Michael Monroe - Horns & Halos

Michael Monroe - Horns & Halos (2013)
Horns & Halos

 出た出た新作♪ どうせいつもと変わることのない単なるロックンロールなんだろうけど、わかってるけどそれでもやっぱり気になって聴いてしまう。90年代の不毛な時代に比べれば21世紀に入ってからの作品の充実さはやっぱり嬉しいものです。ただ、どれもこれもそんなに何度も聴くってことがないのはバンドとしての深みがないからなんだが…、いや、ハノイ・ロックスのシンガーのマイケル・モンローです。この人、音楽的才能があるわけじゃなくてロックンロール大好きでパンクとロックンロールを足したサウンドの伝承者でしかないのかもしれないけど、カリスマ性があるから良いソングライターがいつも付いている。それを歌うから当たりもあればハズレもある…、ハノイ・ロックス再解散後は充実した活動していて、それまでやってみたかったバンドの連中、と言うかハノイ・ロックス大好きなバッドボーイロックバンド系の連中が自分のバンドも一段落しちゃったから…ってとこで一緒に組んだりすることがあってジンジャーや今回はドレゲンというメンツを右腕にアルバムをリリースしている。そのウチアンディ・マッコイも参加してほしいんだが(笑)。

 新作「Horns & Halos」はバックヤード・ベイビーズのドレゲンを片腕にして…ってかドレゲンの趣味なんだろうな、っていう作風な気がするのだが、かく言う自分はバックヤード・ベイビーズなんて聴いたことないので何とも(笑)。ハノイ・ロックス以降のそれ系のバンドはあまり聴いてないんで、どう作風が違うのかもあんまり気にしたことないし、ハノイ・ロックスあればいいか、って思ってるからさ。ただ、ルックスの悪さ加減はどれもいいんじゃない、って感じ。きっと才能溢れるかっこ良いバンドなんだろう。そんなのをキチンとマイケル・モンローもチェックしていてそれなりの年月を経てもシーンに残ってるってことはやはり才能あるってことで一緒にやってるようだ。

 これまでのマイケル・モンローの作品と大きく異なることはやはりないんだけど、音が分厚い、ってかきちんとプロデュースされた音になっててバンドが上手い…上手いバンドとのマイケル・モンローってあんまり聴くことなかったから新鮮だけど、それらしさがちょっと欠けたか?どれもこれもノリの良いロックンロールばかりでかっこ良いなぁ…サミ・ヤッファのベースがグイグイとドライブしててギターはなるほど、ロックだ。歌も相変わらずなので多分ホントにマイケル・モンローがやりたい音が出来上がってるんじゃないかな、好きだもんなぁ、こういう音。70年中期のパンクとロックの中間くらいの音、そのまま。ライブだと映えるんだろうなぁと思うばかりの曲でドレゲンってごきげんなロック書くんだな。足りないのはちょっとしたメランコリック風味、か。ハノイ・ロックスと比べたら=アンディ・マッコイなのだが、それはそれでいいのかも。ちょっと何度か流して聴いてたら馴染んできた…、うん、ソロ作の中では結構な上位に位置する作品になってるんじゃないか、これ。








Baker Gurvitz Army - Live in Derby 75

Baker Gurvitz Army - Live in Derby 75 (2004)
Live in Derby 75

 器用貧乏なロックバンド…と言っては語弊があるのかもしれないが、いつだってかっこ良いハードロックを奏でてくれるくせに全然表に出てこない愛すべき兄弟、ガービッツ兄弟。彼らの数多いバンド遍歴の中で、一番著名な人物を引き込んで間違いなく浮上する瞬間を狙ったバンドが今回のBaker Gurvitz Armyであろう、と思う。Gun〜Three Man Armyとハードロック一辺倒なキャリアを築き上げてきたガービッツ兄弟が、一時期はアフロに走っていたクリームのジンジャー・ベイカーをドラムに据えてお得意のハードナンバーを繰り広げていったトコロだ。セカンドアルバム「Elysian Encounter」からは専任のボーカリストとしてMr.Snipsを迎え入れて目一杯ハードロックテイストを振りまいたサウンドを繰り広げている。

 1975年のダービーで行われた発掘ライブアルバム「Live in Derby 75 」なんてのを引っ張り出して聴いているが、やっぱり相変わらずのハードロック全開で、スタジオ・アルバムとは迫力と熱気が異なるライブ盤ってのは当たり前だが、かなり70年代のライブならではの雰囲気が出ている…即ちアドリブやインプロパートが強調されている部分もあって一曲づつのプレイが長い。ところが元シャークスのMr.Snipsもその辺は手慣れたもので、ボーカルが沈黙しているというシーンはさほど多くもなく、きちんとバンドのアドリブアンサンブルに参加しているというのは見事。お得意の抜け切らないが先の太いボーカルが良くも悪くもBaker Gurvitz Armyというバンドの顔になっていることで、ガービッツ兄弟は演奏に専念しているが、ジンジャー・ベイカーもまたしっかりと全力を尽くしてバンドに貢献している姿も聴いて取れるので、中途半端な腰掛けバンドではなかったというのがわかる。

 熱いライブです。そしてエイドリアン・ガービッツのギターが冴えたライブでもあるのと、意外なことに鍵盤が目立つのも音楽性の幅の広がりだろうか。トリオ編成を得意としていたガービッツ兄弟からしたら5人編成など結構な編成だったんじゃないだろうか、その分音に厚みは滅茶苦茶出ているが、ジンジャー・ベイカーのドラムがアレなので音数が多すぎて耳障りという気がしないでもないが(笑)。しかしクリームの曲までここで演奏する必要あったんかなぁ…、かなりゴツゴツな感じで演奏していて明らかに手慣れていないような演奏ぶりで、どうしたって比べちゃうような同じアレンジだから余計に不利なんだが、まぁ、しょうがないか…「White Room」の最後のソロが無いってのはかなり欲求不満に陥るんだがな(笑)。ライブそのものはやっぱり一辺倒なスタイルで攻め立てて終わるというパターン、やや冗長な感じはあるけどこういうのはアリでしょう、うん。

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Jack Bruce - Live '75

Jack Bruce - Live '75 (2011)
Live '75

 聞き手がエネルギーやパワーを感じるバンドって実はバンド側のエネルギーやパワーの消費が激しいとも言えるワケで、即ちエネルギー保存の法則が働いているワケだ(笑)。だから大抵そういうエネルギッシュな濃いバンドは長続きしないし、そのバンドが終わった後のメンバーのソロ作なんかを聴くと実に大人しい作品が多くて大抵盛り上がらずにつまらないアルバムとして評される。ジャック・ブルースという人ですら当てはまる構図だったようで、もちろん音楽的にベース的にハードな事はやっていたりするけどクリームほどの白熱ぶりはないワケで、まぁ、そりゃそうかと。いつまでもあの世界を求めてはいけない…。

 クリームが解散してから精力的にソロアルバムやセッションアルバムをリリースしてきたジャック・ブルースが1975年頃に面白い面々を集めてライブを行っている。ギターにストーンズを離脱したばかりのミック・テイラー、鍵盤にカーラ・ブレイという布陣。スタジオ・アルバムはリリースされなかったけどライブ盤「Live '75 」が出ていた。聴いてみるとちょっと意外な感じの音で、どっちかっつうとフュージョンに近いかもなぁという雰囲気だが、今に至るまでのジャック・ブルースの音からすると、まぁ、わからなくもないか。いつもギタリストにそれらしい人物を持ってきてセッションアルバムとかライブとかを行うんだが、それが毎回テクニカルな人ばかりなのでどうしてもフュージョンに近い音になるのだろう。自身で歌も歌うからヴォーカルはいらないし、だから故ベースだけ弾いていれば楽しめるというのもあるか。メンツに期待するほどの音が出てこないライブだったのがちょっと残念だけど、まだまだ発展途上なセッションだったのかな。簡単に言えば皆が皆個性は出してるけど目立つ方向ではないし、音楽的にここだ、というツボを見つけている感じでもない。

 結局この人、クリーム以降は細々とした活動ばかりになってしまってメジャーシーンに躍り出てくることはあまり多くなかった気がする。ゲイリー・ムーアとジンジャー・ベイカーと一緒にやったのくらいは話題になったが、それくらい。再結成クリームの時はクラプトンの威光で実力を再度示したという部分があるが…。深堀りしていくと実は相当いろいろな人とセッション活動しているので面白さはあると思うんだがそこまでハマりこめないってのもあるし、どうにも勿体無いと言うか孤高の人と言うか…。






Cream - Farewell Concert

Cream - Farewell Concert (DVD)
Farewell Concert [DVD] [Import]

 ギターを弾きまくれる人、弾きまくれるバンド、弾きまくった作品ってのは実はそんなに多くないと思う。インストモノじゃなくてバンド単位でアルバムとしてそれが成立するものって多くないからか、割と限られてる気がするんだよね。商業主義が目立ち始めてからは余計にそういうのは少なくなってるし、そりゃ商品なんだからある程度は聞きやすくないと…ってのはわかる。だがしかし昔はそういうの関係なしにリリースされていたんだよなぁ…、それが伝説になったバンドだってあるんだからさ。

 …ってことでその筆頭格でもあるクリーム。うちのブログでもクリームって割と取り上げてるんだけど何せアルバムが少ないからもうほとんどのアルバムはレビュー済みなおかげであまり出てくる機会が多くない…しょうがないな(笑)。でも、ちょいとハマりたかったんで「Farewell Concert」の映像を挙げておこうと…、それにしてもこんだけ完全な映像を残しておいてくれてありがたいよな。どのバンドもこの時代ってのはモノクロの断片映像だったりテレビ出演口パク映像だったりせいぜいビートクラブくらいしか残ってないってのも多い中、解説が邪魔ではあるがコンサートの模様がそのまま記録されているんだからありがたい。解散コンサートとは言え、バンドの形態からして解散コンサートの方が何でもやってやれ、みたいな雰囲気があって白熱しているんだから不思議。音でぶつけあって喧嘩してるんだからそうなるのかと。はじめの「Sunshine of Your Love」のギターソロとかさ、クラプトン普通にクールな顔して無茶苦茶ぶち壊して弾いててさ、ジャック・ブルースがフレーズに戻ってもお構い無しに弾きまくり…いち早くその暴挙ぶりに気づいたジンジャー・ベイカーが早速アドリブで合わせているってのも面白い。そういう怒り方するんだなぁ、と。

 それにしても今聴いてもこの音圧はホントに3人で出してるのか?ってくらいの迫力だし、フレーズの多彩さ、飽きの来ないぶつかり合いのアドリブフレーズの応酬、それに反した楽曲のポップさが曲のメリハリをしっかりと色付けていて聞きやすくしてるし、何とも不思議な集団の音なのだ。クラプトンのギターもこの頃が一番好きだなぁ…、エグいフレーズがあるわけじゃないけど弾きまくりで、若さ満々みたいなトコあるし、それを上回るジャック・ブルースのベースの音の凄さ…EB2独特の音だよな。うちのバンドのベースもコレ遣ってるけどホントうるさいんだ(笑)。しかし、よくコレで商業ベースに乗ったな(笑)。アルバムのポップさとライブは別物ってとこで良かったんだろうが、普通のファンがライブ来たら大変な目にあったことだろう。

 映像作品としては曲順も実際のライブとは無茶苦茶に入れ替えられているし、ドキュメンタリータッチですらあるけど、生々しいライブ演奏そのままと全盛期のクリームを疑似体験できる意味でやはり必須、更にクリームの本領発揮な楽曲ばかりが入ってるんでアルバム聴くより自分はこっちの方が全然聴きやすい…聴きやすいってかロック聴いてる気分になれる。疲れるけど。そんな楽しみの出来る熱い熱いライブ。こないだの再結成ライブなんてノスタルジック以外の何物でもなく、これぞクリーム、ってのが良いな。




