オリジナルメンバーはマイケル・ダンフォードしか在籍していない、というかマイケル・ダンフォードのソロアルバムと呼んでも差し支えないこのアルバム「The Other Woman」はどういうわけだかルネッサンス名義でリリースされ、元メンバーからも怒りを買った作品らしい。ま、そりゃそうだろうな。普通はバンド名ってのはいわゆる会社名みたいなもんになってしまっているワケで、勝手に会社を名乗ってアルバム出したら怒るだろ。しかしそれでも2001年にはそのオリジナルバンドメンバーと再編してルネッサンスの活動をしてしまうのだから面白い。それもそのはず、というか知る人ぞ知るマイケル・ダンフォードのキャリア。そもそもオリジナル・ルネッサンスでキース・レルフと一緒に裏方で仕事をしていた人で、確かセカンドアルバム「Illusion」あたりでクレジットされていたと思うんだけど、そこから彼がルネッサンスを乗っ取る形になってしまってあの快進撃。凄く才能あるみたいで、アコギでクレジットされていることが多いんだけど、実は作曲者っつうかコンポーザーで、あのサウンドを作り上げていたのもこの人、らしい。なので別にルネッサンスと名乗っても不思議はないワケなのだな。真、この辺は一般的なイメージとは違う作ったモノの考え方だけど。
で、その「The Other Woman」っつう作品なんだけど、アメリカ人のボーカリスト、ステファニー・アディントンという女性をクローズアップしての歌モノアルバム。この人も確かに歌巧いし、別に聴いていて害はないけど、聴いているとだんだんと何聴いてるんだっけ?みたいな感覚になってきて、ルネッサンス?ん?いや、別モノだろ、と思ってくる作品。プログレとか壮大な曲とかはもちろん一切なし。単に美しい女性歌モノアルバムとして作られていて、そういう作品として聴けば割とよろしい。ただまぁ、無理して聴かなくても、とは思うけど(笑)。