Albert King With Stevie Ray Vaughan - In Session

Albert King With Stevie Ray Vaughan - In Session (CD/DVD) (1983)

In Session In Session [DVD] [Import]
Albert King With Stevie Ray Vaughan: In Session - Albert King & Stevie Ray Vaughan Albert King With Stevie Ray Vaughan: In Session

 ブルース系も結構発掘音源とか映像とかがリリースされているのでたまにはきちんと情報収集しないといけないんだけどなかなか手が回っていない…。そんな中でもやっぱり気になったのがスティーヴィー・レイ・ヴォーンとアルバート・キングのセッション映像を記録したDVD♪テレビで放送したものらしいので昔から映像はあるあると聞いていたんだけど見る機会がなくて見てなかったんだ。YouTube時代になっていつでも見れるんだけど、今度は情報が多すぎて見れてない…っつうか見ても一曲単位だからあんまり集中して見てないかな。ところが先日アレコレ覗いているとこの「In Session」DVDがリリースされているじゃないですか。ようやくフルで見れるんかな~なんて楽しみにしてましてね…。

 1983年の暮れに実現した、まだスティーヴィー・レイ・ヴォーンがシーンに出てきたばかりの頃で、アルバート・キングからしたらもう誰だこの若造ってな時代だったんじゃないかな。それでも多分スティーヴィー・レイ・ヴォーンがアルバート・キングを敬愛していることからラブコールもあって応対したんじゃないかと思ってるんだけど、どっかで何かの繋がりだったのか?ま、それはともかく、スティーヴィー・レイ・ヴォーンもバリバリだしアルバート・キングもまだ若い…若いっつうか年寄りってんじゃない。今じゃもう二人ともいないけどさ、このセッションは見たかったんだよなぁ。ブルースメンってジャムセッション好きだし、ジャムセッションの方が普通に本領発揮する人多いからやっぱり集まってやるイベントとか面白いモノが多い。好きな映像とか割とあるよ。BBキング集合~とかバターフィールドセッションとか。

 さて、この「In Session」の映像、もちろんオフィシャル秘蔵のDVDだから綺麗だしさ、観客も入れてないから邪魔は入らないしバンドもちょっと隔離した状態で組まれているから思い切りアルバート・キングとスティーヴィー・レイ・ヴォーンの二人だけがクローズアップされた状態で見れる。序盤はアルバート・キングが若造やってみろよ、的に見てたり弾いてたりするんだけどスティーヴィー・レイ・ヴォーンのギターが白熱するとどんどん自分も乗ってきて、あの偏屈なアルバート・キングが笑いながら楽しそう~にセッションしてるってのが面白い。しかし見ているとアルバート・キングって勝手な人だ(笑)。スティーヴィー・レイ・ヴォーンソロ中に何かを探してると思ったらパイプに火を付けてくわえてみたり、それよりもポケットの中を探って何してるのかと思ったら爪やすりで爪削ってるし(笑)。

 しかしギタープレイはもう凄い。スティーヴィー・レイ・ヴォーンがまだまだ抑えてる感じあるけど、さすがにこの大先輩を前にいつもみたいにフィードバックブリブリでは弾けないだろうから、クリーンなトーンでの白熱したブルースギターを中心にやっぱり最高。もちろんアルバート・キングのギターも一音でそれとわかる音色だし、フレーズ。やっぱ二人のフレーズは似ているなぁと。時間あればホントに二人ともいつまでもジャムっていられるんだろうなぁ…と言うくらいに楽しんでる姿が良い。スティーヴィー・レイ・ヴォーンなんてアルバート・キングのプレイをじ~っくり見てるしさ、そんな風に弾くんだな、とか思ってるんだろう。しかし渋いブルースの中でも笑い声や掛け声を入れて流れるこの二人、さすがです。こんなセッションなら気持ち良いことだろう。そんな姿がたっぷりと楽しめる作品がDVD出てくれてホント嬉しいわ。

 しかしYouTubeに上がっている中には「Sky Is Crying」もあるんだけどDVDには入ってないんだよな。残念だなぁ、大好きな曲なのに。





Buddy Guy - Living Proof

Buddy Guy - Living Proof (2010)
Living Proof Skin Deep
Skin Deep (Deluxe Version) - Buddy Guy Skin Deep Stone Crazy! - Buddy Guy Stone Crazy!

 ジミヘンのカバーをやらせたらとんでもなくダントツのギタープレイと歌を聴かせられる男、それはジミヘンに影響を与えたでもあろうバディ・ガイってなもんだ。ジミヘンがバディ・ガイに影響を受けてあのスタイルになったというのもわかるし、バディ・ガイがジミヘンの影響を受けて今のスタイルになったというのも頷けるという不思議な関係。実際に「Little Wing」とかをバディがカバーしているのを聴くと、正にジミヘンって感じするもんね。SRVよりも説得力あったりするからコワイ。

 そんなバディ・ガイがこないだ出した新作が「Living Proof」。驚くことに74歳の若造にしてこの味だ。いや、若造ってのはさ、アルバムジャケットに「74 years young」って書かれているんですよ。「old」じゃなくてね。イカしてる爺いだと思いません?全く。ジャケットもバーボンに貼れるような感じで作ってあって、どこかのサイトではコイツをホントにバーボンに貼りつけた写真なんてのもあった。粋ですよ、これは。

 前作「Skin Deep」では多彩なゲスト陣を迎えて話題作りしてたけど、今回はシンプルにBBキングとサンタナのふたりだけ。まぁ、そんで中味を聴くんだけどさ、もう思い切りハードブルースでして、どこが74歳なんだこの爺さん?ってくらい気合の入ったギターと歌が聴けます。音も弾いてるふだけじゃなくて音色にこだわってるし、歪んでるし泣いてるし…、全くこれこそ職人芸なんだろうけどとんでもなく良い作品に仕上げているんだから凄い。こういう味が簡単に出せるのはもうキャリアの差ですかね。この境地に辿り着くのはそんじょそこらの気合じゃ無理だ。そんなこと意識しなくても普通にこんな風にギター弾きまくってブルースしてくれ。いや、かっこ良い音の連発です。メロウなブルースからハードなブルース、弾きまくりのブルース、歌いまくりのブルース…、どれを取っても見事な作品としか言えない。こんな新作出せるんだったらいくらでも出してくれよ。

 2曲目の「Thank Me Someday」なんてもう大好きな作品ですね。こんだけ弾いて泣いて歌ってアグレッシブに迫ってくるブルースってさ。この人のは毎回出る度に聴くんだけど、いつもノックアウトさせられる。古い作品よりも今の作品の方が面白いっつうか、ロックからの吸収を見事に昇華させてブルースと合わせている。その辺がスタンダードなブルースしかやらない往年の巨人達とは違う。74歳になっても「Living Proof」を聴くとわかるが、成長し続けているブルースメンなんです。とんでもねえ爺さんだわ、バディ・ガイってのは(笑)。



Jimi Hendrix - West Coast Seattle Boy

Jimi Hendrix - West Coast Seattle Boy (2010)
West Coast Seattle Boy: The Jimi Hendrix Anthology ウェスト・コースト・シアトル・ボーイ [DVD]

 元祖R&Rジプシーと言えば、ジミヘン。ジミヘンってのは何を今更言う事書くことあるんだ?ってくらいに語り尽くされてるして解明されているし愛されている。その証拠に居間でも記念盤が続々とその名が出てこないことがないくらいに普通に雑誌にも登場するし新譜の欄にも名が躍る。死んでからもう40年経つのに、だ。一体どんだけジミヘンの名で稼いだ人がいることか、またそのおかげもあってか伝説が伝説を呼び、元来とは別の次元へと昇華されて解釈されている気がするし、既に生きていた時間よりも長く伝説になってるわけで…。

 それでも伝説になるだけの人なんだからしょうがない。R&Rジプシーな人だけれど、もちろんオリジナリティ溢れる人でして、そのバイオグラフィーが丁度良い感じでまとめてリリースされた。4CD+1DVDによる「West Coast Seattle Boy」。輸入盤と国内盤の圧倒的価格差はもちろん輸入盤+国内盤DVDで埋めるとして、謳い文句的には未発表曲集、ってことだ。どんだけ未発表バージョンとかなのかはもうよくわかんないので感覚的に聴いたことあるとか聴いたことないバージョンだ、とかそういう感じでしか聴いていない。まともにどれがどのレコードやCDに入ってて…なんてやってたらワケ分からなくなるのは目に見えてるし(笑)。誰かが近々どこかのサイトに纏め上げてくれるのを見て納得しようじゃないか。デビュー前のセッション期をまとめたCD1、これは結構聴く機会が少なかったので改めてジミヘンのギターセンスをまじまじと聴いてしまって楽しかった。曲よりももちろんギターのセンスね。当時もインパクトあったんだと思うけど、どう聴いてもジミヘンだもん。さすがに個性的なギターなのでほっほ~ん、ってね。

 2、3枚目は現役時代のスタジオアウトテイクバージョンのようでよく知られた曲の別テイクがバシバシ出てくるのが嬉しい。パッと聴いてもそれほどかわらないんじゃない?ってのから明らかに初期のテイクだろ、とかソロが違うわ~とかドラムパターンも違うね、なんてのがはっきり分かる。しかも音がクリアーだからそれぞれのパートがくっきり聴こえてくるので余計に粗が聴こえてくるってなもんだ。

 4枚目のディスクはジプシーズの1970年ライブ中心のライブテイク…ってことらしいけど、それはもうアチコチで全公演分存在してるから知られていた音源なんだろうとは思うけど、それでもこの音のクリアーさは見事。ライブ丸ごとをリリースしてくれる方が好みだけどね。まあ、こういう出し方もありかな。ジミヘン本来のライブの醍醐味を無視した形になってしまうけど、それはそれで未発表集ってのに重点を置くとしょうがない。ただ、音がきれいなのは嬉しいんだけどさすがに録音がチープな感じが出てしまっているのがやや残念。もうちょっと現代的な迫力を加えて欲しかったかなぁという気もするが、この期に及んでのジミヘン未発表集の拡充盤のリリースってのも凄いわ。ソニーが版権持ってやったみたいなので何か狙ってるんだろうな。50年しか持たない著作権とか?



