Joni Michell - Hejira

Joni Michell - Hejira (1976)
Hejira

 ちょっとね…英国のそのヘンのニッチな世界に進もうかと思ってたけどジャコパスがちょっと引っ掛かってしまったんで聴いたことのないものに挑戦してみようかなと。1976年のジョニ・ミッチェルの「Hejira」というアルバムではジャコパスが思い切り参加しているってことを初めて知ったんです。なので、そいつはちょっと聴いてみたい、ってことでチャレンジです。聞く前の空想としてはですね、正直書くとジョニ・ミッチェルって顔がキライなんであまり聴いたことないんです。ウッドストックで一人で出て来て邪魔されて怒ってたあのオバチャンでしょ?くらいの印象。何かイメージだけだけど暗いしさ〜、そもそもああいうフォークって好きじゃないから聞くこともなかったし、程度。好きな人スンマセン、自分的にはそんなイメージしかなくて、全然アルバムもまともに聴いてないんじゃないか…、って自分のブログ見てみると「Blue」は聴いてるらしい(笑)。なんて適当に聴いてるんだ、ってのがバレバレだが、そんなもん。が、ジャコパスとの共演ってことでちょいと興味を持ちました。

 んで聴いてみた「Hejira」。おぅおぅ〜冒頭からしてジャコパス良いじゃないですか〜♪ 歌とギターの世界にジャコパスのベースがブリブリと絡みまくってて期待させるね、これは、と思ってると次の曲では全然出番ナシ…え〜、そういう使い方なんだ、とジョニ・ミッチェルのアーティスト感を実感した次第。その次に進むとジャコパスという裏メロメイカーを付けたジョニ・ミッチェルの歌世界という感じで、当然なんだけどジャコパスはあくまでもバックに徹しててジョニ・ミッチェルのアルバムになってるってことだ。ただ、やっぱりジョニ・ミッチェルも凄いしアレンジも凄いしもちろんジャコパスのベースラインの入れ方とか神業だし凄い音楽しているアルバムになってる。好みは別としてこれは見事なアルバムでジャコパスだから云々ではなくてジョニ・ミッチェルの世界としてきちんと世間に打って出ている作品、音楽家の実験意欲としてジャコパスを使っているという感じだから当然食われることもなく、何かロック的なものを期待して聴いた自分の期待は外したけど、作品の美しさは聴いて良かったなと思う。

 YouTubeで軽く聴きながら書いてたんだけど、やっぱりこの人の顔はダメだな(笑)。まぁ、音楽を顔で判断してはいかんのだけどさ、しょうがないよなそういう生理的なものはさ。顔がダメな人って何人かしかいないんだけどね。あ〜、しかしジャコパス、やっぱりロックの世界でブリブリとやってみてほしかったな〜、こんな大人の作品やってないでさ。



Ian Hunter ‎– All American Alien Boy

Ian Hunter ‎– All American Alien Boy (1976)
流浪者(紙ジャケット仕様)

 スタンダードな70年代のロックってのはもう自分の中では普通に息衝いている部分があって、聴いていて安心する…それは知らないロックバンドでも多分馴染みがあるから聴けちゃう部分が大きいんだろうと思う。まぁ、アメリカものは少々苦手ではあるが。ここのところミック・ロンソン聴いててあまりにも物哀しい人というのがあって、ロックンロール!と叫んでいる人たちって結局そういう悲哀さってあるよな…っていうのがマジマジと作品に見えてしまったってかさ。英国のロックはそういうのがあるから好まれるワケで、アメリカのではそうもいかないってのが自分の思い込み。80年代以降は多分そうとも言い切れない状況だろうと思うが、少なくとも70年代はそんな感じ。ミック・ロンソンがボウイの後に求めた相棒がイアン・ハンター、ご存知モット・ザ・フープルのボーカリストで、このヘンは紆余曲折あったらしいが死ぬまで相棒だったとのこと…それにしては共作が少ないのだが、まぁ、友人だとするとわからなくもないか。

 イアン・ハンターの1976年作品セカンドソロアルバム「流浪者」…そう、ソロアルバムなんだよな。モット・ザ・フープルはこの時解散じゃなくてイアン・ハンターの脱退になったワケだから…ってのはモット・ザ・フープルってイアン・ハンターのバンドじゃなかったんだもんね。イアン・ハンターは後から参加したボーカリストという立場だったから脱退となったワケだが市場から見たらフロントマンがいなくなっちゃったらもうしょうがないだろって話。んでイアン・ハンターはその頃ミック・ロンソンと出会ってて一緒にやろうと意気込んでたからね…結局事故だか病気だから出鼻をくじかれてしまってイアン・ハンターのファーストソロアルバム「双子座伝説」で共演が実現しているけど、このセカンドアルバム「All American Alien Boy」にミック・ロンソンの姿はない。え?ってな話でさ、全然聴かなかったワケよ。ただ、まぁ、行き着く所がこういうニッチなトコってのはあって、モット・ザ・フープル好きだし、やっぱイアン・ハンターだし、ならソロもチョコチョコと聴いておくか〜って感じで中古で何となく集まってってしまうのだな。

 それで驚いたのは何とジャコパスがベース弾いてるってヤツ。え?ジャコパス?え??ってなるワケでさ、聴いてみるともう明らかにトーンも曲調も何もかもが違うワケ。紐解いてみるとほとんどの曲でジャコパスがベース弾いてるみたいで、バックに徹しているのが多いんだけど知っちゃうと気になるからさ、ベースばかりに耳が行ってしまってジャコパスか〜としみじみ。やっぱり偉人だし、こういうロックでのジャコパスって珍しいしさ、もちろん当たり前に弾いてるんだけど目立つトコロは多いよね。アルバム自体は歌もの中心ってかやっぱりイアン・ハンターって人も物哀しい人で、それがモロに作品に出てきててさ、ボーカリストだからモット・ザ・フープルのイメージ通りで崩されることはないんだけどもちょっと哀しい感じかな。何か…しみじみ来るアルバムだった。ジャコパスで舞い上がってたけど「Restless Youth」とかそのヘンの曲で哀愁を感じながらさ…、確かにコレ、ミック・ロンソンのギターだったらな…と思うもん。やっぱりロックって深いな。んで、イアン・ハンター…良いな。





Mick Ronson - Play Don't Worry

Mick Ronson - Play Don't Worry (1975)
Play Don't Worry

 最近はちょっと昔に比べてロックを聴く耳に変化が訪れているような気もする。耳が肥えたっていう言い方なのかロック感覚が老化したという感覚なのか、つまらないものと自分が興味の有りそうなものとを割と早く判別してしまうことが多い。何度も聴いてようやく判ってくるアルバムってのは確かに多くあるんで、そんな風に何度か聴いた程度で判断していっては勿体無いんだろうけど、それもある程度判ってきてしまっているからこそなのかもしれない。つまらないアルバムと評されていても作り手側を考えれば相当のエネルギーを消耗しているのだからつまらないなどと語ってはいけない部分もあるし。ただ、好みでないってのはそりゃそうだって話。まぁ、結構な年月ロック聴いてるからそりゃそれなりに分かるんだけどさ…。

 ボウイの相棒と言えば真っ先に思い付くのはミック・ロンソンというベタなチョイスです。割と自分もミック・ロンソンのソロ作品や経歴作品なんてのはあまり追いかけていなかったんだよね。ってよりも手に入れにくかったんでレコード探してる間にどうでもよくなってってしまった…ってのが正しいか。CD時代になった頃にはもうさほど聴かなきゃ的感覚も無くて中古で見かけた時に買った気がするな。結果的にはさほど熱心に聴くこともなく、こんなもんだったんだ…とお蔵入り。それを久々に引っ張り出して聴いているのが「Play Don't Worry 」という1975年のセカンドソロアルバム。

 冒頭から軟弱な音が出て来てホントにこれがアナログ時代に探し回らないといけなかった音なのか?なんて思ったものだが、今回もやはりその印象は否めなかった。音がチープなのもあるが初期のシンセをミック・ロンソンが自身で使いまくっててその分安っぽくなってしまって時代を感じてしまうサウンドになってるし、曲もどうもなぁ〜、という始まり。この冒頭の印象がアルバム全体の印象をあまり良くさせなかったんだが、今回はもうさすがにそういうのにも慣れてきてるから普通に順に聴いてたんだが、なんてことはない、マイク・ガーソンのピアノがクローズアップされる曲はボウイのそれと同様に圧倒的に世界観を作り上げているじゃないか。ミック・ロンソンもギタープレイに徹しているところはさすがにまだまだジギー時代のソロを聴かせてくれるのでモノ悲しく飛翔するプレイを満喫できてさすがだと思わせる。如何せん曲の面白さが足りないのと歌が弱いのはしょうがないか。メンツは結構揃っててさ、トレバー・ボルダーやマイク・ガーソン、エインズレー・ダンバーにトニー・ニューマン、もちろんイアン・ハンターなんてのまで参加している。

 まぁ、ただ言ってしまえば憂いのある曲やロックンロールもあるけどさほど面白みは無いな〜というのは変わらずの印象。大抵どのバンドの有名人でもソロ作品ってのはこういうのが常なのは何故なんだろう?それなりのメンツなのにな。やっぱりバンドってのはマジックが働くんだろう。どうしたってニッチな人向けのソロアルバム…そこまで行く人には多分相当愛を感じるアルバムだと思う。

David Bowie - Stage

David Bowie - Stage (1978)
Stage

 マイナー続きだったしサイモン・ハウスって言えば一番知名度上げたのはやっぱりデヴィッド・ボウイのバックだった時代だろうしとか、デヴィッド・ボウイって新作「Next Day」が出た時には完全にシーン復帰みたいに持ち上げられて時の人にすらなったけどその後は活動もなく、今じゃ新作「Next Day」もあぁ、あったなくらいにしか存在感が見当たらないというワガママなリスナーの思い込み。結局旧譜ばかりを聴くんだよなぁ、この手の人たちはさ。新作って出た時には何度も聴くんだが、その後聴くのはそんなの多くない。ただ、時間が経つとそれなりには聴いているんだが、馴染むまではね、時間かかる。そんな事を思いながらサイモン・ハウス繋がりで1978年にリリースされた「Stage」というライブアルバムなんてのを聴いてみた。

