EL&P - Brain Salad Surgery

EL&P : 恐怖の頭脳改革(1973)

1. 聖地エルサレム
2. トッカータ
3. スティル…ユー・ターン・ミー・オン
4. 用心棒ベニー
5. 悪の教典#9

恐怖の頭脳改革(K2HD/紙ジャケット仕様) Bootleg Box Set

Emerson, Lake & Palmer - BRAIN SALAD SURGERY (恐怖の頭脳改革) 恐怖の頭脳改革 Emerson, Lake & Palmer - PICTURES AT AN EXHIBITION (展覧会の絵) 展覧会の絵

 鍵盤系ロックの中では間違いなく最高峰と言われるキース・エマーソン率いるEL&P。プログレバンドという括りの中でも一番だろうし、ロック系という中でも鍵盤系という中では確実に最高の栄誉を受けているバンドだろう。ルネッサンスや他の鍵盤中心のバンドとは大きく異なるのがキース・エマーソンのロック的パフォーマンス…じゃなくて(笑)、ハモンドとムーグとシンセサイザーなどなどの当時最先端の楽器をどこまで使い倒して曲として成立させるか、みたいな挑戦が突き付けられている部分が大きかったんだろう。その他バンドではどこかでそういう音色のする楽器を聴いてから自分たちの曲にこういう音を入れてみよう、じゃあシンセサイザー的に使ってみて…ってのが多いし、現代でもそういう風潮のハズなんだけど、キース・エマーソンは多分、シンセの音から楽曲をイメージしてる部分はあるだろうし、もっとも同時に閃くのもあるだろう。だから楽器というものの進化と自分が奏でる音楽とはかなり密接している関係だったんじゃないかと。だからEL&Pって一般的な名曲ってあまりないんだよ…、多分。でも楽器触る人からしたら決して忘れられないバンドや曲って存在だったんじゃないかな。自分はそうでもなかったけど。

 んでも凄く好きって人も多いし、楽器やらなくても曲として好きって人も多いだろう。はて、やっぱアルバム単位の曲の良さ?それとも?って思うとクラシックから流れてくるってのは割とあるみたいで、そりゃそうか、と思う。クラシック畑からしてもこういう音の使い方ってヘンだろうからか。ふん…、自分的にはかなり進化してしまった音なのであまりついていけていない、ということか。好みもあるが。

 そして1973年にリリースされたH.R.ギーガーのジャケットが強烈な「恐怖の頭脳改革」。自分が「恐怖の頭脳改革」を知ったのは映画「エイリアン」を見た後だったのですぐにギーガーの作品と「エイリアン」が結びついてしまって、忘れられないジャケットの一つになっている。ところがその中味を聴いたのはもう少し経ってから…、しかもロックバリバリの気分で聴いていたからEL&Pってのはどうにも冗長すぎるバンドのひとつだった。その後プログレなどをひたすら聴いていて克服している部分もあったんだろうけど、今でも最初には手に取らないバンドなんだよな、EL&P(笑)。とか言っても結構アルバム聴いてたりするから知ってるんだな、ってのは自分でもあるが…。

 「恐怖の頭脳改革」という作品はB面の「悪の教典#9」ってのがさ…、何じゃこりゃ?って感じか?詰め込みまくった音世界の30分、ピコピコ、ギョワーン、ドタバタ、ブイブイ…と何でもありの音色がなってきて何かのパレードのように音が洪水のように流れていきます。ものすごいエネルギーと集中力を感じるワケなのですが、良い曲とかどうかってのは全くわかりません。圧巻、というのは共感するんだけど、コピーして徹底的にプレイしてみたいか?ってのとはちょっと違うんだよね。もっともエマーソンの鍵盤だからそんなの無理なんだが(笑)。

 ただ世の中的には相当の名盤扱いだし、やはり聴いておいて然るべきアルバムのようだ。自分的には未だによく理解出来ていないので何とも言えないんだけど、こんだけ聴いてここまでしか書けないんだから、そろそろ折り合いつけようかな(笑)。




Renaissance - Novella

Renaissance : お伽話(1977)

1. Can You Hear Me?
2. Sisters
3. Midas Man
4. Captive Heart
5. Touching Once (Is So Hard to Keep)

Novella お伽噺
Renaissance - Novella Novella Renaissance - A Song for All Seasons A Song for All Seasons

 アナログではA面2曲、B面3曲という収録内容。それも1977年…パンク全盛期にリリースされた作品でこの曲数。当時としたら随分時代遅れのバンドと映ったことだろうが、その音楽性の永続性は明らかにパンクなどとは程遠い高尚な世界へと飛翔していて、今でもなお輝きを放っている。まぁ、パンクが悪いと言う意味ではなくってさ、音楽的な意味合いで残っているという意味なんだけどね。

 アニー・ハズラムという歌姫の存在は現世に到るまで脈々と受け継がれていて、ゴシックメタルの世界にも通じる世界観だから素晴らしい。ルネッサンスというバンド単位で見ていくとこの「お伽話」に到るまでもちろん多々作品をリリースしていて、それぞれが素晴らしい出来栄えを誇っているので、このブログでもアチコチと書いているんだけどね、好きですよ…。作風についての変化ってのはもちろんあるんだろうけど、心酔して聴いている分にはよく理解しないままアルバムを聴いています(笑)。「お伽話」までのどのアルバムでもメロディーはしっかりしているしクラシカルなアレンジと展開に美しい歌声が乗せられていることに変わりはなく、一方ではアコースティックに牧歌的に作られている曲があったりするので、そのあたりがルネッサンスというバンドの楽しみですね。

 さて、アメリカ盤と英国盤とでジャケットが異なる「お伽話」なのだが…、何で違うんだろうね?宗教観の問題だろうか?よく理解していないんだけど、まぁ、趣旨的には似たような傾向なので好みの方で良いのかもしれない…。やっぱ英国盤の方が好きだけどね。そして中身…、いや、もうね、「お伽話」というアルバムのタイトル通りに聴いてみれば良いのかな、と。冒頭の「Can You Hear Me?」からして13分以上の曲でクラシカルにドラマティックに聴かせてくれるし…かと言ってもちろん辛くなるような展開ではなくって優雅な香りが漂うごく自然の成り行きでこれだけの長さが必要だったと思わせる展開。そして続けられる「The Sisters」も美しい。すぐにA面が終わってしまうのだが、この余韻の美しさが堪らない。

 そしてB面最初の「Midas Man」はライブでもよく取り上げられるほどの名曲で、ルネッサンスがもうひとつ得意技としているアコースティックな世界観から始まり、クラシカルな側面とオーケストラを用いてシンフォニックに盛り上げていく見事な作品。アニー・ハズラムのクリスタルボイスがその世界をより一層昇華させていることに疑いはなく、リスナーを釘付けにしてしまう魅力を放っている。ピアノの美しさも群を抜いている…、そんなドラマティックな作品がわずか5分強で語られているのだった。ピアノの美しさはそのまま「Captive Heart」に引き継がれ、弾き語りの上をアニー・ハズラムが歌い上げ、コーラスが入ってくる…、全く中世ヨーロッパに紛れ込んだかのような錯覚に陥る雰囲気と音世界。最後は「Touching Once」という壮大で豪華な楽曲に締め括られるのだが、何度も繰り返してしまうくらい美しい世界には全く脱帽。

 自分的には「お伽話」ってルネッサンスの中で2番目に聴いたアルバムで…、まだそんなにこのプログレの世界って知らない頃に出会ってて…、今聴いてみてもルネッサンスがプログレバンドってのはちょっと勿体無い感じだね。もっと幅広い音楽というかロックという括りですら狭い感じがするので、クラシックと同じような部類に等しいのではないかと。近年のゴシックメタルなどのルーツからすればおかしくないので、やっぱプログレじゃないよな…と。本格的な音楽、ってこういうのなんだろうと思うし、今でもかなり異質な部類のバンドじゃない?再結成したり来日公演したり、メンバーが替わっていても元気なのは良いね。美しい名曲の数々をもっともっと世に知らしめるべきだし。



King Crimson - Starless and Bible Black

King Crimson : 暗黒の世界 (1974)

1. The Great Deceiver
2. Lament
3. We'll Let You Know
4. The Night Watch
5. Trio
6. The Mincer
7. Starless and Bible Black
8. Fracture

Credit: Robert Fripp, David Cross, John Wetton, Bill Bruford

暗黒の世界(紙ジャケット仕様) The Great Deceiver, Vol. 1

 完成度が高くいつまでもロックの名盤として語り継がれるほどの作品をリリースできるバンドはそうそう多くはない。練りに練って、また時間をかけにかけて「製作」されたアルバムでも歴史に残る作品は数多くあるものだが、全くの対極に位置するのが即興で録音されたアルバム。単に即興で録音されたロックのエナジーを封じ込めた熱気ムンムンの傑作、というのはライブ盤などではあり得るし、またパンクに代表される勢いによるパワーはある。でも、King Crimsonの場合は大きくその手の意味合いとは異なっていて、それはFrank Zappaと近い手法を用いてロックの歴史を彩っていると言えよう。

 1973年11月23日にアムステルダムで行われたKing Crimsonのライブはしっかりと録音されて、今では単体でライブアルバムとして聴けるようになっているので、何も驚くことはないのかもしれないが、このアムステルダムのレコーディングの素材…と言うか、この頃のKing Crimsonというのはひたすら即興によるライブを繰り広げていて、その様子はライブセット「The Great Deceiver, Vol. 1」「The Great Deceiver, Vol. 2」で聴けるものだが、恐ろしいほどのテンションでそれぞれのインタープレイを堪能して己もまた挑戦者として参加していくというような、正に戦争をしているとばかりの緊張感漂う即興プレイが常だった。Led Zeppelinのライブも似たような部分はあったが、King Crimsonのフリーフォームによる即興性は完全に突き抜けていた。

 「暗黒の世界」という作品はそのアムステルダムのライブレコーディング素材をベースにして…、言い換えるとライブの即興セッションに曲名を付けた、に等しいくらいにライブで出来上がっているものが大半だ。「へ?」ってな感じでして…、「どこが?」と言いたくなるくらいの完成度の高さに驚く。繊細なフレーズや迫力ある緊張感漂う演奏、そしてジョン・ウェットンが違和感なくボーカルで入ってくると言う姿を聴いているとそれはいくらなんでもある程度曲が決まっている部分あるだろ?と思うが、概ね決まったフレーズではなくバンドアンサンブルで曲が成立しているらしい。もっともライブでひたすら繰り返した結果の完成品ではあるようだが。スタジオで多少手直しをしているものもあったり、スタジオ録音作品もあったりするが、「暗黒の世界」というアルバムの醍醐味は何と言ってもテンションの高さと緊張感。そして何が出てくるのかわからない楽しみ、更にメンバーの圧倒的な演奏力。

 King Crimsonの7作目の作品で、解散1年前のライブレコーディングをまとめた代物で、この後「レッド」と言う名盤を排出してバンドは突然の解散。もっともこのテンションでバンドが進んで行ったらとてもじゃないがメンバーが持たなかっただろうというのはよくわかるくらいの緊迫感がバンドを制圧している。しかし「レッド」での緊張感もとてつもないもので、「太陽と戦慄」「暗黒の世界」「レッド」という三部作のテンションの高さと完成度の高さは異常だろう。

 …、文章も堅く書いてみたけどやっぱ疲れる(笑)。久々のクリムゾンだけど凄いわ~、やっぱり。独りで聴いてハマってるとそのテンションの高さと緊張感がヒシヒシと伝わってくるしさ。静かな空間の中を切り裂くように始まるリフとかもう全てが攻撃的で破壊的…でも優しい旋律がいくつも待っていてくれるというか…、凄い。



Nightwish - Once

 フィンランドの雄と言えば思い出すのは…、自分的にはHanoi Rocksが筆頭なのだが、それ以来ほとんどフィンランド出身のバンドなんて耳にすることもなかったんだが、メタルが市民権を得るようになってからは徐々にヨーロッパでも盛り上がっていったことで中でもフィンランドがメタル王国として君臨することとなったのだった…、と知ったのもそれほど古い話ではない。そう考えるとHanoi Rocksって特殊なバンドだったんだな、と認識を改めるのだった。いやいや、Hanoi Rocksの話はともかく、フィンランドから世界を制したバンドという意味でHanoi Rocksの存在はフィンランドのバンドは世界制覇を夢見ることが出来たのじゃないだろうか、などとも思うワケですよ。

Once ワンス
Nightwish - ダーク・パッション・プレイ (リミテッド・エディション) ダーク・パッション・プレイ Nightwish - メイド・イン・香港 メイド・イン・香港

 飛ぶ鳥落とす勢いで世界制覇を実現していったフィンランド出身のゴシックメタルバンド…否、シンフォニックメタルバンド、というべきのNightwishのターヤ在籍時代最後のアルバム「Once」にして最高傑作。このアルバムこそがNightwishだ、と自慢できる素晴らしいレベルの作品をアルバム全編に詰め込んだ傑作でして、うん、自分がこの辺聴くようになったのもこの「Once」というアルバムがあったからってのはあるな。最初の「Dark Chest Of Wonders」の複雑なアレンジとバンドの演奏力の高さとシンフォニックな楽曲とそれでいて覚えやすい哀愁ただようメロディと華麗なる歌声で、非の打ち所のないダイナミックさと繊細さを持ち合わせた楽曲で、一気に音の洪水の虜にさせられるものだ。その感動の余韻の次に間髪入れずに続けられる「Wish I Had An Angel」というメランコリックなタイトルとこれまた最高峰のシンフォニックとパワーメタルの融合作で、ターヤの華麗なる歌声で展開された後のサビ部分ではマルコの力強い野性的な歌唱力が楽曲を制圧して完璧な世界観を創造している。一体なんでこんなのができるんだ?ってくらいに完璧。マルコの歌唱力もターヤとの対比となるとより一層パワフルに聞こえるから面白い。その対抗として存在できるターヤの歌唱力は言わずもがなだが…。続く「Nemo」も静と動のコントラストが見事にはっきりした歌唱力を聞かせる雰囲気の曲ではあるが、その背後でのアレンジは緻密に練られているのは当然のことで、更に楽曲の持つ美しくも儚げな雰囲気がしっかりと伝わってくる素晴らしい作品。決してバラードではないのに切々と綴れるあたりが単なるメタルバンドとは異なる音楽家達。「Planet Hall」のイントロを聴いてノレないリスナーもいないだろう。更にマルコの強烈で野性的な歌声を聴いて楽曲に興味を持たない人も少ないだろう。そしてパワフルかつ繊細な楽曲アレンジについてはここでもまた驚くばかりで、これだけギターが歪んでいて目立っているにも関わらず楽曲全体のパワーが凄すぎてダイナミックさやパワフルさの方に耳が向いてしまうのだ。

