Blood Ceremony - Eldritch Dark

Blood Ceremony - Eldritch Dark (2013)
Eldritch Dark

 今度はカナダから出て来たBlood Ceremonyというバンド、その筋では割と知られたバンドのようで割りと露出が多い…かも。2013年にリリースされたサードアルバム「Eldritch Dark」、サードアルバムってことはもちろんこの路線で3枚ものアルバムを出しているってことでして、それなりに受け入れられているようだからシーンは面白い、と言うか時代は繰り返すと言うべきか(笑)。このBlood Ceremonyの特徴としてはもちろんボーカルの歌姫によるフルートの音、になる。そう、フルートなんです。初っ端からフルートの音に感動します。ホント。ロックを聴いていてフルートが鳴るってのはそんなに多くないし、鳴っているバンドは大抵ハズレがないバンドが多いので自分的にはフルートという楽器そのものも好きだけど、フルート入りのロックって挑戦的意欲があって好きです。

 Blood Ceremonyもご多分に漏れずかなり面白いサウンドになっていて70年代風味ハードロック…ドゥーミーバンドとしてはかなり楽しめるバンドで、フルートにヤニタ嬢みたいな歌(またこれか、ですが(笑))に古めかしいハードロックの音、ギターの歪み具合とかフレーズとか全部古い。更にオルガンも入っててフルート。どんだけの最新機材でこんな音出せるんだ?って暗い古臭い音と空気が見事。じゃっかんヘタ的に聴こえるバンドの器量も70年代風な感じで最近のバンドの音には絶対に聞こえないので楽しめる。どこか英国B級…カナダB級にしてはセンス良すぎるから英国B級的なバンドとして聴けるのは多分エッセンス入ってるからだろうな。サイケとかドゥームとかあんまり関係ない70年代アングラなハードロックな音だと思います。聴いてるとホント、そんな気になってくるから、自分達オールドロックファンが求めていたのは多分こういうバンドなんじゃないだろうか。そのまま新しい世界観で名盤を出してくれたりしたらもう感動モノなんだけどね。

 今回入り口はサードの「Eldritch Dark」だったんだけど気に入ってしまったんで一気に三枚ともまとめて聴いている今日此頃…セカンド「Living With the Ancients」もかなり良いな…、いや、この「Living With the Ancients」が一番良いかも、ジャケット以外は(笑)。などなど楽しめること請け負います、これ。








Sabbath Assembly - Ye Are Gods

Sabbath Assembly - Ye Are Gods (2012)
Ye Are Gods

 今度はアメリカから…、アメリカって不思議な国…と言うかさすがに大国なだけあって様々な嗜好の人物がいるのは当たり前だけど、ひたすらダークに暗黒に悪魔に迫り進むバンドとかってあまり目にしなかったし、だいたいそういうのはヨーロッパの方が多かったんだが、まぁ、それなりにはそういうニッチな人たちもいるのだな、と。古くはThe Velvet Undergroundなんかかもしれないと思えば、不思議はないか。

 Sabbath Assemblyなるバンドのセカンドアルバム「Ye Are Gods」が2012年にリリースされていたらしく、何かの拍子でバンド名を知って気になっただけで、前知識はまるでないまま聴いている。バンド名からして悪魔儀式的なバンドなんだろうと思ってたんだが、もちろんそれはそのままで(笑)、ただ冗談みたいにも聴こえちゃうのは聴く側の問題でしかないのだろう、ネイティブな英語が堪能な方だったらもしかしたら更に笑っちゃうのかもしれないし、シリアスになるのかもしれないが、そこまで深く聴くワケでもなく流していると何故か心地良かったりするのが怖い。アレコレ調べてみればあのジェネシス・P・オリッジ…サイキックTVの主です、が語り部として参加しているようで、さすがに重々しい雰囲気を醸し出しているが、それはともかく、このSabbath Assemblyというバンド、ヘヴィーメタル的ハードロック的なバンドではありません。悪魔崇拝主義を打ち出しはいるけどその手の音で攻めてくるタイプではなく、結構こじゃれてて、何と女性のウィスパーボーカルで癒してくれます。そんな悪魔ならなびいてみたいと思うような囁き声で割と可愛らしい声なんで良いんだよな〜。

 バンドの音そのものもアコギとかピアノとかで美しく浮遊するかのような音が散りばめられているのでヒーリング的にも聞けちゃうので面白い。ともすれば英国トラッドフォークの世界観と近い感覚で聴けるのでなかなかよろしい。YouTubeにライブ映像があったんで見てみるととんでもなく刺青な女性がベースを弾きながら歌っててちょいと驚いたけどね(笑)。いやいや、アルバムで聴ける可愛らしさは顔だけかもしれんが、余計に気に入ったな、これ。






Jess And The Ancient Ones - Jess And The Ancient Ones

Jess And The Ancient Ones - Jess And The Ancient Ones (2012)
ジェス・アンド・ジ・エインシェント・ワンズ

 陰鬱なポーランドの呪縛から離れて、次に行き着いた先はちょっと前から気になっていたJess And The Ancient Onesと言うバンドなのだが、シーンそのものを見ているとどうも面白いことに70年代のサバスやヒープ系をルーツとしたようなバンドが幾つか出て来ている様子で、ほっほ〜と気にしてたのだった。Jess And The Ancient Onesってのは恒例の浅井コレクションからの紹介だったんでいつも楽しませてもらってます♪

 「ジェス・アンド・ジ・エインシェント・ワンズ」。アルバムデビューは2012年となるフィンランドのJess And The Ancient Onesというバンド、聴いて一発で気に入る人がこのブログに来ている人なら多いんじゃないだろうか。どう聴いても否定する要素がない(笑)。世間的にはドゥーミーなバンド…と語られるようだが自分的には全然そのドゥーミーさを感じることもなく、普通に70年代のあのヘンのバンドを聴いているような感覚でして…、ただこういう女性ボーカルってのはいなかったなぁ〜とアイディアの良さに舌を巻く。いつもの例えになるのだが、Babe Ruthのヤニタ嬢なんだよな、この手の歌ってのは自分的にはね。ただもっと確かにドゥーミーってのかやや呪術的な歌い方だからかな。面白いのはギターのリフとかさ、Black Sabbathが得意としていて半音進行の不気味さをきちんと研究して用いていると言うのか、更にヒープのオルガンの悪魔的サウンドも取り入れているし、それでいてきちんと聴きやすい曲進行が多いので歌もしっかりと流れていく。フックがやや弱い部分あるけど、そういう形態を取っているバンドだからキャッチーなフックは要らないんだろう。音を聴くとどれもこれもハッとするくらいに70年代(笑)。
 
ジェス・アンド・ジ・エインシェント・ワンズ」ではA面最後とB面最後に12分くらいの大作が並ぶ…そういう風に配置されているのも懐古的な曲順だな〜とか思ったりするんで、アナログ的に聴くのが良いんでしょう。その二曲の大作はこのバンドの真髄がみっちりと詰め込まれているかのように決して単調になることなく幅広い音楽性を持ちながらもハードロック…オーソドックスなハードロックに執着しているかのような展開を見せてくれるのが面白くてね、音作りも古臭いし…、とは言え、懐古的な部分だけで売っているワケでもなくってしっかりと今のシーンに一石を投じるかのようなスタイルに仕上がっている面もあるので今後が楽しみ。ヘタしたらとんでもない傑作を出してくれるんじゃないか?なんて期待をしちゃうよね、こういう音だと。今作「Jess And The Ancient Ones 」はもちろん快心のデビュー作國だけど、アルバムとして聴いた場合はまだまだポテンシャル秘めてる感じなので期待満点のバンド。






Anathema - Eternity

Anathema - Eternity (1996)
Eternity (Dig)
 バンド名だけは何となく聞いたこともあったけど通ることはなかったよな〜、と思いながらAnathemaの作品を漁ってみる。ポーランドのプログレハード系統で聴ける陰鬱さとは異なるが大英帝国のロックには根本的にその湿り気が大量に含まれているのは当然のことなので本場のその辺りのロックはどうなんかな〜ってのも興味あったんだけど、何故かややジャンルが異なる方向に進んでしまった(笑)。ちょっと前にゴシック・メタル(嬢メタルに限る)に傾いたことがあって、やっぱりお嬢様の歌に限る、っていう超限定的に聴いていたこともあって、それはそれで楽しく今でも自分の中で残っているバンドもあるから新しい扉が開けたのだが、その時にゴシック・メタルってことで聴いたらデスボイス系でダメ〜とか男のナルシスト系はイマイチな〜って思ってて、その中でもParadise Lostとか凄いなとは思ったけど、やっぱり聞く回数が少ないのだ。それであまり男声のゴシック・メタルって聴かなかったんだが、今回のAnathemaは正にその世界…ただParadise Lostと双璧をなすバンドと言われているので、大丈夫かな…と。

 驚くことに1996年にリリースされていた3枚目のアルバム「Eternity」なんてのに手を出してみた…のは、近年の作品だとかなり作風が変わっていて本来の音世界ではなさそうだったからです。やっぱりバンドってのは初期が一番勢いあって面白いモンだし、時と共に色々なテクニックが付いちゃうからさ、やっぱ初期は面白いのが多いんです、バンドの本質を聴くには。

 ってことで「Eternity」初挑戦してみました。へぇ〜、ゴシック・メタルって程ゴシックじゃないけど、まぁ、自虐的耽美的ではあるか。歌がデスまで行かずに迫力のある低い歌声レベルなのは助かったな。楽曲はやっぱり英国独特の重さとか荘厳さとかが堂々とあって明らかに他国を威圧するサウンドとも言えるし、曲そのものもその世界をきちんと醸し出している見事な出来栄え。ただ、どこのトーンもちょっと引っ掛からない、っつうか全体のレベルが高い所にあるから抜きん出て来ないとも言える。重厚感は凄くてSE的なお遊び…後に来るデジタルなお遊びも入ってきてて時代を考えてみればかなり面白い試みだよなってことに気づく。しかし…、これで売れたのかね?90年代にさ。でも病んだ90年代ではあったから結構人気を博したんだろうな。ちょっと…演劇仕立て過ぎる感じが自分には邪魔に感じたけど曲的にはさすがで。アルバム的には…こういうのもありかな、と。








Moonlight - Yaishi

Moonlight - Yaishi (2002)
Yaishi

 ポーランド産でのバンド…昔何枚かそんなの聴いたな…ゴシック・メタルにハマってる時だったな〜と記憶を思い起こしてみる…よりも今はググった方が早いという自分のブログ(笑)。ありがたいものです、自分の記憶を世界中に知らしめているなんて罪なことしてるな〜なんてこれっぽっちも思わずに自分で活用しているという過去に書き溜めている記事、記憶よりも記録とは言ったもんだ…恥ずかしい事いっぱい書いてるもんな(笑)。それはともかく、そんなことでポーランドのバンド…、発見…ってより発掘してきました。

 Moonlightっていうバンドで自分じゃ「Floe」ってアルバムしか聴いてなかったんで、それしかアルバム出してない一発屋かと思ってたんだけど、その実キャリアも長いしリリースしていたアルバムの枚数もかなりのものでちと驚いた。「Floe」ってアルバムだけがクローズアップされるのもどうかと思うよな…。ってこともあってその次の作品となる2002年にリリースされた「Yaishi」という作品です。「Yaishi」って何語なんだろ?ポーランド語なんだろうな、きっと。このバンドってポーランド語のまま世界に知られちゃったバンドなんで本人たちあんまり英語でどうのとか気にしてなかっただろうし。ところがこの「Yaishi」というアルバムを堺にどんどんとバンドの音はアンビエントな方向に進んでいるらしい。自分は聴いていないんだけど、なんとなくThe Gatheringみたいなもんなんだろうなと想像している。ゴシック・メタルのブームって短命だったし、一生それやり続けますって音楽性でもなかったんだろうね。皆さんそれぞれの方向性に進んでいる傾向が強くて今じゃ普通に嬢メタル的ゴシック・メタルってバンドなんて皆無じゃね?

