The Rolling Stones - L.A. Friday (Live 1975)

The Rolling Stones - L.A. Friday (Live 1975) (2012)


 最近のストーンズは人生総決算を行なっているかのように怒涛のアーカイブリリースを市場に投下しまくっているようで、DVDやBDなどの映像アイテムから始まってオフィシャルブートレッグライブのリリースも恐ろしく速いペースで進められていて、こんな勢いで出てきたら一体どんだけ出すつもりなんだ?とやや怖くなる気もするのだが、CDというメディアでのリリースを放棄しているからこそ出来るリリースでもあり、これこそ本来やりたかったリリース形態なのかもしれないなぁとか思ったり。CDというメディアでのリリースだと様々なルートを経由するから当然流通側の事情も鑑みてリリースしなけりゃいけないワケで、それがもう50年くらい続いていたんだからアーティストってのは数年に一度くらいアルバムを制作してリリースすれば良いという固定概念になってしまっていたんだな。コレは売り側の話。トコロがプリンスやマイルスみたいに無尽蔵に音楽が溢れ出てくる才能を持ったアーティストはそんなうる側の概念なんてさっさと崩壊させていて自身で続々と作品をリリースしまくっていたワケだ。マイルスなんかは複数レーベルからのリリース、プリンスは自主制作という道を取ってはいたが。ストーンズの今回のアーカイブものにしても同じように手元にかなり累積されているアーカイブをカネにするというよりは、ニッチなファンたちに届けてあげたいという思いの方が強いんだと思うんだけど、ネットでの自主制作リリースに近い流通でガンガンと出してくれている。これまでもThe Whoが最新ライブを全部ネットで売り捌いたりしてたけど、モノが違う。やはりロック全盛期の70年代のライブをアーカイブ化してリリースしてくれる方がどんだけありがたいか。The WhoやもしかしたらZeppelinでもそんなことをやってもらいたいものだ。話戻すとさ、数ヶ月に一度くらいのリリースなんだよね、今のストーンズのアーカイブものって。そんだけのリリースで一年で4枚くらいとしたら10年で40枚か…、そんくらいなら全然平気だな。King Crimsonがそれに近いことをここ10年くらいでやってたし、ま、おかしくないか。しかしCDメディアを使わない販売ってのはもっともっと加速させることが可能だからなぁ。どこまでやるか楽しみではある。しかも組んでる相手がGoogleだから無限の可能性あり、ってか。

 そんなことで今回で第3弾となった「L.A. Friday」というライブ、ご存知1975年7月13日(日)のライブでして、金曜ならば11日ってことになるのだが残念ながらそれは映像の方。音の方は日曜日の方なんだが、嬉しくも悲しくもブートレッグ好きな人には有名なLAでの最高録音者として知られているマイク・ミラード音源で既に広く出回っている日のサウンドボード音源ソースってことになるのだな。まぁ、良かったのは両ソースで同じライブがきちんと聴けるので編集の跡とかがあればきっちりと聞き比べられるってこと、残念なのはもちろん既に高音質な音で聴けるライブだからなぁ…ってトコ。ただ、まぁ、そこまでディープなファンも多過ぎないってことで、今回のリリースはもちろんほぼ全てのリスナーから好評を博しているハズで、しかもこのお値段がまた手頃。Flacで9ドル、MP3で7ドルって…パッケージ作らなかったらそんなに安く出来るんじゃないかっつう証明にもなってしまって、今後のDL販売の目安にもなっちゃうかも。Apple iTunes Storeでもアルバム一枚1500円くらいでしょ?アメリカで10ドル、う〜ん、どんどん産業が変わっていくな。極論すると作る側と広告あれば成り立っちゃうもんね、恐ろしい。

 さて、そのミラード音源…じゃなくてオフィシャルブートレッグ「L.A. Friday」、ロン・ウッド加入後初のツアー音源ってことで注目度が高かったライブで、しかも時代が経てば経つほどその貴重さが増してきたという感もあるかな、こんだけバンドにしっくりと入り込んでいるってのも凄いけど、自分的にはそんなに好きなギタリストじゃないな。キースのスタイルは好きだけど。まぁ、好き嫌いと言うよりもどうやってこの人達ってギター弾いてるのか…ってかフレーズとかコードとかオブリとか弾いてるのかよくわかんないんだよね。それとギターの音色もちと好みじゃない…ってか、ツインギターの音だからどうしてもこういう線の音になるのはしょうがないと思うんだが、ギターそのものの音としては何となく、ね。ただストーンズというバンドは好きだしやっぱ聴くし、意外なことにギター側からの側面ではあまり聴いていなくてバンドとして聴いている感じか。ま、それは本作に限らず、だけど。んで、オープニングの「Honky Tonk Women」から気怠く聴くんだが、これがまたカッコ良いなぁ〜、ほんとに。なんだよ、この異様なグルーブ感。世界中のどんなバンドもこんなグルーブ感は出せないし、唯一無二のドライブ感、それがまた心地良いグルーブでさ、似たような曲ばかりのくせに飽きさせないっつうか(笑)、ピアノだなんだと色々あるけど、骨格のリズム隊と二人のギターにミックの歌がしっかりとグルーブしてて、2時間半のライブを一気に聴いてしまうクオリティの高さ。無茶苦茶なシーンもいくつか聴けるけど、それもまた良しってこととして、自分的には丁度ストーンズってこの頃までのアルバムばかりを聞くのでベスト選曲みたいになってるのも嬉しい。ロン・ウッド加入後の作品って凄く聴いたっていう印象ないからさ。しかしこれまでのライブアルバム、例えば「Love You Live」なんかとはライブの出来が全然違う風に聞こえるのはなんでだろ?作品を良くしようとして編集していたのに生々しいライブの方が良いって本末転倒(笑)。時代のせいかな。これ、多分ライブDVDとか映像もちゃんとリリースするんだろうなぁ、それもまた楽しみ。良いなぁストーンズマニアは今♪

01. Honky Tonk Women
02. All Down The Line
03. If You Can't Rock Me/ Get Off Of My Cloud
04. Star Star
05. Gimme Shelter
06. Ain't Too Proud To Beg
07. You Gotta Move
08. You Can’t Always Get What You Want
09. Happy
10. Tumbling Dice
11. Band intros
12. It's Only Rock'n Roll
13. Heartbreaker
14. Fingerprint File
15. Angie
16. Wild Horses
17. That's Life
18. Outta Space
19. Brown Sugar
20. Midnight Rambler
21. Rip This Joint
22. Street Fighting Man
23. Jumping Jack Flash
24. Sympathy For The Devil

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Big Brother & The Holding Company - Live at the Carousel Ballroom 1968

Big Brother & The Holding Company - Live at the Carousel Ballroom 1968 (2012)
ライヴ・アット・ザ・カルーセル・ボールルーム1968

 古いロックの歴史もどんどんと淘汰されてきているのかな、なんて思ってしまうこともある。今回ジャニス・ジョプリンの発掘音源ライブを取り上げるに当たってWebでちょいとジャニス・ジョプリンについて調べたりしてみたんだけど、グーグルのせいなのか本当にそうなのかわからないけど、思いの丈をぶつける熱いジャニス・ジョプリンを語る広告目的じゃないサイトってのが全然見つけにくくなってる。ほとんどがCDやDVDの販売サイト系だったり新作CDのレビュー紹介程度だったりといわゆる公式なWebページばかりがヒットするくらいで、好きな人が熱い思いを語っているサイトとかページってのがねぇ、昔はたくさんあったし、そっちの方が信用できたからよく見てたけど、今の時代の方がアップしたり書いたりするのも簡単になっているのに見つけにくいってのはどういうことだ?それはやっぱりGoogleの都合なんだろうか?そりゃ広告売ってくれているサイトの方がヒットしやすくして稼ぎたいもんな、と当たり前のことだけどWebの楽しさとか黎明期から知ってる人間としてはどんどんと変わっていってしまったなぁとややため息をついてしまう。一方ブログ等でこの発掘音源を賞賛したり分析したり思いを語ったりする人も少ないのか、ブログ検索の方でもあまり引っかかってこない。検索方法が悪いだけということにしておきたいよな、やっぱさ、ジャニス・ジョプリンなんだしさ、ブルースの女王だぜよ?そんなに一般リスナーの注目が低いとは思えないので、自分の探し方も問題としようじゃないか。ただ、全般的にそういうサイトが見当たらなくなってきているのはあると思うんだよな。もっとさ、素人が語っているサイトを全面的に出してくれている方がCD買うとか音源聴くとか言うときに凄く参考になるし。自分もオフィシャルとか宣伝系のレビューとか全然読まないもん。それなら何も読まないでYouTubeでいくつか聴いて自分で判断した方が確かだしね。アーティストの来歴とかは普通にWikiとかでも良いけどさ。な〜んて、いきなりグチから入ってしまったけど、GWスペシャルっつうことで名盤を〜何て言いつつも、いきなりの発掘音源で既に自己崩壊中(笑)。

 ついこの間リリースされたばかりのジャニス・ジョプリンの…っつうか名義はBig Brother & The Holding Companyの「ライヴ・アット・ザ・カルーセル・ボールルーム1968」というライブ音源。時代的にはBig Brother & The Holding Companyのファーストアルバム「Big Brother & The Holding Company」が1967年にリリースされて売れなくて散々な目に遭いながらもモンタレー・ポップ・フェスティバルに出演したことでジャニス・ジョプリンの力量が認められて気運上昇、そしてロックの名盤となる「Cheap Thrills」を1968年3月頃に録音して、その後の6月のライブが本作「ライヴ・アット・ザ・カルーセル・ボールルーム1968」で、「Cheap Thrills」が9月にリリースされたという時期。だからほとんど「Cheap Thrills」の勢いのままのライブを収録しているから傑作じゃないハズがなくて、ジャニス・ジョプリンの声も最高に出ていて、ここまできちんと歌えているライブも多くないんじゃないだろうか。そして驚くことに当初からライブアルバムをリリースする目的でもあったのか、観客の声などは全く聴こえてこなくて、完全にライブレコーディングが行われているという代物なのも驚く。そしてリリースされた音のミックスも結構斬新で、ジャニスの歌声は左チャンネルに位置していて、ギターが右チャンネル、ドラムも左寄りでベースは底辺に位置しているという音像。意図的なんだろうけど、やや違和感。しかしその分どの音もくっきりと音が浮き上がっていてはっきりと輪郭まで聞き取れるのは嬉しい。ほんの小さなささやきなんかでもきちんと聞き取れてしまうしね。そしてもちろんかなり綺麗に音をクリーニングした感じの音で丁寧な仕事に頭が下がる。まぁ、アルバムジャケットだダサいのはどうにもアメリカのバンドだからしょうがないかな…と言う感じではあるけどもう少し何とかならなかったんかね?とも思う。

 そして内容…まずは曲目を見てもらうとわかるけど当然ながらファーストアルバム「Big Brother & The Holding Company」からと当時未発表の「Cheap Thrills」からの楽曲で揃えられたライブ、更にこの時期実験的にプレイしていた曲がいくつか…、まぁ、正直言ってしまえば楽曲は何でも良いし、楽曲レベル云々を語るバンドではなくてどう贔屓目に聴いてもジャニス・ジョプリンの歌のために存在しているバンドという位置付けにしかならないからさ、自分が曲を知ってるかどうかってだけでしかない。そういう言い方で言えばまるで曲を知らなくてもこの迫力とジャニス・ジョプリンの歌声にぶっ飛ぶこと確実。そして実は割りとキライじゃないのがサム・アンドリューのSGギラギラのギターの音色。それほど上手いわけじゃないのにギラギラと弾きまくるこのプレイは好きだね。ジャニス・ジョプリンと双璧を成すかの如くギターを弾きまくっているところがアマチュアっぽくて良い(笑)。それを楽しそうに眺めながら一緒に歌っているジャニス・ジョプリンの姿も想像付くし、随分と楽しそうに歌っている様相もヒシヒシと伝わってくるので聴いている側も気持ち良くなってくるものだ。まだ、ここには妙なしゃがれ声とか重さとか暗さみたいなもの、それと悟りきった諦めきった疲れきったジャニス・ジョプリンの姿は聴かれない、純粋にライブと歌を楽しんでいる姿を聴けるという感じかな。このバンドもこの後しばらくして解散するハメになって、その辺りからジャニス・ジョプリンの歌は酒が多くなったからかしゃがれていった気がするし、暗さや重さも出てきて悲壮感も出てきた感じなんだよな。そういうライブばかりを聴いていたから今回の「ライヴ・アット・ザ・カルーセル・ボールルーム1968」でのライブはちょっとこの声の艶やかさに驚いた部分あるもん。ま、今までそこまできちんと聴いていなかったってことかもしれないが、ライブアルバムとしてリリースするには良いソースだったのは間違いないね。

 昔はジャニス・ジョプリン聴くといつも涙してたからあまり聴かないようにしてて、いつしか普通に聴けるようになって、様々なソースを聴けるようになってライブアルバムなんかもいくつかリリースされて、その度に聴いていたりしたけど今回の「ライヴ・アット・ザ・カルーセル・ボールルーム1968」はかなり良いなぁ。涙するという歌じゃなくてボーカリストの力量発揮という意味でロックな音で勝負しているからか聴きやすい…ま、語弊はあるけど哀歌じゃなくてジャニス・ジョプリンの歌として聴けるから。訳分からんね(笑)。ま、そんな風に色々と思いながら最後の「Ball And Chain」でやっぱり昇天しちゃうんだけど…、この下手くそなギター…そしてジャニス・ジョプリンの歌…、時代が許す最高の瞬間だね。

