Cinderella - Long Cold Winter

 アイドル的に出てきた色モノバンドという見方で音を聴かなかった人も多いだろうし、自分の中でもそれなりに線引きの基準があったりしたんだけど、良い意味でそれを裏切ったのがシンデレラという名前負けしていたバンド(笑)。何がしたくてシンデレラなんていうバンド名付けたのか、若気の至りなんだろうけど、勿体ない。いや、どっちが、っていうワケじゃないけどさ(笑)。

Long Cold Winter Still Climbing
 1986年リリースの名盤の誉れ高い「Long Cold Winter」。デビュー時はそこらへんの化粧したハードロック紛いのポップバンド的に出てきて、それこそ青田刈りの一角を担っていただけかと思っていたんだよね。「Shake Me」っつうヒット曲も出していて、これもまたふざけたPVでアメリカらしいんけど、その印象が強かったのでセカンドアルバムがリリースされたっつっても別に一生懸命聴くモンでもなかろうと思ってはいたんだが、最初を聴いてみて驚いた。かなり驚いた。ドブロのスライドギターから思い切りブルースな音色が聴かれるワケよ。ちょっと待て、これ、シンデレラだろ?あのイロモノバンドだろ?って確認したくらいで、そのホンモノっぽいブルースサウンドは見事なものだ、と当時思った。

 さて、30年位してすっかり忘れていたこのアルバムを久々に聴きました。やっぱり最初のドブロギターは凄くインパクトあった。「Bad Seamstress Blues, Fallin' Apart At The Seams」っつうんだけど、イントロ終わったら普通にハードロックしていて思ったほどブルース色はなかったのでインパクトの問題だけだったのか、とちょっと安心したけど、そのハードロックも結構しっかりと作られていてレベルが高いので、名盤とあちこちで書かれているだけのことはある。そしてブルースをベースにしたハードロックというような感じではあるので、そうだなぁ、よく知らないけどブラック・クロウズ的とでも言うべきか?そもそもボーカルのトム・キーファーの声ってしゃがれ声でスティーヴン・タイラー的でもあるのでブルースベースの曲が結構ハマるんだよな。それもあってかなり本格的に面白いバンドだった。やっぱバンド名が悪かったか(笑)。

 この「Long Cold Winter」っつうアルバムだけがそうかと思ったらこの後の「Still Climbing」っつう作品でも結構ブルースに根ざしたっぽいサウンドが出てくるので多分彼のルーツなんだろう。そんなにマジメに全作品聴いたワケじゃないけど、滅茶苦茶良い作品だったりするので、個人的にはやっぱブルースベースのロックバンドって好きなんだよね。聴きやすいっつうか、親しみ持てるっつうか。そんなことで久々にシンデレラ、バカにしててはいけない、かなり面白いぞ~♪

Poison - Open Up and Say...Ahh!

 80年代の煌びやかなファッションとルックスで音はハードロック的なポップメロディーというバンドが山のように乱出して一瞬で消え去っていったのだが、もちろんアイドルバンドと同じような捉えられ方売り方をされていて、とんでもなく下手くそなバンドなんてのもあった(笑)。いやぁ、モトリーなんかもその部類に入るのかもしれないけど、作った側と作られた側の違いはあるかな。ま、そんな角度からは考えないで普通にレコード、バンドっていう聴き方をした時にこのポイズンというバンドはとんでもなく成功したバンドだし、派手だった。

Open Up and Say...Ahh! Look What the Cat Dragged In

 1988年リリースのセカンドアルバム「Open Up and Say...Ahh!」。ものすごくセンスの趣味が悪いジャケットでインパクト合ったが、どこかの国では上下が黒く塗りつぶされた状態でリリースされたんじゃなかったかな。まあ、こんだけドギツければそれもわかるが(笑)。

 それはともかく、素晴らしくポップで脳天気でキャッチーなハードロックがいっぱい詰め込まれた作品で何曲もヒット曲を収録しているのがポイント。この頃ハードロック系で必ず売れるのと言えばボン・ジョヴィかポイズンか、ってなくらい人気を博したんだけどねぇ…、今じゃしっかりとその差も一目瞭然なワケで(笑)。

 しかしだな、「Nothin' But A Good Time」なんてプロモビデオのインパクトも素晴らしくって、かっちょいい~ってティーンエイジャーが騒ぐのもわかるでしょ?アメリカンな夢を思い切り体現している素晴らしく派手なパフォーマンスそのものを見せてくれるし、それでいて曲は滅茶苦茶キャッチーでノリが良い。歌とかテクとか曲構成とか考えてはいけない、それは非常に幼稚なものだから(笑)。でも、やっぱ心を掴まれるモノがそこにはあって、知っていてもやっぱり惹き付けられるし多分今のティーンが聴いても気になるくらいだと思うよ。それは多分「Fallen Angel」なんかでもそうだろうね。これもまたポップで良い曲なんだもん(笑)。本気でHM/HR系が好きな人は絶対に好まないだろうけど、あのルックスの派手さはどこかで真似できねぇ~って思っただろうし、これだけ売れるメロディが書けるのも凄いとは思っただろう。そして何よりも一般大衆に長髪金髪のバンドの良さを認めさせてしまった点は凄いでしょ。ボン・ジョヴィもそうだけどやっぱルックスだよ、って。

 …このアルバムが滅茶苦茶売れて、いよいよ音楽性の本質が問われるようになってくるとかなり健闘したものの時代はすぐに移り変わっていっていつのまにか…なんだけど、いやぁ~、久々に聴いた。んで、こんだけ脳天気なLAメタルって改めて凄いとも思った。どちらかと言えばマニア向けだったハードロックを一般化したんだからその功績はあるだろうし、やっぱりバブリーな印象がよかったのかなぁ。以降のアルバムも基本路線変わらずで悪くなかったんだけどね。そういえば日本のバンドシーンではこのヘン以来髪の色が派手になってきました(笑)。

Motley Crue - Shout At The Devil

 ケバくて妖しい、そして魔術的要素もあって…みたいなダークな部分を思い切りコンセプトにして音楽性云々よりも売り方、見せ方という点を意識した正しく商業ロックの在り方をバンドメンバー自身が打ち出していった、それこそがこのバンドの凄いところじゃないかな、と。もちろん時代に合わせた音楽性の変化もファンを裏切らない程度に行われてシーンに残り続けるしたたかさも見事となもの…、という言い方はあまりにも穿った見方かな?

