人間椅子 - 桜の森の満開の下

人間椅子 - 桜の森の満開の下 (1991)
桜の森の満開の下 人間失格
人間椅子傑作選 - 人間椅子 人間椅子傑作選 押絵と旅する男 ~人間椅子傑作選・第2集~ - 人間椅子 人間椅子傑作選・第2集

 ナゴムの変態性が一回りした頃に、今度は懐かしの「イカすバンド天国」と言うアマチュアバンドがテレビに出て審査を受けながらメジャーに躍り出れる可能性がある、などと言う深夜番組がウケてきまして…、この頃は自分ももうバンドやってたからねぇ、出れば?とか話もあったけど、やっぱどうにもイロモノばかりの傾向が強かったのとそんな器じゃないってのと両方あって出なかったんだけどさ、今考えても出なくてよかった(笑)。まぁ、出たからといって何が変わったわけでもなかったとは思うが。イロモノの度合いもナゴムの時代から進化していて、本当に変わった人達もいたし、それを売りにしている人達もいたりして、まっとうなオーソドックスなロックバンドっつうのが少なかったんじゃないか?おかしな話だけど。中でもその変態性と本格的な音楽性と文学性のバランスが恐ろしく両立していたバンドが人間椅子。たまとかスイマーズとかいろいろあったけど、ここまでHR/HM段を唸らせながら誰もがわかるルックスと、実は恐ろしく深い文学性を持ち得たバンドは彼らくらい。

 ファースト「人間失格」やイカ天からのミニアルバムはともかく、セカンドアルバム「桜の森の満開の下」は多分人間椅子っつうバンドの真骨頂が図られたアルバムのハズで、自分的にはもうこの辺りから離れていつつはあったけど、音のヘヴィさは逸品だったな。形を変えてはいるが、ここまで正当なブリティッシュハードの文化を音的に継承しているのは世界でもそれほど多くないだろう。歌詞や歌い方などは日本独特のものとしてもギターやベースの音はもう70年代の英国の音。SGギターの音がそうなのかもしれないけど、ギターリフにしてもソロにしてもオブリにしてもB級バンドも含めての英国風。ベースもしっかりと低音利かせてブイブイ鳴っているし、フレーズも70年代風でこの辺好きな人はちょいと人には言えないけど、凄いかっこよさを実感していたんでは?

 ま、一方では江戸川乱歩を筆頭としたオドロオドロしい歌詞とネズミ男のルックスという和風な変態性も一般受けしたし、ユニークな試み。歌詞をまともに聴いていたことはないけど、和風と英国HRの合体は見事に昇華している様相なのは聞けばわかる。好きな音を奏でてメジャーで戦うにはこういう方向性ってのもひとつの方法論だったろう。だから変態性が強いバンドというワケではないんだが、練りに練られて自分たちの好きなものをすべてベクトル合わせて出してきたらこうなった的なバンド。筋肉少女帯と並べて書くのがおかしいんだとは思うが、一般的にこのキテレツ具合は似ているものだろう。それにしてもどの曲もテクニカルだしとにかくギターの音とリフが…うん、正しく英国HR/HMで良い。サバスやバッジーをどうしたって思いだしてしまうし、Three Man Armyですら思い起こす次第。この文化は今では陰陽座によって更にブラッシュアップして昇華されてHM界に君臨している手法ですらある。本家本元の人間椅子は己を突き詰めて更に恍惚の彼方にいsてほしいものだ…が、そんな器ではないのだろう(笑)。しかし今でも多分最高にかっこ良いハズ…見てないけど。



筋肉少女帯 - ナゴムコレクション

筋肉少女帯 - ナゴムコレクション (198X)
とろろ 筋肉少女帯 ナゴムコレクション

 筋肉少女帯の写真を最初に見たのが今じゃ相当レアなシングル盤「とろろの脳髄」だったワケ。だからさ、相当危ない集団だとしか思わなくて、オーケンがああいうキャラというか普通の人間の形をしていることが信じられなかったくらい(笑)。だって、この写真の姿だよ?しかもインディーズの危なげな本のモノクロの写真でこういうのが出ているワケだから、もう普通のバンドじゃないな、これは絶対危ないな、としか思わないでしょ。同様に非常階段や原爆オナニーズなんかもそう思ってたけど…、いやそれは今でもトラウマとしてそう思ってるんだけど。多分違わないし、今じゃ真実がどうだったのかもよくわからん。ただ、このジャケットには引いたのは確か。

 そんなのも含めて何でメジャーになっていったのかがわからない筋肉少女帯のナゴム時代のベスト盤「筋肉少女帯 ナゴムコレクション」はまだまだ手に入れやすいので一度お試しあれ(笑)。まぁ、音的にはホントにアマチュアレベルをそのまま行ってるんだが、入っている曲とか歌詞とか…特に歌詞とか絶叫とかセリフや物語やナレーションには常任を超えたセンスが光ることに疑いはない。後に聞けば、「とろろの脳髄」の姿は単にトイレットペーパーをグルグル巻にして白塗りしたらインパクト合って面白いだろうという試みだっただけで、決して人を怖がらせようとか危ない人だったワケではないらしい。が、やっぱヘン(笑)。

 その「とろろの脳髄」からメジャーでもリリースされた曲が他にもいくつか…歌詞を変えてメジャーで出せるようにした「オレンジペニス」とかさ、「釈迦」とか入っててかなり面白い。目立つのは有名な「高木ブー伝説」。ドリフからクレームが来たこともないのにクレームが来たように語られる名曲?こんな歌詞ありなのか?っつうのもインディーズでしかないし、ウケたからと言ってもメジャーで出すレベルではなかろうよ…という一般論の逆を行くバンド。メジャーに行ってからはふと「音楽性」ってのがないとすぐ行き止まるってことに気付かされ、その時点で初めてヘヴィメタル様式っていうのを選んだだけという恐ろしいアーティスト。普通と逆だろ、それ。表現したいことがあって手段は何でもよかったという流れだもんな。それもこんな表現ばかりかい?みたいなさ(笑)。江戸川乱歩とプログレが好きで、友達の三柴くんは凄腕ピアニストでベースの内田雄一郎も凄いテクニック、そんな仲間がいたからこそのオーケンで、筋肉少女帯。確かにこの頃は音楽性なんて何もなくてひたすら表現力で勝負しているまさにインディーズ。いや~、こういう姿には戻れないだろうなぁ、筋肉少女帯は。でも、皆この辺のが好きなんだな、きっと。

 これであとは「ドリフター」でも入っていれば…ってのはアチコチに書かれている通り。うん、何故かねぇ、この辺も結構詳しかったりして…ってかリアルだったので覚える気なくてもファンじゃなくても情報漁っている時代だし、そんなに情報過多じゃないからある情報を読み尽くすくらいだったから記憶に残っているのだ。そしてCDあるんだよな…。やっぱ面白い(笑)。





空手バカボン - ベスト

空手バカボン - ベスト (198X)
ベスト 空手バカボン ナゴムコレクション

 今となってはナゴムそのものはヘンな集団でお笑いでもあるんじゃないかというアート芸人ばかりだったとも言えるのだが、リアルでかすかな情報しか入って来なかった頃にはそのヘンのインディーズっていう妖しい雰囲気と怖いムード…ってかやっぱインディーズなんだからメジャーで出せない何かがあるのだろうというのもあって、それは音も然りが、あまりにも変態的なパフォーマンスだったりキテレツだったりグロだったりするものも入ってくるってイメージもあって、多分それは写真でのみ見ることのあった非常階段とかスターリンの臓物シーンとか恐怖感を誘うメイクのバンドだったりとかで、実態よりも想像が働いてしまっていたのだな。そんな中にはケラだったり筋肉少女帯だったりと言うモノも含まれていたのだった。更にその二つが一緒になったワケのわからんレコードがあって…、まぁ、今となってはあぶらだことかの方向性とは大いに異なるものなのだが、情報不足の時代にはそれらを含めて不気味という印象だったのだな。

 もちろんレコード時代のが印象的なのだが、CDでは最初に出てきた紫のベスト盤「ベスト」の方が今手に入る「空手バカボン ナゴムコレクション」よりも充実している。何が充実しているって、クリムゾンとライディーンが聴けるから、って書けばわかりやすいか(笑)。そもそもリズムマシーンで作ったラフなデモとも言える作品だし、音質的にとか音楽的に凝ったものじゃなくて単に訴えかけるという代物だから、それまで存在しなかった手法の音と歌詞と表現力とアホさ加減で、とんでもない代物だったのだ。そこでクリムゾンの「Starless & Bible Black」のあの主旋律に歌詞を付けて…しかも「バカボン~空手バカボン~こんにち~わ~」って来たもんだ。あまりにもふざけすぎていてインディーズでしかあり得ないし、そのために今手に入るベスト盤「空手バカボン ナゴムコレクション」では未収録なのだ。更に「来るべき世界」では同様にYMOの「ライディーン」同じく歌詞を付けて歌っているアホな代物。まぁ、その他も筋肉少女帯のインディーズ時代と被ったりするのもあるが、「日本の米」とか歌詞に納得してしまうのはあるんだけどさ、とにかくふざけまくってるワケです。そんなの売れること自体がおかしいし、そんな日本はあり得ないと思っていたんだが、今じゃメジャー…っつうか伝説だよ。どんなもんか興味があるロック好きはこのカバーを聴いてからにすべきで、多分聴きやすい(笑)。怒るか唸るかは本人次第、だ。

 歌詞がねぇ、やっぱりオーケンってヘンな人。大人になってからはさすがに大人だけど、やっぱり関わりたくない世界を醸しだす人だよ(笑)。だからウケるんだろうけど、ウケることに驚きがあったハズ。こんな冗談やってるのにいいのか?みたいな。でも、空手バカボンはアホらしいことに徹していることがウケたワケで、何でもありなんだ、という事を知らしめたユニットだった。その哲学はすぐに筋肉少女帯や有頂天となってシーンに羽ばたいていくことになったのも時の流れ…。



あぶらだこ - ADK

あぶらだこ - ADK (1983)
ADK(紙ジャケット仕様) あぶらだこ
ADK - あぶらだこ ADK

 80年代初頭の日本のインディーズはそれこそ何でもありとばかりに夜な夜なライブハウスで様々な実験が繰り広げられていたようだ。まるでそれは60年代末期のロンドンのような構図だったのかもしれないが、まぁ、あんなに幸せな世界じゃなくて殺伐とした雰囲気でエネルギーの持って行き場がなくなった人間が吐出口としてのアートとしてライブハウスという場所と音楽という手段を選んだ…まぁ、音楽ってワケでもなくノイズとも言える人もいるのだが、そんなシーンだったようだ。この辺は「ストリート・キングダム―東京ロッカーズと80’sインディーズ・シーン(DVD付)」などで掘り下げて書かれているようだ。自分が読んだのもこの辺の本だったけど、写真でしか見れなかったそれぞれのバンドの姿はとてもライブハウスに向かおうという気になるものではなく、どちらかと言えば恐る恐る覗き見したいくらいのものだったなぁ。だって、どれもこれも怖かったもん、見るだけで。ちょっと年取ってから行った時もやっぱすごい雰囲気だったけどさ、子供心に見たこのヘンの写真はホント、強烈に不良だった。

