Uriah Heep - Into The Wild

Uriah Heep - Into The Wild (2011)
イントゥ・ザ・ワイルド

 先日トレヴァー・ボルダーの訃報を聞いた。自分にとってそんなに思い入れがあるベーシストだったワケでもないが、ほんの少しだけ70年代の栄光が消え去った気がした。多分それはデヴィッド・ボウイの「Rise & Fall of Ziggy Stardust」というアルバムの輝きに参加しているメンバーだったからだと思う。訃報で最初に名前を聞いた時に思い付いたのはやはり「Rise & Fall of Ziggy Stardust」という作品だったからだ。トレヴァー・ボルダーと言えばSpiders From Marsという概念が強い。ところがキャリアで言えば圧倒的にUriah Heepに人生を捧げていた期間が長く、むしろトレヴァー・ボルダーと言えばミック・ボックスと共に今のユーライア・ヒープの看板でもあったワケだ。70年代好きなリスナーにはピンと来ないが、そういうもんだ。

 という事もあって、多々考えたけどユーライア・ヒープの最新スタジオ・アルバム=恐らく今のところトレヴァー・ボルダー参加最後のスタジオ・アルバムにもなっているであろう2011年リリースの作品「Into The Wild」を聴いてみた。メンツはこの二人に加えてボーカルにはバーニー・ショウってことで…、あれ?どっかで聞いた名前…って思って、そっちが気になってしまったので調べてみると、Praying Mantisの最も不遇な時代にボーカルだった人だ。なるほど、そりゃ結構良いんじゃないの?みたいな印象もあって新作に取り組んでみると随分と元気の良いハードロックが流れてくるじゃないか。これぞ英国のハードロックスタンダードと言わんばかりの音で、かなり意外に感じたものだ。どこかもっともっさりしたレトロ感を引き摺っていて欲しかったってのもあったんだが、ここまで洗練された大英帝国ハードロックだとは思わなかった。侮ってはいけない…。

 なんと言うのかな…、ハードロックバンドとしての作風で言えば現代でももちろん十分にアピールする疾走感あるハードロックスタイルで、叙情性にも溢れていて、キャリアが故に歌の巧さやバンドの音の上手さってのは文句なしにツボを得ているし、曲だってそりゃかなりのクォリティで聴かせてくれるのでアルバムとしてはかなり良作の部類のはず。聴いていても全然違和感ないし、その辺のレベルははっきりと違いが分かる音で、なるほどバンドメンバー替われどもユーライア・ヒープというバンドがずっと存続してきたはずだと納得させられる音を今でも出していたのだなと嬉しくもある。ところが反面、ユーライア・ヒープってどんなバンドなんだ?っていうのも出て来て…、それはケン・ヘンズレーのバンドだったからあの音だったけど、ミック・ボックス主導になったユーライア・ヒープってのはどんな個性がバンドの音なんだ?となるとやや弱い…弱いって言うか普通に、それこそPraying Mantisと似た系統の音にも聴こえるので、それはそれで良いのだが突出する部分は特に見当たらない。もちろんそれでも十分なので固定リスナーのために裏切らないアルバムをリリースしてくれているってことで満足すべきかもしれん。ただ、何か多くを期待してしまうからな〜(笑)。

 そんな戯言はともかく、「Into The Wild」は意外なほど美しく今のユーライア・ヒープの姿を映し出してくれているアルバムだと思う。昔の名残である重厚コーラスワークやちょいとハモンド系の横ノリなども敢えて出してくれているし、それよりも確かにトレヴァー・ボルダーのベースラインがバンドをグイグイと引っ張っているのがユニーク。これは要にもなるな〜と思うくらいにミック・ボックスとの相性が良い。「Trail Of Diamonds」なんてのは見事に往年のユーライア・ヒープを出してくれているかな。そしてバーニー・ショウの歌声が気持ち良いんでなかなか快活なハードロックを聴かせてくれて良いな。バンド名の名残を気にせずに大英帝国ハードロックを楽しむなら今のユーライア・ヒープはかなり良い線にいる、と言うか他になかなかいない伝統をしっかりと打ち出している気がする。オールドファンにこそ聴いてもらいたい作品のひとつかも。あのもっさりしたサウンドはまるでなくって見事に洗練された音です。





Rod Stewart - Time

Rod Stewart - Time (2013)
Time

 既にボーカリストとしての名を馳せているロッド・スチュワートはここ最近、最近どころかしばらくの間やたらとカバーアルバムばかりを発表していて、類まれなる歌の才能を披露して古くからの名曲群を歌うことに専念していた。ライブをやりますと言えば、概ねそれらのカバーをメインに従えて観客の満足を得るか、自身の過去の名曲群を披露することでグレイテストヒッツライブを行うか、のような活動になっていた。皆が皆新作を期待していたワケでもなく、また旧譜の歌い直しでも全然問題なく一線に名を留めていられる程の人なのだからそんな活動もアリだろうと。ところがいつの間にか十数年ぶりの新作登場と言うニュースが囁かれ、さほど期待するでもなくアルバムはリリースされた。

 「Time」と題されたアルバムはそれほど気合の一枚というワケでもなく、極々自然に溢れ出た音が収められた作品のようで、昔の相棒ジム・クリーガンとの邂逅による影響から始められたロッド・スチュワートの溢れ出る才能から生み出された作品ばかり、それがまさかこれほど昔のロッド・スチュワートの音を奏でて来るとは意外な誤算。冒頭のシングル・カット曲「She Makes Me Happy」なんて冒頭のギター音からリールでアイリッシュ、ケルト風味なアコースティックロック調って感じで昔のソロ作は全部そんなんだったんだからついついニヤリとしてしまうリバイバル曲で、これがまた秀逸な出来映えだ。アルバム全編がそんなんだと嬉しいよな〜なんて思って聴いていると、ホントに70年代初頭のロッド・スチュワート的な音が続々と出てくる…そう、Facesをバックに従えたロッド・スチュワートのソロ作郡のようなイメージで、決して米国に渡ってからのロッド・スチュワート時代ではない古い時代の音に近い。これぞ皆がロッド・スチュワートに求めていた音なんじゃないだろうか?と思うくらいの作品集だ。アメリカに渡ってからのスーパースター、ロッド・スチュワートではなく初々しい時代ね。

 さすがに様々な歌を歌って鍛えた歌唱力はアチコチに反映されているようだが、相変わらずの熱唱ぶり、そりゃ高音がちょいと出なくなってるとかカスれ具合が昔よりもリアルになったとかあるけどさ(笑)、味ですよ、これは。昔と同じ音ではあるもののそこは鍛えられていて大衆性は高いし聴きやすいんで、これまでのロッド・スチュワートの全アルバムの中でもかなり良質な部類に入る集大成的なアルバムになったんじゃないだろうか。ケルトテイストのロックあり、クサいバラードも当然あり、軽快なルーツ・ミュージックもあり、素晴らしい作品集としか言えない王道中の王道。Renaissanceと共に古き良き新作として楽しめる一枚になるね。








Renaissance - Grandine Il Vento

Renaissance - Grandine Il Vento (2013)
消ゆる風

 近年では70年代のバンドの復活劇が頻繁に起きているが、概ねライブ活動が中心だったりしてリバイバルを楽しむ風潮が強いものが多く、それはそれで楽しめるのだが、中には新作、新録素材をリリースしてくるバンドも多い。もちろんアーティスト志向からしたら当然のことだし、旧知の仲間がまた一緒に出会ってみればそれなりに楽しめたり昔の刺激を受けたりしながらなど色々あるだろう。ただし、頑ななリスナー達からしてみると概ねその新作は70年代の黄金期と比較することが常で、そのレベルを、またはその音楽性を持っていないと決して真の意味ではその復活したバンドを手放しで喜び聴きまくるということにはならない。当然付き合いで新作は多分ほぼ入手することだろうが、中身を20回も30回も聴いたか?と問われて「Yes」という人は多くはないと思う。やはり昔の作品に手が伸びるものだ。そういう意味で復活劇を成功させているバンドというのは多くはないだろう。しかもメジャーなバンドならともかくプログレ系やニッチなバンドであればより一層頑ななファンも多いのだから難しさは増す。

 Renaissanceというバンドの新作「消ゆる風」だ。ボーカルはもちろんアニー・ハズラム、そうクリスタルボイスの第一人者のアニー・ハズラムの歌声に依るRenaissance…、果たしてそうなのか?これはアニー・ハズラムがRenaissanceをテーマに歌ったアルバムなんじゃないか?もしくは売るための方策じゃないか?マイケル・ダンフォードこそがRenaissanceのサウンドの要であったことは既に知られている事実だが、彼は本作「消ゆる風」を録音中に他界してしまった。だからこそトリビュートの意味もありRenaissance名義でのリリースになるのだが、もちろん自分自身Renaissance名義だから聴くワケで、アニー・ハズラム名義だったら別に今聞くこともなかったかなと思うんだから、やっぱりRenaissance名義は強い。そしてそのおかげでとてつもなく素晴らしいアルバムに出会えることになったことに感謝している。ず〜っと否定論ばかり書いていたのにいきなり何だこの肯定論は?って話なんだが、大抵そういう感じに思って斜に構えて手に取ることが多い中でさ、こんなに美しく素晴らしいアルバムだったから余計に感動してしまってね…、そう70年代の最高峰のRenaissanceの音世界をそのまま継続した…いや昇華させたアルバムの仕上がりとも言えるので驚きや衝撃が大きかったんです。アニー・ハズラムの歌声…と言うか歌い方も全部70年代そのままで声質もほとんど変わらないという驚き、そして驚愕のハイトーンまでそのまま…、見事。

 そして楽曲群のRenaissanceらしさ…もともとロックとクラシックの融合がテーマになったバンド、そこに聴きやすさを入れていたのだが、そのまま進化させている姿を見ることが出来るのにも驚いた。ゲスト陣のイアン・アンダーソンとジョン・ウェットンという人選も見事に現役連中なのでこの進化系Renaissanceの音に違和感なく、むしろ気品を添えているとも言えるくらい馴染んでいる。楽曲の起伏や複雑さ、更に牧歌性や強烈なアプローチなど全てが70年代の実験精神に基づいたもので、それでも美しく聴かせる曲として存在させているアニー・ハズラムの歌声が素晴らしい。Renaissanceを好きなファンはこういう音を求めていたのだと思う。その期待に見事に応えた作品と言えるはずだ。その背景にはレコード会社の資金で録音した作品ではなくファンから募った基金を元に作品を作ったからというのも大きく影響している気がする。レーベル意向=売るため意向ではなく、聞き手の意向を叶えるために作ったアルバムだからなのだろう。全てがと言うわけではないが、やはりアーティストとファンの繋がりだけで見ればこの姿は正しいスタイルな気がする。ただ、進化することは難しいけど、今の復活劇というテーマで行くならリスナーが聴きたいものを具現化する作り方が理想的かも。

 細かいことは何でも良いんだが、とにかくこの「消ゆる風」は久々に驚きと感動を受けたRenaissanceの新作です。昔自分がプログレにハマった時に出会ったRenaissanceの感動をそのまままた与えてくれた作品とも言えるレベル感。素晴らしい。






Delain - Interlude

Delain - Interlude (2013)
Interlude

 企画盤ってことで思い出したので一応メモっておこう…(笑)。いや、これも先日Twitterで「これさ〜」って呟いてたら「それ、企画盤っすよ?」と指摘されて、あ、そうなのか、とよくよく見てみれば新曲と再録とライブってことで、そうか〜っと納得しながら聴いていたのだが、「これさ〜」って言ってたのは新曲群を聴いていた時で、クレジットなんざまるで見てなかったので新作だと思ってたんだよね(笑)。まぁ、それはともかくながら、それで「これさ〜」って呟いてしまうんだからいかに適当に聴いているかってのがバレる(笑)。

