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フレ

Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。

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Cinderella - Long Cold Winter 

 アイドル的に出てきた色モノバンドという見方で音を聴かなかった人も多いだろうし、自分の中でもそれなりに線引きの基準があったりしたんだけど、良い意味でそれを裏切ったのがシンデレラという名前負けしていたバンド(笑)。何がしたくてシンデレラなんていうバンド名付けたのか、若気の至りなんだろうけど、勿体ない。いや、どっちが、っていうワケじゃないけどさ(笑)。

Long Cold Winter Still Climbing
 1986年リリースの名盤の誉れ高い「Long Cold Winter」。デビュー時はそこらへんの化粧したハードロック紛いのポップバンド的に出てきて、それこそ青田刈りの一角を担っていただけかと思っていたんだよね。「Shake Me」っつうヒット曲も出していて、これもまたふざけたPVでアメリカらしいんけど、その印象が強かったのでセカンドアルバムがリリースされたっつっても別に一生懸命聴くモンでもなかろうと思ってはいたんだが、最初を聴いてみて驚いた。かなり驚いた。ドブロのスライドギターから思い切りブルースな音色が聴かれるワケよ。ちょっと待て、これ、シンデレラだろ?あのイロモノバンドだろ?って確認したくらいで、そのホンモノっぽいブルースサウンドは見事なものだ、と当時思った。

 さて、30年位してすっかり忘れていたこのアルバムを久々に聴きました。やっぱり最初のドブロギターは凄くインパクトあった。「Bad Seamstress Blues, Fallin' Apart At The Seams」っつうんだけど、イントロ終わったら普通にハードロックしていて思ったほどブルース色はなかったのでインパクトの問題だけだったのか、とちょっと安心したけど、そのハードロックも結構しっかりと作られていてレベルが高いので、名盤とあちこちで書かれているだけのことはある。そしてブルースをベースにしたハードロックというような感じではあるので、そうだなぁ、よく知らないけどブラック・クロウズ的とでも言うべきか?そもそもボーカルのトム・キーファーの声ってしゃがれ声でスティーヴン・タイラー的でもあるのでブルースベースの曲が結構ハマるんだよな。それもあってかなり本格的に面白いバンドだった。やっぱバンド名が悪かったか(笑)。

 この「Long Cold Winter」っつうアルバムだけがそうかと思ったらこの後の「Still Climbing」っつう作品でも結構ブルースに根ざしたっぽいサウンドが出てくるので多分彼のルーツなんだろう。そんなにマジメに全作品聴いたワケじゃないけど、滅茶苦茶良い作品だったりするので、個人的にはやっぱブルースベースのロックバンドって好きなんだよね。聴きやすいっつうか、親しみ持てるっつうか。そんなことで久々にシンデレラ、バカにしててはいけない、かなり面白いぞ〜♪

Poison - Open Up and Say...Ahh! 

 80年代の煌びやかなファッションとルックスで音はハードロック的なポップメロディーというバンドが山のように乱出して一瞬で消え去っていったのだが、もちろんアイドルバンドと同じような捉えられ方売り方をされていて、とんでもなく下手くそなバンドなんてのもあった(笑)。いやぁ、モトリーなんかもその部類に入るのかもしれないけど、作った側と作られた側の違いはあるかな。ま、そんな角度からは考えないで普通にレコード、バンドっていう聴き方をした時にこのポイズンというバンドはとんでもなく成功したバンドだし、派手だった。

Open Up and Say...Ahh! Look What the Cat Dragged In

 1988年リリースのセカンドアルバム「Open Up and Say...Ahh!」。ものすごくセンスの趣味が悪いジャケットでインパクト合ったが、どこかの国では上下が黒く塗りつぶされた状態でリリースされたんじゃなかったかな。まあ、こんだけドギツければそれもわかるが(笑)。

 それはともかく、素晴らしくポップで脳天気でキャッチーなハードロックがいっぱい詰め込まれた作品で何曲もヒット曲を収録しているのがポイント。この頃ハードロック系で必ず売れるのと言えばボン・ジョヴィかポイズンか、ってなくらい人気を博したんだけどねぇ…、今じゃしっかりとその差も一目瞭然なワケで(笑)。

