Steel Panther - Balls Out

Steel Panther - Balls Out (2011)
Balls Out Feel the Steel
Feel the Steel (Bonus Track Version) - Steel Panther Feel the Steel 17 Girls In a Row - Single - Steel Panther 17 Girls In a Row

 80年代メタルって今はもう全ての元祖になってるんだろうか?そう思うくらい80年代メタルのオマージュを施したバンドが脚光を浴びていたりする…脚光をってのは言い過ぎだが、それなりにいくつかのバンドがあって需要を満たしているという姿を見ていると多分ひとつのジャンルなんだろうと。進化するメタルやハードロックの世界とは別にとどまり続ける音のジャンルってのも必要なんだろう。ブルースとかさ、そういう世界じゃない?それが80年代メタルってのもそうなんだろうと言うことですな。ま、大して意味はないです。ただ、ある程度の周期でこの手のバンドを漁ったりすると何かと新しく出てきていたり、新作出してたり、それなりに売ってそうな感じだから、きっとそういうカテゴリって必要なんだろうと思う次第でね。今のロックって、オリジナリティはあるけど…、どうなんだろ?ふと面白味という意味ではなかなかピンと来ない。かと言ってパクりでもない。結局シーンを牽引するだけの音楽表現が無いから、それぞれの才能あるアーティストが自身を売ってひとつのジャンルになる、みたいな細分化なんだろう。個性という意味では良いことだけど、青春という角度で見ればあまりにも同じ青春時代でも聞く音楽が異なるんじゃないか?共通項がLady Ga Gaだけだったとしたらかなり寂しいだろ?と余計な事を言いつつ…。

 Steel Pantherのセカンドアルバム「Balls Out」が昨年リリースされてまして、ジャケは見てたけど、またどこかのタイミングでまとめてこのヘンの80年代メタル影響下バンドを聴こうと思ってたのでちょうど良かった。ドイツのKissin' Dynamiteの若さと勢いとパワフル感にはやや及ばないものの、さすが本場アメリカから出てきているだけあってアホらしさばかいらしさ、脳天気さや底抜けの明るさやハデハデさ、キャッチーさでは圧倒的な存在感を誇る。それがしかも自分達なりの個性ある音を交えて出してくるんだから見事なものだ。何聴いてもどこかで聴いたようなフレーズだったり構成だったりアレンジだったりするのに全てがオリジナル。自分的には歌詞まで追ってないけど、どうも相当アホらしい歌詞を書いているみたいで、タイトルからしてバカにしてるんだろうなぁ〜ってのが「Just Like Tiger Woods」(笑)。オイオイ、みたいなさ。

 正直、「Balls Out」って何度も聴くワケもないし、笑いながら流すしか無いっていうバンドなんだけど、今時の中学生くらいがSteel Pantherを聴いて引っ掛かってくれたら面白いと思う。きっとそういう若者はいるだろうし、彼らにしてみればSteel Pantherこそがアイドルになるんだからそこからオリジナルなり何なりへと進んで行けばロックの道としてはあまり間違わない方向に進むんじゃないだろうか?ま、別に正しい道なんて無いけどさ、多分そうしたエアロスミスあたりには辿り着けるでしょ。間違ってもボン・ジョヴィに辿り着いて終わりにはならないでほしいからさ〜。意味はありません(笑)。そうだなぁ、Quiet Riotあたりにでも到達してくれればちょっと変わったトコロに行けるかもしれないし…。そう考えるとこういうバンドの入り口も大いにアリなワケで、決してバカに出来るバンドじゃないです。見事にアホさを体現してくれているので、これこそバブル期のロック。良いね。



Kissin' Dynamite - Money, Sex & Power

Kissin' Dynamite - Money, Sex & Power (2012)
Money, Sex & Power Addicted to Metal
Money, Sex & Power - Kissin' Dynamite Money, Sex & Power Addicted to Metal (Bonus Track Version) - Kissin' Dynamite Addicted to Metal

 ヨーロッパってのはどうしたってやや暗めのアーティスト気質が濃厚な世界というイメージがあったりするのだが、もちろんそれだけでもなくって実にシンプルにロックを楽しませてくれるバンドなんてのも存在する。しかし、最近耳にすることに成ったコイツらはそれまでのヨーロッパの、しかもドイツのバンドという印象を尽く砕いてくれることになった。ドイツで明るく濃厚なアメリカンに対抗しうるメタルっつうのはスコーピオンズくらいかとは思うが、決して明るくパワフルにってワケでもなかったし、アクセプトがパワーをもって濃厚に攻め立ててきてたけど綺羅びやかさとか派手さとかはあまりなくって実に男臭いものだった。Rammsteinなんかは明るさはまるでなくて圧倒的な存在感とパフォーマンスでの世界バリューだろうし、そういう意味でモトリー・クルーとかA7Xとかに対抗しうるバンドってのはドイツからはあまり見かけたことはなかった。そんな折に、まぁ、バンド名からしてヲイヲイってな感じのKissin' Dynamiteっつうバンドが2008年頃から出てきていたらしいが、今作の「Money, Sex & Power」で世界デビューなのかな?名前がKissin' Dynamiteなのでアメリカだろうな〜と思って蓋を開けたらドイツで、しかも音が…。

 Kissin' Dynamite「Money, Sex & Power

 メンバーはまだ20歳そこそこってことらしいが、その若さってのは確実に音に表れていて勢いもパワーももの凄いものがある。こういうのって年老いたバンドには出せないもんなぁ…。聴いていてウキウキしてくるっつうか、ワクワクしてくるって感じでさ、大きい音で他の人に聴かれたりするとちょっと恥ずかしいけど、自分では元気をもらう音。基本的にハードロック、ヘヴィーメタルの音で、ドイツ長良の硬質な部分は持ち合わせながらかなり柔軟にアメリカン80sテイストが入り込んできた男臭くて骨太なロック。多分近年のラップとか黒人系とかグランジ的とかそういう要素がまったく入ってないから純粋なパワフルなハードロックに仕上がっている感じで、純潔なリスナーには受けるだろうと思う。若さが仇になるシーンはひとつもなくってどれもこれも元気をもらうのみというところだ。ロックってこういうもんだよ、みたいなさ。パーティロックンロールっつうのかな、それでもやっぱりヨーロッパのバンドだから底辺に美しい旋律みたいなのが鳴っているのが嬉しい。こういうセンスを殺さないで進んでいってもらいたいよな。ヨーロッパだけの雰囲気とかじゃなくて、こうして世界のサウンドを自分たちなりに消化して融合させていくバンドが英国以外でもたくさん出てくるようになったのは時代の産物だろう。

 「Money, Sex & Power」はパワフルなロックなんだけど、冷静に聴いているとリフが凄いとかソロが凄いとかそういうのはあまり感じなくてバンドの音の塊がガツンと来る、そんな感じでさ、歌が凄いとかってのもなくて曲構成がどうのってほどでもない。はて、なんだろう?多分勢いとメロディセンス。疾走感溢れるスピーディな曲調にきちんとパワーを入れてそれでメロディをきちんと作ってるから聞き手側は聴きやすいし覚えやすいし次の展開も裏切らないから予測できるし心地良い。ドイツ人が使う英語だからか、英語も単純なものが多くて歌詞としてもわかりやすいっつうのがあるかな。個々のテクニックを論じる次元はあまりないっつうのが面白いよな、最近のバンドって。それでもギターソロってのはライトハンドがあったりしてやや懐かしさを覚える心地良いプレイがいくつか聞けるのが面白いね。



Charon - Songs for the Sinners

Charon - Songs for the Sinners (2005)
Songs for the Sinners Tearstained


 先日自分がゴシック系を取り上げていた頃にブログ「重金属と共にあらんことを」をやってるヒゲスカさんが自身のブログでこのCharonっつうのを取り上げていて、あまりよく知らない自分からしてみると、へぇ〜と素直に読んで聴いてみようかなと思った次第。何だろうな、誰かのどこかの何かを読んだりして自分に取り入れてみようと思う時とそうでない時の差って。結構多数の方のサイトとかレビューとか見たりするんだけど、本能的に「コレ、面白そう…」とか「ふ〜ん、要らねぇな…」ってのとか両方出てくる。それがまた同じ人のブログとか紹介でもあるから、書いている人の人格だったり書き方だったりするワケでもないみたい。なんとなく自分で嗅ぎ分ける本能?それでもそれが全部当たるってもんじゃないし、情報収集ってなかなか明確な理由がわかんないんだよな。そして音楽の場合は気に入ったら手に入れるという行為が必要だからやっぱギャンブルは最低限に抑えたいってのが本音だろうしさ。DLが騒がれてもですね、良いものは買うんですよ、結局。YouTubeやMP3じゃダメだし。人間所有欲ってあるし、最近はそれよりもアーティストに献金しておかないと生きていけなくなっちゃう、みたいな情が大きいかもしれない(笑)。ヘンなの…。

 さて、Charonってバンド…フィンランドです。ラブメタル系です(笑)。「Songs for the Sinners」というアルバムでして、自分的には正直言ってゴシック・メタルは聴くけど、それは嬢メタルだから聴くという部分が大きくて、男だったら最初に聴く気にならないという本能に忠実な部分があって、まるで男物のゴシック・メタルを深掘りするということをしたことがない。だから古かろうが新しかろうが新鮮な世界との邂逅になるのだ。それも馴染みのブログからの紹介だから、果たしてどうかな〜ってなトコで興味津々♪

 で、結論。ナルシストすぎる野郎の声が生理的に合わなかったっつう事で…(笑)。いや〜、バンドの音とか演奏とかゴシック・メタル的な組立とか叙情性や、更に言えばフィンランド特有のメランコリックメロディの心地良さはさすがに一級品だな〜っていう作風ばかりで、メタル的な聞き方ではなくって、実に聴きやすくてしっかりしたメロディを持っているんです。悲痛さ、っつうか自虐性みたいなのとかさ、これで嬢メタルだったら結構飛びつきますよ、やっぱ。ただ、どうしても野郎がどんなに良い奴だったとしてもこのナルシスト的な歌い方とスタイルってのは友人でも見に行かないかな〜って思っちゃって、もうね、生理現象です。これは個人の問題なので音楽とかアルバムとかバンドとかサウンドとは全然関係ないので、そういう意味で誤解されたくないな。褒め殺すほどとは思わないけど、単なるゴシック系てはなくって疾走感あったり聴きやす感あったりして取っ付き易いから普段なら聴いてみ、オススメだよ。軽いし、って言うもん。ただ、自分は歌がダメ。H.I.Mん時もそうだけど、それに似た傾向値にあると言われるSentencedも多分ダメだと思われる。

 結構そういうバンドとか人って自分は多いかもしれんなぁ…。あまり声を大にして言えないけどポール・マッカートニーとかは顔がダメだし、歌声がダメなのは他にもジョン・アンダーソンとかね…、まぁ、氷室京介とかエックスとか全然ダメだし邦楽の売れ線系はほぼ全滅。そんなワケでして、嫌いという次元に至ることもなく生理的に受け付けないという結果でした。何度も言うけど、音としてはかなり良作の部類だと思います。一応アルバム全曲3回くらい聴いてからのお話でした♪



Riverside - Rapid Eye Movement

Riverside - Rapid Eye Movement (2007)
Rapid Eye Movement Anno Domini High Definition

 心なしかここのトコロ新たなCDがリリースされる率が下がっている気がする…。特定のバンドとかではなくて新作っつうのが減っているんじゃないかと。時期的なものとか自分の興味や情報受信の問題かもしれないけど、CDが売れてないのもあってアーティスト側も単にCDをリリースする、とかアルバムを作るという概念から切り離れた活動を模索して行かなければいけないのかもしれない。かと言って単発で曲を出されてもねぇ…。熱心なファン向けには何でも出せるけど広く普及させるという意味でのリリースはある程度カタログ化出来るものじゃないと受け入れ側が辛い(笑)。やっぱアルバム単位で良いです…。で、DL販売?う〜ん、何かなぁ…と思う気がするがCDクォリティの音質で流通させることって出来ないのかね?そろそろ700MBのDLなんて普通にできる時代なんじゃない?そう考えたら別にMP3でiTunesで買う必要はなくてFlacとかAIFFで買えば納得するし、ジャケットとかライナーってのはもうPDF提供で付いていればよいかっつう話かも。ついでに映像を入れたりしてデジタルコンテンツならではの提供方法をしてくれればなぁ。今時ハイレゾものだって好まれている時代でもあるんだから。ただ、そうしていくと一体自分が何を欲しているかわからなくなってしまって、目的の物しか買えないという状況にはなるな。人間ってのはついでに興味を持つ物を欲しがるのだから、そういうゆとりを上手く売り手側が演出して欲しいと思う。

 何でそんなマジメな話書いてたんだろ?あ、Riversideっつうバンドの「Rapid Eye Movement」を聴きながら、このクリムゾン的な混沌さ加減にやや感動していたからだ…。巷ではピンク・フロイドとドリーム・シアターの合体と言われているけど、自分的にはドリーム・シアターってほとんど通ってないので大して知らないから、多分ピンク・フロイドのあの雰囲気プログレとメタル的ギターとリズムが入っているっつうことなんだろうと解釈してたけどアルバム「Rapid Eye Movement」を聴いてみたら全然違う(笑)。他人のレビューなんぞアテにもならん…、と実感した次第だが、完全にクリムゾンに近い世界だよなぁ、とぼやいてみるのだった。ま、アテにもならないっつうか書く人のセンスだけどさ、ピンク・フロイドとドリーム・シアターというイメージがあって聴いたらそこから解釈しちゃうもんね。自分みたいにRiversideか〜久々だな〜、どんなんだっけ?って思って聴くとそんな融合には聴こえない。ただ、最近のネオプログレ的な捉え方をしてみればシーン全体の影響がクリムゾンやドリーム・シアターにあるとも言えるので、否定するほどのものではなくてなるほどね、的な程度だ。ただ…、ピンク・フロイド的ってあまり感じないなぁ…。もっとテクニックあるしきちんと細かい音を作り上げてるし。ピンク・フロイドって簡単に言えば雰囲気だけのバンドで難しいことは何もしていないバンドだから、そんな雰囲気の曲もあるけど、冒頭から立て続けに流れてくるサウンドは自分的にはもっと硬質なクリムゾンに近い世界観を感じたけどな。