 Moonlightとも例に漏れず早々とそうなっていくが、本作「Yaishi」ではまだかろうじてゴシック的雰囲気をメタル…という単語は欠けるけど持っている、か。メタル、がなけりゃやっぱゴシックアンビエントに近くなるワケで…、ただアルバム最初からホントにもう天使のような歌声が舞い降りてくるからメタルとか何とかなんてどうでも良くなってくるムードの凄さがある。アルバム全体では序盤から中盤まではそんなムード重視があるんだけど途中からかなり実験的なビートにも挑戦していたり、それでも新しい境地へのチャレンジってのはわかるんだが、それもこの天使の歌声に救われる。この娘が歌うなら何でもいいよ、許すよ、みたいな部分あるから怖い(笑)。それ以外は…特筆すべきアルバムじゃないのは確かだろうな…。





Riverside - Out of Myself

Riverside - Out of Myself (2004)
Out of Myself

 こないだ新作の「Shrine of New Generation Slaves」を適当〜に書いたばかりだからオミットしとこうかな〜とも思ったけど、これまで色々とポーランド産の陰鬱系なバンドを聴いてきて、そりゃどれも聞き所あるワケだし、なるほどという新発見も多かったんで良かったんだけど、それらを聴いた上で再度Riversideを聴き直してみようか、という試みをしてみたくてちょっと真面目に聴いてみた…聴いてみた、ってのはスタジオ・アルバム5枚を立て続けに、って感じでして(笑)。その他にEP曲とか色々あるみたいでマトモに取り合ってたら結構大変なことになるんだよな、ここ最近のバンドってのは。あ、それとライブもあるか…DVDがまだ見れてないんだけど、そのウチ。

 2004年9月にアルバムが出てるのか…、その前からシングルで出て来てはいたみたいだからそれでもつい最近の話だな…。ともすればウチのブログが2005年頃から始まってるんだからそれを同じようなキャリアなワケですな。いや、何の比較にもならないんですけど(笑)。2004年9月にリリースされたデビュー・アルバム「Out of Myself」がね、バンドの本質をすべて物語っている気がします。ここから進んでないとも言えるし、深くなっていったとも言える。簡単に言えば今のところどのアルバム聴いてもRiversideってバンドに裏切られることはなくハマるj人はどれでもハマれるんじゃないかと。それでも、リアルタイムで「Out of Myself」を耳にした方々は本作「Out of Myself」への思い入れもあってか一番の作品として挙げることが多いらしい。そりゃ、実体験の思い入れをプラスされちゃ敵わんぜよ。昔のバンドのリアルタイムが羨ましいだけではなく、新しいバンドに対してもリアルタイムを羨ましがるなんてことがあるとは思わなかったな。これからも起こりえる現象だからやっぱり色々と情報源はチェックしなければいけない。

 その「Out of Myself」が凄いのはデビューアルバムの一曲目冒頭から12分の大作で始まるってことだ。試聴して歌が出てくるまで待てない人は絶対買わないだろうと思う(笑)。全然出てこないしさ。そしてこの大作「The Same River」がアルバムの目玉…なんだが、それだけじゃないんだよな…全部が目玉なんです。捨て曲なし…「Loose Heart」のギターソロの入りなんてPink Floydの「Shine On You Crazy Diamond」だもん。そんなリスペクトも入りながら完全なるオリジナリティを確立していて…よくOpethよか何とかとかって言われるんだけど自分的にはそっちをさほど知らないからRIverしでそのもののオリジナリティにしか聞こえない。何が好きって、このギターのトーン、音、だと思う。悲しいかな古いレスポールやストラトなどでは絶対に出ない音で、その分良い音なんてのはあまりないんだが、本作「Out of Myself」どころかどのアルバムでもグッと来るトーンを持ってくるんだよな。写真とかPV見てても何かよくわかんないギター使ってるんで理解不能なんだけどさ、歪んでても歪み方が上品でエッジ立ってるから引っ掛かるし、ソロ時のトーンはレスポールのフロントマイルドトーンと同じ使い方なんだろうけどもっと近代的で割とエロくて良い感じ。そこにメロトロンやらアコギやらと絡むし、ベースラインは一筋縄ではいかない歌うベーシストのクセに妙に図太く重いし…、メタルからの派生とかじゃ括れないんじゃないかな。

 「Out of Myself」はバンドもデビューに当って相当作り込んでいるだろうし、テクニック面でも鍛え込んだだろうし、その成果が音にすべて表れていて快作としか言い様がない。叙情性から繊細さ、根底にはやはり重いポーランドの空気感、表面にはエッジの立ったダークなメタリックサウンドが乗っかっているもののリズミカルに、ともすればミニマルサウンドのように延々と繰り返されるリフレインがあったり、する中、やっぱり花型ギターが素晴らしいトーンで変拍子を物ともせずに弾きまくる。リズムは変りソロプレイは交互に繰り広げられ、最後まで息つく間もなくハイテンションで攻め立ててくる…それも自虐的に…「Reality Dream II」なんぞは最高だ。後に続く楽曲のアコースティック調が美しく、その堆肥の使い方並べ方も見事。まさにPink Floyd的と言えるだろうか。当分はポーランドバンド三昧になっている自分が容易に想像付く週末なのであった…(笑)。








Lunatic Soul - Lunatic Soul

Lunatic Soul - Lunatic Soul (2008)
Lunatic Soul

 サイドプロジェクトを機能させる程に才能溢れたアーティスト達は寸暇を惜しんで仕事をしているのか。ライフワークとも言えるのだろうが、自身の懐にある音楽観を出すにはひとつのバンドだけでは収まり切らないことからサイドプロジェクトなどでメンバーを集めて実験する、トライするなどと贅沢な環境に持っていけるというのはなかなかないだろうが、凄い事だと思う。周囲も含めて皆が賛同しなけりゃそんなワガママできないだろうしさ。ただ、最近目に付く人はそういう活動を普通に出来ている人も多いんで、ジャズ的な感覚での活動形態と言うのも不思議は無くなってきたのだろう。

 ポーランドの名バンド、Riversideの主役であるMariusz Duda氏が上記の理由で始めたソロプロジェクトがLunatic Soulという名で、既にアルバム3枚くらいリリースしている。本業のRIversideも決して多作とは言えないが、EPなども含めるとかなりリリース数は多い方なので、それに加えて自身のソロプロジェクトであるLunatic Soulで3枚のアルバムリリースってのはどんだけ才能あふれる人なんだ?とも思う話。今回はその最初の2008年にリリースされたアルバム「Lunatic Soul」なんてのを…。

 なんつうのかな…、アンビエント風味と言われているようだけど、確かに表現しづらい音楽…、Riversideから歪んだギターとかエッジの立った部分を抜いたような…、そんな印象が漂う音世界で、そうすると全体的にヘヴィロック的なものではなくなるんだが、面白いのはそれでいてRiversideと同じエッセンスでトライしているのもあったりするので、何かが足りないRiverside…でも、それでもかなりロックしてるぜよ、これ…、ってな感じ。更に浮遊感が出てくるのでアンビエントなんて生易しい括りでは収まり切らない枠で独自の展開を示している。「Out on a Limb」なんてRiversideそのものなのにエグいギターがいない…、ベースもドラムもあんな感じなのに。そこで物足りなさを感じるか、ひとつの世界観として感じるかはあるが、こういう曲はRiversideでやっても良かったんじゃないか、とも思う。一方ではやはりRiversideではやれないからLunatic Soulでそういう挑戦をしているのかもしれない。そういう感じの「マイナス何か」って曲がひたすら散りばめられているだけで、RIversideとの差異を楽しめるかどうか、だ。

 自分的にはねぇ…、結局Riversideと同じ、ポーランド産の陰鬱系な流れはしっかりとあるしRiversideのあの曲と質感は変わらないから十分に楽しめる音でしたね。ただ、Zeppelin程とは言わないが、かなりの部分をギターのリフで曲のフックとしているRiversideと比較しちゃうとその分物足りない。そんだけ。だから拡大解釈としてはRiversideのボーナストラックみたいなもんだ(笑)。こういう音って他ではあまり聴けないし70年代ロックにはなかった音なのでやはり現代のバンドの音だな、と思う。




Believe - Hope to See Another Day

Believe - Hope to See Another Day (2006)
Hope to See Another Day

 一人の人間が続々とその才能を世界に誇示することでシーン全体のボトムアップが図られるってことが起こっている事が面白いとも言えるし驚異とも言える。それはU2のボノなんかも同じなのだろうが、ポーランドではギタリストのミレック・ギルという人に当てはまるのかもしれない。彼の組んだバンドがドンドンと世界に認知され、それはバンドの形態やメンバーが変わっても残されていき、更にシーンに根を張っているからだ。CollageからSatellite、そしてBlieveへと発展、さらに派生ではStrawberry Fieldsなども出てくるワケで、まぁ、自分が昔書いたブログで色々とその頃も研究してたな、と思いだしたり見直したりしてて、全然自分の身になってないんだ、と反省したり(笑)。ただ、好みの傾向ってのが変わらないんだと言うのは実感した。その時もえらく気に入ってたみたいな自分がいて、今もまた気になってる、気に入ってるんだからその差三年程度じゃ好みは変化しないってことです。まぁ、きちんと記憶していない自分が情けないんですけどね…。

 2006年にそのミレック・ギルが組んだバンド、Believeのファーストアルバム「Hope to See Another Day」です。もちろんポーランド産でCollageやSatelliteとどう変わってきているのか、ってのはあるんだが、う〜ん、もっとポップに寄ってきた、フュージョンチックとも言うか、そんな感じで込み入ったギスギス感や憂い感はやや薄れているかも。ただ、耽美な世界観は変わらず、ややしっとりとロック的に迫ってくる感はあるので、染み入る率は高い。Satelliteほどロック的でもないから前2つのバンドの間くらいか。単なる比較論をする必要はないんだが、流れ的にそんなイメージ。

 普通に聴いてみればそりゃもちろん高レベルのセンスと楽曲とメロディであることに変りはない。ポーランド的陰鬱さはもちろん思い切り流れているし、そこに美麗というセンスも入ってるから聴きやすいし、バックの音にしてもきちんとその邪魔をしない音楽になっているから当然心地良さを感じる。ただ、ちょっと自分的にはトゲが足りない、か。バンドとしてはファーストアルバムだからってのもあるんだろうけど、ちょっとこれだけでは出てこれる話じゃないよな、普通は、と思う。メロウな歌物として出してきたつもりなのかな…。








お姉さまのバイオリンが素敵♪

Moonrise - Stopover Life

Moonrise - Stopover Life (2012)
Stopover Life

 この暑い真夏の盛りにどこかひんやりと涼し気でどちらかというと冬の様相すら感じさせるポーランド産プログレ系統ばかりを聴いてハマってみているのだが、なかなか奥深い。ただ、わかってきたことはさほど多くのバンドが世界レベルにあるワケでもなく、ある程度限られたバンドが突出しているかのようなので10バンド程度を網羅しておけばなんとかわかるかな、と。それでもアルバム数にしたら30枚以上にはなるだろうから結構なモンだが、幾つか聴いてきた中でそれなりにそれぞれのバンドの方向性とか軸ってのも見えてきたのでそのヘンをひとつの基準として聴いていこうかな、など。RIversideなどはもう一気に全部だし、Satelliteとかはこれからじっくりかも。この辺の系統のは系譜建てて聴いていかないと覚えきれんし(笑)。何せメンバーが被ってくるし主役が一緒だし、ってなことでね、なかなか…。