Pearl Sessions
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King Crimson - USA

King Crimson - USA (1975)
USA: 30th Anniversary Edition

 ゴールデンウィークの始まり♪ってことでウチのブログもいつも通り適当な流れで書いていくのは変わらないけど、ちょいと連休スペシャル的に読みやすいアルバムを続々と書いておこうかな、などと。ま、名盤特集的な感じにしたいんだが、結構書いてしまっているのでどこまで名盤という枠組みが通じることやら…(笑)。先日Anekdotenのアルバムを聴いていて、やっぱさぁ、強烈な元祖を聴くってのも良いよな、などと思い付き、更にどうせGW特集ならアングラブートものでもいいか、とか思ったのだが、クリムゾンの場合は何がなんだかわからないくらいにライブ盤がオフィシャルでリリースされていて、そのヘンを情報整理して発信するのは無理だ、と思いましてね、じゃ何かあるかな〜なんて、過去ログ見てみると、書いてないのがありました。それにしても昔の自分のブログ記事は実にコンパクトだ。もっとどっぷりと書いておけば良かったのにと思う記事が多くてもったいない。その内書き直しもアリとしていこう。多分昔はさ、PCにしても画面サイズが小さかったから画像も小さくしていたし書く文章量もWebブラウジングしてて適度に読める範囲に抑えていたってのはあるんだが、それにしても今の大画面で見ると少ない情報量だな〜などと。そんなこんなでもう7年目に突入している本ブログ、よくやるわ…と呆れつつまだまだ聴くものも書くものもいくらでもあるという潤沢なロックの世界、やっぱりいいよ。

 ってなことで、GWスペシャル一発目はKing Crimsonの「USA」。オリジナルは1975年で解散発表語…っつうか解散してからリリースされた企画盤的な位置付けだったし、もちろん当時のライブ音源なのでオーバーダビングは普通に行われていたってこともあって何となくマイナスポイント高かったんだが、音を聴くとそんなことはどうでも良くて、とにかく聞け、的な名盤なのは確かだ。それからアナログでは一回くらいしか再発されていないんじゃないだろうか?その後CD時代では全くリリースされなかったんだが、21世紀に入ってようやくフリップ卿お墨付きでCDリマスタリング、ボナストラック付きでリリースされて狂喜乱舞。それまでにも様々な編集盤やライブボックスなどで「USA」の元ソースとなっている1974年6月のアズベリー・パークとプロビデンスのライブが発掘リリースされていたこともあってもしかしたら生ライブソースを出しているってことは「USA」っていう編集ライブはリリースされないかも、なんて言われていた時期もあった。まぁ、こんだけ生ライブがリリースされてしまうと「USA」の編集跡がバレるワケで、今に至るまでオフィシャルサイドから明確に「USA」の曲別のライブの詳細や編集の詳細などは出てきていないみたい。いつもあれだけデータに細かいフリップ卿がそんなのを把握せずにリリースしているとは到底思えないの全て掌握しつつも詳細情報を出さないというのが懸命な見方だろうと。

 一方狂信的なファン達によればかなりの部分で詳細が把握されているようなことで、そっちの情報の方が全然面白くてさ、結局色々と混乱を招いていたもののほとんどアズベリー・パークのライブが基本になっていてそれにプロビデンスのソースが入ってる感じだそうだ。エディ・ジョブソンのオーバー・ダビングっつうか差し替えは3曲「太陽と戦慄II」「21バカ」とピアノで「Lament」ってことらしいが、某アズベリー・パークの生ライブを聴いてみるとデヴィッド・クロスのバイオリンフレーズと同じ箇所も多数ある訳で、ってことは??ん?みたいな話。差し替えではなくて修正をエディ・ジョブソンが行ったという程度なのかもしれない。そしてプロヴィデンスのライブはもうほとんどが「USA」とは異なる演奏なのでやっぱりアズベリー・パークが妥当なんだろうという結論に落ち着いているようだ。そしてもちろんのことながら長い長いインプロ中心のバンドのライブシーンにはやや冗長に思える部分もあったようで、その部分はしっかりとカットされていることもよくわかる。アズベリー・パークというインプロな曲ももの凄い迫力なんだが、生ライブ盤を聴いているとしっかりとカットされている部分があるのがわかるし、それは他の曲でも似たような箇所がある。CD化の際にボーナストラックで収録された「Fracture」「Starless」にしてもそれは然り、のようだ。最も作品としてのライブアルバム「USA」は位置付けとしては「Starless & Bible Black」や「Red」のようにライブソースを元にスタジオで仕上げたというものに近いのかもしれない。言い換えればスタジオソースを元にライブで仕上げた瞬間、それをスタジオで編集したというだけで、確かに「Starless & Bible Black」や「Red」と大して位置付けは変わらないとも言える。リスナー側はどうしても「USA」をライブ・アルバムだから、と決めつけたがるけどフリップ卿とすれば様々な理屈をこねながらも結局既成概念から離れられないリスナーはしょうがないな、みたいなトコあるのかもね。そう考えるとこの編集アルバムは編集アルバムとしての価値が高いワケで、リミックスも妙な編集も納得のトコロに落ち着くのだ。その分生ライブちゃんと出してるだろ、ってのが言い分なんだろうな。

 さて、そんなアルバムそのものの来歴などはともかく、人間としてとにかくこの「USA」のライブは狂気の沙汰でしかない。この頃メンバー多分25歳前後で、この演奏力と破壊力、そしてこの楽曲構築美。一体何なんだ?特に「USA」ではライブの破壊力にフォーカスした作品となるワケだからこのインプロビゼーションのレベルの高さ…レベルとか超えてるから(笑)、各楽器のぶつかりあいとアンサンブル、掛け声だけでバンドが生き物のようにどんどん変化進化していきマンネリ化という言葉が程遠い同じタイトルであるかのような楽曲群、便宜上「Asbury Park:としている楽曲だって、曲間の適当なインプロから発展しているもので、どのライブでもそういう試みが行われているのは生ライブリリース群を聴いていればわかることで、それでもこうしてこの自体に世紀に収録されるとやはりぶっ飛ぶインプロなワケで、正直これくらいの時間数だけではKing Crimsonのライブは伝え切れないし、その場にいたらもう完全にぶっ飛ぶくらいの凄まじさであったに違いない。全盛期に日本に来たことがなくてこれだけ日本で支持されているバンドも少ないので、よほどの破壊力だったのだろう。見たかった。King Crimsonについては全盛期のライブ映像も断片しか残っていないのでまったくその相貌を見ることが出来ないに等しいバンドなんだよな。写真見る限りはかなりダサいバンドにしか見えないんで、もしかしたら映像がない方がカッコ良いままの幻想を抱かせるのかもしれんが…。

 はて、色々と書きすぎているのでボチボチ…、「USA」、この破壊力を気に入ったら今の時代ならその先にいくらでも生ライブアルバムが手に入れられます。アマゾンでも売ってるしオフィシャルサイトでも入手できるのでぜひそっちを聴いてほしい。1973-74年の第3期クリムゾンのライブは今の時代に於けるまでこれだけの破壊力を伴ったバンドは存在していないワケで、その理由が納得できるだろう。そして「USA」はその濃いライブの中でも一番充実していた1974年6月末のライブから収録しているので、正に狂気。ちなみに7月1日がこのクリムゾンのラストライブになったので、モロに直前、疲弊しきっているメンバーの最後のエネルギーがここでぶつかり合ってる、まるでホタルの愛のようだ(笑)。いや、それくらい強烈なライブパフォーマンスに触れてロックを感じてほしいな。 …長々失礼!読了ありがとうございます。

The Great Deceiver 2: Live 1973-1974
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Anekdoten - Gravity

Anekdoten - Gravity (2003)
グラヴィティー ウェイキング・ザ・デッド~ライヴ・イン・ジャパン2005
Gravity - Anekdoten Gravity A Time of Day - Anekdoten A Time of Day

 ほぉ…、アネクドテンって4枚目以降ややメロウでソフトなタッチも入ったバンドになっているとか…そうなのか、と久々にアネクドテンの名を聞いて会話をしていたらそんなことで。自分的には3枚目くらいで聴かなくなってたのでそれ以降はよく知らなかったんだよな。21世紀型ネオプログレバンドをいくつかハマってた時に聴いてたけど、そん時もアネクドテンの新しめの作品は聴かなかったし、そうかと思ってちょいとYouTubeで試聴すると、なるほどメロウでメロトロンで…と気になったのでアルバムを聴くことに。

 2003年にリリースされた4枚目のスタジオ・アルバム「グラヴィティー」。ジャケットの暗黒さは以前から変わらないのは嬉しいね。そしてちょいとどんなのが出てくるか期待しながらのアルバム冒頭「Manolith」から聴いてみるのだが、確かにメロウ。しっかりと自己主張しまくっているベースラインやギターのテクニカルなサウンドもこれまでと変わらないのだが、何が大きく変わったんだろうか?メロトロンだって鳴りまくってるからアネクドテンそのままなんだが、印象としての攻撃性が鳴りを潜めている?でも本質的な所にその攻撃性は血として流れているのはわかるから抑えているだけなんだろうとは思うのだがここまでマイルドにできるもんなんだってことに驚く。そして攻撃性を抑えてメロウに仕立てたところが、その他全般の21世紀型ネオプログレバンドと大差ない楽曲だったり雰囲気だったりになっているというのはちょっと見逃せない。同じスウェーデンのPaatosなんてかなり似た雰囲気ある音を出しているし、そこにアネクドテンが迎合したワケじゃないだろうから本質的にそうなるんだろう。それがネオプログレバンド全般に渡って合い通じる音だったのだから、多分そういうもんなんだろうなと。それはアネクドテンも例外ではなくて流れとしてそういうマイルドでメロウでプログレを意識しながらmお商業路線をある程度鑑みていく音、と称しても良いのかもしれない。いや、自分はこの辺の音好きだから全然商業路線でも構わないし、もっとやってくれってくらいだけどアネクドテンでやる必要はなかったんじゃないか?っていうのはある。

 ま、ただ、音としての作品としての「グラヴィティー」はそりゃもう、メロウでマイルドでメロトロンの洪水に感情が入りまくった歌とメロディー、そして安定的な楽器隊の演奏と起伏に飛んだ楽曲展開とコンパクトに抑えた曲の長さとどれも超ハイレベルな世界を繰り広げてくれているのでこれはこれで名盤です。バンドは進化していくものなのだから、こういう進化もアリかな、と。ただ、そこには既に同じような音を武器としているバンド群がいたから分が悪いというだけで、またいずれ超攻撃性を伴ったバンドに戻ってほしいな。そういうい見ではどちらの音も包括したライブ盤「ウェイキング・ザ・デッド~ライヴ・イン・ジャパン2005」が一番よろしいというオススメも受けておりますが…(笑)。

 しかし、どの曲も美しい。聴かないともったいないくらいに美しい世界を奏でているので、プログレとか何とか気にする前にこの音世界、音の洪水は浴びてみるのも良いんでは?激しいロックと言う単純な側面は望む由もないが、心落ち着く世界ではある。確かに何度も聴いてたらハマってくる名盤になるだろうなぁ、これ。二回目聴いてたらちょっとハマってきた、この世界(笑)。やや不満はあるものの、やっぱり凄いバンドだ、アネクドテン。



Barclay James Harvest - Octoberon

Barclay James Harvest - Octoberon (1976)
Octoberon Gone to Earth
Octoberon - Barclay James Harvest Octoberon Gone to Earth - Barclay James Harvest Gone to Earth

 時代は1976年、既にロックの世界も淘汰されつつあり、何が売れるか何が売れないか、メジャーな音世界とマイナーな音世界の区別が何となく分かれてきて、シーンそのものはやや停滞気味でもあった時代、この時代を生き抜いたロックバンドはほぼ皆無とも言えるし、生き抜いたバンドは多分今では伝説扱いになっているバンドばかりのような気がする。それくらいにロックの成熟するスピードは早かったってことか、それでいて「ロックは死んだ」と謳われるワケで、なるほどなぁ…と思う部分もあるものの、あまりにも多様性に富んだロックが生まれてきたことでそれだけでも消化しきれない一時代だったことには楽しみしか覚えないのだが、そんな真っ只中にリリースされたどうにも中途半端な立ち位置にしか見えないバンドの作品。

 バークレイ・ジェームス・ハーベストの「Octoberon」というアルバム、邦題は妖精王。ハーベストを名乗りながらもポリドールに移籍したというユニークなバンドで、バンド名が先なのかレーベル名が先なのかよくわからんが、ま、大した問題でもなく、8枚目となるアルバム「Octoberon」をリリース。自分的には初期の叙情的で重厚なBJHのドラマ性が好きだったんで神秘性が失われたポリドール時代ってのはあんまりきちんと聴いていなかったんだけど、最近はあんまり長い大作を聴くよりは小曲的なものを好む傾向にあるので丁度良いかなってことでポリドール時代の作品をチョイス。

 いや〜、いままで短いポップ的な曲ばかりで構成されたアルバムというイメージしかなかったんだけど、何の何の、結構聴き応えのある中曲のオンパレードじゃないですか。バカにしちゃいけませんでした(笑)。っつうか、かなり名作の域に入っているかもしれん…。我と我が耳を疑いますが、やっぱりオーケストラとの融合感がハンパなくて、メジャーなバンドっつうのはこういう重厚感とアレンジや曲の持って行き方ってのがあるんだなぁ…とつくづく感心。ココのトコロB級バンドばかり聴いていたから余計にこういうプロ的センスに溢れるサウンドに感心です。ただ、1976年という時代を考えると難しかっただろうなぁ…ってのもあるが、精一杯の妥協がこのくらいだったのかな。このヘンから壮大なサウンドってのが嫌われていくからね。そうなるとBJHのお得意のパターンが封じられてしまうワケで…、ま、当時そんなことは思いもしないで作品をリリースしていって良い音楽を出し続けていたんだろうが。確かにね、美しいし重厚だし、安心して聴いていられるけど、やや冗長な感も否めないか…とアルバム丸ごと聴いていると思うけど、ま、そんなもんか。