 ベースとか凄いな…、ただ、古い耳で聴くとバンドの音とベースの音にすごく溝があるというかベースの音が浮いてるっつうか、あ、フレーズではなくって明らかに出音の問題ね。昨今のベースの音ってこういうの結構聴くから主流なんだろうけど…、好みかなぁ…。バンドの音ではなくてベーシストの弾くベースの音、って言うか…、わかる?ま、いいか。しかし彼らもまだ若いだろうに、こんな疲れた音を出してて良いんだろうか?などと老婆心ながらに思ってしまうが(笑)、アルバムとしては割とバリエーションに富んでいてプログレッシブしていてブリブリしてて聴き応えあるのは間違いない。ポーランド出身のバンドってコトでやや色眼鏡的なのあったけど、恐ろしく研ぎ澄まされた感性の集団ってのは聴いて一発でわかるだろうね。見事なポリシー。



Paatos - Breathing

Paatos - Breathing (2011)
Breathing Silence of Another Kind
Breathing - Paatos Breathing

 日夜自分の目に入るニュースや情報にやや辟易してきた今日この頃、日本は平和なんだ、と思う瞬間でもある。一方で尖閣諸島の寄付金が10億とは全く日本人は素晴らしい。もう少し統治できるようになればマシなのだろうが、まぁ、そういう話はいつまで経っても出てくる話題だから置いておこう。そんなニュースを見ながら、いつもの如く音楽を聴く。何を聴くかは様々だし、アルバム全部を全て聴くというとも限らない。ただ、多くはアルバム丸ごとってのがアーティストとしての表現だったりメッセージだったりするのでやっぱり流しておくかな。ただ、80分とかだと集中力持たないから短い方が良い。でも、良いバンドだと60分でもあとちょっと!と思うこともあるし45分でも長い、と思うものもある。一方で聴いている時間を忘れさせてくれる優美な音楽というのもあって、日常から完全に切り離れる世界を映し出してくれるサウンドは実に貴重だ。そんな背景から人は陰鬱で幽玄とした浮遊的美しさと美を兼ねた音を現実逃避のために聴くのだろう。

 Paatosの昨年リリースされた新作「Breathing」はある意味ギャンブルでもあった作品。ベーシストと鍵盤奏者が脱退して果たしてバンドの音がどうなる?という状況で数年、それからの新作に仕上がってきたのでリスナーの期待通りの音なのか?果たして新たなエッセンスと世界に進むのか?しかしバンドの姿はジャケットを見てのとおり4名で鍵盤奏者は不在のようだ。言い方を変えれば普通にロックバンドの3ピース+女性ボーカルとも言えるワケで、あのサウンドが出来るの?とか。

 結論的にはまるで問題なく過去のPaatosのセオリーを踏襲した傑作だし、ちょっとクリムゾン度が減った=メロトロンの出演が減ったというところか。それでもサウンドの方向性は正にネオプログレの代表格と言わんばかりに古くからのプログレファンが聴いても納得、新しいロックファンが聴いてもパンチのあるやや複雑な音世界で、探求する価値が見いだせるバンド、とも言える。自分的にはこの手のバンドを結構知らないながらもいくつか聴いたんだけど、Paatosはやっぱ印象深いし、本物的に残るバンドだと思えるし、深いな〜って思う。ライフスタイルにPaatosを組み込むかどうかってとこまでは求めてないけど、そういう人もいるだろうな。起承転結と耽美で陰鬱な世界、しかも歌っている女性の声が実に愛らしい声で…、もう母親だから可愛いとか言わないけど、人間生理的に虜になる歌声です(笑)。ちょっと今回の「Breathing」は以前の作品たちと比べて垢抜けたっつうか明るい感が出たってか、そんな雰囲気の曲もあってステップ踏んでるんだな、っつう感じもするか。メンバーが変わっていくことでクリムゾンのようにどんどん変化していくのではないけど、少しづつ進化していくのだろうか、それとも古くからのバンドのもつイメージにバンドを閉じ込めていくのか、まだまだ楽しみなバンドだね。ネオプログレって、聴きやすくて嬢ボーカルなのが良い♪嬢プログレって言い方にでもしとこうかな(笑)。



Judy Dyble - Talking With Strangers

Judy Dyble - Talking With Strangers (2009)
Talking With Strangers Talking With Strangers

 プログレとフォークの間を取り持っていた女性といえば知る人ぞ知るジュディ・ダイブルだったりする。フェアポート・コンヴェンションのボーカルからキング・クリムゾンの「風に語りて」でのボーカルへと変貌し、トレイダー・ホーンというバンドでその歌声存分に披露してシーンから消え去った彼女、21世紀には何が起こるかわからないもので、突如としてシーンに復活。更に驚くことに復帰後二枚目となる「Talking With Strangers」というアルバム…今回のお題でもあるが、そこでは昔の人脈と新たな人脈が登場してきて、存在価値を示しているということだ。何十年も離れていても普通にこれだけの人物たちをコンタクトが出来る状況が凄いと思うし、もしかしたら自分が知らないところでシーンと密接な関わりがあったのかもしれないけど。

 2009年にリリースされた早くも幻の一枚という位置付けになっている「Talking With Strangers」は、アルバムの音を素直に捉えれば基本フォーク調の調べを背景にジュディ・ダイブルが歌い上げるというもので、アレンジはややアシッド的ではあるけど、基本的に普通のフォーク+α程度。まぁ、最後のゲスト陣総出の一曲だけは異色な20分の大作になってるから、フォーク調の側面とプログレに関わった自分との両面が出ているのかな。はて、この流れで登場するのは話題つくりが上手いジュディ・ダイブルなのか、3曲目に「セラヴィ」っつう曲が入ってて、それがまたEL&Pでグレッグ・レイクが歌っていたあの曲のカバーで、全然出来映えが良くて美しい…とため息が出ちゃうくらいなんだが、そのバックコーラスにオール・アバウト・イブのジュリアンヌ姫が参加してあの憂いのある歌声を確認できるというものだ。更にあの幻想的なジャケットでイメージが固定されているTreesのボーカル、セリア・ハンフリー嬢もここで参加。何とも素晴らしい歌姫の共演…。それにアルバム全般で聞かれるフルートは音色を聴いて一発でわかるかもしれないけど、イアン・マクドナルドでして、何十年もした後の恋人同士の共演ってのも何とも幻想をふくらませてくれる。

 6曲目まではフォークを中心としたジュディ・ダイブルの小曲作品集とも言える感じで、実にほのぼのと聴ける代物に仕上がってて言うならばトレイダー・ホーン的な作品集にクリムゾンの小曲風と言ったところだが、同じような流れで始まるものの期待が膨らんでしまうのは7曲目の「Harpsong」で展開の豪華さとゲストの豪華さ…、ジャッキー・マクシー、サイモン・ニコルからフリップ卿、パット・マステロット、イアン・マクドナルドにセリア・ハンフリーと勢揃いで正にフォークとクリムゾンの融合なる世界観を実践。中間部での混沌ぶりは今の時代には不要だろうが、ノスタルジックを満たすためにわざわざ入れたような気もするが、それも敬意の表れだろう。否定する訳でもないけど、全編コンパクトにした方がアルバム評としては高かったかな。ま、評価なんてどうでもよいからこういう話題を振りまく方が面白いけどね。かなりの名盤であることは間違いのない作品です♪

Enchanted Garden
Enchanted Garden
posted with amazlet at 12.05.20
Judy Dyble
Talking Elephant (2008-01-13)
売り上げランキング: 647442







All About Eve - Scarlet & Other Stories

All About Eve - Scarlet & Other Stories (1989)
Scarlet & Other Stories All About Eve

 英国の陰鬱系叙情系女性歌モノの筆頭として、というかほぼ元祖に祭り上げられているのがオール・アバウト・イブというバンド。このオール・アバウト・イブってさ、リアルタイムでもちろん出てきた時も知ってたし聴いてたんだけど、当時はどうにもこんな暗くて儚くて憂いのあるものなんて到底聴き続けられん…っていう若い頃でさ、もっとガンガン鳴る音を選んで行ったものだが、まぁ、その後プログレにハマった時にオール・アバウト・イブの名が出てきて、何で?みたいに思ったし、ここ最近ではネオプログレの元祖的に祭り上げられているし、まぁ、歴史は後で証明されるってモンで、何とも不思議な印象のバンドなのだった。

 1989年のセカンドアルバム「Scarlet & Other Stories」は丁度CD時代になってきてCDでリリースされてジャケットの迫力がなくなったな〜と思いながら聴いた一枚だった気がするのだが、CDって1986年ころから普及してるから何か間違えてるかも(笑)。そうだね、リアルタイムの頃の感想はホントにさ、当時英国からいくつも出てきていたニューウェイブ系バンドの先っちょにいる程度の捉え方で、女の子が歌っているという程度の違いしか感じずにとにかくこの暗いのはヤだな、っつう感じで全般的に生理的に拒否していたのだった。だから深く聴いてないし正直、全然離れていた。ところが何年か後にプログレにハマってたら何かとオール・アバウト・イブが紹介されてるんだよ。それは70年代から現代に至るまでに出てきた重要なバンドってことで語られていたりして、オール・アバウト・イブはプログレファンに好まれる音だった、ならまだしもオール・アバウト・イブはプログレバンドだ、と揶揄する表現もあったりして全くどんな話なんだ?とか疑問に思ってて、それでもやっぱり挑戦したくなって、そのオール・アバウト・イブをまた聴き直すワケですな。その頃にはまだプログレの話で聴いてるからピンとこない。ただ、この憂いとか暗さとか陰鬱な世界観ってのはエンヤがシーンに出てきていたのもあって、まぁ、その類いの意味ではそうなのか…くらい。

 その後、まだあって、英国トラッドやケルトに接するようになって色々と漁っていた時にもオール・アバウト・イブが出てきて、何で?と。ここで聴いてみると、なるほどかなりトラディショナルな雰囲気と音とケルトセンスの溢れる曲もあるなぁ…とやや納得。さて、ここまで来るとオール・アバウト・イブってどんなバンドなんだ?と。今思えば1988年にデビューしてから数枚のアルバムで終わってるけど、もしかしたらひっそりと新世界新ジャンルを築き上げたバンドだったんじゃないか?って話になって、それこそがネオプログレの世界からの元祖として祭り上げられることになったのだった。

 …と解釈に至ったってことです。そのセカンドアルバム「Scarlet & Other Stories」は全然プログレじゃないし、暗い陰鬱なケルトムードも含めたゆったりとしたロックサウンドで、ジュリアンヌ嬢の繊細な歌声が心地良く鳴り響く音世界で、トラッドやケルト音楽でもない。普通にゆったりとしたリズムに流れるような曲調が収められて真ん中では「December」という至宝の名曲が盛り上げてくれるアルバムの作りになっている名盤で、ツラツラと描いた序文の時期からは大きく自分の耳が進化して今では確かに名盤だと思うに至った次第。結局人間暗いんだなぁ…というのもこういうアルバムが廃れずに人気のあるままと言うのが物語っている気もするが、しっとりと雨の降る一日を過ごすには良いんじゃない?



Karnataka - Gathering Light

Karnataka - Gathering Light (2010)
Gathering Light Delicate Flame of Desire

 2010年の同時期に本家のKarnatakaが再起を果たしてアルバムリリースとなったことで、このヘンのファンはひとつのバンドから3つのバンドを聴くという奇妙な現象に襲われることになる。しかもそれが皆多少の違いはあるものの、概ね憂いあるシンフォニック的な幻想的なサウンドを出しているということで音楽性の勝負も兼ねてしまっているのは果たしてどんなもんか。今時のバンドや売るという仕組みなど、いつにも増して複雑怪奇なしくみになってしまっているようだ。そんな雑念はともかくとして、karnatakaの新作「Gathering Light」は当然新しいボーカリスト、リサ嬢を迎えて、これまで分裂していったメンバーを戻すことなく、見事に再編させてここに復活したのだった。

 2010年リリースの「Gathering Light」。簡単に言えば、大げさなシンフォニックさを前に出した思い切り仰々しいプログレ「的」なアルバムに仕上げてきた。「的」ってのは、鍵盤などによる雰囲気作りが中心になっていて、まるで凝ったことをしているワケでもないし変拍子なワケでもないからプログレとはちょいと違ってるかな、と。まぁ、ピンク・フロイドなんかも雰囲気中心のバンドだったワケだが、ある意味Karnatakaの「Gathering Light」はそれに近い感じで、雰囲気がアルバム全体を表現しているという感じだ。インストから始まる冒頭曲にしても、ともすればフュージョンバンド?とも捉えられてしまいそうな危うさを持ちながらの始まり。ところが歌が始まるとリサ嬢の雰囲気でグッとアルバムが導いて行かれる、そんな印象だ。このリサ嬢の歌声は正にレイチェル嬢とアン・マリー嬢の中間プラス無個性というような存在感で、よくこういうバランスでバンドを再編できたものだと感心するばかりだ。

 よって、Karnatakaの「Gathering Light」はビートの効いた作品は皆無だし、ロックか?と言われると結構困る作品でもある。ケルティックな原点を忘れずに、雰囲気をきっちりと出した、それでいて過去の作品群から大きく離れずにいながら過去を超える、そんなテーマに挑戦したかのようにアルバムジャケットのセンスの良い印象と共にやはり第一線に返り咲いてくれて嬉しいと思えるアルバム。今後どういう方向性を極めていくのかわからんけど、大した才能だな〜と感心しきり。



Panic Room - Satellite

Panic Room - Satellite (2010)

Satellite Visionary Position
Satellite - Panic Room Satellite

 同じくKarnatakaの残党メンバーが今度はサブコーラスだったアン・マリー嬢をフロントに仕立て上げて新たなバンドを結成して世に出してきたバンドがPanic Room。現在のところ多分2枚のアルバムがリリースされている。最初の「Visionary Position」はこれまた結構面白くてさ、以前に始めて聴いてブログを書いた時もそうだけど、今回もまたPanic Roomのセンスに感心した次第です。

 セカンドアルバム「Satellite」は2010年にリリースされていて、来月には三枚目の新作「Adverse Camber」がリリースされるみたいなんで、これもまた楽しみなんだが、何と言うのか、音のロック的重さってのがしっかりと根付いていて、単に耽美系のプログレシンフォニック的な音じゃなくて、しっかりとその根っこにロックがある。そこが重さというか自信と言うのか、英国的ロックの系譜に乗っているって言うのか、そんな英国然とした部分を感じる。バンドの音からそういうのを感じられるし、またアン・マリー嬢の上手すぎず抜けきらないボーカルも陰鬱な雰囲気が出ていて大変よろしい。それでいてしっかりとはっきりと憂いのある歌声が心に響くんだから面白いものだ。Karnatakaのメインボーカルだったレイチェル嬢の歌声とは対照的なサブ・ボーカルの価値をPanic Roomで本領発揮と言ったところ。Pnic Roomでも他のプロジェクトでも良いから様々な系統の音楽で歌を歌ってほしいな、と思う。実際にライブを見たことはないけど、かなり好みな歌声です。それだけでアルバム全部を聴くに値するもので、特に2曲目の「Picking Up Knives」とか良いですねぇ…。

 ジャケットがちょっとお好みではないんだけど、まぁ、それは多少目をつぶるとして、音の幅の広さと表現力、それこそがPanic Roomの面白さかな。ケイト・ブッシュ的、プログレ的、コアーズ的、などなど、様々な要素を併せ持っているのが強みだしね。シーンでの今現在の位置付けはよくわかんないけど、売れてるのかな?カリスマなのかな?そんな雰囲気あるけどどうだろ?