 しかしだな、「Nothin' But A Good Time」なんてプロモビデオのインパクトも素晴らしくって、かっちょいい〜ってティーンエイジャーが騒ぐのもわかるでしょ?アメリカンな夢を思い切り体現している素晴らしく派手なパフォーマンスそのものを見せてくれるし、それでいて曲は滅茶苦茶キャッチーでノリが良い。歌とかテクとか曲構成とか考えてはいけない、それは非常に幼稚なものだから(笑)。でも、やっぱ心を掴まれるモノがそこにはあって、知っていてもやっぱり惹き付けられるし多分今のティーンが聴いても気になるくらいだと思うよ。それは多分「Fallen Angel」なんかでもそうだろうね。これもまたポップで良い曲なんだもん(笑)。本気でHM/HR系が好きな人は絶対に好まないだろうけど、あのルックスの派手さはどこかで真似できねぇ〜って思っただろうし、これだけ売れるメロディが書けるのも凄いとは思っただろう。そして何よりも一般大衆に長髪金髪のバンドの良さを認めさせてしまった点は凄いでしょ。ボン・ジョヴィもそうだけどやっぱルックスだよ、って。

 …このアルバムが滅茶苦茶売れて、いよいよ音楽性の本質が問われるようになってくるとかなり健闘したものの時代はすぐに移り変わっていっていつのまにか…なんだけど、いやぁ〜、久々に聴いた。んで、こんだけ脳天気なLAメタルって改めて凄いとも思った。どちらかと言えばマニア向けだったハードロックを一般化したんだからその功績はあるだろうし、やっぱりバブリーな印象がよかったのかなぁ。以降のアルバムも基本路線変わらずで悪くなかったんだけどね。そういえば日本のバンドシーンではこのヘン以来髪の色が派手になってきました(笑)。

Motley Crue - Shout At The Devil 

 ケバくて妖しい、そして魔術的要素もあって…みたいなダークな部分を思い切りコンセプトにして音楽性云々よりも売り方、見せ方という点を意識した正しく商業ロックの在り方をバンドメンバー自身が打ち出していった、それこそがこのバンドの凄いところじゃないかな、と。もちろん時代に合わせた音楽性の変化もファンを裏切らない程度に行われてシーンに残り続けるしたたかさも見事となもの…、という言い方はあまりにも穿った見方かな?

Shout at the Devil Shout at the Devil
 1983年リリースのセカンドアルバム「Shout at the Devil」。あれ?今はジャケットがメンバー入りのに変わってるのかな。まぁ、いいけどさ。だってせっかく真っ黒なジャケットに逆五芒星が描かれた正しく黒魔術そのもので彼等の打ち出していたイメージピッタリだったのにね。しかし、メンバーのケバさというかメイクのどぎつさは時代を考えるとかなりインパクトがあった。中でもニッキー・シックスのかっこよさは際立っていた。やっぱリーダーでブレインでもある人間は目立つもんなんだな。アイアン・メイデンのスティーヴ・ハリス然り。

 凄く久しぶりにこのアルバムまともに全編聴いたんだけど、えらいかっこよい。昔聴いていた頃もモトリーならセカンドだよな、と思ってはいたんだけど一般的には「Dr Feelgood」だったりして、なんとなくロックンロール化してしまったモトリーはそんなには聴かなかったもんな。やっぱ毒がないとダメね。そして暗くて重いの好きだし(笑)。そんなイメージをジャケットから出してくれてメンバーの写真もヤバそうで…、で、音。最初のテーマから「ん?」なんだけど、そこから導かれる「Shout At The Devil」のスカッとした音で重さがあるっていうのはアメリカンだからだろうけど、かなり良い。どうしてこんなに「ドロッ」としたものがないのか、凄くHM的だと思う。それから売れた、ハズの「Looks That Kill」のシンプルなリフと楽曲。いやぁ〜、高校生でも弾ける簡単さが良い。「Bastard」もノリとスピードが心地良いストレートなハードロックで結構好きだな。続いて静かなるインストバラード…、こういうのもメタルバンドとしてはなくてはならない作品で、ギターを重ねた美しいライン♪ で、ヘヴィー且つ心地良いカバー曲「Helter Skelter」はヴィンス・ニールの歌声の特徴が良く出てるって感じで、カバーモノの中では結構好きな部類。

