年末のご挨拶

本年も多数ご来訪頂き、またアマゾンアフィリにもご協力頂き大変感謝です。
近年ではロックの偉人達が続々とこの世を去り、当然自分も歳を取るので当たり前のことながらまだまだ頑張ってくれるロッカー達もいて来日公演の報を見るといつも「これで最後の来日かな…」なんて思う次第。音楽としては永久に残っていくであろうものも今じゃデジタルネット上での存在になってしまっていて、本当に未来的に残っていくものなのだろうか?なんて不安も横切るもんですな。それも古い感覚なのかもしれないけど、やっぱレコード見ながらじっくり聴いていた時代ってのが一番馴染みがありますね。

来年もまたこのまま突っ走って書き続けていけるといいなぁ〜、ってか、やる。ここまで来たから10年続けてみたら面白いかも、なんて思ってるし(笑)。最近はトンとブログ書く人も廃ってしまったけどFC2がそこまで持ってくれることを祈る限りです。

てなことで御礼及び来年もまたよろしくお願いします。

フレ@ロック好きの行き着く先は…

Camel - Snow Goose: Re-Recorded Edition

Camel - Snow Goose: Re-Recorded Edition (2013)
Snow Goose: Re-Recorded Edition

 2013年最後のブログ記事は何にしようかな、とかあったけど何となくいつもの流れのまま聴いてるものをそのまま書いてみるかと。ちょっと起伏を付けて書いてもよかったんだが、考えるの面倒になったからそのままです(笑)。毎年の事ながら年末はブログのアクセス数が結構減るので皆さん色々と忙しいのでしょう、だから故さほど気を入れなくても良いって言うのもあるかな。2013年は…そうだなぁ、毎年色々なことが起こるし周囲の環境も変わるし自分の好みも変わるし新しい音にも出会えるし楽しいモンです。音楽的な発見としてはサイケ/ドゥームの女性ボーカル版がムーブメントとして結構出てきて色々と懐かしい音が聞けたのは面白かった。それといくつかの再発リマスターボーナス系…あまりにも過剰過ぎるボーナストラック、ディスクではあるけどやっぱ楽しめるしね。新作系はNightwish最強(笑)。

 2013年秋にリリースされたCamelの「Snow Goose: Re-Recorded Edition」、そう1975年の名盤「Snow Goose」の再録音アルバムってことで、他のバンドもこういうのやってくれると面白いんだがなぁと感じる次第。ただ、一方では同じもん同じような音でやったの聴いて何が楽しい?数回聴いてオシマイだろ、というのも事実。難しいな。ただ、その数回とかアルバムリリースされる前までの楽しみ、ワクワク感ってのは知ってる作品だから故に高ぶってくるのも事実。不思議なもんだ(笑)。この「Snow Goose: Re-Recorded Edition」もさ、リリースされるのはちょいと前に何かで見た気がするけど忘れてた。アンディ・ラティマーが復帰したからライブやるよ、ってなのをどっかで見て、そっか、って言うのもあったが…。んで、たまたまアマゾンチェックで気づいたので聴いてみたというトコロ。

 そうかぁ、こうなるのかぁ…ってかほとんど変わらずに音が新しくなってる。時代を経た分音が綺麗になっちゃってるからあの時代の空気はもちろん詰め込まれていない。だからと言って2013年の空気が詰め込まれているとは思えないので、やっぱり70年代は特別だったんです。それにしてもここまで同じアルバムのまま再録音って…ただ、悪くないんで「Snow Goose」聴くならどっちにしようかな…2013年版にしとくか、という贅沢なチョイスによる聴き方は出来るね。もう音楽ってのも供給過多だからひとつの知ってる音を何種類も聴ける方が好まれるかもしれない。リマスターとかリミックスじゃなくて再録だもんな、別モノだからオリジナルに負けてない演奏だったら全然OKでしょ。そしてこれ、オリジナルに負けてないからさ。

 ピーター・バーデンスもいなくなっちゃったんだよなぁ、とふと思い出した。アンディ・ラティマーもガンだったみたいだからどこまで復活していられるかわからないけど、そういうのもあって一気に攻勢かけてるのかも、そしてそれが音楽演奏する際の気概になってるのかも。わかんないけど、今のそのCamelのスタンスを楽しむのが一番でしょう。甘く硬く、そして美しく滑らかに鳴るアンディ・ラティマーのギタープレイは心休まります。

Snow Goose (w/ bonus track)
Camel
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Steven Wilson - The Raven That Refused To Sing

Steven Wilson - The Raven That Refused To Sing (2013)
The Raven That Refused To Sing

 2013年の統括…とか総集編とか色々あるけど、もうそういうの気にしなくなって久しい。ホントはそういうのもきちんとやって毎年のベスト盤みたいなのを記録として残しておくと後々便利なんだろうとはわかっているけど、探しだすのが大変だったりするし、そもそも新作ってどんだけ聴けてる?とか思うよね。旧作の再発系なんてのはその分野だけでああだこうだと言うものだろうからやっぱり新作系での自分にインパクトあった作品をチョイスしたい。それはその年の新作じゃなくても良くて、自分の中の新作で良いんだよ。んで、選べば良いんだが、毎日書かれているので探せばわかるか、とも思うものの実際には探さない。聴くものはきっと記憶に残ってて常に聴くから、所詮そういうもんだ。そう思うと今年何度も聴き直したアルバムって…やっぱり多くはないかな…。

 2013年にリリースされたスティーブン・ウィルソンのソロアルバム3枚目の作品「The Raven That Refused To Sing」。今までPorcupine Treeって実は聴いたことないんです。もちろんスティーブン・ウィルソンのソロ作も聴いたことないです。ただ、一連のリマスター作品や5.1chサウンドなどいくつものプログレアルバムの再生活動に熱心なようで、そこかしこで名前を見かけるようになって久しく、そもそもバンドマンだったんだ、と思うくらいにリマスタリングアレンジャーという感じなので、名前はもちろん知ってたけどバンドのアルバム聴く気にはならなかったんですな。ところが、某所アチコチでこのアルバムなどが見かけられ、また2013年の筆頭にも上がってたので、そうか、そんなに良いんだ…とブログ仲間の風呂井戸さんがNo.1に挙げてるくらいだから、どんなもんだろ?って気になって聴いてみたのです。はい、初トライです。

 冒頭から現代的すぎるベースの音がブリブリと…そして自分の中ではどちらかと言うとフュージョンチックな音世界に近いものが出てきた。ソフツの後期というような感じが知ってる中では近い。ただ、聴いてるとメロトロンもバンバン鳴ってるしエフェクト類も結構な鮮度で登場してくるしギターはホールズワース的と言うのかああいう感覚でのプレイで、全体感では流れるように綺麗な旋律と音の彩りという印象。ゴツゴツとしたロック感はあまりなくてもっと綺麗。ただ、クリムゾン的硬さってのはあるし、それはドラムのキメや音のフレージングなんかにも出てきてる気がする。どこの評価を見ても圧倒的なプログレッシブ・ロックと呼ばれているようで、今の時代にはこういうのがプログレッシブ・ロックなのか…、他に単語が見つからないからもちろんプログレッシブ・ロックなんだが、ちょっと綺麗すぎかも。まぁ、言葉の印象がそうなだけでメロトロンにフルート…そっか、王道プログレの再演ではあるか。こういう音にさっさと飛び付いていけるのって羨ましいかも。多分自分がそこまでプログレッシブ・ロックに今はハマれないんだってことだろうが…。

 うん、と言いつつも聴いてると心地良いのは確かで心地良すぎるのかもしれない。もっと破壊力なり幻想力なりが特化したプログレばかりを聴いていたからバランスとれてるアルバムに不慣れなんだよ、きっと。何度かこの辺り聴いたら多分普通に気になる音になるだろう…、まだまだ修行だな…(笑)。4曲目の「The Pin Drop」が凄く良いな…。

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Rainbow - Live in Germany 1976

Rainbow - Live in Germany 1976 (1990)
Live in Germany 1976

 先日ふと思った。もしかしたら映画とか音楽とかエンターティメントの世界ってもうネタ切れてて娯楽というジャンルそのものが無くなるんじゃないだろうか?などと。何気に映画見てても全然面白くないし、どこかで見たことのあるような話ばかりだし、アクションとかSFだと最先端の技術を駆使した映像が~とかなるんだろうけどストーリー自体に新鮮さがあるものはほとんど無いワケで、だからアニメの実写版とか日本映画からのリメイクとか出てきてネタ切れでしょ?ってことはそのうち枯渇するのか?枯渇しないまでも見る側が飽きるんじゃないか?と。それは自分が色々見たり聴いたりしすぎてるからか?音楽ももしかして同じ末路辿ってるのでは?とか思ったり。実際音楽も映画もタッチしなくなっていく人多いしさ、それってもしかしてコンテンツの使い回しに飽きたってこと?とかね、思ったわけです。実際にそうなることはないのだろうけど…。

 コージー・パウエルとジェフ・ベックって技術的にはおかしくない組み合わせではあるけど音楽志向としては結構ヘンだな~って思っちゃってさ、まぁ、二人共器用だから渡り鳥のように好きなことやっていけた人達なんだが、コージー・パウエルかぁ…とふと目に付いたのがRainbowの「Live in Germany 1976」というライブアルバム。1976年かぁ…全盛期だよな~と。ご存知のように自分はRainbowって全然詳しくないです。どうしてもストラトの歪んだ音があまり好きになれなくて、聴きにくいんです。耳障りがよくないと言うか…。それ言うとリッチー信者にはいつもああだこうだと言われるんですがね、しょうがないんだよ、それは。ただ、カッコ悪いとは思って無くてカッコ良い曲作るな~とかバンドアンサンブル好きなんだな~とか単純なハードロックじゃないしな、ってのはあってつまみ食い程度でしか聴いてないけど一応全部聴いてる。んで、今回はライブ盤「Rainbow - Live in Germany 1976」なんだけど、これさ、2枚組で収録曲数は凄く少ないんだよな…ってことは一曲が長いってことでインプロ的には色々やってるトコがライブの醍醐味。ただ、どうしてもバンドのバトルというよりはリッチーの自由奔放さぶりの発揮とかコージー・パウエルのドラムソロとかそうなっちゃって自分の好きなバンドの音がぶつかり合うってんじゃない…故に怠惰に聞こえてしまう部分もあって何とも。若いころに聴いてればハマったかもしれないけど…。

 それとディオの歌もあんまり好みじゃないんで…いや、好き嫌いだけのお話です。で、結局Rainbowにハマる要素が少なかったワケです。だからこのライブアルバムがどんだけ凄いのか、ファンにとってどんだけの価値が有るのかってのはまるでわからんです。熱気あるライブで充実しまくってるってのはわかるんですが…しかしどの曲もブリティッシュハードな音してるなぁ…。何でダメなんだろ(笑)。ちょっと垢抜けている部分が物足りないと言うか足が出ているっつうのか…。

