Archive2009年05月 1/2

Queensryche - American Soldier

 アルバムジャケットのインパクトが大きかったなぁ、これは。誰でも考えつきそうなジャケット写真だけどなかなか無かった。中味知らなくても何となく戦場の兵士が絡む作品なのかな、しかも重い音に違いないだろうな、と思わせるジャケットじゃない?まぁ、リアル過ぎるのがアメリカのバンドだろう、とは思ったけど、次の瞬間バンド名見て納得した。クイーンズライクの新作でしたか…。全開のカバーアルバムの「テイク・カヴァー」...

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Heaven & Hell - The Devil You Know

 ここの所あちこちの気になるバンド群が新作を出していて、それこそここに書いておこうってのが山積みなのだが、何となくハマっていた音楽を聴き進めていくのもあって、モタモタとしていたのでちょっとストーリーラインを無視して様々な新譜を取り上げてみたいなぁ、と。まぁ、それでも偏っているので何となくわかる…ってな人もいるんだろうな(笑)。歳と共にますます何でも聴くようになってきたので新譜と云っておきながら実は...

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Phil Lynott - Solo In Soho

 ゲイリー・ムーアが失踪してしまったシン・リジィは当時ツアーを行っており、その頃色々なサポートを得ていた友人のミッジ・ユーロ(ウルトラボックス)にヘルプを頼んで日本を含むツアーを無事こなし、全くどうなる事かと云うような状況下、スノーウィ・ホワイトに参加してもらうまでには多少時間が掛かったようだ。このヘンの時系列的なのが気になったので調べてしまった…。 1979年9月にゲイリー・ムーア失踪、そのままミッジ...

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Thin Lizzy - Chinatown

 ジョン・サイクスのゲイリー・ムーア好きは音を聴いていてもアリアリと分かるだろうし、その後のシン・リジィ加入からホワイトスネイクに至るシンデレラストーリーも知られた所。もちろん実力ありきの話だけど、恵まれた遍歴。そして今ではシン・リジィの看板として活動しているってのを見ているとなんだかんだとジョン・サイクスにとっては一番思い入れの強いバンドだったんだろうなぁ、と。  そんなシン・リジィがNWOBHM時代...

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Tygers Of Pan Tang - Spellbound

 ギターヒーローがどんどん出てきた時代だった…と云うよりもギタリストがとにかく目立ってかっこよくって花形だった。煌びやかで華があってさ…。NWOBHMのシーンそのものはクラブやライブハウスのアングラな所で繰り広げられていた、ほとんど陽の当たらない世界ではあったけどそこから出てきたヒーローは眩しいほどに輝いていた。その中の一人がジョン・サイクスだろう。シン・リジィの「Thunder and Lightning」に参加した最後の...

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Girl - Sheer Greed

 バンドに於けるメンバーチェンジの遍歴ってのはもちろん上手くいく場合と全く機能しない場合があって、様々な要因によってその価値は変わるのだろうが、デフ・レパードに加入したフィル・コリンというギタリストは間違いなく双方にとって大成功の図式だったと云える。まぁ、そんなのはアチコチであってアイアン・メイデンに加入して顔役になってしまったブルース・ディッキンソンなんかもそうだし、シン・リジィ最後の加入ギタリ...

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Def Leppard - On Through the Night

 NWOBHM出身ではない、と言い張るデフ・レパードの意地はともかく(笑)、アイアン・メイデンよりも更に違う形で世界を制したバンドってことではデフレパってのも挙げられるんじゃないかと。まぁ、自分的にはほとんど通ったことのないバンドのひとつでして、英国のバンドだとすらあまり思わなかったってのもあるんだが…。それでも青臭い時代のデフレパはきっと違ったんだろう、ってことでファーストアルバム「オン・スルー・ザ・...

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Iron Maiden - Iron Maiden

 NWOBHM界で最も成功した、そしてハイレベルなクォリティの作品を生み出す能力を持ったバンド、アイアン・メイデン。ま、ステーヴ・ハリスの才能と執念によって一本のスジが通っているところが現代までも続いていて、それがまたかっこよいんだよね。そんなアイアン・メイデンが世間に衝撃を与えたファーストアルバム「鋼鉄の処女」こそがNWOBHMの最高傑作か。  1980年リリース…、その前にはシングル「Running Free」でメジャーデ...