 1978年だからベルリン時代の総決算をしている頃のライブで日本公演なんかも有名だから古くから割と人気のあるアルバムだったんじゃないだろうか。デヴィッド・ボウイのライブ盤ってその前の「David Live」なんてのはあまり評判良くないし、「ZIGGY STARDUST」は純粋にライブ盤ってんでもないのと若きグラムロッカーの断片とも言える部分が強くて、色々な意味でバランスとれたライブアルバムってのは「Stage」くらいなものだった。アナログ2枚組の時は「ZIGGY STARDUST」の曲から始まって2枚目になるとベルリン系が始まって…おかげで2枚目はあまり聴かなかった記憶あるんだが(笑)、いつしかその曲順は実はライブの前半と後半を入れ替えてまして…、えぇ、それはお客様のおっしゃるようにポップな曲からじゃないと皆さん聴いてくれないんでね…なんて言い訳が通じてしまって、正にその通りに聴いていたリスナーの一人です(笑)。最初にこれを知った時、ちょっと驚いた。こんな地味なのからライブ始めてたんだ?つまんなそ〜ってさ。ベルリン作って芸術的だけどキャッチーさはないからさ、ガキの頃の自分なんかには全然響かないワケ。深くて重くてかっこ良いんだけどライブじゃ…ね、って感じ。実際「Stage」を聴いててもそう思ってたもん。印象変わったのはNHKのヤングミュージックショウのライブ映像からかな。なんか…ヘンだけどデカダンで面白いな、と。ルックス的にはともかく雰囲気がヨーロッパ的で、へぇ、こうやってスタートしてたのか、ってのがあったな。

 それから30年くらい経過してデジタルリマスター云々ってなってこの「Stage」も見直しが図られてライブの曲順通りに、しかも途中の抜けてた曲も入れてちゃんとしたライブアルバムにしようってことでリリースされたんだが、やっぱりしっくり来たね。まぁ、もう何年も聴いてたから新鮮さがあったと言うか、決してキャーキャーと盛り上がるライブじゃなかったんだな、ってのはわかった。終盤のステステあたりからも妙にかっこよくなってって、このヘンでデヴィッド・ボウイっていう人の面白さがわかってくるっつうか…。サイモン・ハウスのバイオリンとかブリューのギターとか色々あるけど、デヴィッド・ボウイの存在感が圧倒的で、パフォーマーなんだなと思う。本音を言えばもっと白熱したライブの方が好みなんで、ライブ名盤としては全然良いとは思わないけど、デヴィッド・ボウイという人の何たるかを知るには良い素材という感じで聴いてるかな。もちろん完成度は高いんでその辺のと比べちゃいかんけどさ。

David Live
David Bowie
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ZIGGY STARDUST AND THE SPIDERS FROM MARS - THE MOTION PICTURE
DAVID BOWIE
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High Tide - Interesting Times

High Tide - Interesting Times (1986)
Interesting Times

 90年代になりCDが一般化された頃から昔のアルバムをCDで再発しようという動きが活発になっていた。その時についでながらじゃないんだろうけど、隠れた音源やデモソースなど、またお蔵入りのアルバムなんてのをついでにリリースしてしまえ的な動きもあって、幾つかのアンダーグラウンドなバンドの未発表アルバムなどが陽の目を見始めた。自分なんかは趣味的に主にRepertoireレーベルばかりに注目していて、何せ過去のレーベル関係なしに何でもリリースしてくれたからありがたくてありがたくて…しかもボーナストラックにシングル曲とか入れてくれてさ、アナログ落としのものもあったりするんだがそれはそれで、聴くにはン万円ってカネ掛かってたのが3000円程度で聴けるんだから重宝したモンだ。片っ端から聞いてったもんな。そんな中の一枚にHigh Tideの未発表作品ってのもあった気がする。

 High Tideの「Interesting Times」という作品、作品っつうか3枚目のアルバムのデモ音源っつうか、トニー・ヒルとサイモン・ハウスで作った音そのままでドラムはドラムマシンでベースはトニー・ヒルが弾いててもちろんギターも歌もトニー・ヒルで、その他は全てサイモン・ハウスの手によるもの…70年代後半に作られたモノとか…。それが1986年頃に限定版のカセットか何かでリリースされた事があるらしく、それに目をつけたものが「Interesting Times」と言うタイトルでRepertoireからCDがリリースされたものらしい。当時はそんなに情報量ないからコレ何だろな~、ホントにオリジナルアルバムか?何かのデモとかそんなんじゃないか?なんていう疑念があったけど結局買ったんだよね。んで、聴いたらあのHigh Tideの迫力あるのとは全然違うし、がっかりした記憶がある。ネット時代の今になると、上記のようなリリースだったということもわかり、更にはHigh Tide再結成を目論んでいた二人によるデモソースで、本来はバンドとしてコイツを録音していこうというものだったらしいってことがわかったが挫折したようだ、ってこともわかる。なるほど、そういうソースだったのか。ならばしょうがない、と言うか野心的な意図があるならもう一回キチンと聴いてみるか…。

 「Interesting Times」、さすがにメイン楽器がギターとバイオリンってだけあって、かなり狂気の沙汰とも言えるくらいにヘンでバイオリンロックになっている。グルーブとかはないけどもうちょっと音の塊という形でまとめてくれれば結構な迫力のアルバムになったんじゃないかとも思うが、如何せん聴きにくい。やっぱりデモソースの延長でしかないから本質はわからないし、空想ではああなるんだろう、ってのはあるが出てくる音を聴くと何とも…ってな話。別に聞く必要もないんだろうなと。んで、昔はヘンなジャケットだったのが今はこんなジャケットで出てたんだな。でも、今じゃDL音源での販売しかなさそうだ…。



Gong - Angel's Egg

Gong - Angel's Egg (1973)
Angel's Egg

 何か自分が思ってるのと違う方向に展開されている本ブログはまぁ、いつもの事と言えばいつもの事なんだが、どうしてそうなっちゃうのかなぁ…サイケデリックとか気分じゃないと言ってるんだが、そっちの方に進んでいるんだよね(笑)。まぁ、いいか、適当に切り上げれば、って感じにいい加減に聴いているんだけど、音楽聴く時ってそんなもんじゃないの、って言うことにしてこれまたサイケデリックっつうかトリップ系の筆頭格にもなってくるゴング。筆頭格ってグレイトフル・デッドじゃないのかって話はさておき、スペイシーな世界観と言えばジミヘンかゴングです、はい。

 1973年にリリースされた訳のわからない宇宙感覚ストーリーの第二弾ともなる「Angel's Egg」なんてのを取り出してきます。何せゴングはカンタベリー出身という位置付けで聞いているから自分も結構な数集めたんだよね。んで全然理解できないワケ(笑)。そりゃさメンバーがどんどんと変わってって、主役のデヴィッド・アレンが抜けてしまってからの方がわかりやすい音楽ってのは当たり前だけど、その前はややこしいなぁ…特にこのラジオノーム三部作って厄介でして、こうなるともう音楽とかっていう次元を超越した映画のサントラにも相応しいくらいのアルバムになってるワケよ。即ちロックの世界からかけ離れてフリージャズと精神世界の融合ってな話で、それこそカンタベリーじゃないかって繋がりにはなるんだが、ちょっと極端に宇宙化が進んでて、この時代に宇宙ってのはやっぱり凄い魅惑的に映ったんだろうなぁ…、映画とかで聴けるような宇宙的な音の効果音を自分達で作り出してるんだもん。冒頭から宇宙船の中みたいな感じだし、歌詞とかもそういう設定になっているんだろうなと思うが、そんなふわふわとした感覚がず〜っと続く。面白いことにコレは苦痛に感じないと言うか、心地良く流れてくれる音楽で、多分あまりにも振れ幅が広くて劇場音楽的だから苦にならないんだろうなと。そういう意味では一級品のアルバムで、三部作にするだけの価値は十分にあったということだろう。

 アルバムの話ってもさ、後のピエール・ムーランズ・ゴングに近い音も出てくるけど総じて物語のサントラ的でバンドメンバーが云々とか楽器がどうのって次元を超えてる…スティーブ・ヒレッジのスペイシーな効果音作りが…とかそういうのはあるんだろうけどここまで出来上がっててしまうと何か云える次元じゃなくてさ、ホントサントラなワケ。何度も聴くか?ってアルバムじゃないけど凄いな〜と。

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Gong
Snapper UK (2007-09-11)
売り上げランキング: 74,342






Hawkwind - Hawkwind

Hawkwind - Hawkwind (1970)
Hawkwind

 サイケな時代の音ってあんまり真面目に聴いてないんだよな。やっぱラリってないと響かないのかもしれないってのもあってどうにも退屈になってしまうのが本音。知識としてあのバンドとかそのバンド化アルバムだったら、とかってのはあるけどじっくり聴いてサイケが好きだっていう事にはならないなぁ…。アプローチとして面白いとかあるけど、特にチェンバー系とか訳わからんしさ(笑)。まぁ、だからサイケデリックハードロックと言われてもあまりピンと来ないのはある。そりゃ聴いてるからイメージは沸くし、そうかとも思うんだが多分そこまで自分にゆとりがないんだろうと思う。ピンク・フロイドの作品ですら初期のはさほど熱心に聴かないもんな。ただ、ここのところの流れでちょいと行ってみますかってのがあったんで…。

 ホークウィンドのファーストアルバム「Hawkwind」は1970年にリリースされているらしいが、聴いてみて驚いた。これ、ホークウィンド?って。最初の「Hurry On Sundown」って曲なんかアメリカのレイドバックしたカントリー風味の作品でさ、スペイシーとかサイケとか全然違うじゃないか、っつう…。YouTubeで聴いてたんだけど何回か確かめてしまった…これアップするの間違えてるだろ?って(笑)。ところがそういうもんらしくて、次の曲とか始まってみると、あぁ、そうか、と納得するような曲調ばかりだったんでホークウィンドなんだな、と理解してきたけどさ、それくらいにまだ初々しいと言うかきっちりと宇宙に進むと決め手出て来たワケじゃないってことはわかった。ただ、その冒頭曲から後はサイケデリック…っつうかホント、スペイシーってのが相応しいんだろうなぁ…、淡々とワンコードとかワンパターンで繰り広げられる長尺な曲もあったり、かと思えば小曲として軽めのも会ったりするがまだまだ後に聴かれる王道スペイシーの域までは達していない…のは当然か。

 何かねぇ、狂気があるワケでもなくラリってるんだろうな〜としか思えないんだが、そういうワケでもないらしいから分からん。純粋にロックの一表現手段としてのスペイシー感とするとかなり頭おかしいだろ、ってくらいなサウンドだしさ、こんなのによくレミーも参加する気になったものだ。ピンク・フロイドやゴングの世界に近いんだが、どこか攻撃的ってのがホークウィンドの面白いトコロなんだろう。やっぱりハマり切れない自分がいるかも(笑)。ちなみにピンク・フロイドの「Cymbaline」のカバーやってます♪

5 Album Set
Hawkwind
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Pink Fairies - What a Bunch of Sweeties

Pink Fairies - What a Bunch of Sweeties (1972)
What a Bunch of Sweeties

 ロックってさ、やっぱり反抗の象徴であるべきだろ、とか…いや直接的なものじゃなくてもいいんだけど自分の中だけでも何かに反骨心があって負けてたまるかみたいなところを後押しするっつうかさ、そういうのがあって然るべきだし、軽く「ロックです♪」なんて言われてもフザけんな、ってくらいにしか思わないワケで、もっともそういう事を言いながらとんでもなくロックな人もいるので、表現しにくいんだが何か軟弱なもんが増えてる気がしてそう思った次第。反骨してりゃロックってもんでもないし、まぁ、やっぱエネルギーとかパワーってのは必要で、そこに天才的な音楽センスみたいなのがある人間ってのはそりゃ少ないんじゃないかと。でもロック界には昔からそういう天才がいて、しっかりとロックとして認識されているんだから面白い、っつうか深い。