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Nightwish - Showtime, Storytime : Bonus Documentary

Nightwish - Showtime, Storytime : Bonus Documentary (2013)
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 聖人君子を求める人って多いんだな、とか最近思う。いないし、そんなの。じゃ、許されるか?ってぇとそうでもないから聖人君子であるべき意見が出てくるのな。ま、ただ、何事も反対や批判ってのは声が大きいので目立つからどんだけそれを多数の意見と勘違いして受け止めてしまうか、ってことが判断能力ってことになる。概ね信じなくてその裏にあるものを嗅ぎ付ければ良い気がするけどそれもまた情報戦だから、面倒なのでどうでもいいや(笑)。ただ、騒ぎすぎないでくれ、ってことだ。何のことか分かる人わからない人、どうでも良い人…自分どうでも良い人です、基本。

 フロール・ヤンセン加入のNightwishの映像「Showtime, Storytime」の本編はもう最高にぶっ飛ぶくらいにカッコ良くって何度も何度も久々に見直してしまうライブ映像でたっぷりと堪能していたのだが、ボーナス映像のドキュメンタリーの方も結構面白くてさ、あまり期待もせずに何気なく見れたら2時間ぶっ通しでじっくり見ちゃって、それどころかパートパートで見直しちゃったりして結構楽しめたのでまた書いておこう~って。

 ドキュメンタリーなんだけど時系列でもなくて、最初にこないだまでのボーカルアネットが病気になってライブが出来なくなっちゃって…ってところから始まる。んで、Kamelotのボーカルの女の子に手伝ってもらうんだけど、もうカンペ持ちながら小さな女の子が二人ステージに出てきて頑張ってる。これ見てると、へ?これがNightwishを語っていいのか?くらいにアマチュア的レベルに近い無茶苦茶な構図でさ、もうバンド崩壊だろ、これ、ってしか思えないくらい。メンバーもどうしたもんかなぁ…って思ってたんだろうけど、よくぞまぁドキュメンタリーとは言え出してきたもんだ。そんでもってフロール姫へのコンタクトと初ライブの模様も収録してるから、その緊張感とか凄く伝わってきて、見ててハラハラしながらガンバレ!みたいに思いながら見ててさ、するとフロール姫が冒頭から緊張した声でキチンと歌ってくれて…おぉ…さすがだ…と思うのだ。その瞬間にバンドメンバーの安堵感や期待感、仲間意識みたいなのが一気に出てきてもう上り調子になっていくワケだ。バンドってナマモノだなぁ、と思う。

 そんなトコロから始まりつつも時間はツアー初頭に遡り、まだアネットがいる頃のバックステージの様子とかなんだが、アネットが1mmも映らない。だから最初見てて、あれ?ボーカルはマルコでツアーしてたんだっけ?とか思ってしまったくらい。見事にカットした編集でどんだけバンドと仲違いしたのかってのが見え隠れする。その分Nightwishって華がないと結構つまらんな、とか思ったりしちゃって、それはツォーマスもそう思ったんだろうな~とか色々と感情移入しながら見れてね…。んで、フロール参加の時系列に戻ってきて、そこからは先に進むんだが、もうフロールがいる時のステージの締り具合とか音のゴージャスさややはり華やかさ、パフォーマンスと視覚上も音楽上も完璧に近くなっていく様が期待感溢れて楽しい。バンド、いいな、って。夏フェスで最後を飾りフロールも最後のステージです、みたいになってちょい涙目でさ、実際その時点では継続保証なかったから本人も終わりかもな~ってのあっただろうし、それでも精一杯やったし楽しんだか、って感じで気持ちよく見れたもん。だから結果としてバンドが彼女に結婚を申し込んで、気持ち良く受託されたってのはお互いの想いが通じあってて良かったな~って。面白いのは加入します、ってなったら仕事は一年くらいありませんから、っていう状況(笑)。良いトコ就職してるわ。

 なんてのはともかく、ツアーって大変だな、とか女の子がここに一人入ってツアーするってのもそりゃ大変だわ、とか。フィンランド語なんて全然わかんないだろうし、一方はオランダ語だし、英語での会話だろうけど、その辺上手くやってほしいよね。さすがにドキュメンタリーで絶望の淵から最高の瞬間まで楽しめる見事な内幕は楽しめます♪

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Jeff Beck Group - Rough and Ready

Jeff Beck Group - Rough and Ready (1971)
ラフ・アンド・レディ

 昔のロックは色気と活気と熱気とヤバさがあった。今は多分そういうののある程度は死んだと思う。成熟してしまったんだな、ロックってのが。そういう認識に至ったのは割と最近だけど、自分自身はその成熟の中にいるので何ら困ることも残念になることもなく、相変わらず楽しめる…と言うか楽しみ続けていくのはこの世代あたりまで、みたいなのあるな。細かい話は置いといて今でもロックは続いているしバンども出てくるからそれはそれで進化するだろうと。ただ、70年代を筆頭とするロックってのは終わってるな、と(笑)。

 デヴィッド・ボウイって1973年のジギー時代の解散ライブの最後の最後でジェフ・ベック呼んで2曲プレイしてたんだよ、映画リリース時にはカットされてるけどさ、この二人もあんまり接点無さそうなのにどっかであったんだろうなぁ、それがロック。んで、ちょっと強引にジェフ・ベックに話を持っていくかと(笑)。いや、ただ単にジェフ・ベックの「Rough and Ready」を聴いてたらすげぇかっこいい〜!って事にようやく気づいたからです。そもそも自分はジェフ・ベックに対して奥手で…ってか理解を示すのがかなり遅かったのでほとんど通ってなかったんです。若い頃はわからなかったしその後もそんなに聴くこともなく通ってきたから90年代末頃からの復活劇あたりから色々と聴き始めたっても過言じゃないくらい奥手ですからね。最初期だけは聴いてたけどだから?ってくらい。んでもね、それが余計に面白かったりする。まだまだ楽しめるロックあるんだよ、って。

 1971年の第二期ジェフ・ベック・グループの最初のアルバム「Rough and Ready」は、冒頭の音が鳴った瞬間からものすごい違和感(笑)。何だこの本格的な黒さは?ドラム叩いてるのコージーだろ?みたいなさ、何か本格的に黒いんだけどジェフ・ベックのギターってそこに染まってないの。でも曲やリズムにはもちろんマッチしてて浮遊してるから凄くてさ、カッコ良いんだよ。だから当時からジェフ・ベック好きなギターキッズが多かったのか…とかようやく理解するワケ。ハイレベルだったんだよなぁ、多分。そりゃさ、つまんねぇのもあるけどやっぱ凄い。性格が無茶苦茶じゃなきゃもっともっと成功してた人だろうなとか勝手に思ったり。アルバムやバンドの来歴はアレコレ語り尽くされてるようなお話だけど、それでもこの「Rough and Ready」というアルバムの濃さはギターキッズの教科書ですな。もちろん自分なんかは今から弾けやしません、多分。

 いや〜、何つうの、オリジナリティ溢れる音だよ。革新者、正に。よくこんだけ自分がやろうと思う音楽の音を出せていると思う。ギターだけが目立つわけじゃなくてバンドのアルバムとして目立つ、そしてギターはギターで更に目立つ、でもそれぞれの楽器がきちんと目立つ、そしてもちろん上手い。やっぱもっともっとベック聴かないとダメだ…聴こうっ!

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David Bowie - Glass Spider

David Bowie - Glass Spider (1987)
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 残すところもあと少しとなった2013年、クリスマスが終わるとすぐに正月の準備をしないといけない日本ってのはこの時期とっても忙しいワケで、客商売のところなんてのはもう大変だろうと。直接でないにしても企画やら制作やらも一番どたばたするし何せ今年は大半が9日間くらい止まるだろうから何してたか覚えとくのも大変で、今のうちに全部片付けとこ、みたいに考える人とどうせ忘れるからやらないまま後回しにして無かったことにしようって人もいるか(笑)。さてさて、そういえばピーター・フランプトンを聴いてて、クレム・クレムソンは…と思ったけど大抵のものが記事にされてしまってたのでパスして、じゃ、何にすっか…、あ、と思いだしたのでコイツです。

 David Bowieの1987年のライブツアーの映像「Glass Spider」。何で?ってのはピーター・フランプトンがギタリストとしてツアーに参加しているので、時代が時代なら素晴らしい組み合わせとして騒がれたであろう二人の夢の組み合わせが実現しているのだな。ところが1987年のボウイ(一般的に)全盛期なのでピーター・フランプトンは所詮バックギタリストの位置付けでしかないトコロが残念。何でまたそんなことになったのか分からんけど、ピーター・フランプトンもよくその立ち位置で参加したよなぁ…仕事なかったんだろうなぁとか思ってしまう。この頃のボウイはと言えば完全にポップに魂売った頃でロックファンからは酷評されまくっているのだがビデオを見ているとそりゃそうだ、と納得(笑)。ただ、今となっては、といつものフォローとしてはありかなってお話。だってピーター・フランプトンもいるんだからさ、二人で魂売ってるワケよ。ただ、そうでもしないとなかなかシーンに残れなかったってのはあったんだろうなぁ。

 冒頭から完璧なミュージカルショウのオンパレードで演劇チック且つ完全なる台本に基づいたステージ進行、デヴィッド・ボウイがこれをやる必要は全くなかったんだが、ここまでしてカネ稼ぎに走れたというのは本人の実力でもある、か。単純に見ていて面白いよ、これ。よくこんなんn考えたなぁ〜とエンターティメント的に見事だなと思うもん。商品化して売れるのも限られてるし、そもそもステージには凝るのがデヴィッド・ボウイという人だから流れ的におかしくはない。ただ、やり過ぎだな(笑)。マイケル・ジャクソンの世界だからさ、これ。それでも大成功だったツアーらしいから結果的には良かったハズ。すげぇ久々に見たけど、面白い(笑)。やっぱカッコイイ男は何やってもカッコイイんだな、羨ましい(笑)。チャーリー・セクストンってのも懐かしいねぇ…。

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After Forever - Invisible Circles

After Forever - Invisible Circles (2004)
インヴィジブル・サークルズ

 相変わらずNightwishの「Showtime, Storytime」というライブ盤にハマっているのだが、そもそもこのフロール姫のいたAfter Foreverってつまみ食いはしてたけどどうだっけな?と言うのを思い出してまた聴いてみることにしてみた。アレコレ調べたりインパクトを実感したりしていると、After Foreverって9年くらい活動していてそれなりにアルバムをリリースしていてヨーロッパでは結構な人気を博していた、さらにフロール姫の無敵の歌声のおかげもあって絶大な実力を誇っていたってのもあって、それが解散、そしてNightwishへの加入ってのは、昔で言うならばロバート・プラントが後にディープ・パープルに加入する、くらいの衝撃なんじゃないだろうか(笑)。まぁ、音楽性が違うからそういうんでもないが…。それくらいの衝撃的な加入劇なのだろうが、この世界では往々にして起こりうる話なのかもしれないな。