Beggar's Opera - Act One

Beggar's Opera - Act One (1970)
Act One Pathfinder
Waters of Change - Beggars Opera Waters of Change - Beggars Opera

 ヤバイ…、英国ヘンなの好きの導火線に火がついてしまったかも??いや…一時期の流れに沿っているだけだと自分を信じながら結構セーブして走り過ぎないようにハンドリングしている今日この頃。自分で好きな物聴いて書いてるんだからセーブする必要なんて全然ないんだけど、何となくね、自分がそこに居座ってしまうのもちょっと避けておきたくて…まだまだ制覇してないから良いけどさ、やっぱり面白いよなぁ、このヘンの時代の英国のバンドの作品って。人脈辿ってもキリないし音楽性で聴いても千差万別だし、それぞれが切磋琢磨して新しい音楽の作り方とか捉え方とかをクリエイトしている時代でさ、それもロックの世界だけじゃなくてありとあらゆるものをモチーフにして取り込んでいるっつう姿勢が面白いんだろうと思う。今でもそういうのはあるけど、やっぱアグレッシブさが違うよ。

 ってことでBeggar's Operaっつうバンドのファーストアルバム「Act One」で1970年にリリースされたもの、もちろんジャケットはキーフによるサーカス劇団的な写真ではあるものの不気味な色使いがさすがの作品、そして左上にキラリとひかるヴァーティゴのロゴ♪騙されたと思って聴いてみるとわかるけど、ジャケットの印象は音を裏切りません。そのままサーカスみたいな音が溢れ出てきます♪喜劇的な要素を取り入れてオルガンを前に出しながら時代を先取りし、英国調のムードで包んでハイ、出来上がりっ!てな感じな作品なんでね、もうカラフル。かと言ってサイケデリックな音ではなくてあくまでもサーカス的なんで明るく楽しめる。そこにテクニカルなギターやオルガンが入ってきてロックしてくれるのもユニークな音作りで探鳥なビートってのだけじゃないからプログレに分類されるんだけど、こういうのってさ、やっぱコミックバンドだよな。だから上手い。Beggar's Operaって結局3枚のアルバムしかリリースしていなくて、3枚目の「Pathfinder」が有名なんだが、自分的には「Act One」が好きかもなぁ…。聴いてて幸せになるもん。

 FocusとかTraceとかNiceとかの系譜に位置する感じらしいけど、確かにね、そんな雰囲気があるのかもしれないけどもっと明るいしほんわかしている。殺伐感とかまるでないし、クラシック色もあんまりないし、見事なまでに独自の音世界を作ってるよ。こういうバンドこそもっともっと再評価されるべきオリジネイターだろう。ただ、あまりにもオリジネイターだったからか、モチーフにしたくても出来なくて、結局孤高のバンドになっちゃって伝説になったっつうパターンか。ま、でも、今でも普通にCDが買えるってことは評価されているのだろう。ロックの世界って懐深いなと思えるバンドです♪



Fruupp - Prince of Heaven's Eyes

Fruupp - Prince of Heaven's Eyes (1974)
Prince of Heaven's Eyes Modern Masquerades
It's All Up Now (Anthology) - Fruupp It's All Up Now (Anthology) - Fruupp

 多分同じ「F」のコーナーにあったからかフォーカスの後って何故かFruupってバンドがチラつく。その間にも色々なバンドがあるんだろうけど、どうしてかフループが出てきたので、ま、流れ的にやや異なるがいいか、といつもの如く適当に進めることにしたのだった。ホントはねぇ、いつもの事だけどこっちの方向に進む予定じゃなかったんですよ。頭の中ではあっちに行ってから…とか漠然とした方向性はあったんですが、何故か次々と異なる方向に進んでいくのはいつものことで、しょうがないから流れに任せてみます(笑)。多分どこかで元々思ってた方向に戻ることを期待して…。

 フループというアイルランドのバンドの1974年の傑作三枚目「Prince of Heaven's Eyes」です。4枚目の「Modern Masquerades」が名作として古くからCDがリリースされていたけど、他のアルバムは全然CD化されなくてアナログなんて見つからない時代だったから割と待ち望んでいたバンドのひとつだった。書評を読むとさ、これほどファンタジックな世界を表したバンドもそうそう多くないということで、しかもアルバム4枚も出していたバンドだから結構面白そうだな〜って想いがあったんだよね。同じようなバンドとしてはGreensladeなんかもそんな感じで羨望の眼差しだったけど、Greensladeは意地でアナログで集めたし(笑)。ただ、フループは見かける機会が少なかったのでなかなかそこまで意地で集められなかったなぁ。綺麗なジャケットなんだけどさ。

 その「Prince of Heaven's Eyes」というアルバム、聴く人に言わせれば一番の名盤とも言うアルバムで、それはもちろん聴き方の違いなんだけど、「Prince of Heaven's Eyes」はコケティッシュなくらいにドラマ仕立てで、もちろんファンタジックなのは言うまでもないんだけど、牧歌的なムードすらあるお伽話のようなアルバム。ここまでそんな雰囲気を音で表せるバンドはほとんどないし、聴いていてもまるで害にならないどころか幸せにすらなってくる。こういう感じがジェネシスとかには無くて…無くてって言うか、もちっと重くなっちゃうんだよね。その軽さというかフワフワ感がこの辺りのバンドの特徴で、メジャー級になれなかった要因かもしれない…言い換えればあまりにも英国的過ぎたっつうのかな。キンクスなんかはそのヘンが楽曲のレベルの高さでメジャー化したけど、その根っ子にはこういうバンドの音があるんです。テクニカルな話や小難しい話は一切なしに流れでてくる音世界をそのまま楽しめば良いアルバムで、ホントに気持ち良くなってきます。インストから歌モノ、展開からトータルアルバムとしての出来映え…結構なお話を作り上げているようで、宝探しに出た男の子が結局自分が一番の宝なんだってことに気づくというオチの付け方も英国的でユニーク。楽しいバンドだ。聴いて良かった♪



Focus - Moving Waves

Focus - Moving Waves (1971)
ムーヴィング・ウェイヴズ [Limited Edition] (紙ジャケット仕様) フォーカスIII(K2HD/紙ジャケット仕様)
Moving Waves - Focus Moving Waves Focus 3 - Focus Focus 3

 お?ウチのブログってフォーカスって書いてなかったんだ?先日Traceを教えてくれた方はTraceを聴くとフォーカスをイメージするってことを言っていたので、なるほど、そうなのか…とフォーカスが頭の中に残っていたんで、ちょいと取り上げようと思ってみてみると書いたことなかったみたい。まだそういうのたくさんあるんだろうと重いながらも、久々に聴いてみるかね、って気分になって良かった♪

 自分的にフォーカスと言えば1971年にリリースされた「ムーヴィング・ウェイヴズ」が代表的でして、ってか、これくらいしかまともに聴いてないかも。それもオランダを代表するプログレバンドとしてではなくてコミックバンドとして聴いてただけに近い(笑)。昔から今に至るまでコミックバンドってのは世界的にテクニカルな人が多くて、最近ではアニメタルUSAとかもそうだしさ、日本だと代表的なのはSex Machingunsとか筋肉少女帯なんてのがそんな感じ。ドイツだとラムシュタイン?とかさ(笑)。いや、まぁ、そういう意味でフォーカスってのはかなり違うんだけど、「ムーヴィング・ウェイヴズ」を聴いたことある人はもちろん知ってるんだろうけど、冒頭の「Hocus Pocus」でその意味はわかるハズ。なんだこれ?ってくらいハードロックなんだけど歌メロがさ…、ね、ヨーデルのメロディっての?よくわからんけど、確かに相当プログレッシブな感性によるアプローチの曲で、もうこの一曲しかイメージがない。まぁ、何枚もアルバム出してるから実力はあるしそれなりに売れていたらしいけどさ、アルバム丸ごと聴いても「Hocus Pocus」ほどのインパクトあるのはなかなかない。強いて言えばThe Crazy World of Arthur Brownの「Fire」くらいか。それくらいインパクトあるハズ。

 えっと、脱線しまくってるけど、フォーカスってのはオランダのプログレバンドで、その「Hocus Pocus」を除けば叙情的で正しくプログレ的な曲が並んでいて名盤と言える出来映えに仕上がっているのが「ムーヴィング・ウェイヴズ」だ。特にB面を制する「Eruption」はVan Halenのアレの元ネタ…なんてのは嘘でして(笑)、いや、でもそれくらいヤン・アッカーマンのギターは正確無比にジャズ・クラシックロックしているプレイが聞けます。そんな大作で聴き応えも十分。2曲目の「Le Clochard」なんてのも叙情的なヤン・アッカーマンのクラシックギタープレイで聴かせてくれます。基本的に美しい音色を基調とするバンドなので重くもなく害もないテクニカルなサウンドを楽しめるバンドで、そういう意味では確かにTrace的かもしれないな。納得。ただ、どうしてもあの一曲の印象が…(笑)。それを超えた人はフォーカスの本質に目覚められると想います。うん。



Trace - Birds

Trace - Birds (1975)
Birds トレースの魔術

 Twitter上での会話から教えてもらうバンドやアルバムってのももちろんいくつもあるし、会話しなくても密かに「へぇ〜」なんて思ってるのも多かったりして結構聴くモノや挑戦したいな〜ってものには事欠かない。ただ面倒なのは自分のブログではなんとなく繋がりネタで成り立っている傾向が強いので「へぇ〜」って思っても即座にその流れに入れられないってのもあるんだけどさ(笑)、ま、その辺は変幻自在に書きまくれば良いから自分で自由に書いているブログってのは楽だね。縛りがないから気分次第でどうとでも書けるもんね。いや、別に物書きが仕事じゃないからそういう束縛もないんだけど、改めてブログっていう発信ツールの気楽さを感じただけです。

 ってことでTwitterで教えてもらって思わずぶっ飛んだ傑作、Traceというオランダのバンドで、1975年にリリースされているセカンドアルバム「Birds」です。いや〜、昔だったらアナログ探しに行っても普通に売ってなかったんじゃないかなぁ、わかんないけど。それが教えてもらってすぐにYouTubeで試聴して「うわ〜!」ってなって、その後すぐにCD買うなりDLで買うなりできるってスゴイ時代だよな。こんなに便利な時代って…コレクター的には問題あるんじゃないか?とか思うが(笑)、ま、やはり音楽は中味なのでまずは良し、と♪

 最初の「Bourree」ってので驚いたんです。何じゃこりゃ?って。鍵盤?ギター?ギターだよな?へぇ〜、ハイテクらしく聞こえるけど結構ベタなフレージングだったりするのが70年代のオランダ的かもしれないけど、その辺Focus的って言われていた所以かなぁ。そして気に入ったのでその「Bourree」を何回か聴いてて、聴きやすさに気づいてアルバムに走ったのだが、EL&Pのギターバンド版みたいな感じでしっかりと存在していあんじゃないですか、こういう音が。まだまだホントに知らない世界はたくさんあります。英国はかなり突っ込んで聞いたけど他国はそれほどでもないからな…。んで聞き流しているウチにバイオリンの美しい音に耳が持っていかれるんだが…、この「Birds」というアルバムではエディ・ジョブソンダリル・ウェイが参加しているようで、いや〜、バイオリン聴いてエディ・ジョブソンダリル・ウェイってわかる自分ってスゴイ!ってなハズもなく、良いバイオリンだなぁ…って思ってたらエディ・ジョブソンダリル・ウェイだったってことです。そういえば教えてもらった時もそう書かれていたな…。

 B面は22分の大曲で正にプログレッシブな感じだけど結構軽いので聴きやすいと思うし、楽器やってる人なら多分全然平気に聴けるだろうな。アンサンブルはジャズ的なので構築美とかじゃないけど音色の綺羅びやかさが好み。ただ、泥臭い部分がまるで見当たらないので底辺にブルース・ロックがある人は多分ちょいと聴きモノにしかならないかも。歌もないしね。そういうの考えるとEL&Pのヘヴィさってスゴイな。ま、そんなのと比べてもしょうがなくて、Traceというバンドって面白さはしっかりと聴ける作品です。まだまだ聴きが足りないので何ともここまでしか書けないけど、コレ、ジャズ聞いてるんだっけ?クラシックだっけ?って思うくらい幅の広いサウンドです。



Carl Palmer - Working Live 2

Carl Palmer - Working Live 2 (2004)
Working Live 2 Working Live V.1
Working Live, Vol. 2 - Carl Palmer Working Live, Vol. 2 Working Live - Volume 1 - Carl Palmer Working Live - Volume 1

 ちょっと前に英国ロック系を書いていたんだけど、その時に裏コメントでこんなんありますよ〜と教えていただいて、へぇ〜、まだまだ自分の知らない世界とか情報すらも聞いたことないのがたくさんあるんだなぁと改めて思った次第で、こんだけブログ書いて音を聴いててもこういう面白いメジャーなものを知らなかったってのはやっぱり正しいリスナーではないんだろうなと。もちろんEL&Pはそれほど入れ込んで聴いていないリスナーではあったんですが(笑)、なんつうかね、昔から思ってたんだけど初期のEL&Pってハードロックなんだけど鍵盤だからエッジが足りなかったんだよね、自分的には。そういう音そのものの違いでハマり込めなかったっていうだけで、やってる音楽はもう面白〜って感じだし、熱いしさ、カッコ良いので好きなのは間違いない。ファースト「Emerson Lake & Palmer」とかギターだったらな〜絶対カッコ良いのにな〜とか思ってたもん。

