Peter Hammill - The Margin +

Peter Hammill - The Margin + (1985)
The Margin Enter K
Enter K - Peter Hammill Enter K Patience - Peter Hammill Patience

 早いもので2010年ももう終りを迎えている。特に今年は~とか振り返る気もないんだけど、やっぱりどこか何か締めておかないと切れ目というかけじめが付かないのでここのところ思い切りロックのライブ…、生身の音をヒシヒシと感じながら年の瀬を迎えているのだった。年末年始って自分で盛り上げないとほとんど実感しないものだから困る。季節感に欠けるんだよな。だからホントは自ら歳末的な、正月的な準備を行うべきだろうし、そうすることで気分も一新すると言うものだろう。ただねぇ…、何かそういうの出来なくて(笑)。でもそれなりに意識することはたくさんあるから、まぁいいか。ってことで今年最後のブログ記事は意外なところで…。いやね、年末最後の日のブログのアクセス数って激減するんですよ。だからちょっとヒネたトコロでもいいかな?なんて鷹を括ってるとこでして…、えぇ、それでも十分メジャーなライブ盤だと思いたいんですが。

 1985年リリースのピーター・ハミルのKグループによる作品「The Margin + 」だけど、ライブ自体は1983年12月のグラスゴーのもの、そしてCDボーナストラックリリースの際に1982年のオーディエンスのライブもオマケで付けられた「」。ピーター・ハミルって言えばもちろんVdGGのフロントマンとして知られているし、自分もその次代がピーター・ハミルって人の最高峰だったと思ってるけど、実はこの「The Margin + 」というライブ盤…ってか、Kグループっていうバンド単位のメンバー構成はほぼVdGGと同じで、ギタリストだけ違うのみ。もっとシャープでソリッドなパンク寄りなジョン・エリスがギターを弾いているんだが、時代が80年代なのでややニューウェイブがかった音色も出してくるギタリスト。そういう意味でもVdGGにとっては…否、ピーター・ハミル率いるKグループにとっては新鮮な刺激だったことだろう。



 実はピーター・ハミルのソロアルバムは結構持ってはいるんだけどあまり針を落とすことが多くはなかった。いつ聴いても暗くて疲れたからじゃないかな…。VdGGは好きだったんだけどね。そんなこともあってこの「The Margin + 」と言うライブ盤なので、これは割と驚いた。やっぱり暗いんだけどさ、CdGGでの得意技でもあった悲痛なテンションはしっかりと維持されているので驚くほどの名盤に仕上がっている。スタジオアルバムとは明らかに異なる世界を紡ぎ出すピーター・ハミルの世界が思い切り凝縮されているのが凄い。時代は80年代なのにまるで無視した独自路線をひたすら貫き続けるピーター・ハミル。「The Margin + 」の異様なテンション他のバンドではなかなか聴けない。ある意味P.I.Lが近い存在なのかもしれない、なんて思ったりした。詳しくないけど雰囲気的に退廃的でメタリックな色合いで、悲痛な叫びを心に刺し込ませてくるというスタンスがね。

 冒頭の「The Future Now」からDisc1は最後の20分を超える大作「Flight」に到るまでまるで緊張感を緩めることなく他の全てを圧倒するべく叫び続けるピーター・ハミル。華奢な体に鋼鉄の意思を持たせてそのまま吐き出してくる職人技…と言うよりもある種神憑ったメンさえも見れるカリスマ。実際に姿を見ることは多くないけど、音だけでもその存在感がありありと伝わってくる。更にライブの中では「Jargon King」みたいなホントにプログレッシブな…前衛的なサウンドへのアプローチもいつものことながらも聴かせてくれるワケで、そんなセンスの方向性は全てがアンダーグラウンドに向いているんだな。ただ、それだけでは収まらずにメジャーグラウンドにも出て来ることからカリスマチックに祀り上げられるものだ。実際そういう風に見えるし、そんだけの価値がある人だと思うもん。そんなことをね、ライブ盤「」を聴いているとアレコレと巡らしてしまうんだよ。普通に聞き流して聴けるライブ盤じゃないし、聴いた後には滅茶苦茶疲れる。だからこの手のものってのは気楽に聴けない面があるな。いや、凄い。

 「The Margin +」は今じゃ簡単に聴けるみたいなのでこの異様なテンションに取り組んでみても面白いんじゃないかな?決して年の瀬に一人で聴く音楽じゃないけど、何かの考え方が変わる部分を持っている作品であることは確かだし、もの凄く引っ掛かる事が多いから試しに…とは思うね。あ、もちろんアメリカン大好きな人には向きません(笑)。年の瀬最後にこんな作品の記事でいいんか?と思いつつも、自分的にはもの凄くテンション上がったのでよかった。

 良い年を迎えてください♪





年末のご挨拶2010年版

2010年も遂に最後の日を迎えました。

今年も多数の方々にご来訪頂き、また紹介した記事よりアマゾンでお買い上げ頂き感謝してます。これからも毎日更新を心掛け、またなにか一つでも引っ掛かる情報が書ければと心して取り組んでいきたいという初心忘るべからず、といったトコです。

ふと気づけば早5年以上も書き続けているのにまだまだ書けていないアルバムも多数…(汗)。いつまで続けられるのかわからんですが、まぁ、ロック聴いてる限りは書くかな♪

ってなことで2010年もありがとうございました。
そして2011年、どんな年になるのやら、これからも「ロック好きの行き着く先は…」長いけど、よろしくお願いします♪

フレ

King Crimson - Epitaph Vol.1

King Crimson - エピタフ Vol.1 (1969)
エピタフ Vol.1-Vol.4(紙ジャケット仕様) ザ・グレート・ディシーヴァー パート1(紙ジャケット仕様)

 バッド・カンパニーと言うバンドは当時スーパーバンドとして騒がれて鳴り物入りでデビューしているのだが、ポール・ロジャースとサイモン・カークはもちろんFREEからの繋がりだし、ミック・ラルフスはMott The Hoopleのギタリストとして名を馳せていたワケだ。そして異質な繋がりなのがボズ・バレルという人。King Crimsonに在籍していた後にバドカンに参加しているんだが、一見音楽性には何の繋がりもなく、何でまた?っていう不思議感が募ったものだ。今でもよくわからない繋がりではあるが、ボズ・バレルと言う人はそんなに音楽性が云々とかベーシストとして云々っていうのは主張しない人だったんじゃないだろうか?そもそもロバート・フリップにベースを教わってそのままベース弾いてましたっていう人だしさ。なので音楽的に云々よりもたまたまその周辺に居合わせてそれなりに名も売れていたこともあってのバドカン参加だったんだろうな、と思っている。んで、King Crimsonかぁ…、最近聴いてないわ、と。ココのところ40周年記念盤などでやたらとボーナストラックやDVDを付けてCDがリリースされているのは知ってるけど、さすがにもう食傷気味なのでね…。なので、ぶっ飛ぶライブ特集していることだし、何かあったな…と。何かあったな、どころかKing Crimsonのライブって今じゃもう山のように出ているから訳分かんないんだけどさ。

 1997年にリリースされた当時はもう驚いたの一言に尽きるぶっ飛びのライブアルバム「エピタフ Vol.1-Vol.4」。今じゃ4枚組でまとめて出ているけど、当時は最初にボックスで2枚組が出て、その後に更に2枚組がリリースされたんだけどさ、まさかまさかのオリジナルKing Crimsonの1969年のライブを記録したアルバムが出てくるなんて想像もしなかったからぶっ飛んだ。1973-74年頃のはこの前に「ザ・グレート・ディシーヴァー パート1(紙ジャケット仕様)」で4枚組がリリースされていたんで、聴き倒していたんだけど、その他そんなに出てこないだろうなと勝手に思ってたからさ。それがいきなりファンの誰もが聴きたいと願っていた1969年のオリジナルメンバーでのライブをガンガンと出してくれたっつう快挙。しかもブートレッグではリリースされたことのないフィルモアのライブが入っていたってのがさすがにオフィシャルの凄さと感動させてくれましてね。BBC音源だってぶっ飛ぶくらいの演奏で感動的なのにフィルモアのライブなんて何だこりゃ?ってくらいの激しい演奏と破壊的なライブで、スタジオ盤の「クリムゾン・キングの宮殿」の繊細で恍惚とした美しさをイメージしていると全くぶち壊されるくらいに美しくも破壊的自滅的ですらあるKing Crimsonの凄まじさに驚く。もちろん繊細さはあるんだけど、壊れ方が凄いんだよね。音が悪いから余計にそう聴こえるんだろうけど、生々しくて迫力満点のかっこ良さ。結局スタジオ盤を発表することのなかった曲もたくさんあって聴き応えあるし…、それにしてもこれだけライブでやっていたのにスタジオテイクが出てこなかったのは、楽曲としての完成度が足りなかったから?もうちょっと纏めて楽曲らしくしてからにしようと思ったらメンバーが変わっていってしまって新しい方向に進んでいったからかもしれないね。



 しかし久々にクリムゾンかぁ~と盛り上がって聴いていたのはいいんだけど、こんなにヘヴィで破壊的で美しいものをひたすら聴いていたら無茶苦茶疲れてきた(笑)。やっぱりこの手の音は一人でじっくりと音と向き合って聴いているものだからどうしても集中してしまって疲れるな。グレッグ・レイクのベースとか面白いもんなぁ…、この後EL&Pに行っちゃったのはよかった事なんだろうけど、凄いプレイと歌だ。これこそ最初期King Crimsonの声。タイトル曲にも鳴ってる「Epitaph」はこの声じゃないとね♪

 う~ん、結局Disc 1聴いただけで思い切り疲れたからまた今度にしよう(笑)。ってことはBBCと11月のフィルモアだけか?このフィルモアのライブがホントにかっこ良いKing Crimsonで、別にロパート・フリップが主導権握ってるとかあんまり意識することないくらいにバンドとして均衡したバランスでライブが繰り広げられている気がするもんね。曲が少ないから色々やってるのも面白いし、この時期でしか聴けないよな、こういうのは。ただ、普通に時代を遡って聴いているとこれくらいの演奏をするバンドって決してクリムゾンだけじゃないとは思うんだけど、アグレッシブな活動が生き残った要素でもあるんだろう。しかし最強のクリムゾンはこの頃からのものではあるな…。始めからこのインプロ合戦の嵐はクリームのそれとは一線を画すものというのがよくわかる。やっぱ凄い。



Bad Company - Live Albuquerque 1976

Bad Company - Live Albuquerque 1976 (2006)
Live Albuquerque Nm USA 1976 ラン・ウィズ・ザ・パック(紙ジャケットCD&2010リマスター)
Live at Wembley Arena 2010 - Bad Company Live at Wembley Arena 2010 Hard Rock Live - Bad Company Hard Rock Live

 21世紀に入ってみると暗黒の90年代を嘲るかのようにロックスター達がシーンに返り咲いてきた。巷の再結成ブームは一層派手になり、70年代よりも息が長く売れ続けていくと言うような状況にもなっていた。そんなトコロにバッド・カンパニーも全員生存しているメンバー…、即ちオリジナルメンバーでの再結成なんてのも実現していて、なかなかオリジナルメンバーでの再結成ってのは少なかった、と言うか出来ないバンドが多い中で珍しい存在だったものだ。ところが2006年になって遂にベースのボズ・バレルが逝去してしまうという事態も発生。これまでかと思いきや、ポール・ロジャースのバンドからベーシストを持ってきて再結成はしばしばと続けられる。2010年になってみればミック・ラルフスですら体調不良で来日公演に参加できなかったもののバドカンとしての再結成ツアーでめでたく来日。脚光を浴びていたことは記憶に新しい。