Shout at the Devil シャウト・アット・ザ・デヴィル

 1983年リリースのセカンドアルバム「Shout at the Devil」。あれ?今はジャケットがメンバー入りのに変わってるのかな。まぁ、いいけどさ。だってせっかく真っ黒なジャケットに逆五芒星が描かれた正しく黒魔術そのもので彼等の打ち出していたイメージピッタリだったのにね。しかし、メンバーのケバさというかメイクのどぎつさは時代を考えるとかなりインパクトがあった。中でもニッキー・シックスのかっこよさは際立っていた。やっぱリーダーでブレインでもある人間は目立つもんなんだな。アイアン・メイデンのスティーヴ・ハリス然り。

 凄く久しぶりにこのアルバムまともに全編聴いたんだけど、えらいかっこよい。昔聴いていた頃もモトリーならセカンドだよな、と思ってはいたんだけど一般的には「Dr Feelgood」だったりして、なんとなくロックンロール化してしまったモトリーはそんなには聴かなかったもんな。やっぱ毒がないとダメね。そして暗くて重いの好きだし(笑)。そんなイメージをジャケットから出してくれてメンバーの写真もヤバそうで…、で、音。最初のテーマから「ん?」なんだけど、そこから導かれる「Shout At The Devil」のスカッとした音で重さがあるっていうのはアメリカンだからだろうけど、かなり良い。どうしてこんなに「ドロッ」としたものがないのか、凄くHM的だと思う。それから売れた、ハズの「Looks That Kill」のシンプルなリフと楽曲。いやぁ~、高校生でも弾ける簡単さが良い。「Bastard」もノリとスピードが心地良いストレートなハードロックで結構好きだな。続いて静かなるインストバラード…、こういうのもメタルバンドとしてはなくてはならない作品で、ギターを重ねた美しいライン♪ で、ヘヴィー且つ心地良いカバー曲「Helter Skelter」はヴィンス・ニールの歌声の特徴が良く出てるって感じで、カバーモノの中では結構好きな部類。

 そこからB面なんだけど最初の「Red Hot」は当時かなり早い部類の楽曲でうるさかった記憶があるけど、うん、今聴くとそんなんでもなくって、かなりこれもかっこよいロック。メタル、なのかな、デカイ音で聴いたら必ず乗る音(笑)。そこで「Too Young To Fall in Love」…、なんでここでいきなり「Love」なんだ?と当時から不思議に思っていたが、今でも不思議。歌詞読んでないけど対象が悪魔とかなのかな?単なるラブソングだったらかなり意外なんだけど、まぁ、それは良しとして、これもまた独特のグルーブ感が漂っていて、ギターのリフトコーラスも合わせて絶妙な出来映えでしょ。以降も快適なメタルサウンド…っていうのかなぁ、ストレートなハードロック的なのが流れていてギターに華はないんだけど最後の「Danger」なんて聴いているとやっぱり歌声が特徴的で良かったのかな。

 コレ…、いいな。モトリーの他のアルバムよりも全然良い…。暗くて重い、はずなんだけど全然明るくてストレートで聴きやすいサウンド。う~ん、印象の違いっていうか耳が肥えてきたからなのか、時代なのか…。ライブは無茶苦茶ヘタクソなのはご愛敬(笑)。

W.A.S.P - W.A.S.P

 80年代にケバさを誇るバンドの双璧と言えばトゥイステッド・シスターかワスプか(笑)と話題になるハズなのだが…、いや、方向性が違うから話題にもならないのかもしれないけど(笑)。このバンドも、と言うかボーカルのブラッキー・ローレスの来歴って結構不思議で、ニューヨーク・ドールズの末期にギタリストとして参加していたとか…、ホントか?とも思うがワスプ自体は確か77年頃に結成していたらしいので、まぁ、年齢的にもおかしくないのかなぁなんて思ったりする。

魔人伝 Last Command (Dig)

 1984年リリースのファーストアルバム「魔人伝」。まぁ、とにかく驚いたのは股間に付けた丸ノコという姿とBCリッチのワーロックという如何にもなギターの形と毒々しい衣装とルックスとヤバそうな目つきだな(笑)。あ、あと女性がやたらと色っぽいのもらしくて良かったが。一応LAメタルに分類されるのかな?音だけ聴いていればそうだろうし出身を考えてもそうなのかもしれないが、あまり一緒にされたくないバンドもあるだろうから分けておこう(笑)。

 アルバムの内容的には最初からオドロオドロしい部分はあるもののサウンドはやっぱり爽快なLAメタル 、っつうかポップでキャッチーなハードロックで、取っ付きやすい。これもまたシングルヒットした「悪魔の化身」とか「ラブ・マシーン」なんてのが顕著で、確かに早いしヘヴィメタなんだけどしっかりサビがあって展開しているからね、聴きやすいんだよ。しかしビデオの方はもの凄く悪魔的なメイクと髪形とルックスと目つきでかなりヤバそうに見えるから騙された(笑)。

 シーンに与えた影響は結構大きくてあちこちのバンドがトリビュートしてるらしいけど、逆にワスプがザ・フーの「The Real Me」をやってたりする方が興味深い。そんな曲やるのも珍しいし、彼等がそんなのやるってのにも驚いたしね。しかしこれがまた聴いてみると異常にかっこよいので見直した。声と演奏がハマってるんだもん。

 …ってなことで、キワモノ扱いされているバンドだけど、改めて聴き直してみると意外と富んだ音楽性に気付いたりして、なかなか楽しめた。YouTubeのおかげでもあるけどね♪



ついでに「The Real Me」もどう?

