Kingdom Come - Kingdom Come

 今年は妙な天候が続いていたので春らしい~ってのをあまり実感することもなくいつの間にかゴールデンウィークじゃないですか…とふと気づいた。アメリカンなファンキーの流れで垂れ流してきたけどやっぱりGWってことで多分ここを訪れる人もちょっとは減るのかな?なんて思いながら、恒例の長期連休時に限り登場してくるビッグバンド達っていうのにしようかと思ったんだが、それよりも妙案が浮かんでしまって是非実践したいと思ったので、そっちに進みます(笑)。いやね、Living Colorって黒いLed Zeppelinって言われたってのを書いてたからさ、後で読み直したらそうか…、そういえばZep Cloneっていくつかあったな、と。Gary Mooreが「After The War」で歌ってるけど、そんなのも含めて何となく記憶にあるのだけでも連休終わるか?などと思ってしまったりね。

Kingdom Come In Your Face
Kingdom Come - Kingdom Come Kingdom Come Kingdom Come - In Your Face In Your Face

 1988年、ツェッペリンクローンバンドとして史上最悪に叩かれまくったKingdom Come。そんなに叩かなくてもいいじゃないかっつうくらいに叩かれまくったなKingdom Comeって。終いにボーカルのレニー・ウルフはツェッペリンなんて聴いたことない、って言い放つくらいうんざりしていたみたいで、大変ご愁傷様ですとしか言えないのだが、おそらくツェッペリンをリアルタイムで通っていなくてKingdom Comeを聴いたっていう人だったら結構気に入ったっていうファンもいるんじゃないだろうか?

 …って言うくらいにツェッペリンに似ているってことで、いや、当時売れた「Get It On」とか何とな~くしか記憶になくって、それ以来聴いてないからどんなのだっけ?なんて覚えてなくてさ。多分どこかに埋もれているだろうってことで探し出してきました。もちろん最初のアルバム「Kingdom Come」なんですがね…、もう20年以上ぶりに聴いたワケですよ。そしたらさ、完全にツェッペリンで、もう笑い転げてしまうくらいによく出来てる。ここまで上手くフォローできるのかっつうくらいによく練られているし似せている。これはもう狙っているとしか言えないっつうか、好きなんだろうなぁ…、っていうコメディにも通じるくらいにパクりでしょうか。それでもこんだけ作れるのは才能なんじゃないか?だってさぁ、プラント特有の「P,p,p,p,push!」とか平気で出てくるし…ね。

 …と書いてみたがやっぱり笑える以外の何者でもない(笑)。全曲そんな感じなんだからさ、別にそういうバンドですってやれば良かったのにね、途中でもがいてしまったからイカンのでしょう。もしくはホントに詐欺まがいのところに気づいてしまったか…。いやそれでも大したものだと思います。Kingdom Come、一度は聴いてみてほしいこの見事なパクリ具合。Gary Mooreにバカにされるのはミュージシャンとして、アーティストとしてはしょうがないだろうな(笑)。



Living Colour - Vivid

 黒いレッド・ツェッペリンの異名を取ることとなったLiving Colourこそがブラックロックの代表かもね。当時からその存在は異色で目立ったけどやっぱりルックスであまり良い印象を持たなかったのが最初のイメージかな…。それ以来ちゃんと聞いていなかったのでこうしてブログでシリーズを書き進めることで再度聴き直すってのは割と面白くてよろしい。当時の印象とはまるで異なるイメージで聴けるからね。

Vivid Time's Up

 もちろんLiving Color最初のアルバム1988年リリースの「Vivid」です。以降のアルバムはあまりよく知らないので多分これくらいしか今のところは書けない。次作の「Time's Up」ではクリムゾンっぽさを追求した…なんてことも言われているのでちょっと興味が湧いたんだけど、まぁ、今度の機会にでも聴いてみよう。そんなワケでまずは「Vivid」ですが、最初っからシングルヒットした「Cult of Personality」でして、何とまぁツェッペリンっぽい曲構成を持った曲なんだろうかと感動してしまった(笑)。黒人どうの、って言うよりもこういうツェッペリン的な楽曲構成センスをきちんとパクれる才能ってのが凄いと思う。アルバム中の他の曲にしても全編にそういう作風が流れていて、多分ヴァーノン・リードの中にはそういうロックが染み付いているんだろう。だから故にミック・ジャガーに見初められたのだろうし、音楽的才能も相当のものだろうしね。

 そもそも黒人バンドでここまで器用にハードロックを打ち出したバンドって初めてだし、社会的抑制とかレコード会社からの圧力にしても色々と常識を打ち破るべきことがあっただろうし相当大変だったと予想される。それが逆に主張となってLiving Colourというバンドに一本の筋を植え付けていたのかな。バンドは割と順当にアルバムをリリースしていて、かなりのセールスも記録していたみたいだけどありがちなことに方向性を見失ったのか1995年位一旦解散しているとか。そこまで知らなかったけど、今は再結成しているみたい。

 Living Colourって当時も思ったし今久々に聴いても思うんだが、多分軽いんだよね。音が。巧いし非の打ち所もないんだけど軽いってのがちょっとアカン。これはもう黒人だから音がジャストに入ってくるからだと思うんだが、その辺の微妙なところがね。もしかしたらミックスとかサウンドメイキングの部分かもしれないんだけどさ。80年代後半の音だから重い音なんて出してくれなかったのかもしれんが。そこへ行くと同時期のGuns'n Rosesはアレだからな…。しかし巧いバンドだ…。



Hardware - Third Eye Open

 ついでにブラック・ロックにおけるナイスなセッションバンドも書いておこう。まぁ、Stevie Salasはブラック・ロックっつうにはちょっと違うんだけどまぁ、似たようなものってことで(笑)。いや、Steview Salasって最初からP-Funkの偉人たちと知り合いだったので、おかしくもないんだけどそこにさらに夢のようなメンツが加わったセッションアルバムがコイツです。

Third Eye Open ザ・ソウルブラスターズ・オブ・ザ・ユニヴァース

 1992年リリースのSteview SalasとBooty CollinsとBuddy Milesと言う強者三人組。もっともここで一番知名度がないのはStevie Salasなんだろうけど、なぜか滅茶苦茶主役でして当初出た日本盤では確か「Stevie Salas Third Eye: Hard Ware」というアルバムタイトルだったと思ったんだけど、今アマゾン見てたらどうやらバンド名が「Hardware」で、アルバムタイトルが「Third Eye Open」だったらしい。ジャケットも違うしさ…。権利関係とかなんとかそんな感じなんだろうけど、まぁ、メンツがメンツなので大してバンド名に拘ってないだろうし、今となってはどっちでも良いことなのだろうとは思うが(笑)。

 昔、リリースされた時にも聴いてたんだけどピンと来なくてさ、ほったらかしだったんだよね。まだ何となくそのメンツの凄さってのも実感してなかったし。だから久々に聴いてみる気になったんだけど、やっぱり凄いじゃないか(笑)。何なんだ、このグルーブ感は?と思うくらいにBooty Collinsの存在感が圧倒的でさ、Buddy Milesのドラムも結構重いから割と辛い感じはあるんだが、そこにSteview Salasのやや軽めにファンキーなハードなギターが入ってくるというもので、Funkadelicのエディ・ヘイゼルとはやはり全然異なるアプローチのギターがBootyには面白かったんだろうな。Buddy Milesがこのバンドに参加した時の様子とかってのはあまり聞くことがないんだけど、どうだったんだろ?ジミヘンとの比較ってのをやっぱ意識したのかね?まぁ、比べてもしょうがないけど。

 それぞれが作曲した音も割と入っているみたいで、共作っていうよりはそれぞれの曲をこのメンツで演奏しました的な意味合いの方が強いのかな。まぁ、それでもBootyのベースが圧倒的に主張しているね。もっともっとグルーブしてハネる曲が多ければ面白かったんだけど、ややロックに趣きを置きすぎていたのかエイトビート的な曲が多いのが残念。まぁ、セールス考えればこれで良いのだろうけどさ。



Stevie Salas - Back From The Living

 メジャー路線でウケたレニー・クラヴィッツとは趣きを異にするのだが、その頃に変わったギタリストとしてマニアックに名を馳せた存在にスティーヴィー・サラスってのがいた。ファーストアルバム「スティーヴィー・サラス・カラーコード」でのファンクなハードロックな路線は結構響いたし独特のものだな…なんて思って割と聴いていたもん。そのへンからかな、黒人系のものもきちんと聴けるようになったのは。結構来歴とかも読んでみると、P-Funk軍団ご愛用のスタジオで仕事してて流れでギター弾いたら凄くて気に入られたっつうから面白いもんだ。

バック・フロム・ザ・リヴィング スティーヴィー・サラス・カラーコード
Stevie Salas - The Sun and the Earth - The Essential Stevie Salas, Vol. 1 The Sun and the Earth Stevie Salas - Be What It Is Be What It Is

 そんなStevie SalasがColor Codeというバンド名義でリリースした2枚目の作品「バック・フロム・ザ・リヴィング」。これが1994年のリリースで、その間には結構色々なセッション活動でアルバムを出したりしていたのでそもそもバンドとかの形にはあまりこだわらない人だったのかな。そういうのになれていないリスナー側は結構混乱してさ、しかも日本限定とか出てたから何がなんだかわからないくらいにリリースされてきたもん。途中で集めるのも辞めてしまったので今はもう全くわかってないけど、アマゾンとか見る限りは結構廃盤になってるな。

 さて、この「バック・フロム・ザ・リヴィング」というアルバムはどちらかと言うとハードロック調の色合いが強くてエッジの立ったサウンドで展開してくれます。全部が全部良い曲とかノリが良いとは言わないけど全編に渡って勢いと意欲が感じられる余裕のある作品。「Start Again」っつう曲が割とシングルヒットしたらしいけど、確かにシャープでソリッドで独自のファンクなノリの聴けて面白いし、ユニークなのは当時流行していたグランジ系のノリをも踏襲していることかな。だから受け入れられやすかったのかもしれないけど、そこはやはり本物の血が流れているおかげで流行モノにはならなかったのだ。一方では「Bone To Mack」みたいに昔からのファンクなチューンも聴けるけどこれはこれで後のラウドロックっつうのかリンプ・ビズキットみたいな要素を持ってて、もしかしてその辺の走りってSteview Salasだったりしたのか?なんて思ってしまうんだけど…。

 ファーストの「スティーヴィー・サラス・カラーコード」ではもっとギターが主役となったリフがあってギタリスト的には凄くハマったんだけど「バック・フロム・ザ・リヴィング」になると時代の流れなのかギターソロも控えめでリフってのも控えめで、やっぱハードロック低迷期になってきたのかな、なんて思う。音楽の表現手段としてのギターにしかなっていないっていうのかさ。これだけギター弾ける人ってのが知られていても弾きまくらないんだからさ。もっとも早弾き~って人じゃないけどね。歌にしても上手いってワケじゃないからこの後しばらくして低迷してしまうんだけど、初期は印象的な人だったね。



Lenny Kravitz - Are You Gonna Go My Way

 そういえば黒人系だけど普通にロックにカテゴライズされている人物ってのにはレニー・クラヴィッツって人もいた。この辺の人ももう20年選手だもんなぁ…。出て来た時の印象とはずいぶんと異なった活動歴を誇っていることだろう、ってのは追いかけていないからよくわかってない自分だからですね、はい。

Are You Gonna Go My Way Circus
Lenny Kravitz - Are You Gonna Go My Way Are You Gonna Go My Way Lenny Kravitz - Lenny Kravitz: Greatest Hits Greatest Hits