 はて、そんなバドカンだが、2006年にふとした事件が発生…、ボズ・バレルもまだ生きていたと思うんだが、ミック・ラルフス秘蔵のテープからライブCDがリリースされるということだ。リリース情報は割と早めに出てきていて昨今のCDリリース状況からしたら全然不思議のない発掘音源シリーズだったんだが、アルバムリリース直前にポール・ロジャースのマネージメント側からクレームが入ったとのことで廃盤になる。わずかなブツだけが市場にリリースされてしまったようだが、これがまたレアな存在になってしまったのだな。当時自分も買おうかどうしようか迷って手に入れ損ねたんだよね。音だけは何とか聞けてるけど、ブツは残念ながら持ってないんです。



 そんなバドカンの1976年3月10日、ポール・コソフが死ぬ9日前にアルバカーキで行われたライブを丸ごと収録したキチンとしたオフィシャルライブアルバム…?だよな。ま、大人の事情はわからんでもないが、往年のファンからしたら聴けるだけで感動的なんだけどね。ポール・ロジャース側からのクレームって、まぁ、事前にきちんと知らせろよ、ってのもあるだろうけど、そもそもライブの内容と音にケチ付けてるんだろうなというのはわかる。正直音質は今時の音を期待してはいけないくらいに生々しい録音テープがそのまま収録されているのでレンジ幅が全然狭くてやや篭った感じに聴こえてしまうし、音の分離ももちろんマスタリング以前の話なので全然ダメだし。ただ、ライブってそういうモンだからライブの臨場感とか迫力とか一体感とか聴いている人は好きな音だし、ライブらしい作品だと思う。あとは、ポール・ロジャースの調子があんまりよろしくないのか歯切れが悪いし音程も「?」という珍しい公演のようだ。どっちかっつうとリリースされる作品として出来映えが良くないという至極当たり前の理由でのクレームなような気がする。現役バリバリのポール・ロジャースはやっぱこだわるだろうな、そういうトコロはさ。ミック・ラルフスってそんなに現役バリバリでもなかったから記念碑的にテープを出したんだろうけど…。ま、そういう事情はよくわかりません♪

 それで、この「Live Albuquerque 1976」だけどさ、三枚目のアルバム「ラン・ウィズ・ザ・パック」のツアーってことで、脂の乗りまくった時期だから名曲傑作もそこそこ出て来ている頃の旬のライブでしょ?演奏は濃い~ですわ、やっぱ。激しく燃え上がるライブって言うんじゃないけど、熱さがじっとりと伝わってくる濃厚さが染み渡ってるっつのかね、フリーに近いライブの雰囲気とも云えるか?音のせいかもしれないけど、アルバムで聞けていた軽さとはちょっと違った重さがしっかりと出てきているのはやはり英国のバンドですね。これまでライブ盤をリリースしていなかったバドカンなんだからライブでの重さなんて知られてなかっただろうし、こうして聴くとミック・ラルフスのギターもネチっこく聴こえてくるし、サイモン・カークはやっぱりあのドラムなんだ、と安心する。中盤以降の名曲群のオンパレードはさすがの一言だけど、ポール・ロジャース…音程おかしい?ってのがあるのもご愛嬌。あんだけ歌の上手い人が…、ね。

 最近のポール・ロジャースを聴いているとこんなに苦労して歌っていなくて、さらりとこれ以上の重さと上手さで歌っているんだからやっぱり歳と共に巧くなり続けているボーカリストなんだろう。この人に限っては若い頃の方が…という懐かしさはあまり感じることがないのだ。不思議なシンガーです。しかしそれでもいわゆる全盛期、他のメンバーの力量からしたら絶頂期だろうし、ライブとスタジオ盤の明らかな違いは思い切り感じるし、そもそもライブの方が全然かっこ良いじゃないか、っていうのも嬉しいね。ポール・ロジャースもこの「Live Albuquerque 1976」にダメ出しするならもっと自信のライブをリリースしてくれ、と言いたいわ…、70年代でさ。





Mott The Hoople - Live - Expanded Deluxe Edition

Mott The Hoople - Live - Expanded Deluxe Edition (1974)
Live - Expanded Deluxe Edition Live at the Hammersmith Apollo 2009
Live Fillmore West, San Francisco - Mott the Hoople Live Fillmore West, San Francisco In Concert - Mott the Hoople In Concert

 やっぱりロックのライブ盤はかっこ良い、かっこ良さが違う。この場合ジャズと比べて云々ではなくって素直に心が踊る音ってことで良いのだよ、ロックは。元気になる、っていうかやっぱ前向きになるっていうかね。内に篭ってひたすら激しく乗るってんじゃない世界がロックの一部でもあるじゃない?そういうのがさ、ロックに戻る、ロックのかっこ良さに改めて気づくっていうのか感動できるっていうのか、何度も聴いているのに今更まだ感動できるもん。だから旧譜が今でも売れるんだろうし、リマスターやらリミックスやらデラックス版やらがそこそこに売れるんだろうと思う。今やCD買うのはニッチな人か中年以上の人ばかりでしょ?渋谷のHMVも閉店したし、タワーレコードだって何店舗か数えるくらいしか残ってないし、そもそもCD屋ってもうあまり見なくなってるし、みんなどこで買ってるんだ?あ、アマゾンか(笑)。

1974年にリリースされた時には1枚ものだったし、ライブの内容だって73~74年のライブツアーから収録された「華麗なる扇動者」なんていうかっこ良い邦題が付いていて、買う側も煽られたんだろうというタイトル。この頃はアルバム二枚組でライブなんてのはリリースするが分からしたら高嶺の花って感じだったろうし、そんなことしているバンドも少なかっただろうし、ましてや下積みの長かったモット・ザ・フープルにしてみればとんでもない、ってのもあったのか、それともバンド内の事情によりお茶を濁す意味でのライブアルバムだったのか…いやいや、勝手な勘ぐりは止めておきましょう(笑)。



 モット・ザ・フープル「Live - Expanded Deluxe Edition」の拡張盤として二枚組になって登場したもので、これはまた嬉しかったなぁ。正直これまでの「Live - Expanded Deluxe Edition」ってライブアルバムとは完全に別モノになってしまっていて、拡張盤2枚組って、結局ブロードウェイでのライブのほぼ完全版とハマースミスのライブのほぼ完全版がそれぞれのディスクに入っているという代物です。おかげでライブが二種類まとめて聴けるという素晴らしさ、そしてジャケットはコイツのままだから実によろしいのだな。アナログで聞いている時にはやや不満気なアルバムだったのは否めなくて、何回も何回も聴いたライブアルバムではない。だからそこまでの想い入れもないんだけどさ、モット・ザ・フープルって好きなんだよ。だけどどこか日陰者的な扱いってのが時代と共に表れてきていてさ、そんなことないんじゃないか?と思っていたんです。ただ、なかなか出てこれない。ところが去年かな?最後の再結成を行ってそれこそハマースミスでライブを5日間くらいやったらしくて、それもまた超満員だったってことで盛り上がったらしい。その辺のライブを聴いててさ、そのライブも「Live at the Hammersmith Apollo 2009」ってCD出てるんだけど、それがまたかっこ良くて、昔とあんまり変わらないじゃないかと。そりゃ昔から上手いバンドじゃなかったから歳取ってもそんなに変わらないっていうのはこういうバンドの強みか(笑)。

 そういう環境と背景もあってこの「Live - Expanded Deluxe Edition」という拡張版がハマりました。どうしてこんなに余裕綽々のライブになるのか、単なるR&Rバンドなのに観客の心を掴むんだな。ディスク1のブロードウェイの方が曲が多くてハデハデなイメージでのライブ。疾走感があってノッてるな~っていうのがわかるので面白いしかっこ良い。イアン・ハンターってこんなにセクシーだったのか?っていうのもね、改めて聴くと、ライブをまとめて聴くとよくわかる。ハマースミスの方でもそれは同じで独特のノリと煽り方だもんな。曲だって売れたのはともかくかなりよく出来ている曲も多くてね、実は英国ロック好きな人はハマれるハズのバンド。ただ、なかなかここに辿り着けない人は多いと思う。それは別にそこまでハマる必要がないからなんだがww。

 しかしこの美しさと気持良さの同居は他に類を見ない珍しいテンション。「Rose」とか泣けてくるもんな。冒頭の「Drivein' Sister」なんて最高にカッチョ良い部類の軽快なR&Rだし…「Roll Away The Stone」なんてもう本当に最高なイントとだし、名曲「All The Young Dudes」はもちろんながら最後はいつも「Walking With A Mountain」で白熱させてくれる。ブロードウェイの方が良いかもなぁ…。74年になるとちょっとだけ落ち着いてしまう感じはあるけど、それでも全然テンションは高い。ただブロードウェイのはやはりアメリカってのがあって変なテンションかも。いや~、どっちもどっちて良いところあるわ。やっぱ二枚組でここまでのボリュームで出してくれたからこそそんな比較をしてしまう名盤「Live - Expanded Deluxe Edition」。まだまだ聴くアルバムはたくさん出てくるね。





The Who - Live At Hull (Leeds 40th Anniversary Edition)

The Who - Live at Leeds
Live at Leeds ライヴ・アット・リーズ<40周年記念スーパー・デラックス・コレクターズ・エディション>
Live at Leeds (Deluxe Edition) - The Who Live at Leeds (Deluxe Edition) Tommy (Deluxe Edition) - The Who Tommy (Deluxe Edition)

 年末まであと少し、いや新年まであと少し、って言う方が賢明なハズだ。終盤ドタバタで何も出来なくてこれからもしばらくドタバタしている環境に身を置くハメになっているのは辛いが、ジャズでやや落ち着きを取り戻していたここ最近、やはりジャズのハードさも良いけれど、あと少しの年の瀬を迎えて、やっぱりハードにロックが聴きたいっ!という子供のような欲望のままにぶっ飛びモノの名盤リマスター盤を派手に聴いてみた。先日もバンドの連中と話している時に話題になって、全然まともに聴けていなかった自分的にはあかんな~と反省した次第で、せっかく聴くなら、そして再度リリースされる意味ってのもやはりあるワケなのでしっかりと聴かないといかんです。そんな反省も込めながら、それでもやっぱり聴いていると燃えてしまったロック界の名盤。

The Who「Live at Leeds」の40周年記念盤にオマケとして付けられた…オマケなのかメインなのかとも思う部分があるんだけどさ、「Live at Leeds」ならぬ「Live At Hull」ですな。その昔からリーズ大学のライブとハル大学のライブを録音してあって出来が良かったリーズの方をレコードにしたんだ、と嘯いていたピートだったが、それから時代は40年経過して、こうしてめでたく世に出てきてくれたハル大学のライブ音源。聴いて驚くなかれと言わんばかりにリーズよりも全然ラフで荒っぽく、そして勢い満点のライブが聴けるという代物だ。確かに時代を鑑みてレコードリリースという商売を思えばハル大学ほどThe Whoらしいライブを記録したものよりもリーズくらいにまとまって(?)勢いを感じさせるライブ盤の方が良いのだろうというのはわかる。だからこそThe Whoは今でもその地位にいるのだろうから。