Twisted Sister - Stay Hungry

 80年代のMTV全盛期になるとポップス系統はもちろんのことながらルックスでインパクトを放つヘヴィメタバンドなんてのもお茶の間に顔を出すことが出来るようになって、本人達が意識するしないに関わらずひたすら垂れ流しでビデオが流れていたものだ。そうなると音楽が云々よりも見た目のインパクトでどれだけ記憶してもらえるか、みたいな感じも多かったんだろうなぁ、と。自分的にはそういうのに乗せられたって気もするが(笑)。

Stay Hungry Still Hungry

 1984年リリースのケバケババンド、トゥイステッド・シスターの三枚目のアルバム「Stay Hungry」、そして世界中でバカ売れしたシングルがいくつか入っている代表作。まぁ、ジャケットからしてセンス悪いし、気色悪いし、普通にかっこいいものを求めている場合は絶対に手にしないだろうし、女の子からも全く無視されるジャケットのハズなんだが、MTVで流れていたビデオ「We're Not Gonna Take It」や「I Wanna Rock」なんてのはそんなケバさがあったにも関わらず結構面白いビデオで、その辺がアメリカンなジョークの方がウケたというのか、まぁ、女の子のファンがいたかどうか定かではないが。当時の友達の女の子は見ただけで気持ちワル~って言ってオシマイにされたような…。

 しかし、しかし、だ、それが今になってまた世間に出ているのだ。しかもセルフカバーアルバム「Still Hungry」なんていうのまでリリースしているという気の入れ方。プロモビデオをYouTubeで見たが、う~ん…、アメリカ人。いや、まぁ、それは良いんだが、あのケバさを復活させるってのはよほどのことだよなぁと。凄い。ちなみにこのバンド、結成は1973年頃っつうから結構下積みは長い=デビュー時には結構な歳だった、ってことか。

 で、音。思い切りヘヴィロックな部分もあるけどシングルヒットでわかるようにメロディ自体は凄くポップスだったり…、よく出来てるっていう感じだけど今聴いても別に古くは感じないな。しっかりしてるんだろうね。アルバムの他の曲なんかは割とヘヴィな音なんかも多くて見かけだけじゃない実力も聴かせてくれる、と思う。

 …とは云え、ルックスのインパクト以外にやっぱり特徴がないと言えばないので以降一気に失速してしまうバンドではあるが、下積み長くてメジャーになったらすぐ解散ってのもねぇ…。バンドは難しい。でも今でも語り継がれるアルバムを残せたっていうのは凄いことでしょ。80年代米国B級的ロックも、まぁ、いろいろある。

Kiss - Dynasty

 70年代を代表するロックバンドとして名を馳せているキッスもディスコブームには魅力があったらしい。当時もちろんロックファンの間では相当の知名度があったことは想像に難くないが、はて一般大衆を相手にした場合はどうだったんだろうか?やっぱり名前は知られていたとしてもキテレツなメイクが話題になるくらいか、というレベルだったんだろうなぁと思う。そこへディスコブームのサウンドを流用して一気に一般市場へのブレイク!を狙ったと予測するが、その狙いは見事に成功したワケで、さすが商売人ジーン・シモンズと思われる(笑)。

地獄からの脱出(紙ジャケット仕様) Unmasked

 1979年リリースの邦題「地獄からの脱出」。ストーンズやロッドがシングルヒットを飛ばしてアルバムをリリースしたのが1978年だったのでキッスはシングルはともかくアルバム丸ごとを売るには少々遅かったという感じもするが、それでも売れまくったらしい。でもこのアルバム面白いか?アメリカの音だから時代が反映されていれば売れてしまうだろうし、流行モノとして捉えればそういうモンだろうから悪くないけどさ、アルバム的には全然魅力を感じない。どこかチグハグで付け焼き刃的というのか…、ロックらしさが消えてキッスらしさも消えて…、多分バンドの中でも試行錯誤した状態の時期だったんじゃないかな。それが「Loving you Baby」のヒットのおかげで何となく持っていたっていうか。

 そうか、このアルバムでドラムのピーター・クリスが脱退するんだ。しかもこのアルバムの内、4曲目の「Dirty Livin'」くらいしかドラム叩いてないんだね。なのでこの曲だけは妙にバンドらしい音で、キッスらしい音でもあるんだが、不思議だなぁと思ってたらそういうことだったのか。この辺までキッスは追いかけていなかったのでよく知らなかった(笑)。2曲目にはエースが歌っているらしきストーンズの「2000 man」のカバーだけど、ん~~、あんまり冴えない。全体的にキッスらしさというかポップな側面はキッスらしいんだけど何かなぁ~、ハードなキッスファンからしたらどうなんだろ?友人Aは全く聴かないらしいが(笑)。

 ストーンズやロッドが上手く渡ったようにキッスは渡りきれなかったアルバムで、ディスコブームだけに囚われてしまったって感じ。バンドとしてそういうスタイルに挑戦するのはゆとりと自信がなければできないことだけど、ちょっと失敗かな、と。まぁ、それでも何度も再発されてるし売れてるし悪くはないんだろう、きっと。自分的にはキッスはやっぱりこの前の作品あたりまでかねぇ…。

 ま、今でもCMで使われるくらいのヒットソングを持っているんだから良いのかな。

The Rolling Stones - Some Girls

 時代の流れを上手く汲み取るセンスの良さは長寿バンドともなったストーンズが代表的で、ディスコブームの時代にもストーンズ流ディスコサウンド「Miss You」をヒットさせている。今でもライブでは定番曲として演奏されるこの曲も当時はキワモノ扱いされていたんだと思うけど、実に上手くストーンズらしさを組み込んだナイスな曲だと思う。