The Reasoning - Dark Angel

The Reasoning - Dark Angel (2008)
Dark Angel Awakening

 まだ自分では全然整理できていないカテゴリに21世紀のプログレともニューウェイブともシンフォニックともメタルとも言える耽美系女性ボーカルプログレハードバンドの世界ってのがあって、いくつかのバンドを事ある毎に聴いたりしていて、結構気に入っているバンドなんかもあるんだけど、何十回も聴くほどハマってはいない…っつうかそこまでピュアじゃなくなってきている自分なのかもしれないんだが、それでもレベルの高さと陰鬱な世界観とハードなロック、そして美しい声による何とも言えない世界観は頼もしい音世界で、ゴシックメタルとかシンフォニックとかそのヘンから進んでいくと出てくるし、境目に位置するバンドもいくつかある。そんなことで、どんなんかな〜って聴き始めたのは何年か前の話。今じゃ、普通にレパートリーの1ジャンルとして考えてはいつけど、まだまだだね。そんな中でKarnatakaっつうバンドがね、割と気に入ってて、それでもまだまだ語れるほどではないが、センスが結構良くて、好きではあった。んで、一方では無差別に何かないかな〜とCDや音源を漁ったりしている中で、The Reasoningっつうバンドが出てきた。何気に聴くんだけど、妙に心地良い。これは只者ではないな?と思って調べてみればKarnatakaのメインボーカルのレイチェル嬢が脱退後に始めたバンドってことで、なるほど、やっぱ好きなんですね、こういう音。

 ってことでThe Reasoningの2008年のセカンドアルバム「Dark Angel」です。ファーストアルバム「Awakening」では男女ボーカルの対比論を詰めていたらしいが、今作「Dark Angel」ではレイチェル嬢にフォーカスしてよりいっそうKarnataka度が強くなった感じだけど、もっとギターがヘヴィになったからハードかな。ま、そんな感じでして、陰鬱な耽美系な要素とシンフォニックな要素が詰め込まれてちょいと歪んだギターも加えた感じ。だからゴシック風味は別になくて、ただ、曲がもっとモダンでオシャレっつうか音が洗練されててしつこさはない。うたメロはきちんと寝られたキャッチーな要素をたっぷりと組み込んだもので、聴きやすいアルバムに仕上がっているし、多分楽曲レベルも相当高いと思う。ただ覚えにくいのは何でだろ?雰囲気と傾倒が一色に塗られているからかもしれないけど、何回か聴けば味が出てくるものなのだろうな。

 アルバムジャケットも捻りと主張が入ってて良いじゃないですか。こういうトコロまでこだわって世界観を打ち出してくれるあ^ティストは好きです、ってかそれくらい普通に作品としてこだわってほしいもんね。まだまだマイナーなレーベルからのリリースではあるけど、今の世の中、普通に入手できるのでレーベルの大きさは大した問題ではないだろう。しかしそうこうしている内に彼女も年を取って大人になってしまうのだろうから、早いウチに色々とやっておいてほしいものだと願う。
 


The Rasmus - Black Roses

The Rasmus - Black Roses (2008)

Black Roses ザ・ラスマス
Black Roses - The Rasmus Black Roses The Rasmus - The Rasmus The Rasmus

 フィンランドついでに…って見てると色々あって、最近新作アルバムをリリースしたことでよく引っ掛かってきたのがThe Rasmusっつうバンドでさ、もちろん全然知らなかったんだけど1996年からもう8枚くらいアルバムをリリースしているベテランの域に入るバンドだったってことで、しかもフィンランド出身でアメリカでもそこそこ成功しているとか、デスモンド・チャイルドと一緒にやってるとか、そもそもハードロックバンドだったりするらしい、ってことで聞いたことのない自分の方が不思議なんだけど、まぁ、ジャケットが気になるとか何かで音を聴くとかないとわかんないし、そんなもんか、ってことで何が良いんだろ?って探してみるけどいつもの如く直感でして、どうやら7枚目のアルバム「Black Roses」ってのにしとこうかな、と。理由は、もちろんアルバムタイトルです(笑)。

 「Black Roses」だからね、なんてったって。まぁ、思い浮かべるのはThin Lizzyの「Black Rose」なワケだが、ま、そんな期待はしてません。前情報もさほどなくて何となくで聞いてるんで。ところがだ、アルバム流してみて驚いたのはThe Rasmusってこんなにポップなバンドなのかい?ってこと。憂いのある、そして重要なメランコリック要素のあるハードなギターが鳴ることもあるキャッチーなポップバンド、そしてややゴスも入ってる感じなもの凄いバランスで成り立っている音世界でさ、好みかどうかっていうのはともかく、どうやったらこんなバランスの良いバンドの音が出せるんだ?っつう意味で凄い。一般のリスナーからちょいとディープなロックリスナーまで納得させちゃう音を出してる。この「Black Roses」というアルバムがそうなのか、デスモンド・チャイルドとの合体がそうさせているのか、そもそもバンドの音がそっち方向だからってのが大きいハズだから才能なんだろうな。まぁ、これからの季節=夏に聴く音楽じゃないですが…。秋から冬の音だな…それでいて今新作「ザ・ラスマス」をリリースですかい?まぁ、季節的にはちょいと違うかもね(笑)。

 テクニカル面とかいわゆるハードロック的にはさほど面白さはないだろうけど、何つうのかな…、ポップチャートに入ってても違和感ないし、普通に流れててもすんなり聞けてファンが付く、そんな曲が多い。レベルはもちろん高いし、自分的にはこういうメロディって好きだから決してキライになるバンドじゃないけどね。そんな微妙なバランス感覚のバンドなので、ちょっと何枚か聴いてみるかなってのが正直なトコロ。





Nightwish - Oceanborn

Nightwish - Oceanborn (1998)
Oceanborn (Reis) Angels Fall First (Reis)
Oceanborn - Nightwish Oceanborn Angels Fall First - Nightwish Angels Fall First

 Lordiがユーロビジョン・ソング・コンテストの優勝をかっさらったのを見てNightwishの面々はやや悔しい思いをしたんじゃないかと勝手に想像するのだが、楽曲レベルの高さとか構成美や音楽的な位置付けで言えば間違いなくNightwishの方が圧倒的に高いだろうし、それが今でも人気のある秘訣なんだが、Nightwishはユーロビジョン・ソング・コンテストではフィンランド代表選の2位の座に甘んじたのみだったそうだ。そこだけ見ればLordiの方が世間的に大いに受け入れられたという結果になってるんだけど、まぁ、音楽性が違うから何とも言えないね。パフォーマーとしての姿はLordiの方が圧倒的に面白いのは事実だしな。そんな比較は全く無意味なんだけど、ユーロビジョン・ソング・コンテスト絡みってのはあまり知られてないので自分でもへぇ〜って思ってメモっておきました。

 さて、フィンランドを代表するバンドと言えば今やNightwishじゃないの、ってことで、今回登場したのは1998年にリリースされた90年代メタルの救世主ともなった代表作のセカンドアルバム「Oceanborn」です。当時はもちろん興味無かったので聴いてなかったんだけど、こんなのが1998年暮れに出てきてたのか…。その頃自分は何を聴いてたかな…、あぁ、あのヘンか(笑)。ま、いいや。そんな頃にこんなオペラティックなパワーメタル…シンフォニックメタルで圧倒的な女性ボーカルのターヤが完成度の高い複雑なメタルを歌いこなしていたという「Oceanborn」は、多くの国やファンに好意的に受け入れられて人気急上昇となったようだ。今聴いたって、これだけの完成度の高さを誇るバンドはあまり類を見ないし、それは単に鍵盤奏者のツォーマスの才能が秀でていたからに違いないのだが、Nightwishはターヤの歌唱力とツォーマスの作曲能力の高さでトップに踊り出たバンドだったんだよなぁ。ま、歴史はそこから先もあるのだが、ひとまず「Oceanborn」を取り上げようじゃないか。

 こんな作品ってこれまで聴いたことなかったもん。歌もだし曲の構成とかメタルでこんなの?とかそれにしては物凄く高尚なクラシック的ヨーロッパ的音楽だったワケで、ホント個性的。そして楽曲がまた充実していて捨て曲がないのもともかく、様々な実験を重ねているのも意欲的で、男女ボーカルの対比をターヤ相手にやってみたり、キャッチーな曲調とメタルとターヤのオペラが融合する…、そしてプログレにはならない範囲での複雑な曲構成とヘヴィメタルとしての進化、冷静に分析すればそんなお話だけど恐らく当時聴いたリスナーはぶっ飛んだんじゃないかな。こんな音あり?みたいな。だからゴシックメタルじゃないし、パワーメタルやシンフォニックと呼ばれるに相応しいんだけどターヤの歌だから嬢メタル扱いになってるのもある意味人気の幅を広げたのかもしれん。しかし、旋律の美しさやアレンジの美しさがヨーロッパ的に高尚に出ていて好感の持てるアルバム。これ以降ず〜っとそんな感じだけど、更にレベルアップしていくから末恐ろしいバンド。そんな実質的なファーストアルバムとも言える実際はセカンドアルバムの「Oceanborn」。ジャケットがどうにもセンス…何とかならんか?と思うけど主張はわかる。それにも増して何よりもこの楽曲群だ。今ではターヤもいないのでライブで演奏される曲はほぼ皆無になってしまったが、何せハイレベルな曲が羅列されている名盤。「Oceanborn」が名盤と呼ばれないのはさらなる名盤が続々と続いてしまってNightwishのレベルが高くなりすぎてしまったから。普通から見たらとんでもないクォリティなのは間違いないです。「Moondance」の民謡旋律がハマるのも才能ですね♪





Lordi - Monsterican Dream

Lordi - Monsterican Dream (2004)
Monsterican Dream Get Heavy (Reis)
The Monsterican Dream - Lordi The Monsterican Dream Get Heavy - Lordi Get Heavy

 フィンランド…、色々出てるけどストラトヴァリウスとかはあまり聴かなくて、かと言ってポップスを聴くもんでもないし、はて、何があったっけ?この流れでハノイってのもないし(笑)、あ、凄いお気に入りで最近すっかりと忘れていたバンドがあった、ってのが正直なところのLordi。いや、忘れていたワケじゃなくて…、前回のアルバム「ベイブズ・フォー・ブレックファースト」をリリースしてからドラマーのKitaが脱退してしまって、その後釜に元To/Die/ForのTonmi Lillmanが加入したんだけどいくつかライブをこなしただけで病気になってしまったのか、そのまま逝去されてですね、Lordiのドラマーってのが不在、不在っつうかさ、落胆率が大きかっただろうなと思うワケで、そこにあまり触れられなかったってのもあってさ、話題もあまり見なかったんだな。ところがつい先日ようやくLordiの新しいドラマーが決まりました、詳しくはコスチューム発表と共にもうちょっとお待ち下さいって感じで、そうかそうか、良かった、と思った次第。Mr.Lordiの執着的な怪物へのこだわり余りある才能をこのまま出さないのはあまりにも勿体無さすぎるので、まずはバンド再開を素直に喜んでいるのだ。…ってことで、じゃ、アルバム取り上げるかな、と思ったら自分も結構好きなのでかなり取り上げてしまっていて、まだのアルバムって何だ?と思ったらセカンドだった。

 2004年にリリースされたLordiのセカンドアルバム「Monsterican Dream」は全Lordiのアルバムの中で最も聞く回数の少ない作品で、一般的にもそうなんだろうけど、割と評価されていないアルバムなのだ。まぁ、コレと言ったキャッチーな曲ってのが見当たらず、シングルカットされていないけど優れモノみたいな曲もさほど目立たず、どうしてもやや影に隠れがちなアルバムになってしまっているのだ。それでももちろん「My Heaven is Your Hell」なんつう人を喰った曲なんかでは特有のメランコリックメロディが炸裂していたりするので、フィンランド的には普通のバンドよりも全然レベルが高いのだが、しょうがない、Lordiに求めるものはさらなるキャッチーさとちょっとした本気のユーモアなんだから。しかし、こうして改めてまた「Monsterican Dream」を聴き直してみるとそんなに評価を下げるほどのものじゃないんじゃないか?確かにやや作りが荒くなっていたりする部分はある気がするけど、メロディメイカーとしてのLordiは健在だし、ちょっとトンガッた曲が少ないという程度のアルバムに聞こえるだけだ。うん、まぁ、そんなアルバムもあるさ。

 それにしてもLordiってのはルックスで得も損もするバンドだろうな。このジャケットを並べていただけなら多くのウチのブログに来ている読者達はあまり手を出すとは思えない(笑)。が、音を聴くとほほぉ〜、80年代風なハードロックか…とかKiss的なトコロなんだ…とかメロディが妙に良いぞ、とかそんな音楽の本質に気づいてくれることだろう。別に宣伝したってファンが増えたって自分に何か益があるワケではないが…、あ、アフィリ以外は(笑)。そんな特性に気づくバンドだし、アルバムだし、世の中面白いモンだよ、ってことです♪





