The Rolling Stones - Out Of Our Heads

The Rolling Stones - Out Of Our Heads (1965)
Out of Our Heads アウト・オブ・アワ・ヘッズ(UKヴァージョン)(紙ジャケット仕様)
Out of Our Heads (Remastered) - The Rolling Stones Out of Our Heads (Remastered) December's Children (And Everybody's) [Remastered] - The Rolling Stones December's Children [Remastered]

 60年代のロックポップス関係のシングルやアルバムってのは実に混沌としていて情報をきちんと掌握するのが結構面倒。一旦把握してもここ最近のリマスター盤やボーナストラック盤、更にはデラックス盤なんかを考慮していくと一体何が何だかわからなくなってくる。特にThe Rolling Stonesなんかの場合は当時からアルバムジャケットですら英国とアメリカで同じもので違うタイトルだったりするのもあって、まるで理解不能な状態だった。昔に一度自分なりに整理したんだけど、やっぱりもう忘れてるしわからん。聴いたり集めたりする時はさ、必ず順番通りに手に入れられるワケじゃないから聴いた順番も後追いだと異なるからさ、やっぱり情報把握しかないんだよなぁ。CDでこないだみたいに一気にリリースされる時には整理して出されるからわかりやすいのかもしれない。もっとも全部手に入れることもないんでね…。

 そんな特性がもの凄く強い代表的な作品が英国オリジナルアルバムとしては3枚目、でもアメリカだと4枚目になる「Out of Our Heads」。もちろんアメリカ盤「Out of Our Heads」と英国盤「アウト・オブ・アワ・ヘッズ」では収録曲も曲順も異なり、一体自分はどっちをよく聴いていたんだろう?と思ってしまったが、やっぱりジャケットで覚えているんで、アメリカ盤だったのだな。後から思うとやや悔しい(笑)。英国盤で覚えていればなぁ~ってね。しょうがない。なので自分的には「Out of Our Heads」はこのアルバムジャケットで、「December's Children」が路地のジャケット。

 1965年のリリースだからまだまだ小僧の頃だけど、これもまた過度期な作品だね。お得意のR&Bのカバーが大半を占めるものの、最初期ほど無頓着に勢いを持って吹き込んだだけというようなスタンスから演奏面に力を入れている感じ。そこにいくつかのオリジナル曲が入ってくるんだけど、アメリカ盤では3曲目に「The Last Time」が登場するのでガラリと曲の質が変わることを聴ける。そういう意味ではこんな編集ってよろしくないだろ、アメリカ盤って思うけど、そんなもんだ。同じように雰囲気の異質さを感じるのが「Satisfaction」。圧倒的にストーンズの個性が出てしまっていて、ある意味往年のR&Bの単調さとは打って変わってロックしたナンバーだから異質さ全開。このへんでミックもキースもブライアンも自身達の可能性に気づいていただろうね。それでも大好きなR&Bへの敬意を表してアルバムにした心意気ってところだ。もちろん面白い音です。

 そうか、アメリカ盤の編集って…オリジナルな作品である「The Spider And The Fly 」「One More Try」はイマイチパッとしないから最後にまとめてしまったって所なのか。「Heart of Stone」とか入れておけば良かったのに。なるほど、アメリカらしい編集だ、と気付く。だから故にアメリカ盤よりも遅れてリリースされた英国盤ではもちろんストーンズの意思が入っていることだろう。地味に聞こえてしまう作品にはなっているけど、それは個性をあまりにも出さなかったが故のアルバム編集のためだ。ふ~ん…。



The Beatles - Revolver

The Beatles - Revolver (1966)
リボルバー ラバー・ソウル
Revolver - The Beatles Revolver Rubber Soul - The Beatles Rubber Soul

 50年代のR&Rに影響を受けて楽器を手にして自分たちでも演奏するという光景が今に続くまでのロックの経緯でもある。それまでの音楽史ではそういうのってなかったのかな?まぁ、家族にバイオリン奏者がいて…とかその血筋で受け継がれていたりした方が多かったのかもしれないね。当然あったとは思うけど、簡単に見たりすることも出来なかったってのが多いか。そういう点でテレビやラジオの功績って大きいんだな。今じゃそれがネットの世界ってことになるのだろうが。

 1966年にリリースされた言わずと知れたThe Beatlesの「リボルバー」。最も過度期の作品だと思うんだよねぇ、「リボルバー」って。程良い具合に昔からのポップミュージックと実験的なサイケサウンドも含め、そして自身達の才能を開かせるかのようなオリジナルのメロディメイカーも聴ける。まぁ、正直今更きちんとレコードとかを聴くこともなく脳内再生できてしまうアルバム群なのでモノラルだろうがステレオだろうがミックスがどうだろうが、カウントが多く聴けるとか数秒エンディングが長かろうが、あまりマニア的見地による聴き方はしないようになってます。ただ、周辺の仲間が滅茶苦茶詳しくて好きなのが何人かいるので話題が始まると止まらないんで、聞いてると覚えてしまうということなのだ。だから故に聴かなくても聴かされてしまうしさ。まぁ、根本的にThe Beatlesってそういう話題の宝庫になりがちなワケで、確かに共通項が増えるバンドでもあるからね。

 ってなことで、自分的には多分普通のレコード盤を聴いていたハズ、それが何かって、EMIの日本盤でしょう。あぁ、書きたくないなぁ、こういうの(笑)。突込みどころ満載なんだよな。いや、普通のリスナーの方々は何をそんなに恐れて書いてるのか?って気になるんでしょうけどね、日本盤も何回目の再発の?とかによって云々ってあるらしいんだ。な~んてことも整理して把握してれば良いんだけど、中途半端な知識が邪魔になって全部知らないってのが問題なんだな、うん。

 仕切り直し…、「リボルバー」って好きな曲多いアルバムです。アルバムとしても冒頭が「Taxman」なのでロック的にインパクト強いリフで良いしね、実験的な「エリナー・リグビー」に繋がるのも面白い。婚だけバンドのスタイルってのが確立できないバンドってのも珍しいと思うんだよな。こういう音です、っていう定義がないってことで。それとねぇ、うわぁ~って思うのが「And Your Bird Can SIng」のギターイントロとかソロ。まぁ、最後の「TOmorrow Never Knows」のヘヴィさには敵わないが…、と普通に書くだけで随分と文章が長くなる。冷静に聴いてもさ、こんだけ多様な音を出してアルバム一枚に収めているバンドってないワケで、そういう所がThe Beatlesの一番凄い所なんじゃないかと。一貫性の無さ、かね。それが一回りして最後に到達したのが「アビイ・ロード」B面ってな話になるとこれはもうプロデューサー側の意思としてもひとつの輪廻転生。う~ん、そんなこと考えずに「リボルバー」楽しもう。35分しかないけど、ぎっちり詰め込まれたカラフルなサウンド、聴いても軽さが募るばかりだけど、深みは増す、そんな作品?

 ふぅ、ちなみに先の自分の仲間の一人はよくわからないけど「リボルバー」のレコードを30枚くらい所有しているようだ。国が違ってたりモノラルステレオはともかくジャケットの印刷が云々とか…。知られていることも多数ネットにはあるけど、自分で探して発見する楽しみってのがまだまだあって、こんなのあるんだよなぁ~って情報もたくさん持ってる。好きなんだよなぁ、きちんと全部何回も聴いてるんだもん、そのレコード群をさ。









James Brown - Please Please Please

James Brown - Please Please Please (1959)
プリーズ、プリーズ、プリーズ(紙) トライ・ミー(紙)
プリーズ、プリーズ、プリーズ - ジェームス・ブラウン プリーズ、プリーズ、プリーズ Try Me - ジェームズ・ブラウン Try Me

 一方でソウルの帝王と異名を取ったJames Brownにしても自分的にはそれほど最初期はオリジナルアルバムで聴いたことはなかった。もっともシングルヒット全盛期だからオリジナルアルバムにあまり意味はないとも思うんだけどさ、まぁ、後から聴く身としてはアルバムというパッケージはやっぱりひとつのアルバムなんです。だからどうしてもアルバム志向になってしまう…。そう考えると今の時代って昔と同じくシングルヒットの時代なんだな。気に入った曲だけDLして聴くっていう…。何とも悩ましい事柄ですな。

 1959年にシングルヒットをまとめるという意味合いが強かったアルバム「プリーズ、プリーズ、プリーズ」は最初のJames Brownのアルバムという形態でリリースされた作品のようだ。The Whoのカバーでしっかりと知っている「Please Please Please」のインパクトが一番最初のジェームス・ブラウンのヒット曲=デビュー曲だったようで、この曲を聴くとロジャー・ダルトリーがジェームス・ブラウンそのものを歌っていたってことがわかる。エルヴィス・プレスリーと同じような時代に生きたジェームス・ブラウンの同じような時期の作品にしてもしっかり方向が異なっていて、黒人的アプローチがはっきりと出ているのはさすが。普通に自然に作って歌ってリズムを刻めばこうなるんだっていう側面が大きいんだろうけど、やっぱり違うものなんだなぁと改めて実感なんですよ。ソウル、R&Bそのものだし。

 そんなにヒット曲を知ってたりしないけど、どれもこれもノリの良いエネルギーに満ち溢れた作品が詰め込まれていて同じ3コードでこうも違うかって感じ。コーラスワークだったり骨格そのものだったりするけど、良い時代の作品だね。ギターだって結構凝ってるのもあってさ、ロックとかこだわらずにしっかり聴いておけばよかったなと思う。結構この手の聴くのは遅かったからさ。今じゃ伝説になっちゃってるけど、凄く楽しめる音と歌ですよ、ジェームス・ブラウンの最初のアルバム「プリーズ、プリーズ、プリーズ」は。以降は熱い60年代のソウル時代を経由して70年代のファンク熟成期と時代時代で存在感を示したゴッドファーザーでもあるジェームス・ブラウン。聴かない手はないね。





Elvis Presley - Elvis Presley

Elvis Presley - Elvis Presley (1956)
Elvis Presley エルヴィス・アット・サン
Elvis Presley (DSD Remastered) - エルヴィス・プレスリー Elvis Presley (DSD Remastered) Elvis Viva Las Vegas (Remastered) - エルヴィス・プレスリー Elvis Viva Las Vegas (Remastered)

 Elvis Presleyのアルバムってオリジナルをそのまま聴いたことあるか?ってな話になると、実はそういう聴き方をしたことがなくって、そもそもどんな順番にアルバムやシングルがリリースされて、どんな順番で衝撃的だったのかってのも整理出来ていない。ってか多分整理しても理解しきれないんだろうからなぁってのはあった。だからオリジナルアルバムと編集盤とそれほど意識しないで聴いてた、っていうかベスト盤でいいや、って聴いてたんだけどね。今の時代だとさ、簡単に音だけなら並び直せるし、そもそもDLで手軽に聴けちゃうからちょっと久々に気になるな…と。

 1956年にアルバムとしてリリースされたキング・オブ・ロックンロールのエルヴィス・プレスリーデビューアルバム「Elvis Presley」。デヴューアルバムらしいエネルギッシュなアルバムジャケットと縦横に描かれた「Elvis Presley」の文字。見たことはあってもこのアルバムを聴いたってのは実は今回初めてだった。オリジナルの曲順だって知らなかったけど、ちょっと前にリリースされたCDでは当時リリースされた曲順になっているらしい。ってことは「Blue Suede Sues」から始まるってことだ。

 これがまたぶっ飛ぶくらいに色っぽくてかっこ良くて新鮮で刺激的で衝撃的。いいのか、こんな時代にこんな凄いの出てきて?って言いたくなるし、その後全米中の親がエルヴィス・プレスリーを禁止にしたのがわかるくらいにエロい。何でだろ?こんなにエロっぽくセクシーな歌と声が聴けるのって今でもないでしょ?録音とかのせいだけじゃなくて本質的に色っぽい。それでいて、アタマっからなんだけど、掛け声とかがマイクの遠くで聴こえるんだが、この間合がロックしててかっこいいんだ。根っからのスーパースターなのかなぁと思うよ。だって基本カントリーをちょっとビート利かせて弾むように歌って演奏しただけってなモンじゃない?それでこんな掛け声とかがキマるワケ?みたいなさ。ジャズボーカルっつうかシナトラみたいなバラードもいくつもあって、それはそれでムードたっぷりのセクシーさなんだが、とにかくエルヴィス・プレスリーの声とアクション(見えないけど)に惚れる。凄い。やっぱりキング・オブ・ロックンロールだ、この人。

