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Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。

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P.F.M - Chocolate Kings 

 何となくイタリアな気分なので立て続けにイタリアもんを聴いてみようじゃないか、ということで適当にゴソゴソ…。相変わらず自分ちの棚が楽しく見える。なんだっけ、これ?みたいなのもまだまだあるんだなぁ…といつものことだが本筋を忘れて横道へ横道へ逸れていくのだが、途中で引き返す。ま、そうやって漁って音楽を聴くのが一番楽しいんだけどさ。んで、ひっぱり出してきたのが何ともメジャーなアルバムです。

チョコレート・キングス(紙ジャケット仕様) L' Isola Di Niente

 1975年リリースのスタジオアルバムとしては5作目となる「チョコレート・キングス」。P.F.Mって1971年のデビューとのことなのでここで5枚目ってのはかなりのペースでアルバムリリースしてるし、多分もの凄くバンドの中が熟していたんだと思う。まぁ「」で世界的に有名になり続く「L' Isola Di Niente」ではP.F.Mというバンドのひとつの方向性を出したワケなので全盛期であることに疑いはないけどね。そしてその野心を強化するべく「チョコレート・キングス」ではもう一人英語力の強い元Acqua Fragileのボーカリストを一人追加。これがなぁ、なんかピーター・ガブリエルとかフィル・コリンズみたいなのであまり好きじゃないタイプの歌声なんだけど、その分作品の質の高さが上回っているから、まぁ、まだ救われてる。

 アルバム自体はもうねぇ、もの凄く安定しているのでありきたりの言葉でしか書けないけどシャープでソリッドでテクニカルで完成度の高いものなので普通にロック好きな人なら気に入るだろうと思う。ただ、何故かどっぷりと何回も聴いてハマり込める深さは自分的にはあまりない。何でかは知らないけど、もの凄く熱くなれるかと言われるとそれも割となかったりするサウンドでね、やっぱどこかアンテナに引っ掛かりきらないってのがある。不思議だ。でも好きなのは好きなので…。

 アルバム中の傑作は最初の「From Under」っていうのとタイトル曲「チョコレート・キングス」だと思うし、実際にタイトル曲「チョコレート・キングス」はスリリングに楽しめる曲なんだけど、昔で言うB面の最初を飾る後半の曲では大作二つで締められていて、やっぱりこういう風になるとP.F.Mは強い。イタリア的ドラマティックさを露骨に出せるから、聴いている側もその世界に騙されてもいいかな、と思えるくらいで(笑)。まぁ、しかしテクニックは凄いなぁ。楽曲アレンジや才能ももちろんなんだけど、やっぱ全盛期のバンドの音なだけあってどこを切っても素晴らしいの一言。白熱したサウンドに引き締まった演奏、ジャケットに象徴されるユーモアセンスも見事なものだし。

 いや、何回もP.F.Mにきちんと取り組もうと思ったんだけど毎回途中挫折していて聴くアルバムが3〜4枚に限られてしまっているのが自分ながら勿体ない。やっぱりこれもまだまだトライするべくバンドだな(笑)。

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