Lullacry - Where Angels Fear

Lullacry - Where Angels Fear (2012)
Where Angels Fear Lullacry 4

 フィンランドって面白いわ。音楽的にかなり注目している国で、古くはHanoi Rocksから知ってるワケだから…っても途中が丸ごと抜けてるので語れるほどは知らない。ただ、ここ最近のフィンランド産のバンドってのは好み的にジャンルや表現の違いはあれども好みなメロディ感は必ず持っていて、それは「メランコリック」という単語に表される要素なんだろうと思う。この「メランコリック」という単語が音楽的に用いられるのはフィンランドのバンドくらいのもので、補完ではまず聞くことのない単語だったりする。英国だとコケティッシュとかになるし、その他ヨーロッパ諸国ではそういったニュアンスの微妙な線のメロディってのはなくって、もうちっとはっきりしているし、ともすれば仰々しいくらいになるものだ。ややアンニュイな、という言い方もあるのだろうけど、やっぱ、この「メランコリック」というどこか「メリーゴランド」を思い出す単語の響きがまず好きだな…って話がまるで別の方向性に進んでいるのだが(笑)。

 フィンランド産の嬢メタル…と思われたけど実は嬢ハードロックバンドだったというLullacryっつうバンドの7年ぶり5枚目の作品「Where Angels Fear」がちょいと前にリリースされていて、知ってはいたけどそこまで別に聴きこんでもいないし…って思いながらジャケットでやっぱり気になっていたのでようやく手を出した次第。オープニングから元気良い感じで、おぉ、やっぱLullacryはこういうハードロック調じゃなきゃな…なんて思って聴いていたら、どこか翳りがあって何か憂いを帯びているぞ?何で?もっとあっけらかんとしたハードロックの中にメランコリックさがあるバンドだったのに、これじゃ翳りのあるハードロックの中にメランコリックが…、あんまり存在していない単なるハードロックバンドじゃないか、と意気消沈。もちろんアルバムとしてリリースされているからそれなりのクオリティだし、そんなに絶望するものでもないけど、こういう方向性を選んだのかな?レーベルと揉めたりして7年もの歳月が経過してしまったことで、音楽に対する取り組み姿勢が変わったり音の好みが変わったりしたっつうのは十分に考えられるんだけどさ。まぁ、今の姿が「Where Angels Fear」というアルバムに集約されていますということならそういう音なのだろう。

 元々はもっと明るい感じのHRだったんですが、今回の「Where Angels Fear」はジャケットに象徴されるように何かハジけたい感じもありながら重くはなくて暗さが出てしまってる作品。メロディのメランコリックさはほとんど皆無に等しくて、何かもがいているような感じの曲が多い。アレンジなどはしっかりと練られているし、アルバム全体としての出来映えも、悪くない、と言いたいけど、う〜ん、多分残らない作品だな。実際に他のところのレビューとか探してみたけどほとんど出てこないもん。皆書きたくならなかったのか、あえて蓋をしているのか、書きようがなかったのか…、正直に書いてしまっている本ブログが罪なのか(笑)、いや、それでもLullacryが好きなんだ、っていうファンはいるだろうし、絶望するほどのものではない。一つの過程として「Where Angels Fear」があるのだ、と思おう。しかし、4曲目の「Feel My Revenge」とかかなり絶望的な曲だぞ…、こういう方向に進むのか?



H.I.M - Dark Light

H.I.M - Dark Light (2005)
ダーク・ライト(初回限定スペシャル・プライス) ラヴ・メタル
Dark Light - HIM Dark Light Digital Versatile Doom - Live At the Orpheum Theater XXXVII A.S. - HIM Digital Versatile Doom

 折角To/Die/Forを聴く機会に恵まれたのでついでにその元祖とも言えるH.I.M.にも手を出してみるかと、多分10年近くぶりに聴くことにした。もちろん自分が聴いたのはこういう世界があるっていう前提を知らない頃だったのでまるで受け付けなかったワケだが、さすがにそれから様々な事を知ることになって、今の自分の耳で聴いてみたら果たしてどうなんだろ?っていう興味もあったし、自分が知っていた時よりも後に出たアルバムでアメリカ進出してある程度知名度をアップさせていったってことなので、多分楽曲レベルも上がっているんだろうという予想もあったんで、うん、まぁ、良い機会じゃないですか。

 ってことで2005年にリリースされたH.I.M.の5枚目の作品、そしてアメリカでのデビュー・アルバムとなったらしい「ダーク・ライト」という作品。丁度この前の4枚目で「ラヴ・メタル」というアルバムをリリースして「ラヴ・メタル」というカテゴリに自らを置いて進出を図っていたようだが、それはともかくながら、正直今でも自分の好みの中にゴシック・メタルの男ボーカル盤ってのはほとんど入ってこなくて、あったとしてもParadise Lostくらいでさ、他のはどんだけゴシックであっても嬢メタルじゃないとあんまり聴かないんで、そもそもゴシック・メタルというジャンルに属するであろうH.I.M.の世界ってどうかな〜という楽しみはあった。ただ、アレコレ紐解いてみるとこの「ダーク・ライト」というアルバムはさすがにアメリカ進出アルバムなだけあってそれまでのバンドの方向性と世界観に加えてよりいっそうポップ感を出した名盤って反応が多くて、結構な評価をされている感じだったので、良いかな、と。

 そしたらさ、この「ダーク・ライト」って…、凄いな。こんだけゴシック的なくせに暗くなくて陰鬱でもなくて、やや翳りがある程度に仕上げていて、恐ろしくキャッチーなメロディと聴きやすい歪んだギターを配してて、メタル感はほとんどなくてハードロック感っつうか流れる感が強い。それでも多分格好とかイメージはゴシックなままだろうから、ゴシックメタルのキャッチー盤として捉えられるのだろうが、これはもうアメリカンハードロックに対するフィンランドハードロックとして良い好対照なアルバムというか音と言うか、よく出来てる。凄く聴きやすいし、名盤と言われるのもよくわかる。しっかりとヨーロッパ的な要素は入れてあるし、なるほど…素晴らしい。ボーカルの声質に抵抗なければこういう音ってウケるだろうなぁ。しっかりと美しいしさ。非の打ち所のないアルバムかもしれない、うん。

 自分が好きかどうか?う〜ん、ちょっと軟弱すぎるか(笑)?いや、そんなことないんだろうけど、なんか…、何かが足りないっつうか違うっつうか、出来過ぎてるっつうか、歌謡曲すぎるっつうか…、わからん。キライじゃないけど好んで聴くほどの何かがあるわけでもない気がする。多分、出てくる音のポリシーが受け付けないんだと思う(笑)。あ、作品的には凄くハイレベルで、十分に世界制覇できるハズの音だと思います、自分が天邪鬼なだけで…。



Halestorm - Strange Case of Halestorm

Halestorm - Strange Case of Halestorm (2012)
ストレンジ・ケイス Live in Philly 2010 (CD/DVD)
The Strange Case of... - Halestorm The Strange Case of Halestorm (Bonus Track Version) - Halestorm Halestorm (Bonus Track Version)

 巷で評判がよろしいとの報を聴いたので、自分的アンテナにも引っ掛けておかないと…なんて思って聴いてみましたヘイルストーム。ファーストアルバム「Halestorm」が出た時に何かで話題になってウチのブログでも取り上げていたようだが、結構評判よろしいみたいじゃないですか(笑)。自分で書きながら中味の音はそんなに記憶してないんだけどねぇ、バンド名とアメリカってのと図太い女性ボーカルってのは記憶にある。音は80年代風で結構ポップさも持ってたかな?なんて曖昧な記憶ではあったんだけど、まぁとりあえずセカンドアルバム「ストレンジ・ケイス」をリリースしたところなので評判も良いし聴いてみましょうと。

 2012年「ストレンジ・ケイス」、セカンドアルバム、バンド那覇Halestormっつうアメリカのバンド、ハードロックだな。ボーカルが女の子なんだけど弟と一緒にバンドやってるみたいで、お姉さんなワケだが、これがまたほんとに太い声で野性味のあるボーカルスタイルなのでちょっと個性的。ハイトーンとかじゃなくて、野性的な歌い方で、バックはもちろんハードロックで古臭いスタイルのギターソロ入りな展開、特にクラシカルだったりヘンな展開だったりってのはなくてストレートに押してくるサウンド。今でもこういう王道ハードロックって通じるんだなっつうくらい古臭い(笑)。ただ、歌がお姉ちゃんで女らしく歌ってないっつうところで結構新しいかも。そしてバラードチックな歌では持ち前の太い声室を生かした熱唱バッチリのロック姉さんな歌なのでシングルカットしたらソロで売れそう。曲がどうのとかってよりも、音圧とパワーで圧巻なバンドだね、Halestorm。このセカンドアルバム「ストレンジ・ケイス」できっちりと方向性を示したので、今後楽しみだな。ボン・ジョビ、エアロスミス路線に行くと見たが(笑)。

 アルバム全体はそんな感じだけどもうひとつ話題になっているのは各種カバー曲の迫力のようで…、オリジナルなアルバムの評価よりもそっちのカバーの出来映えの方が世間的には聴きやすくてHalestormの名前を覚えるにはラクなようで(笑)、日本盤にはスキッド・ロウ、レディ・ガガ、ハートやビートルズのカバーが迫力のハードロックチューンとして入っている。自分はあんまりピンと来てないけど結構な迫力を感じる人も多いようで、Halestormの底力を評価している感じ。アメリカ盤などでは普通にボーナストラックとしてオリジナルな楽曲が3曲くらい入っているみたいで、そっちと共に欲しいな〜って人はやっぱ両方買うってことか?罪作りな売り方だよな…なんて。ま、今の時代それくらいしてもどこかのサイトから持ってくるとかYouTubeで聴くってだけだから良いのかもしれんな。そういうのがあるよ、っていう話題だけ提供しておけばね。そんなことで、Halestorm、もしかしたらアメリカのハードロックとポップス界を橋渡しする存在になっていくかもしれません。





To/Die/For - Jaded

To/Die/For - Jaded (2003)
ジェイデッド Samsara
サムサラ - To/Die/For サムサラ

 まぁ、長々と音楽を聴く世界にいるとシーンの移り変わりや流行なんかもそりゃもちろん肌で感じるし、バンド名や人の名前なんてのもそれなりに耳にしたりすることもあるけど、カテゴリとかジャンル名ってのは割と認識してなかったな。古くてさ、ヘヴィメタルだって言ったらどれもこれもがヘビメタなんで、それしかないワケよ。ロックだ、ってのと同じ広義の意味になっているとは露知らず、です(笑)。それが実に広義の意味で使われるジャンル名だってことで紐解いてみればなんか色々なカテゴリがそこに存在していてよくわからんかった。ま、それんなの気にもしないで聴いてはいたけど、一時期メタルは全然聴かなかったので抜けてる。そこに懐かしいメタル陣が戻ってきたり復帰したりして自分の中でもなんか聴き直す機会も増えて今のシーンにも手を出し始めてみる。そこで一番の衝撃だったのがゴシック・メタルという世界。なんかねぇ、あるべき姿とあるはずのない姿が交錯している音でさ、それが面白かった。そんでゴシック・メタルってどんなん?って色々なバンドの名を探しては聴く、みたいなことをしていくんだけど、最初に嬢メタルじゃないとダメだ、ってのがあったから男モノってまるで通らなかったんだよね。ただ、まぁ、そういうの漁ってればどうしたって近しいものは入ってくるワケで、Paradise Lostなんてのは英国だったからってのもあって、さっさとライブラリに入ってきたし。一方でやっぱりメランコリックな旋律と言えばフィンランドだろってのもわかってきて、目を向けてみると山のようにバンドがあってさ。面倒だからハノイ・ロックスだけでいいや、なんて思うんだが、その時にハズしたのがHIMのラブメタルっつう世界観(笑)。今聴けばまぁ、良いのかもしれないが、ちょいとギャップがありすぎた。んで、一方で聴けなかったのがTo/Die/Forというバンドで、半ば伝説的みたいに取り上げられていたんだけどその時に手に入らなくてそのまま。そこから嬢メタル方面徹底になったのでTo/Die/Forを聴く機会がなかったんだな。それがひょんなことでTwitterフォロワーさんからTo/Die/Forの作品なら何が良い?と教えてもらったのが「ジェイデッド」で、そうか、と昔の思いを復帰させて聴いてみました。フォロワーさん曰く「どのアルバムも名盤だけどやっぱり「ジェイデッド」です」ってことだったので。

 2003年にリリースされた3枚目のアルバム「ジェイデッド」で、先ほどのHIMじゃないけど基本的に「Love & death」をテーマとしたアルバムっぽい、ま、いいんだけどさ、もうフィンランドのそういうのには慣れてるから(笑)。最近かなぁ、こういう「愛」とか「Love」の意味がわかってきたの。ロック的にはあんまりこう表に出すもんじゃないだろ、っていう言葉だったしさ。「愛」なら「恋」を使え、みたいなさ(笑)。アメリカもんをあまり聴かないからそういうのが直接出てこないの多いからかな。ま、とにかく最近です、その「愛」って言葉をなるほど、と思ったのは。そんな今、To/Die/Forの「ジェイデッド」を聴くと、アホみたいだけど、このナルシスト的な音と歌とメロディの中に光る「愛」ってわかるな…って(笑)。何か話が逸れていったけど、いつも聴きながらブログ書いてるんだけどさ、好調なんだよね、文章が。それだけこのTo/Die/Forの「ジェイデッド」ってアルバムが面白いワケさ。よくやるわ、このメロメロさ…と思うのと、何かそこにハマってる自分がいて、やっぱ憂いのあるのが好きなんだ、自分、なんて思いながら。

 実はTo/Die/Forの「ジェイデッド」をフォロワーさんに教えてもらってから何度か聴いてたんです。んで、その内ブログ書こう、って思ってたんだけど、イマイチのめり込めなくて、そんなに良いかな〜ってのあったんだよね。まぁ、夜中に小さな音で聴いてたのがいけなかったんだろうけど、3回くらい聴いたのかな?まぁ、集中してではなかったんだけど。そんで感触を試してて、こういう音なんだ…って感じ。そんでこないだ結構大きめにゆったりと聴いてみたんだよ「ジェイデッド」を。そしたらさ、何か「愛」と「死」の世界がわかった(笑)。このボーカルさん、ここまで悲痛に歌わなくても良いのに、とか作品にのめり込むというよりもバンドのやっているドラマに魅せられたという方が正しい。そしてそのドラマを如何に聴かせるかってところが思い切りポップでキャッチーなメロディーと作りこまれたバンドの音世界かなと。その辺の実験は凄く進んでいる感じで、通にウケるのはそのバックの音の作り込み具合っつうか、凝り方だろうな。それと構成・構築美と実はギターの美しさなんかもある。いや、わかってきましたよ、To/Die/Forの面白さ。ただコレさぁ、人と一緒にいいよなぁ〜とは聴けないな(笑)。一人で昇天して楽しむ音楽の類いなことはまちがいない。はて、次はどのアルバム聴こうかな。新作「Samsara」もリリースされたばかりだし、かなり楽しみなバンドです♪








