御挨拶♪

 さて既に大晦日になってしまって、本ブログも3年を超える更新を続けてます。しかしまぁよくもこれだけ記事を書き続けているものだと我ながら呆れているのですが、まだまだ書いてないものや書きたいモノはあるのだから困る(笑)。

 そんな「ロック好きの行き着く先は…」ブログですが、本年もお世話になりました。来年は来年の風が吹くのでしょうが、また書きまくる日々が続くのでしょう…。もちろん新たなるエッセンスを吸収しながらロックを楽しむスタンスに変化はないので、刺激を求めてエンジョイしたいですね。

 いつもご来訪頂く皆様に感謝と、そして良いお年をお迎えになれますように。

 by フレ

P.S.
年末に見ていた映画達…
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Atomic Rooster - Atomic Rooster

 大晦日…、どんなんが良いんかなぁと一瞬考えたけど面倒なので季節感もへったくれもなくこないだ聴いてたのをそのままアップ(笑)。いやぁ~、ちょっと逸れちゃったんだけど悪魔崇拝主義ってのをカスってたからブラック・ウィドウとか考えたけど、ふとCD棚を見ててアトミック・ルースターを見つけてしまって、そういえばアトミック・ルースターって割と悪魔崇拝主義的バンドだったんじゃなかったっけ?とか思って聴いてみたんだよね。

アトミック・ルースター・ファースト・アルバム(紙ジャケット仕様) デス・ウォークス・ビハインド・ユー(紙ジャケット仕様)

 1970年にリリースされた「アトミック・ルースター・ファースト・アルバム」。EL&Pのカール・パーマーが在籍してドラムを叩いているアルバムとして有名なファーストアルバム。もっともサイケデリックなシーンでは超有名な「The Crazy World of Arthur Brown」(「Fire」で有名な人ね♪)で鍵盤を弾いていたヴィンセント・クレインが中心になって結成したバンドでして、カール・パーマーってのはハードな鍵盤が好きだったんかね?それとも革新的なバンドに在籍したいってのがあったのか、このアトミック・ルースターも基本的にはハードな鍵盤中心のバンドで、ギターよりも鍵盤の目立つバンド。オルガンでハードロックはこうやってやるんだ、みたいな部分あるもん。個人的にはアードバーグっつうバンドが一番好きだが、ま、それは置いといて、EL&Pのファーストと比べてみても遜色ないハードロックアルバム。ナイスよりは好きだ。

 ドラマーとしての技量とかはそれほどよくわかんないけど、曲に合わせたドラミングの上手い人でリズムキープとかの基本的なところというよりも、楽曲のうねりに対応した生き物のようなドラミングっつうのかね、変拍子とかじゃないけど、ヘンに重くもないしコロコロしたドラムって感じで(笑)。いやいや、面白い音だ。そんなハードロック作品なんんだけど一応ヘヴィーなギターも被せてあるので4ピースバンド的な音に聞こえます。実際は3人でのプレイなんだけど、それならギタリスト入れて派手にやれば良かったのにね。そんなのを強調していったのがディープ・パープルだったのかもしれない。

 話逸れまくるので、戻して…(笑)。クラシカルなフレーズからジャジーなフレーズ、そして何よりもオルガン的なハードロック、ベースも飛び出した音でもなくドラムは軽めでロールして…、正に英国B級に近いA級サウンド。どんどんメンバーを替えて、そして追加して生き延びていくヴィンセント・クレインの生き様がこのアトミック・ルースターに集約されている。そんな「アトミック・ルースター・ファースト・アルバム」は実に面白いので是非是非♪

Slade - Feel The Noize

 今年も残すところわずか二日…にもかかわらず、こんなマイナーなバンドに進んでいて良いのだろうか?いや、英国では全然マイナーではないバンドなのだが、日本ではやはり知名度違うからねぇ。しかも懐メロ的にでも流れてくれれば良いけど、今の日本って洋楽懐メロってほとんどないからそうやって聞くことも少なくなっているだろうし、まぁ、新しいものさえ聞けて売れれば良いのかもしれないけどさ。先日のクリスマスには英国で必ず何回もオンエアされたに違いないスレイドの「Merry Xmas Everybody」とかあるわけで…。

Feel The Noize: Greatest Hits (UK) Slade Alive!

 1971年頃から74年頃まではシングルをトップチャートに送り込むのが常連ともなっていたスレイドの往年のヒット曲をまとめたベストアルバムがいくつも出ているのでそのヘンから入ってみるとこのバンドの面白いところがわかると思う。そこからアルバムに進めば良いでしょう。それでもアルバムも結構ワケ分からず出ているので「Slayed?」「Slade Alive!」あたりから入るのが望ましいけど、まずはこんなベスト盤「Feel The Noize: Greatest Hits」でどうぞ。

 キャッチーでポップでロックンロールで結構しつこく心に残る音。これがスレイド。凝った展開とか凝った楽曲なんてのはまずない。どれもこれもわかりやすくてシンプルなロックなんだよね。シングルヒットもそのままスレイドの音楽性が出ているのでベスト盤はホントにベスト盤なんだよ。後追いの人達でもクワイエット・ライオットがカバーしてヒットさせた「Cum On Feel the Noize」とか「Mama Were All Crazy Now」とか知ってるだろうし、その後オアシスも「Cum On Feel The Noize」はカバーしてたしね。英国では懐かしきヒットメーカーのバンドとして今でも忘れられていないバンドなのだ、多分。

 ってなことでご機嫌なロックンロールをちょっとダミ声で歌ってくれるスレイド。アメリカのバンドにも多大な影響を与えていることも知られているらしい。キッスとか。確かにかっこよい音出してるし。ただ、ルックスには時代を感じさせるものがあるからセンスの問題は出るけど(笑)、音は聴きやすいし、良いね。アルバム全部聴くかっつうのは疑問だけど、シングルヒット集はゴキゲンです♪



Nazareth - Hair of The Dog

 ようやく仕事納めをしてもちろん飲みまくって気晴らし気晴らし♪正月休みになるんだけど何するかね?特別に何も決めていないのでここも普通に更新されると思うけど、何はともあれちょっとリラックスできる時間があるってのは大きいな。音楽聴くのも映画見るのもネットで遊ぶのもそういう余裕がないとあかんのです。

 さてさて再生を果たしたガンズ&ローゼズのアクセル・ローズはナザレスやハノイ・ロックスからの歌い手としての影響を公言していたらしいけど、自分的にはもちろん記事などは読んだことないのでどんな感じで言っているのかよくわかんない。まぁ、歌い方とかはナザレスってことでファッションはハノイって感じだろう。先日バッジーが出てきて、どうにも英国ハードロックの旗手でもあるけどB級的という感は拭えなくてね。同じような感じを持っているのが自分的にはナザレス。バッジーよりも少し格が落ちるけど、逆に格が上だと言う人も多いと思う。

Hair of the Dog Hair of the Dog Live

 1975年にリリースされた、多分一番商業的にヒットしたアルバム「Hair of the Dog」だと思う。英国よりもアメリカやカナダで人気を博した、と聞くことも多いし、シングル「Love Hurts」も大ヒットと言うことでメジャー扱いの部分もあるとか。まぁ、そんなバンドの一番脂の乗った時期の作品なので、ジャケットの不思議な迫力と共に楽しみたいね。

 …っていう期待を込めて昔から何度も挑戦したアルバム。今聞くと普通にB級(笑)。単調なリフやコード進行に素晴らしいダミ声のボーカルが絡む。更にギターは雰囲気ばっちりのプレイをカマしてくれるのでもちろん悪くない作品で、傑作と呼ばれるだけのことはある…が、今何回も聴くか?ってのはちょっと疑問。しょうがないけど。作品としての完成度ってんじゃなくてバンドとして打ち出す指向性としてはきっちりと出したっていうとこかな。ただ他人のカバー曲も含めて自分達なりにアレンジしてモノにしているってのがこだわりなんかな。

 やっぱり長く続けているとそれなりにファンも付くワケで、今でも活動しているが故に圧倒的固定的ファンが多数存在しているバンド。ハードロックをやり続ける姿勢も凄いし、このアルバムはやっぱり金字塔のように燦然と輝く名盤ですな。



Budgie - Budgie

 最近思うこと…、これだけロックの歴史も長くなってきて長寿バンドも増えてきたり再結成も当たり前のように行われるようになると、必然的にアルバムやライブ盤や発掘盤のリリースが増える。もちろん新作をリリースするバンドもあるんだけど、なんかねぇ、あんまり聴きたくないような…、夢を壊されたくないような…ってのも多い。今更カーブド・エアーのソーニャ姫の現役姿ってもさ、見たくはないよなぁと思うワケで。ちょっと前まで幻と言われていたバンドや人達がどんどん露出してきて…、それはその頃の神秘性と作品への熱意があってそう言われているんだから、今出てきてもなかなかそのまま伝説を感じられないとは思うんだよね。

 それとどのバンドもカタログが増えすぎて、今からロックを聴こうという人達にとってみると何を買えば良いの?と。なんか不親切というのか、指標がなくなってる気がする。まぁ、これだけ情報過多の世の中だから適当に買って追求していけば?ってなモンだろうけど、どうなんだろ?自分は知ってて追求したから良いけど、今時はどうなんだろうな…、と。

Budgie Squawk

 ブラック・サバスが来たので何となくバッジー♪いいでしょ?しかもこれもファーストアルバム「Budgie」です。うん、あんまりまともに聴いてなかったアルバムなんだよね。だけど、実はブラック・サバスの初期のアルバムをプロデュースしていたロジャー・ベインっつう人がBudgieもプロデュースしているので、ほとんど同じ音で聴ける(笑)。ブラック・サバスもバックが3ピースだし、バッジーは3ピースバンドだし。プロデューサーって面白くて頭の中で鳴る音ってのは一緒だったんだろうなぁ、これ。音色まで似ているし空気感もほぼ同じ。だからやっぱりドロい世界が繰り広げられててさ。ただこっちはバンドとしてのコンセプトを打ち出してないからその分売れなかったっていうとこか。