 Delainの企画アルバム「Interlude」は3月の来日公演の興奮冷めやらぬ前にという意図と新曲のお披露目というのもあるのだろうけど、自分的にはさすがにここまで来るとゴシックメタルの流れからによる嬢メタルサウンドの好みという世界から逸脱してしまい過ぎていると思うワケで。何を言っているか、っつうと、単純にポップになりすぎてるってことですな。歌謡曲なんかでもアイドルが歪んだギターをバックに歌っているえらく聴きやすいロックに聴こえる歌謡曲ってあるじゃない?あれの逆ってことでさ、本格的嬢メタルから歌謡曲に大接近してしまっていて、結果的に出来上がった曲が歌謡曲のそれと同じポジションになってしまっている、っつうことで、もちろん凝り具合やメタル的アプローチが変わったワケじゃないんだけど、あまりにもシャルロット嬢の歌がポップス歌手のそれに近づいてしまった、メロディラインがあまりにもキャッチーに流れてしまっている高品質感が自分的には何も残らない音として流れてしまっていっているのだ。だから彼らが悪いことはひとつもなくて、むしろ進化を称賛すべきであるが、自分的にはもういいかな、というラインに辿り着いてしまったのだ。

 こうして聞きながら書いていても益々流れていってしまっていた新曲群だが、それが終わって旧作のバージョン違いはともかくながらもライブの楽曲群に入ると、これはまた大変魅力的なライブが聴けて、一気にメタル的ゴシック的にドラマティックにヨーロッパサウンド全開で聴かせてくれるので引き込まれてしまったのだ。この違いは一体何なのだろう?恐らくこれまでのDelainの作品にはそういった趣のサウンドがあったから聴けたのだろうが、新作群では何かが欠けてしまった、もしくは新たに加えられた要素が自分的な否定論だった、ってことか。ま、いいや。聴いて気持ち良けりゃ聴くし、そうじゃなきゃ聴かないだけで、勝手に解釈しているだけなんだから(笑)。

 ってことで、「Interlude」は半分は聴いてて面白いけど半分はどうにも…、ってトコで次作への期待をしない、という布石に自分は映ってしまったという作品でした。企画盤だからあまり気にするな、みたいな感じで良いけどね。しっかし…ライブカッコ良いわ〜〜♪




Captain Beyond - Live in Texas-October 6 1973

Captain Beyond - Live in Texas-October 6 1973 (2013)
Live in Texas-October 6 1973

 ちょっと前にAmazonの新作予定を見ててこんなんリリースされるんだ?なんてTwitterで呟いてしまったら、思わぬ…と言うか当然の反応でもあったのだろうが、「買いですな。」とあって、まぁ、そうなんだろうけど、Captain Beyondでっせ?ライブって一体どんなん?みたいな興味があったのは事実だけど、そうか…と考えを巡らせていると更に追い打ちが入り、「レビュー次第で考えます。」と。う〜ん、自分でもコレどうすっか〜?ってのあったんだけど、興味が無いわけでもないからいいか、と言う感じで聴きました。

 Captain Beyondの新作、っつうか発掘盤「Live in Texas-October 6 1973」で、生サウンドボード音源とも言えるくらいのサウンドで正に海賊盤レベルでのクォリティそのままでリリース。見事!これでもリリースするのか?っつう感じだが、まぁ、アングラ音源に慣れている輩からしたら上等なサウンドボードソースなので文句なし。立派な音です…っても素人はちょいと引くかもしれないんで一応気をつけて下さい。YouTubeで聴けるのとさほど変わらないレベルの音質ですが、ただサウンドボード音源なのでそれだけで安心、ってなもんだ。

 それでさ、Captain Beyondっつうとロッド・エヴァンスとボビー・コールドウェルにアイアン・バタフライ組が参加しているってことで有名なんだろうけどさ、ま、そのヘンの来歴は各自勝手に当たってもらうとして、本作「Live in Texas-October 6 1973」のライブは10月6日のテキサスってことなので多分第一期のCaptain Beyondとしては最後のライブとも言えるくらいの時期だったはず。この年の暮れにはボビー・コールドウェルが脱退するので、黄金期最後のライブと言うのもあってオフィシャルリリースされたんだろうとも思う。まぁ、そもそも音源が残されているまともなライブが「Live in Texas-October 6 1973」くらいしかなかった、ってのが真相なのだが、それはともかく聴いてみなよ、このライブ。70年代ロック好きなら間違いなく感動するダサいライブが詰め込まれてます。こんなん今じゃもうダメだろってくらい熱くてダサくて激しくてエグいギターでやりたい放題のベースで歌も暑苦しくドラムはドタバタしまくりの素晴らしい演奏が生々しく聞こえます。アルバムでのCaptain Beyondの姿はかなりダミーだったんだな、と思わせるくらいに暴れている、そして燃えているサウンドが聴ける。これでメンバーチェンジだって?勿体無い…、ボビー・コールドウェル脱退の理由はジョニー・ウィンターとのセッションへの参加なのかもしれないけど、残念だな。1977年に彼が戻ってきた時にはもう時代は変わっていたワケだし、それを思うと時のイタズラは残酷だとすら思う。

 いやいや、話が逸れた…、細かい曲のどうのってのはアレとして、こういうライブ、大好きです。アメリカのバンド、って位置付けだけど英国産だ、とも言える不思議な世界はしっかりとライブにも表れているように感じる。決してその後も含めて大成したとは言えないロッド・エヴァンスのあがきがここに炸裂していると聴けるか。いいね。










Guns'n Roses - G N R Lies

Guns'n Roses - G N R Lies (1989)
G N R Lies

 ココのトコロ幾つかのバンドを聴いている中で、何となく時代的にGuns'n Rosesの影がいくつかチラついたのでちょいと聴いてみますか…と取り出してみました。リアルタイムなのもあって最初期のウワサ時代から何となく名前は耳にしていたし、デビューしてからも当然聴いたのは早かったな。ただ、あそこまで爆発的なバンドになるとは思わなかったし、そこまでのバンドだとも思わなかった…のは自分のセンスの問題なんだろうか。それと言うのもGuns'n Rosesの最初のインディーズ時代のライブアルバム、ってのも当時聴いていたので、そんなに面白いか?みたいなのあったんだよな。メジャーデビュー作の「Appetite for Destruction」はそりゃ今でも何かと名が挙がるが、その前のはね、そんな予感を感じさせるモノじゃなかったんだよ。

 今では「G N R Lies」というアルバムで聴ける前半4曲がそのインディーズ時代のライブなのだが、どこか取り柄があるバンドの音に聞こえる人は多分あまり多くないと思う。勢いはあるしロック的なパワーは感じられるけど、歌だってまだまだ普通の範疇だし、楽曲だってそれほど突出しているもんじゃない。まさかあんなに洗練された曲を生み出すバンドには思えないね。それでも時代はしっかりと彼らが売れた伝説になったことを証明しているのだから面白い。この「G N R Lies」という寄せ集めアルバムは「Appetite for Destruction」が鰻登りに売れて売れまくったので、丁度アコースティックな新曲が幾つかあったのでそいつらをEPでリリースするならインディーズ時代のライブ・アルバムと併せて企画アルバムにしてリリースしよう、ってことになったのか、変則的な企画盤として出されたものだ。それはもちろん狙い通りに売れたんじゃないだろうかと思うが、結果としては最初期の記録がきちんと残されているという意味で良かったのだろう。

 ライブの方は正直に大したもんじゃない。エアロスミスのカバー「Mama Kin」とかそのまんまだし、別にキラーリフが炸裂するものがあるワケじゃない…ただ、この頃流行していた速弾きフレーズなんてのは全然出てこないから当時のシーンでは目立ったと思う。骨太なロックが出されている事が珍しかったから。後半はアコースティックな新曲で有名な「Patience」から流れてくるがこれがまた全然好きじゃなくてね(笑)、その後もファースト「Appetite for Destruction」の勢いとパワーを持ってしての後と思うとなかなか違和感ありまくりの曲ばかりで、ちょいと安直にリリースしすぎたんじゃない?みたいにも思うが、それも短命に終わったバンドの記録からすればありがたい代物なのだろう。昔聴いた印象と今回聴いた印象がさほど変わらない…と言うか更に下がったというのはあまりなかったので珍しいのだが、そんな感じでしたね。もちろん新しい試みへの挑戦というのは面白いものなので一長一短なんだけどね。




Metallica - Ride The Lightning

Metallica - Ride The Lightning (1984)
ライド・ザ・ライトニング

 NWOBHMを徹底的に聞き込んだ筋金入りのマニアだった男がアメリカに移住したことでひとつのとんでもないバンドが出来上がったと見るべきなのか、それはたまたまの偶然でしかなかったんだろうがその男の執念とか根性とかってのは凄いものだと思う。単なる好きで終わらせずに更にあのエグさを出すためにはもっともっと速いビートで怒涛の如く奏でるべきだという信念の元に推し進めていった当然の帰結でしかなかったんだろうな〜と思いつつも、やっぱ凄い音圧だったワケで。

 今や押しも押されぬ世界のメタルバンドの象徴ともなってしまったメタリカのセカンドアルバム「Ride The Lightning」は1984年にリリースされているが、当時はまだインディーズからのリリースだった。アメリカのインディーズって、それなりの規模なんだろうなと思うんだがメタルでのインディーズってのもアメリカらしい。確かにこの時代にこの音をメジャーでリリースするアメリカのレーベルなんてのはなかっただろうし、インディーズでのリリースは至極当然な気もする。それを考えると確かにメタリカの初期作品がアメリカマーケットのメタルジャンルを本気で開拓したとも言えるか。それまでのメタルらしく音はアメリカの場合はそれなりにキャッチーなのばかりだったし英国からの輸入が多かったから自身でのリスクはあまりなかったワケだったし。そう思うとメタリカの作品ってのは衝撃的だったんだな、と改めて思う。当時一応ほとんどリアルタイムでメタリカ初期のアルバムは耳にした…友人が持ってて聴かせてもらったんだけど、とても自分の耳には聴ける代物ではなかったからパス。何やってるかわかんなかったし、とにかくキツかった記憶ばかりです(笑)。月日が経つとどんどんと知名度を上げてくるメタリカだったが、その時のトラウマからきちんと聞くことはあまりなかったな。そんな聞く必要も感じなかったけど。ただ、途中から音変わったから何となく聴くようにはなったが、初期はなかなかねぇ…。

 って印象があったメタリカ初期だが、今回セカンドアルバム「Ride The Lightning」を改めて聴いてみたトコロ、これが普通に聞けてしまうようになってた自分、成長したモンだ(笑)。でもさ、やっぱり凄い迫力とうるささだよな、これ。どんだけのスピードでギター弾いてドラム叩いてるんだ?ってくらい音にエッジがあってぶっ飛ぶ。ところが幾つか叙情的なパートを組み込ませているしギターソロなどに至っては相当にエモーショナルなフレーズを聴かせてくれているから一筋縄で行かない。かなりクレヴァーに楽曲に多彩な要素を詰め込んで独自の泣きメロとパワー、スピードを詰め込んでいる。そう聴くと今に至るまでのメタリカの音にさほど変化はないのかも、と思える曲も多い。あと気づいたのはこの時期の方が音が重い。メタルって音重いハズなんだけど普通にメジャーで出てくると何故か軽いんだよ、どんだけ音がうるさくても…ってかうるさい部分が軽く処理されているのかもしれないが、それが「Ride The Lightning」は重い作りの音になってて聴きやすい…聴きやすいってヘンだけど、ロックらしい音なんだよ、多分。さすがに英国のメタルから影響を受けているだけあって叙情性が良いな〜って「Fade To Black」なんて聴いてて思う次第。