 そんなシーンの中、一言でインディーズやパンクロックと言いつつもその中味はかなり多様性に満ちていてハードコアがあったりポジパンがあったりノイズがあったり超個性的なスピードプログレッシブパンクがあったり演劇みたいなのもあったりストリップがあったり朗読もあったりと一緒くたにしてインディーズだった。ま、そりゃ自主制作って意味なんだかメジャーに引っかかりそうなものはインディーズってのもあるし、そもそも自分で作って表現している人達っていうだけだ。しかしそこに辿り着くのも結構な才能や労力がかかるんで、ホントに誰でもってワケでもないんだろうとは思う。

 はて、今日はあぶらだこ。あぶらだこもそんな混沌としたシーンの中にいて、一番の主流だったハードコアパンクをベースにしていたが、後の進化を聴いてわかるようにポジパン的ハードコア的プログレッシブなバンドでして、昔聞いてた時はまるで理解できなかった音だった。歌い方も好きじゃなかったし、音もうるさすぎたし、聴きにくかった…のは多分流れが変わっていくとか変拍子だったりとかだと思うが。それでも「ADK」のジャケットは強烈に名盤として語られていて聴かないと、っていうものだったんだがもちろん手に入らず。メジャー一発目のアルバム「あぶらだこ」は持ってたんだけど、肝心のインディーズの方は聴けなかった。これも再発や編集盤ってのがリリースされてきてようやく聞けたけど、メジャーよりも全然面白いじゃないかと。「ADK」っつうのに最初の二枚の歴史的EPがまとめられているんだけど、訳分からん、ってのが丁度良い言葉なんじゃないか?っつうくらいヘン。かっこ良いとは言わないけど、ヘン。ベースはハードコアだけど歌詞もヘンだし歌い方もどこかふざけてるしね。こういうのをやれていたってすごいと思う。また、それにファンが付いていたってのもすごいと思うし、何よりもすごいのはあぶらだこってバンドは断続的に続けられているってことだ。今でもたまにアルバムがリリースされて、妙な魅力でリスナーからの評判が高いのだ。もう50歳前後だろうけど、この時代から不変のメンバーでやり続けているってのは凄いことだ。



ザ・スターリン - trash

スターリニズム
フィッシュ・イン - THE STALIN フィッシュ・イン STOP JAP NAKED - THE STALIN STOP JAP NAKED

 最初期の日本のパンクって…って話に繋がってってしまって…、なぜかとんでもない方向に進んでいるような気がする本ブログですが…このヘンになるともう着いて来る人も少なくなるんだろうなぁと。しかもそれがニッチな世界だからニッチに詳しい人も多いワケで、適当にロックを聴いている自分の書き方ではかなり不満が出るんだろうと思うのだが、まぁ、そういうコトはさほど気にしないように進めようじゃないか(笑)。年代的に良くも悪くもなくってちょうと80年代の日本のパンクやインディーズっていうのは多感期に過ごしていたおかげでリアルで通っていたりする。宝島も普通に読んでたし、DOLLは好まなかったけど普通に読めた環境だったし。まぁ、新宿アルタ前でソノシート配布とかは無理だったけどヘンにアングラな世界は割と身近ではあったからねぇ。そんな中でもこのアルバムは高嶺の花だった。

 ザ・スターリンのファーストアルバム「trash」。何を見ても名作と書かれていて、こいつが基本と言われてて聴いたことないならばそれは邪道だとばかりに言われてしまうアルバムでさ。んでも普通のレコード屋にはもちろん売ってないワケで、その手のレコード屋探して初めてザ・スターリンっつう単語が通じて、それでも「trash」の話になればもう以ての外と言わんばかりの扱い。そもそもその手のレコード屋って愛想が良いワケじゃないからさ、怖い兄ちゃんに聴くわけだよ、そのレコードの事をさ。んで、ないがしろ。何でって、当時でもまず現物が見つからないし、見つけても数万円するし、都内で見た時は10万円くらいしてたんじゃないか?何がそんなにすごいんだ?と不思議に思いながらも「trash」を聞くことのないままパンクやハードコアやインディーズも聴き始めていて、まぁ、それなりに衝撃を受けていたものですよ。んでザ・スターリンについても以降手に入るものから聴いていったからバンドがどんなんだったのかってのは知っていったワケ。でも、最初の「trash」は想像できなかったし、よっぽどの内容なんだろうと思っていながら時が流れる…。その内どうでもよくなるんだよな、その世界ってさ。しかもCD時代になっちゃってさ、編集盤もどんどん出てきて「幻のtrashに収録されていた云々」とかあると聞けちゃったりしてね。そんな風になんとなくの曲は聴けた。ただ、「trash」というアルバムとしては全然聴いたことなかった。ちょいと前にこの辺漁った時にネットにあったから聴いてみたのが多分アルバムとして聴いたのは初めてだ。この聞き方が良いかどうかはともかく、ようやくにして、ってトコだ。

 はて、「trash」。A面がスタジオ録音、B面がライブ録音。それはともかくとして、数万円出すべき作品か?難しいが、それくらい出せば相当価値のあるアルバムとして一生聴くんだろうと思う。が、そこまでか?わからん。ただ、ようやくにして聴いた「trash」は想像以上に衝撃的だった。曲として知っているから、というレベルを超えて一つのアルバムとしての雰囲気とか背景とか時代のパッケージ感が凄くてパンクの…って言うのか、表現の自由を自分で好きにやるべきだっていう革命者なんだろう、これは。音の実験も歌詞の実験もジャケットの実験も表現の実験もすべてが際立った革命者。音として聴けるサウンドはそれを表現しているに過ぎないし、ああだこうだというものでもないね。驚いた。



アナーキー - 80維新

アナーキー - 80維新 (1980)
80維新(紙ジャケット仕様) アナーキー(紙ジャケット仕様)

 この辺のトンがった日本の最初期のパンクやR&Rってのに触れると、当然ながら時代を感じちゃうし、背景ありきでないと聴けないのもあるし、そのヘンわからずに音だけで聞くもんじゃないしさ、難しいよね。音として聴くだけならそんなに大したことないバンドも多いけど、ただあの時代をロックというまだまだ市民権を得ない状況でシーンそのものを支えていたっつうのはさ、普通の根性ではなかなか出来なかったハズなんだろう、と思ってるからさ。軽々しく触れちゃいけないって感じもしてたりする…、けど、好きなんで音としてはよく聴く、かな。

 1980念いリリースされたバンド名もそのままのアナーキーのセカンドアルバム「80維新」…、アナーキーってやっぱりThe Clashの影響が大きいんだろうけど、そこにめんたいビートの流れも入ってきていて、更に元来のR&Rっつうのもあるから音としてはシンプルにビートの効いたR&R…ほとんどThe Clashになってるんだが、強烈に支持されたのは歌詞だろうと。日本語でここまでしっかりとメッセージを伝えて、それがきちんと支持されるべき人間たちに届けられていたっていう構造が見事。ロックの前にワルっていうのがあって、それをアナーキーは受け止めていたっつうのかさ、そんな感じなんだよね。他のバンドってやっぱワルってのもあるけどロックと同じレベルだったと思うんだよ。なんか上手く書き切れないけど、そんな感じ。だからちょっと近寄りがたい雰囲気が自分にはあったかな。まぁ、リアルな頃は実際知らないんだけど。

 そんなイメージを持っていながらこのセカンド「80維新」を聴くのだが、そりゃわかりやすい…っていう印象です。別に音的に新しいことは何もないけど、この頃の日本のロックなんて皆そうだからそんなもんだ。ただ、歌っている叫びがわかりやすい。共感する人は多かっただろうし、楽曲も演奏もシンプルだからR&Rの楽しみもしかkりある。ちょいとスカチックな曲もあったりしてなるほどThe Clashの影響大なのだというのもわかる。



The Mods - Gang Rocker...If

The Mods - Gang Rocker...If (2009)
Gang Rocker...If GANG ROCKER
Gang Rocker...If - The Mods Gang Rocker...If FIGHT OR FLIGHT-WASING - The Mods FIGHT OR FLIGHT-WASING

 鋭いナイフのようなサウンドってのは日本のパンクが一番出来ていると思う。世界中の色々な音楽を聞いてきたけど、この研ぎ澄まされた鋭利なサウンドってなかなかないもんな。普通のロンドン・パンクとかじゃちょっと違うしアメリカは論外だし、やっぱり70~80年代の日本のロックにしか存在していない音。先日The Star Clubを聴いていてそう思ってさ、昔の若い熱い部分を思い出してしまったのでついでにその勢いで…と。

 The Modsの「GANG ROCKER」…と言えば1983年にリリースされた3曲入りのEPとして名高い名盤なのだが、いかんせん3曲しか入っていないってことで惜しまれていた作品のひとつ。ただ、The Modsを聴く人間からすると皆が皆好きな作品で、一番トンがっている頃なんじゃないかな。それがですね、2009年に再録されていたのだな。しかもフルアルバムとしてリリースされているってことで、その1983年頃に作りかけた歌詞を完成させたとか、曲もそんなのがあったりと言うことで、不完全燃焼だった「GANG ROCKER」をもう一度、というコンセプトで「Gang Rocker...If」が生まれたようだ。残念なのは「Uniform」と言う曲が入っていないことだが、まぁ、それよりも新曲となる隙間を埋める作品が実質的に2009年に作られた割に昔のThe Modsをそのまま継承したサウンドっつうのがファンの心をくすぐるよね。今時出てきた曲だとは思えないレベルのトンがり具合と曲調。自分たちの進化をきっちりと知っている人達ですな。

 The Modsって不動のメンバーで20年以上活動していたのがここ最近でドラマーが変わったようだ。それも随分と若いドラマーを入れたようで、血を入れ替えての勢いを保っているみたい。良いよね、そういうの。The Whoみたいだもん。その甲斐あってかアルバム「Gang Rocker...If」としては文句なし。昔ながらのファンからしてみれば勝手知ったる曲と新曲が混ざり合ってヘンな時代錯誤な気分を味わえるという作品。アルバムジャケットもオリジナルとほぼニアリーなベニー・スミスの写真を使っているらしいし、研ぎ澄まされた感性によるビートは相変わらず健在♪





The Star Club - Punk! Punk! Punk!