 そしたらですね、何とも意外なトコロであのカール・パーマーが21世紀になってからEL&Pを新たなる解釈で演奏するんだっつうことでトリオバンドが組まれたようで、待望の鍵盤=ギターに置き換えた、更にEL&P楽曲をライブで演奏しているのだ。そんなライブアルバムが今のところ3枚リリースされているようだが、3枚目の「ワーキング・ライヴ Vol.3」はややネタ不足なのかスタジオ録音モノもあるってことらしい。そして1枚目の「Working Live V.1」はEL&Pの代表作達ではなくてやや実験的ニュアンスの強い「ELP四部作」あたりからの選曲ってことで何となく馴染みも薄いのでパス。そして待望の二枚目「Working Live 2」が一番期待通りの音だろうと言うことで聴いてみたワケです。

 2004年のリリースのライブアルバム「Working Live 2」、メンバーに知られている人はカール・パーマー以外はいないと思うのだが、それよりもさ、出てくる音が面白い。ホントにEL&Pのハードロックを鍵盤じゃなくてギターでやってて、かなり変態的。鍵盤も交えて4人でやるというアイディアもあっただろうけど敢えて3人でやってるところが面白くて、カール・パーマーが狙った通りにEL&Pの楽曲に新たな息吹を与えていると言えるね、これは。EL&Pに足りなかったンボーカルという要素はやむを得ないとして、馴染みのある楽曲群のギターって…、へぇ…、反対にキース・エマーソンの特徴とか凄さとかわかっちゃったってのも大きいんだが(笑)、そう来たか〜っていう面白さがついついじっくりと聴いてしまうのだった。このギタリストさん、ショーン・バクスターさんかな?完全にジャズ畑の人だろうけど、しっかりとハードロックも弾いているという起用さで、それほど上手いとかリズミカルとは言えないカール・パーマーのロックドラムにしっかりと合わせて目立っているのが良い。と思ったらしっかりと三人の共作の新曲も入っててモロにロックジャズしてる。ほほ〜、それでクラシカルな曲までやるとは…技術力とはスゴイものだ。

 「Working Live 2」はそんな変わった楽しみ方が出来るアルバムだったので何気にまた「Working Live V.1」「ワーキング・ライヴ Vol.3」も聴いてみりょうかな…などと思うのだが、その前にEL&Pも色々と制覇しておかないといけないな、などと初心者的なことを思ってみるのだった。



Fastway - All Fired Up

Fastway - All Fired Up (1984)
All Fired Up Fastway

 そうこうしているウチに時代は流れ、本家本元のmotorheadでもお家騒動が始まったのか、ギターのエディ・ファスト・クラークがバンドを抜けてしまった。そして組んだバンドはUFOのピート・ウェイとのジョイント、そこにハンブル・パイのジェリー・シャーリーも参加してこれはこれは…なんて気運だったようだけど、ピート・ウェイがオジーに呼ばれてそっち行っちゃったもんだからアララ…となったものの、そんなことくらいじゃエディは引き下がらなかった。そのままファーストアルバム「Fastway」をリリースしてLed Zeppelinの再来!という嬉しいのかありがたくないのかわからない名誉を冠に付けながらの作品になった。勢いを落とすことを知らないさすがファスト・エディは即座にセカンドアルバム「All Fired Up」を制作するのだった…。

 1984年にリリースされたFastwayのセカンドアルバム「All Fired Up」。う〜ん、当時良く見かけたけど全然聴かなかったなぁ(笑)。それよりも刺激的なのが他にいっぱいあったからか、その中に入ると割と地味なアルバムっつう印象で、あまり記憶に残ってなかった。ただ、時間が経っていって、何度となく聴いてみるかな…って時には結構渋い感じに聴こえてきて悪くないかも、と思うくらいにはなった。今回もまた久々に聴くことになったんだけど、「へ?こんなに良かったっけ?」って思ってしまったもんな。ただ、その「良い」ってのも何つうか…何度も聴く良さじゃなくて英国的なハードロック風味とリフと音の在り方とかそんなトコロ。ファスト・エディのギターは残念ながらさほど興味の対象にはならなくて、「All Fired Up」ではやっぱりボーカルのデイブ・キングの存在感が一番かな。もちろん楽曲のヘンなリフの作り方とか確かにZeppelin風なリフ作りは今じゃあまり聴かないけど、Fastwayというバンドの一つの個性だとは思うもんね。ジェリー・シャーリーのドラムも結構ドタバタ系でブルースルーツだから好きだしね、そう考えたらかなり良い面々による良いバンドなんだ。1984年にもなってるのにオーソドックスな古いハードロックのパターンを作っているバンドだったのかもしれないな。

 ん〜、面白いことに今回「All Fired Up」を聴いて頭にグルグルと回っているのはThe Answerという最近のバンドの音だ。これThe Answerと同じじゃないか?ってくらいに歌のコブシとか声質とかリフの出来上がりとか曲調まで似ててさ、まぁ、実際はThe AnswerがFastwayにクリソツなんだけど…、へぇ。やっぱり英国人がブルースを根っこに持ってZeppelinのカッコ良さをやろうとするとこうなるのかな、って思った。そんな佳作なアルバム「All Fired Up」なんだけど、やっぱり時代がズレていたのが残念で、そのまま失速していってしまったのでした。

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Tank - Power of Hunter

Tank - Power of Hunter (1982)
Power of Hunter (24bt) Honour & Blood (24bt)
Tank: Live and Rare - Tank Live and Rare

 ただ単にサウンドが似ているだけとかだったら多分速攻で飽きられてメディアからも相手にされず歴史にも残らないバンドにしか成り下がらないんだろうけど、そうはならない個性がきちんと際立っていればリスナーには支持されるもんだ。音楽の世界って不思議なもんでさ、誰かが最初に出てくると似たようなのがゾロゾロと出てきては消えていく構造になってて、それはもう何十年も前から同じで、それがブームって言われたりするんだけど、ホントは元々そういう音を出していたバンドなのか、即席でそういう音を出すようになったのかよくわからない。でも、日本でも世界でもそういうシーン形成が多くて多分今でもそうなんじゃないかな。ちょっと前にローファイなの聴いてる時もそんなのが並べてあったし。ま、その方が売りやすいっていう理由ならわかりやすいんだけど、同じ頃に同じような音を自発的に環境的に出しているバンドが多数出ているんだとしたらそれはそれで面白いなとは思う。

 motorheadの舎弟バンドとして出てきたワケでもないけど、その攻撃性と疾走感と何と言ってもダミに歪んだ歌声が舎弟分と言われるのだろうTankの1982年にリリースされたセカンドアルバム「Power of Hunter」です。ファースト「Filth Hounds of Hades」もインパクトあったし4枚目の「Honour & Blood」は超名盤なのは間違いないし、その間の作品だってもちろんTankなんだからカッチョ良いハズなんですよ。ただ、恐ろしくジャケットが地味なのが目立たない大きな理由なんじゃないだろうか。サバスのイメージでも狙ったのかなぁ…。それはともかく、ダムドのアルジーがやってるっつうのがいつまで経っても違和感あって、不思議な感じがするんだよな。ダムドったら思い切りシンプルなパンクから見事にニューウェイブの世界を作り上げていったバンドだし、もちろんそこにはアルジーはいないんだが、そんなイメージのバンドと一方のTankはゴツゴツの薄汚れたロック路線で、全然違う。シンプルな音の作りとチープなサウンド、メタルとは言えないストレートなサウンドにダミ声で攻撃的に聴く者を威圧してくるサウンド、正しくmotorhead直系と言える音で、レミーとアルジーの接点が不思議で面白い。

 「Power of Hunter」は初っ端聴いてみればわかるけど、全然地味でも何でもないアルバムで、やや単調になるキライはあるけど何となく頭振ってる自分がそこにいるんじゃないだろうか。速すぎる音じゃないけどパワーが詰め込まれていて何かを捨て去っているようなエネルギーを聴かせてくれるサウンド。Tankもテクとか関係なくってバンドでゴリ押ししてくるタイプだね。最近は難しいこと考えずにこういうサウンドのエネルギーに身を任せるのが心地良くなってきてるかな(笑)。



Girlschool - Hit and Run

Girlschool - Hit and Run (1981)
Hit & Run: Revisited デモリション(紙ジャケット仕様)
Hit and Run (Bonus Track Edition) - Girlschool Hit and Run (Bonus Track Edition) Demolition - Girlschool Demolition

 妹分を先に紹介しておくかな…ってことです(笑)。もともとのバンドの音をレミーが気に入って妹分的な音になったってことなんだろうけど、ここまでmotorheadにならなくても…っていう気もするんだが、新鮮で好きだったんだろうな、こういう音。真似るにはちょいと気合が必要だけど見事に妹分として恥じない気合の入った音を出してくれているガールスクール。リアルな時は多分聴いてないと思う。こんなにかっちょ良い音って知ってたら聴いてただろうけど、当時はまだまだそんなに情報が多くなかったし聴きたいものもたくさんあったから後回しだったなぁ…と。結局随分経ってから聴いたのでした。

 1981年にリリースされたセカンドアルバム「Hit & Run」。motorheadとのコラボも実現した直後のアルバムなのかな?今時のボーナストラックにはそいつが入っているようだが、自分が聴いてるのはもちろん昔のアナログからでした…。しかしまぁ、アルバムに針を落とすとこれまた爆音なサウンドが流れてきて、あれ?俺motorhead買ったっけ?って思うような音で驚く。すぐに可愛らしい声で歌が始まるから安心するんだけどさ、見事な音の似せ方だな〜とか。似せてるワケじゃなくて多分こういうパンクとハードロックの合いの子的な音を作りたいムーブメントのひとつだったんだと思ってて、その結果NWOBHMの世界が丁度同じ頃に出来上がってきているんだからその一環とも言えるだろう。やはりmotorheadがその先陣を切った部分大きいんだろうな。今となってはIron Maiden的なHMとmotorhead的なHRがNWOBHMの方向性になってるってのがわかるもんな。そのIron Maidenだって初期はmotorhead風にパンクに近い部分もあったワケで、そうするとこのGirlschoolも妹分としてというよりも、しっかりとNWOBHMの一連のバンドと同じくシーン形成をしているバンドとして聴けるワケで、う〜ん角度変えると面白い聴き方できるものだ。

 しかしこの頃ってのはアメリカからはランナウェイズがいて、ポップスではノーランズとかがいてプリテンダーズなんかも出てきて、そこにガールスクールっつうのもいて、まだまだ特殊なお姉さま達だけがスターになれた時代だったのかもしれん。そのヘンの走りもこの頃だな。さて、アルバム「Hit & Run」はタイトル通り良作佳作が揃っているアルバムで、決して浮き足立つことなくベタにあの世界のロックを女だてらにプレイしているところが時代考慮の上の見事さで、そこに軽快なサビをきちんと持ってくるのも商業的にしっかりと抑えている。プレイそのものの巧さなどはさほどでもないけど、かなりイケてるのは当然か。ヘタじゃ何もできないもんな。「Tush」って…あの「Tush」だけどさ、motorheadの「Louie Louie」と同じく見事なカバーで基本がしっかりしてるってことがよくわかるナイスな一曲。今はこういうスタンダードなロックの音を出す女性っていないしね、皆もっと極端になってるからさ。そういう意味ではかなり突出したバンドなのは確かだ。かっこ良いな。今時の草食系はこういう音を見習ってほしいもんだ。



motorhead - overkill

motorhead - overkill (1979)
オーヴァーキル エース・オブ・スペーズ
オーヴァーキル (Deluxe Edition) - Motörhead オーヴァーキル (Deluxe Edition) エース・オブ・スペーズ (Deluxe Edition) - Motörhead エース・オブ・スペーズ (Deluxe Edition)

 さて、やっぱり男はロックです。それもRock'n Rollです。もちろんハードロックでも良いです。いや、そういうことにこだわらなくて、とにかくロック、誰が見てもロックです、っていうのが世の中にはたくさんいて、日常でも普段どこに生息している人達なんだ?っつうロックな野郎や姐さん達を見かけることもあり、多分そういう世界ってのは日常とは異なる空間なのだろう。そこに入れなかった時点で自分はロックじゃないんだろうなぁとか大人になってくるとわかる。入れる人は最初からそこにいるんだから。まぁさ、例えばレミーみたいに生きれるかい?ってな話だ。そういえばちょいと前に映画もやってた…ってかやってるのかな?よく知らないけど、映画になるくらいの男ですよ、レミーは。色々な話題はあるものの、その大元はHawkwindに端を発していたので、こないだ取り上げていてね、やっぱこのヘンにも行きたいななんて思ってて、一気にギアをこっちに切りました(笑)。

 1979年のmotorheadになってから二枚目のアルバム、「オーヴァーキル」。もう、motorheadってったら「エース・オブ・スペーズ」か「オーヴァーキル」ですね。そのままの勢いで今でもヨーロッパで大人気を博しているというから凄い。しかしね、久々に「オーヴァーキル」を聴くとさ、身が引き締まります。とにかく爆音とはこういう音を言うのであって、それは金属音じゃないんだよ。ナチュラルな歪みサウンドなんだよ、それでも爆音でロックはうるさいっていう定義のままの音で、多分それ以上な爆音。なんてったってボーカルまで歪んでるからな…(笑)。とにかくモーターヘッドの「オーヴァーキル」を聴いたことのない人は今ここでYouTubeででも聴いた方が良い。音楽の趣味が…とか見た目がとかそういう次元を全て超越したロックな男のロックな音だここにあるから。大体レミーってベースボーカルなんだから本来こういう爆音になっていったのはレミーだけの発案でもなく、この三人だったから出来た音なんじゃないか?っつうのもある。もっともレミーも普通にギター弾けると思うけどさ(笑)。