 ここまでの流れが強烈なので、アルバムとしての評価がダントツに挙げられるし、そんな完成度を持った作品ってのはほとんど見当たらないもんね。聴いている方もこれは一気にハマってしまって楽しめる、と言うよりも圧倒されるという言葉の方が適切かもしれない。一息付けたのは「Creek Mary' Blood」という曲が純粋にフィンランド民謡の雰囲気も持ったバラードチックに始まる曲だから。美しいアコースティックギターで奏でられるターヤの歌声と縦笛による牧歌的にすら聞こえるムード作り…行ったことないけどフィンランドってこういうところなのかなという創造を逞しくしてしまうような音色だ。もちろん単にバラードで終わるはずもなく、バンド全員の音が入ったクサクサの展開に進むのだが、単にクサいということはまずあり得ないので楽しんでほしい。何故なら終盤では思いがけない展開にどんどん進んでいく曲だし、それでいて8分半あるのだから一大叙情詩とも言える大作ですよ、これ。自分たちの音をしっかりと主張しながら大作に於いても飽きることない作りをしていて、演奏はとんでもなく上手いので更に楽曲が昇華されるってもんでしてね…、いや、凄い。続く「The Sire」はアルバム内ではちょっと異色な横ノリな感じの美しい楽曲で、Nightwishの深みを感じさせるが、その後の「Dead Gardens」はアルバム初頭に組み込まれていてもおかしくないくらいのパワフルな曲で、またまたクラクラさせられるくらいに圧倒されるが、ややシンフォニック要素を抑えているのかな。「Romanticide」も同様だけどちっとだけギターが目立つようなパワーメタル。ただ、やっぱりコーラスワークとかでNightwishらしさっては出てくるし、一辺倒では進まないアレンジの深さも見事。こういう深みが普通のバンドとは明らかに異なる凝り性なトコロで、余計なものが展開されるというのではなく曲の流れに必要だから展開していくという自然さが見事。いや、素晴らしい…。そしてまたしても大作「Hoast Love Score」だが、今度は最初からハードに攻め立ててくるもののやはり展開が多様で、ツォーマスの鍵盤が圧倒的に活躍している見事なもの。ただ、やや散漫な印象を与える部分がある気がするが、それも些細な印象。とにかく詰め込んでみましたという濃い~楽曲のひとつで、これもまたNightwishの楽しみ。これを聞き終えると相当ぐったりしてきます(笑)。それを察してか「Kuolema Tekke Taitelijan」というフィン語での曲は静かにシンプルに癒してくれる楽曲です。こういう繊細さも見事だなぁ~とつくづくNightwishというバンドの底力を感じる次第ですな。アルバム最後は同じく静かめの楽曲「Higher Than Hope」で締めてくれます。もっとも後半はヘヴィメタルなバラードの展開をするけど、それでも疲れた耳を癒してくれるには十分な美しさを持った曲。

 いや~、疲れるアルバムですなぁ、「Once」は。結構車でも流していたり家でも流していたりするので慣れているつもりだったけど改めてじっくり聴いていると「Once」の名盤さ加減に惚れ惚れする。こんなに完成度が高い作品をリリースし続けているバンドってそうそうないから今後も追いかけ続けるだろうなぁ。未聴の方は是非試して下さい。濃い~世界を楽しめます♪



Unshine - The Enigma of Immortals

 なんとなくいつものパターンに陥ってしまってきているのだが、どこかで軌道修正したいな、と考えてる今日この頃(笑)、いや、ブログのことですが…、暑い日々にもなってきているのでサラリとまた違ったサウンドの世界にも突入したいなとあれこれ聴いている最中です。何が出てくるかはまたお楽しみに…ってとこで、本日はなんとなく見つけてしまった、多分ちょっとメジャーではない類のゴシックメタルバンド、Unshineです。

Enigma of Immortals Earth Magick
Unshine - The Enigma of Immortals The Enigma of Immortals Unshine - Earth Magick Earth Magick

2008年にリリースされたらしいUnshineというバンドのセカンドアルバム「Enigma of Immortals」ですが、いつもの如く女性歌モノバンドのゴシック…正統派のゴシックメタルバンドでして嬉しいことにフィンランド出身なので気になってしまったんですね。ジャケットがかなりセンスよろしくないという印象なので抵抗はあったんだけど、まぁ、聴いてみるかね、と手を出してみました。

 それがそれが驚くことにかなり極上の逸品でして、レベル高いサウンドと展開でした。スザンナ姫の歌声はかなり柔らか目の曲に合ったもので、バックのゴシックでシンフォニック的なサウンドに大して角を落としてくれる効果を持つボーカル。弱々しいかと言えばそうかもしれないけど、そういうのってゴシックメタルの世界では結構好かれるだろうし、そのバランスが良いんだろう。思い切りドラマティックな展開っていう曲は多くはないけど、結構シンフォニックに根ざしたサウンドなので聴きやすいし、楽しめる。名曲の域に達している曲がちょっと少ないけど全体のレベルはよろしい。初期のWithin Temptationみたいなもんかね。

 フィンランドだからってのもあるんだろうけど、しっかりと哀愁ただようメランコリックさは全編に渡って貫かれていて日本人はこういうの好きだろうなぁと。雰囲気と効果音なんかも割と練られているのでもうちょっとプッシュされたら良い線まで行くんだろうなと思わせるレベルと思うけどどうだろ。確かに「」を聴いてその前のファーストアルバム「Earth Magick」を聴こうという気にすぐならないってのはその辺の魅力の問題だろうか…。それでも4曲目の「Catherine his beloved」なんて壮大な楽曲だったりするので気になるところ♪




Elysion - Silent Scream

 今やヨーロッパの経済に大打撃を与えているギリシャからもここのところいくつかのロックバンドを輩出していて、果たしてそういうロックバンドが外で稼いでくるカネはどうなるのだろう?やはりバンド関係者にはカネが入ってくるという自由経済の構図はきっと変わらないのだろうから、取り立てて高額な税金でも回収されない限り外貨を稼いで自力で生きていける人達は今こそ一大奮起するのかもしれない。ただ、祖国を想う気持ちとのバランスも出てくるだろうから一概に言えないだろうが…、今後ヨーロッパ各国で破綻が続くと一体どうなってしまうんだろう?いや、ロックバンドそれぞれの活動って意味です。まぁ、経済的な意味では日本はギリシャの倍以上深刻なワケですから…。

サイレント・スクリーム Elysion - Silent Scream Silent Scream

 ってことでギリシャのバンドなんだ…と聴いていて思ったんで、ふとそんな事を気にしてしまいました(笑)。Elysionという新人バンドの挨拶状アルバム「サイレント・スクリーム」です。ジャケットがイマイチ好ましくなかったので女性ボーカルでかなりよろしい出来栄えのメタルロック系だとは聞いていたんだけどね、ちょっと手を出し損ねていました。だってさ、やっぱ神秘的だったり美人だったりする方が先に手が出るじゃない?んなことでジャケットってのは今の時代でも自分的にはかなりチョイスする際の影響が高いんです。

 そんなことで、ギリシャのElysion、2009年にアルバム「サイレント・スクリーム」をリリースしたバンドで特にゴシックメタルってのでもなくって激しいメタルってのでもなくってどっちかっつうと普通にハードなギターが入っているロックだけど、メロディはしっかりしている歌も柔らかくて美しい声なので実に聴きやすいバンド。ジャケットのイメージも特に拘ることなく、まぁ、ハードロックに近いレベルの女性ボーカルロックアルバムで、Within TemptationとかLacuna Coilとかと比較されることが多いようだけど、宣伝的にはよくわかるんだが、Lacuna Coilではないな(笑)。Within Temptationと比べるには少々壮大さが足りないので、シンフォニックという意味ではちょっと異なる。ってことで効果音的な鍵盤とかは入ってくるし、多少のオーケストレーションはあるけど特に目立って持ってくることはない通常の4ピースのロックバンド形態。その分、楽曲レベルはかなり高いし聴きやすいので、多分何回か聴いているとそのうちハマってくるタイプだな。

 こういうバンドはDVDをドドドッと出してルックスでリスナーを引っ掛けてくれるといつの間にか良いメロディーにハマってるっていう構図になるんだけど、そこまでの宣伝費がかけられないのはギリシャだから!?いやいや…、勿体ないな…と。良い音出してくれてます、うん。永遠に残るバンドか?といわれたらそりゃ違いますが…。

P.S.
Slipknotのベーシストさんがお亡くなりになられたそうで…、これもまた主要メンバーだったので今後も大変かと。そしてその前にはラッシャー木村さんが…。昨年ほどではないけど訃報もチラチラと聞こえてきます…。両名ともまた別枠で…。



Guilt Machine - On The Perfect Day

 ヨーロッパのメタル系ついでにもうひとつ…、ってかさ、このまま行くとまたゴシックメタル系に入りそうな気配たっぷりなんだけど、良いんだろうか?まぁ、ここのところそんなにメタルを書いていないから時間は開いているんだろうけど、自分的にまたか、って感じがあって(笑)、多分すぐ抜けてしまうんだろうな、という予感…。はい、それはそれとしてですね、やっぱり長々と離れているとあれこれと新作が出てたり旧作でも自分的にはようやく聴けた、とか初めて耳にしたってのはいっぱいあるワケでですね、そんなのをあれこれと書いていると全くどこに向かって何してるのか自分でよくわからなくなるが、とにかく聴いているんだな~という感じ。

On This Perfect Day: +DVD Live On Earth
Arjen Lucassen's Guilt Machine - On This Perfect Day On This Perfect Day

 こちらももはや往年の域に突入しているオランダのVengenceといいうバンドの主でもあったルカッセンのプロジェクト…、新しいプロジェクトになるのか?それにしては…という感も漂っているが、多分バンド名=プロジェクト名がGuilt Machineなんじゃないだろうか…、そのGUilt Machineの「On This Perfect Day:」という作品がちょいと前にリリースされていて、へぇ~と。何だろうな、と思って見ているとギターには今やルカッセンのパートナーともなっているStream of Passionの最初のDVDで見られる華麗なる女性ギタリストのLori Linstruthが参加…参加っつうかさ、作詞も全部手がけているんだから二人で家で分業してさっさと作り上げました、みたいな感じもする…。才能あるカップルはこんなこと朝飯前の仕事なのだろう…。

 まぁ、そんな俗っぽい話は良しとして、このGuilt Machineという名義でのルカッセン新プロジェクト、一説にはPocupine Treeを模倣したものを意識したとか…、自分的にはPocupine Treeってまだ聴いていないんでよくわかんないけど、こんな感じなんだろうか?どっからどう聴いてもルカッセンの音なんだけどな(笑)。ちょっと楽器の幅が広がって抑揚を出しすぎないようにしているという感じで…そこにPink Floyd的な雰囲気を持ち込んだような感じ。…とは言ってもプログレとメタルの融合であることに変わりはなくって、もうこういう世界やらせたら天下一品です。Lori Linstruthのギターもしっかりと作品の骨を成しているし、それよりも構築美と音世界の美しさだろうな…。ただ、もうルカッセンの作品ってこういうのがいっぱい出ていてあまりにも多くて違いがよくわからなくなってきているのも事実(笑)。これだけ作品が夜に溢れてくるとどれもハイクォリティであると言えども決定的な名作ってのが何なのかわからないのも困る。

 このGuilt Machineの「On This Perfect Day」では起承転結がはっきりしているのと二曲目「Leland Street」の途中で日本語が登場するところがハッとする瞬間もあるので覚えやすいが(笑)。





Tarot - Gravity of Light

 ヨーロッパ方面にも話が及んでしまったのでついでながらまだまだ無名だろうと思われるバンドの新作紹介…、ただしキャリアはRattとさほど変わらないくらいの長さを誇るし、フィンランドではヘヴィメタルの草分け的存在としても名高い、らしいバンド、Tarot。知る人ぞ知る、というトコロなんだが、Nightwishに参加しているベーシスト兼ボーカリストのマルコ・ヒエタラがそもそもシーンに出てきた時のバンドです。この人、その実1966年生まれなので相当キャリアを積んだ強者でさ、Nightwishなんて若いバンドなのに、と思ってたけどこういうところで才能とキャリアを開花させて古巣に恩恵を与える、みたいな仕事人的なトコロもなかなか男臭くてよろしい(笑)。

Gravity of Light Live Undead Indeed
Tarot - Live @ Earth Live @ Earth Tarot - The Magistate The Magistate

 そんなマルコ・ヒエタラのバンド、Tarotの何枚目だろうか?ついこないだ出た新作が「Gravity of Light」で、Nightwish効果も当然あるのだろうが、フィンランドのチャートで1位を獲得したとか…。日本じゃあり得ない話だけど、そこはメタル王国フィンランド、そんなこともあり得ると言う面白い状況。もちろんメンバー全員で喜んでいてツアーをしていて、また今度秋頃からツアー漬けなんじゃないかな。Nightwishの方がボーカルのアネットさんの産休状態だから今年はTarotで暴れようってことなのだろうよ、マルコ・ヒエタラさん。他のメンバーって普段Nightwish活動中ってどうしてるんだろ?そんなにマルコの都合に合わせて動けるものなのだろうか?不思議だ。