Some Girls [Limited Edition] Black and Blue

 1978年リリースの傑作「Some Girls」。ディスコ調を採り入れたのは冒頭のシングルヒット曲「Miss You」くらいで結局は非常にシンプル且つ勢いのあるロックアルバムとして原点回帰の意味も含めて制作されているみたい。「Miss You」にしてもベースのラインはディスコ調にしているけど、ギターのカッティングとかはモロにストーンズの黒いフレージングで、そもそもディスコサウンドの源はと言えば黒いリズムの強調なワケだからストーンズ的には全然ありのおかしくないアプローチではあったのかもしれない。スカスカのサウンドがこれまたストーンズらしいし、ミックの歌詞も実生活と相まって非常に面白く聞こえるしね。2曲目の「When The Whip Comes Down」なんてもうディスコ気分そっちのけでストーンズ流のかっちょよいソリッドなロックンロールナンバーだしね。こういう曲ばかりでストーンズもライブをやってくれると面白いと思うんだが、まぁ、今更無理か(笑)。次の「Just My Imagination...」はちと大人しめの雰囲気がしっかりと出た作風で、しっとりとさせてくれる作品。そしてアルバムタイトル曲「Some Girls」。ミックってロックンローラーの夢をしっかりと実現してくれている数少ない人で、それを作品に仕上げてくるのもセンスの良さかもしれんなぁ。オンナはべらかしてロックスター、っていうくだらない幻想をこの作品で描いているもん。音的にはちょっと不思議なサウンドで、ロックとかっていうよりもエフェクトを聴かせた歌モノって感じかな。アルバム的には必要な曲だね。んでもってギターソロが凄くもどかしくて良い味出してる。そんなロックスターの空虚な姿を映し出す「Lies」も良いね。これこそロック。思わずノリ始めてしまう快感の曲で、疾走感溢れるナイスなストーンズらしい作品。いやぁ、このアルバム面白いなぁ。

 B面最初はいきなりのどかな望郷的なサウンドで始まる「Far Away Eyes」…。もう最初のディスコサウンドなんて単なる客寄せ曲でしかなくって全てがストーンズのやりたいブルースロックに根ざしたサウンドで、いつの間にかそのマジックにしっかりとハマっている自分(笑)。そしてパンク時代でもあった70年代後半、今度はパンクに影響を受けたアンサーソングとも言われている「Retrospectable」だけど、言われているほどパンクのアンサーソングとも思えないし、普通にロックンロールだよ。まぁ、初期パンクそのものがロックンロールだからこうなってもおかしくないけど、そうだね、さっきから書いているロックンロールソングはどれもパンク的なスピード感を持った曲で、シンプルにかっこよい。時代を考えるとやはりそう言われてもおかしくないか。自分、こういうの好きなんだなぁ~とつくづく思った(笑)。そしてキースの歌う曲としてはかなり有名な部類に入る「Before They Make Me Run」になるといきなり初期のチープなストーンズサウンドっていう感じで、ガレージ的な音が良いね。パンクバンドと大して変わんねぇじゃん、こういう音はさ(笑)。そしてアルバム中のしっとりとした名曲「Beast of Burden」がこれまた良い味出してて…、なんか凄く良いアルバムだよな、これ。やっぱストーンズって凄いわ。ロックだし、聴く度にかっちょいい、って思えるもんなぁ…。そんなアルバムの最後を飾るのは妙にイコライジングされた変わった音の「Shattered」。多分実験的なお遊びソングだと思うけど、それにしてはドスが効いた面白い音。

 ジャケットがふざけているのであまり好まれない作品みたいだけど中身の音はとんでもなくソリッドでかっこよくって、冒頭の「Miss You」なんて単なる客寄せだよ、ほんと。そうとしか思えないくらいにストーンズらしい良さがたっぷりと詰まっている秀作。ロニー時代の初期は名作多いんだよねぇ。

Rod Stewart - Blondes Have More Fun

 70年代ディスコサウンドってのには大して興味を持たなかったし、よく知らないんだよね。どっちかっつうとブラコン的な方が売れてたみたいだし、その辺ってあまり得意ではないので余計に深堀もしないままなのだ。それでも歴史的に思うのはこの時代のディスコサウンドっつうのはロック畑のミュージシャンに相当の影響を及ぼしていて、大御所が次々と我も我もとばかりに大胆なディスコビートを採り入れたサウンドをリリースしてきたことだ。まずその代表♪

Blondes Have More Fun Atlantic Crossing

 1978年リリースのアルバム「Blondes Have More Fun」の最初に収録されている超有名な「アイム・セクシー」。そもそもセクシーな声を持ったロッドが歌うワケだからそれだけでいやらしいんだけどそれが時代の産物のディスコビートに乗って登場。何とドラムはカーマイン・アピスという驚くべき人選もその冗談さ加減がよく表れていて、ふざけてやったら売れちゃいました、っつう方が大きいのかもしれない。しかしメディアはこのサウンドの変貌を大きく報じたワケで、この辺がやってる側の冗談と受け手側のギャップなんだろうな。と思ってるけど、どうなんだろ?まぁ、ロッドのことだからそれが真相なんじゃないかと…。やっぱりロックンローラーだからさ(笑)。

 それでこの「Blondes Have More Fun」というアルバム、まぁ、ジャケットからしてエッチぃんだけど、「I'm Sexy」のプロモってばもうエロさ満開で(笑)、私生活そのままなんだろうなぁ~、とロックスターの生活に憧れと夢を持つプロモだ、うん。今こういう夢を見せてくれるロックスターは少なくなってしまったので残念だけどこういうプロモ見てると夢が膨らむ(笑)。いや、それはさておき、シングルヒットありきでアルバムを聴いてしまっているからどうしても最初の「I'm Sexy」に耳が行ってしまうんだけど、いや、この曲はこの曲で凄いよく出来ているのでキライじゃないが、アルバムでの二曲目以降、これがまた実は結構ロッドの歌がしっかりと聴けるロック的サウンドで、決してディスコに魂売ったワケじゃないんですな。歪んだギターもしっかり入ってるし3曲目なんて「Bitch」って単語ありだしね(笑)。うん、これがまたアコギで素朴なロックソングでなかなか良い雰囲気なのだ。そういう素朴で聴かせる歌ってのがいくつも入っていて、シングルヒットだけをアテにして聴くと肩透かし。逆に「I'm Sexy」が浮いているんだね。