 う〜ん、ちょっとメタリカ聴き直そうかな…、今更ながら皆がハマった気持ちがわかってきたんで、アメリカものはそれほど気を入れて聴いてなかったんだが良いな…。




Motorhead - Iron Fist

Motorhead - Iron Fist (1982)
Iron Fist (Dlx) (Dig) (Ocrd) (Spkg)

 先日は日本のロック的には割と面白い時代に生きてきたものだと書いだが、洋楽的にはちょいと残念なのは変わらないんだが、それでも80年代初頭のNWOBHMの波くらいはきちんと聴いて痛かったなぁ…ちょっと年齢が足りなかったから微妙に通っていない。ちょい後でバンドの名前とか知ったくらいでさ、さすがにモーターヘッドは有名だったけどそれはロゴとかアイコンの意味で音的には当時は全然聴けていなかった。当時聴いてたらかなり方向性とか指向性が異なったんじゃないかな、なんて思う。若い頃にアレ聴いてたら面白かっただろうな〜と想像が付くもん。ところがそうはならずにワイトスタンダードに歩んでしまったので、どうなったかは知る由もない。ただ、結果的にはロックを聴き続けていたから様々なサウンドに出会えているし、なんとも嬉しいことだ。時代は異なれど聴けた、出会えたというのは楽しいもんだ。

 Tankが出て来た辺りにはモーターヘッドも絶頂期を迎えていて、それこそ充実しまくったモーターヘッドらしいアルバムばかりを連発していた時期だ。今回はTankに合わせて1982年のオリジナルアルバム「Iron Fist」なんてのを聴いてみるが、「Ace of Spades」や「Overkill」と何ら変わりのない、またライブ盤「No Sleep 'til Hammersmith」の迫力そのままを見事に持ち込んでいる音作りと迫力のアルバムで、単発の曲がどうのって言うよりもアルバムとしてのまとまったパワーってのが凄くてさ、ギターソロがどうとかあんまりないんだけど圧倒的なスタイルがモーターヘッドの凄いトコロ。これにてファスト・エディ・クラークがバンドを脱退してFastwayに向かうんだが、そんな気配まるで感じないくらいに充実しまくってるから不思議だ。何が不満で辞めたんだ?くらい思っちゃう音なんで、あまり来にせずトライしてみるべきだろうね。自分はとある時からモーターヘッドを意識して見かけたら聴くとか買うとかするようにしてたんで、まだ全部集めきれていないけど、その時その時に聴いてる感じですね。

 初っ端のタイトル曲「Iron Fist」からして一発入魂なスピード楽曲で一気に引き込まれる。のみならず次もその次も同じような疾走感でどんどん引き込まれる…飽きるかと言われるとそこが一捻りあるのか素直に聴けていくので飽きないという面白さ。ギターソロで流れを買えるとかでもないんだが、かなりメロディアスな試みをしているようなフシもあるんでバンドはノリノリで進んでいたけどエディはクリエイターとしてちょっと新しいことやりたかったのか、なんて邪推も出来てしまうかな。それにしても冒頭4曲の勢いと来たら見事なもの。モーターヘッドって割と取っ付いてない人多いんじゃないかな…ロゴとかレミーとかは名前知ってるけど、とかさ。なかなかハマる世界なんで聴いてもらいたいよね。




Tank - Power of Hunter

Tank - Power of Hunter (1982)
Power of Hunter (24bt)

 日本のHR/HMあたりの音が一番世界に進出しやすかったのか、テクニック、個性などを含めて幾つかのバンドが同じ土俵で同じシーンを賑わせることが出来ていたようだ。やや時代を遡って80年代初頭の英国メタルシーンも地下では活性化していたことが有名。ウチのブログでも何度かそのヘンのバンドを書いたりしてるんだけど、完全に自分の血肉になっているわけじゃないから全部が全部想い入れあるってもんじゃないのは事実。ところがですね、いつもいつも引っかかるバンドが決まってきていて、それは別に上手いとかじゃないし声が良いとかでもなくって、ただ単にカッコ良い、って自分が思うからだけで、音楽なんてそんなもんだ。ミュージシャン側の意向は多々あれど、概ね聴いた時タイミングで自分にどんだけ音が落っこってくるか、だけなんだよな。気分もあるし…、つくづくリスナーってのはワガママだ(笑)。

 Tankのセカンド「Power of Hunter」1982年にリリースされた正にNWOBHM界の宝とも思っているバンドで、そりゃIron Maidenとかあるけど、そのヘンはもうメジャーで良いとして地下シーンからイマイチメジャーには成り切れなかったトリオってことでね…、モーターヘッドって言えばそうなんだろうが、それは歌の歌い方とかだし、音的にも…ま似てる部分あるか…否定出来ないじゃないか(笑)。いや、モーターヘッドより幅広い音出してる気がするぞ。まぁさ、こないだDoom聴いてて、Tankとかモーターヘッドとかの音をちょっと発展させて行くとああなるのかな、なんて思ってたからちょっと思い出してしまってね、ならばモーターヘッドよりもTankの方がマイナーで良いかと。しかもセカンドって隠れた名盤らしい要素がたっぷりと詰め込まれているみたいだしね。自分ではまだそこまで聞き込めてないから測れないけど。

 「Power of Hunter」というアルバム、一応バンドとしてはノリノリの時期になハズで、時代のシーンも追い風だしセールスはともかく熱狂的に迎え入れられた、と思いたいアルバムで、モーターヘッドよりもリズムのノリの幅が広いです。「Set Your Back On FIre」なんて軽快なシャッフル…いや冗談、シャッフルリズムでキャッチーにトライしているんだが、何も違和感なくTankの音で出てくるんだから見事だ。スピード重視の曲も多くてやっぱりシンプルに燃えるよな…その辺はモーターヘッドの「Overkill」がひたすらオンパレードみたいなレベル感だから聴いてるとスリリングで楽しい。とってもチープなアルバムの音作りも生々しくて好きな感じだな。アルジー・ワールドの中ではパンクスピリッツのままTankをやってるんだろうからこういうハードとの融合が出来たのだろうし、狙ったかどうかはともかくオリジナリティ豊かな音世界が出来上がった傑作。





Doom - Killing Field...

Doom - Killing Field... (1987)
Killing Field...+4

 1980年代初頭に英国で起きたNWOBHMから遅れること5〜6年、その間には王道からの影響を受けたバンドやレインボウあたりから影響を受けた世代が日本のHR/HMシーンを作り上げて世に出て来ていた。そしてその地下では次なる世代達による新しい世界観のHR/HMそしてパンクの世界も融合させたもの、またパンクもハードコアなどより過激な方向に進むものもあり、世界のみならず日本の地下音楽シーンも日夜進化し続けていた、らしい。自分がインディーズってのに興味を持ったことはあるものの、なかなか多々アルバムやシングルを買う、というところまでは至らず、当時は概ね何かしらで聴いた程度の知識、もしくはフライヤーなどで見たバンドのイメージ程度が多かった。以降で何のかんので聴いてるのは多いんだけどさ。まぁ、音楽的にはものすごく聴くか?っていうもんじゃないから一過性に近いんだけど時々とんでもないのに遭遇するワケだ。NWOBHMでもそんなバンドが残ってたりするワケで、Tankとか面白いし、そんなことを思う人達がいたんだな〜ってのが地下シーンで分かるワケ。

 1986年頃からシーンに出て来たDoomというバンド、自分が知ったのは多分その後の1987年くらいかな、多分。とんでもないバンドがあるらしい、って話で、何が?ってのがよくわからなくってさ。見れるのはルックス程度だからこんな白塗りメイクの怖いバンドか…ってくらいで(笑)、何が凄いのかなんて全然わかってなかったのだった。ちょっと後になってからようやく聴ける機会があって聴いてみたら、何か好みじゃなかった。それは変拍子だったりストレートにわかるサウンドじゃなかったから、だと思う。当時の自分にはまだまだ高尚過ぎた、っつうか受け入れられる土壌がなかった。ライブだったら見た時に衝撃受けてただろうけど、そうじゃなかったからさ。でも、どっかにDoomって何かヘンなバンドだ、ってのはインプットされたので気にはなってた。何かでガスタンクのBakiと仲が良いってことでそうなのか、Doomってのはそういう世界観もあるんかな〜なんて思ったりしてね、また聴ける機会があったりして…、驚いた。なんじゃこのベースは??そして冷静に聞けばメタルどころかプログレじゃないか、ってのもあって余計にびっくりした。余りにも早すぎたミクスチャーロックとは良く言ったもんだ、全くその通りで今の時代ならこういうバンドがいてもおかしくないけど、当時ではそりゃぶっ飛びだったろう。

 しかもインディーズ時代はNWOBHMに影響を受けたTankみたいな音やってて、そこにベースがぶっとぶくらいのフレージングをカマしてくれてたんだが、驚くことにビクターからメジャーでリリースされた「Killing Field... 」なんかも激しくヘン(笑)。ビクターもチャレンジャーだ。おかげで諸田氏のとんでもないベースラインがはっきりと聴き取れるし、曲の不思議な構成もはっきりわかる…、唯一無二とはホントに良く言ったもので、真似出来るバンドも少ないだろうがはっきりと超個性なバンド。一体何考えてるんだ?くらいにヘンなハードコア…っつうか、うまく言えない音。そりゃ受け入れられる要素がないと聴けないかもな〜と思うけど、今の時代なら聞ける人も多いのでは?なんて言うくらい時代を先取ってた。

 昔は伝説のバンドで全然見れないし聴けないバンドだったけどこうして音が聴けてYouTubeでその姿が見られて…、改めて今の時代の情報過多を楽しませてもらった。今じゃインディーズっても意味ないだろうなぁ…。








Gastunk - Under The Sun

Gastunk - Under The Sun (1987)
UNDER THE SUN(24bit/folded paper-sleeve)

 思えば面白い時代に青春時代を過ごしたのかもしれないとも思う。洋楽ロック系で言えばあと10年くらい前に生まれたかったとは思うんだが、こと日本のロックに関しては丁度良い時代だったんじゃないかな。黎明期は知らないけど成長期〜活躍期あたりを目の当たりにしてきてるから何となくシーンの流れもわかり、しかも良いバンドがドンドンと出て来てたからさ。ジャンルの融合なんかも普通にあって必ずそういうのが騒がれる。そこで超個性が発揮されるとメジャーに進む、みたいな構図があって、だいたいメジャーに行くとつまらなくなって飽きるし、バンド側も何枚かアルバム出すと解散ってのがお決まりで(笑)。あれ、何でだろうなとか思ってたけど、まぁ、今ならわからんでもない。それでもその時代を生きた人間にとっては実に有用な時間だったのだ。

 ガスタンクのメジャー一枚目のアルバム「Under The Sun」は1987年にリリースされたんだけど、リリース前からどんなんなるのかな〜、メジャーだしちょっとは大人しい音になるんだろうか?なんて懸念をしていたんだけど聴いてみてびっくり。あのアグレッシブで超攻撃的なハードコアにも通じるパンクな音の塊はどこへ??これじゃメタルじゃないか…でも、なんかパンクだしBaki独特の世界観だし、ベースとかドラムとかとんでもないことず〜っとやってるし、そもそも最初の「Baruth」のイントロからして変拍子だし(笑)、何か物凄い進化なのか?とか不思議に思って聴いてたけど、段々とそのメロディがいつものガスタンク風なハートフルメロディってこともわかってくるから気持ち良くなってくるし、相変わらずやっぱり攻撃的な音で速いのは速いし狂いだくなるような「Leather Ship」とかさやっぱスゲェんだよ。どの曲もメロディが独特…、あの歌声と歌唱で泣けるメロディを歌っているんだからそりゃ超個性だろう。ファーストの「Dead Song」も3桁くらいは聴いてるけどセカンドの「Under The Sun」も近いくらい聴いてるな…。