 しかし…、Jimmy Pageとかがこのギターの音に痺れたって言ってたけど、確かにもの凄く細かくて曲の色を付けている部分が多くて弾きたくなるのもわかるなぁ。でもさ、これってもう完全にカントリーの世界で、普通にロックから入った自分には到底弾けるとは思えないギタープレイ…。こんなの弾いてマスターしてたんだからこの世代を聴いていたロック小僧達がスーパースターになっても全然おかしくない。そう思うわ。その辺3大ギタリストの嗜好性が出ていて、後の本人たちのスタイルと生き方に出てきているのかと思うとなかなか面白い。「Tutti Frutti」とかのギターも凄いよ。これはもうフレディ・マーキュリーのイメージが強いんだけどね。いや~、凄い。かっこ良い♪



中森 明菜 - 歌姫

中森 明菜 - 歌姫 (1994)
歌姫(スペシャル・エディション) フォーク・ソング2 ~歌姫哀翔歌
歌姫ベスト~25th Anniversary Selection~ (Digital ver.) - 中森明菜 歌姫ベスト フォーク・ソング 2 ~歌姫哀翔歌~ - 中森明菜 歌姫哀翔歌

 女性ボーカルものって好きなんだけどさ、それって別にトラッドでもプログレでもメタルで好みだったりして、もちろんブルースやジャズなんかでも割と聴く方だと思う。日本のロックだとあまり聴いてないかもしれないけど、ふと思った。日本の女の子の歌って歌謡曲という世界でアイドルを見ていたってのがあるからあまり音楽的な意味では聴かなかったんかな、なんて。歌が上手い人は上手いんだけど、やっぱりアーティストではないし、本格的に追求する対象ではなかったなぁ。やっぱりアイドルでしかないんだな。

 ただその中でも上手い人がいて、きちんとパッション持って挑戦している人もいてさ、ロックとは違うけど歌手っていう世界を貫いている人もね。聴く時があればそういうのはわかるし…。ってことで、ふと思った。最近明菜聴いてないなぁ~と(笑)。アイドル時代も好きだったんだが、歌う歌が結構本格的だったし、まぁ、追いかけてたワケじゃないから途中経過とかあまり知らないけど、突き抜けてからは割と様々な人の曲をカバーして歌っているというものをチラチラと知ってたので、どうなんかな~と。上手いからハマってるんだろうけどなぁ~って興味。

 1994年にリリースされた…ってアルバム単位で話すべきなのかどうかよくわからんけど、「歌姫」っつうのが多分その手の最初のアルバムだと思う。この、「歌姫」が好評だったのでロッド・スチュアートのようにカバー集ばかりをひたすらリリースして行くという生き残り戦略に変わったワケだ。挙句演歌のカバーまで出しているんだからさすがに歌手。元々無理した歌い方をする人じゃなかったから歌は綺麗にきちんと歌うし聴いてても気持ちの良いものだし、そうか~、って納得感が凄くあるんだよね。

 「歌姫」の自分的興味は最後の「私は嵐」に尽きる。どんなアレンジだろ?ってのとあのカルメン・マキの歌声…そして感動のライブバージョンまでがもう1975年頃から聴かれているんだから、どういう楓奈アプローチなんなだろ?っていう興味。まぁ、ただそこに行くまでにはもちろんアルバムなので最初から聴きます。だって、せっかくだもん♪ カリプソ風味で始まる「ダンスはうまく踊れない」…、うわっ…明菜の声、色っぽいなぁ、やっぱ。アレンジは風味であってやっぱり明菜の歌の表現の上手さに釣られて聴いてしまうねぇ。「愛染橋」って山口百恵だよね?ほほ~ん…、明菜のほうが声高く聴こえるって相当だが、雰囲気はさすがです。ここまで哀愁出るんだね。たださぁ、以降はやっぱりちょっと自分的に世代が古すぎてオリジナルの印象があまりないので、ちょっとムード歌謡的に聴いてしまった。でも、作品集としては統一感のある作品になってるんじゃないのかね。最後の「私は嵐」だって70年代の曲だからそりゃそうか。それでねぇ、この迫力凄いな。きほんハードロックアレンジじゃなくてピアノとストリングスなのでメロディと歌詞の良さが引き立つ感じで、展開の切替もはっきりしていてこういうアレンジはありだな、と。最後の最後まで気の抜けない終幕を加えたアレンジが余韻を楽しませてくれる。歌モノが好きで原曲知ってる人ならかなり楽しめるアルバム「歌姫」でした。





Greenslade - Time And Tide

Greenslade - Time And Tide (1975)
TIME AND TIDE - タイム・アンド・タイド グリーンスレイド(紙ジャケット仕様)
Greenslade - Greenslade Greenslade The Full Edition (Live 2001) - Greenslade The Full Edition (Live 2001)

 70年代初期に出てきた英国の何でもあり的なバンド群の中では相当の実力派メンバーが一同に介して、しかも継続的にアルバムをリリースしてライブも行っていたという、後から思えば結構奇跡的ですらあるバンドのひとつがGreensladeではないかと。1973年から75年の間に4枚もの高品質なオリジナルアルバムをリリースしてくれて、しかも英国ロック史に残るくらいに面白い音ってのが良い。っても、結構Greensladeは好きなバンドなので1stから3rdまで既に書いているんだよな、ウチのブログ。アルバムリリース順に書いてたからようやく4枚目にたどり着きました。

 「TIME AND TIDE」1975年リリースのオリジナルアルバムとしては最後の作品になっちゃったのが残念。トニー・リーブスっつうベーシストが抜けてしまったことで、かなり軽めのファンキーさすら入った音に仕上がったんじゃないかなっつう感じ。結構キラキラしたアルバムで、このメンバー変更ってそんなに悪くなかったのではないかと思わせるアルバムの出来映えでしょ。Greenslade独特の緑色の怪人ジャケットも復活しているのでイメージとしてもバンドのカラーを損なうことなく音を充実させて訴えてくるものがある。その実、デイブ・ローソンとデイブ・グリーンスレイドの確執みたいなものがアルバムにも反映されているのか、どちらもソロに近い楽曲が入っている。バンド名義だけどバンドとしては演奏していないっつうさ、鍵盤奏者二人だから鍵盤だけでできてしまうものは一人づつ作ってアルバムに入れちゃうみたいなね。別にアルバムとして聴けばアクセントも増えるし曲も多彩になってくるし、バンドの音もあったりするのだから面白くないはずはない。ただ、案の定そういう最中から抜け出すことは出来ずにバンドは解散してしまったのが残念。潮時だったのか。

 その二人の作風に加えて新たなベーシスト兼ギタリストのマーティン・プライリーというミュージシャンが歌も歌っていたりして、かなりソウルフルっつうかデイブ・ローソンと相通じる歌を歌うっつうか、悪くないんだよな。バンドの幻想に負けなけりゃかなり面白いハズ。曲そのものは全体的には勢いあるのが減った。音楽的凝ってたりよく出来てるのはもちろんなんだが、やっぱりモチベーションなのかね、そういう勢いが欠けてるのはある。それでもこのカラフルさだからさすが。プログレっつうほどプログレじゃなくて鍵盤ハードロックバンドみたいな感じです。長い曲がある訳でもないのでね。自分的には1st 「グリーンスレイド」の次くらいによく聴いたアルバムですかね、「TIME AND TIDE」は。



B.B.King - Live At The Regal

B.B.King - Live At The Regal (1964)
ライヴ・アット・ザ・リーガル Live in Japan
Live At the Regal - B.B. King Live At the Regal Live at the Apollo - B.B. King Live at the Apollo

 ブルースギター…ギターを弾く者達にとってみれば永遠の課題なんじゃないかと思うくらいに難しくて単純で奥が深い。10代の頃からロックはブルースだと言う伝統を信じて取り組んできたものだが、今になってもまだまだモノにしきれていないし聴いているだけでも痺れることもしばしば…、こんな状態でブルースってのは卒業なんてできる代物ではない。飽きることもないし、かと言っていつも効いてると飽きるのは必至だし、付き合い方が結構難儀なジャンル(笑)。でもね、どんだけギターのテクニシャンであろうともブルースってのはやっぱり難易度が高いみたいだし、それよりもこういうギターってのを思い出させてくれるトーンだったりする。自分はねぇ、技巧派じゃないから音一発でノックアウトしてくれるギターってエモーショナルで好きなんだよねぇ。そんな事を思い出しながらふと聴いたのがコイツです。

 B.B.Kingの1964年リリースの作品にしてブルースライブアルバムの傑作として君臨している「ライヴ・アット・ザ・リーガル」。B.B.Kingが30代なのかな、既にあの一発フレーズでライブを制圧しているんだけど、さすがにもっとエモーショナルに艶やかにギターを弾いているのがアルバムを名盤に仕上げている。こんだけホーンセクションを大々的に入れていながらも自分のギターのトーンと音とフレーズは圧倒的に異質で、聴く者を黙らせる威力があるのは凄い。もちろん歌も歌うので、ライブ全編をほぼ制圧しているようなものだが、歌ももの凄いソウルフルで艶やかだしね。しかし…、アルバム始まってすぐに試し弾きってんじゃないけど、B.B.Kingお得意のフレーズを鳴らすんだけど、それだけでもう「うわぁ~、なんだこのトーン!」って思うもんなぁ。凄い存在感。更に「How Blues Can Get」なんつう曲ではもう歌い手としても完全に聴衆をモノにしていて圧倒。凄い。こんなギタリストってもう出てこれないだろうよ。何やったってモノマネになっちゃうんだもん。

 「ライヴ・アット・ザ・リーガル」っつうアルバムはブルースにしては珍しく結構なセールスを記録したらしい作品。そりゃ、こんなの聴けば誰もがこぞってギター弾きたくなるだろうし、すぐ諦めるだろうし…そのヘンが英国のガキどもを刺激したんだろうが(笑)。単なるR&Rかなと思わせた「Peace Love Me」なんかだってギターソロになったらあのマイルドなトーンでB.B節をガツンと聴かせてくれるという代物だ。スローブルースで泣きのギターをとことん堪能したかったら「Worry Worry」の登場を待つが良い。別に本人ってこういうスローブルース弾く時に涙と感情込めて弾くワケじゃなくて普通に笑って弾いてもこういうのが出来るんだよ。ライブを何回も見たことあってさ、いつもそんな感じなの。もうさ、そういう世界に入ってるからスローだろうがなんだろうが脱帽モノです。更に最後の「Help The Poor」なんて…歌詞が辛辣っぽい割にカリプソ風に仕上げてしまってサラリと終わらせるというアルバムの作り方で、もちろんライブ盤だから生々しく聴けるのも良いし、とにかくなんじゃこりゃ?ってくらいかっこ良い。ブルースとかロックとかソウルとか関係ない世界でB.B.Kingっつうのを出してる。堪らんなぁ、こういうアルバムは…。まだJBと共に黒人音楽家なんてのは…っていう見方をされていた頃だもんね、熱気が違うよ。







Aerosmith - Rocks

Aerosmith - Rocks (1976)
Rocks ドロー・ザ・ライン

 「Rocks

 こんな大胆なアルバムタイトルを付けられるなんて相当の自信があるかバカじゃなきゃ無理だよ。そんな言葉がアチコチから聞こえてきそうなタイトル。もちろん今じゃ世紀の王道ロックバンドとして担ぎ上げられているエアロスミスの4枚目のアルバムタイトルだ。エアロスミスってのは同時代の…と言うかいつの時代もなのだが、それほど王道アメリカンロックバンドっつう位置付けではないんだよな、ホントは。まぁ、さすがに今となっては王道アメリカンロックバンドになっているけど少なくとも70年代のエアロスミス…これも今から思えばアマチュア時代と言わんばかりのキャリアの短さになっちゃったんだけどさ、少なくとも70年代のエアロスミスは英国ハードロックのテイストを持ったバンドだった。それが「Rocks」と名付けたんだから、相当の自信だったんんだろう。単純なアメリカのバンドが付けたならそんなに意気込みを感じるほどじゃないけどさ。

 今となっても多分エアロスミス史上最高傑作として何ら輝きを損なうことのないアルバムとして「Rocks」ってのは光を放っているハズだ。自分的にもね、もちろん後追いなんだけど、相当聴いたんだよな、このヘンのエアロスミスって。この前の作品「闇夜のヘヴィ・ロック」とこの後の「ドロー・ザ・ライン」を含めてエアロスミス全盛期で、どれを取っても最高にかっこ良いR&Rバンド。それでいて一辺倒にならない曲が多数あって、バリエーションに富んでいたってのが良かった。キッス的になっちゃうとやや飽きるのだがエアロスミスってのはその実一言でハードロックバンドとは片付けられない作風が揃ってる、気がする。