 でもね、内容は聞かせてくれるんだよ。どれもこれも重厚なギターとベースのほとんどユニゾンなリフで単調に攻めてくるので思い切りB級的ノリが楽しい。ドラムもドタバタ感たっぷりだし。上手いとかヘタとかっつうよりもバンドの音がひとつになって出てくるっつう感じでさ、最近こういうバンドらしい音ってよく聴いているので、ハマる(笑)。今時のメタルバンドがこれカバーしても凄くイケるだろうと思うよ。だからメタリカとかも好きなんだろうけど、そのセンスは大したもの。「Nude Disintegrating Parachutist Woman」なんていう曲はもうこの時代ならではっつうのもあるけど、9分弱に渡る大作。しかも思い切りハードロックでの大作なのでテンポアップもあれば弾きまくりもあるし、スリリングに楽しめる一曲です。あまり食指が動かない人も多いかもしれないけど、この辺のロック好きな人は絶対好きになるサウンド♪

Black Sabbath - Black Sabbath

 こんな年の瀬も迫った中、何故か悪魔崇拝主義的な作品の流れになってしまったのは運命の成せる業(笑)。ホントはウェットン絡みだからファミリーとかにしようと思ってたんだけど、どうにも流れを見ていると陰鬱な世界観に進んでいる感じだったので、ついついユーライア・ヒープから悪魔主義的な発想で元祖とも呼ばれるブラック・サバス♪

Black Sabbath Paranoid

 しかもオジー・オズボーン在籍時というよりもデビューアルバムそのもの。有名な1970年2月13日の金曜日にリリースされたという曰く付きの作品。これによってブラック・サバスは名前の通り悪魔崇拝主義バンドとして音楽史に刻まれることとなる。確かにこの「Black Sabbath」の冒頭に入っているバンド名=タイトル曲を耳にした瞬間にそのおどろおどろしい暗さと重さと荘厳さにおののく。誰もここまでのヘヴィさを出すことは出来なかったが、ブラック・サバスはやってのけた。コンセプトはギーザー・バトラーのアイディアと言われているが、見事にコンセプトがヒットしたバンド。一方ではそれが故にバンドの方向性が決められてしまったという言い方もできるけどね。

 面白いのは冒頭の「Black Sabbath」っつう曲の重さとアルバムジャケットの怖さにハメられて、バンドの音楽そのものの分析がどうしてもイメージありきになってしまうことだ。今では有名な話らしいけど、2曲目以降のブラックサバスのこのアルバムに於ける曲調ってのは重くも暗くもなく荘厳ですらないちょっとヒネった感のある70年代にありがちなブルースロックバンドと大差ない楽曲群が多いということだ。ハープが吹かれていたり、ブルースリズムだったり、基本的にはその辺の音が奏でられている。ただし凄いのが、トニー・アイオミのギターリフが突出しているのとギーザー・バトラーのベースラインの面白さ。更にはオジーのキャラクターによってブラックサバスというバンドのイメージ戦略が見事に成功している。まぁ、それでもオジーの声がアレだから「N.I.B」みたいなクリームっぽいリフレインの曲でもどこか魔物的な歌に聞こえてしまう…。面白いよね。

 今やオリジナルサバスとヘブン&ヘルという二つのバンドに分かれてしまったブラック・サバスだけど、これまでの歴史を紐解くのにはやはりこのファーストアルバムのコンセプトとした側面をきちんと守ってくれる方が良いなぁ。



Uriah Heep - The Magician's Birthday

 今年最後の週末となってあちこちの飲み会も一応終幕を見る…のだが、最後の最後までお楽しみは続くのだ(笑)。まぁ、それは年末も年始も同じ事ではあるので特に区切りがあることではないが、やっぱり徐々に終幕に向けて気が楽になってきた、というかアタマの切り替えをすることが出来るようになってきたかな。やっと寒くなってきたこともあって、昔ながらのこたつ生活が懐かしい…。いまではエアコンの効いた部屋の中で何するかって感じだけど、やっぱりこたつでテレビ見ながらっていうのはやってみたいねぇ…。なかなか昨今の自分の生活事情では難しいが。

魔の饗宴(紙ジャケット仕様) 悪魔と魔法使い(紙ジャケット仕様)


 ジョン・ウェットンと云えば渡り鳥のベーシスト・シンガー。かのクリムゾンが解散した後にウェットンが選んだバンドがこれもまた70年代中期頃までには黄金バンドとして活躍していたユーライア・ヒープ。デヴィッド・バイロンのアクの利いた歌声とケン・ヘンズレーの独特のハモンドオルガンでのハードロックは他の追随を許さない独特の音世界を築き上げてたワケだ。そこにジョン・ウェットン加入ってことで、大騒ぎさ。その経過は「Return to Fantasy」で片鱗が聴けて…、いや、「Return to Fantasy」はウェットン加入前に楽曲が出来上がっていたってことであまりウェットン色が強く出てないらしい。んで、デヴィッド・バイロンが水疱瘡で休んでいたってのもあって次作の「High and Mighty」ではケン・ヘンズレーとジョン・ウェットンの共作というアルバムに仕上がっているワケだ。ホントはこの「High and Mighty」をクローズアップしたかったんだけど、随分昔につまらんなぁ~と思って売り払ってしまったらしく見つからないので、またゲットするまでしばしお預け。

 なので、ユーライア・ヒープの黄金期の傑作「魔の饗宴」を取り上げておきましょう♪ 1972年リリースのロジャー・ディーンのジャケットによる名盤「悪魔と魔法使い」の続編とも云えるアルバム。もちろん前作のメンバーと同じ面子なのでアルバムの出来映えもかなりバラエティに富んでいて余裕が感じられる傑作。翌年に来日公演を行っているので当時を知る方には思い入れの深いアルバムだと思う。羨ましい~。

 後追いの自分的にはこの辺の「対自核」「悪魔と魔法使い」「魔の饗宴」という作品を立て続けに聴いてユーライア・ヒープというバンドを眺めるワケだが、オルガンの重さと特徴的なワウペダル、更にハネないけど3連なロックノリ、そしてバイロンの悪魔の歌声で完全なる唯一無二の世界なんだよな、と言うことに気付く。それはもちろんバイロンが脱退するまでのことだけど、ケン・ヘンズレーの才能も手伝って面白いバンドの位置付け。プログレでもあるしハードロックでもあるし…みたいなね。この「魔の饗宴」では冒頭「Sunrise」が有名で、後はアルバムタイトル曲「魔の饗宴」の10分強の大曲。こういうのがあるからユーライア・ヒープって面白い。ツェッペリン的ってのもあるかな。

 そしてこのちょっと前頃にはケン・ヘンズレーはフリーの面々であるポール・ロジャースとポール・コゾフ、サイモン・カークあたりと一緒にセッションしていて、後のソロアルバム「From Time to Time」に片鱗が収録されているんだけどさ、そうなると英国ロックの系譜としてユーライア・ヒープとバドカンが繋がるってことになるんだよね。しかもケン・ヘンズレーで言ったら後にはこの人フロリダのサザンロックバンドでもあるブラックフットに参加するので、より一層広がっていくという図式。



Silverhead - Live At The Rainbow 1974

 クリスマスのプレゼントっつうワケでもないけれど、今の時代に於いてもこれまでCD化されたことのないアルバムってのがあってさ、それが色々な問題をクリアーして遂にCD化されるっていうのはやはり凄い努力なんじゃないかと。今の時代なら紙ジャケでSHMCDとかが普通だろうから、今回初めてCD化されるっつうのは過去に何度もCD化されたりリマスタリングされたりしたものを何回も買い直したっつうのじゃないから素直にCDを買えるってうもんだ。今時そんなCDは凄く少ない。

電撃ライブ 熱狂のライヴ(SHOW ME EVERYTHING)

 「電撃ライブ」。ホントにねぇ、アナログ時代にも探しまくってて、いや、そんな滅茶苦茶レアでもなかったんだけどやっぱ日本でしかリリースされなかった…、後にドイツでもリリースされたのかな?、確かそんな感じで、プレス枚数が少なかったので輸入盤っつうのが頼れなくてひたすら国内盤中古を探すしかなくってあんまり見かけなかったな。まぁ、運良く一度見た時に手に入れたんでよかったけど。それからCD時代になっても全然リリースされなくて、普通の「恐るべきシルヴァーヘッド」や「凶暴の美学」はボーナストラック付きでリリースされたけどこれは完全に無視されてて。多分本国の連中はこのアルバムがリリースされていたことを知らなかったか忘れていたんじゃないかと思うんだけどさ。そしたら別のブートレッグ並のライブ盤「熱狂のライヴ(SHOW ME EVERYTHING)」がリリースされて、それも喜んだけどやっぱりこの「電撃ライブ」を待ってた。

 シルバーヘッドのライブって凄く神秘的でして、見たことのない人間からするともう想像の世界だもん。だからこのライブ盤でのもの凄いグルーブ感は彼等のライブの姿を空想して止まない。ダセェんだろうなぁ~と思いながらもやっぱこんだけグイグイくるとさ、ロックってのはこういうもんだよ、って思うもん。それくらい好きなバンドだし作品。最初の「Hello New York」のノリもレコード通りっちゃぁそのまんまだけどやっぱライブのグイグイくるノリだし、二曲目の「James Dean」は結局未発表のままで終わってしまった曲で、このライブ盤でしか確認できないロックンロールソング。この路線で三枚目のアルバム作るんだったら良かったのにな、と思える曲。

 …とまぁ、ロックンロールな曲がオンパレードでライブで演奏されていくんだけどさ、このバンドはB級なのでしょうがない、グラマラスな…と云ってもピンと来ない人も多いだろうからそういうのはヌキにして、野生味のあるロックンロールバンドで、ねちっこい曲だけどロックンロールなバンドサウンド。それでいて美しい曲が多いので面白い。何回も聴いているとだんだんハマってくるダサさっつうのか心地良さをたっぷり持ったバンドです。

 今回の紙ジャケシリーズではもちろん「恐るべきシルヴァーヘッド」「凶暴の美学」ともリリースされているのだけど「凶暴の美学」のブックレットとかも付いているのかな…。個人的に思い入れたっぷりのバンドなのでじっくりとコレクトしておきたい気もするけど、アナログ見てるとやっぱりこれだよなぁ~と思うので(笑)。







John Wetton + Richard Palmer James - Monkey Business

 クリスマスイブ…、だからどうした(笑)。まぁ、それを祝ってもどうしようもないし、気にしてもしょうがないっていうことにしておこうじゃないか。ロックとクリスマスイブってのはあまりリンクしないものなんだよ、きっと(笑)。

