Archive2013年05月 1/2

Uriah Heep - Into The Wild

Uriah Heep - Into The Wild (2011) 先日トレヴァー・ボルダーの訃報を聞いた。自分にとってそんなに思い入れがあるベーシストだったワケでもないが、ほんの少しだけ70年代の栄光が消え去った気がした。多分それはデヴィッド・ボウイの「Rise & Fall of Ziggy Stardust」というアルバムの輝きに参加しているメンバーだったからだと思う。訃報で最初に名前を聞いた時に思い付いたのはやはり「Rise & Fall of Ziggy Stardust」とい...

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Rod Stewart - Time

Rod Stewart - Time (2013) 既にボーカリストとしての名を馳せているロッド・スチュワートはここ最近、最近どころかしばらくの間やたらとカバーアルバムばかりを発表していて、類まれなる歌の才能を披露して古くからの名曲群を歌うことに専念していた。ライブをやりますと言えば、概ねそれらのカバーをメインに従えて観客の満足を得るか、自身の過去の名曲群を披露することでグレイテストヒッツライブを行うか、のような活動にな...

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Renaissance - Grandine Il Vento

Renaissance - Grandine Il Vento (2013) 近年では70年代のバンドの復活劇が頻繁に起きているが、概ねライブ活動が中心だったりしてリバイバルを楽しむ風潮が強いものが多く、それはそれで楽しめるのだが、中には新作、新録素材をリリースしてくるバンドも多い。もちろんアーティスト志向からしたら当然のことだし、旧知の仲間がまた一緒に出会ってみればそれなりに楽しめたり昔の刺激を受けたりしながらなど色々あるだろう。ただ...

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Delain - Interlude

Delain - Interlude (2013) 企画盤ってことで思い出したので一応メモっておこう…。いや、これも先日Twitterで「これさ〜」って呟いてたら「それ、企画盤っすよ?」と指摘されて、あ、そうなのか、とよくよく見てみれば新曲と再録とライブってことで、そうか〜っと納得しながら聴いてた。「これさ〜」って言ってたのは新曲群を聴いていた時で、クレジットなんざまるで見てなかったので新作だと思ってたんだよね。まぁ、それはとも...

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Captain Beyond - Live in Texas-October 6 1973

Captain Beyond - Live in Texas-October 6 1973 (2013) ちょっと前にAmazonの新作予定を見ててこんなんリリースされるんだ?なんてTwitterで呟いてしまったら、思わぬ…と言うか当然の反応でもあったのだろうが、「買いですな。」とあって、まぁ、そうなんだろうけど、Captain Beyondでっせ?ライブって一体どんなん?みたいな興味があったのは事実だけど、そうか…と考えを巡らせていると更に追い打ちが入り、「レビュー次第で考...

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Guns'n Roses - G N R Lies

Guns'n Roses - G N R Lies (1989) ココのトコロ幾つかのバンドを聴いている中で、何となく時代的にGuns'n Rosesの影がいくつかチラついたのでちょいと聴いてみますか…と取り出してみました。リアルタイムなのもあって最初期のウワサ時代から何となく名前は耳にしていたし、デビューしてからも当然聴いたのは早かった。ただ、あそこまで爆発的なバンドになるとは思わなかったし、そこまでのバンドだとも思わなかった…のは自分のセ...

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Metallica - Ride The Lightning

Metallica - Ride The Lightning (1984) NWOBHMを徹底的に聞き込んだ筋金入りのマニアだった男がアメリカに移住したことでひとつのとんでもないバンドが出来上がったと見るべきなのか、それはたまたまの偶然でしかなかったのだろうが、その男の執念や根性ってのは凄いものだと思う。単なる好きで終わらせずに更にあのエグさを出すためにはもっともっと速いビートで怒涛の如く奏でるべきだという信念の元に推し進めていった当然の...

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Motorhead - Iron Fist

Motorhead - Iron Fist (1982) 先日は日本のロック的には割と面白い時代に生きてきたものだと書いたが、洋楽的にはちょいと残念なのは変わらない。それでも80年代初頭のNWOBHMの波くらいはきちんと聴いていたかったなぁ…ちょっと年齢が足りなかったから微妙に通っていない。ちょい後でバンドの名前とか知ったくらいで、さすがにモーターヘッドは有名だったけどそれはロゴとかアイコンの意味で音的には当時は全然聴けていなかった...