 それはともかく、Tarotと言うバンド、最初の頃からそうなのだが、思い切り黒魔術的なヘヴィメタルというカテゴリの枠に収まる王道の悪魔主義的サウンドを主張していて、今に到るまでそのポリシーは変わることなく貫かれているというのも素晴らしい。だから聴いているとブラック・サバスやオジー・オズボーン、はたまたロニー・ジェイムズ・ディオ的な印象を強くもつ。ちょっと揺れる曲になってくるとユーライア・ヒープの雰囲気も感じるし、今の時代ではあまりここまで正当なへヴェメタルを聴くことも多くないので、傑出した存在ではある。軽さは無縁でして…、とにかくマルコ・ヒエタラのパワフルで重い歌声が魅力的だが、バックのバンドもツワモノ揃いで演奏は見事に上手いの聴いていて心地良い。「Gravity of Light」に弱点があるとすれば楽曲の良さ、ってところだろうか(笑)。いや、ちとマンネリ的と言うのかメリハリが弱いというのか、レベルは高いしグイグイと引っ張られるんだけど、途中からちょっと辛くなる。でも、多分若かったら代上部なのかも(笑)。それをさ、結構な歳の人間が演奏しているってすごいよな。

 だから「Gravity of Light」の音の方は粘っこい~し重い~し、大音量で聴いていると凄くハマるんだ、これ。王者の風格ってのかな、揺るぎない自信が漲った作品で、さすがはマルコ・ヒエタラと言う雰囲気が良い。今更新しいものを…なんて人も多いけど、LAでRattとかスコピが売れてる頃にフィンランドで同じようなことをしていたバンドって見方するとちと変わるかも。そして今の時代でもしっかりとシーンを見据えて出してくる音ってのも才能か。いやはや流石にマルコ・ヒエタラさん、素晴らしい♪

 ん?今アマゾン見てて思ったが、これから発売なの?フィンランドでは3月頃にリリースされていたらしいけど…、自分もさっさと聴いたから今更何で?って感じだけど…、その分世界レベルのリリースが予定されているってことだろうか。



Scorpions - Sting in the Tail

 引退します、って言ってバンドを解散させるというパターンは自分的にはScorpionsが初めてです。ロックバンドに引退なんて今のところ聞いたことなかったし、The Rolling StonesだってThe Whoだって現役でライブバリバリやってるからだと思うけど、考えてみればそんなバンドはごくごく少数で、普通は人知れず引退しているよな、と。売れているバンドだから余計にやり続けているってのもあるけど、だから逆に引退です、って宣言しないと辞められないのか、と言うのもなるほど。特にHM系だとご老体では余りにもキツイ音だしね。ロニー・ジェイムズ・ディオにしても限界だったろうし、オジー・オズボーンも新作出すけど、そろそろ大変でしょ…、そしてもちろんこのスコーピオンズや他の70年代からシーンに出ている方々などなど…。

蠍団とどめの一撃 蠍団の警鐘-ヒューマニティー:アワーI
Scorpions - Sting In the Tail Sting In the Tail Scorpions - Humanity - Hour I Humanity - Hour I

 2010年、スコーピオンズ最後の作品(?)と思われる新作が出ました。「蠍団とどめの一撃」という作品で、数年前に「蠍団の警鐘-ヒューマニティー:アワーI」という新作アルバムをリリースしていて、これがまた昔の音を彷彿させる素晴らしいアルバムだったから驚いたんだけど、今回の「蠍団とどめの一撃」はどんなもんだろうか?と気になって聴いてみるワケですな。スコーピオンズの音って、何が特徴的かっていうのは結構難しくて、やっぱりどこか哀愁のあるメロディなんだけどやけにキャッチーだったり聴いていて耳に残るサウンドのアレンジ、ってのがある。あとはクラウス・マイネの独特の花にかかったような声もと特徴で、ルドルフ・シェンカーのギターの音もやはりマイルドなトーンでザクザクと入っているのもわかりやすいかも。

 はて、今回の「蠍団とどめの一撃」だが、初っ端からまんまスコーピオンズ節が炸裂しまくっているのに苦笑い。たださすがにちょっとクラウス・マイネの歌声が昔のようなパワーを感じないっつう弱点もあって、そのせいか結構ギターがフォーカスされたミックスに仕上がっているのも往年のファンにはよろしい感じです。曲調は見事にポップなハードロックが出まくっててさ、聴きやすいし快適。車で聴いてたら結構イケる音だよ。まぁ、言い方悪く言うとアメリカンなテイスト入ってるっていうのもあるけど、でもやっぱスコピだしさ。

 「Sly」っつうバラードが入っててさ、これがまた昔の「Still Loving You」みたいなクラウス・マイネの歌で泣けてくるんだな…。妙にメソメソとするんでもなく、俺たちはもう引退だけど最後までR&Rだぜ、ってなメッセージがたっぷりと詰め込まれたアルバムという感じを受けたね。だから普通にアルバム聴いて楽しめるクォリティを当然キープした作品。ジャケットがもうちょっと何とかならんかったんか、とは思うが(笑)。



Ratt - Infestation

 年に何回か新作ラッシュに見舞われる時期があって、自分的にも何となく興味のありそうなものをいくつかまとめて聴いてみたりするんだが、そんな時って結構ジャンルがバラバラなのでこのブログでまとめていくのも結構筋道なくなって大変なんだけど、まぁ、そういう時もあり、っていうことで進んでいます(笑)。

インフェステイション 情欲の炎(紙ジャケSHM-CD)
Ratt - Infestation (Special Edition) Infestation (Special Edition) Ratt - Tell the World: The Very Best of Ratt (Remastered) The Very Best of Ratt

 いや、もう何はともあれ驚きの新作でして、いや新作出すということ自体も驚きだしRattってバンドがまだ健在だった、ってのも驚いたのと、売る側のプロモーションがしっかりできていて、本気で売ろうというのがあったんだろうな…。だからこうして一般的な人たちの耳にも新作「インフェステイション」の情報が届いているという事実。何年か前にも新作ってリリースされていたらしいけどその時は全然知らなかったもん。もちろん音の出来栄えってのもあるんだろうけど、作る時のスタッフの揃え方とか本気度ってのが違ったんだろうね。そんな裏事情なんて知らなくても良いんだろうけど、にわかファン的な自分としてはやっぱ、常に情報を追いかけていないからこうしてどこでも見かける、っていう状況は喜ばしいし、聴く気になるってモンだ。

 その新作「インフェステイション」ですけどねぇ…、ジャケットからして目に止まるし、気合入ってると思いません?メンバーの写真かなんかで適当に、っていうのじゃなくってしっかりとひとつのコンセプトっつうかスジが見えるもんね、こういうジャケットだとさ。スコーピオンズの「蠍団とどめの一撃」なんかもジャケは好みではないけどスジは見えるじゃない?だからRattの「インフェステイション」でも同じで、凄く気合を感じるんだよ。そんでもって、音を流してみますが…。

 「紛れもなくRatt'n Rollの音♪」

 別にさ、Rattってそんなに個性的なRattサウンドだったなんて意識は全然なかったから「Eat Me Up Alive」の一発目のリフを聴いた途端にRattだ、っていう音がわかるとは自分でも思ってなかった。でも、聴いてみるとさ、このリフはもうRattだよ、ウォーレンだよ、っていう音とリフでさ、以降もそんなのがオンパレードで捨て曲がない…とまでは言わないけど、どれもこれも見事なRatt'n Rollだもん(笑)。スティーブン・パーシーのダミ声も健在で、ちょっとパワーと色艶がなくなってエロさが潜んでしまったのが残念だけど、歌メロの入ってくるタイミングとか隙間の入り方がもうスティーブン・パーシーですよ、これ。ロビンがいなくても全然Rattになるんだな、っていうのもどうかと思うけど、自分たちのサウンドをしっかりと捕まえて作り上げている。もしかしたらスタッフ側もRattのサウンドってのを求めていたのかもしれないね。

 いや、凄く良いアルバムだよ、この「インフェステイション」って。割とヘビロテで聴いていて、スカッとするのもあるしどこかノスタルジック的な音でありながら今風の音だしさ。それできちんとギターが主張しているアルバムだから往年のHM好きには実に明快にヘヴィメタル、というサウンドがわかる。今聴けばハードロックの領域だけどさ、軽やかに派手でメロディアス。80年代を模倣するバンドもたくさんあるけど、Rattのこの「インフェステイション」は80年代風でありながらも最先端のHR/HMのサウンドを持った作品。もう一度シーンにきちんと返り咲いてエアロスミスみたいになってくれると面白いんだけどな。



Dio - Holy Diver

 ロニー・ジェイムス・ディオ死去…の報には驚いた。そのちょっと前に亡くなったという噂が流れて…、その後にディオの奥さんがtwitterでまだ死んでない、とつぶやいて、それはガセネタだった、ってことを知ったんだけどさ。それで逆に本当にそんなことはない単なる噂か、と思ってしばらく情報漁りとかしてなくて…、いや、単に忙しかっただけなんだけど、それでようやくiPhoneでニュース漁りをしていたらアチコチで記事が出ていて、最初はガセなのになぁ~、なんて思いながら見ていたんだけど、どうやらどのニュースサイトでも取り上げられていたので、「ん?」と思い直して…オフィシャルサイト見たら真っ黒で奥様からのメッセージが掲載されていた…。あ…、やっぱ亡くなったんだ…と。

Holy Diver The Last in Line
Dio - Holy Diver Holy Diver Dio - The Last In Line The Last In Line

 えっと…、個人的に思い入れが強いかと言われると全然そういうのはなくって、結構どの時代のもカスッているようないないような、という微妙な通過具合でして、レインボウの…でもないしブラック・サバスってのもないし…やっぱりディオ時代くらいかね…、と。いや、もちろんどれも多分あらかたのアルバムを聴いているし、やっぱりそのキャリアの長さと歌声の凄さってのは実感しているので、圧倒的に尊敬しているんだが、思い入れはない、っていう所だ。それでも何となく衝撃を受けたんだが…。

 はて、ロニー・ジェイムス・ディオって人はビートルズと同じくらいのキャリアを持つ=ポール・マッカートニーと同じくらいのキャリアってことだが、最後まで歌っていた音楽ってのがそもそも違う(笑)。HR/HMの世界で君臨していたので、そりゃあんた、手抜きできないし圧倒的なパワーが必要でしょ。ディオって人はとにかく悪魔とか神に背く傾向のものが趣味だったようで、ルックスもそんな感じのファッションだし謎が深い様相をしているのもユニークで、オジー・オズボーンのそれとはまた異なる世界観があるみたい。アルバムジャケットにも出てくるし、歌詞の世界でも出てくるようだ。まぁ、アルバムタイトルとかもちょっとおどろおどろしいもんね。それでいてアメリカ人なんだよな…。だからあまり思い入れを持てていないのか?いやいや、そんなことはないんだろうけど、アメリカ人ってのもまた珍しいよね。ヨーロッパ人のイメージならわかるんだけどさ。

 エルフからレインボウ、そしてブラック・サバスで名盤をたくさん輩出して、その後のディオという自身の名を冠したバンドには相当気合を入れていたのではないかと…。その甲斐あってか、ファーストアルバム「Holy Diver」から三枚くらいがアメリカで売れまくったし、ヘヴィーメタルの名盤とも言われるアルバムを出していた。この頃はシーンがLAメタル的に盛り上がっていて、速弾きギタリストが花形でもてはやされた時代なので、そういう意味ではヴィヴィアン・キャンベルにもスポットが当たっていた。そのファーストアルバム「Holy Diver」の一曲目「Stand Up And Shout」を名曲として崇めるファンは多い。自分的にはちょっと軽い音…、いや、ストラト系の歪んだ音ってどうしても軽く聞こえるので好みではないんだけど、ファースト「Holy Diver」だけで、セカンド「The Last in Line」以降はバンドの音もちゃんと重くなってきて、さすがだな…という風格が聴けるので狙った軽さなんだろう。レインボウだってそういう意味では後期は軽くなってきたしね。

 どういう音が好みで、何に造詣が深いのかとかあまり知らないのでわかんないけど、歌のうまい人、悪魔主義的で神秘的な人、良いギタリストとバンドに恵まれたHMな人、そんな印象だったかな。なんだかんだとこれからもアルバムを聴いたり誰かの作品で耳にすることもあるだろうけど…。そういう意味ではHeaven & Hellとしてリリースした「The Devil You Know」の迫力は素晴らしかった。勿体無い人物を亡くしたものだと思うし、その人柄も良かったんだろうな…。アチコチのミュージシャンが追悼のメッセージを送っているしさ。

The Devil You Know



Melissa Etheridge - Fearless Love

 ジョス・ストーンと2005年のグラミー賞で共演してジャニス・ジョプリンの「Peace of My Heart」を見事に歌い上げたメリッサ・エサリッジが非常~に気になったのでちょっと突っ込んでみました。いや、活動歴古いんだな…と思って、確かに名前は聞いたことあるなぁ、ってくらいしか知らなくて、どんなのを歌っている人とか全然知らなかったから、いきなりグラミー賞でのあの坊主頭でのパフォーマンスはなんだろう?って思ったんだよね。そしたら前年に乳がんを患っていて治療に成功した後のパフォーマンスってことで抗がん剤の影響だろうけど、それでもあそこまで堂々とパフォーマンスできるのは凄い。死を決意しながら病と闘って勝ち抜いた女の…と言うか人間の気迫が込められたパフォーマンスで、しかもそれがジャニス・ジョプリンの名曲なワケだから迫力も倍増ってなもんだ。正直言ってジョス・ストーンの歌声もぶっ飛んだが、このメリッサ・エサリッジの気迫はまた違う意味での凄みがあった。

Fearless Love Greatest Hits: The Road Less Traveled
Melissa Etheridge - Fearless Love (International Version) Fearless Love Melissa Etheridge - Greatest Hits - The Road Less Traveled Greatest Hits

 丁度新作「Fearless Love」ってのがリリースされたばかりらしくて、どうせ何も知らないのでこいつでいいんじゃない?ってことで聴いてみました。もちろんグラミー賞のパフォーマンスからは5年の月日が経っているのであんな気迫をアルバムに込められているか、と言えばそれはなかなか難しいんだろうけど、メリッサ・エサリッジという女性のスタイルってのはしっかりと出ている作品なんじゃないだろうか。他のアルバムと比べようがないからなんとも言えない部分はあるんだけど。