 しかしね、今こうして「Live at Leeds」を出してくれて「Live At Hull」を聴いてしまうとだ…、やっぱり凄いんだわ、これ。聞けば冒頭6曲はジョン・エントウィッスルのベースが録音されていなかったというので、リーズのライブからベースを編集しているらしいが、それってありか?ま、でもいいや、違和感ないから(笑)。「Heaven And Hell」の3分前後のあたりでベースのマイクが拾っているロジャーの雄叫びとかうっすらと聴こえるから余計にリーズのライブなんだなぁ…なんて思ってしまうけど、そんなんよりもキースのドラムの凄いこと。ピートのギターのキレの良さが圧倒的にわかってしまうのはリーズよりもハル。散々リーズを聴いていたのでハルの音が新鮮んい聴こえるってのはあるんだけど、それでも無茶苦茶凄いライブ盤ですよ、こいつは。とにかくギターの音が鮮明で無茶苦茶切れ味良くてシャープでソリッド。ベースも同じようにはっきりくっきりとした輪郭で出てくるしさ、よくこんな状態で残っていたものだ。ドラムに至っては過去最高に音のキレが良いんじゃないか?キースってライブだとこんなんだったんだ、ってのがよくわかるくらいに残響音とかドラムセットで叫んでいる様子なんかもわかる。MCだけは全体的にほとんど入っていないのでやや残念だけど、とにかくぶっ飛びもののサウンド。「A Quick One」なんてキースをはじめとして最後は全員ぶっ飛びものだしさ。「Tommy」セクションを切り離したディスク構成にしているんだが、まぁ、聴きやすさで言えばそうなるのかな。わかるんだが、別にライブの曲順通りで良いってのもある。ま、多分ピートの出したい形がこういう「Tommy」を纏め分けするパターンなんだろうな。でも、今時iPodで皆聴いているから聴きたいヤツは自分で並べ替えて聴くだろうよ、って感じに割り切ってるんだと思う。実際自分もそうするもんな。



 「Tommy」セクションをまだまだじっくりとは聴けていない。でも本編は何度か聴く時間を取って聴いた…ってか聴きたくなったのでじっくりと聴いてみた。やっぱり音のせいかのかリーズよりも迫力満点で切れ味抜群。こんな感じでThe Whoのライブがもっともっと残っているならどんどんリリースしてほしいよな。いつの時代でもライブは圧倒的なパフォーマンスだったワケだし、そのライブでアメリカを制覇して行ったんだし。今のThe Whoだってあんだけカッチョ良いんだからさ。そういえば来年あたりに新作出すとかウワサがあったりするけどさ、ま、新作はいいや。それよりもこういうアーカイブを続々と適度に、あくまでも適度にリリースしてほしいよな。2002年以降のThe Whoのライブをオフィシャルでまとめて出されても聴けないからさ(笑)。映像もまだまだありそうだし、これからも楽しみなんだがもうちょっとしたらピートもロジャーもやっぱり消えていくのかもしれないな。もう70くらいでしょ?少なくともライブは難しくなるだろうな…、皆が求めるThe Whoの、という意味では。っつうか、もういいんじゃない?って。

 「Live at Leeds」の豪華さはハル大学のライブに限らずアナログフォーマットでの再リリースもあるんだけど、このアナログもまた音が違うらしい。CDのリマスターとはまた異なっていてアナログのリマスターということのようで、CDのリーズも更にリマスタリングされているから結局何度も買わされているリーズにしても今までと同じものは出されていないということだ。それなら聴いてもいいんじゃない?なんて現金に買いたくなるのもあるんだろうけど、ま、ハル大学のライブがある時点で7000円くらいの価値はあるでしょ。国内盤の「ライヴ・アット・リーズ<40周年記念スーパー・デラックス・コレクターズ・エディション>」は高すぎてアホみたいな気がするけど輸入盤で入手しておくには良いんじゃない?しかしライブ丸ごと聴いていると気合が入るからか無茶苦茶疲れるなww。





Art Pepper - Meets The Rythm Section

Art Pepper - アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション (1957)
アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション+1 The Art Pepper Quartet
Art Pepper Meets the Rhythm Section (Remastered) - Art Pepper Art Pepper Meets the Rhythm Section Four Classic Albums (The Return Of / Modern Art / Meets The Rhythm Section / The Art Pepper Quartet) (Digitally Remastered) - Art Pepper Four Classic Albums (The Return Of / Modern Art / Meets The Rhythm Section / The Art Pepper Quartet

 ホントにジャズのアルバムのジャケットはかっこ良いのが多い。特に古い作品は全く手抜きがなくて全てをきちんとアート的にジャズ的にしっかりと作り込まれていて期待を持たせるものばかりだ。時代が時代だから高級品のレコードと言うものにはちゃんと付加価値を付けて更に音楽も素晴らしいというのが理想の構図だったのだろう。ブルーノートは特にその傾向が顕著だったけど、もちろんブルーノート以外も皆同じような思想で取り組んでいたことだろう。そんな中でのアート・ペッパーの1957年の作品「アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション」です。

 名実共に誰しもが名盤と認めるだろう「アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション」のジャケットを見ていてそう思った。単に本人が写ってるだけなんだけどねぇ…、どうしてこうかっこ良く見えるんだろうか?ジャケットのフォントのせいか?いやいややっぱり写真の構図とかなのだろうな。自分的にはカメラいじるのも好きだけど、こういう写真はなかなか撮れないですよね、ほんと。そんなことを思いながらも懐かしのアナログを聴いているところで、アート・ペッパーのアルトサックスの嘆きがバックを務めているレッド・ガーランドやポール・チェンバース、フィリー・ジョー・ジョーンズと共に思い切りスウィングした一発勝負のアドリブジャズを聴かせてくれる傑作。各人の技量が存分に発揮されている中でもやはりアート・ペッパーの音色は軍を抜いて綺羅びやかに輝いている。どちらかと言えばアート・ペッパーのサックスに皆が引っ張られているような演奏になるのはそりゃそうか。

 しかしこうして聴いているとピアノって楽器は実に面白いものだと感じる。フロントに出てきたりバックに徹したり雰囲気を出すのに一役買ってみたりと万能な楽器というものを見事に表現させているレッド・ガーランドも見事。こういうスゥイング系のジャズって割と一方向に進みがちなプレイなんだけど、「アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション」では皆がしっかりとアチコチの幅を持たせた感じの演奏で、広さが楽しい。文章では書きにくいんだけど、空間の広がりというのか音の広がりが大きいんだよ。だからある意味凄くジャズらしい~音。ジャケットと共にこの名盤は今の季節にもしっかりと似合う傑作♪



Dexter Gordon - Go

Dexter Gordon - Go (1962)
Go (Hybr) Swingin Affair
Go! (The Rudy Van Gelder Edition Remastered) - Dexter Gordon GO! Dexter Gordon Live At the Both/And Club 1970 - Dexter Gordon Live At the Both/And Club 1970

 まるで時間を取れることなくクリスマスを迎え、更にこのままの勢いで年末を迎え年始になってしまうのだろう。何をそんなに忙しくているのだ?と思われる方も多いと思うのだが、ま、それはそのうち適当にグチるとして(笑)。なので全然心休まるクリスマスなんていう雰囲気じゃないのでダメ。もっとしっとりとロックながらもクリスマス的なのが良かったんだけど、ココのところの状況下からしてまるでそっちには気持ちが入らないのでこのままジャズ。ジャズ…ばかり聴いてるワケじゃないけど、ふと聴くと落ち着くからさ、何かわかってきた部分あるしリラックスしてますよ。

1962年リリースのデクスター・ゴードンというテナー・サックス吹きの名盤「Go」♪バックにはピアノでソニー・クラークも参加している正にどこでも絶賛されているアルバムでしてね、いや、ジャケットもブルーノートらしくて良い…良いってさ、文字を並べただけに等しいジャケットアートなのにブルーノートらしくて良いってどうなんだ?どんなセンスなんだ?って思うけど、らしさが出ているのだから面白い。わかりやすく目立ちやすく覚えやすい。そして更に一曲目から奏でられるサックスの勢いと音と太さとバップさがジャズ聴いてるわ、自分~という感覚になるアルバムでしてね、いきなりヤラれますよ。アルバム全編でそんなワケでもなくてバラエティに富んだ曲が入っているしそれぞれがメロウに、エキサイティングに迫ってくるので心地良い。やっぱり花形サックスは聴いていても楽しいことが多い。環状がモロに出てくる楽器だから歌うのと等しいんだよね。

 ソニー・クラークのピアノも絶妙に入ってくるので掛け合いではなくて見事なセッションぶりと言ったとこでね、バラードでの哀愁具合は絶妙。んでもって聴いてて楽しいってのも嬉しい。いわゆるジャズというアルバムなので何か一枚、みたいに思ってる人には良いんじゃないかな。驚くことにこのレコーディングの後二日後にまた次のアルバム「Swingin Affair」を録音していてこの二枚がデクスター・ゴードンの名盤と言われているのは勢いの成せるワザか。合わせて楽しむにしては贅沢なアルバムですね。

Merry Xmas!



Clifford Brown and Max Roach - Study in Brown

Clifford Brown and Max Roach - Study in Brown (1955)
Study in Brown Clifford Brown and Max Roach: Remastered
Study In Brown - Clifford Brown & Max Roach Study In Brown Clifford Brown & Max Roach (1954-1955) - Clifford Brown & Max Roach Clifford Brown & Max Roach

 ったくジャズってどうしてこんなに熱い名盤がたくさんあるんだ?ロックだってあるけどさ、ここまでレベル高いのがことごとくブルーノートから出てきていた50~60年代のジャズの世界、後世に受け継がれていくべき音になっていったのはこの辺の熱さだ。ひたむきに音を向き合い仲間と音で気心を通じ合い、ほとばしる汗とタバコの煙の中でひたすら培ったプレイ…、そんな様相が目に浮かぶかのような演奏をそのまま録音することに成功している超の付く名盤「Study in Brown」。全くタイトル通りに「Study in Brown」です♪

 1955年にブルーノートじゃないけれどももちろんハートの熱いジャズメンはいるワケでして、その辺もハズせないロックンローラーよりもロックンロールな生き方をしていたクリフォード・ブラウン。56年には事故死してしまったので伝説的に語り継がれているようだが、もちろんそういうことは昔は全然知らずに音だけを聴いてやたらと感動していたワケです。この「Study in Brown」と言うアルバムの冒頭曲こそが正にジャズな雰囲気を醸し出している素晴らしい作品。もっともアルバム全編に渡ってハードバップないわゆるジャズな世界をソニー・クラークと共に演奏して出しているし、ドラムにはマックス・ローチが座っているからそれぞれの掛け合いもこれまた息の合ったトコロを聴かせてくれるという美味しさ。完璧♪そしてクリフォード・ブラウンのトランペットの力強いこと。更に覚えやすいキャッチーなメロディも受け入れやすい要素で興奮しっ放しの名盤「Study in Brown」です。

 やっぱりこういう熱いの聴いているとインタープレイによるミュージシャンの競演って一番面白いんだろうなと思う。ハートのぶつかり合いしかないし、そこには駆け引きも何もなくってただ才能とセンスで音を繋いで見せていくというひたむきな姿勢。今のメジャーな音楽界ではまず聞くことのない世界なんだろうけど、元来音楽が持つパワーってこういうモンだよね。他のこと考えずに音に集中して向き合っている姿…、だからジャズは愛されるし、浮気されない。その硬派さは惚れる部分大きいね。そんなこと思ったのも「Study in Brown」という名盤に出会ってしまったから…、そして今また「Study in Brown」を聴いてみて凄く熱くなってきた♪