Andy McCoy -Too Much Ain't Enough

Andy McCoy - トゥー・マッチ・エイント・イナフ (1988)
トゥー・マッチ・エイント・イナフ Rnr Memorabilia
Too Much Ain't Enough - Andy McCoy Too Much Ain't Enough Shooting Gallery - Shooting Gallery Shooting Gallery

 R&Rバンドのギタリストといいうイメージの最初は間違いなくキース・リチャーズのスタイルだったんだろうと思うが、その実キースのスタイルをR&Rバンドの中で受け継いでいるミュージシャンってのがほとんど皆無。もっとも真似してもしょうがないし、オリジナリティが必要なポジションだから後継者がいなくても当然ではあるんだが、それよりももっと本気でああなってしまう人っていうのがなかなかいないのかもしれない。センスあってルーズでR&Rでオシャレで…ってね。元々のスタンスこそまるで違うものだったけど、いつしかキース・リチャーズとほぼ同様のポジション的な扱いになっているのが比べてしまえばまるで無名なんだけどアンディ・マッコイ。まぁ、ジャック・スパロウのスタイルはキースっつうよりもアンディ・マッコイに近いんだよな。ひたすらオシャレでジプシー的気質にセンスの良い音楽センス。ルーツはまるで不明なオリジナルな音楽はフィンランドという国から早くに出てきた天才の表れじゃない?何てったって、自伝が映画化されてしまうくらいの人で、しかも銅像まで建てられている人物なのだ。更に言えば16歳くらいの頃からプロのミュージシャンで知名度抜群だったという行きながらのロックンローラー。今は絵描きとしても知られつつあるような活動もしているようで、ジプシー的気質にはホントに呆れるのだが(笑)。

 そんなアンディ・マッコイがハノイ・ロックスが解散してCherry BombzやナスティとのSuicidal Twinesを経由した後の1988年にリリースした会心のアルバム「トゥー・マッチ・エイント・イナフ」。これがまた素晴らしく名盤の域に達していて、ギタリストだからとか元ハノイ・ロックスだからとか関係なくミュージシャン的にアーティスト的に洗練されたバラエティに富んだ作風に占められたアルバムだったのだ。根底がジプシーなので何かの枠に縛られることなく思う存分に自分の才能が発揮されているマルチぶり。基本はシンプルでゴージャスなR&Rなんだけどさ、ちと女性コーラスやホーンセクションを入れて着飾ってみましたってのもあって、それがまた安っぽくていいんだな(笑)。まぁ、アンディ・マッコイが歌う時点で気合の入ったものにはならないワケで…、どうしたってどこか酔いどれのロックみたいになるんだよ。でも楽曲はゴージャスでかっこ良い。ハノイ・ロックスなんかではどうしてもパンクとR&Rno合いの子的なスタイルがあったからそういう傾向の曲が多かったけど、元々の才能からするとそれもひとつ。そんな理由がこの「トゥー・マッチ・エイント・イナフ」を聴いているとわかるというものだ。当時も今も全然セールス的には成功するもんじゃないけど、ここからの曲をそのままカバーしたら割と売れたりするんじゃない?ってのも多い。バンドじゃないから一体感とかパワーとかエネルギーってのが感じられないのが残念だけどさ、アンディ・マッコイの才能の断片は十分に感じる一枚。

 当時アルバム出て速攻で手に入れた時も嬉しかったもんな。マイケル・モンローのファーストソロ「ナイト・ア・ソー・ロング」がちょっと物足りなかったので、アンディ・マッコイの「トゥー・マッチ・エイント・イナフ」はさすがにR&Rしてるな~なんて、思ってたもん。やっぱシンガーがR&Rを歌うってのとライターがR&Rを作るってのが大きく違うワケだ。この後イギー・ポップとツアーで回ったりするのもなかなか粋な活動で、徐々にフェイドアウトしてしまうのが残念だったけど、久々に「トゥー・マッチ・エイント・イナフ」を聴いているとやっぱりアンディ・マッコイって天才だ、と思う。チマチマとソロ作とか全部集めてるからまだまだ楽しめるしね。映画見てると単なる天然な人かと思うけど(笑)。

 そういえばまた本を出していて、フィンランドでは結構売れたらしいが、一体どんな評価な人なんだろう?

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Keith Richards - Vintage Vinos

Keith Richards - Vintage Vinos (2010)

Vintage Vinos Talk Is Cheap
Vintage Vinos - Keith Richards Vintage Vinos Run Rudolph Run / Pressure Drop - Single - Keith Richards Run Rudolph Run / Pressure Drop
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 既に67歳にもなってしまった長老ロックンローラーのキース・リチャーズ。最近は「Life」という本で結構な暴露話を披露していることで話題をさらっているようだけど、まぁ、それはそれとしてストーンズの方も「Ladies & Gentlemen」というロックの歴史的ライブの瞬間を記録したDVDをリリースして大好評、これはこれでまたそのうち取り上げないといけないんだけどね。一方でロニー・ウッドはソロアルバム「I Feel Like Playing」をリリースして元気な姿をお披露目。そんな折にアマゾンでしばしば見かけたこのカッチョ良いキースのジャケット。最初はキースって思わなくて、えらくセンスの良いアルバムジャケットだな~、なんて見たらキースでさ、なるほど、サマになる人だ、と。んで、「Vintage Vinos」って新作なのかな…なんて思ってたらベスト盤だったという…(笑)。

 ま、ベスト盤でもいいか。このジャケットなら大人のファンは皆手に入れるだろうよ…ってことでまぁ聴いているワケですが(笑)。正直ベスト盤「Vintage Vinos」ってもさ、これまでスタジオ作2枚とライブ一枚しかリリースしてないワケで、ベストもへったくれもないだろうよ、とか思うのだが、唯一の目玉はどうもアメリカのハリケーン・カトリーナの悲劇の際に即席で録音されてチャリティシングルとして配布された「Hurricane」というロン・ウッドとのジョイントバラード…っつうかまぁ、即興作品。かっこ良いけど1分半しかないのがちと残念。それでも珍しい代物が聴けることには素直に喜べるんでよろしい。

 あとは…やっぱりファースト「Talk Is Cheap」からが多くを占めるかね。そりゃまぁ、そうだろうけどコレっていう曲の良さもないのがキースのソロ作の特徴で、これがストーンズになるとキャッチーさが出てきたりするのにソロだとボーカルがどうしてもダラダラ系なので締まらないっつうか…(笑)、渋さで凌ぐっつうか…、ま、そんな感じなのでベスト盤と云えども飽きてくるのは堪え性がない自分の性格ですね(笑)。

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Johnny Thunders & The Heartbreakers - Down to Kill: Live at the Speakeasy

Johnny Thunders & The Heartbreakers - Down to Kill: Live at the Speakeasy (1977)

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 自分ってシンプルにR&R好きなんだな、と思うわ。ラモーンズ聴いて「そうか~、かっこ良いじゃないか~」なんて思うと即座に思い出したジョニー・サンダースを聴いてしまうと言う単純さ。「Chinese Rock」のジョニサンバージョンを聴きたかったんでね。んで、アルバム「L.A.M.F」を…なんて思ったけど、そういえば前に「L.A.M.F」はブログ書いてるし、それならばやっぱライブ盤でも…と。ジョニサンってさ、何故かライブ盤が山のようにリリースされていて何が何だか把握してないんだけど、アナログ時代からあるものは自分も割と整理できているのでその辺からかね、ってことで。

 1977年のスピークイージーでのライブを収録した「Down to Kill: Live at the Speakeasy」というライブアルバム。「」リリース前のライブらしくて、「」からの曲を演奏しているのもなかなか特徴的だけど、ここでも最初から…本当にライブで最初だったかどうかはわかんないけど「Chinese Rock」から始まるんだよ。これがかっこ良いな~と。軽いクセに疾走してるつうのか、普通に聴いたら何かダラけたらR&Rじゃない?って気もするけど、やっぱり「Down to Kill: Live at the Speakeasy」のライブは良いです。CD時代になってたくさん出てきたけど、ダラダラのばっかなので「Down to Kill: Live at the Speakeasy」が一番まともな気がするもんね。あ、ただし終盤はボロボロなので一体ナンなんだか…、ってのはご愛嬌としようじゃないか。冒頭からご機嫌で、好きな「Let Go」でR&R節にノリノリですね、はい。んで、もうパンクロッカー達の名曲がこれでもかとばかりに繰り出されているあたりは流石です。なんでパンクロッカー的なのかっつうのは音を聴いているだけではわからないだろうけど、生き方がね、ジョニサンの場合はパンク以上です。

 途中のMCとかヘロヘロだし、バンドも上手くはないしライブの勢いが滅茶苦茶凄いってんでもないけど、熱さだけは凄い。「I Wanna Be Loved」…こないだもMicheal Monroeのソロアルバム「」で聴いてたけど、ジョニサンももちろんとんがっててカッチョ良いわ。終盤は「I Love You」から「Bone To Lose」と怒涛のオンパレード♪ポップな側面もありながら思い切りパンクロックンロールなジョニサン。1977年のライブっても今でも全然通じるシンプルなロックンロールってのがいいね。




Ramones - End of the Century

Ramones - End of the Century (1980)
End of the Century Rocket to Russia
End of the Century (Remastered) - Ramones End of the Century Rocket to Russia (Deluxe Version) - Ramones Rocket to Russia

 ニューヨークパンクの代表格として持ち上げられることばかりのラモーンズの意外性を知ったのはそんなに古い話ではない。元々アメリカのパンクにはさほど興味を持っていなかったので最初のアルバム「End of the Century」を聴いてそういうもんだよな、くらいの感覚しかなかったのだ。テレビジョンにしてもちょっと違うしさ。芸術的なんだよね、NYパンクってさ。だからちょっと深みにはハマらなくってね。ところが何の気なしに耳に入ってくる音楽の中で「へ?」ってのがあったりする。それがラモーンズの「ロックンロール・レイディオ」だったワケだ。

 流れてきた時に誰だこれ?って思ったもん。ラモーンズ=3コードパンクのみ、なんて印象があったからまさかこんなにポップでキャッチーで快活なサウンドが出てくるとは思わなかったのだ。それから気になってアルバムを聴くことになるのだが、1980年リリースの「End of the Century」という作品の一発目だ。ちなみにあちこちで目にしていると「End of the Century」というアルバムのプロデューサーはフィル・スペクターってことで、ラモーンズ好きな方々からはこの「End of the Century」というアルバムはあまり好評ではないらしい。もちろんラモーンズらしさよりもフィル・スペクターの個性のほうが出てしまっているからという理由らしいのだが、そりゃそうだ。聴いてて思うが、こんなのラモーンズだけじゃ出てこないだろ?って思うくらいにポップでキャッチー。それでもリスナーを惹き付ける価値は十分にあるワケで、実際に自分も引っ掛かったしさ(笑)。

 なんつってもアルバム「End of the Century」を聴いて「へ?」って思ったもうひとつの理由が「Chinese Rock」です。ジョニー・サンダースは好きなので結構アルバム聴いたりしてたから「Chinese Rock」ってジョニサンのカバーかいな?と思ったらどうも元々がディー・ディー・ラモーンとテレビジョンのリチャード・ヘルで書いた曲らしくてさ。それをラモーンズでは取り上げることなかったのでリチャード・ヘルが絡んでたHeartbreakersがやることになり、そこにジョニサンが合流したのでジョニサンの代表曲のように定着してしまったという…。それからこの「End of the Century」でラモーンズが取り上げたってことのようで、なかなか狭い世界の複雑な事情。しかしラモーンズってパンクっつうよりもサーフィンロック的な方が強いんじゃないか?って気がする。しかしこうしてラモーンズを聴いているとハノイ・ロックスの陰がチラチラと浮かぶので、ハノイは相当な影響を受けていたんだなぁと改めて実感。「End of the Century」ってアルバムだけかもしれないけどさ。

 何となくラモーンズが世界で愛される理由がわかってきた。あのルックスとワンパターンの曲ばかりのイメージがこんなに多彩で可愛らしい曲をやってるってのが不思議。そしてその能力を存分に引き出してしまったフィル・スペクターもさすが。



Patti Smith - Dream of Life

Patti Smith - ドリーム・オブ・ライフ (1988)
ドリーム・オブ・ライフ(紙ジャケット仕様) パティ・スミス:ドリーム・オブ・ライフ (デラックス・エディション) [DVD]
Dream of Life - Patti Smith Dream of Life Patti Smith: Original Album Classics - Patti Smith Original Album Classics

 ボブ・ディランとの接点…普通ならバーズとかCSN&Yとかに進むのかな。何故か自分の意識ではボブ・ディランと繋がったイメージはパティ・スミスだったんだよね。それ以外浮かばなかった。ってか「Like A Rolling Stone」からバターフィールドブルースバンドってのもあったけどこないだまでブルースハマってたしさ。かと言ってルー・リードか…とかね、あったけど、何かとディランへのリスペクトを訴え続けていたパティ・スミスってのが出てきたんですよ。ところがですね、自分のブログって結構パティ・スミス好きなので取り上げているアルバムも多くてさ(笑)、そっか、あんまり残ってないのか、なんて思ってみてまして…、うん、「ドリーム・オブ・ライフ」を書いてないことを発見しました(笑)。