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Samson - Shock Tactics

 実に有象無象のバンドを輩出していた英国のメタルシーン創世期だったが、結局そのシーンからまともに残ったバンドってのはアイアン・メイデンくらいなもので、シーンの形成とサウンドの普及に一役買ったのみという哀しい結果に終わってしまっている。しかしアイアン・メイデンの成功というひとつの象徴はシーン全体に多様な結果を残したのも事実、らしい。知っての通りアイアン・メイデンってのは初期はメンバーチェンジが激しく...

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Diamond Head - Lightning to the Nations

 今となっては珠玉の宝石が山のように眠っていたような80年前後のNWOBHM群を占めるバンドの数々…、中でも後になってからこれほど評価されることとなったバンドとしては最も名高いであろうダイアモンド・ヘッド。メタリカによるカバーが4~5曲くらいあって、それでオリジネイターとして名を挙げることとなったようだ。まぁ、メタリカのドラムのラーズはNWOBHMのマニアだからね。  ってなことで、名盤中の名盤の誉れ高いダイアモン...

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Angel Witch - Angel Witch

 英国のバンドの面白さってのはポップスでもロックでもメタルでもインストでもそれらしさがにじみ出てくるところだ。英国人の美学と誇りってのがそういうのを染み出させるんだろうと勝手に解釈しているんだが、そのセンスに慣れると何を聴いても大体英国の音だ、ってのがわかるようになる。ヘヴィメタルにしてもそれは変わらず、改めて今更聴いているNWOBHM群だが、その名の通り英国のヘヴィメタル群なので、どれもこれもツボにハ...

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Tank - Honour & Blood

 一口にNWOBHMというカテゴライズを言ってみても、その実皆微妙に異なる方向を向いていて、似たようなバンドってのはあんまりないんだな、と。表街道の80年代イギリスと言えば第二次ブリティッシュ・インベーション全盛期=80年代ポップの全盛期ですよ。その水面下で起きていたのがこんなにヘヴィーな世界だったワケで、そりゃなかなか注目されないわな(笑)。  そんな中の一端を担っていたタンクの1984年リリースのアルバム「H...

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Praying Mantis - Time Tell No Lies

 NWOBHMと云う単語は知っているものの、実際にそこに属するバンドの音を聴くということはそれほど多くなかった。まぁ、有名なのはアイアン・メイデンとかデフ・レパードとか、せいぜいサクソンくらいなもので、その他多くはアルバム1枚で消えていってしまったとか自主制作でせいぜい頑張ったくらいというようなもので、ある意味英国のロックシーンの特性なのかもしれない。ヴァーティゴやネオンなどのレーベルが出てきた70年代の...

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Saxon - Denim And Leather

 SGギターの音ってこんなに面白かったっけ?ってなことを思い立ち、しかもHR/HM系でSGギターを使う人って言えばブラック・サバスのトニー・アイオミが大御所で、そういえば誰だっけなぁ…、あと白いSG弾いてるのがいたなぁ…、と記憶を紐解きながら思い出すと…、サクソンだ、サクソン。随分昔に聴いたことがあるくらいで何回も聴いたことないし、代表曲が何かってのも知らないのだが、何かギターの雑誌か何かでSGを抱えている写真を...

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AC/DC - Let There Be Rock

 やっぱりロックってのは力強くノリが良く、そしてかっこ良くあるべきだ。もう30年以上もそういうスタイルを全く崩さずにポリシーを持ってやっているバンドってのもたくさん存在しているが、中でもAC/DCの唯一無二さは根強い人気を誇っている。年輪と共にファンが増えているし、凄いのはファンが離れないっていうところ。多くのバンドはどうしても昔が良かった、だのメンバーの誰それが、っていう不満があったりして最新作が常に...