 そんなクリスマスイブでした…Merry Xmas♪



Horace Silver - Blowin' The Blues Away

Horace Silver - ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ (1959)
ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ+1 ホレス・シルヴァー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ
Blowin' the Blues Away (The Rudy Van Gelder Edition Remastered) - Horace Silver Blowin' the Blues Away Horace Silver And The Jazz Messengers - Horace Silver and the Jazz Messengers Horace Silver And The Jazz Messengers

 ロック好きの行き着く先は…と言うブログのくせにここのところジャズ一色になっているのはご愛嬌、音楽の素晴らしさにジャンルはない、というスタンスも手伝っているんだけど非常~に忙しい中で落ち着いたジャズでもゆっくりと…なんて思いながら聴き始めたのがここ最近のきっかけ。ただ、元々聴いていた…ってかジャズ喫茶に入り浸っていた頃もあったので何となく身近な音楽でもあったし、ある意味大人にしかわからないだろうと思っていた音楽。ま、大人になってもロック聴いている自分に驚いてるけど、ジャズ聴く人は若い頃からジャズ聴いてるから、そんなもんか。しかしですね、ロック好きの輩にも聴いてもらいたいジャズってのがいっぱいあるんですよ。その中の多分圧倒的トップがコレ。

 ホレス・シルバーってピアニストが1959年に録音してブルーノートからリリースしたとんでもなく素晴らしい作品「ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ」です。もうね、一発目のタイトル曲「ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ」からしてぶっ飛ぶはず。異常なまでのグルーブ感とスピード感、メタルで言うならいきなりスラッシュのスピードでしょうかね(笑)、いや、そこに強烈なグルーブが加わるんだからさしずめRage Against The Machineってトコロか。よくわからんが。とにかくですね、聴いてみて下さい。このとんでもないピアニストの率いるクィンテットによる名盤を。もちろん一曲目のみならず名曲名演奏がとことん詰め込まれているので飽きることなく楽しめるハズ。

 ジャズ屋さん達の評価がかなり高い曲のひとつに「Sister Sadie」という曲もあって、これもまたメロディが印象的なグルーブした世界で黄金のピアノとトランペットとサックスによる華のある展開が心地良い。どういうんだろうね、このハードバップのグルーブは。音だけ聴いていると特にドラムがリズムを引っ張っているワケでもなくて、圧倒的にピアノでスウィングさせているっていうのが面白くて、その辺が力量なのかな。アルバムジャケットに見られるようなハマり込んだピアノを弾いていたんだろうなと想像するものの、そのノリはホントに凄い。何回聴いても飽きずに聴きどころ満載のサウンドにはホントに恐れ入る。メロウなのももちろんあるけど、やっぱりこういう元気になるグルーブが堪らなく素晴らしい。疲れている毎日に元気を与えてくれる一枚ですね。大名盤♪



Hank Mobley -Dippin'

Hank Mobley - ディッピン (1965)
ディッピン Soul Station (Bonus CD) [12 inch Analog]
Dippin' (2005 Remaster) - Hank Mobley Dippin' Soul Station (The Rudy Van Gelder Edition Remastered) - Hank Mobley Soul Station

 ハードバップなジャズはやっぱりジャズらしくてしかも思い切りノリが良く気持ち良いのでやっぱり好みだ。ロック好きな輩には入りやすいトコロじゃないかなと思う。そんな自分が若い頃にジャズってかっこいいな、って普通に思えてしまったのがハードバップなだけでなく凄く清々しいというか汗かいてるけどスカッとしてるっつうかね、そんな爽快な印象だったので何度も聴いていた作品が本日のハンク・モブレーの「ディッピン」という作品です。1965年にブルーノートから出てきた作品なのでやや遅めの印象はあるんだけど、後追いで聴く人間からしたらもうどれも同じ土俵だし、目立つものは目立つ。

 ハンク・モブレーって人はテナーサックスなので「ディッピン」でも花形なんだけど、それよりも後に評価が高まったのはトランペットのリー・モーガンだったりして、ジャズ界のセッションはその場で食うか食われるかみたいな世界なことがアリアリと出てしまっている。別にハンク・モブレーだって悪いワケじゃないし、もちろん熱演のおかげで売れたってのもあるだろうしさ。でもまだ当時は売れるとか売れないっていうのを気にするよりもひたすら熱演をどれだけレコードに収めるかっていうのが先だった気がするけど。じゃなきゃブルーノートにあんだけ良い作品集まらないでしょ。集まらないっつうかそうやって作ってるんだけど。このね、ブルーノートの歴史とか熱意とかってもの凄かったみたいでさ。その辺の歴史もこれまた面白かったりします♪

 さて、「ディッピン」に戻すと、冒頭はホントに気持ちの良いノリでスカッと爽快に聴けるし、その後にはボサノバをモチーフにした展開が聴かれてくるので面白い。ロックでもボサノバ風ってあるけど、ジャズでもそういう風にプレイしているって感じ。その後もハードバップが繰り広げられていくので、多分50年代のジャズが大好きなハンク・モブレーがそのままプレイしたってところなんだろうな。ロックの世界と同じですね、そういうピュアな気持ちでのプレイってのは。しかし心地良い。この年末の押し迫った中でも熱さがヒシヒシと伝わってくる、ある意味頑張れソングに近い感覚で聴けるから気分転換にも良かったかな。



Art Blakey And Jazz Messengers - Moanin

Art Blakey And Jazz Messengers - Moanin (1958)
Moanin サンジェルマンのジャズ・メッセンジャーズ Vol.3
Moanin' (Live) - Art Blakey Moanin' (Live) Art Blakey's Jazz Messengers With Thelonious Monk - Art Blakey & Thelonious Monk With Thelonious Monk

 ジャズ界の面白いトコロは花形であるトランペットやサックス、またはピアノなどのメロディ楽器によるリーダー作ばかりが注目されるワケでもなく、不思議なことにドラマーやベーシストがリーダー作の作品にも注目が集まることだ。じドラマーがリーダーの作品のくせにもの凄くメロディアスで素晴らしい音ってのがいくつかあったりして、誰が曲を作るのかというのもあるだろうし、演奏者の出来映えによってもガラリと変わったりするので面白い。たまたまその時にノッていたことから名演が生まれて収録された、っていうのも多いしね。

 そんなことで稀代のドラマーとして名を馳せるアート・ブレイキーの大出世作「Moanin」ですね。このメロディはきっと皆聴いたことがあるか、聴けばすぐに馴染むラインなので一度聴いてみてほしいね。ボビー・ティモンズのピアノの音色とメロディ印象的な「Moanin」というヒット曲は彼自身が作曲したもので、自身のリーダー作じゃなくてアート・ブレイキーの「Moanin」で発表しているあたりがネームバリューを上手く使うってとこか。全くこの一曲で知名度を上げたことは想像に難くないし、ピアノのプレイも流暢に聴けるもの。曲そのものはややモードがかった調子なのも時代的に早い取り組みだったのでは?トランペットにはリー・モーガンが参加していることからスウィングしたジャズも聴けるのでそういう意味では割とバラバラな曲調が散乱してはいるかも。

 何となくジャズのプレイヤーによる個性とか見えてくるとね、追いかけ方がわかってくるんですよ。ブログではそういう感じに進んでないんで、まだまだ初心者ですけどね、気に入ったフレーズを醸し出している人のリーダー作とか参加作品に渡って行って、そこでのプレイをまた楽しむ。この「Moanin」では明らかにボビー・ティモンズのピアノが中心になって作られている感じがするので実はあまりドラマーのアート・ブレイキーに着目されはしないんだろうけど、アート・ブレイキーがリーダー作の「Moanin」と言えば通じるというとこだ。あまり気にしないでいいのかもね。みんな知り合いだし、今日はこっち、明日はあっち、みたいなもんだからさ。その緊張感を一発で録音するからジャズは面白いんだろう。しかし心地良いハードバップの作品なので初心者には思い切りジャズな雰囲気にひたれる。

Moanin' (The Rudy Van Gelder Edition)
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Bud Powell - The Scene Changes

Bud Powell - ザ・シーン・チェンジズ (1958)

ザ・シーン・チェンジズ Amazing Bud Powell 1
The Amazing Bud Powell: The Scene Changes - BUD POWELL The Amazing Bud Powell: The Scene Changes The Amazing Bud Powell, Vol. 1 (The Rudy Van Gelder Edition Remastered) - BUD POWELL The Amazing Bud Powell, Vol. 1

 そろそろ今年も終わりが近づいてきた…、あと10日くらいしかないじゃないか、と驚く。一年は早いものだと感じる一方でそれなりに色々とあった一年だったかもしれないなとも思える時間が経過しているのも確か。それでも相変わらずロックを聴き音楽を聴き、Macで遊び情報を収集して楽しむ…。何か変化がなさすぎるのかもしれないが、それでも変化は訪れるものだ。昔に比べるとその変化ってそんなの激しくは感じないんだろうけど、時代は変わるからねぇ。あぁ、そういうのもまた大変だがある意味楽しんでいるのもあるか。皆色々あるんだろうなぁ…。

 バド・パウエルが1958年にブルーノートで録音した「ザ・シーン・チェンジズ」をもちろんジャケットとブルーノートというだけで聴くワケです。昔はネットなんてなかったから何となくジャケットで気分でジャズのレコードも買ってたからそんなに歴史的背景も知らなかったんで良かったんだけどさ、今は何か、って思うとすぐネットで叩いてしまうので背景がわかっちゃうんだよね。それが良いのか悪いのか…。そんで、このバド・パウエルの「ザ・シーン・チェンジズ」はバド・パウエルがもう下り坂の頃の作品らしくて、あまり名盤扱いされていない…と言うか、もっと前の作品のバド・パウエルを聴いている人には物足りないということらしいんだが、なるほど、そりゃ全盛期聴いてしまったら後の作品が味気なく聴こえてしまうのもわかる。ただ、「ザ・シーン・チェンジズ」から聴いてしまうと全然凄いんだよな、やっぱり。自分的に何となく50年代後半って録音が一番気になったりするので何枚かレコードが並んでいると大体その辺を聴いてしまう。不思議だけど…一番熱かった時期なんじゃないかと勝手に思っててね。

 そのバド・パウエルの「ザ・シーン・チェンジズ」ですが、一曲目には多分耳にしたことのある人が多いと思われる「クレオパトラの夢」という名曲が入ってるんです。好みなメロディでしてね…、バド・パウエルってピアノ弾きなのでホーンとか全然頼ることなくひたすらドラムとベースのトリオで音が紡がれていくのである意味ジャズらしい…ってかジャズなんだが(笑)。バックを務めるのはポール・チェンバースとアート・テイラーという布陣でトリオの楽しさはそれぞれのプレイヤーの掛け合いが音色が異なるから結構音に余裕がある感じで聴けるのがいいんだよね。詰め込まれていないって言うのかな。その分メロディ楽器のピアノが縦横無尽に駆け巡ってメロディを奏でる忙しさはあるけど、これがどの曲取ってみてもしっかりと主旋律にメロディがあって心地良い。さすがです。おしゃれなバーのバックに流していたら凄く似合うしアルコールも進むこと間違いない軽快なジャズ。