 1988年にリリースされた5枚目の作品「ドリーム・オブ・ライフ」。う~ん、リアルタイムの時には全然聴く気にならなかったアルバムだった。70年代のパティ・スミスにハマってたから何かまだ全然わかんなかったし。今思えば9年ぶりの新作なんて全然時間経ってるようなもんじゃないじゃないか、って気がするけど、ここから8年後のアルバムは既に「ゴーン・アゲイン」ってことを思えばやっぱり長い年月なんだな。ま、当たり前か。最近は数年アルバム出さなくても普通ってのが増えてきたからさ。

 そういえばちょっと前にパティ・スミスのツアードキュメンタリー的な映画「パティ・スミス:ドリーム・オブ・ライフ」ってのも公開されて反響を呼んでいたけど、最近の彼女ばかりをクローズアップしてもね、それよりも70年代でしょ、って言いたいけど、そこでもない80年代唯一のアルバムとなった「ドリーム・オブ・ライフ」。それでも魂の篭った「People Have The Power」が冒頭に来ていて、これはもうジョン・レノンの「Power To THe People」と同意の曲、というか歌詞らしくて意気込みと本気度を感じる。アルバム全体としても往年のパティ・スミス節で聴けるんだけどやっぱり母のアルバムという側面が強いのか、ロックなガキには理解しにくいアルバムだな、今でも。メッセージ色強いから余計にそう感じるのかもしれない。音はパティ・スミスらしさってあまり感じないから。褒め称える要素はたくさんあるけど、敢えて、ね。

 ただ、歌っている意思とかポリシーとかスタンスはまるで変わってない。母親業努めてロック稼業にしっかり戻ってきている。当たり前だけど。それを売りにしたレビューとかちょっと違うだろ、って思うが、まぁ、解釈は多様です♪ 単に響く作品か?ってトコだけどね、90年代に入ってからようやくライブで取り上げられるようになった楽曲は息を吹き返している感じするけど、そうでない曲もある、ってトコだ。やっぱり曲は成長させていかないと伸びないんです。







Bob Dylan - Bringing It All Back Home

Bob Dylan - ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム (1965)
ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム 追憶のハイウェイ61

 普段はまるで聴かないアメリカのシンガーソングライター陣だけど、せっかくなので聴いておこう~ってことでこれは久々というか初めてと云うか、アルバムとしてちゃんと聴いたことは多分ないんだろうな、と思うディランの「ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム」。他のアルバム何枚かは聴いたりしたんだけど…、そういえばちょっと前にもディランのライブアルバム取り上げたよな。ま、いいか。ここ数日間のブログの流れの変化も凄い角度だなと自分で思うんだけど根っこは繋がってるってことで…。

1965年リリースのボブ・ディラン5作目のアルバムにしてロックの転機ともなった「ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム」。正直言ってボブ・ディランって意識しなくてもどこからか何かしら色々とディランの曲ってのは入ってくるし、聴くことも多いしカバーされてることも多いから全く知らない~ってことにはならないんだよな。「ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム」にしてもアルバムとして聴くのは初めてに等しいけど、1/3くらいは知ってるじゃないかっていう(笑)。それとボブ・ディランって人のテンポと展開に慣れてきているので、違和感もないし新たに聴くっていうんでもないから自然に聴けてしまうね。

 んで「ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム」がすごく良いとか悪いとか…わからん(笑)。多分かなり面白いし名盤の域に入る作品なんだろうという気はしているんで聴いてて苦痛にならないんだろうし、さすがだな~って気になるんだと思う。何つうのかね、ゆとりや遊びもあるからさ。そしてかなりバリエーションに富んだ作風の曲が多いから、この後のフォークロック時代を築き上げた一枚ってトコなのかな。

 よくロックに近づいたアルバムって言われるんだけど、65年当時のロックって何があったんだ?と不思議になる。誰もロックなんて意識なかった時代じゃないかなぁ。ま、ロカビリーはあったけどR&Rでしょ?R&R風の曲って「On THe Road Again」くらいで、それが珍しいパターンだったのかな?イマイチ、ピンと来ない解説があるんだけど自分が未熟なんだろうな、その辺は。今となってはフォークもフォークロックもロックも大して差別できる要素ないかもしれないし。

 でも、ディランってロックでしょ?と思うのだが…。姿勢の問題かな。…ってな余計なことはともかく、「ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム」を絶対に聴かなきゃっていうアルバムとはまだまだ言えないんだが、こういう世界を展開している人っていう存在をしっかりと認識しておくに越したことはないだろう作品。個人的には毎回書くけどこの後の「追憶のハイウェイ61」が大傑作だと思ってるからさ。「Mr,Tambourine Man」じゃないんだよね。





Bruce Springsteen - The Promise

Bruce Springsteen - The Promise (2010)
Promise The Promise: The Darkness On The Edge of Town Story (3 CD/ 3 Blu-ray)

 レイ・ディヴィスとのジョイントを聴いててその哀愁さを思い出したのでふとめったに聴くことのないブルース・スプリングスティーンを聴いてみた。聴いたのは「ザ・リバー」だったんだけど、聴きながらネット見てたらなにやらそれらしい雰囲気のジャケットの新作が出るようなことが書いてあるので何かと思ったら、ちょうど「明日なき暴走」と「闇に吠える街」との間の未発表曲集だとのこと。もともとは「The Promise: The Darkness On The Edge of Town Story」のデラックス・エディションに付けられるもので、そうやってレコード会社は売上を上げようという魂胆だったろうに、多分、推測だけどブルース・スプリングスティーン側からそれは単体で売ってくれとでも言ったんじゃないだろうか?おかげで単体でオリジナルアルバムとして過去の産物が返ってくることになったようだ。

 アルバムタイトルも流石にそれらしい…「Promise」。この人ってクサい言葉とか姿勢をそのまま出してくるという珍しい人なんだけど、これがまたかっこ良くハマるっていうのも珍しい。別にかっこ良くないんだけどさ、生身のままだからなんだろうな、この良さは。その「Promise」というのをね、丁度出たばかりだから聴いてみた。普段全然聴かないけど、ブルース・スプリングスティーンってこういう人なんだな、と素直に。うん、好き嫌いで言ったら好きだよ。ただここまで生身に裸になれないから好きじゃないっていう言い方になるけど。聴いてると素直に入ってくるからキライな人は理由はあるだろうけど、基本すっと心に入ってきちゃう人なんじゃない?ただ、何曲もってワケじゃないだろうけどね。

 このころのブルース・スプリングスティーンの作風だからそのままだけど、結構バラエティに富んでいて、なんだこれ?みたいなキャッチーなのがあったりするのも不思議。多分誰かのために作った曲の元ネタなんじゃないか?調べてないけどさ。だってパティ・スミスがモノにしている「Because The Night」のオリジナルバージョンも聴けかったんだもん。どこか違和感と異色な雰囲気あるのは気のせいか?

 しかしブルース・スプリングスティーンって多大なる影響を与えている人だな、と感じた。そしてまた多大なる影響を受けている人ってのも…。ディランそのものって感じもあるし、尾崎豊そのままってのもある。どちらも生身で裸で走ってた人達だから、きっとブルース・スプリングスティーンもそうなんだ。だからあんまり聴きたくないんだな、自分(笑)。





JP, Chrissie and The Fairground Boys - Fidelity

JP, Chrissie and The Fairground Boys - Fidelity (2010)
Fidelity Break Up the Concrete

 元祖ロック姐さんとも云えるクリッシー・ハインドの新作が届いた。知ったのはゴシップネタによるものだったけど、本人はそれも含めてアルバムの価値ってのを出しているらしくて、流石に姐さんだ。ゴシップネタっても大したことなくってさ、今年62歳になるクリッシー・ハインドの数年前の恋人は28歳年下で、ミュージシャンだったってことだ。それで一緒にいる期間に二人で作った作品ってことでリリースしたらしい。若かったらそんな作品出さなかったかもしれないけどもうそんなのを気にする歳でもないから逆に記念品的に出したんだろうな、と。ちなみにファッションブランドを立ち上げた時からの付き合いらしいし、歳は取ってててもクリッシー・ハインドは変わらない部分あるから、よほどウマが会ったんだろうな、とある意味羨ましい。60歳過ぎても恋愛するんだもん。

 そんな新作「Fidelity」をたしかにゴシップネタから聴いたのでどんなんだろ?っていう興味本位はあったけどさ、毎回クリッシー・ハインド名義だろうがThe Pretenders名義だろうが新作出ると聴いてるから特に時代が流れた感じで聴いてはいないね。前作「Break Up the Concrete」も相変わらずの音だったし、今回もそういう意味では本人が云うほどあからさまっていう音でもない。もっともそれは歌詞に表れているから直接的に自分にはわかんないだけだけど。でも愛に満ち溢れたアルバムっていううほどじゃない感じだけどな。ただ、この相方JP・ジョーンズって結構骨っぽいシンガーで結構クリッシー・ハインドとタメを張っていけるくらいの器量がある。若さだけじゃないかも。

 そして音の方は、たしかにR&R満載ってんじゃないけど、ちと湿っぽさも漂うクリッシー・ハインド節は健在…、バックを努めている陣営もプリテンダーズ現役組だそうで。しかし変わらないねぇ…。そういえばそんなアルバム作ってる時なのかな、レイ・ディヴィスとのジョイントってさ。一般に知られてるだけでもかなり複雑な人生を送ってきたクリッシー・ハインド…、これからも歌えば歌うほど味のあるものが出来上がってくるんだろうな。だから多分ず~っと好きなんだ。ロックとかそういうのを超越してて、とにかく進む人生、前に行くのみっていう人生感。今回の「Fidelity」だって同じ。そういう支持が多いんだろうというのに納得。だから作品も悪いハズがなくって、あの独特のコーラスとディストーションがかかったようなテレキャスの音も健在♪






Ray Davies - See My Friends

Ray Davies - See My Friends (2010)
See My Friends ザ・キンクス・コーラル・コレクション

 正に英国人でしかあり得ないという代名詞でもあるレイ・ディヴィスの声とサウンド。それでいて今でも元祖HR/HMのリフを創り上げたバンド、The Kinksのフロントマンなのだ。そんなレイ・ディヴィスももう70歳近く?なハズだが、全く衰えない創作意欲とセンスにはホントに脱帽。ここのところはThe Kinksの昔の名曲群をオーケストラと再演した「ザ・キンクス・コーラル・コレクション」でまたしても世間を賑わせたりしていたが、昨年の「R&R Hall of Fame」ではメタリカと共演して「You Really Got Me」を歌っていて滅茶苦茶驚いた。あの時はメタリカが多数のゲストを招いて歌わせるというメタリカ中心のショウだったけど、今度はレイ・ディヴィス自らがトリビュートされるアルバムに自身も全てに参加しているというユニークな試み。おかげでオリジナルの心地良さも聴くことが出来ながらもゲスト陣の歌やアレンジも楽しめるという美味しいところ取り、ってとこか。

 正にリリースされたばかりの新作「See My Friends」です。もうね、嬉しいんですよ、レイ・ディヴィスの新作っつうかThe Kinksの名曲を聴くきっかけがある、っていうこと自体が。全部持ってるけど聴くきっかけって必要でさ。こういう作品聴くと全部オリジナル聴きたくなるのわかってるし(笑)。しかし豪華なゲスト陣ですね、これは。Bruce Springsteen、Metallica、Bon Jovi、Jackson Browne、その他新鋭…、いや、自分的に響くのはこの辺まででして、他はよく知らないから(笑)。