 さてさて、クリムゾンの世界に入ってしまうとそこには無限のファミリーツリーが広がってしまうと云う図式(笑)。そりゃ今だって現役で動いているワケだから増えていく一方だしね。まぁ、そこはキリがないので、とりあえず適当に…。90年代半ば頃からオールドタイマーな面々はなぜか活動を再開する人が多かった。我らがジョン・ウェットンは別に活動休止していたワケじゃないけど、あんまりパッとしなかった時代でもありましたな、と。そんな時にソロ活動等で再開してリリースされたアルバムがこれ「モンキー・ビジネス」。

モンキー・ビジネス コート・イン・ザ・クロスファイアー(紙ジャケット仕様)

 新旧織り交ぜたライブやらデモやら断片のサウンドを纏め上げたCDで、もっと上手く作れば凄く話題になったハズなのに、ジョン・ウェットンのひとつのソロ作品的に出された感もあって、内容の面白さに話題がついていかなかったもののひとつ。

 だってさ、クリムゾン時代のブラッフォードとのセッションやデモテイクなんてのもいっぱい入っているし、それを聴いているとこの人もマルチプレイヤーで才能ある人だなぁ~ってのもよくわかる。高校時代からの友人である、リチャード・パーマー・ジェイムズも相当の才能の持ち主で、二人の友人同志がそんなのを纏め上げました、ついでに最近のライブ音源もいくつか入れておくね。それもカバーとかあるから楽しめるよ、みたいな感じでさ。中には1974年のジョン・ウェットンのデモテープからの「Woman」なんてのもあって、面白いし、タイトルの付けられていない曲もある。ちょこっと気になったのは1991年の「The NIght Watch」とかね。しかしまぁ、冒頭からオールドな名曲「Too Much Monkey Business」というロックンロールが飛び出てくるから驚く。もちろん音楽ビジネス全般に対して批判するには良い曲だから、ってことでわざわざライブで録音したんだと思うけど。

 しかし70年代の音を聴いているとブラッフォードとは結構息が合ってたんだろうな…。一緒にこれだけデモを作ってるってのはやっぱり鉄壁のリズム隊ならではの呼吸か。だからU.K.にも発展するってのも当然のことだったんだな、とロックの裏が見える面白い音源集。そして「Book of Saturday」は1994年の大阪公演から録音されているのも日本人的に嬉しいよね。しかもこんな曲…、やっぱメロディがしっかりした曲はどんなアレンジでも良いものだ。更に「Starless」はともかく「Doctor Diamond」が入ってるのもいいね。ジョン・ウェットンってピアノも結構弾くんだなぁ…と感心。ピアノ弾いてベースあれだけ弾いて歌ってギターも弾いて…、う~ん、ミュージシャンだ…。そして最後にもう一度「Starless」で締め。これがまた美しいアレンジで涙チョチョ切れるんだな。

 改めてソングライティングの高さに感心した次第だけど、ソロ作ってあんまり聴いてないからちょっと手を出してみたくなる。クリムゾンの破壊力に心奪われてしまったが、こういうの聴くとそれだけじゃない所にも耳が向くのも良い。ちょっと違った角度からのアプローチも常に必要だね。

King Crimson - Islands

 先日バッド・カンパニーあたりに辿り着いた時にどっちに進むか考えたんだけど、その時はロックンロールな気分だったのでモット・ザ・フープルをチョイスしたけど、もう一方の方向性ってのもあってさ。もちろんボズ・バレルの参加していたキング・クリムゾンっていう…。更にまたポール・ロジャースとサイモン・カークって線もあったが…。スーパーバンドはアチコチに系譜が広がるもんだ。ラフ・ダイアモンドだってユーライア・ヒープから…と進めるんだから英国ロックは末恐ろしい。

アイランズ(紙ジャケット仕様) アースバウンド(紙ジャケット仕様)

 偉大なるキング・クリムゾンが1971年にリリースした4枚目の作品「アイランズ」だが、正に混沌とした時期のクリムゾンの記録。ボズ・バレルだってボーカルのオーディションにやってきて合格したのに、ベーシストがいないってことであのフリップ卿の特訓を受けさせられてめでたくベーシストの座もゲット。本人はあまり乗り気じゃなかったのかもしれないけど、そのおかげで以降はベーシストとしてキャリアを積むのだからまんざらでもないだろう。それにしてもどれくらいの期間でここまでベース弾けるようになったんだろ?いっぱしのジャズベースというかランニングベースとかも弾いているワケだしさ、凄い特訓だしセンスあったんだろうな。じゃなきゃ、難しいでしょこんなの弾くの。

 この頃のクリムゾンってのはフリップ対バンドという図式になっていて、どちらかと言うとブルースやジャズの好きな泥臭い面々が揃っていたワケで、ライブになるとフリップが置いてかれていたようなこともよくあった。アースバウンド聴いてみればわかるけどね。それを堪え忍んでバンドを自分のものにしてしまうフリップは凄い。そして気の合った面々、なのかボズ・バレルとイアン・ウォーラスは二人とも近年他界してしまった。メル・コリンズはまだまだ大丈夫だろうが…。

 そしてこの「アイランズ」だが一言で言うと「美と混沌」。ただしそのノイズの中に美しく流れる旋律が非常に心地良くて美しいのだ。その象徴はもちろん「Sailor's Tale」に尽きるのだが…。「アイランズ」って自分的には結構好きな方のアルバム。ちょっと不思議だけど、予測できないノイズや音が出てくるところと、歌が入った時のメロウさってのがギャップがあって面白いんだよね。「Ladies Of The Road」みたいなどこかジョン・レノン的な曲もあるし…それでもしっかり展開を聴いているとフリップさんなりのアレンジが出てきてね、ユニーク。「かもめの歌」は新世界だなぁ…。ロックとかかけ離れて自分の思う世界を突き詰めたらこうなりました…みたいなさ。単純にノイズと美学を極めていったら美の方はこうなったって感じ。その延長線で始められる「Islands」の美しさはこれまでのロック史ではあまり聴かれることのなかった世界。最後の最後のメル・コリンズのサックスに泣けるっ!

 マジメに書くと凄い議論になってしまいそうなアルバム「アイランズ」だけど、今はもうみなこれもありきで聴いているだろうからいいのかな。活動期間は凄く短かったメンバーだけど、このアルバムはそんなメンバーにしても金字塔の作品だと思うし、以降の面子ではこの音は出なかっただろうし。優雅にステレオを大きな音で流して聴きたい作品だね。

Hanoi Rocks - Back To Mistery City

 ロックの系譜はどこまでも続いていく…というのをこのブログを続けていることで実感することが多くあるね。まだまだ知らない色々な発見が改めて聴き直すことでクレジット見たり、人間関係が見えてきたり時代背景があったりして面白い。もっと時間が取れたらそういうのをまとめていくのも面白いんだろうなと思うけど、さすがにもうキツイなぁ(笑)。

ミステリー・シティ~ハノイ・ロックスIV(K2HD/紙ジャケット仕様) The Nottingham Tapes [DVD]

 ハノイ・ロックスの1983年リリースの4枚目…になるのかな?「ミステリー・シティ」というアルバム。一応再結成前のアルバムとしては非常に人気の高いアルバムなんだよね。なんでまたここで出てくるのかっつうとだ…、モット・ザ・フープルのリズム隊を務めていたデイル・グリフィンとオヴァレンド・ワッツがプロデューサーとして起用されていることに気付いたので♪ 更に鍵盤はモーガン・フィッシャーが弾いているというのもあって、ハノイ・ロックスとモット・ザ・フープル…否ブリティッシュ・ライオンズの融合のようなアルバムだったのか、と。もっとも作曲は全部アンディ・マッコイが手がけているから純粋にハノイ・ロックスのアルバムなんだけど、モット・ザ・フープルの血が入ってるかと思うとちょっと聴き方変わるなぁ。

 もちろんマイケル・モンローの趣味からしたらモット・ザ・フープルってのは凄く憧れの的だっただろうし、こうしてアルバム制作できるってのも非常に嬉しかったんだろうな。次のライブアルバム「All Those Wasted Years」もオヴァレンド・ワッツをプロデューサーにしているくらいだからさ。でも、この人達プロデュースなんてしたことなかっただろうに、よく手がけたもんだと思う。

 そんで、このアルバムの中味ってのは、もちろんハノイ・ロックスの中でも傑作扱いされていることでわかるように相当にハノイらしいロックンロールが詰め込まれている作品。冒頭のアンディによるアコギの弾き語りイントロからして美しく、並のバンドじゃないなと思わせるし、続く「マリブビーチの悪夢」はいつまでも定番のパンクロック。ちょっとドタバタした感はあるんだけど、それまでのアルバムに比べたらきちんと演奏しているし、しっかりと作っている感じするしね。どの曲もメロディ綺麗だしさ。アンディ・マッコイのメロディセンスってのはホント凄いわ。

 そういえばハノイ・ロックスまた解散するんだよな。3月に日本にフェアウェルツアーで来日決定したのでまた見に行くかな。もうやんないだろうからなぁ。なんだかんだで、現役時代よりも長く再結成時代をやっていたんだからまぁヨシとしないとね。



Mott The Hoople - The Hoople

 ここのところ精力的にロックを聴いている、ような気がする。色々なバンドの新作をあれこれと物色してまだまだ元気な連中だなぁ~とオールドタイマーなロックグループを聴いていたんだけど、やっぱり勢いとか煌びやかさってのがなくて、熟した渋さってのに尽きるワケなんだよな。だからやっぱり物足りなくて、最近のバンドでも…なんて思ってたけど、やっぱこれもまた物足りない。それで、結局古くからあるものをまたまた聴き直している状態。ま、年末だからそうやってまた盛り上げていくのも良いかな、と。

ロックンロール黄金時代(紙ジャケット仕様) 華麗なる煽動者~モット・ライブ(紙ジャケット仕様)

 モット・ザ・フープルの1974年リリース作品「ロックンロール黄金時代」そして最後のオリジナルアルバム作品となってしまったのも惜しまれるアルバム「ロックンロール黄金時代」。このバンドもちょっとわかりにくい経歴とメンバー編成になっているのと、諸説混同しているが故に整理しないとよくわからんってのがある。有名な曲としてはもちろん「すべての若き野郎ども」というデヴィッド・ボウイ作曲の作品があって、それでバンドの運命ががらりと変わったワケだが、それが1972年の話。だからそれ以前のバンドの音と以降のバンドの音では全然異なっってるのも面白い。一般的には1972年以降のモット・ザ・フープルを黄金期と呼ぶし、正に「すべての若き野郎ども革命(紙ジャケット仕様)ロックンロール黄金時代」っつう傑作を立て続けに連発して時代の英雄にもなっていた。