Miles Davis - Kind of Blue

Miles Davis - Kind of Blue (1957)
カインド・オブ・ブルー Kind of Blue: 50th Anniversary Legacy Edition
Kind Of Blue - Miles Davis Kind Of Blue So What - Miles Davis So What

 ジャズの帝王と言えばマイルス・デイヴィス。才能のあるジャズメンを多数輩出したことでもマイルス・デイヴィスの若手を探し当てる才能は光っていたが、その音楽性の探究心もこれまた欲深いもので、年代によってかなり方向性の異なるジャズ…というのか音楽をプレイしているので、迂闊にジャズ入門ってことでマイルス・デイヴィスのアルバムを買ってきても結構とまどうことも多いだろう。なので大体名盤から入ることになるのだが…。

 1959年に録音されたマイルス・デイヴィスの歴史的名盤のひとつに数えられる「Kind of Blue」。名盤と語られているんだけど、しっかりと実験的な取り組みをしている作品らしくて、この後に語り草ともなるモード奏法を試みた名曲「So What」がその代表。凄く単純なリフでちょっと憂いのあるフレーズで展開していくんだけど、マイルス・デイヴィスのトランペットからジョン・コルトレーンのテナー・サックスへと移り、そのコルトレーンのサックスがこれまた良いんだな。その後にはキャノンボール・アダレイへのアルトサックスへと流れるんだが、圧倒的にコルトレーンの存在感が高い。ただ、まぁアルバム全編を聴いていくと当然ながらマイルス・デイヴィスのリーダー格が他の人とは全然違う次元にいるんだなってのもわかっちゃうんだけど(笑)。ビル・エヴァンスのピアノも憂いがあって頼もしいし、このモードジャズっていうのが好みなスケールなんだな、多分。

 「Kind of Blue」はハードにグルーブするジャズではなくて、しっとりと聴かせるジャズな音でしてね、こういう音こそ疲れた時に心地良くアルコールが進む…進んでたら意味ないのだが(笑)、そんな心地良さが漂う名盤。昔から好きだったのでこれもまたアナログでのリスニング♪ ゴージャスにJBLでガツンと聴いていたい一枚だな。「Kind of Blue: 50th Anniversary Legacy Edition」もレガシー・エディションやら何やらと色々出ているのでおまけの曲も楽しめるらしいけど、まぁ、普通盤でいいかな。何か聴いてると大人になった気がするジャズの名盤、っていう感じがするわ(笑)。




John Coltrane - A Love Supreme

John Coltrane - A Love Supreme (1964)
Love Supreme 至上の愛
A Love Supreme (Deluxe Edition) - John Coltrane A Love Supreme (Deluxe Edition) A Love Supreme - John Coltrane A Love Supreme

 年末を迎えてのアルコールの量と忙しさに拍車がかかっていて落ち着けない日々が続く。故にリラックス気分でジャズ~って思って聴ける時には聴いていたりするんだけど、これがまた聴いてるとハマり込んでしまってさ(笑)。確かにリラックスはできるんだけどあまりにも名盤過ぎると「うわっ、もう一回聴きたい!」とか思ってしまって結局眠る時間が減るのだ(笑)。ま、それでもあまりトゲトゲしく聴かなくていいんで、気楽ではあるんだが。

 そんなジャズの名盤中の名盤とも言われるジョン・コルトレーンの「A Love Supreme」。1964年に録音された集大成アルバムとも言われる作品らしいが、このごの1967年には死んでしまう人なので、まぁ、晩年の作品とも言えるけどロックと同じくドラッグで死んでるから40歳なんだよな。だから別に晩年という言い方もしないか。時代性を考えればジャズの黒人の方が悲惨だったんだろうなと推測するけど…。

 さて、そんな名盤「A Love Supreme」は昔から聴いてはいたけれど、アマゾン見てたら「A Love Supreme」っつうデラックス盤まで出てるのな。フランスのライブ付きらしいし、しかもそもそもオリジナルマスターからの収録ってことで滅茶苦茶音が良くなってるらしいのもポイント。ウチにあるのは古いアナログだからな…。あ、単なる日本盤だけどね。この辺ってジョン・コルトレーンはインパルスから出してたのかな?いわゆるフリージャズに入るか入らないかの境目のアルバムで、それまではマイルス・デイヴィスと一緒にやってたくらいだから割とモダンなテナーサックス吹いてたんだけど、「A Love Supreme」より後はフリージャズ系に走るようだ。ようだってのは以降聴いてないからさ。その前だと「Blue Train」とか「Ballads」っていうのはもちろん聴いていたりするから全然普通にジャズなんだが…。

 しかし、「A Love Supreme」って凄いな。サックスって楽器が好きなので必然的に聴くことも多いんだけどここまでテナーサックスを自由自在に操ってたら気持ち良いだろうよ。確かにフリージャズに傾倒しているのがわかるプレイってのは聴いてればわかるし、普通のビバッブな音じゃない。挑戦的で自虐的…ってのか、凄いインタープレイでついつい白熱してしまう。参加しているメンバーもエルヴィン・ジョーンズにマッコイ・ターナー、ジミー・ギャリソンっていうメンツでそりゃもう凄い。エルヴィン・ジョーンズが名ドラマーって言われるのも「A Love Supreme」聴いてると非常によくわかると思うし、マッコイ・ターナーもやっぱり名前を上げていくピアニストな人です。だから悪いアルバムのはずがない。ってか凄すぎる…。

 疲れてきた大人になるとジャズってのは心地良いものだな。時間的に精神的にゆとりがある時に聴くのが一番だが、そんな時はロック聴いてるし、なかなかハマり切らない自分もややもどかしい…。しかしこうして聴いているとロックもジャズも大して変わらないんじゃないか?とか思う。凄いのは凄いけど「A Love Supreme」って一曲目の最後にお経みたいな呟きが入っているのがよくわからん…。



Sonny Clark - Cool Struttin'

Sonny Clark -クール・ストラッティン (1958)
クール・ストラッティン+2 ザ・コンプリート・クール・ストラッティン・セッション
Cool Struttin' - Sonny Clark Cool Struttin' Cool Struttin' (The Rudy Van Gelder Edition Remastered) - Sonny Clark Cool Struttin' (The Rudy Van Gelder Edition Remastered)

 ジャズ界広しと云えども、自分的には恐らく最も好きなジャケットの一二を争うくらいの名盤を久しぶりに聴きました。若い頃はひたすらこのジャケットにハマって音を聴いていて、そして音の方もホントにクールでかっこ良かったので愛聴盤にしていたソニー・クラークの「クール・ストラッティン」。ちなみにサックスではジャッキー・マクリーンが参加してますね。

 このソニー・クラークと言うピアニストですが…、ロックンローラーなんかよりもブルースメンよりもロックらしいかもしれない生き方だったらしく、31歳でヤクで死んじゃったという人。ジャズメンってホント悲惨な人生を送る人も多いみたいでさ、そりゃ薄暗いバーでひたすら演奏しているだけみたいな感じで、たまにレコーディングで一気にライブ録音して…、売れるかどうかとか売れてるかどうかなんてのもよくわからないまま音楽してたんじゃないかな。だからこそピュアな心意気がそのまま熱い演奏になって収録されている名盤ってのが多いんだ。50年代から60年代は正にそんな時代で、皆が模索しながら気の合う仲間よジャムセッションを行ってあっちこっちに顔を出して自らを鍛え続けて行ったみたいなトコロがある。武者修行とかっていうよりも好きで、好きだからこそアチコチで…みたいにね。当然ジャンキーにもなるだろうし、アルコールも深くなるだろうよ。それでもこんな名盤を作り上げて、しかも半世紀以上聴かれ続けているんだから素晴らしいよね。本人生きてたらどう思っただろうか?

 そんなソニー・クラークの超名盤「クール・ストラッティン」。冒頭のタイトル曲「クール・ストラッティン」のイントロが鳴った瞬間に「おぉ~!!」と震えが来るくらいのメロディの良さ、そしてここでもジャッキー・マクリーンのアルトサックスが心地良い。トランペットのアート・ファーマーとのユニゾンメロディもなかなか新鮮な音色で面白い雰囲気を出してるし。その異空間的雰囲気は次の曲でも使われていてひとつのモチーフが見えるね。ピアノプレイヤーなのに管楽器系をメインのフロントに仕立てて聴かせるジャズ、ってのがこれまた良い。しかもお得意のグルーブの効いたジャズらしい~ジャズ。万人がジャズとして楽しめる定番になったのも頷ける素晴らしい作品。それこそミュージシャンの息遣いから指のフレーズまで聴こえてくる雰囲気は凄い。未熟なジャズリスナーにとってみるとこんなに取っ付き易いアルバムはないし、女の子にもモテる音ってのもひとつのポイント♪いや、そんな軽い話じゃなくてもさ、心に余裕のできるジャズなんだ、それでいいんです(笑)。

Cool Struttin' (The Rudy Van Gelder Edition)
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Jackie McLean - Swing Swang Swingin'

Jackie McLean - Swing Swang Swingin (1959)
Swing Swang Swingin 4,5&6
Swing Swang Swingin' - Jackie McLean Swing Swang Swingin' 4, 5 and 6 (Rudy Van Gelder Edition) [Remastered] - Jackie McLean 4, 5 and 6

 リラックスして音楽を聴いている時間が取れなくて、かといって忙しい時にまたロックをガンガン聴いて前に進む、っていうんでもなくてゆとりが欲しい~っていう気分。ここのトコロそれもあってブルース的な方にシフトしてたりしたけど、それでもやっぱゆとりが持てなくて、結局どこかの隙間に聴いてリラックスしているのがジャズ。夜中にしっとりとジャズ聴いてくつろげるだけまだ幸せか。それも毎日じゃないんだけどさ。そういえばもう師走だから飲む機会も多くなってきたし、それも忙しいよな。あかん、時間が欲しい!