 ってもさ、最初からボスなワケで、原曲を思い出すになるほど、これはボスが歌うとハマるかもなぁ…なんて期待があってね。聴いたんだが…、なるほど、レイ・ディヴィスから始まってボスになり、2番は逆になり、サビは…、やっぱりレイ・ディヴィスは今でも高音域に強いので上を歌いながらボスは低い部分で歌っているということか。そりゃそれで迫力あるけどね。なので、結構◯なセッションでした。悪くない。でも、レイ・ディヴィスの歌の良さが際立ってしまった(笑)。ボスも哀愁あるのって似合うからな。そうかそうかと微笑んでいるとThe Kinksの超名曲「Celluloid Heroes」が…、ヲイ、これってBon Joviが歌うのか?冒頭はリッチー・サンボラのギター…、う~ん…、んで「Everybody's a dreamer…」ボン君よ、君が歌うと何故にこう全てが脳天気な声になっちゃうんだ?憂いとかってのはないんか?おぉ…途中でレイ・ディヴィスの歌が…、素晴らしい!やっぱこの声だ。そしてまたボン君…、う~ん、ダメだ(笑)。これはアカン。次はアーティスト知らないけど「Day」と超マイナーな「This Time Tomorrow」をくっつけてるのか、なかなか面白い試みだ、これ。似たようなので「「All Day…」と「Destroyer」をくっつけたスマパンもそのままだけどなかなかよろしい。わかってる。しかしレイ・ディヴィスも「This Time Tomorrow」なんて覚えてなかっただろうなぁ。意外だったのはメタリカの「You Really Got Me」でさ、どこもメタリカらしさが出てない感じで…。それだけThe Kinksのバージョンが完成されてしまっているってことか・ま、基本Van Halenのも変わってないからな。あ、でも裏から入ってるかっこよさはある。しかしここでのメタリカはサウンドではなかなか個性が出せてないのはちと面白い発見。

 なかなか書いているとキリがないんだが、そのまんまハマりすぎて何ら違和感がなかった…即ち出てくる必要もないんじゃないかってくらいだったのがジャクソン・ブラウンとのセッションいよる、これも超名曲の「Waterloo Sunset」。原曲の良さもそのままに見事なアコースティックバージョンで個性も出せてるしね。ちょっと起伏の無さが気になるけどさ。以降は…全然知らない方々とのセッションなのでどうなのか?と言われればかなり個性的であると云えるのが多い。だからと言ってそっちのアーティストを聴きたいかというもんでもないが…。

 「See My Friends」聴いてて思うのはやっぱりレイ・ディヴィスって天才だ。こんなに名曲ばかりでカバーされても全然損なわれないメロディラインの完成度、それよりもレイ・ディヴィスの声だからこそ通じるものも多いし。そんなトリビュートアルバムで、オリジナル盤を聴きたくなるのは当然ってもんで、もちろんチョコチョコとキンクスを聴いてたりします♪「Better Things」が入ってる「Give the People What They Want」なんてアルバム全編名盤なんですよ、アリスタ時代でもね♪

 しかし最後にクリッシー・ハインドとのジョイント曲「Postcard From London」とか入れてくれれば良かったのになぁ。また別の機会に何か入れるんだろうか?映像付きで是非!







Praying Mantis - The Journey Goes On

Praying Mantis - Journey Goes on (2003)
Journey Goes on Time Tells No Lies
Sanctuary - Praying Mantis Sanctuary

 唐突ですが…、川が好きなので結構川沿いの土手を歩くんです。季節によって河原や土手の周りって色も雰囲気も日差しも違うし、そこにいる生き物や死骸も異なってたりするんで季節感っつうのか季節っていうサイクルを満喫できるんですけどね、ここ最近はやたらとカマキリと遭遇することが増えてます。これがまた結構嬉しいモノでさ、カマキリってやっぱかっこ良いイメージだからさ、出会うと「おぉ!」ってなるもん(笑)。基本的に虫って好きじゃないけどカマキリはかっこ良いわ~って。まぁ、メスに喰われたくないからカマキリになりたくはないが(笑)。カマキリって英語ではMantisだけでも通じるみたいなんだけど、一般的にはPraying Mantisって云うらしい…。それがアメリカ英語の話なのか英国英語の話なのか深くは調べてないけど、多分英国かな…。んで、Prayingってお祈りしているって意味なワケで…、カマキリのあの姿を思い出してみるとお祈りしている姿っていうことでどこか崇められているような言い方なんだよね。良いな~、そういうの、って何か思ってしまったんです。

 そんな前置きがありながらも音の話では大英帝国のドラマティックで荘厳な世界をハードロックという枠で展開してくれていたWishbone Ashの「百眼の巨人アーガス」の世界を見事にそのまま…、いや、その部分だけを拡大解釈しながら昇華させてくれたその名も「お祈りするカマキリ」というバンド名のPraying Mantis。このバンドも不幸なバンドではあるんだけどさ、何はともあれ90年以降はず~っとシーンで活躍してくれているのは嬉しいことです。元々は1980年初等のNWOBHMの雄だったんだが…、ま、その話は長くなるので割愛♪ 復活して相変わらずのとんでもない良作秀作名作をリリースしまくっているPraying Mantisのアルバム群の中から2003年にリリースされた「Journey Goes on」です。何でって?うん、Praying Mantisを気に入って適当に揃えて行った中で気に入った順番だから(笑)。今は他のアルバム…「ア・クライ・フォー・ザ・ニュー・ワールド」とか凄く好きなんだけど、「Journey Goes on」でPraying Mantisっていつの時代もこのクォリティのサウンド奏でてるんだ、っていう安心感と感動を味わったから。

 ジャケットはちょっとイマイチ以上の出来映えなんが…、アルバムタイトル曲の壮大で見事な展開と美しいギターラインにヤラれたね。いや、アルバム冒頭からいいな~!って琴線に響きまくってたんだけどさ、全てが響いたのが「Journey Goes on」だったんだ。中間部のステレオでコーラスが振り分けられるトコロなんておぉ~!!って感じだったもん。コーラスワークも美しいし…。そしてふと思ったのはやはり英国のこういう世界とヨーロッパやアメリカのメロディアスハードロックとは明らかに一線を画していると実感したね。何だろう、このカッチリ感というのかエッジの高さってのか…。美しいだけじゃなくて高貴でトゲがあるってか…、やっぱいいなぁ、こういう文化が脈々と受け継がれているってのがさ。Wishbone Ashの「百眼の巨人アーガス」のカバーでもやってくれたら実は本家以上に美しいんじゃなかろうか?そんな思いを抱かせるくらいちょっと前にひたすら聴きまくっていたバンドです。もうね、どのアルバム聴いてもブレないからさ。

 ファーストアルバム「Time Tells No Lies」の名作度合いがナンバーワンなんだけど、「Journey Goes on」のメロウさも素晴らしいし「ア・クライ・フォー・ザ・ニュー・ワールド」もいいんだな。メンバーは流動的なので基本トロイ兄弟さえいればこの世界は出来上がるっていう感じだが、ちなみに「Journey Goes on」ではジョン・スローマン(Uriah HeepやGary Moore、Starsなどなど)とドゥギー・ホワイト(インギー、レインボウ)でボーカルをこなしてます。うん、それよりも全然楽曲が優ってるから問題なし。21世紀になってからの作品だけど傑作です♪



Last Autumn's Dream - A Touch of Heaven

Last Autumn's Dream - A Touch of Heaven (2009)
A TOUCH OF HEAVEN ドリームキャッチャー
A Touch of Heaven - Last Autumn's Dream A Touch of Heaven Dreamcatcher - Last Autumn's Dream Dreamcatcher

 新しい音楽に出会って自分に馴染んでくるともの凄く愛着が湧く瞬間がある。その期間が長いのもあれば短いのもあったり、瞬間的なものもあったりするが、まぁ、一目惚れみたいなのとか会話して可愛らしさがわかってくるとか…そういうもんだ(笑)。常々ジャケットを目にして気にはなってたんだけど、何となくそこに書かれている「メロディアスなハードロックバンド」っていう宣伝文句が気になって聴いてなかったんです。どうもアテにならない宣伝文句ってのが多くて、そうじゃないバンドでもそういう言い方で書いてあったりするからさ、疑ってた自分が失敗でしたね。とある時にブログ仲間…Twitter仲間?のドイツ特派員さんが「Last Autumn's Dreamを聴いてるけどかなり良いギターだ」と割と簡潔ながらも深く呟いてて、それで聴く気になったね。やっぱ似た傾向を持つ人の何気ない一言ってのは効くんです。バンド仲間からのオススメのAngelもそうだけど(笑)。

 ってなことでジャケットがとにかく気になっていたLast Autumn's Dreamの今のところ最新作の「A TOUCH OF HEAVEN」。今年もそろそろアルバムリリースされてくるのかな?毎年年末前に新作出してるらしいので…。うん、このタイミングで登場ってのはさ、実はこの「A TOUCH OF HEAVEN」ってアルバムを聴いてて、Wishbone Ashみたいだな…って思ったから。Praying Mantis聴いた時もそう思ったんだけど、要するに大英帝国ロック…う~ん、もっと簡潔に言えば「The King Will Come」や「Sometime World」「Time Was」な世界だったんだな。それとロッド・スチュアートの声とスティーブン・タイラー、全体の雰囲気はどう聴いてもヨーロッパでして…、美しいな~、好みだな…それも無茶苦茶好みっていう音だった。HR/HMのツボも抑えているし、アルバム「A TOUCH OF HEAVEN」の最初からとにかく素晴らしい!の連呼。コーラスワークだって明らかにヨーロッパのそれだしクィーン並ですらある。おいおいこんなバンドあるんだ~?ってくらいに驚いて聴いていたくらいに気に入ってます。新作でこんなにかっこ良いってことはやはり初期とかもかっこ良いんだろうな…と期待満々でしてね。まだ他のアルバムは数枚しか手を出してないから楽しめるんです。そんなのがたくさんあって大変だけど(笑)。

 捨て曲なしの名盤。何という完成度の高さ。前ベーシストが自殺をしてしまった後の最初のアルバムってことらしくてアチコチでそういうレビューを見かけるので何も知らない自分的にはそういうのをあまり意識しないで音だけで気に入ってます。でも、そういう理由で気合満点なのかもしれないね。そして面白いのが…っつうかびっくりしたのが、あまりアルバムの曲目を見ないで聴いてたんだよ。ジャケット素晴らしいからさ。そしたら妙に軽快でポップな音が出てきて、何となく聴き覚えのあるメロディで…、なるほどELOのカバーか…とニヤついたのもつかの間、次は思い切りツボに入ったんですけどね…、「Surrender」なんだよ。そう、あのチープ・トリックのさ、可愛い曲。そんなのアリ?って思ったけどこれがまた可愛いというかかっこ良いと云うか…。こういうユーモアっていいな、って。凄いのはそれでもアルバム全体の印象はカバー曲が要らないんじゃないか?って云うレベルに仕上がっているっていうクォリティの高さ。

 「メロディアスなハードロック」って…、一歩間違えたら単なる歌謡メタルになるけど、流石に欧州の血が流れているバンドは高貴なプライドを示してくれてます。そんな威厳が心地良いお気に入りのLast Autumn's Dreamの「A TOUCH OF HEAVEN」、イイもんに出会えました、嬉しいわ、この作品は。

P.S.
新作出るらしいね、やっぱり♪ 「イエス」だってさ♪





Wishbone Ash - Front Page News

Wishbone Ash - フロント・ページ・ニュース (1977)
フロント・ページ・ニュース(紙ジャケット仕様) No Smoke Without Fire
Front Page News - Wishbone Ash Front Page News Argus (Remastered) - Wishbone Ash Argus (Remastered)

 大英帝国の誇りを代表する名盤「百眼の巨人アーガス」をリリースしたWishbone Ashには大いなる絶望を感じながらもファンを続けたという人も多くって、時代と共に変貌していく…風貌じゃなくてメンバーも音も国も…、それがなかなか理解しきれなくて遂には見捨ててしまった、という人も多いんだろうな、と。後追いのリスナーからしたらもう全然聴かない世界ってのあるもんな…、もちろん後期。だから実はほとんどターンテーブルに乗ることのなかったアルバムだったんだけどね、随分してから結構悪くないんじゃないか?と気づいたんですよ。いや、大英帝国ロックとしてはもちろん相当にレベル高い品質なんだけどWishbone Ashというブランドがあったらねぇ。