 2004年にリリースされたAfter Forever屈指の名作と誉高い「インヴィジブル・サークルズ」です。2004年ってぇとNightwishからターヤが抜けた年、After Foreverは全盛期を誇っていたってことで、この時点でのフロール姫の加入はあり得なかったワケだが、皆期待してたんだろうな。いやいや実現してしまうのだから面白いのだが、それはさておき、この「Invisible Circles」は確かに音楽的にも歌唱的にもアルバム的にも相当にリキの入った作品になっていて、ゴシック・メタルというカテゴライズでもなく、起伏に飛んだコンセプトアルバムをメタル路線でやってみましたという感じか。何が凄いってフロール姫の歌が歌唱方法の違いによって数種類に分かれているってことだ。ソプラノオペラチックな唱法から普段の歌声など見事に切り替えて歌われているし、もちろんとんでもないハイトーンなんてのもいくらでも綺麗に歌いきっているという…、それで思ったのはNightwishでのフロール姫の歌はまだまだ自分のカラーで歌い切れていないんだなってこと。After Forever時代の作品では変幻自在に起伏に飛んだ感情移入も含めた歌唱ができているので完全に楽曲を引っ張る位置での歌なんだよな。それがNightwishでのライブを聴いているとやっぱり曲に歌わされているという感は否めない。音を伸ばす歌詞が多いからかゆったりと歌えていることが多いんだよね、After Foreverは。Nightwishはそういう意味ではちょっと単語が切れ過ぎてて歌う際にロングトーンでいじっていけないというのがあるのかも。そういう個性をツォーマスがどこまで汲み取って曲が出来上がっていくのかなとも思う。まぁ、楽しみではある。

 んって、この「インヴィジブル・サークルズ」はそういうの実感してしまうほどにバンドらしくフロール姫の才能が見事に輝いた作品になってて楽曲の音の詰め込み具合はとんでもなく、またデス声も意味ありきで存在しているので相当のアクセントにはなっている…好みじゃないけど。そんでもって圧倒的にフロール姫の歌声。クワイヤやストリングスなんかも壮大に練られていてまるで付け入る隙がない。キャッチーさがもうちょいあればなぁ…と思うくらいか。見事。

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アフター・フォーエヴァー アフター・フォーエヴァー feat.アルイエン・ルカッセン ダミアン・ウィルソン シャロン・デン・アデル マルコ・ヒエタラ
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Peter Frampton - Frampton Comes Alive!

Peter Frampton - Frampton Comes Alive (1976)
Frampton Comes Alive (25th Dlx Ann Edt)

 クリスマスイブですか…だからどうした?うん、そうなんだよな。もうそういうイベントを他人の目で見てしまうようになってから久しい気がする…こういうイベントは無理矢理にでも自分で盛り上げないと普通に過ぎ去っていってしまうのでイベント事として捉えないといけないのだが、面倒で(笑)。何か心ときめくことあればもっと盛り上がっていくのだが…残念。じゃ、音楽くらいは…なんて思ってもみたけど、まぁ、いいや、と。んで、先日からの流れに則ってコイツです。

 1976年の大ヒットアルバム、ピーター・フランプトンの「Frampton Comes Alive」。いや、自分はリアルタイムで通ってなかったのでどんだけブームだったのかとか話題性が高かったのとか全然知らないです。ただ、ロックを聴くようになってあれこれ見ているとコイツはホントにどこでも評価されてて絶対出てくるし名盤扱いされててね、Humble Pieの…ってのもあったしやっぱロック脈で語られる時には出てきたもん。んで、普通ならそういうのは大抵初期に聞いているハズなんだが、ジャケットが悪くてさ…、聴かなかったんだよね。だから聞いたのはもうだいぶ後になってから。Humble Pieとかある程度聞いてからの後だからさ、まぁ、リアルタイムで聴いていった順番と同じような過程で聴いたワケ。ジャケット悪かったってのはさ、ロック的に見えなくて全然手に取る気しなかっただけ。アイドル的に見られることもあったと言われるけど多分正にその通りに自分にはそれが弊害で聴かなかった。まぁ、あんまり後悔しないレベルだったから良かったが(笑)。

 今じゃ25周年記念盤「Frampton Comes Alive (25th Dlx Ann Edt)」とか出ているらしいけどもちろん自分が聴いたのはアナログ盤「Frampton Comes Alive」。音はショボいなぁ…、ライブの雰囲気とかは凄いんだけどガツンというロックさはあまり感じられない…っても当時のライブアルバムなんてそんなもんだから良しとして、素直に書けばあまり好みの音ではないな、と言うところ。曲もあまり面白くないし、何故に売れた?ってのが不思議。トーキングモジュレーターの使い手としてとかは面白いけど、インパクトあるだけでもしょうがないし、どこかに突出した部分があるかってぇとそういうのもないワケ。だからあんまり面白くはないアルバムでした。思い入れのある人にはそんなこと感じることないんだろうけど。

Frampton Comes Alive II
Peter Frampton
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Humble Pie - The Complete Performance - Rockin' the Filmore

Humble Pie - The Complete Performance - Rockin' the Filmore (2013)
Performance-Rockin' the Filmore

 やっぱロックだよロック(笑)。ガツンと熱くさせてくれるのが一番いいね。別にいつの時代のロックでも良いしバンども何でも良いんだけど自分が聴いててグイグイと白熱して盛り上がっていく、そういうのを求めて聴いてるんだよな。綺麗だとか美しいとか落ち着くとか色々な環境を雰囲気を求めて音楽って聴くんだろうけど、ひとつにはもうただただひたすら熱くハマり込みたいって時もあってね、70年代のロックってのはそういうのが中心だから好きだし、そういう意味で好きな人多いだろうし今の世代にも受け継がれるってトコは多分人間性のその熱さ、エネルギー、パワーみたいな生々しさ。今のバンドでもそういうのをきちんと織り込んでいるのは長持ちするんじゃないかな。なんでまたそんなクサイ話すんの?ってのはさ、コイツを聴いちゃったからです。

 ハンブル・パイの超名盤「Rockin the Fillmore」の拡張盤4枚組CD「The Complete Performance - Rockin' the Filmore 」なんてのが出てさ、これがまた「Rockin the Fillmore」のフィルモアライブはこの4つのショウからの抜粋だったワケだが、それが全てのショウそのものを丸ごと聴けるというとんでもないブツ。1971年5月28、29日に二日間に2セットづつライブやってて、それが全部入ってるってワケ。だから4つのショウなんだが、概ね曲順とか曲目は揃えてあって、「Rockin the Fillmore」に入ってるのがベストセット的な感じ。んで、聴いてるとさぁ、別にどのライブが丸ごと出されてきても全然問題なく熱狂出来るレベルのライブなワケよ。それでもこの4つから熱いプレイを抜粋して作り上げた「Rockin the Fillmore」はやっぱりベストライブに仕上がっててさ、良くそういうのを引っ張り出して作ったもんだと感心する。一方のこちら「The Complete Performance - Rockin' the Filmore 」では生々しいライブそのままをマスタリングして収録しているだけだけど…いや、ホントにボツにする理由なんてまるで見当たらないくらいオクラ入りすべきではないライブの記録。

 大体がヒット曲なんてまるで見当たらないし、そもそもそんなこと考えてないし、ただただブルースベースにヘヴィーに熱くスティーブ・マリオットが叫び、ピーター・フランプトンが弾きまくり、リズム隊がボトムを重く支える、ホントにこの4人なのに何なんだ、この重さとグルーブは、ってくらい最高のロックショウが聴けます。ピーター・フランプトンもこの後は頂けないが、ここでの功績やロックイズムはホント、凄いしなぁ…、聴いてると無茶苦茶疲れるんだけど心地良い。4つものライブを聴くのも大変だけど、いつもいつも心地良い気だるさが残る…そんな完璧なライブアルバム。

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Renaissance - Azure D'or

Renaissance - Azure D'or (1979)
AZURE D'OR - 碧の幻想 (紙ジャケット仕様) [SHM-CD]

 昔聴いてた音が今聴くとくだらなく聴こえたり、その逆の方が多いけど、全然響かなかったのが面白く聴こえたり…面白い部分が分かるようになってきたりすることも多い。偏見に凝り固まった耳で聴いてたワケだから、そりゃ自分の世界観以外は受け付けないってのは聞く範囲も狭まるわな。同じバンドのアルバムでもそういうのがあって、だからこそあのバンドはあのアルバムだ、みたいなのが確定できたんだが、今はそういう意味ではアレもコレもそれなりに…なんて大人の意見になっちゃって面白くないかも。どっちが良いのか分からんけどその時その時に響くものを聴いて楽しめれば良いかな。適当だけど(笑)。

 1979年にリリースされたルネッサンスの「AZURE D'OR - 碧の幻想」というアルバムは当時は驚きと諦めを持って迎えられたことで有名…、あの壮大なクラシカルオーケストレーションと共に美声を響かせた新機軸でのロックバンドのなれの果ての姿がここにあるからだ。その筋からはポップ化したアルバムで、これで終わったと言われており、まぁ、昔から聴いているとそう感じるのは否めないが、これはこれでかなり良質なポップスなんじゃないか、という向きもあるはある。この辺はどう捉えるかな〜、最初に聴いたアルバムが「AZURE D'OR - 碧の幻想」だったら入り口としては良いし多分ずっと好きな作品だろう、ってのはどのバンドのどのアルバムも一緒だな。それ以外で「AZURE D'OR - 碧の幻想」を聴く要素…ほとんどない(笑)。ルネッサンスというバンドを知れば知るほどその機会はやってこない気がする。

 アルバムとしての位置づけはそうなんだけど、ひとつの作品として聴いてみるとこれがまた良く出来てて、飽きることのないカラフルなポップ楽曲からお得意のクラシカル風アレンジによるちょっと凝った曲とかあって、アレンジも演奏もその筋だからポップの中でやればそりゃ面白くできるワケです。アニー・ハスラムが歌うからしっとりと上品な楽曲に仕上がるしね。後のエイジアが大成功したことを思えばこの路線は悪くなかったハズ。ちょうどELOとかの雰囲気も近いかな…、だから作品としてはジャケットも綺麗だし酷評されるほどの作品じゃない結構面白い異色なアルバムで、80年代の綺羅びやかさを予見するかのような希望に満ち溢れた作品だってのはあるな。ルネッサンスがこれをやる必要あるかってのが問題なだけだ(笑)。

Past Orbits Of Dust: Live 1969/1970
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Curved Air -Airwaves-Live at the BBC