 ただし実情は結構面白くて、ボウイの手助けを面白くないと思うメンバーが辞め、次にはサウンドメイカーの一端を担っていたミック・ラルフスが辞めてバッド・カンパニー結成へと進む。残されたイアン・ハンターはモーガン・フィッシャーとこのアルバム「ロックンロール黄金時代」を作るのだが、そういった環境のストレスがある方がイアン・ハンターは良い作品が作れるのかもしれない。メンバーが消えていく旅に素晴らしい作品を仕上げているのだから。

 冒頭の「ロックンロール黄金時代」から思い切りかっこよくてグラマラスなサウンドだし、アルバム全般的に完全に勢いに乗った状態のロックンロールが繰り広げられるのが良い。モーガン・フィッシャーのピアノがものすごくロールしていて、ゴージャスになってるんだろうな。ホントにもっと人気があってもおかしくないバンドなんだけど、イマイチわかりにくい部分を持ってるために聴かず嫌いの人も多いみたい。もったいないねぇ~。絶対に楽しくなるロックンロールだから良いよ、これは。ミック・ラルフスじゃないから良かったのかもしれない。正に英国的なバンドだったみたいで、当時はクイーンをオープニングアクトにしてライブなんかもやってたらしいし、いやぁ、良いわ、これ。グルーブと楽しさが見事にマッチしてて、全作品中最高のアルバムかもしれない。



Bad Company - Run With The Pack

 ブルースに根ざしたルーツを持つボーカリストと云えばポール・ロジャース。スティーヴ・マリオットも然り、もちろんロバート・プラントやミック・ジャガーもそうなんだが、全般的な歌唱力という点を含めてみるとやっぱポール・ロジャースって凄いな~と。近年活動再開している声を聴いてもまだまだ変わらないし、クイーンと一緒にやっても全然問題ない、ソロで古い曲があっても全然歌える、というか当時よりも味があって良くなっているという有様。そういう歌い手ってなかなかいないよね。ボーカルは特にさ。ストーンズも基本的には渋くなってるかもしれないか。クラプトンなんかだとちょっとレイドバックしすぎてるって気もするけど…。いやいや、それでだな、ここの所スーパーバンド的なものも立て続けに聴いていたので、スーパーバンドの代表格っちゃぁバドカンだろ、と。

ラン・ウィズ・ザ・パック(紙ジャケット仕様) バッド・カンパニー(紙ジャケット仕様)

 1976年リリースのバッド・カンパニーとして三枚目のアルバムとなる「ラン・ウィズ・ザ・パック」。ファースト「バッド・カンパニー」で軽快なサウンドを打ち出して圧倒的人気を博したものが、セカンド「Straight Shooter」では更に明るくアメリカン的な音を用いて英米でヒットを放っていた頃、バンドの圧倒的自信も見え隠れしていた時期なので正に脂の乗っていた時代。そこに投下された全く円熟したミュージシャン達によるロックなアルバム「ラン・ウィズ・ザ・パック」なワケだ。

 大体ポール・ロジャースの声に既にゆとりがたっぷりあるし、ピアノも自分で弾いているけどシンプルにかっこよい。ミック・ラルフスも出しゃばることなくバンドとしてきっちりとまとめているし、これがバンドという姿だよな、と思うくらい見事なアンサンブル。楽曲レベルは異常に高いから聴きやすいし、ツボも得ているのでしっかりと口ずさめたりする。それでもアメリカンに染まりきらずに英国的なメロディセンスは残しながら…、いや、かなりアメリカナイズされているのが気にはなるんだけど…。でもさ、冒頭二曲ってミック・ラルフスの曲なんだけど、どう聴いてもポール・ロジャースの曲に聞こえてしまうくらいモノにしてるんだよなぁ。凄いよ、そういうのって。一方ポール・ロジャースが自分で作っている曲、例えばタイトル曲「ラン・ウィズ・ザ・パック」なんかでもミック・ラルフスの曲と遜色ない状態に仕上げているってことはやっぱりバンドの力量がひとつの方向に向いているってことだよな。やっぱ円熟期だからこそのワザか。

 ジャケットだけがなぁ、地味だから残念。もっと目立つ印象のジャケットだったら名盤!ってことがもう少し広まったかもしれないのに、とは思う。ボズ・バレル亡き今、再結成はないと思われていたけどこないだ再結成してライブやってるんだよね。ポール・ロジャース的にはメンバーが替わるだけで何を歌っても一緒だろうからレパートリーの問題だけなのかもしれない。サイモン・カークはもうポール・ロジャースと長いから何でも大丈夫そうだし…。ミック・ラルフスのギターがちょっと衰えてるかもしれないね。でもやっぱり好きなバンドだな、バドカンは。

 久々に「ラン・ウィズ・ザ・パック」聴いたらもっとじっくりと全作品聴きたくなってきたもん。やっぱりロックの名盤とか有名バンドの作品ってのは長く聴き続けていられる面白さがあるのが良い。そういう音楽が残っていくもんだ。



Humble Pie - Smokin'

 やっぱりクレム・クリムソンの栄光と言えば「スモーキン」だね。

スモーキン パフォーマンス~ロッキン・ザ・フィルモア

 ってなことをやっておかないと大英帝国ロック好きとしてはイカンな、と(笑)。いや、せっかくだから、って探して聴いてたら案の定最初の「Hot'N Nasty」のスティーヴ・マリオットの歌でやられた。凄まじいパワーの塊だな、この人の歌は。グイグイとグルーブするベースもさることながら、もちろんクレム・クリムソンのギターも見事にマリオットの嗜好とマッチしていて、ブルースに走りすぎず、味のあるソロになってる。そこへマリオットのこの声か…。「スモーキン」、名盤と呼ばれるハズです。

 最初から強烈な歌声とグルーブで引き込んでくれるんだけどこれは次の「The Fixer」でも続いてきて、このヘンの曲並べのセンスは良いね。「You're So Good For Me」でちょっとトーンダウンして聴かせるテンションになってるけど、続いてはお得意のブギにアレンジした「C'mon Everybody」。こいつがまた強力でさ、誰もが聴いたことのあるエディ・コクランの曲なんだけど、こんなアレンジと力強いバージョンの聴いたことはないんじゃないか?多分過去最強のカバーテイク。まったくスモール・フェイセスにしてもハンブル・パイにしてもツェッペリンにヒケを取らないバンドのパワーとポテンシャルを持っていたのにね、どこかど真ん中になれない要素があったのは残念。

 そしてヒット曲ともなった「30 Day In The Hole」では正に英国的ユーモアセンスに溢れるセッションから聴けて、もうマリオット節全開のキャッチーなメロディとサビが良いとしか云えないね。これぞ英国ロックバンドの姿、って感じで今聴いても全然古さを感じないかっこよさを持ってる。そしてもう一曲力強いカバーバージョン「Road Runner」。これも色々なバンドがカバーしている曲だけど、ここまでのテンポでカバーしたのも珍しいんじゃない?自信に溢れる後ノリだもん。フリーがやりそうなアレンジ(笑)。こういう自信のあり方も多分クレム・クリムソンのブルースフィーリングがあったから出来たワザか。「I Wonder」はもうどこかで聴いたことあるようなお決まりのブルースフレーズから始まって衝撃的なマリオットのソウルフルな叫びが炸裂する名曲名演。

 ハンブル・パイって最初期とピーター・フランプトン時代、クレム・クリムソン時代と分かれてくるからなかなか一言で言えないバンドになっちゃうし、どれから入って良いのかわかりにくいバンドでもあるけど、最初期は今じゃベスト盤的に手に入るし、ピーター・フランプトン時代ならば「パフォーマンス~ロッキン・ザ・フィルモア」を聴けば良いし、クレム・クリムソン時代なら「スモーキン」だね。そんでバンドの概要はわかるし、ハマれると思う。いいんだよ、この泥臭いサウンドの中にあるスマートなセンスがね。



Rough Diamond - Rough Diamond

 ロックの細かい部分で紐解いていったりすると意外なことに出逢うことがよくある。ジャック・ブルースのセッションを見ていて驚いたのがそもそもだけど、まさかクレム・クリムソンなんかとも一緒にやってるとは…。コラシアムの再結成にも絡んでるのかな?いやぁ~、その人脈の広さというのか技量の高さと知名度による夢のセッションの数々。凄い人だ、全く。ちょっとメジャーから外れるギタリストって大体ジャック・ブルースと一緒にやってるんじゃないか?って思うくらい。

Rough Diamond

 さて、そんなこともあって今回目を付けたのはクレム・クリムソン。ご存じな人はご存じで、60年代の幻のブルースロックバンド、ベイカールーから始まりその後コラシアムでギターを弾いて名盤をいくつかリリース。そこで割とメジャーになったけど、一番名が売れたのはもちろんハンブル・パイにピーター・フランプトンの後釜で参加した時だろうね。以降、一気に無名化したのも面白い話だけど(笑)。その無名化となってしまったきっかけのバンドがこのRough Diamondというバンド。

 ボーカルに元ユーライア・ヒープのデヴィッド・バイロンを配し、何故かお知り合いだったのかクレム・クリムソンがギターに据えられ、まぁ、あとは適当に、とは言わないけどそんな案配で構成されたバンド。1977年にアルバム一枚をリリースしてお目見えしたけど、泣かず飛ばず全く売れず、時代はハードロックなんてのをもう求めていなかったということに気付かなかった人達による失敗作かもしれない。いや、音は別に問題ないし、今聴いても割とレベル高い部分あるので…、ハードロックだけじゃないし、ちょっとファンキーだったりするのもあったりね。まぁ、そもそもデヴィッド・バイロンってのがハードロックじゃないものを唄う姿にイメージがなくって、クレム・クリムソンもイマイチ弾き切れていないし、意欲はあったんだろうけど、なかなか噛み合わなかったのかね。そんな感想を持つアルバム。

 この後80年代に入るとクレム・クリムソンはジャック・ブルースとロックパラストに出ているけどデヴィッド・バイロンは1985年に没。ロックは長生きできないものなんだなぁと。1985年ったら実に華やかな時代だったのに取り残されてしまった人もいたんだってことか。