 まるで話が飛ぶんだけどもちろんポーランド産のバンドってことで一応プログレ的捉えられ方をしているようなので、どれどれ、と聴いてみたのがMoonriseというバンド。ジャケットも良いしさ、雰囲気あるかな〜ってことで2012年にリリースされたアルバム「Stopover Life 」です。これがだ…、どこがプログレだ?って話なくらいに独特な雰囲気の作品でして、紐解いてみるとメンバーにはサックス奏者がいるってことで、道理でサックスの甘い戦慄が随所で、思い切り聴こえるハズだ。ゆったりとした、どちらかと言えば大陸的なムードの中で泣きまくるサックスやギター、そして憂いのある歌声が雰囲気の中の音をバックに流れていく、決して複雑で緊密な音を構築しているワケではなく、大らかに伸び伸びと彷徨う雰囲気が出ている作品で、プログレとは自分は思わないけど、かと言って普通にロックやポップかと言われるとちょっと首をかしげるしフュージョンに近いけど暗くて歌ものでもあるし、ヨーロッピアンジャズかってほどジャズじゃないし、なるほどプログレというジャンルに入れられるワケだ。メロディの旋律なんかはどこかRiversideとかを思い起こさせるものあるからやはりポーランド産だな〜としみじみと。

 Camelとかあのギターが泣き歌いまくる系が好きな人は良いかもしれない。構築美系が好きな人はちょっと違う。フロイド好きは…、ま、受け入れられるだろうけどスパイスがない、か。そう考えるとやはり独特の世界観に到達しているバンド、アルバムなのだろうと言う気がする。作品としてはかなり「良い」部類です。ロック度はさほどでもないけど、音楽的にはかなりレベル高いし聴きやすくテクニカルに凝っている部分もあるし、何よりもリラックスして聴ける音ってのが面白く、更にじっくり聴いても聴き応えのある音楽でもあるから幅広いんじゃないか。ジャケットも◯だし、今のポーランドはホント、どのバンドも世界に向けて気合入ってて良い感じ。面白いです。



Millenium - Exist

Millenium - Exist (2008)
Exist

 日夜色々と聴き続けて何となくの忘備録としてブログに書いているものもあれば感動した記録として書いているものもある。基本的には自分が感動したいから音楽を聴いているワケであって、つまらんもんを聴いていたくはないが、つまらんものはつまらんという記憶と記録がある方が良いな、という考え方もあって書いてる。大体のバンドのアルバムについては基本肯定的に聴こうとしているし、あとは好みの問題でしかないから自分がそのアルバムをあと何回くらい聴くかな?ってのを自分の好きキライの基準値として持っている。聴きたくて聴かないアルバムもあれば聴いておかないと、と思いながら聴かないアルバムと聴く気もないけどなんか良く聴いてるアルバムなんてのもあったりしてよくわからん(笑)。ただ、言えるのはアルバムタイトルとバンド名を見て自分が聴く聴かないを選べるくらいには知らないといけない、ってことだ。自宅でCDやMacなんかを眺めながら選んだりするなら、多少は記憶がなくても良いけど、iPodや車なんかに入れていると何で入ってるんだ?ならともかく、何これ?ってことになりかねないからさ。まぁ、入ってれば多分どっかで気に入ったから聴こうと思って入れたんだろう、ってことで聴くのだが…。

 2008年にリリースされたMilleniumというバンド…ポーランド産の8枚目くらいのアルバム「Exist」です。冒頭の駄文はコイツを聴いている時に思ったことで、この「Exist」がかなり気に入ったからだ。結構気を入れて聴いているし、自分の琴線に触れる部分が多かったから全部のアルバム聴いてみようかな、なんて無謀なこと考えていたりね。簡単に言うとピンク・フロイドの世界観そのままです。しかもギターがよく鳴ってて泣いてて、ギルモアよりも泣いてるしそのメロディの組み方も美しく日本人の演歌に近いセンスってのがポーランドと日本の嗜好性…民族的嗜好性の近さなのかも、と思う次第。ただ、それだけでなくってしっかりと鋭角的なロックな部分も持っていてガシガシとそのヘンが刺さってくるのが嬉しくてさ。雰囲気だけで攻めてくるのかと思ったらしっかりとそんな風にロックしてたりして…実はプログレバンドとして語られる必要性がないバンドなんじゃないか?ってかプログレらしい曲をそんなに感じることもないんだが、どうなんだろ?多分このアルバムに至るまでには色々とそういう試みもあったんだろうけど、シンプルに魂を訴えるロックとしてこういうスタイルを取ってみたらかなり本物だった、って話かと。アルバムが全4曲でどれもこれもが大作ばかりってのも面白いし、それぞれの大作がダラダラと長いのではなくって聴かせるべき部分をキチンと聴かせ、泣かせるトコロはきちんと泣かせるという作り込みの高さがバンドのレベルの高さを物語っている。更に言えば、それでも無駄な音は見事なまでに削ぎ落とされているから邪魔な音を耳にすることはなくアルバムに没頭できる。そしてロックだ。

 10分以上ある曲ってのは何かをやらかしてくれているから大抵は面白いものに仕上がっているハズで、「Exist」でもそれは偽りなくかなり面白い展開と音が詰め込まれている。メッセージもあるのだろうが、それよりも楽曲後世のシンプルさと雰囲気が気に入っている。しかもアルバム最初の曲が「Embryo」だ。もちろんピンク・フロイドのアレとは違うのだが、やっぱり一発で覚えてしまうよね、この単語(笑)。次が「Up & Down」って曲なんだが「Us & Them」に見えてるもんな(笑)。「Rat Race」はさしずめ「炎」で「Road To Infinity」は「狂気」かな…。更に全体的にはロジャー・ウォーターズのソロアルバム的な雰囲気が漂うのだから興味を惹かないワケがない。いくつかポーランド産アルバムやバンドを聴いてきたが「Exist」は多分その類の中では最高傑作だと自分では思うね。見事。コピーバンドでもなく自身達の音として70年代フロイドを昇華させているからか。いいな~、これ。





Quidam - Quidam

Quidam - Quidam (1996)
Quidam / Rzeka Wspomnien

 最近ネットと距離を開けている…ってよりも開いてきた、って方が正しいか。テレビってのは情報が勝手にダダ漏れで自分の所に来る媒体で、良くも悪くも相手の言うことだけを聞いているものだからラクって言えばラクな媒体…洗脳されやすい媒体だったからちょいと前の時代には有用だったメディアだったワケだ。さて、ネット主流になってきた今の時代はああいう意見もこういう意見も並列に並び、しかも同列ではなく少数意見が多数を占めることも多々あるから真逆の現象が起きることもよくある。さて、そうなってくると自分の価値観がすべてなのだが、そもそも自分の価値観って何かからの情報の集大成プラスなワケだから情報がある程度正も否も入ってこないと本当はよろしくない。ただ、そんな風に情報を取るなんて出来ないから身近な情報で済ませるワケだ(笑)。人間そんなもんでしてね、面倒なことは面倒なので良いんです。それが故に興味というものがあるものにはとことん追求してく性質になっちゃったんですが…、生きてく上でまるで問題ないのでOKでしょう。

 Quidamというポーランド産のバンド…、これもまた古いバンドで…古いってもデビューが1996年なので20年前くらいだから新しいんだが、この辺りの世界では重鎮とも言える立ち位置…なんだろうと思う。そのデビュー・アルバム「Quidam 」がこれまた名盤として語り継がれていて、そうか…と思って手を出してみました。まぁ、某氏からのお薦めもあったんですが…(笑)。正直書くと、最初YouTubeで適当に聴いてたんだけど、あんまり気になるほどじゃなかったんだよね。ただ、女性ボーカルだからキライなハズもなく流れるような音の世界は気持ち良いな、ってくらいでそこにポーランドプログレに求めるような底辺とロックさ加減がちょっと足りない感じがしたんで、どうしよっかな〜、自分の耳が悪いんだろうな〜くらいで終わらせようかと(笑)。

 いや、ダメですね…、バンドじゃないですよ、YouTubeで適当に聴くって行為が、です。バンドやアルバムの本質が伝わってこない。このQuidamの「Quidam 」をアルバムで聴いたんだが…、ものすごく良いじゃないか、ってことに気づいた。アルバム単位でいつもながらの流し聴き+「あれ?」って感じの再度聴き、更にじっくりと聴き…、こういうことができるのがアルバム単位の良いところですな。1996年にこういうシンフォニックな…と言うのか落ち着いたクラシカルな姿勢を持った音を出してた、しかもバンドがデビュー出来ましたって凄いことなんじゃないだろうか?何処の世界にこの音であの時代にアルバムデビューできるんだ?って改めて思うとテクニックはもちろん問題なく、さらに音の深みもありつつ、そして売れるであろうという予感やポップセンスを感じ取れない限り出てこれないんだろうから、そのセンスは見事だったと思う。この時期アングラではこの手の音が流行りつつあったのかもしれないけどね。

 1996年作「Quidam 」はロック的かと言われるとそうでもない。ただ心地良さは素晴らしい。もっととんがったロック色を出して行ったのかもしれないが、「Quidam 」ではまだ落ち着いた環境音楽に近いくらいのニュアンスで聴けてしまう音世界なので、物足りない。ただ、もの凄い可能性を感じることのできる作品だからその道の達人になっていったのだろう。確かにポーランドの根底に流れる音楽のセンスは日本人受けするんだろうな〜とも思った。






Lizard - Psychopuls

Lizard - Psychopuls (2004)
Psychopuls

 昔の政治家ってもっとずる賢くてワルで潔かった感じだけどな、ここのところの政治家はみっともないのが多いな。もっともそんなのが日本の代表になっちゃってたってこと自体がおかしい話でどんだけの人間が騙されてたんだ、と言うか人間ってのはわからんもんだよなと言うのをマザマザと感じる次第。自分達の身近にもそういうのあるから、結局人を信用できるできないの話になっちゃって、ほどほど感ってのが大事になる。特に常識感覚のある程度の幅での共有感とかね、その辺がわかっててズラしてる場合はいいんだけど思い切りズレてる場合はかなり難しい。男女の恋愛なんてのはこの常識感がある程度合ってないと上手くはいかないことが多いんじゃないかと勝手に思ってるが、もちろん自分の経験値だけの話なので一般的のどうかは知らん(笑)。ただ、カネの価値観違うとか化粧品とレコードどっちが大事だとかの話が合わないと難しいじゃないですか(笑)。いや、そんなことはどうでも良いのだが…。

 ポーランド産のロックを漁っていると何となくの系譜は理解できた…ってか結構限られたところからの派生が多くを占めているようで、その辺から広げていくみたいな感じで、なかなか他ではないパターン…ジャズなんかはそういう聴き方で広がるから同じ感じかな。もっともその通りに進めないのも自分の天邪鬼なトコロでして…、今回はちょっと変化球でLizardというポーランドのバンドのセカンドアルバム「Psychopuls」なんてのを出してみました。

 2004年にリリースされた7年ぶりかのセカンドアルバム?ってな事らしく、そこまで期待されていた新人バンドだったのかどうかは知らないんだが、今となってはこういう音があったのか、という感じで聴いているのでまだまだ浅くて申し訳ないな~と思いつつも、面白かったので登場してます。面白かった、ってのはあんまり前情報なしに聴き始めたんで、聴いてるウチに「おぉ!?」って驚いていったってことでして、そこからちょこっと調べてみればそういうことか、と納得はしたんだけど、それでも見事の一言に尽きるバンド。