 そこからB面なんだけど最初の「Red Hot」は当時かなり早い部類の楽曲でうるさかった記憶があるけど、うん、今聴くとそんなんでもなくって、かなりこれもかっこよいロック。メタル、なのかな、デカイ音で聴いたら必ず乗る音(笑)。そこで「Too Young To Fall in Love」…、なんでここでいきなり「Love」なんだ?と当時から不思議に思っていたが、今でも不思議。歌詞読んでないけど対象が悪魔とかなのかな?単なるラブソングだったらかなり意外なんだけど、まぁ、それは良しとして、これもまた独特のグルーブ感が漂っていて、ギターのリフトコーラスも合わせて絶妙な出来映えでしょ。以降も快適なメタルサウンド…っていうのかなぁ、ストレートなハードロック的なのが流れていてギターに華はないんだけど最後の「Danger」なんて聴いているとやっぱり歌声が特徴的で良かったのかな。

 コレ…、いいな。モトリーの他のアルバムよりも全然良い…。暗くて重い、はずなんだけど全然明るくてストレートで聴きやすいサウンド。う〜ん、印象の違いっていうか耳が肥えてきたからなのか、時代なのか…。ライブは無茶苦茶ヘタクソなのはご愛敬(笑)。

W.A.S.P - W.A.S.P 

 80年代にケバさを誇るバンドの双璧と言えばトゥイステッド・シスターかワスプか(笑)と話題になるハズなのだが…、いや、方向性が違うから話題にもならないのかもしれないけど(笑)。このバンドも、と言うかボーカルのブラッキー・ローレスの来歴って結構不思議で、ニューヨーク・ドールズの末期にギタリストとして参加していたとか…、ホントか?とも思うがワスプ自体は確か77年頃に結成していたらしいので、まぁ、年齢的にもおかしくないのかなぁなんて思ったりする。

魔人伝 Last Command (Dig)

 1984年リリースのファーストアルバム「魔人伝」。まぁ、とにかく驚いたのは股間に付けた丸ノコという姿とBCリッチのワーロックという如何にもなギターの形と毒々しい衣装とルックスとヤバそうな目つきだな(笑)。あ、あと女性がやたらと色っぽいのもらしくて良かったが。一応LAメタルに分類されるのかな?音だけ聴いていればそうだろうし出身を考えてもそうなのかもしれないが、あまり一緒にされたくないバンドもあるだろうから分けておこう(笑)。

 アルバムの内容的には最初からオドロオドロしい部分はあるもののサウンドはやっぱり爽快なLAメタル 、っつうかポップでキャッチーなハードロックで、取っ付きやすい。これもまたシングルヒットした「悪魔の化身」とか「ラブ・マシーン」なんてのが顕著で、確かに早いしヘヴィメタなんだけどしっかりサビがあって展開しているからね、聴きやすいんだよ。しかしビデオの方はもの凄く悪魔的なメイクと髪形とルックスと目つきでかなりヤバそうに見えるから騙された(笑)。

 シーンに与えた影響は結構大きくてあちこちのバンドがトリビュートしてるらしいけど、逆にワスプがザ・フーの「The Real Me」をやってたりする方が興味深い。そんな曲やるのも珍しいし、彼等がそんなのやるってのにも驚いたしね。しかしこれがまた聴いてみると異常にかっこよいので見直した。声と演奏がハマってるんだもん。

 …ってなことで、キワモノ扱いされているバンドだけど、改めて聴き直してみると意外と富んだ音楽性に気付いたりして、なかなか楽しめた。YouTubeのおかげでもあるけどね♪



ついでに「The Real Me」もどう?