 1977年にリリースされた「フロント・ページ・ニュース」。どうにもジャケットがよろしくない…、ってもこれヒプノシスなんだけどさ、ちょっとねぇ…、マイアミで撮ったB級刑事モノ映画みたいな感じです。しかも思い切り悪役がいないというのか、煮え切らないよな。ってなイメージの悪さも手伝い、そしてWishbone Ash的にはテッド・ターナー脱退後ようやくちょっとだけファンに耳を傾けてもらえるアルバムと云う位置付け。ロリー・ワイズフィールドの悪評はここで抑えられたという言い方もあるか?簡単に言えば「百眼の巨人アーガス」で見せたドラマティックな大英帝国のロックシンフォニーの世界観をことごとく潰してきたWishbone Ashロリー期が「フロント・ページ・ニュース」で初めて英国ロックへの回帰を見せたってとこです。ファンの評価は賛否両論あるのはもちろんジャケットのせいとロリーへの不信感。ま、しょうがないんだろうけど。

 ところがですね、これを普通にジャケなしてWishbone Ashとして聴くと全然素晴らしい…とまでは言わないけど、でも相当レベルの高い英国ロックですよ。冒頭からそんな香りがプンプンしてくるくらい大英帝国的だもん。ただ、ドラマティック性とか展開ってのはなくって、あくまでも作風と演奏ってだけだが。物足りなさはあるが、十分英国ロックです。ちょっと間違うと爽やかAOR路線っていう言い方もあるんだろうけど、このギターの音色とか空気感がWishbone Ashというブランドを守りきっている世界。ジャケに騙されないで音を聴いてみて判断してほしい作品だよ。物足りない部分はいっぱいあるけど、パンク全盛の1977年にこんなにゆとりのある音を奏でられたWishbone Ashのプライドを感じるべきか。「百眼の巨人アーガス」で培ったWishbone Ash節が復活している兆し多いです。次作「No Smoke Without Fire」では更に英国に回帰してくるんでね、そういう時代を褒めたいんです(笑)。



Asia - Omega

Asia - オメガ (2010)
オメガ ファンタジア~ライヴ・イン・トーキョー・2007 [DVD]
Omega - Asia Omega Fantasia Live In Tokyo - Asia Fantasia Live In Tokyo

 そういえば今年エイジアって再結成して来日公演してたな…と、いや、それもともかく新しいアルバム出してたんじゃなかったっけ?とすっかり抜け落ちていた自分の記憶と記録を確認♪ やっぱりそうだよ、出してるよ新作(笑)。いや、こんな書き方したらそんなにエイジアに興味のいないヤツにブログ書く資格なしという野次も飛んできそうだが、書くのは勝手だろうよ(笑)。ま、そんなことは良しとして、ネット時代になるとリリース時に意識して聴かない場合以外は、どれも実は二次元でCDなり音なりを探して聴くという行為に変わりがないので40年前の音楽だろうと昨日の音楽だろうと大して変りはない。その理由からすると先日の「ICON」だって自分的には十分新作だったしね。

 そう、だからエイジアの2010年の新作「オメガ」でジョン・ウェットンとジェフリー・ダウンズが再びエイジアとして組んだ新作を聴いてます。2008年には「フェニックス」という作品も出しているから80年代レトロバンドの再結成劇としては成り立たないんだけど、作品の質がさ、結構期待しちゃうんだよ。ただやっぱ気になるのはエイジアという名前だとバンドの音のイメージもあるからジョン・ウェットンとジェフリー・ダウンズも「ICON」のような作風ではなくなるのかなという予感。もちろんプロフェッショナルな当人達だからそれくらいはコントロールしてくるだろうしさ。とりあえずジャケットは往年のロジャー・ディーン…、ん?これで?う~ん…、よろしくないなぁ…これは。ロジャー・ディーンらしくないっつうか…、没個性というか誰でもできるだろ、これ?みたいな感じ。素人考えだけど。

 それよりも音聴く前から穿った見方をしたのは「オメガ」というアルバムタイトルだよ。ファーストアルバムって「Alpha」だったんだから「オメガ」ってことは最後ってことだろうか?それはそれで美しい終わり方ではあるけど、実際メンバーみんな相当爺さんだし病気持ちだし、見るからに死にそうなスティーブ・ハウだから洒落になってない気もするが…、どうだろう?

 そして音を聴いてみるとね、これがまたエイジアらしい快活で軽やかで爽やかで突き抜けた感があって気持ち良かったりするんだ。ジョン・ウェットンとジェフリー・ダウンズの「ICON」よりももっとポップでエイジアな感じはさすが。スティーブ・ハウのギターがこんなに歪ながら入ってくるのもね、なんだかな~って感じはあるけど、そういうもんだろな。カール・パーマーに害はないからまぁ良いが。でもホントよく出来てる作品だな。この辺の音にハマる人の気持ちわかるわ。自分もハマろうかな、って思うくらい唯一無二の快活さ。ただ、残り感が少ないからどうなんか、ってのはあるとしても…時代的にはOKでしょ。流石に銘板の域を軽く作ってくれましたというベテランの余裕なアルバム♪



Wetton / Downes - Icon

Wetton / Downes - ICON (2005)
ICON (+ 5 Bonus Tracks) (re-issue) Icon II: Rubicon
Wetton - Downes Japan Tour 2009 Live In Tokyo Day 2 2009.02.12 - John Wetton Wetton - Downes Japan Tour 2009 Live In Tokyo Day 2 Wetton - Downes Japan Tour 2009 Live In Osaka 2009.02.09 - John Wetton Wetton - Downes Japan Tour 2009 Live In Osaka Wetton - Downes Japan Tour 2009 Live In Tokyo Day 1 2009.02.11 - John Wetton Wetton - Downes Japan Tour 2009 Live In Tokyo Day 1

 大英帝国の誇りと威厳を感じる楽曲ってのも挙げればキリがないんだけど、聴いた瞬間にこれはもう~って感じで圧倒されるのは多くはない。それでも脈々とその流れは受け継がれていてアチラコチラで聴くことができるのが嬉しい。そういう音に出会うたびにニヤッとしてしまうもんね。さて、全然自分では知らなかったアルバムなんだけど、Twitterでフォロワーさんが呟いていたのを見て、どんなん?ってことで気になったので聴いてみたらかなり気に入ってしまったという大英帝国の誇り高き栄光を感じる2005年にリリースされた作品。

 ご存知ジョン・ウェットンとジェフリー・ダウンズの2名によるプロジェクトの最初の作品「ICON」。以降も何枚か出しているみたいなのでいずれ聴いていきたいなと思ってるけど、とにかくソングライティングが見事で、どこにもせせこましいトコロはないし、堂々と威厳を出しながらどっしりと大英帝国ぶりを発揮してくれている。それでいてメロディアスで聴きやすく美しく繊細なサウンド…、正にブリティッシュロックです、これこういうのなんです、英国って♪

 所詮エイジアへの再挑戦なんじゃないか?っていうアレもあるんだろうけどさ、比べるモンじゃなくていいんじゃない、っていう…、いや、こっちのが好きだもん、自分。ポップさがなくてメロディアスさが豊富なんだよ、「ICON」は。しかもジョン・ウェットンも相当気合入れて歌っているみたいで往年の歌声に風格が加わった余裕が素晴らしい。楽曲もこれまた二人で共作していっているようで、どっちもどっちのセンスが混ざっていてアルバムとして見事にハイレベルなサウンドに仕上がってるし。どれもこれもが美しく荘厳な雰囲気に包まれた、そしてコーラスワークやサウンドの上品さも真似できない世界。2005年にこんな音を出してくれたのは凄い。だからエイジアの再結成にも繋がったんだろう。

 更に最後の「In The End」に驚くべきおまけを付けてくれたのがこちらも再結成劇で往年のプログレファンを賑わせてくれたルネッサンスのアニー・ハスラムのゲスト参加。すなわちジョン・ウェットンとアニー・ハスラムのデュエットが聴けるワケですよ。それもこのゴージャスな音世界で双方が堂々と渡り合って聴かせてくれる素晴らしさ。作る側もよくわかってる。だから故になのか、フルートではイアン・マクドナルルドを参加させて更におまけの要素を増やすというジェフリー・ダウンズの発想。見事にリスナーはヤラれますね、これ。そんなゲストと話題がなくても十二分に楽しませてくれるのに、最後にコレだもんな。

 続編も出てるから聴けるのが楽しみなジョン・ウェットンとジェフリー・ダウンズのプロジェクト「ICON」。エイジアとはやや異なる世界での挑戦をこれからも楽しませてほしいですね。





Uriah Heep - Return To Fantasy

Uriahe Heep - 幻想への回帰 (1975)
幻想への回帰 Return to Fantasy
Return To Fantasy (Bonus Track Edition) - Uriah Heep Return To Fantasy High And Mighty (Expanded De-Luxe Edition) - Uriah Heep High And Mighty

 ケン・ヘンズレーの才能ってのはホントに英国ロック好きになると凄くよくわかってきて、こういう音を出せる人って実は多くはない英国ロック界。下手にプログレバンドの鍵盤奏者よりも全然英国然としたプログレッシブな鍵盤と音にアプローチしていることは有名な話か。これがさ、本人力を抜いている時の方ほど英国的な音が出てくるという不思議。気合入れて作ると「創る」という意思が現れてくるからなのかよくできた曲とか鍵盤になるんだけど先のBlackfootのように何となくっていうような場合、滅茶苦茶英国産サウンドになるという…、これはユーライア・ヒープ時代からそうなんだろうと。自身のソロ作品なんかでも同じだろうし…。

 ってことで、ふとユーライア・ヒープの1975年の作品「幻想への回帰」を聴く。うん、ご存知のようにジョン・ウェットンが参加した最初のアルバムとして有名なんだが、実際ジョン・ウェットンはベーシストとして参加した程度で、作品の質に影響するような関わりではなかったようだ。それにしてもジョン・ウェットンのベースか~って聴くと、確かに凄いわ。何せキング・クリムゾンでバリバリにベース弾きまくってた後だからまだまだブリブリとベース鳴らしてるので凄く目立つ。前任ゲイリー・セインもかなりのベースブリブリだったけどそれよりも明らかに目立つ。音のせいかもしれないけど、他の楽器が全然出てこない程だ。冒頭のタイトル曲「幻想への回帰」からしておぉ~、ジョン・ウェットンのベースだ~ってわかるくらい(笑)。それもこれもケン・ヘンズレーの鍵盤から始まり、ユーライア・ヒープ独特の横揺れノリがあってこそのベースライン。これこそがユーライア・ヒープだよな、っていう曲調のオンパレードには思わず頬が緩む。この面々でのライブやアルバムだったらもっともっと面白くなっただろうに…と思うのだが、二つの突出した才能ってのは融合するのが難しいんだろうな。この後の「ハイ・アンド・マイティ」までジョン・ウェットンは参加してその後脱退、そしてユーライア・ヒープも崩壊の道を歩む…。

 ロックを聴き続けて25年以上経つけど、ユーライア・ヒープってのは聴けば聴くほど、そして時間が経てば経つ程気になるし理解してくるし身に染みてくるサウンドでさ、こういう深さって他にはあまりないバンドの特性。Wishbone Ashなんかもしれに近いかもしれないけど、英国的センスを出しながら違う才能を出しながら…みたいなトコロの深さかもしれないんだが、面白いバンドだ。昔は初期の名盤くらいしか聴かなかったけど、徐々に以降のアルバムも手を出していって、それも一気に聴くことなく、何かの時に進んでいくという感じでね、面白いバンドです。

 この「幻想への回帰」はジョン・ウェットンが参加しているということでやや知られているアルバムの割に評価が高くないので、気になってたけどこういう音か、と。ジョン・ウェットンと他とのバランス悪いわ、やっぱ。でも期待させる何かがある音。それはケン・ヘンズレーの音かな…やっぱ。この「幻想への回帰」はいつしか拡張盤として「Return to Fantasy{Expanded Deluxe Edition」ってのも出ていて、色々と入っているのもあるみたい。