Curved Air -Airwaves-Live at the BBC (2012)
Airwaves-Live at the BBC

 昔ほどプログレを聴かなくなってきてる…のは多分集中力不足によるものが大きいと思うんだが、本質的にそれほど体に馴染んでないのかもしれないな。でも、ちょいと聞きたくなることはよくあって、長続きしないと言うだけなんでそんなんもあるかなと。今の時代はメタルが入ったプログレってのが主流ではあるから純粋に昔風のプログレなんてのはもちろんあんまりないんだろうけど、それは往年のカタログが満たしてくれることだろうよ。それで良いのか音楽界、とも思うが面白いもので音楽の世界は同じことの繰り返しはほとんどなくって常に進化、革新で、リバイバル的であってもそこには新たなる融合が入ってくるのでやっぱり進化したものが残る。その繰り返しだもんね。

 2012年暮れに再リリースされていたのを知らなかったのだが、Curved AIrの「Airwaves-Live at the BBC」、昔は単に「Live At The BBC」というCDでリリースされていて、当時もときめいたものだが、今回はジャケット見つけて何だろ?ってくらい目を引いたので良い傾向。再結成のライブモノなんかもあるみたいだけどやっぱ昔の方が良いかな〜って思って聴いてますが…、こんなにバイオリン多かったか?ってくらいダリル・ウェイが弾きまくってる。ソーニャ・クリスティーナの歌はやっぱり艶かしいので嬉しいねぇ…。総合的にプログレってよりもエロバンドって感じがしてしまって(笑)、バイオリンのいやらしさとソーニャのいやらしい歌声が当時から今に至るまでプログレファンを惑わせていたのだろうと思う。キライな人っていないだろうし、もちろん音的にもかなりクラシック的だけど面白いし、そこにちょっとエキセントリックな要素が入ってるんだからそりゃそうだろ。

 さて、この「Airwaves-Live at the BBC」という寄せ集めは最初期の1970〜71年頃のBBC出演時のライブと、普通にライブ録音されたと言われる1976年のライブが収録されててその間のギャップはもちろんあるんだけど、やっぱり初期の熱気ムンムン色気ムンムンの頃が良いねぇ。別バンドにも聴こえる名盤「Live」にヒケを取らないくらいのアグレッシブなライブ演奏が聴けるから楽しくて、実際のライブってどんなんだったんだろうか、と想像してしまう。YouTubeに幾つか…またDVDにもなってるけど昔のTVショウ程度の映像が見られるのできっとそんなんだったかもしれないけど、実際はもっと過激な服装で煽っていたようだったから激しかったんじゃないだろうか、と。ソーニャ・クリスティーナの昔の写真ってどれもこれも超セクシーですからね(笑)。

Live At The BBC
Curved Air
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Light Bringer - Scenes of Infinity

Light Bringer - Scenes of Infinity (2013)
Scenes of Infinity

 そういえば書いてなかったな…と思い出したアルバムがあった。なんかリリース時ドタバタあって面倒だったんでほったらかしてたんだけど実は結構聴いてたんだよな。ホントは一刻も早くブログに挙げたかったんだけど邦楽ってどうしても日本のバンドだからアーティスト含め関係者も検索で引っ掛けてウチの適当な記事を読んだりすることもあって、まぁ、直接ヘンな話はそんなに多くないけどホントの事書いちゃうとヤバいこともあってさ(笑)。だからできるだけパスしてるんだが、良いものは良いで書きまくりましょうね、やっぱり。

 Light Bringerの今のところ新作「Scenes of Infinity」でメンバー固定されたのかな?それもどうか知らないんだか、いずれにしても毎回とんでもないアルバムをリリースしてくれるんでそういう意味ではバンドメンバーがどうのとかにこだわらず秀逸な音楽ユニットとして聴いていれば良いかという視線になっているんだけど、相変わらず凄いです。ここのところ北欧メタルもんばっかり聴いてて、随分耳がそっちに行っている状態だったんだが、そのままこの「Scenes of Infinity」を聴いてみると、実は北欧モノよりも高品質高品位ハイレベルなアルバムが聴けたりするんだもん。そりゃお国柄が違うから音の詰め込みとか作り方とか全然違うんだけど、何ら負けてないクォリティがここにあるってのは見事だよなぁ。Nightwishの前座辺りでやったらかなりウケるんじゃないか?とか思うし。まぁ、あり得ないんだろうけどさ、インディーズだかメジャーだかの境目でウダウダやってるのはホント勿体無いバンドです。

 アルバムはどれも強烈な楽曲ばかり…ばかりでもないけど、やっぱりFuki嬢の歌声って身が引き締まるワケよ、聴くとさ。冒頭から詰め込みまくった音に負けずにあの声が出てくるからうわぁ〜ってなるワケ。何なんだこのうたのパワーは…と。曲そのものが良いとか悪いとかってレベル以前に圧倒される。何度か聴いて慣れるとようやくバックの音とか細かい音が聞こえてくるけど、そうすると今度はその緻密さと変態的なまでの凝り具合とテクニックにまた開いた口が塞がらないワケ。んで、そこまで聞いてから全体的に聴いてみてようやくアルバムのそれぞれの楽曲のメロディなり音なり、曲調なりが見えてきて良い曲とかつまらん曲とかが判別できるんだけど、既にそこまで聴いてるからつまらん曲ってのにはならないワケで…、ま、好きじゃないってのはあるけどそれもつまらんワケじゃないという…。すげぇな、これ。もっともっと化けると良いんだが、そもそもライブとか活動とかやってるのか?って話で、アグレッシブに打って出るってのはあまり無さそうだし、そのヘンが世界のバンドと違うところだな。日本独特の、って言うかさ(笑)。

Scenes of Infinity(初回限定盤)(DVD付)
LIGHT BRINGER
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Sirenia - Perils Of The Deep Blue

Sirenia - Perils Of The Deep Blue (2013)
Perils Of The Deep Blue - Limited Digipak

 プログレッシブ的にドラマティックでシンフォニック、且つパワーもあってちょいとソフトなメロディが乗っかっている、みたいなワガママな音がこの世界では好きな雰囲気でしてね…、あぁ、しかも綺麗な女性が歌ってたりしないとダメなんですが…そういうとバックはどうなんだ?となるけど、このヘン一連のバンドの演奏陣で顔分かる人ほとんどいないです(笑)。Nightwishはまぁ、分かるけど他は分からんから気にしたことない…そんなモンでしょ、このヘンの世界って。名前なんて更に興味ないから知らないし…いや、ホントはイカンのですけど、そういう方向にハマらないんだからしょうがない…。

 Sireniaというノルウェーのバンドの作品「Perils Of The Deep Blue」もこないだリリースされてたんだが、随分と貫禄のある、そして迫力のある音になってきた。もう6作目なのか…、デビューした頃に聴いたけどまだまだだな〜って感じだったから、最近は全然聴いてなくって、久々に聴いたんだが、かなり良質なメタルになってる。割とメロディアスだし良い感じAilynお嬢様の歌もかなりハマってきててバンドがこなれている感じ。まぁ、歌声そのものはこんなにべったりしてたっけ?ってのあるけど、バンドの音とのマッチ感が割と良いのでアリだろうなと思ってしまう。ドラマ性も高いし、かなり良質なんじゃない?ちょっと速い曲が多いから疲れる部分はあるが…。

 しかしこのバンドってかSireniaって二人のユニットだったんだ、初めて知った。Morten Velandって人が作詞作曲アレンジプログラミングなどなど全部やって歌だけはお姫様に歌ってもらって、いくつかゲストミュージシャンにサポートしてもらっているという感じで生バンドじゃない作り方なんだな。いわゆる宅録の延長でここまでやっちゃってるワケ…凄いなぁ…、ここまで出来ちゃうんだ…。

Leave's Eyes - Symphonies of the Night

Leave's Eyes - Symphonies of the Night (2013)
Symphonies of the Night

 メタルをお嬢様が歌うという世界も随分と一般化してきて、日本なんかは今が旬って感じもあるんだが、北欧では既に一部分が定着しただけで皆進化してしまった領域になっている。バンドの分裂融合も多くてその辺も一大絵巻が書けそうなんだが、それはさておき、その元祖の部類でもあろうノルウェーのTheatre of TragedyのボーカルだったLiv嬢がドイツ人と結婚してそのまま組んだバンドがLeave's eyesでして、ほぼ紅一点だけで売っている状況、見事に奥様の売り方を知ってるよなぁ…。

 Leave's Eyesの新作「Symphonies of the Night 」もこの秋にリリースされてて、正直Leave's Eyesについてはバンドの音についての印象はそんなに強くなくって普通にゴシック・メタルでLiv嬢の歌が突き抜けて透明感が高いというだけが印象的だったんで割とアルバム聴いてるけど印象に残ってない。今回の「Symphonies of the Night 」を聴いてて、こんなにストレートな歌謡メタルだっけ?とか思ってしまったが、多分音楽的にはあまり作品ごとに違いはない気がするので良質なフォーク的エッセンス込みのゴシック・メタル然とした音を出してくれるというところか。今どんなバンド構成なんだ?と見てるとLiv嬢はノルウェーでダンナ他はドイツ人、二人はオランダ人という混血バンドになってて、その分民族性を打ち出した作風ってのにはならないんけど、ヘンにバイキング的な要素があったりするのは面白いな。Liv嬢も怪訝なお姫様演じている感じの曲もあったりして、そういえばこの人の線の細いかわいい歌声ってのは正に助けたくなるかのような歌だもんなぁ…とデス声との対照感が見事。相変わらず美女と野獣の世界が描かれていて、久しぶりに純粋なゴシック・メタル聴いたなぁというか…。

 アルバム通して聴いてると割とシンプルな楽曲だけど骨格がしっかりしているからか聴きやすいのとアレンジなども飽きない感じにしつこくなく作られてるなぁと。そこにドラマ性が持ち込まれてて上手く出来てる。これくらい質素感あると良いし、Liv嬢の儚い歌声ってのはホント好む人多いでしょ、多分。弱々しいしねぇ…。そんな雰囲気でかなり面白い。しばらくこういうの聴いてなかったから新鮮に響いたのと、何と言うのかフォークメタル、っての?そんなエッセンスが心地良くて、トラッドをメタルにした感じ…何か訳わからん事書いてるけど、そういう感じなんだよ。独特の世界観のハイレベルなアルバムなのかもしれん…。





Epica - Retrospect

Epica - Retrospect (2013)
Retrospect

 一旦ひとつの方向にハマると聴きまくってしまうのも相変わらずなんだが、ず〜っとテンション高めで聴けるってこともないのでどうかとも思う部分はあるが…、それでも秋冬になるとこのヘンがドドドッと新作とか色々出してくるのはなんでだ?真夏に出してもしょうがないってか?ま、そりゃそうか。このヘンの音にはもう6年くらい前からハマって、色々聞いたりしてるんだけど、結局王道2つだけあれば楽しめるかな、ってのが正直なところだ。ただ、その王道も路線変わってきてるんでアチコチつまみ食いするのはありだろうと。DelainとかSoPとか好きだしねぇ…。