Stevie Ray Vaughan - Live Alive

Stevie Ray Vaughan - Live Alive (1987)
ライヴ・アライヴ

 もう23年前になるのか…スティーヴィー・レイ・ヴォーンが飛行機事故で帰らぬ人となったと言う話を聞いてから…。正にその日その時自分は自分のバンドのライブをやってたんだが、もちろんそんな事は露知らず、普通に打ち上げで朝まで騒いでたんだが、その後しばらくしてからかな、その訃報を聞いたのは。別に自分のライブと関連性はまるでないんだけど自分の記憶の連鎖はそうやって繋がれている。毎年別に意識はしないんだけど、たまたま日付を見ててギタリスト聴きたいな〜って思ってたから今回は丁度そんな命日的に持ってきました、スティーヴィー・レイ・ヴォーン。

 1986年にリリースされた存命時唯一のライブアルバム「Live Alive」、当時からどうもイマイチなライブという印象でしかなく、ほぼ同時期にリリースされた「Live In Japan 1985」のビデオと共にイマイチライブな2作品でどこかがっかりしてた記憶がある。丁度その来日公演は行くことが出来ずに次は来年だから、なんて根拠のないウワサを信じて行かなかったんだよな…、故に二度と見れない人になっちゃってさ。だからこそ「Live In Japan 1985」のビデオは結構見た…見たけどイマイチだったからさ、イマイチってのも多分照明とかカメラワークとかのせいだと思ってたもん。何のステージセットもなく三人がただひたすらえんそうしてるのを少ないカメラで撮ってるだけだからさ。まぁ、実際そういうモンだったんだろうけど、その後続々と発掘されてきた他のライブビデオ見るとそんなことないからやっぱ調子よくなかったんだろうね。

 この「Live Alive」というライブアルバムも決して良い出来栄えじゃない…っても複数のライブ録音からチョイスされているのでそんなに悪いはずもないのだが、どうもこの時期ヤク中がひどかったらしくキレがない演奏だったらしい。これで?ってのはあるが、確かに他の発掘ライブとか聴いてると全然違うから…とどうもリアルタイムにリリースされた作品がよろしくないものばかりでレーベルのせいなのかどうもスティーヴィー・レイ・ヴォーンというアーティストにあまり敬意を評していない感じもする。どうかわからんけど。ただ、そんな中でもきちんと伝説化していくのだから本物は違う。おかげで発掘モノなんかが輝いて見えるし生々しく荒々しくエネルギッシュな姿を楽しめる。アルバム一枚で決めつけてはいけないな。そう思うライブアルバムです。

 とは言え、スタジオ盤とは違う熱気とプレイとアドリブとギターが存分に詰め込まれた「Live Alive」はオーバーダビングの嵐と言えどもそりゃスティーヴィー・レイ・ヴォーンだもん、聞き所は満載ですな。勝手知ったる曲ばかりなので上述のように聴こえてしまうけど、ミスしているワケでもなく曲馬ボロボロというワケでもなくそんじょそこらのライブよりはエネルギッシュでかっこ良いっす。しっかしこのストラトのトーンってか太さとかやっぱ今でも信じられないくらいの音してるしフレーズですら斬新、このカッコ良さは永遠ものだなぁ…。






Schenker Pattison Summit - Endless Jam

Schenker Pattison Summit - Endless Jam (2004)
Endless Jam

 やっぱ自分、ギターの音が好きだってことを自覚した(笑)。割と音に対してもどうでも良い部分あったんだけど好みドンピシャな音を聴いてしまうと、あぁそうだった、これが好きだったんだ、ってね。マイケル・シェンカーだけじゃないけど、かなり好きな部類の音だったりフレーズだったりするからもっと聴きたくなってきてね…、ってことで、ライブラリを漁る漁る…たくさんあるなぁ、この人のは。全盛期のが一番だがそれは置いといてちょいと毛色の変わったのを見つけた。

 2004年にリリースされた「Endless Jam」ってアルバムなんだが、これはオールドロックのカバー作品でして…前々からマイケル・シェンカーがフリーとか弾いたらかなり面白いだろうな〜とか思ってたんでホントにそんな企画が実現してしまったことに驚いた。「Endless Jam Continues」ってのも出てて、そっちでは「レイラ」やってたりするんで、なかなかおもしろい試み。しかもメンツが面白くて…ってかドラムにエインズレー・ダンバーですよ。ベースはレスリー・ウェストと一緒にやってた人なんだが…、「Endless Jam Continues」ではティム・ボガードなんかも参加しているってことで昔の名前で出ています的な面々が揃ってのセッション、接点があったのかって方がちょっと驚きだが、何はともあれどんな風に料理されているのかも楽しみで、まぁ、マイケル・シェンカーだからいつもの音とフレーズで自身らしさを出してくるだろうと思ってたけど、それ以上の楽しみがあった。その前に、この作品からギブソンを捨ててディーンのフライングVに変わっているらしい。音を聴いてちょっと固い感じの音だなと思ったらそういうことだったのか、と。人間の耳は大したもんだ、そんなこともわかってしまうのか、と。普通はあんまりそこまでわからないんだけどねぇ。ドラムなんて自分は全然わかんないし…、ギターくらいかな、そういうのわかるのって。

 んで「Endless Jam」だけど珍しく曲目書いておこうか。

Shapes Of Things (The Yardbirds)
Hey Joe (Jimi Hendrix)
Pearly Queen (Traffic)
A Whiter Shade Of Pale (Procum Harum)
Never In My Life (Mountain)
Long Misty Days (Robin Trower)
I Got The Fire (Montrose)
Voyager (Gamma)
The Stealer (Free)
Theme For An Imaginary Western (Jack Bruce)
Built For Comfort (Howlin’ Wolf)

 このボーカルのディヴィー・パティソンって人もかなりブルースチックな歌でやや籠り気味な声だからこのヘンの曲歌うのも似合ってて雰囲気出てるんで良いんだよね。異質なのは確かにマイケル・シェンカーのギターだけで…、ただそれが見事だから文句の一つも出ない。エインズレー・ダンバーに至ってはリアル70年代な人だし。ヤードバーズの名曲でのギターソロの速弾きの展開はやや驚くものの、そう来たか、って感じでディーンVな音がモロに出ているかな。「Hey Joe」はマイケル・シェンカー的にジミヘン的に宇宙に飛翔している雰囲気で全編ソロを弾きまくってるんで聴き応え満点。トラフィックは元曲の軽さというかスワンプさを出した軽快なギターにちょいと驚く。意外とこういう曲が似合うな〜ってのが「青い影」で、クラシック的な音に対するアドリブのセンスは凄いな…、そんなに何も考えずに弾いてると思うんだがどうしてこんなに曲の雰囲気を昇華させていけるのだろう、って思うくらい。マウンテンはもう大好きだろうからノリノリで弾いてるのが目に見えてわかるし当然ながら違和感なしで聴ける…けどやっぱマイケル・シェンカーだ(笑)、初っ端からあのトーンと速弾きの連発でディーンVを楽しんでる感じ。フレーズはレスリー・ウェストを意識したアドリブもなんとなく多い気がするが。ロビン・トロワーってのもまた選曲が渋いがギターを出すには良いチョイスだったのかエフェクトから試しとばかりに実験しているようだ。モントローズのはもうモントローズがギターなんで…って思ってたけどマイケル・シェンカーがとんでもないギターソロを弾きまくってて驚きのソロになってる。この手のは同時代性もあって負けじとばかりに神の面目を引っ提げて弾いてるったとこかな。バラードチックな曲はパティソンその人のバンド、ガンマのカバーで思い切り泣きのギターを天然に弾いている神が素晴らしい。そしてフリーの「The Stealer」はギターも歌もかなりそれらしくて思い切りカバーって感じですな。ギターソロに入って聴いてるとそれがマイケル・シェンカーってことになってくるから不思議なものだ(笑)。そしてマウンテンの、クリームの代表曲にもなってる「Theme For An Imaginary Western」は嬉しかっただろうなぁ、こういう形で出来て。違和感はありまくりだけど本人成り切って弾いてると思うもん。最後はハウリン・ウルフあたりがやってたブルースソングで、ある種マイケル・シェンカーのブルース・ギターってここでくらいしか聴けないんじゃないだろうか?基本に忠実に3コードに沿ってブルースを弾いているんだから恐れ入る…ってかこんなにブルース弾けたんだ?いや、もちろん手癖フレーズが大半だけどこの音色ってのも珍しいしやっぱりこういうソロは聴けない。昔はそういうセッションもいっぱいやってたんだろうな…、意外な一面が聴ける…聴けるどころか発見できる一曲。

 「Endless Jam」はなかなかおもしろい企画アルバムで原曲知ってる人にはもっと楽しめるだろうし、こうやってロックは再確認されているってのもいいね。

Endless Jam Continues
Endless Jam Continues
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Schenker & Pattison Summit
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UFO - Force It

UFO - Force It (1975)
Force It (Mlps)

 こんだけブログで毎回違うアルバムを書いててもまだ名盤ってのはいくらでもあるワケで、一体どんだけ名盤ってのはあるんだ?と。もちろん個々人によって名盤の定義が違うから人の数だけ星の数だけとも言えるんだが、最低でも自分の周り10人くらいが良いとする名盤ってことにすれば結構限られるだろ(笑)。いや、そうすると友人の少なさがバレるからそんな定義にはしないけどさ〜。いやいや、ライブラリを眺めてて、ふと、あ〜、これいいな〜久々に聴きたいな〜と取り出して聴いてみるとブログに登場していないのでそんなことを思ったワケです。

 UFOの1975年リリースのマイケル・シェンカー加入後2枚目の傑作「Force It」です。昔々このレコードを始めて知った時から既にこのアルバムのジャケットで襲われているのは男で襲っているのがオンナなんだ、ってことを教えてもらったんだが、いま見てもドキリとするジャケットがまず目を引く。もちろんヒプノシスのいつものマジックによってアート色を高めているのだが、この頃マイケル・シェンカーがアルバムジャケットまで口を出すこともなかっただろうからレーベル側の意向だろうと思うが、UFOはほとんどの作品がヒプノシスのアートワークなのが面白い。マイケル・シェンカーのファーストアルバムまでヒプノシスだもんな。これって場所はガス室?バスルーム?みたいな感じだが、ジャケットカラーが濃いのと薄いのがあって薄い方が男女が逆なのがよくわかる。濃いとちょっとわかりにくい。でも前者のほうがイヤらしさが増すってのは面白い色の使い方ですな。

 さてさてさて、オープニング「Let It Roll」からしてマイケル・シェンカー節炸裂ですよ、正に。そりゃもうアルバム全編マイケル・シェンカー弾きまくりで彼がいなきゃ成り立たないだろってくらいギターバンドになってて、しかもどのギターソロも美しくメロディアスに流れていく素晴らしい旋律ばかりで音色も綺麗で最高です。いつしか知らない曲はないってくらいにライブなんかでもよく演奏される曲ばかりが収録されててさ、今でもマイケル・シェンカーはこのヘン、プレイしてるからねぇ…。多分マイケル・シェンカー的にも一番自分の自然な姿、状態での楽曲作り、ギタープレイだったんだろうなと思う。正に神と呼ばれるに相応しい完璧という言葉が似合うギタープレイです。どうしたってそこに耳が行ってしまうんあけど、フィル・モグの歌声がとってもブリティッシュしているのもUFOの魅力の一つで、それが故にオーバーグラウンドに出切れなかったとも言えるんだが、味ですよ、これは。「Mother Mary」とかになるとLed Zeppelin的な楽曲展開すら聴かせてくれるワケで、そこでのソロなんてのももう完璧だし…、正にひれ伏すのみのマイケル・シェンカーのギタープレイ。

 アルバムとしてはそんなに凄い!ってワケじゃなくて地味な佳曲が多いという印象なんだけど、馴染みやすいという不思議な作品。多分全曲のレベルが均一的に高いから突出した楽曲が目立つアルバムじゃない、ってことだ。しかもギタープレイが全曲素晴らしいからレベルを上げてしまっている、色が統一されているという部分もあるか。そう思うとマイケル・シェンカーって人はやっぱ凄いなぁ…、それでもまだハタチそこそこだったワケで…。

Hot 'n' Live: the Chrysalis Live Anthology 1974-83
UFO
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Angel - Angel