 ってなことでジャズ~な気分に浸って聴こう、ってことで昔から割と好きで聴いていたジャッキー・マクリーンというアルトサックス奏者。1959年に録音されてブルーノートからリリースされた名盤の誉れ高い「Swing Swang Swingin」です。冒頭の「What's New」からしっとりと軽快に、そしてビバップなプレイとサウンドが心地良いジャッキー・マクリーン、カルテットでの演奏でメロディアスに吹いてくれてましてね、細かい事よくわかんないけど、ひたすらこういうスイングすとジャズは心地良くハマってしまう。ロックとは違うんだよね、こういう熱さっていうのは。聴いてる側も同じ気分で盛り上がれて、それは曲を知ってるからとか言う次元ではなくて至福の音が心を満たすというような独特の空気で魅了してくれるんで、比較はできない。多分内に向かって発散していくことがどこまで心地良くできるか、ってのがジャズの醍醐味なんじゃないかと。ロックは外に向けていくのが多いから。ウチに向けるとかなり暗くなるしさ。その辺Zeppelinってのは内に向かいながらもあのパワーなんだからジャズのインタープレイと同様のことをロックでやってるから凄いんだろうと思う。そう考えるとジャズってのはもっと深くて、そんな連中が山のようにいるってことだ。

 そんな一人のジャッキー・マクリーンのアルトサックス。どこか上擦ったような音色でありながら全然ブレなくてストレートに向かってくる音なのか、バックのジャジーなプレイから一人だけ前に出てきてジャズ的だけどもっとメロディー楽器的に鳴らしてくれているのが多い感じ。大体このころの録音なんて全部ライブ一発なんだから質の良さもそれで決まりなんだよな。どこまで何を決めて録音に挑むのか知らないけど、凄いんだよ、それがまた。だからジャズ評見てるとやや上ぶれた音程でのソロは~とか書いてあってね、決してけなしてるワケじゃないけど、そういうトコロもあるよって書いてある。いや、それはそうなんだろうけど、この人のサックスって一番ジャズらしいサックス、って自分は勝手に思ってますね。



Tinsley Ellis - Speak No Evil

Tinsley Ellis - Speak No Evil (2009)

SPEAK NO EVIL Hell Or High Water
Speak No Evil - Tinsley Ellis Speak No Evil Hell or High Water - Tinsley Ellis Hell or High Water

 ジャケット…良くない? 露骨ではあるけど、ギタリストですってモロに出てるしさ。そんでギター弾く人はわかると思うけど、3弦をここまでチョーキングして弾く…弾けるってことはほとんどないんだよ。それを多分普通に弾いていて、そういう写真なんだろうから間違いなくただ者じゃないギター弾きなワケでね…、大体こんなに3弦持ち上がらないよ、普通の運指じゃ。

 ってこともあって気になったのでちとブルースロック系だし、聴いてみたい~ってことで。いつもの如くそれほど情報を集めてはいなかったので初聴きですが…、これもまた驚くくらいにかっこ良い。一体この手のサウンドをかっこ良く聴かせるヤツってそんなにたくさんいたのかよ?って思うくらいに皆かっこ良い。SRV的側面とジミヘン…、ま、外せないんだが、それよりもこのTInsley Ellisはかなりオリジナリティのある一発勝負師っていう感じでストレートなトコが良い。リズムとかはかなりタイトに仕上がっているのでルーズなブルースジャムみたいなのじゃなくて、かっちりとしたロック畑のブルースでね。こんだけ弾きまくっててくれると聴いている側も気持ち良いですよ、ってくらいギターアルバム。もちろん歌も入ってるんだが、もうギターばっか聴いちゃう。

 あ、アルバムの紹介ですが…2009年にリリースされた「SPEAK NO EVIL」という作品。あのブルースレーベルの名門アリゲーターが自信を持って今の時代に贈るブルースメンってことですが、ルックスは実はそれほどでもない(笑)。しかしこんな音弾けるって凄いなわ。ギターフレーズ聴いてるとSRVとかジミヘンもあるけどブルームフィールドとかも入ってるし、好きなんだろうなぁというのがよくわかる。それでいて音色はそんなに歪んでないし、使ってるギターもありがちなソリッドギターじゃなくてアコ系だったりするようで、なかなかユニークなブルースですね。





Dani Wilde - Shine

Dani Wilde - シャイン (2010)

シャイン Heal My Blues (Jewl)
Shine - Dani Wilde Shine Heal My Blues - Dani WildeHeal My Blues

 あのマイク・ヴァーノンを迎えてセカンドアルバム「シャイン」をリリースしてきたダニー・ワイルド…って知らない人の方が多いだろうから再度書いておくとですね、若干25歳くらいの女性がテレキャス持って本格的なブルースを弾いて歌を歌っているという英国人です。これがほんとに素晴らしくて、歌はジャニスばりだし、ギターはクラプトンっつうよりももっと黒人寄りの本格的な音・テレキャスで割とナチュラルなサウンドってのもアルバート・コリンズ的なんだけどあそこまで太くはない(笑)。ただね、音色が結構良い湿り気具合で好みなんです。かと思えば楽曲はバラエティに富んでいて、ややR&B的にソウル面に近いかな。もっとも白人のソウルっていう音ではあるんだが…。

 こないだリリースされた「シャイン」というアルバムでは冒頭は割とキャッチーに、そして2曲目ではいきなりスローブルースをカマしてくれて相変わらずブルースギター弾くよ、みたいな感じで聴かせてくれる。そして3曲目は、あれ?と思ったらそうそう、ストーンズの「Miss You」を妙にソウルフルにブルージーにカバーした傑作。こんなに洗練された作品に仕上げてくるとはね…。マイク・ヴァーノンの仕業なのか?ちなみにマイク・ヴァーノンって人はフリーやフリートウッド・マックの最初期から関わってたホワイトブルースのプロデューサーっつうか仕掛け人。ブルーホライズンレーベルって云う…いや、深くはネットでググればすぐに出てくるんだけどその時代を担った一員です。

 さて、話をダニー・ワイルドに戻すが、ご覧のとおり美貌の持ち主でもあり、歌も良し、更にブルースギターも弾くと言うことで決してメジャーな人気は出ないまでも、とあるファン層は獲得できることだろうと。そんなの抜きにしても良いミュージシャンでシンガーなんで偏見抜きに聴いてみてほしいんだよな。ソウルフルな歌声もまたどこかで注目されるだろうし、今度クラプトンあたりとジャムってくれればね、話題満点なんだけど。




Kenny Wayne Shepherd - Live in Chicago

Kenny Wayne Shepherd - Live in Chicago (2010)

Live in Chicago 10 Days Out: Blues From the Backroads (W/Dvd)
Kenny Wayne Shepherd Kenny Wayne Shepherd

 気力が沸かない時に聴く音楽は人それぞれ色々あるんだろう。思い切りメロウな音、何もかも忘れ去るかのような激しい音、まったりとくつろげる音、勝手知ったる音…。たまたまライブラリの中にあった未聴の音、そしてやはりそんな時に聴くのにもいつ聴くのにも適しているブルースの奏でる心地良さ。そんなのに惹かれて聴いてみて随分と刺激を受けたもんだ。

 Kenny Wayne Shepherdという18歳でシーンに踊り出てきた本格派のストラト使いギタリストです。もちろんSRVとの比較は避けて通れない…ってかモロにフォロワーってのが出ているんだけど、ロックと同じくロックブルースの世界でSRVを切り離しては語れないからね。あれこれと調べてみるとかなり才能があったようで、まだ子供の頃からギター弾いたり有名ミュージシャンと一緒にやってたりする。今のところそこまで詳しく拾い切れていないのでアレコレ書けないけど、気になったのでやっぱり熱さならライブだろう、ってことで「Live in Chicago」を聴いてみる。

 「Live in Chicago」をチョイスしたのは多分9月にリリースされたアルバムで、アマゾンにも出てたからだろうな。ふ~んって聴いてみるとさ、これがもう驚きのSRVチックなブルースロックなんだよ。音もプレイもフレーズも雰囲気も見事なもんだ。ここまでの音出せるのか?っていう音が飛び出してきたからかなりびっくりして凄く熱を入れて聴いてしまった。しかもライブの場所がシカゴなワケで、更に大御所ゲスト陣を迎えているんだよ。SRVのトコロのリズム隊二人にヒューバート・サムリン、マディのトコのドラマーだった人とか云々。皆Kenny Wayne Shepherdの才能に気づいてやっぱり集まってくるもんなんだな、こういう人には。コレ、結構音量上げて聴いたら相当ハマれるぞよ。ジミヘン追悼ツアーってのをやってたりするしね。

 いつもだとどんなんだろ?って他のアルバムとか気になるんだけど、Kenny Wayne Shepherdについては今のところあんまりそこまで進まない。何かこの「Live in Chicago」ってライブが一番良いような気がするんだもん。スタジオ盤じゃ伝わらなそうな熱気ってかね、そういうのが売りだろうし。一時期違う方向に行きそうになったとかもあるらしいけど。それにしてもこの気持良さ…、Kenny Wayne Shepherdね、ふんふん。相当オススメです♪





Jeff Beck - Live & Exclusive From the Grammy Museum

Jeff Beck - Live & Exclusive From the Grammy Museum (2010)

Live & Exclusive From the Grammy Museum エモーション・アンド・コモーション(スペシャル・エディション)
Live and Exclusive from the Grammy Museum - Jeff Beck Live and Exclusive from the Grammy Museum Emotion & Commotion - Jeff Beck Emotion & Commotion

 ココのところ色々あって実に忙しい…。まともに音楽も聴けていないし聴く気にもならないという珍しい状態ww。どこか現実逃避ばかりしている時間が多いのだが、とは言ってもこのブログはやはり日夜更新するものだからねぇ…。別に苦痛ではないけど時間がない、ってのはちと痛い。でも、時間は作れるもの、なのだと思いたいんだよな。でもさ、映画とか音楽のブログって見たり聴いたりしないと書けないし、見た後とかが一番強烈に感想が書けるワケだからやっぱ書く時間と言うよりも費やす時間が結構かかるよな。なんてことで、ちょっとハードなものから癒し的なものへ脈絡もなく展開をシフト…。

 もっと話題になってもいいはずのジェフ・ベックがネット上でのみリリースした「Live & Exclusive From the Grammy Museum 」というライブ作品。っても4月のグラミー・ミュージアムでのライブをそのまま記録した8曲入りのアルバムなので手間はかかってないだろう(笑)。それでもだな、聴く側にとって見ればこれはやはり凄いんだよ。ライブ盤「ライヴ・アット・ロニー・スコッツ・クラヴ」とも被ったりするくらいの最近の傾向がそのまま収録されてるんだが、冒頭から「あぁ、ベックの音だなぁ…」という哀愁とも郷愁とも思えるメロウな音色に加えて聴き慣れているはずのメロディーがこれもまた染み入る。更にワウペダルを使ったシーンなんてジミヘンを凌駕しているんじゃないか?というくらいのモノでさ、それがサラリと弾いているから余計に凄い。真の天才とはこの人の事なのかもしれないと感じるもん。新作「エモーション・アンド・コモーション」からも当然弾かれているので結構泣けてくる曲が多いんだよ。泣きのギターって言うとゲイリー・ムーアとかクラプトンとかあるけど、そういうのとは全然次元の違う泣かせるギター。ピックでは出来ない味付けなのかもしれないな、この独自なニュアンスは。こんなのを笑いながら弾いてるんだからやっぱおかしい(笑)。

 MP3バージョンが先行してリリースされていて、日本もそのうちに普通のCD盤「Live & Exclusive From the Grammy Museum」を出すみたいなのでやっぱりその方が聴きやすいんだろうとは思うけど、そういう売り方って正しいと思うもん。音の質で値段の差を付けてリスナーん選択させる方法で音楽を売れば良いって言う意見だからさ。そういうのもジェフ・ベックくらいのミュージシャンじゃないと通じないのだろうが、それは音楽家なんだからさ、当然でしょ。しかし…、良いライブアルバムだ…。落ち着いたらまた「エモーション・アンド・コモーション」聴こう…。





Rhapsody of Fire - The Frozen Tears of Angels

Rhapsody of Fire - The Frozen Tears of Angels (2010)
The Frozen Tears of Angels The Cold Embrace of Fear
The Frozen Tears of Angels - Rhapsody of Fire The Frozen Tears of Angels

 メロスピ、クサメタルの代表格と言えば、イタリアのRhapsody of Fireになるのかな。あとはStratvariousやSonata Arcticaあたりと言われるが、その実そこまでよく聴き込んでいないので詳しくはわからない…。ま、それでもRhapsody of Fireは前に聴いた時にさすがにひと味違うな、と思ったので何となくは聴いていたんだな。そして2010年になって3年半ぶりに新作「The Frozen Tears of Angels」をリリースしたとは聞いていたものの音の方はまだ聴いていなかったので、この機にようやく手を出してみました。