The Star Club - PUNK!PUNK!PUNK! (1985)
PUNK!PUNK!PUNK! complete(紙ジャケット仕様) HELLO NEW PUNKS complete(紙ジャケット仕様)

 先日Twitterで面白いネタが流れてて、その影響から久しぶりに懐かしくもある日本のパンクバンドの雄、The Star Clubのことを思い出した。ここのブログでもそれは取り上げているだろうなと思って探してみたら実はまだ取り上げていなかったことに些か驚きながら、なるほどまだまだそんなネタがあるのか、と改めてロックの奥の深さを実感しながら、いいねぇ~、聴いてみよう~っと♪ってことでムチャチャ久しぶりに流しましたThe Star Club。

 1985年にリリースされたメジャーでのセカンドアルバム「PUNK!PUNK!PUNK!」だが、今でも歴史に残る名盤として崇められているようだ。自分的にはメジャーに行って二枚目でちょっと軟弱になっちゃったかな、と思った部分があってその時は結構聴いたけど、以降はすっかり聴いてなかったからさ。今回思い出して聴いてみて、しっかりと曲を覚えている自分にやや驚きながら、しかもこんなに迫力とパワーに満ち溢れた音だっけ?と意外性を発見。子供の頃の記憶なんてアテにならないものだっつうのをまたしても知ることになったんだな。

 80年代の日本のパンクバンドは概ねインディーズに残るものとメジャーになるものとがあったが、そのどちらにも迎合しないで自分のスタンスを貫き通したバンドっつうのは結構少ない。少なからずミュージシャンであったバンドは音的に進化していくからどうしてもメジャー色強くなるし、そもそもインディーズにこだわる世界ではネタ切れと繰り返ししかなくなって活動が維持できないものになっていくので、その合間を縫って自分のスタンスで貫き走れるバンドってのは実はものすごく少ない。ま、これはメジャーのポップスなんかでも同じなんだけどさ。ってな中でThe Star Clubってのは10年一日的にひたすらパンクロック。パンク。攻撃性を忘れることのないスタンスとのことで、今でもそのままの活動らしい。最近のはさすがに知らないんだが…。

 さて、「PUNK!PUNK!PUNK!」を久々に聴いてて…、何とも骨太で男臭くて硬派で不器用で熱い音なんだ…って。すごい名盤かもしれん、この「PUNK!PUNK!PUNK!」って。ジャケットもかっこ良いし、メジャーの音作りだからサウンドばっちりだし、しっかりとThe Star Clubっつうバンドの本質が録音されている感じだし。残念ながらライブを見たことはないんで、どんだけのモンなんかは知らないけど、多分この時期のライブだったらホント強烈な熱気だろうと思う。世界に出しても不思議のないくらいにエネルギーを持ったバンドだよなぁ。今の時代ならアメリカでもウケたりするのかも。何か軟弱になってる最近の音楽に飽き飽きしてる人はこういうの聴いて気合入れ直したら?と言いたくなるアルバム。ちょいと大音量で聴いていると自分が強くなったような気がするアルバムだね。



本田 恭章 - Angel Of Glass

本田 恭章 - Angel Of Glass (1983)
バック・イン・ヤ・フェイス

 そういえばさぁ~と、ふと思い出してしまったのがハノイ・ロックスと共演って結構当時話題になったのが本田恭章のアルバムに収録された一曲で、ハノイ・ロックスとしても2003年頃にセルフカバーしてシングルのエクストラトラックで入ってるっつう代物。その時代差約20年あったのだが、よく思い出したものだと妙に感銘するのだが、とりあえずそれほどに良い曲だったっつうことかな。

 本田恭章が1983年にアイドル路線からの脱皮の意味合いも込めて思い切りロック路線でリリースしたかったと思われるアルバム「Angel of Glass」。まぁ、それが功を奏しているかどうかは微妙だが、もともとJapan好きな人ですからねぇ、ロックの定義もハノイ・ロックスの面々とは大きく異なっていただろうとは思う。まぁ、それでもアンディ・マッコイの作曲センスとあのメロディラインならしっかりと日本のリスナーにも受け入れられる微妙なラインが作れるでしょう、ってことで話題満載だったのが「Angel of Glass」に入ってた「Keep Our Fire Burning」。今あらためてこの曲だけを聴いてみると滅茶苦茶良いじゃないか、と。ハノイ・ロックスバージョンを聴いているから余計に違和感なく聴けるんだが、それはつまり本田恭章の詩のセンスが結構よろしいからということになるワケで。しっかり馴染んでる。

 「Angel of Glass」というアルバムそのものは冒頭の「Make Me Love」から始まり、概ねどちらかと言えばJapanの要素が強い怪しげな80sサウンドを基調としたサウンドで殊更ロックを叫ぶようなものではないんだろうけど、ただねぇ、これだけのルックスを持った人がロックです、って言ってギター持ってハノイ・ロックスとも共演してたら少年少女はこういうのがロックなんだ、って思うよね。そこから時代は20年以上経過して、今や腐女子なる言葉まで定着化して一般的になった美少年好きが山のように。そういえば自分の姉も今思えば完全に腐女子だ。まぁ、今でも好きみたいだから貴腐人なワケだが(笑)。

 さて、冷静に「Angel of Glass」を聴き直しましてね、何で持ってるかってのは置いといて(笑)、本人全曲作詞作曲の割にはお子様向けの音なのは間違いないし、アレンジがホントにジャパンっぽくしたいというお人形さん状態でのアルバムかなと。アーティストとしての側面が反映されているようには思えないんで、上手く使われたかなという感がする。いや、まぁ、当時はそんなこと思わずにかっこ良いかも、くらいだけど。ただ一方ではロックな片鱗も見えていて、もちろん方向性が定まってなかったってのあるけど引っ掛かるのがあったんだよな。この後の彼の活動と人生を見るとやっぱり骨太なロックに捧げているからこのハノイ・ロックスとの共演は良かったんだろうと。





Mott The Hoople - Mad Shadows

Mott the Hoople - Mad Shadows (1970)
Mad Shadows Live at the Hammersmith Apollo 2009

 2009年の最終再結成5夜連続ライブで恐らく永遠に封印されたんだろうと思われるモット・ザ・フープルは実に様々なパンクロックバンドに愛された経緯を持っていて、その魂は脈々と生き続けているのだ。まぁ、それも英国…ロンドンでの影響下が大きいようで、実際にライブに遭遇していないとあの暴力性はわからなかったんだろうなぁというお話。もちろん実際には全然暴力的ではなかったみたいで、客の煽動が上手かったわけでもなく、単にストレートなR&Rをぶつけてきてくれただけで、それに観客が自身を重ねて感動してノリまくっていったってトコだろうか。それもコロンビアで売れる前の時代のお話というからあのアイランド時代で?と思ってしまうのだな。ハノイ・ロックスの面々だってモット・ザ・フープルの連中のプロデュースってことで大喜びしてたし、クラッシュだってモット・ザ・フープルのライブで影響受けて同じスタジオで、とかあったしさ。

 1970年にリリースされたモット・ザ・フープルのセカンドアルバム「Mad Shadows」、ジャケットは一体何を訴えているのだろうか?写真の合わせ鏡のようだがモチーフがわからん。ヒプノシス的に見れば別にアートとして見れるんだが、タイトルを掛け合わしているとするならば、「狂気の影」なのだが…、何?それが凄く気になってるんだが、ちょこっっと調べた程度じゃわからん。昔から見てはいたけどあまり気にしなかったしなぁ…ってかあまり好んで聴くアルバムじゃなかったからだ。今聴くと何でコレをもっと聴かなかったんだ?と自分で不思議に思うのだが…。

 冒頭の「Thunderbuck Ram」からしてエラくかっちょよいR&Rのリフで始まるじゃないか。この手の音はミック・ラルフスお得意技って感じだけどかなり凝ってて面白いし、ピアノも良い味出しててこれぞモット・ザ・フープル流R&Rって感じだね。その後続くのはイアン・ハンターお得意のバラード調な曲だけど、この人の歌と曲ってどこか切なさを感じてしまう哀愁があるんで、味が出てくるんだよ。だからごきげんなR&Rじゃないけど、何か良い。と思っていると名曲R&Rな「Walkin' With A Mountain」がごきげんに流れてくる。ちょいと短いけどこれもまたモット・ザ・フープルお得意のR&R。そしてまたやや悲しげなのが出てきて…、いやぁ、良いんだけどさ、その後のこれもラルフス作の「Threads Of Iron」を聴いてしまうとモット・ザ・フープルってこういう路線で良いじゃないか、と思ってしまうワケだな。ちょいとポップな雰囲気も持つR&Rだけど、イアン・ハンターの歌のお陰でどこか憂いがあるという代物。こういうのを違うボーカリストが歌うと多分ガラリと変わる…が、そこが良い。最後はイアン・ハンターお得意の聞かせる歌。泣けるねぇ…。

 イアン・ハンターはこのアルバムが大嫌いなようで、一発録りで音のバランスも悪くてとてもじゃない、っつうものらしい。まぁ、確かにもっと磨き込めたんじゃないかとは思うけど、この味とか雰囲気とかグルーブって一発だから出てるんじゃないかななんてのも思う。アイランド時代は暗めと思ってたけど、いえいえ、確かに暗いけど味があって結構なR&Rですよ。多分聞く人も少ないと思うけど、英国R&R好きなら多分ハマれると思う。



Hanoi Rocks - Self Destruction Blues

Hanoi Rocks - Self Destruction Blues (1983)
セルフ・ディストラクション・ブルース(K2HD/紙ジャケット仕様) Self Destruction Blues
Self Destruction Blues (セルフ・ディストラクション・ブルース) - Hanoi Rocks Self Destruction Blues Oriental Beat (オリエンタル・ビート) - Hanoi Rocks Oriental Beat

 モトリー・クルーの最初期書いてて、このジャケットってさ、ストーンズの「Sticky Fingers」だよな、と思っててそっちに進もうかと思ったんだけど、どうにももっと激しい音が聴きたい気分が強かったのでケバ系と多々の因縁で語られることの多いハノイ・ロックスに進んじゃいました。モトリー・クルーってどんなバンド群に影響受けたんだろう?ってちょっと興味あったんだけど、まぁ、それよりもさっさと聴きたくなってしまってハノイ♪うん、知ってる人も多いだろうけど、ハノイ・ロックス大好きなんで、かなり良く聴くんだよね。そういう意味では結構な数の記事が既に上がってる本ブログですが、まだまだ編集盤まで行くといくらでもありますハノイ・ロックス。今回はシングルコレクションなのに一応アルバム未収録曲ばかりなので4枚目のオリジナルアルバム的位置付けでもある「セルフ・ディストラクション・ブルース」です♪

 1983年にアルバムという形で編集されてリリースされたそれまでのシングルAB面コレクションが基本だけど、シングルバージョンとは異なるものも入っているというなかなか意欲的な作品。最初期のハノイ・ロックス…ってかアンディ・マッコイの非凡な才能が溢れまくってる時期のシングル曲ばかりなので聴きやすいのもあるし、メランコリックなのもあるしとにかく多様なハノイ・ロックスのロック魂に溢れている作品。「セルフ・ディストラクション・ブルース」が好きだ~って人も多いんじゃないかなぁ。「Cafe Avenue」とか最高にメランコリックなロックでアンディ・マッコイ以外に誰にもこんな素敵な曲は書けないだろうと思うしそれは「Nothing New」なんかでもそうだ。バンド側からするといつどういう形でリリースされたかってことはあんまり重要でもなくって、自分たちが作って演奏していた時期って方が印象深いようで、再結成ハノイ・ロックスの時もこの辺のシングル曲は結構演奏されてたんだよね。やっぱ思い入れが強かった時期なんだろうな。どの曲を取っても鋭いギターとメロウな歌にキャッチーなセンスが聴けて、最初は音の軽さとかがちょいと気になる部分あるけど、本質はかなり深くて面白い。フィンランドのロックって特別なんだな、って思わせる何かを持ってることに気づきやすいんじゃない?実はハードなR&Rってのがあんまり入ってなくって何とも言えないハノイ・ロックスのR&Rばかりで良い。