Evenoire - Vitriol

Evenoire - Vitriol (2012)
Vitriol Vitriol - Evenoire

 憂いのあるロックなサウンドってのは所々で自分の琴線に引っかかることが多くて、ふとしたことで聴いてしまうし、また気に入ることが多いのは自分の好みなんだろな。かと言ってそういうのばっかり聴いているワケでもなくて、そういうのも好きっていうのが正しい表現なのかもしれん。ま、何でも良いや(笑)。どこかの何かでジャケットを見かけて結構気になるなぁ…と思ってちょいとレビューなりなんなりを見てみるとかなり良い感じに書かれているのが多くて、そうか…良さ気だな、ってことで聴いてみました。

 なんて読むんだろうな、イブノワール、なのかな…Evenoireというイタリアのバンドでゴシック・メタルに属する部類のようだが、2012年初頭に「Vitriol」でメジャーデヴューしたバンドで、もちろんリシー姫という女性ボーカルがメタルを歌っているというものですが、この手の音ってのはもう掃いて捨てるほどあって、歴史的には15年くらい前からシーンで活性化してきて一段落している部類なので、こうして聴けるEvenoireの音ってのはもうクラシックロックの再演ですよ、みたいな位置付けに近いワケです。昔で言えばZeppelinみたいなバンド、とかそんな感じでWithin Temptationみたいなバンドとして片付けられてもおかしくないんだけど、これがまたかなりよろしくてですね、オーソドックスなゴシックメタル嬢メタルバンドの良いところをしっかり抑えていると言うのか、楽器隊があまり前に出てこないであくまでも幻想的なリシー姫を全面に出してバンドは憂いとパワーを示すだけっつう感じで、簡単に言えば古臭いゴシックメタルの在り方を継承しているってことだ。ギターのリフとかがさ…、古いメタルを踏襲している感じもあって結構聴きやすいし懐かしさすら覚える。それはゴシックメタルの懐かしさじゃなくてもっと前ののメタルの懐かしさ。そこに新しいエッセンスも加わって…、例えば楽曲構成とかさ、クラシック要素はもちろん入ってくるんだけど、更に気持ち良いくらいのリシー姫の歌声、良いわ、これ。更にフルートまで吹いてくれていたり、アコースティックギターが入っていたり結構進んだことやってる割に全体的にはオーソドックスなゴシックメタルっつう面白いバンド。好評を博するハズです、これは。

 後はリスナーへの露出とキラーチューンのプッシュくらいかね。ま、ただイタリアのバンドだし、今時ゴシックメタルってのもあまり受け入れられない感ある気がするけど、推したいバンド。NightwishもWithin Temptationもママさん達がやってるだけでちょいと神々しくなってしまったので、もっと初心に戻って女神の歌うゴシックメタルっつうのには丁度良いんじゃないだろうか。Theatre of TragedyにしてもLeave's Eyesにしてもおばちゃんなんだもんな、もう…。



The Cranberries - To The Faithful Departed

The Cranberries - To The Faithful Departed (1996)
トゥ・ザ・フェイスフル・ディパーテッド~追憶と旅立ち ROSES (DELUXE)
To the Faithful Departed (Expanded Edition) - The Cranberries To the Faithful Departed (Expanded Edition) Roses (Deluxe Edition) - The Cranberries Roses (Deluxe Edition)

 エイミー・マクドナルドに感じた憂いのある歌にビートの利いたロックというのは自分的にはスコットランドよりももっと上のアイルランドにどうしてもその望郷を覚える。決してアイルランドの音楽が暗いと言うんでもないけど、明るくはないだろ(笑)。代表的なのがU2とかエンヤとかコアーズなワケで、どうしたって暗めの旋律や悲愴な叫びみたいなのが入るしさ。そう感じてるのは自分だけかもしれないけど、世間一般でも売れていたワケだからみんなこの寒さとか暗さってのは嫌いじゃないらしいってのが判る。そう、世界は暗いのも受けるんだよ。ま、簡単に言えば寒い音でも「愛」があるから売れるんだけどね。フフフ…。ってことで、頭の中に浮かんだ音はクランベリーズ。泥レス嬢の歌とバンドの疾走感を思い出したので久々に聴いてみました。

 1996年にリリースされたクランベリーズの3枚目のアルバム「トゥ・ザ・フェイスフル・ディパーテッド~追憶と旅立ち」ですね。ここまでは割と可愛らしいアイルランドのポップバンドみたいな感じだったんだけど、シングル「Dreams」のヒットやアルバムの売れ具合もよろしかったようで、ちょいと自分たちの本質を出してみましたってのが「トゥ・ザ・フェイスフル・ディパーテッド~追憶と旅立ち」だったんじゃないかと。その分アイルランドの主張と言うべき政治や世間や世界に対するメッセージが強くなったということらしいが…、自分的にはそういう類の歌詞ってのは直接ピンと来ないので、どうしても雑誌なんかのインタビューや情報を元にしかできなくて、でも聴いていると素直に音だけで良いな〜とか変わったなぁ〜とか感じるくらいしかなくってね。きちんとしたファンには申し訳ないけど自分の聞き方ってそうなんだよな。で、それで響くかどうかが先でして、この「トゥ・ザ・フェイスフル・ディパーテッド~追憶と旅立ち」はそんなに何度も聴くってほどじゃなかったけど印象に残ってるアルバム。それだけ何かのメッセージが自分に響いていたんだと思う。

 日常的に重い音ってのは聴いているからクランベリーズが「トゥ・ザ・フェイスフル・ディパーテッド~追憶と旅立ち」でやった重さってのには十分に慣れているけど、こういうのって嘘つけないよね。ズシンと重さが伝わってくる。何言ってるか知らないけど主張がしっかりしててズシンってくる。歌だけじゃなくてバンドの音として。セールス的には以降あまり芳しくなくなっていったらしいけど、自分的にはここからの方が評価高いもんな。そういえば、今年再結成してアルバム「ROSES」をリリースしているようで、知らなかったな。そこまで追いかけてなかったからだけど、みんな一段落してまた楽しく音楽を奏でてくれているんだろう。主張とかよりも音楽だったと思うんだが、また機会あったら聴いてみるか。

デラックス・エディション版
To the Faithful Departed
To the Faithful Departed
posted with amazlet at 12.05.12
Cranberries
Island (2002-06-20)
売り上げランキング: 223667




Amy McDonald - A Curious Thing

Amy McDonald - A Curious Thing (2010)
Curious Thing: Deluxe Edition This Is the Life

 ふとしたきっかけでエイミー・マクドナルドという女性を知った。調べてみれば2007年に話題を振りまいてシーンに登場したハタチくらいの女の子だったらしく、アルバム「This Is the Life」が好評を博して売れたらしい。そして2010年にセカンド・アルバム「A Curious Thing」をリリースしているとのことで、なかなか地道に活躍しているんかな、なんて感じでした。今年のロジャー・ダルトリー主催のティーン・カンサー・トラストのイベントに出演していたらしく、持ち前の歌唱とキュートさを振りまいていたようで(笑)、英国では結構良い感じに人気のある女の子のようです。グラスゴー出身とのことなのでスコットランドか…、何か納得する雰囲気のある曲が並んでいるので面白いな、と。

 2010年にリリースされたセカンドアルバム「A Curious Thing」ですけどね、どこか物哀しい、やっぱりスコットランド的な望郷の想い遥か彼方に、と言ったような感触が心地良いです。やっぱ自分は暗いんかな、と思うくらいこういうの好きだな。昔で言えばクランベリーズ的なサウンドとでも言えば通じるか?軽快なビートで歌を歌っていたりするんだけど、旋律がマイナー調で物哀しい、旋律はすごく綺麗で、そして楽器の音だってしっかりロックの範疇になってくるんだけどキュンって来る感じ。何度も聴きたくないけどなぁ(笑)、こういうのは好きだからさ、秋くらいになったら結構聴くかも…。凄く良いんです、エイミー・マクドナルド。まだまだ音楽の世界は楽しくなる一方ですよ。

 ただ、この手の人って最初は話題振りまいてくれるんだけどどんどんとトーンダウンしていってしまうのが多いからそうならないようにしてほしいな。概ね自身の音楽性がきちんと見えていればそういう衰退もないんだろうけど、最初の勢いだけじゃ無理だし悩んじゃうとダメで、溢れる才能を信じて作り続けて欲しいもんね。そりゃま、飽きるってのはあるだろうからそれなりに変化は必要だけど、こんだけの才能なんだから頑張ってほしい。ぼちぼち3枚目のアルバムが出てくる頃なんだろうけど、また前向きにステップアップしてると良いな。しかし「A Curious Thing」の軽快さと哀愁さは堪らんな…、アルバムの随所にそんな曲が散りばめられていて、冒頭の「Don't Tell Me It's Over」からして胸キュンな曲です♪





Norah Jones - Little Broken Hearts

Norah Jones - Little Broken Hearts (2012)
Little Broken Hearts ノラ・ジョーンズ
Little Broken Hearts - Norah Jones Little Broken Hearts Come Away With Me (Deluxe Version) - Norah Jones Come Away With Me (Deluxe Version)

 女性ボーカルモノが好きだと言いつつも実は全然聴いたことない人なんて山のようにあって、そりゃ何でも聞けりゃ良いってもんでもないし、それなりの人を…って思うんだが何かきっかけがないと聴かないのも事実でして、そういう意味でアチコチのブログやTwitterには情報や刺激で助けられているんだが、恥ずかしながら…と言う言葉を使うのが懸命かどうか、実は先日ようやく初めてノラ・ジョーンズを聴きました。ファーストアルバム「ノラ・ジョーンズ」です。あのグラミー賞8冠を受賞したというアルバムだそうで、その頃知ってたか?って言われるとなぁ…多分名前は知ってたけど別に自分が聴く領域じゃないな、と勝手に思ってたハズ。だってグラミー賞なんて気にもしてないし、そもそもロック系には無縁でしょってな感じだしね。まぁ、そんなことでふと聴いてみたんですが…、な〜るほど、こういう音ですか…と静かな印象。ジャズなんだ、と。ま、家でじっくり聴くモンかもしれないな…と車で聴いてて思った。

 そしてついこないだ、新作「Little Broken Hearts」がリリースされたってことで、まぁ、せっかくなので聴いてみるかな、と手を出してみる。聞けば5枚目の作品ってことで、その間様々な活動やセッションも行なっていたってことでファースト・アルバム「ノラ・ジョーンズ」からは随分と進化変化したんだろうなと当たりは付けていたものの、全然その方向性を知らないのでフラットに聴いてみました。この娘、才能は凄いんだなぁと。自分の歌とセンスってのをしっかりと認識しながら幅広くアメリカという音楽を吸収して発散して自分の持ち味を加えているようだ。「Little Broken Hearts」ではジャズ色はほとんど見当たらず、大陸的女性ボーカリスト…ともすれば環境音楽の歌手とも言えるくらいに大らかな世界で歌を歌ってピアノを弾いているというようなアルバムで、このアルバムがデビュー盤だったら多分売れなかっただろうってなシロモノだ。運とタイミングってのは重要なんだ。

 さて、困ったのは好みかどうかと言われると全然引っかかるモノがないというのが正直なトコロ。上手いし才能あるし美しいし、やってる音楽もあまり聞くことのない大陸的サウンドなので面白いハズなんだが、何でだろ?何かが響かないままアルバムが終わってしまった。またどこかで聴けばその時は響くのかもしれないけど、今は特に…って感じ。どこかの何かのBGMでオシャレに流れてたら良いね、ってなるかな。





Jack White - Blunderbuss

Jack White - Blunderbuss (2012)
Blunderbuss アンダー・ザ・グレイト・ホワイト・ノーザン・ライツ
Blunderbuss - Jack White Blunderbuss

 The White Stripeってバンドはインパクトはあったけどそんなにハマり込む程のバンドでもなかったし、まぁ、そこそこにっていう感じで聴いてはいたし観たりもしててそりゃあんだけギターを縦横無尽に弾いて歌う人もそうそういなくて、極めつけは映画「ゲット・ラウド」でのジャック…ホワイトというギタリストとしてのセンスの面白さに目を奪われたというところか。もっともジミー・ペイジの圧倒的な存在感が強かったのは事実だが…。そんなジャック・ホワイトが初のソロアルバムをリリースするってことで巷ではちょいと話題になっていたらしく、そういえば、と思ったらリリースされていたので聴いてみた。

 「Blunderbuss」でジャケットからして随分とコレまでの赤黒のイメージから変わった寒々しいコンセプトなイメージだなと。まぁ、中味がそんなに地味とは想像してなかったけどもうちょっとジャケットで自己主張しても良かったんじゃないだろうか?なんて思うが、まずは音を聴いてみよう。もちろんThe White Stripesでのフロントマンなんだから歌だってあの調子だし、ギターだってあの調子であることに変わらない。バンドがまともになって古臭い楽器がいくつか入ってて、多分録音も一発録りに近いラフな印象があるから生々しいんだと思う。デジタルチェックな香りはほとんど皆無だからそういう意味ではナチュラルに聴きやすいし、ジャック・ホワイトというアーティストの出している質感が伝わってくる感じかな。なかなか好感の持てる音の色合いでよろしいね。曲がどうのってのはちょいと趣が異なってて、歌や曲で聴かせるっていうんじゃなくてギターとサビをどうやって持っていくかみたいなところあって、歌手として上手いわけじゃないしメロディが良いとかもないからさ。ただ、ギターとか鍵盤とか音の鳴りが物凄くユニークで斬新。The White Stripes時代からそれはあったけどソロで様々な楽器を加えることでより一層好みが詰め込まれている感じ。ハモンドかな…これ?古臭い音してるわ…、それとかバイオリンとかも本物かね?音違うよなぁ…とか70年代ロックファンには親しみやすい音色のオンパレード。

