Archive2009年08月 1/2

The Incredible String Band - The Hangman's Beautiful Daughter

 似たようなバンド名だと割と混同してレコードやCDを買ってきてしまうことも昔は結構あって、ただそれでもそこまで名前が似ていなかったことで救われていたのがThe Incredible String Bandというバンドで、前述のString Driven ThingとはまぁStringだけしか共通していないのでバンド名が被ることはなかったけど、どっちがどんなバンドだっけ?ってのはちと混乱したこともある(笑)。音を聴いてしっかり認識していれば全然異なる...

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String Driven Thing - The Early Years (Mark Two)

 不思議な音を出すグループは英国に山のようにいるのだが、このString Driven Thingもそのひとつでして、それもまた不思議なことに1968年頃にデビューして次のセカンドアルバムをリリースするまでにまた4年ほどかかっているという…。しかもスモール・フェイセスじゃないけれど、ファーストアルバムで自らのバンド名を冠したのに、セカンドアルバムでも同じ自分のバンドの名前をタイトルにしているのでまたややこしい。…とは言えど...

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Tea & Symphony - An Asylum for the Musically Insane

 発見発見♪ 自分のライブラリからお宝を発見するのもこれまた愉し。整理しているハズが何故か全然想像しないところに入り込んでいて探せないってパターンは今に始まったことではないのだが、その分見つけた時は嬉しい(笑)。困るのは持ってるか持ってないかわからない時だ。もう一度買うハメになることはできるだけ避けたいし、しかし存在を忘れているから何とも言えない…っていう場合だね。まぁ、すっかり忘れてて発掘してしま...

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Comus - To Keep From Crying

 アコースティックという楽器の持つ多様性というか深さってのもまた不思議なモノで、一般的にはアコースティックと言えばもちろんフォークな曲でして、うん、まぁ日本だとコードを鳴らしながら歌うフォークギターみたいなイメージか?アコースティックと言うからもうちょっと煌びやかかもしれないけど、まぁ、そんな印象だ。ところがここ最近聴いている音楽なんかも基本アコースティックでして、それがどれもこれも全く異なるカラ...

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9:30 Fly - 9:30 Fly

 英国の深い森の散策はいつ飛び込んでみても面白い発見がある。更に紙ジャケCDやリマスター盤のリリースによってとんでもなくレアなものまでCD化されてきて、しかも音だけ取ればオリジナル盤を上回るであろう音質にアップされていることも多い。それが良いかどうかってのは別として、売る側もCDが売れなくなってきているのであの手この手で売ることを考えるし、カタログは多い方がそりゃ有利だろう、と。リスナー側からしても嬉し...

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Mr.Fox - The Gypsy

 アーシーな雰囲気のフォーク…っつうかもうロックだな、これは、と言うのでジャケットが秀逸なMr.Foxと言うバンドを紹介しておこう。1971年リリースの二作目にして最終作、だと思うが、まぁ、簡単に言うと二枚しかアルバム出さずに消え去ったってとこですが、この二枚がこれまたユニークな音なのでよろしい。…一般的には受け入れられていない音であることは確かだが。  バンドのいきさつ自体はあちこち調べてみればわかるので割...

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Mushroom - Early One Morning

 ここのところメジャーで王道バンドを取り上げてきたし、もちろんボウイやマーク・ボランだって大物だ。ただ、英国ロックの面白くて深いところは、こんな大物から一気にアングラの誰も知らないような世界まで何となく繋がってくるというか、アプローチが同じというか…、もちろんメジャーな人達ってのは才能豊かなんだろうけど、ビジネスセンスに長けていたという人もいるし、もう人それぞれ。才能があっても売れるワケではないの...

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Tyrannosaurus Rex - Unicorn

 不思議なサウンドを奏でていた人の中にはマーク・ボランもいる。自分的に、って意味だけど(笑)。うんエレクトリックブギの王者、なんてイメージで植え付けられていたからど真ん中の作品を聴いてみてもそうか?ってな感じで、ちとなぁ…と思ったこともあったんで、その後にアシッドなフォークをやってるティラノザウルス・レックスってのもどうなんだろ?って感じだった。実際最初に聴いた頃は何やらよくわからん長いタイトルや...