 さて、「Rocks」、凄く久しぶりに聴いたよ、しかも大音量でロックを楽しみたくなったのでね。冒頭の「Back In The Saddle」のスティーブン・タイラーの雄叫びの凄いことこの上ない。どの曲もそうだけど、バックのコーラスも結構ぶち切れていたりして大人しいコーラスワークなんて全然ないしさ、「Last Child」なんてそのままラップに出来そうなリフだから結構狙われたんじゃない?もっとも本当の冒頭はもっと美しいバラード的ですらあるんだが。その妙なぐちゃぐちゃ具合のまま始まる「Rats In The Celler」のぶちキレ度合いも堪らん(笑)。ステージでスティーブン・タイラーがあの衣装で踊り狂ってる姿が容易に目に浮かぶご機嫌なR&R、それでいて単純でもないんで派手に遊べる音。効果音なんかも結構な聴きもので、雰囲気を出すために色々な試みをしてるな。このへんはジャック・ダグラスプロデュースによる効果かも。そしてあまり知られている曲でもないけど、もっとライブに登場させても面白いと思う「Combination」のグルーブ。ベースが相当ドライブしてるし、正にロックバンドのノリが出まくってる強烈なナンバー。もちろんジョー・ペリーのギターもエグい音で入ってて、ソロではもうこんな音出せないだろうってな話だ。

 B面トップを飾るのはエアロスミスお得意の長玉コーラスから始まる「Sick As A Dog」。ドラムの音がちょっとチープだが、それも含めてなんだろう。陰ながら裏から入るサイドギターがかっこ良いのだ。「Nobody's Fault」…Zeppelinの「Nobody's Fault But Mine」というタイトルに先駆けること1年、ところが知名度では圧倒的に負ける…まぁ比べるものじゃないが(笑)。ここではやや緊張感を高めたテンションで迫ってくるスティーブン・タイラーの歌の力量。曲そのものは凄いという程のものじゃないけど、スティーブン・タイラーの歌のパフォーマンスとテンションの高さによって凄いトーンを保ってる。なるほど、こりゃ凄いわ。そしてジョー・ペリーの出番とばかりの「LGet The Lead Out」で「Last Child」と同様にやや後ノリ的なリフで引っ張る曲の登場だ。ただ、こちらはB面のこの位置ってことでもわかるが起伏がやや乏しい感じに仕上げている、その分ゴージャスでワイルドでもあるからかなり色合いが異なる。ドラムのフィルインからひたすら勢いに任せて始まる「Lick And A Promise」は凄くエアロスミスらしいナンバーで、お得意の展開でしょ、これ。ライブでは結構登場しているのかな?あんまり聴かないけど相当かっこ良いテンションとグルーブで全く怖いもの知らずのエアロスミス時代。こういうのがね、こんな位置で出てくるんだからやっぱり「Rocks」ってアルバムは凄いよ。そして最後は定番のバラッドソングとも言える「Home Tonight」で異色のオーケストラまで入れて歌いあげるスティーブン・タイラーの歌声とギターソロも音色がかなり変わっててヘンな効果を出している…多分チープさの究極なのだろうが、それもまたエアロスミスらしい…。

 「Rocks

 やっぱりそうそう簡単にタイトルには出来ないんだが、アルバムに収録されたロックナンバーをひたすら聴いて、タイトルを決めた時に出てきた単語が「Rocks」だったんだろう。そう思うのが自然なくらいロックナンバーが散りばめられた傑作アルバム。アメリカ英国問わずの名盤♪







Run D.M.C - Ultimate

Run D.M.C - Ultimate (2003)
Ultimate Run Dmc (Bonus Dvd) Raising Hell (Dlx) (Dig)
Mary Mary - Run-DMC: Greatest Hits Greatest Hits Raising Hell - Run-DMC Raising Hell

 先日メシを食いに外に出てとあるところに入ったんだが、メニューを見てオーダーして何気なく耳を傾けるとヤケに80年代の音楽が流れていて、ちょっとニヤリとしてしまったが、まぁ、何度も聴いた曲なのでふむふむ…ってなモンだが、その中でRUN D.M.C の「Walk This Way」が流れて、ふと思ったんだよね。当時はまだまだロックってのはこうあるべきだ、みたいなガキだったからこんな黒人のラッパーみたいなのがヘードロックの雄で伝説でもあるエアロスミスと共演しているなんてとんでもねぇと(笑)。どう見たってエアロスミスのお情けでやらせてもらってるだけじゃないか、みたいにロック信者だったワケですよ(笑)。だからもうとんでもねぇ、って印象なんだな。

 ところがそんな食い物屋から流れてきて思ったのはまだこの1985年頃のラップとかってのは全然聴けるっつうかロック寄りっつうか毛嫌いするほどのものじゃなかったってことだ。そりゃ曲がエアロスミスの「Walk This Way」だからってのが大きいのかもしれないんだが、RUN D.M.Cの方もそういうアレンジで楽しんでいたんかな。すぐ後にはミクスチャーロックっていうジャンルに分類されるラップとヘヴィなギターが絡む世界が出てくるんだが、その走りってことだったんだろう。なかなか悪くないしやっぱり何かの融合という試みは新鮮さがあるもんだな、なんて今更ながら思ったんだった。

 RUN D.M.Cのベスト盤「Ultimate Run DMC 」って所で良いんじゃない?でもね、このベスト盤聴いてて思ったのがやっぱり純粋なラップっていうよりは何かの融合が多いってことで、そうかそういう黒人さん達だったんだな、と。まぁ、面白いとか好みなのか、っていう図式は置いておくとして、シーンが黒人に流れていったワケがわかる。やっぱりポップスだけじゃ成り立たないし、その辺を思い切りメスで抉ったのが黒人シーンだったってことだ。しかしエアロスミス、かっこ良いじゃないか。コミカルなスタンスもイザ知らず、しっかりとロックを主張していて良い。そして正に復活エアロスミスだったんだからホントはRUN D.M.Cに感謝なんだよな…。う~ん、複雑(笑)。



Kate Bush - Director's Cut

Kate Bush - Director's Cut (2011)
Director's Cut Sensual World
Director's Cut - Kate Bush Director's Cut The Sensual World - Kate Bush The Sensual World

 Kate Bush期待の新作…かと思いきや、こだわりアーティストらしく「Sensual World」と「Red Shoes」からの楽曲を再度録音し直したものってことで、要するに出来に満足してなかった類の曲を今の機器と歌でやり直したかったってことだ。ミュージシャンの大部分に言えることだとは思うが、昔の作品を再度もう一度録音し直したいっていうのは当たり前にあることのようだ。そりゃまぁ、もっとこうしたかったああしたかったって言う部分が多くなるだろうし、時代と共に今の技術ならあの入れたかった音が入れられるじゃないかとかそういうのあるだろうしな。でもなかなかそう言った願いが叶うタイミングというのは多くはなくって、概ねBOXセットのリリース時に再録とかあるかなぁってくらい。リミックスならまだ叶うものではあるだろうけど…。

 そんなミュージシャンの欲望を実現してしまったKate Bushの新録音作品「Director's Cut」が先日リリースされた。結構期待と共に速攻で聴いたんだけどさ…、確かに音質や雰囲気なんかも明らかに今Kate Bushだったらこうやります、ってのが伝わる作品ではあるのだが、問題はさほど好みの音ではなかったってことだ。もちろん喜劇的な演劇的な歌が飛び出してきたり繊細な声で歌われていたり透明感溢れる狂気みたいなのを感じる部分も多くてKate Bushらしい作品なのは事実です。だから否定論はないんだけど期待値が高かったっつうことです。言ってしまえば自分的には「Sensual World」も「Red Shoes」もそれほど好きだ~っていうアルバムじゃなかったから「Director's Cut」での再録って期待しちゃったのかな。ただ、Kate Bush的にはこの2作品ってのをきちんと作り直したかったっていうことだからそりゃまぁ曲が変わるワケじゃないし、進んでいきたい世界観も間違ってたわけじゃないんだから、そのままに近いってのは当たり前か。う~ん、自分は何を求めていたんだろうか?やっぱり「ドリーミング」のようなKate Bushの世界?そりゃ、ね。

 気を取り直して何度も聴いてみました。タイトル変わってるけど「Sensual World」だね、ってのから始まって全てが「エアリアル」的に透明感溢れるアレンジと音世界で、デジタルっつうよりも環境音楽的な世界。ロックとかのチープな言葉で語る世界でないことは間違いないな(笑)。わざわざ録り直すんだからなぁ…、しかも何かと話題になってるのがツアーやりたい~とかの発言があったとか…。52歳にして子供たちも巣立ったのか再度自分の世界を取り戻しにかかってるのかな。思えばよく存続している人ではあると思うが…。日本来ますとか言ったら凄い人入るんじゃにだろうか?今更それはないか?なかなか楽しみなことではある。それにしてもこの「Director's Cut」の世界中心になってしまったら最初期の頃の歌とかテンションってのはどうなるんだろうな?なんて何だかんだ言っても結構ニヤニヤしながら聴いてたりする自分もいます(笑)。





Midnattsol - The Metamorphosis Melody

Midnattsol - The Metamorphosis Melody (2011)
Metamorphosis Melody ノルドリィ
The Metamorphosis Melody - Midnattsol The Metamorphosis Melody Nordlys - Midnattsol Nordlys

 Midnattsol = Midnight Sun = 真夜中の太陽 ってバンド名を付けてしまうノルウェーのゴシックメタルバンド…ゴシックメタルっつうか、嬢メタルバンド、か。話題的には毎回書かないといけないんだろうが、先日紹介して結構好評なアルバム「Meredead」をリリースしたばかりのLeaves' Eyesのリブ・クリスティーンの実妹がボーカルを務めるバンドがMidnattsolなのでした。いつもそればかり書かれていて、いつも姉と比較されていていつも負けているっていうのもこれまた可哀想な気もするんだが、しょうがないんだろうなぁ。Midnattsolってバンドの方がもう一人女性ベーシストがいて、オンナ度は高いんだが…。

 2011年にリリースされた3枚目の作品「Metamorphosis Melody」なんだが、ジャケットも姉ちゃんの「Meredead」と何となく似ているし、リリース時期も似てるし、別に一緒に住んでるんじゃないんだろうからそこまでしなくても良いんじゃないかと思うが、偶然?かな。それでいて音の方も、どういうワケかゴシック調メタルに加えてトラッド的なサウンドが加味されているもので、う~ん似ている感じがするねぇ…。もうちょっと個性を出しても良いんだが、曲による個性はなかなか出せないようで、フックの聴いた名作ってのがあまり聴かれない。そういうもんだよ、ってのがこの手のバンドの性ではあるのだが、3枚もアルバム出すならそろそろ飛躍していかないといけなんじゃないんかね?いや悪くないんだよ、聴いてても結構飽きないしホルンやらなんやらと珍しい音も入ってくるからバリエーション豊かな音楽性は持っているみたいだもん。何だろうなぁ…自分がこういうのにお腹いっぱいになっちゃったってことか?それでも響くものは響くと思っていたいが。

 ただ、聴いていると外れらしい曲がないのも見事。均整の取れたレベルでの楽曲が流れてくるので安心していられるのが良いね。何かちょっと突き抜けたら面白いバンドになるので期待はしているんだが…。それか思い切り切なく儚い世界に進むか…。正念場だね。そんな風に聴いてしまうMidnattsolの「Metamorphosis Melody」。どんな評判が下されているのだろう…。



Dream Theater - Metropolis Part 2: Scenes from a Memory

Dream Theater - Metropolis Part 2: Scenes from a Memory (1999)

Metropolis Part 2: Scenes from a Memory Images & Words
Metropolis, Pt. 2: Scenes from a Memory - ドリーム・シアター Metropolis, Pt. 2 Images and Words - ドリーム・シアター Images and Words

 Dream Theaterって昔からもちろんリアルタイムで知ってたけど、あまり好みではなかった。もちっとストレートなメタルの方が良かったし、プログレならもっとプログレらしいバンドの方が好きだったからちょっと中途半端な印象だったワケだ。ところが今考えれば常に新しいアイディアを融合して音楽シーンを作っていったバンドのひとつで、その志向に即座についていけたファンは立派だと思う。オールドテイストにこだわりすぎていた自分的には全然新しい音には手付かずだったということだ。本能が「凄い」と思えば好みを無視して聴くべきだし、知識が間に入ってもいけないと思う。まぁ、そんなこといちいち書かなくても普通は良いと思ったものを素直に聴くだけなのだろうけど。若い頃ってのはそう簡単に行かないこともあったんですよ(笑)。