 そうそう「Under The Sun(U.S.MIX)」ってのがその後にアメリカやヨーロッパでも人気だからリリースされたみたいなんだが、ある時その存在に気付いて聴いたんだけど、Bakiが全部英語で歌ってるんだが、どうにもやっぱり英語歌詞が当てはめにくいのかちょっと物足りない感じ。やっぱ日本語が良いです、このバンドは。更にミックスがあまりにも極端でさ、聞き辛い感じだったのは多分日本盤「Under The Sun」に慣れていたからだろうか。それはそれで面白いとは思うけど好みはやっぱこっち♪

 しかし名曲揃いで捨て曲一切なしの名盤、この頃一番充実していた時期だからだろうけど、インディーズ時代から進化して面白い地点に到達、そして新たなるガスタンク神話を進めたってところが才能豊かなバンドだったハズなんだが、短命に終わったのは残念だ。再結成ライブとかもガスタンクだけは行ってるしな〜、昔は怖くて入れなかったけど(笑)。ジャケットアートが横尾忠則氏ってのもちょいと驚いて、何かハードコアパンクメタルなバンドのイメージとか一切関係無しにアートとして持ってきたという所が面白くてね、しっかりとやりたいことやってるな、なんて思った。確か同じくらいの時期にGuns'n Rosesのファースト「Appetite for Destruction」が出てて、ジワジワと世間を騒がせていたんだけど圧倒的にこっちの「Under The Sun」の方が面白かったもん。今でもそう思う、多分世間的には少数派だし、そりゃしょうがないけど、そんなバンドとレベル差なかったし個性派ガスタンクのほうが圧倒的だったしね。

 今でもガスタンク聴くと相当気合入る…気合入れるために聴いてるワケじゃないけど美しくも激しい世界と流るメロディと相反する引き締まったリズム隊、唯一無二のアンダーグラウンドカルトバンド。



Dead End - Dead Line

Dead End - Dead Line (1986)
DEAD LINE(初回生産限定盤)(DVD付)

 世界で華々しく活躍する日本のハード系のバンドがいた中、国内でのハードシーンはかなり多彩なバンドが続々と現れては消え、分裂融合を繰り返していたが、その結晶として陽の目を浴びたカルトバンドと言えばデッドエンドだったりするのか。元何とか、の何とかがそれぞれ知られていたバンドだったが故にその融合体となったデッドエンドには当初から期待されまくってインディーシーンでの記録の数々を塗り替えていったとは今や歴史か。まぁ、何でかね、その前身バンド達も勿論知ってたけど音を聞くほどじゃなくって…ってかどこに売ってんだよ、そのレコード達(笑)みたいな状況だったからさ、インディーズって今じゃ割と手に入るんだろうけど、昔は行くトコ行かなきゃ売ってないワケで、それを知るまでにまず時間がかかるワケで、知ったトコロでその店に入るのすら勇気いるもん。恐ろしく怖い店舗の面構えだしさ〜、まぁ、昔インディーズなんて言ったらハードコアとか過激すぎるパンク系のモンばっかだったから店も自然とそうなるのはわかるんだが、到底ガキには入れる店構えじゃなかったな(笑)。

 おかげでデッドエンドのファースト「DEAD LINE(初回生産限定盤)(DVD付)」のジャケットもアルバム評も何かで知っていたものの聴くまでには時間がかかった(笑)。周りはパンク野郎ばっかだったから迂闊にデッドエンドが聴きたい…なんてのも言えなかったしさ、密かに聴きたいな〜って思ってたけどなかなか(笑)。デッドエンドがその後メジャーに踊り出た頃にちょこっと市場に出て来たのかな、それで聴いたんじゃなかったかな。ただ、その時はもうそんなに興味なくって…、聴いたけど何かちょっと…って感じだった。その後かな、ちゃんと聞く機会があったので聴いたから、そこからかな普通にライブラリに入ったのは。1986年にリリースされてるんだよな、「DEAD LINE(初回生産限定盤)(DVD付)」って。インディーズらしく音のバランスとかミックスとかもうちょっと何とかしてから再発してくれりゃ…なんて思ってたけどちょっと前にDVD付きで出たんだよな?それはどんな音が聴いてないけどもうちょっと聴きやすいと思いたい。

 音としてはメタルだけどルックスとかバンドのイメージが相当にダークだったから当時はメタルながらも結構パンク的な攻撃性のスタンスもありか?くらいに近いラインにいた気がするけど、今聞けばなんてことない、普通のメタルだ。ただなぁ、自分はモーリー氏の歌声ってイマイチ合わないんで何度も何度も聴くバンドにはなっていない。ただ、周りとかも含めて恐ろしく好評価なバンドなのでその辺は凄いんだろうと。ファーストの「DEAD LINE(初回生産限定盤)(DVD付)」は確かその後のメンバーの録音じゃなくて辞めたメンバー達が中心になって録音した作品だったハズで、後のデッドエンドとは大きく異るハズなんだけど、原点と言われるのは面白い。その美意識こそがデッドエンドなんだろうな。




Vow Wow - III

Vow Wow - III (1986)
III

 昔々ガキの頃、ギターに興味を持って楽器屋に行ってはギターを見て、何も分からないくせにアレコレ見ては覚え、実に多種多様なメーカーのパンフレットやカタログを持ち帰ってきたものだ。懐かしいな、あの楽器屋まだあるのかな。まぁ、ギブソンとかフェンダーってのはそんなに簡単にパンフレットですら手に入らなかったしギターだってショーケースの中に入ってるからヨダレ垂らして見るだけだしさ(笑)、触れるのとか見れるのなんて国産ギターばかりですよ…今と違って情報もギターマガジンとかプレイヤー、精々ロッキンfくらいしかないんだからさ。ロクfはロック雑誌だっただけでギターそのものの雑誌じゃないから結局その2誌くらいしかなかったな。

 そんなパンフレット集めしてるといつも見る顔があって、バンドよりも音よりもその顔を覚えてしまったものだ(笑)。ヤマハのギターには必ず山本恭司さんと高中正義さんが載ってて、そんな時代の頃なんだが、どちらも名前も顔も知ってたけど音は全然聴いたこと無い人でした(笑)。ともすればギターの宣伝のためのギタリストなんじゃないか?と思ったくらいだが、まぁ、そんなアホな思い込みは一瞬で消え去ったけど。それくらい有名な人達だったんだよなぁ…。だからBの時代のBow Wowはリアルじゃ知りません。Vの時代しか通ってない。そう、Vow Wowの話♪

 1986年リリースの「III」はホントにどこのバンドなんだ?ってくらいな音で、誰に訊いても聴かせても絶対に日本のバンドとは思われない音でしかない。その功績は紛れもなく人見元基さんのネイティブ以上の英語感と一般とはかけ離れた世界観の持ち主山本恭司さんのギターによるところが大きい…いや、他のメンバーも多分そういうプロ集団だったんだろうと言う話なんだが、厚見玲衣さんもいたワケで、何か今見てもスゲェな〜ってメンツしかいない(笑)。しかもこの後はカンタベリーの雄、ニール・マーレイまで加入してしまうんだからその実力派折り紙つき…とか色々あるんだけどさ、ちゃんと音を聞いたのは結構後です。その頃はどこか日本のバンドってだけであまり耳にしなかったから。まぁ、当時きちんと聴いてたらもっと違っただろうとは思うが…。

 しかしこれ、あまりにも凄いんじゃない?英国メタルに入るよな。日本なんて微塵も感じないし、確かに英国か?ってぇとちょいと違うけど、でもNWOBHMの波から出て来てる感じの突き抜け感あるし、違和感なし。世界レベルでしかないからなぁ、すごく売れてたんだろうか?多分売れてたと思うけど、今の時代からしてみた時の歴史観の中ではやや沈んでいるから勿体無い。もっともっと国籍問わずでハードロックとしてのカテゴライズで語れば恐ろしいくらいのクォリティなんだからさ、知っておきたいバンド、っつうか知られているべきバンドだしアルバムだよ。これをリアルできちんと聞けた人、幸せです。夢を見れたハズだ。








Loudness - Hurricane Eyes

Loudness - Hurricane Eyes (1987)
Hurricane Eyes

 日本のヘヴィメタルバンドによる世界進出と言えばやっぱりラウドネスが一番メジャーだったか?それともその前に英国進出を達成していたバウワウか?みたいなトコロなんだろうと。ただ、バウワウの方が若干時期的に早かったのとヨーロッパ進出というのでやや趣が異なっていた。LAメタル全盛期にアメリカに渡って本場のシーンでそのままの姿で勝負したラウドネスだったけど、プロモーションとかどうだったのかな…、そんなにアメリカではウケたって感じまで行かなかったみたいな印象。実際は知らないです。それよりもやっぱりヨーロッパでウケたって話の方が後から聞くんだけど、その頃自分はと言えばあまり聴いてなかったのも事実でして…。

 1987年にリリースされたラウドネスアメリカ進出後3枚目のアルバム「Hurricane Eyes」がこの頃の最高傑作だ、と聞いたのは随分と後になってからの話。当時はまたアメリカで新作出したらしいよ、ってくらいであまり気を引かず。その後日本語盤も出すってことらしいからアメリカじゃイマイチだったんじゃね?みたいなのも聞こえてきたくらい。まぁ、ガキ同志のうわさ話だったけどさ。そんな事もあって一方ではE.Z.Oがジーン・シモンズのプロデュースで…ってのは話題になってたからシーン自体は自分も知ってたらしい。この「Hurricane Eyes」はエディ・クレイマーによるプロデュースなんだから後で思えば結構な騒ぎなんだが当時はまだ自分もそこまでディープに知らなかったから何とも話題に乏しかっただけです。

 んでさ、かなり後になってから聴いたけどさほどでもなかった…。で、今だ。「Hurricane Eyes」…とんでもないアルバムでした(笑)。今更気づくな、ってくらい遅いんだけど、これ、何処のバンド?ってくらいのぶっ飛び具合。アメリカな音作りだけど幾つかの鍵盤が入った曲がなんかアメリカ狙ったんかな?って気はするけどアメリカな音じゃない。かと言ってヨーロッパか?ってぇとまるでそんなこともなくって…、国籍不明な音に仕上がってるんですな、これまた。日本の音じゃないよ、全然。日本でこんな音出せないもん。だから多分全世界の人が「これ何処のバンドの音?」って不思議に思ったんじゃないだろうか?その唯一無二の個性が生きれば良かったんだろうけど、そうは行かなかったのが世界の壁か。

 ホントにさ、とんでもないアルバムで世界で聞けたアルバムなのに…って勿体無い感ありありな作品。否定的に書けばちょっとどこもかしこもマイルドに収まりすぎてるってのあるけど、それも相当のクォリティでの話だからさ…、もっとキャッチーなのがあったらLAメタルシーンに入ったのかな…、でもラウドネスらしくなくなるし、やっぱどこか日本語だったらしっくり来るであろうメロディラインがクセになるかな。でも日本語バージョンだとそれはそれで音に違和感あったりするから難しい(笑)。スゲェな、やっぱ。日本を超越したバンドです、間違いなく。