 多分、Rough Diamondってバンドもさ、昔はB級って言われてたかもしれないけど、今じゃもうなかったことになってるバンドじゃなかろうか。C級を超えてると思う。それでもやっぱり歴史的に意味があるんだよ、こういうのは。



Rory Gallagher - Tattoo

 ストーンズに誘われたギタリスト、そしてまたジャック・ブルースとも共演しているギタリスト、それでもやはり孤高の道を歩み続けたギタリスト、う~ん、やっぱり強者、のロリー・ギャラガー。これもまた随分昔にギタリスト漁りをしている時に出逢った人でして、あまりにも一辺倒な楽曲が多くて当時はよく理解してなかった。キャッチーさがなかったが故にそう思ってしまったんだろうな。ま、聴いたアルバムも「ジンクス」だったからかもしれない。

タトゥー ライヴ・イン・アイルランド

 常にライブ盤は絶賛されるロリー・ギャラガーだが、スタジオ盤での最高傑作は、と言われると概ね1973年にリリースされた「タトゥー」が挙げられることが多いみたい。なので、ってことで昔からトライして聴いていたアルバム。もちろん熱いプレイとノリは文句なしで、キャッチーさも持ち合わせているので聴きやすいんだろう。冒頭の「刺青の女」ってのからして凄く好きなコード進行でして、いいなぁ~という曲です。もちろんロックだしね。全般的にはブルースロックというよりもハードロックに近いかな。さすがにアイルランド人ってのもあってアコギだけの曲とかもあるけど、音が詰め込まれた作品。そして名曲名演として君臨しているのが「Who's That Coming」だろうね。これはアコギにスライド一本でロバジョンみたいに弾いているんだけどそれも熱さがしっかりと伝わってきてさ、言葉じゃなくってこんだけ来るんだ~っていうイントロでね、それがそのままエレキのバンドにスライドするという面白さ。同じようにアコギの味わいを楽しめる名曲が「100万マイルも離れて」だね。生々しく伝わってくる歌がよいし、ロールするピアノも最高だし、素晴らしい白熱ぶりじゃないか。これをわからずして、と言いたくなるくらいロックな楽曲です。

 ん~、ロリー・ギャラガーって人に伝えにくいし、わかりにくい部分あるけど一度聴いてみるとなんか熱さが残る人で気になるんだよね。かと言って全曲覚えれるっていう感じの曲じゃないからちょっと入りにくい。ただ、アルバム一枚づつじっくりと聴いていくともの凄く愛すべき人ということに気付くんだよ。そういう思い入れを持って聴く人ってあんまりいないから、珍しい。自分的にも。なんかねぇ、そういう印象なんだよね。ちょっと凹んだ時とかに聴いてると元気になるっつうかさ(笑)。そういうのがアイルランドの音かもね。

 ギタリスト的にはさ、どっかのバンドの一員に収まる人じゃなかったし、ジミヘンみたいに好き勝手やってギター弾くってのが似合ってる人だったと思う。そういう意味で自分のことをよく知っていたロリー・ギャラガーはストーンズへの加入をお断りしたってことだろうし、それが正解だったはず。でもカネの面とかでは揺れただろうなぁ…。



Mick Taylor - Mick Taylor

 ジャック・ブルースって人は実に色々なミュージシャンと共演していて、しかもベーシストだったもんだから有名なギタリストと散々セッションしているんだよね。もちろんギタリスト側からもこういうフレキシブルなベーシスト、しかもクリームの、と来たらやってみたいと思うだろうから実は結構残ってる。商業路線的にはハズしているケースが多いけど、ジャック・ブルースのオフィシャルサイトとか見てるとホント夢のようなセッションなんていくらでも実現してるじゃないかと。レコードとかリリースしていないジャムセッションも含めたらそれこそ膨大な数だろうなと思う。ジミヘンとかだってやってたらしいしさ。その内の一人でもあったこっちはストーンズ加入で名を馳せたミック・テイラー。この人も結構セッション活動は盛んらしくて、70年代中頃には二人で、というかバンドらしい形態でジャック・ブルースと一緒にやってたみたい。レコードとかリリースされてないからどんなのかってのはなかなかわかりにくいけど、結構想像付く感じ?

ミック・テイラー(紙ジャケット仕様) A Stones’Throw

 そんな活動を終えた後、1979年になって初めてリリースされたソロアルバム「ミック・テイラー」。今となってはどうしてこの人が最全盛期のストーンズにいたのか不思議なくらいスマートな感じなんだけど、この「ミック・テイラー」を聴いていると余計にそう思ってしまう。ストーンズからはかけ離れたモダンでスマートなブルーステイスト溢れるギターを軽快に弾いてくれる快作。ギタリスト的には非常に面白いので割と昔から聴いていたんだけど、聴く度に印象が変わる。それは多分ストーンズの深さとミック・テイラーという人自身のスタイルをわかってきたというのもあるし、音に対して深い造詣を持ってきたってのもあるかな。そんな味わいをいつも楽しめる玄人向けの面をもった作品。

 いやぁ~、シャープでソリッドで且つメロウで味のあるギターを存分に聴かせてくれます。バックがしっかりしてるからギターが引き立つ引き立つ(笑)。かなりしっかりと作られた作品で、2008年になってもこの人のソロアルバムってのは数枚しか出てないので、あまり自分では前に出て、という感じの人ではないんだろうね。ライブで普通にストーンズの曲なんかもやってたりするけど、別物だし。ただ、味わい深いんだと思う。良いギタリストのアルバムで、大人の作品、って昔から思ってたなぁ。そういう作品っていくつかあるんだけどね。



Procol Harum - Home

 ジミヘンフォロワーのギタリストってロビン・トロワーとかウリロートだったりレイ・ヴォーンだったりするけど、最近では増えてきているのかな?さすがにもうフォロワーってのも流行らないからそういう人も出てこないのかもしれないけどね。成り切りってのはたくさんいると思うが(笑)。しかし本人が生きている間から傾倒していたギタリストでしかもプロで、ってのはなかなか少ないでしょ。ウリ・ロートが奥さんを共有しちゃったってのも凄いけど、ロビン・トロワーは当時からジミヘンに入れ込んでいてパラマウンツというバンドでシングルを出していた。その後多々あってプロコル・ハルムに参加、まぁ、売れた時期でのオリジナルメンバーと呼ばれている時期を作った人でもある。

ホーム+8 ブロークン・バリケーズ(K2HD紙/ジャケット仕様)

 このバンドは非常に深くてねぇ…。基本、ゲイリー・ブルッカーとマシュー・フィッシャーの双頭鍵盤バンドでクラシカルな要素とロックをくっつけたバンドとして「青い影」が有名で、そんな路線で三枚目「ソルティ・ドッグ」あたりまで続いていたんだけど、マシュー・フィッシャーが脱退するとロビン・トロワーが前に出てきた。それまで所々では出てきてたけど、やっぱ3分の1だったからね。それが面白いほどに4枚目の「ホーム」っつうアルバムからはギタリストが主張し始めている。最初の曲からしてもうジミヘンばりのギターリフ一発で攻め立ててくる曲でさ、プロコル・ハルムってこんなバンドだっけ?もっと荘厳なオルガンの響きで…なんて思ってしまうほど。それくらい普通にロックした曲です(笑)。

 まぁ、そんな曲ばかりじゃないのでやっぱりゲイリー・ブルッカーが主導を取っているんだろうっってのはよくわかるんだけど、ちょっとばかし驚く。アルバムジャケットもガラリと変わってるし、一般的には割と人気が低迷していた頃の作品になるんだろうか。それでもアルバムとしての完成度は高いのでオールドロック好きとしてはやっぱ面白い。プログレバンドっていう認識が一般的だけど、全然プログレらしくない作品だし、クラシカルとジミヘンが出逢ったら、っていう音かも。ロビン・トロワーって素直で面白い人だなと思う。

 この辺「ホーム」と「ブロークン・バリケーズ」あたりが一番ハードロック的な音が入った作品群かな。その後ロビン・トロワーも脱退しちゃうからゲイリー・ブルッカーひとりで頑張る、みたいな感じだし。ちなみにロビン・トロワーが脱退する前の頃のバンドの面子はほぼパラマウンツという前身バンドと同じになっているってのも、どこかソフトマシーン的(笑)。



Jack Bruce & Robin Trower - Seven Moons

 久々に雨模様の週末で寒さを感じた日だったけどこれくらいの寒さが普通なんだよな。もう年末だし、あと三週間くらいで今年も終わりなのかと…。そういう実感はあんまりまだないんだけど、確かにアチコチでの忘年会ばかりが開催されていて忙しいわな。ま、それはいつものことなのであまり年末気分ではない(笑)。

Seven Moons B.L.T./Truce

 情報に疎くて今更知ったアルバムなんだけど、ジャック・ブルースとロビン・トロワーが再び一緒に組んで今年の初めにリリースしたアルバム「Seven Moons」を発見して聴いたワケさ。ジャック・ブルースも結構歳で体調も崩したり、大変だった時期もあったらしいけどクリームの再編以来コンスタントな活動を再開しているっぽい。あんまり追いかけてないけど、やっぱり見つけると気になるのでチェック。そんな中、ロビン・トロワーとのアルバムってので今ではどんな音になってるのかと興味持つワケだ。んでもってドラマーにはゲイリー・ハズバンドっつうその筋では圧倒的人気とテクニックを誇る人で、アラン・ホールズワースとかレベル42でやってた人。このアルバムではそんなに滅茶苦茶目立つドラミングじゃないけど、要所要所のオカズとか凄い。引きし合ったタイコだから全体的にタイトになってて良いね。

 最初から結構感動します、これ。ロビン・トロワーって一昔前にはジミヘンフォロワーと呼ばれて知られていたけど、今でも相変わらず。これジミヘン?って感じのギターから始まるわけで、そこにジャック・ブルースの得意のリフと歌。もうねぇ、ジャック・ブルースの曲なワケよ、完全に。クリームって活動期間短かったからアレだけど、こうやって聴くとジャック・ブルースのクセってよくわかる。ロビン・トロワーのギターのクセも凄くわかるし、個性が上手くミックスされてて相性いんんじゃないかな。だから作品としても聴き応えある。音は往年のブルースベースのロックで、今時では聴くことのない往年のロックを踏襲したアルバム。心地良いもん。だから2008年の作品とは思えない(笑)。 ちなみにこの二人、80年代初頭にも傑作「B.L.T./Truce」を二枚出してるので久々に聴いてみるかな、と。

