちょっと迷った時には原点に戻る」ってのがあって、そこに戻ればまた違う道を自分で歩み直せるんじゃないかという淡い期待感がある=リフレッシュして冷静にやり直してみるってのがあって、音を聴く時はそうでもないけど、なんかつまらん音ばかりだな〜とか飽きたな〜とか思った時は原点に戻ります。っても原点じゃないことが多々なので、アテにはならないんですが、生きる上では割と良い心掛けなんで救われてますね(笑)。

 ご存知黒人ブルースギタープレイヤーのフレディ・キングが1973年にリリースした「Woman Across the River」はいわゆるシェルター時代の最後のアルバムとなった作品で、フレディ・キングが一番ポピュラーでロックサイドに名を知られ好まれているのは概ねシェルター時代だろう。自分もこのシェルター時代のフレディ・キングに出会ってから虜になったクチなので、もちろん今でも大好きだ。黒人ブルースメンでしょ?っていう単純なモンでもなくて、テキサスブルース、しかも明らかにロックブルースなのでブルースに対する各人のイメージを大きく逸脱するカッコ良いブルース。もっともブルースって皆がどんなイメージを抱いているのかわかんないが…。自分はもっとしょぼくて古臭くてしゃがれてて…ってのしか思い付かなかったから新鮮だった。こんなギター弾けたらなぁ…っていつも思うんだが、フレーズは追うのは対して難しくないしそれらしく弾けるのも大したことじゃないけど、絶対に弾けないギターです(笑)。日本人でこういうギター弾く人って知らないです。でも、多分テキサスのクラブとか行くとたくさんいるんだと思う。土地柄の血筋でしかないだろうな、こういうのは。んで、憧れがまた募るんですな…。

 クラプトンが真似したことあるけど、線の太さが全然…SRVが割と近めだったけどSRVはもっとロックだったから速弾きとかメロウなのとか感情的に入ってくるから、ここまで淡々としたギターフレーズだけでは攻め切れなかったし。やればできたと思うけどスタイルには取り入れなかったってトコか。メジャーな人はそりゃ自分のスタイル作るから同じようなのやらないんで、やっぱテキサスのクラブが一番だろうな。

 さて、この「Woman Across the River」はシェルター時代3枚目の作品だけどこの時代ではちょいと駄作的に言われることもあるみたいだが、もちろんそんなことはない。相変わらずの歌声と歯切れの良いギターは健在なので聴いていて快適です。ただ、曲調が似ているのが多いから飽きてくるのはあるかも。自分なんかはもうギターばっか聴いてるからイチイチ「おぉ〜っ!」って唸ってしまうんでアルバムがすぐ終わってしまうんだが(苦笑)。

King of the Blues
Freddie King
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Geroge Harrison - Dark Horse

Geroge Harrison - Dark Horse (1974)
Dark Horse

 馬ネタに肖って普段全く聴くことがないであろうアルバムにまで手を伸ばしてみた、そういう事ができるのもこういうブログを書いているからのおかげだが、そうでもしなきゃ絶対聴かないよな、ってのも多いし。昔は何でもやたらとレコード買って聴いててさ、そりゃ何も知らないんだから聴いてみるしかないワケで、周りにそんなに何でも知ってる人がいるわけでもないから何か気になったら買うしか無いわけで、そういうのの断片がいくらでも残ってるんだよな。もちろん買ったから、持ってるからと言ってそれが全部好きだとか気に入っているってワケではない。普通ならば好きだから買うっていうのが常識なのだろうが、買って聴いてみないとわからないから買う、結果好みじゃなかったってのは多いワケです。この辺はねぇ、しょうがないよな。今の時代なら試聴できるからそういうムダな投資しなくて良いんだろうけど、自分の時はそうもいかなかったからやたらとそういうレコードとかがある。