Angel - Angel (1975)
Angel

 時代が流れて古き良きものや当時は斬新過ぎて理解されにくかったバンドなんかが評価されるようになってきて、それは結果論としてCDの再発や発掘などでリスナーたちが目ざとく見つけて再評価されているものが多いと思う。一方では当時それなりに人気があったけど全く今じゃ相手にされない懐メロバンド的に語られる程度にしかならないってのもあって、その差ってのはなかなか微妙なラインなんだろうなぁと。アメリカのバンドは特にその扱いがはっきりしていると思うし、自分的には後追いのものはほとんど追ってないというくらいに知らない…、そこまで魅力なかったんだよな。だからエンジェルもほとんど知らずに過ごしてきてバンド仲間に聴かされてその面白さは堪能したのだが長々と何度も聴いてはいないから、やっぱりそんなもんなんだろう。キッスからそんなエンジェルを思い出したのでふとファーストアルバム「Angel」なんてのを…。

 1975年にリリースされた記念すべきファーストアルバム「Angel」は商売上手なジーン・シモンズによりシーンに仕掛けられたバンドの音で、イメージから音まで当時では売れるだろうという要素を備えたバンドであったようだ。そしてしっかりと音楽性にしてもかなりプログレッシブで面白いハードロックでもあり、ジェフリアの鍵盤が荘厳さを奏でていることで気品もあったし湿っぽい音を出しているから英国ロックファンは受け入れられたんじゃないだろうかとも思う。今回聴いていて、最初の方の流れはかなり革新的斬新的な音世界で素晴らしいな〜と思うばかりだったもん。でも、何かが欠けているのは事実だな。いいんだよ、それでも、そういうの好きだから(笑)。ところが何度も聴こうと思うほどの魅力に欠けているんだなぁ…、何でだろ?ま、いいか。

 「Angel」というデビュー・アルバムで大物ぶりを示したエンジェル…大物ぶりってのはやっぱり楽曲の練り具合とかアレンジかな。クイーンの二番煎じ的な気品が大きいんだが、時代はもうそういうのを求めていなかった…、ラモーンズが地下で腕をふるい、ピストルズが産声をあげようとしていた時代にゴージャスなバンドは用済みだったワケだ。そんな時代の不運さも手伝ってはいたが、今全てがミクスチャーになっている時代になって並列に聴いてみればそれはそれはかなりのクォリティで楽しませてくれるバンドだ。ちょっと違うけどボストンやカンサス、スティクスってのはこのヘンが洗練された音でもあるな、と。それにしてもジーン・シモンズの耳は確かだった、ってこと。



Kiss - Rock And Roll Over

Kiss - Rock And Roll Over (1976)
地獄のロック・ファイアー(紙ジャケット仕様)

 メジャーなハードロックな音ってやっぱ違うな。好みとか別として音作りが全然違うしまとまり具合が見事で、バンドの演奏力ってよりもプロデュース側の作り込み具合とかエンジニアの音作りの上手さに掛かってる部分も大きいんだろうと。同じようにメジャーな人たちが作るもののどうしてもB級になってしまう音ってのもあるから一概には言えないが、著名なプロデューサーってのはどんなバンドの音でもメジャーな音に聴かせてしまう技術はあるので、そこらヘンはプロデューサーの力量。いつかプロデューサー別にアルバムを並べて聴いてみたいとは思っているけどなかなかそうは聴かないものでね…。ボブ・エズリンとかエディ・クレイマーなんて名はハードロック系聴いてると名前は皆知ってるでしょ。

 キッスの1976年のオリジナルアルバムとしては5枚目の作品となった「Rock And Roll Over」はエディ・クレイマーが作っている。自分的には割と印象が薄いアルバムなんだが、世間的にはそうでもないようで人気の高い作品だそうだ。どうもこのジャケットは子供だまし過ぎてかっこ良くないと思うんだが…。それはともかく、キッスってあまりアコギな商売してこないバンドな気がする。この「Rock And Roll Over」の後には初来日公演が行われていて有名なNHKヤングミュージックショーでテレビ放送したことから伝説的な人気とバンドになっていったんだが、それを単体で売りだすとかボーナスDVDにして云々って売り方はしてこないし、ある意味他にも古い映像作品を纏めて出すってのはそもそもあまりないみたいなのでその実コンテンツが少ないのかもしれない。しかしお茶の間のテレビで火吹きショウやギターが燃えて飛んでってしまったりとかあり得ないパフォーマンスを見てしまったキッズ達は一瞬にして心奪われたことだろう。それがキッスの分かりやすさでもあるしカッコ良さなのだ。

 アルバム「Rock And Roll Over」はその頃の曲がたくさん入ってるからウケが良いのは当然かもしれない。いつものことだがキッスを曲という単位で評価しても最早意味が無い次元に入っているので、良いとか悪いとかってしょうがないんだよな。こういう曲もあるんだよ、ってくらいの話でさ。ただ、「Rock And Roll Over」はかなり初期のキッスらしいシンプルなロックンロール、楽しめるロックンロールに徹していて肌触りが良い感触。バラードなんかはクサく、ロックンロールはロックンロールで、ピーター・クリスが数曲で出張ってきてバンド全員がソングライターになるというスタンスは実はバンドの負担が軽くなってこの時期までの超ハイペース…年間2枚のアルバムリリースというハードワークをやりやすくしているようだ。年間一人5曲も作れば充分なマテリアルになっちゃうんだもんな、そりゃそうだ。しかし「Rock And Roll Over」はいつもながら聴きやすいアルバムだなぁ…、全然アルバムとしては聴いた記憶がないんだが、全部覚えてたってのがそれを物語ってる。




Cheap Trick - Budokan! Friday April 28th 1978

Cheap Trick - Budokan! Friday April 28th 1978 (2013)
Budokan! Friday April 28th 1978

 相も変わらず音楽シーンの盛り上がりの大半はオールドロックバンドのネタばかりなように見えるのは歳のせいだろうか?ココ最近だけでもエアロスミス、ブラック・サバス、チープ・トリック、メタリカなどなど、どれもこれもフェスで大トリを務めているからだが、そのおかげでメディアも世論もそんなバンドばかりが話題になり、もちろんCDやDVDなどの記念盤騒ぎや便乗売上見込みも多数見受けられる。そのおかげで素晴らしいコンテンツが手に入るならまだしも、リスナーを騙すような仕掛けで商売してくるアイテムも多くてなかなか素直にありがたいと思える物も多くはないか。最も悪徳ながら商魂を感じさせるのはこないだのキング・クリムゾンだが、これは来日ってのではなくてそもそもそういうスタンスでチャレンジしている商売ってことで、アーティスト側が意図的にやってるからまだわかるが、売り手側が勝手に仕掛けているケースはちょいとな〜愛が足りないっつうかファンに通じさせるものが少ないんでどうしても表面上のトコロで判断しちゃうな。それでも結果は聴ければ良いんだが。

 オリジナルは1978年にリリースされた名盤と呼ばれるチープ・トリックの「Cheap Trick at Budokan」なのだが、今回は35周年記念盤…来日記念盤ってこともあるのか「at武道館-完全盤(DVD付)」ってのがリリースされたようだ。一応何だろな、これ?って思ってそんなに深入りするほど追いかけていなかったからわからなくてさ、ちょこっと調べてたんだがなかなかまとまってこうだって書いてるトコロもなくてどこもかしこも広告や宣伝的なのばかりがヒットするばかり。体系的に纏めてくれないかな〜と自分の怠慢さを棚に上げて思う訳です(笑)。で、わからないんで自分で適当にまとめてみると…。

 オリジナル盤「Cheap Trick at Budokan」=1978年4月末の日本公演からセレクトして収録=武道館以外の公演も収録してて、オーバーダビングもかなり施されている代物で10曲入り。

 コンプリート盤「チープ・トリック at 武道館コンプリート」=2CDで19曲入りでセットリスト上は完全版にしているが収録されている内容は上述の基本オリジナル盤に欠けていた楽曲を補ったアイテム=この欠けていた部分ってのは多分4月28日の武道館公演から、と思われるが…

 30th Anniversary Collectors Edition「Budokan: 30th Anniversary Collectors Edition」=DVDの体裁してリリースされてるけど3CD+1DVDというヤツで面白いことに4月28日の武道館公演を丸ごと収めた真の意味の「At 武道館」が初登場、更にテレビ東京が録画放送していたライブの大半をカバーした映像がDVDで入ってる…これも4月28日の武道館公演でナマのオーバーダビングなしライブが聴ける。これに上述の編集された2CDコンプリート盤「チープ・トリック at 武道館コンプリート」が付いたアイテムで今のところ最強盤。

 今回の来日記念盤としての「at武道館-完全盤(DVD付)」=上述の30周年記念盤から4月28日の音と映像だけをチョイスした1CD+1DVDの日本盤、即ちオリジナルの「Cheap Trick at Budokan」とは全く異なる1978年4月28日の武道館公演を丸ごと収録したライブアルバムというワケだ。それをまだ「at武道館-完全盤(DVD付)」というタイトルで売るからややこしくなるのだよな…と。アメリカ盤ではしっかりと「Budokan! Friday April 28th 1978」というタイトルになってて切り分けられてるもんね。

 自分が気になったのは上述の資料紐解きはともかくながらオーバーダビングの加減具合でして…オリジナルの「Cheap Trick at Budokan」では結構重ねられてたのは有名、ところが4月28日の武道館公演単体となるとオーバーダビングされていない(だろう)ので曲によってはハダカの演奏と作られた演奏が楽しめるだろうし、オリジナル盤の武道館以外の演奏曲も判明しているのだろうと。ただ探せなかったんでそこまで自分で探すのは面倒だな〜と(笑)。わかったからどうだと言うものでもないのだがマニア的な楽しみがこんなところで出来るのは面白い。しかし、一般の市場でこんだけ別物をオリジナルと同じように見せて出して騙されるってのはちょっと違うんじゃないか?とは思うワケです。もちろんアイテムが多いに越したことはないんでありがたいんだけどね。

Budokan: 30th Anniversary Collectors Edition
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チープ・トリック at 武道館コンプリート
チープ・トリック
Sony Music Direct (2003-07-30)
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AC/DC - For Those About to Rock

AC/DC - For Those About to Rock (1981)
For Those About to Rock We Salute You (Dlx)

 王道のハードロックやメタルバンドって結構偏って聴いてたのもあって真面目に通ってないのも多いんだよね。だから結構いい加減だったりリアルタイムの話も脇道を逸れていたって言うか…脇を流れていったっていう感じのも多くてね、そんなに何でも聴いていられなかったっつうか、他にメインで聴かなきゃって思ってたものも多くてさ…70年代ロックなんだけど、だから脇を流れていくリアルタイムなバンドとかちょいとメタル系とかはその時は真面目に通ってないのも多い。以降も多々手を出さないといけないのが多くてね、きちんと時間を取り戻すまで辿り着いていないのもあって、そんな中にAC/DCってのは入ってくる。まぁ、思春期にあのランドセルと半ズボン姿見てかっこ良い!って思う人もいないだろうし、コメディバンドなんて大嫌いだったし…そもそもそんなのなかったけどさ、感性のズレはしょうがないんで、好きどころか音を聞く前からもうダメ、アレ、って感じだったもんな。だからちゃんとAC/DC聴くまで時間かかったなぁ…。

 1981年にリリースされた「For Those About to Rock」は前任ボーカリストボン・スコット亡き後の作品としては2枚目となる作品で前作が「Back in Black」だったもんだからその期待感は結構なものだったらしい。もちろんリアルタイム時は知りません(笑)。しかし1981年だったんだ…、ってことがまずちょっとびっくり。AC/DCってそうか…、70年代のバンドでもないし80年代のバンド…なんだよな、どっちかっつうと。同時期のシーンではメイデンやジューダスなんかとの比較だったしね。ただ、何か浮いてたなぁ…。メタル連中がメタルメタルしてる時に「ロックンロール!」って感じだったしこっちはこっちで「どこが?」って思ってたし(笑)。今じゃどうでも良い話だが、そんなこともちょっとキライだった理由だったりする。今じゃもうAC/DC流のロックってのがわかってるから楽しめるし音のエッジとかハードドライブさが心地良かったりするんで若い頃にもっと偏見なしに聴いてればなぁと思うこともあるのだが、取り戻せない時間はしょうがない、これから楽しもうじゃないか。