 シングル盤の延長として聴いているからか、一曲づつも長くないし聴きやすいなぁ。改めて聴いているとかなりシャープなツインギターが鳴ってるのもハノイ・ロックスの特徴だったんだ、とかコーラスワークも割と多いとかね、その実ストーンズ的なR&Rも基になっているのがわかる。それをあのケバケバしさで覆って毒気のあるものにしてるからね。「Kill City」とかでも実はコンガっぽい音を入れてヘンな世界に挑戦したりしているとか、「Taxi Driver」や「Self Destruction Blues」はブルースベースの自由度の高い楽曲だし、しかもマイケル・モンローがサックスを吹くことでわかるようにもちろんハープも吹くわけだしね。面白いバンドです。そんでもって最後に「Dead By Xmas」ってのも泣ける。アルバムとして見たってバラエティに富んだ秀作だし、ホントに素晴らしいバンドだ。もっともっと正当に評価されてほしいけど、演奏の巧さという世界だけはちょいと難しいかねぇ(笑)。いいんだけどね、そんなこと♪

 自分的にはやっぱりリアルテイム要素もあって日本盤のアルバムジャケットの印象が強いんだけどオリジナル盤のジャケットは日本盤での「オリエンタル・ビート」なワケで、この辺面白いリリース。本人達からしたら何だ?って話かもしれんな。





Motley Crue - Too Fast For Love

Motley Crue - Too Fast For Love (1981)
Too Fast for Love Shout at the Devil

 80年代初頭のアメリカメタルシーンって目立つために奇抜なことしてたのが多かったんかな。今思えばそんなに奇抜でもなかったんだけど、当時はすごい威圧感と存在感があったなぁと思うバンドがいくつもあって面白かった。まずはルックスからっていうロックの基本を過激にしていったらそうなったってことなんだろうが、背景のは英国のHMシーンの台頭があったんだろう、もちろん。ロックはいつでも英国からです♪いや、そんな話はともかく、全身レザーに身を纏ってこれぞヘヴィメタルと言わんばかりのジューダス・プリーストをモチーフにしたのか、モトリー・クルーというバンドが出てきたのが1981年、いや、目立ちました。何がって、ケバさもあるけどなんかガレージな雰囲気もあったしちょっと違った感じがしたんだよな。

 そんな彼らの最初のアルバム「Too Fast for Love」は当初インディーズでリリースされて、いずれメジャーからリリースされ直したと言うパターンで、そこまでの完成度を誇っていたと言えば聞こえは良いけど、実際はそこまでのモンじゃない。ただ、ちょいと前に英国ではパンクが出てきて、明らかにハードロックとパンクの攻撃性の両方から影響を受けているようなスタンスが生々しくてメジャーでもリリースされたんだろう。もっともその後売れていったってのも大きいけど、この時点ではなかなかギャンブルだったんないか?セカンドの「Shout at the Devil」ですらちょっと不穏な感じだったしね。まさか今に至るまでのアメリカンエンターティンメントバンドになるなんて思いもしなかったな。っつうかあんなに軽快なパーティR&Rバンドになるなんてねぇ…。今でもその違和感って感じるのは多分自分的にはこのファーストアルバム「Too Fast for Love」から聴いてたからだろう。ある意味ボン・ジョヴィと同じなんだよね、その身の売り方ってさ。

 ま、そんなことはさておき「Too Fast for Love」は冒頭の「Live Wire」のリフからして思い切り安っぽいガレージサウンドなのはわかるが、勢いとかとにかく攻めまくるぜ、みたいなところがよくわかるアルバムなんだよな。今にして思ってもライブで取り上げられる曲も多いし、それはバンド的にも気合入ってたから思い入れ強かったんだろうってのあるんだろう。コレと言った名曲があるワケでもないけど、後のR&Rバンドに進む原点は本作にあるのはよくわかる。メタル的な音とかR&Rサウンド、バラードチックな音、そして独特の歌声とノリを生かしたバンドのグルーブ、ここまでギターが目立たないのにメタルシーンに君臨していったってのも見事だが(笑)。「Merry Go Round」とか面白い曲だもんな、こうして聴くと。他にも確かにもっと洗練しちゃったら…って思う曲はちゃんとライブでも取り上げてる曲。うん、モトリー・クルー節って既に出ているんだな、これ。やっぱりファーストアルバムって面白いな。

 まぁ、USフェスティバルの映像であまりにもライブがヘタだったってのは言ってはいけない歴史のようだな…。





Twisted Sister - Come Out & Play

Twisted Sister - Come Out & Play (1985)
Come Out & Play Stay Hungry
Come Out and Play - Twisted Sister Come Out and Play Stay Hungry (25th Anniversary Deluxe Edition) - Twisted Sister Stay Hungry (25th Anniversary Deluxe Edition)

 ちょいと80年代メタルの周辺にヤバそうなのいくつかあったってことで、この辺はさっさと思い出すんだが、何せウチのブログでは既に結構な数取り上げられてしまっているので何にしたもんかと…。ゲテモノの極め付けとして話題になりがちなTwisted Sisterが良いな、って思って売れ筋アルバムは…と思ったらやっぱり既に書いてしまっているのでその後の作品でも良いかと。リアルタイム的にはこの「Come Out & Play」というアルバムはジャケットの印象はあるけど、きちんと聴いてた記憶があんまりないなぁ…と。

 1985年終盤にリリースされたTwisted Sisterのメジャーでは3枚目のアルバム「Come Out & Play」で、その前の大ヒット作「」が1984年の春だったらしいのでその間一年半というスパンだったにも関わらず、売れ行きは全然伴わず失墜していったきっかけのアルバムだったようだが、自分でもしっかりその時代の流れに当てはまっていて、「Stay Hungry」は楽しくて何度か聴いたけど「」はほとんどノータッチ。この辺の差は一体何だったんだろうか?音を聴いてないんだからアルバムの質の話以前の問題で、それは多分シングルヒットのキャッチーさとかPVでの露出とか話題性とか前作からの期待感なんてものだろうか。でも前作からの期待感って言うなら売れたんだから期待されるだろうから多分違う要因で売れなかったんだろうな。レビュワー達もそんなに悪く書いてたようにも思わないので、その辺の人気稼業の難しさってのがアリアリと出ているなぁ。あのメイクと衣装なんだからインパクトで売ることには成功しているワケだし。HR/HMもまだまだ盛り上がってた時代だし、衰退する理由もなかったんだが果たして…。

 …とまぁ、そんな気もしてたけどアルバム「Come Out & Play」を聴いてみました。こりゃ、ダメだ(笑)。つまらん。音が軽いのも曲がつまらんのもパワーも熱意も感じ取れないってのも…、何だろ?録音の問題か?それともバンドの問題か?多分複合的なモンだろうな。アルバムの作りの問題ならライブひたすら繰り広げてカバーできること多かったハズだし、そうはなってないってことはバンド側がそこまでアグレッシブにならなかったってことかも。まぁ、売れてしまうとそうかもしれないな。なんて勝手な空想。はて、「Come Out & Play」だが、キャッチーだしポップだけど何なんだろうな、つまらん理由は…。聴いてしまうとこりゃ衰退するわ、って思うんだが…。



W.A.S.P. - The Headless Children

W.A.S.P. - The Headless Children (1989)
Headless Children Crimson Idol (Reis)

 先日ブログ仲間のヘタリカさん所で出てきて、そういえばそんなのあったな…と。まだアルバム単位でちゃんと聴いたことなかったので聴いてみようかなってのがきっかけです。いろいろな人のブログを見てたりTwitterしてたりすると思い出せてくれる音がたくさんあって面白いです。自分でもアレコレ探すんだけどやっぱり第三者からの刺激は大いに受けたいですもんね。もっとも押し付けられても聴かないっつうヒネくれ者ではありますが(笑)。

 W.A.S.Pというバンドの1989年の作品「Headless Children」でして、W.A.S.Pと言えば自分的にはもうあの猟奇的悪魔的変態的なピンクいバンドでしかないんだけどさ、後にアレコレとレビューや評価を見かけたりすると「Headless Children」とか「Crimson Idol」がもの凄く評価が高くて、あのゲテモノバンドのアルバムが?ホントかよ?なんて言うのがどうしてもあったんだけどさ、だんだん気になってくるんだよね、そういう正当な評価ってさ。自分の物の見方の方が偏見なワケであって、多分世間一般論の方が正当に見ているんだと思うもん。自分は偏見ありものっていう認識してるからそれで別に構わないんだが、やっぱね、聴いてないのに勝手に思うのは勿体無いかな、と。しかも嫌いなジャンルなワケでもないし、知らないバンドでもないワケだからさ。そんなことも手伝ってようやく手を付けてみました。ヘタリカさん感謝です。

 最初は単発でThe Whoのカバーとして知られている「The Real Me」を軽く…、「!!」何だこりゃ?ちょっと待て、完璧じゃないか、このコピー。ベースなんて正に完コピだし、意外と驚いたのがブラッキー・ローレスの歌声がロジャーと被る…、ホントかよ?え?うわぁ~、すごいな、このカバー。そのまんまじゃない?ってくらいに見事な出来映えで、面食らった。んで、「Headless Children」のアルバムの最初からちゃんと流して聴いてみることに…。お~、冒頭から良い雰囲気じゃないの…と、2曲目で「The Real Me」だからさ、The Whoの「Quadrophenia」聴いてるような錯覚を覚える(笑)。その後にハモンド…ん?コレ…どうやらケン・ヘンズレーが弾いているらしい。一体W.A.S.Pって何者?ケン・ヘンズレーかい…と。さすがに重厚な音を聴かせてくれて単なるアメリカのHMバンドって枠を軽く超えた作風になってる。こうなってくるとブラッキー・ローレスっていうボーカリストの歌声がものすごく希少なものに聞こえてくるから面白い。基本的にダミ声なのでこういうメタル音でも合ってるんだけど、歌が上手い人なんだな…というのがわかる。やっぱりしっかりと音楽的センスを持った人だったんだな。それでも売れるために目立つためにW.A.S.Pという箱の中で目立つ作戦を考えたんだろうか。それがこうして「Headless Children」なんかを聴いていると確かに類まれなる才能の持ち主ってのがよくわかる。もっと評価されても良い作品かもなぁ…。アメリカのHMバンドでゲテモノ出身って言う印象がある世代には難しいかもしれないけど、今のハイテクなメタルを聞く連中にはこういうのって良いんじゃない?別にテクニカルじゃないけどドラマ性とか含めてよく出来てるもん。

 そうかぁ、こういうアルバムだったのか…。きちんとリアルタイムなりで聴いていたらかなり愛聴盤になっていたかもしれないくらいの出来だなぁ。1989年か…、随分と懐かしい時代だけどその辺聴いてたから耳にしなかったのは時の運かね。結構ポップなメロディもあるし攻撃性もあるしドラマ性もあるし、うん、良いアルバムだ。まずはきちんと聴けて良かった。んで、名盤扱いされてても納得。これからちょっと見直して聴くことにしよう、W.A.S.P。





Alice Cooper - Welcome 2 My Nightmare

Alice Cooper - Welcome 2 My Nightmare (2011)
Welcome 2 My Nightmare 悪夢へようこそ(紙ジャケットSHM-CD&2011年リマスター)
Welcome 2 My Nightmare - Alice Cooper Welcome 2 My Nightmare Welcome to My Nightmare - Alice Cooper Welcome to My Nightmare