 バンド結成10周年記念ってことで何と3時間ものライブをオーケストラと一緒にやってCD+DVD化してリリースしてしまうというボリューム勝負的な作品「Retrospect」が凄いEpica。オランダのバンドでAfter Foreverから離脱したメインソングライターがやりたい方向をきちんとやっていくってことで結成したのがEpica、だから今回のライブもフロール・ヤンセンがゲスト出演している…ってことはフロール・ヤンセンとは仲違いしなかったってことかも(笑)。いや、それはさておき、フロール・ヤンセンは16歳でAfter Foreverで出てきて、シモーネ嬢は18歳でEpicaに参加と何とも子供の頃からショウビジネスの世界に入って歌っているものだが、それでいて歌姫と言われる程の実力を身につけているってのは地力なんだろうなぁ…、その辺の見つけるセンスがロリコン…じゃなくてさすがです。向上心旺盛な頃に徹底的に叩き込むと上手いのが更に上手くなるのかもしれないけどね。

 さすがい3時間全部を一気に見たり聴いたりするのはしんどい…けど、何となく見てしまって、まぁ、音楽的に自分はちょっとそこまで入れないってのあってさ、もちょっと聴きやすいと嬉しいけど詰め込んでる感じの音だからさ、オーケストラとかクワイヤってのはもうさすがにEpicaなんだけどやりたい世界観がちょいと微妙、か。それの集大成だからなかなか掴みきれないなぁ〜。多分普通にヨーロッパ的ヘヴィメタルの世界に歌が女性というだけだからなんだろうと思う。ゴシック的華やかさ…華やかじゃないけどそういうのがあるワケじゃないからさ、普通にメタルだしデスだし、ただシモーネ嬢の歌が際立っちゃってるから類似品的に見てるけど、実は違うんだよな、と再認識。ただ、やっぱさすがだなっていうのは感じるもんな。

レトロスペクト
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Within Temptation - Paradise (What About Us?) ft. Tarja

‪Within Temptation - Paradise (What About Us?) ft. Tarja‬ (2013)
パラダイス(ホワット・アバウト・アス?) 【日本限定CD/完全生産限定】

 最初に見つけた時は驚いたと同時に凄い期待しちゃったもんね、この組み合わせもさ。何かの企画でこの二人が一緒にやるのかと思ったらしっかりとWithin Temptation側からのアプローチだったようで、まぁ、そりゃそうなんだけどある意味ではWithin Temptationの楽曲をターヤが歌ったらこうなる、っていうのも聴けて面白さは倍増、かな。

2013年秋頃にリリースされたシングル「パ‪Paradise (What About Us?) ft. Tarja‬」ですね。来年早々にアルバム「ハイドラ」が出る予定で、そっちにも収録されるみたいだけどそんなことわかんないから世界中でデジタル配信しかしない中でCDシングルとしてリリースした日本盤ってのはいずれ結構な価値になる気がするけどどうかね。もうさ、曲はものすごくキャッチーでメロディアスで流れるようなラインがこれでもかとばかりに紡ぎだされているからWithin Temptationを聞き慣れている耳にはいつも通りで更に洗練されたツボを抑えた曲だな〜という感じだけどターヤの側からするとものすごく歌いやすかったんじゃないかな。ゴツゴツしたとこないし、近年のターヤのアルバムなんかでもここまでメロウに柔らかい曲ってないだろうしね。こうして歌姫二人がデュエットしてるの聴いてると、それまでは明らかに二人のスタイルや歌唱方法の違いなんてのが出ていたのにどちらも融合しちゃってて意外と個性派でもなかったんだろうか、などと思ってしまった。いや、そんな事はないんだろうけど、そんだけターヤが歌に馴染んじゃったのか?シャロンの方はもういつも通りだもんなぁ。もちろん歌声で聴かせる貫禄とかは普通に聴いてるだけでどっちが歌ってるかってのは簡単にわかるんだけどさ。

 しかし…良い曲だわ、これ。このクォリティでアルバム作ってくるんだろうからやっぱ凄いソングライターだよなぁ、ダンナさん。それにしてもこの人達やっぱ同じ時代にシーンに出てきたのもあって知り合いだったんだろうし、いつしかお互いその世界でトップを張ってるバンドになったから意識しただろうし、こうして聴くとどっちも凄いです。フロール・ヤンセン姫にないのはこういう柔らかさかもなぁ〜。色々なスタイルのメタルや歌手や音楽があって楽しいし、Within Temptationについてはまた新作が楽しみだ♪

ハイドラ ~デラックス・エディション【2CD初回生産限定盤】
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Nightwish - Showtime, Storytime

Nightwish - Showtime, Storytime (2013)
Showtime, Storytime (+Bonus Blu-ray)

 フロール・ヤンセン姫ってNightwishの正式メンバーになったんだ…ってことを2ヶ月遅れくらいで知ったのだが、それはそれはもう希望通りの加入劇でして、ついでにマルチ奏者の方も加入決定ってことで、へぇ~、そういえばライブ映像がリリースされるんだっけ…って思ってYouTubeでどんなもんかな、と探してみたらあった。んで、見てたらもう驚いてしまって、感動してしまってここのところ毎日見てる。もうすぐDVD出るから、出たら絶対買うんだけどその前に熟知しちゃいそうだ(笑)。やっぱさ、良いライブとか凄いライブとかだと飽きないし何度も見たいって思うしブツできちんと手に入れておかなきゃ、って思うもんな。こんくらいのクォリティの代物がプロってもんだ。

 2013年のドイツのワッケンフェスティバルの模様からNightwish…調べてないけど多分トリだったんじゃないだろうか。この熱気といいバンドの凄まじさといい観客の燃え方と言い、明らかにトリだろうが、それでいて85,000人とか…とんでもないな。日本じゃ3000人程度のキャパでやってるのにね。勿体無い。そんな模様を元After Foreverのフロール・ヤンセンゲスト参加→正式メンバーのプロセス上のライブの模様を余すことなく記録した文句なし最高の出来栄えの完璧なライブ映像「ショータイム,ストーリータイム」です。ボーナス映像とか早く見たい気がするな。

 ご存知ターヤ時代は最強を誇ったNightwishだが、ターヤ脱退前後から明らかにパワー・メタルから北欧的シンフォニックメタルバンド化してきてアネット嬢をボーカルに迎えたあたりはもうドラマティックなシンフォニックメタルバンドでヨーロッパ化していったがボーカルの力量が不足していたことがファンには頭痛いトコだったが、USツアー直前に離脱、急遽バンドが呼び出したのがフロール・ヤンセンで、40時間でこのややこしいNightwishの曲20曲程度を全てマスターしてライブに望んだというプロフェッショナル、しかも歌唱力は全世界からの折り紙つきで、今やボーカル講師もしているくらいのとんでもない実力の持ち主。オペラティックな歌唱から裏声まで含めた歌唱まで、また音域の幅も相当広く、更にクセの少ない歌声で恐らくマルチに歌えることもあり、そしてデス声とは言わないけど咆哮に近い歌声までイケるという正に最強なボーカリストです。Nightwishとの合体劇は正に理想の極地だったが、正式加入とは嬉しいねぇ~、そしてそのお披露目オフィシャル映像が「ショータイム,ストーリータイム」ですよ。もうね、往年のNightwishを超えた完璧なバンドになりました。ターヤ時代を超えてます。楽曲のドラマティックさや完璧さは研ぎ澄まされ、ボーカルの表現力歌唱力は最高峰、そこにマルコの野獣性の高いボーカルも絡むというとんでもないバンド。個人的にはここのドラマーも好きなんで言うことなしです。

 オープニングからもうぶっ飛びのパワーとバンドの音…そしてフロール・ヤンセンの何の違和感もない歌、迫力満点のライブ、楽曲のカラフルさは当然の如く、ターヤ時代だろうがアネット時代だろうが文句なしの歌声。フィンランド民謡チックなメロディーやフレーズも新しいNightwishの方向性に入ってきているが、こういうのって好きだなぁ…。終盤の迫力もとんでもないレベルのまま、最後なんてこんな破壊力のあるメロディ有りか!?ってくらいに燃えまくる圧巻のエンディング、見てるとどんどんと惹き込まれるこのライブの世界観と飽きさせない構成、ここ最近のアルバムからの選曲が多いのは楽曲の自信の現れだろうな。来年夏頃からスタジオに入ってレコーディングするらしいから来年の冬くらいにはフロール・ヤンセンの歌での新アルバムが聴けるかな。すげぇ楽しみ。久しぶりにこんな楽しみかも♪それまではねぇ、このライブ盤無茶苦茶聴いて見ます。Nightwishってスタジオ盤よりもライブ盤の方が好きなんだよね。同じ曲をスタジオ盤で聴いてもあんまり響かないんだがライブで聴くと一発で来るんだもん。いや~、すげぇライブです、バンドです♪

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Nick Drake - Five Leaves Left

Nick Drake - Five Leaves Left (1969)
Five Leaves Left

 トラッドフォーク系のレコードって探しにくかった。レコード屋行っても大抵英国ロック系とか探してるワケで、レア盤屋さんに行っても英国モノは割とあるんだけどトラッドフォーク系となるとコーナーが少々あるか?くらいしかないトコもあって、そんなモンだし、フォーク系ばかり集めていたレコード屋ってあったんだろうけど、自分は行かなかったかなぁ…、神保町辺りに何とかって珍盤屋があって、そこは色々置いてあったなぁ…と記憶しているくらい。自分の知識も深くなかったのもあってあまり記憶にないが、多分行くところに行けばあったのだろう。おかげでジャケットだけ覚えてるけど、っていうアルバムもたくさんある。

 1969年のニック・ドレイクのデビュー・アルバム「Five Leaves Left」は聴いてみたい人の作品のひとつだった。そりゃもちろんアチコチで話題になってたからって程じゃないけど、何となくアングラ的な世界でカリスマ…ってか若くして亡くなってしまった不世出のシンガーみたいな風潮があったからかな、聴いてみたかった。でもさ、全然無いワケ。で、いつものように忘れ去っていた人ですな。今の時代DLでもYouTubeでもCDでも簡単に手に入るんだからラクな時代です。それにしても本作「Five Leaves Left」ってのはデラックス・エディションまでリリースされてしまう程のアイテムになっていてちょいとびっくりだ…。

 聴きながらのお話だけど、何て繊細でシュールでソフトなアルバムなんだろ…。オープニングの曲でこそちょっとだけ明るくてリチャード・トンプソンのギターが鳴っているので、おぉ、これは|って思ったけど、その辺が出て来ない楽曲辺りだともう…繊細で繊細で…、こんなに弱々しいアルバムもそうそうないんじゃないか?ってくらいで聴いてて辛い…。ただ、コレ、芸術肌の人には凄く染みるだろうなぁ…と思う。ってか聴いてちゃいけないんじゃないかってくらいに胸に刺さる。ジョン・レノンの刺さり方とはまた異なる、弱さに同調しちゃう繊細さと言うか…、ハマる人が多いのわかる。よくこんな人がミュージシャンなんかになっちゃったもんだと。極端に言うならばシド・バレットの2歩手前くらいにいる人なんじゃないだろうか?