 アルバムとしての「オーヴァーキル」を語るっつうのはなかなか…どうしてもシングルとしての「オーヴァーキル」のインパクトが強すぎて、それがしかも最初に入ってるからもうブチ切れるワケですな、そこで。他の曲のクォリティとか出来映えとかの全てを超越した曲だからね。でも、その勢威でアルバムを通してきいてみればなるほどmotorheadの音でしかないし、こんな音はそうそう出せるもんじゃない。子分のバンドにTankとかGirlschoolとかいるけどそういうのはやはり子分でしかない。親分のこの迫力はタマラン…。なんかさ、自分が強くなった気がするんだよね、「オーヴァーキル」聴いてると。自分がレミーになれるような感じで…、そういう夢が今でも見れるエネルギーを持ったアルバムだからさ、ロックだよ、やっぱ。気が大きくなってきた(笑)。

 ん?2CDデラックス・エディションが出てるのか?色々とオマケが入ってるみたいだなぁ…。

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Third Ear Band - Third Ear Band

Third Ear Band - Third Ear Band (1970)
天と地 火と水(紙ジャケット仕様) Lost Broadcasts [DVD] [Import]
Live Ghosts - Third Ear Band Live Ghosts

 サイモン・ハウス繋がりで…なんてバイオグラフィ的に思いついて且つあちこちで見かける形容詞として出てくるバンドがThird Ear Bandっつうのでさ、昔から苦手なバンドのひとつなんだよなぁ、このThird Ear Bandって(笑)。結局全アルバムとも聴いてるんだけど、どうにも何度も聴く気がしない音ばかりが出てきてて、どれも凄くレベルが高いのもわかるし音楽的に凄く高尚だってのもわかるんだけど、ロックのフィールドで語られるものでもないし、プログレでもない。民族音楽と言うほどどこかの民族の音楽じゃないし、そういう意味で凄く唯一無二の存在感なのでロックのフィールドで語られるしかないのもわかるのだが…と苦手意識なりに再挑戦してみるのでした。

 1970年にリリースされた実はサイモン・ハウスが参加する前の二枚目のアルバム「天と地 火と水」でして、これもまた話題になります「空気、土、火、水」というテーマに基づいたインストものが延々と続くという代物です。パッカションと、オーボエ、リコーダー、バイオリンにヴィオラ、そしてチェロという楽器で構成されているバンドの布陣を見るだけでも到底ロックじゃないってことはわかるだろうけどさ、どんなモノのプログレ本を見てもThird Ear Bandをケナしているのは見たことがない。とにかくこれぞ、というような取り上げ方をしていることが多いからやっぱりこういうのを理解できないとプログレとか聴けないんかなぁ…と少年心に思ったものだ。

 でもやはり、こういう呪術的な雰囲気すら漂う高尚な音楽は自分のライブラリにはあっても聴く方ではなくコレクションしておくだけのものだなということに気づいた。もちろん流していれば心地良くなるのもあるし、多分どこかでエクスタシーを感じるようなものでもあるんだろうけど、なかなかそこに入り込むまでがねぇ…。下手したら若い頃の方が入り込めたかもしれない。今の時間の流れに生きていると、こういうものをじっくりと時間をかけて血肉にして取り入れて日常化させるってのはちょいと無理だなと。そういう時間が取れる方はかなり面白いサウンドだし、緻密な作りになっているのでこういう音使いを楽しんでいけるんじゃないだろうか。しかしホントによくわからん世界だ…。

 んでアマゾン見てたら、「Lost Broadcasts」っつうのが出てて、これって未発表ラジオライブの模様の映像化か?と。やっぱり発掘音源も出てくるくらいのバンドなんだと改めて思ったのと、ライブでこんなんできるのかい?という不思議と両方…。



High Tide - High Tide

High Tide - High Tide (1970)
High Tide Sea Shanties

 サイモン・ハウスという人の名前を最初に知ったのは多分David Bowieのライブ盤「Stage」だったんじゃないかな。もっともその前にサイモン・ハウスって人の名前を何かで見かけたから「ん?」って思ったのかもしれないので何が最初だったかはわからないか…。それでもさ、Bowieのバンドに入るくらいなんだから腕は確かなんだろうってことで、あまり超メジャーなバンドやアーティストとB級系のバンドの面々がクロスオーバーすることって多くないからその中では珍しい経歴を辿ることになった人なんだと思う。B級のままでいてはいけなかった人ってのか…。それに特技がバイオリンと鍵盤ってのもロック界では割と希少な人材なので大いに発揮する場はあったと思うのだが、それでもフロントにバイオリンを持ってきたバンドではなくて、サポートメンバーに甘んじたってのは本人の性格だろうか。そのサイモン・ハウスと言えば自分的には今はもちろんHigh Tideというバンドになる。

 1970年にリリースされたセカンドアルバム「High Tide」ではファースト「Sea Shanties」に比べてみれば圧倒的にバイオリンが全面に出てくる印象が強くて、ファースト「Sea Shanties」の超絶ヘヴィ圧巻バンドの音からはかなり知性を持った集合体として進化しているみたい。凄く久々に聴いてるな、これ…ってかHigh Tideそのものも久々だからファースト「Sea Shanties」も印象だけで書いてるんだけど(笑)、最初に聴いた時は怒涛のヘヴィロックの洪水が流れこんできたかのようなバンドで、しかも60年代末にこんなバンドがあったのか!ってくらいの衝撃だったんでね、立て続けにセカンドの「High Tide」も聴いていたワケです。っつうか当時漁っていた頃は凄く怪しい海賊盤紛いのCDで「Sea Shanties」「High Tide」の二枚とも1CDに入ってたやつで…、アナログ落としの音ってのもあったからかヘヴィだった(笑)。その後に何度かはCDがリリースされたりボーナストラック追加されたりとそれなりに需要があったようで、今でもちゃんとCDで手に入るバンドであるのは素晴らしい。

 さて、ヘヴィさが衰退したというワケではなく、相変わらずダークで重苦しい音を出し続けているバンドではあって、音楽性の底辺はサイケとブルースになるのだろうか、ドラムもドタバタしててハネることのないノリ、またハネることのないバイオリンという楽器があってベタ〜にベースが這いつくばっているバンドの音で、しかも4曲しか入ってないアルバムでさ、とにかくフリーインプロビゼーションが中心の音作り。構築美は皆無だけど臨場感という意味ではかなりのテンションがある。ここに若干の展開と構築美があればかなり驚くべきバンドになったのだが…。それでも「The Joke」とか突如としてほのぼのとした牧歌的なサウンドが出てきたりするとやはり英国の性なんだな、などと感じてしまう曲もあるので捨てられない。ちょいとクセになる音ではあるな、やはり。



Hawkwind - Hall of the Mountain Grill

Hawkwind - Hall of the Mountain Grill (1973)
Hall of the Mountain Grill Space Ritual
Space Ritual (Remastered) - Hawkwind Space Ritual (Remastered) Space Ritual, Vol. 2 - Hawkwind Space Ritual, Vol. 2

 スペイシーなロック世界を変幻自在に固定観念に囚われることなくプレイし続けたバンドのひとつにホークウィンドってのが出てきて、ご存知motorheadのレミーが在籍していたバンドってことで知られるんだけど、バンドそのものもレミーの存在云々ではなくても話題性を持っていたと思うし、英国ロック史の中でも異端な存在感を発揮していたんじゃないかな。今となってはレミーの、という形容詞は外せなくなっているけど、それをきっかけに聴くファンが増えればそれはそれで新たな世界観を提供できるんだろうからね。自分的にはそんなにスペイシーなロックって惹かれなかったんだけど、Hawkwindの数枚のアルバムはやはり傑作として語られているのもあってプログレの延長という路線とレミーのいたバンドっていう意味で聴いていたかな。前者でも後者でもピンとこなくて余計な形容詞があるからいけないんだ、と言うことに気づいてからのHawkwindは純粋に英国サイケの王道だ、として聞けるので面白い。

 1973年にリリースされた5枚目のアルバムにしてスタジオ盤では多分最強のアルバム「Hall of the Mountain Grill」だ。当然ながらレミーもブイブイとその存在感を示しているけど、バンドとしてのHawkwindの凄さ多様さ奥の深さ幅の広さなどなどを掘り下げまくった一枚でもあり、それでいて従来のHawkwindが持つスペイシーなハードさというのもあるのでファンを裏切ることもなく変化していってる作品。そのど真ん中にいるのが新加入のサイモン・ハウスというヴァイオリンと鍵盤を弾く男。どうしてヴァイオリンを弾く男は鍵盤(メロトロン)も弾きこなす男が多いのだろう?きっと根っからの音楽家だから鍵盤は普通なのだろうけど。そんな純粋な音楽家がこんなヘンなサイケ集団のホークウィンドに加入してしまってメロトロンによるプログレッシブな主張を始めてしまったのだが、それを単純にコレまでのバンド構造にプラスオンしているところが凄い。普通はその分どこかが削られていくのだが、「Hall of the Mountain Grill」では見事にプラスオン。誰かの出番が減るとか音楽的に損失があるのではなく純粋にプラスオン。メロトロンってやっぱりこの時代の産物でさ、強烈にメロトロン色を発揮してしまうんで結構危険な楽器なんだよな。スピード感なくなるしさ。ところがそれをものともしないHawkwindの姿が聴けるのが「Hall of the Mountain Grill」だ。

 最初はハードなギターとスペイシーな空間のサウンドで攻めてきてメロトロンやバイオリンもちょろっと紹介。この一曲目の「The Psychedelic Warlords」でハマった人は多いんじゃないだろうか?カッチョ良いです。そこからは意外とプログレッシブ&叙情性すら感じさせるメロトロンなどが続き、恒例のドラッグ&スペイシーなサウンドが出てくる…「You'd Better Believe It」ってサイモン・ハウスが加入した頃のライブバージョンだそうで、なるほど前作「Space Ritual」の雰囲気がたっぷりと残されている曲で心地良い。Hawkwindって結構メンバーの主張も強かったようで…そりゃまぁこれだけの放蕩者たちの集まりだから当たり前なんだろうけど、しっかりとそれぞれが個性を出すかのように曲作りや歌に参加しているという面白さ。アルバムタイトルにもなったカフェの歌「Hall of the Mountain Grill」ではしっとりとサイモン・ハウスが音楽家としての器量をオーケストレーションで聴かせてくれるのだが、そんな余韻が無残にも次のレミー快心の一曲「Lost Johnny」でぶっ飛ばされる。歌にギターにベースにレミー一色で作られただけあって、余分な装飾音が邪魔に聴こえるんだけど、面白いのはHawkwindで演奏しているからか、やっぱりサイケデリックな雰囲気に仕上がっているってとこだ。やっぱりmotorheadとは違うね。それにしても何とも充実した作品じゃないか。

 不思議なことにHawkwindってそんなバンドなんだ、と思う割に音楽性からかもの凄いロックを感じるというものではないというのが面白くて、ちょいと器用なロック好きのバンドみたいな感じなんだよね。多分メンバーは全員恐ろしくロックなハズなんだけど(笑)。割とHawkwindをど真ん中で聴いていたことはなかったので、今回またじっくりと聴けて良かったなぁ。気分を選ぶけどこんだけの名作ってなかなか出会えないから面白かったもん。

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Nicholas Greenwood - Cold Cuts

Nicholas Greenwood - Cold Cuts (1972)
Cold Cuts 宇宙の船乗り歌+2
Cold Cuts - Nicholas Greenwood Cold Cuts

 先のKhanやCrazy World of Arthur Brownでのベースとボーカルプレイが実に際立った感触を味わえたプレイヤー、ニック・グリーンウッドのソロアルバムっつうのまで出ていたのは知っていたが、音は手に入らなかったので今の時代らしく簡単に手に入れてみた(笑)。もうさぁ、こんだけ簡単に音が聴けるとなるとホントにこれまでのコレクションとかレコード探しに費やした時間とか一体なんだったんだ?って思うよな。本質的に音楽を聴きたいという欲求だけで考えれば、という意味だけどさ。アイテムとしての価値や見つけた時のワクワク感やハンター的な嗜好はネットでDLでは味わえないもんね。聴きたいものがすんなり聴けるのはありがたい話なのでそこはまぁ、恩恵に肖って、またいつかレコードを見つけてみよう、みたいになるかな。ん?CD出てるのか、もちろん…。

 1972年リリースのニック・グリーンウッドという無名のベース奏者のソロアルバム「Cold Cuts」。趣味悪いジャケットも個性的で悪くないと思ってしまう自分がいるんだが、どうよ。ところでKhanのアルバムが1971年の作品で、この「Cold Cuts」は1972年の作品ではあるけど実際にはこのソロアルバムの方が制作が先に始まっていたとか…。そんなことでKhanとメンツが被るのは元より、これだけのクォリティの作品を生み出せる人がわざわざ自分のソロ作品をほったらかしてKhanに参加したってのが面白い。欲がないっつうか…。しかもこの「Cold Cuts」というアルバムはリリース当初はまるで無名のレーベルからひっそりと趣味的に発売されただけのようで、そのスジでは超レアアイテムだったらしいが、それはコレクターからの検知であって、アルバム制作発表する側からしたら売りたかっただろうにもったいない。だからこそKhanの方に参加して稼ぎに行ったのかもしれないが…。