 そういえば先日アリス・クーパーの新作らしきアルバムを見かけて、何かあのアルバムのジャケット似てるな…と。セルフパロディか?とか思ってたけど、よくよく調べてみればなんとも驚くことに「悪夢へようこそ」の続編アルバムをつい最近リリースしたようだ。何を血迷って今更?なんて思ったんだけどさ、やっぱりどういう風になってるのか気になっててね(笑)。何せ「悪夢へようこそ」はとにかく聴きまくったアルバムのひとつなので、如何に昨今のアリス・クーパーがどうなっているとは言え、いや最近のアリス・クーパーってまるで知らないんだけど、これはちょっと聴いてみたいな~なんて。

 タイトルもズバリ「Welcome 2 My Nightmare」。なるほどそう来たか(笑)。ジャケットは見ての通りできちんとコラージュされた続編アルバムですね。うんうん、ってことでほとんど何の期待もしないで聴いてみるんだが、何か冒頭からあの雰囲気漂ってるぞ…。えらくアリス・クーパー風のポップでキャッチーなくせにちょいとドロドロした感じの曲が並ぶし、ギタープレイなんかもえらく気になるソロやフレーズがチラチラ…思い切り昔の良きハードロックじゃないか、これ。こんな風に聞かせるハードロックって最近ではまったく見当たらないぞ、さすがアリス・クーパー!しかも楽曲レベルがどれもこれも高くてしっかりと「Welcome 2 My Nightmare」の名に恥じない秀逸な楽曲ばかり。ボブ・エズリンを引っ張り出してきてコンビを組んで昔の雰囲気を取り戻しながらも新しいエッセンスをたっぷりと取り入れているのが見事で、さすがにオマージュ的にあの曲のフレーズや旋律などニタリとしてしまう部分も多くて嬉しい。

 ホントに嬉しい誤算でして、こんなに聴きやすくて傑作に仕上がっているとは思わなかった。これはまた一大スペクタルな「Welcome 2 My Nightmare」ツアーなんてやるんだろうなぁなんてちょいと調べてみるとつい先日からヨーロッパを皮切りにツアーを始めたみたい。しかも驚くことにギタリストにはオリアンティを帯同しているようで、そりゃあんた、ひとりでも集客できるギタリストを帯同ですか?とアリス・クーパーのアメリカでの大御所ぶりを実感しましたな。オリアンティも上手い具合に仕事を決めていきます。しかし、この「Welcome 2 My Nightmare」を聴いていると単なるハードロックという領域ではなくて、喜劇悲劇を含めた一大絵巻のサントラみたいなもんなので器用にこなせるギタリストってことでオリアンティはうってつけな気がする。そうやってアリス・クーパーもしっかりと若い世代に名前を売っていけるし、エンターティンメント性って意味ではマイケル・ジャクソンよりも圧倒的に先駆者なワケで…。

 しかしまぁ、「Welcome 2 My Nightmare」は実によく出来たアルバムで、楽曲の味付けも多種多様、聴いているモノを飽きさせない仕掛けになってるししっかりとTVドラマ化されていて、ストーリーを追っかけて行っても面白いみたい。相変わらずStevenが主役のようだけど…、こんな風に悪夢を続けるって映画みたいだもんな。音楽でそれを表現しきってしまうアリス・クーパーってすごいな。昨今の作品を全然聴いてなかったからどうしてたのかわかんないんだけど、全然才能が枯渇してないじゃないかと。同じ事やっててもしょうがないってことで封印してたんだろうかね?もうこの路線でやってけば面白いのにななんて思うが、まぁ、確かに飽きるから難しいか。そんなことよりも今の「Welcome 2 My Nightmare」というアルバムとできればツアー集大成のDVDオリアンティ付きでリリースしてくれれば御の字だね。意外や意外、古き良きアリス・クーパーを知ってる人は「Welcome 2 My Nightmare」を聴くと結構楽しめると思うよ。



Evanescence - Evanescence

Evanescence - Evanescence (2011)
Evanescence -CD+DVD- Fallen
Evanescence (Bonus Track Version) - エヴァネッセンス Evanescence (Bonus Track Version) Fallen - エヴァネッセンス Fallen

 オリジナルアルバムをまだ2枚しかリリースしていないにも関わらずかなりの大物ぶりを発揮している節の強いエヴァネッセンス、しかもキャリアは既に8年になっているというのに、だ。シーンに登場した時のインパクトが大きかったのと、その後メンバーの脱退なども重なってほとんどボーカルのエイミー・リーのプロジェクトと化しているエヴァネッセンスなのだが、これまた久々に3枚目のオリジナルアルバムのリリースとなった。やっぱねぇ、結構面白いなぁ~と思って聴いてたバンドなので今回のリリースもちょいと期待して聴きました。

 自信の表れか、三枚目のアルバムにしてセルフタイトルアルバム「Evanescence」として出してきた。まずはジャケットの印象もよろしくて、期待を裏切らない。コレはアメリカのバンドにしては珍しい出来事なのだが、ちゃんとバンドのイメージ戦略も忘れていないってことだな。待望のエイミー・リーのルックスは後にYouTubeで確認するとして、全くイケてないワケではないようで、それどころか見事にシェイプアップされた姿でシーンに復帰しているのがプロ。バックの面々のルックスは相変わらずイケてないのだが、まぁ、その対比も良いんだろう。そして肝心の音の報だけど…、この人の才能とセンスは持ち前のモノなんだろうか?メンバーの変動や時代の流れや流行の音などすべてを含めてもエイミー・リーという歌手の底力がきちんと出ていて、歌唱力も歌声もメロディも歌い方もセンスもエイミー・リーそのものの素晴らしさ。まがい物の目で見ていた部分あったんだけど、ここまでできてしまうと本物だってことがよくわかる。かなり意外な発見だったなぁ。

 あ、簡単に言えばすごい秀作ってことです、この「Evanescence」ってアルバム。楽曲の進化としては最初期のパワーゴシックメタル的なものから相当進化していて、ソフトな美しさ…楽曲の繊細な美しさが昇華されていて、それでもきちんと初期のパワーとゴシック風味は残されててね、その上をエイミー・リーという歌が覆っているので全ての一貫性を出してしまうというもの。改めて聴いてみてももしかしたら新しい領域に入るロックなんじゃないか?とも思う。ヨーロッパの儚い美しさを持ったメロディックメタルとは異なるアメリカ風なんかな…ってそんなにアメリカを感じさせることはないからかなりの集大成だと。これはさすがに「Evanescence」というバンド名をアルバムに持ってくるハズだと納得の一枚。敢えて不平を言うならばエイミー・リーの歌がどうしたって一辺倒になってしまうのでどの歌も似たようなトーンを持ってしまうってことくらいかな。しょうがないんだけどね。しかしこの力強い歌声は何か希望とやる気を満たしてくれるパワフルなトーンとして響くのでやっぱり好みだな。

 ってことで、5年ぶりくらいのサードアルバム「Evanescence」は大変な名作…、ん?プロデューサーってスティーブ・リリーホワイトだったんだ?なるほど…、よく出来てるハズですな。しかし見事な融合です。



Noel Gallagher's High Flying Birds - Noel Gallagher's High Flying Birds

Noel Gallagher's High Flying Birds - Noel Gallagher's High Flying Birds (2011)
ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ(初回生産限定盤)(DVD付) ディファンレト・ギア、スティル・スピーディング:来日記念限定盤
Noel Gallagher's High Flying Birds - Noel Gallagher's High Flying Birds Noel Gallagher's High Flying Birds Different Gear Still Speeding - Beady Eye Different Gear Still Speeding

 随分と前から話題になってて…それってオアシス解散してしばらくしてから弟くんのビーディ・アイが話題になる頃には既に兄ちゃんのノエルのソロ活動が話題になってた気がするし、アルバムのリリースも随分長い間情報として掲げられていた気がする。それもひとつの売り方なんだろうなと思うが、ま、ようやくアルバムとして聴けましたノエル兄ちゃんの「ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ(初回生産限定盤)(DVD付)」。大してオアシスのファンだったワケじゃないけど、まぁ、ビーディ・アイ「ディファンレト・ギア、スティル・スピーディング」も聴いたし、とりあえず兄ちゃんの方も聴いてみるかな、と。

 「ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ(初回生産限定盤)(DVD付)」…最初から書いておこう、これはオアシスがやってた歪んだ音のロックじゃないし、もちろんオアシスでもない。良く言うならば英国の伝統的なロックな方向と合致した音だ。上手く言うならばレイ・デイヴィスやキンクスやビートルズやポールのソロとかそんな感じに英国のロックの顔の人間たちが年をとっても普通に奏でた音が英国らしいってのと同じく、英国らしい音とメロディで聴かせてくれるアルバム。ソフトでメロディがしっかりしてて聴きやすくて多分スルメ盤と呼ばれる類になるのだろうと思う。

 でもね、つまらん。単純にビートの効いたエッジの立ったロックってのはないから。まぁ、これがノエル兄ちゃんの方向性と言うならば、大物ロックバンドのメンバーが出すソロアルバムっていう図式にぴったりと当てはまるアルバムだね。悪くないけど佳作。せっかくバンドを解散させたんだから違うことやって自由になった方が良いよ、生身でやろうよ、って言う感じかな。悪くないけどね。長々と宣伝されていた割には全然響かない作品に聞こえてしまった自分です。作品レベルは高いし、こんな風には今のところなかなか出せない音とかメロディなのは確かです。まぁ、有名なアーティストには駄作も必要ですな、なんてことにしておこう。






Leslie West - Unusual Suspects

Leslie West - Unusual Suspects (2011)
Unusual Suspects Blue Me
Unusual Suspects - Leslie West Unusual Suspects Blues to Die For - Leslie West Blues to Die For

 ここ最近のレスリー・ウエストの作品ってのは特に追いかけてもいなかったし現役活動しているってのもあまり知らなかった。こないだマイケル・シェンカーの新作「Temple Ofrock」のゲスト参加しているってのを聴いてて、さすがにあのトーンでまだ弾いてるんだな、とは思ったけど、ちょっとネット見てたら新作をリリースするとかしたとかいうのがあって、これがまた多数のギタリストが参加したバトルアルバムみたいなのを書かれていたので聴いてみようかなと。ここにはマイケル・シェンカーは入っていないんだけどね、ソロ作あったからそっちでってことか。まぁどっちでも良いけど。

 「Unusual Suspects」っつうレスリー・ウェストのソロアルバムとしては5年ぶりくらいのリリースらしい。それまでの前3作はブルースに回帰したアルバムだったってことでそれもまたいつか聴いてみたいとは思っているけど、まずはこの新作「Unusual Suspects」です。アルバム全体感で言えば、相当質の高いハードロックアルバム、しかもメロディがしっかりしているから良作で聴きやすい作品に仕上がっている。更にレスリー・ウェストのギターのトーンってのが耳に馴染みやすい音なのでマイルドで心地よく、それはギターのリフでもソロでもそんな感じで耳障りが良いんだな。一方ゲスト参加しているギタリストさん達の音は皆さんエッジが立っていてわかりやすいって言えばわかりやすい。意外とスラッシュのギターって埋もれてるかな…みたいに思ったりしたけど。目立ったのはジョー・ボナマッサの金属音で、若くはないけどザクザクと入ってくる一方で、ビリー・ギボンズとか溶け込みすぎてる感じかな(笑)。そういう意味ではザック・ワイルドも音で目立つかも。まぁ、そんな楽しみ方もあるし、レスリー・ウェストとのバトルもしっかりできていて…ってのはゲスト陣っつうよりもレスリー・ウェストのプレイが変わらずに素晴らしいからっていうことなのだな。オーソドックスにキメてくれるのでソツがないし、流れる旋律も相変わらずだ。