Bryter Layter
Nick Drake
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John Renbourn - John Renbourn

John Renbourn - John Renbourn (1965)
John Renbourn

 バート・ヤンシュと言えばジョン・レンボーンと相場が決まってくるのはこの世界を見慣れた人だけだろうか。そもそもソロで活動していた二人が新たにペンタングルというバンドを組んでシーンに出直すと言うのもこの時期珍しいことだったろうと思うが、それほど新たなバンドには魅力を感じたんだろうと思えばペンタングルのやってた事もきちんと聴き直してみないといけないよなとも思う。まだまだ深いロック道だった…いや、フォークの迷宮のラビリンスかもしれない。まだ入り口にも差し掛かってないのにそんな状態(笑)。

 バート・ヤンシュからやや遅れて1965年にファースト・アルバム「John Renbourn」をリリースしたジョン・レンボーンだが、もちろんその才能も技術も既にプロの領域にあったワケで何ら問題なくすんなりとレコーディングしている…どころか既に自身の方向性やその他のトラッド系のギターとは異なっていることをはっきりと明確に示しているのはさすがだ。バート・ヤンシュとあれだけ一緒にやっていながら影響を受けていないと言うか似たギタープレイにはなっていかないってのは見事。どちらかの力量に差があれば自ずと引っ張られてしまったであろう世界な気がするので、本作でしっかりと個性を発揮しているところは面白いな〜と。何が?って言われると結構困るんだけどさ、こっちのが洗練されてるんです。バート・ヤンシュのは泥臭いんです。故にバート・ヤンシュの方がロック的で、ジョン・レンボーンの方がデイヴィー・グレアム風に近いか。わかんないよな(笑)。

 まぁ、音を聴いてみれば良いんだけど一般にはまるで面白くないです、多分。ポップさもないしディランほどのキャッチーさもないし曲が良いとかメロディが…という世界でもないから。ただ新しい視点でのギタープレイに惹かれる人はいると思うけど一応歌ってる曲も幾つもあってポピュラーミュージック的なものにはなってる。ただ、別に歌がどうってもんじゃないけどね。ギターの方も凄いんだけどバート・ヤンシュみたいにエグさはないから綺麗に鳴ってる雰囲気。もちろん実際に綺麗なワケじゃなくてグリグリしてるのはそこかしこで聴けるから引っ張られるが、ただ、古楽をやってたこともあるからかルーツが明らかに違うもんな〜ってのはわかる。このヘン深くて書き切れないんですが…。

Lady & The Unicorn
John Renbourn
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Bert Jansch - Jack Orion

Bert Jansch - Jack Orion (1966)
Jack Orion

 冬になってきたからかなぁ…静か目な音をありがたく聴くようになってきた(笑)。昔に比べるとホントにじっくりと音楽と向き合って聴く機会が減ってきてる。Macで何かしながら聴くのが習慣になっちゃって、オーディオセットでガツンと鳴らすってのが無くなってるし、そもそもガツンと大音量で鳴らすこともなくなってるし、何かしながらばかり。昔はレコードをターンテーブルに載せて正座こそしないけどレコードを聴くという儀式で聴いてたもんな。レコードジャケットとクレジットを見ながら、はたまたギターを片手に持ちながらとかそんな風に聴いてた。元々テレビも見ないしゲームもしないのでその頃何かしながらっても大抵ロック雑誌見てるとかギター何とか見てるとかそんなんばっかで夜中までず〜っと聴いてた。それが今じゃ…orz

 1966年リリースのバート・ヤンシュの二枚目のアルバム「Jack Orion」です。これねぇ、昔何かで見て聴いてみたいなぁ〜と願ってたアルバムでさ、それが全然レコードで見つけられないんだよ。結局レコード時代に見つけることが出来なくてそのまま…CD時代になってからも全然リリースされるハズもなく、リリースされた時には多分自分は全然知らなかったけどひっそりだったんじゃないだろうか。今じゃ紙ジャケとか出てるのか?昔ほど聴きたい〜欲しい〜ってんでもなくてズルズルしてる作品の一つ。このヘンのトラッドギター系ってハマってないと聴けないし、もう随分前からそのハマり具合からは抜けてしまっているのでそこまで物欲なかったんですね。ただ、ふと今回見つけてしまって、そういえば昔欲しかったんだよなぁ、これ…と思いながら聴いてます。

 聴いてみたらもうやっぱりカッコ良いワケよ。何がって、Zeppelin…っつうかジミー・ペイジのロック的アプローチに依るDADGADチューニングの世界の大元なワケだからそのままでして…うん、ペイジ君がそのままパクって有名にしてるのはよく知られたお話だけど、あそこまで有名になっちゃうと元祖の方もかなり恩恵あったんじゃないだろうか。この「Jack Orion」というアルバムのオープニングからしてもう「Gallows Pole」だからね。いや、違うんだけど間違いなくコイツから影響受けて「Gallows Pole」になってるハズ。相棒のギタリストはもちろんジョン・レンボーンでさ、これがまた息がピッタリで見事なモンです。しかし英国のあっちでは3大ギタリストが皆お友達で近場の知り合いだったってのも奇跡だが、ここでのこの二人が若くして既に出会っていて、ギターを弾き合う仲ってのもまた奇跡。んでもってそこにはアン・ブリッグスもいたんだから狭い世界と言うか奇跡の出会いってのはそこかしこであったのだろう。とんでもない話だ。

 アルバムとしてはもう一般人は聴けないくらいに退屈だと思うけどギター弾く人は何回も何回も聴くだろうし、それに加えてこの音楽性のルーツって何なんだ?どこからこの音階とかフレーズとかやってきたんだ?みたいなところも実に興味深い。コードを弾き鳴らしているなんてのはほとんど皆無で何かと指弾きでバラバラ弾いてるし、やっぱり音階ってか音の響きが不思議で、自分なんかはもうZeppelin聴いてる感になっちゃって…。極めつけは「Blackwater Side」ですがね…いいんですよ、もうこれで。パクリとか何とかどーでもよくて凄いんです。だいたいパクれるって才能も凄いだろ、これ。いや〜、聴いてみたかったアルバムだったってことを思い出したのもあるけどやっぱり自分には面白いアルバムだった。一般には…と思うけど(笑)。

 2011年に死去していたんですね…、知らなかったなぁ。晩年までギター弾いてたのかな。

Bert Jansch
Bert Jansch
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Shirley Collins And Davy Graham - Folk Roots New Routes

Shirley Collins And Davy Graham - Folk Roots New Routes (1965)
Folk Roots New Routes

 1960年ってのはもう50年以上昔のお話でして、そりゃ別に今と変わらずアレコレと影響を受けるものもあっただろうしギターだってレコードだってあった時代だからねぇ…ただ情報伝達音楽伝達のスピードは今と違っただろうとは思うが、それでも英国のロック小僧たちはアメリカのブルースをこぞって聴いていたワケだから結局は本人たちの熱意によるのだろう。そしてそれは別に英国のロック小僧に限った話でもなくて様々な音楽に於いて、また男女問わずにあったお話のようで、先日ジョーン・バエズを聴いてて、こういうのなら英国にもあるよなぁ…と思って取り出してきました。

 1964年にデビュー・アルバム「Folk Roots New Routes」をリリースしているデイヴィー・グレアムとシャーリー・コリンズの作品、正にアコギと歌だけで出来上がったアルバムで、しかも結構アメリカ好きな方々だからかアメリカテイストはかなり雰囲気のある感じだけど、どっからどう聴いても英国の気品が漂うトラッドフォークアルバム。しかも名盤扱いされているだけあって名盤だと思います(笑)。いやぁ、わかんないんだけどさ、歌が凄く綺麗で透き通ってて音程がブレない、真っ直ぐ伸びていくから心地良いワケ。しかもデイヴィー・グレアムの的確なギターの名手によるプレイだから安定しているのはもちろんのこと、一人でピアノみたいにベースもメロディもリズムも弾き語っちゃってくれてどういう弾き方したらこうなるの?ってくらい美しいし、これ以上の楽器が要らないってのもわかる。しかも変則チューニングとか使いまくってるらしく、実に不思議な音感っつうか音階っつうか面白い。

 しかしこのジャケットで見られるシャーリー・コリンズってスゲェおばさんに見えるけど若いんだろうなぁ…。

Folk Blues & Beyond
Davey Graham
Les Cousines (2009-01-02)
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Joan Baez - Joan Baez

Joan Baez - Joan Baez (1960)
Joan Baez

 フォークって苦手でねぇ…でも弾ける人って羨ましいな〜って思うんだが、何かそれでギターを弾いて歌ってモテるなんてのは想像もつかなくてさ、そりゃ時代の産物だからそんなことは今の時代にはないだろうし、昔もそうでもなかったのかもしれないけど、何故かイメージとしてはある。いや、そういう時代もあったのは確かだ。で、自分はと言えばフォーク…いや〜、指痛いしエレキのがかっこいいし、っていう話だけどさ、そういうのもあって日本のフォークも通ってないしいわゆるSSWの世界も通ってない。ロック系を追いかけるようになって聴くのは英国トラッドの流れかな。フォークっていうかアコースティックっていう言葉遊びの違いによる楽しみで、アメリカのフォークとかも聴かなかったし。ただ何となくの流れでちょっと聴いてみた…聴いてみたってのもYouTubeで少々って話だからアレだけど…。

 1960年にリリースされたジョーン・バエズのデヴューアルバムらしい「Joan Baez」ってので、怖いもの見たさ的に聴いたんだけど、びっくりしたなぁ…。昔々にZeppelinの「Babe I'm Gonna Leave You」の元ネタとしてあったからベスト盤かなんかで聴いたことあったけどその時は別に何とも思わなくて、どっちかっつうとあんな風に歌ってたのがZeppelinになるとこうなるのか、っていう視点だったからかな。ところが今回聴いてみればやっぱり素人でも名前を知っているレベルの歌手はとんでもないことが分かった。何だこの歌声は?とかこのギタープレイって?とか上手い下手もあるけどそれよりも心に入り込んでくる声の持ち主っつうか歌唱力ってか…しかもバックはフォークギター一本しかないし、それも歌の大きさと比べたら全然ギター入ってないに等しいくらいに小さいからほとんどアカペラで聴かせるワケです。その分生々しく伝わってくるんだけど…やっぱり暗いんで(笑)。