 この人、売り方が上手い。音はしっかりと昔と変わらない筋の通ったロックを歌っているし、声はもちろん全盛期なので誰が聴いても凄いっつう歌だし、サウンドもシンプルでコテコテしすぎてないのでストレートだもん。タイトル曲の「Blondes」なんて単なるロックンロールだしさ。これこそ昔のロックンロールと同じく夢を歌っている曲で、ブロンド姉ちゃんを、なんて歌っているかどうか知らないけど、そんな程度がロックだよ。

 ロッド、ナメちゃいけない。いつまで経ってもロックンローラー、であってほしいんだけどねぇ…。いや、今は…。

The Nolans - Single Collection

 いやぁ~、こういうブログやってるとさ、あんまりいい加減なこと書くのも良くないよな、と思って一応あまり詳しくない、もしくは調べたことない人達のものを書く時はちょこっとネットで調べたりするんだけど、今日のはホントに驚いた。まぁ、そもそもなんでノーランズなんだ?って話はあるけど(笑)、ポップスかぁ~って思ってアタマに浮かんだのが「Sexy Music」だったからです、単純に(笑)。

シングル・コレクション ダンシング・シスター~ザ・ベスト・オブ・ノーランズ
 ノーランズって言えばもうアルバムよりもヒット曲集によるベスト盤でしょう(笑)。あれだけ日本で売れまくったので今でも根強くベスト盤がいろんな形で発売されているので音を聴くのには全く困らないだろうし、今や時代はYouTube、ってのももう遅れてるだろうけど、何でも見れるのでちょこっと気になるモノを検索してみるとよろしい。さすがに日本のテレビに出たときの映像が一杯溢れてます。字幕付きでいい加減な日本語訳がまた面白い(笑)。

 さてさて何を驚いたかと言うと…、彼女たちって英国出身だったってことに驚いたのでした。アバがスウェーデンってのは知ってたけどノーランズってアメリカだと思ってたからさ…。いやぁ、しかもご両親もミュージシャンで遡るとかなり古くから歌っていた姉妹達らしい。その時はダブリンに住んでたとか…。いやぁ~、あの明るさ、あのポップさ、あのエロさからして英国出身とは思えない。かなり驚いたのでした。まぁ、皆知ってるんでしょうけど、メロディラインはどうだろう?とか英国好きとしてはそういう聴き方で彼女たちの英国らしさを捉えてみたいんだけど、とてもとても曲が先にアタマに浮かんでしまうので難しいっす(笑)。

 言われてみれば「ダンシング・シスター」にしても「セクシー・ミュージック」にしても程よくポップで流暢な旋律なのでアメリカではないか…とも言えるけど、わかんないよなぁ。良くできてるもん。彼女達って自分達で曲作ったり歌詞書いたりしてたんだね?これも驚き。単なるアイドルではなくって結構筋金入りの音楽一家なのもびっくりだし。うん、そうやって聴き直すとちょっと感慨深いモノがある、が、時代だなぁ~(笑)。



Cyndi Lauper - She's So Unusual

 80年代を通った人ならば懐かしい!と思うアルバムです(笑)。プリンスが出てきてなんとなく、って思ったので久々に引っ張り出して来てどんなんだっけ?ってか今聴いたらどんだけくだらないって思うか、はたまたその楽曲の出来映えに感動するのか…。オムニバス的なもので断片的に聴くことはあってアルバムまとめて聴くことはなかったのでちょっと試しに、ね。

シーズ・ソー・アンユージュアル ベスト・リミックス

 1983年リリースのファーストアルバム(!)だったんだよね。どっちかっつとシングルヒットありきでアルバムが出たっていう印象があって、知ってるシングルがいくつも入っているお得なレコードっつう…。実際はそんなことないハズなんだが、当時の記憶はそういう感じで、多分日本盤のリリースがシングルヒットの後だったんじゃないだろうか。調べてないからわからんけど、まぁ、多分記憶の中でそうなんだからそうだろう(笑)。

 いやぁ、音が古い!鍵盤の音とかドラムの音とかモロに80年代だもん。当たり前だけど、それが良かった時代なんだよね。そしてシンディの声もえらく艶と張りがあってキンキンするなぁ。こんなキンキンしたっけ?歌い手としては凄いとかではないけど思い切りの良さはダントツかも。この頃既に30歳を過ぎていた彼女は遅すぎたポップスターだったワケだが、その分ハジけていてこういう音とファッションに行き着いたんだろう。

 最初の「Money Change Everything」かもう記憶が…(笑)。そうそうこれこれ、こんなんだった~ってくらいに良く出来たポップソング。何と言っても極めつけは「The Girls Just Wanna Have Fun」だな。ギターのさりげなく細かい音使いが職人芸を感じさせてくれるねぇ、これ。歌はもちろんあのままなのでいいんだけど、バックの音が色々試してるわ。面白い。それにしてもチープだ(笑)。それとアルバム全般を通して言えるんだけど、何だろ?ブルース・スプリングスティーンの「Born In The USA」とほとんど同じ構成や音使いやエフェクトでプロデューサー一緒じゃないだろうに、不思議だ。時代と言えば時代なのかもしれないけど、パワーステーションサウンド?う~ん、まぁ、気にするほどじゃないけど、えらく似通ってるんだもん。

 そして驚くことにマイルス・デイヴィスもカバーした名曲「Time After Time」もが入っていてねぇ、しっとりと聴かせてくれるこの曲も彼女のキャリアを助けている。うん、良い曲だよ、こういうのは。基本的にクサいのは聴かないけど、やっぱり良いね。マイルスのバージョンではこの曲がこれなの?てな感じだけど(笑)。それとアルバム中一番好きな曲「She Bop」。シンセベースの心地良いラインがツボにハマるのです。音を変えてイメージして貰いたいんだけど、これってツェッペリンの「Rock And Roll」をモチーフにしてるんじゃない?って思うもん(笑)。まぁ、サビとかは違うし別にZepだけに限らず一般的なロックンロールソングをもじればこうなるんだろうけど、ブレイクの部分とかね、そんな感じなんだよ。もちろん当時はそんな風に聴かなかったけどさ。

