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Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。

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Tipton, Entwistle & Powell - Edge of The World 

 レコード会社の意向によりアルバムが丸ごとお蔵入りになるというのは割と聴く話ではあるが、最近では結局そういったものが遅れてリリースされることでレコード会社的には二度美味しい思いをしているし、ファン的にも失われた時代を振り返って聴けるので重宝している。ましてやそれが故人となってしまった面子を揃えていたら余計にそう思うことだろう。正にそんな作品の代表でもあるのがご存じジューダス・プリーストのギタリストでもあるグレン・ティプトンが制作したソロアルバム。

エッジ・オブ・ザ・ワールド 炎の洗礼

 「エッジ・オブ・ザ・ワールド」録音は1997年頃、リリースは2006年というから9年の失われた歳月が当時の評判を取り返しているかどうかわからないが、ドラムにコージー・パウエル、ベースのジョン・エントウィッスル、鍵盤にはドン・エイリーという布陣を揃えてのソロアルバム。もちろんグレン色たっぷりと打ち出されたメタル色の強い、というかジューダス的要素の強い作品に仕上がっている。重さももちろんこのバック二人なので問題なくズッシリと感じられるものだが、いかんせんボーカルも自分でやっているのでちょっと軽くて気になる。が、まぁ、完成させていたってことで良いじゃないか。

 気になるバックの二人だが、ジョン・エントウィッスルの方は持ち前のサンダーフィンガーを押さえて普通に近いベーシストに徹しているので割とヒマだったんじゃないだろうか。一曲だけちょこっと高音弦を爪弾いているけど、全然物足りない(笑)。コージー・パウエルの方はこれまたしっかりと要所要所を固めたドラミングでさすがに職人。スピーディなタム回しはあまり聴かれないけど、曲にマッチしたドラミングとやっぱりシャープ感が違う。即席のバンドの割にはがっちりとハマっているのもさすが。しかしコージー・パウエルもジョン・エントウィッスルも初のジャムで楽しかったことだろう。ティプトンだってそりゃ楽しみにして集めた面子だろうし。

 楽曲レベルはほどほど、ってトコだと思うが、レコード会社の言いなりに出したアルバム「炎の洗礼」がファンに酷評されていることからするとこっちのがレベル高いっつうかティプトンらしい音なんだろうね。ジューダスの英国美をしっかり持っているもんね、これ。もちろん面子が全員英国人だからってのはあるだろうけどさ。終盤の楽曲群がかなり心地良くってだんだんハマっていくパターンのアルバムだな。



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