 スタイル的にはアメリカンでストレートなロック。ブルース・スプリングスティーン直系のサウンドと姿勢だろうな、これは。ブライアン・アダムスとかさ、そういう男気のあるストレートでシンプルなロック。歌が女性とかほとんど気になることはないレベルまで昇華しているので、普通にロックアルバムとして聴けるのも珍しい人だ。もちろん歌はハスキーでなかなか渋みのあるものなので好みと言えば好みの声ではある。なるほど、こういうシンガーだったのか…と。ただ、やっぱりその深みとかってのがちょっと自分的にはどこか足りないみたい。多分ストレートに聴いてしまう分、何度も何度も聴いて感動するというアルバムではなくて、スカッと聴いてかっこいい、って思うアルバムなんだと思う。ま、楽しめれば良いか、ってなもんだが。

 しかし、ネットで調べても音に関しての記述があんまり目立たなくて、日本ではあまり人気がないのかアメリカだけではメジャーなシンガーなのか…、それとレズビアンな人ってことで色々と取り上げられていることが多くてそんなのばっか。もっと音とか来歴とかアルバムごとの成長度とか羅列してあるのが見つかれば良かったんだけどな。ネットってゴミみたいな情報が山のようにあるから自分が知りたい情報を知るのってメジャーであればあるほど難しいという弱点があるよな。誰か何とかしてくれないかね、こういう必要情報だけの検索ってさ。

 話が逸れた…。新作「Fearless Love」はそれでもやっぱり聴いていると気持ちの良いアルバムで、お店とかで流れていたら凄く気になるサウンドと歌声なのでは?もっと日本でも露出していけば良いのに、と思う人です。迫力的にはどこかパティ・スミスに通じるものがあって、垢抜けているロックっていうところ。




Joss Stone - The Soul Sessions

 ちょっと前から自分でも思っていることなのだが、歳と共に当然ながら趣味が変わってきている?っつうか幅広くなって来ているような気がしていて、それは多分その通りなのだろうけど、昔ならばほとんど気にしなかったソウルなものでも聴いて感動するようになってきた。もちろん歌が上手い黒人による感動ってのは数曲単位ならあったんだけど、アルバム丸ごとで、っていうのはあまりなかったし、あってもそれはオーティス・レディングのようなものだったのだが、こないだジェームズ・ブラウンで面白さを再確認して、その辺もちょっといいな、なんてチラホラと聴いてたりしたんだけど、そうこうしている時にジェフ・ベックの新作「Emotion & Commotion」でのジョス・ストーンとイメルダ・メイという歌手が気になり、ジョス・ストーンに手を出してみると…、おいおいおい、この子、まだ22歳くらい?デビューが16歳?ん?ん??ん??え?

The Soul Sessions Mind, Body & Soul
Joss Stone - The Soul Sessions The Soul Sessions Joss Stone - Mind, Body & Soul Mind, Body & Soul Joss Stone - Live Session (iTunes Exclusive) - EP Live Session (iTunes Exclusive) - EP

 2004年にリリースされたジョス・ストーンの最初の作品「The Soul Sessions」はタイトル通りに往年のオールドソウルをカバーしたものなんだが、これがまたとんでもない歌声とソウルなのだ。自分的にはもっとぶっ飛んだのは実は知らなかったんだけど2005年のグラミー賞でのライブに於けるジャニス・ジョプリンのカバー「Cry Baby~Peace of my Heart」での熱唱。ここではメリッサ・エサリッジと共に…と言うか「Cry Baby」はジョス・ストーン、「Peace of my Heart」はメリッサ・エサリッジの歌でというジョイントなのだが、正直言ってジャニス・ジョプリンって唯一無二の偉大な歌手だと思ってたけど、ジョス・ストーンのこの歌声はジャニス・ジョプリンのそれに肉薄している。メリッサ・エサリッジの鬼気迫るパフォーマンスは別の意味で凄かったが、ジョス・ストーンのジャニス・ジョプリンを超えたかもしれないと思うパフォーマンスには驚いた。こんなの歌える人いるんだ、って。

 面白いのはそれを聴いたのは音からでさ…、その後YouTube見てまたびっくりした。何で、って、ほんとに子供が歌ってるんだもん。このころでまだジョス・ストーンは17歳とかでしょ?そりゃそうだよな。そんで「は?」と思ってちょっと調べてみるとさらに驚いたことに純粋なイギリス人の女の子って事だ。まったく英国ってのはわからない国だ…(笑)。え?ってことはエイミー・ワインハウスなんかよりも先輩で、しかも若いってことか?なんて恐ろしい世界だ…と。それで気になってあちこち調べてみると、ジョス・ストーンのすごいのはありとあらゆる大物達とジョイントしているってことだ。ジェフ・ベックなんてのはたまたまのきっかけで、自分が知らなかったのが不思議なくらいだけど、まぁ、しょうがないか、意識してないもんな(笑)。

 ミック・ジャガー然り、ハービー・ハンコック、ジェームズ・ブラウン、バディ・ガイ、パティ・ラベルなどなど他にもいっぱいあるみたいだけどよくわからん(笑)。ロック系ではなくってもっとソウルな世界とかブラックな世界の人が多いみたいで、裏方スタッフも元なんとかの誰それ、みたいなのが組んでいてとにかく強力なんだな。そこで伸び伸びと歌っているんだが、歌声が素晴らしい。正に「ソウル」な歌声。一気にアルバムを揃えてひたすら聴いてましたよ。アルバムでは手に入らないのもいくつもあってさ、そのヘンはDL音源で揃えてとにかくひたすら聴けるのを聴いたんです。でも曲が覚えられるか、と言われればそれはなかなか難しくてできないのだけど(笑)、まぁ、いいじゃないか、細かいことは。とにかく聴いて感動できる音世界に出会えたってのが嬉しくてさ、だからたまたま最初の「The Soul Sessions」というアルバムが一番ジョス・ストーンという女の子の指向を反映しているんだろう、ってことで取り上げただけで、セカンドの「Mind, Body & Soul」でもその感動は味わえるし、新作「Colour Me Free: Parental Advisory」でも良い。3枚目の「イントロデューシング・ジョス・ストーン」はちとポップ化したっつうか売れ線のブラックな音を取り入れているので聴きにくいんで、あまり聴かないけどさ。あとはDVD「マインド、ボディ&ソウル・セッションズ-イン・コンサート」では2005年のNYでのライブが見れるんだけど、ほんとに子供が歌ってて、それがこんなソウルフルな声かよ?と。

イントロデューシング・ジョス・ストーン Colour Me Free: Parental Advisory マインド、ボディ&ソウル・セッションズ-イン・コンサート [DVD]
Joss Stone - Colour Me Free Colour Me Free Joss Stone - Introducing Joss Stone Introducing Joss Stone


 歌手っていくつくらいから形成されるんだろ?13歳だったらこういう声じゃなかっただろうからやっぱ16歳くらいが限界だろうな。かのマイケル・ジャクソンだって5歳の頃から歌声変わってないってワケじゃないしな(笑)。まぁ、今では多少ケバくなってしまったジョス・ストーンだが、最初期から新作「Colour Me Free: Parental Advisory」までスタンスはそれほど変わっておらず感動的な歌声を聴けるのがよろしい。何よりも良いのは上手いだけの歌手じゃなくて、やっぱり英国人だからなのか聴いてて深みがあるってトコだ。曲も良く出来てるからポップスの世界でもイケルしね。素晴らしい歌手に出会えて実に感動的です。まだまだ聴き込むだろうな、これは。





Imelda May - Love Tattoo

 どこかカリプソ的でロカビリー要素もあって…と最近何かで聴いたような感覚の軽さだな…なんて思ってiTunesをパラパラとめくってみると…、あったあった♪ そうそう、コレだよコレ、と何度か聴いてへぇ~なんて思ってそのうちじっくり聴いてみよう、と思いつつもすっかり埋れていたイメルダ・メイでした。なんせジェフ・ベックと一緒にやってからどんな人なんだろ?って気になって聴いたのでそんなに何十回も聴いているワケではないんですが…。

ラヴ・タトゥ Emotion & Commotion
Imelda May - iTunes Live: London Festival '09 - EP iTunes Live: London Festival 2009

 2008年にリリースされた今のところ唯一のアルバム「ラヴ・タトゥ」です。カリプソとか云々ではなくって何と言うんだろうね、こういうの?ジャズボーカルがメインなんだろうけど、40年代のアメリカのボードヴィルな雰囲気がたっぷり出ていて、軽やかにリラックスさせてくれる…ムードのあるエロティックさと言うのか…、メチャクチャ良いのだ。こういう退廃的な雰囲気のってすごく好きだからさ。エイミー・ワインハウスのが濃い~R&Bと言うならイメルダ・メイのは軽~くエッチなムーディスタイル。

 ちょこっと調べてみるとまだ若いんだけどアイルランド出身ってことで子供の頃からその辺の古いアメリカ音楽に馴染んでいたようだ。だから本人ジャズっていう意識もないだろうし、ロックとかという意識もなく、ああいう雰囲気を歌いたい、っていう素直なものなんだろうな。マリリン・モンローの歌みたいなもんだ。だからムード満点。今こういう歌と音ってどういうシーンで一番効果を発揮するんだろ?自分的にはなかなかないんだが(笑)、バーとかでは受ける音でしょ、多分。お酒欲しくなるもん。

 ジェフ・ベックもコレ聴いてやろう、と思ったんだろうか?多分他にもいろいろとめぐり合うきっかけはあったんだろうけど、聴いてみたら面白いじゃないかっていうトコか。年齢的にジェフ・ベックが子供の頃に聴いたことあるような音楽だもん。どんな音かって?歌モノです。ムード音楽的な歌モノ。ところが凄く良くて、この時代に出てきたってのが素晴らしい。コンサートホールなんか全く似合わなくて、おしゃれなバーで歌っていて欲しいね。名前なんかどうでもいいから、っていうさ。どこか桃井かおりの世界(笑)。

 「ラヴ・タトゥ」、ぜひ一度試してみてください、こういう歌モノ。久々にこういうの聴きました。itunes Storeには独占販売のライブ盤が置いてあるのも今時♪Imelda May - iTunes Live: London Festival '09 - EP iTunes Live: London Festival 2009





Havana 3A.M. - Havana 3A.M

 The Clashの要のひとつでもあったポール・シムノンはThe Clash解散後、画家として活動していたとか聞いたんだけど、実際にどんなことしてたのかはよくわからん。そんなに金持ちだったとは思えないので、何かしてたんだろうなとは思うが、あのカッチョ良いイメージを壊さないでいてくれれば良いんだが…、なんてトコロに唐突にポール・シムノンがバンドを組んでアルバムをリリースするらしい、と聞いて驚いた記憶がある。当時パンクな仲間も結構いたのでその辺の情報は早かったしね。

Havana 3 A.M. Havana 3 A.M.
Gary Myrick & Havana 3am - Texas Glitter & Tomstone Tales Havana 3am

 1991年にリリースされた待望の?ポール・シムノン中心のバンドHavana 3 A.M.の最初で最後のアルバム「Havana 3 A.M.」。最初に聴いた時にはやたらと音が軽くてちょっと変わったサウンドだな、というのを感じた程度で深追いはしなかった。ただ、ポール・シムノンのベースか…ってだけでなんとなく良かった、っていう印象。他のメンバーを全く知らなかったので、こんなもんだろうな、っていう感じで終わったもん。その後中古CDショップなんかでは必ずと言って良いほど500円くらいで見かけてたし、終いには100円でも売れなかったようなエサ箱にあったような気がするが…、今は非常~にレアな一枚らしい。こうして昔のバンドもレアアイテム化していくのか、とリアルに見てしまうとね、音ってのは後回しなんだな、と(笑)。

 その音、なんだけどね、コンセプトがそもそもジーン・ヴィンセント好きな男たちによるトリビュートアルバムっていう感じらしい。当時は全然意識しなかったけどさ。音、そう、音ね、かなり特殊で面白いかもしれない、と今聴いてみて思う。ロカビリーっていう程のロカビリーは入ってなくて、カリプソとラテン、ダブ感覚っていうような浮遊したサウンドでラリって聴く音かもしれないなぁ。バンド名が「Havana 3 A.M.」だもんな(笑)。そんで、中でも気に入っているのは「Death In The Afternoon」っつう曲でさ、何とも言えない妙な雰囲気があってよろしいんです。ただしバンドはすごくヘタクソだから聴いていて結構危なかしくて辛くなるところ多数(笑)。ポール・シムノンのベースだけは、と言いたいけどそれほど差はない(笑)。

 アマゾンで調べてみたら今はジャケットがこんな風になってるんだ…。全然違う印象だなぁ。こんなに安っぽくないので昔の日本盤のも貼っておきましょう。コレと言ったインパクトはないけれど、ジョー・ストラマーと同じく独特のサウンド展開を見せているところはThe Clashファミリーの個性的なトコロだ。これからの季節に流していたら結構心地良さそうなので、いいかもしれないな…。



The Clash - Combat Rock

 U2の世界観って元々はパンクの思想から出てきたようで、ロンドンパンクには相当影響を受けたようなことを初期のインタビューなどでは言っている。確かに音楽スタイルとしては独特のものなんだけど、メッセージ性の強さなどはポップスの領域ではないし、アメリカに代表される歌詞の風潮とは大きく異なるワケで、それもそうか、一番近いのはパンクのスタイルだわな、と。なんとなくの流れでアイリッシュ系に進んで行ったんだけど、こないだ車で音楽聴いててさ、もちろんロックの比率が圧倒的で、適当~に入れているんだけど、ランダムで音を流すんですよ。んで、何だっけ、これ?ってのが好きでさ(笑)。そんな風に聴いている時にThe Clashの「Straight To Hell」が流れて…、もちろんあのベースから始まる曲なんだけど、これってさ、U2の「With or Without You」のイントロに影響与えてる?もしかして逆?とか一瞬考えてしまった。そんなことでThe Clashの「Straight To Hell」を収録している作品「Combat Rock」です。

Combat Rock From Here to Eternity: Live


 1982年にリリースされた、まともなThe Clashというバンドとしては最後の作品「Combat Rock」。そして皮肉なことに崩壊寸前のバンドを救ったのはシングルカットされた「Should I Stay or Should I Go」と「Rock The Casbah」の二曲のシングルヒット曲。アメリカ制覇だもんな…、こんな曲で制覇できちゃうんだからそれまでのThe Clashが訴え続けていたサウンドって一体何だったんだ?となったんじゃない?