 1999年にリリースされた多分傑作中の傑作と呼ばれる「Metropolis Part 2: Scenes from a Memory」を…。これもまたとある飲み会の中でDream Theaterってのが普通に会話に出てきて、技巧派のバンドにはそれほど意識を傾けていなかった自分的にはやっぱり聴いておくべきなんだろうなぁと思い直した次第です。昔も今もやることは変わらず、Light BringerがDream Theater好きってことで、後追いしたって感じですかね。実際Dream THeater聴いてみるとそんなにLight Bringerが影響を受けているとか思わないんだけど…、多分聴き込みが足りないんだろう。

 Dream Theaterの会心の一作「Metropolis Part 2: Scenes from a Memory」、そしてロックオペラならぬロックオーケストラコンセプトアルバムってことで君臨している作品。テクニックの応酬に驚くのはもちろんながら、そのパワーとエネルギーにも驚いた。その辺が普通にコンセプトアルバム作りましたってのと違ってて、しっかりとメタルのエネルギーも持ち込んで、それでいて楽曲レベルもアレンジもかなりハイレベルに展開しているという代物。普通の人じゃ絶対できません~(笑)。完全に覚えて口づさむには相当時間かかる気がするけど、そういう人も多いんだろうな。かっこ良いっていう言い方が良いかどうかわかんないけど、ミュージシャン的に凄い。アルバム通しての意味でこういう作品が出来上がってしまうってのがなかなか…。歌詞とかストーリーとか読んでみれば更に面白さが広がるのかもしれないなと思うが、まずは音で楽しみました。ただ、どうしてもやはりここまでのハイテクになっちゃうと純粋に音だけを聴いて楽しむというところから、技工方法に耳が傾いてしまうので良いのか悪いのか…。変拍子だろうが何だろうがすんなりと流れていくんだもん。

 Dream Theaterってこういうバンドです、って言うのかな、「Metropolis Part 2: Scenes from a Memory」から入る人って悪くないだろうね。それで、このヘンからギターをコピーするのが今時の若者だろうから、そりゃ巧くなりますわな。3コードのR&Rから覚えて言った自分とは大きく出だしが違うもん(笑)。





Superfly - Superfly

Superfly - Superfly (2008)
Superfly Box Emotions
Superfly - Superfly Superfly Box Emotions - Superfly Box Emotions

 はて、先日と同じ理由でややノスタルジック的に記憶の中を駆け巡った、実はオリジナル曲を知らないけどカラオケを聴いていたせいで覚えてしまって、それで良い曲なんじゃないの?みたいなのをもう一曲。そういうのって結構多いんだけどさ、別にわざわざ探して聴くこともないし、そういう価値があるのも多くないだろうって勝手に思ってるし、それよりもどこでもいつでも聴けるものを自分の時間を使ってわざわざ聴くって時間もないしってのが大きい。興味持てばその時聴くけどね。そんなことで名前はアチコチで…それこそTwitterとかでも割と見かけるし実力派ってのもロック好きな人からも言われているみたいなので、そうなんだ~って思ってはいたんだけど、なんせ名前がいかん(笑)。

 2008年頃に出てきて売れたはずで…、いや、こんなこと書くと如何に俗世間から離れているかってことがバレてしまうんだけど、全然知らないワケですよ、売れてるのとかヒット曲とかCMソングとか…。みんなどうやって知るんだろ?昔みたいに「ザ・ベストテン」とかあればわかるけど音楽番組だってそんなにないでしょ?見てたってちょっと歌う程度で良いか悪いかなんてねぇ…。今時のヒット曲を知る人達のアンテナってのは凄いと思うわ。ネットって名前知らなきゃ探さないしね。

 えっと、ジミー・スヌーカのSuperflyです。自分ではどうしてもSuperflyって聴くとWWEの金網の最上段から飛ぶジミー・スヌーカの映像が眼に浮かんでしまうんです。それ以外の何者でもない。そんな技の名前をアーティスト名にしてされてしまったのでちょっと手が出ないんでした(笑)。まぁ、そんな偏屈な理屈はともかく、売れたらしい「愛をこめて花束を」ですね、こういう一発で出てくるとその後がやりやすいでしょう。歌唱力はそりゃ凄いです。ソウルフルなロックエッセンスありな歌って感じで、多分生で近くで見たら滅茶苦茶ビビるんじゃない?ってくらいの歌だと思う。アルバムになるとそこまで迫力出せないのが残念だけど、結構ギターのエッジの立ち方とかメロディの出し方とか古臭くてかっこ良いからロックファンには受けるだろうね。

 そうか、こういうの覚えればカラオケでも歌えるかもしれない…、が、やっぱこういうのは男が歌うもんじゃなくて女の子が頑張って歌うのが良いんだ。知ってれば自分的に盛り上がるんだろうなと思いつつ、あまりカラオケにも行くことがないから結局はその時代時代の思い出の一曲にしかならないかもなぁ。いやジミー・スヌーカの方がインパクト強いからしょうがないじゃないか、Superfly…その分名前は速攻で覚えましたよ。アルバムの話少なくていかんな…(笑)。

 ただ、カバーも入ってる「Wildflower & Cover Songs;Complete Best 'TRACK 3'」なんてのの曲目見てると「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」「Hot‘N’Nasty」なんてソウルフルなカバーから「My Brother Jake」なんてへぇ~ってなトコとか「Piece Of My Heart」おいおい、そこまでやるか?みたいなのあるからやっぱ好きなんだろうなぁ。

Wildflower & Cover Songs;Complete Best 'TRACK 3'(通常盤)
Superfly
ワーナーミュージック・ジャパン (2010-09-01)
売り上げランキング: 1004


Wildflower & Cover Songs: Complete Best 'TRACK 3' - Superfly Wildflower & Cover Songs







アンジェラ・アキ - Answer

アンジェラ・アキ - Answer (2009)
ANSWER<通常盤> 手紙~拝啓 十五の君へ

 ココのところ様々な出来事が重なっていて色々なことを思い出すのだが、それもこれも最近派手に遊び騒いでいないからなのかな~なんてヘンに思ってしまうのだが(笑)。そんな中で何故か頭の中を駆け巡っている曲があってさ、それが別に原曲ちゃんと聴いたことのない曲ってのが困った。遊びまくっててカラオケ行くと歌ってる女の子がいてさ、それを何度となく聴いてたもんだから良い曲だな…と感じてたワケさ。その内覚えてくるから面白いんだが…。そんなのが何曲もあって、そういえばオリジナルなのって聴いたことないなと。ヒット曲とかテレビの主題歌とか縁がないから意識的に聴かないと聴けない環境なんで、ちょっと手を出してみる。

 2009年にどうやらかなりヒットしたらしい不思議な名前のアンジェラ・アキさんの「手紙~拝啓 十五の君へ」が入ってる「ANSWER」。普通一般的にはやっぱりシングルでこの曲を聴くんだろうけど、何故か自分はどうしてもアルバム単位で音を聴くという習性がついていて、収録アルバムタイトルで覚えていくという古い発想なのだった。「ANSWER」のアルバム冒頭だったから聴きやすいよね、こういうのは。このアンジェラ・アキさんって混血な人で、ホントにアンジェラ・アキって名前なんだ。初めて知った。しかもかなり筋金入りの経歴の持ち主で感覚的にはほぼアメリカ人なんじゃないだろうか?それでいてしっかりと日本語も出来てるし、面白い背景だ。

 そして「ANSWER」というアルバム…、冒頭の「手紙~拝啓 十五の君へ」は多分今でも代表曲になるんだろうけど、ピアノ一台で歌いあげる綺麗な曲。音楽的背景がどこにあるのかあまりよくわからないんだけど、ちょっと異質なメロディ感が面白いのと中盤のアレンジから別の曲が入ってくるような感覚も刺激的。歌詞はさすがにややお子様的ではあるが、中学生のコンクール用ってことじゃしょうがないだろう。そんでさ、驚いたのはその後の「Knockin' On Heaven's Door」ですよ。タイトルなんて気にしないで流してたからさ、流れてきて「あれ?」って感じ(笑)。なんだこの日本語訳は(笑)。いや、別に良いんだけど、数回聴くとアレンジとかメロディとかきちんと練られていることにも気付くけどさすがにこういうのは笑ってしまう。それと、こんな古い曲持ってきたのに驚いた。よく取り上げられるけどさ、そんなに名曲かね?誰かが取り上げて耳にする回数が多いからまた誰かが取り上げるって感じに広がっているカバーのような気がするけどなぁ。もっとディランにカバーしたら面白そうな曲ってあるだろうし。まぁ、売れるためのチョイスとしては無名のディラン曲入れるよりは有名なの入れる方が良いからそうなるんだろうけど。

 以降は割と歌モノ的な作品が並んでいて…、落ち着いた大人の雰囲気が多いので何となく流れてしまう。メロディが「手紙~拝啓 十五の君へ」ほど起伏に富んだのもそんなに感じないし、「Final Destination」みたいな現代的なジャズポップだな~みたいなのもあるが…。まだまだアルバムを深く聴いてみないとわからないなぁ。やっぱシングルヒットばかり聴いている方が分かりやすいのだろうよ、この手のものは。とりあえずオリジナルを聴いたのでちとすっきり♪



Riot - Narita

Riot - Narita (1979)
Narita Rock City
Rock City - Riot Rock City Riot Live - Riot Riot Live

 …とある会合の酒の席にて、思わぬ人から思わぬ発言がゾクゾクと飛び出し、そこにいたメンツは多少驚き喜びながらも、更なるバンド名が出てきて話題は盛り上がる。「Riotのさぁ…」「お~、懐かしい!」と呼応するメンツ、さすがだ。やや後追いの中にいる自分的には一番弱い所なんだよなぁ、と後で思った。もちろんその場では静かですよ~、知らないバンド名で盛り上がってるんだから、そりゃ面白い所が多いんだろうしね。リアルだったから、っていうのを差し引いてもどこかしらロックなワケでさ。なので猛烈にインプット、酒の席だけどインプット。会話上では「ナリタ」って言っててさ、あのメロディが~なんて話…、そうか。

 ってことで誇張して書いているものの、そんなきっかけで聴いてみたくなったRiotの1979年リリースのセカンドアルバム「Narita」。会話上では「どれもフクロウのジャケットで~」って感じだったんだけど、どうもアライグマだかアザラシだかってトコのようだ。それにしてもセンス無さすぎるアルバムジャケットだなと思うので、どっから見てもアメリカのバンドだろうと。70年代のアメリカのバンドってちょっとB級入ると全然漁ったことないから弱いんだよ。リアルでも通ってないから全然知らなくて抜けてる。後追いで追求しようとしなかった所でもあるから余計にダメ。素直に知りません~ってのが多いです。

 それでRiot聴くワケですよ、夜な夜なヘッドフォンで聴いてね。「Narita」を最初にかけるとイントロでのかっこよさとかじゃなくていきなりキャッチーでポップな歌メロから入ってくるっつう展開で驚いた。そして大笑いしちゃったんだな、これ。なるほど、こういう時代か…と。何かみたいなんだけど個性的…、メジャーなところではCheap Trickの風味をたっぷり含んでいるし、一方ではこの後すぐに出てくるNWOBHMの流れを凄く組んでいたりするのかな。エッジの立ち方とメロディとメタリックライン。そんな印象で、かなりかっこ良い。なるほど~、これはそこそこ人気あっただろうなぁと思うもん。好きだわこういうの。残るものは多くないけど聴いていてすっきりするかっこ良さがあってギターが粘っこいっていうのも良い。顔でギター弾けてるんじゃないかなと思う。

 期待の「Narita」を聴く…、インストなんだ…、後追いで聴くとそんなにインパクトは強くなかった。それよりも冒頭の「Waiting for the Taking」「49er」とかの方がかっこ良い~って気がした。「Bone To Be Wild」のカバーやってて、これも結構ビートを速くしてやっててなかなかRiotらしいんじゃない、ってトコだ。「Narita」に歌が入ってたら永遠のロックアンセムになってたかもしれないんじゃない?なんて思ったりするが、多分インストだからこのギターのメロディの良さが際立つんだろう。

 それにしてもジャケット…ひどすぎ。「Narita」って成田=三里塚闘争のことらしいけど、確かに時代的に真っ只中ではあったのか。ヘンな所に着目したものだ…。





Chris Duarte & Bluestone Company - 396

Chris Duarte & Bluestone Company - 396 (2009)
396 396
396 - Chris Duarte & Bluestone Company 396 Vantage Point - Chris Duarte Vantage Point