 もうここまでロックで生きている人達からするとこういう楽しみ方ってのも良いんだろうな。自分の元に集まってくるファン達=一級ギタリストとのセッションなんて招待される側も憧れの人とのプレイなワケだし、招待する方もまた知名度を上げられるし、売れるし。ロックの世界もジャズと同じくミュージシャン同士の繋がりによるアルバム製作の時代に入ってきたのかな、なんて思う。ただ、やっぱりバンドの強烈なマジックがファンを惹き付ける要因ってのが大きくロックの特性かな。今でもそれは変わらないと思うんだが…。

 しかし泣きのギター弾かせたらホントに天下一品のプレイを聴かせてくれるねぇ、レスリー・ウェストって人は。バラードではその真骨頂が発揮されるんだが、他でもトーンとかフレーズとか見事なまで全盛期以上に輝いたギタープレイですよ「Unusual Suspects」では。ゲスト陣営に負けてはいけないってのもあるんだろうけど、そもそもそういう才能を持った人なんだな。やっぱり一流ギタリスト達が敬愛するギタープレイヤーです。



Johnny Winter - Roots

Johnny Winter - Roots (2011)
Roots I'm a Bluesman
Live In America 1978 - Johnny Winter Live In America 1978 Live At the Texas Opry House - Johnny Winter Live At the Texas Opry House

 自分的には既に引退の領域に入っていたと思ってたジョニー・ウィンターが新譜をリリースすると聞いて軽く驚いたものだ。まぁ、先日来日公演も行なっているし、そもそもイベントに出演したりというライブ活動を行なっているので別に現役ミュージシャンなワケで別に不思議はないのだが。いや、多分今回の前に出たアルバム「I'm a Bluesman」のジャケットを見てちょっと終わった感があって、その頃のライブのレビューとか見てるともう追い付いてこない感じで終わった感があったんだよね。だからさすがにしんどいだろうなぁと思っててさ、そもそもアルビノというハンデもあるわけで、普通とは違うだろうし…なんて。だから今回「Roots」というアルバムがリリースされたのがちょっと驚いた。

 ところがこの「Roots」というアルバム、見事にゲスト陣営が固められていてジョニー・ウィンターはそんなに仕事しなくても良いような状況になっているのかな。アルバム全編聴いててもジョニー・ウィンターのギターソロ炸裂っつうんでもなくって、やっぱりゲスト陣のプレイを中心にしている感じだからさ。歌はジョニー・ウィンターだし随所のギターももちろん本人だとは思うけど、どうにもジョニー・ウィンターである必要はほとんどないレベルのアルバムに仕上がっているようだ。いや、だからと言ってつまらないというワケじゃないです。もちろんジョニー・ウィンターが影響を受けたブルースの名曲のオンパレードなワケだから独自解釈もあって…ってそれがほとんどジョニー・ウィンター風のR&R調のブルースに仕上がっているのは根本的にこの人がジョニー・ウィンター・アンドの頃から変わらないってことだが(笑)。だから聴きやすいんかな、多分。往年の曲ばかりだから普通にロックファンでも耳にしたことのある曲も多いし、その料理方法にも馴染みがあるはず。となるとゲスト陣営とのジョイントプレイに興味が移るのだが、面白いことに超有名人はほとんど参加していない。せいぜいデレク・トラックス程度で、他はアメリカ国内で地味に人気のあるミュージシャンが多く、パッと見ても誰これ?って感じだ(笑)。

1) T-Bone Shuffle (featuring Sonny Landreth slide guitar) 
2) Further On Up The Road (featuring Jimmy Vivino guitar) 
3) Done Somebody Wrong (featuring Warren Haynes slide guitar) 
4) Got My Mojo Workin’ (Frank Latorre – Harmonica) 
5) Last Night (featuring John Popper on harp) 
6) Maybellene (featuring Vince Gill on guitar) 
7) Bright Lights, Big City (featuring Susan Tedeschi on lead guitar and vocals) 
8) Honky Tonk (featuring Edgar Winter on sax) 
9) Dust My Broom (featuring Derek Trucks on slide guitar) 
10) Short Fat Fannie (featuring Paul Nelson on guitar) 
11) Come Back Baby (featuring John Medeski on organ)

 ユニークなのはヴィンス・ギルの「Maybellene」とかさ、思い切りカントリーになっちゃってるし(笑)。やっぱりデレクの「Dust My Bloom」はとんでもなく本物に近いトーンと音でオリジナルを知ってる人はかなり驚く感じのプレイですね。今後ジョニー・ウィンターはこういう芸風になっていくんだろうな。あの激しい男も年を取って車椅子でプレイをするようになってもブルースに懸ける人生に変りはない事が素晴らしい。乾杯!!



Curtis Mayfield - Curtis Live!

Curtis Mayfield - Curtis Live (1971)
Curtis Live (Dlx) Curtis (Dlx)
Curtis Mayfield: Live In Europe - カーティス・メイフィールドLive In Europe Curtis Mayfield Selected Hits, Vol. 1 - カーティス・メイフィールド Selected Hits

 1971年のライブ盤って項目なのか、何となくイメージでふと思い付いたので聴いてみるかな…とまるで自分の引き出しにはなかった音を聴いてみる。いや~、こういうのって苦手でして、全然通ってないし何度となく聴いたもののどうしてもダメな自分がいて、途中で挫折しちゃうんだよね。名盤ってのはわかっていても生理的なもので受け付けないってのかな、歌もギターも同じだろ、ってのあるけどさ(笑)。

 カーティス・メイフィールドの名盤と言われて止まない「Curtis Live (Dlx)」、1971年のリリース。歌にギターにプロデュースに活躍するソウルなミュージシャン、そして名曲「People Get Ready」は言わずもがなのヒット曲でロックファンにはベックとロッドのカバーで知られているハズ。ロック好き的にはそっちのが響くんだけど、オリジナルはこの人のグループですね。それくらいの知識はあるもののその他は全然知らないので余計な事考えずに音だけで聞けるというものだが、ソウルシンガーです。マーヴィン・ゲイと似たような感じを受ける歌手さんで、甘いファルセットを武器にゆらゆらしたグルーブのR&B調な曲が多くある人。そしてワウワウギターでエッジを削ぎ落したプレイってのかな、モロにソウルなプレイです。ファンクにも近い部分あるかなぁ…、スライなんかもこういうのあるから。

 「Curtis Live (Dlx)」っつうアルバムは時代背景とかわからんけど黒い音楽でもスライなんかでシーンに出てきてたし、マーヴィン・ゲイの名盤もあったりするから市民権は得ていただろうし、そうなるべき作品、ライブでもある。かなり愛聴している人も多いと思う、っつうかクセになる音楽です。曲とかよりもカーティス・メイフィールドという歌い手の歌とこの甘~い香りのグルーブがたまらん。音楽ってのはいろいろな表現があるものだとつくづく思う。

 まぁ、そんなことで一般論としてはそんな感じだけど、自分はまるで受け付けません(笑)。何かね、眠っちゃう(笑)。好みって怖いな…。



B.B.King - Live In Japan

B.B.King - Live in Japan (1971)
Live in Japan Live at the Regal

 やはりブルースってのは白熱したギタープレイを聴いて堪能するという代物だ。ブルースを聴いてみてその凄さがよくわからないと言う人もいるのだろうけど、ギターの音色と情熱が心を貫くことには歌もギターも変わりないんだよね。そういう聞き方で聴いてるからかもしれないけど、また自分がギター弾くしギター好きだからってのあるかもな。逆に歌モノってあんまりまじめに聴いてないし、それこそよくわからんってのあるので個々人の趣味ってのは色々あります…。んでブルースギターっても色々あって、まぁ、スタンダードにこんなん聴きたいな~ってのを自分的にイメージしていたのがスクイーズギターだったのでもちろん御大BBキング。

 1971年の来日公演を収録したライブアルバム「Live in Japan」は相当の名演奏名盤なんだけど日本独自盤で本場のアメリカではリリースされていなかったのもあってライブの名盤っていう書かれ方はあまりしていなかったみたい。どっちかっつうと「Live at the Regal」の方が有名だし、自分もそういう風に記憶して育ったもん。更にこの「Live in Japan」って日本独自盤だったから市場でほとんど見かけなかったんだな。世界から見たら枚数少ないし時代は1971年だし、そんなんであんまり見かけなかったんだけどそこがCD時代の凄いところでいつしかしっかりとリリースされているという光景。おかげでアナログ時代に探していた音に出会うのが実に容易になったのだ。今のDL時代は更に加速したけどね。そんなことでCD時代の恩恵に肖り、BBキングの名演奏、ホントに脂が乗っている時期のライブを堪能したい。

 冒頭から今でもお馴染みのナンバーだけどこれがまたもの凄い速いテンポにスイングしたバージョンでのオープニングでえらくかっちょよい。BBキングの歌はそのままだけどバックの演奏が超スウィングしててスピードアップ。こんな速さの仕方ってのがあるのかっつう感じでね、この人R&Bに進まないでジャズな方に進んでたんだっつうか。以降ですねぇ、これでもかっつうくらいにギター弾きまくってるので、そこらのロックのアルバムなんかよりも圧倒的にギターの出番は多いし白熱度も何ももの凄いものがある。今じゃBBキングって大御所的に手抜きギターだけど弾く音はすげぇ~って思う人くらいなんだが、40年前のこの若さの頃、まだまだ大御所ってんではなかった頃のライブは白人小僧には弾けないギタープレイを思い切り炸裂させた凄いプレイ。パフォーマンスもエンターティンメントもギタープレイも熱さも何もロックと比べても全然負けてない。日本ツアーってのを忘れてしまうくらいにBBキングの名盤に挙げて良い出来映え。こんなライブを世界のアチコチで繰り広げていたんかい、って思うとやっぱり凄い人だ。音を外すとかリズムが狂うとか当たり前だけどまるでないんだよね。バックも当たり前にバックバンドの仕事してるから完璧だし。それも人のカバー曲でもそうだし、それがオーソドックスなブルースやR&Bだけでなくレオン・ラッセルの「Hummingbird」とかでもホーンを使って見事にBBキング風に仕上げているし。この曲はジミー・ペイジもソロアルバム「Outrider」で取り上げていてしっとりとクリス・ファーロウが歌い上げていたけど、それぞれの持ち味が出てくるね。BBキングのは正にBB節。

 ブルースギターって…っていう人には一度聴いてみると良いんじゃないかな。ギタープレイそのものはBBキングらしい音とフレーズだけど、こんなにスクィーズして聞けるギターってそんなにないよ。スクィーズギターって何?って人はこういうギターの事です。BBキングって伊達に名前が有名なだけじゃないんです。こんな凄いライブを繰り広げていた人だからこそ有名なんです。正直エリック・クラプトンなんぞ足元にも及ばないプレイがここでは聴けます♪



Albert Collins, Robert Cray, Johnny Copland - Showdown!