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Olivia Newton John - Physical

 様々な要素が組み合わさってやはりオリビア・ニュートン・ジョンです(笑)。オーストラリア出身の世界的ヒットを放った歌手で、女優さんで、しかも映画「グリース」と「Two Of A Kind」ではジョン・トラボルタと共演している美貌の持ち主、映画「グリース」についてはジョン・トラボルタからの熱烈なラブコールによって共演が実現したとのことなんだが、その辺ってもしかしてビージーズの口利きがあったりとかさ、なんかそうい...

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The Bee Gees - Saturday Night Fever

 70年代後半のディスコブームってのは全然通っていなくて、もちろんその辺りにヒットした曲ってのは知ってるんだけど、ディスコってキライでさ(笑)。もちろん当時は音もキライなワケだが…、まぁ、それもこれも多分映画「サタデー・ナイト・フィーバー」のヒットのおかげだったんじゃないかと。ああいうのがかっこよいとされてきた時代もあったってことで、まぁ、ロックと通じる部分ってのは不良少年がやること見つけてスターに...

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Men At Work - Business As Usual

 オーストラリア出身バンドってどれだけ知ってるんだろうか?などとふと思い立ち…、ちょろっと調べてみると結構メジャーな人多いんだなぁ…、と。AC/DCは言わずもがな…ってもこのバンドってほとんど英国出身者なのだが(笑)。オリビア・ニュートン・ジョンにしても英国生まれのOZ育ちだけど、まぁ、オーストラリア出身と言われるね。んで、エア・サプライもか…。まぁ、ダメな音世界だが(笑)。それとカイリー・ミノーグ♪良い感じ...

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Rick Springfield - Hard To Hold

 外人ってのは似たような名前ばっかりだな…、などと横文字に弱い子供の頃にはその覚えにくさに辟易している部分と、ややこしい名前と混同するものほど懸命に覚えようとするもので、おかげでそういうのはあらかた克服して記憶していた…・いや、別に自慢でもなくって、だからどうした?ってなモノなんだけどさ。よくあるじゃないですか、マイク・オールドフィールドとマイク・ブルームフィールドとかパティ・スミスとパティ・スマイ...

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Bruce Springsteen - Born To Run

 あまりハマって聴いたことのない音楽集…、ってのもブログにするのもどうかとも思うんだが、まぁ、こんな機会でもなければ一生聴かない可能性もあるわけで、結局音楽は好みのモンなんだよね。ただ、新しいモノや新たなる刺激は欲するワケでして、それは新旧どちらでもよいし、昔聴いてピンと来なかったものでも今聴けばまた変わるだろうし、色々なシチュエーションによって音楽が心に響く度合いは変わるのだ。これも歳を経てから...

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Billy Joel - 52nd Street

 毛色は異なるが割と聴かなかった部類にはまだまだたくさんのものがあるのだ。アレコレと好き勝手に書いているものの、その実割と偏った部類でしか音楽ってのを聴けてない。やっぱロックなんだよなぁ、好きなのは、と異なるモノを聴いていると思うことが多い。もちろん多様なジャンルを聴くんだけど、ルーツ探しの部分もあるし、ロックの根っこを知るってのも趣味だからねぇ。  ってなことで実はあまり通っていない人の一人にビ...

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Simon and Garfunkel - Bridge Over Troubled Water

 教科書に掲載される音楽というものは教科書を嫌いな生徒からしてみたらやはり受け入れにくかった。ロック=反抗的という図式の中で、教科書に載るような良質な「音楽」なんてのはロックじゃねぇ…みたいな(笑)。ま、その通りだと今でも思うけど、そしてジョン・レノンですらきっとそう思うに違いない。まぁ、そんなことで、ロックあたりに耳が傾き始めた頃に同時に音楽の時間に教科書に出てきたビートルズとかサイモン&ガーフ...

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Joni Michell - Blue

 70年代アメリカのシンガーソングライターの作品というのは先日書いたような感覚からあまり手を出すこともなく過ごしてきた。故に名盤だろうが何だろうがあまりタッチしていないし、聴いたとしてもその時響かなければ当然追求もしていない場合が多いのだった。ここの所自分の不得意分野への再挑戦ってことで自虐的に駒を進めているのだが(笑)、本日はどちらかと言うと初挑戦に近いジョニ・ミッチェル。 Blue 1971年リリースの...