Blackfoot - Siogo

Blackfoot - Siogo (1983)
Siogo Live on King Biscuit Flower
Siogo - Blackfoot Siogo

 ちょっと変り種ってことでHDDに残ってた「Siogo」ってのを見つけたので聴いてみた。そもそもなんでこれHDDに入ってるんだ?と自分で入れながらも不思議に思ったんだが…。聴いてみると、あれ?Blackfootってこんなに軽快な音出してたっけ?それよりもヤケに英国ハードロック風味が強いじゃないか…、ん?んん??あ、そうだ、Blackfootと名乗っているけど、これ確かUriah Heepを離脱したケン・ヘンズレーが参加したBlackfootのアルバムだと云うことに気づいて納得した次第。冒頭の一曲「Send Me An Angel」を是非とも聴いてもらいたい。この一曲だけでBlackfootへの偏見が変わるし、英国HR好きな自分に改めて感動するハズ。そしてこのメロディアスな展開は後のメロスピやメロディックメタルを好む人には原点として聴いてもらっても良いんじゃないだろうか。それくらいに傑作な曲なんです。

 1983年リリースのアメリカのサザンロックの雄とも呼ばれたBlackfootの作品「Siogo」。彼等も色々あったようで、ケン・ヘンズレーを迎え入れるという選択をしているんだけどさ、そもそもBlackfootって英国HR大好きな連中でバンド結成しているのでバンドの音的に違和感はあまりないし、ライブではその辺のカバー曲も割とやっているのでメンバー共々楽しんだことだろう。普通なら80年代のアメリカのハードロックって言ったらLAメタル系になっちゃうんだけど、その手前で70年代のバンドが英華を放つ最後のあがきとでも云うべき実に純正英国ハードロックを継承しているアルバムです。このころ実際の英国ではNWOBHMが出てきていて、こういったサウンドではなくなってきているんだけど、思いのほかBlackfootが魂の継承をしていたという面白さ。リアルタイムじゃ全然知らなかったし、聴いたのはかなり後だったけど今更ながらこういう発見を楽しめるのも嬉しい。黄金の英国HRですよ「Siogo」は。ちと空気乾いている部分もあるけど、そのバランスもまたよろしい。

 そのせいなのか、どこか「Highway Star」に似たような曲やUriah Heepでも全然おかしくない曲がチラホラ聴けたりするのは面白い。時代が80年代じゃなきゃもっと評価されただろうに。英国人だけでは出来切れなかった英国ハードロックの世界を見せてくれた名盤です。存在を忘れていたとにも関わらず聴いてみるとそうそう、と思い出すことや新たに感じることが多くて楽しめた作品。まだまだ修行不足ですね、こういうアルバムをさっさと紹介してなきゃいけないのに。騙されたと思ってYouTube聴いてみて下さい♪





Angel - On Earth As It Is In Heaven (1977)

Angel - 舞踏への誘い (1977)
舞踏への誘い(紙ジャケット仕様) Live Without A Net
On Earth As It Is In Heaven - Angel On Earth As It Is In Heaven

 …とある時にバンドのメンバーがCD-Rで焼いたものを持ってきた。毎回会う度に何かしら物々交換的なことが行われることも多いんだが、突如何もリクエストしていないもので渡される時がある。セリフは大体こうだ…「とにかく聴け!」。そこまで言い切られると聴いてからじゃないと何も言えないんだよな(笑)。天邪鬼だったりするので大体そのまま受け入れて気に入ることはそれほどでもないと思うけど、さすがにバンドのメンバーってのは好みをよく理解し合っているのでこれがまたハマることも多いんだよな。そんな中の一枚にこのエンジェルの「舞踏への誘い」があったワケだ。

 「へ?これ何?」「エンジェルだ…。いいか、このロゴはだな…、上から見ても逆さにしてもエンジェルなんだ。」と力説されてウケた(笑)。なるほど、よくできたロゴだ。その後即座に聴いたのだが、これがまた音がだな、チープなハードロックで好みだったんだよ。そういえばジェフリアがいたバンド、って聞いてたからもっと鍵盤中心のポップな音だと想像してたんだけどかなり本格的なチープなハードロックでイメージが変わった。そして聴いているウチにそのチープさもともかくながら、ドラムの音とかZeppelinじゃないか、とかね。そしたらプロデューサーはエディ・クレイマーだった、とか。更にKissが発掘したバンドってことで弟分みたいに扱われていたらしいってのも耳にして、なるほど…そりゃEZO(フラットバッカー)みたいなものか…と時代錯誤の発想。

 どんどんと曲を聴いているとこれがまた美しいメロディだったり軽快なロックンロールだったり、どこかで聞いたことのあるような音色が出てきたり…、それにしても売れに売れたと言われる「Telephone Exchange」なんてなんて可愛らしい曲だろう。そりゃ売れるだろうよ、これ。70年代後期くらいのアメリカのロックってほとんど聴かなかったのエンジェルってのは驚いた。面白いじゃないですか、これ。その後アルバム全部聴きましてね…、こないだライブ盤「Live Without A Net」を聴いていたんだけどさ、これがまたMCが完全にポール・スタンレーと同じで笑える。そこまで似せなくてもいいじゃないかって思うくらいにKiss聴いてる気分になるもん。初期の英国寄りの音からこの「舞踏への誘い」を挟んでアメリカ的になっていくバンドなんだけどやっぱり「舞踏への誘い」が最高に良いバランスで仕上がっている傑作だね。こういうの、いいよ、ホント。



The Georgia Satellites - Open All Night

The Georgia Satellites - Open All Night (1988)
Open All Night Georgia Satellites
Open All Night - The Georgia Satellites Open All Night Georgia Satellites - Georgia Satellites Georgia Satellites

 1986年には別にケバいロックじゃないきゃ受けないってことはなかったワケで、ま、確かにバブリーな雰囲気が世界中に流れていたんだろうけど、その御陰で広いものもたくさんあった音楽シーン。まだ黒人ラップばかりじゃない時代だからエアロ復活とかも盛り上がっていたし、一方ではちょっと前後するけどスザンナ・ベガとかトレイシー・チャップマンみたいに超シンプルな人達も出てくるんで…、まぁ、オチャラケた世界だけじゃないのが救いだったね。そんな中で、ひと味も二味もまるで異なるロックンロールな世界を聴かせてくれていたのがThe Georgia Satellitesというアトランタはジョージア出身のバンド。正に骨っぽくて土臭いサウンドとギターサウンドでHR/HMだけがロックじゃないんだぞ、これが本物のロックだぞって言わんばかりにシーンに出てきた。ファースト「Georgia Satellites」はチャートに何曲も送り込むくらい良い曲が目白押しでアルバムとしての出来映えも良かったので売れた。かっこよかったもん。

 そして1988年には待望のセカンドアルバム「Open All Night」をリリース。凄いのはファースト「Georgia Satellites」があれだけ売れたにも関わらず、いや、だからこそかもしれないがセカンドアルバム「Open All Night」でも何も変わらないそのままのロックンロールを展開してくれているところだ。それでいてしっかりキャッチーなツボは抑えているので、この絶妙なバランス感覚こそがシーンでの必要条件なのだろう。ファンからは本物のロックバンドとして認められていながらもしっかりと売る側にも売る線ってのを知らしめているっつうのかな。そこまで策士だったとは思えないので、多分才能ってヤツだろうが(笑)。

 こういうね、土臭さっつうかジャリジャリっとした感覚がアメリカのサウンドの原点で、南部だから自然に出てくるのか、リンゴ・スターの「Don't Pass Me By」なんてリンゴの曲だと思えないくらいにカッコよく料理されていて、それこそThe Georgia Satellitesの曲ってもわからないくらいに我が物にしてしまっている。そして他の曲と混ぜても全然違和感のない統一的なバンドサウンドも見事。面白いのはこれだけロックンロールで土臭いのにブルースという匂いがそれほどしないトコロ。あくまでもロックンロールなんだよな。今持ってThe Georgia Satellitesってバンドが本物だったのか狙っていたのかわからない節はあるけど、これだけご機嫌なロックをケバい時代に聴かせてくれていたってのはしっかりとロックファンの育成に関わっているハズ。独特の声とギターでのサウンド、あぁ、映画「カクテル」の主題歌もThe Georgia Satellitesだったな…。

 どこかボブ・ディランを思わせるダン・ベアードの歌声と歌い方、ストーンズ…ってよりもスライダースを思わせるツインギターのあり方、タイトなリズム隊、どこを斬っても男臭いその姿が骨のあるファンを捕まえたのだろう。







Cinderella - Night Songs

Cinderella - Night Songs (1986)
ナイト・ソングス(紙ジャケット仕様) Long Cold Winter
Night Songs - Cinderella Night Songs Long Cold Winter - Cinderella Long Cold Winter

 あぁ…どんどん壊れていく自分のブログストーリー…、こんなはずではなかったのだが、どんどんと出てきてしまう考えていない方向性(笑)。1986年のPoisonを出してしまったからにはやっぱり出さずにはいられないのがこのCinderella。一体何が嬉しくてこんなバンド名付けたのか理解に苦しむが、デビュー綴じのバンドのルックスからしてシンデレラってのが適当だったのか、シンデレラストーリーを達成できるようにとの願いなのか…、この後のバンドが大きくブルースに傾倒していくことを考えると全然似合わない可哀想なバンド名。

 1986年、シーンはLAケバケバハードロックばかりの時代、元々の音楽的ルーツにはブルースを、という思いもあったのか、この最初のアルバム「ナイト・ソングス」の冒頭タイトル曲「ナイト・ソングス」ではしっかりとミディアムテンポのブルースを感じさせる曲で飾っているのだからブルースという音楽への姿勢はわかる。だがしかし、シーンに見合った音というのは軽快で店舗の良いハードロック、そしてケバいルックスという要望なのか、好みだったのか、大きな勘違いを引き起こす方向性でデビュー。そしてCinderellaとしては一番売れたアルバムとしてその狙いはしっかりと成功したと云えるだろう。

 うん、音的にはその辺一切合切を含めても勢いもあるし自分たちらしい姿勢も伝わってくるけど、ちょっと無理している部分はあるのかな。自分的に言えば、この後何も覚えていないっていうアルバムじゃなくて何か引っ掛かるものは持っているバンドってかアルバムではある。…って言いながら今回また聴くまで全然印象は違ったんだけどさ(笑)。最近もPoisonと一緒に周年記念ツアーをしていたみたいで、80年代のバンドがまたシーンに戻ってきているのは今に始まったことでもないが、それなりに集客できるのはこの「による功績なのだ。

 勢いあるし、骨っぽい曲もあるし、今聴けば大したテクニックを披露するでもないけど、LAシーンの代表的なサウンドを担っていたサウンドってのを継承している。やっぱり以降の、っつうか三枚目の「Long Cold Winter」で大化けして自分たちの真髄を見せつけたってのが大きい印象を残しているから、この「ナイト・ソングス」を聴いても可愛かったんだなと思えるのかもしれない。



Poison - Look What the Cat Dragged in

Poison - Look What the Cat Dragged in (1986)
Look What the Cat Dragged in Open Up & Say Ahh
Look What the Cat Dragged In (20th Anniversary Edition) [Remastered] - Poison Look What the Cat Dragged In (20th Anniversary Edition) [Remastered] Open Up and Say...Ahh! - Poison Open Up and Say...Ahh!