 いいなぁ~、これ。いぶし銀的な色合いで大人のロックアルバムだ。ギター的にも満足できるしレトロ的にも楽しめる。そしてゲイリー・ハズバンドを研究するのも面白い。こういうのってもっと情報入るようにしたいな。ま、でも気付いてよかった♪



Cream - Goodbye

 ロックに目覚めた頃、と言っても普通に聴いているというのじゃなくって意識的に追求心が旺盛になった頃にはやはり時代を遡るという努力をするのだろうが、そんな時に出逢うバンドってのは往年のバンドが多い。ツェッペリンやストーンズ、クリームやフーなどなど…。だから自分もクリームに出逢うのは割と早かった。もちろん凄すぎてよくわからなかった、ってのも事実だが(笑)。

 フェリックス・パッパラルディがクリームをプロデュースしていたというのは話としては有名なんだけどさ、やっぱクリームってセルフプロデュースできなかったのかな。優秀なプレイヤーであったがプロデュースは別物ってことか。まぁ、まとまらない意見を相手にプロデュースもへったくれもないのかもしれないが…。それが故にフェリックス・パッパラルディが出てくるのか、と納得。しかし今となってはクリームのスタジオ盤ってのはあんまり話題に上ることはなくってやっぱりライブ。まとまったライブボックスなんかを出してしまえば良いのに、とも思うが。

グッバイ・クリーム ライヴ・クリーム

 そんなことで久々に、ほんと超久々に「グッバイ・クリーム」を聴きました。ツェッペリンと同じくアドリブの応酬合戦が凄まじいバンドなので基本的に好きなんだけど、なぜかクリームってのは深く聴いてない…いや、聴いてないっつうか聴いてるけど、深みにはまって聴いてない。多分楽曲そのものの魅力が低いからだと思うけど、ライブの白熱度は凄まじい。うん。だからこの「グッバイ・クリーム」は結構聴いたなぁ。「ライヴ・クリーム」「ライヴ・クリーム VOL.2」よりも全然良かったんだもん。

 で、冷静に考えてみると、曲数にして全6曲入り、内3曲がスタジオテイクなんだから3曲しかライブじゃなかったんだよな。でも多分それは「I'm So Glad」の迫力で全て帳消しなんだろうと思う。「Politician」だってそりゃ、凄いけどやっぱリズムの問題もあるので「I'm So Glad」の白熱度がロック。「Sitting On Top Of The World」もブルースのノリだからさ、それはそれで好きだけどやっぱ「I'm So Glad」がダントツのトラックでしょ。しかしまぁ、その音のぶつかり度と言ったら凄いわ、やっぱ。こんなの再結成でやれっても無理でしょ、普通。ファンは期待するけど。だから「グッバイ・クリーム」に入ってる奇跡のライブ録音は色褪せない、クラプトン、いいなぁ、ロックしてるじゃん、この頃。ジャック・ブルースは今でもあんまり変わらないけどやっぱり若い…、音と声が違うし。もちろん40年前だしな(笑)。ジンジャー・ベイカーもドラムという楽器を楽しんでるねぇ。やっぱライブ盤ですよ、クリームは。

 ちなみにそのおかげで有名なジョージとクラプトンで作ったという「Badge」以降、あんまり聴けてないかも(笑)。結局これが文字通り最後のアルバムになっちゃって、っつうか狙ってたんだっけ?う~ん、やっぱ全盛期のライブを楽しめるってのは良いなぁ。久々に最後のロイヤルアルバートホールでのライブでも見ようかな。



Mountain - Climbing!

 昔から音だけを聴いていて、最近の時代になってアレコレと発掘DVDなどがリリースされたからつい昔自分が大好きだったバンドのDVDを発見して、そこで手にとって正に何十年もの夢が叶う瞬間ってのを経験したことは皆レベル差はあるだろうけど、感じたことあるでしょ?たまたま先日飲んでいた仲間がとあるDVDを貸してくれて、その時に言ってた事が「動いているのを見たかったんだけど見たらがっかりした…、そんなバンド始めてかもしれん…。」と。まぁ、そりゃオリジナルメンバーでもなく時代も80年代半ばの頃の「Live in Paris 1985」なので難しいでしょう…と。どこかからかリリースされた発掘ものらしいけど、やっぱりオフィシャルリリースってのはアーティストも納得した形で、ファンの夢を崩さないように配慮してリリースしてもらいたいものだ。

勝利への登攀 ナンタケット・スレイライド

 それはそれとして、そのマウンテンのバンド名義で1970年にリリースされた最初のアルバムが「勝利への登攀」。今でも名盤の誉れ高いマウンテンの各アルバムなんだけど、中でもバンド名義での最初の作品として名を馳せている「勝利への登攀」。全曲傑作とは言わないけどかなり名作ばかりを揃えた作品で、それはフェリックス・パパラルディがクリームのプロデュースをしたからってのもあるだろう。また、その影響を受けてのバンド結成&アルバムリリース&超絶ギタリスト、レスリー・ウェストの発掘という副産物にしては非常に重要なキーマンともなっていたんだな。

 アルバム的には愛書の「Mississippi Queen」がガツン!と来るからどうしてもインパクトの強いハードロックバンド、それもブルースに根ざしたバンドっていう感じなんだけど、よくよく聴いているとそれは単にひとつの側面でしかなく、もちろんレスリー・ウェストの技量からすれば当然可能なことだけど、その枠だけでは収まらないスケールの大きな作品に仕上がっている。壮大なバラード…っつうか日本人的には非常にウケやすい哀愁漂う作品も数多く、カントリー的な影響も感じられるフォークの牧歌的サウンドも奏でている。うん、だから割とカラフルな作品なんだよね。

 そしてやっぱりギタリスト的にはレスリー・ウェストのギタープレイにはひたすら感心。音色もこれまたマイルドだしさ、プレイも非常にマイケル・シェンカー的に粒の揃った正確さがよろしい…ってマイケル・シェンカーはレスリー・ウェストを非常に崇めるべきギタリストとして名を挙げているので、似ている部分があるというのはシェンカー的に嬉しいことなんだろうね。

 そんなマウンテンの最初の作品、これ以前は「レズリー・ウェスト/マウンテン」っていう名義だったし、この次の「ナンタケット・スレイライド」はロック史の名作として語られていることも多いし。この時代のものでアメリカのバンドがこういう音をやるってのは凄く珍しい事だったろうし、それを実現できたプロのバンドギタリストがいたと言うのもタイミングだろうけど素晴らしいことだ。



Belle & Sebastian - The BBC Sessions

 英国のBBCってのは割と融通が利くというか、ミュージシャンには好意的な側面があって、いわゆるBBCスタジオを自分の所で使っていない時間帯は誰かに貸しているということもあり、それがどういうルールなのか知らないけど、まさかそこらへんのスタジオみたいな貸し方はしていないだろうから多分そういう事務所系の所への貸し出しにしてるんだろう。まぁ、とにかくそういうことでアマチュアに毛が生えたバンドやプロだけどそれなりっていうバンドが借りてレコーディングすることもあるらしいワケだ。すると録音スタジオのクレジットとしてはBBCスタジオ1とかになるワケで、それってすごくハクが付くでしょ?ってなことを実際にしていたバンドがBBCセッションアルバムを出したワケだ。

BBCセッションズ Fold Your Hands Child, You Walk Like a Peasant

 ベル&セバスチャン「BBCセッションズ」。これもつい最近出たのかな。最近全然チェックしてなかったバンドなので何かで見かけて、へぇ~と思ったんだけどね。グラスゴー出身のアコースティック色の強いバンドだけど、ポップさも顕著で正に英国的というのか北部の方の感じがする新進バンド…、いや、当時は(笑)。デビューは多分1996年前後だと思うけど、自分が聴いたのは「Fold Your Hands Child, You Walk Like a Peasant」の頃だからちょっと遅かった。それでも結構衝撃的で、一体どんなん?みたいな。メロディの旋律がアイルランドや英国民謡的で音は80年代のニューウェイヴを軽傷したかのようなサウンド、そしてジャケットは一枚のモノクロ写真から起こされているポートレート的な芸術感。それでハマったことがあって全部集めて聴きまくってたんだよ。ただ、途中でやっぱり模倣バンドだったのもあってか飽きてきて忘れてた(笑)。

 そんなベル&セバスチャンっつうバンドだけど、この「BBCセッションズ」っつうのは先に述べたようなプリプロ的に録った素材もあるし実際にBBCに出演した時の素材もあるらしい。ただ、今改めて聴くとどれもこれも最初期からスタンス変わらずに素朴で美しい音を奏でてくれていたことに気付く。英国フォーク系好きな人は多分大丈夫。

 ボーナスディスク的な二枚目のディスクにはライブが丸ごと入っているんだけど、これも最初から面白くて「Here Comes The Sun」なんつう、正にこのバンドにピタリとハマるカバー曲。いや、元曲が良いからもちろんベルセバでもハマります。そういう意味で意外性のあるカバー曲はシン・リジィの「The Boys Are Back In Town」。これもまた妙~なリズムに乗せて素晴らしくカバーしているものなので楽しめる。

 うん、すっかり遠のいていたけど季節的にもベルセバの似合う時期だし、何よりもこの素朴な音世界に久々にノックアウトされてしまったのでこの「BBCセッションズ」と大好きなアルバム「Fold Your Hands Child, You Walk Like a Peasant」をひたすらリピートしてます♪



Jade Warrior - Distant Echoes

 先日コメント欄にて某マニア様からの御伝言ってことでジェイド・ウォリアーの6枚目は云々という下りがありまして、はて?6枚目って何だっけ?と回想を…。ヴァーティゴの三枚はアレとして4枚目からアイランドで透明感溢れるサウンドで…「Floating World」「Waves」「Kites」…、「Kites」、こないだ聴いて書いてたってことをすっかり忘れてまた聴いてた。いや、いいんだけど、聴く角度が違ったんだよな、前回。クロダー・シモンズが参加しているって言うんでどこに参加してるんだ?って聴いてたからアルバムとして聴いてたって感じじゃなかったし。それでも、やっぱ不思議な音だなぁというのはあったけどさ。まだね、どこがどう、って言えるほどJade Warriorは深く聴けてない。楽器を知らないと語れない部分あるバンドです。