 さて、そんなヒット曲はともかくながら「Straight To Hell」だが…、「Combat Rock」の中に入っているものの多分唯一の過去のThe Clashと近しい楽曲作りとアレンジになっているシンプルなアジテーションが聴かれる楽曲で、アルバム「Combat Rock」を聴いた時の違和感が伴わない曲だ。「Combat Rock」収録曲ってのはどれもこれも時代の反映なのか軽さの象徴なのか、重さとは無縁のアレンジやミックスが聴こえてきてしまってThe Clash大好きな自分でもあまり好まない音なのは確か。曲がどうの、ってのもあるけどヘンな音に仕上がっているってのが一番アカンわ。ま、それでも「Rock The Casbah」とかさ、やたらと流れていたり聴いていたりするので好きになってしまったんだけど(笑)。いや、ここまでバカにしながらやってるならまぁいいか、って思えるから。真面目にロックしてたらこんなの許せない領域だもん。多分相当ふざけていい加減に適当にバカにしながらやってたんじゃないかなと。

 そんな中での「Straight To Hell」の重さと言うのか深み…、はもちろんライブアルバム「From Here to Eternity: Live」なんかで聴ける音の方が真実なんだが、余計な贅肉を削ぎ落したサウンドは見事にThe Clashなのだ。「Combat Rock」に収録のスタジオバージョンはちと余計な音が入ってるからアカンけどさ。この後ミック・ジョーンズと他のメンバーが衝突するハズだわな…と思う。でも、ジョー・ストラマーもポール・シムノンもミクの主張する音以外に自分たちの音ってのがあったのかな…。そう考えるとThe Clashの「Combat Rock」ってのはひとつの方向としてやむを得ないものだったかも、と納得できる面はある。以後のミック・ジョーンズが打ち出したB.A.Dとか聴いていると余計にそう思うよね。しかもそれは全然パンクとは関係のない世界でヒットしていったワケだし。

 それにしてもThe Clashの「Combat Rock」。タイトルはやたらとかっこよいし、すごく期待をしたアルバムだったんだけどね。でもこの時期のライブは全然変わっていなくてカッコ良いので、アルバムだけの音としてはよく出来ていると褒め讃えたい。ちょっとだけでも休息を入れればここで衝突解散しなくてもよかったかもしれないのにな。



U2 - October

 アイルランドってどんな国なんだろう?行ったことないから雰囲気すらもわからないのが残念なんだけど、イメージだけは持っている。都市圏じゃなくて田舎の方が知りたいかな、という感じだけどなかなか行くことはままならないだろうね。もっともそこに辿り着く前に英国の田舎とか奥地とかの方に行きたいので、まだまだ先は長いだろうし人生短いし…ってトコか(笑)。それでも音から想像するにきっとこうだろうというイメージ作りとなるのは面白い感覚。Thin Lizzlyや他のアイリッシュトラッドやロックバンドなどで寒々しくて硬派な、という印象だけどそれを決定的にしているのはU2の存在。特に初期のU2サウンドってのは突出している気がするもん。

October(DELUXE EDITION) Boy(DELUXE EDITION)
U2 - October (Deluxe Edition) October U2 - Boy (Deluxe Version) [Remastered] Boy

 1981年にリリースされた二枚目の作品「October」も今ではデラックス・エディションがリリースされていてかなり増強盤となっているのは既に知られての通りか。自分的には特にそこまでのマニアにはなっていないけどアルバムはほぼ全部揃ってるはずだ。結局全部聴いていて、それぞれに特徴があって時代を考えてみればなぜこういう音なのか、というのはある程度答えがあるんだけど初期はそういうのがないので、モロにバンドの音なワケです。作った音じゃなくて出てきた音、っつうのかな、そんな気がしているので生々しいU2ってこうなんだろう、と。だから21世紀になってそれまでさまよっていたU2が一瞬にして昔=初期に戻れたのは、そもそも彼らから出てくる音だから、っつうこと。ミュージシャン的には進化していないってことになるので、やっぱり変化していくべきなんだろうけどね。この辺、難しい…。

 その「October」はバンドが訴えたいことをひたすら訴えている時期のアルバムで、多分ファーストの「Boy」に収録しきれなかった最初期の曲も入っているんだろうから、生々しいんじゃないかな。U2の歴史を今となって知っている人などはこの「October」を実に地味な扱いにしているらしいけど、そういう聴き方はできないバンドだね、U2って。一枚一枚の重みがあって、それを理解して進んでいかないと進化の過程がわからなくなっちゃうもん。別に難しく聴く必要もないけど、一枚一枚楽しめるバンドってことです。ベスト盤で楽しめるなんてのは勿体無いもんね。ベスト盤って言ったら「October」の曲ってほとんど消えちゃうんじゃない?「Gloria」くらいかな?でも、アルバム丸ごとで聴くとものすごい統一感があるってのに気づいて欲しいよね。

 ファースト「Boy」でも既にエッジのギターの印象は強かったけど「October」ではさらに進化していて、バリエーションが豊富になっている。エフェクターの使い方だって全然進化しているし、ベースのラインだって、こんなに主張していいのか、ってのと地味にプレイしているのとも楽曲ありきで演奏している…当たり前だけどそういう成長って面白い。「October」というアルバム内での裏名曲は多分「Tomorrow」だろうか、裏でもないんだけど主張がすごく出ていて…、重い曲なんだよね。ベースラインの重さと相交って響く。ボノの声もやはり張りと主張に真実味を帯びているという表現力の高さ。改めてビッグになって然るべきバンドだったんだな、と。デビュー当時から一応知っていたのでそんなに…と思っていたけど、やっぱ本物だったんです。アルバムタイトルナンバーの「October」はただただひたすら美しく重く響き渡る素晴らしい名曲。

 ボーナストラックはライブバージョンだったりBBCライブだったりするけど、やっぱりスタジオ版よりも白熱しているのはあるし、ライブバンドっていうのが出ている。そのくせアルバムではフルライブって出してないんだからU2って面白い。もっともDVDとか映像ではいっぱい出ているし、今度もまた新作が出るらしいので、ライブは映像付きで、っていうスタンスかもしれない。それにしてもここまでデカくなってそのままキープ出来ているバンドって多くはないので、貴重な存在でしょ。そして今でもロックしている姿がいいね。「October」みたいな30年前の作品だって全然色褪せてないもん。



Thin Lizzy - Thin Lizzy

 なんとなくアイルランド…、アイルランドのメロディってどこかもの哀しくて胸に来る旋律なんだよね。気候の問題だろうか(笑)?いや、そんなことでアイルランドの伝承音楽から出てきたのでふとThin Lizzyを思い出してしまってさ。それもハードロックギンギンの頃ではなくって、最初期の思い切りアイルランドフォークな…フォークでもないけど、素朴な音世界を出していた頃のThin Lizzyって…、今ならわかりやすいかもしれん、ってことで早速引っ張り出してきました。

Thin Lizzy Shades of a Blue Orphanage
Thin Lizzy - Thin Lizzy Thin Lizzy Thin Lizzy - Vagabonds of the Western World Vagabonds of the Western World

 もちろん1971年にリリースされた記念すべきThin Lizzyのファーストアルバム「Thin Lizzy」です。これがさぁ、昔は全然面白みを感じなくて聴かなかったんだよね。もっとも全盛期のThin Lizzyの音を知ってての後追いだったから余計に聴けなかったのもあったんだけど、つまらなかったもん。それでも名盤、って聞いていたりしたので何度か挑戦してたんだけどさ。だから印象としては別に悪いもんでもなくってきっと理解し切れない自分の問題だろう、とは思ってまして…、うん、結構控えめに考えていたんですよ、このアルバムに関しては。だから今回この流れで引っ張り出して聴けるってのはちょっと面白いし嬉しい。

 んで、嬉しいのは「Thin Lizzy」ってアルバムがこんなに面白かったのかってのをちゃんと理解したかも、ってトコ。あまりにも多種類の曲が散りばめられて入っているが故にアルバムとしては実に散漫な印象で、しかも音が薄っぺらいのでなかなかガツンと来るサウンドじゃないってのもあるか。それにフォーキーな楽曲がほとんどを占めているのでどうしたって湿った印象になってたんだな。ところがですね、ちゃんと聴いていると何とも変わらないフィル・リノットの青年のクールながらも熱い魂が聞こえてくるんです。そこはもう全然変わらない人で、さすがですわ。さらにエリック・ベルのギターが凄い。こんなサウンディングの中で弾いているから目立たないのが多いけど、すごい技術で弾きまくってて、速弾きっつうのとはちょっと違うんだけど、どこかTen Years Afterのアルヴィン・リーみたいな凄さ。こんなにギター弾いてて、目立たないアルバムとか言っててスマンっていうかさ。しっかりハードロック的な音してるじゃないですか、と。でもすごくフォークな曲が良かったりもするし。

 「Return of the Farmer'S Son」なんてのは後々のThin Lizzyでプレイしててもおかしくないバリバリのハードロック調だし、そこでのエリック・ベルのギタープレイが見事!そんなのもあれば「Dublin」みたいな可愛くてきれいな小品もあって…、幅広い音楽性が網羅されているアルバムだったんですよ。ドラムのブライアン・ダウニーだって小技利きまくってるしさ。初期三枚のThin Lizzyの作品ってトリオ時代の地味なアルバムっていうのがあったけど、どこがどこが…、聴き方を変えてみるとすごくヘヴィーで面白い作品集ですよ。気づくのが遅すぎたかもしれないけど、ちょっと楽しんでみようかな、と。




Horslips - Happy to Meet, Sorry to Part

 もちっとロック寄りなところでアイリッシュフォークとの融合を果たしてメジャーに出てきたバンドってことで、Horslipsなんてのがあった。アイルランドの伝承音楽って英国のそれとかなり似ている部分もあってそんなのを思い切りロックの中に持ち込んでくるってのは当時…1972年のデビューだからそれほど多くはなかっただろうし、ましてやアイルランドからってのは余計にね。しかし、思い切り紛争の最中だったんじゃないかなぁ…、U2が歌うところの「Sunday Blood Sunday」の頃だもん。

Happy to Meet, Sorry to Part The Tain(紙ジャケット仕様)
Horslips - Happy to Meet, Sorry to Part Happy to Meet, Sorry to Part

 Horsripsというバンドの最初のアルバム「Happy to Meet, Sorry to Part」。変形ジャケットで何とかっていう楽器を側面から見たところをジャケットにしているらしいけど、何だっけ?アコーディオンみたいなのです。んで、変形ジャケットで、かなり凝った作りなので面白みはその時点から満載してまして、ちょっと前に紙ジャケットでリリースされた時がかなりの精度で再現していたらしいですね。

 その音世界はですね…、これがまたもっと骨太なロックバンドだという先入観があったからかもしれないけど、驚くほど純粋にアイルランドの伝承音楽をベースにしたサウンドで、ロック的な側面がかなり薄い。ルックスがアレなのでこんなに繊細な音ばかりだとは全然思ってもいなくて、かなり驚いた。その分すごく新鮮に楽しめて聴けるんだけど、聴きこまないと分からんだろうなぁ、これ。ちょっと英国モノを聴いていた耳からするとやっぱりアイルランドの伝承音楽はちょっと違うんだな、っていう感触はある。どこが、ってのはよくわかんないけど、やっぱ違う…余裕、なのかな。

 時代なのもしれないけど、ハードな曲が少なくてどうしても伝承メロディに縛られたリズムとノリになってしまって、ロックなノリではないんだよね。それが結構不思議で独特のサウンドになっているんだけど、後にThin Lizzyが「Black Rose: A Rock Legend」で打ち出したようなスリリングさとは結構対局にあるアイルランドロック、か。かと言ってカッコ悪いってのでもなくてまだ模索しているトコロ、という進化系の一つですね。



Hedgehog Pie - The Green Lady

 1990年頃にマーキー社から発売された「ブリティッシュ・ロック集成」というマニアックな本があってですね、当時から結構これって重宝してそれまでも英国ロックを独自で漁っていたりしたんだけど、知らないのも多くってさ、それで結構欲深くなったんですよ(笑)。特に英国フォーク系ってのはまだまだ未着手の領域だったので、この本で結構目安になったし幅が広がった。その後その手の本もいくつか出てきたんだけど、何冊かは持ってて参考にしたりしてた。ただ、こういう本になっているのを読むととにかくすごいアルバムにしか見えなくてとにかく探しても手に入らないから余計に神々しくなってしまって見つけて買った時にはもうそれだけで満足という状況でして…うん、だから音を聴いて悪いハズがない、っていう先入観なんです。どこかにいいトコロがあって、気づかない自分が悪いんだ、みたいな(笑)。だから今でもわからないのがいっぱいあるんだよな…。多分、好みじゃないんだろうしそんなに傑作じゃないし、ただ珍しいだけというアルバムが多いんだと思う。だから故に少しでも良いところをここぞとばかりにクローズアップして本には書かれているので、余計に気になるという循環なのだな。



1975年にリリースされたHedgehog Pieの「The Green Lady」と言うアルバムなのだが、かれこれ20年くらい探しまくってて、アナログ時代には一度くらいは見かけたことあるしネット時代になってからはオークションやらなんやらで見かけることは結構出てきたんだけどね、やっぱりとんでもなく高いんですよ。なので見送りしてたりして結局聴けなかった。面白いことにCDになったことがないアルバムでさ、これぞ幻のバンドっつうくらいのまでCDになっているこの時代に全くその気配なし。いや、あったかもしれないけどなんでだろ?権利問題なんだろうな。カウンターフィット盤でも出たことないし…、そこまでのものでもないってことだろうが。

 そんなことなんだけどちょいと前にネットで入手しまして…、うん、20年間聴いてみたかったアルバムを初めて耳にすることが出来ました。YouTubeのアップロード音源を聴かずしてアルバム単位で聴きました。いや、感動だよね、こうして音が聴けるってのはさ。残念ながらレコードそのものはまだ入手していなくて単に音だけをもらったんだけど…、それでもまずは良い。まずその感動が嬉しかった。持ってる人は持ってるんだな、って。