 当初思い描いていた方向とは大きく異なる方向にブログのエントリーが進み始めた気がするのだがそれもまたいつものことなのでそのまま流れに任せてみよう(笑)。いや、ホントはちょっと違う方向を考えていたんで、こっちに来る気はなかったんだが、ついでだから聴いてみよう~っていうよこしまな気持ちが働いてしまってね。Jetboy聴いててちとこの格好と雰囲気でこの音か…ってのもあって、それとFaster Pussycatの時にもそういえば…って思い当たったので、まぁ、二回も気になったのなら聴いておこう~ってことです。

 1986年にシーンに出てきた悪名高きLAロックバンド、Poisonです♪何が悪名高いって、演奏力のヘタさととんでもなくど派手なルックスと多分ゲイっぽくすら見えるイロモノ的側面、それでいて音的には普通のポップスも顔負けのポップなメロディを奏でてくれるというロック野郎からしたら総スカンを喰らった魂の無さ、これらの批判が全てPoisonに集中して、しかもバンド名がPoisonのクセにというおまけもついてまぁとにかく凄いパッシングもあったような。もっとも反面ではこれだけキャッチーでキワモノであれば話題性も豊富なので最初からとにかく注目されてセカンドアルバム「Open Up & Say Ahh」では全米中にその悪名を轟かせたバンドとして多分Bon Joviよりも人気あったんじゃないか?ただ、その中味の薄っぺらさがBon Joviとの境目だったような気がする。ま、比べると不機嫌になる人の方が多いとは思うけど。

 いやいや、それがね、ファーストアルバム「Look What the Cat Dragged in」を聴いているとさ、ちょっとだけ彼等が真摯にロックを作ろうとしている姿ってのも感じる面もあって、もちろんそれなりにテクニックはあるので好きなのは分かるんだけど、そういう面を感じるんだよね。ただ、自分たちで狙ってここまで出来たら凄いんだが、それを全て捨て去ってアイドルと化したことに魂売ったとか思われるんだが。まぁ、駄文はここまでとして、純粋に背景なしで音を聴いてみると、まだまだポップ感は全開じゃないし、パワー不足も否めないがこれはサウンドプロダクションのせいか?それとも創り上げた結果でここまで?まぁ、いずれにしてもやってる音楽の割に薄さが際立つ。C.C.デビルのギターもまだ地味で、ボーカルにしても個性を発揮するまでは至っていない。でも売れたってのはやはり売り方の上手さだ。

 この後全米で爆発するセカンドアルバム「Open Up & Say Ahh」のパーティロックぶりに比べれば全然地味だけど、そういう要素を持っている楽曲がいくつか聴けるのがこの「Look What the Cat Dragged in」の特徴。タイトル曲「Look What the Cat Dragged in」でハッとするポップさを聴けるのもPoisonらしい一曲。それにしてもこれでよくモトリー・クルーとの差別化できたな…。



The Dogs D'Amour - In The Dynamite Jet Saloon

The Dogs D'Amour - In the Dynamite Jet Saloon (1988)
In the Dynamite Jet Saloon Heart Shaped Skills: Best of 1988-1993
Unleashed - The Dogs D'Amour Unleashed

 いつの時代でもある程度の誤解をされたままで世に出てきて消えていくバンドがある。底力があったりプロダクションがしっかりしていたりすればそれは結局生き残るのだろうが、多くはそういうものでもなくて人々の記憶に残るだけ、それも「懐かしい~」って会話程度でしかないくらい…。そんなバンドを改めて聴いてみると実は思い込んでいた姿とは割と違っていたりして見直す、他社からの情報操作に惑わされずに自分の耳で判断できるようになったからこそなのだろうけどね。そんなバンドの一つでもあるThe Dogs D'Amourってバンドです。

 まぁ、何が勘違いって言うとさ、アルバム「In the Dynamite Jet Saloon」でメジャーに踊り出てきたのが1988年、時代は何となくバッドボーイズロックだった訳ですな。そこにこのルックスで出てきまして、うん、日本のZIggyみたいなルックスでしょ?ってことはハノイ・ロックスやNew York Dolls的な…そしてアメリカでウケていたGuns'n Rosesを筆頭とする一連のLAメタル系列…、モトリー・クルーなんかも含めての括りで入ってくるワケですよ。それにしちゃぁちょっと軽くて勢いが違うな、みたいなトコロが分かれ目でして、やや勘違いなまま過ぎ去っていったというバンドでした。ただ、PVも割と流れたし、印象も強かったので売れたのは売れたし、バンドとしても何枚もアルバム出してるからそれなりだったんだろう。ただ、自分の中ではそんな一瞬のイメージだったな。

 ここのトコロ一連のレビューを書いて聴いてる中でThe Dogs D'Amourの名前をコメントで出されてようやく何となく頭の中で引っ掛かってた「他にもこの頃こんなように騒がれたバンドあったけど何だっけな?」っていうのから解放された(笑)。うん、The Dogs D'Amourだ、そうそう、あったあった。

 メジャーでのファースト「In the Dynamite Jet Saloon」を聴く限り、The Dogs D'Amourってのは英国R&Rバンド直系の音を出しているバンドでややそれよりもポップ的なメロディセンスが入っているというものだ。残念ながらギターヒーロー的に目立つ個性はなくって歌にもこれという特性が強いものでもなくバンド一丸で悪そう~な雰囲気が良い。音は結構地に足がついたロックを奏でているけどやや軽め。んで、びっくりしたのがThe Dogs D'Amourって英国のバンドだったんだ?ってこと。今まで知らなかったもん。って聴いててもやっぱりイメージ変わらないなぁ…、アメリカンってワケじゃないけどそんなに英国的でもない気がしてさ。ま、それはいいけどやっぱり時代を通った人じゃないとわからない雰囲気の音だな、「In the Dynamite Jet Saloon」は。



Jetboy - Feel the Shake

Jetboy - Feel the Shake (1988)
Feel the Shake Damned Nation
Feel the Shake - Jetboy Feel the Shake Damned Nation - Jetboy Damned Nation

 元ハノイ・ロックス、現New York Dolls兼Michael Monroeバンドのベーシストのサム・ヤッファという人はその手のロックンロールベーシストとしては割と評判がよろしいようでハノイ脱退後も着々とキャリアを重ねている。近年ではDollsの他にジョーン・ジェットのバックのベーシストとして来日したことも記憶に新しい。なんせ、再生したハノイ・ロックスも同じステージに出ていて、最後の最後でスペシャルゲストとして参加した経緯もあるわけだし。ラズルに拘らなければハノイ・ロックスの面々ってのはメンツが揃うんだよな。アンディとマイケルの仲が整えば、の話だろうけどさ。そんなサム・ヤッファは今はMichael Monroeと一緒にやってるワケで、ハノイ・ロックス脱退後に最初に目立った活動としてはJetboyっつうLAのバンドに加入したってとこだ。

 1988年にリリースされたファーストアルバム「Feel the Shake」から参加しているが、あくまでもサム・ヤッファは熱望されてメンバーになったという経緯があって、まぁ、音も気にったからってのもあるのだろうけど名前もちゃんと使われている。そんなもんか、って気がするがそれなりに長生きしたバンドでもあるので悪くはなかったのだろう。当時から話題にはなっていて、へぇ~って感じで聴いていたけど出てきた音がそれなりにLA的なポップなロックサウンドで毒や華がなかったのがつまらなく見えたものだ。ベーシストだけハノイ・ロックスでもどうしようもないんだなということに改めて気づいた次第。そんなジェットボーイだがバンド名の由来はもちろんNew York Dollsの名曲だろう。何かとNew York Dollsの血脈は残されて引き継がれているものだ。

 アルバム「Feel the Shake」を改めて久々に聴いてみたが、どうにもポップで中途半端なLAシーンに於けるロックとしか言えない。悪くないけどこれもまた何も残らない音というのか、ブルースまで含めて精力的にロックに取り組む姿勢はわかるものの成り切れていないっつうのか…、この時代に早く出すぎたバンドかもしれん。もう少し熟成させてから世に出した方が良かったのか、それでもサム・ヤッファの加入があったから早く出てきたとも想像できるけど、ちょっと未熟な感じだね。楽曲ポップさからしても才能はあったんだろうなぁ。ってなことでまた再結成とかしてるみたい。サム・ヤッファは不参加だけど。



New York Dolls - Cause I Sez So

New York Dolls - Cause I Sez So (2009)
Cause I Sez So ワン・デイ・イット・ウィル・プリーズ・アス・トゥ・リメンバー・イヴン・ディス(初回限定盤)(DVD付)
'Cause I Sez So - New York Dolls Cause I Sez So One Day It Will Please Us to Remember Even This - New York Dolls One Day It Will Please Us to Remember Even This

 バッドボーイロックのそもそもってのは多分70年代初頭のNew York Dollsからじゃないかと自分的には思っているんだが、後から論じてみればという基準でしかないので当時を知る人間からしたらKissもAlice CooperもNew York Dollsも大した差はなかったのかもしれない。そこにDavid BowieとかT-Rexが絡んでくるんだからそりゃまぁ、ケバいロックっていうカテゴライズになるだろう。さてさて、その当時のNew York Dollsってのはもう今からしたらとんでもなくパンクでR&Rなバンドで今でも根強い人気をを誇っているってもんだ。聴く度にロックンロールってこういうもんだよな、と納得させてくれるし。そんなNew York Dollsが21世紀になって復活した。その最初の作品「ワン・デイ・イット・ウィル・プリーズ・アス・トゥ・リメンバー・イヴン・ディス」は驚きを持って迎え入れられ、往年のNew York Dolls節を聴かせてくれてツアーまで行ったという素晴らしいアルバムだった。そこにNew York Dollsをアイドルとしていた元Hanoi Rocksのサム・ヤッファがいるってのは何か嬉しい気分だったな。

 そして2009年にはこのメンツでまさかのセカンドアルバム「Cause I Sez So」をリリースしてくれてですね、全くびっくりです。一時的な金稼ぎかと思ったら割ときっちりと活動している…と云うことなんだが、どうにもデヴィッド・ヨハンセンのソロアルバム的要素が強い感もあって往年のNew York Dollsとは一線を画す作品という印象を受けたものだ。往年のNew York Dollsってのは疾走感のあるR&Rに割と軽快なメロディを乗せてシャープに鋭く駆け抜けていくものだったんだけど、セカンドの「Cause I Sez So」ではアコギが曲全体をフォローするものが多く、またやけに歌い上げているデヴィッド・ヨハンセンがそこにいる。言い方を良くすればストーンズのミドルテンポの曲のようなものやカリプソ的に展開している曲などはどこかイギー・ポップのバラエティさに通じるものがあるのだが、New York Dollsとしてのアルバムでそれが必要かとはとても思えないんだな。それでも堂々と出してきているんだから多分New York Dollsというバンドは幅広くロックを展開していくんだという姿勢を見せる意味合いなのか。

 それで悪いか?と言われるとさ、別にいいんじゃないかと思う部分もあるんだよね。たださいsの二New York Dollsとして聴く心構えだから全然異なる世界観に違和感を覚えるだけでさ、だからデヴィッド・ヨハンセンのソロ作っていう意味で聴くべきだとは思うが。こんなに器用な音を出しているNew York Dollsって…。バンド名のイメージだけで決めつけてはいかんから、良い言い方にすればバリエーションの富んだ作風が多数並ぶことで音楽的要素をより深めていくNew York Dollsのサウンド展開に今後も希望を抱いてセカンド「」はじっくりと何度も聴きこんでくれ、ってなことだ。それにしても今じゃほとんど活動してないワケで、Michael Monroeとのバンドを楽しんでいるメンバー方々からすればやはろいNew York Dollsってのは夢のバンドだからあまり触れ過ぎて怪我させてはいけない宝物ってことにしておいて欲しいな。



Faster Pussycat - Faster Pussycat

Faster Pussycat - Faster Pussycat (1987)
Faster Pussycat Wake Me When It's Over
Faster Pussycat - Faster Pussycat Faster Pussycat Wake Me When It's Over - Faster Pussycat Wake Me When It's Over