 「すげぇな、こいつら」ってのが最初の印象。日本人が奏でるブルースとかサザンとかってやっぱり日本人的な要素だったり音色だったりするのがあって、本場そのものの音では勝負できない部分があると思ってたから、こういう音が出てきてそれが生粋の日本人の音とは思えないサウンドに化けてきたことに驚いた。音ってのはそもそも録音したスタジオの空気とか環境なんてのをパッケージしている部分も多くて、それこそがなんとかサウンド、みたいに言われる音だしね。現実的には使っている機材の音になるんだろうが。それでもここまで化けるのか…と感動的に感心した、そしてかっこ良さに驚いた作品♪

 2009年にリリースされたのかな?ジョイント自体はもう数年前かららしいChris Duarte & Bluestone Co.の作品「396」。普通にChris Duarteを追っていくと出てくるアルバムなんだけど聴いてみるとえらく作風が違うし、ジャケットもなにやら怪しげな風貌の集団が写ってる。紐解いてみるとなるほど、日本のBluestone Co.と言うバンドにChris Duarteが惚れ込んで一緒にプレイして、「396」では正に一緒にアルバムを作ったということだ。よってCheris Duarteの方も新たな刺激を受けまくり、音楽性そのものはブルース一辺倒からはかなりサザンロック寄りになり、Bluestone Co.側から見ればかなりブルースフレイヴァーが入ってきた本場の風と言うようなところか。

 これがですね、アルバム冒頭の「Back in town」からして驚きの一言。正に融合したロック。パーカッションの音色が心地良く曲のビートを奮い立たせ、そもそもリズム隊のグルーブが曲をグイグイと引っ張る。そこにChris DuarteとBluestone Co.のギターが炸裂してくるのでとんでもないグルーブが展開されている。うわっ、こりゃすげぇ、っていう一言。それ以降でも「Put up or shut up」「396」とかでもレスポール対ストラトの図式のソロ回しが聴けて、お互いがお互いを楽しんでるプレイがたっぷりと聴けるのがこの手の音が好きなロック野郎には堪らない。大人しくシミジミとしたブルースじゃなくて、完全に激しいブルースベースのロックでノリノリの音。乾いたサウンドが中心だけどそこは日本人バックの性か、どこか湿ってる部分もあって面白い。Cheris Duarteからしてもこの不思議な質感は面白かっただろう。中途半端なロック聴くならこの「396」を聴くと、何かを思い出す気がするな。

 こういうギター弾きたかったなぁ…。ジミー・ペイジ信者でギターを弾いてきたので、アメリカンなこういう突き刺さるような乾いたブルースサウンドのギターって弾けないんだよな。もちろんジミー・ペイジにもなれないワケだが(笑)。テレキャスとかストラトでガツンとこんなギターをね、弾いてみたかったってのはある。今から練習しても昔のクセが邪魔してこうは弾けないだろうし。だから余計にこういう音を羨ましく思うし、聴いていると心地良くなるんだ。





Rod Stewart - Gasoline Alley

Rod Stewart - Gasoline Alley (1970)
ガソリン・アレイ ガソリン・アレイ+1
Gasoline Alley - Rod Stewart Gasoline Alley Handbags and Gladrags - The Mercury Anthology - Rod Stewart The Mercury Anthology

 世紀のボーカリストと宣伝文句で書かれていてもどこか信憑性に欠けるよなって思いながら斜めに見ていたロッド・スチュワート。それもそのはず、時代は金髪美女を抱きしめるのが最高のロック(ポップ)スターってな頃にロッド・スチュワートって名前に会ったからだ。一般的に大西洋を超えてからのロッド・スチュワートはロックから見放された…もしくはロックを見放したというような風潮がある。別に反対もしないけど、そうなのかな、なんて思っていながらもなかなか手を出さなかったロッド・スチュワートのソロアルバム群。一方ではFacesのかっこ良さに惹かれていながらね(笑)。

 1970年、もちろんFacesに在籍中…ってかさ、ロッド・スチュワートってソロ名義ではアメリカマーキュリーと契約していて、Facesは英国ワーナーと契約していたというややこしい契約形態。簡単にいえば、掛け持ちくらい別に大丈夫だよっていう適当な性格なワケだ。案の定その掛け持ちは全然出来てしまったのだが、そんな1970年、Facesでもファーストアルバム「ファースト・ステップ」をリリースした頃だ。そこで一方ではソロ名義でのセカンドアルバム「ロッド・スチュワート・アルバム」をリリース。これがまた、Facesもソロも平気で関係なくロン・ウッドもロニー・レインもケニー・ジョーンズも参加してくるという仲間の輪が頼もしい。だからこの頃のロッド・スチュワート名義のアルバムってのはほとんどFacesなんだな。

 ところがこの頃からしっかりと音的なスタンスはしっかりと分けていたようで、FacesはややスワンプがかったR&Rバンドという音を出していて、それこそR&Rバンドだったが、ロッド・スチュワートのソロ名義ではかなりトラッドフォークに寄ったロックのアルバムという感じでエレキギターを全面に出すような音作りではなかったのだ。アコースティックというのか歪んだギターではない音。ただしビートもロック的だし、曲もロック的なので不思議な音色を持つバンドを従えたソロ作という感じ。これがまた面白い音でさ、ロッド・スチュワートの最高のボーカルがこれでもかとばかりに炸裂していて、まだまだ無名だったロッド・スチュワートが唄いまくる、そんな姿を一番収録しているのがこの「ガソリン・アレイ」くらいじゃないかと。アルバムたいとるともなった名曲「ガソリン・アレイ」は不朽の作品で、日本語でも浅川マキがカバーして、その後には真島昌利がカバーしている。どちらもさすがだな…って感じだが分が悪い。相手がロッド・スチュワートなんだからやっぱり原曲の迫力と凄さがダントツ。

 「ガソリン・アレイ」にはそんな名曲ばかりが入っててさ、結構聴いたなぁ…。だからどれもこれも懐かしさもありながら郷愁を覚える情景が浮かぶ。これもロッド・スチュワートの歌声の魔力だし、アコースティックギターで語られる旋律の美しさ。何と見事に自然なエネルギーに満ちている作品なんだろうか。こんなに生々しい魂に触れてしまったら作られた音なんて聴けないよ。全く名盤。

 昔からレコードで見ていて、マンホールの蓋がデカイジャケットをよく見つけててさ、たまに英国Vertigo盤のジャケを高値で見付けるんだけど、それも同じアルバムと気付くのにやや時間がかかった。似たようなコンセプトのアルバムジャケットだなぁなんて思ってただけで(笑)。いや~、英国ジャケはなかなか見れなかったものだ。ロッド・スチュワートの場合はアルバム的には米国盤の方がオリジナルになるのかな。ま、それでもやっぱり英国盤の方が良いけどさ。しかししっとりとした曲とおちゃらけたアコギR&Rが盛り込まれていてロッド・スチュワートという歌声で統一化された見事な作品。ぜひとも耳にしてほしいアルバムです「ガソリン・アレイ」は。





The Corrs - In Blue

The Corrs - In Blue (2000)
In Blue イン・ブルー・スペシャル・エディション
In Blue - The Corrs In Blue Best of The Corrs - The Corrs Best of The Corrs

 ポップと民族系の融合ってのは昔からある手法だし、ポップもロックも何かの融合なんだから何があってもおかしくないけど、それを聴きやすい形、且つ独創的な聴かせ方をさせるってのがミュージシャンの力量。本能というか本質的に才能がある人達はそういう事を考えないでもオリジナルな音世界を自分の心のままに追求していけば良いのだろうけど、そうではなくて努力型のミュージシャンやプロデューサーには融合型の目利きが必要。それでも才能必要なんだけどさ。まぁ、そう考えると様々なアーティストの才能ってのがわかってくるんだが、その実オリジナルな世界を自分の中から創り上げる人ってのは凄く少ないことに気づくだろう。今、パッと思いつくのはPrinceくらいかな。

 さてさて、ポップとケルトの融合という試みは随分と前からあるが、もっとも顕著で且つ憎めない、そして受け入れられやすい要素がルックスにも備わっていたという意味でアメリカ進出に成功したThe Corrs。もちろんアイルランドの出身兄妹バンドなのでね、それも話題になったけどさ。出てきてからすぐに聴いてたのでリアルに好きだったな。日本公演は残念ながら行かなかったのだが、それだけが悔やまれる。生で観たかったなぁ。

 2000年にリリースされて大ヒットとなったThe Corrsで一番売れたアルバムが「In Blue」。アルバム的に「In Blue」が一番かと言われるとそうでもない気がするけど、やっぱりよく作られているっていうのが第一印象。ポップで軽快で心地良くて…、そして強みはここぞと云う時の殺しフレーズにケルト旋律を使うこと。これで皆ハッとするんだな。カントリー慣れしているアメリカ人にも演歌慣れしている日本人にも耳慣れない旋律だから。でも根っこは同じような民族的な土着臭のする旋律だからさ、好まれるんだ。それをこの美人三姉妹がメインで演奏しているんだからそりゃ話題にもなるし成功もする。DVD見てるととんでもない努力家さん達の集まりなので全然不思議はないんだけど、全てを売りにしてここまで来たっていうのが強み。

 そういう背景なしに「In Blue」を聴くと…、一体何がベースになってこういう音楽が作れるんだろうか?と思う。ポップとケルトの融合だけでは作れない、そこにはオリジナルな個性と独創性が真ん中にある。その上で融合ワザも使っているというとんでもなく才能溢れる作り方をしているワケだ。流行を取り入れた音でもないしさ。ロックエッセンスももちろんあったりして…、だからこそU2のボノやロン・ウッドなんかも交流があるワケだ。単に♂♀の意味ではなくって(笑)。「In Blue」が出てからもう10年か…、またThe Corrsとして活動してくれるのをちょっと願いたいけどねぇ。そういえばアンドレア・コアーがソロアルバム「Lifelines 」をリリースするようで、これも楽しみなアルバムだ。

Lifelines: Special Edition



Carrie Underwood - Play On

Carrie Underwood - Play On (2009)

Play on Carnival Ride
Play On - Carrie Underwood Play On Carnival Ride - Carrie Underwood Carnival Ride

 随分前からiTunesに入っていたままでなかなか聴く機会のなかったジャケットがあった。まぁ、そんなに好みの顔でもないし、ジャケでもないしアメリカン・アイドル出身のカントリー歌手だからなぁ…という印象はあったんだよな。スカッとした気分の時にでも聴くかなと思って置きっぱなしだったんだが、ようやくにしてクリックしてみました。いや、再生したって意味です。

 2009年にリリースされたCarrie Underwoodの三枚目のアルバムにして多分大ヒットアルバム「Play on」。えらい心地良いカントリーチックなポップスが軽やかに流れ出てきて、自分の脳内を軽くしてくれました。あまりにも完璧に仕上がりすぎているアレンジや楽曲、そして歌声と表情の豊かさ。これでもアメリカってのは売れるくどうかわからなかったっていう世界だし、ここまで作ってこそ売る価値があるっつうか…、凄いな。一点のスキも見つけられないくらいに完璧な作品です、「Play on」は。嫌いになるって人はいないんじゃないか?聴いてみれば興味はないってこともないと思う。ただ、まぁ、ずっと聴くアルバムになるってのは好みが出るとは思うけどね。

 冒頭のヒット曲「Cowboy Casanova」からして最高のカントリーポップソングと言われてもおかしくないレベルの楽曲。ポップス特有のデジタルチックな路線がなくてカントリータッチな自然の雰囲気を出しているのが今時では珍しい音で、受け入れられる幅が広がるワケだ。続く「Quitter」にしてもアルバムとしての流れを見事に継いで進む曲で見事。意図しているはずだと思うが、アルバムとしての曲の並び方や進み方も見事なものだ。何と言ってもこの軽さと口当たりの良さは独特の流れで、それでいて歌いまわしや声の出し方すらも微妙に使い分けているというプロフェッショナルな歌い方。よく出来てるなぁ…と感心することばかり。そんなこと考えずに音を聴いて楽しんでいれば良いんだけどね。それだけ楽しめるアルバムですよ「Play on」は。Tayler Swiftと双璧を張る若手のカントリーホープですな。

 世界各地のナチュラルな音に基づいたサウンドってやっぱり土着的に似ている傾向にあるのは本質だよな。カントリーとケルティック、更に英国のトラッドからノルウェーのトラッドなどなどどんどんと繋がっていくし、そういう流れはまだまだきちんと紐解いていない世界なんだけど、奥が深すぎるな…。