 「For Those About to Rock」ってタイトル曲からして「ん?」だよ。大砲が云々ってのはあったから期待して聴いてたら全然静かな始まりで、どこが大砲に繋がるんだ?くらいだったんだが、凄い自信だよな、これをトップに持ってくるって。そしてロックアンセムの域にまで持ってってしまったのもさすが。その辺のセンスの良さはあるのに他のセンスは…(涙)、いや、それはともかく、その他の曲はまぁ、毎回のAC/DCらしさって言えばそうなんだろうけど、ミドルテンポのブギロックにブライアン・ジョンソンのあの声、そしてアンガス・ヤングのSGギターの粒の粗い歪んだ音、安心して聴けると言えば聞こえは良いけど、やや冗長な部分も多いか。かと言って他にAC/DCに何を求める?って話なのでコレで良いのだろう。実際売れてたらしいし。そんな余計なこと考える間もなく「For Those About to Rock」聴いてると結構ハメられるけどね(笑)。




Aerosmith - Permanent Vacation

Aerosmith - Permanent Vacation (1987)
Permanent Vacation

 エアロスミス日本公演やってたんだ、なんて情報をスティーブン・タイラーのアチコチでの出没騒ぎで知ったという情けない情報源。以前はエアロスミスって大好きだったし…、いや、今でも好きだけど近年のエアロスミスを見てどうのってもんでもない程度ってのは上述の通り。70年代のエアロスミスは結構なロックのカリスマたる部分も大きかったし、ヤバさが良かったのもあって楽曲のフラつき具合はあったもののどれもこれもナイスなアルバムとして受け入れていたんだが、その後だよな。ジョー・ペリーが脱退してソロプロジェクトで活動、まぁ、カッコ悪いワケじゃないけど華もないってのもあって多々事情によりエアロスミス再結集、その時に用いられたのがジョー・ペリー・プロジェクトでの傑出した一曲「Let The Music Do The Talking」だったワケで、その「Done With Mirrors」はまぁ、再結集アルバムにしてはロックしてて良いよね、うん、くらいなモンでロックファンには受けた。が、それだけでは再結集の意義=カネ?が満たされなかったのか、次作「Permanent Vacation」では何と、バンドが大変身してしまうのだった…。

 1987年にゲフィンからリリースされた再結集2枚目となるバカ売れしたアルバム「Permanent Vacation」ですな。今に通じるエアロスミスの大進撃は「Permanent Vacation」から始まってて、それはもう聴いてわかるように元々が英国のロックバンドに影響されたスタンスもあって面白かった部分がごっそりと削り取られてボン・ジョヴィの如くアメリカンハードロックバンドへと移行した作品だったのだ。つまりアメリカのバンドになった、ってことです。いや、元々アメリカのバンドなんで良いんだけどエアロスミスって要素がそこで変わってしまったってことで…、だからガラリとその作風は変わる…作風というかバンドが変わってしまっている。そりゃ外部ライターを大胆に起用してそのエアロスミスたる要素にアメリカ商業路線が入り込んできているんだからある意味面白い音になってるのはあるな。本質的にロックなエアロスミスの曲と売れ線をしっかりと作る外部ライターの共作とかになるワケだからロックっぽいに決まってるけど、妙にキャッチーでもあるっつう…、それがヒットした秘訣の一つでもあるし、更に「Dream On」の二の舞いとばかりに「Angel」があったのも要素か。当時仲間とこの「Angel」って情けない歌がまたしょうもなくってなぁ…なんて話してた事を思い出した(笑)。小奇麗にロックするとこうなるんだよな、っていう代表作でもあるが、ファン的にはちょいと複雑な部分がある作品でさ、エアロスミスであってエアロスミスでない…、でも、それでこの後25年生き延びるんだから良かったんだろう。

 簡潔に書くと、引っ掛かる所がまるでないアルバムです。売れたからヒット曲を知っている、だから耳に残る名盤という捉え方もあるだろうけど、昔のエアロスミス的な引っ掛かりはまるで皆無な商業アルバム。切り捨ててはいません、それもありで今のエアロスミスだし嫌いじゃないしロックショウとしては必要だから。更に言えば昔の曲だってしっかりかっこよくやってくれてるしね。ただ、ロック的に書けば魂売ったからなぁ(笑)。そこがちょいと、っていう割り切りが出来るか出来ないかだね。作品として聴く分には完璧ですな、ある意味。ただエアロじゃなくても良いんじゃない、これ、ボン・ジョヴィでも同じの出来たでしょ?くらいか(笑)。いえいえ…、だからほとんど聴いてないアルバムなんですな…。

熱く語れ!
熱く語れ!
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ジョー・ペリー・プロジェクト
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King Crimson - Lark's Tongues In Aspic: 40th Anniversary Series

King Crimson - Lark's Tongues In Aspic: 40th Anniversary Series [CD+DVD-A (NTSC)+BD] (2012)
Lark's Tongues In Aspic: 40th Anniversary Series [CD+DVD-A (NTSC)+BD]

 アマゾン見てたらキング・クリムゾンの「Road to Red Box」なんてのが出る、ってのがあって何じゃこりゃ?と見てるととんでもないブツなワケ。タイトル通り「Red」に至るまでの過程=即ちライブの模様を何枚も入れて、更にセッション入れて別ミックスやリマスター云々などハイレゾも合わせてコレ以上はないだろってくらいにセットにして高値売りってヤツだ。キング・クリムゾンのリスナーは既に大人が多いのでこれでも別に高いとは思わないだろうけど、それまでにチマチマと散財して集めてきたことを考えると腹の立つリリースでもあるだろうと。オフィシャルでもアレコレ小出しにされてその隙間は全部ブートで押さえてて、リマスター、リミックス、ハイレゾあたりならオフィシャルでしか出来ないからともかくとしても、それも何回となく手を替え品を替え騙し取られてるワケで、それを楽しめる自虐的なリスナーも多いので成り立っているのだが、ある意味商業ベースに対するプログレッシブな姿勢でもあるので、姿勢は変わっていないとも評価できるのだろうか…。自分はもうその辺最初の頃でついていけなくて辞めちゃったから普通のリリースとライブ以外、要は持ってない音を買う以外はしていないので同じアルバムが何枚も…なんてのは手を出してませんが。

 そんな情報を横目に見てると既に「Lark's Tongues In Aspic: 40th Anniversary Series [CD+DVD-A (NTSC)+BD]」ってのが出ていて、これも同様の形態によるリリースだったことからすると「Lark's Tongues In Aspic: 40th Anniversary Series [CD+DVD-A (NTSC)+BD]」がそこそこ売れて評判良かったから思い切って「Road to Red Box」のリリースを画策したってことかもしれない。「Lark's Tongues In Aspic: 40th Anniversary Series [CD+DVD-A (NTSC)+BD]」では1972年秋の新メンバーによるツアー7公演をパッケージしてアルバムセッションも取り入れてセットにしている作品らしい。ジェイミー・ミューア在籍時のキング・クリムゾンの演奏をこれほど聴けることもないだろうから貴重なライブ盤ばかりということになるし映像も残されているであろうものは概ね収録されていることからするとこの時期のキング・クリムゾンとしてのマテリアルはほぼ放出仕切ったんだろうと。自分は聴いてないからわかんないが、ここに入れられてるライブ盤ってオーディエンス録音のブート盤と同じなんだろうと思うんだよねぇ…、卓録テープとかならまだオフィシャルの凄さとかあるけど客席録音テープだとしたらそれをさも自分のものであるかのようにリリースするってどうなんだろ?って気はするが。分からん、そこまで興味ない(笑)。自分は昔キング・クリムゾンのそのヘンのは大抵聴いてたからなぁ…ズームクラブやブレーメン、ギルドホール、オクスフォード、グラスゴーなんて古くからあったもん。音悪かったけど(笑)。

 その他はセッションの模様かね、興味深いのは。これもうスタジオでのテープリールを所有している人しか聴けないからそれが裸にされて出されるってのは面白そう。この狂気のアルバムがどんな風に出来上がっていったのかとかね…。ただライブで結構こなれていたからその焼き直し感は強いのかな。それでも興味深いんで気にはなるけど…上記の理由であまりこの限定版を聴く気にはならない。もっと手軽だったらセッション集だけ聴きたいけどそれこそそんなリリースしないだろうし(笑)。YouTubeか何かでで一度聴いたら満足しちゃう音源でもあるからさほどの所有欲は起こらないし、そうやって自分の物欲を抑制していかないと大変なことになるので言い訳しているだけのレビューですね、今日のは(笑)。しかしスティーブ・ウィルソンによる別ミックスって…、自虐的なことするねぇ(笑)。

Road to Red Box
Road to Red Box
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King Crimson
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昔に比べたら無茶苦茶綺麗になった映像だなぁ…




Hank Mobley - Soul Station

Hank Mobley - Soul Station (1960)
ソウル・ステーション

 昔々…そうだな、昔だ…(笑)、本人はついこないだと思ってるが、25年以上前だから昔だろう。ジャズ喫茶に入り浸っていたことがある。ジャズ喫茶ってもジャズバーとも言うし単なる溜まり場がジャズ好きなオヤジがやってるバーだったってな話でもあるのか、よく遊びに行っててそりゃもちろん宵の口から深夜まで激論議論アホ話ロック話などなど色々なことがあったな~と今でも一番面白く楽しい時代だったとは思う。みんなどうしてるかも知らないし、そのジャズ喫茶が今あるのかどうかも知らないけど自分の人生史の1ページではある。ジャズに関してはそれまで大人の音楽というイメージしかなくって、それはそれは映画で流れるジャズとかコジャレたトコロで聴くものくらいでしかなかったんだけど好きは好きだったんだよね。で、そういうジャズ喫茶に入り浸っていると当然色々と知識が付くので覚えるし感化されるし試してみたくなるし…ってかその前にアルバムが丸ごと聴けちゃうワケだからそれを探して聴くだけというお手軽さも知らないガキにしては入りやすかった。ただ、それを家で聴くと全然違う音として聴こえてくるから不思議なものだ。それ以来やっぱりジャズってのは家とかで何回も聴いてフレーズはある程度把握した状態でジャズ喫茶で大音量で良いアンプと良いスピーカーで音に身を委ねて聴くとものすごく心地良いということになり、更にそこに酒もあるから余計に心地良いというワケで、そういう聴き方が自分は一番好きだ。最近そういうの無いけど。忘れてた。

 ホントに色々覚えたなぁ…だからか今でもふと聴きたくなるしレコードとか見てても、あぁ、この人達と一緒にやってたんだ、このアルバム、みたいなのもある。本日のお題のハンク・モブレーの名はアート・ブレイキーのアルバムでの演奏で気になったサックス奏者として最初に知って、そこから「Roll Call」という超名盤に出会って一気に入り込んだ人。詳しいことは全然わからないんだけど、凄くマイルドでオーソドックスな音色の無難な…無難じゃないんだろうけど、耳障りの良いフレーズが心に染み入るサックスで、コルトレーンとかみたいに尖ってないから聴きやすいしこれぞジャズサックス、って感じなんだよね。フレーズも綺麗なラインで口ずさみやすくてキャッチーなのも良いかな。誰が聴いてもジャズだね~って雰囲気を出してます。あ、アルバムは今回は「ソウル・ステーション」というこれも名盤で、今じゃそれらも含めて4枚組CD「Eight Classic Albums: Hank Mobley」が出ててさ、凄いお得じゃないかこれ、って思ってね、ふと聴いてたワケです。ブルーノートのアナログ盤はホントに音も素晴らしいしジャケットも素晴らしいし…、この時期のブルーノート全カタログ制覇してみたかったなぁ~、ロックが忙しくて出来なかったけど。今からったってアナログ手に入れるのも大変だしね、オリジナル盤じゃなくても良いからアナログで揃えたら最高だな。

 「ソウル・ステーション」ってのは1960年の作品でこの頃は当たり前だったのか一日だけのライブ録音で終了、メンツはハンク・モブレーにウィントン・ケリー、ポール・チェンバースに御大アート・ブレイキーというカルテットでそりゃもう最高でしょ。極端なジャズアルバムとかも名盤扱いされるけど「ソウル・ステーション」はスタンダードに良質なジャズアルバムで心地良くなれる素晴らしい作品♪