 そんな背景はともかく、「Cold Cuts」は名盤です。これは見事に中途半端な英国のなんつうのか…プログレでもないしメジャーでもないし、ホントに例えようのないロック。カンタベリーでもないし…、ベースラインは歌っているしオルガンは強烈に良い音しているし、ドラムももちろん安定的に手数は多いし、歌だって湿った英国の男歌で、何とも形容し難いんだが、だからこそ売れなかったってのはわかるが(笑)、英国ロックファンならおそらく気に入るであろう作品。今の時代にきちんと陽の目を見ているってことでその価値はわかるんだが、いや〜、面白いな。



Gong - Flying Teapot

Gong - Flying Teapot (1973)
Flying Teapot Angel's Egg
Flying Teapot - Gong Flying Teapot Angel's Egg (Remastered) - Gong Angel's Egg

 はて、スティーブ・ヒレッジと言えば、普通はゴングというバンドを連想するのかな?普通…普通…普通ってなんだ?意味ないか(笑)。なんてことはない多数決で決められることが普通なのかもしれないが、まぁ、自分的にはスティーブ・ヒレッジっつうと「」なんだけど、まぁ、ゴングでもいいや。それもどっちかっつうと超絶テクニカルフュージョン集団になってからのゴングのイメージなんだけどさ、それがまぁ、その過渡期にはまるで似つかわしくもないふざけたアルバムを作っていて、そのメンバーの一員でしかなかったというので軽く驚きさえするものだ。ゴングの歴史はもう自分なんかでは語り尽くせない程の長さと複雑さを持っていて、最初期のデヴィッド・アレンが仕切っていた頃のサイケデリック&スペイシーなゴングから超絶集団への変革、一方ではお遊びとしか思えないようなアレンのゴングシリーズもあったりしてまるでワケがわからない。なのであまりハマらないようにしていたんだけど、聴くと面白くてねぇ…、ハマります(笑)。ザッパ好きな人は多分好きになるはずで…こんな世界をフランスから出てきたバンドがやってましたったことです。もっともデヴィッド・アレンはオーストラリア人のヒッピーでして英国に来ていた時にSoft Machine組んでフランス行って帰れなくなってそこでバンド組んだのがゴング。ワケ分からない人です(笑)。

 さて、1973年のゴングの有名な「ラジオノーム・インビジブル」シリーズの第一作目となる完全にかっ飛んだアルバム「Flying Teapot」です。この期「Angel's Egg」「You (Radio Gnome Invisible, Pt. 3)」と続くんだけど、どんどんデヴィッド・アレンの居場所がなくなっていくのがわかる過程とも言えるこのシリーズ、やっぱり最初の「Flying Teapot」が一番面白いよな。ヒッピー精神そのままの音世界でして、いや、内容はかなりの創作物らしくアレコレと話が繋がっているみたいなんだけど自分はもう日本盤なんて手に入らない時に音が聴きたくてレコードを探して買ってたので何を歌っているものなのかよくしりません。今の時代は便利でしてね、ようやくこういう内容だったのか、ってのがアチコチ書かれているのが嬉しいよね。やっぱりヘンなアルバムだったのが確認できたってワケだ(笑)。

 いや〜、これはもうさ、スティーブ・ヒレッジだからどうだとか、ここでピエール・ムーランがいるかどうかわからんけど、のドラムがどうだとかそういう次元は軽く超えていて、明らかにデヴィッド・アレンのラリった頭の中の世界が描かれている。ここまで音って作れるのか?ってくらい見事なぶっ飛びの音世界で、久々にこの世界に触れたけどハマれるわ〜(笑)。これがさぁ、不思議なことに辛くないんだよね。軽いっつうか、おふざけとも言えるんだろうけど「聴くぞ!」とか「延々と続く…」とかつらい思いを一切しなくて普通に流しているとフワフワしてくるんだよ…ってそれ、危ないんじゃね?ってくらい。宇宙的っつうよりももっと神秘的な感じでそれでいて滅茶苦茶フザけていて現実的に遊んでいる不思議なアルバム。バンドの出来映えとかそういうのを期待するんじゃなくて、物語と音と世界と頭の中が一緒くたになって出てきた表現の音、てな感じです。大体さ、ジャケットからして意味不明でしょ?これがそのまんまの世界。



Khan - Space Shanty

Khan - Space Shanty (1972)
Space Shanty (Reis) Cold Cuts

 カンタベリー人脈の深さと広がりは到底普通には整理できないもので、自分なんかはもう全然グチャグチャになってしまっていて、まぁ、どこからどこまでをカンタベリー人脈と語るのかもよくわからないけど、音を聴くと「ん?」ってのはあるので、自分的感覚ではそういう線引きがカンタベリー路線ってことにしてある。そもそも今回のKhanを持ち出して来たのは2つの理由によるもの。ひとつはすっかり忘れていたけどKhanのリズム隊はCrazy World of Arthur Brownのメンバーだから、本ブログの流れ上にあったんだ、ってこと。もうひとつはもちろんスティーブ・ヒレッジ、デイブ・スチュワートというArzachelからの流れ…ってか自分でも思うが順番逆だよな、ブログに上げるのさ…。ま、いいか。

 1972年にリリースされたスティーブ・ヒレッジがリーダーを務めるKhanというバンドのアルバム「Space Shanty」。そのスジではかなり有名な名盤なのだが、自分とこではまだ取り上げていなかったのでこれ幸いとばかりに今回の登場です。冒頭に書いたカンタベリー系列として語られるアルバムなんだけど、結構普通感があってベタベタなカンタベリーってんでもない。カンタベリーっぽくしているのは多分デイブ・スチュワートの鍵盤だと思う(笑)。スティーブ・ヒレッジのギターって結構泥臭いんだよな、ホントは。それがいつしかスペイシーなギタリストみたいに語られていくんだけど、「Space Shanty」聴いていると結構普通にギタリストだなぁとか感心する。ただ、ベースボーカルのニック・グリーンウッドのベースラインと歌声がかなりカンタベリー的な音だったりするのもこれまたユニーク、そしてテクニカル。このテクニカルさはいやらしさがまるで感じられないジャズ的ですらある的確なテクニカルさで心地良い。この人のラインが気になるリスナーも多かったんじゃないかな?なんて思うくらい。…なんてのは当たり前だったのかソロアルバム「Cold Cuts」でかなりの傑作をリリースしているのがその実力♪

 話を戻そう…、このKhanの「Space Shanty」、なんというのか知性を感じさせる音で心地良い。そしてカンタベリー独特の聴きやすさが更に磨かれているようで、フワフワ感は適度なところなのでかなりユニークなアルバム。見事なバンドだったのに何故かこの一枚で消滅…ってかスティーブ・ヒレッジも若かったし、自分がリーダーには向いてないってことも実感したらしく、バンドを消滅させたみたいで実に残念。その分、後のGongやソロ作などにつながっていくのかもしれないけど、このメンツの作品ってのはなかなか聴けないし、もったいない。



Arzachel - Arzachel

Arzachel - Arzachel (1969)
Arzachel Arzachel [12 inch Analog]
Arzachel - Arzachel Arzachel

 サイケだスペーシーだと言う言葉が出てくるとやっぱり60年代だよなぁ…みたいな空気があって、まぁ、そっちはあんまり深く聴いてなくって詳しくないし、と思いながらもふと自分のブログの過去記事を漁ってみると「あれ?書いてないんだ?」ってのを発見することもある。まぁ、書いてないってことはその間には多分、多分聴いてないってことなんだろう、って思うのだが、それも不思議なことに6年くらい聴いていなくてもジャケットとかバンド名思い出したりみたりするとあんな音だったな〜みたいな記憶は蘇るもので、それは面白い。多分アルバムジャケットと音のイメージだけが格納された記憶にあるのだろう。細かい音はもちろん覚えていないので、インデックス的な記憶の仕方をしている自分の脳を実感するのだった(笑)。はて、そんなに何回も聴いた記憶は間違いなくない、と断言できるサイケデリック・スペーシー系、いや、その辺って何回聴いても覚えられないからわからんけど、多分数回しか聴いてないはずだ…、いや?待てよ、カンタベリーだから…もっと聴いてるか…。

 1969年にリリースされたArzachelというバンドの唯一の作品「Arzachel」です。もちろん知ってる人は知ってるし、知らない人もバンド名検索すればプログレ系統では有名な作品ってのとメンバーのメジャーさがわかるのでそのヘンは割愛。バンド名で言えばGongとKhanとEggとUrielなどなどの関係です。ってかUrielそのものの再結成版、ただしあんまり公にしないで謎の一枚的にリリースしようよ、それでも小遣いはあげるからさ、という一枚のようだ。おかげでしばらくの間は珍しがられて重宝されて、レアもの扱いされていたが、一方では無名なバンドなので再発とかもなく、かなりのプレミア価格で取引されていた一枚でもある。その頃目の前で見たもんなぁ。3諭吉ぐらいだったかな?忘れたけど手が届かないシロモノだったのは確か。その後しばらくしてからピンク色のレコード盤を見つけてどこかの再発の何かか?と思って数千円で買ったんだけどさ、もちろん海賊盤でして、しかも前見たのは青色盤だったし…なんてどっちが本物なんだ?なんて気にしてはいたけど、海賊盤でもレコードがあるのは嬉しかったな。音なんてそもそも良い悪いを気にする音楽でもなかったし(笑)。結果ピンク色盤はドイツ盤の模倣で、オリジナル英国盤は青盤だったらしい。その他の国のモノクロ盤ってのもあったようで、それは見たことなかったな。そういえばCD時代になってからは青色盤で見かけたっけ。

 さて、内容なんだけど、ヒレッジ、モント・キャンベル、デイブ・スチュワート、クライブ・ブルックっつう面々の1969年の作品なんだからもちろんサイケデリックな雰囲気且つ思い切りカンタベリーな淡々としたサウンドで、そりゃもう名盤扱いされますよ、これ。3コードのロカビリーでさえカンタベリーサウンドなんだから(笑)。一体何でそんなカンタベリーサウンドなんだ?ってのはやっぱりオルガンかな。そしてスペイシーな雰囲気も同じくオルガンと無機質なヒレッジのギターによう功績だろう。何とも言えないこの辺りのサウンドは時代性もあるけど、間違いなく実力のある個性派たちの演奏による偶発じゃないだろうか。ソフツやキャラバンとはまた異なったカンタベリー世界観…、不思議だよな。それでも時代に迎合してブルース・ロック的な展開を目論んでいるんで、そのセンスの良さは当時のロックシーンからしても結構驚異的なハズなんだが、無名バンドということが前提だったので日の目を浴びる場所に出てこなかったのが残念。コレ、もっと良質な録音と音で聞けたらかなり迫力あるアルバムだよなぁ…。

Arzachel




Arthur Brown's Kingdom Come - Journey

Arthur Brown's Kingdom Come - Journey (1973)
ジャーニー(紙ジャケット仕様) 銀河動物園白書(紙ジャケット仕様)
Kingdom Come - Arthur Brown Kingdom Come - Arthur Brown

 アーサー・ブラウンって多分ホントに「奇才」って言葉の似合う人だったんだろうと思う。やっぱりかなりヘンなんだけど出てくる作品はどれもこれも個性的で独自の世界を醸し出しているし、それは他の人がやっても意味のないものにしかならないであろう個性的な世界。あまり大きく売れてその才能が取り沙汰されることはなかったみたいだけど、残された作品を聴いていたりするとつくづくそう思う。今回はその繋がりからやっぱりKingdom Comeかな、という気がしたので、多分自分が一番最初に聴いたKingdom Comeというバンドのアルバムを実に20年以上ぶりに聴いてみたのでした…、もっと聴けよと思うのだが、ま、ね。

 1973年にリリースされた「ジャーニー」という作品でタイトル通りに旅立てます…ってかどっちかっつうと「Triip」って単語の方が似合う気がするんだけど、多分英語的な意味合いではちょいと異なるニュアンスなのだろう。日本語英語的には「Trip」なのです(笑)。これまでず〜っとアーサー・ブラウンって人は独自の呪術性を持ったサウンドを追求していて、ビートに乗ったロックとかあまり見当たらないんですよ、例の「Fire」以外は。とことんその世界を突き詰めている感もあって、紺渡はKingdom Comeっつうバンドでその発展形をやっていくんだけど相変わらずメンバーが流動的で、今回の「ジャーニー」は3枚目の作品だけど、その前の二枚とももちろんメンバーが違うし、それ以前には知らなかったけどあのAndy McCullochも参加していたらしいからなるほど、ってなもんだ。そしてこの「ジャーニー」という3枚目の作品では驚くことにドラマー不在ながらも照明担当が在籍しているという意味不明な状況。ドラムよりもステージライトの方が重要だったということか(笑)。そしてアルバム「ジャーニー」でのドラムは何と驚くことにこの時代ではまずあり得ないドラムマシンでの録音で対処している。しかもアーサー・ブラウン自らがプログラミング?したドラムマシンのようで、これ…何だろ?Rollandとかなのかな?そこまで調べきってませんが…。