 意外なことにこれまで聴いていたメロスピ系とはまるで異なると言っても良い音楽性を打ち出していて、独自の展開によるメロスピの世界を築いていたんですな。さすが。ただ単に速いだけじゃなくてきちんとクラシカルな要素やオーケストレーションもしっかり曲にマッチされているし、テクニックはもちろんのこと、「The Frozen Tears of Angels」のアルバムそのものもテーマが明確になっているだけあってわかりやすい。全くRPGの世界なんだ。歌詞まできちんと追いかけていれば楽しいんだろうなとは思うが、そこまでは行き着けていない。

 聴いていると驚くばかりのギターテク、こんなに速く弾けるのかね?ってくらいのソロでさ。手癖とは言えよくやるわ、ってくらい。元々メロディーはしっかりした楽曲だから単なる速弾きにはならないんだが、展開が見事でねぇ。一曲一曲が長いからそういう展開持ってないと飽きられるし、その辺は長年のキャリアの差か。「The Frozen Tears of Angels」は絶対聴くべしとは言わないけどイタリアにはRhapsody of Fireありき、ってのはしっかりと見せつけた作品だね。



Pathfinder - Beyond The Space Beyond The Time

Pathfinder - ビヨンド・ザ・スペース・ビヨンド・ザ・タイム
(DVD付初回限定盤)ビヨンド・ザ・スペース・ビヨンド・ザ・タイム(初回限定盤)(DVD付) Beyond the Space, Beyond the Time - Pathfinder
 別にクサメロの世界を書きたいが故にこういう流れになったワケじゃないんだが、いつものことでチョロっとその辺に触ってみるといくつか聴いてしまうっていうクセがついているようだ(笑)。そんな一環でしてね…、今度はポーランド産のバンドPathfinderが2010年にリリースした待望のファーストアルバム「(DVD付初回限定盤)ビヨンド・ザ・スペース・ビヨンド・ザ・タイム(初回限定盤)(DVD付)」なんてのを聴いてみた。アルバム冒頭から壮大なるシンフォニックが流れてきて、この手のバンドの常套手段であるイントロダクションに導かれて鳴った音はいつものドコドコ超速のドラム(笑)。ドラムとしての音っていうよりもリズムを聴くが故のドラムらしい音を使っているっていうようなもんで、リズムマシンによるメトロノームとしか言えないようなドラムフレーズ。ホントに叩いてるのかどうか知らないけど音を聴く限りは全く害にならないように処理されているおかげで単なるメトロノームサウンドになっている。ま、邪魔じゃなくていいか。

 それはともかく、バンドの音自体はクサメロ・メロスピ的なもので超速いサウンドとスウィープバリバリのギター、そして特徴的なのがクラシックそのものを楽曲に持ち込んで編集しているので突然恐ろしくゴージャスな雰囲気での曲展開となる。そういう意味で普通のアニメタル的なメロスピとはやや趣が異なっていて、本格派なピアノが鳴り響いた中でのメロスピだったりクラシカルサウンドが出てきたりと楽しめる。一体何なんだ?っていう疑問は常にあるものの、そういう世界なんだよ、この辺の音は、っていう理解をしています。なのでホントにファンの方がここのブログを見たら何も知らないで書いてるなぁ~って思うんだろうけど…。

 アチコチの書評を見ているとなにやら有名なバンドのゲスト陣が参加した期待の新人ってことでの触れ込みもあるようだ。きっとそりゃ凄いことなんだろうな、と頭で理解しているのですけどね。ただ、音聴いてると新人離れしたサウンドに間違いはない。ただ、「(DVD付初回限定盤)ビヨンド・ザ・スペース・ビヨンド・ザ・タイム(初回限定盤)(DVD付)」ではやり過ぎじゃない?っていう気がするが。



Derdian - New Era Pt 3: The Apocalyps

Derdian - New Era 3: Apocalypse (2010)
New Era 3: Apocalypse (Dig) New Era 2: War of the Gods (W/Book)
New Era Pt 3: The Apocalypse - Derdian New Era Pt 3: The Apocalyps New Era, Pt. 2: War of the Gods - Derdian New Era, Pt. 2: War of the Gods

 アマゾンのレコメンド機能ってのはいつも役に立つ…役に立つって言うか、ついつい気になって聴いてみたりしてしまうんだな。自分でアレコレ情報を漁るよりもパッと確かめるには速いしね。ってなことでクサメロ的なものを見ていた時にやたらと出てきてくれたこのDerdianというバンド。ガーディアンって読むのかな?どうやらイタリアのバンドらしいが、思い切りクサメロなバンドってことらしい。そりゃイタリアなんだからその手のは得意だろう、と思いつつも実際にイタリアから出てきたメタルバンドでメジャーになってるものってLacuna Coilくらいしか知らないので、結構難しいのかもしれない。

 2010年にリリースされたガーディアンの3枚目のアルバム「New Era 3: Apocalypse」。これまでの作品がどうだったのか聴いていないんだけどね、「New Era 3: Apocalypse」というアルバムは詰め込まれているメロディやセンスは抜群だと思う。ただそこまで速く演奏する理由がどこまであるのだろう、という点だけが疑問として出てきてしまうのだが…、それはもう一旦気にすることなく新しい世代の登場ということで大人になって聴いてみようと。ホントにどの曲もここまで速いドラムパターンって一体何なんだ?ってのが最初にあったんだけど、メロディやフレーズや構成ってのが相当ポップ。こんな音でポップってのも変なんだけど事実ポップなんです。クサメロだから?だからバックの音がそれほどうるさくならないようなミックスに仕上げているような気がするもん。歌が目立つっつうか、そういう作り方。聴いてるとやっぱりアニメの背景が浮かんでしまうってのは既に世界各国に広がっているアニメ文化の影響だろうか?不思議なものだ。

 それにしても相当レベルの高いメロディとコーラスワーク、そしてオーケストラや鍵盤の使い方などもあって、古いものと新しいものがしっかりと同居している上手い作品。何度も何度も聴く人は聴くだろう雰囲気のアルバムに仕上がっているのは素晴らしい。イタリアンな感性も顕著に出てきていて、メリハリがしっかりと付いている楽曲ってのもよろしい。それにしてもポップだ。





Reinxeed - Majestic

Reinxeed - マジェスティック (2010)
マジェスティック ザ・ライト
MAJESTIC - Rein Xeed MAJESTIC The Light - Rein Xeed The Light

 ヘビメタの世界って凄い進化を遂げていると思うのは何か新しい音を聴くたびに思う。ここまで他のロックで進化している、し続けている音世界ってのもそうそうないよな、と。細分化しているっていう言い方もあるのだろうけど、それでもすごいわ。メロディアスで早くて…っていうのはメロスピと呼ばれたり、あまりにもクサいメロディなのでクサメタと言われたりするらしいが、それくらい呼び方が定着するってのはそんだけ聴かれているってのとファンが多いってことだ。んなことで何となく流れからアマゾンで目に付くものをいくつか聴いてみた。好みかどうかってのはよくわからんが…。

 スウェーデンのメロスピバンドが2010年にリリースした三枚目の作品「マジェスティック」。ジャケットで選んでるから音の評判やファン層など何も知らないままに聴いているが、凄いコーラスワークと速さが面白い。楽曲メロディはさすがによく出てきていてヨーロッパの旋律だな~っていう感じで美しい。アメリカと違って粗野な感じがないのがヨーロッパ産は聴きやすいところ。メロディだけならどこかLordiを思い出す感じもあって好みだ。もっともここまで速いドラムが必要なのか、っていうのはあるんだけどさ。それでも音そのものはかなり良く出来ているし、好まれるタイプなんじゃないだろうか?意外とうるさく聴こえないしね。かなりの名盤と呼ばれるに相応しい出来映えを誇る「マジェスティック」だ。

 音的には当然ながらかなり速いリズムのドラムに思い切り歪んだギターがリフというよりも単音刻みがひたすら入ってくるというようなもので、曲展開はそれほど凝りまくってるものではないけど、優しくもないという感じ。ギターの音色がマイルドで聴きやすく入っているのはバッキングの音との対比によるものだろうと勝手に解釈。歌がさ、結構アニメタル的な声と歌い方で、スウェーデンでもアニメタル系が流行ってるんだろうか?って思うような感じがするのは自分だけ?それにしても全編メロディアスでよく出来ている。コーラスワークも見事に荘厳さを打ち出しているし、どこか高貴な印象が残るメタルアルバム。





Galneryus - Resurrection

Garneryus - RESURRECTION (2010)

RESURRECTION 3rd LIVE DVD  LIVE IN THE MOMENT OF THE RESURRECTION [DVD]
BEGINNING OF THE RESURRECTION -Digital EP- - GALNERYUS BEGINNING OF THE RESURRECTION

 同人出身のメタルバンドって既に20年近く前から出てきていたようだ、と言うかそんな頃からインディーズではなくて同人という枠組みでメタルの世界があったことに驚いた。Light Bringerにハマっていくと周辺情報も目に入ってきて、その中にガルネリウスというバンドが出てきたんですね。その世界をずっと追いかけているファンからしたらもうガルネリウスってのは相当に英雄視されるべきバンドだろうし、何も知らない人間が何を書く?なんて感じかもしれないが、同人の頃から知っているってのはそりゃなかなかないですな。一般的な世界に出てきてそこで評価されてようやく、っていう普通の知り方しかないので、知ったのはつい最近。一方のガルネリウスもボーカルが長年のメンバーから替わってしまってこりゃ大変、という時期に出会った小野正利氏をメンバーに迎えた心機一転の作品「RESURRECTION」をリリースしたばかり。

 「RESURRECTION」ってこれがまた、驚くくらいに同人な、と言うかアニソンな、と言うか、ここまでハマって技術のあるボーカリストってそうそういないだろ、と。そんくらい歌の上手い、声の出るボーカリストなんですね、小野正利氏って。一時期はレコ大で賞を取った人らしいけどもちろんそういう世界は全然しらないので単なる栄光…いや、伊達じゃない上手さです。そしてこのガルネリウスというバンドの持つテクニックってのがこれもまたぶっ飛び。更に曲のバリエーションの広さはそんじょそこらのバンドなんか比にならないくらいの幅広さ。更にメロディアスで練られているしギターソロなんかも流暢で心地良いしねぇ。これが今のメタルだ、と言えばそうなんだろうな、これくらいできなきゃいかんのだろうな、となるならば普通のアマチュアに出番はない。凄いわ。作品的にもよく出来ているし気合も相当入ってるし歌がやや引っ込み気味のミックスが気になるけど、これ以上大きくすると歌が前に出てしまうから…ってのがあったんだろう。

 個人的に「RESURRECTION」を聴いていてやっぱコレはな~、ってのはバンドとボーカルが別物になってしまっているって感じたことかね。何が?って言われても難しいんだけど、別物なんですよ。一体で出てくる音じゃない。歌の後録音とか後で加入したからと言う意味でもなくて単にバンド的にそう聞こえる。ここに一体感が出たら多分最強の全盛期ですね。凄い。日本にこんなバンドがいるなら世界に出ても全然通用するし、ってかこれこそ日本、って胸を張って出ていくものでしょ。ヒットチャートには出てこないけどさ(笑)。アルバムジャケットとかイメージからするとアニソンメタル、メロスピメタルな感じだけどメンバーの来歴やバンドの来歴はスタンダードな80年代メタルからの生存者なので驚く。アラフォー近辺のメンバーでしょ?よくやってるわ…。ライブDVD「3rd Live DVD LIVE IN THE MOMENT OF THE RESURRECTION」も発売で今勢いにのっているトコロ、みたいです。