Eight Classic Albums: Hank Mobley
Hank Mobley
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Metallica - Kill 'em All

Metallica - Kill 'em All (1983)
Kill 'em All

 自分の琴線に響く、ってホント、何だかわからん。誰かの何かの発言だったり音を聴いたり映画を見たり情景が浮かんだり夢を見たり単語を見かけたりととにかく何でもありうる。んで、こないだ某ブロガーさんのサイトで素晴らしいライブレビューが出ていて、いつもながら気合が入ったレポだな~なんて思ってたんだけど読んでるウチにどんどんと惹き込まれていってしまって仕舞いには「コリャ、自分も聴かなきゃ」って思った次第(笑)。まぁ、コチラなんですけどね→「重金属と共にあらんことを」。それで、響いたのはメタリカ。他のレビューもよく書いてるな~聴いてるな~とは思うけどメタリカの気合に比べたら100万分の1くらいだもん(冗談)。メタリカってもう30年選手だし、そもそもあの音で30年?今でもか、大変だな、とか妙に気を遣っちゃったりするんだが、そんな事はどうでも良いワケで…。

 1983年のメタリカのファーストアルバム、もちろん自主制作盤の方の「Kill 'em All 」だ。コイツを聴きながら昔話をひとつ…。まぁ、この時代、表側はポップス大全盛期でバブリーで何もかもがキラキラと輝いていた時代、今でもBack To 80sとか言われるくらいだからその綺羅びやかさは突出していたんだろうと思うし、実際自分が振り返ってみても世の中すべてがハッピーだった感じだもん。音楽チャートでも第二次ブリティッシュ・インヴェイジョンと言われたくらい英国ポップス全盛期、いわゆる80sですな。ちょっと斜に構えてロック的に見てもLAメタル前夜でもあるしジューダスやヴァン・ヘイレンが台頭してきてクワイエット・ライオットが売れたことでメタルが市民権を獲得し始めてモトリーが暗黒をイメージにして出て来た頃。映画ではフラッシュダンスとかフットルースとか青春真っ只中モノばかり、マドンナがまだまだ可愛かった時期だな(笑)。その頃既にロック野郎の一端になりかかってた自分はもちろん80sの波にしっかりと呑まれつつ、ちょいとヒネた連中のおかげでダークな世界も聴くことになってた。その時にメタリカっつうバンドの「Kill 'em All 」に出会っている。NWOBHMの波など知らなかったのでメタリカの「Kill 'em All 」を最初にカセットテープで聴かせてもらった時、とてもじゃないが聴けなかった。当時はスラッシュメタルって言葉はなかったからとにかく表にいるヘヴィーメタルの音とは全然違った、もっと攻撃的で粗雑でグリグリしてうるさい重金属音でドスの聴いた怖いサウンドだったという印象。全然聴けなくて…それでもMetal+America的なバンド名のMetallicaってのは何か凄い…ってのが頭の中にインプットされていた。まぁスレイヤーなんかもっと聴けなかったしアンスラックスはまだ聞けたけどワケ分からなかった(笑)。その頃はまだまだ他に聴くべき音があるってことでそれはそれで色々な音を聴いてギターを弾いてバンドやって…となるワケだが、数年後に昔の仲間とバンドやろうって話になってそいつの家に行くとまたメタリカだ(笑)。いや~、これはな~みたいな話だったんだが、そこでもまた聞かされる。やっぱりダメだったんだけどさ、またしても頭の中にインプットされるワケ。その後、深夜のテレビ番組で衝撃的なPVを見るんだよ…そう、「One」ね。メタリカなんだ…と。それでもすぐには飛びつけなかったんだけど、まぁ、時間と共に事ある毎になんとなく…聴いてはいたがじっくりと腰を据えて聴いたのはなかった。

 このブログを始めてからかな~、ちょっと本腰入れて聴くようになったのは。でも、結構適当なんでアルバム全部でどんだけ出てるとかきちんと把握しないままあるものを聴いてて…、今回ちょっと真面目にキチンと聴こうと思って調べてみると意外なことに活動年数に比べて圧倒的にアルバムの枚数が少ないことに気づいた。何で?別に良いけど、メタリカファンって結構待ちくたびれた感強かったんだろうな~とか。多分時勢に合わせてアルバムリリースするペースを図ってたのかなとも思ったが。

 それはともかくとしてこの「Kill 'em All 」、昔はもう全然聴けなかったのに今は普通にハードなメタルじゃないか、って程度で普通に聴けるんだから面白いものだ。そして使い尽くされた言葉ではあろうがメタリカの最高傑作だろう。今回全アルバムを通して聴いてて一番異質…ってか勢いとかジャンルに囚われない音が出ていたっつうかそれでいてメタリカらしいとも言える独自性と攻撃性で、そりゃ突っ込みどころは満載だけど勢いが全てを飲み込んでいるから何も言うまい、ってとこ。もうちょっと大人の耳と言うかメタルな耳が早期に養われていたら確実に青春のバンドになっていたような気もするが、それはそれ、コレで燃えた人多かったんだろうな~。普通のロックとか軽いメタルポップじゃ満足出来ない本物の…と言うか飾らない重金属をそのままぶつけてきた男臭い音なだけにウソがなくって信者が多いのもわかる。なるほど…。




The Beatles - Rubber Soul

The Beatles - Rubber Soul (1965)
ラバー・ソウル

 もう、ここ何年かの間ビートルズの曲が頭の中で勝手に鳴るなんてことはなかったんだが最近チョコチョコと頭の中でビートルズが鳴っている。何か聴いたっけかな?と記憶を辿ってみても別に思い当たらないんだが、まぁ、そんな時もあるか…と。昔はビートルズってもう全部聴き尽くしてて、いや、全部ってもアルバム全部とかそういう意味で、そりゃまそこそこのヘンなテイクとかプレスとかは聴いてたけど、あまりね、そこまで入り込む事もなかったんで。だからそんなにもう聴かなくても良いか、ってか自分の好きなロックの世界とは違うから好みで言えば別に好みじゃないから、っていう事で離れてくんだよ。嫌いになるってんじゃなくって好みがもっとハードなものだったから、ってだけ。ただ、ココのトコロジャズもブルースもロックも何でも聴いてるからもあるのかな、頭の中で鳴ってるからちょっと久々に聴いてみるかな、ってことで適当に…。

 1965年にリリースされた6枚目のオリジナルアルバムとなる「Rubber Soul」。自分的には英国モノラル盤です、圧倒的に。ステレオ盤だとちょっとイメージが違っちゃって、貧弱な感じに聴こえるんで絶対モノラル盤が良いね。ちょっと前にモノステ両方一気にリマスターかなんかで出たじゃない?あん時も結構なアルバム聴いたんだけどやっぱりモノラルだったもんなぁ。後期のはステレオとかで楽しめたけど中期くらいまでのはモノラル盤が良いよ。これはもう60年代のバンドは全部そうだけどね。…っていきなりモノステから入ってしまったが、今じゃビートルズだって自分で持ってる必要もなくYouTubeで聴きたいモンが全部揃ってるだろ、ってことで見ると何でもある。昔ひたすら揃えたのは何だったんだろうか?と疑問になってくるくらいのボリュームだから世界は広い。

 しかしまぁ久々に聴いたが…、良いアルバムだな(笑)。メロディの良さは言わずもがな、ギターの音がアクセント的に入ってくるような音で曲の印象を強めているとかね、そういう小技が聴いているから口ずさむ時もそういうフレーズが出てくるというところも特徴なんだろうな。ドラムの音なんかは全然ちゃっちぃんで何も引っ掛からないけど他はそういうの出してる。それに加えての歌メロだからキャッチーの極地なのは当たり前か。人それぞれ好みはあれど、「Rubber Soul」の中では結構「The Word」とか好きかも。他のありきたりなのはもちろんとしてもさ、普通に会話してて「The Word」って言ってジョンのアレね、って言う人も多くはないだろうし(笑)。

 たださ、こうして聴いていると、やっぱり凄い。何がって…全部。ハードロックやHM的な凄さはないけど他のポップス的な凄さは全部あるもん。こんなのが60年代に出て来てしまったおかげで後のバンドが皆大変な思いをしている。ここまで天才的じゃなけりゃもうちょっと伝説的なバンドもいただろうに、と思わないでもない。






John Coltrane - Eight Classic Albums: John Coltrane Vol.2

John Coltrane - Eight Classic Albums: John Coltrane Vol.2 (2012)
Eight Classic Albums: John Coltrane Vol.2

 気分で変わりゆくその日その日に聴く音楽。当たり前なんだよな。ただ、ニッチに追求していくとなるとそうはいかないんだけど音楽を音楽として楽しむ…何も考えずに気楽に音を楽しむならばそうやって聴くのが一番。大抵何かしら考えながら聴いてるから音楽を音楽として聴いてない場合も多くて邪心ばかり出てくることが多い自分なので言うならば全てから解き放たれてシンプルに音楽を楽しむ、という姿勢で聴いているここ最近なのだ。なので、何でもあり、普通です(笑)。いや〜、アレコレとさ、アマゾン見てて今ジャズってこんなんなってるんんだ?ってことに驚いたというのが大きいんだが、そりゃブルースでも版権切れの関係からか激安で売ってるのと同じくジャズでもそうなんだ…と絶句した次第。しかも王道ばかり。更に書けば王道の名盤たちばかりじゃなくて名盤にならなかった足跡的アルバムを纏めてっていう当たりがリスナー心を擽る。なかなか集め切れないものが纏めて手に入るってのは嬉しいよ。名盤は大抵皆持ってるからそういう纏め方ってのだとしたらナイスなチョイスだと思う。

 ジョン・コルトレーンです。何と「Eight Classic Albums: John Coltrane Vol.2 」と言う8枚のアルバムを4枚のCDにまとめて1000円くらい。要するに8タイトル1000円=1タイトル125円…「へ?}でしょ。DLする時間より安いよ、多分。しかも50年代後期から60年代初期の最もコルトレーンが熱い時代ばかりのアルバムを集めてて、「ジャイアント・ステップス」だけが有名な名盤だけどその他はそんなにアルバムとして名を聞くことのない作品ばかりでさ、だからと言って作品が悪いことは全然なくって実験的なのもあれば模索しているのもあるようで、まだ到底全部聴けてないけど面白い。とりあえずが「ジャイアント・ステップス」から聴けよ、って話で聴いてるんだけどこれがもうジャズっ!って音です。自分の中でコルトレーンってかなりロック的エッセンスの強い人なんでツマミ食いはいくつもしてるんだけど、「ジャイアント・ステップス」はホントにもう悶絶するくらいのサックスで強烈。いいねぇ〜、これぞジャズ!