 1993年にリリースされた「Are You Gonna Go My Way」。多分レニー・クラヴィッツのアルバムの中で一番売れたんじゃないだろうか?巷で流れまくっていたタイトル曲「Are You Gonna Go My Way」のインパクトはかなりのもの。一聴して「かっこよい」と思えるフレーズのロックらしいリフがアルバム全体を印象付けているし、象徴的でもある。そのおかげで元気でノリのよいロックアルバムっていう雰囲気はあるけど2局目の「Believe」などではもう昔からのノスタルジック色たっぷりの哀愁漂う曲を披露。これがレニー・クラヴィッツの本領なんだろうよ、という気がするが、そういう静と動を持ち合わせた初期の傑作。

 ちなみに自分の受けた印象…、この頃既に70年代ロックを漁りまくっていたのでこの「Are You Gonna Go My Way」の有名なリフを聴いた時に思ったのは何と言ってもTen Years Afterの名盤「Ssssh」の最初に入っている「Bad Scean」のリフと全く同じって言うことくらいだ。レニー・クラヴィッツ自身がパクったのか知らなかったのか単に偶然なのかはわからないけど、聴いて驚いたもんね。もっとも全然レニー・クラヴィッツの方がかっこよいんだけどさ(笑)。そのおかげでこの「Are You Gonna Go My Way」というアルバムはタイトル曲の印象が圧倒的。今回久々にアルバム全編を聞き直してまして、意外と初期のジョン・レノンっぽい雰囲気もちゃんと持ち合わせていたアルバムだったんだと再認識しました。

 不思議だよね、思い切り黒くてソウルフルな面を持っているのにロックのフィールドに上げられて自然に馴染んでいるってさ。本人の意識じゃないし、売る側の意向だろうとは思うけど市場がそういう風に考えてくれるっていうのまではね、なかなかできないからさ。「Are You Gonna Go My Way」は最初のロックなインパクトだけじゃなくってメロウで哀愁漂うアルバムなので、タイトル曲「Are You Gonna Go My Way」を飛ばして聴いてみるとアルバムの本質がよくわかる作品かもね。良いわ、これ。





Prince - Parade : Under The Cherry Moon

 普段は全く聴くことのないブラック系ロックっつうかファンクっつうか…、その一連の流れに抵抗なく入れるようになったのも多分プリンスという天才があったからじゃないかと自分なりに思ってみる。かなりロック偏屈だったので他の黒いのとかディスコティックなのとか全然聴かなかったんだよね。革ジャンじゃなきゃロックじゃないだろ、くらいに思ってたからさ(笑)。それでもプリンスの「パープル・レイン」の大ヒットでかなり見方が変わったモン。マイケル・ジャクソンの「スリラー」はさ、まだポップスの領域に入り込んで来たっていうだけだったんだけど「パープル・レイン」はねぇ…、ロックだよこれは。

パレード(紙ジャケ SHM-CD) Around the World in a Day
プリンス - Parade - Under the Cherry Moon Parade プリンス - Sign 'O' the Times Sign of the Times

 ってなこともあって次作の「Around the World in a Day」でかなり「???」となりながらその後の「パレード」でもこれまた「???」。1986年の作品で映画「Under The Cherry Moon」のサントラってことなのだが、そもそもあまり気にしてなくってプリンスまた出したのか、くらいです。音の方は当時聴いた時には全然わからなくてお蔵入り…。何度となくプリンスに飛びつくこともあってその度に聴くアルバムは増えていったもののなかなか「パレード」には手が伸びなかったワケで、今回ようやく着手してみようかと。ファンの方には評判良いんだよね「パレード」ってさ。

 はて…、確かにミネアポリスサウンドの典型でもあるかのようなジャストなリズムにゲートリバーブかけまくったドラムで70年代のファンクみたいにドロドロしてないけど洗練された進化系のファンクなんだろうなと思う曲が並ぶ。ただしどれもこれも軽いのが特徴的で巣かね。面白いか?と言われてもよくわからないのだが、誰にも出来ていなかった音世界を出しているのは確かなことで、冷静に聴けば結構なファンクなんだけどミックスの上手さか曲の上手さか、ポップスの領域で聴ける作風にしあがっているのが面白い。多分大音量で聴いたら心地良いアルバムなんじゃないかな。

 それにしても相変わらずのジャケットの気色悪さ(笑)。これでこそプリンスではありますな。この人の音ってアルバム毎に変わっているから難しいけど、好きな人はハマるんだろうね。自分的には才能を認めているし凄さもわかりつつ、アルバムも結構揃えているもののイマイチ理解しきれていない人なんです…。「サイン・オブ・ザ・タイムズ」とか「LOVESEXY」とかも割と好評なのでちゃんと制覇したいんだけどね。



Funkadelic - America Eats Its Young

 ブラック・ロックと定義されたジャンルが存在しているならば必ずダントツで入ってくるのがファンカデリック。パーラメントとは同じメンバー編成ながら圧倒的に天才少年エディ・ヘイゼルというギタリストをフューチャーしたまさしくブラック・ロック。ジミヘンが目指したものもこういう世界だったのかもしれないな、と思うようなアルバムもいくつかあるし、そういえばジミヘンってブラック・ロックの第一人者でもあるので、当然後輩のバンドにも相当の影響を与えているのだ。

America Eats Its Young Maggot Brain
Funkadelic - The Very Best of Funkadelic 1976 - 1981 (Disc 1) The Very Best of Funkadelic - Maggot Brain Maggot Brain

 とは言え、あまりロックファンには馴染みがないのがファンカデリックだったりするんじゃない?自分もそんなに早い時期には聴いてなかったし、あまり興味も持たなかったもん。ところが色々と漁っていくとよく名前が出てくるんだよね。それで気になってみてSly & the Familystoneあたりとかと一緒に聴いてみるのだった。

 「America Eats Its Young」という1972年にリリースされたアルバム。名作として名高いのはその前の「Maggot Brain」という作品でして、うん、「Maggot Brain」はそりゃもうぶっ飛んださ。ひたすらギターとファンクと混沌さが入り交じっていて凄かったもん。その次の作品となった「America Eats Its Young」では紆余曲折ありながらもJBの元を離れたブーツィー・コリンズが参加した協力な布陣で制作されたもの。凄いのはファンカデリックとパーラメントってこの頃交互にアルバムを出しているので、ジョージ・クリントンの意欲がよくわかる。

 その「America Eats Its Young」はもうジャケットからおちょくっていて、こういうブラックな部分もモロに露出していたのも時代を考えると結構なギャンブルだし、スタンスがロックだ。そしてアルバムの中身はそれまでからはかなりすっきりとした印象の作品なんだけど、それでもやっぱドロドロした部分はあるね。ただ、やっぱファンクのユニークなリズムに乗って展開されるエディ・ヘイゼルのギターが面白い。ひたすらワウペダルでカチャコチャ鳴らしているのが多いんで、アプローチが全然ロックサイドとは異なっているってのもあるしね。「Philmore」って曲が凄くジミヘンがやってみたかった曲調なんじゃないかと思うくらいにファンクなロックでカッチョよい。ブーツィー・コリンズのベースはん案と泣くあと一歩って感じがするのは気のせいか。ま、そんなのはともかくこういうブラック・ロックってやっぱ独特のジャンルです。多くはないのかもしれないけどインパクトはあるし濃い(笑)。ラップなんかに発展しているスタンスもあるんだろうな、とか色々発展して考えれるのは頼もしいが、まずはファンカデリック、ちと制覇するには濃すぎるかも…。



Parliament - Chocolate City

 このブログってさ、書いている時に、あ、次この辺行きたいな、とかあの辺狙って筋道作って書いて行こう、とか色々と考えながら進んでいたりするんだけどさ、どういうワケだか自分が思っているのとまるで違う方向に進んで行ったりすることもしばしば…。事前に準備するんで進みそうな方向の音をいくつもiPodに入れて聴いていたりするんだけどそこに辿り着かないってのもよくある話。今回もなぜかストーリーが全然考えているのと違う方向に行きそうな気配…(笑)。

Chocolate City Mothership Connection
Parliament - Chocolate City Chocolate City Parliament - The Best of Parliament - Give Up the Funk The Best of Parliament

 1975年リリースの超ファンク集団パーラメントによるアルバムの三枚目にして傑作「Chocolate City」…、っつうか異色?なんなんだこいつらは?ってなモンですがなかなか聴く機会がないだろうからあまり知られていないのかもしれない。少なくとも自分はロック畑で進んで来たのでパーラメントに辿り着くのも時間かかったし、そこから先のアルバムなんてのをきちんと聴くのも時間がかかった。今でも全部のアルバムなんて聴けてないし、いくつか取り出して聴く程度だけど、それでも「Chocolate City」はぶっ飛んでた。他の作品もここまでぶっ飛んでるのか?いや…多分実験的なサウンドと若さのバランスという意味で最高潮かも。この後のスペースオペラ系列の作品はスタイルの確立という点ではもの凄いんだけど、「Chocolate City」で聴けるのはぶっ飛びぶっ飛びです(笑)。

 「Chocolate City」って何?ってのもあったんだけど、要するに黒人が制覇するワシントンDC…即ち黒人政権の確立=オバマ政権で現実化してしまったのだが、それを言うなら35年前に黒人政権を宣言していたってことになる。当時はもちろ反骨精神からの主張だったんだろうけど、ある意味ファンクが政治を変えた、とでも言える作品なのかもしれない。あまり騒がれなかったけどさ。「Chocolate City」ってのはそういう願いの意味。やっぱこういう重さっていうのか、主張ってロックだよな。黒人ならではの主張だから…ブルースではここまで出てこないもん。

 音的には何と言ってもブーツィ・コリンズのとんでもない音色のベースサウンド。一体どうやったらこんな音が出るんだ?しかも音色だけじゃなくてベースそのものも超変態的。それでいて楽曲はものすごくキャッチーでファンキーで甘い香りプンプンするし、鍵盤も凄くカッチョよく主張しているし、後のパーラメントの音の原型というのかもっと熟す前の熱い音世界。こういうのがわかるようになった自分って大人になったなぁと実感(笑)。

 やっぱこの辺のファンクってのはきちんと聴いておきたい、と思ったね。ロックに通じるものがいっぱいあるしさ、そのものと言っても良いもん。まだまだ聴くべきものは多いのぉ…。




James Brown - Funk Power

 なんとなく気怠いファンクパワーの雰囲気が気に入ってしまって、それならばと立て続けに聴いてみたいと思ったのがもちろん大御所のジェームス・ブラウン♪ 以前からそうなんだけど、最初期とか70年代以降ってのはまだよくわかってなくって、一番好きなのが60年代末頃から70年頃にかけての時代なんです。他にもちゃんと聴かないといけないな、と思いつつもこの頃の熱い熱いファンクが心地良くって抜けられません。

ファンク・パワー Love Power Peace Live At The Olympia Paris 1971
James Brown & The Original J.B.s - Funk Power 1970 - A Brand New Thang Funk Power 1970 James Brown & The JB's - Love Power Peace - Live At the Olympia (Paris 1971) Live At the Olympia (Paris 1971)

 ってなことでして、いろいろとあるんだろうけど反則の編集盤「ファンク・パワー」がものすごく聴きやすくて、しかも最高にファンクグルーブしているのでオススメ。時代的には1970年頃の作品からのセレクションでして、そりゃもうね、ブーツィ・コリンズやキャットフィッシュ・コリンズが参加してた頃のだからさ、とんでもないワケよ。後の発掘ライブ版「Love Power Peace Live At The Olympia Paris 1971」でそのリズムセクションの強烈さをさらに実感することになるんだけど、それはもうこの「ファンク・パワー」に集められているスタジオセッションですらとんでもない音。とにかくブーツィ•コリンズのベースがとんでもないし、そこに重なるキャットフィッシュのカッティングギターがまた凄い。その実バックのコンボとかも結構味が出ているんだけど、JBの全キャリア中で最高のメンツなんじゃないだろうか。