 ただ、もうちょっとだな(笑)。いや、別に大上段からモノを言うつもりもないけどもっとできる人だろうと思うし、もっと裸に生々しいスタイルのアルバムも期待したいし、もっと楽曲のロックさに傾いたアルバムも期待したい。それよりも一番はもっとギター弾け、ってとこだな。妙に器用にバランス取れた音になっちゃってるから勿体無いなぁと。もちろん最初だしいいんだけど、リスナーってのはワガママだからさ、こういう音を聴くとああいうのもこういうのもと期待するんだよ(笑)。ま、まだ若いしこれからいくらでも出してくれるでしょ。

ゲット・ラウド ジ・エッジ、ジミー・ペイジ、ジャック・ホワイト×ライフ×ギター [DVD]
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル (2011-11-30)
売り上げランキング: 5818






Madonna - Mdna

Madonna - Mdna (2012)
Mdna: Deluxe Complete Studio Albums (1983-2008)
MDNA (Deluxe Version) - Madonna MDNA (Deluxe Version) - Madonna

 アメリカンアイコンの女帝とも言えるマドンナ。スーパーボウルでのパフォーマンスが話題になって、実はアルバムリリースの宣伝でもあったってことだけど、今のマドンナの凄いのは過去のアルバムなどよりも最近のアルバムの方が売れているってことだ。古い人間なら古い人間なりの中でマドンナってのは終わっているんだろうけど、今の世代の若者の間でもマドンナはアイコンなワケで、彼らの世代には彼らのマドンナってのがあるんだってこと。何となく実感しにくい出来事だけど、決して過去の人ではなく今の人としてマドンナはトップを張っているんだから恐れ入る。それは過去の重みからというのではなくて今出し続ける作品が今の時代の感性に合わせるのではなくて引っ張る側にいるからこそ出来る代物で、決して保守的に音楽をリリースしているワケではないということだ。野心的、革新的、創造的とも言うべき実験精神お強いサウンドを今の時代に今のサウンドの最先端の先を追ってリリースしてきているので、ここ最近の作品は正直言えば自分なんかはまったく理解できないし何が面白いのかどこが面白いのかまったくわからんのですな(笑)。それでもやっぱり次はどんなことやってくれるんだろ?とか今度はどこに向かってるんだろうなぁ〜とかそういう興味深さがあってついつい新作ってのも聴いてしまうのだった。

 「Mdna」、タイトルからして近代的じゃないですか。そして出てくる音はもう音楽じゃないです、これ(笑)。リズムボックスのリズムとコーラス、そして呟くような歌メロと効果音。デジタルものってここまで進化していて昨今の音楽っていうのはこういうもんなんだろうな、ってのはわかるけどまるで理解できない自分(笑)。ただ、マドンナのやっているのは常にダンスホールやディスコで流れるようなポップスであり続けること、そのためには最先端の音楽を自分が創りだしていくということで、自分が持っている音楽を世に出すのではなくて世にある音楽の最先端風味を自分がかけ合わせていくという、そもそもミュージシャンという意味ではまるで異なる存在。だから音楽性を語るのは無意味なのだな、この人の場合は。そりゃそうか(笑)。しかしまぁ、ここまで訳の分からない世界を歌うってのも凄いし、これでまた踊るんだろ?一体いつまでそんな進化を追いかけていくんだろ?そりゃ若い世代も着いて行くわな…。

 一応アルバム全曲聴いてみたけど…、何一つ感動はないし楽しさもないし刺激もない。ただ、こういう音楽が存在するんだということはわかった。もしこういうのが最先端で若者の中では当たり前の音楽の風潮だとするならば、今の時代に若者じゃなくて良かったと思うかも。まぁ、いつの時代でもこういうダンス系な音とロックとか歌謡曲ってのは存在していたし、その構図は今でも変わらないし、どこに属するものを好むかってことだけどさ。



Bruce Springsteen - Wrecking Ball

Bruce Springsteen - Wrecking Ball (2012)
レッキング・ボール(初回生産限定盤) London Calling: Live in Hyde Park [DVD] [Import]
Wrecking Ball - Bruce Springsteen Wrecking Ball

 別にウチのブログで取り上げなくても情報そのものはどこでも読むことができるし音だって普通に聞くことも出来るだろうし、そういう意味で一般的なもの、特にポップス系なんかはあまり取り上げてないんだよね。まぁアメリカものが割と苦手だってのもあって、こんだけブログで毎日記事をアップしているくせに全然書かれていないジャンルなり世界なりってのがあって、それこそロックという世界に於いてもね、たくさんあるんです。だから多分かなり偏った部類に幅が広がっているブログになっているんだよな、ここ(笑)。しょうがないよね、聴いても響かないものを名盤だからって聴いても響かないんだからさ、名盤じゃなくても好きな物聴いていたいワケで、その方が楽しいもん。そんな勝手なコンセプトで勝手にやってるブログではあるんだが、何故にここで今ブルース・スプリングスティーンか…。いや、3月に突然とアルバムをリリースしてそれが物凄く高評価なんだよ、各方面。まぁ、今更ブルース・スプリングスティーンを批判する人もいないだろうし、そりゃそれなりのものを作り上げたからリリースしてくるワケで、そこに主張というものが存在しているのは当たり前の人で、その主張が庶民的だからこそ評価されるんだろうという流れは想像付く。だからちょっと気になって、世の中ってホントに聴いて伝えているの?みたいなのもあってさ、聴いてみたワケ。ま、好き嫌いで言えば別にどちらでもなくて、ただやってることは凄いなぁとかアメリカンだけど男臭いし嫌いになれない人ではあるかな。好んで音を聞くこともないけど。

 「Wrecking Ball」。

 情報なしに聴いた感想からすれば、冒頭から王道ブルース・スプリングスティーンの広大な懐を広げた堂々たるアメリカン・ブルース・スプリングスティーンの世界の音がしっかりと広げられている。そこにはR&Rもあれば感動もあり、多種多様に彩られた楽曲の類が続々と出されて来て聴くものは音的に飽きることはないだろうと。しかも雄大な雰囲気の中で歌われているから気が急いてしまうことも焦ることもなく、ゆったりとブルース・スプリングスティーンの世界に身を寄せられる。もう40年近くそんな世界を作り上げてきた人だからお手の物で、これぞブルース・スプリングスティーンの音と言える代表的な作品だろう。さて、ここで恒例のメッセージそのものをアチコチの情報から漁ってみると、混沌としたアメリカ政府に業を煮やした庶民の怒りや状況と言ったものをメッセージとして打ち出した曲からそのスジに沿ったメッセージがふんだんに織り込まれた作品とのことで60歳にしてアメリカの庶民のスタンスをきちんと理解して打ち出してくる庶民感覚が大衆に受け入れられる理由なのかも。世間的な評価の高さと言うのは正直、伊達じゃなかった。やっぱり凄いわ、ブルース・スプリングスティーン。ネイティブじゃないからよくわかんないけどさ、ヒシヒシとメッセージは伝わってくるし、音の方での面白さという意味では全然進歩はないんだけど(笑)、安心して聴いていられるんだよね、もうブルース・スプリングスティーン節ってかさ、そうなってるから。それとちょっとアイルランド風味が入ってきているのは年のせいかもしれないね。盟友クラレンス・クレモンスが残したサックスの音を入れるためなのか古い楽曲「Land of Hope and Dreams」のスタジオテイクをここでリリースしたようで、そんな男臭さもブルース・スプリングスティーンが好かれるトコロだろう。

 毎回自分はブルース・スプリングスティーンを聴くと、カッコ良い音だな、と思う。ただ、何度も何度も聴かない人でもあるんだな。そういうのとは違ってその時代その瞬間をきちんと表現してくれるアーティストという位置付けなのか、アメリカの音楽はそういうの多いけど、そういう意味では物凄く良い作品。驚いた。歌詞も見ながらきちんと理解して聴いたら多分もっと好きになれるアルバムだと思う。



Velvet Underground - Loaded

Velvet Underground - Loaded (1970)
Loaded Loaded (Fully Loaded Edition)
Loaded: The Fully Loaded Edition - The Velvet Underground Loaded: The Fully Loaded Edition - The Velvet Underground

 GWもいつに間にか終わってしまって、また平常が始まる…。いつものことながら夏休みの終わりのような後ろ髪引かれる寂しさってのはやはり人間、楽して生きたいが故の遊んでいられる自由な時間に未練があるのだろう。GWスペシャルってことで適当に偉大なるアルバムをいくつも連発で取り上げてきたんだけど、当然日数と枚数のバランスが足りないワケで、ああ、こういうのあるなぁ…とか色々と聴いていたもので、そんなのを取り上げておこうかななんて、勝手にGWの続きを走っていることになるんだけど、まぁ、いいじゃないですか、いつもながらの勝手な方向に走るブログってことで。

 うん、Velvet Undergroundの「Loaded」なんだよ。1970年にリリースされたVelvet Underground実質の最終作とも言われる4枚目の作品で「Loaded」から後は未発表作品の寄せ集めとかライブ盤ばかりで魔法のような60年代からのアングラ文化の継承は終焉を迎えたアルバムとも入れているみたい。もちろん自分がロックに興味を持った頃からVelvet Undergroundってのは伝説で、「Loaded」もアルバムとして既に存在していて、それでもVelvet Undergroundと言えばやはり「Velvet Underground & Nico」がダントツで「White Light White Heat」「Velvet Underground」までがとにかくカッコ良いというものだったし、自分でも実際その3枚を割と聴いていたので「Loaded」以降ってあんまり聴いていなかったんだな。それでも初期3枚が凄く好きかと言われると実はそうでもない。Velvet Undergroundというバンドが好きかと言われるとそうでもない。ただ、60年代アメリカの裏街道のど真ん中にあるバンドだし、斬新な音世界とアートの発祥なワケで、歴史的な価値はもちろん尊重しているし音もそりゃ面白いさ。やってること自体は斬新な試みで、驚くばかりの衝撃を聴いた時に受けたしね。だから好みで言えばそれほどでもないけどもちろん功績は素晴らしいし名盤でもあるってのは納得なんですな。そういうアーティストとかバンドって多いし、自分は自分の評価でアルバムを聴いているだけなんで誤解されたくないけど、ま、そんなことです。

 さて、そんな自分が「Loaded」を聴いた時に思ったのは「悪くない」ってコト。いわゆるVelvet Underground的な音を求めてしまうとちょいと違うけど、ルー・リード的な音を求めるならこれは良いんじゃない?って。Velvet Undergroundじゃない、って意見は正解だろうけどさ、もう40年以上前のアルバムなんだからそういうこだわりも良いじゃないの。音として捉えてみようよ、っていうトコロで「Loaded」って名盤ではないのは確か。ただし「Sweet Jane」も「Rock & Roll」も入ってるっつうアルバムでさ、必要なアルバムではあるでしょ。音的にはそりゃさ、かったるい曲が並んでるんだよ。とにかくジョン・ケールというアングラの主みたいなのがいないんだし、モーリン・タッカーという個性的なドラマーも不在なワケで、そりゃ普通に音楽になるだろうと。あのままのVelvet Undergroundじゃどっちにしても生き延びれなかっただろうし、まぁ、妥当な進化と解散だろうと思う。そしてルー・リードが曲を引っ張りながらダグ・ユールに歌わせるというのもあり、どっからどう切ってもこれはルー・リードの作品なワケだ。そう捉えて聴いてみれば実に聴きやすくてガレージ的で面白い作品として聴けるもので、悪くない。

 余談だけど、今コイツを聴いてて「Sweet Jane」を聴いた時にメタリカとのジョイントシーンが浮かんでしまったのはそんだけメタリカとのジョイントがハマっていたから?ジェイソンが歌ってる「Sweet Jane」っつうコーラスが脳裏に出てきたんだよな。確かにメタリカとのコラボ「Lulu」は面白かったし、こうして「Loaded」を聴いていてもそのジョイントに納得してしまった。

Lulu
Lulu
posted with amazlet at 12.05.02
Lou Reed & Metallica
Vertigo Re (2011-11-08)
売り上げランキング: 65429






RCサクセション - OK

RCサクセション - OK (1983)
OK
Ok - RCサクセション OK

 そういえば先日は忌野清志郎氏の命日でもあったな…と過ぎ去ってから思うのだが、あんまりここのブログでRCサクセション及び忌野清志郎氏に対しての自分の思いとかって書いてなかったっけかな?いや、随分子供の頃からRCサクセションってのは何故か聴いていて、普通に好きだったってのもあってさ、アルバム単位でどれが良いとかアレが〜とかってあんまりなくて、普通にアルバム毎に聴いていたんだな。自分で買ったのはあんまりなかったから多分好きな友人がいてその影響でカセットを録音してもらっていた記憶があるがそれにしては良く聴いていた。最初は「HARD FOLK SUCCESSION」くらいかな。その後「シングル・マン」とか聴いてちょっと戻ってから、後は多分アルバム出た順で、それでもそんなにハマった、ってんでもなかったけど「OK」とか「THE KING OF LIVE」とかが一番ハマったっつうかそこで自分のRCって一度一息ついている感じ。ま、その頃以降は他のロックが忙しくなっちゃったからさ。だから自分的にはRCサクセションって歌謡曲のアイドルとかと同じ次元でアルバム聴いていたバンドで、そういう意味では凄くカッコ良いバンドで大好きだった。わかりやすかったしさ、歌詞も日本語だし(笑)。自分の友人にはRCサクセションの多分日本で有数のマニアがいるんだけど、コイツに今じゃ普通に聴ける「RHAPSODY」の完全版ってのを聴かせてもらった時はぶっ飛んだけどね。その辺からまたいくつか再燃してきて…、ま、「カバーズ」とか「MARVY」とかは聴いてたけどさ。