 アニマルズの朝日のあたる家とか教科書に載ってたドナドナの英語版だよ(笑)、いや、大きな勘違いだけど、なんか凄い。ジョーン・バエズってディランの曲とかも普通に歌ってたし、やっぱり歌手なんだろうな。今でも現役で歌っているみたいでアチコチ出てくる…凄いわ。それと、やっぱりカントリーからブルースの影響が一番強いのかな。ただ、英国とかのトラッドにしても似た雰囲気はあるからやっぱり音楽は世界中を巡っているってことである程度の線引を基準にして音楽を差別しちゃいかんですね。自分はアメリカ系あまり聴かないんだけど、そういうのがよろしくないってことで…、はい。

First Lady of Folk-1958-61
Joan Baez
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Bob Dyran - The Freewheelin'

Bob Dyran - Freewheelin Bob Dylan (1963)
Freewheelin Bob Dylan (Reis)

 音楽は世界を変える、と信じられていた60年代、その中でも人々が一番熱狂したのは多分ボブ・ディラン…って知らないくせに書いてるんだが…、少なくとも色々なロック史を読んだりインタビューを見たりすると60年代のボブ・ディランってのは神様みたいに慕われていて、その深い洞察感やメッセージに強い感銘を受ける人も多かったようだ。日本の現実を生きる一般人にしてみるとそれはどうだったのか、ってのはわかんないけど日本でも学生闘争が盛んだったこともあってその救いとしての音楽やロック、フォークってのは70年代だけど世界を変えるっていうチカラを秘めていたんじゃないかなぁ…と。そんな空想を思いながらのボブ・ディラン。

 1963年のセカンド・アルバム「Freewheelin Bob Dylan 」はジャケットが有名だよなぁ。コレいいもん。アルバムの中に入っている音楽とこのジャケットのイメージって自分的にはあまりマッチしないけど、世間的にはきっとぴったりなんだろう。有名な「風に吹かれて」から始まる、一言で言えば暗いアルバム。暗いって言うと語弊があるのだが、明るいワケじゃないのは確か。ただ、そこに込められたメッセージをどんだけ聴き取れるかという部分があってさ、自分はそのヘンが苦手なのでボブ・ディラン苦手なんだが、ある種の力強さや芯の通った部分ってのは何となくわかる。生ギターと歌とハーモニカだから伝わりやすいのもあるかな。YouTubeであれこれ探していると面白いのはボブ・ディランの曲ってボブ・ディラン以外の人がやってることが多くて、そんなもんばっか出てくる。ってことはやっぱり凄く訴えるものがあった人だったんだろうってのはわかる。で、自分はあまり聴けてないって…やっぱダメじゃん(笑)。なんて思ったりする…。

 気を取り直して…やっぱねぇ、歌とカリスマ性でグイグイと持ってってくれるからロック的視線から何かってのはないんだよ。ただ、凄いな、ってのはもちろんあるけどさ。元来の音楽、音楽の持つメッセージ、パワーってのが丸裸で伝わってくるからか本来ロックってこういうモンなんだろうと言う部分はある。だからボブ・ディランってロックなんだよ。やってるのがフォークだとしても。丁度この後すぐくらいにエレキを導入したくらいで大騒ぎされた時代でもあったし、保守的な時代から出てきた革新派でもあったんだろう、そのヘンがロックなんだろう。シンプルにフォーク一本で歌われる楽曲は心に染みるもんなぁ…。

John Lennon - Imagine

John Lennon - Imagine (1971)
IMAGINE

 「世界に平和を」…これほどチープに響くメッセージもないんじゃないかってくらいと思ってしまうってのは年を取った証拠なのだろう。ここ最近の日本を取り巻く環境を見ているとジョン・レノンのこのメッセージってのは一体何だったんだとおも思う。本当の人類の願いはそこにあるのか?いや…何も言うまい(笑)。まぁ、そんなマジメなお話じゃないです。自分と周りが平和なら良いんです、多分。ただ、平和ってもさ、些細なトラブルとか気分を害することとかなんて普通にあるワケで、それぞれ範囲を決めて平和を語るとなるとそれはそれで実現できない事なんだろうな、そして大きい意味で考えるとそれはもちろん成り立たないのだろう、とかね。考えてもしょうがないけど、少なくとも日本は平和でいてほしいと思うワケです。

 1971年のジョン・レノンの多分一番有名な作品「IMAGINE」。これまで自分で書いてなかったのかとちょっと驚いたけど、音の好み云々で言ったらそりゃ書いてなくてもおかしくはないか。いや、全然キライじゃないし、寧ろ好きです、このアルバムは。ただ、余りにも響き過ぎちゃう…ジャニスの歌を聴いた時みたいに響いちゃうからあまり聞きたくないっていう支離滅裂なお話でしてね、そりゃもう昔は…それこそ高校生くらいの頃からしばらくは何度も何度も聴いて感動しまくってましたよ。アルバム丸ごとね。それからはあまり聴かないようになっていった。んで、久々に聴いてます、ジョンの命日ってこともあるから。(久々に思い出したんだが…(汗))。

 ピュアな意味での感動はとうに超えていて、音的なところでこれだけ多彩なことをやっているってのはさすがだなと。曲の良さとか歌の表現力とか、常人を軽く逸脱しているからそれはもうともかく、アレンジとか曲の雰囲気とか楽器の使い方とか、多分ジョンが指示しているワケじゃない部分だと思うけど、それも見事でさ。スライドにしても口笛にしてもピアノにしてもギターにしても。そしてやっぱり楽曲の美しさ、繊細さが凄く出てくるワケで、ジョン・レノンが今の時代にいたらホントに呆れるだろうなぁと思うワケで、恥ずかしい事いっぱいあるんじゃないか、世界、と。世界中でビートルズとかジョン・レノンが好きな人がこんなにたくさんいるのに平和にならないって…、あ、聞いている人達の世界は平和に向かっているのか。もっともっと広めて心に穏やかさを求めましょう(笑)。

 やっぱり凄く良いな、ジョン。響きすぎるのと自分がその頃の感覚に戻っちゃうのもある意味問題ありな大人だなぁ…、泣けてきた。やっぱりしばし封印(笑)。

POWER TO THE PEOPLE - THE HITS
JOHN LENNON
EMI UK (2010-10-04)
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Rush - Rush

Rush - Rush (1974)
Rush

 世間ってのはホントによくわからん事で騒がれるものだな〜とここ一連の騒動なんかを見ていて思う。常に全員が同じ方向を向いて一致するなんてことはあり得ないんだからもちろん様々な事柄に賛成、反対という意見はあろうが、いつだって反対の声が大きいのは世の常、大抵はどっちでも良いってのが多いワケだから何とも。それに加えて正確に的確に何がどういうことなのかをきちんと伝えられていないんだから判断もつかないし、本当じゃない情報の方が面白おかしく伝わるから大いなる誤報誤解ってのが多いんだろうなぁと。まぁ、今じゃ新聞もテレビも見ない自分からして、それでも騒がれているってことを知るんだから相当なモンだろうと言うのは想像に難くないが、その分冷静にどういうことなんだろ?って自分で調べるから一応それらしき情報の整理は自分の中で出来るのは有難い時代。そうして自分の価値観を持つ事の方が重要だろとも思う…。

 1974年のRushのデヴューアルバム「Rush」。いや、ラッシュって自分はほぼ全く聴かないんですが、先日ネットラジオでえらくカッチョ良いハードロックが流れてて、何だこれ?って見るとRushでさ、曲調べたらファーストアルバムの「Rush」で、そういえば随分昔にRushのファーストはその後のRushとはまるで異なるZeppelinフォロワーなハードロックだと書かれていたような記事を見た記憶があって…その頃ちょっと探したけど見つからなくてそのまま忘れてしまったのだった。だってさ、Rushってったらアレだろ、プログレだろ、みたいなのあるしさ、まさかこんなハードロックだったとは全然考えもしなかった。聴いてみるとカナダのこの頃のハードロックバンドって結構色々あるから、そのヘンと対して変わらない音のイメージだよな。そこから世界的なバンドになっていったんだからセンスも才能もあったのは確かだけどこのファーストアルバム「Rush」を聞いている限りではもう思い切りベタベタなB級ハードロックとも言える、また個性なんぞ全くない模倣バンドとも言える姿。それでもゲディ・リーの歌の特徴は見事に出ているけど、へぇ〜、こういう音だったんだ…。実は凄くカッコいい…と感激してるんだけど、やっぱり歌声が好きか嫌いかに分かれるかも。自分は…う〜ん嫌いじゃないがずっと聞いていたくないかも(笑)。それでこそB級なのかもな。

 以降のアルバムもほぼ聴いていないから今自分のRush感ってのは始まった感じで、入りとしては良かったのかもしれないけど、ここから先に進むかなぁ…、分からん。少なくとも「Rush」ってのは面白いアルバムだ、と思う。ってことはここから先のアルバムはさほど面白いと思わないかもしれない。だって、普通のRushファンってファーストの「Rush」はほぼ無視状態だと聞くし…、ま、いいんだけどね。しかし「Here Again」とか良いな…。

Studio Albums 1989-2007
Rush
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Scorpions - Virgin Killer

Scorpions - Virgin Killer (1977)
狂熱の蠍団~ヴァージン・キラー

 今思えば大いに誤解したまま聴かなかったバンドなんてのは山のようにある。だからこそこうして聞き直す機会を自分で作って聞いているってのは面白いワケで、昔の感性なんてのは昔のものであって、自分の本質なのかもしれないけど学習した後の自分の耳ってのもまたあるから今聞いてみてどうなんだ?ってのはアリだし、ってかそれしか書けないし、そういうの含めると大いに誤解したままのバンドはまだたくさんある。バンド名や何かの印象が残っているから聴かないままのバンドも多いしね。自分的にはポール・マッカートニーが代表的なもので、顔がキライだから聴かないというスタンスだったり(笑)。そこまでは言わなくてもトッド・ラングレンなんかも掴み所ないからあまり聞いてない…けどちょっと気にはしているここ最近、とか。古いロックでもまだまだあるんだよね。そこに新しいのも入ってくるからキリがない。別に全制覇してもちょうがないから好きなのを聴くだけで人生終わるだろうし、それでいいんじゃない?