Distant Echoes Breathing the Storm

 んで、せっかくなのでそのジェイド・ウォリアーの中でも多分ほとんど聴かれていないのではないかと思われる、ある種どこかのマニア様くらいしか聴いていないようなアルバム、「Distant Echoes」です。2000年にリリースされているので別にレアなワケじゃないけど、買って聴く人って凄く少なかったんじゃないだろうか?ジャケットも今までとはガラリと変わっているしジェイド・ウォリアーってのもわからないくらいに目立たないアルバムだったかも。

 しかし、しかし、だ、この「Distant Echoes」というアルバムでは更にジェイド・ウォリアーが進化してます。もっともジョン・フィールドの相棒でもあったトニー・デューイが亡くなってしまってからなので、一人で孤軍奮闘…、かと思えば実はもの凄い人数と手間を掛けて録音しているという不思議な光景。まぁ、なんつうのか、エンジニアリング向けの音楽っつうのか玄人ならではのサウンドだったりそういう仕事での人脈も多いのか、なんでまた?ってくらいのゲストが参加。それでもしっかりジェイド・ウォリアーのサウンドなのは譜面で伝えているからかねぇ。目立つところではデヴィッド・クロスくらいだけど、それもいとつの音でしかない。

 全体的な音で言えば完全にヒーリング・ニューエイジのサウンドに近いんだけど、言い方を変えるとこの時点でもまだプログレッシヴな音を出している人。ちょっとエスニック的展開も入っているのが面白くて、コーラス隊もかなりの比重を占めている。だからどんな音なんだ?って感じになるんだが、意外と聴きやすいのでよろしい。ただしロックらしいロックを求める人はダメだろね。刺激と新鮮さとアートを求める人には受けると思う。心地良いのは相変わらずだけどね♪

浜田 麻里 - Reflection-axiom of the two wings-

 樋口宗孝さんの情報をあれやこれやと漁っていた時にやっぱり浜田麻里ってのも出てきてさ、最初期だけプロデュースしてた、ってのは知ってたけど、なんつうのか、そんなに深い意味で聴いたこともなくて情報だけだったんだよな。ふ~ん、って浜田麻里って最近どうしてんだろ?って思ったら、驚いたことに丁度ツアー中で、こないだ新作アルバムもリリースしたばかりというタイミング。

Reflection-axiom of the two wings- LUNATIC DOLL(紙ジャケット仕様)

 二枚組の力作「Reflection-axiom of the two wings-」、というか、新曲もいくつか収録しているけど過去のベスト作品でもある複合技。ただ面白かったのは二枚目のディスクは全てアカペラ、というか歌唱力だけで聴かせる作品に仕上げた再録曲が大半を占めているので興味深い。ま、自分的には基本的に浜田麻里の昔の歌い方や歌声ってのは生理的に合わなくてあまり聴けないのです。が、まぁ、年取ったし再度挑戦してみましょうか、ってことで。

 ディスク1は最初の4曲が新作で、今やメジャーの大御所となったB'zの松本氏も参加しているというもの。うん、あの人昔浜田麻里のバックでギター弾いてたもんね。んで、その新曲4曲を聴いてみると、どれもハードロックなんだよ。やっぱ三つ子の魂百までっていうのか、メタルクイーンの頃に戻ってきたってのかね。ジャケットで見られる風貌もあまり変わらなくてよろしいじゃないですか。歌声は昔みたいに叫ぶだけってんじゃなくてしっかりと歌唱しているというのか、あまり受け付けない声ではなくなったのでマル。曲はまぁ、良い悪いってのもナンだけどさ。

 ディスク2のアカペラの方は更に不思議感漂う。こういうのもアリなんだろうけど、やっぱり何曲かで切らないと飽きる。試みとしては面白いと思うんだけど、聴かせ続けるのは難しいぜよ、こういうの。それでも面白いアレンジなのでまぁ、いいんじゃないでしょうか。

 しかし結局トータルで聴いてみるとこの人ってもう46歳くらいでこんだけのハードロック歌ってて、それも凄いと。そして結局ハードロックに戻ってくるというのも凄いと。大御所カルメン・マキさんなんかは今はもうジャズシンガーだし。でも浜田麻里はメタルクイーンでいてほしいねぇ~。



上田正樹と有山じゅんじ - 『ぼちぼちいこか '08』フューチャリング くいだおれ太郎

先日大阪まで行った時に夜はもちろん飲み会でして、なんばまで繰り出して…なんて普通に行ったんだけど、その時にふと目に入った「くいだおれ人形」。あれ?確か、そういえば…と思ったんだけど、まだ立ってるんだね、人形だけは。店は閉店らしいけど、太郎はしっかりいた。そうかぁ…となんとなくしみじみ。特別に思い入れがあるわけじゃないけど、やっぱり「ぼちぼちいこか」で散々見て聴いた人形だから、っていう意味です。なので関西人的な思い入れではないけど、やっぱりねぇ…。

『ぼちぼちいこか '08』フューチャリング くいだおれ太郎 ぼちぼちいこか+6tracks(紙ジャケット仕様)

 ってなことで驚くことに上田正樹と有山じゅんじによるユニットが名盤「ぼちぼちいこか」からの何曲かをセルフカバーした2008年最新録音盤「『ぼちぼちいこか '08』フューチャリング くいだおれ太郎」をリリース。それも太郎のためのアルバムってことで大盛況だったらしい。往年の作品を聴きまくってきた自分的にはやっぱり気になったのでついついレジに持っていってしまったのだった。

 いやぁ~、渋くなった。アレンジにしても声にしても枯れてる。そして味が出ている。そして更にリラックスした作品になってるかも。そもそもさ、ジャケット見てわかるけど楽しんでるじゃない?もうねぇ、これくらいになると悟りの境地なんだろうと思うんだよ。ついでに昔の作品「ぼちぼちいこか」でもゲストで参加していた金子マリがこのリメイク作品「『ぼちぼちいこか '08』フューチャリング くいだおれ太郎」でも再度登場してくれて、時代を思い出させてくれるのも良い。

 普段ロックだブルースだと騒いでみても、こういう自然体の音を日本人的に聴くのはやはりほっとするし愛すべき音楽だろうと思うのだな。そして歌詞の中味が今でも変わらないんだろうな、などと思う内容で面白い。気張って生きてもしょうがない気楽に適当になるようになるんだよ、っていう感じ。早くそういう悟りを開きたいものだ(笑)。

 赤黒の店で買ったらプロモビデオのDVDRが付いてきて、それも面白かったなぁ。CDの帯には下北沢のライブハウスに来てくれたらビール一杯サービスしまっせ~ってなことも書かれていて、やることが粋だな、なんてね。そのうち顔出したいなと思ってる今日この頃、こんだけリラックスできるアルバムはそうそうないぜよ。

Bob Dylan - Desire

冬の寒さが身に染みる時期。相変わらずロックを聴き漁っている日々が続くが、どうにも激しい気分にならない時もあって…、今まであんまり聴かなかった領域に手を出してみるには良いかなという案配とも思えたのでアレコレと…。まぁ、ジェフ・ベックの映像を見てからあまり手を付け切れなかったロックの巨匠っていうのもやっぱり少しは気に留めてみようかという心境にもなったワケですな。もちろんCDやらレコードやらは持っていたりするので、それらを再度気分に合わせてきちんと聴き直すというレベルで大丈夫だと思うのだが…。

欲望 ブロンド・オン・ブロンド

 おもむろにディランの「欲望」。1976年リリース作品っつうからディランとしては結構キャリアを積んでからリリースした作品なのだが、全キャリアとアルバムを通しても最高傑作と挙げる人がどれだけ多いことか。まぁ、それくらいの作品だからそれまで興味をあまり持たなかった自分でも持っているという作品なワケだ。

 過去にディランを聴いた時の感想って、どこか押しつけがましいなぁとかフォークでひとりで好きなこと云ってたって何も変わらないだろ、とかやっぱ暗いんかなぁ~、とかそんな印象ばかりで、そもそも英語の歌詞で歌詞の深い意味を語る人ってのは日本人的には、っつうか自分的には直感で理解できないからどうしても音楽的な方に耳が向いてしまうんだよね。だから歌詞の深さってのは後でしか来ない。先に音。だから歌詞を中心にしているアーティストってのはあまり得意ではない。もっともそれが音や存在と共に成立している人は良いんだけど。

 そういう印象で聴いた「欲望」だけど、やっぱり暗いし押しつけがましいし一人で騒いでいる、っていうのは変わらなかったな(笑)。ただ、もの凄く美しい作品に聞こえた。それはスカーレット・リベラのバイオリンの哀しげなメロディによるものだったり、エミルー・ハリスの相方コーラスだったりするものも大きい。ただ、ディランの歌っている歌詞、というよりも感情的なものがちょっとハマった。一生懸命歌っているからつい何を言っているんだろ?と気になるもん。音楽的には単純なメロディの繰り返しだし、大してアレンジされているワケじゃないから飽きるけど。

 それでもやっぱ「Hurricane」や「コーヒーをもう一杯」や「サラ」ってあたりは心を打つものがある…、やっぱバイオリンの音色にヤラれてるわ、自分。これがなかったらかなり飽きる。でも、バイオリンがあるから何というのか凄くスパニッシュな…、アンダルシアの雰囲気が漂っていて好きなんだよねこういうの。アヴァンギャルドに展開しそうだし、バイオリンをヒステリックに弾くのって好きだから。そこにもう一つ異質な音としてハープが絡むっていうのはさ、あまり自分の聴く音楽感にはないので、新鮮。新鮮っつっても30年以上前の話だが(笑)。

 やっぱ凄いな、ディランって。そしてこの作品、凄くテンション高いしもちろん作品の質も高いし。やっぱ名盤と語られるだけのレベルだもん。好き嫌いじゃなくてロックなアルバム。もう少し苦労したり色々な経験をしたらもっと素直に聴けるかな。今の自分はディランの30年前よりも年下なんだろう、きっと…。



The Who - Kilburn 1977

 早いモノで12月、このまま行くとあっという間に正月が来てしまうんだろうと思う。あぁ、そうして人生ははかなくも早く過ぎ去っていくのだろうか。そういえばこのブログも始めてから早3年オーバー経っているし、既に記事は1000を優に超えている。まぁ、時間ってのはそんなもんだ。そして年末はこれもまた日夜飲み会らしきものが続く事必至で、またしても体力勝負の日々が続くのだろう、というかもう始まっている(笑)。