Albert Collins, Robert Cray, Johnny Copland - Showdown! (1985)
Showdown! Flyin' High
Showdown! (Remastered) - Albert Collins, Robert Cray & Johnny Copeland Showdown! Alligator Records 40th Anniversary Collection - Various Artists Alligator Records 40th Anniversary Collection

 そういえば…と何かアタマの片隅で引っ掛かるものがあったなとライブラリを眺めながら何だろ?と思う。あ、見つけた、これだ。ロバート・クレイが出てきて、次に何聴こうかな~って思って、何か引っ掛かったのがコレ。ジョニー・コープランドって人はよく知らなかったんだけど、ロバート・クレイにアルバート・コリンズの三人でのアルバムってことだったんで気になったんだよな。入手当時はそんなに一生懸命聴かなかった気がするが、せっかく引っ掛かった機会なので…。

 1985年にリリースされた三人の名義でのセッションアルバム「Showdown!」…っても上手い具合にアルバムとしてまとめられているので聴きやすいし、ギタリスト的にも気持ちの良いアルバムだね。歌とギターで誰が誰かを聴き当てていくっていうアルバムになるのだが、結構わかるもんだなぁ。自分的にはアルバート・コリンズは圧倒的に分かるからコレだろ、って感じはあるけど他の二人がちょいとよくわからん。ロバート・クレイかな~って感じはあるんで何となくわかるけど、それは多分フレーズとストラトの音だね。

 ん~、一曲ごとにプレイが決まってるから、三人がセッションで白熱したバトルを~ってのはそんなにないので期待するようなギター炸裂ってんじゃない。ただ、それぞれの個性が散りばめられた作品でその聴き比べを楽しむってトコかな。もちろんフレーズのお勉強にも欠かせないのがたくさん出てくるんだけどさ、その意味でやっぱりアルバート・コリンズが傑出していると聞こえるのは自分の好みだからだろう。いやいや、コレ、結構白熱して聴けるアルバムだった♪



Robert Cray - Cookin' in Mobile

Robert Cray - Cookin' in Mobile (2010)
Cookin' in Mobile Bad Influence
Cookin' In Mobile - The Robert Cray Band Cookin' In Mobile Robert Cray Live At the BBC - Robert Cray Live At the BBC

 80年代を騒がせたブルースメンと言えばスティーヴィー・レイ・ヴォーンも去る事ながらもう一人、若きヒーローとして祭り上げられたロバート・クレイって人を覚えているだろうか?って、まぁ、時代が違ってもさ、あんまりポップシーンに斬り込んで来れるブルースメンっていないんだから知ってる人も多いだろうとは思うけど、90年代に入る前にはちょっと失速していったっつうか、ブルース全体が沈んでいったってのあるからねぇ。80年代に活躍していたミュージシャンがここ最近良い感じに復活してきているのでそんな一人としても数えて良いかもしれない。久々にシーンで名前を聞くようになったし。それも2010年にリリースされたライブアルバム「Cookin' in Mobile」が好評とのことで、ここでアプローチしてみました。

 2010年発売「Cookin' in Mobile」、今や恒例のライブアルバム、しかもテキサス州でのライブっつうから気合入ってる…いや、テキサスってテキサスブルースのイメージが強くて、激しくてアグレッシブな印象なんだよね、何もかもが。だから中途半端なライブ出来ない土地柄っつうイメージなので、そこでのライブを記録としてリリースするってのはよっぽど受け入れられたんだなって思うワケ。ロバート・クレイも最近の作品はほとんどライブ盤みたいなので、そのひとつでしかないのかもしれないけど、ライブの出来映えは良いハズ。そんな期待を持って、実に30年ぶりくらいにロバート・クレイの新作を聴きました。ライブでも新作です。っつうかどんな風に進んでいったかもあまり気にしてなかったのでここでようやく再会に等しいです。

 聴いてみて安心した…っつうかこういう方向で歩んできたんだ、という実感が第一。安定的でモダンにキャッチーに、決して音に溺れるワケでもアグレッシヴにギターにのめり込むワケでもなく、タイトにソウルに歌もギターも奏でていくという、最初期に感じたスタイルそのまま。ある意味まるで変わっていない独自の路線。かと言って全然ライブに熱が入らないのかというものでもなくって、しっかりと白熱しているし、ギターにしても歌にしても熱唱ですよ。スタイルとしてクールなものだけど、ブルースメンの表現ですからねぇ。自分の好みかと言えば違うけど、こんなスタイルでテキサスを納得させられる人はそうそういないしさ。BBキングとかくらいじゃないの?そんな意味ではまだまだ若造のブルースメンだったロバート・クレイだってもう良い年、音ひとつで誰の音かわかるようなギタリストになってきてるってことだ。ちなみにストラトのサウンドも相変わらずで、これも個性的。番人が納得する感動のライブアルバムじゃないけど、ツボを抑えたライブの在り方としては見事な佳作って感じですね♪



Alannah Myles - Rockinghorse

Alannah Myles - Rockinghorse (1992)
Rockinghorse Alannah Myles
Rockinghorse - Alannah Myles Rockinghorse Alannah Myles - Alannah Myles Alannah Myles

 ブルースがかった音に勢いのある歌声で少々話題になった女性シンガーとして自分的にいつも思い描くのは時代の成せる業でもあったアランナ・マイルス。デビュー曲ともなった「Black Velvet」は何かと聞くことの多いスマッシュヒットとなって一躍カナダのトップシンガーに踊り出たものだが、それももう30年くらい前のお話。そこから後のアランナ・マイルスは名前をほとんど聞くこともないミュージシャンになっていってしまった…。それでもまだセカンドアルバム「Rockinghorse」あたりまでは気にしていた人も多くて「Rockinghorse」が好きだという人も少なくない。ただ、どうしてもこの辺までかな…って感じですが。

 1992年にリリースされたセカンドアルバム「Rockinghorse」、意欲的なジャケットだったワケで、そのジャケットのおかげでファースト時の骨太なスタンスってもしかして…と疑ったんだけど、やっぱりねぇ~ってのが最初の印象。端的に言えば作られたアイドルに近い状態だったわけだな。歌も巧いし、声も特徴的で個性的なので素材としては興味深いシンガーだったんだろうな。そこでまずはブルースベースのロックポップスを歌わせてみたら大ヒットした。ファーストアルバムも同じ路線で進めてみたらヒットした。そこでセカンドの「Rockinghorse」はもう少し拡張させて大陸的な側面も出してみようと幅を広げた…それが結局は最初に付いたファンからしてみると商業路線でしかなくてブルースやロックのフィールドからは離れた世界に感じてしまったのかな。一方では新しいファンを獲得することになるんだろうけど、そこまで売れなかったし、どうしてもコアな部分に欠けるから印象が薄れていく。単純に制作側の意図と路線で商業的失敗に進んでしまったという感じ。

 まぁ、そういうのも音楽の世界ではあるんだろうけど、肝心なのはアランナ・マイルス本人がミュージシャンであれば自分の歌の方向性や音楽の方向性ってのをきちんと打ち出して進めたハズなんだけど、歌うということが目的だったのでどんなモノでも歌えてしまったというのが悲しい性。結局売る側のミスで自身の個性も出せなくなってしまった、みたいな。それでもアトランティックで4枚のアルバムをリリースして、以降もずっと活動しているから自身の音楽性などもきちんと持っているんだろうけど、そこにもうちょっと早く進んでメジャーシーンで活躍してほしかったな。才能ある歌声だから気になるし、もっと個性的なの聞きたかったもんね。今更どうしようもないが…。

 えっと、そんなことで「Rockinghorse」はよく出来たアルバムです。歌モノとして聴くには良いと思います。ただし連続性を求めるのではればちょっと単発モノでしかないので、時代と共に生きた人のポップスでしかないのかなと。引っ掛かるトコロも少ないし。まぁ、時代の流れですかね…。



Ana Popovic - Unconditional

Ana Popovic - Unconditional (2011)
Unconditional Blind for Love
Unconditional - Ana Popovic Unconditional Ana!: Live in Amsterdam - Ana Popovic Ana!: Live in Amsterdam

 ジャケット見て驚いたワケさ。誰だこれ?って名前見て、見覚えのある人だったので余計に驚いたワケさ。音を聴いてもう一度驚くワケで…、はい、アナ・ポポヴィッチなるブルースギタリスト兼シンガーの新作「Unconditional」です。ジャケットから見てしまうと何かオンナを売りにしてるんじゃね?みたいな感じあるんだけどさ、本格ブルースウーマンの一人でキャリアも10年以上ある実力派です。もうねぇ、古い感覚のブルースのイメージでは今の世の中を見てはいけないんでしょうね。新しい考え方や新しいアプローチなど色々と出てくるのでそういったものを楽しめるスタンスで取り組まないとね、偏見だけで見てしまいます…。

 2011年リリースのアナ・ポポヴィッチの作品「Unconditional」で、聴き慣れた人からしてみればアナらしさを戻しているオーソドックスなブルーススタイル。そして旧ユーゴスラビア出身の彼女がここ数年アメリカに移住して活動して今回はニューオリンズに身を任せてのアプローチってことでそんな空気と音がアルバム中に反映されている感じだ。ユーロさは皆無、完全にアメリカに馴染もうとした姿が詰め込まれている。正にギターフレーズも声も十二分に世界に通じるもので、ニューオリンズへの挑戦はさぞや楽しかったことだろう。ブラスやホーンとのジョイントに加えてピアノとのセッション、そして歌とギターの主張。多分この人、今後やジャズも取り入れて幅を広げていくんじゃないかなぁ。

 文句言うとすれば、ちょっとモダンにオシャレにBGM的に聴けてしまうスマートさか。音もゴツゴツしててギターも弾きまくっててしっかりブルースなのになぜかアルバムとして聴いているとそんなコジャレた感覚が支配している気がする。歌声の可愛さ?多分新しいジャンルへのアプローチだから聴く側の自分が不慣れなだけかもしれないけど、もちっと骨っぽい方が好みだな。しかしこんなギターを女性が弾いているなんて…時代は変わったものだ。




Dana Fuchs - Love to Beg

Dana Fuchs - Love to Beg (2011)
Love to Beg Live in NYC
Love to Beg - Dana Fuchs Love to Beg Live in NYC - Dana Fuchs Live in NYC

 近年ではジャニスばりの歌声として語られるのは自分的にはジョス・ストーンなんだが、ちょいとそんな調べ方してみたらDana Fuchesっつう女性がいるらしくて、経歴等を読んでてもなるほどねぇ、かなりの実力派だし面白そう♪ってことでちょいと聴いてみました。ちょうど今年の春にセカンドアルバムをリリースしていたのでそちらを…。

 「Love to Beg」っつう2011年の作品で、その前には2008年にファーストアルバム「Live in NYC」をリリースしていてちょっと話題になっていたみたい。まぁ、この広い音楽界の中での話題って言ってもね、なかなか広がらないのですが…。とにかく「Love to Beg」を聴いてみる。ジャニスばりっつうので気になったのもあって…。うん、シャウトとかしていくとそういうの出てくるんだけど、そんなにしゃがれた声ってワケでもないし、もっとオリジナリティを持った歌手だからそんな売り文句じゃなくて良いんじゃね?とか思うけどさ。ただ、アルバムを聴いてても別に歌モノってだけでロックとかブルースとかそういうのを感じることもないし、単に歌だな、というだけな話でそこがさ、違うワケよ。