 1983年にリリースされた…そうか83年だったか、そうだなそれくらいだ。うん、「OK」。相当聴いた一枚。「Drive My Car」はもちろんビートルズへのオマージュだろうなぁ。「指輪をはめたい」なんて実は随分昔からライブでは演奏されていた曲らしくて、ここでようやくスタジオ録音盤がリリースっていう曲だったらしいけど、自分的には当然「OK」で初めて聴いた感動的な名曲。こんなにいやらしい歌詞で素敵な歌はなかなか聴けなかったもんな。幼心にこういうのがブルースっていうのかダブルミーニングで歌詞の巧さっつうんだろうなと理解した感じ。そして「ドカドカうるさいR&Rバンド」でツアーに明け暮れるロックバンドの生き様が描かれていて、そんな生活を夢見た感じで良かったな。リフもかっこ良かったしね。「Oh! Baby」なんかも凄く切ない感じでキヨシロー独特のセンチメンタルが出ていて覚えやすくて好きだった。しかし冷静に今聴き直してみると全然ロックバンドらしいアルバムじゃないな、「OK」って(笑)。「お墓」とかカルチャークラブみたいだし…、そっかやっぱ80年代だったんだな「OK」も。このアルバムだけを聴いていたらRCサクセションってロックとか関係ないんじゃね?と思える普通に80年代の良作アルバムみたい。ただ、自分の中ではそれも含めてRCサクセション歴の中に入っちゃってるからなぁ、今更そんな軟弱なモンだよとは書けないけど。端的に聴いたらそう思った。

 RCサクセションのファンのナかではどういう位置づけなんだろうな、多分名作のぶ類に入っているんだと思うけど、そもそもRCサクセションってロックの枠内に収まってないし、キヨシローの歌だって個性的だけどロックの歌か?と言われると全然そんなことなくて、イマージと印象がRCサクセションってロックバンドにしているけど、結構チャボも弾きまくるわけでもないし、聴きやすい歌をいくつも出しててアレンジも時代に合わせて変化しているし、ロックロックした格好ってのもないし、不思議なバンドだ。生き様は多分凄くロックだと思うが(笑)。いや、こんなこと書くと怒られるかもしれんが、なんか冷静にロックという定義を決めてRCサクセションを聴くと全然当てはまらない。そりゃ元がフォークだから、とか色々あるが(笑)、ま、別にそんなん気にしなくたってロックってのがおかしな話。

 この頃RCサクセションって結構話題豊富で、坂本龍一との「いけないルージュマジック」でメディアに露出したのもあるし、武道館もやったり上り調子だった頃なんじゃないかな。テレビで武道館ライブを放送していたのを夜中に見て無茶苦茶かっこ良くて…まだ高かったビデオテープを買ってきて録画して何回も何回も見てたなぁ。更にシングル「サマーツアー」のヒットもちょっと前にあって、自分的には凄くRCサクセションという名前をよく耳にして嬉しかった時期だもん。だってさ、もっと前から自分は知ってて聴いてて、多少なりともああだこうだと言えたんだからさ、自慢したくなるでしょ(笑)。そんな頂点が「OK」というアルバムだったってことで♪

THE KING OF LIVE
THE KING OF LIVE
posted with amazlet at 12.05.02
RCサクセション
EMIミュージック・ジャパン (2005-11-23)
売り上げランキング: 161407






Pink Floyd - Wish You Were Here Immersion Edition Disc 2

Pink Floyd - Wish You Were Here Immersion Edition Disc 2 (2011)
炎(コレクターズ・エディション)(DVD付)
Wish You Were Here (Deluxe Experience Version) [Remastered] - Pink Floyd Wish You Were Here (Deluxe Experience Version) [Remastered]

 ゆったりとした時間が流れる…、これぞ至福の一時。そこにゆったりとしたサウンドが流れる…これもまた至福の一時。いつしかプログレッシブロックの代名詞と言われたピンク・フロイドのサウンドはそんな光景に似合う音として一般に受け入れられていき、また浸透している現状、英国ではビートルズやクイーンに次ぐ一般普及の高いロックバンドとして知られている…と言うか、文化の一端を担っていると言っても過言ではないようで、クリムゾンなんかよりもはるかに一般認知が高いポピュラーなバンドなのだ。全アルバムを聴いてみて果たして何がそんなに一般普及を高めているのかよくわからないのだが、「狂気」の完成度か「」の美しさあたりだろうか。はたまた「アニマルズ」のロック度なのかまさか「原子心母」あたりのサイケデリック度とは思えないのだが、部分部分でのメジャー度ってのは「吹けよ風呼べよ嵐」なんかで出てくるところくらいしか想像できないのだが、まぁ、それらのいくつかを抽出した曲を聴いていれば確かに洗練された寛ぎの空間に似合う音になるのかもしれない。しかしねぇ、ピンク・フロイドだぜよ?

 そんなことで昨年リリースされた「炎(コレクターズ・エディション)(DVD付)」のボックス盤はそれなりの売れ行きを示したらしいし、もちろんその他の「狂気(コレクターズ・ボックス)(DVD付)」や「Wall」も同じくらい以上には売れているだろう。何かと注目を集める売り方が出来るのはEMIだからという説もあるが、ピンク・フロイドの場合はオマケに入れることのできる音源が割と残されているってことがビートルズなんかとは大きく異なるかもしれない。製作過程ですら貴重な楽しみ方が出来るワケだし、早くから照明やステージセットそのものをアートとして捉えて実演していたバンドなんだから当然その模様も記録として残しておいただろうし、アーティスティック集団ってのがそういう方向性を示しているだろうな。さて、その「」のボックス盤は色々と入っているけど割とどうでも良いものが多くて、リマスター盤ですらさほどの変化を聴けるものでもないから特筆すべきものでもないし、結局Disc 2の未発表音源ディスクだけが興味の対象になる。ま、だけと言うのは言い過ぎだけどね。

 時代背景からすればまだアルバム「」を録音する前の時点でのライブの実験段階で「」や「アニマルズ」の一部が聴けるってなもんだ。ライブバージョンでは3曲のみ入ってて、この1974年秋のツアーで実験をしていたようだけど、それはアルバムに収録すべきか否か、また楽曲の完成度を高めるという意味での演奏だったようで、観客としてはまるで知らない曲なので全然面白くなかったのかもしれない。それか既にライブでこの狂想曲に幻想を抱いたのかもしれないが、何故にここで「」はともかく「アニマルズ」に入っている楽曲が演奏されていたのか、だ。もともとコンセプトありきで作っていた新作群ではなかったようで、出来上がった曲をブラッシュアップしている段階ではあったハズなのだが、それにしてもここまで完成している「アニマルズ」の楽曲を次作「」に入れずに放置するというのは相当の自信の表れだなと思う。だってこれから新作のレコーディングするのにほとんど出来上がっている曲を入れないんだよ?不思議だよ。まぁ、そのヘンがプロなんだろうし才能の表れなんだろうけど…。おかげで初期段階の「アニマルズ」がたっぷりと楽しめるってなもんだが、古くからブートレッグでは有名な音ではあったけどこんだけ優良な音で出てくるとねぇ、さすがにオフィシャルは素晴らしい。

 そして「」の方だが、レコーディング前だから当たり前だけど、ギターのフレーズとかレコーディングバージョンとは結構異なった箇所があってその違いがユニークではあるけど、概ね完成形。当たり前だけど、やっぱギルモアのギターが相当曲の彩りを決めているのでスタジオバージョンの綺羅びやかさは見事と舌を巻く。ライブの生々しいギター一本のスタイルではあっや物足りなさを覚える感じ。それでも20分強を雰囲気と心地良さで長さを感じさせずに聴かせるのはさすが。後に「Sheep」となる「Raving and Drooling」はかなり完成形に近いもので、ギルモアのプレイが光っているしロジャーのベースもさすが。そして興味深いのは「Dogs」と呼ばれる「You've Got Be Crazy」のスタジオ盤とは異なる歌やフレーズなどなど…、これが「Dogs」になるんだが、ここから更に練って心地よさを出しているんだから面白い。ギルモアのギターはかなりやりたいことが表現できているようで、後の完成形が見事すぎるんだけど、ここで聴けるライブでのトライがあってこその完成形だろうか。

 う〜ん、ここまででとりあえずお腹いっぱいの50分。この後に「狂気」全編のライブに入るんだけどそれは「狂気(デラックス・エディション)」で聴けるワケで、最後の「Echoes」だけが出てきてないのかな?ま、いいけど(笑)。後の3曲は未発表バージョンで「Wine Glasse (from 'Household Objects' project)」はそのまま未発表アルバムからの楽曲…ってか「」のイントロの完成形で、そんなのがあったのかっつう感じなんだけどさ、アーテイストってこういう使い回しが上手いよなぁって感じるモノでもあるね。「Have A Cigar (Alt. Version)」これ…ロジャー・ウォーターズが歌ってるのかな?「Wish You Were Here (w. Stéphane Grappelli)」はそのままの曲にバイオリンで挑戦している感じでメロウな音色が聴けるんだけどやっぱり全体感からするとちょっとバイオリンは合わないよな、というのが判る。なるほどチャレンジ精神旺盛じゃないか、相変わらず。

 豪華版も良いけど、やっぱり中味が充実していてくれないとね。ま、贅沢は言わないし、聞ければ幸せですよっていう代物なのでありがたく楽しませてもらいました。ここまで色々聴いてまたオリジナルなオフィシャルリリーススタジオ盤を聴くと新鮮に聴けるかな…。

炎 デラックス・エディション
ピンク・フロイド
EMIミュージックジャパン (2011-11-09)
売り上げランキング: 92950


狂気(デラックス・エディション)
ピンク・フロイド
EMI MUSIC JAPAN (2011-09-28)
売り上げランキング: 92327




Albert King / Otis Rush - Door to Door

Albert King / Otis Rush - Door to Door (1969)
Door to Door
Door to Door - Albert King & Otis Rush Door to Door - Albert King & Otis Rush

 ブルースに取り憑かれて…

 自分で出てきた結論としてブルースってのは若者の音楽なのだ、ってこと。今時はどうなのか知らないけど、自分がロックを聴き始めたガキの頃、ただひたすらにロックを聴いていた。それがカッコ良いから。そのうちにどうしたこんなにカッコ良い音が出せるんだろうか?と考えるようになる。もちろんすでに見よう見真似…いや聴いて聴いて聴きまくってギターを触っていた頃なのだが、雑誌のインタビュー記事を読み漁ったりアルバムレビューを読んだり、もちろんレコードのライナーノートを読んだり、それくらいしか資料がなかったからひたすら知識を得ていた。そこで当然ながらどんなアーティストやバンドに影響を受けたのかなんてのを見ることになって、そうするとそれがどういうものなのか、同じ物を聴いていればこういうカッコ良いセンスを得られるんじゃないだろうか?なんて思ってルーツを漁ったりしていく。するとどういうワケか自分の好むバンドはほとんどがブルースに行き着いたもので、そこで若くしてブルースに出会わざるを得なかったというか、自然に出会ってしまった。もちろん3コードの単調な叫び、しかも音もそれほど良くないし、数曲ならじっくりと聴いていられるけどアルバム一枚をじっくりなんてとんでもなく辛かった記憶があるんだが、それでもひたすらにこれを理解しなきゃって思って聴いてた。その内にどこかで聴いたことのあるようなフレーズや展開や歌詞なんてのに出会ってくると「お?」なんて思ったりして、更にギターのフレーズもモロにコレ、使ってたんだみたいなのが出てくると面白くなっちゃって、それがルーツなんだ、とパクリとルーツの微妙な違いを勝手に解釈して聴いていたりするのだった。ストーンズやツェッペリン、ヤードバーズにエアロスミスなんてのから入るとどうしたってブルースに行き着く。ビートルズやジャムやフーから入ればそうはならずに多分モータウンやR&Bに行き着いたのかもしれないけど、それが人生ってもんよ。今も当時もだと思うけど、ブルースって?みたいなのをまず知るにはどうするか、だったんだな。ネットなんてないからさ、何かのどこかのライナーとかで書かれていたアルバムをひたすら探してみるんだけ当然ないワケで、それ以外に何でも良かったんだろうけど迂闊なもの買えないし、聴いたことないのを探しているワケだから買うのも勇気いるし、なかなかスリリングだったよね。それに加えてもっと欲しいロックのレコードがいっぱいあるワケだから、趣味とお勉強みたいな感じでさ、趣味はロックだけど勉強のためにブルースも聴かなきゃ、みたいな。そんなブルースとの出会いを求めていたんだけどギターマガジンか何かでブルース特集って題された号が出てさ、ブルースのアルバムが30枚くらいちょっとしたレビュー付きで出てたことがあって、それを見て大喜びして買って読み耽って頭の中に全部叩きこんでレコード屋行って探しまくった。今でもその頃のブルースのレコードが一番聴いてるのは間違いないし、確かに名盤だよ、と思ってるもん。その中の一枚で、なかなか見つけられなかったタイトルで更にどうしても聴きたかったレコードがコレ。

 「Door to Door」。名目がオーティス・ラッシュとアルバート・キングのジョイントアルバムってことだったんで物凄くソソられてさ、大御所二人のジョイントなんだから絶対に面白い!と思って探しまくって、どこぞのレコード屋て輸入盤を見つけた時は嬉しくて嬉しくて…1680円だったのも超嬉しくて何度も聴いたもんだ。しかし今改めてクレジットやらを見ていると色々と分かるもので、当時はそんなに気にしなくてとにかく聴けるだけで感動的だったし「I'm Satisfied」とかストーンズへの影響?とか空想したり「All Your Love」ってクラプトンのアレか?とかさ、そうなんだけどどこでアルバート・キングとの激しいバトルが聴けるんだ?とか色々…(笑)。まぁ、大人になった今、ちょいとわかったのはアルバムリリース自体は1969年らしいけど、録音は1960年に終えていたもので、オーティス・ラッシュの所属していたコブラレーベルが倒産したのでチェスと契約したけどあまり上手くいかない関係だったようでこのアルバム一枚で解消したようだ。しかもチェスの売り方が上手くて、実はこのアルバムはオーティス・ラッシュとアルバート・キングのジョイント共演盤ではなくてふたりのそれぞれのセッションをカップリングして曲を並べているだけの作品でさ、道理で何聴いても二人の激しいバトルみたいなギターが聴けないハズだ。てことで多分、オーティス・ラッシュの中途半端な録音の曲数を埋めるべく何年か後になってアルバート・キングのセッションを一緒に入れてしまえ、みたいな感じで1969年になってリリースされたんだろう、大人の事情があったようなアルバム。ちょいと興醒めだけど昔はそんなの知らずに狂喜したんだよなぁ…。

1. Searchin' for A Woman
2. Bad Luck
3. So Close (Otis Rush)
4. Howlin' For My Darling
5. I Can't Stop (Otis Rush)
6. Won't Be Hangin' Around
7. I'm Satisfied (Otis Rush)
8. All Your Love (Otis Rush)
9. You Know My Love (Otis Rush)
10. Merry Way
11. Wild Woman
12. Murder
13. So Many Roads (Otis Rush)
14. California