 さて、じっくりと聴きましたよ、こいつは。それこそ久々に何回もリピートして聴いててさ、いや~、ファーストアルバム「Hedgehog Pie」の方が先に聴けたし、その印象が素晴らしかったのですごく期待してたもん。男女ボーカルでややプログレッシブな方向性もありつつも基本は素朴なエレクトリックトラッドベースのロックバンド。メロトロンとかフルートとか出てくるし、曲展開が確かに凝ってるのもあって名盤と言われるらしいんだな。音を聴いて、なるほど、確かにタイトル曲「The Green Lady」は様々な要素を詰め込んだ当にプログレッシブなフォークロックという展開で面白い。女性の歌声ってのもあどけなくて良い感じだし、見事。アルバムを聴き始めた最初の方は男の歌声中心だったので「ん?」ってのがあったけど、徐々に味が出てくるアルバムの進み方かも。

 いや、躍動感も湿っぽさもドラマティックな展開も音色も可愛さもレア度も探す価値も見事にある大変美しいアイテム。ぜひこれからもまだ探し続けなければいけないアルバムだ…。CD紙ジャケで出してくれないかねぇ…。



Mandy Morton & Spriguns - Magic Lady

 春から夏にかけての季節の中で聴く音楽ってのは人それぞれ色々と感じ方が違うので好みは出るんだろうけど、自分的には結構英国トラッド系を聴くにはちょうど良い季節なんじゃないか、なんて勝手に思ってる部分があってですね…、そもそも英国トラッドって暗い歌詞…、悲惨な家族の結末とか殺人とか恨みとかそういうのを歌っているのなんだけど、オリジナリティを出してきたロック系のトラッドについてはそうでもないので、ご安心を(笑)。いや、そんなのよりもね、音の暗さはともかくどことなく田園風景を思い起こさせるところからこの季節に…っていう思いなのかもね。まぁ、単純にギラギラと熱いハードなものじゃなくてもスカとかレゲエみたいに涼しいのでなくても、というようなところか。

Magic Lady Time Will Pass


 サンディ・デニーを敬愛していたシンガーは今に至るまで数多くいるんだが、中でも一際目立っていたのがSprigunsというバンドで知られているマンディ・モートン嬢でしょう。Sprigunsそのものも結構なカルトバンドという位置づけになっているのであまり知られてはいないんだろうけど、別に変な音を出していたワケでもないし、聴いてみるとやっぱり楽しめるものです。が、確かに受けないだろうし売れないだろうなぁというのはわかる音なので一生に何百回も聴くかという音ではないかもしれないな。

そんなSprigunsが1978年にリリースした最後の作品…と言うのか名義はMandy Morton & Sprigunsになっている名盤「Magic Lady」。Sandy Dennyが転落死したのを知って悲しんだマンディ・モートン嬢は製作中だったこのアルバムを急遽サンディ・デニーに捧げる作品としてリリース。その思いが現在に至るまでしっかりと伝え切れているところが見事。人の想いってのはこうして伝わっていくのかもしれんな。…と、そんな作品「Magic Lady」なんだけど、こうして紹介しているジャケット写真やSprigunsなんていうバンド名だけで見ているとちょっと不気味感あるよね?うん、自分もそうだけどジャケットが黒魔術の六芒星なワケだからそりゃちょっと引くもん。なんか意味あるのかもしれないけど、そんなに深みはないような気がする。少なくともメッセージとして打ち出しているようなものではないと思うんだけど、どうなんだろ?Sandy Dennyに捧ぐと言う意味でなのか?う~ん、未熟な自分(笑)。

 さて、音の方はどうかと言うと…、よく言われるのがSpriguns of Tolgusというグループ名で出てきた時は純粋に英国トラッドをベースとしたバンドだったけど、Sprigunsになってからは割とプログレッシブな傾向が出てきていた、というもので、本作「Magic Lady」についてはSprigunsの二作を経た後のアルバムなのでどうなっているのか気になるところだったようだが、実際は過去の中で一番ポップなんじゃない?どの曲もコンパクトに纏められていてそれほど民族色も強くないし、暗くもないし、しっとりと湿ったギターの音があったりフィドルがあったりするけど、あとダルシマー…なのかな?よくわからんけど雰囲気はもちろん世界観を醸し出しているね。ハッとするコーラスワークや驚きもあるけど、基本的に歌いやすいポップ指向を持った作品。だからジャケットとこれまでの活動歴とが一気に成熟したような名盤。違和感はない作品だろうし、躍動感すら溢れている見事なアルバム。

 もちろんアナログ時代には見つからなかったし、英国でもレアなアイテムでものすごい値段が付いていたこともある作品で、CD時代になってからもなかなかリリースされなくて、結構聴けなかったアルバムです。今ではどうなんだろ?それでも中古でしか見つからないのかもしれないな。オリジナルのレコードが云々って逸話もいろいろあったんだけど、たまたまネットで調べてたらe-Bayで見つけた時に今はオリジナルの青色盤でも5千円程度みたい。そうか…安くなったなぁ…。



Fairport Convention - Full House

 Jimmy PageにしてもRobert Plantにしても多分ジョンジーも英国のトラッドフォークの世界ってのはかなり好きな部類だったようで、もっともロバート・プラントはどっちかっつうとアメリカのシンガーソングライターのやってるフォーク系も好きだったようだけど、英国人的な部分はしっかりと吸収済みだし、90年代には自らFairport Conventionと一緒にプレイしているし、まぁ、やっぱりルーツでもある訳だ。ジミー・ペイジにしてもそもそもLed Zeppelinをロックバンドにするかフォークバンドにするかという葛藤もあったらしいし、なるほど自らのギターの腕前とプレイの自信はどちらでもイケるというところか。

フル・ハウス+5(紙ジャケット仕様) House Full : Live At The LA Troubadour
Fairport Convention - Full House Full House Fairport Convention - Liege and Lief Liege and Lief

一般的にFairport Conventionと言っても、まぁ知られてはいないだろう…。それでも英国トラッドフォークロックの世界では一番メジャーな部類のバンドでしてね、Led Zeppelinの「Led Zeppelin IV」での「The Battle of Evermore」での女性コーラス部分は丁度Fairport Convention全盛期のSandy Dennyがゲストで歌っているということなのですが、このSandy Dennyって何がスゴイの?ってのがもっと分かるバンドです。アルバム的には初期の数枚と復帰後少々しか参加してないので選ばないとアレなんだが、「Liege & Lief」などは傑作として神々しく輝いているので聴いてみる価値はもちろんあります。

 で、実は今回は「Liege & Lief」の次にリリースされた1970年のアルバムです。…が、ヒネたことにこの「フル・ハウス」にはSandy Dennyは参加してません。すでに脱退後なので女性歌声を期待していた方には残念な作品なんだけどね、いや、そもそもロックとしてはFairport Conventionというバンドの中では最高峰に位置するアルバムですよ。このメンツって一番すごいしライブ「House Full : Live At The LA Troubadour」を聴いてみるとその凄さがヒシヒシと伝わってくるもん。Sandy Dennyも単なるパーツの一部だった、というくらいにバンドが凄い。Led Zeppelinとは全く異なった方向性だけど普通のロックバンドなんて目じゃないくらいのプレイです。

 話をアルバム「フル・ハウス」に戻そう…。えっと…、トラッドフォークバンドではないです。エレクトリック満載で、言い換えると普通に民族色の強いロックバンドで、特徴的にはフィドルが目立っているのともちろんリチャード・トンプソンのなんとも言えない英国的なギターが素晴らしい。そうやって聴いているとデイブ・マタックスのドラムの重さや音ってのもなるほど、これは良いわ、ってことに気づくし、バンドのテンションの高さに驚く。一応バンドの看板でもあったSandy Dennyと音の主役だったアシュレー・ハッチングスが脱退してしまったので残ったメンバーがどこまで何を出来るのか、っていう踏ん張りの精神が見事に才能を開花させているよね。だからある意味一体化したメンバーの決意。それがそのまま聴き手に伝わってくるくらいに見事。

 ハードにグルーブする曲からしっとりと泣かせる曲、コーラスワークを楽しめるパートからフィドルの泣き声を楽しめるシーン、単に踊れるトラッドからの影響下の強いメロディ、何と言っても聴いていてワクワク、ウキウキと英国の緑の中でおどって楽しむ朗らかな姿がイメージできるってもんだ。トラッドってそういうもんでもないんだろうけど、とにかく傑作。リチャード・トンプソンのギターって掴みどころがなくて難しいけど、それがまたバンドの音にぴったりと合っていて見事なんだよな。追求すればするほど深いギターを弾く人。「フル・ハウス」はもう超名盤。ついでにライブの「House Full : Live At The LA Troubadour」も絶対おすすめ♪




Jimmy Page - Death Wish II

 折角のGWの最後なのでわかってはいるけどどこか寂しいというような気持ちをこのアルバムで例えてみよう(笑)。まぁ、なんとも言えない気持ちで、っていうのかね…。Led Zeppelinの主役だったJimmy Pageによるソロアルバム、ってことでそれはそれは相当に話題になった作品でして、それが映画のサントラだろうが何だろうがファンはもう何かを期待しまくっていたんですよ。だからこそ何を言えどもその反発と批判がものすごいものになってしまった感があるんだけど、今冷静に聴き直してみましてね、どうかな、なんて。

ロサンゼルス(サントラ) ロサンゼルス [DVD]

 1982年リリースの期待満点の中で市場に放り出されたJimmy Page名義でのソロアルバム「ロサンゼルス」。ホントはサントラなので、Jimmy Page名義でのソロアルバム、っていうのはちょっとお門違いなところもあるんだけどさ…、やっぱりその期待ってのはしょうがない。本人は至って気楽に作ったような事を言っていたけどさ。レコーディングは1981年の夏ごろと言うから、まぁ、Led Zeppelinの悲劇…、ボンゾの悲劇からわずか半年強での仕事復帰なワケです。まぁ、ドラッグでボロボロだった感じなんだろうけど、よくもまぁここまで仕上げたものだというのが正直なトコロ。映画のサントラってどうしても映画に合わせた雰囲気とか音とか必要なワケだから、自分の閃いた才能で作る、っていうんじゃなくてシーンに必要な曲を作るっていう作業になるから、これはもう普段とはまるで異なる作業を辿るハズなんですよ。多分。そういうのを引き受けるってのは自信がないと出来ないだろうし、だからこそ引き受けたワケでしょう。後にJohn Paul Jonesも「Screaming For Help」という映画のサントラを引き受けてリリースしているけど、真のミュージシャンであるこの二人はそういう挑戦も面白そうと思ったんだろうね。だからソロアルバムとしての音として云々ってのはナンセンスで、映画に合った音を出せているか、映画を見て違和感のない、いや、シーンに情緒を与えてくれる音楽になっているかどうかがこのサントラ盤「ロサンゼルス(サントラ)」の問われるトコロなんです。だから映画を見てないで「ロサンゼルス」のサントラだけを聴いてどうの、ってのはちと難しいワケだな。

 自分的にはですね、チャールズ・ブロンソンって好きな俳優なので結構たくさんの出演作を見てまして…、中でもこのシリーズの最初の作品となった「狼よさらば」は結構好きでさ。だから二作目の「ロサンゼルス」では期待もしていたし、しかも音楽はジミー・ペイジなワケで、そりゃもう楽しみに観ましたさ。結果は…、まぁ、訊かないでくれたまえ。一作目の「狼よさらば」は良かった、と言うに留めておこうじゃないか(笑)。

 えっと…前置きが長くなってしまったんだけど、そういう角度での作品なので映画に必要な音が入っているということです。そこにジミー・ペイジ色がどこまで出ているか?ってのはさ、ちょっと後回し。ただ、やっぱりギターが入っているところなんてのはやっぱりジミー・ペイジらしいリフだな、ってのは散りばめられています。少ないけど。そして音使いの豊富さは流石にスタジオ歴が長いだけあってよくムードを作り上げている。曲っていうのはどういう言い方すれば良いかわからないけど、映画の邪魔にならないっていう意味では上手くできてるし、クリス・ファーロウの歌なんてのはそれなりにインパクトもあるのでサントラ的には良い出来栄えでしょ。面白いのはここでの参加メンバーでさ。クリス・ファーロウは後のソロアルバム「アウトライダー」でメインボーカルを担っているし、鍵盤のゴードン・エドワーズはPretty Thingsの人で、もう一人のピアニストのデイヴ・ローソンはもちろんGreensladeのあの人♪ へぇ~、って驚いた。そうなんだ…、と。面白いね、やっぱり英国の人脈ってのはさ。それと一番納得できて面白くて深いなぁ~ってのがドラムのデイヴ・マタックス。そう、Fairport Conventionのドラマーで、Led Zeppelinの最初期に出会ったらしくて、もうボンゾと同じようなフィーリングで叩くドラマーなので痛く気に入っていたそうな。自分でもFairport Conventionを聴くようになってからはデイヴ・マタックスのドラムの凄さに結構惹かれててさ、やっぱボンゾ的なトコロがあったからかもしれない。だからFairport Convensionも面白くなってきたしね。

 そんな映画「ロサンゼルス」のサントラとして仕上げられているアルバムなんだけど、今じゃ超レアアイテム扱い?久々に聴いたけど、やっぱり通してアルバムだけを聴くのは辛いね(笑)。数曲は「ハッ」とするのがあるけどやっぱサントラだから普通には聴けないもん。何回も聴けない作品ですねぇ。



Robert Plant - The Principle of Moments

 ツェッペリンメンバー関連のソロアルバムって結構聴いたけどどれもなぁ…って印象が強かった。もっともジョンジーとか出る前だからジミー・ペイジとロバート・プラントくらいなモンだが、殊にロバート・プラントのソロってのがねぇ…、結構苦手でした。Led Zeppelinであれだけ歌って叫んでいた人がどうしてなぜにこんなにアダルトでおしゃれな音をバックにソフトに歌うんだろう?って。自分も若かったからアダルトなロバート・プラントなんて理解してなかったっつうのはあるけど。まぁ、それからもちろん何度もソロには挑戦して聴くんだけどね。やっぱり好みではないな…。

Principle of Moments Pictures at Eleven
Robert Plant - The Principle of Moments (Remastered) The Principle of Moments (Remastered) Robert Plant - Now and Zen (Remastered) Now and Zen (Remastered)