 1977年にリリースされたドイツの王道と言えばスコーピオンズの4枚目の作品にして傑作、更に問題作でもある「Virgin Killer」、問題なのはジャケットだけだが、昔は普通に店でもどこでも置いてあってスゲェジャケットだ…と子供心に思ってたもんな。たまたまレコード屋でそれをレジに持っていくお兄ちゃんがいてさ、やっぱりどこか奇異の目で見ていた気がする(笑)。だからジャケットはもう圧倒的なインパクトを放っていて…、ちょっとするとアメリカ制覇した「Love at First Sting」が売れまくっててスコーピオンズってのはそっちの印象になったけど、後にあの強烈なジャケットがスコーピオンズだ、ってのを知って随分と妙な気分になったものだ。ウリ・ロートの名前も知ってたけど、なんか仙人みたいな人でこんなに凄いメロディの泣きのギターを弾きまくる人なんて知らなかったから驚いた驚いた「Virgin Killer」は。どころかスコーピオンズの音としても後追い世代としては驚いた。何と言うのか…どこにも属せない独特の演歌世界メタルで、さらにこんだけギターをクローズアップしたアルバムに仕上がってて演歌色が強く、クラウス・マイネの圧倒的な歌声がアルバムを支配する…正にウリ・ロートとクラウス・マイネのためのアルバムだけど名盤…名盤だろうと思う。それでいて結構キャッチーで覚えやすいしね。

 面白い。ドイツらしい、ってのはこういう部分だろうと思うが、ルーツが見えないんですな。ブルースに根付いていないのは確かだし、かと言ってクラシックかと言うほどでもない。英米のロックを聞いて育った世代が楽器を手にしてドイツ人独特の感性を踏まえながらハードロック的なのをやってたらこうなった、的な音でしかなく、それこそがスコーピオンズのスタイル。U.F.Oでのマイケル・シェンカーのギタースタイルが異質なのも同じ理由だろう。ただスコーピオンズの場合はもっと顕著にバンドとして音が出てくるからホントに後ろがよく見えない、ある意味とってもオリジナリティの高いサウンドでユニーク。日本人ならまだこの音出せるかもしれないが他の外国人にはこのニュアンス出せないだろうなぁと親近感沸くのもあるか(笑)。しかし…アメリカ盤の…今のアルバム・ジャケットのメンバーのダサさと言ったらさすがに70年代。メタルバンドはジャケットに顔出しちゃイカンよな(笑)。

狂熱の蠍団~ヴァージン・キラー
スコーピオンズ
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Helloween - Keeper of the 7 Keys Vol.2

Helloween - Keeper of the 7 Keys Vol.2 (1988)
Keeper of the 7 Keys Vol.2

 何となくの系譜に従って駒を進めているので予想通りの展開のバンドしか出せないのがちょいと自分でも残念。ちょっと外した音を出したいところはあるが、全然極め切れてないから聴くことそのものを楽しんじゃってね…いいでしょ、聴くことを楽しむって当たり前の事がさ、なかなか出来なくなってて、あれはこうだとかこれはあそこがとかそういうの思っちゃうじゃない?でもそんなこと関係なく音を純粋に楽しんで「へぇ~」って楽しむんです。普通です、普通だけど機会が減ってただけ。それが今また楽しめてる。積みCDとか多い人は聴かなきゃ義務感が強くなってきて楽しめない部分あるだろうし、いや、楽しいんだけど、どこか義務感出るんだよね。聴き慣れちゃった人は聴き慣れててワクワク感ないから冷めちゃうし、そうじゃなくてなんかワクワク感。それがいいね。

 1988年にリリースされたハロウィンの傑作と誉れ高い「Keeper of the 7 Keys Vol.2 」。前作…いや、前半「Keeper of the Seven Keys Part 1」を聴いたのは一年前くらいらしいから自分が聴いたことあるのはまだそんなもんだ。今回「Keeper of the 7 Keys Vol.2 」を聴いてて思ったのは、いつのバンドだ?って話。今のメタル界にこういう音ってたくさんいるじゃない?だから今のバンドの音しても全然違和感ないしさ、それでいてアルバムの室が高いんだろうなぁ、面白く聴こえるからさ。今のバンドでもいつのバンドでも自分的にはこの世界ってそんなに詳しくないから2次元的に聴けるんです。2次元的ってのは今も昔も同じように並べて聴けるって意味でして、時系列がリアルに存在しないから並列に聴ける。そうするとこの「 Keeper of the 7 Keys Vol.2」ってのはやっぱりその意味でもスゲェ、って話なのにしかも1988年の作品だと?ってなると更に凄みを増すワケです。当時から名前は知ってたバンドだったんだが、こんな音だとは知る由もなく、70年代ロックの世界に走っていった頃の自分だったからな…。

 「Keeper of the 7 Keys Vol.2 」、スゲェスゲェ…ドイツからこんなの出てくるなんて思いもしないし、どこがドイツなんだ?ってのが古いリスナーの印象。今では多分ジャーマンメタルって言えばこの類の音なのかもしれないけど、自分のドイツ感ってスコピとアクセプトとネーナだから到底こんなフラッシーでアニメ的なメロディアスなメタルなんて出て来ない。以前の記事のコメントで浅井さんが書かれていたけどアイアン・メイデンをドイツ人が間接的に拡大解釈したらこうなった、という進化の論理は確かにあるかもってのが分かる。あのドイツ人が何かスゲェ明るく楽しそうにやってる姿が浮かんできて、えぇ?ってのあるしホント突き抜けてる作品だなと実感。ただね、自分はこの手の音を記憶出来ないです(笑)。聴いててスゲェ!って思うけど記憶に残らないの。何か流れてっちゃって何回聴いても覚えられない…覚えようとしてないのかも。毎回スゲェ…とかこんなんだったっけ、スゲェなと思うんでそれはそれで楽しめるのだが、本質的に自分の物にする音ではないのだろう。ただ、非の打ち所が無いアルバムってことに異論はないし、そう思う。この時代によく作った…どういう思考回路でこんなのが出てきたのか、の方が気になるね(笑)。

Keeper of the Seven Keys: Deluxe Edition
Helloween
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U.D.O - Animal House

U.D.O - Animal House (1987)
Animal House (Reissue + bonus tracks)

 ドイツ…ドイツってまだ一部しか行ったことないんで実際のドイツ感ってどんなもんなのかって程わからない。しかもまだベルリンには行ってないからさ、ちょっとカスった程度にいくつかの街に触れた程度…、それでも十分好きな国だったけど。たまたま土日が重なってしまって食べるところ無くて困った記憶はあるなぁ…。最近はあまり外国へ行きたいとか思わなくなったからもう行くこともないんだろうと言う気がしてるけど、幾つか見ておきたかったなと思う場所はあるか、有名ドコロばかりだけど。いや、人生諦めちゃいけない、いつか行くんだ、と思っておこう(笑)。

 1987年当時さほどメタルに熱心ではなかった自分でもこの頃のメタル熱の影響はいくらか受けていて、マイナー系のバンドまである程度は聴いてたりする…のはメタラーな友人が割と多かったから、ってかバンドやギターの話すると皆そのヘンのヤツが多くて、R&Rなスタイルを求めていた自分とは全然違ったのだが、ギターやロックという意味では他の一般人よりは会話出来たから友人してたワケで、その分あれこれと聞かされもした。そのうち無理はできなくて離れてって結局ロックとは関係のない友人達といることの方が多くなったのは今考えるとやっぱり人間は人間性で自分の交友を決めるものなのだなと。

 その頃アクセプトも知ってたが、ボーカルのウド・シュナイダーってのがアクセプト抜けてしまったらしい、と聞いた。その後すぐにU.D.Oと言うバンドでアルバムリリースしたよ、ってのを聞いたけど上記のように交友関係が変化していたのでU.D.Oは聴かなかった。それを今更取り上げてみたのが今回のブログ記事(笑)。

 1987年リリースのU.D.Oの最初のアルバム「Animal House」。パッと聴いた印象はアクセプトのサウンドを継承すると言ってた割にはアクセプトよりも軽い音に聴こえるのは80年代の音だから?ウドの歌は変わらないしコーラスワークもそんなんだからモロにアクセプトなんだけどもちろんどこか違う。聞けばアクセプトのメンバーが次作として作ったデモをそのままU.D.Oが継承しているってことで割と友好的にビジネス談義しての分裂だったことを伺わせる。それにしても自分的にはどうにも引っ掛からない、ってのは何なんだろ?ウドのボーカルスタイルは好きなんだが、音の重さとパワーが物足りないのだろうか?世間的には割と良い作品として語られている感じなので自分の聴き込みが足りないのだとは思うが…、しょうがないね、アクセプトってバンドの特異性が高すぎるもん。

Live From Russia (2CD)
U.D.O.
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Accept - Russian Roulette

Accept - Russian Roulette (1987)
Russian Roulette

 何となく何かを聴きたいな、って思う時には割とネットラジオを流したりするんだけど、それですらジャンルが分かれてるからその時点でちょいと考えてしまう…。大体その時の気分で勢いあるチャンネルにするかリラックスするチャンネルにするか、などと思うんだが先日はメタル系のトコロをクリックしてて、いきなり超重低音且つ恐ろしくも野獣的なボーカルがいきなり流れてきて、何だこりゃ?ってか聴いて即座に「あ…」ってわかったんだけど、何の心の準備も無いままに聴くとどんだけぶっ飛ぶんだ、ってことがわかった。いつもはコレ聴くぞ、って決めて聴くからその時点で心の準備してるんだが、ラジオの面白いのは次何だろ?とかこれ何だろ?っていう好奇心が煽られるトコだな。知ってると嬉しいし、知らないとその時点で雰囲気が好きかキライかってのでチャンネル替えることもあるしそのままにしとくこともある、大抵そのままで聴いてみるってトコだが…。

 1987年リリースのAccept全盛期最終作「Russian Roulette」。ボーカルのウドが本作とツアーを最後に脱退しちゃったことでAcceptの超重低音ボイスがいなくなってしまうのだな。だが、この「Russian Roulette」で聴ける楽曲群のレベルの高さと重さは他に類を見ないほどのヘヴィネス一直線、それでいて曲によっては恐ろしくもキャッチーでメロディアス…なギターソロだったりするから素晴らしい。まず最初の「T.V.War」の重さに驚くだろう。何枚も聴いてきたリスナーなら満足の一曲だろうが、コイツがいきなりラジオから流れてきたらぶっ飛ぶぜよ。しかもそれがアルバムタイトル曲「Russian Roulette」だった日にはもう感動的ですらあるはず。自分はわからないが、英語を普通に解する人間ならばその歌詞の世界の硬派さ加減にもメタリカのようなスタンスを聴いてとれるだろう。後のジャーマンメタルの世界とは全く異なる、またスコーピオンズのような叙情的なメロディーとも異なる全く唯一無二のAcceptワールドの完成形がここで聴ける。

 「Metal Heart」やその前の「Restless & Wild」などと路線は変わらないけど、もっとヘヴィに真っ直ぐ叩きつけてきたような重低音軍団、それでいて適度に聴きやすさが同居しているのは多分今の時代だからだろう。当時このヘヴィさをきちんと理解して聴いていた人は随分と先見の明があったんじゃないかな。一般人はまだここに辿り着けなかっただろうし、LAメタルなんか聴いてた連中からしてもちょっと違う…ってくらい硬派だったしさ。自分も何度か聴いたけどハマれなかったもんな。今聴けばもうスゲェ〜ってくらいにわかるんだが…。こういう硬派なバンドをきちんと聴いてヘヴィメタルという世界を間違えずに進んでほしいもんだ。

Stalingrad
Accept
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Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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