 そのJBと言えばもうお馴染みの「ゲロッパッ」に続く「ウッ!」とか「ハッ!」とかの合いの手が最高に決まっていて、まだまだエンターティナーに徹していないでポリシーを貫いて第一線を張ってる頃だから熱いしとんがってるし、凄い白熱度。ライブじゃないのにこんなにグイグイと迫ってくるのはやはり時代の空気による部分も大きいんだろうね…キング牧師事件の頃だからさ。70年前後ってホント世界中で色々あったんだなぁと実感するわ。そんなJBのある意味ベスト盤でもある「ファンク・パワー」なんだが、グルーブ全開のファンクだけじゃなくって結構甘ったるいグルーブのもあったりして、やっぱそういうのも一つの要素なんだな、と。でもやっぱ強烈なグルーブの曲が好き。「Super Bad」とか最高です。

 普段からず~っとファンクって聴いてられないとは思うんだけど、ちょこちょこと聴いてみるとやっぱり凄いし面白い。こういうのにハマる人の気持ちもわかるしちょっと路線が違えば自分もハマってたのかな、なんて思う。そんくらいロックと同じに熱いサウンドで、時代を考えるとそういうのを背負ってファンクしていたJBってあんなにお茶目に見られるような人じゃないんだよね。エルビスと会って、エルビスは自分はロックのキングになるがファンクのキングはJBだ、という言葉がず~っとプレッシャーとしてあったとか…。まだまだ追求していける人です、うん。



Sly & The Familystone - The Woodstock Experience

 60年代末頃のアメリカと言えばベトナム戦争にフラワームーブメント、ドラッグカルチャー全盛期と並んで出てくるワケで、それでこそ時代がロックを押し上げたとも言える中、ザッパそういった類いの事から距離を空けていたところが面白い。多くのロックバンドがその真っ只中にいたのにね、音楽家とロックミュージシャンとの違いだな(笑)。さて、そんな文化が生まれている中、もちろんウッドストックでより一層のパワーを知らしめることとなったのがスライ&ザ・ファミリーストーン。黒人差別化が騒がれる中、白人黒人混合のバンドが出てくること自体とんでもないことだが、それがロック世代に受け入れられて白熱してしまったという、まったく人種差別など意味のないことだったかのような若者の熱狂ぶりには世論も驚いたものだろう。

ウッドストック・エディション(紙ジャケット仕様) Life
Sly & The Family Stone - Who In the Funk Do You Think You Are: The Warner Bros. Recordings Who In the Funk Do You Think You Are Sly & The Family Stone - Funky Forever Funky Forever

 遠く離れた日本でもその異色な存在は印象的だったのか、かなり知名度は高い。そして40年の時代を経てからもまだまだそのパワーを聴かせてくれるアルバムが発掘されたことが嬉しい。ウッドストックのライブを記録した「ウッドストック・エディション」がちょっと前にリリースされている。ジャニス・ジョプリンジョニー・ウィンターなんかも一緒にリリースされたので同じく嬉しく聴いていたんだけど、Sly & the Familystoneはもうね、びっくり。普段追いかけていないジャンルの人たちだから情報も漁ってないしライブアルバムなんかも出ていたのかもしれないけど、自分的にはライブアルバムを聴くのは初めてだったからさ。ウッドストックの映画じゃ見てたけど、まとめてフルレンスのライブは楽しみだったね。

 そんなアルバムが「ウッドストック・エディション」です。いや、やっぱり想像通りにライブだと凄いグルーブが出ていて滅茶苦茶白熱している。ウッドストックってのもあるのかもしれないけど、グリグリと押してくるし、自然に引っ掛けられる独特のグルーブは溜まらない。こういうエグさって白人では絶対に出てこない。黒人でもなかなかいないんじゃないだろうか、なんて思ってるんだけど、そこはあまり深く聴いてないから自信はないが…。いや、P-Funk的なのとは全然違うんだよね…、スライってさ。まったりと甘くグルーブしてくるっていうのか(笑)、やっぱ肝はベースと歌なんだろうと言う気がしているが、心地良い。ロックばかり聴いている自分でもスライはホントに心地良く聴けて流れていく。やっぱロックなんだろう、とね。

 この時代のサウンドって本気なんだよな、どれもこれ。真摯でさ、だから自然に熱くなるし、それこそがロックでかっこ良い。そんなのを丸ごとパッケージしているんだから悪いはずがないし、永久に残っていく文化。こんなグルーブ出しているのが他にもあったら聴きたいものだ。JBとかプリンスくらいしかわからんからなぁ…。



Frank Zappa - Weasels Ripped My Flesh

 アンダーグラウンドってのでこれもまた実に久々にトライすべき音があったじゃないか、ってことで思い出したのがザッパ。いや、トライと言ってももちろんどんなのか思い出す、っていう意味なんだけどさ、ザッパはねぇ…深いし広いので大変です。ザッパに詳しい人の知識とアプローチにはホントに敬服しますもん。アルバムならともかく、あの曲がこの曲がっていうのには驚く。でも、それくらいハマっていくと面白いっていうのもわかるんだよね。なかなかそこまで行けないんだけどさ(笑)。そんなザッパの作品の中でどのヘンにするか、と思い悩みつつもブルース路線ってのはないだろうから…、アンダーグラウンド路線か…ってことならまぁ1970年の作品ってトコロで、これ。

いたち野郎 バーント・ウィーニー・サンドウィッチ

 1970年にリリースされた「いたち野郎」。ネオン・パークというデザイナーによるアルバムジャケットで邦題「いたち野郎」がぴったりの素晴らしいアートワーク。この後リトル・フィートの一連のアルバムを書くこととなった人ですね。この頃はそのリトル・フィートを結成することとなるローウェル・ジョージもいるわけだからそりゃそうか、と。久々に引っ張り出して思ったのはまず、この「いたち野郎」ってマザーズ名義で出していたのか?ってこと。もう終わっていると思ってたけどアルバムにはしっかりと「The Mothers of Invention」って書かれているし…、まぁ、ザッパだけの作品ってもおかしくない出来映えだけど、多分マザーズの音を中心に編集しているからだろう。

 うん、ザッパの手法はいつもの通り、ライブでのインプロや即席のパフォーマンスを編集したり、そこにスタジオで音を重ねたり作ったりして出来上がっているので、半分くらいは即席音。「いたち野郎」でそれは大いに実験していて、アチコチの時代を超越したライブを基に編集され追加されているという代物。おかげで軽快なポップスなどと言える曲は皆無でして…、冒頭からして強烈なインプロとアドリブと効果音で…ここのトコロ結構まともな音楽を聴いていたのでこういう前衛的な音に少々ついていくのが大変でした(笑)。いや、ついていくのが良いかどうかってのは別として、昔はこういう前衛的なのも結構普通にハマって聴いていたからさ、ここでちょっと脳がついていかなかったのに驚いた。やっぱ前衛的なのは辛いわ(笑)。

 それでもですね、やっぱり軽さがあるのがザッパの面白いところ。下品さももちろんあるし歌詞を見ていれば全くもう、というのもあるけど、音のコラージュが繋ぎ合わされて「へ?」となるようなものも多数…、一体何がしたくてこういう音なんだろ?って思うくらいに前衛的。1970年だろ?一方では「Hot Rats」とか「Waka/Jawaka」とかリリースしているワケだからホントに天才なんだよ、ザッパって。完全に宇宙だもん(笑)。

 ってなことで普通にザッパに手を出すのも良いし、「Uncle Meat」や「Waka/Jawaka」ってのを聴いてみるのも良いとは思うけど、「いたち野郎」に手を付けるのは多少世界観がわかってからじゃないと厳しいんじゃないかな。何聴いているのかわからなくなることもあるし、そもそも聴いている必要あるのか?と自問自答するから(笑)。この近辺の「バーント・ウィーニー・サンドウィッチ」とかもそんな類かね。でも、ジャケットとタイトルがセンス良くって、ブログ仲間にはそのまま「いたち野郎」ってハンドルネームの人もいるしさ(笑)。



The Velvet Underground - The Velvet Underground

 ドアーズの音楽性は攻撃的でもあり且つアーティスティックな詩世界でもあり、本来は決してメジャーになるようなものでもなかったのだろうけど、新鮮さと刺激とカリスマ性が彼らをヒーローにした。一方のニューヨークではさらに前衛的でアーティスティックな活動をしていたベルベット・アンダーグラウンド。最初の二作はジョン・ケイルが参加していたことで非常に前衛的且つまさにアングラな世界を突き進んでいたのだが、三枚目のバンド名を記したアルバムでは既にジョン・ケイルは脱退、バンドはどこに向かうのかと思われたのだが詩人ルー・リードが才能を発揮してロックの名盤ともなる作品をリリース。

The Velvet Underground VU
The Velvet Underground - ヴェルヴェット・アンダーグラウンド The Velvet Underground The Velvet Underground & Nico - The Velvet Underground & Nico The Velvet Underground & Nico

 1969年にリリースされた傑作「The Velvet Underground」。一般的な名盤紹介では大体がファーストの「The Velvet Underground & Nico」なんだけどさ、もちろんあのバナナジャケットによるインパクトとニコも参加している美しさなど名盤の要素が多分に入っているけど、こちらの「The Velvet Underground」もかなりの作品。ルー・リードが奮闘しているんだけど、奮闘ってのよりも繊細な才能が思い切り発揮された一枚。美しくも繊細な世界が淡々と紡がれていき、これがホントにニューヨークの人間が作ってるのか?と思うくらいに壊れそうな名曲ばかり。

 最初の「Candy Says」からしてとんでもなく素晴らしく繊細で美しい曲で、この系統の楽曲がアルバム内に難局も散りばめられている。ともすればそれは後の英国のカンタベリーロックに通じる美しさを持っているという面白い現象。決して演奏力が高いワケでもないThe Velvet Undergroundの演奏だからこそ心に染み入る独特の雰囲気。まったくルー・リードという人の才能は凄い。それをいきなり証明してしまったアルバムだからこそバンド名をタイトルにしたのだろう。

 昔ながらのヴェルヴェット・アンダーグラウンドらしさももちろん全開で、ガレージ的な音作りは全くこのバンドならではのサウンド。そして浮遊しながら美しさを繊細さを出していった「The Velvet Underground」というアルバムの流れの中で圧倒的に異質なのが「Muder Mistery」。最初に聴いた時はかなり衝撃的だった。歌詞はともかく、ひとつの曲が9分くらいというのはまだしも、ボーカル…っつうかつぶやきが左右両方のスピーカーから聴こえてくる…、即ちダブルボーカルなワケですよ。モノラルから脱出した時代ならではのアイディアなのかそもそもそういう構想だったのか…、面白い試みだし、その衝撃も大きかった。そして曲調もこれはもう超アングラなものですよ。ここまでの流れとは別のもので圧倒的にダーク。ダークだけどどこか浮遊しているという全くカンタベリー的な音世界。ヘッドフォンとか外で聴く音楽ではありません。部屋で一人でゆったりとハマって聴く音楽。

 いや~、「The Velvet Underground」って凄い!やっぱロックの名盤って聴いていると凄いよね。なかなか手を出しにくい作品だし、バンドそのものも個性的すぎるしノリが良いとかじゃないからわかりにくい部分あるけどさ、凄くアート的で刺激的。音の研究には向かないバンドだけどロックという意味ではもの凄く重要且つ衝撃的なアルバム。うん、いいわ、これ。