 早い話が70年代後期鉄壁King Crimsonの再来+90年代King Crimsonという驚愕の世界観を打ち出しているバンドの音で、その肝は自分的にはバイオリンにあるか?と思ってるんだが、70年代のクリムゾンでは戦慄するような攻撃的なメタリックなバイオリンではなく、あのアンサンブルの中ではメロウにマイルドにする役割がバイオリンだったはずだ。90年代のクリムゾンにはバイオリンは大きく登場しない。しかしこのLizardというバンドの「Psychopuls」では攻撃的なバイオリンがフリップ卿のギターのように突き刺さってくるという使い方もあってかなりエグい。故に70年代クリムゾン+90年代クリムゾンになるわけだ。音そのものは90年代クリムゾンに近いけどメロウやや叙情性はポーランド特有の色付けが残っているからその分70年代風ってことで…、えっとクリムゾンの解説してるんじゃないですよ、これ(笑)。あくまでもLizardというバンドの「Psychopuls」というアルバムについてのアレコレなんですが…(笑)。

 そんなことで、驚きはあり、楽しみもあるんだが、ある意味クリムゾンとまるで変わらないのでそれ以上でもそれ以下でもないというか…、バンド名をKing Crimsonに変えても怒られないんじゃない?って感じで(笑)。最後の曲は思い切り「太陽と戦慄」そのものだから…。



Collage - Safe

Collage - Safe (1995)
Safe (Reis)

 諸外国のイメージとか印象とかってのは自分の場合、映画から影響を受けてイメージを創りあげてしまったことが多いかなと。アメリカとか英国ってのは文化網も広いので割と万人共通のイメージなり印象があるのだろうと思うのだが、その他となるとドイツやイタリア、スペインなんかはある程度共通している気もするが、そこから先となると果たして…、音楽面で言えばフィンランドやオランダ、スウェーデンあたりまでなら何となくイメージ付くんだけどトルコとかスロバキアとかポーランドとかもうわからない。どんなイメージを持ちますかと訊かれても答える術がない。知識がない。ポーランドの映画監督と言えば自分は何故かロマン・ポランスキーが浮かぶ。更にドイツ占領下時期のポーランドの悲劇を描いた映画なんてのもイメージがものすごく残っていてどうにも抑圧下・制圧下での状況に耐え忍んだ国民という印象なのだ。だから明るい音とか出てこなくて不思議はないし、ポーランド産の音に陰鬱暗鬱なモノを底辺に感じるのは当たり前でもあり、国民性でもあるだろうと勝手に解釈しているのだった…。

 そのポーランドから出て来たCollageというバンドの1995年の作品「Safe」を聴いてみた。そもそもはSatelliteというバンドそのもの…と言うかCollageの主要メンバーがSatelliteとバンド名を変えて活動していたのがSatelliteであって、母体はCOllageだそうで。事情はよくわからんから同じようなバンド、として位置付けているけど、そのウチ色々解明するかもしれない…自分的に。だから音楽性も似ているんだろうな、と思ってたけど結構異なっていたのは興味深い。本作「Safe」を聴く限りではかなり環境音楽に近い…フュージョンに近いと言うか、軽さ綺麗さが出ている部分が多くて、簡単に言えば表面上は変わらない感じするけど本質がロックじゃない、とは言い切らないけど軽い部分あるな、と。何かねぇ、綺麗にまとめて音楽を作ってる部分が優先していてロックってのは二の次だったんだろうな、みたいな。だから凝ってるし音もはみ出てないし綺麗にまとまっててもちろん力量もあるからテクニックも申し分ないし雰囲気的には相当楽しめる。だが、ただそれだけ…とは言わんけど流れてってしまうんだよね、自分には。ちょっとそこが物足りなかったのでSatelliteでの骨っぽさとは異なる側面に軽く衝撃を受けた。

 かと言って聴いてみて悪いかってなると、それはなくって雰囲気的にポーランドの伝統はきとんと底辺に流しながら美しく仕上げていて歌にしても熱く歌っている…クールに、か。アルバムとしてはちょっとメリハリが少ない気もするが、1995年でしょ?突出してたんじゃないかな〜、当時は全然知らなかったけど。多分アルバムによって色合いが異なるんだろうからまた幾つか聴いてみたいとは思うよね。自分はもうちょっとドロ臭いのが好きだね。



Satellite - Into the Night

Satellite - Into the Night (2007)
Into the Night

 ふと気付いてみれば既に2013年も半分以上が過ぎ去り、既に夏を迎えているワケで、月日の経つのは早いものだと言われるが、果たしてどうかな〜なんて思ってみたり。それなりに長さを感じる半年だったとも言えるし、早かったとも言えるか。ただやっぱり当然ではあるがそれなりの時間の経過と蓄積があった気がするのできっと他の人に比べてみれば早いという程でもないのだろう。普通に着実に時間を費やしているというだけであくせくしてもいないし、ヒマ〜ってワケでもないってことか。丁度良いんだろうけど、そんなことは当然長くは続かないだろうからまたどっかでドタバタ来そうな予感が既にしている…。

 さて、ネクラ系の音を幾つか聴いていたんだが、もうちっと好みの世界が良いな〜と当たり前の事を思ってですね…、最近気になっているポーランド産の陰鬱系…耽美系な音を少々かじってみようかと。かじってみる、っても以前にちょいとハマったことあったんで幾つか聴き漁ってたんでそれなりに名前は知ってるし音も聴いてたけど、何度も聞き返してっていうバンドは多くなくてサラリと聴いただけだったんだよね。ところが某ブログ主が最近その辺に再度ハマってみたらしく、随分と魅惑的に書かれているので自分的にもそうだっけ?なんて思うトコロあってチャレンジし直してみたのでした。そんな刺激を受けつつ自分の耳の幅が広がることには割と貪欲なままでいられるのは良いね。いつもながら感謝です→「灰とダイアモンドと月の裏側の世界

 2007年にリリースされたポーランドのバンド、Satelliteの3枚目の作品「Into the Night」で、以前は4枚目を聴いて書いてるんだな。その時も綺麗なメロディと美しい旋律に耳を奪われていた自分がいたのだが、確かに「泣き」の要素が強いのと鍵盤による雰囲気の綺麗さが粗野なボーカルとの対比を面白くしているという部分が大きい。そこにデヴィッド・ギルモア以上の泣きのギターが入ってくるとか…、それに加えて思い切り歪んだギターがあったり繊細なデジタルビートが重なっていたりと凝った音の作り方で現代感を出しているか。しかし聴きやすいな…、人間的に綺麗さ華麗さを感じやすい音なのだろうか?自分だけなのだろうか?この美しい世界感に身を委ねられるのは。それでいて不思議なのはホントに生々しいロック感をしっかり持っていると言うあたり。バンドとしての面白さを持っているからこそこの美しさが生きる…。

 この時代に於いて、CDアルバム全6曲という曲の長さがバンドの本質を物語っているし、その一曲一曲の長さをまるで感じること無くドラマに聴き惚れていける技量と芸術はなかなか真似できるものではない。そして根底に流れるポーランド的なセンス…なんだと思うけど、ちょっとまだ言葉で書き切れない文化性が何となく自分で見えてきて面白いな、と。先日聴いていたRiversideもこの底辺に流れる「らしさ」ってのはあって、ほとんど同じなんで、多分そのへんがポーランド的なセンスじゃないかと。まだまだ、自分もこの辺はこれからですね、色々聴きかじっていきたい世界かな。多分ピンク・フロイドの雰囲気世界感が好きな人はハマれると思う。



The Cure - Pornography

The Cure - Pornography (1982)
Pornography (Dlx)

 暑い夏の日なんだからもっとスッキリと清涼感のある音を聴いていたら良いんじゃないかと思うこといつもなのだが、なかなかそういうワケにもいかず、結局季節や気温とは関係のないロックライフを送るのだった。レゲエやスカとかダブ、もしくはフュージョンとかってのが夏に良いんだろうな〜とか、ジャズボーカルなんかも夜なら良いんじゃないかな〜とか思ったりはしているものの結局ヘンなロックばかり。それはそれで面白いから良いか、と聴きかじっているくらいなんですけどね。そういえば最近ロック雑誌もまともに読んでないな…、本屋に行く機会が減ったからだろう。CDやレコード屋に顔を出さなくなったのと同じく本屋にも行く回数うが減った。行けば楽しむのは変わらないけど、今後電子本が普及していくとCDの二の舞な構図が繰り返されるのだろうか。電子本もなぁ…、まともにはまだ未体験…未体験じゃないけど、iPhoneでは読みにくいんでMacで?は読まないからiPadとか?だからiPadの使い道ってそれくらいしかないんだが、そこまでして買うなら本買うだろ(笑)。

 80年代同時期の自分が言うところのあちら側のロックの世界に在籍していたバンドをアレコレと舐め回している昨今、再発見するほどのバンドはあまり見当たらないのだが、本日のThe Cureはちょっと響いた。1982年にリリースされたThe Cureとしては4枚目になる「Pornography」という作品、今じゃデラックス・エディションも出ているくらいだから相当売れたし名盤扱いなのだろう。自分はもちろん当時若干触った程度でそれ以降はほとんど聴いたことがないのである意味初トライとも言えるか。パッと聴いた印象ではU2のボノの歌い方やエッセンスがまるで同じって印象。突き放したように尖った歌い方でね、声のトーンとしてはそれほど幅があるわけじゃないけどロック的、ってかパンク的エッセンスが強いのだ。楽曲はやや民族的なリズムを強調した感じはあるけどソリッドに攻め立ててくる独自の世界観が面白い。この手のバンドの中では自分には一番聴けるアルバム…バンドかな。歌も曲調もギターもリズムも本質も面白い感じあるし、一言で言えばロック的。

 自分の好みはこのロック的ってところに集約されるんだろうなぁ、とつくづく実感したね、これ。曲調の話じゃなくてバンドの本質的なトコロの意味で。そりゃ知らないしさ、音聴いたくらいでわかるのか、って話だがわかるんだよ(笑)。The Cureか…、そういえばPage & Plantで一人The Cureからのギタリストが参加していて、何で?って思ったけど、まぁ、わからんでもないな、と。「Pornography」はそんな印象を持ったアルバムでしたね。多分ハマれる人にはバイブルになるアルバムなんじゃないかな。




The Mission - God's Own Medicine

The Mission - God's Own Medicine (1986)
God's Own Medicine

 しかしブログという媒体を介して情報を発信する人が減ったよな〜。おかげで情報受信側は結構情報減ってる人も多いんじゃないだろうか?TwitterなりFacebookなりがそれらと同等の機能を果たしているとはあまり思えないんだが、どうなんだろ?他ではあまりそういう声も聞かないから自分だけがそう思ってるのかもしれない。それこそSNS系からそうなんだ、ってのを発見することは少ないワケで…それもこれも自分がかなり選り好みしてフォローしているからなんだろうけどね。微妙なノイズくらいの情報は入手したいんだけど、ノイズが多いとやはり見なくなるし、なかなか難しいバランスなんじゃなかろうかと。一般にスマフォが売れています、っても実際使うとなるとかなり難しいしあまりそこまで機能が必要ない、ってのと同じで実は皆もっとシンプルに自分好みにカスタマイズできる情報収集を望んでいるんじゃないか、なんて。やりゃできるよ、それ、と言われてもおかしくはないが…何書いてるからわからなくなったのでここまで(笑)。