Leaves' Eyes - Meredead

Leaves' Eyes - Meredead (2011)
Meredead ニヨルド
Meredead - Leaves' Eyes Meredead Njord - Leaves' Eyes Njord

 それぞれが独自の進化を遂げて進んでいる旧ゴシックメタルと呼ばれた花形のシンガーやバンド群。今ではあまりそのゴシックメタル感に拘ったバンドに出会うことすら少なくなってきたような気もする。まぁ、確かにアレばかりじゃ飽きるってのはあるんだろうし、音楽的な進展もある意味では既に究極まで行ってしまった後だからないのかもしれないなぁと。あのWithin Temptationだってさすがに音楽の方向性には悩んだようだしね。さてさて、そんな世界である中、唯一無二の世界を紡ぎ出しているのがノルウェーからのLeaves' Eyesだったりする?そこまでなのかどうかわからないけど、結構面白い方向性に進んでるんだよね。そんなLeaves' Eyesからの新作が届けられました♪

 ついこないだリリースされたばかりの2011年新作「Meredead」、驚くことにLeaves' Eyesとしては4枚目のオリジナルアルバムってことで、そんなもん?って思ってしまったが…。このバンドってアルバムごとに進化してどんdのんディープな方向に進んでいくのが面白い。どれもこれも似たような音ばかりのゴシックメタルの世界の中でこの独自性は見事。何が独自性かってぇとですね、ノルウェーだからバイキング…、いや、まぁ、そういう要素と背景があるのでトラディショナルな民謡的フレーズやメロディや音色なんかをそもそものゴシックメタルの中に加えていって、特有の悲壮感からやや民族色を強めたメタルに入ってきている。俗にいうバイキングメタルってのとも趣が異なっていて、あくまでもゴシックの延長だから面白い融合。もちろんリブ姫…姫ってほど若くもないし結構おばちゃんだったことに驚いたりするんだけど、リブの歌声は相変わらず天使級。

 楽曲そのものは強烈なメロディやフックが効いているってのが多いわけじゃないからアルバムとしてはちょっとパンチが足りないんだけど、秀逸な作品ばかりが揃えられているのはさすが。全編がトラッド色でもなくて要所要所でそんな音色や雰囲気が出てくるんだよね。意識しなくても聴いてると「あれ?」って思うあまり耳にしない音が出てくるもん。聴き込むと結構ハマれる音なのかもしれないって思うが、まだそこまでの域に達していないです。ジャケットも世界観を表していて、アルバムの内容と音とイメージが上手くマッチしている。セリフが結構多いのでわりとドラマ仕立てになっているみたい。どんな話で展開されているのかまでは知らないけど、かなりドラマティックに作られているのもセンスの良さ。

 またこの辺の音世界が盛り上がってきているようで、Leaves' Eyesの「Meredead」のみならず他のバンドも新作ラッシュのようだし、それぞれの音も個性が出てきた中でどうなっているのかも聴き所で面白い。



The Kinks - Preservation Act 1

The Kinks - Preservation Act 1 (1974)
Preservation Act 1 Preservation Act 2

 1995年5月11日…今日から丁度16年前にもなってしまうのだが、自分は渋谷公会堂にいたんだな。The Kinksの来日公演の何日目かで、バンドの仲間と見に行ったのだ。The Kinksの最後の来日公演になってしまったんだけど、そんな風には全然思えるはずもないくらいにアグレッシブでかっこ良く、エネルギッシュでR&Rな、そしてアットホームでもあった素晴らしいライブだった。ロックバンドってのはこうあるべきだよな、しかも名曲揃いでさ、なんて自分がThe Kinksを知ってて良かったって思った一幕でもあったし、誇らしく思えたもん。曲はホントにアチコチの時代からやってくれて、楽しかった~。

 そんなThe Kinksの全然名盤として取り上げられることはないけど実はかなり良い曲ばかりが収められている素晴らしいアルバム「Preservation Act 1」。一般のロック本とか見るとRCA時代のこの「Preservation Act 1」「Preservation Act 2」はマニアの領域の世界で云々とあるのだが、ちょっと違うんじゃないの?って。「Preservation Act 2」は確かにマニアックなリスナーしか選ばない劇場チックではあるけど、「Preservation Act 1」は普通にアルバムとして聴いてみても全然素晴らしい曲ばかり入っている作品だよ。全然マニアックじゃないし、もちろん歌詞と世界観を追いかけてマニアックに聴いても対応できるアルバムだけどさ、自分なんぞはそれほど歌詞とかに重きを置かないので、普通にアルバムとして、音として聴いてるだけで感動できるアルバムだもん。

 最近のCD盤では冒頭にシングル曲の「Preservation」が入っているのでそこから始まってもまるで問題ないし、とにかく名曲のオンパレードで「Sweet Lady Genevieve」でアルバムA面の最高潮に達する。いきなり、です(笑)。だって、これホントに名曲だしさ、こんなにほのぼのしてほんわかできて感動できる曲ってそうそうないよ。同じような意味合いでは「Sitting In The Midday Sun」もなんだけどさ、これはB面のピーク。The Kinksの名曲が…しかも前時代を通しての名曲と呼ばれる曲が2曲も入っていて名盤でないハズがない。ホントに涙するもんねぇ、このヘンの曲は。難しいこと考えないで聴いてみればわかるこの心地良さ。

 そんな曲の存在を浮き立たせるかのようなR&Rソングやキャバレーソング、劇場チックなナンバーもあれば超高音の歌声が特徴なデイブ・デイヴィスの歌うシーンがこれまたThe Kinksらしい兄弟コーラス。この世界の楽しさがわかってくるとThe KinksのRCA時代が凄い代物だったということに気づくのだ。今の季節にはぴったりの小春日和の雰囲気を楽しめる一枚なので、何も考えずにポカポカとした陽の下で眼を閉じてThe Kinksの「Preservation Act 1」の世界に浸ってみるのも良いんじゃない♪





Mose Allison - Greatest Hits

Mose Allison - Greatest Hits
Mose Allison - Greatest Hits Mose Allison
The Best of Mose Allison - Mose Allison The Best of Mose Sings (Rudy Van Gelder Remaster) - Mose Allison Mose Sings

 CDやレコードの整理をしていると様々なものに出会うチャンスが巡ってくる。自分の部屋の中のくせにそのザマってのもなかなか笑える気がするのだが、これがねぇ、そうでもしないと忘れているものが多いんですよ。特に何かの資料的要素で手に入れたものとか参考のためにとかで手に入れたものやCD-Rでもらったヤツとか完全に記憶に残ってないのが多い。何でこんなのあるんだ?ってのがあるもん(笑)。それはともかく、そういう作業の中で発掘してしまった、そしてヤケに気になったので聴いてみたらスゲェかっこよくて驚いた代物がこの一枚♪

 Mose Allisonのベスト盤「Mose Allison - Greatest Hits」です。ベスト盤以外はもちろん知らないんだけどさ、そもそもMose Allisonってアメリカの50年代を生き抜いたジャズピアニストなんだけどいわゆるジャズピアニストと違って、インストだけじゃなくてしっかりと歌モノなんかもあって、これがしっかりとポップス的と言うのかジャズボーカルじゃなくてグルーブに乗った歌詞とメロディで聴かせてくれるのがあるってことだ。そういうジャズピアニストってのはあまりメジャーなアーティストとして残っていなくて、あまり自分では聴いたことがない。それがMose Allisonの面白いところで、へぇ~、こんなにジャズピアノな人なのに歌とかグルーブしてて面白い~って感じです。

 何で知ったかって…もちろんThe Whoの「Eyesight To THe Blind」と「Young Man's Blues」の元ネタだからです。うん、だから持ってたんだよ、Mose Allison。「Eyesight To THe Blind」はThe Whoオリジナルな雰囲気が漂っていてそんなに原曲がどうのって思うことはなかったんだけど、「Young Man's Blues」は強烈にかっこ良い。The Whoのバージョンが頭の中を流れながらMose Allisonのピアノグルーブバージョンを聴いていて、そのかっこ良さを実感。あのまんまなんだ…と。改めてPete Townshendのカバーアレンジの才能の凄さにも舌を巻いた次第。The Whoって凄い~って。原曲の「Young Man's Blues」聴いてみてほしいです。

 ちなみにこのMose Allisonの「Mose Allison - Greatest Hits」というベスト盤には終盤にはロックファンお馴染みの「That's All Right」とか「Blueberry Hill」なんてのもジャズピアニストとしてのアレンジで入っているのも面白い。こういうのを聴いてオリジナルにアレンジして演奏するっていうのこそ今でも初歩のステップとして課題としてやるべきだよな、と思うんだよね。バンドやる人はさ。オリジナル作るよりも原曲超えるアレンジ施す方が難しいだろうからやりがいあると思うしね。ちなみにまだこの人は存命しているみたいです♪






Nena - Nena

Nena - Nena (1983)
Nena 99 Luftballons
Made In Germany Live - Nena Made In Germany Willst du mit mir gehn - Nena Willst du mit mir gehn

 初恋の人をず~っと追いかけているみたいな気分になれるのが自分にとってはNenaだったりする。もちろん知ったのは売れに売れまくった全盛期の80年代、日本公演も来ててさ、見に行ったんだよね。どんなんだったかあんまり覚えてないんだけど、最後に観客の女の子をステージに上げて一緒に歌ってた。それと曲が少なかったから「ロックバルーンは99」を何回か演奏していた気がする。それまでも音として普通にポップスって感覚で聴いてたんだけど、ライブ見てからは多分より一層意識して聴いたり見たりするようになったんじゃないかな。80年代後半ではもう忘れ去っていたんだけど21世紀に入ってから復活してきたんだよ。その時に気になって懐かしさと共に「Nena」とか聴いてみたら凄く面白くて、更にドイツのバンドっつうかドイツの音だから個性的だったんだよね。それでまたハマってった。

 そんな想い入れたっぷりのNENAのドイツ本国でのデビューアルバム「Nena」です。ややこしいのは日本でのデビュー盤だと「Nena」と収録曲は同じだけど「ロックバルーンは99」がアルバムトップに来ているんだな。アメリカ盤だとセカンドアルバム「?」との融合作品になっててセミベスト盤みたいになってるので別モノ。とは言え、昨今のスタンダードになってしまったのはアメリカ盤のファーストアルバム「99 Luftballons」だったりするのだが…。

 それもまたちょっとなぁ~ってことで、オリジナルなファーストアルバム「Nena」を敢えて登場させてみました。自分的には多分「ファースト・アメリカ」が最初だったと思うけど、その後日本盤のファーストアルバム「Nena」を聴いているので「ロックバルーンは99」から始まるヤツだったんだよな。だから敢えてオリジナルなファーストアルバム「Nena」ってのは結構新鮮だった。本来論はこれからなんだが、まぁ、しょうがない。

 それでですね、ちょっとノスタルジックに聴いてみるっていう気持ちもあったんだけど、聴いているとかなり多様な曲が入っていてバリエーションに富んだ作品だったんだと言う事に気づいた。ややアバンギャルドな雰囲気のする「Indianer」なんてのもあったりさ…、ってかここまでストラトの乾いたカッティングギターが決まってる曲ってNENAの中では珍しいかも。へぇ~って感じでした。しかし、ドイツ語のタイトルばかりで覚えられないんだなぁ、曲名が。かと言って邦題も覚えてないし、それでいて曲はよく知ってるというのが多い(笑)。「夢を見ただけ」とか「満月と魔法」や「魅惑のシネマハウス」とかキュートでかっこ良いビートの聴いた曲でいいねぇ~、NENAらしい曲です。まだベルリンが分割されている時代に西ドイツから出てきたバンドだし、バンドってもNENAの歌とあどけなさとキュートさが多くのファンを虜にしたに違いない。今でも活躍していてDVDも出ていて、51歳とは思えない筋肉質でスリムな女性なシンガーです。昔の曲もアレンジしなおして現代風に蘇っているのでかっこ良いし、こういうアプローチって良いなって思う。うん、NENA、地道に追いかけ続けてますよ~♪





U2 - The Unforgettable Fire

U2 - The Unforgettable Fire (1984)
焔~スーパー・デラックス・エディション(初回生産限定盤)(DVD付) Unforgettable Fire
The Unforgettable Fire (Deluxe Version) [Remastered] - U2 The Unforgettable Fire (Deluxe Version) ヨシュア・トゥリー~デラックス・エディション (Deluxe Edition) [Remastered] - U2 ヨシュア・トゥリー~デラックス・エディション