 やっぱ良くできたアルバムだったんだな、と。リアルタイムだったからってのはあるが、作品的にもしっかりしているし、このアルバムだけで彼女は今でも食えているだろうし、時代を代表するアルバム、そして面白かった。ただ、飽きる、かもしれん(笑)。

Prince - 1999

 自分一人で何でもできちゃって、もちろん曲作りもセンスがあるっつう本当にマルチなミュージシャンの代表とも云えるのがプリンス。そんなのありかい?ってなくらいに楽曲を作ることに関しては歯磨きと同じ感覚でこなしてしまえる天才。それがまたヒット曲をいっぱい量産しちゃうんだからこれもまた凄い。自分では飽き足らなくて人にもポンポン曲を提供しちゃうんだもん。意外なとこで彼の名前を見かけることも多いはず。

1999 Purple Rain (1984 Film)

 1982年リリースの5枚目「1999」、それまではブラックミュージックというカテゴリーの属していることが多く、もちろん本人意思ではないのだが、一般化されることが少なかったプリンスだったが本作から一般化されてきて、いわゆるロック的に洗練されたというべきか、ポップチャートに顔を出し始めた頃なんじゃない?それでも独自のミネアポリスサウンドはもちろん健在で最初の「1999」からキャッチーでちょこっとマイナーな感じもするメロディラインが心地良い。個人的に一番好きなのは「Little Red Corvette」だね。こういう曲で手を叩いてノルってのとは違うんだけど、どこか切ない感じが良いんだと思う。もちろん黒すぎない音ってのは自分的には凄く重要なんだけどさ。

 そういえばアナログ時代は二枚組だったな。CD時代になってからは一枚物でそんなに辛い感じもなかったけどアナログの時は結構二枚目聴いてないもん。この人のアルバムって大体最初から聴いて途中で飽きちゃうことが多かったからさ(笑)。そういえばこのアルバムまではソロ名義で、以降はバンド名が一緒になるので、やはりひとつの区切りだったんだと思う。実に良作のアルバムでジャケットとかは全然ダメだけど、黒人モノをあまり聴かない自分でも好きと云える作品。

 この後多少金が入ったおかげで自伝映画とロックミュージシャンへの成り切りっていう80年代を代表する作品「Purple Rain」をリリースして一気にスターダムへとのし上がるワケだな。もちろん80年代を通った人にしてみれば賛否両論だったこの人のイメージだけど、音的には良いよ♪

Lenny Kravitz - Mama Said

 シンプル且つ切実且つ愛に溢れた作品を一人の演奏で醸し出してきた天才肌の人、というのもそう多くはない。あまり売れないアーティストの中にはそういう人もいるのだが、売れた人でそういう人ってのはなかなかいない。それが80年代末期になって素晴らしい才能が世に出てきた。ジョン・レノンの再来、とまで呼ばれた人だ。

Mama Said Let Love Rule

 1991年リリースのセカンドアルバム「Mama Said」だが、これはもう売れに売れた、と思う。まぁ、今でも人気がある人なのでやっぱりホンモノの実力が備わっていたことは間違いないのだが、何故売れたか?ってのは割と疑問(笑)。でもねぇ、良い作品だよ、これ、確かに。ファーストアルバム「Let Love Rule」ではホントに一人で全ての楽器を演奏していて、それこそシンプルで人の心を揺さぶる温かいアルバムだったけど、このセカンドアルバム「Mama Said」ではそれを更に推し進めたような感じで、最初期レニー・クラビッツの最高傑作。今でもそう言われること多いと思うけど、これ以降彼の作風は変わっていくのでここで一区切り、と見た方がよろしい。

 最初のアコースティックなイントロと歌からして素朴で悲愴感のある曲でまた美しい。サビからの音はポップさからはちょっと離れているけど聴きやすいし、印象に残るし、ギターソロでは当時最全盛期のガンズを率いていたスラッシュが参加…、高校の同級生だっていうから凄い。今となってはスラッシュよりもこっちの方が才能あったってのが出てるけど、それにしても二人とも混血っつうとこでツマハジキにされつつもロックに救われたっていう友情関係らしい。そしてやっぱり二曲目の売れた曲「Always On The Run」がロックで良い。クロスオーバーなリフ…、ジェフ・ベックが奏でた「Superstition」みたいな雰囲気なので決してオリジナリティがあるワケじゃないけどかっこよいよね。これもスラッシュ参加でプロモにも出ていたんじゃなかったっけ?名曲中の名曲♪ んで、「Stand By My Woman」なんてのはモロにジョン・レノンっつう作風で、もう完全に超大物の雰囲気出しまくりの素晴らしい作品。

 そんな感じでリズム的にはやはり黒人風の独特のグルーブがベースになっているんだけどそこにジョン・レノン的な優しさっつうか作風が重なってきてロックの要素を多分に採り入れた実にバランスの取れたアルバムで結構よく聴いた。「」ではジョンの息子のショーンがピアノで参加しているし、レーベルはヴァージンだし、相当期待されて売り出されただけあって素晴らしい作品になってる。単純なロックンロールという枠から逸脱したロックの世界での名盤。

Iron Maiden - Live In Yokohama 2008

 先日突如としてバンド仲間より電話。

「15日メイデン行くぞ!」。

は?

「チケットあんの?」

「あるっ!」

は?なぜ?