 なんかワイルドな80年代後期のロックって懐かしいな、なんて思って思い起こしてますがどこかバッドボーイロックと呼ばれるバンドがいくつも出てきては消えていった時代ですね。Quireboysなんてのはまだ英国のメロディを持って湿った部分も持っていたからあっけらかんとしたロックンロールっていう世界とは異なっていたけど、それも後で効いていればわかることで当時はどれもこれも似たようなイメージでしかなかったな。そのちょっと前にガンズとか出てくるコロ…と云うかほぼ同時期に出てきて、なんとなく売れたような売れなかったようなバンドのひとつがFFaster Pussycat

 1987年に出てきたファーストアルバム「Faster Pussycat」はモロに時代を象徴するかのようなサウンドと楽曲、その根底にはどんなルーツも感じられることなくこの時代を生きるためだけに鳴らされている楽曲というようなハードロック…当時はこれもメタルだったが、そんなバンドだ。アルバムに入ってる曲の中ではシングルでちょっと売れたのもあるはずだかどれだか思い出せない(笑)。多分アルバム最初の方の曲だ。聴いている限りはその辺がキャッチーだから。背景論はともかく音に絞って聴いているとですね…、これはもうご機嫌なロックンロールばかりで結構心地良いんです。後に何も残らないという軽さも特徴で、多分PVとかも軽かったような記憶。後でYouTube見て見よう。それにしてもここまで音的に軽快なのはアメリカでしかできないだろうし、それがまた時代的には80年代ってのも今思えばマッチしたものだ。

 ボーカルはどこかモトリー・クルーのヴィンス・ニールに似たハイトーンながらもちょっとダミ声で特徴的。他のメンバーはよくわからんが、ガンズみたいに不良感たっぷりな風貌がなかなか悪くない。アルバムを聴いている限りではそれほど無茶苦茶というわけではないけど実際のライブの演奏などでは実に下手くそだったと云うことが当時から伝わってきていて、そりゃまぁそうだろうなと思うのだが、ロックバンドにはそういうのもいるからな、ってことだ。確かに印象深くロックンロールを奏でているので悪くない。ただ、ホントに何も残らないというところが不思議。昔聴いてたハズだけどなぁ…と我ながら記憶を辿っているのだが、とんと音は蘇ってこなかったもん。

 ま、バンド名も印象的にしているし、音も一聴食いつきが良く作られてるから売る気満々だったんだろうと。そういう見方の法が浸透してしまった現在、単純にパーティロックじゃない?っていう楽しみ方もアリ。



Quireboys - A Bit of What You Fancy

Quireboys - A Bit of What You Fancy (1989)
A Bit of What You Fancy/Bitter Sweet and Twisted Best of
A A Bit of What You Fancy Best Best of

 The Wildheartsの前にジンジャーが主役だったバンド、クワイアボーイズ。うん、この辺はもうリアルタイムで知ってる頃だから名前もPVもアルバムも知ってるわ。ただ、当時それほどハマらなかった音ではあるんだが…、多分それほど真面目に聴いていなくて、もう古い王道ロックをひたすら追求していた頃だから新しいバンドなんてよほど気にならなきゃ真面目に聴いていないっていう頃だっけな。1989年に出てきたバンドだから…、そうだ、パンクに走ってた頃かもしれない。まぁ、そんなことで、バンド名もアルバムも聴いていたものの、ほとんど今回初めて聴くに等しいハズ、だ。

 アルバム「A Bit of What You Fancy」1989年リリース…、ん?知ってるわ、全部(笑)。このダミ声…これジンジャーかね?へぇ…、いや、当時から知ってたけどどうにも今の姿と一致しないし、The Wildheartsともあまりリンクしないのは曲の骨格の違い?どこか普通の当時のハードロック、LAメタル系な音だったように記憶しているからかな。メロディアスでハードな音をバックにして、みたいなのってさ。モトリー・クルーとかの方が数段上の音だったからか…。まぁ、当時の話はともかく、今マイケル・モンローを経由してThe Wildheartsという良いバンドに出会った後で聴くQuireboysの音は…、純粋なロックンロールでした。ジンジャー的にはさほど変化していないんだろうが、かなりメリハリのついたはっきりしたハードロックンロールかな。悪くないけど長持ちする音でもないか…。

 80年代後期ってさ、こういうバッドボーロックと呼ばれるバンドが割と多く出てきて、その中の一バンドっていう感じだったから認識薄かったのかもしれないが、英国産ってのをもう少し認識してたらちと違ったかも。まぁ、いいや、こんなところでまたQuireboysに出会うとは思わなかったので楽しめます。LA産とは明らかに違うメロディだけど音の作り方は結構意識されてるのかな。この頃だとガンズ・アンド・ローゼズが全盛で売れてたからなぁ…。日本でも同様のバンドがいくつも出てきてた時代。

 しかし今じゃアルバム単体でのCDはないのか?まぁ、お得な2in1CDだからいいんだろうけど、それもまた寂しい状況.。



The Wildhearts - P.H.U.Q.

The Wildhearts - P.H.U.Q. (1995)
P.H.U.Q. Earth Versus Wildhearts
P.H.U.Q. P.H.U.Q. Earth Earth Versus the Wildhearts

 現在マイケル・モンローのバンドで活躍しているギタリストのジンジャーと言えば、知る人ぞ知るクワイヤボーイズの主役だった人だ。それなら自分もなるほど…と感覚的にわかるんだが、その後ジンジャーが結成して世間的にメジャーとなったThe Wildheartsというバンドとなると全然聴いてなかったので今回初めて聴くことにしたバンド。こういうロックの流れってのもマイケル・モンローのおかげではあるのだが、系譜の楽しみですね。今の新譜だけが新譜じゃなくて自分にとっての新譜ってのは常にあるので、多分一生追いかけていけるんだろうなと云う今の時代はある意味幸せ、ある意味不幸な時代。

 The Wildheartsが1995年にリリースした問題作兼歴史的名盤と呼ばれる「P.H.U.Q.」を最初に聴いてみました。唐突に最初から驚くほど快活で軽快なメロディラインが出てくるし、あれ、これ聴いたことあるぞ、的なメロディーってのはなぜだろう?ホントに聴いたことあるのかもしれないけど、それくらい親しみのあるメロディなので驚いた。バンドの音自体は結構ハードなギターをバックにしているロックンロールなのでメロディとのギャップはあるんだけど、それを上手く料理してあると云うか、それでいてしっかりと不良ロックンロールの香りが出ているのは多分本質。正直言ってここまでのバンドとは思っていなかったし、この手のバンドが好きな自分的にまだこの辺で知らない世界があるというにも驚いた。そんなに博学じゃないけどさ、結構売れてたバンドだし、知っててもおかしくないし、知ってたら多分聴いてたバンドだもんね。こりゃもう、マイケル・モンローが気に入るハズですわ。

 そんな二人の邂逅がいつ頃なのかとかよく知らないけど、サマソニ2002に両者とも来日しているのでその頃なのかな。マイケル・モンローはHnaoi Rocks再編での登場、同じくジンジャーもThe Wildheartsの再編で来日だったし。この二人がバンドを組んで一緒にやるっていうのは全然不思議はないな。ちと勿体無いのはジンジャーのボーカルが聴けないことくらいかもしれないけど、マイケル・モンローという基台のR&Rボーカリストがいるなら自分で歌うほどじゃないって思っているなら全然OKだろう。ワイルドでメロディアスなR&Rで、これに毒気を強烈に入れたものがマイケル・モンローのバンドの方向性ならぴったり。逆にジンジャーにはもっとこの辺のメロディアスなパンクロックンロールをどんどん作ってプレイしてほしいね。

 話が逸れまくってるけど、The Wildheartsのこの「P.H.U.Q.」は驚くほどの名盤。…ん?このバンド英国産なんだ…。凄く納得(笑)。更に気に入ったね。当時The WildheartsはMetallica meets The Beatlesと言われたらしいけど、確かにヘヴィー音を従えながらキャッチーなメロディを歌いあげるアンバランスさ、面白い。今でこそメロコアと呼ばれるジャンルがあるけど、その走りとも言えるし、選んだ音がパンクじゃなくてロックだったっつうかね、芯が通ってるので違和感ないし。いいよ、これ。結構色々と作品はリリースされているみたいなので、ちまちまと聴いてみようかな、と。多分そうこうしているウチにジンジャーがマイケル・モンローのところから離れることになる気もするけど(笑)、一緒に数枚のアルバム作ってみてほしいな。結構期待してるもん、今は。楽しみ。



Michael Monroe - Another Night in the Sun: Live in Helsinki

Michael Monroe - Another Night in the Sun: Live in Helsinki (2010)
Another Night in the Sun: Live in Helsinki Not Fakin' It
ANOTHER Another Night in the Sun: Live in Helsinki

 今年の今頃にはモーターヘッドは実は35周年記念ってことでライブツアーを行っているんだが、その前フリでツアーに帯同するのがこないだハノイ・ロックスを解散させてサマソニで熱いパフォーマンスを繰り広げたマイケル・モンローのソロバンドだそうだ。元々パンクともハードロックともカテゴライズできない領域に存在していたハノイ・ロックスの音楽性とイメージはもちろんマイケル・モンローが確立した面もあるし、モーターヘッドにしても手法は全く異なるけど、独自の存在感という意味では正にモンスター。そんな二つのバンドの競演ってのもロック界の必然か?いやいや、そんな大事ではありません、多分。まぁ、マイケル・モンロー的にはモーターヘッドと一緒に回れるのが嬉しいんだろうなぁという感じするけど。

 これまでのマイケル・モンローって、ソロ名義の時はあくまでもソロイストとして自分の名前出してアルバムをリリースしていたんだけど、今回のはメンバーが強烈なこともあって、マイケル・モンローというバンド名として打ち出しているらしい。まぁ、見た目にはわからないんだけど、この最初のアルバムがライブアルバムで、これまでの集大成的意味合いも含んでいるってのは自信の表れとバンドメンバーの紹介ってなことか。自分的にはあまり詳しくないけど、この手のロックが好きな人には伝説的ですらあるThe Wildheartsというバンドの主役であったジンジャーというギタリストが参加、ベースには現在ニューヨーク・ドールズのメンバーとして名を連ねている元々のハノイ・ロックスのベーシストであるサム・ヤッファが参加している。そんなことで、マイケル・モンロー的にはかなり期を熟した待望のソロバンドってことでこのライブアルバム「Another Night in the Sun: Live in Helsinki」を聴いてもその気合のほどが分かるのだが、新作に向けてもかなり意欲的で、ハノイ・ロックス再結成末期のアンディ・マッコイに対するフラストレーションをそのままバンドに持ち込んでエネルギッシュに活動している感じだ。元々へネルギーの塊みたいな人だから、望ましい形での活動なんだろう。マイケル・モンローが出来ていない野望としてはどうしてもアメリカでの成功ってのがあるみたいだけど。その辺はガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュとの共演とかの形で触れていけているんだろうけどな。

 それはともかく、お目見えアルバム「Another Night in the Sun: Live in Helsinki」は全編フィンランドでのライブで新曲二曲入ってるけど、それですら他のカバー曲というか焼き直しライブ曲と全く遜色ない出来映えで、違和感まるでなし。バンドメンバーの演奏とマイケル・モンローのボーカルパフォーマンスもまるで違和感なし。ほんとにパンクとロックンロールの合いの子を実現して生きている感じそのまま。ハノイ・ロックスのカバーも普通にやってるし、これまで自分が好きでカバーしていた曲もそのままやってるし…、もうどれがカバーなのかもわからなくなってくるくらい自分のものにしちゃってる。ナザレス、ジョニサンでしょ、ダムドでしょ、恒例のイギー・ポップ…。ある意味これ以上ロックを作ってもしょうがないし、リスペクトするバンドの曲を次世代につなぐということに重きを置いているのかもしれん。確かにこういうR&Rの楽しさを伝えてくれるバンドが今は減ってるからなぁ。



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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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