 1986年にリリースされたThe Missionというバンドのファーストアルバム「God's Own Medicine」です。バンドそのものはThe Sisters of Mercyからの派生バンドとして位置付けられるので、当時もそこそこの人気を誇った、らしい。そうかな〜、でも、まぁ、名前知ってたしジョン・ポール・ジョーンズがプロデュースした「Children」ってのは話題になったし、そもそもそういう素質・素材だったんだろうからそれなりだったんだろう。自分はもう全然通らず聴かずだったな。多分当時も聴いたんだけど、好まなかった…、エネルギッシュさが欲しい年頃だったからこういうクールとかやる気ないとかそういうのはあまり受け付けなかったもん(笑)。だからこそ今になって再度聴いてみたりるすのだが…。

 「God's Own Medicine」は普遍的なハードロック的なスタイルだけどボーカルは陰鬱系な今でも通じるダークなスタイルでして、ギターの音もちょいとネオアコ入ってる…、でも基本ハードロック的なスタイルに仕上げているってとこが面白いと言えば面白い。ただ…好きな人には申し訳ないが、自分がこういうの聴くとどうもチグハグな印象しか受けない。多分自分がハードロックとはこういう定義、ってのあるからだろうと思う。だから要素的に理解しきれていないんだよな。簡単に言うとU2がハードロックになった感じすらあるもん。そもそもハードロック的と定義できない音でしょ、これ?そういう書き方が良くなかったね…、残念ながらどこも響くことがない、ってのは今でも変わらなかった。しかし確実に現代まで引き継がれているゴシック調やダーク性の高い音の原点でもあるし、30年前に既にそれを実践していたというのは事実なんで、オリジネイター、時代を創造した一部であるのは間違いなさそうだ。ブルース・ロック好きだけどブルースそのものはあまり…ってのと同じかな。ゴシックメタルとか好きだけど…みたいなね。






The Cult - Love

The Cult - Love (1985)
Love (Exp) (Ocrd)

 我ながら迷走しているな〜と思うここ最近の聴きたい音楽ナイナイ病…いや、実際は色々聴いてるし聴きたいのも色々あるのでそんな場合じゃないのだが、本ブログの趣旨志向的にちょいと…って思ってるだけでしてね、聴いている音楽そのものをツラツラと書いていけ、って話に思うかもしれんですが、それだと同じアルバム何回も聴いたりしてたらどうする?ってこともありまして、聴いている音楽がリアルタイムでブログに登場するワケでもないというややこしさ。本人はその辺適当に切り分けて考えているので至って気にしてないのですが…、いや、でも気にしてるからこういう悩みになるんだよな(笑)。その内道が切り開けるでしょう…。

 The Cultの1985年出世作「Love」セカンドアルバム。これも当時からよく見かけたな〜、何故だろう、何故か全然興味をもつこと無く聴かなかったバンドのひとつ。聴いてみれば結構ヘンなハードロックでキライじゃない感じなんだけどな〜、Dead EndとかThe WIllardみたいだし。でも、その辺も当時はあまりまともに聴かなかった…、多分ちょいとゴシック的なポジパン的なサイケがかったところが好きじゃなかったとかギターの音が好みじゃなかったとか歌声がイマイチ自分にしっくり合わなかったとかそんなトコロだろう…ってのは今聴いてもそう思ったから。ギターフレーズとか曲のドライブ感とかかっこ良いな〜ってのあるけど、歌がダメなんだろうな。自分でもそのカッコ良さを感じる境目ってのがよくわかんないんだが(笑)、あぁ…、多分どこかナルシスト入り過ぎてるのはダメなのかもな…。音に出てくるんだよ、そういうのって。

 気を取り直してこの古い名盤と讃えられるアルバム「Love」だが、総じて音の印象はハードロック的なギターの歪み具合ではある。歌とか雰囲気ではどこかU2的な切羽詰まり感はあるんだが、更にそれを真っ黒に塗りつぶした、しかも光沢付き、って感じの色合いで彩った雰囲気か。聴いていると、バンド全体が音を奏でているからギターが目立つとか歌が目立つとかが無く、バンドだ。そこがどうにも聴くポイントを探しきれないウチに曲が終わるっつう印象かも。でもさ、ソリッドでかっこ良い…んだよ、ホント。何がダメなんだろ?生理的なもんだろうか…。この期ハードロックバンドへと言われるがそれでもあんまり聴かなかったな…。






The Smiths - Meat Is Murder

The Smiths - Meat Is Murder (1985)
Meat Is Murder (Remastered)

 どうにも最近ちょいと「聴きたい音楽」を選択するのに考えてしまう事が多くなった。前からそりゃ「何にしよ〜かな〜」と思うのはあったけど、ここのトコロはどうにもそれ以上に「何か今自分は聴きたいか?」って思うことが多くなった。歳だな(笑)。何かねぇ…ネット社会になってから、そしてここ最近の傾向的に思うのは新譜でも好きなバンドの情報でも何かそういうのを本気で探さないと、探せるようにしておかないと入ってこなくなった、ってことだ。SNSがどうのと言われつつも本人のTwitterとか興味ないし、Facebookはキライだし、HPは見に行かないといけないので全部見れないし、チェックは面倒だし、メルマガはウザいから入らないし、はて、そうすると適当な情報ってのはどこで入手するんだ?って話。だから新鮮な情報が入らなくなってきててねぇ…。

 1985年の名盤と言われることの多いThe Smithのセカンドアルバム「Meat Is Murder」はもう昔からよく見たアルバム。そしていつもいつもキライなバンド(笑)。とは言ってもThe Smith自体は色々あって何度も何度も聴いてるんだが…、いつ聴いても好きになれないしなりたいとも思わない。モリッシーの世界はちょっとダメです。じゃなんで?って話だが、好き嫌いではなくってインパクトとかロック的な立ち位置ではやっぱり重要だったり革新的ですらあったからじゃないだろうか。「Meat Is Murder」だってタイトルからして「ん?」って思うだろうし聴いてみるとやっぱり暗いし…ただジョニー・マーのギターセンスは見事だな〜とかわかるワケよ。歌が入ると「・・・。」となるんだが、最後の「Barbarism Begins at Home」なんてかっこ良いリフだもんな。ワンパターンで攻め立ててるから王道ハードロックと変わらないスタンスでの楽曲なんだよな。ただ、ロック的には軽い…、ホントは全然軽くないけど、音だけは軽くしてるのかもしれない。ジャズコーのこの音とかキライなんだけどねぇ、自分(笑)。ドラムは80年代バリバリのチープサウンドだし、良いトコ全然ないのに名盤ってのがわかるからコワイ。

 時代を経てからのお話だが、この時代にこういう音は斬新だったり結局The Smith以前、以降っていう機軸になったバンドでもある。ニューウェーブやネオアコの世界では明らかに帝王だろうし、軟弱さと適当さもこれまた英国らしくてロックしてる。何よりもそのモリッシーがニューヨーク・ドールズの親衛隊隊長だったってのが不思議なのだが…、それはともかく「Meat Is Murder」か…、やっぱり自分には合わないバンドだ。そうやって何度も聴くのだろうよ…。




The Police - Zenyatta Mondatta

The Police - Zenyatta Mondatta (1980)
Zenyatta Mondatta (Sacd-Hybrid)

 ロックってそんなに長々と聴かれていくもんだとはあんまり誰も思ってなかったんじゃないかな。今の時代になると40年前の〜とかあるからクラシック的な立ち位置にもなるのかもしれないな、ってあるけど、昔はやっぱ一過性のもんでしかない、っていう風に思ってた。だから一生懸命コレクトしたりして自分だけで守ってたんだろうと。80年代の音楽なんて消耗品でしかなかったし、その中にいくつか本物のロックバンドがあったとしても自分的にはガキの頃だから対して区別は付かない。ただ、スリリングなカッコ良さがあったとかそんなん。深い意味でロック的なのなんて全然理解できなかったからリアルタイム的にキチンと聴いてたってもんでもないな。

 The Policeのサードアルバム「Zenyatta Mondatta」は1980年の作品で、パンクムーブメントを利用してシーンに出て来たってのもあってスリリングさや疾走感溢れる楽曲とソリッドな印象で人気を博した気がするんだが、それもムーブメントが終焉に向かえば自身たちのオリジナリティを全面に出して勝負しに行ったってトコか。この「Zenyatta Mondatta」はそんな第一歩かもしれない。ロック的感覚では初期の2作が圧倒的にスリリングで尖ってるんで刺激的だが、「Zenyatta Mondatta」はちょいと和らいで音楽的にちょいと懐の深さを出している?って感じ。もちろん悪くないんだが、何か知的さが漂う。スティングのベースが圧倒的に普通と違うってのは誰が聴いてもわかるだろうし、アンディ・サマーズのギターだって当時じゃかなり革新的なんじゃないか、っつうくらい手数が少なくシャープな音でオシャレですらある。スチュワート・コープランドのドラムも個性的だよねえ。この人の場合はビートで、っていうのが面白い。だから基本シンプルな音なのに幅広いサウンドがウケた、The Clashなんかも同じ類な進化とも言えるけど音楽的な地力の違いが大きいか。

 「Zenyatta Mondatta」は自分的には若干後追いだったので当時ピンと来なかった一枚。もちっとキャッチーなのが欲しかったかな。今聴けばそんなこともなくなるほどね〜って曲が多いのはわかるんだが、やっぱりガツン、がない。ヘンにこじゃれているっつう感じで音楽しすぎてるかな。「Do do do de Da da da」があるけど…、それ意外とのギャップが大きい。その次に来る曲なんて実験的サイケデリックですらあるし(笑)。って感想をどのアルバムにも持つので、自分的にはポリスってのは最重要バンドではない、ってことなんだな。それでもアルバム5枚しかないから全部聴いてるし何度も聴くんだけどね、それくらいには好きです。





Big Audio Dynamite - No.10 Upping St

Big Audio Dynamite - No.10 Upping St (1986)
No.10 Upping St

 自分が気になったギタリストの、またはボーカリストやバンドのフェイバリットアーテイストなどを漁っていくことで過去との遭遇を果たす、または影響下にあることからオリジネイターを聴いて同じ境地に辿り着く、などのルーツ遡り型で数多くの偉人たちに遭遇したことは数限りなく多いが、一方でアーティスト本人がどんどんと興味を示していく音楽やスタイルなどについていくかいかないか、となると大抵離れていくリスナーが多い。ファンってのはやっぱり一つの場所に留まる傾向が強いからたまたまその時を共有できたバンドや人が好きなワケで、同じようにリスナーが進化していくとは限らないからそれは当たり前のことだろうなと思う。今ならね。だけど複雑でさ、やっぱ許せんサウンドやってるな~とか思うことあるもんな、ソロ作だとさ(笑)。

 元ザ・クラッシュのミック・ジョーンズがザ・クラッシュ脱退後に組んだバンド、Big Audio Dynamaiteってのは当時まるでついていけないバンドだった。ルックスも音もなにもかも。なんだこれ?こんなんパンクじゃないだろ、と。悲しいかなミック・ジョーンズって人は単体だと全然パンクな人じゃないんで、彼にパンクを求めても無理なのだが、どうしたってザ・クラッシュのフロント3枚看板の一人として見てしまうんで軟弱なことやってはいかんのですよ。それはザ・クラッシュの後期にも言えるんだが、まだジョー・ストラマーが許してるなら、ってのあったんでね。ただソロになってこれかよ、ってあってさ…、誰もがミック・ジョーンズには骨太なロックを期待してたんじゃないかと思うんだよ、ところが出て来たのはテクノポップ的なヘンな作品のバンド…。