 くらいしか書けなくて技巧的なこととか背景とか全然掌握してないのだが、マイルス・デイビスと一緒にやってた頃、その前後の録音ばかりを集めた作品集でどんだけ音楽漬けだったんだ?ってくらい毎日セッションして録音してたんだろうなと。何かね、平時の生活ってあまり想像できないんだけど、夜、夜中のセッションの最中とかライブとかそういうシーンを想像するだけで熱気ムンムンでさ、仲間がいっぱいいてお互い声掛けあって新しい世界を作りながらやって、当然酒もヤクもあるんだろうけど…、充実してただろうな、この時期とか思うワケ。それってロックも同じだしさ。んで、コルトレーンって40歳で亡くなってる…、若いよな。でも、生き抜けた、って人生だったんだろうとも想像するワケ。今でも40歳なんて超えた連中が一生懸命聴いてるんだからさ、凄いよ。




Deep Purple - Fireball

Deep Purple - Fireball (1971)
Fireball

 ちと王道のハードロックに火が点いた気分(笑)。ま、別に王道である必要もないんだが、やっぱりサウンドにしてもアレンジにしてもレコーディングにしてもパワーにしても王道ってのはある程度のラインを超えているからこそ王道なワケで、王道がなけりゃB級もないんだからやっぱり王道ですよ。下手すりゃB級バンドよりも実験色強いのも兵器で出来ちゃう部分あるんだから。ってことで何が〜なんて思ってたんだが、あまり自分的には通っていない王道って幾つもあってさ、アメリカもんなんかはほとんどなんだが、英国ハードロクであっても実はDeep Purpleってのはあんまり通ってきていない。ず〜っとウチのブログを見ている人にはわかるんだろうけど、自分はどうもストラトを歪ませたハードロックってのが割と苦手っぽいんだな…=リッチーってことになってしまって(笑)。今ではそんなに苦手感ないんだが、聴くとやっぱりちょっと物足りなく感じるんで得意ではないな。そのせいか昔からあまりディープ・パープルってのは通ってない邪道モンです。

 1971年に発表したハードロック全盛時代の2枚目となる「Fireball」。英国ハードロックアルバムとして普通に聴く分にはかなり面白いじゃないかってのが自分の感想。ディープ・パープルに思い入れもないのでサラリと聴けて他のアルバムとの比較云々を感じることもないので、そう思うんだろうね。ディープ・パープルってさ、やっぱり鍵盤とドラムが面白くて、ギターも音は云々とあるけど音楽的に実験精神旺盛だからそれに合わせたギターとか結構出てくるんでそういう意味では革新的で楽しめるもん。ブルースとか苦手なんだろうけど、しっかりとブルースチックな楽曲って多いじゃない?そこがまた不思議なんだが、ギタリストがブルースをあまり弾かないのに曲がブルージーってどういう事だ?って。シャッフルとかも多いし、何か面白い。一辺倒なロックだけじゃない、ってところが一番楽しめてディープ・パープルらしい個性じゃないかとかね。イアン・ギランの歌については特に何も思うところがなくって…、偏ってるかな〜くらいしか思わないけどこの頃のボーカルとしてはこういうもんなんじゃないかと。どっかのB級バンドにいてもおかしくないとは思うが。

 さて、アルバム「Fireball」だけど、やっぱりハードロック色強いし勢いある感じだから聴きやすいよね。ダルい曲もあるけど、疾走感ある曲だとイアン・ペイスのドラムがスゲェかっこ良いからさ、そこにリッチーの疾走感溢れるフレーズとか来るとさすがっ!て思うもん。それはもうA面B面とも最初の曲なんだが…、ただ続かない…っつうか佳作駄作入り混じってるってのがメンバーが好まない、またはリスナーもあまり取り上げないアルバムになってる所以か。「マシン・ヘッド」だってアルバム全部が名曲とも思わないけどね。まぁ、何と言うのか確かに「Fireball」まではどこか実験的なダラダラな部分も含めて泥臭い曲やサウンドってのが多かったけど「マシン・ヘッド」以降はもうバンドらしいかっちりとした音になってるから一つの区切りではあったのかもしれないな。なんて知らないことを感じながらやぱり人気あっただろうな、これ、って思って聴いてる邪道なロックファンでした。




Queen - The Game

Queen - The Game (1980)
ザ・ゲーム(リミテッド・エディション)

 日常からロックや音楽に接していることが多いのだが、当然の如く実に色々なジャンルやサウンドなどの音を聴きたくなる、聴こうと思う、あることを思い出す、何かの会話から聴いてみようと思う、などなど誰のどのバンドのどんなアルバムを聴くかってのは様々な事がきっかけになる。そんな当たり前のことだけど聴く音楽が多岐に渡るとウチのブログみたいにある種の世界をちょっと幾つか極めてまとめて聴いていこう、ってこともある。また、もちろん逆に古いものも新しいものも混ぜこぜにライブラリから「あ〜、最近聴いてないな〜」ってことで取り出してくるものもある。もちろん「そんなんあるんだ?聴いてみよ」ってことで買うものもあったりするのだが、本日はたまたまのきっかけで…それも何となくの鼻歌で思い出したクイーンです(笑)。そういえばもう随分まともにアルバム単位では聴いてない気がするし、ライブ盤は割と聴いたり見たりしたけどオリジナルアルバムをまともに聴くことも少なくなったので久々にアルバム単位で聴いてますな。普通の事だったんだけど、何故か限られてきちゃって…、特に80年代以降のアルバムはその傾向が強くてライブバージョンばっかりで聴いてた感じ。

 1980年にリリースされたいわゆるアメリカ侵略用アルバムとなった「The Game」。世代によるんだろうけど、ちょっとだけこのヘンは後追いだったので全然響かなかったアルバムのひとつ。一方世代ど真ん中の人はベストアルバムに挙げる人も多いし、その前からのファンは離れていくきっかけになったアルバムでもある。ひとつのバンドながらいろいろな側面を持つアルバムを出せたってのはある意味本物だったのだが、やっぱりリスナーとしては変わりすぎるとついていけなくなるものなのだ。昔は。今は何かミュージシャン側の意向も伝わってくるからファン側も認めている部分ってあるのかもしれないけどね。かと言って同じようなアルバムでもやる方は面白く無いだろうし、まぁ、その辺難しいもんだ。

 その「The Game」というアルバム…、スゲェ良い作品だな(笑)。何が気に入らなかったんだろ、自分?ロック的ではない、ハードロック的ではない、昔のクイーンを思わせるロックじゃない、って言うトコロなんだろう。それは今聴いてても思うし、70年代と80年代の区分けが見事に感じられる作品でもあるからさ。でもアルバムを聴いてると次から次へと口づさめる曲ばかりで、それこそ全部鼻歌で出てくるワケだ(笑)。そんなに聴いた記憶もないけど、多分ライブではほぼ全曲演奏されているんだろう…この頃のライブアルバムって割と幾つも聴けたり見たりするしね。同時代のバンドからしたら明らかに頭ひとつ抜けたポップ感と言うか仕事としてきちんと作品を作っていったというトコロがあってそういう感性の敏感さがアルバムに反映されている…、ブライアン・メイなんかはこの路線に猛反発だったんだと思うけどさ、ブレインのフレディ・マーキュリーが理論的に会話したら多分その通りだ…ってことで納得して天才の前にひれ伏したと言う感じか。ロック感はないが、プロの音楽集団としての作品として見事だと思う。そこにたまたまジョン・ディーコンのブラコン趣味が重なってソウル色の強いアルバムになってる。更に言えばシンセサイザーの使用も過去のクイーンにこだわることなく普通に取り入れることにして時代に取り残されないように選択している。時代が回るとそんなことしなくても良かったのにと思うけど、ま、それも時代。

 こんだけ理解して文句も言いつつ、聴いているワケだが普通にかっこ良いと思えちゃうんだから凄いよ、この「The Game」は。どっか認めたくない自分がいるんだけど、そう感じちゃうんだからクイーンって凄い。80年代のクイーンは別バンドだけど…、それでもかっこ良い。困ったもんだ(笑)。








Howlin Wolf - Blues from Hell

Howlin Wolf - Blues from Hell (2011)
Blues from Hell

 ふと…シンプルなの聴きたいな、と。初心忘れるべからず、とばかりにいつもそんな時にはブルースに戻る。昔若い頃、まだ10代の頃からロックを聴き始めて、すぐに出会った…と言うか出会わないといけなかったというのもあってブルースとも随分と長いこと付き合ってきている。ブルースってのはジジイがやってジジイが聴く音楽だった、言い方を変えると所詮辺境の黒人の土着音楽でしかなかったハズなのに英国のガキどもがそれを気に入って独自解釈しちゃったもんだから大いに脚光を浴びてしまったというものだ。その結果としてブルースって音楽はやるのはジジイ、聴くのはヒネたガキども、という構図が出来上がってしまい、それは多分今でも同じなんじゃないだろうか。おとなになってからブルースに取り憑かれた人ももちろんいるだろうが、多くはロック経由で若い頃からブルースに出会っているはずだ。そう、ブルースは若者の音楽なんだよ、結局。AKB48に貢いでいる世代と同じ連中が聴く音楽なんだよ。自分の時代でも多分そうだったハズでさ、ピンク・レディーやおニャン子クラブとブルースが並行して聴かれているんだよ(笑)。方や学校での話題と好みのお話、一方はお勉強としてのブルース。もちろんいつまでもどちらの記憶も残るのは若さの特権(笑)。

 ただ、有名なブルースメンってのは有名なだけで聴いてるから何で有名なのか、ってことまで追求しきれていない。多分今でも。例えば本日のお題にしているハウリン・ウルフ。もちろんアルバムとしては「Moanin in the Moonlight」や「Howlin Wolf」が有名でアチコチで取り上げられたりしていたからレコード買いに行ったし、結構当時は苦労して探して聴いてた。もちろん全くわからなかった(笑)。どこが面白いんだ、これ?ってなモンでさ、でも、コレをキース・リチャーズなんかは聴いてぶっ飛んでたんだろ?何かエネルギーは凄いけどマイクの音が割れているだけじゃないのか?とかさ、そのエネルギーや技巧的なトコロまで辿り着かないんだよ。声がうるさい金切り声で歌うオヤジってイメージ。多分実際に割れてる気がするけどさ。んで、結局ハウリン・ウルフって何でそんなに慕われてるんだ?と。そもそも何なんだ?と。いや、何なんだ、ってのは、キース・リチャーズとかクラプトンが必死に聞いてたってことを耳にするからきっとギター弾きとして凄いプレイなんだろう、なんて思ってるワケよ。でも映像なんて見ることもないしレコードに載ってるクレジットだけだからギターとも書かれているしハープともあるからきっと一人で全部出来ちゃう人なんだ、だから皆尊敬するのか、とも思ったり(笑)。そしたら歌なんだよな、歌。ボーカリストとしてのソウルフルなスタイルが響きやすかったって話。後はハウリン・ウルフの場合はハープもあるけど、それだって年がら年中jハープってもんでもないから多分歌の合間に入れるハープとしてはインパクトあったんだろうな〜と。

 そして今の時代、色々な情報がこれでもかとばかりに溢れている、溢れているどころか全部能動的に見聞き出来るところが素晴らしい…って言うのかな、ちょっとYouTubeで探してみたら驚くことばかり。こんなにハウリン・ウルフの映像って残されてたのか?と。1970年のライブから「The Howlin Wolf Story」って映画から各種テレビ出演時の映像…そりゃDVDや何やとメディア化されているのはあるんだろうけどもちろん全部見切れていないからびっくり。昔からデカイ男、って聞いてたけど実際見ることもないし、映像見てもそうか〜くらいだったのがこんだけ色々と見れるとホントにデカくて怖いジジイだったんだ…ってのがわかる(笑)。それが今じゃ普通にいつでもどこでも見られて、しかも50年以上経過して著作権も切れている(のかな?)からか3枚組リマスターCDベスト盤「Blues from Hell」が840円とかだしさ、一体音楽の価値ってどうなっていくのだ?50年くらいじゃ商品価値は無くならないんだからとも思うけど、消費者的には嬉しいよね、しかもホラ、若者の音楽だから安く買えるに越したことないし。1000円札でお釣りの来る一生モノの音楽が手に入るんだから。そんな戯言書きながらひたすらハウリン・ウルフを流している。今まであまり取り組んだことなかったが、ハウリン・ウルフの歌やハープよりもこのバックで弾いているギタリスト達の方が気になるんだよな。ヒューバート・サムリンやジョディー・ウィリアムズって人たちだからさ、そのヘンを意識して聴けるようになってきたら自分もようやくブルースって音楽をわかってくるのかもしれない。やっぱりブルースは一生の友だな…。










A Foot In Cold Water - A Foot in Coldwater

A Foot In Cold Water - A Foot in Coldwater (1972)
A Foot in Coldwater

 うちのブログって土日に纏めて見るって人も多いみたいで週末や祝日になるとちょっとだけ数多くの人が見てくれているらしくありがたい話です。それでも連休とかになるとそこまで増えないってのはやはり連休ともなれば他に時間が取られるって事が多いからだろう。概ね読者層がわかってくるのはそんな経緯からではあるが、その実さほど意識することなく勝手に書きたいもの聴きたいものを書いているんで…、いや、何が言いたい、ってさ、それなのに週末にこんなどマイナーなバンド郡を取り上げてていいんかな〜とか、そんな事思ったワケでした。やっぱさ、多くの人は自分が知ってるアルバムがどう書かれているかってのを気にするんじゃないかと。もっともここで何を紹介してくれているんだろ?って興味もあるだろうし、それこそここで出てくるのならそういう系統の音なんだろうな、という信頼感ってのもあるんだと思うが、それにしてもこんなどマイナーなの…ねぇ(笑)。