Twisted Sister - Stay Hungry 

 80年代のMTV全盛期になるとポップス系統はもちろんのことながらルックスでインパクトを放つヘヴィメタバンドなんてのもお茶の間に顔を出すことが出来るようになって、本人達が意識するしないに関わらずひたすら垂れ流しでビデオが流れていたものだ。そうなると音楽が云々よりも見た目のインパクトでどれだけ記憶してもらえるか、みたいな感じも多かったんだろうなぁ、と。自分的にはそういうのに乗せられたって気もするが(笑)。

Stay Hungry Still Hungry

 1984年リリースのケバケババンド、トゥイステッド・シスターの三枚目のアルバム「Stay Hungry」、そして世界中でバカ売れしたシングルがいくつか入っている代表作。まぁ、ジャケットからしてセンス悪いし、気色悪いし、普通にかっこいいものを求めている場合は絶対に手にしないだろうし、女の子からも全く無視されるジャケットのハズなんだが、MTVで流れていたビデオ「We're Not Gonna Take It」や「I Wanna Rock」なんてのはそんなケバさがあったにも関わらず結構面白いビデオで、その辺がアメリカンなジョークの方がウケたというのか、まぁ、女の子のファンがいたかどうか定かではないが。当時の友達の女の子は見ただけで気持ちワル〜って言ってオシマイにされたような…。

 しかし、しかし、だ、それが今になってまた世間に出ているのだ。しかもセルフカバーアルバム「Still Hungry」なんていうのまでリリースしているという気の入れ方。プロモビデオをYouTubeで見たが、う〜ん…、アメリカ人。いや、まぁ、それは良いんだが、あのケバさを復活させるってのはよほどのことだよなぁと。凄い。ちなみにこのバンド、結成は1973年頃っつうから結構下積みは長い=デビュー時には結構な歳だった、ってことか。

 で、音。思い切りヘヴィロックな部分もあるけどシングルヒットでわかるようにメロディ自体は凄くポップスだったり…、よく出来てるっていう感じだけど今聴いても別に古くは感じないな。しっかりしてるんだろうね。アルバムの他の曲なんかは割とヘヴィな音なんかも多くて見かけだけじゃない実力も聴かせてくれる、と思う。

 …とは云え、ルックスのインパクト以外にやっぱり特徴がないと言えばないので以降一気に失速してしまうバンドではあるが、下積み長くてメジャーになったらすぐ解散ってのもねぇ…。バンドは難しい。でも今でも語り継がれるアルバムを残せたっていうのは凄いことでしょ。80年代米国B級的ロックも、まぁ、いろいろある。

Kiss - Dynasty 

 70年代を代表するロックバンドとして名を馳せているキッスもディスコブームには魅力があったらしい。当時もちろんロックファンの間では相当の知名度があったことは想像に難くないが、はて一般大衆を相手にした場合はどうだったんだろうか?やっぱり名前は知られていたとしてもキテレツなメイクが話題になるくらいか、というレベルだったんだろうなぁと思う。そこへディスコブームのサウンドを流用して一気に一般市場へのブレイク!を狙ったと予測するが、その狙いは見事に成功したワケで、さすが商売人ジーン・シモンズと思われる(笑)。

Dynasty Unmasked

 1979年リリースの邦題「地獄からの脱出」。ストーンズやロッドがシングルヒットを飛ばしてアルバムをリリースしたのが1978年だったのでキッスはシングルはともかくアルバム丸ごとを売るには少々遅かったという感じもするが、それでも売れまくったらしい。でもこのアルバム面白いか?アメリカの音だから時代が反映されていれば売れてしまうだろうし、流行モノとして捉えればそういうモンだろうから悪くないけどさ、アルバム的には全然魅力を感じない。どこかチグハグで付け焼き刃的というのか…、ロックらしさが消えてキッスらしさも消えて…、多分バンドの中でも試行錯誤した状態の時期だったんじゃないかな。それが「Loving you Baby」のヒットのおかげで何となく持っていたっていうか。