「わかった。」

 ってなことで15日にアイアン・メイデンの横浜公演に参加してきました。14日はポリスのライブに東京ドームに行ってきたばかりなのだが連日ライブ参加でなかなか充実した日々。ちなみに12日は武道館でWWE参戦だったので非常に忙しい一週間だったのだ(笑)。

死霊復活 Live After Death

 いくつかヘヴィメタバンドのライブを見てるし、別に驚くことでもないんだろうけど、やっぱり年季の入ったメタルバンドのファンは凄い。正に80年代ヘヴィメタを代表する「あ、うん」の呼吸で拳を振り上げて大合唱、これぞロック!と言わんばかりの盛り上がりを見せていて、前日のポリスのロック度とは全く異なるやはりヘヴィメタルの世界で自分的に心地良かったなぁ~。

 何と言ってもここのところ定番となっていたライブのオープニングにUFOの「Doctor Doctor」が丸ごと流れるのだが、それがもう既に全員滅茶苦茶盛り上がっていてライブ中一番の盛り上がりだったんじゃないだろうか(笑)?いや、マジに。前座のローレン・ハリスのバンドは学園祭みたいなアマチュアバンドでどうでもよかったし、おかげでその前に飲んでたアルコールも消えつつあり、眠気を誘う…。もっと飲んでおけばよかった(笑)。

 ま、それでも「Doctor Doctor」で滅茶苦茶盛り上がって大合唱、おぉ~、久々に大声で叫びまくったぜ、これ。そんでもって「Live After Death」と同じ進行のイントロが始まって…、ドッカ~ン!と大好きな「撃墜王の孤独」なワケだ。とにかく凄い盛り上がりで、年の頃40代のメタル好き達が歌い叫び拳を振り上げてエアードラムやらエアーギターならのポーズをキメる…、凄いパワーだぜ、全く。

 セットリストやら何やらはあちこちで探せると思うので適当にしてもらって、とにかくアイアン・メイデンってこんなにキャッチーだったか?と思う部分も多かったし、やっぱり複雑な曲が多いんだなぁとも思ったが、それらの全てについていくファンの姿が素晴らしい。「Fear of the Dark」のコーラスって結構音程とか難しいんじゃないか?なんて思ったが見事に大合唱で、往年のファンのキャリアを物語ってるな。ステージ上はアンプの姿が全く見当たらず全てステージセット=「Powerslave」のスフィンクスを始めとする絵柄に覆われているし、バックではカーテンが入れ替わったりしてかなり凝ったショウセットなのもプロフェッショナル。

 いやぁ、やっぱり「Rime Of The Ancient Mariner」は圧巻です。そしてスティーブ・ハリスのかっこよいことったらありゃしない。我が物顔でステージを走り回るのも凄いがやっぱりダントツに目立つ。フレーズもステージアクションも素晴らしいし、ルックスも良いしねぇ、圧倒的な存在感。後はデイヴ・マーレイのギターの巧さ。綺麗なフレーズをこれでもかと紡ぎ出すし、完璧なギタープレイでメイデンに華麗さを添えているが、見事にステージでも変わらず、サラリとこなしていたのもさすが。

 ん~、書いてるとキリがないんだけど、やっぱロックってのはこうあるべきだ!って感じで凄かった!

The Police - Live In Tokyo Dome

 セント・ヴァレンタイン・デー。うん、まぁ、どうでもいいや(笑)。…と言うのも14日は既にポリスのライブに行く予定でいたのでチケットもあったし、チョコレート云々などという菓子会社の思惑に踊らされる人種にもなりたくないし、それ以前にそういった事柄がどうでもいいや、っていう感覚ではあるが、しかしそんなことをここで書いている時点でどうでも良いと思っていないのだろう、きっと(笑)。

ポリス インサイド・アウト (JAPAN EDITION)

 それで14日の寒空の中東京ドームに向かいました。何でも前日のライブはテレビ収録されてWOWOWで23日に放送するのだとか…、WOWOW入ってないのでしばらく見ることないだろうなぁ、きっと。まぁ、それでもしょうがないか、残念。しかし全然盛り上がらずに東京ドームに向かったんだな、これがまた。水道橋って狭いから混むしねぇ。

 とりあえず会場到着してみると前座が一生懸命やってるが、まぁ、あまり興味がないのでロビーでフラフラ…、あらま、香坂みゆきさんがダンナと一緒に目の前通過。まったくわからんなぁ、芸能人って(笑)。普通に一般大衆化してました。

 前座が終わってしばし待つ…、なかなか早いステージのセット完了ってトコで定刻にはボブ・マーレーの「Get Up Stand Up」が適度な音量で流れてきて、オープニング完了。客電が消えてドラの音が聞こえてくる、そこに「孤独のメッセージ」のあのイントロが…「うぉ~!」ってなるはずなんだけど、東京ドームは音悪過ぎなので何がなんだかさっぱりわからん状態(笑)。やっぱりさぁ、ドームでライブはダメだよ、ほんと。アーティストの価値下げてるとしか思えないもん。で、全然盛り上がらず(笑)。いや、それでも周りはもちろんエイティーズで青春過ごしてきた年代の方々ばかりで興奮してましたがね。自分的にそのへんとのギャップを感じながらふと思ったこと。

 「一般人と一緒にライブを楽しめないのかも…」。でした(笑)。やっぱマニアックな領域にいると視点が変わるので単純に楽しめば良いところも楽しめないという…。いや、あの音でどうやって楽しむのだ?座席は別に良いところじゃないからステージ上は人間3cmくらいなのでもちろんまともに見えないしねぇ。スクリーン見るなら家でDVD見てりゃいいし…。生音でデカイ音で聴けるからライブの体感があるワケで、それがまともに聞こえない音なら意味ないぜよ、ほんと、とか思いながらも14000円の元は取りたいので無理矢理に楽しもうとはしたが…。