E.Z.O - E.Z.O

E.Z.O - E.Z.O (1987)
EZO    (紙ジャケット仕様)

 日本のバンドが海外に出て世界の土俵で勝負するってのはある種夢物語でもあるし、その分ファンの夢は大きくなって期待も高くなったものだ。昔からアメリカで売れた人とかピンクレディーアメリカ進出なんてのはあったんだけど、そういうのとはちょっと違うワケで、その筆頭となったのはもちろんLoudnessだった。丁度その頃に北海道から出て来たフラットバッカーてバンドがものすごく衝撃的なサウンドでシーンに活気を与えていたんだが、日本での活動を早々にして世界に出て行くという選択を採ったことで話題になった。フラットバッカーはパンクメタルと言うような攻撃的なサウンドと歌詞が強烈でそれまでにはなかった世界を出していたバンドだったけど、果たして世界進出を果たしたフラットバッカーはどうなる?みたいなのあった。ただ、あのサウンドは世界にも類を見ない音だったのでもしかしたらウケるんじゃないか?っていう期待はあった。

 1987年リリースのE.Z.Oというバンド名に改名してのアメリカデビュー・アルバム「E.Z.O」、ご存知のようにキッスのジーン・シモンズプロデュースという肩書きがかなりの箔を持っていることで売ることを念頭に置いていたことは想像に難くない。そして肝心の音世界がフラットバッカーとは大きく異る志向性になってしまったのが一番のショックで、当時はどうも馴染めなかった。やっぱりアメリカナイズされた音だと日本で馴染んでいる音とは異なってしまっててね、しかも曲があのハードコアパンクメタルじゃないのばかりだったから余計に終わった感が強かった。だから何度も何度も聴かなかったし、その後も話題になることも多くなかったからそのままになってしまったなぁ。まだまだガキの頃の自分の記憶はそんな感じでした。

 ところがね、こういうブログやってて色々と聴き直す機会もあって、今回もだけど聴くんだよ。すると当時そんな風に思っていた「E.Z.O」がものすごく良く出来ているアルバムってことに気づくワケだ(笑)。まぁ、アメリカのHR/HMサウンドに仕上がっているんでそこは好みが出るんだけど、実にしっかりと丁寧に、そしてある程度ワイルドに迫力ある音で作られていて、メンバーも相当苦労させられたんじゃないだろうか、っつうくらいの出来映えとサウンド。楽曲の良さ云々ってのはリスナーが決めるだけの話なので、そこからが評価なんだろうけどその手前の音作りとかあるべき姿って前提が違うからとにかく今の時代に聴いてもレベル感が違う。ここまでやって売れなかったのはやっぱりバンドの責務も大きいんじゃないか、ってくらいに出来上がってる気がするもんな。実際は知らないけどさ。

 これまでのゴリゴリコアメタルパンクからミドルテンポに落とした攻撃性にバンドの音が変わり、かと言って重低音メタルでもなく、ある程度のレンジでフラットバッカーらしさはあるもののやはりE.Z.Oという音になってる。その分演奏が丁寧になってるのは言わずもがな、マーケットには入り込めるサウンドだったんだ…と実感。古臭さはあまり感じないし、曲も良く作りこまれているし悪いところはまるで見当たらないんで、当時のアメリカのマーケットで売れなかったのは何だろ?早すぎたのかもしれない。アメリカでこの手の声が売れるようになるのは90年代からだったと思うので。そしてバンドは数年で解散…、勿体無かったけどしょうがない。それでもこういう引っかかる作品を残してくれた事は良かったなと今更ながら思い出すのだった。




Earthshaker- Passion

Earthshaker- Passion (1985)
パッション(紙ジャケット仕様/SHM-CD/MARCY&SHARA監修デジタル・リマスタリング)

 日本のロックや音楽で一般にメロディアスと言われるものは大体がマイナー調のものだ。そう、マイナーなのが好きなのだよ、日本人は。影と暗さがないと心に染み入らないというのも特性なのかもしれんが、何もそれは日本に限ったことじゃない…故に北欧モノがウケたりするのもその辺にあるんだろうけど、さほど音楽的に云々という知識ではなく感情のまま感性のままに音楽を演ってみると大体このマイナー調な世界になってしまうものだ。ところがそれが味になっていくということもあるワケで、売れるとか売るためになんてのを考える前に出てくる音を気持ち良くバンドで出す、というスタンスなんだろうな〜と思えるのがアースシェイカー。俗称演歌メタルバンド、とも言われるが、日本人なら聴いたら結構キライになる人はいないだろう(笑)。

 1985年、バンドとしては多分最絶頂期に制作された「Passion」を久々に。当時はそんなに気にしなかったけど、「Passion」ってLAメタル全盛期にLAで録られた音だったんだ、ってことに今気づいた。…ってことはモロにLAメタルの音になりそうなモンだけど、そこがならないトコロが日本人の性…ってか個性です。随分抜けた音に仕上がってるのは間違いないんだけど、演歌メタル魂は健在…いや、メロディの強いハードロックが健在(笑)。最初の「Come On」からしてキャッチーで軽やかな音だから恐れ入る。聴いていたら意外と自分が昔聴いてたことに驚いた…大体覚えてるじゃないか(笑)。多分そんなに聴いた、って記憶はないから数回聴いても覚えやすかった、って言うべきだろう。それに名曲が多いんだと思う、「Passion」は。絶妙なメロディセンスはギターのシャラによるものが大きいんだと思うけど、マーシーの歌も個性的で良いなぁ…。シャラのはギターソロまでメロディアスで曲と一体となっているものが多いんでホントに流れていく曲ばかり。

 クサいな〜って思うのばっかだからちょいと大きい音で聴くには恥ずかしいんだけど、その実よく出来てる作品でひっそりと何回も聴き直して良い感じ。今時の若い世代にはまず受け入れられないんだろうと思うんだがどうだろ?後追い世代だとダメなのかな、アースシェイカーって。新しい発見って感じにはならんかな〜、なんて余計なことばかりを考えつつも「ありがとう君に」に涙するのであった(笑)。








聖飢魔II - 地獄より愛をこめて

聖飢魔II - 地獄より愛をこめて (1986)
地獄より愛をこめて

 聖飢魔IIのデーモン小暮と爆風スランプのサンプラザ中野は共に同じ世代で早稲田大学出身で同じバンドに所属していたこともあり、またどちらもCBSソニーからと言うのもあってかその姿とは異なり交流が割とあったようだ。今あるかどうかは知らんが、面白いモンだな〜と昔思った記憶がある。結局音楽性とかルックスってのは本来はあまり幅が広いものでもなくって歌えれば良い、っていう部分は大きいのかもしれない。それと売るため売れるために演るべきことってのを目指しているワケだ。とあるバンドのメンバーから話を聞いたことがあるが、昔売れない時代に音楽そのものをどうするとか方向性や質感などについてはとっくに議論が終わっていてその方向に沿って作っていくだけの状態だし、実際に曲もできているんで問題なかったので、随分前からどう売っていくか、どうやったら売れるか、というマーケティングみたいなことばかりがバンドの議論の争点だったと語っていた。結局純粋に音楽だけで評価されて売れるってことはもちろんなくって、絡むべき人やメディアも使いつつイメージやもちろん音作りや曲なども含めた総合プロモーションをどうしていくかになるワケだ。好きで音楽やってるってのはアマチュアだよ、と語ってたんである意味さすがプロとも思ったし、一方では音楽ってそうなんだ?みたいなショックも受けたか(笑)。

 さて、話を戻して聖飢魔IIと言うバンドは当然CBSソニーから出て来ているのでその辺はすべて狙い済み、挙句初期のレコーディングではメンバーが演奏すらしていない始末。バンドらしくなってきたのはようやくこの三枚目の「地獄より愛をこめて」から、と言うのが真相じゃないだろうか。もっとも自分はこの時既に他に興味が移っていたので聖飢魔IIはほとんど聴いていなかったのだが…。それでも1986年にリリースされた時はかろうじてカセットテープくらいに録音くらいはしてもらってたようだ。何曲かは知ってるし、ジャケットやタイトルにも見覚えがあったから。

 それをだな、今に至って…30年ぶりくらいに聴くワケですよ。30年近く経って聴ける、聴いているってのも思いもしなかった事だけど、聴いてみてもっと驚いた。ブログ仲間の某氏が聖飢魔IIが大好きなようでたまにブログに上がってくるのを見ていると、そんなにハマる要素あったバンドだったかな〜なんて不思議に思っていたモンだけど、本作「地獄より愛をこめて」を聴いてみて思ったのは、少なくとも「地獄より愛をこめて」というアルバムはかなり大英帝国70年代風味のハードロックセンスが詰め込まれた作品だった、ってことだ。メロディセンスにしても見事に泣きと暗さが入った「エルドラド」なんてのは傑作の曲だろうし、そこに至るまでの楽曲群も歌詞はともかくとして、デーモン小暮の歌もかなり幅広い歌唱によって多々チャレンジしているが、曲は一貫して大英帝国ハードロックに徹底されている。紐解けばジェイル大橋氏が全曲書き下ろしたということでアルバムとしての統一感は半端ないことが大きな要因だろう。意外だったのはデーモン小暮ってもっと歌上手いと思ってたけど、このアルバムだとそんなでもなかったように感じたことくらいか。

 それにしても「地獄より愛をこめて」…、カッコ良いな(笑)。当時日本で唯一メジャーレーベルからお茶の間に届けられるヘヴィメタバンドだったはず。その底力に今気づいたんだが、もしかしたら日本のヘヴィメタって聖飢魔IIがなかったらやっぱりアングラなままだったんじゃないだろうか?なんて思う。良くも悪くも聖飢魔IIのお茶の間進出によってこういうサウンドに出会ったって人も多いだろうし、しかもこの「地獄より愛をこめて」というアルバムだったらこのルーツは何なんだろう?って気になると面白くなるよね。NWOBHMの流れをそのまま出しているとは思わなかったもん。時間が経つと色々わかることも多いです。








爆風スランプ - よい

爆風スランプ - よい (1984)
よい

 当時から見た目とは違って凄いテクニシャンバンドという評判が高かったことで、割と一目置きながら聴いていた爆風スランプ。自分的には基本的にコメディタッチのバンドって苦手だったんでルックスとか先に見ちゃったら多分聴かなかったんだろうけど、幸いな事にレコードからだったのでまだ良かったか(笑)。それでもこのジャケットにはかなり違和感を覚えて手を出すのをちょっと戸惑った記憶があるな。ただ、自分にロックを教えてくれた先輩の部屋にあったんで、まぁ、それならきっと面白いんだろう、と思って聴いた。

 1984年にアルバム「よい」をリリースした爆風スランプは自分にとってそんな存在。ただし勿論のことながら違和感を感じる音楽として聴いてた。何だろね、不良ロックという概念じゃなかったからかな。それよりもやってる音がポップだったから?実際にはポップと言うよりも斬新な取り組みだったんだろうけど、歌詞は奇想天外でユニークで覚えやすい、正に90年代を予言するかのような日本語を使いこなしたもので、わかりやすかった。が、どこか違和感。一方バンドの音もやっぱりポップに聞こえてきてロック的な暗さとかヤバさみたいなのはなくって洗練された音楽という感じか。だから自分の狭い世界で思い込んでたロックとは全然異なる世界と出会ったというトコかな。好みかどうか?ってなるとそりゃ好みじゃないさ。ただ、面白かった。似た系統ではこの期米米CLUBなんてのが同じくCBSソニーから出て来たけど、結局いずれもヒットチャートに進むバンドへと進化していくのだった。