The Doors - Morrison Hotel

 ブルースに根ざしながらも独特の個性があまりにも前面に出てしまい、その後の音楽性に悩み低迷し傷付き息絶えたというのが相応しいバンドなのかもしれない。ザ・ドアーズ。とてもそんな風に思うこともなかったし、やはりキラキラとロックの歴史に燦然と輝いているバンド…とジム・モリソンなのだが、ひとつの流れで見ていくとそんな風にも見えるのかな、などと…。かなり好きなバンドで、若い頃から相当熱を入れて漁ってたりしたけどここのトコロは結構ご無沙汰だったんだよね。なので久々にこの流れで登場です。

モリソン・ホテル Live at the Aquarius Theatre: The First Performance
The Doors - Morrison Hotel (40th Anniversary Mixes) Morrison Hotel (40th Anniversary Mixes) The Doors - Live At the Matrix, 1967 Live At the Matrix, 1967

 1970年にリリースされた既に5枚目のオリジナル作品となる「モリソン・ホテル」。ここまでのドアーズというのはその実あまり伝わってきていなかったし今でも伝わり切れてないのかもしれないけど、最初期の圧倒的な歌詞と個性と幻想的なサウンドだけでは済まなくなってきていて、ライブではブルースのカバーソングも含めて相当ブルージーなバンドとして重ねてきているのだ。ところがジム・モリソンが圧倒的な存在感を出してしまったがためにそういう側面が薄れて見えていたんだな。いくつかのライブ盤を聴いてみるとわかるけど、もう完全にブルースバンドです。この「モリソン・ホテル」というアルバムがブルースに根ざした…と言うようなレビューもあるんだけど、そりゃそうだろ、と。元々ブルースバンドだったんだから今更何を、ってなもんだ。

 それでもかなり洗練されたものでね…、最初の「Roadhouse Blues」ですらツェッペリン的にかっこよいリフを持ってきたブルースロックナンバー。もっとも起伏に欠ける部分はあるんだけど、それもまたクールな雰囲気を出していてよろしいし、非常に好きですね。次は三枚目のアルバムタイトルともなりながら外れてしまった「Waiting For The Sun」…、確かにハズされてもしょうがないか、というような感じはあるけど悪くない幻想的なドアーズらしい出来映え。ブルースバンドとは思えないです(笑)。そしてライブでもひとつの盛り上がりになっている「You Make Me real」はもっとパンク的というような激しい作品でジム・モリソンらしさが出ている攻撃性のある曲で一気に聴ける。「Peace Flog」はもうギターでかえるの雰囲気をず~と出しながらもやっぱりブルース上がりのバンドというようなコード進行がそれらしくて面白い。かなり最初期に似てきた部分多いもん。それでも「The End」や「Light My Fire」みたいな奇跡はなかなか起きないんだな…。レベルは無茶苦茶高いよ。同時代のアメリカのバンドや英国のバンドと比べたってそりゃ凄いさ。「Ship of Fools」なんてかなり新しい試みだと思うし、こういう軽さが同居しているのもセカンド以降のドアーズらしいユニークさ。

 と、ここまでが「Hard Rock Cafe」と題されたA面だったのだ。以降は「モリソン・ホテル」と題されたB面。

 詩世界を強調している面で音楽性としてはなんとも不思議としか言えないのだが、「モリソン・ホテル」とは大層なタイトルを付けたものだ…。はて、「Land Ho!」こそドアーズらしい世界観だしジム・モリソンの世界か。もうちょっとフックがあればこれまでの名曲群と並ぶ物だが、惜しい。そんな世界観の延長に「The Spy」というものがある。ブルースというよりもジャズ的…これもドアーズらしい要素なんだろうけど、ジャズな世界と幻想的な美しさ…40年代のアメリカを想像させるような世界を醸し出すプロフェッショナル感。そして「Queen of The Highway」…、見事なアルバムB面の流れだ。正しく「モリソン・ホテル」と題されるに相応しいアルバムの展開。これもまた幻想的でどこへ行くのか不思議な旅立ちと言うような世界…、お手の物かのように収められている。更にその世界観は「Indian Summer」でより一層深められる。これぞ昔からのドアーズの音世界。掴み所がなく浮遊した音を耳にしながらただただその音に身を任せるのが得策か。こういう繊細さがアメリカのブルースバンドの模倣だけに留まらなかったアーティスティックな側面、見事に再生と新世界を提示した「モリソン・ホテル」…、実際にあるのなら一度は訪れてみたいまさしく幻想の中のホテル。

 何度となく聴いているしタイトルだけでも音が浮かぶくらいのアルバム「モリソン・ホテル」なんだけど、やっぱりこうして改めて聴いてみるとその凄さに驚き、感動する。まったくロックの名盤ってのは時と共に益々輝きを放っていくものなのだと感じるね。こういうのを何度も聴いていたから最近のは全然面白く聞こえないハズだ…。今では40周年記念盤ってのもあるみたいで何やら色々とレアなトラック入ってるみたい…iTunesでThe Doors - Morrison Hotel (40th Anniversary Mixes) Morrison Hotel (40th Anniversary Mixes)として置いてある…。



Paul Butterfield's Better Days - Live At Winterland Ballroom

 英国の小僧達が黒人ブルースをこぞって取り上げたおかげでブルースメン達は身銭を稼ぎ、音楽で食っていくことができるようになり、更に伝説とまでなっていった、というのは通説だし多分事実。だけど、やっぱりアメリカのシカゴなりミシシッピなりテキサスでなりで変わった小僧達が黒人のブルースを見て食い入るようにハマっていったというのもある。そういう珍しい小僧達がマイク・ブルームフィールドだったりポール・バターフィールドだったりジャニス・ジョプリンだったりするわけだ。

ベター・デイズ ベター・デイズ+3(K2HD/紙ジャケット仕様)

 そんなポール・バターフィールドが「ブルースバンド」という冠を葬り去って「ベター・デイズ」というバンド名…っつうかアルバムタイトルが「ベター・デイズ」だったのでそういう呼び方になったのだろうけど、その「ベター・デイズ」時代のライブアルバムとして「Live At Winterland Ballroom」っつうのが出てる。正直言ってマイク・ブルームフィールド達が在籍して白熱したブルースを奏でていた時期はそれこそ擦り切れるくらい聴いたけど、その後ってのはほとんど聴けてない。スタジオアルバムを聴いてもどこかパッとしなくてのめり込めなくてね。まぁ、アメリカンになりすぎていったっつうのもあったのかもしれない。ところが10年くらい前にこの「Live At Winterland Ballroom」というライブアルバムが出ましてね…、いや、それまでもライブアルバムがいくつかあったし、聴く機会もあったのに聴いてなくてさ。それがタイミングなのかな、この「Live At Winterland Ballroom」が出た時にちょっと聴く機会があって聴いたら、ほぉ…、やはりポール・バターフィールドって面白いな、と。

 ライブ自体は1973年2月のウィンターランドっていうことなので、アルバム「ベター・デイズ」をリリースした後のブルース一辺倒から既に脱出していて新たなる方向を模索していた頃になるのか?それともこの系統が新たな方向性だったのか…、この頃のアメリカのミュージシャンは皆低迷していたから難しいんだろうっつうのはわかるけど、アメリカらしい音を出している。カントリーやブルース…カラッとした音世界。ただ、ブルースでも3コードのブルースというのではなくって、ブルースフィーリングを醸し出したカントリーフレーバーだったりバラードだったりロックだったり…、割と独自の世界観かな。聴いていると心地良さは漂うし、かなり面白い。特にライブアルバムだから白熱しているし、臨場感もしっかりしているから。スタジオ盤の「ベター・デイズ」とはやっぱり結構違うよね。

 ジャニスで有名になった「生きながらブルースに葬られて」とはこの人の作品…故に「ベター・デイズ」でもしっかり演奏されていて、しっかり哀愁もブルースも漂わせてくれます。いや、上手いわ、やっぱ。さすが本家本元…。そういう意味で有名な曲ってのは最後に入ってる「俺の罪」…ツェッペリンでもカバーされているヤツね。もちろん全然異なるアレンジなので別の曲…っつうかオリジナルに近いカバーだろうけど、これがまたもの凄い良いんですよ。涙出てくるくらいのアレンジと演奏でさ、正にライブの最後に相応しい…っつうかアルバムとしての最後には相応しい出来映え。ペイジ・プラントの時のアレンジが近いけど、全然こっちのが良い(笑)。その前の「He's Got All The Whiskey」なんかはベターデイズ時代の面白い試みがそのまま出ているのでなるほど、ってのがあるが。

 ずっとハマってはいないだろうけど、こういうアメリカ的な解釈とブルースの進化ってのもアリなんだろうな、と。ハープも思い切りカマしてくれるしね。ただ、余所の国では受け入れられにくいかな、とも思う面もある…が、キライじゃない作品ですね。



Janis Joplin - Farewell Song

 言わずと知れたジャニス・ジョプリンの歌世界。サンフランシスコを中心として活動していた関係もあるし、ドラッグ仲間ってのもあるのかポール・バターフィールド・ブルース・バンドとの関係は割と知られているところ。もっとも一般的?にはジャニスの知名度の方が圧倒的に上回っているのでそんな関係性なんてのは知られていないのだけど。でもね、ジミへンとも交流あったりね、結構同世代のミュージシャンはそれぞれ交流があったみたいで、そんな空想も面白いものだ。

白鳥の歌(紙ジャケット仕様) Live at Winterland '68

 1982年にリリースされた「白鳥の歌」。当時は「ライブ&未発表曲集」というもので結構斬新なアルバムリリースだったけど、今じゃ割と廃れてしまっていて…ってのはさ、もういまではボックスセットが出ていたりボーナストラックも出ていたり個別で「Live at Winterland '68」とかのライブアルバムが出たりしている関係上、とてつもなく珍しいと思われる曲も多くはないんだろう、と。ちゃんと調べてないので細かく書けないけど、多分そんな感じだ。なので今からジャニスを手にとって揃える、って人にはあまり有用ではないアルバムなのかもしれない「白鳥の歌」なんだけどさ、それはそれでコレクト的な聴き方ではなくって、普通に目の前に「白鳥の歌」があって、針を落としてみたらそれはそれで凄い衝撃を味わえるってな意味合いでインパクトのあるアルバムじゃないかな。

 ライブセレクションとスタジオ未発表曲集っていうコンセプトもなかなか中途半端で、当時はそんなに素材がなかったのかもしれないね。まぁ、それでもさ、やっぱ面白くて、ライブからの曲はやっぱり凄くラフでして、音のバランスも音そのものも時代を感じさせるものなんだが、ジャニスの歌声だけはもう圧巻。一方のスタジオテイクではその辺が見事に解消されていて、落ち着いた作品としての楽曲が聴ける。何故にこんなのが未発表になったんだろ?ってのもあるけど、当時のジャニスの力量やアルバムの在り方からしたら落とされた曲群ってことなのだろうから、それならなんとなくわかる。ただ、今ではもうジャニスの素材に貪欲になっていたりするリスナーも増えてしまってね、背景が違うんだが…。