 1974年にリリースされたジョージ・ハリソンの作品「Dark Horse」。この「Dark Horse」という響きは本人が気に入っていたのかレーベル名にまでしちゃってるくらいだから意味ありだったのかも。穴馬=自分?に相応しいとかそんなんかもしれんけど。昔はジョージ・ハリソンのソロ作品ってそんなにキライでもなかったんだけどさ、だんだんと軟弱で聴けなくなってきたんだよな。その時々の時代背景、その人の人生背景を知らないと楽しめないってのはちょっと疲れる。知ったから感動するってほどでもないと思うけどそりゃ知ってる方が楽しめるんだけどさ、全部が全部そんな風に追いかけられないんだからさ。いや、この時点でリスナー失格なんですけどね…。特に本作「Dark Horse」ではレイラことパティの不倫が背景にあったり宗教色が強かったりとあまり自分的には聴きたいという意向が働かないアルバムでして、背景なんか無視してと言う割には知っちゃったもんだから邪魔になってる…。

 音的なトコロだけで言えば、やっぱりジョージの作品は軟弱です(笑)。弱々しくて埋もれてしまいそうな音ばかり。ロックじゃないし、かと言ってポップスでもないんだけどちょっと変わったトコロにいるよなっていうのはいつものこと。ただ、ネームバリューからゴージャスな面々が集まってくるのでレベル的には結構なものが仕上がる。チャレンジもどんどん恐れることなく出来るので面白い音が出てくるのは事実。んで、面白いか?てぇと全然(笑)。BGMとして流すには良いけどきちんと聴いてられない…いや、面白いんだけど何かハマるってのとは違って色々やってるな~って感じ。元ビートルズの肩書なかったら誰かきちんと聴くのかな?なんて思ってしまったり。ただ、ビートルズメンバーのソロ作品で一番良いのはジョージだったりするんだよな…ジョンは重いしポールはそもそも聴かないしリンゴは冗談だろうし…ってのが自分の思い込み。

Let It Roll
George Harrison
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Warhorse - Red Sea

Warhorse - Red Sea (1972)
Red Sea

 まだまだ正月気分を堪能しているトコロで、やっぱり時間がたっぷりと有り余っている正月ってのはいいな。気持ちにゆとりがあるし時間にもゆとりがあるしあくせくする事もなくゆったりと音楽を映像を楽しめる。これ幸いとばかりにじっくりと音楽漬け満喫生活に入ってしまってるもん(笑)。こういう時間があるとでかいオーディオセットが欲しいな~とか思うんだが、年に一度くらいしかそんなゆったりとは出来ないだろうから結局コンパクトなセットで楽しむ方が現実的ではあるのだった…。いや、今はコンテンツを存分に満喫しているので良いです。

 1972年にリリースされたWarhorseのセカンド・アルバム「Red Sea」。ファーストの「Warhorse」はもう書いてしまっているのでジャケットが馬なのは後で出すとして、今回はセカンド・アルバム「Red Sea」の方。それでも見開きジャケットを開いて後ろの方…左側の船の後ろ側には馬がちゃんといるんで、よろしく…前方にも馬顔がくっついてますがね(笑)。ディープ・パープルの「In Rock」や「Fireball」みたいな個人的にはあまり好きではないジャケットのセンスがWarhorseにも引き継がれてしまったのかと残念な気がするのだが、もちろん事実はそんな事はないです。後付で自分が見た時にそう思っただけです(笑)。

 第一期ディープ・パープルのベース奏者ニック・シンパーがディープ・パープル脱退後に組んだバンドってことでそれなりに知られてはいたけど所詮脇役のバンド、一枚目の「Warhorse」はジャケットにキーフを採用して正に70年代英国ロック風な、そしてヴァーティゴからのリリースってのもあって思い切りマイナー英国ロックの一バンドとしてのスタンスを確立できたんだけど、セカンドアルバムは話題にもならず、歴史的には残されているけど実際にはかなり悲惨だったアルバムなようで…。でも、聴いていると自分は割と好きですね。ギターが激しく暴れまくるのも楽曲のB級感もこなれないバンドのスタイルも、そして同様に何の特徴も見られないバンドカラー…これが致命的だったんだが、ニック・シンパーの名前だけではなかなか売れなかったという…。しかもバンドとして英国B級ロックの中では衝撃的なインパクトが与えられるほど個性的でもなかったってか。でも、ボーカルのAshley Holtは結構英国的ハードロックシンガーな声してて良いんだけどな。このセカンドアルバム「Red Sea」ではファーストからギターが変わってるのもあってか、結構弾きまくってる…しかもこれストラト系の歪だろうからリッチー的とも言えるか。割とエグいんで良いけどね。

Warhorse
Warhorse
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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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