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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。

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National Heallth - National Heallth 

 カンタベリーロックという一大ジャンルを形成してしまったシーンの深さは現代に至るまで脈々と続けられていて、その誰も彼もが貧乏ミュージシャンっていうのもカンタベリーシーンでは当たり前の逸話(笑)。…かどうかは実際のところを知らないんだけれど、当然セールス的に芳しいものじゃないことは有名な事実で、決して売れているバンドがあるわけじゃないし、もちろんソフト・マシーンやキャラバンっつうくらいのところになればそれなり、かもしれないけど、それでもどうかわからん。ましてやそれ以外のバンドなどはシーンに興味のない人には全く知られていない名前ばかりなので必然的にアルバムリリースだけでは喰っていけないハズだろう。ま、いきなりそんな貧乏くさい話をしてもしょうがないのだが(笑)。

ナショナル・ヘルス(紙) オブ・キューズ・アンド・キュアーズ(紙ジャケット仕様)

 ナショナル・ヘルスの1978年リリースのファーストアルバム「ナショナル・ヘルス」だ。もちろんハットフィールド&ザ・ノースからの流れというものを知らないといけないのだが…、いや、結局カンタベリーシーンの連中ってのはメンバーがほとんど一緒でもバンド名をコロコロ変えているっていうのもあって、名前にこだわらないんだよ。こだわっていても今度は中身がまるで変わっているとか、とにかく友人同士でジャズのリーダー作のような感覚でアルバムを作っていたりセッションしていたりするので個人名で追いかけていかないとワケわかんなくなるのもユニークな集合体。

 まぁ、お馴染みのデイヴ・スチュワートとフィル・ミラーを中心にピプ・パイルのドラムと何とニール・マーレイがベースを弾いているのだ。そう、あのホワイトスネイクに参加していたニール・マーレイです。意外なところからシーンに参加してたんだなぁ。だからホワイトスネイクもカンタベリー一派なのだ(笑)。ま、そんな冗談はともかく、ロック界でも傑出した作品のひとつでもある本作「ナショナル・ヘルス」なのだが、まぁ、誰にでもお薦めというような代物ではない。ただ、このレベルのアルバムってなかなか見つからないぜ〜っていうくらいに素晴らしい作品なので、実感してもらいたいな、とは思うけど。

 大曲ばかり収録した全5曲の作品でもちろんほとんど歌無し。歌があってもそれは美しいコーラス=アマンダ・パーソンズという女性によるもので、最初の「Tenemos Roads」という曲では大活躍するが、その程度のモノだ。何と言っても強烈なのはやっぱりデイヴ・スチュワートとフィル・ミラーの鍵盤とギターによる主旋律と彩り。そこにピプ・パイルの軽やかなドラミング…、後にブラッフォードも参加することになるのだが、かなり近いタイプのドラミングで面白い。そしてゲスト陣にはジミー・ヘイスティングやアラン・ゴウエンなどが参加しているというもので、カンタベリー主力が結集しているアルバムでもあるので悪いはずがない。ただし、普通にプログレやロックを期待してはいけない(笑)。やっぱりカンタベリーの香りを楽しめる人にしか楽しめない作品だろうから。ジャケットの賑やかさもカンタベリーらしくて頼もしい。

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