 そして「白鳥の歌」というアルバムという聴き方ではもう最高なのが何と言ってもバターフィールド・ブルースバンドをバックに従えて歌い上げている「One Night Stand」でしょ。プロデュースがトッド・ラングレン…、このプロデュースって70年頃の話なのかリリースされた80年初頭の話なのかわかんないからあまり取り上げてもしょうがないけど、とにかくハープで叫ぶバターフィールドとさり気なくさすがのギターをオブリで聴かせてくれるブルームフィールドの腕が最高。もちろんジャニスも心地良さそうに歌っているから、相性が良かったんかな…、かっこいいね。もうひとつは心に染み入る「Farewell Song」…アルバムタイトルになるだけあって、ハチャメチャなだけじゃない起伏に富んだ歌を聴かせてくれる代物。バックがチープだけど、それを補って余りあるジャニスの情感。

 久々にジャニスを聴いたけどやっぱ疲れる…な(笑)。エネルギーがそのまま伝わってくるから聴いている側もエネルギー使うんだもん。その分感動も大きく与えてくれるから良いとしてもね。やっぱり凄い。アルバム評にはほとんど出てこない「白鳥の歌」を聴いてすらそう思うんだからね。若い頃に聴きまくる音楽なんだろう、きっと。



Mike Bloomfield Jon Paul Hammond Dr.John - Triumvirate

アメリカンミュージックの伝道師と呼べば良いのか、マイク・ブルームフィールドのギターヒーロー時代以降、久々にシーンで名前を聞くこととなったアルバムがこの「三頭政治」という作品。不思議なくらいにそれまでのギターヒーローの座を降りて無名のミュージシャンとも言うべき方向へと進んでいたマイク・ブルームフィールドだが、その実アメリカンミュージックの伝道師的なことをやりたがっていたようだ。ところが時代は彼をそうさせてくれずに、またまた「三頭政治」でちょっとだけ陽の目を浴びさせることとなった。

三頭政治(紙ジャケット仕様) At the Crossroads: The Blues of Robert Johnson

 アルバムのリリースは1973年、マイク・ブルームフィールドは元より、ドクター・ジョンとのジョイントと実は主役はジョン・ポール・ハモンドという白人ブルースメン。まぁ、父親がそのスジで有名な人でして、ややこしいのが父親がJohn Hammond Jr.なんだな。息子はJohn Hammond。全くアメリカってのはよくわからん(笑)。それはともかくとして、息子のジョン・ポール・ハモンドも既にデビューしていたんだけどなかなかうだつが上がらなかったので父親の策略で同じレーベル?に所属していた有名な同系統の二人に強制的にレコーディングさせた作品ってのがこの「三頭政治」なんだな。だから時代的にドクター・ジョンもマイク・ブルームフィールドも特に接点もなく普段の活動の延長でもなく、このためだけに招集されてレコーディングさせられた「お仕事」でしかなかった、ということだ。こんなことを書いてしまうと夢もへったくれもないんだけどさ(笑)。

 それでもやはり作品…売るための作品、且つ息子のジョン・ポール・ハモンドをこれからもクローズアップしていくためのものなのでヘンに力は入れられたものになっていて、そのハンドリングは別のプロデューサーだから良いとしてもドクター・ジョンがアレンジャーなどを買って出たようで、結果「三頭政治」はドクター・ジョンの趣味が反映されたものになっている。決してマイク・ブルームフィールドのカラーが出ているわけではないってのを知っておいてほしいし、そうじゃないとマイク・ブルームフィールドのギターを期待して入手すると後悔する作品になるだろうしね。

 ってなくらいにしかマイク・ブルームフィールドのギターは貢献していない。最初の曲でさすがに「おぉっ」と思うギターが出てくるけど後はそれほどでもなくってところどころにマイク・ブルームフィールドだ、って気付くくらいかな。なので何かを期待して聴くと後悔する(笑)。まぁ、ドクター・ジョン側からだったらなるほど、ってのあるのかもしれないし、ジョン・ポール・ハモンドのファンってのがいたら、そりゃもう著名な二人とのセッションなので色々と聴くべきトコロはあるだろうけど…。

 それでもちょっと前に紙ジャケシリーズで取り上げられていたりするので面白い。売る側からしてみたら売りやすいメンツが並んでいるからっていうのは大きいだろうが。



Mike Bloomfield - It's Not Killing Me

 先のNick Gravenitesと同じような理由で同じく探して探してなかなか見つからなかったのが本家Mike Bloomfieldの最初のソロアルバムと言われた「マイケル・ブルームフィールドの冒険」という作品。結局どこかでアナログレコードを見つけたんだけどちと高くて買わなかったんだよな。それから中味はあまりギターをアグレッシブに弾いたアルバムじゃない、とかカントリーチックなリラックスした作品で…とかいうような書評を見てからアクティブに探してはいなかったってのもある。それでも必ずMike Bloomfield関係はチェックしてたけどね。

マイケル・ブルームフィールドの冒険(紙ジャケット仕様) ヘイ!ブルームフィールド!(紙ジャケット仕様)
Mike Bloomfield - Red Hot & Blu Red Hot & Blue Mike Bloomfield - Greatest Moments - One Night Only Greatest Moments

 1969年リリースのソロ作品「マイケル・ブルームフィールドの冒険」。全く全盛期のスーパーセッション時代なのでまさかこんなにリラックスしたアルバムとは思いもしなかったが、全く書評通りの音。ギターヒーローが白熱したプレイを聴かせるなんてのではなくってMike Bloomfieldというミュージシャンが持っている幅の広さを提示した一枚。色眼鏡的に見ている我々リスナーからすると肩透かしと言われるが、アメリカンミュージックを伝承していきたいという思いを持つマイク・ブルームフィールドからして見るとごく自然な流れのアルバム。というか、こういう音だってアメリカにはあるんだよ、という提示かな。それをブルースという解釈だけでなくってカントリーやブルーグラス、ラグタイムの世界からも提示していて、その分しっかりと自分でしっとりとしたギターを入れることでオリジナルな主張をしている感じ。

 だから全くギターが聴けないワケじゃない。後にMike Bloomfieldがリリースするアルバム群と共に軽やかなカントリータッチの世界の中で、これまでに培った白熱したブルースギターの要素を入れ込んでいる。それが熱さと若さだけでなくってしっとりと枯れた音っていうのも出るんだよ、っていうのを提示している。それは凄い。もしかしたらジミヘンがこの辺の音色を物にするのだって時間掛かったかもしれないし、クラプトンは何十年もかかってる。そんな音の提示の仕方だと思うんだよね、この「マイケル・ブルームフィールドの冒険」ってソロアルバムは。

 んで、昔はわからなかったけどさ、ちょっと前からかな、凄くこういう世界の広げ方がMike Bloomfieldのやりたかった世界なんだな、ってのを理解し始めたのは。出会ってから25年くらい経ってようやくわかりかけたんだからまだまだ自分が未熟ですよ。だからこの辺ってこれからも楽しめるんだろうな、そしてMike Bloomfieldのこの後に出てくる音世界はこれからまだまだしっかりと把握してかないといけないんだよ、きっと(笑)。



Nick Gravenites - My Labor

 随分昔の話だが、ブルースという世界を意識してレコードを探したり情報を漁ったりしている頃、既にジャニスやジミヘンからバターフィールド・ブルース・バンドへと進み、その周辺を漁っていたりする時に何かでブルースレコード特集みたいなのを見て、黒人ブルースはともかく白人ブルースってことで初めて聴く名前のレコードが紹介されていた。それがNick Gravenitesという人のアルバムだ。ジャケットも名前もしっかりと覚えて毎回レコードハントに出掛けるんだが見たことすらない。っつうか当時ブルースのレコードって見つけるの難しくてさ、レコード屋にブルースっていうコーナーはあまりなかったしあってもホントの黒人ブルースばかりでホワイトブルースって括られ方があまりなかったんだな。だからロックから見てみたり西海岸系の所を探したりと割と大変だった。今はアマゾンに名前入れれば良いんだから楽な時代だ…。

マイ・レイバー(紙ジャケット仕様) 永遠のフィルモア・ウェスト(紙ジャケット仕様)
Nick Gravenites & Michael Bloomfield - My Labors My Labors Mike Bloomfield - Greatest Moments - One Night Only One Night Only

 そのNick Gravenitesの最初のソロ名義のアルバム「マイ・レイバー」を聴いたのは結局CD時代になってからしばらくしてからだ。CD時代になってもこんなのがCD化されるには相当時間がかかっていて、90年代終わりくらいなんじゃないかな。とにかくアメリカのホワイトブルースものでこんなに探さないといけなかったのはあまりない。まぁ、それほど常に探していたという感じには後半はなってなかったけどさ。それがこないだには紙ジャケリマスターボーナストラック付きでリリースされたもんだからまた入手するワケですよ、やっぱり。何がって、「マイ・レイバー」に収録されているのって結局「永遠のフィルモア・ウェスト」の拡張盤で、兄弟ライブアルバムなんです。要するに同じライブの録音を二つの名義とアルバムに分けてリリースされただけでどちらももちろん同じメンツによる同じライブからの記録。

 1969年1月初頭のフィルモアのライブの模様を記録していてNick GravenitesはともかくギターにMike Bloomfieldですからね、しかも1969年ってスーパーセッション時代だから完璧に全盛期なんです。そんな頃のライブがオフィシャルでしっかりと残されているんだから探すでしょう。いや、感動です。聴いた時にはもうかなり時間経ってたけど感動。ブルームフィールドのギターのかっこよさにはいつものことながら感動的で、コチラの「マイ・レイバー」の方ではどの曲もNick Gravenitesの作曲したものを集めているので確かにソロアルバムとして成り立つんだが、それがもう生き生きとしててさ、そりゃこんな凄いメンツでやるんだからさ。シカゴとサンフランシスコを繋いでいた重要人物なだけあって、人望は厚い人です。ちなみにあまり知られてないけどジャニスとの関連もこの辺のメンツってのは割と深いんだよ。だからNick Gravenites作曲の「ブルースに葬られて」ってのが「マイ・レイバー」にも入っているけどジャニスに上げたら歌入れの前に死んじゃった、ってトコ。ブルームフィールドとかもしっかりとジャニスのアルバムでギター弾いてるしね。

 いやぁ〜、しかしもう伸び伸びとギターを弾いているBloomfieldと仲間内で気楽にやっているのがありありとわかってその分凄い演奏になっている「マイ・レイバー」は「永遠のフィルモア・ウェスト」と共に聴くべき素晴らしきライブ盤。



Barry Goldberg - Blowing My Mind

 後にホワイトブルースの世界ではスタンダードな鍵盤奏者として名を挙げることとなるバリー・ゴールドバーグだが、そもそも最初からそれなりの地位を確保して世に出てきたものだ。有名な所ではボブ・ディランのニューポートフォークフェスティバルでのエレキ転向事件時の鍵盤奏者だったようだ。この時のディランのバックはバターフィールドブルースバンドだったのでその辺の人脈も強かったみたい。それで後にブルームフィールドなどとKGB組んだりエレクトリック・フラッグ組んだりってのもあったのだな。もうひとつ有名なのはスティーブ・ミラーバンドに出入りもしていたってことか。

Blowing My Mind Barry Goldberg
Barry Goldberg's Soul Riot - Barry Goldberg's Soul Riot Barry Goldberg's Soul Riot Barry Goldberg, Harvey Mandel & Mike Bloomfield - Sweet Home Chicago With Harvey Mandel &Mike Bloomfield - Sweet Home Chicago

 1966年、期を満たしてという言葉が適切かどうかわかんないが、まずは初めてのソロデビューアルバムを作り上げたのが「Blowing My Mind」という作品。残ねんながらブルームフィールドも参加しているわけではないが、大いに後のブルースに於ける鍵盤の在り方、みたいなのが提示された傑作になっている。バンド名にブルースバンドって入ってるんだからそりゃそうだけどさ。