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Tank - Power of Hunter

Tank - Power of Hunter (1982) 日本のHR/HMあたりの音が一番世界に進出しやすかったのか、テクニック、個性などを含めて幾つかのバンドが同じ土俵で同じシーンを賑わせることが出来ていたようだ。やや時代を遡って80年代初頭の英国メタルシーンも地下では活性化していたことが有名。ウチのブログでも何度かそのヘンのバンドを書いたりしてるんだけど、完全に自分の血肉になっているわけじゃないから全部が全部想い入れあるっても...

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Doom - Killing Field...

Doom - Killing Field... (1987) 1980年代初頭に英国で起きたNWOBHMから遅れること5〜6年、その間には王道からの影響を受けたバンドやレインボウあたりから影響を受けた世代が日本のHR/HMシーンを作り上げて世に出て来ていた。そしてその地下では次なる世代達による新しい世界観のHR/HMそしてパンクの世界も融合させたもの、またパンクもハードコアなどより過激な方向に進むものもあり、世界のみならず日本の地下音楽シーンも日夜...

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Gastunk - Under The Sun

Gastunk - Under The Sun (1987) 思えば面白い時代に青春時代を過ごしたのかもしれないとも思う。洋楽ロック系で言えばあと10年くらい前に生まれたかったとは思うんだが、こと日本のロックに関しては丁度良い時代だったんじゃないかな。黎明期は知らないけど成長期〜活躍期あたりを目の当たりにしてきてるから何となくシーンの流れもわかり、しかも良いバンドがドンドンと出て来てたからさ。ジャンルの融合なんかも普通にあって必...

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Dead End - Dead Line

Dead End - Dead Line (1986) 世界で華々しく活躍する日本のハード系のバンドがいた中、国内でのハードシーンはかなり多彩なバンドが続々と現れては消え、分裂融合を繰り返していたが、その結晶として陽の目を浴びたカルトバンドと言えばデッドエンドだったりするのか。元何とか、の何とかがそれぞれ知られていたバンドだったが故にその融合体となったデッドエンドは当初から期待されてた。だからインディーシーンでの記録の数々...

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Vow Wow - III

Vow Wow - III (1986) 昔々ガキの頃、ギターに興味を持って楽器屋に行ってはギターを見て、何も分からないくせにアレコレ見ては覚え、実に多種多様なメーカーのパンフレットやカタログを持ち帰ってきたものだ。懐かしいな、あの楽器屋まだあるのかな。まぁ、ギブソンとかフェンダーってのはそんなに簡単にパンフレットですら手に入らなかったしギターだってショーケースの中に入ってるからヨダレ垂らして見るだけだしさ、触れるの...

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Loudness - Hurricane Eyes

Loudness - Hurricane Eyes (1987) 日本のヘヴィメタルバンドによる世界進出と言えばやっぱりラウドネスが一番メジャーだったか?それともその前に英国進出を達成していたバウワウか?みたいなトコロだろうと。ただ、バウワウの方が若干時期的に早かったのとヨーロッパ進出というのでやや趣が異なっていた。LAメタル全盛期にアメリカに渡って本場のシーンでそのままの姿で勝負したラウドネスだったけど、プロモーションとかどうだ...

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E.Z.O - E.Z.O

E.Z.O - E.Z.O (1987) 日本のバンドが海外に出て世界の土俵で勝負するってのはある種夢物語でもあるし、その分ファンの夢は大きくなって期待も高くなったものだ。昔からアメリカで売れた人とかピンクレディーアメリカ進出なんてのはあったんだけど、そういうのとはちょっと違うワケで、その筆頭となったのはもちろんLoudnessだった。丁度その頃に北海道から出て来たフラットバッカーってバンドがもの凄く衝撃的なサウンドでシーン...