 そうか、このアルバムでドラムのピーター・クリスが脱退するんだ。しかもこのアルバムの内、4曲目の「Dirty Livin'」くらいしかドラム叩いてないんだね。なのでこの曲だけは妙にバンドらしい音で、キッスらしい音でもあるんだが、不思議だなぁと思ってたらそういうことだったのか。この辺までキッスは追いかけていなかったのでよく知らなかった(笑)。2曲目にはエースが歌っているらしきストーンズの「2000 man」のカバーだけど、ん〜〜、あんまり冴えない。全体的にキッスらしさというかポップな側面はキッスらしいんだけど何かなぁ〜、ハードなキッスファンからしたらどうなんだろ?友人Aは全く聴かないらしいが(笑)。

 ストーンズやロッドが上手く渡ったようにキッスは渡りきれなかったアルバムで、ディスコブームだけに囚われてしまったって感じ。バンドとしてそういうスタイルに挑戦するのはゆとりと自信がなければできないことだけど、ちょっと失敗かな、と。まぁ、それでも何度も再発されてるし売れてるし悪くはないんだろう、きっと。自分的にはキッスはやっぱりこの前の作品あたりまでかねぇ…。

 ま、今でもCMで使われるくらいのヒットソングを持っているんだから良いのかな。

The Rolling Stones - Some Girls 

 時代の流れを上手く汲み取るセンスの良さは長寿バンドともなったストーンズが代表的で、ディスコブームの時代にもストーンズ流ディスコサウンド「Miss You」をヒットさせている。今でもライブでは定番曲として演奏されるこの曲も当時はキワモノ扱いされていたんだと思うけど、実に上手くストーンズらしさを組み込んだナイスな曲だと思う。

Some Girls [Limited Edition] Black and Blue

 1978年リリースの傑作「Some Girls」。ディスコ調を採り入れたのは冒頭のシングルヒット曲「Miss You」くらいで結局は非常にシンプル且つ勢いのあるロックアルバムとして原点回帰の意味も含めて制作されているみたい。「Miss You」にしてもベースのラインはディスコ調にしているけど、ギターのカッティングとかはモロにストーンズの黒いフレージングで、そもそもディスコサウンドの源はと言えば黒いリズムの強調なワケだからストーンズ的には全然ありのおかしくないアプローチではあったのかもしれない。スカスカのサウンドがこれまたストーンズらしいし、ミックの歌詞も実生活と相まって非常に面白く聞こえるしね。2曲目の「When The Whip Comes Down」なんてもうディスコ気分そっちのけでストーンズ流のかっちょよいソリッドなロックンロールナンバーだしね。こういう曲ばかりでストーンズもライブをやってくれると面白いと思うんだが、まぁ、今更無理か(笑)。次の「Just My Imagination...」はちと大人しめの雰囲気がしっかりと出た作風で、しっとりとさせてくれる作品。そしてアルバムタイトル曲「Some Girls」。ミックってロックンローラーの夢をしっかりと実現してくれている数少ない人で、それを作品に仕上げてくるのもセンスの良さかもしれんなぁ。オンナはべらかしてロックスター、っていうくだらない幻想をこの作品で描いているもん。音的にはちょっと不思議なサウンドで、ロックとかっていうよりもエフェクトを聴かせた歌モノって感じかな。アルバム的には必要な曲だね。んでもってギターソロが凄くもどかしくて良い味出してる。そんなロックスターの空虚な姿を映し出す「Lies」も良いね。これこそロック。思わずノリ始めてしまう快感の曲で、疾走感溢れるナイスなストーンズらしい作品。いやぁ、このアルバム面白いなぁ。

 B面最初はいきなりのどかな望郷的なサウンドで始まる「Far Away Eyes」…。もう最初のディスコサウンドなんて単なる客寄せ曲でしかなくって全てがストーンズのやりたいブルースロックに根ざしたサウンドで、いつの間にかそのマジックにしっかりとハマっている自分(笑)。そしてパンク時代でもあった70年代後半、今度はパンクに影響を受けたアンサーソングとも言われている「Retrospectable」だけど、言われているほどパンクのアンサーソングとも思えないし、普通にロックンロールだよ。まぁ、初期パンクそのものがロックンロールだからこうなってもおかしくないけど、そうだね、さっきから書いているロックンロールソングはどれもパンク的なスピード感を持った曲で、シンプルにかっこよい。時代を考えるとやはりそう言われてもおかしくないか。自分、こういうの好きなんだなぁ〜とつくづく思った(笑)。そしてキースの歌う曲としてはかなり有名な部類に入る「Before They Make Me Run」になるといきなり初期のチープなストーンズサウンドっていう感じで、ガレージ的な音が良いね。パンクバンドと大して変わんねぇじゃん、こういう音はさ(笑)。そしてアルバム中のしっとりとした名曲「Beast of Burden」がこれまた良い味出してて…、なんか凄く良いアルバムだよな、これ。やっぱストーンズって凄いわ。ロックだし、聴く度にかっちょいい、って思えるもんなぁ…。そんなアルバムの最後を飾るのは妙にイコライジングされた変わった音の「Shattered」。多分実験的なお遊びソングだと思うけど、それにしてはドスが効いた面白い音。