 ブルースってのはギターがあって、という概念が自分の中で出来上がっているので、こういう鍵盤奏者のブルースバンドって一体?って思うんだよね。そうするとギターに頼りすぎないブルースバンドっていう形態になってて、それでも雰囲気は出ているし良いんだろう。その昔はバイオリンでのブルースってのもあったんだし、リズムと雰囲気がブルースなら良い、ということか。個人的にはやっぱりギターのキュイーンってのが好きだからねぇ(笑)。

 「Blowing My Mind」にももちろんギタリストが参加していて、良いトーンを所々で聴かせてくれるんだが、やっぱり物足りない。まぁ、ファーストアルバムだし、リリースが1966年なんだからまだまだ可愛らしいアルバムの出来映えでおかしくないが、一方ストーンズなんかは同じくらいの時にこんなに簡単にブルースを出来ていたか?と問われるとやっぱりシカゴ出身のバリー・ゴールドバーグは黒人ブルースメン達との日々で培ったセンスには敵わないような本能的な土着性を持っている。やっぱり才能ある人は才能あるな…。



Hound Dog Taylor & The HouseRockers - Hound Dog Taylor & The HouseRockers

 指が6本あるギタリストとして有名な人って…知られてないか、あんまり(笑)。ブルース界って結構不思議な人ってのがいてさ、ジョニー・ウィンターだってアルビノ人種でしょ、それから随分昔ではブラインド・ウィリー・なんとか、なんていう盲目のギタリストやピアニスト、果てはバイオリニストなんてのも盲目の人でいたりする。本日ご紹介のハウンドドッグ・テイラーは6本指なんです。まぁ、腫瘍に近いと言うか奇形と言うのか…、あまりよく見える写真はないんだけど、小指の根本にもう一本指があるような腫瘍みたいなのがあるんだよね。

Hound Dog Taylor and the Houserockers ビウェアー・オブ・ザ・ドッグ~ライヴ
Hound Dog Taylor & The HouseRockers - Hound Dog Taylor and The HouseRockers Hound Dog Taylor and The HouseRockers Hound Dog Taylor - Live At Joe's Place Live At Joe's Place

 さて、そんなハウンドドッグ・テイラーとハウスロッカーズという名義でのファーストアルバム「Hound Dog Taylor and the Houserockers」はアリゲーター発足の印。ハウンドドッグ・テイラーを見たからこそレーベルを興そうなんて思ったらしく、実際アリゲーターを立ち上げて一枚目がこの「Hound Dog Taylor and the Houserockers」という作品。1970年の出来事っつうからブルースってのも結構新しいもんだ。いや、もともとは戦前からのサウンドだから新しくはないけど、1970年頃になってからのアリゲーターの功績って大きいじゃない?それってロックの進化と共に進んでいったんだな、と。

 そしてこのハウンドドッグ・テイラーの「Hound Dog Taylor and the Houserockers」という作品だが、バンド名通りブルースとして聴いていくよりも今で言えばホワイト・ストライプスを聴くような感じで聴いた方が良いのかもしれない。ドラムとハウンドドッグ・テイラーのギター、それともう一人のギターというトリオ編成なのでベースレスです。聴いてみるとわかるけどギターでベース代わりに弾いているという何ともまぁあまり考えられない構図でのプレイ。そんな編成の中でハウンドドッグ・テイラーは縦横無尽にエグイ音でギラギラとギターを弾いているワケだから、どっちかっつうとブルースメンっつうよりもガレージサウンドを最初にやった黒人ってトコか。ま、エルモア・ジェイムズのギターに近い音ではあるが…。

 …とは言え、曲はやっぱり3コード中心でブルースを踏襲した形式であることに代わりはないのでやっぱりブルースメンとなる。いや、ブルースバンド、か。でもハウスロッカーズという名は伊達ではない。同時代のロックからしたら全然チープだけど、エネルギーはもの凄いよ。そんな感じの熱いロック好きな人はハマれる、っつうか聴いておかないとアカンでしょ、「Hound Dog Taylor and the Houserockers」は。



Albert Collins - Ice Pickin'

 久々に本物の黒人ブルースを聴いてみようかと…、ってもやっぱりロック好きにはこの辺からなんだよ、ってことでアルバート・コリンズです。テキサスのとんでもなくクールなギター弾き。テキサスブルースってブルースの中では一番好きなので、色々発掘したけどアルバート・コリンズが一番好み。後はフレディ・キングとかね。結構アルバート・コリンズのレコードとかCDとかちょこちょこと見かけたら手に入れたりしてたので割とあるんだよな。集めるっていう気はあまりないんだけど、見たことないジャケットだとつい、ね。

Ice Pickin' Frostbite
Albert Collins - Ice Pickin' Ice Pickin' Albert Collins - Frostbite Frostbite

 「Ice Pickin'」1978年アリゲーターからのリリースで、アルバート・コリンズがアリゲーターレーベルからリリースした一枚目の作品。この人不遇な人で、60年代中期にアルバム出してたりしたんだけどその後しばらく契約がなくなってライブだけで生活してたのかな?まさか音楽だけってこともないとは思うけど。それでもウワサは広がるモノでアリゲーターが獲得しに行って出したアルバムが「Ice Pickin'」。60年代のアルバート・コリンズのアルバムと聞き比べても雲泥の差があるくらいに伸び伸びとギターを弾いて歌っている。

 なんつってもだ、チューニングはFmだしカポはいつも7カポくらいにあるし、ストラップは右肩から掛けてるし、指で弾きまくるしとイレギュラーな弾き方ばかりする人でインパクト抜群。しかもテレキャスしか使ったの見たことないくらいにテレキャス。それでこんなにぶっといサウンド出すのか?ってくらい最高に痺れるギタープレイ。一音一音が魂の叫びでしてね、こんなに感情湧き出るのって何でよ。ブルースギタリスト全般に言えるんだけどさ、これはもう黒人だからとかそういうレベルの話なんだろうな。練習して出来るモンじゃないだろ、と最近は思う。そこへ行くとベックはやっぱ凄かったが…。

 アルバム全体感としてはですね、まぁ、やっぱり弾きまくりってんでもなく、メロウでもなくバランスがよく取れてて、全然飽きないし、ギター的にも勉強になるし曲の良さとかってのはなんとも言えないけど、アルバート・コリンズの音の特徴の一つにA.C.リードというサックス奏者を従えているってのがある。「Ice Pickin'」でもしっかりと活躍していて、アルバート・コリンズの向こうを張るサックスを聴かせてくれたりするのも良いね。

 しかしまぁ、久々のモノホンブルースはやっぱり自分的にも原点です。成り切れないけど原点でして、しっくりくる音世界。つい茶色いお酒が欲しくなります(笑)。ちなみに自分が一番好きなのは「Frostbite」かねぇ、やっぱ。



Johnny Winter - Captured Live!

 新作ラッシュに押されて話がどんどん逸れていってしまったのでちょっと軌道修正(笑)。いや、もともとKGB辺りからはカーマイン・アピス繋がりでジェフ・ベックの新作もありだろう、って感じだったんだけど向かっていた方向は実はブルース系だったんです。ブルームフィールドやバリー・ゴールドバーグ辺りへ行ってから~なんて思ってたんだけどね、いつものことながらどこでどうなるかわからないのも日々聴いている音楽の流れです。

Captured Live! Live Bootleg Series 6
Johnny Winter - Live Bootleg Series, Vol. 6: Johnny Winter Live Bootleg Series, Vol.6 Johnny Winter - Live In Houston Live In Houston

 そんなことでジョニー・ウィンターの傑作ライブアルバム「Captured Live!」、1976年リリースのアルバムで6曲しか入っていないんだけど、メチャメチャ熱いライブをパッケージしているのでもの凄い満足度の高いアルバムです。最近はジョニー・ウィンターのライブ作品も「Live Bootleg Sries」として今はVol.6くらいまでリリースされているので割と色々なライブが聴けるようになっているんだが、やっぱりオフィシャルで全盛期にリリースされたライブアルバムは違います。発掘音源ではなく凄い。リマスターシリーズなんかがあるならば是非ボーナストラック付きでライブの丸ごとを二枚組にしてでも収録してほしいくらいのアルバム。ジャケットもジョニー・ウィンターらしく凄く憧れるしさ…、何つってもファイアーバードのかっこよさがここで引き立っているもんな。

 そしてライブの内容…というか、アルバムの最初からしてフェイザーのかかた音で思い切りR&Rなリフが流れて軽快で流暢なフレーズがビシバシ出てくるので堪らない。ここまでギター引き倒したらそりゃ気持ち良いだろうってくらいだ。しかもそれはギターだけに限らずドラムもベースもセカンドギターも出しゃばりまくっているのだ。しかしジョニー・ウィンターのギターは全くそんなのに劣ることなくより一層目立つ。どうやったらここまで弾ける?ってくらいアグレッシヴなプレイに引き込まれてしまってもっと聴きたくなるってもんだ。

 演奏収録されている曲目だってほとんどカバーばかりで自分の曲なんてのを全然気にしていないし、そもそもジョニー・ウィンターの演奏によって更に注目を浴びることになったってのもあるしね。しかし、そういうスタンスってのはやっぱりギター小僧だからだろうか?ジョージ・サラグッドとかに言わせると良い曲はもう往年の先輩方々が作ってしまったので自分はそれを伝えていくだけだ、みたいなことらしいが、確かにこれだけロック史も長くなってくるとそういうのも必要だとは思う。しかしこのライブアルバムは1976年だしな(笑)。

 ブルースギタリストの印象とその実R&Rをこよなく愛するジョニー・ウィンターの傑作ライブ「Captured Live!」の拡張盤、是非期待したいがまずはオリジナルを聴いて堪能したいね。





Fireflight - For Those Who Wait

 新作漁りってたまにするんだが、やっぱり刺激的で面白い。こんだけCDが売れなくなってきた世の中でもやっぱりショップでの散策ってのは一気に情報が入ってくるので止められませんな。昔に比べたら全然ショップに行く回数なんて減ってるけど、行くとそれなりにやっぱり楽しいからよい。普段気にしてるバンドとかは情報漁るけど、そんなに意識してないバンドとかの情報ってのはやっぱり一見して分かる方が速いもん。そんなことで、ふ~ん、って思ったのがこちら。

フォー・ゾーズ・フー・ウェイト アンブレイカブル
Fireflight - For Those Who Wait For Those Who Wait Fireflight - Unbreakable Unbreakable

 ファイアフライトっつうアメリカのバンドの新作「フォー・ゾーズ・フー・ウェイト」。もともとゴシックメタル系と言うことで気になってファーストからセカンド「アンブレイカブル」って聴いてたんだけど、どうも違っていてさ、ゴシックメタルじゃないんだよ、これ。アメリカ産だからやっぱり無理があったのかもしれないけど、そう思って聴くとなるほど普通にハードロックバンドとして聴いてみると面白いじゃないか、と。

 「フォー・ゾーズ・フー・ウェイト」の音的には正統派なハードロックで割と疾走感と楽曲に起伏が豊富なので面白いのは面白い。そして歌はもちろん女性なのだが、結構太い声で歌っているのでなかなか逞しく聞こえます。ただ残念なのはコレと言った特徴が見つからない曲が多い、というのかバンドの傾向としてFIreflightらしさ、ってのはあるんだけど、それがバンドを決定付けるものかというとちょっと違う。言い直すと万遍なくレベルの高いそこそこの音が出せるのは良いが、特筆すべき曲がないってのが勿体ないってとこだ。