 1983年リリースのセカンドソロアルバム「Principle of Moments」。前作はコージー・パウエルとの合体で話題になったが、今度はフィル・コリンズとの合体で話題になった…と言うかしていたらしい。まぁ、この頃のフィル・コリンズって言ったらどんな仕事でもこなしてソロアルバムは売りまくってサントラだろうがセッションだろうが何だろうがやっていてひたすら王道ロック路線に近寄って来てもいた。クラプトンとかさ。まさかプログレ畑のジェネシスからロバート・プラントとかエリック・クラプトンとか一緒にやるなんてのは出てこなかったから、遥かにミュージシャンだったんだろう。

 ところが自分的にはフィル・コリンズってのは理由はいっぱいあるんだろうけどどうにも受け付けない人なんだな…。多分、どう考えてもルックスでダメなんだが(笑)、それで凄いドラマーとかミュージシャンと言われてもどうも…ね。いや、偏見ですが…。そんな偏見を抜きにしてこのロバート・プラントのセカンドソロアルバム「Principle of Moments」です。うん、うん、うん…、う~ん(笑)。確かにですね…、新たな領域に進出しているしソフトでアダルトで透明感のある美しいポップスをやってくれています。英国的とも言えるしアメリカ狙いとも言える音で、その音の処理がどうにも時代を物語るサウンドなので余計に古臭さを出してくれるのですが、正直言って今の時点で聴く価値があるのか、と言われればそりゃあんた、ほとんどないですよ、と答えたくなるくらい軽い。聴かなくても害はないし、聴いても残らない。そんなアダルトなサウンドなので今でも自分では消化できていない音楽です。

 綺麗だよ。綺麗だしホントにムードも出ているのでハマれる人は凄くハマれるのかもしれない。実際に「In The Mood」とか「Big Log」とか人気のある曲もあるしね。あ、一応書いておくけど、散々聴いたけど「自分にはダメ」っていう意味です(笑)。ただこのアルバムのツアーでも来日公演を行っているから当時見た人とかは思い入れあるだろうなぁ。生プラントのまだ全盛期ちょい過ぎくらいだもんね。しかしロバート・プラントほど年相応に枯れていく人もロックシーンには多くない。今時みな最後のあがきで輝いていたりするじゃない?枯れていくぞ~ってのはアメリカには多いけど英国にはあまりいないもん。多分ず~っと進化していき続くける人なんだろう。どこかでノスタルジックに過去の栄光をもう一度、と思わないのもロバート・プラントらしい。Led Zeppelinの再結成に一人で乗らないらしいしね。Page & Plantは新しいチャレンジもあったからよかったんだろうが。

 はて、決して文句を言っているアルバムなのではない。作品的にはさすがに一流プロダクションとミュージシャンが集まって作っているんだからクォリティは高いし、聴きやすいです。ただ、どんだけデカい音で聴いてもロックにはならない。それが寂しいだけなんです…。でも結局「In The Mood」は今のアリソン・クラウスとの枯れたライブでも歌われているってのが面白いよな…。




John Paul Jones - Zooma

 さらにさらに時代を超越したLed Zeppelinの息吹を伝えていこう…って誰もそんなこと期待してないし考えてもいないのだが、ひらめきひらめきで時代を超越すること30年分、Led Zeppelinでは陰の立役者でもあった寡黙な男、ジョン・ポール・ジョーンズの登場だ。もちろんジョン・ポール・ジョーンズの来歴などは知られているのでその辺はともかく、あまりレビューも見かけることのない作品、それでも実はとんでもない音世界というのがジョン・ポール・ジョーンズの面白さ。最近ではThem Crooked Vulturesで話題を振りまいて夏には来日公演も期待されているけど、その前にコイツです。

Zooma The Thunderthief
John Paul Jones - Bass Heroes Bass Heroes Them Crooked Vultures - Them Crooked Vultures Them Crooked Vultures

 1999年にリリースされた実質上のファーストソロアルバムであろう「Zooma」。何でまたLed Zeppelin解散から19年も経ってからソロアルバムなんじゃ?というのもあったんだけどね。サントラの「「スクリーム・フォー・ヘルプ」オリジナル・サウンドトラック」とかディアマンダ・ギャラスとのジョイントアルバム「The Sporting Life」で顔を見せたことはあったけどここまで自己主張するソロアルバムってのは…、やっぱPage & Plantに対する嫉妬と言うのか、できる加減の主張なのかな。本人はライブやりたかったから、とサラリと言ってのけているけど。

 それでこの「Zooma」には誰もが驚いたと思う。ジョン・ポール・ジョーンズのソロアルバムって一体どんな音が出てくるんだ?って思ってたし、サントラとか人のプロデューサーとかアレンジなんてのなら確かに面白いのやってくるだろうってのは想像に難くないんだけど、ソロアルバムってさ、歌ってるのか?とか…。じゃあどういうのだ?みたいな期待感。そんで普通はそれで大概裏切られることが多い。ヘンなボーカリストにポップなのを歌わせるとかさ。なので期待半分期待しないのも半分って感じでもちろんアルバムリリース時に入手です。

 ぶっ飛び。こんな音出すのか?アリかい、これ?

 ってなのが最初の感想。とにかく玄人過ぎて驚いた。当たり前なんだけどそんな風にして音を出してくるとは思わなかった。何とも硬質な90年代クリムゾン的な音世界で、ロバート・フリップが自身で奏でていた音の世界感をジョン・ポール・ジョーンズはベースを中心にして紡ぎだしているという感じ。しかもジョン・ポール・ジョーンズってアレンジャーとしても鍵盤奏者としても長けているので、アルバム全体感の統制具合は見事。引き立たせているギターにはクリムゾン陣営からのトレイ・ガンってのもこれまた面白い。そしてジョン・ポール・ジョーンズのトリプルネックギター=通称キングキドラも登場しているようで、マンドリンの音色も目立って出てくるところはLed Zeppelinの「Going To California」を彷彿させる音色だ。ジョン・ポール・ジョーンズが弾いているのかどうかしらないけど、こういう音っていいね。全く職人技な曲ばかりで素人のリスナーは正直言ってなかなか楽しみにくいんじゃないかな。ジャズとかフュージョンとか、まぁ、最近はそういう区分けもないからジェフ・ベックあたりを好む人にはまず間違いなく受け入れられる音でしょ。90年代クリムゾンの世界は「Zooma」の中ではごく一部に留まっていて、結局はジョン・ポール・ジョーンズという人の玄人的エッセンスの詰まった楽曲集なのだから。

 喜ばしいのは多分「Bass'N' Drum」みたいにこんなにベースで自己主張してみました、っていう曲もしっかり入っているところだ。続けてプレイされる「B.Fingers」って曲がモロにヘヴィなクリムゾン的エッセンスを含み入れたようなベースが唸りまくる曲ってのもロックで良い。無茶苦茶重いアルバムだけど深いし何度聴いても味の出てくる楽しみな作品でね。リリース当時も結構聴きまくったけど、久々に今回聴いていたらまたまた3回くらい聴いてしまった(笑)。ジョン・ポール・ジョーンズってやっぱり凄いわ。どんな人なのだろ?とかどういう風にLed Zeppelinで貢献していたんだろ?って思う人は聴いてみるとわかります。もしかしたらLed Zeppelinの一番重い音の部分はジョン・ポール・ジョーンズに依るものだ、ってことを初めて認識するかもしれません♪



The Yardbirds - Live Yardbirds featuring Jimmy Page

 やっぱりZeppelin関係ってのは聴いていると燃えてくるね(笑)。Jimmy Page & Robert Plantだって悪くないが、どこか消化不良でそのままいくつかライブのCDとか聴いててさ、そしたらなんかもっと熱いの聴きたくなってしまって、さらに時代を超越してThe Yardbirds時代まで行き着いてしまってね…。しかもThe Yardbirdsって普通のアルバムはもう結構ブログでも書いてしまっているので、アララ…と思って、まぁ、スタジオテイクならそれほど燃えないからやっぱライブだよな、などと言う自分のこじつけで選びました♪

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Yardbirds - The Roots of Led Zeppelin The Roots of Led Zeppelin The Yardbirds - The Ultimate Collection, Vol. 1 The Ultimate Collection

 「Live Yardbirds featuring Jimmy Page」というThe Yardbirdsにジミー・ペイジが在籍していた最終局面でのライブ盤…、っつうかもうLed Zeppelinなんだよな、やってることはさ。細かくはあちこち調べれば出ていると思うんだけど、簡単に言えばThe Yardbirdsもメンバーがコロコロ変わってバンドも方向性に迷ってボロボロになってきた所にジミー・ペイジが実験的にやってみたかったことを試していたのが最後のメンバー。ボーカルのキース・レルフなんてもう全然乗り気じゃなくてさ。それでもバンドを継続していくのでひたすらジミー・ペイジのプランに従って動いていたという状態。なので既に後のLed Zeppelinで試したいと思っていた構想がひたすらと詰め込まれている傑作。

 ところがこのライブアルバムが記録されたのは1968年3月30日のニューヨークでして、音質も結構悲惨なものなのでお蔵入りのハズだったのがLed Zeppelinが売れた後に発掘ものとしてリリースされたことがある。もちろんジミー・ペイジは即回収指示を出して自らも支援して市場から回収して公式にはそれ以降リリースされていないはずなのだが、もちろん蛇の道は蛇と言うものでハーフオフィシャルなどで何度もリリースされているし、今やアメリカのアマゾンでも買える(笑)。しかもサウンドチェックの音源まで入っているじゃないか…、ってこれいいの(笑)?

 ってな由来はともかくですね、どこがあのThe Yardbirdsなんだ?って思うくらいにヘヴィなインプロがクローズアップされたまさに時代を先取りしていたジミー・ペイジの考える新たなロックバンド構想をそのまま体現したライブでさ、凄いんだよ。曲なんて単なるモチーフにしかなっていないっていう感じでさ、そもそも「I'm Confused」なんてタイトルで後の「幻惑されて」が入っている訳でして、それはもうジミー・ペイジのギターが炸裂しまくっているというとんでもないサウンド。コレさ、テレキャスで弾いているんだよね?凄いファズがかかっていてジミヘンばりにエグいサウンド。正直言って他のメンバーなんて単に音を何となく合わせて付けているだけ、っていうに等しいくらいジミー・ペイジの独壇場。恐るべし若気の至りとでも言うか…。既発曲だってエッセンスが全然異なるもんだからむちゃくちゃヘヴィになっててさ、最初の「Train Kept A Rollin'」のイントロからしてもう驚くほどヘヴィ。お馴染みの「You're Better Man Than I」だってちょっとメロディアスなハードロックっていうくらいに変化しているしさ。そういえばジャニス・ジョプリンが歌っていた「My Baby」なんてのも出てくるという始末の悪さ。それも凄くヘヴィでロック。唐突に途切れて始められるこんなにエグいギターの音って出てくるのか?ってくらいの音での「Over Under Sideways Down」もジミー・ペイジ弾きまくりでむちゃくちゃ白熱しているのがわかる。こんなの公式ライブ盤で聴けることはないよ、うん、それくらいにエグいし生々しい。多分メンバーも相当ハジけたライブが出来て面白かったんじゃないだろうか?「Drinkin' Muddy Water」なんかだとキース・レルフのハープやベースなんかも相当グイグイ来ているしね。そんなの飛び越えたジミー・ペイジが凄いけど。ヒット曲の「Shapes of Things」ですらアップテンポなヘヴィブルースナンバーとも言わんばかりの迫力にしあがっているし…、っつうかこの音世界ってLed Zeppelinだよ完全に(笑)。

 まぁ、そんなことでですね、Epicから一度だけまともに市場に出回ったレコードも昔から散々探して手に入れまして聴いたらぶっ飛ぶような音質で驚いたのと、それにも増してぶっ飛ぶ演奏ってのもあって結構聴き倒したアルバムだったりします。凄ぇ~って思いながら聴いていて、それ以降の普通のバンドのライブ盤って全然つまらなく聴こえてしまっていたのは多分そのエグい音質のせいが大きい(笑)。ブートレッグじゃないけどブートレッグ初体験みたいなもんだな。ジミー・ペイジが回収したのもわかるし、リリースしたEpicが売りたかったのもわかるというアルバム。今ではキャリアの原点みたいな言い方をされているからそんなに目くじら立てるようなレコードじゃないと思うけどね。最初期のLed Zeppelinはこの音に輪をかけてプラントが絶叫し、ボンゾが暴れまくり、ジョンジーが天才肌の職人をプレイするんだからとんでもない(笑)。どこかで見かけたら絶対に聴いておいてほしいアルバムです♪

 ちなみにちょっと前にこんなDVD「Beat Beat Beat [DVD] [Import]」もリリースされていてジミー・ペイジ時代のThe Yardbirdsのライブ映像がまとめて見れるというお得なもの。良いねぇ~、どんどんリリースしてください。



Jimmy Page & Robert Plant - Walking Into Clarksdale

 今から思えばもう15年以上も前の出来事となってしまったPage & Plantのプロジェクトだけど、そうだな、確かに幻の数年間だったのかもしれないな。1994年末頃からの活動で1998年には終えていたからさ。ただ、喧嘩別れでも何でもなくって単にやってみたいことを二人でやってみた、っていうだけでオリジナルアルバムまでリリースしたのが奇跡だとも言える。最初のMTVのオファーによるアンプラグドものだけで終わる可能性が十分にあったのにそこでも4曲のオリジナル作品をいれて実験。今のPageとPlantならこういう作品を作るな、というようなものを入れてきたけど、それはもう全然期待を超えるものでした。もっともロックファンからしたら何も言えない領域の作品だったけど。そして日本公演を含むワールドツアーを終えてしばらくすると何とフルレンスのアルバムを作っているというではないか。驚いたねぇ、そのニュースを聞いた時はさ。そんな期待に応えてリリースされたのが待望のセカンドアルバム。フルオリジナルの作品です。

Walking Into Clarksdale No Quarter: Jimmy Page & Robert Plant Unledded
Jimmy Page & Robert Plant - No Quarter No Quater