 ピンク・フェアリーズのセカンドアルバム「What a Bunch of Sweeties 」は1972年にリリースされているが既にその奇人と呼ばれたトゥインクは脱退してしまった中途半端な3人体制でのアルバムなのだが、サイケデリックから進化したバンドっつうイメージがあったものが、もっと攻撃的な姿勢になってきている。もちろんサイケなスタイルの中でということなんだが、作品の粗さが凄くロック的でその筋には好まれるんだろうと。プリティ・シングスなんてのもそんな雰囲気だったし生い立ち的には似たような部分あるバンドなんだが、ピンク・フェアリーズの方がもっと奔放で野生的…そりゃメンバーの生い立ちからしてそうなんだが(笑)。ノッティングヒルゲイト周辺の激しさっつうのは自分の中ではモーターヘッドとかと共に定着している印象ですな。

 さてさて、この「What a Bunch of Sweeties 」というアルバム、一言で言えば退廃的なロックンロール。ただ、こういうのが凄く好き。これまでファースト「Neverneverland」とサード「Kings of Oblivion」を聴く回数が多くてセカンド「What a Bunch of Sweeties」はさほど聴かなかったので今回敢えて取り出してみたし、しかも何年ぶりなんだ?くらいに聴いてるから久々で面白いわ、これ、って燃えてきたもん♪なんかさ〜難しいことなくロックなんだよ、どっちかっつうとアホみたいにさ。それでいて白熱しているからかっこ良いし、音はメチャメチャガレージなサウンドそのままなんで粗ったいけどね。今の自分の気分にはコイツが似合ってたってことかもしれんけど、侮れないセカンドアルバム「What a Bunch of Sweeties 」だったな。ジャケットが他の作品みたいにインパクトあればもっと聴いたのかもしれないのに勿体無い。

Neverneverland
Pink Fairies
Universal I.S. (2002-07-18)
売り上げランキング: 181,323







Small Faces - BBC Sessions

Small Faces - BBC Sessions (1999)
BBC Sessions

 今の時代でもモッズってスタイルを好きなヤツとかいるんかな?多少はいるんだろうと思うが、何せ時代を経ていくとファッションも多岐に渡ってしまうんだから当然それぞれに紐付く人数ってのは減ってくるだろうし、その中で今時パンクなスタイルとかモッズなスタイルするヤツってかなり稀少品なんじゃないかと。街でもあまりパンクな格好とか見かけなくなってきたし…とかさ、女の子はまだ色々楽しめるから面白いと思うんだが男はコレって決めたらそれしか着ないワケで、それこそパンクならもうずっと革ジャンだったりモッズならモッズパーカーだったりするしさ、これからの季節ってそういうもんだろうし。そんな下らないことを感じながら60年代を突っ走ってくれたスモール・フェイセスです。

 1999年頃にリリースされた「BBC Sessions 」がこれまたとんでもなくかっこ良いとの評判で…、その頃ってそんなにスモール・フェイセスに傾いてなかったから気にしなかったんだが、オリジナルアルバムのほとんどを当ブログで取り上げてしまったので「BBC Sessions」を引っ張ってきたってことです(笑)。いや、ただ、コレさ、凄いわ。スティーブ・マリオットってホント、ロックな人だったんだろうな〜と。しかもあんだけ歌が上手いし歌えるから余計に凄くてさ、もっともっとハジけられたんじゃないか?とか思うけどそこは一発芸人的な部分が強すぎたのかもしれない。時代をまたいでは生きていけなかったっつうか…、まぁ、それでももちろんロック史では伝説の人だから残ってて嬉しいんだが、そのスモール・フェイセスの最初期からのBBCライブ集なので、生々しく響くパワーが恐ろしくかっこ良くて汗がほとばしる。こういう「ガツン」ってのがロックです。歌にしてもギターにしてもベースにしてもものすごいパワーだもん。アルバムなんかでも凄いなって思ったけど、こうしてライブで聴くとやっぱりキレ具合が違って熱くなる。モッズファッションってのも良いんじゃない?って。

 もちろんR&Bからの影響もあるけどブルースもあってそこにR&Rが入ってきて独特のスタイルが出来上がっている。それはもちろんスティーブ・マリオットの歌声に依るトコロが大きかったのか、バンドの音としての個性よりも圧倒的にそっちなのがこのバンドの不幸だったか、それでもこの「BBC Sessions 」に収録されている4年間のライブでは凝縮されたスモール・フェイセスを堪能できるのがありがたいな。オリジナルアルバムよりも絶対こっちの「BBC Sessions 」を聴いた方が良いもん。



The Pritty Things - Parachute

The Pritty Things - Parachute (1970)
Parachute

 英国ロック好きではあるけどまだまだちゃんと聴けてないバンドやアルバムはもちろん数多くある。こんだけ聴いて書いてて持っててもまだあるんだからキリがないよな…。70年代前後あたりと絞ってみてもまだまだそんなアルバムはたくさんあるんだから…そりゃさ、別に全部聴こう、聴けるとは思ってないんだが、ある程度は聴きたいな、ってのはあったワケ。でもね、一番なのは大好きなアルバムやバンドをじっくりと何度も何度も口ずさむレベルまで聴き込むってことなんだよな。もう忘れてしまった感動かもしれないが(笑)。

 プリティ・シングスの1970年作「Parachute 」は初期プリティーズのラスト作に位置するアルバムだろう、そして金字塔の一つにも挙げられている作品、らしい。ってのは自分では随分前からこの「Parachute 」という作品はレコードで聴いてたんだけど、あんまり響かなかったという不感症だったんで、今更ながら何か云えるか?って話です。まぁ、流れで久々に取り出して聴いてるんだけど、何となく好みではないか?って思うが聴いているとそれが変わっていくので面白い。英国ロックらしい雰囲気とかアルバムとしての完成度とかはもちろん凄いな、ってのはあって、初っ端からヘヴィーな楽曲で「おぉ?」って思わせるし、かと思えば素晴らしく美しいメロディラインで甘く奏でてくれるのもあったり、モロに英国だな〜みたいなのも出て来て音的にはバラエティに富んだ作品、そうだなぁ、メジャー級のバンドらしいってところがちょいと欠け落ちたB級に近い感覚…マンダラバンドとかそんな感じ。もちっとバンドの骨子がきちっとしていれば多少ブレても受け入れられたんだろうと思うけど、どこかモッサリした感があって人気や評価は低迷中な感じ、まぁ、わかる。その分好きな人は好きだろうとは思うが…、ロック史の中でも大抵名前は出てくるバンドではあるし。まぁ、印象はそんなトコなのだが、ヒプノシスのジャケットに包まれ、ノーマン・スミスのプロデュースでアビーロード・スタジオでの録音とどっからどう見てもメジャーバンドの風格なのだ。

 しかしカラフルな色を持つ作品だ…。「Parachute 」では本来のプリティーズの音楽性ってのはあまり気にする必要がないのだろう。音楽作品として仕上げているからバンドのカラーが後ろに引っ込んでしまってアルバムという作品のために必要な曲を演奏しているという様相が強い。そこで個性がどこまで出てくるかって話だが、バンドメンバーが次々と脱退してしまった「Parachute 」ではバンドというよりも音作りが優先されているおかげでその個性が薄められたんだろう。だからアルバムとしては評価高いけどプリティーズとしてはどうなの?ってなるし、難しいよなぁ。こんな作品誰もも作れないんじゃないか、ってくらいのアルバムのレベルの高さなんだが…。とか色々思いながら聴いてて、でも何か凄くパワフルで熱気に溢れたアルバムだなって感じるからやっぱかっこ良い。そして聴いていくとどんどんとその美しさに聴き惚れてくるから面白い…、やっぱり浅はかに聴いた程度ではわからないアルバムのひとつなのだった。

Parachute-40th Annivesary Edition
Pretty Things
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売り上げランキング: 371,518




The Who - Tommy

The Who - Tommy (1969)
トミー

 これまで色々なアルバムを聞いてきたけど、3桁に近いくらい聴いたアルバムとなるとそんなに多いものではないだろう。大抵の人はそんなアルバムすら存在しないと思うし、あっても何枚か程度しかないんじゃないかな。自分はどうなんだろ?とふと思い浮かべてみてももちろんロック王道のバンドから思いつくが、それでも全部のアルバムがそうというワケでもないから、30枚もないんじゃないかなぁ…とか考えたり。そんな中、先日ブログ仲間の記事に触発されて自分トコで書いてないことに気付いたアルバムがあったのでコレ幸いとばかりにまたしても聴いてしまった。いや〜、好きですねぇ〜、好きだから聴いてたのもあるけどバンドで全曲コピーしてやってたってのもあってコピーするのに散々聴いたってのが大きい。結果アルバムごと何回も聞くようになっちゃって…それでもまだ聴くと感動するんだから面白い。

 The Who「Tommy」、言わずと知れた1969年のロック史上ベストアルバム的な中には必ず入ってくるアルバム、そしてロック史上初のロックオペラアルバムでもありトータルコンセプトアルバムの象徴とも言われるし、The Whoの名声を確立した作品とも云える。更に言えばオリジナルアルバムから発展して舞台オーケストラ版、映画版、ブロードウェイミュージカル版と姿を変えて何度もリメイクされる古典劇にすらなってきている。物語の内容は映画「トミー」を見てもらえれば一番分かりやすいだろうな〜と思うが、先ほどネットで調べてたらWikiの解説が結構わかりやすくてよろしい。概ねそんな感じなんだけど、でも何だこれ?ってお話に代わりはなくってですね(笑)、個人的にはあまり歌詞を重要視していないのもあって知っている程度。やっぱり音です、強烈だったのは。

 …と言っても最初は「Tommy」のどこが良いんだ?って思ってて辛かったしなぁ…、大抵この手のアルバムは自分の耳と各種評論との差が大きくて理解できなかったものが多い。まぁ、The Whoそのものがそんな存在だったんだが、いつしか凄く面白いアルバムだってことに気付いてきてバンドで全曲コピーとかやっちゃうワケで(笑)、もちろん全部完コピできる程じゃないので適当なんだが、やってると何かこう…分かるんだよね、The Whoの連中が「Tommy」で燃え上がっていく様子がさ。映画「ウッドストック」で一部だけ見せられても強烈だったんだが、それが「ワイト島のザ・フー」あたりで全曲見れるでしょ、「See Me Feel Me」の狂熱ぶりは聴いている方よりもやっている方が圧倒的に恍惚とするし、心地良いんだよ。これぞロックって感じでガツンガツン出来るからさ。ところがスタジオ盤「Tommy」はそんなに燃え切らないで進む…その分音が良く出来てるんだが、このギャップってのは凄いよな。でも、わかる。