 それでももちろん色々な工夫はしているようだが…、歌が単調なのかバックが単調なのか、ギターソロとかで目立つ箇所が少ないのか…、歌がメインで綺麗に見せるっつうならわかるけどそうでもなくって…。まぁ、三枚もアルバム出せるんだからそれなりにセールスはあるのだろうが、コアなファンしか付かないんじゃないか?っつって全部聴いている自分もここにいるのだが(笑)。



Wolfmother - Cosmic Egg

 書こう書こうと思いつつなかなかタイミングが合わずにここまで引っ張ってしまったアルバムが一枚…、ウルフマザーと言うバンドの新作が2009年秋頃にはリリースされていて、出てすぐ入手して聴いていたんだよな。折角の流れなのでここで紹介しておこうと…。ウルフマザーってのはオーストラリアのバンドでファーストアルバム「Wolfmother」で衝撃のデビューを飾ったんだけど、その後メンバー二人が脱退してしまってほぼ解散状態だったのを主役のアンドリュー君が立て直して4人のメンバーを入れて復活。

コズミック・エッグ Wolfmother
Wolfmother - Cosmic Egg Cosmic Egg Wolfmother - Dimensions - EP Dimensions - EP

 「コズミック・エッグ

 まぁ、あまりセンスのあるジャケットとは思えないがシンボルとしてはわかる(笑)。そこで気を落とさないで、まずは聴いてみるとですね…、これまたブラック・サバス+ツェッペリンな「California Queen」なんていうかっちょよいリフト疾走感のあるハードロックが流れてくるので嬉しくなっちゃうね。この一曲でアルバム聴く価値ありだもん。おぉ…そうか~って。バンドのメンバーがどうのっていうのよりもまず、アンドリュー君のセンスが良い。そんな雰囲気で聴いていると結構重い曲からギターで聴かせてくれる曲まで万遍なく多種多様なハードロック…しかも古めのテイストたっぷりのハードロックが詰め込まれていて、やや冗長になるのもあるが、概ね生き生きとした思い入れが表れていて楽しめる。

 トリオから5人編成へと変化したバンドはトリオ時代のハチャメチャなステージが展開されているのだろうか?大人なステージという気がしないでもないが、まずはアルバムを堪能してからだな。YouTubeで探してみるか…。

 しかしこの時代にこんな古いロックの音をそのまま体現できるバンドがあるのは嬉しいね。いくつかそういうバンドもあるけど、ウルフマザーの場合は結構ダークなところがあるのが良い。うるさいロックバンド、だもん。これからの活動がきちんと続いていくことを願うバンドのひとつ。



The White Stripes - Under Great White Northern Lights

 自分的には結構強烈なアルバムが続々とリリースされていて、追いかけるのも楽しいしもちろん聴いてみたり観てみたりするのも楽しい。いつまで経ってもこういう楽しさというか気持ちってのは良いね。ジャンル的には結構跨ぐのかもしれないけど、魂の叫びという意味では今のロックシーンに於いて実にストレートに表現できている人達、ホワイト・ストライプスの10周年記念ツアーの集大成をアルバム化したものがリリースされました。

アンダー・ザ・グレイト・ホワイト・ノーザン・ライツ ザ・ホワイト・ストライプス・アンダー・ブラックプール・ライト [DVD]
The White Stripes - Under Great White Northern Lights (Live) Under Great White Northern Lights

 「アンダー・ザ・グレイト・ホワイト・ノーザン・ライツ

 なんとライブ丸ごとのツアードキュメンタリーのDVDが付いたもので相変わらずの赤黒のアートワークもインパクトあるし、二人で歩んだ10年間的な雰囲気をモチーフとしたデザインも結構よろしい。しかし徹底的に拘る人達ですね。

 まずはCDの方だが、カナダツアーの最終日のサヴォイ・シアター公演を曲順はともかく丸ごとに近い形で収録していて、選曲もこれまた集大成のベスト的なものなので悪いハズはない。ただホワイト・ストライプスってテクニックとかで攻めてくるバンドじゃないし最低限のバンドという概念すらもコワされている二人のユニットでライブも二人だけでやっているのでかなりラフだしともすれば単調になりかねない部分は多い。それでもジャック・ホワイトのひたすらアグレッシブな姿勢がライブをグルーブさせているってのがよくわかる。メグのドラムも実は結構重くて面白いアプローチですらある。そんな風に聴いたことなかったけどライブ聴いてるとこの人達やっぱり息ぴったりだわ、と。

 そんでDVDの方が注目度が高いわな…。ひたすらツアーのドキュメンタリーなんだけど、これがあたアメリカを制覇したバンドなのにアチコチのツアー先=田舎ではもうボーリング場でライブやったり、パブや人の家だったり船の上とか学校の教室とかバスの中とか無茶苦茶(笑)。ただ、もともとガレージバンド的要素が強いのでそういう場所の方がマッチしている気がするけどね。そんな無茶苦茶なショウ…そうそう、冒頭から例の「一音だけのライブ」で始まるっつう訳の分からないモンもあるが、ひたすらアグレッシブに前向きなジャック・ホワイトとあまりにも寡黙で前に出ることのないメグ、この人どんな娘なんだろ?全く喋らないし何も見てない感じだけどジャック・ホワイトにはひたすらついていくというぴったりの組み合わせ。オフステージでも仲良いんだな、と。最後の最後にはピアノで歌うジャック・ホワイトの隣で涙を流しながら座っているメグ。それを抱き締めるジャック・ホワイトというやらせか本音かわからないが、感動を誘うシーンまで記録されている。それもこれも含めて感動の映像がライブシーンと共に記録されている記念碑的アルバム。

 「アンダー・ザ・グレイト・ホワイト・ノーザン・ライツ」…やっぱりロックってこういう生々しいモンだよな…、と思う。かっこよいもん。重いし優しいし。DVDをオススメかな、やっぱ。



Joe Bonamassa - Black Rock

 そういえばジェフ・ベックも4月に来日公演を行うし、本日紹介しようとしているジョー・ボナマッサも4月に来日する…、まさか共演なんてのはないとは思うけどわからんな…。あり得る?いやいや、そんなことも楽しみのひとつですが、ベック、ジミヘンと濃い~のが来たので、丁度良いところについ先日リリースされたジョー・ボナマッサです。昨年だったか来日公演を行ってからすこぶる評判の高いニューヨーク出身の骨太ブルースギタリストです。

Black Rock Special Limited Edition(DVD付)【初回限定生産盤】 Live from Nowhere in Particular
Joe Bonamassa - Black Rock Black Rock Joe Bonamassa - Joe Bonamassa - Live from the Royal Albert Hall Live from the Royal Albert Hall

 「Black Rock 」というこれまたブルースメンらしからぬタイトルが付けられたかっちょよいアルバム。ジョー・ボナマッサってキャリアは凄く長くて既にアルバム7、8枚とDVD4枚がリリースされている人なのに日本で紹介されたのはつい先日。こういう人ってまだまだいるのかもしれない。

 音的にはわかりやすく言えばスティーヴィー・レイ・ボーンってトコだが、そこはテキサスとニューヨークの違いでして、アグレッシブなロックな姿を模倣しながらも完全にブルースベースの音。ま、でも音は歪んでるし、バッキングなんかも思い切りロック調なので、ロック好きなら多分イケる。ただ、曲構成がやはり基本的に3コードのR&Rっつうかブルースベースかな。その分凄く力強く迫ってくるのが面白くてさ、グイグイ来るんだよ。そして更に頼もしいのはどこから聴いてもどんだけハードに弾いててもブルースギタリストなんだもん。歌声もかなり渋みがあってよろしい。ジョニー・ウィンターに似た部分あるな。

 さて、この「Black Rock」という作品、自作曲ももちろんだが、面白いところではジェフ・ベックの二枚目「Beck-Ola」に収録されていた「Spanish Boots」がカバーされている。…ってことはやっぱりベックとの共演??いやいや…。今更新人バンドってワケじゃないけど、良いものに出会えて楽しいね。ついでなのでちょっと前に出たライブアルバム「Live from Nowhere in Particular」ってのも聴いてみたんだけどさ、やっぱ圧倒的にライブの方がよろしいです。ドライブ感やグルーブ感、そして多彩なアプローチがたんまりと楽しめるし。アコギプレイもあったりして、やっぱり奥の深さは凄く持ってる。あまりセッション活動とかしてないから出てこなかったのか、単に興味なかったからマイペースだったのか…。

 今後じっくりと色々なアルバムやDVDを楽しみに聴いていく価値のあるジョー・ボナマッサ。なかなか骨太なロック好きにはオススメな人ですな。初回限定版でライブDVDのついたものもリリースされてるみたい。




Jimi Hendrix - Valleys of Neptune

 そしてギタリストアルバムリリースの真骨頂でもあったのが最先端の音とは正反対の40年以上前の音を引っ張り出して、よりオリジナルに忠実な形にしてリリースしてきたジミヘンの未発表曲集。これまでもジミヘンの未発表曲集なんてのは山のようにリリースされていて、そのどれもが酷評を浴びながらもしっかりそれなりにセールスを記録したのだと思うが、ここ20年の間にそれは親族による愛情のかけられたリリース形態へと変化していくことで、ファンも納得のリリースが続けられているのは非常に嬉しいことだ。ジミヘンのエクスペリエンスについては最早全員が鬼籍に入っていることで既にクラシック的な扱いとして祭られているのでこうした丁寧な対応が相応しいのだ。

ヴァリーズ・オブ・ネプチューン South Saturn Delta

 「ヴァリーズ・オブ・ネプチューン」と題された1968年から69年頃にかけての未発表曲中心のアルバム。殊更初めて聴いた楽曲というものでもないのは多分それなりに自分があれこれとジミヘンを聴いてきたからであって、オリジナルアルバムに加えて「ヴァリーズ・オブ・ネプチューン」を聴いてみるとそれはそれはもう新鮮な新曲集に相応しいくらいに現代のリスナーでも十分に迫力を感じられるほどの音の綺麗さと迫力に驚く。自分的にはさ、ジミヘンって久々なんですよね、聴くの。結構ず~っと聴いていたから最近は何度も取り出して聴くなんてことなくなってたし、そもそも枚数少ないからさ。それでこの「ヴァリーズ・オブ・ネプチューン」で久々にジミヘンか~と思って聴いたんだよね。そしたらやっぱりとんでもないんです(笑)。

 冒頭の「Stone Free」からして何これ?みたいなテイクだしさ。ファースト「Are You Experienced」のアレじゃないんだよ。リズムとかフレーズとか。もっとソリッドっつうか、やっぱりかっちょ良いのは全然変わらないんだけどへぇ~ってなくらい新鮮。だから以降の曲も凄く期待して聴いてしまうワケよ。そうするとさ、「Bleeding Heart」の超ブルースに痺れ捲くってしまったり、これぞジミヘン…と恍惚と聴いてしまったりして、細かい楽曲の解説はライナーでも良いし、今ならレココレでも読めるし、ネットだってあちこちあるから探せばわかるんだが、この音世界はやっぱり常人を超えてる。タイトル曲の「ヴァリーズ・オブ・ネプチューン」は名盤「Electric Ladyland」の後のアルバム制作時の楽曲らしいが、やっぱりその頃のジミヘンの志向はソウルフルな方向に向いていたのがわかる未発表曲で勢いだけではない深みがある。それとさ、昔からよく聴いていた「Hear My Train A Comin'」もこうしてスタジオレコーディングバージョンを聴くのは結構久しくなかった…いつもアコギ版が多かったからね。そんで聴いてると…やっぱブルースベースが強くて魂の叫びってこういうのだよな、と。今でもこんなジミヘンが祭り上げられるってのはさ、やっぱ今の時代にこういうのが不足しているんだよ。全然レベルが違うしやってることも思想もまったく凄い領域。何で今はこういうの出てこないンだろ?ジミヘンだからもうダレも真似できない、してもジミヘンになっちゃうから?