 1998年初頭のリリースでして、もしかしたら最初の邂逅の時に出来上がった曲の延長だったら困るな、と思いつつもやっぱり期待して発売日に買いに行ったんだよな、確か。それで早速CDプレーヤーに入れてひたすら多分十数回立て続けに聴いてたもん。感想はと言えば、もっとハードなものを期待している自分がいた、ってことくらいか。それでも今のPageとPlantが作った音なんだから普通とは違う落とし穴があるに違いないって思って聴いてたかな。時間ってのは正直なもので、それから12年経過した現在、このPage & Plantの「Walking Into Clarksdale」を購入時に聴いたのを除くと果たして何回聴いたことか?多分答えは数回もないのでは?ツアーを始めました、ライブの音や映像が出てきました、っていうところで馴染みの無いクレジットを見て、何だっけ?あぁ、「Walking Into Clarksdale」に入ってるヤツだ。どんなんだっけ?と聴いたくらいかもしれない。いいのかそれで?と思いながらもやっぱりねぇ…(笑)。

 いやいや、そんなことで久々のPage & Plantの「Walking Into Clarksdale」です。簡単に言えばハートが鷲掴みにされるようなハードなリフやグイグイくるものはあまり無いってことで、それはJimmy PageがどうとかRobert Plantがどうというものでもなくってさ、バンド形式でやってもやっぱグルーブ感が違うからってことかもしれない。二人だけならもっと違う音楽性に行ってただろうけど、そこはプロなので一応普通のリスナーが聴ける範疇に絞ったのかな、と邪心を働かせてみる。「Shining In The Light」は挨拶代わりにはちょうど良い馴染みやすくすんなりと入って行ける曲で、可もなく不可もなくと言った感じだけどフックが弱い。音の彩り方はさすがにジミー・ペイジなのだけどね。「When The World Was Young」はどこか「No Quater」的なフェイザーで幻想的に彩った静かなリフで構成された曲だけど途中からの躍動感溢れる展開が結構心地良い感じ。「Upon A Golden Horse」でもこれと言った曲展開ではなくってどこか流れていってしまいそうだったのだけど、オーケストラを大胆に混ぜることで「ハッ」とする表現に成功しているね。じっくり聴くもん。ともかくこの「Walking Into Clarksdale」ではジミー・ペイジがアルペジオとか多くて、コードをガチッと弾くというのが少ないから音が分散しているんだよね。そして「Blue Train」は多分プラントの趣味かな、懐古的な雰囲気がどっぷりと漂うメロウな始まりで途中からはいつもの通りのバンドでの音になるんだけど、ちょっと彩りに欠けるというのか、ペイジ先生の凝り方は凄いんですがねぇ…。打って変わって「Please Read The Letter」。最初のギターリフにおののきながら期待をするんだけど、なぜかアメリカンなコーラスワークになってしまってガツンと来ない。この辺になると、もう「Walking Into Clarksdale」というアルバムはガツンと言う作品ではなくってメロウで流れるような音世界で攻め立ててくるものなのだろうと思い何回も聴くことになるのだった。「Most High」はシングルにもなっていたので知ってたからまだ救いがあったが、中近東の雰囲気を持った曲で、前作「Unledded」からの延長線上とも言える作品である意味非常にPage & Plantらしい曲だね。このくらいの深みが他の曲でもあればなぁ。後半の妙な盛り上がりとか雰囲気の変わり方ってのが凄いじゃない?

 アルバムジャケットは誰の写真とか全然調べてないから知らないけど、多分PageとPlantってのをイメージしたものなんだと思う。意味はともかくアートワークとしては結構優れものかなという感じ。

 「Heart In Your Hand」もこれまたプラントの趣味だろうなぁ…、静かでメロウなままひたすら進んでいく作品で、ジミー・ペイジの堪え性が大したものだと思う。ひたすら垂れ流して続けて行くんだもんな。その反動かのようにアルバムタイトル曲「Walking Into Clarksdale」では確かにアルバム中で最もツェッペリンっぽい作風を匂わせるもので、好ましい曲。プラントも歌えるじゃないか、これくらいならさ、と言いたくなるよね。ボンゾのフォラムだったらなぁ、と思わせるような部分もあるしさ。リフパターンは基本「How Many MOre Times」ですがね(笑)。後半の盛り上がりも含めて感動を味わえる数少ない曲。まだまだ続きます「Burning Up」…、タイトル通り期待しちゃうんだけどね、まぁ、ペイジ先生の曲でリフもドラムもちょっと凝ってて面白みはあるんだけどね、ちょっと一辺倒かな…。最後の方ではパターンが変わって面白くはさせているんだけど、ちょっと陳腐な感じもする。まぁ、贅沢言ってはいけない。「When I Was A Child」ではまたフェイザー的な音でシーンを誤摩化しながら…っつうか「When The World…」と凄く似たようなだな、これ。歌め炉がちょっとはっきりしているくらいなんじゃないか?いかんですよ、そういう使い回しは…。「House Of Love」か…、これまたチープなタイトルだな(笑)。そして音の方もだんだん辛くなってきました(笑)が、プラントがこういう歌を歌いたいっていうのかね、ジミー・ペイジのギタリストとしての本領を発揮することのないまま、プロデュースやコンポーザーの能力は発揮しているのかもしれないけど、かなり大人しいものになってしまっている。ちょっとだけ「Wanton Song」を思い起こさせるようなドラムパターンが頼もしい「Sons of Freedom」が終盤のダレてしまったリスナーを助けてくれる起爆剤かもしれないんだけど、ちょっと出てくるの遅いよ。気を取り直して聴いてみるとこの曲は実にツェッペリン的で面白い含みはいっぱい持っている。ただ、ギターの音が少々ショボ目なのでガツンとこないのかな?ま、でもバンドとしてがんばってる感じだからいいんじゃないかな、と思いたい。ただ、ちょっと無理が入ってるのかな…、難しい。最後の「Whiskey in the Glass」も結構実験的なアタックとギタープレイで遊んでいるというのか、この期に及んでもまだ次なる模索をしているように聴こえる曲だ。プラントにしてもこれまでの歌に囚われないアプローチをしているように聴こえるしね。

 たださ、全体的には凄く静かで大人しい音で、流れていってしまうアルバム。この二人が「Walking Into Clarksdale」アルバムツアーを行って一旦終了したのは非常に納得できる結末。しかもライブでツェッペリンの曲をガンガンやってたら新曲の面白みのなさに気づいてしまうしねぇ。難しいところだったんだな、と今思った。そしてこの「Walking Into Clarksdale」以降二人の新曲は聴くことが全くないし、多分これからもないだろうね。でも良いのだ。こうして改めて聴いてみて思うのは普通では出来ないことに挑戦している姿であったのは事実だし、期待が大きすぎただけということにも気づいたし、うん、無理矢理納得させています(笑)。



Paris - Paris

 Led Zeppelinフォロワーと呼ぶにはあまりにも個性的すぎたのかもしれないし、また参加メンバーの知名度がそこそこあったが故に「そうです」と認めて良いのかどうか、はたまた来歴を見ていると似たような音世界の創造も不思議ではないという気もするので一概に批判されることもなく、良い意味で英国的な評価をされたバンドなのかもしれない。それはセンスが良かったからかもしれないし、Led Zeppelin現役中のバンドだったからかもしれない。

Paris Big Towne, 2061


 1975年にリリースされたParisというバンドの「Paris」。有名なところではFleetwood Macに在籍していた中心メンバーでもあったアメリカ人のBob Welchが結成したバンドでして、Jethro TullのベーシストやNazzのドラムを迎えている。どこでどうしてこういう音になったのか、アルバム「Paris」の冒頭からしてLed Zeppelin的なリフと楽曲の構成の仕方で面白い。エフェクトをたっぷりとカマしているので元々の歌声とかギターの音とかがどういうのかがよくわからなくなっていてスペイシーな感じにしている。それがまたどこか幻惑とさせる音で狙っているのかもしれないけど、かなりセンス良い。冷静に聴くと「Black Book」なんて「Black Dog」と同様だしさ、笑えるんだけどね(笑)。でもそういうのを聴いても結構楽しめる英米混合バンド。しかもバンド名が「Paris」なんてね。

 はて、当時はそれなりに売れたようだし、以降もBob Welchはそれなりの成功を収めているワケだからもちろんLed Zeppelin一辺倒なバンドではないです。普通にソウルフルなブルースが出て来たりチープなリフのポップ調な曲が出て来たりとアルバム「Paris」の冒頭2曲で驚かせてくれるようなイメージばかりではないところが狙いか。でもやっぱ全編にLed Zeppelin的なフレーズが垣間みれるのは面白い。これくらいが冗談っぽくて良いんだよな。

 後にリリースされたセカンドアルバム「Big Towne, 2061」ではメンバーも入れ替えて、音の方もがらりと変わったものになっているので果たしてどこに進みたかったのか分からないバンドになってしまっているが、少なくともこのファーストアルバム「Paris」でのインパクトと期待感は見事なものです。



The Cult - Sonic Temple

 英国からは不思議なことにツェッペリンのクローンというのはほとんど出て来たことがない。もっともどんなバンドのクローンというようなものも英国ではあまり出てこないのだが、それはひとえに真面目な気質の国民だからなのか、アーティスティックなミュージシャン気質な人が多いからなのか、だからこそ英国ロックはオリジナリティの高い独特のサウンドを生み出すことができるのだろう。だからツェッペリンみたいな、という言い方をされるのは結構光栄だったり、もしくはあまり意識してなかったりするのかもしれない。

Sonic Temple Electric
The Cult - Sonic TempleSonic Temple The Cult - Electric Electric

 The Cultと言うバンドがあって、1980年代後半には割と世界を制するくらいに人気を博したバンドだ。英国出身のバンドなのだが、Guns'n Roseを前座に器用したり、こないだフジロックで再結成で来たんじゃなかったっけ?そうだよな、確か。ま、それはともかく、売れまくっていた頃はどこかハードロックなバンドだったんだけどさ、当時ハードロック好きだった自分がThe Cultはカスるくらいしか通ってない。なんでって言うと、その前のNew Waveバンドの頃から名前を知っていたからさ、そういうサイケデリックなNew Wave的バンドとしか思ってなくって、前の作品「Love」なんて聴いても全然面白いと思ってなかったし、それはその後の傑作と言われる「Electric」もさらりとしか聴けなかったのだ。

 そこへ「Sonic Temple」というメジャー路線のハードロックアルバムだ。ツェッペリン的、と言われるキャッチーフレーズも目について、なんでNew WaveバンドがZepなんだ?というよくわからないキャッチーコピーもあってそもそも相手にしてなかった。だからちゃんと語るには情報が圧倒的に足りないんだけど、とりあえず音だけはあるんで聴いてみるのだが、こんなにハードロックなバンドだったのかい?と今更ながら不思議です。やっぱりThe Cultって暗いNew Waveだろ?って印象なんだな(笑)。人間成長しないものだ…。

 先入観を消して聴いてみよう。なんせ全米何位か知らないが、それくらいに売れたアルバムなんだから面白いのだろう、と。確かに王道の音を出しているし余裕と風格を感じさせる音作り。全くメジャーなアルバムですよ「Sonic Temple」は。売れたのが不思議じゃないくらい。そしてツェッペリン的と言われるのは多分「Soul Asylum」という曲なのだろう。英国のバンドではありがちなんだけど、「Kashmir」的な雰囲気を持つから…、それがツェッペリン的と言われてしまうのもちょっと悲しいんだけどねぇ。ただ、The Cultがそういう曲をも出来てしまうというのはバンドの深みを出しているってことだし、違和感もないのでやっぱり良いバンドのようだ。

 それにしてもThe Cultってどこを目指していたバンドなんだろ?イマイチよくわからないなぁ…。確かギターを弾いていた人がPage & Plantの最初期にギタリストで参加していたのでThe Cultのギターか…、ツェッペリン好きなのかな、なんて思ったしさ。それにしてもドラマーはGuns'N Rosesに参加していたワケでしょ?う~ん、New Waveバンドっていう自分の印象が間違っていたんだろう、きっと…。



Fastway - Fastway

 昔何かの雑誌でブリティッシュバンド特集みたいなのがあって、もちろんその頃から英国好きなんだろうという自覚はあったので気にして読んでたんですな。もちろん当時は知らないバンドばかり載っていて、気になって気になって、頭の中にはその辺のジャケットとかが溜め込まれていくワケ。どこかで見かけたら買えるようにさ。その中に結構印象的なジャケットっていくつもあったんだけど、説明文と気になるジャケットが合致するってのは多くなかったんじゃなかったかな。でも、このFastwayってのは覚えやすかった。ツェッペリンフォロワーでジャケットがチェッカーズフラグだったからさ。

Fastway Fastway / All Fired Up


 1983年リリースのデビュー作品「Fastway」だが、メンツはご存知のように元モーターヘッドのエディ・クラークと元UFOのピート・ウェイという布陣。ところがアルバムをリリースしてみて話題になったのは何とボーカルとして初めてメジャーに出て来たデイヴ・キングという無名の歌手の声。何と言ってもロバート・プラントばりのハイトーンを駆使した典型的なロックボーカリストの歌声。まぁ、聴いているとAC/DC的な気もするのでツェッペリンクローンというワケでもないんだけど当時はかなりフォロワーとして話題になった。

 音的な所ではそれほど目立つものでもなくってどっちかっつうと70年代英国ロックの雰囲気をそのままダイスている懐古的なバンドで、UFOでの成功はどこへやら、ピート・ウェイも特に目立つものでもなくって新人ボーカリストにおいしいところを全て持っていかれたという所か。多分ハマると心地良い音世界なんだろうなぁと、後の楽しみに取っておいたりする(笑)。ただもったいないのは何の特徴もないハードロックになっちゃってるんだな。レースの時のバックに流してね、っつうのもコンセプトだったんだろうけど、ま、確かに疾走感のある曲はそれで良いけどさ、そればかりじゃないからよろしくない。ちょっと英国的に湿っているのももちろんあるからさ。

 いや、ここの所なんだかんだとアメリカのバンドばかり聴いていたからちょっと英国的なの聴くとやっぱ違うね。どこか落ち着くっつうかさ、全然違うわ。まだ戻らないでもうちょっと異国修行していかなければ(笑)。



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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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