 「Tommy」は基本的にアコースティックなアルバムだし、ストーリーを成り立たせるための短い曲もあり、楽曲中心ではないスタイルでの作られ方なのだが、そこに「Eyesight To The Blind」というブルースメンのウィリー・ディクソンのカバー曲をそのままの歌詞で持ってくるというのはストーリー構成的に見事なチョイスだ。映画でのクラプトンバージョンは大きく変化しているけど、元々R&BのカバーはThe Whoが得意としているトコだし、さすがだなと。まぁ、そういう要素のおかげでアルバム一枚を一曲として捉えて聴いていたので今でも聴くとそのまま最後まで…ってなる。途中ギター持って弾きながらとか。

 そういえば「Tommy」もデラックス・エディションがリリースされててピートのデモ音源…これはまた今度紹介するだろうけど、とんでもないデモがそのままパッケージされていたが、今度は更に強烈なスーパー・デラックス・エディションが出るらしく、ブルーレイによるハイレゾ音源はともかく、新たにライブが丸ごとパッケージされているようでなかなか面白そう。…とは言え、多分アムステルダムのライブだろうな〜とか予想はつくし、既にとんでもないレベルのソースも出回っているから初めてって感じでもないだろうけど、嬉しいリリースになるね。やっぱ凄いアルバムだな〜「Tommy」。

Tommy
Who
Umgd/Mca (2013-11-11)
売り上げランキング: 21,808




The Kinks - Muswell Hillbillies

The Kinks - Muswell Hillbillies (2013)
マスウェル・ヒルビリーズ+13<デラックス・エディション>(紙ジャケット仕様)
 へぇ、キンクスの1971年の「マスウェル・ヒルビリーズ」って作品がデラックス・エディションでリリースされるんだ…ってのを知ったのは割と最近…ってか全然知らなかった。キンクスはかなり好きなバンドの部類に入るのだが、初期のアルバムなどはもう何回も何回も手を替え品を替えでリリースされまくりボーナストラックがどうのとかモノラル・ステレオバージョンとか米英盤云々とかシングルが…とか凄いワケ。60年代のバンドってのはどうしてもそういうマテリアルがたくさんあるからやれば何でも出来ちゃうんだろうけど、そんなに着いて行くファンって多くないんじゃないかな。大多数は音楽が気に入って聴いているワケだからそりゃ色々聴ければ良いだろうけど、全部である必要のない人の方が多い…人ってよりそこまで追いかけるバンドが多くはないってことだ。それも昔みたいに時間を開けてリリースされるならともかく、今はもう大人買いターゲットだしさ、纏めて出るから集めている人は大変だろうと。まぁ、たかが知れた金額かもしれないけどさ。

 愚痴はともかくキンクスの1971年のアメリカンカントリー・ブルーグラス風味に仕上げた痛烈な社会風刺は相変わらずな傑作「マスウェル・ヒルビリーズ」。キンクスの面白さに気づく前まではこのアルバムもかったるい作品の一つでしかなかったんだけど、良さが分かってからはRCA時代ってのは結構好きでして…、その最初の作品が「マスウェル・ヒルビリーズ」なんだがどうにもやってることはカントリーチックなくせに凄くキンクスらしいという不思議が良くてハマる。元々40年代のボードヴィルな世界が好きなレイ・デイヴィスなのでそのヘンを持ち込んでカントリータッチにしつつ軽快に皮肉って多才ぶりを発揮してる。結果、どの曲も世界に名だたる名曲にはならないが駄作のない佳曲揃いの傑作に仕上がっているさすがの一枚。アルバムジャケットから雰囲気、ロゴのカッコ良さなど何処をとっても古臭いんだが、やっぱり大道芸人歴50年を誇る人の才能は違う。

 しかし久々に聴いたんだが、どれもこれも口づさめるってのは…?ハマって聴いてたからその時に覚えちゃってるんだろうけど、それにしても…、いや、面白いアルバムです。ホント、名盤とかってんじゃなくて良いアルバム。キンクスの面白さってのは人に伝えようと思わないもん。何かわかる人だけ分かって聴いている方が絶対楽しめるし、この面白さってわかんない人は絶対わかんないからさ。キンクス分かる女の子なんて最高だね(笑)。いや、話逸れたけど、コレをダサいとか軽いとかつまんないと言って外しちゃうの、どうぞどうぞ…って。自分は楽しみますね(ムフフ…)♪







Jimi Hendrix - Winterland

Jimi Hendrix - Winterland (2011)
Winterland Winterland

 没後43年、それでもまだまだ第一線でロック界に君臨し続けている天才ジミ・ヘンドリックス。本ブログでも何度も何度も登場しているのだが、活動遍歴4年しかないワケで、スタジオアルバムは限りある代物でしかなく、アウトテイクスやデモなども存分にリリースされまくり、他とのセッション活動もワケの分からないものまで含めて多々発掘されている。まぁ、存在しうるものはほぼ全てリリースされているんじゃないかという勢いで、中には作品と呼べないものまでリリースされている。権利問題などが全然管理されていなくて今でこそある程度親族が管理しているが、それでもどうしようもないものも多々残ってて、特にライブものなんかは酷い有様。今後そういうのも増えていくのだろうが、ジミヘンの場合はワケ分からん(笑)。ま、そんなのどうでも良くてスゲェな〜ってのを幾つか聞けたし、中でも今日はウィンターランドのライブを聴いてみた。

 今では「Winterland」という5枚組、ないしは4枚組のBOXセットが知られているが、コアなリスナーにはオフィシャルで全公演を収録した「3 Nights at Winterland」なんてのも出ていたようだ。昔は簡単には聴けなかったんだが、今じゃ見事なリマスター音源で地味のギタープレイを堪能できるのは良いね。このBOXセットは完全収録じゃないのが残念だけどエディ・クレイマーによるリマスターってことで作品の信頼性を上げている。確かに見事な音の作り込みで仕上げてあって迫力満点のジミヘンのライブを楽しめる音になってるね。

 自分の思い出話…、高校生くらいの頃からジミヘンは聴いてて、何かスゲェな…ってのはあってさ。もう幾つかの編集盤やライブ盤もリリースされてたからチョコチョコ聴いてたもんだ。その中で「Jimi Hendrix Concerts」ってのがあって、何か凄いワケよ。このライブの熱さの塊というかエネルギーの塊が強烈でかなり聴いてたもんだ。んでとある時に「Live At Winterland」ってのが出て、聴いたらどこかで聴いたような演奏もあって…、あぁ、このライブからの抜粋だったのかと。それで俄然1968年のウィンターランドのライブっていうものに興味が出たのが最初。他にも大好きなライブっていくつもあるんだけど、トップ3に入るくらい好きだね。そんなこともあって「Live At Winterland」を結構聴いてたら、その内ウィンターランドのライブってのは三日間やっててね、って話になるワケでさ、じゃあ三日間とも聞けたら良いな〜なんてのも願望としてはあったもんだ。まぁ、裏モノで手に入ったんでさっさと聴くのだがやっぱりそれぞれ面白いハイライトがあって良かったものだ。そして改めて思ったのはオフィシャルで採用されているライブバージョンは凄いから選ばれていたってことも理解して、よく出来てるなと。今の時代は全部を出すことで価値が上がるんだろうけど、昔は凄い演奏をセレクトしてまとめてもっと凄いライブ盤を作っていたものだってこと。どっちも魅力はあるが、自分はそうやってウィンターランドにハマってった。

 久々に聴いて…やっぱりこの人は凄い、ってのと一番白熱した時期のライブのひとつだよな、ウィンターランドってさ、と。

Jimi Hendrix Concerts
Jimi Hendrix
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3 Nights at Winterland
Jimi Hendrix
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Kate Bush - Whole Story

Kate Bush - Whole Story (1986)
Whole Story

 アーティスト=芸術家、ミュージシャン=音楽家として捉えている。ロックの場合はそのどちらもの才能が必要とされることも多くて度を超えるとそれはコメディアンになるのだが(笑)、概ね、ミュージシャンという枠組みに当て嵌まるのだろうと思う。ライブなどが強烈な場合はパフォーマーになるが、ミュージシャンの範囲内だと思ってるのでそれはともかく、アーティストという部分だな、ヘンなのは。ヘン、ってのはさ、表現手法が突出しているというか個性的と言うか、あまりにも普通を演じることでアーティストになっている人もいるのだろうが、先日のルネッサンスなんかは明らかにミュージシャンだから良いけどさ〜とか。

 大好きなケイト・ブッシュ。今回はベスト盤「Whole Story」なんてのを…。明らかに誰がどう見てもどう聴いてもヘン、であるワケでして、アーティストなんだよね、この人は。元々パントマイムやバレエをやってたからって事が大きく影響しているから、それを含めた自己表現力があったっていうお話。ところが本人が作り上げる音楽も完全に音楽家のそれではなくってアーティストの作り方、音楽だろう。そこに歌詞による英国的なお話が創作されているという正に芸術家の領域で活躍する人。その分精神的な疲労が激しいってのはよく分かるお話になる。だから「Dreaming」なワケか、納得(笑)。

 ベスト盤と位置付けられている「Whole Story」だけど初っ端の鮮烈な一曲「嵐が丘」はボーカルが再録されていることでわかるようにファースト・アルバム「The Kick Inside」の同曲と比べるとかなり洗練されたアーティストな歌になっていることに気づくワケでして、ここでの収録はやっぱり本人ももっと表現力の溢れた歌にしたかったんだろう、それが出来る時期に来ているからという再録だったんだろうと邪推。アーティストは常に変化を求めるからアルバムにしても何にしても作る時間があり続ける限り作り直し続けるらしい。その偏執狂的側面が顕著に出ているのがケイト・ブッシュの場合は「Director's Cut」というアルバムで、再録だけで出来上がっているアルバム…やり直したかったんだもん、ってお話。それができちゃうのもさすがだが(笑)。

 「Whole Story」はね、各アルバムを跨いだケイト・ブッシュ・ワールドが楽しめるからベスト盤だけどアルバムとしての統一感に優れた作品だと思う。今の時代ならiTunesで曲並べなおせば?みたいな話かもしれないけどこの統一感は好きだな。ついでに当時はビデオクリップ集も出ていて、今じゃYouTubeでそのまま見れるんだが、どうよ、このアーティスト具合。どこかヒプノシスに似た世界が見えるのは英国のアーティスティックな世界観だから?何か現実世界から切り離れた浮遊した世界を楽しめるのがケイト・ブッシュを好むトコロだろうか、ロックの歴史が長くなれどここまでの傑出したアーティストはもう出てこないだろう。正に愛すべき変人♪










Renaissance - Renaissance Live in Concert Tour 2011

Renaissance - Renaissance Live in Concert Tour 2011 (2012)
Renaissance Live in Concert Tour 2011 [DVD] [Import]