 えっと、自分はもともとそりゃ王道は大好きで、そこから派生していってマイナーレベルのものまで追いかけてったパターンなんでリアルでこのB級系ってのを聴いてたことはないです。後追いばかり。ただそれもさ、やっぱり情報がある時代じゃなかったから英国だけでもたくさんあったから時間かかるワケです。だからアメリカ系なんてもう全然知る由もなく後追い学習も出来てない。ところがネットがこれだけ普通になってくるとさ、誰かがちょいと呟いただけでサクッとYouTube辺りで聞けちゃうんだからさ、気に入れば買うし、これは聴くだけで良いかな〜とか選択肢は出るにしても手軽に意識したものを聴けるというのは進化です、明らかに。ちょっと前までそうはいかなかったから。そのおかげで情報量増えすぎて困ることもありますな。

 さて、音の紹介が最後になってしまったがカナダ産の70年代中期まで活躍したA Foot In Cold Waterというバンドの1972年のファーストアルバム「A Foot in Coldwater」なんてのを。もちろん浅井コレクション経由で辿り着いてるんですが、最初はYouTubeでベスト盤「Best of Foot in Coldwater」あたりをちょろちょろ聴いてたんだけど面白くなくて…面白くないのはバラード系ばかりがYouTube上位にあって、それを聴いてたからさ、どこがヘヴィーロックバンドなんだ?と。何かおかしいな〜と思って、やっぱり原点であるファーストアルバムからきちんと聴かないといかんな、と思った次第で取り組んだのでした。まぁ、やっぱりアルバムって単位が一番わかりやすい。先日も同じようなこと書いた記憶あるから学習していない自分がここにいるのだが(笑)、ファーストの「A Foot in Coldwater 」は冒頭から確かにヘヴィロックを聴かせてくれます。カナダのバンドか〜、カナダって面白いな〜、英国ハードと似た系統の音出せるバンドが多かったんだなと。アメリカではここまでヘヴィに出せるバンドが多くないんでちょっと独特感ある。強いて文句言えば…いや、文句言うために書いてるんじゃないけど、ギターの音が軽い…ストラトなんだろうな。どうもシングルコイルのハードロックはスカスカ感が強くて自分には物足りないんだよなぁ。








Cain - Stinger

Cain - Stinger (1977)
Stinger

 先日言葉の表現の使い方についてやんわりと指摘された文言がありまして、今まであまり意識していなかった使い回しだった事もあり、元来の言葉の意味を再度見直したものでした。散々文章を書きまくってはいるものの、改めて言葉の使い方や単語の使い回し使い方、その意味や状況に応じて多少ニュアンスが変わっていくなどの変化する日本語としての意味までをきちんと押さえて書いているワケじゃないのでなかなかそういう意味では上手くなる事もないんだなと実感。いつも似たような単語とか文面になってしまっているんだろうな…と、ちょっとどうしたものかと。それを「この人の文章だな」と思わせる個性として見る向きもあるんだろうけど、やっぱりちょっと変化や刺激がないとな〜とか思ったり。とは言え、なかなか言葉上手に書くのは難しいんで…そういえばいつもお世話になってる浅井コレクションの主は日本語の使い方という面でも実に日本語らしい使い方をすることもあり、これまた面白いものなのだが…。

 そんなコレクションからまたひとつ…、Cainというアメリカのミネソタからのバンドの1977年作セカンドアルバム「Stinger」なんてのをご紹介。ご紹介っても超の付くほどマイナーなバンドという位置付けでして、ところがその背景ではカンサスやスティクスなどと同時代にツアーをしていた、要はアマチュア時代にはそのヘンと同じ立ち位置でライブしていた=似たような音楽性とも言えるか?というようなバンドだったワケです。自分的にはそのヘンの音って全然苦手でほとんど通っていないんだけど、こういうB級的紹介で来られると聴きたくなるもので、ちょいと手を出してみた、ってトコ。一聴して思うのは「Queenじゃねえの?」って感じ(笑)。もっとも「Styxじゃねぇの?」って思う人もいるんだろうけど、それ程に完成度は高いしコーラスワークやレコードの中での各パートのステレオ配置なんかもモロそのヘンの使い方だったりして印象としてはそんな感じだ。楽曲的にはハードロック…ブルース系統ではないハードロックを打ち出していて洗練されているから売れてもおかしくなかったんだろうな〜と思うくらい。ただ、やはり売れなかった理由もあってクセと言うか個性が出し切れていない。無いワケじゃないけど、同時代の面々からしてみるとやっぱり個性に乏しいかな〜と。音楽的には面白いし上手いし良く出来てるからアルバム聴く分には「いいね!」くらいなモンではあるのだが。

 アメリカの70年代のハードロックって実は結構たくさんあったんだろうか、と最近は思うようになっている。表面に出てきているのは中でも突出しているレベルでしかないのはアメリカという土地の大きさからして止むを得ないんだろうが、ちょこっとアルバム出しているようなB級バンドって割といるのかもな〜と。あんまり調べ切ってないから知らないんだよね。また、ちょっと踏み外すとかなりダサダサになっちゃってそこはもう全然興味出ないからさ、そんなのあるなら面白そうだなとは思う。カナダにしろアメリカにしろ、アラスカにしろ、ね(笑)。






Stonewall - Stonewall

Stonewall - Stonewall (1974)
STONEWALL

 暑い最中になぜか更に暑苦しいハードロックばかり聴いている…いつもの事だが、ウチのブログは自分で書いていながらもどこに向かっていくのがまるで読めないというのは面白い。読んでいる側からしたらそんなことあるはずないだろ、って思うんだろうけど実際書こうとしていることとこっちの方向に行こうと思っているのと実際進む方向って合致しないんだよね。それはアチコチの情報、コメント欄も然り他の情報も含めて自分が浮気ばかりするからに他ならない(笑)。今のところは順調に超ドB級なハードロック路線に入ってるけど、また多分すぐに路線が変わるだろうし、それはそれで良いが…。

 1974年にニューヨークから出て来たStonewallというバンドのファーストアルバム「Stonewall 」になるのかな?ウワサでは1969年に録音されたがお蔵入りとなって1974年にようやくリリースされた、という説もあるとかで、その真偽を調べるほどのパワーはないのでそのままほったらかしているが、再発CD盤には1974年に録音されたと書かれているワケで。この5年間ってハードロックの世界がかなり様変わりしている時期だからそれによってはStonewallというバンドの人生が変わったんだろうけどな〜とも思うがどうだろう。音を聴いている限り1969年ってことはないので多分1974年録音のアルバムだろう。1969年時点でこんだけ流暢なハードロックが出来ていたらマウンテンが売れた頃にさっさと出してきただろう。どっちかっつうとマウンテンがいなくなった頃に同じような音を出してきたから出て来たと見るべきか。

 さて、それはともかく「Stonewall 」はかなりチープなハードロックテイストのあるアルバムでいつもの事ながら湿り気がないので自分的にはあと数歩ではあるけど一般的にはかっこ良いと思える部類のハードロックなハズでGrand Funk Railroadよりは全然聴きやすいし取っ付き易いハズだ。アクとクセが無いのが欠点なんだろうが、疾走感とリフはかなり良い感じに聴けるのでイケるんじゃないか?今なら…という気がしないでもない。ヴィンテージロックを奏でる連中はこういうバンドがどうして日の目をあまり浴びなかったかという点も研究するとより一層自分たちの個性に磨きがかけられるとかあるんじゃないだろうか(笑)。






The Pepper Porter Band - Invasion

The Pepper Porter Band - Invasion (1980)
Invasion

 よくもまぁこんなにダサい音で世に出てこれたモンだよなと思うようなバンドは世界にいくらでもある。我々の音楽生活からすると概ねそれはアメリカや日本に多いのだが、それはともかく、普通にハードロックだと思って、いや、ハードロックでもかっこ良いハードロックだと思われた時代ってのがあって、今じゃダサすぎて誰も出来ないけど、当時は本気で皆それがかっこ良いと思っていたってのもあるワケだ。時代への思い入れが無ければ到底聴けない音だったりアレンジだったり歌だったりするのだろうが、それもまたロックの歴史のひとつ…。

 1980年になるのかな、シアトル出身〜アラスカで活躍のロックバンドThe Pepper Porter Bandってのがあってですね…これももちろん自分じゃなくて浅井コレクションからの蔵出しなんだが、聴いてみて驚くばかりのダサさ。来歴とかまるで見てないんで知らないけど、音を聴いただけでこのダサさは堪らない…と(笑)。アラスカって…あのアラスカ?だよな…んで、こんなハードロック…ハードロックってもアメリカン・ロックの抜け方ではあるんだけど、多分本人は思い切りクラプトンになっているような感じでね…、結果としてはどうにも中途半端なハードロック調なポップロックに仕上がっているとも言えるか。ただ、リズムとかマウンテンのような感じもあるし結構な魅力があったりする。リフひとつひとつもダサく練られててワンパターンが多いけど、その押しも良い感じでさ、ギターの音もマイルドでよく歌ってるし好きな部類の音。言葉に出して書くと何ら特徴のない、普通にハードロックってこういうイメージだろう、という基準値でもある音だ。

 どうもこのアルバム「Invasion」を出して沈黙してしまったらしく、バンドの主であるPepper Porter氏は2007年に他界しているらしい。が、その直前の2006年にセカンド・アルバム「Cynical World」がリリースされているらしい。こんだけの音出しててそんな活動歴なの?って驚くくらいだけど、やっぱり厳しいんだろうな。垢抜けてる部分はあまり好みじゃないけど、音としてはかなり好みなサウンド。マウンテンあたり好きな人は結構イケる気がする。








Les Variations - Nador

Les Variations - Nador (1969)


 70年代のロックについては最早クラシックとかヴィンテージと言う位置付けになっていて神格化されている部分も大きいんだけど、その実どれだけの音を自分が聴いているのだろうか、と問われると昔なら「まぁ、かなり聴いてるんじゃないか?」なんて答えてたかもしれないけど、今の時代、これだけ情報が氾濫し、また個々のそれぞれの趣味やニッチな世界観が断片的にでも表に出てく量になると、これかでロック名鑑とか何かのロック名盤集などでかき集めたような情報ってのが如何にごく僅かな情報だったことか、ってことがわかってきて今では「まだ数割程度しか聴けてない気がする」って答えになっちゃう。そこまででもないだろうけど、見知らぬ世界は広い海のように広がっているってことで。

 1969年にフランスから出て来たLes Variationsというモロッコの人間たちが作ったバンドのファーストアルバム「Nador」です。何ともごちゃ混ぜ過ぎて節操なしとしか言えないくらいに幅広い好き勝手な音楽を独自の解釈で広げているおかげで誰からも見向きされなかった…、多分今でも(笑)。大抵のバンドはある程度の方向性やら嗜好やら個性が出てくるのだが、このLes Variationというバンドは正にバリエーションに富んだサウンド…B級ハードロックからアメリカンカントリーロックからモロッコ調の民族的サウンドからブルース・ロックなどなど何でもありで自分的には曲を選ぶけど、かなり好ましいテイストではある。ボーカルはダサくて埋もれまくってるけどハードロック系の曲は正にこの時代にありき、それも結構早い時期でのハードロックだったんじゃないだろうか?ってくらいの音で悪くない。まぁ、クリームからの影響が大きい気がするが。

 なんだかんだと結構長続きしていたバンドでアルバムもそこそこの枚数が出ているので割と評価されていたようだ。フランスからってのもアレだがモロッコ人ってのもまたアレで、なかなか情報が入ってこないバンドではあったけど、こうして出会えて聴けると面白いものだ。まだまだ深堀りしないとわからないことだらけだが、最近のヴィンテージロックと大差ない音を出しているんだからそれらのバンドってのは研究しているんだろうな〜と改めて感じた次第。あ、コレももちろん浅井コレクションからの蔵出し♪