 そのBig Audio Dynamiteのセカンドアルバム「No.10 Upping St」は1986年にリリースされた。目玉はジョー・ストラマーが作曲面やプロでジュース面でも協力したってことで話題にもなってて…ってのはあったんだが、ある意味、ジョー・ストラマーが関わってもこれか?と更に傷口に塩を塗り込むようなハメに陥ったのは内緒だ。いや、マジで。まだ自分の耳が未熟だったからとは思うが、許せなかったもんな~(笑)。それ以来B.A.Dは手を出してない。が、コンテンポラリー的な音楽形態で、言うならばザ・クラッシュの「サンディニスタ!」からの系譜をこちらに持ってくるとするならば進化形としてアリな作品なのか?とも思う部分も今ならある。「Cut the Crap」でジョー・ストラマーがやってたことやこの後のジョー・ストラマーの音楽嗜好からすると何ら不思議はないか…と。事実「No.10 Upping St」に収録の二人の共作品だけを取り出して聴いているとなるほど、「サンディニスタ!」以降の作品とも言えるな、と。そこにジョー・ストラマーの言うパンクイズムが入っていることで許せる作風になる。ミック・ジョーンズ単品になるとそのイズムが失われてしまって単なる表現になっちゃってるってことがアリアリと…。

 ってなことでBig Audio Dynamiteの「No.10 Upping St」はなかなかの佳作であると今は思える。やりたいこともわかる。ジョー・ストラマーも参加しているから良かろう、と。で、お薦めするか?って話になると…そこまでは、ってのが本音だな(笑)。でも、面白いなとは思った。ようやく許せる自分がいることに感謝(笑)。








Joe Strummer & the Mescaleros - Rock Art & the X-Ray Style

Joe Strummer & the Mescaleros - Rock Art & the X-Ray Style (1999)
Rock Art & the X-Ray Style

 毎年暑い季節がやってきて、汗かきながら様々な音楽を聴いているといつしか思い出して流す音がある。ジョー・ストラマーとメスカレロスのセカンドアルバム「Global a Go-Go」だ。自分ではこういう音世界を紡ぎ出している作品を他に知らないからしょうがない、コイツをひたすら聴くのだ。ダブとかレゲエとかそんな類のものはいくらでもオリジネイターやプレイヤーも含めて多数あるから多少浮気していけば色々と面白いアルバムにたどり着くのだろうが、ジョー・ストラマーの「Global a Go-Go」は実に色々なものをミックスした、しかもパンクとも言える尖り具合が散りばめられているので唯一無二な音世界になってしまっているのだ。だから他に聴くものを知らない、となる。

 そこで今回は意外なことに紹介していなかったジョー・ストラマーとメスカレロスのファーストアルバムとなる「Rock Art & the X-Ray Style」を取り上げとこっかな、って言うよりもせっかくなので聴いていたところ。セカンドアルバム「Global a Go-Go」に比べればまだまだ未完成であそこまでの統一感とアルバム感はないけど実に久々にシーンに返り咲いてくれたジョー・ストラマーの作品としてはかなり上出来でしょ。上出来…って高飛車な言い方ふだと誤解があるんだが、もっとパンクでロックな勢いのあるアルバムだったらファンがThe Clashの再現ってことで大喜びして飛びついたんだと思うがそうはならない。前作「Earthquake Weather」の頃から、いや…、もっと前のThe Clash時代から既に気怠い音楽へと傾倒して時代時代にある新しい要素を織り交ぜ、且つ「The punk is Atitude」とばかりにマインドはパンクのまま、というスタイルがジョー・ストラマーとミック・ジョーンズの世界観なのだから、音楽性については既にいわゆるパンクらしいものが出てくることはないのだった。その辺が難しかったんだが、今ならもうこういうのもわかる。ジョー・ストラマーのやりたいこと、表現したいことってのがわかってくる。

 このファーストアルバム「Rock Art & the X-Ray Style」は言うならば「ロンドン・コーリング」から続く作品の延長線にあるものだ。気怠い中でのパンクイズム。自分はこういうジョー・ストラマーのスタイルにハマってしまったな〜、ジョー・ストラマーを通して新しい音楽の世界を知り、追求していくことが出来たってのあるもん。だからこの「Rock Art & the X-Ray Style」もたまに聴く。セカンドの「Global a Go-Go」は毎夏聴く。気持ち良いから。ジョー・ストラマーが無くなってから10年以上経つけど、歌を聴くといつも身近にいる気がするよな。また新作がいつか出るかもな…くらい(笑)。実際何年も音沙汰なかった時にこの「Rock Art & the X-Ray Style」がひっそりと出てたし。でも凄く良いアルバムで…、ロックって、音楽ってこんなに気持ち良いのあるんだぜ、って言ってるかのようなアルバム。メンバーにこういうの、と納得させてやるのはなかなか大変だったんじゃないかとさえ思うし、その伝え方とかどんなんだったんだろ?とか思う。それらも含めて興味深いし音以上にジョー・ストラマーという人の表現性が楽しみになる一枚。









No Doubt - Return of Saturn

No Doubt - Return of Saturn (2000)
Return of Saturn

 一瞬レゲエやらダブやらスカやら、ってのも涼し気で良いなと思ったがそれを文章にするほど違いや個性やバンドなどを知らないので書きようもないな~という点に気付いて、やはりながら聴きするレベルのものとちゃんと聴く音楽とは違うよな、と。別にココに書くものってのはどっちにするとか無いけど、そもそも書く情報量を持ち得ていないものはあまり書きようもない、ってだけ。さすがに数多く書いてるから文章を書く事自体は慣れてるし何となく書けるんだけどさ、無味乾燥になっちゃうし、そもそも刺激や案内にならないとな~ってのもある。まぁ、今はそこまで高尚な心意気もないけど昔はそういうのちょっとあった(笑)。

 ってことで、やっぱりロックですよ。んで、レゲエからのロックっていくつもあるけど、スカからのロック…、ツートーンからの進化を感じたな、ってのがアナハイムから出て来た…ってももう25年くらい前の話なんですが(笑)。今やセレブの名を欲しいままにするまでに成功を掴んだグウェン・ステファニーが在籍するNo Doubtです。まぁ、最初の頃のライブとか見てると汚ねぇバンドでさ、とてもセレブ?みたいな感じするくらいイモ臭いガキのライブでホントかよ、って思うんだがやはりカネは人間を変化させます。根本は変わらないんだろうけど、それが大人になるってもんですな。

 2000年?にリリースされたアルバム「Return of Saturn」なんてのを…。セールス的にはイマイチだったらしく前作「Tragic Kingdom」の爆発的ヒットからすると小規模とも言われ、またバンド内でのイザコザもあったためかグウェン・ステファニー自身もよくアルバムが完成した、と思うくらいにボロボロな時期のレコーディングだったらしい。ま、バンドが、ってよりもバンド内恋愛の終焉により、ってことが大きかったらしいが。そのわりにはポップでキャッチーでスカで実験的で元気の良い勢いのあるナンバーが揃っているので好盤に仕上がっていると思うんだが、どうなんだろ?聞いている分にはホント、かっこ良いしさ、何も考えずに聴いていられる疾走感もあるしスカ感もあるから重さはまるでないし、良いんだけどねぇ。自分は好きで、よく聴いてたし今でも車の中に入れっぱなしだから結構聴く。アメリカものってのは何も考えずに流せるからってのもあるが(笑)。

 このヘンからかな~、グウェン・ステファニーがパフォーマーとして成長したのは。派手なメイクや衣装やドラマ仕立て、歌だけじゃなくてメディアに出て行くようになったし、紅一点を売りにバンドも走ってったし、その割にはバンドの音は結構本格的に新しい方向性を模索していって、とフロントと音楽の役割がきっちりとしてきた感じだった。そんな事気にしなくて良いんだが(笑)。それにしてもコイツら、遅咲き。80年代からバンドやっててメジャーで注目され始めたのが1996年とかそれくらい。よくもまぁ地道にやれてたもんだと言うか、成功して良かったな~という努力が見えるし、今はまた再活動しているんで応援したいし良い感じ。








UB40 - Signing Off

UB40 - Signing Off (1980)
Signing Off

 やっぱり暑いからか、軽やかでちょっとでも涼しくなれる感じの音を求めているのかもしれんな…、妙にカリプソ風味やレゲエ風味ってのが心地良い。やっぱりさ、その土地土地に似合った音楽とか土着している理由がかならずあるワケよ。それが一番そこに似合ってるっていうさ。それを異なる所で聴いてミックスしていくからこそロックは面白いんだけど、それでも土着に近づいたアルバムは割と名盤と呼ばれる傾向にある。結局そのバランスが上手く取れている作品が後世まで名盤と語り継がれるワケだ。おかげで名盤だからと言われて早々に聴いたアルバムのウチ、多分半分くらいは聴いた時には理解できないまま未消化で聴かなくなってるってのも多い。今ね、そんなのを考えながらアルバム探したりしてる。特に探してるんじゃなくって何気にジャケットとか見かけるとさ、あれ?これ…昔ダメだったな〜って記憶が残ってるのあってね、でもやっぱ気持ちはスルーしたくなるんだ(笑)。だけど、そんなこと無い、多分今ならわかる、かもしれないじゃないか、と奮い立たせて聴いてみる、っていう…。そんな思いの筆頭格の一つに入るUB40に挑戦です。ホラ、レゲエってのは知ってるし、それがダメだった頃に聴いたからダメだったワケで、今なら…ってね。

 UB40の1980年のデビュー・アルバム「Signing Off」です。ちょっと後に名盤だから、ってことで聴いたんだよ…ガキの頃。まださ、ハードロックとかガンガンなのがロックだ、って思ってる頃に。だからこんなもん聴けんな〜って捨ててたアルバム(笑)。んで、今、聴きましたよ、ってか聴きながら書いてますよ…、とんでもなくカッコ良い!何じゃこりゃ??ってくらいカッコ良い。ロックだよ、こりゃもう。いや、うるさいロックって意味じゃなくてさ、やっぱポリシーがロックと同じだから響く。そして音の作り方とかも印象付けるような作りになっててメッセージ色が強いんだと思うけど、英語苦手な自分には全然わかんないのでそんなに気にはならないんだが、それでもなんかビシビシ響くし…エコーとかアレンジとかスタジオでのギミックも結構使ってるからそういう効果も強烈かもしれない。そして思い切りレゲエだけど尖ったレゲエで、結構刺さってくるのが面白い。こういうトーンって英国人は得意だよな…、だからパンクと近づくんだろうけど、UB40のは完全にレゲエ…だけど聴きやすくロックしてるレゲエ。ほんとに、こんなにカッコ良かったのか、この「Signing Off」というアルバムは。ガキの頃はこういうジャンルでは全然響かなかったんで良かったな〜、今聴き直して、って思う。

 レゲエって一言で書いてるけどスカやらダブやら色々入ってるんだろうと思う。自分ではそのヘンってよく理解してなくて気持ち良い〜ってしか思ってないから表現力不足ですが、でもロックだし、楽しいわ、これ。気持ち良いだろうな〜、こういうの聴きながらアレコレしてたら…って容易に想像が付く。暑いからビール飲みながらでも気持ち良いだろうな〜、何か気に入ったからちょっと今度のパーティのバックにはコレ流してみよう〜っと♪






Culture Club - Kissing to Be Clever

Culture Club - Kissing to Be Clever (1982)
Kissing to Be Clever

 自分で言うポップス、って一体何なんだ?ってふと思ったり。時代時代によってそのポップスの原型ってのが変わっていくのだが、そういう元音源があって、そいつを無茶苦茶聴きやすいメロディにしてチャートに登場させるのがポップス、か。ただ、時代を追うごとに融合されるテイストが広がっていくからポップスってのはイコール売れ線、であって音楽のジャンルではないはずなんだな。ところがそういうのを総じてポップスと呼ぶからややこしい(笑)。自分もそんな定義を気にしないで売れ線っぽいのはポップス的と書いたりしてるんだからいい加減なもんでして…、えぇ、そんな感じですな。