 こんだけ何でも溢れてくる時代になるとどうにも色々と追い掛けきれないものが増えてくる。もっとも年を取るにしたがってモノへの執着心が無くなってくる部分もあってアレコレと狂信的に探さなくなったってのはあるんで、時代の流れなのか歳のせいなのかわからないんだが…思えば先日も誕生日を経過したばかりで、幾つになったな〜なんて思うとそんな年頃って昔は想像できかなったな〜などと。随分と大人になったものだ、とか今でもこんな程度か、などと自分を情けなく思う部分といろいろあります。ただ、基本的に成長していない気がするのでもうちょっと大人にならないとと思う部分はあるかなぁ…。

 2011年のルネッサンスがDVD「Renaissance Live in Concert Tour 2011」っての出してた。まだマイケル・ダンフォードが健在なのでアニー・ハスラムと二人でルネッサンスを名乗れている頃、という言い方になっちゃうんだろうが、何とこのDVDでは中期の名盤「Turn of the Cards」と「Scheherazade」を完全演奏してくれていてそれなりに話題になったハズ、なのに自分はノーチェックだった?う〜ん、ま、いいか、今見れたから(笑)。そうだな、正直に書くと、アニー・ハスラムが歌ってくれさえすればそれはルネッサンスの楽曲として聞けるからメンバーはどうでも良い、とすら思う。それだけ音楽的に高尚なものだったからという意味になるのかな、クラシックと一緒で譜面的によく出来ているから演奏者が変わっても良いってことで、歌は替えが利かないけど演奏はね。そうやって名盤なり名曲なりを時代を経ても伝承させていくなんてのがロックの世界でも起きてくると良いんだが…、なんて思ってしまう。ルネッサンスの「Renaissance Live in Concert Tour 2011」を見ているとそういう感覚もアリかと。

 昔「Turn of the Cards」とか「Scheherazade」のレコードを探している時はもう全然見つからなくてさ、レーベルが違ったからこの二枚だけ出てこなかったんだよ。アメリカ盤のレコード入手して聴いたんだけど凄く良いアルバムでさ、トータル感が凄いんだ。それで何度も何度も聴いたなぁ…。だからもちろんしっかり刷り込まれていて、今回DVD「Renaissance Live in Concert Tour 2011」で見てても何ら違和感なく聴けているってのはルネッサンス側の演奏やアニー・ハスラムの歌もレコードと大して変わらなかったってことだろう。ある意味驚異だ…何せ35年くらい前と同じなんだから。一方ではアルバムというものがきちんと残されてさえいればいつでも聴けるということにはなる…ライブだからといって異なるわけじゃないから。どっちもアリなんだが、こうして2011年のライブなんて見てるとやっぱ音も画像も良いからありがたいよな。どうやって演奏してるとか歌ってるとかわかるし。

 やっぱ「Turn of the Cards」の最後「Mother Russia」と「Scheherazade」の大作は圧巻です。今見ると取り立てて複雑なことをしているワケでもないんだけど組曲的な展開とか美しさが圧倒的で聴きながら夢が見れる、そういう世界が味わえるバンドは今の時代までそんなに多くはない。英国のプログレ伝承者達くらいかな。そういうのもあって古き良きを知るにはとても良いライブ。

Turn of the Cards Scheherazade



Tarja - Colours in the Dark

Tarja - Colours in the Dark (2013)
Colours in the Dark

 Nightwishと言えばやっぱり今でもターヤ時代の人気が圧倒的であろうけど、そうだなぁ、音楽的にはターヤ末期の「Once」あたり以降の方が風格と品位を増していて王道感があるんで、自分的には好みかな〜って感じ。ボーカルでは圧倒的にターヤだけどね。そんな両者の良い所をきちんと出せたのが先日のフロール・ヤンセンとのツアーなんだが、ライブアルバムとか出すのかな。出してほしいけどさ。んで、ターヤと言えばそろそろ新作アルバム出すんじゃなかったっけ?って思って見てみると出てた出てた。

 既に芸名はTarjaのみになっているようだが、新作「Colours in the Dark 」が相変わらず多数のアルバムジャケットで並んでいる。何がどう違うとかどこのがどうとかもうわからんし調べる気にもならんから適当にどうぞ、って感じ(笑)。まぁ、今時こういうので全種類制覇するぞ、なんていうファンもいないだろうから果たしてどういう意図でのジャケット違いなんだろうか?ボーナストラックも含めての収録曲違いによるジャケット違いだったらまだ有り難みがあるけど、発売国の違いだけだろあまり意味ないし…ま、いいや、気にしないでおこう(笑)。

 「Colours in the Dark 」を耳にして思うのは、あ、メタルのターヤが戻ってきてる?って印象。これまでのソロアルバムではメタル色はあったけどもっとシンガー的な要素が強くてピアノとか歌い上げとかそういうんだったからさ、冒頭からメタル持ってくるってのはやっぱりそこに回帰しているってことかななんて期待する。二曲目もメタルだし…と聴いているとほぼメタルで固められていてなかなかよろしい。今更歌についてどうのもないくらい安定しているし聴きやすいメロディばかりで楽曲の凝り具合もNightwishとは違うけどきちんと展開もネられているものが多くて秀作と言えるだろうしね。こういうの聴いてるとNightwishにこだわらない活動の方が良かったのかな、と思う。もっと多彩なターヤが表現されていて確実に広がりを見せているもん。そういう意味で別に期待して聴いたわけでもないけど、結構良かったアルバムに仕上がっているのが得した気分。

 しかしアマゾンで同時に出て来たWithin Temptationへのゲスト参加シングル「パラダイス(ホワット・アバウト・アス?) 」の方も気になるなぁ…ゴシック・メタル界の現存する歌姫二人でのデュエットって結構身震いするよ…。

Colours in the Dark カラーズ・イン・ザ・ダーク

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ReVamp - Wild Card

ReVamp - Wild Card (2013)
Wild Card

 ふと思った。行き詰まる音楽と進化する音楽ってあるんだ、と。古い感覚からすると音楽が行き詰まるなんてこと考えられなくて必ず進化していくものだし、行き詰まるんじゃなくてひとつの形として完成していくってのがあるだけだったから。簡単に言えばトラッドやカントリー・ブルースなんてのも進化系もあるけどひとつの形に留まったものがそのまま今でも引き継がれてスタンダードになっている。ところがゴシック・メタルやドゥーム系などに至っては進化系が考えられず、かと言って留まれるほどのステータスも持てず行き詰まっている感がある。実際どうかは知らないけど、行き詰まる音楽形態ってのはやはりひとつのアイディア、流行りでしかないのかなと。そこが好きなリスナーはどう進んだものか…となるんだが。グランジなんかもその形態のひとつだったけど確実な終焉があったからケリ付いたのかもしれない。結局流行りものだったってことになるのか。

 上記戯言とはまるで関係がないんだけどReVampというバンドの新作「Wild Card」がリリースされていた。ご存知オランダからシンフォニックメタルバンドAfter Foreverのボーカリストとしてシーンに登場したデカい女性のフロール・ヤンセンがバンド解散後に自身で組んだバンドのセカンドアルバムとなるワケだが、何せ前年から衝撃的にすら思えたNightwishのツアー要因として活動していたから一体いつレコーディングしたんだ?とかスケジュールの確認しちゃったりしてね(笑)。どうもバンドが新作の準備をしていたところにツアーサポートの依頼が入り、即刻Nightwishを選んだようで、バンドはそのまま曲作りとレコーディングに突入したらしい。何とも素晴らしいバンドの機動力と信頼力。2013年春頃に一旦Nightwishのツアーに間が空くのでその間の二ヶ月前後でボーカル録音終了という様子だ。作詞作業や曲の習得なんてのはネットでツアー滞在地でやってたんだろうけど、Nightwishの曲だって覚えたりするワケだから結構大変だったろうな〜と。若さの特権か…ってほど若くもないんだからやっぱり根性だろう。

 音を聴きながらそんな事を思ってたのだが、そもそも自分の中でReVampってあんまり音の印象が強烈じゃなくて、どうだっけな、ってのが大きかったんだが「」を聴いてみると、うん、そうか、納得だった(笑)。ただNightwishでは出てこない表現力なんかも駆使しててそれはそれでバンドとして機能しているんだなと。パワーメタル要素なんだけど初っ端から、何かヘン…バンド側が凝りまくってたのか曲が緻密に練られてて一筋縄では進まない展開でその複雑さに聴き辛さすら覚えた次第(笑)。そんな曲ばかりじゃないけど、どの曲も練られてて完成度は高い。特に中盤以降はパワーメタルからシンフォニックへと進んでいてこれまでのキャリアと今のNightwish的要素も入れているかのように振れ幅を広くした音が展開されてて面白いかな。ただ、やっぱり、上述のような背景で作られているからか歌とバンドがどうもしっくりとハマっていない…ってかもっとハメ込めたんじゃないか?っていう気がする。多分気のせいだけど(笑)。しかしこの手のは何度も聴くのが難しいなぁ…。




Pink Floyd - Comfortably Numb

Pink Floyd - Comfortably Numb (1980)
Wall

 やっぱりやる気の無い時に聴く音楽として最高なのはピンク・フロイドしかないっ!ってなことを勝手に思ってるワケでして…とは言えどもピンク・フロイドってのは好きなバンドのひとつなので結構アルバム単位では本ブログには登場してしまっているのだな…、でも、相当な頻度で聴いているんだよね。ここのトコロはさほどでもなかったんだけどこないだからずっと頭の中で鳴っているのがあってさ…、何気にギターを爪弾きながらコピーする気がないままに弾いているといつしかラインをなぞっていたりして、あぁ、頭の中で鳴ってるもんな〜とか(笑)。

 Pink Floyd「Comfortably Numb」、ご存知アルバム「The Wall」に収録の名曲…多分David Gilmoreの作品史上最高傑作だろうと思う。もちろんRoger Watersとのデュエットがあって名曲たらしめていたワケなのでロジャー・ウォーターズのソロツアーでも当然のように登場しているし、その際にロジャーは当然自分のパートしか歌わないのだが、やっぱりライブのハイライトとして登場するワケでして…、この曲の凄いトコロは…ってかPink Floyd全編に言えるんだけど、基本的に普通にフォークギターで奏でるようなコード進行での曲ばかりなんだよね。それが何故かもの凄く神秘的な雰囲気にまで昇華してしまうところが彼らのマジックなワケで、更にギターソロですら歌の一部として完璧に完成されているのも「Comfortably Numb」の特徴的なトコロですな。