 さて、アルバム「よい」だが、今聴いてもやっぱりロックじゃない(笑)。既にポップス界で売れてしまいカラオケ定番のバンドであるから今ならそれは普通に語れるのだろうけど、当時は「よい」を聞きながらどう捉えたもんか、ってのあったな。チェッカーズと同じ立ち位置?いや〜、爆風スランプはもちろんテクニシャンなミュージシャンだから…、じゃ、ロックバンドか?ってぇとちょいと違う。そんな狭義の世界を考えながら生きてた時代でしたね(笑)。歌謡曲バンドとしてはもちろん良い曲面白い曲が色々と詰め込まれたアルバムで、売れてからの作品じゃないからバンドの本質が入っててなるほど、ってのは多いか。

 まぁ、実は自分が意識するしないに関係なく結構爆風スランプって色々な所でプロモーション活動してたからか、レコード屋とか行くと見かけたりイベントやってたり、果ては路上で出会ってしまったりと結構見ること多かったんで音云々よりもちょいと興味が湧いてたってのが大きいかも。やっぱね、サンプラザ中野さんのインパクトはデカかった。









ザ・ストリート・スライダーズ - JAG OUT

ザ・ストリート・スライダーズ - JAG OUT (1984)
JAG OUT

 80年代の日本のロックって結構青田刈り状態でバブリーだったんだろうけど、それでもやっぱり質の高いバンドや音楽がきちんとメジャーで出て来た気がする。序盤はCBSソニーが色々と出してきてその後はビクターかな。真ん中に徳間ジャパンとかトイズファクトリーなんてのが出てくるけど、何となくそんなイメージ。もちろん当時はそんなレーベル別になんて意識なく見たり聴いたりしたけど、どこか自分でも洋楽ロックと邦楽ってのは別物と捉えて聴いてた感じ。あとアイドルも別モノだったが(笑)。

 EPICソニーからのデビューとなって結局20年間存続し続けたザ・ストリート・スライダーズ。1984年リリースの「JAG OUT」なんてのを聴いてみた。当時も聴いてたけど、もちろんその頃とは自分のロックの知識とか聴き方が全然違うんで全く異なる聴き方が出来ておもしろかった。冷静に考えれば30年近く前の音で、彼らも20代なワケだが、驚くばかりの完成度の高さと音楽的な個性の持ち主だったってことを改めてね、認識。もちっとストーンズコピー的なもんだと思ってたんだけどさ、甘かった。

 冒頭の「Tokyoジャンク」からして強烈なナンバーで、当時もカッコ良いな、と思ったけど良いね。ザ・ストリート・スライダーズってホントシンプルな音の出し方で、ギターにしてもレコードで2本しか聞こえない。ソロとかではもうちょい出てくるけど基本的にライブと同じ感じでのレコーディングスタイルなのか、右チャンネルにハリーのギター、左チャンネルに蘭丸のギター。昔は蘭丸のギターが何をしてるのか全然わからなかったんだが(笑)、そうか、全編ソロ弾いてたようなものか。ハイコードとオブリのオンパレードだけというギタリストって珍しいわな。意外なことにベースラインもかなりランニング…と言うか、裏メロディスケールを奏でていて、曲の骨子を支えると言うよりも曲のドライブと隙間を埋めるサウンドのような役割で面白い。そんな事意識しなかったから今聴いてみて彼らがやりたかったサウンドとか進んでみたかった音ってのが結構オリジナルだってことに気づいた次第。

 もっとも歌だって個性的な声だし、特徴的なバンドだったんだな。アルバムで言えば「JAG OUT」は割と地味なアルバムなんだろうけど、実験的な側面はいくつもの曲で聴けるし、ストーンズ的ではあるけど、「チャンドラー」なんて意外とフリーっぽいんじゃないか?とかね。意外と侮れないバンドで、コイツしか出来ないぜ、みたいな不器用さはあるけどその分カッコイイなってのもある。福生で鍛えたスピリッツは確実にロックを奏でてるってのがあっていいな。

 …にしてもザ・ストリート・スライダーズってソニー系だからiTunesにはないのか…、アマゾンじゃプレミアだし、なんだろな〜聴かせる気ないんだろうかとも思っちゃうが、中古CD屋行けばそれなりの値段で買えるんだろう。





パール - E=MC2

パール - E=MC2 (1987)
SIXTEEN GEMS SIXTEEN GEMS

 ブルースって音楽には随分若い頃からロックを聴くならブルースから、みたいなのがあって聴いててその言葉の幅の広さには随分と頭を悩ませたものだ。今でもブルースって言葉の意味は恐ろしく幅広いと思うが、それは多分ソウルって言葉も同じなんだろう。あぁ、そう言えばロックも同じか(笑)。たださ、こないだも友人と話してて感じたけど、とある世代の「ロック」という定義はかなり狭義なんだよな。音もあるけど生き方とかプレイとかそういうのも含めてロックだ、ってのがあって音はスゲェロックだけど、ありゃロックじゃねぇな、なんてのはザラ。逆にジャズメンとかは思い切りロックな人も多くて、定義って何だ?と訊かれると困るからその辺にしとく(笑)。

 パールって日本のバンドがあって添加のCBSソニーから出て来たから、まぁ、売れるだろう的なトコなんだと思う。バンド自体は即席に近くて単にボーカルの田村直美を売り出したかったというCBSソニーの長期プランだったのかもしれないとすら思えるが、どんな形であれ世に出て音を人に聴いてもらって自分を評価してもらうってのは良いんじゃないかと。結局音楽業界って才能あったり実力あったりしないと残れない世界だろうし、最初はどんな形でも入れれば結果は出てくるしね。ホントはココでパールというバンドのファーストアルバム「FIRST」が…と思ったけど、このバンドで一番聴いたのは「E=MC2」というミニアルバム。しかも「アコースティック・レディ」という曲なんで、ついでに書いとこうかなと。

 1987年にポロッとリリースされてたこの4曲入りミニアルバムはシングルCDの形態で出されてて、そんな日本のシーンなんてあまり追っかけてなかったから出たことすら知らなかったのだ(笑)。しかもシングルCDなんて見ないしさ。でも、まぁ、レコード屋には定期的に行ってたから店頭で飾ってあれば目に付くってことで、それで目にしたんで買ってみた。1200円くらいだったけどあまりに売れなかったのか2割引きくらいだった気がする(笑)。さほど何も気にすることなく手にしたんだが…と言うのもファースト「FIRST」でのメッセージ性はともかく田村直美さんのジャニスへの想いが熱くて気に入ってたってのが大きいな。そして「E=MC2」の2曲目に入ってた「アコースティック・レディ」に出会ったのだが、これがもう衝撃的で。歌は勿論のこと、アコースティックギターでの洗練されたブルース的アプローチとダブルミーニング+想い入れの強い歌詞が正にジャニスへの愛を語ってて、何もかもが全てハマってた。カッコ良いな~って。音はさ、ベースだって個人的にはキライな音出しラインもブルースなんて関係ないんだけど、何故か凄く新しい音世界で骨のあるものが聞けたって感じでね、面白いね、そういうトコで妙に気に入ってしまった曲でした。

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ザ・ブルー・ハーツ - 人にやさしく

ザ・ブルー・ハーツ - 人にやさしく (1987)
SUPER BEST SUPER BEST

 80年代中盤〜90年代初頭にかけて日本のロックという世界がかなり発展したように思える。後から歴史を紐解いてみても多分この時期がロックという枠組みに於いては成長期にあたるんじゃないかな…と。今更こんなトコロで日本のロック云々なんて言えるほど知らないんだが、多分60年代あたりにGSの世界が出て来て、70年代に入ると英国HR模倣のバンドが日本のHRバンドとして幾つか名を残している。でも70年代中盤以降はフォークやニューミュージックに取って代わられ、ロックはアングラなものになる…ってもそんなもんだが(笑)。そこにめんたいロック系が出て来たのと新宿ロフト系なパンクとの融合、いわゆるストリートロックがライブハウスシーンで活気付き、80年代はその辺がチラホラとシーンに顔を出してきた。80年代中盤頃からはロックとポップが交錯し、YMOやRCなどもメジャーに踊り出て来て更にある種の決め手となったのはやはりボウイのヒットだろうな。そこからはもう何でもありの状況が続いていった…ってな感じ。

 ザ・ブルー・ハーツ。自分との出会いは多分1987年頃かな、まだインディーズでライブやってた頃。とあるバンドのライブに行ったら前座で出て来てそれを見て衝撃を受けたという正にライブバンドならではの成果。30分くらいなもんだったと思うんだが、とにかく昔からあのテンションでビートに溢れるナンバーを立て続けにプレイしてたのに、一曲だけそこでマーシーが歌うバラードみたいな悲痛な心の叫びがあってさ、それが凄く響いたワケ。もちろん他の曲も歌詞があれだけはっきりとわかりやすく歌われてわかりやすい言葉を並べてメッセージを発するワケだから嫌でも耳に入ってきてとにかく全部が凄かった。マーシーの悲痛な心の叫びにも聴こえた曲はあとで知ったら「チェイン・ギャング」だったんだけどセカンドアルバム「YOUNG AND PRETTY」の最後に収録されるまで世には出て来なかったものだ。インディーズ時代から歌われていたんだよね、実は。んで、他にも強烈なナンバーばかりでさ、「リンダ・リンダ」とかその場でわかる曲じゃない?なんじゃこりゃ?って。それと「人にやさしく」の「ガンバレ!」のインパクト。こんな歌詞ってあるのか?みたいなさ。

 メインのライブを見終わって会場を出る時に物販コーナーでこのザ・ブルー・ハーツってバンドのレコードあるかな?なんて見てたらインディーズだったから「人にやさしく/ハンマー」のシングルくらいしかなくって、それを買って帰った。んで聴いてて歌詞が更によくわかるし、こんな風に赤裸々に歌って恥ずかしくないんか?とか思いつつも衝撃を受けてる自分がいてさ(笑)、音は簡単そうだからちょっとギターコピーしてみよう〜ってやったら5分で出来ちゃうワケ。それでも曲の凄さって出せるんだからやっぱりロックってそういうもんなんだ、なんてね。ファーストアルバム「THE BLUE HEARTS」が出る頃はようやくアルバム出すのか、くらいに思った程度であの衝撃の半分もアルバムには入ってない、と思う。ただ、世に出すメッセージとしては良い作品だよな、くらい。あのインパクトって他にはなかなか味わえなかった瞬間だな。

 聞けば自分の買った「人にやさしく/ハンマー」のシングル盤だけがミックスが異なっているようで、以降CDなどで聞ける音は派手にミックスしてあるらしい。あんまり気にしたことなかったけど、そうなのか。不思議なのは昔カラオケとかで夜を過ごす時に若い連中が「人にやさしく」を平気で知ってたってことだ。ドラマの主題歌とかで流れたらしいが、それでも若い世代にもちゃんとウケる曲なんだな、と思ったもんだ。おかげで最高に酔っ払いながらみんなで「ガンバレ〜!」って叫べるのは面白かったな。最近やってねぇけど(笑)。

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Marchosias Vamp - 乙姫鏡

Marchosias Vamp - 乙姫鏡 (1990)
乙姫鏡

 イカ天全盛期…、実はあんまり見てなかった。何かチャラい感じがしたし、そんなに日本のバンドを発掘しようなんて気もなかったし、既に自分でもバンドやってたから何の参考にもならんかったしさ、出るか?って話になると同じ理由で出る気もなかったし、もちろん出たとしたって数秒で切られてた事だろう(笑)。ただ、幾つかのバンドは当時の仲間とかがチェックしていて教えてくれた、って感じかな。あの番組の功罪は良くも悪くもバンドというカッコ良いであろう世界をコメディーとギャグの世界でも通用すると証明してしまったことか。おかげでヘンなのが大量に世に出て来たことで自分がバンドやってるってのを恥ずかしくなることもあったな。まぁ、カッコつけ過ぎてたんだろうけどさ。