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Earthshaker - Passion

Earthshaker- Passion (1985) 日本のロックや音楽で一般にメロディアスと言われるものは大体がマイナー調のものだ。そう、マイナーなのが好きなのだよ、日本人は。影と暗さがないと心に染み入らないというのも特性なのかもしれんが、何もそれは日本に限ったことじゃない…故に北欧モノがウケたりするのもその辺にあるんだろうけど、さほど音楽的に云々という知識ではなく感情のまま感性のままに音楽を演ってみると大体このマイナー...

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聖飢魔II - 地獄より愛をこめて

聖飢魔II - 地獄より愛をこめて (1986) 聖飢魔IIのデーモン小暮と爆風スランプのサンプラザ中野は共に同じ世代で早稲田大学出身で同じバンドに所属していたこともあり、またどちらもCBSソニーからと言うのもあってかその姿とは異なり交流が割とあったようだ。今あるかどうかは知らんが、面白いモンだな〜と昔思った記憶がある。結局音楽性やルックスは本来あまり幅が広くなくても歌えれば良い、っていう部分は大きいのかも。それ...

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爆風スランプ - よい

爆風スランプ - よい (1984) 当時から見た目とは違って凄いテクニシャンバンドという評判が高かったことで、割と一目置きながら聴いていた爆風スランプ。自分的には基本的にコメディタッチのバンドって苦手だったんでルックスとか先に見ちゃったら多分聴かなかったんだろうけど、幸いな事にレコードからだったのでまだ良かったか(笑)。それでもこのジャケットにはかなり違和感を覚えて手を出すのをちょっと戸惑った記憶がある...

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ザ・ストリート・スライダーズ - JAG OUT

ザ・ストリート・スライダーズ - JAG OUT (1984) 80年代の日本のロックって結構青田刈り状態でバブリーだったんだろうけど、それでもやっぱり質の高いバンドや音楽がきちんとメジャーで出て来た気がする。序盤はCBSソニーが色々と出してきてその後はビクターかな。真ん中に徳間ジャパンとかトイズファクトリーなんてのが出てくるけど、何となくそんなイメージ。もちろん当時はそんなレーベル別になんて意識なく見たり聴いたりした...

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パール - E=MC2

パール - E=MC2 (1987)  ブルースって音楽には随分若い頃からロックを聴くならブルースから、みたいなのがあって聴いててその言葉の幅の広さには随分と頭を悩ませたものだ。今でもブルースって言葉の意味は恐ろしく幅広いと思うが、それは多分ソウルって言葉も同じなんだろう。あぁ、そう言えばロックも同じか(笑)。たださ、こないだも友人と話してて感じたけど、とある世代の「ロック」という定義はかなり狭義なんだよな。音も...

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ザ・ブルー・ハーツ - 人にやさしく

ザ・ブルー・ハーツ - 人にやさしく (1987)  80年代中盤〜90年代初頭にかけて日本のロックという世界がかなり発展したように思える。後から歴史を紐解いてみても多分この時期がロックという枠組みに於いては成長期にあたるんじゃないかな…と。今更こんなトコロで日本のロック云々なんて言えるほど知らないんだが、多分60年代あたりにGSの世界が出て来て、70年代に入ると英国HR模倣のバンドが日本のHRバンドとして幾つか名を残して...

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Marchosias Vamp - 乙姫鏡

Marchosias Vamp - 乙姫鏡 (1990) イカ天全盛期…、実はあんまり見てなかった。何かチャラい感じがしたし、そんなに日本のバンドを発掘しようなんて気もなかったし、既に自分でもバンドやってたから何の参考にもならんかったしさ、出るか?って話になると同じ理由で出る気もなかったし、もちろん出たとしたって数秒で切られてた事だろう(笑)。ただ、幾つかのバンドは当時の仲間とかがチェックしていて教えてくれた、って感じかな...

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The News - 誰かの贅沢で殺されたくはない

The News - 誰かの贅沢で殺されたくはない (1992) トリオのハードロックバンドでイカ天に出てて…ってふと思ったのがThe Newsという女性トリオバンド、しかも70年代ハードロックバリバリのサウンドでギミック無し。いや〜、結構アチコチで接点あって何回か見てるし会ってるんだよね、The Newsって。気さくでロックなお姉さま達だったという印象で、何か熱いけど醒めててカッコ良かった。っても全然聴くことはなかったんだけど、ふ...