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David Bowie - The Man Who Sold The World

 デヴィッド・ボウイという人は不思議だ。ジギー時代だけを見れば特にそうは思わないがそれ以前となるとやっぱり不思議な人という印象。マージービート全盛期に出てきてはいたものの全く売れずにそのまま消沈、マイムの世界を歩きながら今度は三人で活動、その間にイメージフィルムとした短編映画みたいなのにも出演している。まぁ、演劇的な要素に興味の方向が強かったのでそういうのがいくつか残されている。だから初期のボウイ...

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Faces - Ooh La La

 スモール・フェイセスから大きく進歩?してフェイセスとなったバンド=ロンとロッドのキャラクターに持って行かれた感の強いバンドなんだけどね、ロッドのソロでの成功もあってバンドとしてはかなりギクシャクとした人間関係の中で行われていたレコーディングセッションがこの4枚目の「Ooh La La」という作品。っつうかこれでロニー・レインが脱退しちゃうんだけどさ、それもこのアルバムでロニー・レインが自分の作風をしっかり...

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Small Faces - Small Faces

 若くして才能を発揮して、若いが故にさっさとバンドを解散してしまった、もしくは抜けてしまったという人も多かった60年代末期から70年代。まぁ、何でも出てこいってなもんで売る側もどれが売れるか分からないからやる気のあるのを片っ端から…みたいなのはあったんじゃないかな。それでも多分圧倒的にその歌声に驚いたであろうスティーブ・マリオット。ルックスも良かったしね。そんなスモール・フェイセスってデビューが1965~6...

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The Kinks - Arthur or The Decline And Fall of The British Empire

 CD屋さんを覗いて何を見るワケでもなく新譜コーナーではあれが出るのかこれが出るのか…、そしてまだやってたんだこの人ってのもあったりネットで探す情報とは全く角度の違う見た目で多数の情報が収集できる楽しさってのはあるんだが、中古のコーナーも一巡りすると同じようなときめきを得られる。でも最近の傾向としてはとにかくCDって山のようにありすぎる、ってことだ。同じタイトルでももう何回もリリースされてるじゃない?...

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Ray Davies - The Kinks Choral Collection

 一気に時代を飛ばしてついこないだリリースされたばかりのキンクスのフロントマン=キンクスそのもの、のレイ・デイヴィスのソロアルバム…と言うか企画盤「The Kinks Choral Collection」が気になったので…。キンクスってのは英国ロック好きにはやっぱりハマり込む所以が多いワケでして、避けられないっつうか、思い切りハメり込んでしまうバンドなんだな。そんで、レイ・デイヴィスのソロ作品にしたって、結局キンクスで聴けた...

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The Who - A Quick One

 レッド・ツェッペリンというバンドの経緯ってのは割と有名な話だけど、その手前の小話ってのはどうだろ?まぁ、知られている話だろうけど、きっかけはジェフ・ベックのセッションだったりしたらしい。ベックのファースト「Truth」に収録している「Beck's Bolero」ってのが母体でして…。ちなみにそのセッションのメンツはドラムにキース・ムーン、ベースにジョンジー、ギターにジミー・ペイジとベック、ピアノにニッキー・ホプキ...

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Jeff Beck - Wired

 ストーンズのギタリストというカネになる仕事は実に魅力的だったことだろうと当時のベックの環境からしてみたら考えられる。丁度あれこれとバンドを組んでやってみたモノのなかなかコレと言ったメンツに恵まれなかったためかBB&A解体して、浪人生活していた頃にストーンズから声が掛かったというワケだ。時期的にはそんな感じなので、自分で何かやることが明確化していなかったらストーンズ加入していたかも。まぁ、試験に落ちた...