 マルコシアス・バンプは好きだったな。アマチュアったって、コレ、プロだろ?って思ってたし、実際それに近かったからテレビに出てPR強化したっていうのは今じゃわかってるけど、当時はホント、こんなんでアマチュア?みたいなのあった。他のバンドではそこまで感じることはほとんどなかった…ってか見てないけど、世に出て来た姿見たってさほどのものじゃない気がしてたしね、でも、マルコシアス・バンプはとにかく見とけ、みたいに言われて見た。見たらハマった。好きなんだよね、こういうグルーブした音って。グラムってのはルックスの話だけだからそんなにグラムロックって定義は当てはまらないんだけど、とにかく綺羅びやかでロック・スターな世界じゃない?そこにベースの佐藤氏によるピンクのSGで鳴らす超スーパードライブしたサウンドが絡んでグイグイとウネってくのが心地良い。更に言えば普段は全然気にしない歌詞がとにかくいやらしくてダブルミーニングで上手いな〜っつうのもあったし、またメロディも良く出来ててカッコ良かった。敢えて言えばギターの目立ちどころが少なかったかな〜くらいで(笑)。

 当時一気にブレイクし始めたんだが、その時に出て来たアルバムはミニアルバムの「乙姫鏡」だったから、今でも中古CD屋には驚くほどの量が出回っているみたいで(笑)。ホントはね〜、「薔薇が好き」の入ったオムニバスとかインディーズの頃の初期作品とか好きなんだが、何のかんのと「乙姫鏡」も聴いたんで記憶に残ってる。今聴くとチープでそれほどでもないんだな…と思うけど、やっぱカッコ良いわ。





The News - 誰かの贅沢で殺されたくはない

The News - 誰かの贅沢で殺されたくはない (1992)


 トリオのハードロックバンドでイカ天に出てて…ってふと思ったのがThe Newsという女性トリオバンド、しかも70年代ハードロックバリバリのサウンドでギミック無し。いや〜、結構アチコチで接点あって何回か見てるし会ってるんだよね、The Newsって。気さくでロックなお姉さま達だったという印象で、何か熱いけど醒めててカッコ良かった。っても全然聴くことはなかったんだけど、ふと思い出したのでスゲェ久々に聴いてみる…聴いたみたいがどこにあんだCD??って探し当てたのが本作。

 1992年にリリースされた「誰かの贅沢で殺されたくはない」というコンセプトアルバム、らしいがそこまでこだわっては聴いていないし、そもそもアルバム単位で聴いていた記憶もあまりなくってライブで色々な曲を聴いていたという感じ。ホコ天で見たり、とあるバンドのライブに行ったら目の前にいたり、米軍キャンプの開放日に行ってみたらその中でライブやってたりと硬派な活動してたよね。生で見るとさ、結構な音圧で、ギターの青木さんがスゲェ細いのにレスポール低くぶら下げてカッコ良くってさ、あぁ、この人はロックのカッコ良さってのを知ってるな、というのがすぐわかって、しかもレスポールに番号振っててさ、もうピートバリバリでカッチョ良い。んで、ふと左側を見ればボンデージな黒ずくめのお姉ちゃんで迫力満点でこれまた目に留まる。それだけかと思いきや、ベースラインも思い切りロックなラインで当時流行していたようなチープなラインじゃなくてきちんと走ったロックベースで認めたくなかったけどこの女の人達普通のロックバンドより全然ロックでかっこ良い、って思った。CDとかその頃探したんだけどインディーズだから全然見つからなくってさ、まぁ、そこまで真剣に探してもいなかったが…。そしたらバンドの奴がいつしかハマってて全部持ってた(笑)。

 「誰かの贅沢で殺されたくはない」に限らずどの曲もThe Newsは変わらない。70年代風ハードロックであることは自他共に認めるサウンドだと思うし、そこに可愛い女の子の歌声で硬派な事を歌いまくる、さらには意外とキャッチーな日本語をきちんと使ってわかりやすいメッセージを伝えてくる。「もっと自由に」とかわかりやすいし「助けて!」とか「逃げろ!」とかそういう言葉を散りばめてる。もちろん本格的な音世界があってこそのメロディとメッセージだが、残念なのはインディーズの性かアルバムのミックスやサウンディングがイマイチなトコロ。もっときちんとした音作りだったらな〜って。YouTubeにもまだまだ全然音は上がってないし、もっともっと知られていても良いバンドなのだが、残念。そこらのバンドの音なんか目じゃないくらいにロックしたサウンドでっせ、The Newsって。





人間椅子 - 羅生門

人間椅子 - 羅生門 (1993)
羅生門

 そっか、筋肉少女帯と人間椅子って仲良いんだ?言われてみて初めて知ったんだが、そりゃそうか、と妙に納得。とことんまでこだわる変態的嗜好とその対象物が江戸川乱歩と言うのも共通項なワケで、ヘヴィメタルへの傾倒とプログレッシブ・ロックとも呼べる楽曲の構築美など共通するところは多々あることに気づいた。いや〜、全然角度が違ったからそんな風には見たことがなかったんでその当たり前の共通項に気づかなかった。

 ってことで1993年のメジャー4枚目のアルバム「羅生門」なんてのに手を伸ばしてみる。人間椅子って自分的には当然ながらイカ天に出た時の印象が強くてその後のアルバムは聴いたけど、英国70年代HR/HMの模倣をしながら江戸川乱歩との融合を測り、更にねずみ男衣装に象徴されるように奇抜な怪奇ゲテモノバンドっていう認識でしてね、その後も実は英国70年代HR/HMサウンドを中心とした独自世界を築き上げていき云々ってのは知ってたけど別に好んで聴いてはいなくて…ってのもそれなら本家本元聴いて楽しんでたからってのが大きい。だからそんなに聴き込んでいないってのはあるんだが、やってる音が音なので、まぁ、聴けばそうか、ってのは自分的には実にわかりやすい音世界なんで…。

 「羅生門」ってこういうジャケットのイメージなんだ…とまずそこからになるが、自分の思う「羅生門 」という門とはちょっと違うなぁ…。でも多分このジャケットの方が近いんだろう。そんな事を思いながら聴いていくんだが、単純に言えば英国70年代HR/RMと日本文学の融合というのは勿論変わっていないが、もちっと聴きやすいと言うかシンプルになって部分が多いかも。気合の一曲ってのはタイトル曲の「羅生門」あたりで、本領発揮か?それまではもちろん王道制覇ではあるが、フックに欠ける感じ。冒頭の「もっと光を!」なんかは日本語じゃなきゃ凄くかっこ良いんだが、それを日本語でやるからインパクト絶大ってトコで、ロックって変わっていくんだな〜なんて思って聴いてた。

 バンドとしては絶対好みの音なんだが、なかなかハマるまで聴き込めないのは多分自分がバンドで演る場合の音に近いからだと思う。歌詞は全然世界観違うんだけど、音だけ聴けば人の音を聴かなくてもわかっちゃうっつうか…その分共感もするんだけどね。ただ、興味深いバンドではあるんでまた他の作品もいいかもな…。






The Rokkets - Rokket Size

The Rokkets - Rokket Size (1984)
ROKKET SIZE

 自分が日本のロックを書くといつもめんたい系が中心になっちゃって…、若い頃に聴いたから刺激が強くて今でもそのまま残ってるってだけなんだけどさ、そんだけ魅力あったってことなんだろう。当時はそんなに動いてる姿を見ることがあったワケでもなく、単純に音だけを聴いてそのかっこ良さに痺れるしかないのだな。そんな流れの中でシーナ&ザ・ロケッツも知る事になったんだが、どうもシーナの歌声は自分的にはあまり好みでもなく、一方の鮎川さんのギターはそりゃもうサンハウスの屋骨台だからさ、大好きでして、はて、困ったものだって話だったんだが、ちょうど産休のタイミングあたりで鮎川さんがザ・ロケッツとしてのアルバムをリリースしてくれたのが良かった。

 1984年リリースのザ・ロケッツ名義での「Rokket Size 」。この人達ってどのアルバムの誰の作品とかあまりこだわらずにアチコチに同じ曲を入れたりするからよくわからんのだけど、シナロケでやってたのもあるし、歌詞も柴山さんが書いてるのも多いからサンハウスみたいなセッションでも出て来たりして曲が勝手に独り歩きしちゃうのも多くてよくわからん。「Rokket Size」に入ってるのがオリジナルですって言うもんでもないのかもしれんし…、ただ、こんな素敵なR&Rがまとめて聞けるぜ、って意味で傑作だし、そりゃ歌は別に上手いとかじゃないけど、味のある鮎川さんのボーカルで間違いなくロックだしさ、歌詞はもういつもの如く菊節全開でニヤニヤしちゃうしね。

 初っ端からラモーンズですな、これは(笑)。いや、鮎川さん風なんだがラモーンズの影響下絶大な音で気持ち良い。そして「ホラ吹きイナズマ」ですよ。このメロディラインのキャッチーさとロックスタイルの融合が見事な名曲で、以降もず〜っと残っていくスタンダード、めんたいですねぇ、ほんとに。そういうのでは「ダイナマイト」も名曲で、まぁ、そこかしこにそんな歯切れの良いロックが詰め込まれたバンドアルバムなんで良かった。昔はカセットに録音したの持ってて、後にレコードを買いに行くんだがもう高くなっちゃっててて悩んだなぁ…。今はCDも高いのか…、そう考えるとDL販売ってのは場所も在庫も気にしなくて良いからいつでも手に入るっていう安心感と共に良い方向なのかもしれん。ただ、所有欲が欠けるんだよねぇ。



A.R.B - W

A.R.B - W (1982)
W

 80年代末〜90年代初頭頃だと思うんだが、何かのテレビで子供ばんど再生!みたいにやってて、ギターもベースもメンバー代わってからのメンツだったんだけど、ドラムがARBのキースだった、ってのを見たことがあって…、幻でなければ多分唯一のセッションだったかもしれんと思う。ライブとかやってないだろうし、バンドも停止しかかっていた頃だろうし…と思ってるんだが、かなりタイトで刺激的でさ、あのうるさい子供ばんどなのにキースのドラムってだけでARB的なソリッドなサウンドに聴こえるもんで、如何にキースのドラムが個性的なのかってことを知らされた。もっともうじきつよしとキースが割と仲良いってのもどこか不思議ではあるが同時代のライブハウスシーンにいたんだからおかしくはないか。性格的にどうなんだ?ってのは思ったが(笑)。

 1982年リリースのARBとしての5枚目のアルバム「W」。多分最高傑作。何処を斬っても余裕綽々にロックを出しているし、かと言って何かに甘んじたサウンドじゃない。研ぎ澄まされたエッジの立ったサウンドはいつまでも刺激的だが、しっかりと聴きやすくメッセージも打ち出している。ARBの音ってのは決してうるさくなる事はなく、ギターだって歪んで鳴らしてますってモンじゃないし、実にソリッドなロックギター。日本のロックの鏡とも言える代表的なバンドだと思ってる。多分英国辺りに出しても受け入れられる音とスタイルのはずだ。だからこそジャン・ジャック・バーネルも参戦することになったのだろう。ま、キースが肝だが。