 さて、先日来日公演で大フィーバーを起こしていったザ・フーなんだけど、丁度来日時にリリースされたDVDがコチラ。

Kilburn 1977 (2pc) (Ws Dol) [DVD] [Import] Amazing Journey: The Story of the Who

 「Kilburn 1977」っつうキース・ムーン在籍時代最後のまとまったライブ映像ってことで話題になった。ドキュメンタリー「Amazing Journey: The Story of the Who」と共に一部映画館で上映されたのと輸入盤では既にDVDがリリースされたという状況。もちろんサクッとクリックしたんだけど、なかなか届かなくて待ちわびてたら突然届いてた(笑)。ま、そういうモンだ。

 キース・ムーンの調子が悪くてザ・フーらしくないからお蔵入りっていうことで陽の目を見なかった映像らしいけど、これで調子悪いのか?ってことは調子が良かったらどんなんだ??と思うくらいにぶっ飛び燃えまくり映像でして、日本公演がいくら凄いと言ってもこの映像のライブには及ぶ術もないって感じ。若いからエネルギー有り余ってるしやりたい放題だし、正にザ・フーってこんなバンドだったんだ、ってくらいにかっこよい…っつうかハチャメチャ。テンション違うもんな。セットリストとかあったんだろうけど、なんかそういうのもどうでも良くて、とにかくロックってのはこういうパワーが必要なんだ、ってくらいにビンビン来たよね。燃えたわぁ~。今時の何見てもこんなパワー感じないもん。いや~、凄い。ザ・フーってどんなバンド?って思ってる人はこのDVD見たらわかる。これがザ・フーの調子の悪いとき、らしい。これで。

 キースもピートを見ながらアドリブに合わせていってるし、ジョンとキースは仲良さそうで、ふと目が合うと笑いながら楽しんでる。ロジャーは他人に我関せず状態でピートは独りよがり。とにかくそれでも全員がうるさいので堪らない。ホントうるさいロックバンド。それで全員華がある。説明不要のDVDDだから是非見てもらいたいよね、これ。かっこよすぎだわ…。



Foo Fighters - Live at Wembley Stadium

 昨年の今頃はレッド・ツェッペリン再結成ってんで異常に盛り上がっていた時期でもあったなぁ~とふと思い出した。あれからもう一年が過ぎて、SHM-CDはリリースされたもののライブなんかについては全くアナウンスもなく、そのまま過ぎ去ってしまったものだ。一年が滅茶苦茶早いのも困りもの。こうしているウチにペイジもプラントも歳を取っていくんだから早く動いて貰いたいものだ。

Live at Wembley Stadium ライヴ・イン・ハイド・パーク

 などと思っていたんだが、2008年6月にフー・ファイターズがロンドンのウェンブレーで二日間の連続のライブを行った際になんとジミー・ペイジとジョン・ポール・ジョーンズがゲスト参加していたのがオフィシャルのDVD「Live at Wembley Stadium」としてリリースされていた。出演当時にも話題になったんでYouTubeで早速見て「おぉ~」と思っていたんだけど、やっぱりDVDでリリースしましたか、フーファイさんよ。

 ってなことだが、ウェンブレー二日間の大規模公演ってのはクィーンもやってたし、まぁ、自信のあるロックバンドなら取り組んでみる企画なんだろうな。オアシスとかもやってたような気がしたし。会場の音ってどうなんだろ?あんまりよろしくなさそうな気もするんだけど、そういったことはもちろんDVDからはわからないので、盛り上がりまくっている観客にとってはどっちでも良いことなんだろう。

 フーファイももう15年選手くらいになってきて、ベテランの域に入ってきてるし、ヒット曲もたくさんあるのでそれだけでライブは埋まるんだろうけど、新曲からともちろん往年のヒット曲なんかでセットを並べている。中盤以降は結構聴いた曲だなぁ~とマジマジと見てたりするんだけどね、やっぱアンコールのZep組が出てきたところが感動。デイヴ・グロールもホントに好きだったんだろうなぁってのがわかる。夢が叶った、っていう瞬間なのがわかるもん。出てきたペイジなんかは全然平然としてるんだけどさ。んでデイブも「Rock'n Roll」では自分でドラム叩いて…これがまた見事にボンゾのコピーでさ、ペイジも笑ってウケてる。ボーカルはドラムのヤツなんだけど、スタジオ版の歌メロだからライブで聴き慣れなくて不思議な感じしたけど、そりゃそうか、普通はそうなるか、とZep好きからしたら違和感あるけど…と納得。割と思い切り歌っていてよろしい。そして「Ramble On」はデイヴがボーカルで参加している。どうしてこういう選曲になったのか…、ジョンジーを目立たせたかったのかな、などと勘ぐってしまうけど、とにかくかなりZep的な感じのするライブショウになっていたのは面白い。やはり貫禄のあるお二方でしたな。

 そんなシーンのために見る価値があったこのDVD、最近はDVDも安くなってきているので手軽に買えるのも問題だな…。今のところ最新のペイジとジョンジーが見れる映像です♪



Aphrodite's Child - 666

 アナログレコード漁りをしている頃、プログレコーナーを覗くといつもよく見かけるジャケットがあった。真っ赤で「666」と書かれたアルバムで、「666」という数字については後追いの自分的にはやはりオカルト映画の聖典「オーメン」の印象が強くて、実際の意味などあまり深く考えたことがなかったのでインパクトが残っていたんだけど、やっぱおどろおどろしいサウンドなんだろうか、とイマジネーションは膨らんでいた。ただし当時はひたすら英国ものを集めて聴くのに精一杯でとても他国ものを聴くなどという時間は持てなかったのでそのまま…。

反射率0.39(紙ジャケット仕様)

 うん、だから聴いたのはそれ以降の頃なので、多分15年も経ってないと思う(笑)。まぁ、いいじゃないか…。アフロディーテズ・チャイルド=キューピットってか?の「666」っつう作品。ヨハネの黙示録をモチーフトした作品、とのことだが、そういうのは基本的によくわからないのであまり気にしないでそのサウンドに耳を傾けるのだが…、かなり驚いたんだよな、これ。あれこれ調べてみると全編ヴァンゲリスのサウンドってことで二度驚いた…っつうかヴァンゲリスってこういうのやってたんだ…と。映画のサントラで有名だったし、レコードでもどこかボーとしたアルバムって印象で、環境音楽家みたいなところあったしさ。まぁ、やっぱり適当なところで判断してはいかん、ってことだ。音楽は音楽で判断しよう。

 1972年リリースの、しかもバンドとしては解散して再結成した後の作品ってことなんだけど、とんでもなくとんでもない。冒頭から引きづり込まれる。グイグイくるロックナンバーだから「あれ?プログレバンドじゃないかったっけ?」と驚く。うん、プログレバンドじゃないんだよ、この人達。ロックバンド。ちょっと効果音やら雰囲気を鍵盤から出すことは多いけど、基本ロックだ。聴かせる要素も多分に持っているのでプログレって感じはあるけど、もっとロックよりの環境音楽(笑)。う~んちょっとね、音が軽めなのが気になる。どの音色を取っても軽い感じで入っていてヘヴィーさがないのが気になるが…、ただそれくらいの方が聴きやすいのかな。

 面白いわぁ~、これ。昔はキツかったのであんまり聴かなかったけど、久々に聴いたら面白くてさ。じっくり聴く時間ないとなかなか楽しめないけど、じっくり聴けると凄く楽しい。中盤辺りから辛くなってくるのは変わらないけど、それでも飽きない楽しみを持ってる作品。後半はレイのすんごい「∞」があるからね(笑)。ヴァンゲリスか…、ちょっと興味出てきたかも…。



Rush - 2112

 カナダかぁ…とぼんやりしてたらふたつの名前が思い付いた。ブライアン・アダムスとラッシュ(笑)。いやぁ~、かと言ってポップス的な展開もちとどうかと思ったのでラッシュにしようかな、と。ただ問題はこんだけロックを聴いていながらラッシュってのは全く通っていなかったりすることだ…。昔々に最初のアルバムがツェッペリンに似てるから面白いよ、と言われて聴いた程度で、それすらももう覚えていない。それ以降ラッシュというバンドは全然聴いていなくて、もちろんバンド名やその凄さなどは色々な人から聞いたりしたことはあったんだけど、アルバム聴くまでは行かなくて、今に至る=故に全然聞いていないってことだ。

2112 Permanent Waves

 …ってことで、せっかくなので手を付けようじゃないか、と調べてみるとやはり「2112」が初期の傑作ってことで、プログレともハードロックともつかない名作らしい、とのこと。うん、もちろんこれまでにもタイトルや名作云々ってのは聞いたことがあったしアルバムジャケットも有名だよな、と。なので聴いてみました…。

 うわぁ~、ゲディ・リーってこういう声だったんだ、と驚いた。好みではないけど、全くダメって声でもないのでそれは良しとして、これってベース弾きながら歌ってるのか?ん~、凄い…、っていうのが最初。作品的にはもちろんアルバムタイトル曲でもありラッシュファンから神聖化されている「2112」の20分にも及ぶ壮大な楽曲を楽しんだ。発想的にはもちろんThe Whoの「Tommy」と同じなんだろうな、と…。いや、楽曲構成ね。歌詞は別の次元の話だからともかく、楽曲の構成としてはそうか、そういう展開か…と。まだまだ全然聴き込みが足りないからピンと来てないけど、凄そう。ちょっと深みみたいなのが足りないかなぁと英国上がりのファンとしては思うけど、これから聴き込んでからでしょう。

 B面の楽曲群の方もかなり秀作が揃っている感じで、プログレではないけどヘンなハードロックという地位についているのがよくわかる楽曲群。中途半端な印象もあるけど、思い切りプログレファンじゃないハードロックファンには聴きやすい。ギターがしっかり弾かれているってのもやっぱハードロックファンからすると重要。故に幅広く聴かれるんだと思う。

 しかしこのジャケット、ちょっとセンスに問題ある…気がする。素晴らしいセンスとは云えないジャケットだけど、まぁ、そういうのを気にするのでもないバンドなんだろうか?うん、でもバンドの音としては凄いよな、これ。ふ~ん、こういう音だったんだ。以降の音とは大きく異なるらしいけど、ひとまず何回か聴いてみないとわかんないな。

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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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