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The Rolling Stones - Black And Blue

 レッド・ツェッペリンが「プレゼンス」の録音を三週間で仕上げてしまったことは有名だが、もともとはメモ程度の録音予定が本格的な録音になってしまったということで、ミックスの作業などを考慮していなかったと言う。そこでジミー・ペイジはモントルーの同じスタジオを後から予約してあったストーンズのミック・ジャガーに二日間だけ融通してもらって急ピッチであの作品を仕上げたというのも有名な話。そのストーンズが同じスタ...

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Led Zeppelin - Presence

 70年代後半はロックシーンにしてみるとやや不安定な時期だったと云えるみたい。大物は大物で不振だったし新人ではあまりバンドが出てきていない。ただアングラな世界ではこのヘンから後に羽ばたくバンドが芽を育てつつあった時期ではあるが。そんな折りにヒーローとして出てきたのはヴァンヘイレンあたりとなるワケで、パンクからは完全に一線を画したテクニカルなギターヒーロー登場と言う訳だ。一方王道を走りながらもややどこ...

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Bad Company - Burnin' Sky

 一気に時代を進めてポール・ロジャースとサイモン・カークがフリーを辞めて紆余曲折、その後に組んだスーパーバンドがバッド・カンパニーというコトはもちろん有名な事実でして、最初のアルバム「Bad Company」は英米ともに大ヒットを放ち一躍花形に躍り出ることとなった。レーベルがレッド・ツェッペリンのスワンソングってのも話題のひとつだったし、そのおかげでジミー・ペイジはちょくちょくバドカンのライブに顔を出してい...

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Free - Free

 ブルースロックと一括りで語られることの多いクリームやフリーだが、その実ブルースエッセンスを多分に含みながらも独自の解釈により楽曲としてはかなりオリジナリティを発揮していたところがその他大勢のブルースの模倣バンドとの違いではないかと。もちろん本人達はブルース大好きだし、しっかりと吸収してしまっているのでそこから離れることも難しいのだろうが、そういう基本を押さえながらも独自のグルーブとフレーズでファ...

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Cream - Fresh Cream

 クラプトンの若かりし頃の迸るギタープレイを久々に耳にしてみると、なんとも艶やかで味のある音色とトーン、更に感情の起伏がそのまま表れたプレイに驚く。そうだよな、こういうプレイがあったからこそ神と崇められ、白人ブルースギタリストの地位を確立していったんだよな、ということを思い出した。最近のクラプトンを聴いていても全然そういうのは感じないので、ほとんど耳にしないのだけどやっぱり60年代のクラプトンは見事...

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Martha Velez - Fiends & Angels

 そういえば…、随分昔にその存在を知りながらもレコード探しをしていた頃にはほとんど見かけることなく、一回見かけた時にはアメリカ盤ジャケットだったがために、別のアルバムと勘違いして買わなかった…、それでも4000円くらいしたのかな。あとでアメリカ盤とイギリス盤で全然ジャケットが違うことが判明して割と悔しい思いをしながら、結局イギリス盤を見かけなかったような気がする。すっかり忘れ去っていたが、昨年CDがリリー...

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Maddy Prior & Tim Hart - Summer Solstice

 トラッドフォークには進まないと言いつつも、やっぱりマディ・プライアさんの歌声が気になったのでもうひとつ紹介を…(笑)。いやぁ、ポップで明るいのもいいけど、やっぱり英国トラッドの原点に戻って質素に歌い上げるのも良いじゃないか、ってなことでマディ・プライアと相棒のティム・ハートがデュオ名義でスティーライ・スパン結成以前から発表していたアルバムの三枚目…かな? The Best of English Folk A Very Best Of 19...

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Steeleye Span - All Around My Hat

 暑い夏なので英国トラッドフォークの道へと進むにはちょっとしんどい…が、何かこの系統で爽やかに聴いておきたいなぁってことで引っ張り出しました。うん、スティーライ・スパンです。マディ・プライアさんのクリスタルな歌声ですが、このバンドも最初期は英国トラッドの伝統にこだわり、且つドラムレスで異常に重いサウンドを出していたんだけど、アシュレー・ハッチングスがいなくなってからはどこへ向かおうか?ってな感じで...