 未だ見ぬ土地、アイルランド。アイルランドへの望郷心はかなり強い部類に入る。でもねぇ、なかなかもう一週間くらい時間を取って行こうか、という気にはならない。やっぱり旅にしても冒険にしても若いうちにどんどんと無鉄砲に出て行くのが一番良いという事を思い始めてしまう年頃なのかな。自分でも結構出てったり好きなことをしたりしてきたのでそんなに後悔している訳じゃないけど、もっともっと時間を使いたかったなとは思う。カネさえ気にしなけりゃ誰でもできるけどさ、やっぱソコはあるよな。ロンドンやパリ、ニューヨークやドイツなどは大体行ったけど、アイルランドはまだ見ぬ国。好きなバンドもいくつもあるし見ておきたいなぁ。

 1984年にリリースされたU2の「焔~スーパー・デラックス・エディション(初回生産限定盤)(DVD付)」。あの名盤「ヨシュア・トゥリー」の一個手前のアルバムで、この「」から荒廃さがジャケットに出てきて寒い音がより一層熱く出てくるようになった気がする。オープニングのA Sort of Homecoming」からして高揚感溢れるリズムと何と気合の入った歌声なのだろう、これだけで「」に引き込まれること間違いなし…ってかさ、引き込まれない方がおかしいでしょ。その迫力と勢いに唖然としていると更に名曲中の名曲「Pride」が始まってしまうんだから。ギターフレーズや曲の作り方や歌、歌詞、パフォーマンスや音色、どれを取っても正に開拓者。そこに革命的な野心を常に実践し続けているイーノが加わっているのだから傑出した作品に仕上がるのも当たり前の構図。そんな職人技なんか知らなくてもU2ってバンドの音を聴いていれば自然に心惹かれるハズだ。人間ならこの優しさと愛と熱い想いに惹かれないはずはない。どんだけのメタラーだろうがジャズメンであろうがね。そんな勢いと快進撃を突き進め始めた作品が「」。

 名曲が多すぎて「焔~スーパー・デラックス・エディション(初回生産限定盤)(DVD付)」からライブで演奏される曲は今じゃそれほど多くないので新しいファンからするとやや地味な印象を受けてしまいがちなんだけど、時代時代を切り取ったこないだ出たデラックス・エディションとかのDVDを見ていればわかるように常に全力で疾走しているパフォーマンスを見てほしい。音だけでもこの熱気なのだがライブとなるとそりゃもうとんでもないさ。疾走感溢れるライブでホント凄い。アルバム曲中も捨て曲はまるでないし、どころか何度も聴いていればいるほどハマり込んでしまう曲ばかり。タイトル曲「」にしろ最後の「MLK」にしろU2代表作だよ。まるでアメリカ生まれの音楽とは異なるアイルランド特有の世界なのかU2が傑出した存在なのか、全世界で受け入れられたバンドによる傑作。



The Allman Brothers Band - Brothers and Sisters

The Allman Brothers Band - Brothers and Sisters (1973)
Brothers and Sisters The Allman Brothers at Fillmore East
Brothers and Sisters - The Allman Brothers Band Brothers and Sisters Live at the Fillmore East - The Allman Brothers Band Live at the Fillmore East

 一転してカラッとした音にもたまには目を向けてみましょうか、という気分になったのもGWの気分的なゆとりの成せる業か。普段一、二枚のアルバムを聴くっつう時間的制限から纏まった時間で何枚ものタイトルを聴いていられるってのはやっぱり良いなぁ。そうするとかなりニッチなものまで聴いて漁っていけるし、ディープな聴き方もできちゃうんだな。おかげで結構ご機嫌なGWを過ごしている最中です。最中ってのがまた良いな。あと少しだけどかなり満喫中♪

 1973年にリリースされたデュアン・オールマン亡き後初のオリジナルアルバムとなった「Brothers and Sisters」。自分的にはTHe Allman Brothersって全然想い入れもなくてそれほど聴きまくったこともないので正直言ってデュアン・オールマンがいようがいまいがあまり気にしたことなかったし、今でもあまり気にしてない。先日クラプトンの「いとしのレイラ(40周年記念スーパー・デラックス・エディション)(DVD付)」が出てたから聴いてたらやっぱりデュアン・オールマンのスライドギターって凄いな~と言うのはあるけどね。The Allman Brothers Bandだと「The Allman Brothers at Fillmore East」はもちろん聴いてたしブルースジャムとしても凄いな~っていうのあったけど以降はそんなに聴いてなかったんだよね。やっぱ飽きちゃって。話題的にはデュアン・オールマンも不在だからってことであまり聴かなくても良いかっていう風潮のレビューが多かったし、おかげで全然と言って良いくらい聴かなかった。アメリカのブルースは好きだしカントリーエッセンスのロックも嫌いじゃないんだけど、どうも英国方面に比べると手を出すのを渋っている自分がいるのも事実。ま、いいや。

 「Brothers and Sisters」です。背景としてはデュアン・オールマンどころかもう一人のベリー・オークリーっつうギタリストもまたバイク事故で亡くしてしまった時に仕上げたアルバムで、音楽的にはディッキー・ベッツ主導の作品になったとか。それが以降のThe Allman Brothers Bandの新たなる方向性の決定付けともなったらしい。もっとも本人はこの後脱退してるので長い歴史的な意味でってことだろうが。まぁ、そういうのも含めてほとんどジャムバンドに近いバンド形態になっちゃってるんだよね、今は。話を戻して…、うん、「Brothers and Sisters」はもうね、完全にカントリーロックの世界。ホントにこれだけカラッとしたサウンドと枯れたトーンのギターなどなどアメリカのロックってのはわかりやすい。聴いている時は凄くかっこ良くて気分もスカッとしてくるしハマり込めるんだよね。ギターも思い切りブルースしてるのでタメになるし、やはり音色が好きなんで心地良いもん。どの曲でもしっかりと心にハマる音で結構な名盤に仕上がっていると思う。これまでの湿ったブルース部分が皆無になって完全にカントリーブルースの世界。

 こういうのからどんどんとジャムバンド化していって今じゃデレク・トラックスが脚光をあびるバンドになっているんだもんな。こういうの聴いているとデレク・トラックスもきちんと聴いてみるかな、って気になる。まだ全然聴いてないんだよね、実は。

いとしのレイラ(40周年記念スーパー・デラックス・エディション)(DVD付)



National Health - National Health

Ntional Health - National Health (1978)
National Health Of Queues & Cures
National Health - National Health National Health Of Queues and Cures - National Health Of Queues and Cures

 今の季節の英国とか凄く気持良さそうだなぁ…とふと考えてしまった。緑に包まれた景色の中で牧歌的に過ごす一日…、何とも想像するだけで楽しいものだ。まぁ、ロンドンでは無理だろうけど、ちょっと離れた所にでも行ってみたいものだなぁと空想するだけでも楽しい。さてさて、如何にも英国然とした音楽性とユーモアとウィットを持ちあわせているシーンこそがカンタベリー。70年代には英華を誇ったカンタベリーシーンのロックはジャズロックともカンタベリーロックとも呼ばれ、一般のプログレとはかなり異なる方向に進んでマニアを喜ばせたものだ。今でも根強い人気があることに変りはないのだが、シーンの音楽そのものがどういう風に進化していって今現在どうなっているのかはよく知らない。いくつものバンドが復活して来日公演したりDVD出したりしてるけどそれが今のシーンとも思えないしね、その因子はどうしたのかね?その内ちょっと調べてみようかな。

 カンタベリーシーンの代表バンドとして挙げられるのがSoft MachineとHatfield & The Northなんじゃなかろうかと勝手に思っているのだが、この二つしか知らないって人は多分いなくて、この二つ知ってると他のもだいたい知ってるだろうからあまり有名無名に意味はないね。多少売れたかどうかってくらいか。あぁ、そういう意味ではMike Oldfieldが一番有名か。まぁ、いいや、その辺は歴史のお話になってしまうので…。

 1978年にリリースされたNational Healthのファーストアルバム「National Health」。ってもHatfield & The Northのベースが変わっただけというバンド形態ではあるので、ほぼ延長線上の音楽世界と考えて良いんじゃないかな。実際似ているし、それに大してどこがどう進化したとか変わったとか言えるほどに精通していないので大きな声では言えないが、ポップなメロディが影を潜めてより純然とジャズロック感が強くなったかな。女性スキャットの歌なんてHenry CowとかSlapp Happyの流れ入ってきてるし。リチャード・シンクレアの代わりにニール・マーレイってのがな、ある意味この後の仕事を考えると凄いものがある。はい、ニール・マーレイってあの人です。後にHR/HMで名を馳せるVOWWOWにも参加してた人ですからね。もっともNational Healthの中ではそれほど発言権を持っていたワケじゃないだろうが。その証拠にベースが目立つラインってのはそんなに多くはない。それよりもアルバム中4曲しか入っていないというほとんどジャムセッションと楽曲の複雑な組曲、組み合わせで仕上げられている音楽をきちんとこなしている才能が素晴らしい。単にHR/HMミュージシャンではなかったってことです。

 そのNational Health、聴きやすい。音も軽めで曲もそれほど難解じゃないし心地良く楽しめるんじゃないかな。この辺の世界って畑違いだけどザッパに通じるものがあって、生まれも育ちも国も全然違うのに傾向値として似た方向に進むミュージシャンってのはあるもんだと感動する。世界のアチコチで同じこと考えてる奴等がいるんですね。それにしても「National Health」という作品、ゲスト陣も豪華なので様々な楽器の音が入ってきているのがカラフル。ムーグやハモンドからフルート、クラリネットまで激しく登場してくるので飽きることなく音の広がりを堪能できる。集中して聴いているとこれほどに多彩なサウンドをどうやったら構築できていくのだろうかと感心する。譜面でやってるとも思えないし、誰かが完璧に構成を作っているとも思えないので即興性の高い演奏を切り取っているハズなのだよな。それでいてこのキメ具合とかフレージングの応酬って、どんだけ?みたいな。ともすればフュージョンに進んでいく時もあれば思い切りモダンなジャズの時もある…、全く楽しいバンドだ。そして「National Health」は間違いなくカンタベリーシーンの作品の中でも傑作の部類、どこかでは集大成とも書かれていたが確かになぁと思う。それくらいの作品だね。





Prince - Sign 'O' The TImes

Prince - Sign O' The TImes (1987)
サイン・オブ・ザ・タイムズ Around the World in a Day
Sign 'O' the Times - Prince Sign 'O' the Times Parade (Music from the Motion Picture Under the Cherry Moon) - Prince Parade

 ちょいと前にプリンスの「Purple Rain Tour」ってライブ映像を見てたんですね。昔夜中にMTVで丸ごと流していたライブで、当時夜中なのにむちゅうになって最初から最後まで見てて、こんなにギター上手い人なんだ…と、単なる黒人ブラコンアーティストっていうイメージから大きくロックギタリストとしても見るようになった。もちろんプリンスがロックギタリストなんていう枠に収まる人ではないってのは今じゃ重々承知なのだが、あのライブを見ていた時には正直言ってクラプトンなんかよりも全然ギター弾くしエモーショナルじゃないか、と。1985年頃のお話。ちなみにそのライブはDVDではリリースされていないので、未だにビデオのみのようだ「Prince - Live」。本人的には終わったものだからあまり気にしてないんだろうね。

 さて、そんなプリンスがその後もちろん天才アーティストとしてどんどんとその才能を世間に披露していく中で、尤もバラエティに富んで若さもあり全盛期と呼ばれる時期にリリースした最高傑作として名高い「サイン・オブ・ザ・タイムズ」。1987年にリリースされているが、当時は自分も全然興味なくて…ってかまぁ、思い切りロックばかりを聴いていた時期なのでね、プリンスは「Around the World in a Day」からもう聴いてなかったもん。たださ、あちこち聴き漁ったりしてると「サイン・オブ・ザ・タイムズ」って後から結構名前の出てくるアルバムだったのでいつしかほぼプリンスのCDとか揃え切ってしまったんだよな。アナログ時代にはシングルジャケに二枚のLPが入った変則的なものだったけどCDでは一枚。そんな背景はともかく音を聴いて理解するのに相当時間かかった。何となくわかったのは多分21世紀入ってからのような気がする。地味に聴いていたんが、なかなかサッと手に取って聴くっていうほどにはならなかったもん。今でもそりゃ一番に聴くってワケじゃないが、音の中味の良さはわかってきたつもり。正直言って苦手な部類の音だったし。JBとかスライみたいに強烈なファンクならわかるんだが、プリンスってのはミネアポリスサウンドって言うが、えらくジャストで軽くて単調なサウンドだからさ、なかなか楽しめないんだよね。もちろん「サイン・オブ・ザ・タイムズ」も聴いていて「わからんなぁ~」ってのも多いんだが、それでもいくつかの点で感動的なところがあるんだ。

 まずさ、「サイン・オブ・ザ・タイムズ」ってタイトル曲で幕を開けるんだが、これも含めていくつもの曲でギターが大活躍してるの。曲とかでメッセージとかで語られることが多いみたいだけど、自分的にはこのギターサウンドでヤラれた。ソリッドなテレキャスの枯れたトーンで凄くブルージーに弾かれているんだよ。センターピックアップとかで乾いたサウンドをね。それでいてベースやドラムもプリンス自身で演奏しているんだから、恐ろしい。それぞれ特徴のあるプレイだし、それでいて一番人間らしさの出るギターがこの音とフレージングだ。ベースも結構個性的なフレージングなので面白いし。プリンス自身もこの「サイン・オブ・ザ・タイムズ」というアルバムの中で気に入っているであろう「Housequake」って曲では明らかにJB的なノリを意識したもので、グルーブがかっこ良い。それでいてJBほどのファンキーさではなくってあくまでもミネアポリスサウンド。天才的。そして何と言っても強烈なのはマイルス・デイヴィスとのジョイントも実現している「‪It's Gonna Be A Beautiful Night‬」。どういう経緯でそうなったのか知らないけどYouTUbeで見るコイツはもう強烈なビートと熱気。そして一気にマイルス・デイヴィスの世界に変貌させてしまうあたりはさすが。それを一瞬にして自分の世界に戻すプリンスも凄い。Wow!