 想像通り当時のドラムマシンなんてほんとに機械音のドラムマシンなワケで、おかげでかなり冷たい機械的なリズムボックスの音がバンドの生演奏と共に聴けるんだけど、そりゃ今のと違って音もチープだしややこしいことできないし…っても相当頑張ってるんだが、その効果としては恐ろしく冷たいサウンドが出来上がったっつうことだ。そして呪術的なサウンドから進化して一般的にはスペイシーな音世界が出来上がっている。自分的にはもっとなんというか…、凍りついた呪術という世界で人間排除みたいな感じもするんだけど、そこがさ、面白くてドイツ的に冷たくはならないっつうか…。かなり変わった異世界を楽しめるのは間違いない。かと言ってこの「ジャーニー」を名盤と決めるのもちょいと異論はありそうだけど、変な方向にトリップさせられそうになるアルバムではある。コレ、インプロ的な部分とかなくってこんな曲なのかな?凄いな、どんだけ練りあげて作ったんだろ?と思う。変わった音好きな人には興味を惹く音なのは確かですが、普通のロックファンには受け入れられないだろうな(笑)。



The Crazy World Of Arthur Brown - Strangelands

The Crazy World Of Arthur Brown - Strangelands (1988)
Strangelands Crazy World of Arthur Brown
The Crazy World of Arthur Brown - Strangelands The Crazy World of Arthur Brown - Arthur Brown The Crazy World of Arthur Brown
Amazon MP3 "Strangelands"

 The Crazy World of Arthur Brownと言えば、90%くらいの人は反応がなく、8%くらいの人は「Fire!」と思い浮かんでくれるだろうが、残りの2%くらいの人が「どのアルバム?」とか「誰がメンバーで関係してたっけ?」とか普通に考えてくれるのかもしれない。(もちろん仮説なので実際はどうだかなんて知る由もないけど、思ってるより知られているのかもしれない、か逆か…。)ま、そんなことはいつものことなのでどうでも良いけど、キーはヴィンセント・クレインなだけでして、はい、Atomic Roosterから思い出した人脈です。ま、カール・パーマーも間接的なのではあるが…、うん、68年頃のあの映像見てみれば多分笑えるしインパクト絶大だとは思うけど、それは随分前に書いてしまったので今回は昔は幻だったであろう音源から。

 1969年に録音されてリリースされるハズ、だったアルバムのお蔵入り音源が1988年になって突如リリースされた代物「Strangelands」です。なんつうジャケットのつまらなさ…。ファーストの「Crazy World of Arthur Brown」に比べたらまるで無味乾燥、しかも1988年に1969年の音源だからと言ってリリースされても、やっぱり何となく価値観が異なるワケで…。自分が実際「Strangelands」を聴いたのは多分80年代後期なので別にそのままこの「Strangelands」を聴いても違和感なかったとは思うのだが、やっぱ時代を物語らないジャケットってのはいかんかった。中古レコ屋でもそういえば良く見かけたもんな。まるで食指が伸びなかったのは新しい感じだったからだ。その時には「Strangelands」が1969年の幻のセカンドアルバムってのを知らなかったのも大きいけど、っつうかほとんどそっちの理由かも。

 ってことで随分と後になってから聴いてみて、80年代末にこんな音やっててもなぁ…とちょいと呆れたのが先。その後「Strangelands」は1969年のアルバムってことでやっと納得。情報不足で聴くと損するなぁと。だって純粋に音だけで感動できる音楽じゃなかったからさ。ちなみにどんな音かっつうと…、呪術をイメージしたサイケデリック・サウンドでして、ロックとかそういう次元でもなさそう。スペイシーって言い方もあるかもしれないけど、まぁ、一般受けはしないはずのアルバム、そしてそれこそ時代性が重要な音。一応組曲形式になっていて凝った作品なので作る側はかなり大変だっただろうなとは思うのだが、自己満足的なもので面白くはない。実験的音楽のやや完成形…か?ま、そんなとこか…と思ってたら今じゃ更にボーナストラック付けてリリースされてるのか。自分のは古いアナログのだから全然違うけど…、需要あるんかねぇ。





EL&P - Welcome Back My Friends to the Show That Never End

EL&P - Welcome Back My Friends to the Show That Never End (1974)
Welcome Back My Friends to the Show That Never End Brain Salad Surgery
BRAIN SALAD SURGERY (恐怖の頭脳改革) - Emerson, Lake & Palmer 恐怖の頭脳改革 PICTURES AT AN EXHIBITION (展覧会の絵) - Emerson, Lake & Palmer 展覧会の絵)

 やっぱりEL&Pというバンドは凄いな、と実感している今日この頃。あんまりEL&Pに関しては入れ込んだことがなくて、それなりに聴いていたけど聴く度に凄いな、とかハードロックじゃないか、とか思うことはあっても掘り下げてじっくり聞くまでは行かなかったんだな。それは単にギターを楽しむということができないバンドだったからというのは一番大きい理由だったんで、鍵盤でハードロックやってるんで似たような音圧だったりするんだけど、どうしてもギター好きの自分としてはそこが引っ掛かってしまってね、いや、アルバム一枚とかなら別に鍵盤バンドとかでも全然平気なんだけど…、例えばGreensladeとか大好きだしさ、ただEL&Pの場合はアードバーグなんかも同じだけどオルガンとかが思い切りギターの代わりを務めているが故にギター的なハードさが欲しくなるっつうがあってさ、バンドとして何枚も聴いていると物足りなくなってたんです。ただ、もちろんそのハードさは聴くたびに楽しんではいたんだけどね。

 まぁ、そんな紆余曲折ありながらも普通以上には聴いた回数が多いだろうEL&P、ウチのブログでも結構取り上げてしまっていたので、今回はハードさの究極でもあるライブアルバム「Welcome Back My Friends to the Show That Never End」を。1974年にリリースされたアルバムだと3枚組で結構ヘヴィな印象しかなかったな。それもあって「Welcome Back My Friends to the Show That Never End」はじっくりと全部を一気に聴いていたことが少ないと思う。ところが時代が変わるとこれくらいはサラリと聴いてしまえるものだな、と今回も改めて思ったのだが、CDでも2枚組、それでも4分間の曲と10分超えの大曲がそれなりにバランスよく入れられていて、最後は王道の「悪の教典#9」で35分。音の洪水にまみれてみれば大して長いとは感じない90分間なんだな、と。名盤「Brain Salad Surgery」のツアードキュメントってことで最も白熱したEL&Pのライブが「Pictures at An Exhibition」を除いて収録されているということでコレはもうライブの姿を想像して止まないアルバムに仕上がっているでしょう。

 それにしてもエマーソン、この人根っからロックな音を出す人なんですねぇ。鍵盤でこんだけロックする人も多くはないし、だからこそ時代を代表する人気者だったんだろうそ、かっこ良かったんだろう。音聴いてるだけでもどこからこんな音出してくるんだ?ってくらいシンセの音が飛び交ってて白熱してる。その双璧を成す激しさでベースラインを弾くグレッグ・レイクもさすが元クリムゾン選手なだけあって素晴らしいフレーズが続々と。間を縫うカール・パーマーは、こんなもんかなというきがしないでもないけどこのフロント二人の存在感は凄いな。それにしても聴いていると疲れるアルバム…ライブだ。白熱するハードプログレなんだからそりゃ疲れるんだが、その分熱狂するファンが多かったのも納得。ひとつの宗教ですらあるもんな。スタジオ盤でどうにも、と思っていた自分が新たにハードロックバンドとしてのEL&Pを発見したのは「Welcome Back My Friends to the Show That Never End」に依るところが大きいなぁ。「Tarkus」の最中にグレッグ・レイクが「Epitaph」を歌うトコロなんてよく収録できたよなぁと思うけどハッとするもんね。

Pictures at An Exhibition
Pictures at An Exhibition
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Atomic Rooster - Nice N Greasy

Atomic Rooster - Nice N Greasy (1973)
Nice N Greasy Nice'N' Greasy
Nice 'n' Greasy - Atomic Rooster Nice 'n' Greasy Anthology 1969-81 - Atomic Rooster Anthology 1969-81

 70年代のバンドはどの国でも試行錯誤の時代でもあったが故に同じバンドでも音楽の方向性がどんどんと変わっていったり、バンドは名義のままで中味のメンバーはどんどんと入れ替わったりするのが常という様相を示していた。そこからユニークな試みがいくつも実験されて定着したバンドもあればさっさと違う展開に進むバンドもあり、また衝突消滅していくバンドも多数。もちろんドラッグやアルコールでシーンから消えていく人も多かっただろうし、なかなか混沌とした時代だったのだろう。それが故に音楽的には商業路線にこだわらない、商業路線が何かわからない時代のロックが多いんだから何でもできたってワケだが、特に英国では様々な実験が繰り広げられていたことで個性が溢れてきて今でも70年代英国ロック好きが増えていく理由なんだろう。再発CDや紙ジャケットシリーズ、リマスター、ボーナストラック付き、SHM-CD等の再発に加えて最近ではハイレゾものも登場しているのだからそれなりに需要が見込めるシーンなのだろう。今回はそんな中でもバンド名だけは割と知られているけどその実態があまりよく把握されていないであろうバンドの登場です。

 元々はThe Crazy World of Auther Brown Bandのバックから派生したバンドのAtomic Rooster。カール・パーマーが在籍していたことで知られているけどカール・パーマーはファースト「Atomic Rooster」で脱退、以降はメンバーが頻繁に入れ替わり結局鍵盤奏者のヴィンセント・クレインのバンドなので彼がオリジナルメンバーとしてず~っと引っ張っていたバンドになるのだが、アルバムのリリース枚数は結構ある。本作「Nice N Greasy」は1973年にリリースされた5枚目のアルバムで、一端解散前の最後のアルバム。結局何がやりたかったんだ?って雰囲気が溢れでているんだけどさ、中味は悪くないんだよね。ただリスナーがAtomic Roosterというバンドにちょっと飽きていた感が強くて新鮮味がなかったってトコなんじゃないだろうか。後追いの自分でもよくわからないメンバー構成のバンドだったし、掴み所のないアルバムが多かったし、という印象だったもん。

 しかしですね、まぁ、一枚づつアルバムをきちんと聴いてみれば悪い作品はあまりない。今回の「Nice N Greasy」なんてかなりブルージーでそのスジが好きなリスナーならかなりすんなり入っていけるアルバムだと思うし、なんてったってボーカルがクリス・ファーロウなんだからもう往年のあの歌声が最初から聴けて貫禄の一枚ですよ。ギタリストは無名だけど、結構味のあるブルースギターを弾いているので楽曲の違和感もないしメンバーの力量ももちろん十分でコレと言った曲が目立たないけどアルバムとしては全然悪くない。ヴィンセント・クレインがやりたかった黒い鍵盤ロックってこういうのだったんかな、と思うけどやっぱクリス・ファーロウの力量で圧倒的に飛躍したと思うもんね。結構好きなアルバム群です、今では。プログレ路線を歩んでいた時よりもわかりやすいし実力も出やすいからごまかせないけどその分面白く仕上がっているんじゃない?ただ、音楽性にオリジナリティは感じられないのが敗因なんだろうが…。



Leaf Hound - Unleashed

Leaf Hound - Unleashed (2007)
Unleashed Growers of Mushroom (Dig)
Unleashed (Digitally Remastered Version) - Leaf Hound Unleashed (Digitally Remastered Version) Growers of Mushroom - Leaf Hound Growers of Mushroom

 どんなバンドにもそれなりに歴史があって想いがあってタイミングがある。それが何かのきっかけで再結成したり再始動したりすることもあるのが今の時代で、特にオールドタイムなバンドにはそういうことが怒るワケで、元々往年のロックバンドが再結成、再始動をアチコチで行うことで経済が潤っているってのとそもそも趣味に戻って楽しめるってのもあるのだろうか、メジャーな世界から超アンダーグラウンドな世界までそんな活動が盛んだ。おかげで若いバンドは自分たちの本来いるべき場所をどんどんとオールドタイマーに奪われていくというあまりよろしくない構図にはなっている気がするが、しょうがない、オールドタイマーなロック野郎の方がカッコ良いんだもん(笑)。そんな中またひとつのバンドが再始動していた…ってのはもうだいぶ前の話らしいが、日本公演を行うってことでちょっと話題になってて、それで知ったんで決して早い情報じゃない。でもホントに再結成なのか?とアレコレと興味をソソったよね。

 Leaf Houndってもちろん英国のオリジナルは1970年にアルバム「Growers of Mushroom」をリリースしたブルースロックバンドの二枚目のアルバム「Unleashed」が2007年にリリースされていたんだな。ホントかよ?って気になってさ、アルバムジャケットのLeaf Houndのロゴは紛れも無くあの「Growers of Mushroom」と同じロゴで…、そうか、ほんとなんだ、と思ってちょいと気になったのでDLでとりあえず聴いてみた。そしたらさ、これがまた驚くことにかなりカッコ良くってさ、現代のハードロックバンドとしても聴けてしまうくらいのモンだった。

 オリジナルメンバーはボーカルのピート・フレンチとドラムのキース・ヤングだけで、ギターとベースは若手のメンバーを入れて組んでいるらしい、ってことはバンドの色を付ける部分は若手のセンスに任せているのか?と。それにしては見事に現代風ブルースハード・ロック・バンドになっているからやっぱ新旧合わせたバンドになってて見事。曲はシンプルだけどギターとかそんなに古いギターでもなくて割と新目のエッセンスも入ってるからだな、この妙なバランス感覚は。この面々で来日公演やって、あの「Growers of Mushroom」という傑作アルバムからやってくれるとしたらかなり面白いライブになるんじゃないか?と期待してしまうよね。だって正しく英国ハード・ロックを継承しているバンドの音してるもん。再結成や再始動って色々な形があるけどLeaf Houndの場合はこれが見事にハマっているかも。名盤「Growers of Mushroom」に引けを取らないとまでは言わないけど、裏切ることのないアルバムを出してきてくれているのは確か。普通に聴いてもカッコ良く聴こえるよ。