Ipso Facto - Ipso Facto

Ipso Facto - Ipso Facto (2009)
イプソ・ファクト

 ここ最近の中ではインパクトとか演奏力とか迫力とかロックの持つパワーとかそういうのを一切持たず、単純に自分の琴線に触れてしまってどこか懐かしいノスタルジックな世界へと連れて行ってくれたのが英国のPurson。ホントにそんなマイナーな世界を再現していくかっつうくらいにニッチな側面をクローズアップしつつも個性を打ち出し現代的に蘇らせているってことでとにかくリピートです♪んで、そうなると気になるのはこの娘って一体?って話で、Purson結成時のお話なんて見てると元Ipso Factoってガールズゴスバンドのフロントで〜とか出てくる。はて、なんぞや、それ?となってちょこっと調査。

 2009年にミニアルバム「Ipso Facto」が出ている程度で、その他はシングルなんだろうな、オンナの子達だけのバンドでファッション的にはオカッパでゴシック調の衣装に身を固めたバンドってことでそれなりに話題にもなり売れたらしい。PVとか見てても超クールで60年代のフランスって感じだな〜とか。バンドとしての音は特に何か印象に残るもんじゃないけど、ポストパンク時代の雰囲気、どこにも熱さが発せられてないと言うか、単音が続いて淡々と/ってなもんだ。しかしガールズバンドってどうしてこんなに先が細い音ばかりが出てくるのだろう?ってくらいに先が細くてひ弱な音。ただねぇ、面白いのはVo/Gtのロザリー嬢がもの凄い毒を持ったロックしてる感じ。この頃まだ19歳とかそんなんでしょ、この娘。大したもんだ。日本で言えば椎名林檎的かも。

 Ipso Factoっつうバンドは随分と活動期間が短くて「Ipso Facto」というミニアルバムくらいしかまともに残されていない…あとは「Harmonise」ってPVシングルが目立つくらい…ってもこのシングルが結構良いんだ。その間だろうなぁ、ロザリー嬢がメロウ・キャンドルとかヘンな70年代ロックのアングラに近いところに目覚めたのは…と思う。この頃自分達で曲を作っていたかどうかは知らないが、そうだとしたら無機質な音でしかなく、そこには叙情性とか我々が好むような要素は全く入っていないんだから。ただ彼女がロックの本質を持っていたってことくらいはわかる。そして数年でPurson「ザ・サークル・アンド・ザ・ブルー・ドアー」です。もちろんいろいろな影響や手伝っている人物がいたりとかあるだろうけど、あの境地に到達したってことが素晴らしい。そんなこともあってIpso Factoってバンドをちょいと聴いてみたのだった。








Orchid - Mouths of Madness

Orchid - Mouths of Madness (2013)
Mouths of Madness

 ヴィンテージロックとでもカテゴライズされている70年代風味なバンドの現代版の数々だが、それが面白いことに70年代のドイツのバンドと同じようにドゥーミーとかサイケとかサバスやヒープ系の暗黒面からの影響下ばかりがクローズアップされているのだから世も末だ(笑)。言い換えるならばドイツに遅れること40年、ようやく世界各国にその波が来たか、とでも言うべきかも。やってることも音もヘタしたらテクニックもそんなに変わらんだろうし…、ってそれはそれである意味凄いんだけど、どうしたってオリジナルなモチーフがあるワケだからなぁ…。

 カリフォルニアから出て来たOrchidというバンドのセカンドアルバム「Mouths of Madness」が何となく話題になってて…ってもどこでだ?って話だが、いや、自分の浅井コレクションフォルダーの中にいつしか入っているじゃないか、って事でしてね…恐るべし浅井コレクションとしか言いようがないのだが、自分の好みを予見して加えてくれているとしか思えない。そのOrchidなるバンド、とてもカリフォルニアとは思えない、とかブラック・サバスの生き写しだ、とか称賛ばかりが目に付くが、そんな予備知識なしに聴くと、ただ単にダサいアメリカのちょっとヘヴィーなバンドというところか。ただやっぱり古臭い音をモチーフにしているなってのはあるけど。音だって別にサバス的なだけとは言えないと思うんだよなぁ、これ。どっちかっつうとBlue Cheer直系的な感じが強いんだが…、それじゃ面白く無いからそういうキャッチコピーなんだろうか。しかし、この古臭い音の作り方は今時は簡単に出来るんだろう。フレーズ自体はそこまで古臭くないけど、レコーディング手法が古臭い感じなのでヴィンテージ的雰囲気はキチンと出しているね。しかし、このPV見たら誰でもサバスと思うわな(笑)。

 う〜ん、何だろ?どっか響かない。音はヘヴィーでダークでルックスも強烈なんだが、軽いんだよな。軽いってのもおかしな話だけどさ、何か重さが染み入って来ないと言うのか…、そこがやはりアメリカ産なんだろうか?今時そんなに差が出るとは思わないけど、やっぱりあるんだな、そういうの。もしかしたらドッタンバッタンの生々しい音空間が再現できていないからか?まぁ、この手の音としては売れやすい感じはするが、ちともうちょい、ってトコだった。








Witchcraft - Witchcraft

Witchcraft - Witchcraft (2004)
Witchcraft

 時代はどんどん進んでいる…進んでいる?退化しているとも言えるのだが(笑)、70年代オマージュのバンドがドゥーム/ストーナー系という括りの中でシーンを活性化している部分があるようだ…、それは最近の話でも無さそうで、もっと前からあったような雰囲気。う〜ん、幾つか70年代回顧的バンドは出て来たり話題になったりしたんで聴いたものもあれば別に長生きするようなもんでもないだろ、ってくらいにしか思わなかったけど、割と本格的にオリジナリティを打ち出してやってるバンドも当然あるわけで…いや、バンドと言うよりもその路線でシーンで生き残っていられるってのがなかなか難しいんじゃないかと思ったけど、今の時代でもちゃんと受けるもんはウケるんだな。

 Witchcraftというスウェーデンのバンドのデビュー・アルバム「Witchcraft」は2004年にリリースされている…ってことはもう9年前なんだが、全然知らなかったな。ドゥーム/ストーナー系のジャンル活性化の第一人者でもあるとかないとか?それはどうでも良いんだけど、聴いてみてさ、こんだけ古臭い音出してたのか…と感心した。何と言うかニッチへ向かうなら近年のバンドの方がより本物的な嗜好を打ち出して成り切っている感じはあるんだけど、この頃はまだオリジナリティとモチーフの間を埋めているというかどっちつかずな音になってる。それでもやっぱり70年代のオマージュ的な音が近いかな。フレーズやら曲調などもLed Zeppelin諸々な感じで一括りにドゥーミーなバンドととも言い切れないだろと。好きだ〜ってのがわかるからまた面白いんだけどね。

 ただ残念な事に楽曲がイマイチ面白くない。雰囲気は好きだしフレーズも好きだし曲調にしても多々試みもあってユニークではあるんだが、完成度がまだまだかな〜と。それでも一筋縄で行かないのは当然なんで作品としての魅力は放っていると思う。怪しげなギターフレーズ危なっかしい音程のギターソロ、個性的だが上手くはないボーカル、ガレージの外でた叩いているようなドラムの音、ブリブリなベースサウンド、まぁ、どれもこれもそんな雰囲気。普通に聴けば70年初頭な音だわな…。




Kadavar - Abra Kadavar

Kadavar - Abra Kadavar (2013)
Abra Kadavar

 とあるバンドから次なるバンドへのハシゴをして多々聴いていく…そんな新規開拓をするようになって、瞬間的な耳の良さが鍛わったかもな〜(笑)。なんせ、そんなに長々と聴かないウチに自分の中で、コレ面白いかも、とかダメだこれ、って切り捨てたりってのをするワケだから、もちろん外れることもあるけど大抵合ってるな。まぁ、偏見とかもあるけどさ、新規開拓ってホントに前情報なしにひた進みしていくことも多いからそんな即感性ってのが重要になる。ま、重要になる、って言うか、本能的に感じないとロックなんてダメなんだから多分みんなそうやって何かしらのフックで聴くようになってるワケで。さてさて、そんな中、聴いた瞬間コンマ何秒のウチに気に入ったバンドの一つでもあるKadavarを取り上げられるのは嬉しいね。

 ドイツはベルリン出身のKadavarというバンドのファーストアルバム「Abra Kadavar」、2013年リリースのファーストアルバムです。そう、2013年です、このナリで(笑)。更に驚くなかれ、聴いてみると更に「?」となる。何と言っても音作りどころか曲構成とかフレーズとかもう全てが70年代のドイツのB級ハードロックなワケ。つまりそれはBlack SabbathやUriah Heepに影響を受けたBirth ControlやGiftなどなどと言った連中と同じスタンス同じレベル感、同じ時代感覚で自身達のスタイルを打ち出しているのだ。そこにBadgieの攻撃性を若干加え、そしてブルースをもう少し深く取り入れた…その辺はジミヘンを入れてるのかもしれんな…とフレーズを聴いてて思うが、とにかくそんなバンドの音だから悪いはずがない。ちょっと前にアメリカからWolfmotherってのが出て来てて同じようにメジャーバンドの模倣が楽しめたが、このKadavarはもっとマイナー系の楽しみが味わえるから堪らない。自分的には浅井コレクションからはこのバンドの名前は聴いてないんだけど、多分絶対…いや確実に名前が刻まれているハズだ。とにかくダサいんだよ(笑)。こんなにダサいのが今の時代に出て来てしかも少なくとも自分の耳に触れるくらいにはシーンに出て来てくれているってのは嬉しい。次作に期待は出来ないけど、いや、いいんだ、この路線で楽しませてくれ。出来れば次は15分くらいのアドリブトラックも入れて時代を超越した音を出してきてほしい。

 真面目に書くと、ベルリン出身の若者達のトリオ編成のバンドで、ハードロック一辺倒な音。ボーカルはかなりハイトーンではあるけどメロディはほとんど聴かれないから、そういう意味ではBadgie的なスタイルのボーカルで、言うほどBlack Sabbath的な音ではなくってもっとソリッド。オドロオドロしたってのはほとんどなくってトリオならではの各楽器の主張をガンガンとぶつけ合うタイプのバンドでベースの音がこれまた恐ろしく古臭い…いやベースだけじゃないけど(笑)。あとね、フレーズの組み立て方が例えば低音リフからオクターブ上げた高音域で同じリフを弾くとか、40年くらい前に皆がやってたフレーズの使い方とかさ、ボーカルとユニゾンのギターとか…、んで、8ビートで刻むギターとか…もう、いつからコレ聴いてたっけ?ってくらい。最高。そしてこの面構え♪






Castle - Blacklands

Castle - Blacklands (2012)
Blacklands

 近年脚光を浴びてきたドゥーム系女性ボーカルものと呼ばれる音世界だが、それなりに幾つか聴いていると当然ながらバンドの個性や深みなど色々と気づくことが多くて面白い。一言で言ってしまえばどんだけ本気だ?って話だけどね、やっぱりアメリカものはそのへんが薄いっつうのかドロさが迫り来る部分が少ないっつうか。その分上手いし商売的には一番商売出来るレベルに到達しているのは間違いなく、きちんと売るべきポイントが有るバンドしか出てこない。結果としてはいつ聴いてもそれなりに聴ける作品、商品が出来上がるワケだな。今回のCastleを聴いていてつくづくそれを感じた。

 Castleの「Blacklands」というセカンドアルバムなんてのを聴いてみてね、やっぱり良く出来てるな〜と。残念ながら自分的にはほとんど響かなくて、似た系統のバンドでももちろんそういう差があるワケ。音はハードロック…しかもかなりディープに暗黒面を打ち出したコード進行と曲調、さらに重いリフとギターの音、そこにややオドロオドロしい女性ボーカルが絡む…、歌い方そのものはBlack Sabbath時代のオジーを彷彿させるものではあるし、なかなか楽しめるロックに仕上がっているのは確か。昔のジャパメタとか好きだったら好きなんじゃないか?と思ったりした。

 しかし…どんだけ古さを感じさせるんかねぇ、こういうのって。何となく次の作品とか3年先の音とかが想像できないところが自分的には深みの無さと感じるのだが、シーンを牽引するには必要な音かもしれない。ダメだな〜、聴いてて飽きちゃったからどうも真面目に筆が進まない(笑)。オネェちゃんの頑張り具合はかなりのものだからPVやライブで楽しむのもありかな。






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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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