 先日ロバート・パーマーを聴いてて、こんなにディープじゃないけど上手くこのヘンを出してポップスの領域にいたのがもしかしてカルチャー・クラブ?なんて思ったりしたから聴いてみた。とにかく久しぶりすぎるくらい久しぶりだからこんなチープな音作りだったっけ?ってのとものすごい実力派な人たちだったりする!?とか衝撃受けたり、さすがに世界の音楽シーンに出てくる人は歌がヘタってのがいない。驚くことに、と言うか驚くばかりの歌唱力を誇ってたボーイ・ジョージだからこそ色々あってもきちんとシーンで残っている人なんだな、ってのがある。それがさ、最初のアルバム「Kissing to Be Clever」からわかるワケよ。とにかく歌唱力が見事で、綺麗な声は当然ながら独特の語尾の巻き上げ方による歌唱や、艶やかな歌声どころか実は結構太く出したりもして歌唱力抜群で、しかも歌詞の作り方とかメロディの投げ方が凄く良く出来てて天性のモンだろ、これ?ってくらいに天才的な気がする。

 そんなことで、1982年リリースのファーストアルバム「Kissing to Be Clever」を聴いてて驚いたワケだ。カリプソやソウルやモータウンから流れてきた音楽をベースに軽快に当時の流行でもあったシモンズのドラムの音を入れて軽やかにダンサンブルに、そしてチープなホーンの音とともに聴かせてくれる意外なことに金字塔とも言えるアルバムなんじゃないか?思い切りリアルタイムだったから思い入れはあるとしても…、いや、自分が好んで聴いてたワケじゃないんですけどね…もちろん。ただ、多感期だし色々覚えちゃうし、そういう意味ではかなり覚えた。気持ち悪いとか言う以前に見て知ってたから質が悪い。おかげで英語の勉強にはなったけどさ(笑)。






Robert Palmer - Pressure Drop

Robert Palmer - Pressure Drop (1976)
Pressure Drop

 ビッグネームでも実は全然聴いたことがない、っていう音楽やアルバムはたくさんある。どういう意味でのビッグネームか、によるのだが、まぁ、自分的にはやっぱりロックの世界で、っていう意味になるか。そういえば先日とある飲み会に参加したんだが、もちろん一般人多数なワケで、その中での会話の内容がさっぱり理解できずに一人で飲みながらタバコふかして帰ってきただけってのがあった。さすがにもうちょい人付き合い出来るんじゃないかって思ってたんだが、全くできなかった(笑)。そんなもん一生懸命語ってるんだ、コイツ…とか、そんなもんに時間割いてるのか?とか色々あってさ、形はどうあれ、熱意があるってのは普通は良いなと思って認めたりするんだが、あまりにもかけ離れていて、しかもそれがどうにも訳わからんことばかりで、余りにも一般的で、中身がなくてアホらしくて…って話。まぁ、つくづくとその中では自分がニッチな世界で生きてるんだな〜と実感したワケで、やはり狭い世界でしか通じないんですな(笑)。

 さて、Vinegar Joeのボーカルはやんちゃなお姉ちゃんだったワケだが、その裏で実はロバート・パーマーが参加していたバンドだったことが知られている、らしい。自分はロバート・パーマーって聴いたことないから知らなかったし、興味もなかったけどさ。ロバート・パーマーってパワーステーションのボーカルだった人でしょ?それもマイケル・デ・バレスの方が自分的にはインパクトあるんで、そっちに興味行っちゃってるし、結局ロバート・パーマーって人をちゃんと聴いたことないワケだ。売れてたのも知ってるしアルバム・ジャケット見ても何となく知ってるのばかり。単なるポップス歌手だと思ってたから聴かなかったしね。それが今回こんな形でVinegar Joe絡みか〜、へぇ〜ってのがあったんで聴いてみることに。初挑戦です、どんな音やってるのかも知らないし声だってロクロク覚えてない。

 1976年のアルバム「Pressure Drop」…ジャケットで選んでます(笑)。アルバム・タイトルが「Pressure Drop」だったのももしかしてあの「Pressure Drop」?ってのもあったからね。そしたらあの「Pressure Drop」で驚いた。と言うか、この人がこんなにニューオリンズサウンド+気怠い音をやってるとは知らなかった。もっとモダンでおしゃれなポップスかと思ってたけど…、ま、近いけどさ、こんだけ洗練されてると…、ニューオリンズサウンドなのかな…と気にしてみればホントにリトル・フィートがバックで参加しているらしいし、それよりも思い切り洗練されてるから聴きやすいか。うるささはまるでないホントにポップスの世界。ただ、イメージしてた程単なる売れ線ポップスじゃなかったことに驚いた。かなりディープな世界がある中でのポップス…、売り方間違えなきゃ結構面白かったんじゃないか?なんて思ったりもするが、その辺もセンスか。結構オシャレで聴きやすくて涼し気で良いな…。








Vinegar Joe - Rock 'n' Roll Gypsies

Vinegar Joe - Rock 'n' Roll Gypsies (1972)
Rock 'n' Roll Gypsies

 まだまだ自分が聴いたことのない音楽ってのがいっぱいある、といつもいつも実感します。一応英国ロックをメインでコレクトしたり聴いたりしてたんで、何となくその辺は網羅してるだろう、と思ってたんだけど、それは英国ロックという全カタログからしてもほんの僅かでしかなかったってことだ。そりゃ昔のモノの本に掲載されていたアルバムをひたすら集めて聴き漁っていたのだから知識レベルもその本に依存してしまうワケだし、数冊その手のを揃えてひたすら聞きかじっていったって同じ事だ。もちろんそこから人名による人脈でアチコチのバンドなどにも手を出したりジャケットで手を出したりするのはあるのだが、そこからきり離れている部分は知らないままなのだな、多分。それとロックにこだわってたからポップな世界とのリンクまでは何となくあったけどポップな世界ってだけではちょっと食指が伸びていなかったのも多かったってことだ。ふたつとも同じようなモンなのにね。

 ってことで何で自分がこのバンドを聴いたことなかったのか?この女性の歌声を聴いたことがなかったのか?聴いてみちゃうと不思議だな~って思う。エルキー・ブルックスって女性知ってる?昔々Vinegar Joeってバンドがあって、そこのメインボーカルを張ってたやんちゃでお転婆的な歌を歌う英国の女性です。しかもそのVInegar Joeってバンドはツインボーカル体制で、もう一人の男性ボーカル担当はロバート・パーマーだった、ってことでその系統からのルーツ漁りがあればさっさと辿り着いていたのだろうけど、まるでそんな系譜は辿らなかったので知る由もなかった、ってことだ。それでもこんだけのバンドならな~、どっかで遭遇してても良さそうなのに。ただ、英国ロックでもスワンプ系は割と苦手だからわかんないけどさ。

 それでいて、「Rock 'n' Roll Gypsies」のこのジャケットだ。普通に見つけたら手に取って考えるだろ。見たことなかったな~、縁がなかったんだろうな~。なんだよ、この大股開きのオンナの迫力は。それだけで決まりです。「Rock 'n' Roll Gypsies」は1972年の作品でバンドとしては3枚目、アイランドレーベルからもメジャーデビュー盤としては3枚目になるみたいだが、惜しいよな~、アイランドレーベルならポール・コソフ参加してても良かったのにな~、アンクル・ドッグには参加しているんだからここでヴィネガー・ジョーに参加してても…なんて勝手な空想もあるが、ジャケットとYouTubeで見られる当時のライブからはちょっと想像を外してくれたレイドバックした感じのスワンプってのが残念。もっともっと彼女の声を生かしたスタイルのバンドだったら面白かったのにな、とすら思う。明らかにロバート・パーマーは出る幕なしなワケで、躍動感溢れるテレビライブの方が面白いな。アルバムそのものはちょいと…だけど、良いもんに出会えた♪








Cold Blood - Thriller

Cold Blood - Thriller (1973)
Thriller

 毎回のことなのだが、不世出のシンガーやミュージシャンやアーティストやバンドを記事にしちゃった後ってちょいと後が書きにくいんだよね。別に気にする人もいないだろうから良いんだが、やっぱりそれだけの人たちってことは色々と影響も与えているし基本フォロワーに対しても別に否定論はないし、好きでやってるんだから良いんじゃない?くらいしか思わないからさ。かと言ってフォロワー系に行くって気分でもないな~とアレコレと見ていると、何やらこれまで知らなかった女性が出て来た。自分が知らなかっただけで知識の浅さを露呈するようで申し訳ないのだが、これはこれはこれは…と結構楽しめたので自分の範疇外からの登場だけどいいんじゃない?ってことで。

 Cold Bloodというバンド、そのシンガーがLydia Penseってやんちゃな女性でしてバンド自体は1970年代初頭から活動、アルバム5枚くらいで活動停止、なんでもシンガーのリディア・ペンスはジャニス・ジョプリンと並ぶほどの歌唱力だとのことであのビル・グラハムが自身のレーベルを作った際の最初のアーティストとして契約したらしい。有名なフィルモアの映画にも出て来ているので、そうか…ってな話だけど、どれどれどれ?と興味津々で1973年にリリースされた4枚目の「Thriller」を聴いてみました。

 おうおうおう~、そういう音ですかっ!これはもう全然自分が通ってない音世界で、いわゆるブラスファンクロック、か。ファンカデリックとかタワー・オブ・パワーとかそんな感じの音でなかなかユニーク。この手のって黒人が主役だったからそこにこんな白人の綺麗なお姉ちゃんが図太い声で歌ってるってのに驚いた。そしてその歌唱力もジャニスとか比較する必要もなく、リディア姫の性格が出てるんだろうなってくらいにハスキーに力強く、熱唱してくれていて頼もしい。ファンカデリック近辺のルース・コープランド以来だ、こういうの聴くの。今の時代じゃ普通にいてもおかしくない歌だけどさ、この頃としちゃ凄いことだったんじゃないか。しかもブラス・ロック、ファンクだぜ。残念なことに自分はこの手のって何曲か聴いたら飽きちゃうんで瞬間的爆発力には通じるもののアルバム単位ではなかなか聴き切れないのですが…、やはりそれはアメリカ産の音の大部分に言えることなので本作も例外ではなかった。ただ、リディア姫の歌声とバンドの融合には結構驚きましたね。




 しかしやっぱこの手のはライブが一番だな~、YouTUbeで見ててフィルモアのがやっぱ一番カッコ良いもん。





Janis Joplin - Pearl Sessions

Janis Joplin - Pearl Sessions (2012)
Pearl Sessions

 アメリカ独立記念日、まだまだ若い国だからなぁとか色々思うこともあるし自分達が子供の頃に思っていたほどアメリカって国はタフでもないし強くもないし、今じゃどこかおかしくなってる気もするし、もちろん文明の方ではかなり面白くなってるんだけど、割と印象変わってるかな。ただ、やっぱアメリカだな、と言うのはある。ま、あまり考えることないけどさ(笑)。ちょいと色々と被ってきたのでアメリカ独立記念日にアメリカらしい~ってのとココのトコロのお転婆娘の歌声で言えばこの人しか浮かばんな~と。他にもジェファーソン・エアプレインとかくらいしか知らんしな~、以降はどちらかというと清純派がウケてたからお転婆娘ってなかなかいないし、シーンを見てもさほど多くもないし、珍しい存在には違いないはずだ。