 ジャケットがふざけているのであまり好まれない作品みたいだけど中身の音はとんでもなくソリッドでかっこよくって、冒頭の「Miss You」なんて単なる客寄せだよ、ほんと。そうとしか思えないくらいにストーンズらしい良さがたっぷりと詰まっている秀作。ロニー時代の初期は名作多いんだよねぇ。

Rod Stewart - Blondes Have More Fun 

 70年代ディスコサウンドってのには大して興味を持たなかったし、よく知らないんだよね。どっちかっつうとブラコン的な方が売れてたみたいだし、その辺ってあまり得意ではないので余計に深堀もしないままなのだ。それでも歴史的に思うのはこの時代のディスコサウンドっつうのはロック畑のミュージシャンに相当の影響を及ぼしていて、大御所が次々と我も我もとばかりに大胆なディスコビートを採り入れたサウンドをリリースしてきたことだ。まずその代表♪

Blondes Have More Fun Atlantic Crossing

 1978年リリースのアルバム「Blondes Have More Fun」の最初に収録されている超有名な「アイム・セクシー」。そもそもセクシーな声を持ったロッドが歌うワケだからそれだけでいやらしいんだけどそれが時代の産物のディスコビートに乗って登場。何とドラムはカーマイン・アピスという驚くべき人選もその冗談さ加減がよく表れていて、ふざけてやったら売れちゃいました、っつう方が大きいのかもしれない。しかしメディアはこのサウンドの変貌を大きく報じたワケで、この辺がやってる側の冗談と受け手側のギャップなんだろうな。と思ってるけど、どうなんだろ?まぁ、ロッドのことだからそれが真相なんじゃないかと…。やっぱりロックンローラーだからさ(笑)。

 それでこの「Blondes Have More Fun」というアルバム、まぁ、ジャケットからしてエッチぃんだけど、「I'm Sexy」のプロモってばもうエロさ満開で(笑)、私生活そのままなんだろうなぁ〜、とロックスターの生活に憧れと夢を持つプロモだ、うん。今こういう夢を見せてくれるロックスターは少なくなってしまったので残念だけどこういうプロモ見てると夢が膨らむ(笑)。いや、それはさておき、シングルヒットありきでアルバムを聴いてしまっているからどうしても最初の「I'm Sexy」に耳が行ってしまうんだけど、いや、この曲はこの曲で凄いよく出来ているのでキライじゃないが、アルバムでの二曲目以降、これがまた実は結構ロッドの歌がしっかりと聴けるロック的サウンドで、決してディスコに魂売ったワケじゃないんですな。歪んだギターもしっかり入ってるし3曲目なんて「Bitch」って単語ありだしね(笑)。うん、これがまたアコギで素朴なロックソングでなかなか良い雰囲気なのだ。そういう素朴で聴かせる歌ってのがいくつも入っていて、シングルヒットだけをアテにして聴くと肩透かし。逆に「I'm Sexy」が浮いているんだね。

 この人、売り方が上手い。音はしっかりと昔と変わらない筋の通ったロックを歌っているし、声はもちろん全盛期なので誰が聴いても凄いっつう歌だし、サウンドもシンプルでコテコテしすぎてないのでストレートだもん。タイトル曲の「Blondes」なんて単なるロックンロールだしさ。これこそ昔のロックンロールと同じく夢を歌っている曲で、ブロンド姉ちゃんを、なんて歌っているかどうか知らないけど、そんな程度がロックだよ。