 カバーでオーティスの「I've Been Loving You」なんてのが入ってて、それはもう見事なまでにオーティスに成り切ってて感極まる熱唱なのでカバー集を出してみたら多分もっと話題を作れるハズ。ブルース好きでNYに渡って色々とやってたとかの経緯もあるからオリジナル性を出してくれればもっともっと勢いづく実力はあると思うけどさ。まぁ、勝手なつぶやきだが(笑)。こんだけの歌唱力ある人売れないのって何で?ってのがあるし。やっぱりまだまだ薄いのかね。





Maggie Bell - Suicide Sal

Maggie Bell - Suicide Sal (1975)
Suicide Sal Oueen Of The Night
Suicide Sal - Maggie Bell Suicide Sal Live At the Rainbow 1974 - Maggie Bell Live At the Rainbow 1974

 泥臭いジャニスばりのボーカル…、それをジャニスフォロワーとして語る必要もないけど、それくらいしゃがれ声の歌に印象深いという女性の歌い手はそれこそいつの時代にも存在していた。まぁ、フォロワーって括りで呼ばれてしまうのは勿体無い人ばかりなのであんまりそういう言い方をしないようにしたいけどね。ジョス・ストーンとかはもう本人がそこを目指すみたいなこと言ってるけど、誰もがそんなの憧れる存在なワケで…。ま、いいか。

 マギー・ベルって女性の歌手をご存知?まぁ、「Suicide Sal」という1975年のアルバムを耳にして下さい。話題性だけで言うならばフリーの「Wishing Well」とKKTRの「Hold On」にビートルズの「I Saw Her Standing There」に加えてオリジナル曲の2曲でジミー・ペイジがギターソロを弾いてます。こんなもんで引きはバッチリなんじゃない?そんなに無名とは思ってないけどね。元々Stone The Crowsっつうバンドのボーカルで70年代まで活動していてその後にソロになったんだけど、まぁ、ロック色強くてかっこ良いわ。黒いロックっつうかソウルフルで、歌の迫力を聞かせるのがメインなんだけど、バックとか音の音色が時代をパックしたロックの空気でさ、そこに惚れ込んでしまうし、アルバムを聴いてみる時も知った曲がいくつか並ぶから聴きやすいしね。そこにジミー・ペイジのソロ…、これがまた、70年代ど真ん中のZeppelin全盛期なんだから普通に軽く弾いたって個性的でバリバリのプレイなんです。入りからして印象的で、割と珍しくメロディアスな旋律を弾いているのは元スタジオミュージシャンの成せる業か。そんなに目立つでもなくさり気なく入ってくるところがかっこ良い。音はレスポールセンターマイクですかね、ハッとするソロを聞かせてくれます。

 アルバム全体で聴いてもカバー曲がかなりマギー・ベル風にアレンジされているのでそれほど突出した感じでもなくて馴染んだ感触もあるので統一感あって聴きやすい。他の楽曲も全然レベル劣らないし、やっぱり熱唱ぶりがアルバムを引き締めてくれるので違和感もないし、ダレることもなく聴き込める。「I Was In Chain」の美しい歌唱と音楽を楽しんでもらいたいし、マギー・ベルという歌い手の存在を改めて実感して欲しいよね。何か気分は思い切り70年代のレコード♪





Janis Joplin - Janis

Janis Joplin - Janis (1974)
ジャニス 【ベスト・ライブラリー 1500円:ミュージカル&音楽映画特集】 [DVD] Final 24: Janis Joplin: Her Final Hours [DVD] [Import]

 ジャニス・ジョプリンがメジャーで知られる活動をしてたのって1967年から1970年までしかなかったんだなと。ジミヘンも同じくらいだけど、どちらも山のように音源やアイテムがリリースされているんだから凄い。オリジナルなアルバムとしては多分Big Brogtherとの二枚、ソロで一枚、そして名盤「Pearl (Exp)」録音中に亡くなっているのでここまでがオリジナルかな。たったそれだけの作品で40年以上ロックシーンに伝説として語り継がれているのも最早歴史の1ページ。そんなジャニス・ジョプリンの命日とも成った10月4日なので時を合わせてみました。ってもほとんどのアルバムは既に本ブログで取り上げていたりするので、ちょいと珍しいところで映画です。

 映画「ジャニス」、1974年製作、となってるけどその当時公開したのかどうかよくわからん。自分的には90年代に入ってから映画館でも見たしその後のビデオも買った記憶があるので、どうなんだろ?多分アメリカでは上映してたんだろうな。最初は驚いたなぁ、動くジャニスがこんだけたくさん見られるってとんでもないことだったし、それも凄いライブばかりが見れるワケでさ、更にインタビューなんかも合間合間に入ってるからジャニスの影響とかどんな人なのか何を考えていたような人だったのかなんてのもわかってさ、その分愛らしさがあったよね。映画で色々なシーンを見れるんだけど、どこを取っても概ね悲しそうな表情で話したりしてる姿が印象的でさ、なんでこんなに悲しげなんだろ?って思った。彼女の人生を思えばそういう表情もそうなのかな、とは思う部分もあるけど、そんな風に感じちゃうのもね、うん。

 やっぱり映画だから何回も見てないんだよね実際。多分10回も見てない。だから今回久しぶりにまた見た「ジャニス」は改めてジャニス・ジョプリンというシンガーの凄さを実感した。どの曲も知ってるしジャニスの歌声だし迫力満点の熱唱だし、ライブ感たっぷりでやっぱり時代の熱気がパッケージされていて熱いよね。この人の歌ってブルースっつうかさ、すべてのエネルギーを歌にして放出しているみたいなトコあって、それがブルースなのかもしれないし、ジャニスってものかもしれない。ホントに稀代のシンガーなんだなぁと感動です。歌とMCが一緒になって出てくるのも面白い。それも人生を語ってる…あまり言いたくないことばかりだったみたいけど冗談めかして。キュートな一面。

 映画の冒頭から有名なアカペラの一曲「メルセデス・ベンツ」がジャニスのベンツの映像と共に使われてるんだけど、この曲のバックの演奏付きバージョンって出てこないのかね?元々普通に録音してたものの歌だけを抜いてアカペラにしたって何かで読んだことあって、だったら演奏付きバージョンあるんかな?って。今の時代のボートラなんかで出てくれたら面白いのにな。映画の方はDVDで既に1500円とからから普通にジャニスのライブ映像集として入手しとくべきものってのは必須♪



Chris Duarte - Blue Velocity

Chris Duarte - Blue Velocity (2007)
Blue Velocity Blues in the Afterburner
Blue Velocity - Chris Duarte Blue Velocity Vantage Point - Chris Duarte Vantage Point

 ちょいと骨太なブルースなんぞを聴きたくなったので、アレコレとライブラリを眺める…。結構自分の聴くものの幅の狭さに呆れるんだけど、しょうがない、その辺りが好みなんだもんなぁと、アレコレと聴いてレビューを書き連ねたりしているものの結局本質的には自分が好きでリラックスできる音が一番なんだよな。あ、そうか、この辺もあったな、ということでオールドタイムな趣味から上手い具合に新世代に入っていけたブルースメンの所で手が止まる。

 クリス・デュアーテ。作品は何でも良かったんだけど、何となく「Blue Velocity」。2007年にリリースされたものらしいが、かなり原点回帰したハード・ブルースなので気に入って何度も聴いてたんだよね。クリス・デュアーテって知ったのはそんなに古い話じゃなくて多分数年前くらいの話。だから10年くらい知らなかったんです、これだけのブルースメンを。それなりに話題だったんだろうけどどうにもアンテナに入って来なかった。でもTwitterか何かで教えてもらって聴いてみてハマった。結局全アルバム聴いてるもんな(笑)。こないだ新作「Blues in the Afterburner」もリリースされたようなのでまた聴かないとな。ただ、この人の場合はいつどの作品を聴いても楽しめるっつうか時代とはあまり関係がない音なのでね、旧作を聴いてても全然楽しめるんですよ。

 そんなことで「Blue Velocity」なんだが、初っ端の「Amy Lee」のスタンダードなブルースロックとサビの喰い付きが良くて結構聴いてしまうアルバム。SRVばりのギタープレイはいつものことながら、そしてダミな声のブルースロックも当然ながらっ結構キャッチーなコーラスワークやサビがあったりして聴きやすいし、ゴキゲンになるサウンドなんで実に心地良い。更にギタープレイが心ゆくまで聴かせてくれるのでギター小僧的にも満足度高くて嬉しいアルバム。ストラトもいいな~なんて思う音だしさ、オールドタイムなブルースとの融合もありながらオリジナルな世界も出しててまるでブレない世界観が安心する。ブルースが気持ち良く聴ける季節になってきたし、この辺また漁るのも良いな、なんて気分です♪



The Answer - Revival

The Answer - Revival (2011)
リヴァイヴァル~デラックス・エディション(初回限定盤) ロックン・ロール412!(DVD付)
Revival - The Answer Revival 412 Days of Rock and Roll (The Live Set) - The Answer 412 Days of Rock and Roll

 こないだライブ盤のリリースを発見して聴いたばかりだったんだけど、その時にスタジオ新作が出るっつうことを知って三枚目のアルバムか…と。久々に名前聞いたらそんなことになってたんだ、と。AC/DCとのツアーを一年半くらいやってて随分と鍛えられたらしいが、その模様を記録した「ロックン・ロール412!」がやや先行でリリース。日本では今回の「リヴァイヴァル」と同時リリースなようだけど、今時ならボーナスディスク扱いで出しても良さそうなものだが、そこはしっかりとアルバム単位でリリース。

 バンド名が露骨なThe Answerの三枚目のスタジオ作品「リヴァイヴァル」。随分とゆとりと言うか余裕が感じられる作品になってて、初期衝動の勢いみたいなのは随分と消え去って大物的分域を出してきているかな。ただ、それは手馴れた曲での話で、三枚もこの手の作品が続けられると実はホントにAC/DC的に10年一日的進歩しか望めない?みたいな感じもするなぁ。最初期はZeppelin的と言って持ち上げられていたが、あまりにもワンパターン的な作風にやや飽きを覚えた作品な印象。どの曲もリフもよく出来てるしギターの音もレスポールカ?良いなぁ~って音とベースもブイブイと低音効いててかっこ良いし、歌も思い切り突き抜けて歌えているから文句なしのHRバンドなんだがな…、芸風が少ない。グルーブした曲ばかりでねぇ…、そんなに一辺倒にならなくても良いのに、と思うが、まぁ、ツアー三昧で勢いもあって作られた曲ばかりってのならそんなもんか。ん?そもそも別に多種のジャンルの曲をやるバンドじゃないか。Zeppelinと比べてはいけない…。

 とまぁツラツラと書いてみたけど、結構な作品だと思う。音的に古臭い芸風だけど実力派かなりあるだろうししっかりしてるもん。今後どうなるかファースト「ライズ」の頃から楽しみにしていた部分あるんで、新しいバンドの中でも気にしてたんだよな。やっぱもちっと幅広げようよ…。



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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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