 HM/HR的な曲はないけれど、いわゆるポップス系のサウンドや実験的な試み、効果音やコーラス、単調なリズムへの挑戦やもちろん歌詞によるメッセージ、ひとりで出来る限界点の無さの証明などなど多数の問題提起をしているが、重要なのは聴いていて楽しめるか、ってことでして、はい、十二分に楽しめる気がする。ロック畑からするとわかりにくいけど(笑)。ちょっと集中して聴かないとBGMになってしまうんだよ、こういうサウンドって(笑)。どんな耳に出来てるんだろうな、自分、と思うが。





Kate Bush - Lionheart

Kate Bush - Lionheart (1978)
Lionheart Director's Cut
Lionheart - Kate Bush Lionheart Aerial - Kate Bush Aerial

 衝撃的なアプローチで世間を驚かせ、更にその超個性が世界のリスナーに受け入れられて伝説になっていった人、それでも本人は多分あまり感覚のないままにアーティストしているんじゃなかろうか?その実どんな人なのか、とかあまり出てこない妖精のような人。どこか浮世離れしている感が強くて、本来の話ではあるけど、自身の作品のみによって表現してくれている真のアーティストなんだろうなぁと。アルバムの枚数を重ねる度にリリース期間が長くなっていった、と言うか引退したんだろうな、くらいに思っていたのがアルバムリリース、ってことで話題になったのが2005年のこと。アルバム「エアリアル」ですね。それはあくまでもアルバムという作品の話だけでツアーがあるわけでもプロモ活動があるわけでもなかったみたいなので、ホントに作品出しただけ。それでも結構な話題になったしねぇ。

 そんなケイト・ブッシュが5月末ころには新たなる作品「Director's Cut」を6年ぶりにリリースってことらしい。気になるので絶対聴くんだろうけど、彼女既に50歳くらいかな?昔の妖精のような歌声や作品なんてのを期待していてはいけないのか、はたまた「エアリアル」のように新たな世界を広げてくれるのか楽しみな所である。流行とか一切無縁で独特の世界によるアート感覚を教えてくれる数少ないミュージシャンだしね。

 そんなケイト・ブッシュがパンク全盛期の1978年にリリースしたセカンドアルバム「Lionheart」。唯一のツアーに出た時のアルバムなのでライブビデオなどでも聴くことの多い作品ではあるけど、ファースト「天使と小悪魔」に比べるとキャッチーさにやや欠ける部分がちょっとあるかな。もちろんあのコケティッシュな歌と世界観は健在なので、そのクォリティそのものは大して差がない。根底に芸術=舞台劇みたいなものがあるので普通に音楽だけで聴くよりも曲と歌詞と歌い方に依る戯曲的イメージを膨らませながらアルバムに接するとより一掃楽しめるものだ。そもそもジャケットからして本人成り切ってるでしょ?そこに永遠のアンセムとも言える「Oh England My Heart」なんて言うストレートな曲が入ってるんだけどさ、これがまた美しくて高貴で素晴らしい。もっとも他もチープな曲などまるで見当たらないのだがこのころケイト・ブッシュってまだハタチそこそこなんだよな。凄い才能。

 どこか浮遊した世界観を味わいながらも決して夢の世界だけでなくて音に身を任せられるアルバムのひとつ。新作「Director's Cut」も楽しみ♪





The Clash - Give'em Enough Rope

The Clash - 動乱(獣を野に放て) (1978)
動乱(獣を野に放て) ルード・ボーイ [DVD]

 凄く良く聴いたアルバムってさ、大体10代から20代前半くらいってのが多くて、そりゃ持っているアルバム数もタカが知れてるし、なけなしの小遣いはたいて買ったアルバムだから好き嫌いよりも好きにならないと勿体無いっつうかね、ひたすら聴くんだよ、そればかりを。だからつまらないアルバムなんかでも凄く良く知ってたりして細かいところまで覚えているっつう…。誰でもそうだと思うんだけど、これが大人になってくるとやたらと聴くものが増えてきて一方では聞く回数が減ってきてコレクションだけ増えていくという悪循環。そうなる前に聴いたものはホントに懐かしさもあるし、自分の身になっている…ってのと、結局そこに戻って行くという自分の音楽体験。なるほど、面白い。

 1978年にリリースされたThe Clashのセカンドアルバム「動乱(獣を野に放て)」。この邦題がまたよくわからなくて、何でまた「動乱(獣を野に放て)」なんてタイトルなんだ?と。オリジナルタイトルは「Give'em Enough Rope」なワケで、原題でもどんな意味なのか普通にはわからないので、きっとそういう意味合いの言い回しになるのだろう、と思っていた。それに加えてこの三色トーンのジャケット…、レゲエの色合いには緑がないし、英国って色合いじゃないし、警告?信号?そういう意味深な所もよくわからずに単にかっこ良いっていうことで超満足していた一枚。プロデューサーのサンディ・パールマンのオーバーワークで本人たちはそれほど気に入っていないという一枚だったらしいが、そんなの最近知ったに等しい話で、そんなこと全然知らずにひたすらこのアルバムを聴いて聴いて聴きまくってロックを気取ってたあの頃♪ギターを弾いてみればえらく簡単な音ばかりで自分もThe Clashになれるじゃないか、なんてさ(笑)。ま、それはLed Zeppelinでも同じことを試みたりしたのだが…。

 オープニングの「Safe European Home」のスネア一発でアルバムスタート! これがまた気合の入る一発で、アルバム聴くたびに身を引き締めたものだ。曲も疾走感溢れていて滅茶苦茶かっこ良いしさ、堪らなく好きな曲だね。それに「Tommy Gun」の疾走感も勢いがあってかっこ良い。それにやや憂いの香りがする「Stay Free」とか好きだねぇ。映画「ルード・ボーイ」でのレコーディングセッションの風景で見ているとこのメロディの儚さが身に染みたものだ。どの曲も熱く激しいThe Clashってバンドをよく表現しているし音の作りもファースト「白い暴動」のチープさとは全然違ってダイナミックでいいんだけどな、実は本質と違う音に仕上がっているんだろうか?それでもいいや、聴いているファンとしては想い入れのある一枚なので、ひたすらにかっこ良いこの音を楽しむ。もっともThe Clash自体は結構自分のロックキャリアを通じて聴いているバンドなので深くなっていくばかりではあるんだが…。

 ここまでのThe Clashがいわゆるパンク的な作品で、次の「ロンドン・コーリング」からは独自のThe Clash作風が始まる。世間的にはそれを問題作として受け止めているがThe Clashなりの自然な歩み方だったハズだ。レゲやダブの要素をあまり見せないこの初期2枚もまた楽しめる♪

 「All The Young Punks」…と言われるにはお互い年を取り過ぎたかもしれないけどな…。





Albert Collins - Frosbite

Albert Collins - Frosbite (1980)
フロストバイト(紙ジャケット仕様) アイス・ピッキン(紙ジャケット仕様)
Frostbite - Albert Collins Frostbite Ice Pickin' - Albert Collins Ice Pickin'

 ちょっと出かける…、iPodやiPhoneに入っているコレクションの中から適当な物をチョイスして聞きながら歩く、または電車に乗る、なんてことは日常生活だろうけど、その「コレクションからチョイスする」ってのが結構難しくて…ってか、どれも聴きたいけど今の気分やシーンに欲しいものかどうか、ってので考えちゃうってのかな。だからなかなか決まらなくて、結局適当な音楽を流してしまうってことも多い。もちろんそれも嫌いじゃないから入ってるワケなんだけどさ(笑)。いや~、それでも天気が良くなって気候が良くなってくると明らかに聴くもの聴きたい音ってのが変わってくるのは確かだな。

 ブルース。いつでも、10代の頃からブルースってのが基本だ、っていう強迫観念みたいなものがある。しかもそれが大好きなワケで、自分の音楽すべての基本だったりするから面白い。それでいてしょっちゅう聴かないと言うのかさ(笑)。立て続けに聴くと飽きるんでね、やっぱり本物をいくつかチョイスして聴くってのが一番効果的♪

 1980年にリリースされた大好きなブルースメンの一人、それも上位に位置するのは明らかなアルバート・コリンズの作品の中でも一番好きな「フロストバイト」。ブルースって?っていう子供に近い若い頃に最初に聴いたブルースアルバムのひとつだったから。1980年産のアルバムだなんて言われれば凄く新しいじゃないかとも思うけど、リアルではそんな事知らない時代だったからさ、やっぱり後追いアルバムのひとつになっちゃうんだな。

 ブルースって、もっと3コードのお決まりパターンの歌とギター、みたいなイメージがあった中で「フロストバイト」は圧倒的にファンキーでソウルフルで且つ歯切れの良い鋭いギターの音が耳と心に突き刺さりまくったアルバムサウンド。こんなギター弾いてみたいな~と思った最初のブルースメンだったかもしれない。ロック側では何人もそういうギタリストいたけど、ブルースメンではもう圧倒的にアルバート・コリンズのギター。後はもちろんSRVだけどさ、あっちは無理だから(笑)、アルバート・コリンズのギタープレイが良かった。結構コピーしたんだけど無理でした(笑)。テレキャスも持ってたからさ、音も出るかななんて思ったけどとんでもない。あんな音出せません。指弾きってだけじゃなくて7カポでしょ?今ならそれわかるけど、当時全然そんなの知らないから音使いもおかしいしさ。そりゃそうだ、Fmオープンチューニングっつうからなぁ。それでこのフレーズでしょ?ホントかよ。ドライに言ってしまえばどれもこれも同じフレーズばかりで決まり切ったパターンのソロが多いんだけどさ、何か凄いんだよ。刺さるんだよ。だから「アイス・ピッキン」なんて言われる人なんだけど、どうやってるんだ一体、この音とフレーズは。やっぱり黒人のあのデカイ手と指で弾かないと絶対に出ない音。だからこそ大好きなギタリスト。

 そんな人の傑作かどうかわからないけど、エッセンスがたんまりと詰め込まれたブルースアルバム、ファンキーアルバムかな。ブルースファンからするとあまり評価のよろしくないアルバート・コリンズなんだけど、自分じゃそんなに気にすることもなく大好きな人。声もギターも。曲は…まぁ、何でもいいんだけどさ。そこにACリードっつうサックスプレイヤーも配しているやや変わった形態を取っているが故に邪道なのかもしれないし、ロックに近いアプローチかもしれない。どっちでも良いけど、このジャケットも最高にかっこ良いしさ、音も凄いしさ、所々に入る掛け声もね、自然体の一発録音って感じでノレる。とにかく作られたっていう感じじゃなくて自然にロールしているんだよ。そういのがジャズ的ってのかさ、生身のロックと同じで親しめる作品。

 「フロストバイト」。この時期が最高にかっこ良かったんじゃないかなぁ、アルバート・コリンズって。





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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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