Unlucy Morpheus - Hypothetical Box ACT 2 (2010)

Unlucy Morpheus - Hypothetical Box ACT 2 (2010)



 Light Bringerの「Midnight Circus(ミッドナイト・サーカス)」にハマってから4ヶ月くらい経つんだけど相変わらずお気に入りの一枚でなかなか楽しい。ライブもアチコチであるので見に行ったりしたいな~と思いつつも対バン形式って好きじゃないのとセットが短いのはやや不満なのでもうちょっと大きくなって1時間くらいのライブをやってくれるようになるのを待っているんだけどね、もうじき渋谷でイベントやるらしいけどそちらはLight Bringerが主役のようなので結構長いライブが見れるかもしれん。それをちょっと楽しみにしているんだけど、まぁ、行ける行けないは時の運ですな…。

 はて、Light Bringerにそこまでホレこむ理由ってのは楽曲の楽しさが圧倒的にあるのは間違いないけど、やっぱり歌い手のFuki嬢の歌唱力と表現力が凄いからって云うところも大きいんだな。何かね、もっと聴きたくなって、結構調べたりするといやはや、これが自分の知らない世界に出会ってしまうので困る(笑)。文化がどういうことになってるのか理解できてないから音を手に入れるのもどうしたもんかと悩む。悩むがそんな時はネットに訊けばいいか、と…。そんでUnlucky Morpheusなるプロジェクトの事を知る=通称「あんきも」ってらしい。Fuki嬢は名前を天外冬黄としていて、ギタリスト兼コンポーザーのような人と二人で相当に本気で遊びなユニットでアルバムとかシングルとか何でもガンガン出しているみたい。オフィシャルサイトあるから見るとわかるんだけど、果たして何がどうなっていつ曲を覚えて歌っているんだ?ってくらいあちこちで歌ったりしてる。しかもそれがどれもこれもあのとんでもない歌唱力ってのが凄い。

 ちなみに今聴いているのは「Hypothetical Box ACT 2」というものでして、もともと「Hypothetical Box」というのがあったらしいけど、それの再録盤?Fuki嬢の歌唱力アップによる再録なんだろうか?とにかく音はメロスピメタルのオンパレードなんだけど、歌メロをかなり自由にメロディアスに歌っているのでFuki嬢得意のパワフルなハイトーンをフルに使って気持良さそうに歌っている。多分歌詞も独特の世界なんだろう。よくわからずに聴いてるんだけどさ(笑)。面白いのは曲によってパワフルなFuki嬢の歌と萌えなFuki嬢が掛け合ったりしていて音の世界に幅を持たせているっていう自由さ。確かにこういう遊び心ってメジャーな作品じゃできないし…、なるほど、そううことで音楽にも同人っていうスタイルがあるのか、と納得。ちなみに楽曲レベルは全くインディーズとか同人とかのレベルを超えていて、圧倒的にプロレベル…っつうかこれも趣味が高じているからなのか、自由奔放にアレンジして売るとか云うことを考えずにやってるから思い切り作って演奏しているっていう感じ凄い突き抜け感があるわ。確かに本来のあるべき姿かも…。

 そんなことでメジャーでは聴けない音ばかりをいくつか聴いたりしていて、その世界の深さと広さに感服です。そして圧倒的な歌唱力で自由い歌いまくるFuki嬢の更に身近に聴ける歌声と表現力にも感服。確かにこういう活動も含めて自由に歌っている姿のほうが望ましいんだろうな、と。しかしコレクターが大変だろうなぁ、こういうの全部集めるのってさ…多分限定100枚とか平気であるよ(笑)。家のプリンターでプリントしないとジャケットないので待ってて~とか(笑)。

 しかし最後の「その魂に安らぎを~Dignity of Spirit」って聴いてみてよ。Nightwish並のアレンジにFuki嬢がもう熱唱でとんでもない楽曲だよこれ。そこらのプロよりも全然面白いしメタルファン的にもギタリスト的にも驚愕の楽曲だよホントに。





Aldious - Deep Exceed

Aldious - Deep Exceed (2010)

Deep Exceed (CD+DVD) Defended Desire
Deep Exceed - Aldious Deep Exceed Defended Desire - EP - Aldious Defended Desire

 日本でもこういうルックスの美女達がHMをヤルっていうのが出てきたのが面白いな。世界各国で女性が今非常にタフになっているし、日本の文化もガラパゴス的進化も伴って妙な方向に進んでいるのも面白い。欧米から日本のロックバンド崇拝者が出てきても全然不思議はないし実際多くなっているらしいし。その中でアルディアスの位置付けって結構際立っている…と面白いんだが、どうだろう?日本のバンドで海外から高い評価を受けてから日本デビューなんてのがいたら面白いだろうに。

 今年になってようやくメジャーデビューしたアルディアス、10月に初めてのフルアルバム「Deep Exceed」をリリースしたという麗しき女性ばかりのバンド、という触れ込みで売りまくってる。ちょっと前に内のブログでも4曲入りシングルの「Defended Desire」を取り上げたんだけど、ちょっとね、辛口評価にならざるを得なかったんだよな。ところが今回のフルアルバム「Deep Exceed」ではさすがにプロダクションがしっかりしているから本来の演奏能力が高くなったのか、音をいじっているのかはともかく、アルバムとしての出来具合が全然違う。やや歌物中心になってる感じもあるけど女性ばかりのHMバンドってことでこんなので良いのかもしれん。

 [Deep Exceed」のサウンドはもちろん完全にメロディアスなHMですよ。どっから切っても軟弱な部分なんてないし、普通にHMバンドとして当たり前に張り合っていけるレベルだし、パワーも見事。重さはややかけるけどギターのテクニックとか凄いもん。強いて言えば歌が弱いか?ライブだと迫力で押せるだろうけど、こういう録音になるとやや艶めかしく歌うボーカルが出てきてしまって力強さが出てこない。ただ、それが売りならばなるほど、ってトコですね。

 曲はね、ちと覚えにくいんだけど楽曲レベルは結構高いしアレンジもしっかりしてるから好きな人は十分に好きになれる世界だろうな。現代の女性は昔に比べれば全然歌も楽器も上手いからさ、こうして聴いていも凄いな~と。様式美もしっかりと吸収して発揮されてるし。あとは何かのヒットするきっかけがあったら日本全国レベルで出て行くかもしれん。ただ、そうするとバンドが短命に終わるから地道にファンを獲得するくらいのスピードが良いんだろうなぁ。ライブで叩き上げてるみたいだからこれからも楽しそうな麗しき乙女たちですね。



Issa - Sign Of Angels

Issa - Sign Of Angels (2010)

Sign Of Angels Sign Of Angels
Sign Of Angels - Issa Sign Of Angels 右:Amazon MP3

 これでもか、と言わんばかりのオンナを売りに出してきた昨今のHM界だが、まんまと乗せられるのもまんざら悪くないと言うのも当たり外れが半々くらいだからかな。それにしてもまたこの大胆な売り方は見事。アルバムジャケットだけで目を引くし、それがアイドルやポップス的なものなら別に何とも思わないけど、どう見てもHR/HM系ってのがわかるのもこれまたしっかりプロダクションされてます。何となく手に取っちゃうジャケットでしょ?

 こないだリリースされたばかりの、っつうかデビューしたばかりのIssaというノルウェー出身の女性ボーカリストが単独でのデビュー「Sign Of Angels」。バックを務めているのが結構欧州メタル界の強者陣営ってことらしいが、自分的にはほとんど知らないのが何の意味もないという…(笑)。ま、シナジーやハロウインくらいか…。セリオン云々もあった気がするけど、詳しくないから響かない。でも、多分音にそういうのは出て来ているんだろうと思う。最初はジャケットと何となくの紹介文から良さそうかな~って感じだったんだけど聴いてみるとこれがまたかなりポップな曲ばかりで、HMって感じはあんまりしない…っつうか音の作りはHMなんだけど、歌メロがしっかりしてるからさ。しかもIssaの歌声も決してHMじゃなくて、普通に歌の上手い歌手なのでしっかりしているのも要因。反面一本調子な部分もあって、アルバム丸ごと聴いていると軽いけどちょっと飽きる…っつうか何回も聴くか?って気はするな。

 ただこういうのって化けると面白いんだよな。ノルウェーだし、素地はあるから是非化けてほしいねぇ。歌も歌えるし。あ、どうにもアチコチのレビューを見ていると某メタル雑誌の評価に比べて納得出来るレベルじゃないという批判が多いけどさ、そんなの自分で聴いてから点数見ればいいのにね。点数なんて大嫌いだ。自分の耳と感で音を感じて判断すれば音楽ってのは楽しいもんだけどな、無駄な情報に惑わされては勿体無い♪んなこともあって、自分的にIssaは頑張ってね~って思うワケさ。美貌を生かしても良いし、実力派をバックに迎えても良いし、堂々と歌っていてほしいね。





Katra - Out of the Ashes

Katra - Out of the Ashes (2010)
Out of the Ashes Beast Within
Out of the Ashes - Katra Out of the Ashes Beast Within - Katra Beast Within

 う~、これでもか、っていうくらいに私を見て、って言うジャケットに釣られて引っ掛かってみましたこのKatra嬢に。ま、Katraってバンド名なんだけどさ、ちょいと前に「Beast Within」っつうアルバムでワールドデビューしたんだけど、その時も私を見て、っていうジャケットで釣られた記憶があるので、きっと彼女はそういうキャラクターなのだろう。それだけの美貌があるという事だろうし、それに釣られてしまうリスナーもいるのだから良いことじゃないか。こういうのの発展形が萌えな世界なんだろうな、きっと(笑)。

 冗談はさておき、ジャケットのインパクトに乗せられたのは事実のフィンランド出身のゴシックメタルともシンフォニックメタルとも呼ばれるフィメールメタル系のKatraの新作「Out of the Ashes」。ネット上での噂話を見ている限りは皆ジャケットに釣られて、また「Beast Within」の頃の作品という伏線もあって聴いている人が多いけど、印象を裏切る音ってことで評判がそれなりになっている。ま、そんなのは自分で聴いてみて判断すりゃいいことだから惑わされてはいけない。とにかくこのジャケットに惹かれたのだからそういう先入観で聞いてみようじゃないか。何と言っても前作「Beast Within」を事細かに詳しく覚えているワケじゃないから比較も頭の中の印象だけだ。なんとなく中途半端でオリエンタルなのかシンフォニックなのか…というイメージしか残っていないけど、それも定かじゃないからいいんだ、それで(笑)。

 いいじゃないですか「Out of the Ashes」。何もトゲトゲしくなる必要もなく自然な音のハードロックっつうかメタルで正に2010年代の音じゃないか?リズムも凝ってたり音もアレンジも斬新だし、歌はもちろん伸び伸びと上手く歌い上げているし、しっかりと聴かせることも出来る実力もある。曲の起伏も出来ているから聴きやすいしね。名盤か?と言われればそりゃそこまでの域には達していないような気がするけど、今後こういう路線に走って行くのなら良い布石になるハズ。あとはどんだけファンを付いて来させることが出来るかかな。ライブとかプロモーションでキャラクター売るとかね。そうじゃないとやや軟弱になったと思われる気もする音なのかもしれない。自分的には結構好みの音だけどね。

 …と言ってもどんなバンドなのか、とか名前が言えるほどのバンドじゃないから説得力はありません♪ただね、聴きやすいしキャッチーさも意識しているし美貌もあるしいいじゃないですか、この音♪



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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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