Quatermass II - Long Road

Quatermass II - Long Road (1997)
Long Road Quatermass (W/Book) (Dig)
Long Road - Quatermass II Long Road Quatermass - Quatermass Quatermass

 1970年初頭の英国のロックバンドの中で今でも多分結構な人気を誇っているカッコ良いハードロックに通じるバンドとして認められているであろうバンドのひとつにQuatermassってのがあるだろうと思う。リッチー・ブラックモアと懇意にしていた関係上から割とパープル関係の文脈で出てくることもおおいし、有名なのはレインボウでカバーしていた「Black Sheep of the Family」って曲の存在だろうか。そもそも第一期のパープルのメンバーはこの辺の面々から集めてきているワケで、まぁ、英国のロック界の人脈ってのはそういうもんだ。そんなQuatermassの最初のアルバム「Quatermass」は年を追う毎に名盤扱いされてきているので今でも有名なバンドとジャケット、このプテラノドンがビルの谷間を飛び交う姿はやっぱりアナログレコードの迫力で楽しみたいものだ。

 そんなQuatermassがどういうワケか1994年頃から再活動に入ってて、1997年にはQuatermass II名義でアルバム「Long Road」をリリースしている。メンバーはもちろんドラムのミック・アンダーウッド…だけなんだよな、実際オリジナルメンバーは。ベースにそれこそパープルのニック・シンパーが参加してて鍵盤にゲスト的にドン・エイリー。古き良きハードロック時代を思わせるメンツが揃っているので良い感じに音を出してくれるんじゃない?みたいな期待はしない方が懸命ですな、もちろん(笑)。自分もねぇ、このQuatermassってバンドにはやっぱり一発屋の凄さってのを感じたし続編と鳴るHard Stuffも好きだったからこうしてリリースされると期待しちゃったもん。ところがどっこい、あのQuatermassとは全然指向性が異なる世界の登場です。それがまた正統派ハードロックなワケでしてね、バンド名を変えて出すべきだっただろうと思うのだが、思い切りホントに正統派HR。真正面からの一発勝負でもちろん90年代後期のハードロックなサウンドだから迫力もあるし曲も良い。パワーもあるしメンバーの貫禄もある、だから時代が違えばもうちょっときちんと評価されていたんだろうとは思う。が、やっぱりだな、ジャケットからしてダメだ(笑)。

 意外性で売りたかったんだろうか?ま、そんなのよりもミック・アンダーウッドがバンドやるんでQuatermass名義にしたんだろうな。ニック・シンパーもいたならWarhorseでも良かったんだろうけど、ま、それはそれ。さて、普通にアルバムとして聴いてみれば悪くないよ。ただ一過性でしかないアメリカ寄りのハード・ロックであることは間違いなくて、それを英国の往年のロッカーがねぇ…って印象は拭えない。ま、車の中で快活に聴くというレベルなら問題なく流れるロック。アマゾンMP3でQuatermass IIが買えるっていう時点でCD再発はないんだろうなぁ…。






T2 - T2 (Fantasy)

T2 - T2 (Fantasy) (1971)
T2 (a.k.a. Second Bite
It'll All Work Out In Boomland - T2 It'll All Work Out In Boomland

 ちょいとB級路線に寄り道…ってんじゃないけど、その辺も相変わらず好きでそれなりに収拾もはかどっているので、まぁ、いくつか流れに乗って出しておこうかと(笑)。70年代英国ロックの流れとしちゃあ先日のDeep Purpleなんぞ軽くぶっ飛ばすレベルのバンドはいくつもあって、ただ、どれもこれもそこまで売るという意思が強くなかったがために一発屋で終わってしまっているバンドが多いのも事実、それが実力のあったバンドなのに、と悔やむべきものなのかその一発だからこそ良かったのかと考える部分はあるのだが概ね一発だから良かったのだろうと思っている今日この頃。そう思うのはやっぱり発掘アーカイブものでの再確認ができてしまう今の時代だからこその感触で、アルバム一作しか出してなかったバンドの幻の作品とかデモテープとか何十年後の再結成の音とか色々あるワケで、そういうのを聴くと未完成作品だからってのも大きいと思うけど、ちと期待はずれなのが多くて、あの一枚はやっぱり奇跡だったんだなと思うことも多くてさ、あまりアーカイブモノは聴かないようにしてるしているのもあるんだが、見たら手に入れちゃうワケでして(笑)。

 そんなことで90年代初頭にあれこれと集めていた時、何故かよく見かけたのがT2のセカンドのデモと言われていた「Second Bite」で、あまりにもチープな海賊版まがいな気がしてたので買わなかったんだよな。二種類くらいのジャケットで見かけたんだけど、そのうち忘れ去ってしまっててさ、ま、デモならあの「イットル・オ-ル・ワ-ク・アウト・イン・ブ-ムランド」の凄さはないだろうし期待ハズレ間違いないだろうって予感もしていたから買わなかった。そしたらいつしか…ってか2008年?にデジタル・リマスターされた「T2 (a.k.a. "Fantasy")」っつうのがリリースされていて、これもまたオフィシャルな感じがしないけど、多分オフィシャルなんだろ。どこまでメンバーが関与しているかはわからないけど、デジタル・リマスターなワケだからマスターからなんでしょ。先のデモと思っていた「Second Bite」と比べて曲がいくつか減っているが、そんならしょうがないかな、と聴いてみることにした一枚。

 もちろん聴いた感触はハズレです(笑)。T2はやっぱ「イットル・オ-ル・ワ-ク・アウト・イン・ブ-ムランド」の一枚で完結させておくバンドでしたね。まぁ、この結論も早々な話なんだろうが、「T2 (a.k.a. "Fantasy")」は一応バンドのデモなんだな、これ。だけど音悪いのもともかく覇気がまるでないホントにデモったセッションの完成形って感じで、そこから鍵盤被せたりアレンジしたりすることでプロデューサーも仕事してくれればそりゃ良くなるっつうか作品として仕上がっていくのかもしれないけど、そのままじゃね、やっぱりゴチャゴチャした感じのロックサウンドでしかなくて、それも何かがキラリと光る形ではなくて垂れ流しに近い曲とも言える。ただね、T2だな、っていうのはもちろんあるからもしかしたらきちんと作品として作りこんだら面白いセカンドアルバムだったかもしれない。わからない。一節には「イットル・オ-ル・ワ-ク・アウト・イン・ブ-ムランド」の後すぐに録音されたセカンドアルバムってことなのでメンバーも勢いも同じ頃なハズだからさ、良いんだけどね。B級ロック好きでもこのデモだけで何とも言えないよなぁ…、明らかに「イットル・オ-ル・ワ-ク・アウト・イン・ブ-ムランド」が優れすぎているが故に余計にそう思う。

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Deep Purple - Deep Purple III

Deep Purple - Deep Purple III (1969)
ディープ・パープルIII(K2HD+HQCD/紙ジャケット仕様) ハッシュ(K2HD+HQCD/紙ジャケット仕様)

 古き良き日本のロックへの影響度を誇るバンドシリーズ…っても大して詳しくないのであまり語れないのだけど、あまりにも強烈すぎたLed Zeppelinという存在は間違いなく影響下にあったはずだけど曲としてモチーフにするにはかなり難しい部分もあったのか、そもそもZeppelin自体がカバーとパクリのオンパレードだったが故にそれをパクるということもなかったのか、はたまたオリジナリティを感じられなかったからなのか、どのバンドからもZeppelinの影響をそのまま音で聴けることはほとんど見当たらない。これは面白いよね。圧倒的な影響力を誇るものの今に至るまでZeppelinの影響下にあるバンドって言うと真似事バンドだとみなされてしまうワケで、それだけ突出したオリジナリティだった存在なんだろう。まぁ、一方で日本では70年代前半にはZeppelinと双璧を成す存在でもあったDeep Purple70年代初頭では全然パッとするバンドではなかったのだが、それなりに英国ロックの雄として影響を与えていた、ようだ。

 ってことでまったく注目されることの少ない1969年にリリースされた第一期での三枚目のアルバム「ディープ・パープルIII」です。昔から第一期のDeep Purpleってのは割と好きでして、それは音的にハードロックの雄とかではなくて70年前後の英国ロックの黎明期としての一バンドとして面白い存在だったからという理由です。ハードロックのDeep Purpleは別の話でして、まずはこの初期の有象無象の英国ロックバンドの中のひとつとしての存在の3枚のアルバムの方がバンドの本質が出ている気がするし。もっと悪い言い方をしてしまえば、最初の「Hush」がヒットしなけりゃアルバム一枚で無くなっていたバンドだったかもしれないし、「Kentucky Woman」のヒットがなけりゃそこで終わってただろうと思ってるんだよね。それが幸運なことに2つのヒットを放ち、更に音楽的に優れたメンバーが揃っていたのもあって、B級バンド然としていた二人をクビにしてプロに向かって進んだ、みたいなトコなんだよな、Deep Purpleってさ。だから狙って作られたバンド感が強い。もちろんそれが商売だから別に良いんだけど、この初期三枚までは明らかに音楽的な方向性を決めかねているいわばアマチュア時代に等しい時代なのかもしれない。鍵盤中心でプログレがかった展開でどちらかと言えばプロコル・ハルム的なクラシカル要素を取り入れた存在ではあったが、それはもうプロコル・ハルムが実践していたからDeep Purpleが同じ事をやる必要もないし、プロコル・ハルムは既にオーケストラとやるレベルにあったから時代に合わせてハードに進むべきだというリッチーの主張は正解だったのだ。

 その前の最終段階のDeep Purpleの姿、アルバムがリリースされる頃には既にバンドは解体していたワケで、生まれ変わっている最中。おかげでアルバムを売るという行為をほとんどしなかったようだが、レーベルもよくそんなので許したものだ。無名レーベルだったからこその自由さだろうか。その中味だが、もちろんメンバーの力量に於いて、カラフルな音使いや誰かが目立つというアルバムではなく、こじんまりとまとまった秀作で、特に最後の「April」のクラシカルで長い曲展開はこの時代のロックを物語っているのと彼らがどこに進もうとしてるのかのひとつの方向性を見せた曲でもある。それをリッチーが作ってるんだから面白い。まぁ、確かにこのままの路線じゃどんなバンドになるんだ?って感じだけどさ(笑)。同じように他の曲もちゃんと聴けばそれぞれの力量発揮ももちろんあるけど、そもそも曲があまりにも英国しすぎていて地味~にこじんまりまとまってるのがマイナス。周辺の70年代の英国ロックバンドと比べてもこれはあまり評価されないアルバムなんだろうと思うけど、ま、よく方向転換していったものだ。そのおかげでCaptain BeyondとかWarhorseが出来上がったワケだからそれもまた歴史だろう。普通に英国ロックバンドとして聞くべき代物、です♪



Black Sabbath - Technical Ecstasy

Black Sabbath - Technical Ecstasy (1976)
テクニカル・エクスタシー Never Say Die
Technical Ecstasy (Remastered) - Black Sabbath Technical Ecstasy (Remastered) Never Say Die! (Remastered) - Black Sabbath Never Say Die! (Remastered)

 70年代黎明期の日本のロックに多大な影響を与えたのであろうバンドのひとつであるブラック・サバス、もっとも影響を与えていたアルバムそのものは70年代初頭のものなのだろうが、随分昔からBlack Sabbathはウチのブログでも書いていたのもあって大体既に書かれているようだ(笑)。なのでちょっと時代的にはズレる感もあるんだけど、ま、いいか、ってことでちょいと離れた時代のアルバムです。

 1976年にリリースされたオジー離脱前のアルバムとなった「テクニカル・エクスタシー」。ジャケットからしてもうあのBlack Sabbathな感じはないワケで、何となくヤな予感がしていたアルバムだったんだよな、昔は。以前のイメージではなんかメタリックで暗さもなくてBlack Sabbathらしいおどろおどろした雰囲気もなくただただメタリックなアルバムという印象で、このあとオジーが離脱するのも納得だよな、みたいに思っていた作品でしてね、良い印象ではなかった。しかしまぁさすがに40年近く経過するとですね、そういうのも何も印象が変わってしまうものでして…、凄く久しぶりに聴いた今では、驚くほどカッコ良いメタリックなアルバムじゃないか、と(笑)。まぁ、リスナーなんてわがままなものでして、これまでのBlack Sabbathとはもちろん異なるアメリカ狙い的な音であるのは事実なんだが、どっちかっつうと後のNWOBHM的な音の鋭角さがあって、それは偏にトニー・アイオミのSGによるギラギラで粒の粗い歪み系サウンドに端を発するのだろうけど、そんな出だしの頃かもしれない。このあとすぐにNWOBHMの波が来ることを思えば多分、このアルバムの果たした役割は当時でも大きかったハズだ。

 しかし初っ端からあのBlack Sabbathはどこへ行ったんだ?とばかりに垢抜けたサウンド、オジーの歌も後のソロアルバムで聴けるような雰囲気になっていて、かなり印象が異なるのは事実。ただ、このBlack Sabbathが好きだというファンが多いのもわかる、今なら(笑)。決してノリノリって程までは行かないけど、ヘヴィなロックにギラギラギターってところは圧倒的に前に出てるし、オジーの歌声もやや奥に引っ込んでるミックスな気もするけど歌い切ってるしね。ただ、こうなるとBlack Sabbathのオリジナリティって?みたいな部分は思うかも。ま、それこそオジーか。結構カッコ良い音してたので自分の耳もアテにならんなぁ…と思った作品でした。



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