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Sandy Denny - The North Star Grassman and the Ravens

 音楽ってのは季節も時間も天気も選ぶことがある。今の季節頃にはあまり聴きたいと思うことが多くないのかもしれない音楽ってのもある。やっぱり秋から冬にかけて聴いていたいなぁ~と思える音が自分にはあってさ、多分トラッドフォークとかってのは土地柄の音楽だから、どうしてもそういう時期を選んでしまうんだけど…、ちょっと前に紙ジャケシリーズで再発したもんだから、聴きたくなったなぁ…と思って、季節感を無視して手に取...

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Spriguns - Revel Weird & Wild

 英国の美しき調べに乗って聴ける音楽に浸っているとこの暑さもどうでも良くなってくる…、そりゃまぁ、エアコンの中で聴くから涼しいってことで云える話でして、外で聴くならもちろん異なる音になることは必至でしょう(笑)。そんなことで今度は少々毛色の異なる歌声と英国の調べってことで…、スプリガンスってバンドです。そう、マンディ・モートンさんが歌ってるバンドでして、基本的にトラッドフォーク路線なんだよね。ただ、...

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Babe Ruth - Babe Ruth

 今度は英国のお転婆娘的な歌い手で、個人的にはもっと売れて人気があってもおかしくないんじゃないかと思うことの多いバンド、ベーブ・ルースのボーカル、ジェニー・ハーンの登場です。いや、ホントにさ、楽曲も結構キャッチーで演奏力も割と高いし、様々な試みを行っているのでもうちっとメジャーシーンに出てきていてもおかしくないんだけど、何でかマイナーな位置付けで終わってしまったバンドなんです。個人的にはかなり好き...

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Julians Jay Savarin - Waiters on the Dance

 英国70年代の艶めかしいお色気ボーカリストと言えば…、そういえば何人かいたなぁ…と記憶を呼び覚ましてみることに…、と何かいつも考えている路線とは異なる方向に向かっていってしまうのは何故だろう(笑)?まぁ、いいや、気分で変わるモンだからしょうがない。うん、ってなことで、そういえば、と真っ先に思い付いたのがキャタピラのアンナ・ミーク嬢なんだよね。お転婆でエロティックに歌うイメージなのでピッタリ~とか思っ...

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Curved Air - Second Album

 今からしたらあまり考えられないんだけど、カーヴド・エアーというバンドのシングル曲が英国で4位にまでチャートを登って売れまくったって時期があったらしい。1971年頃のお話らしいんだが、カーブド・エアーってそんなにポップだった時期があったっけ?なんて思ってみてもなかなか思い浮かばない。はて?と思うんだが、それを知った頃ってのはまだCD再発してなかったからカーブド・エアーなんて全然手に入らなくて、アナログで...

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Rennaisance - Turn On The Card

 女性の美しい歌声に囲まれると言うのは季節を問わずに心地良いものだなぁとつくづく思う次第です。そんなことで一足も二足も先に立派なマダムになっている美しき歌声を持つ女性の走りとも云えるアニー・ハスラム妃の属するルネッサンス。来歴はそこかしこで見てもらうとして、クラシカルな作風とロックの融合に対してアニー・ハスラム妃のクリスタルボイスを前面に配することでポップさとキャッチーさを打ち出してロックファン以...

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Kate Bush - The Kick Inside

 こないだピーガブについてあれこれ見てたらケイト・ブッシュと一緒にやってる「Don't Give Up」のPVに出会ってさ、これがまた実に革新的な…と言うか演劇的なビデオでして、二人がず~っとキツク抱き締め合って交互に歌っているんだけど、歌うときは土台が回転してそれぞれの顔が見えるというもので、バックはデカい月というもの。面白いなぁ、と。そんで、ケイト・ブッシュも久しく聴いてないな…ってなことで、思い出しました。 ...

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