 「W」…、初っ端の「ウィスキー&ウォッカ」の強烈なビートからついつい体が動いてしまう事は間違いない。このタイト感とビート、それにこのハネノリ、そして続いての「ユニオン・ロッカー」と来たらかなりノックアウトされるだろうよ。ロックってなこんなもんだ、と言われているかのようにアルバムに釘付けにされる冒頭。そこからは石橋氏の人間味のある歌詞が柔らかく伝えられる曲も並ぶが、ユニークなのは柴山”菊”俊之が提供している2曲の歌詞だったりする。これもまぁ、もともとがめんたいロック出身のこのバンド、当然ながらサンハウス柴山との接点は古かったワケでこうしてジョイントが出来上がっていたりするのは面白い。明らかに石橋氏とは異なる歌詞のスタイルはそのまま歌のメロディーや曲の雰囲気にまで影響を及ぼしていて、サンハウスでやったっておかしくないな、くらいまでの存在感だ。歌詞一つでこの存在感を訴えるって凄いことだわ。

 B面に入ると意外なことにクイーンのようなコーラスワークから始められるタイトなビートのR&Rが始まり、田中氏のギターの鋭さを堪能できるさすがの一曲を聞けるんで嬉しいね。歌詞はやや不思議でもあるんだが、このビートとスタイルはARB独特のサウンドとしか言えないな。「SIx Sax Sex」も言葉遊びの一曲だけどしっかりとパンクスタイルで攻め立ててて来るサウンドだけど、やっぱキースなんだな…、うるさくならない。「エイリーン」は映倫とアイリーンみたいなもんらしいが、それはともかく、全編に渡ってのツインギターによる曲構成がユニークで、田中氏が二本とも弾いているんだろうけど、しっかりとストーンズ的にツインギターらしいギターの組み方でかっこ良い。ビートもストーンズ風だからそんな影響なんだろうけど。「LOFT23時」はロック少年には夢を与えたなぁ…、新宿ロフトってやっぱ夢見る場所だったし、ましてやARBが歌っていたからさ、どんなトコなんだろう〜って期待満々だったもん。そして「ハ・ガ・ク・レ」はお得意のバラード、最後はまたしても柴山氏の歌詞で「クレイジー・ラブ」だが、これもまたサンハウスの菊が歌ってる姿を想像できるくらいの影響力…、なんかスゲェな。

 やっぱ好きだ、「W」。聴きやすいんだが、トンがってて今の自分達が忘れている何かを思い出させてくれる空気感ってか緊張感を教えてくれる気がする。








子供ばんど - ジャイアント・ポップ・ステップ

子供ばんど - ジャイアント・ポップ・ステップ (1981)
ジャイアント・ポップ・ステップ Can Drive 55(DVD付)

 子供ばんどが復活している。ライブだけかと思ったら新曲も入れていた。そしたら今度は過去の集大成ボックス「子供ばんど大百科 1980-1988」なんてのを出してきた。更に驚くことに全編新作のオリジナル・アルバム「Can Drive 55」を毎度恒例の5月5日子供の日にリリースしてきた。幾つかのライブ映像をYouTubeでも見たが、見かけの歳は取っているけど全然変わらないパフォーマンスであのまんまなんだ〜ってのにはちょいとびっくり。あんだけバンドやってなかったのにギターは弾いていたんだろうか?それとも三つ子の魂百までとばかりに久々に弾いたってある程度のレベルまでは戻ってくるってことか。びっくりなのは最初期のハチャメチャな迫力そのままに近いパフォーマンスが繰り広げられているってことだ。普通はココ、トーンダウンするとこだからさ、それがさほど変わらないっつう…、意外な所で底力を見た感じ。

 …って新作「Can Drive 55」を紹介出来れば良いけど、まだ聴けてないんで古い作品から…、1981年リリースになるのか?の「ジャイアント・ポップ・ステップ」…、ま、当時は三枚のシングルを立て続けにリリースすることでアルバムという体裁を壊したかったようだが、後になればコレクションするのも探すのも大変だったりするリリース形態で、勇気ある失敗だったと思える(笑)。おかげでアルバムにした場合の正しい曲順ってどうなるの?って疑問があったり…、自分が持ってたカセットテープバージョンとアマゾンで見られる「ジャイアント・ポップ・ステップ」の曲順は全然違うワケで…、ま、いいか(笑)。

 「ロックンロール・ハリケーン」なんてゴキゲンな音から始まったりする自分のテープなんだが、これまでのサウンドのR&Rを引っ張った軽快なロックでこのアルバムもかなり楽しめるんじゃね?みたいな雰囲気だったんだが、以降は割とコメディタッチな作品が並ぶ…、そこも子供ばんどの魅力の一つなのだろうが、やっぱりかっこ良くドライブするR&Rがいいな。「Tokyoダイナマイト」とか「爺アントマンのテーマ」とかさ…、「ロックンロール・フーチークー」はもちろんリック・デリンジャーのアレの日本語版だからそのままだけど、違和感なくパワフルなアメリカンロックに仕上がってて系統としちゃ似てるんだな〜と。一方では「特は流れて」や「から回り」なんてバラードチックな曲もあって…結構この手の曲を作るのに長けているんだよなと改めて実感する次第。それと「朝」なんてミディアムテンポの曲はさ…何か引っかかる…あ、「Fire & Water」のリズムだ(笑)。全くそんな風に聞こえないんで意識してないけど、その重さが出て来ている作品で珍しいんじゃない?

 昔結構聴いてたからまだまだ覚えてる事多いな。今の再結成で昔以上に売れるとか知られるってことも無さそうだけど、少なくとも旧譜を普通にアマゾンやiTunesで買えるようにはなってほしいな。CDってほとんど持ってないんだよ、子供ばんど(笑)。

子供ばんど大百科 1980-1988
子供ばんど
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ザ・スターリン - 虫

ザ・スターリン - (1984)
虫(紙)

 思い出す気もなかったけどガキの頃聴いた音楽ってのはどこか記憶に残っているもので、しかもインパクト絶大だったりすると強烈に残ってる。それは音楽が好きとかメッセージがどうとかじゃなくて印象。そんだけ当時は自分にとって凄い事だったってことだ。キヨシローのメッセージもそうだったように自分では何故かその前にスターリンとか聴いててさ(笑)。なんでまたそんなアングラなものを聴いてたのかよくわからんけど、エネルギー有り余ってた頃だからパンク的なのは全然オッケーだったんだろう。

 1984年にリリースのザ・スターリン「」。あ、思い出した…、これピクチャーレコードだったんだよな。何かワケわからんアルバムでさ、とにかくノイズ(笑)。ただ、ギターがオーバードライブで歪ませてたからか結構マイルドなサウンドで耳障りじゃなかったのが見事。メッセージ的にどうよ?ってな話はよくわからん。実はそこまでメッセージ性ってのを意識してなかったんじゃないだろうか?激しいサウンドに反抗のメッセージを入れてパンクにしていた感じ。それはそれでもちろん絶大なインパクトだけど。エネルギー発散のためのバンドとも言えるか。この時遠藤ミチロウ氏は既に30代だったハズで、大したパフォーマーだったってことが今なら知られているが、当時はぶっ飛んださ。

 …ハードコアパンクの発祥なんかな…。よくよく考えてみれば時代的にはGBHとか出て来てた頃だし、シーンとしてはおかしくなかったのか。自分がたまたまその頃に聴いたもんだから別の角度で聴こえるだけで…と今わかった(咲)。しかし、凄い音だ。1曲2分とかだし、強烈なパンクだ。







ザ・タイマーズ - ザ・タイマーズ

ザ・タイマーズ - ザ・タイマーズ (1989)
ザ・タイマーズ

 云うことないな…、これがロックだ(笑)。

 当時も笑ったし感動したし共感したけど、一回りした今、久々に聴いてみても全く同じ共感を覚えた…ってことは世の中変わってないってことだ。ど真ん中に対して強烈な風刺を描いたキヨシローの天才的な歌詞と歌が生々しく面白い。もちろんこれだけがロックじゃないけど、こいつは圧倒的にロックだ。インディーズなパンクバンドが同様の事を叫んでいたとしても世間に伝わらなければメッセージとしての意味を持たない。ところがキヨシローはそれをメジャーフィールドで堂々とやってのけた所に意味があった。改めて聴いても衝撃的だ。今の時代にこういうのを平然と言い放てるヤツがいるのだろうか?しかも大衆に届く声で。

 ザ・タイマーズのファーストアルバム「ザ・タイマーズ」は1989年にリリースされている。その前にRCサクセションでの「カバーズ」が東芝からは発売禁止になったりして反原発を煽るような所から話題になっていた。そしてそれは社会現象にまで発展したからこそこういうアンタッチャブルな活動に移ったのだろうが、見事に功を奏したと云えよう。音楽的に云々ってのはなくってメッセージ中心だから圧倒的に歌詞が耳に入ってくるけど、それこそが元来の日本のフォーク〜ロックが持つ正しい姿。今の時代じゃ無理か(笑)。








RCサクセション - シングル・マン

RCサクセション - シングル・マン (1976)
シングル・マン

 忌野清志郎が世を去ってからしばらく経つ。正直に書けば普段から自分の人生の中に彼がいたワケじゃないから、清志郎に限らずどのミュージシャンの訃報に際しても事実として受け止めるものの人生と生活に何ら影響を及ぼさない。作品はそこにあるしいつでも聞ける。出来ないのは新作が聴けないだけだ。そもそも新作出てても聴いてなかったんだから別に変りはない。それを訃報に際したからと言って祭り上げる風潮は好きじゃない、が、そうしないと訃報そのものが知られないんで、それもまた寂しいし、まぁ、今の状態が良いのだろう。最近ミュージシャンの訃報をよく耳にするからさ、

 RCサクセション「シングル・マン」1976年作品の3枚目のアルバムになるのかな。初期のRCサクセションについては随分とややこしい経緯があったりしたようで高校生で世に出て来た清志郎としては随分と腐ってた時期もあったようだが、丁度大人になる頃に「シングル・マン」は作られてリリースされたアルバムのようだ。見よう見真似のフォークギターでメッセージを歌うことからより一層ソウルに傾倒した後の作品なのか、冒頭の「ファンからの贈り物」のイントロが流れると何聴いてるんだっけ?ってくらいブリブリなソウル・ミュージックが流れてくる。歌が入ると情けないあの歌声なのでRCだったよな、と安心するがベースブリブリなこの音は実はかなり刺激的で日本では珍しいサウンド、これもタワー・オブ・パワーを引っ張りこんだ功績なのだろうが、とにかく本物の空気感に偽物な歌が入る不思議なサウンドからアルバムが彩られている。この後はそもそものフォーク調に磨きをかけた曲が並ぶが、ややアバンギャルドな側面もあったり、歌ですら様々なアプローチを試みている様子がわかる。

 名曲と呼ばれる「ヒッピーに捧ぐ」や「スローバラード」が入ってるのも魅力的だろうが、自分的には多分ソウルへの傾倒を隠しながら出来る事を出した勝負アルバム、ただとんでもない冒険はしていないという辺りが苦悩の結果かとも思える。アルバム自体はさほどの名盤だとも思わないし聴きやすいとも思わない。どちらかと言えば混沌としたアルバムで、ロック的でもない。ただ、ものすごく重要な位置付けにあるアルバムってことだけはわかる。その必死さや悲痛さが見え隠れするトコロがこのアルバムの魅力なんじゃない?清志郎がそれを意図してかしてないかはわからんけど、歌として歌唱として出てくるってのが輪を掛けてるし…。だから元気が良くて調子が良い時に聴くアルバムじゃなかったりする(笑)。










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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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