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Neil Young - Harvest

 ついでだから結構不得意なジャンルの名盤なんてのをアレコレ挙げてみようかという自虐的ネタに突入…、GW終わりかけてるし、何かを無くした気分に浸るのも良いだろう(笑)。いやぁ、昔から名盤と呼ばれているものでもピンと来ないのが結構ありまして、自分の感性のズレだという認識だったんだけどね、まぁ、結局土地柄による好みの問題かと。それと、自分の性質とロックに対する希望と夢が合致してくれないと、っていうのはある...

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Bob Dylan - Blond On Blond

 詩人…、ま、やっぱディランかな。もっと色々な人もいるけど、ロックの中での詩人ってのはやっぱりジム・モリソンとかボブ・ディランとかになっちゃうんだと思う。まぁ、自分がそういう見識に乏しいのかもしれないけど、一般論ではそうだろう、と。一曲単位で見たらそりゃ色々あるだろうとは思うけどさ。  名盤過ぎてどうかとは思うけど1966年リリースの「ブロンド・オン・ブロンド」という作品。前作「追憶のハイウェイ61」でア...

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Lou Reed - New York

 ロックの歌詞というのはもちろん重視する部分もあるし、時代を歌っていたり政治を歌っていたり力強いメッセージがあったり、日常を反映するものもあったりするし、そもそもアーティストの個性がにじみ出てくる部分だからすんなりと聞こえなきゃいけないものだと思う。が、日本人が洋楽を聴く時にはそれらの要素がかなり削減されているのも事実、でしょ。音だけでロックを聴く人も多いはず。もちろん追求すれば歌詞も、ってなるけ...

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Patti Smith Group - Wave

 1979年パンクの女王と呼ばれたパティ・スミスがアルバム「ウェイヴ」をリリース。コレを機に一切の活動から手を引き主婦業に専念した。もちろんそんなこと後で知った話でして、なんかちょっとパティ・スミスもパンチがなくなってきたなぁ~、くらいにしか思ってなくって、やっぱり初期衝動が好きだったな~なんてね。一連のアルバムの中ではあんまり聴いた方じゃないアルバムがこの「ウェイヴ」という作品。まぁ、他のをたくさん...

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Siouxsie and the Banshees - Scream

 X-Ray Spexのポーリー嬢がジョニー・ロットンに認められたパンクロッカーとして名高いのと同様に、セックス・ピストルズの親衛隊だったスージー・スー率いるスージー&ザ・バンシーズもこれまた有名なバンドだろう。ピストルズの親衛隊でもう一人有名なのはビリー・アイドルかな。それだけシーンに影響を及ぼしたのがピストルズだったということなんだろうけど、そのスージー&ザ・バンシーズというバンドもしっかりと英国してい...

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X-Ray Spex - Germ Free Adolescents

 70年代オリジナルパンク時代に遡ってみると今聴いたら全然パンクに聞こえないっていうのも多い…。当時は過激だと思われたスタイルも時代の経過によって普遍化してしまったからってのはあるが、やはり時代のポリシーだったりしたんだろう。もちろん残るべくして残っているバンドもあるけど、一枚で消えていったのも多いし、そもそも短命で一気に生き急いで駆け抜けたというのもパンク。そんな中で一躍脚光を浴びながらも即座に消...

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U.K. Subs - Universal

 英国のパンクでもちょっと変わり種っていうのはもちろんたくさんあって、シャム69なんかもそうなんだけど、1978年にシーンに出てきたUK Subsなんてのもちょっと毛色が異なる。既にピストルズが出てきて解散した頃なワケだからシーンへの衝撃はともかく、反動で誰でもバンドは出来る、っていうのがわかってしまったので猫も杓子もってなもんだ。そういう意味で面白いシーンが形成されたってのはあるが、UK Subsのそれは現代的には...

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