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人間椅子 - 羅生門

人間椅子 - 羅生門 (1993) そっか、筋肉少女帯と人間椅子って仲良いんだ?言われて初めて知ったが、そりゃそうか、と妙に納得。とことんまでこだわる変態的嗜好とその対象物が江戸川乱歩と言うのも共通項なワケで、ヘヴィメタルへの傾倒とプログレッシブ・ロックとも呼べる楽曲の構築美など共通するところは多々あることに気づいた。いや〜、全然角度が違ったからそんな風には見たことがなかったんでその当たり前の共通項に気づか...

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The Rokkets - Rokket Size

The Rokkets - Rokket Size (1984) 自分が日本のロックを書くといつもめんたい系が中心になっちゃって…、若い頃に聴いたから刺激が強くて今でもそのまま残ってるってだけなんだけどさ、そんだけ魅力あったってことなんだろう。当時はそんなに動いてる姿を見ることがあったワケでもなく、単純に音だけを聴いてそのかっこ良さに痺れるしかないのだな。そんな流れの中でシーナ&ザ・ロケッツも知る事になったんだが、どうもシーナの...

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A.R.B - W

A.R.B - W (1982) 80年代末〜90年代初頭頃だと思うんだが、何かのテレビで子供ばんど再生!みたいにやってて、ギターもベースもメンバー代わってからのメンツだったんだけど、ドラムがARBのキースだった、ってのを見たことがあって…、幻でなければ多分唯一のセッションだったかもしれんと思う。ライブとかやってないだろうし、バンドも停止しかかっていた頃だろうし…と思ってるんだが、かなりタイトで刺激的でさ、あのうるさい子...

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子供ばんど - ジャイアント・ポップ・ステップ

子供ばんど - ジャイアント・ポップ・ステップ (1981)  子供ばんどが復活している。ライブだけかと思ったら新曲も入れていた。そしたら今度は過去の集大成ボックス「子供ばんど大百科 1980-1988」なんてのを出してきた。更に驚くことに全編新作のオリジナル・アルバム「Can Drive 55」を毎度恒例の5月5日子供の日にリリースしてきた。幾つかのライブ映像をYouTubeでも見たが、見かけの歳は取っているけど全然変わらないパフォーマ...

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ザ・スターリン - 虫

ザ・スターリン - 虫 (1984) 思い出す気もなかったけどガキの頃聴いた音楽ってのはどこか記憶に残っているもので、しかもインパクト絶大だったりすると強烈に残ってる。それは音楽が好きとかメッセージがどうとかじゃなくて印象。そんだけ当時は自分にとって凄い事だったってことだ。キヨシローのメッセージもそうだったように自分では何故かその前にスターリンとか聴いててさ(笑)。なんでまたそんなアングラなものを聴いてたの...

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ザ・タイマーズ - ザ・タイマーズ

ザ・タイマーズ - ザ・タイマーズ (1989) 云うことないな…、これがロックだ(笑)。 当時も笑ったし感動したし共感したけど、一回りした今、久々に聴いてみても全く同じ共感を覚えた…ってことは世の中変わってないってことだ。ど真ん中に対して強烈な風刺を描いたキヨシローの天才的な歌詞と歌が生々しく面白い。もちろんこれだけがロックじゃないけど、こいつは圧倒的にロックだ。インディーズなパンクバンドが同様の事を叫んで...

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RCサクセション - シングル・マン

RCサクセション - シングル・マン (1976) 忌野清志郎が世を去ってからしばらく経つ。正直に書けば普段から自分の人生の中に彼がいたワケじゃないから、清志郎に限らずどのミュージシャンの訃報に際しても事実として受け止めるものの人生と生活に何ら影響を及ぼさない。作品はそこにあるしいつでも聞ける。出来ないのは新作が聴けないだけだ。そもそも新作出てても聴いてなかったんだから別に変りはない。それを訃報に際したからと...

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