 ふと思い出してちょっと前のギルモアのソロライブの時の事を思い出したのだな。そういえば…って。何を?って言うとさ、このソロライブってオフィシャルのDVDも出ているんで簡単にYouTubeでも見れるんだけど、David Bowieが歌っているのがあってさ…、アレをボウイが歌うとどうなるんだ?みたいな興味があって当時結構ヤキモキして探した記憶あって…、そこで聞けたのは「?」ってなメロディだったんで(笑)。まぁ、ボウイらしいっちゃボウイらしいんだけど、ちょっと雰囲気出しきれなかったんかな〜みたいな感じ。んで、2002年頃には本当に驚いたんだが、ケイト・ブッシュが歌ってるんだよね、「Comfortably Numb」をさ。コレもまた無茶苦茶興味津々でさ…ケイト・ブッシュも大好きだし、どんなんなんってるんだろ?って思うワケ。今の時代、簡単に見れます、コレ。まぁ、昔も探して聞いたんだが…、こちらはフォークギターとピアノでの演奏にケイト・ブッシュが歌っているっていう構図で、残念ながらケイト・ブッシュらしいぶっ飛んだ歌唱での歌にはなっていなかったっていうのはあるけど、何かロックの歴史を感じるものだったなぁ。面白いのはフォークギターを弾いてケイト・ブッシュに歌わせていたギルモアがギターソロになるとエレキを持ち出してあのソロをキメてくれるっていう…。

 1980年の「The Wall」ツアーで見られる…この名曲では、ギルモアとスノーウィー・ホワイトのギターの掛け合いが壁の上で見られるというハイライトも忘れられない…それはロジャー・ウォーターズの単独のベルリンライブでも再現され、そのスノーウィー・ホワイトとRick Di Fonzoとの掛け合いが聴けて感動的だった…そして最近の極めつけはロジャー・ウォーターズのロンドンでのライブにギルモアが飛び入りしてギターを弾いているヤツ…これオフィシャル出てる?その間にライブエイトもあるか…。いやいや、ホントにね、時間が経てば経つほどに深みの増してくるバンドってそうそう無い中で、ピンク・フロイドってのはかなり異質で、どんな時でも楽しませてくれる不思議…、Comfortably Numb♪











Paradise Lost - Tragic Idol

Paradise Lost - Tragic Idol (2012)
Tragic Idol

 まだちょっとやる気がない〜っつうかやるせないな〜ってのは引き摺ってて…、疲れてるな〜、何でだろ?歳か(笑)?いや、多分遊び過ぎなんだよね、ただ単に(笑)。ロックを聞いている元気がない、ってだけなんだが、それでもどこかやるせない陰鬱に惹き込まれる音ってのに呑まれている自分なのだった…。もうちょっと浮上したいってのがあったんで、本日はMy Dying Brideほど落ちていかないってことでParadise Lostにしておきました。

 2012年作の「Tragic Idol 」というアルバムで、もう大御所だしキャリアと共に出てくる音も割と変化していったのもありながら、最近の作品ではそれらのキャリア全てが総括されたような音を出しているとは聞いていたものの、熱心に追いかけてはいなかったんで聴くのはちょっと久々かも。冒頭から確かに暗いし陰鬱ではあるが、音そのものはかなり元気なダークメタルで、歌だってヘヴィだからさほど陰鬱ではないのか。メタリカのUK版と考えると一番すっきりするんだよなこのバンドって。英国版ってのが重要でそこには重厚な重さとか美学とかが入ってくるから思い切り重さの室が異なってくる。そして悲しいことにその方が心に染み入るってのが問題だ(笑)。

 Paradise Lostは割と色々聞いてきたけど、この「Tragic Idol 」って結構良いんじゃない?アルバム的にさ。初期のゴシック的というメンからしたらかなり進化しちゃったけど、その分やっぱり融合されていて攻撃性もメランコリック性も兼ね添えているし不思議な存在になってる。自分もこの手のが聴けるようになったんだな〜と免疫力が付いたことに軽く驚いている(笑)。ただ、まぁ、ちょっと前までの作品の方が好みではあるけどさ、「Tragic Idol 」も良いよ。十分に落ち込めるもん(笑)。




My Dying Bride - A Map Of All Our Failures

My Dying Bride - A Map Of All Our Failures (2012)
A Map Of All Our Failures

 な〜んかな〜んにもしたくないな〜って気分でして…、音楽すらも聴きたくないな〜って気分な時もあるんです。今がその時でして、単に疲れているとか気分が乗らないとかそんなトコロなんだが、文章書くのすら面倒で(笑)。そんな時に書くな、って話だが、そんな時ってどんなんが良いかな〜とか考えている辺りが長年ブログを書いていて染み付いてしまった性、とことんイヤな気分のままの音楽って…、あるんだなぁ…と。

 My Dying Brigeって英国のゴシック・メタルバンド…ドゥームメタルになるのか?よくわからんが、とにかく暗くてドゥーミーでとことん落ち込ませてくれるってのがあったから試しにとばかりに聴いてみた。こないだ出た新作「A Map Of All Our Failures」ってのらしいが、一体どんなnだろうな〜と興味出てきてしまって聴くんだけどさ、これはもう確かに何もしたくない〜って時に何もしたくなくなるくらいの音楽だ(笑)。こんだけ人を無気力にさせるメタルってのも相当考えて作っているんだろうと思うとどんだけ暗いんだ?とか思うのだが…。

 冒頭からこんなにゆっくりとしたリズムというかリフと言うか…ブラック・サバスよりも遅くて重くて陰鬱で半音進行ばかりで…その昔はデスボイスばかりだったらしいが、そりゃそうだろう、デスボイスの方が似合う音だもんなぁ、これ。更に絶望感が募ることだろう事は容易に想像が付く。そんな新たな発見…と言うか、ここまで絶望的だとは思わなかったし、それがまた何作も出してて市民権を得ているってことにも驚くし、世の中どんだけ病んでるんだ?とか思うが、今の自分みたいにその世界が大変心地良いと思う場合もあるワケだからなるほど、人間の心理を見事に表現していると言える。

 何せそんな聴き方だから来歴も何もさほど知らない。ただ、その陰鬱さに惹かれて聴いているだけなので…、でも、英国だからパラダイス・ロストとかも同じ世界感ではあるか…と思うとなるほど、興味深いな、って部分は出てくる。初めての経験ですな、こういう音世界は。それでいてメランコリックなメロディがあるところが不思議な魅力ってのがわかるのだが、よくこれでメジャーなバンドになっているもんだ…それにしてもジャケットが素晴らしい…。




Scotty Moore - The Guitar That Changed The World!

Scotty Moore - The Guitar That Changed The World! (1964)
The Guitar That Changed The World!

 エルビス御用達のギタリストと言えばもう一人…ご存知スコッティ・ムーアですな。デビューから全盛期を支えたギターマジシャンの一人で、どんだけのギタリストたちに影響を及ぼしたことか…。自分達の世代ではちょっとかけ離れていて伝説の人でしかないのだが、英国から出てくるロックミュージシャンの皆が皆当然ながらエルビスを聴いていて、その脇で鳴っているギターサウンドに耳を奪われていたってのは有名なお話。多分、普通に聴いていて普通に聴けてしまうという所があまり引っ掛からないトコロであって、それって大変なことなんだよな、実は。でも昔のロック好きな人間はエルビスに惑わされずにギターに耳奪われたっていう…そのセンスからして違います(笑)。

 エルビスの存命中にスコッティ・ムーアのソロアルバムとしてリリースされた「The Guitar That Changed The World!」という作品、内容は当然エルビスが歌っていたことで世に知られた楽曲を自分なりにアレンジして…それもたいていは思い切りカントリータッチにシフトして歌はゴスペル的に、という感じな作風でロックアルバムってよりはカントリー・アルバムな作風。その分スコッティ・ムーアの本領発揮と言う感じでエルビスの時に聴けるR&Bとの融合的な要素はほとんど聞かれることなく純粋な白人アルバムに仕上がっている。その辺、ちょっと面白くて、じゃ、どこがエルビスのサウンドだったんだ?みたいなさ。やっぱりエルビスの歌い方が黒人風味強かったから融合作品になったんだろうとしか言えないんじゃないかと。そう思えばエルビスってのは単なるシンガーじゃなくて天性のミュージシャンだったってことがわかる。フム。

 それはともかくこういうカントリータッチな作品って自分はレス・ポールさんの作品くらいしか聴いてないからアレだけど、アメリカってこういうんだよな〜とつくづく思う。そして時代性を感じるんだが実際は1964年のリリースだからかなり時代から外れた音だったんだろうとは思う。ギター的にはもちろん凄いんだけど、この凄さってなかなか捉えにくいなぁ…。世界が違いすぎるからだろうか(笑)。





James Burton - Early Years 1957-69

James Burton - Early Years 1957-69
Early Years 1957-69

 エルビスの復帰後のバンドを支えていたことでも有名なジェームズ・バートン、そのおかげでこの貴重な時代、ジェームズ・バートンの全盛期でもあった時期に他のセッションがあまり目立つトコロでは残されていない、と言うかセッションレベルはあるけどコレというアルバムに当たらない…ことはないのかな。自分がアメリカのしかもカントリー周辺の事を知らなすぎるだけだろう。ジェームズ・バートンのキャリアの中で一番ロックに近づいたのがエルビスとの活動だったと言う方が懸命かもしれん。いや、エルビスのライブ盤聴いてて、そのギターのカッコ良さに痺れてしまってさ、ジェームズ・バートンってこんなカッコ良かったんだ、ということに再度気付いて…、何か纏めて聴けるのあるのかな、とか探してみたり。結局エルビスのアルバムとかライブ盤が一番能力発揮している感じなんだが、それでも、ってことで。

 ジェームズ・バートン名義で纏めてある「Early Years 1957-69」という作品。エルビスとの活動が1969年ころからなのでそれまでの初期活動を纏め上げた代物で、それこそジェームズ・バートンの名を一躍有名にした「Susie Q」から様々なセッションが入っているのでキャリア総括するには割と便利なCD。今聴くとどうしても古臭い音でギターの音もエッジが立って聴けるというものでもないんでオールディーズな音でしかないのがちょっとね印象が変わらないんだが、その辺は「Elvis Live」というライブ盤の音の立体感は見事だったと言うべきだが、それをきちんと聴き取れる耳を持ってない自分も情けないものだ(笑)。

 それでも当然ながら大抵の曲ではオープニングがギターからとかオブリガードやソロも普通に入っているし、リフなんかも考えられているのでなるほど、当たり前に聴いていたこういうロカビリーのバックの音ってやっぱ面白いなと。コードとか音の関係とかわかってないと出来ないしさ、アメリカのギタリスト的にカントリー風味もたっぷりで、そのヘンがちょいとロックとは異なるアプローチで軽快なサウンド。ジミー・ペイジとかこういうの聴いてやってたんだから見事だよなぁ…。アメリカってこういう職人気質なカントリーのギタリストがいるのが面白くて、簡単に弾けたりするもんでもないからやっぱそれなりの土壌があったワケだろうし、エルビスも基本カントリー入ってるし…、今ならブライアン・セッツアーくらいしかこういうのは思いつかない。そんなサウンドを多種多様纏めてあってもうちょい音が良けりゃってのがあるが、ジェームズ・バートンという人のキャリアとギターを聴くには丁度良いね。でもやっぱ「Elvis Live」のプレイが良いわ。








Elvis Presley - Elvis Live

Elvis Presley - Elvis Live (2006)
Elvis Live

 やっぱね、ロックンロールの帝王でしょ♪まぁ、昔から変わらないんです、コレは。普通に…普通にってか世代もあるんだろうけど、やっぱり普遍的なかっこ良さとカリスマ性からしてエルビス・プレスリーになるんだろうと。帝王と言えばエルビスでしょ。他に思い当たる人はいないんで、まぁ、異論は少なかろうと。今時の若い世代とかどうなんだろ、エルビスってさ。自分達もそうだったけど単なるアイコンなんだよね、ある意味。レコード聴いたりビデオ見たりしても何となくピンと来ないのもあったしさ。それでもロカビリーってかっこ良いな、なんてのはあったけど、今時はどう映るもかね。ジェームズ・バートンのギターとか聴いてかっこ良い〜弾いてみよう!なんて思うんだろうか?もしくはエルビスみたいに踊って歌ってみようか、なんて振りするのかな?

