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Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。

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Dolores Keane - Night Owl 

 アイルランドのシンガーによる楽曲はフォークとも現代音楽とも民謡とも区分けできない世界が存在している。エンヤなんてのもその筆頭なのだろうけど、90年代に入ってからもゾクゾクとそういう中間点での音楽を奏でて歌っている歌姫達が出てきていて、なかなか日本のメディアで紹介されたりするものでもないんだけど、アイルランド系の音楽って結構好きなのでちょこちょこ情報入手していると素晴らしい世界に出会えることもある。というかほとんどが素晴らしいものなので、何かで目にした時には大体手に入れていると言った方が正しいかも。

ナイト・アウル Tideland

 ドロレス・ケーンという女性シンガーについても多分同じ理由で、どこかでヨーロッパで一番歌の巧い女性シンガーとして紹介されていたのと、それがアイルランド出身ということで気になったのだと思う。ところが全然別のトコロでフォークシーンを研究していたら同じ名前に出逢った。デ・ダナンというバンドのシンガーだったとのことで、ならば気になるので…、ってことで聴いてみることに。1997年リリースの本作「ナイト・アウル」から自身のプロデュースによる作品となり、これがドロレス・ケーンの表現したかった世界なのか、とマジマジと聴いてしまった一枚。

 一言で言うならば実力派シンガーによるシンプルな歌世界。哀しい曲は哀しく、周りと合わせる曲は周りと合わせて、民族的なものは民族的に、そしてカバー曲は原曲に忠実に、そのどれを取ってもドロレス・ケーンというカラーをしっかりと打ち出した、最初に聴いたキャッチコピー「ヨーロッパで一番歌の巧い女性歌手」というのはまったく頷ける声を聴ける。基本的に明るくないので、ノリでごまかせるようなモノじゃないからホントに巧いです。巧いっても感情表現も全部含めてという意味なので、聴いていて心地良い。涙流す曲もいくつもあって、素朴な歌とアコースティックで出来上がっている曲なんて、見事だなぁ〜と感嘆するのみ。

 自分は日本盤で手に入れたんだけどどうも今アマゾンとかにあるのとジャケット違うんだよね。まぁ、別に良いんだけど、何となく日本独自ジャケットのアルバムだったのかな、と嬉しくなる。いやいや、そんなマニアックな話に行く前に、ドロレス・ケーンの歌世界、ちと試してみて下さい。アイルランドの香りたっぷりの静かなアルバムです。

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