 「Sunshine of Your Love」まで入ってるのか…しかもスタジオテイクって…へぇ~、ライブそのままだな(笑)。1969年の名演奏のひとつでもあるロンドンのロイヤルアルバートホールでのリハーサルの時の音によるレコーディングも全然リハってのではなくって凄い演奏してるからきっと普通レベルでコレだったんだなと。聴き慣れている曲が多いハズなんだけどアレンジが全然違ったり、生々しい音で迫ってきたりして一気に聴いてしまって、しかも何度でも聴いてしまうくらいにパワーを持ったさすがの一枚。ついでにリリースされて他のアルバム群にはDVDが付いているらしいけど、そんなに魅力的でもなさそうなので放置しておいて、「ヴァリーズ・オブ・ネプチューン」ばかりをひたすら聴いている。ついでの昔のってどんなんだっけ?と思って「South Saturn Delta」を引っ張り出して立て続けに聴いて納得してる自分(笑)。

 いやぁ~、やっぱり凄いわジミヘン。こんなブルースギター.宇宙からのギターが弾けるヤツっていないよ。誰が聴いても恍惚としてしまうんじゃないだろうか?今の時代こそこういう人が必要ですよ、ホントに。堪らない音世界をくれたジミヘンに感謝、そして新リリースの「ヴァリーズ・オブ・ネプチューン」も見事な編集で普通の音の何十倍も楽しめます。やっぱりロックは良い!





Jeff Beck - Emotion & Commotion

 ここの所割と気になる音がリリースされていて、どれもこれもがギタリスト的に興味津々ってのばかりで嬉しい。別に今やそれほどギタリストというワケでもないのだが、やっぱり聴いていて心地良いんだよね。速弾き系でスッキリする音ってのもあるけど、やっぱり基本はブルースだろ、ってのもある。まぁ、オリアンティなんて凄いのを見ちゃうとどっちも境目なしで出来る人もいるんだな、と時代の変化を感じるものだが。

エモーション・アンド・コモーション ライヴ・アット・ロニー・スコッツ・クラヴ [DVD]
ジェフ・ベック - Emotion & Commotion Emotion & Commotion Jeff Beck Band - Performing This Week…Live At Ronnie Scott's Performing This Week…Live At Ronnie Scott's

 さてさて期待の、というかここのところ割と盛り上がっていたジェフ・ベックのあのメンツによる新作スタジオアルバム「エモーション・アンド・コモーション」がリリースされました。やっぱり聴きたくて速攻で聴いてみて、そのサウンドプロダクションと作品の質の高さに驚きましたね。実験色が云々ってのは超えていて、日本公演で聴かせていた、もしくは「ライヴ・アット・ロニー・スコッツ・クラヴ」のDVDやCDで聴かせていたような音の再現…よりももっとメロウでエモーショナル。全くタイトル通りに「エモーション・アンド・コモーション」という楽曲が多いんです。話題性で言えばオーケストラと一緒にやってるとか、様々なジャンルに跨る話題の女性ボーカリスト達を迎えて歌わせているとかあるんだけど、それも余興の一つでしかなくって、圧倒的にエモーショナルな高みを極めている。バックを固めている凄腕の面々がこれまた心地良い世界を出してくれている。そしてライブではその容姿と若さで注目されたタル・ウィルケンフェルドちゃんですが、こうして音を聴くとやはりタダモノではないベーシストってのも非常によくわかる。セッションバンドでここまでできちゃうのかい、ってくらいジャズと同じような世界で、メンバーを選りすぐって作品を作っていくという形だ。今では既にライブメンバーが替わっているので「エモーション・アンド・コモーション」で聴けるメンツは実はもう揃わないのかもしれないけど、その分この「エモーション・アンド・コモーション」は凄く楽しめる。

 元来ベックってのはギターしかない人なのでどこか途中で飽きることもあったんだけど、「エモーション・アンド・コモーション」はもうそんなのないね。完全にギターが歌ってるし、泣いているし笑っている。こんな風にギターって弾けるのかい?ってのはいつもながらベックのお家芸なんだが、全く何度聴いても驚くばかり。しかしギターインストでここまで口ずさみやすくエモーショナルな曲ができるもんか…言い換えれば全曲が「哀しみの恋人達」のような旋律を持っているんだもん。そこにオーケストラだからさ、そりゃまぁ涙もののメロウな気分になろうというものだ。春先に聴くアルバムではないが、その感情の表現はもはや完全に芸術の世界。

 はて、ジョス・ストーンによる歌声に出会うのもここで初めてだが、多分才能を発揮した楽曲なのだろう、ジャズチックと言うか40年代的雰囲気を持った、というのか…それでもやっぱりベックの味のあるギターが隙間を埋めてくれて実に高尚なレベルに持ち上げられているし、イメルダ・メイとのセッションでは更にメロウでムーディなエロさ満開の雰囲気を演出して、何故にここまで?というくらいのものだ。続く「Nessun Dorma」っつうのもその余韻を引きずるような哀愁さを漂わせた曲。まったく7年ぶりの新作、その割にはライブをバシバシやって活動していたのにこんな音が出てくるなんて驚くし、それよりもなんでまたこんな凄いんだ?クラプトンの新作とかでは比にならない圧倒的音楽レベルの高みに到達してしまったジェフ・ベック。神々しいジャケットもその姿を象徴しているし、当分何かと聞いていることが多いアルバムになるだろう。うるさくないし邪魔にもならないからどこでもいつでも聴けるのも良い。

 ここの所ジェフ・ベック聴く割合が相当増えているので、また多分ある程度のアルバムを纏めて聴くのも良いな…。いや、しかし「エモーション・アンド・コモーション」は凄い。



KGB - KGB

 土臭いアメリカン・ミュージックという定義の中ではあまり認める人も多くはないと思うけど、マイク・ブルームフィールドこそがど真ん中を歩んでいたのではないだろうかと思うのだな。もちろん他にも先人達やいっぱいいて、色々な音を出しているから全てってワケではないが、この人のギターが好きであれこれと追いかけていた頃に知ったKGBと言うバンド。実はかなりのスーパーバンドでしたがなかなか手に入らなかったんだよな、これもまた…。

KGB

1976年リリースのファーストアルバム「KGB」。メンバーはマイク・ブルームフィールドとカーマイン・アピス、バリー・ゴールドバーグにリック・グレッチ、そしてボーカルにはレイ・ケネディ。うん、あの、レイ・ケネディです…はい、メタルファンにはお馴染みのスーパーロック '84のMSGのボーカリスト。同一人物です。…と言うか、こっちのKGB的なのが本業でして、MSGでの酷評はそりゃそうだろ、ってのがわかるのではないだろうか?別に肩持つ気はないけど、KGBのアルバム聴いている限りはかなり良い味を出したボーカルだからねぇ。

 そしてアルバムの方はかなり地味な音だけどアメリカンファンキーロックっつうかソウルロックっつうか、黒い音の要素がブルースとソウルとファンキーと共に詰め込まれていて演奏しているのはほとんど白人という確かに新たなる境地を開こうとしているバンドの意気込みってのがわかる。そこまで読んで聴かないとそれほど面白いアルバム、というようには響かないのでなかなか時間がかかる。だから最初から当時の状況を察してこのKGBの出していた音ってのが世の中にはほとんどないタイプのサウンドだったってことを意識したいんだよね。

 しかし…、そんなの気にしなくてもやっぱり凄いわ。マイク・ブルームフィールドのギターは控えめなんだけどここって時には素晴らしい音色とフレーズで登場するし、スライドメインの曲なんかはもう哀愁そのもの。そこにレイ・ケネディのソウルフルなボーカルが絡むとこれがまたかなり素晴らしくファンキーなんで、お前らホントに白人かよ、ってなくらいに濃い。カーマイン・アピスも地味に叩いているけど重さがやっぱり違うしね。

 そんなことで、普通に接して聴くと大したことなくサラリと流れてしまうのかもしれないけど、どの曲も斬新なアプローチを試みた傑作。正にスーパーバンドじゃなきゃできないだろう音世界。レゲエだって重いしブルースなんだよ。もの凄くニッチな世界ではKGBの音に本気で惚れ込んでいる人はいるはずだもん。セカンドアルバム「Motion」とかあるけど、そっちはちょっと別モノとして、まずはファーストの「KGB」でちょっと心地良いアメリカンミュージックを楽しんでみよう♪




Little Feat - Waiting For Columbus

 早いモノでもう4月になってしまった…。コレと言った変化や目的も持たないままに勝手に月日だけが過ぎ去る…、いや、困ったモノだ。毎年こうして時が過ぎていくのだが多分聴いているものだけは進化があって、べらぼうに増えているのだろうと思う。問題はそれを全部ある程度記憶していられるかどうかというものだ…。何かの時にふとした会話でアルバムやバンド名が出てこなくなったりさ、出てきてもどんなんだっけ?とか(笑)。昔は結構アルバム丸ごと覚えていたりしたけど、ここのところグチャグチャになってたりするからなぁ…。

ウェイティング・フォー・コロンブス(デラックス・エディション) Join the Band
Little Feat - The Best of Little Feat The Best of Little Feat

 1978年に行われたライブより纏めて編集されて同年内にリリースされたライブアルバムの名盤として名高いリトル・フィートの「ウェイティング・フォー・コロンブス」という作品。ライブです。うん、自分が一番最初に聴いたリトル・フィートってこれだったな。何かでこの中の曲を何曲か聴いたんじゃないかな…、レコ屋かどっかで流してたのを聴いたんだと思うけど、それで自分がそれまであまり触れたことのない音楽だったので気になって買ってきた記憶がある。今思えばそれは非常にロックな完成でのソウルバンドだったからだろう。確実にロックフィールドよりもニューオリンズなソウル色に染まったバンドだもん。

 来歴はご存じの通り、ザッパバンドに在籍していてドラッグが止めれなくてバンド辞めたっていうローウェル・ジョージによるバンド…、ただ揃ったメンツが割と強者だっただめローウェル・ジョージに囚われないってのもあったみたい。まぁ、結果はそれで死んでしまったので一端解散してるけどさ。

 それはともかくこのライブアルバム、アナログ時代は当然二枚組だったけど今じゃCDで二枚組の完全収録バージョン「ウェイティング・フォー・コロンブス(デラックス・エディション)」まで登場している程の傑作。Doobie Brothersのメンツがゲスト参加してたり、ミック・テイラーがギター弾いてたりってなのもあって楽しい雰囲気で楽しめるのは間違いない。完全盤か…、聴いてないけど聴いてみたいところだね。

 いや、何と言ってもこのリズムと雰囲気にやられる。曲が良いとかっていうよりもリズムと雰囲気。まったりとしたムーディな雰囲気と実にジャストなリズム…、うん、遅くもなく速くもないという絶妙なリズムに取り込まれる感じ。音そのもので言えば好みではないんだけど、聴いてみると心地良いし、他にはあまり聴くことのない音なんだもん。そういえばタワー・オブ・パワーによるホーンセクションも入っているので、これはもう盛り上がるしかない、っていうかね。ギターバトル聴いてても別にブルースとかじゃないが、やっぱ妙にヘンな心地良さがある。ザッパと通じるモノがここらへんはあるな。しかしもっとアメリカの土着的な香りがする世界。

 久々に聴いたんだけど、よく昔この系統の世界にハマらなかったなと思うくらいにかっこよい。つい何度かリピートして聴いてしまったくらいにハマれる…、多分どこかアーシーな香りがするんだろう(笑)。



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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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