 「Elvis Live」という2006年にこんなかっこ良いジャケットで寄せ集めのライブが結構良い音で出ていて、ベストライブ的なモノかな、ってことで面白そうだったんで登場です。まずさ、やっぱジャケットからしてエルビス!ってか帝王でしょ。恥ずかしいとか色々あるんかもしれないけど、かっこ良いもんね、見てて。中身がどうとか言う前にこういうカッコ良さがロックだね。そんで何気にCD流してみれば、ちょっと驚くばかりのカッコ良さにビビるんじゃないか?おいおい、こんなかっこ良いのか?って。「CC Rider」から「Johnny B Goode」…この「Johnny B Goode」なんて過去最高に速い演奏と歌なんじゃない?ってくらいにテンションの高い演奏で、エルビスの早口と歌声の良さとギターのフレーズの正確さとカッコ良さ…コレ、普通弾けないだろ。紐解いてみればこの寄せ集めライブ集って69年頃から70年辺りのライブらしいので、決して全盛期でもないし、どっちかって言えばもう過去の人になってた頃でさ、それでいてこんなに白熱なワケ?しかもカントリースタイルも健全でやっぱ実力の程が違う。地力があってこそのスーパースターで歌は上手いしバックも完璧だし、そこにカリスマ性とスター性、見事だ。

 「Elvis Live」は寄せ集めらしいが、ライブセットそのものと言っても通じるような楽曲後世になってて序盤はハードに攻め立てて、カントリー風味なども入り、幾つかのカバーも入ってショウを盛り上げて終盤に突入という、実際にはこんなライブを通してやったことはないだろうけど、聴いてて何か盛り上がってくる感じで嬉しい。ロックってこういうもんだろ。いつも聴いてたら飽きるけど、久々にこういうの聴いたらやっぱり自分、ロック大好きだな、と実感。かっこ良くなきゃね。




B.B.King - King of the Blues

B.B.King - King of the Blues
King of the Blues

 帝王と名付けられる人は大抵が黒人ってのはなかなか気にしなかったけど面白い発見だ。まぁ、王様と帝王の差ってのはあるからどれもこれもってワケじゃないけど、今回もブルースの帝王と呼ばれて相応しい人、B.B.Kingの登場ですが…、King of the Bluesって言うと3大キングか?っていう単純な発想になっちゃうのでちょいとアレコレ考えてしまうんだが、実際どうなんだろ?一般認知…一般じゃなくても良いけどブルースの帝王として相応しいのってB.B.Kingなんじゃないかと。フレディ・キングでもアルバート・キングでもないしマディとかはちょっと違うし、やっぱそのヘンは貫禄とか気品とかもあるのかも。なんせ本業が牧師さんというから人格者、品の良さなんかも伴ってくるのだろう。ってことでB.B.Kingです。

 アルバム的には実は1960年リリースの「The King of the Blues」というそのままのタイトルの作品を聴いてた…聴いてたってもYouTubeで全曲聞けたからそのまま流してたんだが、これがまたかなりハマっちゃってさ、B.B.Kingのギターって歌の合間にスクィーズするくらいのものであんまり長々とソロを弾くってのもないんで、コイツを聴いてたらちょっと楽しめた…のは結構普通にギターを弾いてくれているんだよね。序盤は特に心地良いフレーズがどんどん出て来て、そうか…あのへんもこのヘンもこういうギターの影響でB.B.Kingからの影響ありと言われたワケか…と妙に納得したり。今までB.B.King的フレーズって言われても一音でキュイーンくらいかと思ってたからフレージングで影響なんて気にしなかったんだよな。

 そんなワケで結構面白く聴いちゃって、アルバムは簡単に手に入らないんで、じゃあ何が?ってなるんだが、これくらいになるともうアルバム単位で手に入れるの大変でさ…、ボックスとかベストとかそんなんばっか。そもそも何枚アルバム出てるか知らないし(笑)。まぁ、1960年近辺ならいいのかな、ってことで適当に聴くも良しってことで同名タイトルのBOXセット「King of the Blues」なんてのも出てるからそのヘンで良いかも。B.B.Kingのギターってギターがこう…息継ぎしながら歌ってるんだよな。そんだけのゆとりと余裕が歌と共に出てくるトコロが独特で、更に恒例のホーン・セクションも古くから使ってるからこれだけ幅広くブルースが奏でられている中でも唯一の音を出せているのはさすが帝王、か。

ブルース・アンソロジー (Can't Kick the Blues)
B.B King
Not Now UK (2011-07-07)
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Michael Jackson - Off the Wall

Michael Jackson - Off the Wall (1979)
Off the Wall (Spec)

 ポップの帝王と呼ばれたのは何故かポップアイコンを象徴する白人ではなく、黒人のマイケル・ジャクソン。何でだろ?ってかポップとポップスってのは使い分けるものなのか?しかしポップスの帝王ってのはあまり聞かないのでポップの帝王であるマイケル・ジャクソンに匹敵するほどのアイコンが存在しないってことか?言われてみればそうかもしれない。マドンナあたりならそういう称号が与えられても良いのだろうがどこか違う…それは多分音楽の才能ではない部分の評価が大きいからだろうか。とするとポップスの帝王という称号は宙に浮いたままだ。「King of Pop」と呼ばれたのはあくまでもマイケル・ジャクソンなワケで、ブラコンの帝王とかならわかるけど…、多分白人黒人の域を超えて愛されたアメリカン・ポップのアイコンという意味もあっての称号なのだろう。

 自分がマイケル・ジャクソンを知ったのはもちろん「Thriller」の頃で、その時もその前の作品「Off the Wall」を聴け、くらいの批評が多かったんだけどそんなに幅を広げられるほどの年齢でもなかったし今でもマイケル・ジャクソンの「Thriller」は大好きなのだが、それは音楽が好きなのかマイケル・ジャクソンが好きなのかという問いかけを自分にしてみるとただ青春時代だったから、という回答意外の何者でもなく、音楽としての興味があるワケでもない、と思う。でも、全部知ってるワケで、あまりにも普通に流れているワケだから好き嫌いとかじゃなかったもんな…。だから「Thriller」以外のマイケル・ジャクソンってあんまりよく知らない。そりゃ売れてたから話題になるしアイコンだしってのはあったが、真面目に聞いたって話でもない。やっぱ黒いの苦手だしさ(笑)。

 1979年にリリースされた「Off the Wall」、実質のソロアルバム一枚目と言われる作品で、ジャケット見てても全然良さそうに見えないし、もっさりしててあのマイケル・ジャクソンにしてはちょっと…というような雰囲気だから食指は動かなかったな。どこかで何かで聞いたことはあるんだろうけど、全然印象に残ってない。ただ今回帝王か〜ってことで売れてからのアルバム群からじゃなくて「Off the Wall」をチョイスして聴いてみたんだが…、ビックリでした(笑)。「Thriller」と大して変わらないアルバムだったとは…。話題作りとしてはポール・マッカートニーやスティービー・ワンダーの作曲が入ってるってのもあるし、そもそもクインシー・ジョーンズプロデュースだから「Thriller」そのものだし、マイケル・ジャクソンも思い切りファルセットバリバリの独特の音節での歌い回しでさ、曲も良く出来たポップスでキレの良いサウンド…こりゃ名盤だわ(笑)。「Thriller」好きなら「Off the Wall」も好きだろ、普通。ちょっとびっくりした。売れてからのアルバムよりも全然良いよ、これ。

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Michael Jackson
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James Brown - Sex Machine

James Brown - Sex Machine (1970)
Sex Machine

 気の向くまま、テーマを見つけないままフラフラと聴いている今日此頃…、このパターンで聞いていくとやっぱり著名なアルバムを手に取る事が多くなるのでブログに登場しているアルバムばかりになっちゃうんだよな(笑)。やっぱさ、マイナーなものとかニッチなものってのはその辺を意識して聴く事が多くてまだまだ普段から聴くアルバムになっていないものが多い。他の人から見たら十分におかしいだろ、ってアルバムもあるんだけど、それはそれとして(笑)。ちょっと帝王マイルス・デイビスを聞いたので帝王って称号を付けられているミュージシャンって多くはないよなと思って思い付くままにアルバムを手に取る…。

 1970年にリリースされたあまりにも有名なジェームス・ブラウンの「Sex Machine」。冗談みたいなゲロッパが有名で、本物のゲロッパを聴く前から冗談で知ってたんで本物聴いた時にはかなり衝撃的だった…本物ってかフルバージョンで、って意味ですが。今となってはどういう形で聴いたのかあまり覚えてないんだが、まだまだファンクやソウルや黒いのなんて全然興味なくて理解もしていない時に聴いて…、へぇ〜って感じだったな。いつしか聴く音楽の幅が広がっていき、それでもあまり黒い音は耳にすることなく…、それは今でもそうなんだけど、ロック側にいながらも名前を聞く黒人ミュージシャンのものは何となく聞いている。だからディープには知らないけど、印象的なアルバムとかはね、聞いたかな。その中ではあまりにもエグすぎてやっぱりロック側にも名前が通ってくるハズだ、っていう貫禄を味わったのがジェームス・ブラウン。

 アルバム「Sex Machine」はとにかく冒頭の「Sex Machine」からしてグリグリで強烈。しかもライブバージョンだから10分以上やってるワケで、それもワンコードに等しく、ジェームス・ブラウンの掛け声とバックの応答する声で出来上がっている強烈な曲。ロックではこういうのは出せないし、この雰囲気もファンクならでは。そしてこのアルバムの頃からはバックがJB'sだから余計にファンク色強くて…、だからジェームス・ブラウンのファンクってのはもうここに集約されている。好きなライブ盤の一つに「Love Power Peace Live At The Olympia Paris 1971」というのがあって、1971年のパリの発掘ライブ盤なんだけど、これと本作「Sex Machine」はもうぶっ飛びもの。多分この頃の他の作品も強烈だろうと思う。まだ聞いてないけど…そういう意味でまだまだ楽しめるアルバムはたくさんあるはずだ。正に黄金期とも言える時代、そして帝王と呼ばれていく…決して平坦な人生でもなかっただろうしスターというワケでもなかったはずなんだが、帝王…、うん、たまには良いかもね。