AC/DC - Highway To Hell

AC/DC - Highway To Hell (1979)
地獄のハイウェイ(紙ジャケット仕様)【2012年1月23日・再プレス盤】
 R&Rバンドって言い方も陳腐なモノで、その人その人によって定義はまるで異なったりする。別に定義を決める必要もないけどあのバンドはR&Rバンドだ、いやそうじゃない、などなどと論議が交わされる事もしばしばあったり、昔はそういうロック話ばかりの生活だったがいつしかそんな機会も減ってきてしまったのが残念というか年の功と言うか…。その分Twitterとかで共感できる人達が集まって会話しているってのはよくわかるんだよな。参加してたらキリないから適度にしているけどさ。ただ、酒でも飲みながらあれやこれや…そんな仲間と夜を過ごすのが一番楽しい。当然ながら好みってのはそれぞれバラバラなので意見が一致することもあればまるで異なる受け止め方していることもあったり、知らない情報が出てくることも多くて刺激的。人間刺激を受けていかないと面白くないでしょ。そんなことで王道ロックンロールバンドを聴き漁ってたりするんだけど、まだまだ知らない、知らないというかきちんとモノに出来ていないバンドのアルバムばかりでロックって深いな〜と改めて実感する次第です。さてさて、そんなことで本日はAC/DCの名盤あたりを取り出して聴いてみた。

 1979年リリースのボン・スコット最終アルバム「地獄のハイウェイ」。自分がAC/DCを知ったのはこの後くらいだったんだけど、もうヘビメタバンドの一環としてロゴマークが大々的に売り出されていて、全然R&Rバンドという認識はなかったんだよね。そんでMTVあたりで何かを見てかっこ悪くて全然興味持たなくてず〜っと忘れ去っていたバンドのひとつ。だからリアルタイムの記憶はあるけどきちんと聞いたのはちょっと後になってから。ロックの名盤ってのがもっと洗練されてからってトコか。メタルのアルバム群とは異なる場所でロックの名盤として挙げられてるのが大体「Back in Black」で、その時はもう一発でノックダウンだったもんな。こんなにかっこよかったのか?って驚いた。半ズボンでダミ声なあのバンドだろ?いや、自分の認識違いに後悔だったねぇ。そこから一気にアルバムを聴き倒していったけどやっぱりこの「地獄のハイウェイ」と「Back in Black」以降数枚のアルバムが充実していたなと。ただ、残念なことにどれもこれも飽きるのが早くてさ(笑)、そこが探鳥なR&Rバンドの難しいトコロで、気分によっては超名盤なんだけど何回も何回も聴くにはちょいと時間がかかるんだ。ギターを追いかけたりしているとそうでもないけど音として聴いているとやや冗長になってくる…これは自分だけかもしれないけど。

 そんなことで「地獄のハイウェイ」、初っ端から「地獄のハイウェイ」だ。冷静に聴いてみればフリーの「Alright Now」みたいなスカスカ感がある曲じゃないか?とか思ってみたり。サビのキャッチーさも相通じるモノあるし、オーストラリアのこのR&Rバンドがフリーをお手本にしていたとは到底思えないけど、ここまでのアルバムの音からしたらかなり洗練された音に変わっているし、アルバム全体の切れ味が鋭くてシンプルにギター・バンドとして聴けるのも良いね。しかしボン・スコットのこの歌声はAC/DCというバンドを物語っているし、後任のブライアン・ジョンソンにしても同じような傾向の歌声だけどR&Rバンドなのにヘビメタに通じるハードさがあって不思議なバランスで成り立っているバンド。以降オーストラリアから出てくるロックバンドは何かしらAC/DC的センスが入っているバンドが多い。それにしてもシンプルなギターリフに歌が乗っただけの曲が多くて、勢いで攻めてくるのでパワフルさが売りだし、ギターのオーバーダブだけはやたらと目立つように重ねて音を厚くしているのも特徴的かも。大音量で車の中で流してかっ飛ばすのは心地良いだろうなぁ…ちょいとやってみよう(笑)。

Back in Black (Dlx)
Back in Black (Dlx)
posted with amazlet at 12.05.02
AC/DC
Sony (2003-02-18)
売り上げランキング: 12654




Queen - On Fire: Live At the Bowl 1982 (2004)

Queen - On Fire: Live At the Bowl 1982 (2004)
オン・ファイアー / クイーン1982 [DVD] Queen Rock Montreal & Live Aid [Blu-ray] [Import]
On Fire: Live At the Bowl - Queen On Fire: Live At the Bowl - Queen

 フレディ・マーキュリー没後20年?もう20年以上経つんだ?そういえばその訃報って…あぁ、あそこで聞いたっけ…そしてアイツと「フレディ・マーキュリー死んだって!」ってな話をしたな、とまざまざと蘇ってきた。真っ先に出た言葉が「やっぱエイズ?」って感じだったのは少ない情報網ながらもそれなりに様々な噂が聞こえていたということだ。まぁ、アルバム「イニュエンドウ」が出ていくつかのモノクロPVが出てきて、なんか元気というか精気が足りないクイーンだなぁ…と思っていたしね、そんな話題をアイツらとしてたな、とそれも思い出したけど(笑)、その後しばらくした肌寒くなった冬の初めだったかな。なんか元気とパワーの塊みたいな人でも死ぬのか、って思った記憶がある。自分は丁度クイーンって来日公演とか見れてないんだよねぇ。最後の日本公演は1985年なんだけどさ、来日するよとかしたよってのは知ってたけど行ってない。その頃クイーンって別にあんまり好きなバンドじゃなかったし、なんつってもハードゲイ全盛時代なワケだからさ、ちょいと抵抗ありましたね。その前はもう全然お子様だったから知らない。クイーンって言えば「Radio Ga Ga」な時代の世代ですから(笑)。

 それから10年の間に色々なコンピ物とかCDやライブDVDでの再リリースなどなどあったけど、どれも焼き直しプラスαくらいのものでファンを驚かすようなシロモノは出て来なかった。ファンクラブ限定とかでは70年代のライブとかリリースされたらしいけど、一般には出てこないしね。そういう意味で本当に発掘してきた!ってのはこの「オン・ファイアー / クイーン1982」だったんじゃないだろうか。もちろんアングラモノとしては有名なものだったけど、オフィシャルで気合でリリースしてきたのは「オン・ファイアー / クイーン1982」で、見事な感動だった。CD盤は元よりDVD盤のボーナス映像の貴重さ…、日本公演も入ってるしね、そういうボーナス的な魅力もあったけど、本編の1982年「ホット・スペース」ツアーの映像っつうかライブアクトのかっこ良さが見事だった。古くからアングラでは有名だったのでもちろん見たことあったし音も聴いていたけど、やっぱオフィシャルリリースは違う。まるで違う。音も映像も迫力も。1982年のクイーンなんてあんまり興味もなかったけどさ、やっぱり今見たり聴いたりすると80年代クイーンはひとつの新たな完成形を持っているもんね。70年代クイーンとは決別した洗練されたバンドになってるし、その好みは別として見事に進化したバンド。1981年のライブはいくつかリリースされていて有名なのは、「Queen Rock Montreal & Live Aid」でLDでは「We Will Rock You」っつうタイトルで出てたかな?だったけど、それよりもフレディ・マーキュリーのパフォーマンスと声が良く出ている感じ。凄いなぁ。ただなぁ、やっぱ70年代の暗さと気品が好きだったんだよねぇ。ま、それは別として、1982年のクイーン、英国ブラコン的と言うべきか、ジョン・ディーコン節炸裂中、フレディ・マーキュリーも面白がってこのリズムを歌っている。その分ブライアン・メイが一番つまらなく見えてしまう時期。今でも自分的にはブライアン・メイってほとんど評価していないギタリストなんですが…、いや、こんな一介のリスナーに評価されようがされまいがどうでも良いとは思うんでね、好き勝手に書いてます(笑)。フレディ・マーキュリーの驚くべき音楽家としての才能と歌手としての才能が隣にいるんだから目立たなくて当然なんだけどブライアン・メイの曲で好きだ〜ってのはほとんどないし、ギタープレイで「コレだ!」ってのは…もちろんあるけど、そんなに多くない。リフとかプレイもそんなに光らないし、ブライアン・メイらしいと言えばディレイギターのトリックくらいか。う〜ん、そんなに酷評するワケじゃないけど、そんなイメージ。ただ、クイーンのギターはブライアン・メイじゃなきゃ始まらない。あ、もうひとつ、やっぱね、クイーンの名を商売に使いすぎってのがあるかも(笑)。ロジャー・テイラーはさ、おおざっぱな正確なドラマーだから何でも良いんだけど、ブライアン・メイは繊細そうなので、それで商売にも…ってのは狙いがありすぎて、みたいな勝手な解釈。いや、話が逸れた。

 1982年のミルトンキーンズでのある意味全盛期のライブ「オン・ファイアー / クイーン1982」で、セットだって相当ベストセレクションで、とにかくフレディ・マーキュリーがカッコ良い。観客に歌わせるところとかアクションそのものとか完璧なエンターティナーになっていて、しかもライブの構成もしっかりと出来上がったものだし非の打ち所がない。お蔵入りさせないで正解だよ。ただ、自分的にはよく見るか、聴くかと問われれば、まぁ、そうでもない、と答えちゃうかなぁ。アルバム「ホット・スペース」も好んで聞かないし…、クイーンってキャリアの半分は80年代なのにどうしても音的に好みでもないのも80年代なんで…、歯切れ悪くなっちゃいました。ただ、久々に聴いてみてスカッとする爽快感は間違いなくある。ってことは自分はジメジメしたいんだろうか!?いかん、フレディ・マーキュリーにスカッとさせてもらおう(笑)。



 | HOME |  »

プロフィール

フレ

Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


ロック好きの…別館リンク


ブログ検索


最新記事


カテゴリー


最新コメント


最近のトラックバック


カレンダー

04 | 2012/05 | 06
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

過去ログ+

2017年 10月 【24件】
2017年 09月 【30件】
2017年 08月 【31件】
2017年 07月 【31件】
2017年 06月 【30件】
2017年 05月 【31件】
2017年 04月 【30件】
2017年 03月 【31件】
2017年 02月 【28件】
2017年 01月 【32件】
2016年 12月 【32件】
2016年 11月 【30件】
2016年 10月 【31件】
2016年 09月 【30件】
2016年 08月 【31件】
2016年 07月 【31件】
2016年 06月 【30件】
2016年 05月 【31件】
2016年 04月 【30件】
2016年 03月 【31件】
2016年 02月 【29件】
2016年 01月 【32件】
2015年 12月 【32件】
2015年 11月 【30件】
2015年 10月 【31件】
2015年 09月 【30件】
2015年 08月 【31件】
2015年 07月 【31件】
2015年 06月 【30件】
2015年 05月 【31件】
2015年 04月 【30件】
2015年 03月 【31件】
2015年 02月 【28件】
2015年 01月 【32件】
2014年 12月 【31件】
2014年 11月 【30件】
2014年 10月 【31件】
2014年 09月 【30件】
2014年 08月 【31件】
2014年 07月 【31件】
2014年 06月 【30件】
2014年 05月 【31件】
2014年 04月 【30件】
2014年 03月 【31件】
2014年 02月 【28件】
2014年 01月 【32件】
2013年 12月 【32件】
2013年 11月 【30件】
2013年 10月 【32件】
2013年 09月 【30件】
2013年 08月 【31件】
2013年 07月 【31件】
2013年 06月 【30件】
2013年 05月 【31件】
2013年 04月 【30件】
2013年 03月 【31件】
2013年 02月 【28件】
2013年 01月 【32件】
2012年 12月 【32件】
2012年 11月 【30件】
2012年 10月 【31件】
2012年 09月 【30件】
2012年 08月 【31件】
2012年 07月 【31件】
2012年 06月 【30件】
2012年 05月 【31件】
2012年 04月 【30件】
2012年 03月 【31件】
2012年 02月 【29件】
2012年 01月 【32件】
2011年 12月 【31件】
2011年 11月 【30件】
2011年 10月 【31件】
2011年 09月 【30件】
2011年 08月 【31件】
2011年 07月 【31件】
2011年 06月 【30件】
2011年 05月 【31件】
2011年 04月 【30件】
2011年 03月 【31件】
2011年 02月 【28件】
2011年 01月 【32件】
2010年 12月 【32件】
2010年 11月 【30件】
2010年 10月 【31件】
2010年 09月 【30件】
2010年 08月 【31件】
2010年 07月 【31件】
2010年 06月 【30件】
2010年 05月 【31件】
2010年 04月 【30件】
2010年 03月 【31件】
2010年 02月 【28件】
2010年 01月 【32件】
2009年 12月 【32件】
2009年 11月 【30件】
2009年 10月 【31件】
2009年 09月 【30件】
2009年 08月 【31件】
2009年 07月 【31件】
2009年 06月 【30件】
2009年 05月 【31件】
2009年 04月 【30件】
2009年 03月 【31件】
2009年 02月 【28件】
2009年 01月 【32件】
2008年 12月 【32件】
2008年 11月 【30件】
2008年 10月 【31件】
2008年 09月 【29件】
2008年 08月 【30件】
2008年 07月 【30件】
2008年 06月 【30件】
2008年 05月 【31件】
2008年 04月 【30件】
2008年 03月 【31件】
2008年 02月 【29件】
2008年 01月 【31件】
2007年 12月 【29件】
2007年 11月 【30件】
2007年 10月 【29件】
2007年 09月 【28件】
2007年 08月 【31件】
2007年 07月 【30件】
2007年 06月 【29件】
2007年 05月 【30件】
2007年 04月 【30件】
2007年 03月 【26件】
2007年 02月 【27件】
2007年 01月 【20件】
2006年 12月 【31件】
2006年 11月 【30件】
2006年 10月 【31件】
2006年 09月 【30件】
2006年 08月 【31件】
2006年 07月 【31件】
2006年 06月 【30件】
2006年 05月 【31件】
2006年 04月 【30件】
2006年 03月 【31件】
2006年 02月 【28件】
2006年 01月 【31件】
2005年 12月 【31件】
2005年 11月 【30件】
2005年 10月 【20件】


リンク


RSSフィード


全記事表示リンク

全ての記事を表示する


QRコード

QR

Click! Click!


楽天市場
HMVジャパン

Amazon