 ジャニス・ジョプリンの遺作として名高い名盤「Pearl」のセッションの模様までを収めた「Pearl Sessions」という何ともニッチなアルバムを紹介してみようか。知らない人も多いかな~ってのもあるし、自分的にはかなり面白く聴けたのでついでに、ってことで。この手のは紹介だけなら話題性もあるしすぐに出来るんだけど、それじゃ面白みに欠けるかな、ってのもあるし自分でももっともっと研究しておきたいってのがあるんだよね。ちなみに「Pearl Sessions」は2012年4月のリリースなので1年以上経ってますな(笑)。腰を据えてじっくりと聴いておきたい音楽、と言っては誤解があるが、音楽として聴く側面よりも研究素材として聴く音源なのでちょっと聴き方が異なるんです。同じ曲のバージョン違いやテイク違い、ミックス違いなんてのやデモ音源、そんなのを聞く場合は順番に違いを聞き分けて楽しんでいく、またオフィシャル最終テイクに行き着くまでの過程を想像して楽しむ、そうなっていったのか、なんていう楽しみがあるから時間がかかるし楽しみもニッチになっていく。普通はあまり誰とも共有できない楽しみなのだ(笑)。

 例えばこの「Pearl Sessions」ではそもそもクレジットからして「Get It While You Can (Take 3)」ってのがDisc 2の2曲目と16曲目に入ってて、リリースされて1年以上経ってもオフィシャルサイトを含めて修正の気配すらない。じゃ、これ2つとも「Take 3」なのか?と言えば全然違う。2曲目は「Take 3」と思われるけど、16曲目はファイナルテイクに近い方だから「Take 13」とか「Take 30」なんじゃないかな。ネット社会になって情報が手に入れられやすいってのはあるけど、間違ってる情報も多いし、更に厄介なのはそのミスをきちんと修正しているところもないから本当の情報を探し切れないってトコだ。それと面白いな~って思ったのは、さすがにジャニス・ジョプリンの「Pearl」のセッション集だから買って聴いてブログに書いたりする人も多いんだが、このセッション集のディスクについてさほど興味を持つリスナーは多くはないってことだ。公にするべきものではないんじゃないか、とか本来意図するものとは違うんじゃないか、ありがたい蔵出しとしながらもどこか陽の目を浴びることはない方が良かったのでは?みたいなのが多い。結構びっくりしてさ、アーティストやミュージシャンがどういう経緯を辿って作品を創りだしているのか、ってのがわかるって面白いけどな~、今回で言えば超有名な「Move Over」の3テイクだね。ラフデザイン的にジャニスの作ってきた歌詞と歌メロからバックを付けていってはいるもののまだまだフレーズは手探り状態、ただ一度録っとくか、と言った感じ。その次はリムショットだけじゃなくて手拍子入れてやってみる?みたいにして、ちょいとテンポアップで試す。その後は更にテンポアップ、その頃にはかなりファイナルテイクに近いバックが出来上がってる、でもジャニスが歌いやすいアドリブを入れていくにはちょっとアップテンポすぎるかな、ってことでファイナルテイクのスピードになったんだろうな~と。その分遊びのフレーズがいっぱい入ってるしね。凄いのはどのテイクもやっぱりジャニスの歌でさ、全然迫力変わらないワケで、ホントいつ歌ってもああいう声なんだな~と。

 初出じゃないけどやっぱりいいな~って思うのが「Cry Baby」の長いヤツね。ライブに近いアドリブとかゆとりとかをそのまま入れているからジャニスらしい。とってもジャニスらしいから圧倒的にファイナルテイクよりもこっちの方に軍配が上がる。でも、アルバムとして考えたらファイナルテイクになるだろうな。だからこそ蔵出し音源は魅力的なのだ。「Me and My Bobby McGee」にしてもやっぱり進化形を辿っていける…これはジャニスの生ギターによるデモから楽しめるんだから正に曲の生い立ちが楽しめるってもんで、じっくりと浸りたいよね。そんな感じで楽しむんだけどさ、「Pearl」って言うインスト…にせざるを得なかったんだろうけど、コイツが涙をそそるバンドの演奏でさ…、曲の配置が見事だよ。コイツでスタジオセッションに別れを告げてボーナスのライブトラックへ進む…、うまいね。今時だから曲順云々なんてそんなにこだわらないけど、自分は「Pearl Sessions」を何度も聴いていて、結局じっくりと楽しんで聴く時は曲が若いテイク順になるように曲順を変えて同じ曲を立て続けに聴いていく。曲の過程がわかるから。歌い回しやアドリブ、歌詞やフレーズの違い、もしかしたら楽曲そのものの長さや構成の違いなんてのもあってホントに楽しめる…時間があれば(笑)。

 でもね、結局最後には「Pearl」スタジオファイナルテイクが一番なんだよ。やっぱ凄いワケだよ、アルバムってのはさ。こんだけアレコレ試して色々やって何回も録音していじって、そして最後に出しているのがアルバムなんだからやっぱりその時のベストでしかないんだよ。そこでポール・ロスチャイルドみたいなプロデューサーがやってるってことで信頼性も増すし、確かにその通りだ、ってことも証明されてるし。だからこういうセッション集とかどんどん出してほしいと思う派、です。裏モノに行っても無いものは無いので、やはりオフィシャルからどんどんと出して欲しいもんなんです。ライブもね。








Babe Ruth - Que Pasa

Babe Ruth - Que Pasa (2005)
Que Pasa

 最近昔ほど酒を飲めなくなってるかな…、結構速いペースで酔ってる気がするもん。まぁ、以前ほど食べるものも食べなくなってるからアルコールとタバコが進むのが速くなるだけという話もあるのだが、それにしてももうちょっとオトナな感じで酔っていたいものだ。今でもハジけて騒いでしまっているのは年甲斐もないのではないか?などとちょっと思ったりするが、いいか、それも。それと並行して二日酔いがひどくなってきてるみたいで翌日の重さが以前よりも長い感じ。わかってても飲むっつうのはどこかおかしいよな…、と毎回反省してますがね(笑)。

 さて、Babe Ruthのヤニタ・ハーンを思い出したのでどれどれ…と引っ張り出してきたのは大して真面目に聴いてなかった2005年の再結成Babe Ruthの作品「Que Pasa」です。リリース当時はダウンロード販売オンリーだったのが2009年?頃にCD化されて今ではめでたく普通にアマゾンなどで手に入れられるので、それなりに需要はあったんだろう。そう思うと結構嬉しかったりするね。昔の作品も全部再発されているし、しっかりとシーンに必要な存在として扱われているのはやっぱりありがたい。もっともっと聴いて貰いたいバンドだからさ。

 そのBabe Ruthの再結成アルバム「Que Pasa」はなんとオリジナルメンバーによる集合体でアラン・シャックロックが戻ってきている所に注目してたんだよな。ただ、その間の30年間、アラン・シャックロックは相当色々な連中と色々な仕事、ロックに限らずの仕事をしていた事もあってあまりにもプロのプロデューサー、クリエイターになりすぎてしまっていて好意的に捉えれば見事に今回の「Que Pasa」という作品にそれらを反映させて、神聖Babe Ruthは単なる再結成懐メロバンドじゃないぜ、しっかりと新しい領域をBabe Ruthなりに開拓して進んでいるバンドなんだ、と魅せつけてくれている。悪い言い方で書けば、何がしたいんだ?って話。Babe Ruthにこういう音は求めてないからアラン・シャックロックが誰かと組んでやれば良いんじゃない?みたいな。別にヤニタ・ハーンに歌わせなくても…とまで思ってしまう。

 ただ、「Que Pasa」という作品に否定的なワケじゃない。ものすごく新しいトランスとテクノ、そこにハードロックが加わった面白いサウンドが聴けるので昔の名前があろうがなかろうがかなり面白い音ってことは確かだ。でもBabe Ruthという名前でやる必要はなかったんじゃないか?ってだけ。メンバーみんながそういうのいいんじゃないか、ってことでやってるんだろうからそれもまたbabe Ruthなんだが。もっとストレートなの期待してたんだよな〜、アレコレ入れすぎてて純粋なハードロックバンドでお転婆娘が歌っているのとは違っててさ…。もっともそのお転婆娘ももう50過ぎなんでね、期待しちゃいかんけど。歌い方は大人しくなったしヒステリックな部分は感じないのでさすがに別人みたいに聴こえる歌声はしょうがないか。ちょっと聴くアルバムを間違えたんだが、決して悪い作品じゃないです。








The Devil's Blood - Time of No Time Evermore

The Devil's Blood - Time of No Time Evermore (2009)
Time of No Time Evermore

 いつの間にか随分と時が経ったものだと妙に実感する時がある。ブログを始めた当初はそんなに無茶苦茶何でも聴いてたワケじゃなかったよなと思い出したりしてね。それなりに聴いてたけどブログ始めてから出会った音楽の数々もこれまた結構なもので、良かったのかどうかはわからんけど、少なくとも少々辟易していたオールドロックだけの世界から新しい世界が幾つも開けたのは事実で、それには時代関係なく、また国も関係なく漁りまくっていけたので面白く感じる。それぞれの人がそれぞれの世界観に基いて音楽を聞き、何かしら発信してくれるからこちらも受信できるというもので、何ともありがたいことだ。今じゃ何をしてるのか全くわからない人もいれば相変わらず自分に刺激を与え続けてくれる人もいる。特にコミュニケーションしていなくても勝手に影響を受けている人もいるし(笑)。

 さて、そんな中最近のヒット作…自分の中で、です。The Devil's Bloodというバンドの新作「III: Taila Rasa Or Death & the Seven P」がついこないだリリースされているんだけどまだ聴けてないからちょっとね、ここのところ良く聴いてたので出しておこう~って。2009年にリリースされたファーストフルレンスアルバム「Time of No Time Evermore」です。自分はセカンドの「Thousandfold Epicentre」を教えてもらって聴いたんで、そこから入ったんだけどその完成度の高さとオールドチックなハードロックと悪夢が底辺に流れているかのようなサウンドが気に入ってたんですな。んで、ファーストの「Time of No Time Evermore」も…なんて聴いてみるとかなり面白くて、どちらも意識せずによく流している。何かねぇ…、聴きやすいんですよ、オールドなハードロック好きには。聴く度に思うのはこの女性ボーカル…、自分にはどう聴いてもBabe Ruthのヤニタ・ハーン姫をもうちょっと妖絶にしたようなお転婆的でもありながら妙にエロチックと言うか迫力があるというか、好みの声なんですね。ボーカルとして完成されているとかじゃなくて、すごく引っ掛かる歌声で近年ではホント、一二を争うくらいの好み。

 サウンドの方は一辺倒では行かないハードロック、メタルじゃないね、ハードロック。ただ、根底に暗~いのが流れているからさすがオランダって感じなのかもしれないけど、よく練られていてさ、アコースティックもデジタルもハードもビートもサイケも全部入ってる面白い音。それでいて結構キャッチーな歌メロなので聴きやすい。自分的にどうしても気になるのはギターの音くらいか。昔で言うストラト系のシングルコイルを歪ませた音なんだろうな、これ。あまり好きじゃない。その分湿った歌声と反して乾いた前面に出てくるギターの音になってるんだが、これも個性だろう。ただ、そんだけで、全般的にはかなり魅惑的。プログレ…ってか、楽曲の展開自体はかなり凝っているのでそういう面でも飽きないし、何かの宗教観もあるのかトーンがブレないのも良い。しかし、どこを聴いても新しい器材の新しい音でフレーズだって古臭くはないのに何で70年代風なハードロック感が強いのだろうか?やはりBabe Ruthの望郷から?そんなハズもないよな…、不思議だ。






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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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