紫 - iMPACT

カテゴリー: Japanese Rock

 昔の日本のロックバンドって本気で外人になってた人も多いと思う。言い方悪いけど、そこまで本気にならないと絶対にライブとかできなかったんだろうし、気合い入りまくらないと続けられないし、アイドルじゃないから可愛くやったってしょうがないし、故に本気でロック魂がないと受け入れられなかった土壌だと思う。しかもいくつかのバンドは米軍キャンプの本場の兵隊相手にライブを繰り広げて鍛えたりして、そこで認められてからこそ全国展開していくんだ、みたいなのもあって、そりゃ大変だろうと。本場のクラブなんかでもつまんなかったらビール瓶が飛んでくるとかザラにあるって聴いたことあるし、実際何かの映画で見たことあるけど、ライブのステージと客席の間にはネットで仕切ってあってモノが飛んでこないようになっていたりするんだよな。コワイ世界だ。

iMPACT+6tracks(紙ジャケット仕様) DOIN’OUR THING at the LIVE HOUSE MURASAKI(紙ジャケット仕様)

 しかし、そんなことを切り抜けて出てきたバンドももちろんあって、しかもそれが福生とかの米軍キャンプじゃなくって沖縄の米軍基地の兵隊相手に生き抜いてきた強者バンド、紫。歌詞は全編英語だし、音は正に大英帝国のディープ・パープルそのままで、聴いているとどこのバンドか全然わからなくなるくらいに完全に欧米ロックバンド化している。

 「iMPACT」まずは、ジャケット見てよ。これ彼等のセカンドアルバムなんだけど、この気合いの入った目つき顔つき。ホンモノ、のワルじゃなくてロックンローラーですよ。時代変わってもこういうスタンスとジャケに収められた彼等のポリシーってのはヒシヒシと伝わってくるじゃないですか。これを音がどうとか言って何か書けるというものではない…よな。

 うん、ジョージ紫さんのハモンドが圧倒的に全編の音圧を占めていて、もちろん他のメンバーも、というか完全に英国ハードロックっす。同じ日本人でも環境によってこんなに違う音が平然と出せてしまうのだろうか?しかもパクリとかっていう次元には感じられず、しっかりと自分達の音として主張されているのが不思議。やっぱ沖縄ってのは別物なんだなぁ…と。今でも沖縄の音楽って独特なんだけど、どっちかっつうと民謡に属したものが取り沙汰されていて、こんな骨太のハードロックが独特なんてのは見当たらないけど、このバンドは信じられないくらいにホンモノの音出してる。何枚かアルバム出てるし、ライブ盤もあったりするので、その姿は色々聴けるんだけど、いや、やっぱりこのアルバムのインパクトが凄い。正に「iMPACT」です(笑)。

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