 ロッド、ナメちゃいけない。いつまで経ってもロックンローラー、であってほしいんだけどねぇ…。いや、今は…。

The Nolans - Single Collection 

 いやぁ〜、こういうブログやってるとさ、あんまりいい加減なこと書くのも良くないよな、と思って一応あまり詳しくない、もしくは調べたことない人達のものを書く時はちょこっとネットで調べたりするんだけど、今日のはホントに驚いた。まぁ、そもそもなんでノーランズなんだ?って話はあるけど(笑)、ポップスかぁ〜って思ってアタマに浮かんだのが「Sexy Music」だったからです、単純に(笑)。

シングル・コレクション ダンシング・シスター~ザ・ベスト・オブ・ノーランズ
 ノーランズって言えばもうアルバムよりもヒット曲集によるベスト盤でしょう(笑)。あれだけ日本で売れまくったので今でも根強くベスト盤がいろんな形で発売されているので音を聴くのには全く困らないだろうし、今や時代はYouTube、ってのももう遅れてるだろうけど、何でも見れるのでちょこっと気になるモノを検索してみるとよろしい。さすがに日本のテレビに出たときの映像が一杯溢れてます。字幕付きでいい加減な日本語訳がまた面白い(笑)。

 さてさて何を驚いたかと言うと…、彼女たちって英国出身だったってことに驚いたのでした。アバがスウェーデンってのは知ってたけどノーランズってアメリカだと思ってたからさ…。いやぁ、しかもご両親もミュージシャンで遡るとかなり古くから歌っていた姉妹達らしい。その時はダブリンに住んでたとか…。いやぁ〜、あの明るさ、あのポップさ、あのエロさからして英国出身とは思えない。かなり驚いたのでした。まぁ、皆知ってるんでしょうけど、メロディラインはどうだろう?とか英国好きとしてはそういう聴き方で彼女たちの英国らしさを捉えてみたいんだけど、とてもとても曲が先にアタマに浮かんでしまうので難しいっす(笑)。

 言われてみれば「ダンシング・シスター」にしても「セクシー・ミュージック」にしても程よくポップで流暢な旋律なのでアメリカではないか…とも言えるけど、わかんないよなぁ。良くできてるもん。彼女達って自分達で曲作ったり歌詞書いたりしてたんだね?これも驚き。単なるアイドルではなくって結構筋金入りの音楽一家なのもびっくりだし。うん、そうやって聴き直すとちょっと感慨深いモノがある、が、時代だなぁ〜(笑)。



Cyndi Lauper - She's So Unusual 

 80年代を通った人ならば懐かしい!と思うアルバムです(笑)。プリンスが出てきてなんとなく、って思ったので久々に引っ張り出して来てどんなんだっけ?ってか今聴いたらどんだけくだらないって思うか、はたまたその楽曲の出来映えに感動するのか…。オムニバス的なもので断片的に聴くことはあってアルバムまとめて聴くことはなかったのでちょっと試しに、ね。

シーズ・ソー・アンユージュアル ベスト・リミックス

 1983年リリースのファーストアルバム(!)だったんだよね。どっちかっつとシングルヒットありきでアルバムが出たっていう印象があって、知ってるシングルがいくつも入っているお得なレコードっつう…。実際はそんなことないハズなんだが、当時の記憶はそういう感じで、多分日本盤のリリースがシングルヒットの後だったんじゃないだろうか。調べてないからわからんけど、まぁ、多分記憶の中でそうなんだからそうだろう(笑)。

 いやぁ、音が古い!鍵盤の音とかドラムの音とかモロに80年代だもん。当たり前だけど、それが良かった時代なんだよね。そしてシンディの声もえらく艶と張りがあってキンキンするなぁ。こんなキンキンしたっけ?歌い手としては凄いとかではないけど思い切りの良さはダントツかも。この頃既に30歳を過ぎていた彼女は遅すぎたポップスターだったワケだが、その分ハジけていてこういう音とファッションに行き着いたんだろう。