Love Power Peace Live At The Olympia Paris 1971(ジャケットは2種類あります)
James Brown
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Miles Davis - My Funny Valentine

Miles Davis - My Funny Valentine (1964)
My Funny Valentine

 もう何年もブログ書いてると周辺の方々にも自分にも色々な変化…環境の変化だったり人生の変化だったり様々な変化が生じてきたりするのは当たり前の事だが、先日も古くからのブログ仲間が紆余曲折を経て新たな人生を歩み始めたと知った。自分自身はブログを多分8年くらい書いているんでその頃からど真ん中は変わってない気がするけどやっぱりそれなりに変化はあるんだよね、そりゃさ(笑)。ただ、いつもロックに…ロックじゃなくても良いけど音楽とか何か自分が立ち戻れるトコロがあって…、それでどこか救われる、見失わないでいられる、なんてことがあるのかもしれない。あんまり考えたこと無いけど(笑)。ちょっとね、たまたまなんだけどそんな時にテレビドラマで流れたのがマイルス・デイビスでさ…、あぁ、なんだっけなぁ、これ…って。そんなにマイルス・デイビスをじっくりと聴き尽くしたこともないしアルバムを聴きまくったこともないのに、トランペットの音と旋律を聴いて多分マイルス・デイビスだな、ってわかるくらいに唯我独尊な世界を持つ人ってのはやはり凄い。クールなんだよな、多分。ジャズ界で他のトランペッターって大変だろうと思うよ、こんな人がいたらさ。

 1964年にリリースされたライブアルバムの名盤…なんだと思う、「My Funny Valentine」。表題曲は有名なアレなんだけど、昔からジャズメンの手にかかるとどんなポップスでも名曲でもなんだかわからないジャズ曲に化けてしまうという不思議、どこが「My Funny Valentine」なんだ?ニコが歌ってたアレだろ?とか突っ込みたくなるんだが、それがジャズの良いところ、奏者の腕の見せ所だしバンドの感性の見せ所。早い話がコード進行だけが曲の形態を保ってて、それに沿ってテーマはあるけど後はフリーセッションっていう話でね、これがまたクールなんだ。80年代に一躍有名になったハービー・ハンコックのピアノが正に雫が溢れるような繊細さで鳴ってて、もちろんマイルス・デイビスのペットが研ぎ澄まされた空間を更に飛翔させて…、ロン・カーターとトニー・ウィリアムスがそれを冴える…ジョージ・コールマンのテナーがマイルドに絡み…とホント、素敵な空間。ジャズアルバムってほとんど即興のライブ盤とも言えるんだけど、正真正銘の客を前にしたライブ盤はテンションが違う。1964年の録音でここまで臨場感と緊張感溢れる音で録れるもんなのか?と驚くばかりの録音でさ、それもまたロックの世界では信じられない。まだビートルズが出て来たばっかりの頃にこんだけ完成されたライブやってるんだから。

 いつもそうなんだけど、こういうのを何枚か聴いてリラックスする、ちょっとだけ大人の気分に浸る。足りないのは美しい女性だけ…とは言い過ぎだが(笑)、グラス傾けて聴いていると心地良いよねぇ…、そんなに浸るような人生もないんで結局ロックに戻るんだけどさ、この辺は聴いて損しない音楽です。



Buddy Guy - Rhythm & Blues

Buddy Guy - Rhythm & Blues (2013)
Rhythm & Blues

 今のところロックの世界での最年長ってのは多分ストーンズが代表格になるんだろうが、それでも60歳過ぎたくらいか。ロカビリー時代の人もいるけど、まぁ、それはともかくとして、驚くのはブルースの方で、多くが若くして天命を全うしていたり古過ぎて既にいなかったりするのだが、とんでもないジジイがひとりいる。バディ・ガイだ。B.B.Kingも80歳くらいだっけ?現役っちゃあ現役だけどある意味歳相応かな〜って感じだから長生きして楽しませてください、って感じだけど、バディ・ガイはぶっ飛びだ。今でもロック界に殴り込んでくる勢いのプレイで…ってかブルース・ロッカーだろ、この人は。歳を重ねてもこんだけできるんだぜ、そしてその分厚みも増してるから誰も太刀打ち出来ない領域に突入中。全盛期のジミヘンそのままをやってる人という認識が一番しっくり来るんです。

 何と76歳にして新作ブルース・ロック2枚組アルバム「Rhythm & Blues」だ。2枚組だぜ、全く…しかもゲスト多数。だからと言ってゲスト陣に助けられてのアルバムじゃない。しっかりと自分のカラーでのアルバムでゲストはあくまでもゲストでしかないという位置付けで、どんなヤツが来てもバディ・ガイのギタープレイで軽くぶっ飛ばしてくれているのが気持ち良い。どんなジジイだ、全く。エアロスミスとかキッド・ロックとか軽くあしらってるし(笑)。歌声にしてもギタープレイにしても何ら調子が悪いところはないし、現役バリバリでともすればかなり傑作なアルバムなんじゃないか?っていう作品だ。歳と共にどんどんと作品の質が上がっていくってのが凄い、そしてどんどん自分が好む音になっていくんだから…。いや、ホントに全盛期のジミヘンが目の前でやってる感じなんだよ。あんなトリッキーじゃないけどさ、こうあってほしい、ってトコにきちんと音が入ってくる…気持ちの良いギターが入ってくるんだもん。トーンも最高で、フレーズだってお得意の手癖だけなんだが、気持ち良い。コレ、重要。聴いてて、「よし、来い!」ってトコロで絶対来る、いいねぇ〜♪

 こういうギターってコピーできるんかなぁ〜なんて思う。何度もこういうのに挑戦したけど自分じゃまるで出なかった…破片すらも真似できなくてさ、もう根底から違うんだと実感してて、それ以来この手の音は大好きだけど聴くだけだな。どんだけ弾いても弾けないんだもん。ブルース大好きで弾くんだけどさぁ〜、インギーとかの方がまだ簡単なんじゃないか?なんて思ったり(笑)。いや、結局自分にギターの才能がないだけなんですがね(笑)。気持ち良いんでもう一回聴こう〜♪










Ana Popovic - Can You Stand the Heat

Ana Popovic - Can You Stand the Heat (2013)
Can You Stand the Heat

 驚きのユーゴスラビアの女性ブルースギタリスト、Ana Popovicが来日するらしい。そんな情報を見つつ、へぇ〜と思ったら新作出してた。結構なペースで出すもんなんだな。それとも自分の時間間隔の問題?この人も割と多作でどんどんと作品出してくるんで早いと思うのだが、それはともかく、まだまだ色々なことにチャレンジしていく姿勢は旺盛なようで、アルバムごとに結構カラーが異なるのは面白い。アメリカ人だとひとつ決めちゃうとそのまま、ってのが多いからブルースなんてのはその典型になるんだが、ユーゴスラビアってお国のせいかどうかわからんが、アグレッシブに挑戦する姿は良いね。

 新作「Can You Stand the Heat」ではブラスが入ってきてかなりソウル…ってかブラコン的な作風に仕上がってる感じだ。ギターが入ればそれは完全にブルース・ギターそのものなんで、どこかの黒人ファンクバンドにブルース・ギターが参加しているような感じですらある。そこを狙ってるのかもしれないけど、更にそれがグルーブとかではなくって軽快でダンサンブルな作風になってるから軽くてポップなトコロがまた面白い。自分の好みで言えば全然好みじゃないけど、こういう音の出し方とかアリなんだろうな、と感心する。んで、ギター弾けばこれかよ、ってくらいブルースなんだから困る(笑)。彼女、ブルースギターの可能性を最大限に発揮していけるのはどこまでか、なんていう試みをしているようにすら感じる。その内レゲエにブルース・ギターとかやるのかな(笑)。

 その背景にはギターもともかくながら不思議な美貌と歌唱力の確かさってのがあるんだろう。商品的に見ればそんだけ才能があって本物志向ってのはもうしっかりと撃ちだされているのだから他の訴求点から攻めて市場開拓しても面白いだろう、ってな話か。プロもとか見てると本人もそういう路線も悪くなさそうな感じで出演してるからさ…、しかし場末の酒場でこんなエロいオンナが普通にブルース・ギター弾いてるってのはかなり衝撃的だろ。しかも弾いてるギターの音色やフレーズまでもがいやらしく聴こえるんだからしょうがない(笑)。








Chris Duarte - My Soul Alone

Chris Duarte - My Soul Alone (2013)
My Soul Alone

 アララ…、この人新作出してたんだ、と気づくことはよくある。今回も見たこと無いジャケットだな〜と思ってたら新作を2月に出していたらしい、半年以上知らなかったんだ、自分、と苦笑い。まぁ、いつ聴いても良い人だから悔しくもないし新作出てすぐ聴くって必要もないから気楽ではあるし、これまたまるで作風が変わるとも思えない人なので安心して聴ける、逆にいつ何を聴いても同じだから新作である必要すらないのだが、それはもうだからこそ多作になってくるんだろう。CD売らないといけないし旧譜だけでは売れないし、やっぱりだからこその新作だもんな。…とか余裕で見てたら、なんと2枚組のライブ盤まで出てしまっている。ライブ盤あったら面白いだろうな〜と思ってたんでコレは嬉しいね。

 Chris Duarteの新作「My Soul Alone」です。ライブ盤は「Live」ってタイトルらしいがまだ聴いてないんで今回はスタジオアルバムの「My Soul Alone」の方。ある種大御所だよな、ここまで安定した作品だと。相変わらずレイ・ヴォーンばりの歌声とストラトから弾き出される軽快なブルース・ギターがかっこ良い。危なげなさ過ぎて面白みに欠けるってくらい安心してワイルドなギターが聴けるってのも面白い。ただ、色々な試みをやってるみたいで、単にブルースの枠に収まらないチャレンジは多々聞かれる。ソウルフルだったりバラードでのブルースだったらいゴチャゴチャとしたニューオリンズ風味だったり軽快なカントリー風味だったりと割と作風は多様だ。それでもクリス・デュアーテという人の個性が真ん中に通っているから全然アリな音になってるのが自信だろう。どういう形でもこのギターが聴ければ楽しめるってのはさすが。

 こんだけ弾けるのはもう証明済みなんだから異色のコラボ的なセッションとかやったら面白いのになぁ…とか考えちゃうね。ロジャー・ウォーターズのクラプトンやベックみたいに誰かそういう人のサイドメンのギタリストとして参加するとかさ。ソウル畑の連中とジャムるとか…、なんかもう二皮くらい剥けてほしいと思う人だ。まぁ、このままで全然好きだけどね。ホント、安心のギタープレイで心地良い♪

Live
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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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