 最初の「Money Change Everything」かもう記憶が…(笑)。そうそうこれこれ、こんなんだった〜ってくらいに良く出来たポップソング。何と言っても極めつけは「The Girls Just Wanna Have Fun」だな。ギターのさりげなく細かい音使いが職人芸を感じさせてくれるねぇ、これ。歌はもちろんあのままなのでいいんだけど、バックの音が色々試してるわ。面白い。それにしてもチープだ(笑)。それとアルバム全般を通して言えるんだけど、何だろ?ブルース・スプリングスティーンの「Born In The USA」とほとんど同じ構成や音使いやエフェクトでプロデューサー一緒じゃないだろうに、不思議だ。時代と言えば時代なのかもしれないけど、パワーステーションサウンド?う〜ん、まぁ、気にするほどじゃないけど、えらく似通ってるんだもん。

 そして驚くことにマイルス・デイヴィスもカバーした名曲「Time After Time」もが入っていてねぇ、しっとりと聴かせてくれるこの曲も彼女のキャリアを助けている。うん、良い曲だよ、こういうのは。基本的にクサいのは聴かないけど、やっぱり良いね。マイルスのバージョンではこの曲がこれなの?てな感じだけど(笑)。それとアルバム中一番好きな曲「She Bop」。シンセベースの心地良いラインがツボにハマるのです。音を変えてイメージして貰いたいんだけど、これってツェッペリンの「Rock And Roll」をモチーフにしてるんじゃない?って思うもん(笑)。まぁ、サビとかは違うし別にZepだけに限らず一般的なロックンロールソングをもじればこうなるんだろうけど、ブレイクの部分とかね、そんな感じなんだよ。もちろん当時はそんな風に聴かなかったけどさ。

 やっぱ良くできたアルバムだったんだな、と。リアルタイムだったからってのはあるが、作品的にもしっかりしているし、このアルバムだけで彼女は今でも食えているだろうし、時代を代表するアルバム、そして面白かった。ただ、飽きる、かもしれん(笑)。

Prince - 1999 

 自分一人で何でもできちゃって、もちろん曲作りもセンスがあるっつう本当にマルチなミュージシャンの代表とも云えるのがプリンス。そんなのありかい?ってなくらいに楽曲を作ることに関しては歯磨きと同じ感覚でこなしてしまえる天才。それがまたヒット曲をいっぱい量産しちゃうんだからこれもまた凄い。自分では飽き足らなくて人にもポンポン曲を提供しちゃうんだもん。意外なとこで彼の名前を見かけることも多いはず。

1999 Purple Rain (1984 Film)

 1982年リリースの5枚目「1999」、それまではブラックミュージックというカテゴリーの属していることが多く、もちろん本人意思ではないのだが、一般化されることが少なかったプリンスだったが本作から一般化されてきて、いわゆるロック的に洗練されたというべきか、ポップチャートに顔を出し始めた頃なんじゃない?それでも独自のミネアポリスサウンドはもちろん健在で最初の「1999」からキャッチーでちょこっとマイナーな感じもするメロディラインが心地良い。個人的に一番好きなのは「Little Red Corvette」だね。こういう曲で手を叩いてノルってのとは違うんだけど、どこか切ない感じが良いんだと思う。もちろん黒すぎない音ってのは自分的には凄く重要なんだけどさ。

 そういえばアナログ時代は二枚組だったな。CD時代になってからは一枚物でそんなに辛い感じもなかったけどアナログの時は結構二枚目聴いてないもん。この人のアルバムって大体最初から聴いて途中で飽きちゃうことが多かったからさ(笑)。そういえばこのアルバムまではソロ名義で、以降はバンド名が一緒になるので、やはりひとつの区切りだったんだと思う。実に良作のアルバムでジャケットとかは全然ダメだけど、黒人モノをあまり聴かない自分でも好きと云える作品。

 この後多少金が入ったおかげで自伝映画とロックミュージシャンへの成り切りっていう80年代を代表する作品「Purple Rain」をリリースして一気にスターダムへとのし上がるワケだな。もちろん80年代を通った人にしてみれば賛否両論だったこの人のイメージだけど、音的には良いよ♪