 別にポリスのライブそのものは全然悪くない。こんだけリズムの塊みたいなバンドってのはライブ見ないとわかんなかったし、スティングの突出した才能にも感嘆したし、65歳過ぎたアンディ・サマーズの若さも驚いたし、スチュワート・コープランドの得意なリズムセンスも楽しめた。もちろんスティングの変わらない声とベースラインの豊富さにも驚き、またまったくベースを見ないで完璧に演奏をこなすプロフェッショナルな面も驚愕だった。そして曲の良さも改めて認識したが、ふと思った…。ポリスってドームでやるほど人気あったか??いやぁ~、そんなことはなかったと思うけど、実際ドームが埋まっているんだからなぁ。ちょっと不思議だけど後追いファンが増えたのかね。

 中盤以降のヒット曲メドレーにはもう感動したねぇ。「シンクロニシティ」を最後まで期待したけどやんなかったのは残念。しかし「見つめていたい」の名曲さ加減には感動した。やっぱり凄く良い曲だ、これ。「King of Pain」も同じくらい感激。

 そしてポリスって一般大衆にはロックとして言われていながら結構ポップス的に聴かれているバンドだったけど、明らかに彼等はロックの中でも相当にロックなバンドでした。パンク的とも言えるくらいスジの通ったロックバンドで、実はかなりアドリブやインプロヴィゼイーション的なアプローチも見えて、ミュージシャン魂も出ているバンドで、面白い。もう見ることはないだろうけどロック史にキズをつけたバンドとしてず~っと残っていくだろう。見れてよかった~。

Sinead O'conner - The Lion and the Cobra

 アイルランドからも衝撃の、と言うか真の意味で革命的な女性が一人世間を騒がせた、というかアメリカを脅かしたとも云えるが、過激な姿勢で全盛期を生き抜いた女性がシニード・オコナーだろう。普通に見ているだけではアタマを坊主にした変わったアーティスト、くらいのモンだけど、ちょっと歌詞の中身に目を通してみるとそこには非常に過激に、そして赤裸々な歌詞が描かれている。こういう部分ってのは日本人には弱いところで、自分的にも弱いところなのでその面白さに気付くのに時間がかかるのが残念。

The Lion and the Cobra I Do Not Want What I Haven't Got

 1987年リリースのファーストアルバム「The Lion and the Cobra」で、一般的にはこの後のセカンドアルバム「I Do Not Want What I Haven't Got」の方が有名だろうけど、何となくファーストの方がインパクトあって良かったんだもん。音だけで聴いてはいけないので、そのアジテーションとか知って聴いた方が面白い。…っつってもまぁ、どうしても音を聴くのでしょうがないんだけど、シニードの声を聴いているだけでも非常に透き通った、そして意思の強靱さが表れ出ていることだろう。激しさの中にもどこか冷静な部分があって、そして元がアイルランドなので旋律や寒さってのはしっかりとメロディに表れているしね。

 とは言っても当時この良さがわかって聴いていたワケじゃないし、どちらかと言えばあまり聴かなかった。これぞロック、っていう感じの音じゃなかったし、かと言ってポップスというように軽く聴ける音楽でもなかったから手に取ってみることは少なかったんだよね。ただアイルランドとか女性ボーカルものとか、彼女の歴史、みたいなのが何となく情報として入ってくるようになる度にへぇ~って聴いてみたりしていて、だんだんと彼女のスタンスっつうのがわかり始めて来たってのが真相。

 セカンドアルバム「I Do Not Want What I Haven't Got」ではプリンス作の「Nothing Compares 2 U」を歌い大ヒットを記録しているけど、とてもこれがプリンスの曲だとは思えないくらいのシニード・オコナー調に歌われたバラードで最早聖歌と呼んでも良いくらいの出来映えに驚く。もともとプリンス好きの彼女にしてみると願ったりのシングルらしいが、それでもここまで歌えたら素晴らしい。プリンスも相当気に入ったんじゃないだろうか。ただここまで暗いとどうかとは思うが(笑)。

Tracy Chapman - Tracy Chapman

 真摯な姿勢で切々と歌う人、そういう歌手は好きだと思う。多分他人の事とか周りの環境とか考えずに自分だけのために、そして自分の大切な何かのために奏でている音楽で、歌詞もどちらかというと内省的だったり社会性を持っていたりするものだろうけど、とは云え何かが大きく変わることなど期待していない、でも歌い続ける、それがアーティストだから、と。先進的な意味ではボブ・ディランなんかがそうであろうし、最近のは知らないけど多分誰かそういう人いるんじゃないかな。音楽的なアレンジに囚われないで切々と歌い上げる人ね。80年代末にはスザンナ・ヴェガが一番最初にそういったスタイルでシーンに出てきてバカ売れした。もちろん質素な音楽性が新鮮だったからだと思うけど。その後すぐにトレイシー・チャップマンが出てきた。これもまた見事に多くの人の心を捉えたものだが、一部ではスザンナ・ヴェガのぱくりと言われていたが、実際にはトレイシー・チャップマンが先にアルバムのレコーディングを終えていたんじゃないかな?わかんないけど。

Tracy Chapman Crossroads

 1988年リリースのファーストアルバム「Tracy Chapman」。暗くて重い、というかズーンと心に響くアルバムで、軽んじた評論や軽口などが叩ける作品ではないね。最初の「Talkin' Bout A Revolution」からしてもの凄く響く作品で、確かこれデビューシングルだったと思うんだけど、まだそれほど騒がれてはいなかった。自分的にはそれでも何故か知っていて、何か凄く質素で重みのある音だな、と思って聴いていた記憶がある。その後アルバムがリリースされて、ウレに売れた「Fast Car」が出てきた。もうねぇ、これは名曲だよ、ほんとに。凄く良い曲。歌詞がストレートに入ってこないのでピンとこない面もあるけど音だけでもこれは素晴らしい。切々と心に染み込む良い曲でさ、今久々に聴いたんだけどやっぱり感動した。なんて素晴らしいんだ、と。その後の「Across The Lines」もメロディから雰囲気から見事なもので、やっぱりアルバム全部が素晴らしくよく出来ているなぁと改めて思ったね。

 もともと黒人=アフリカ系アメリカ人だからってのもあるだろうけど、フォークギター一本で歌い上げるって実に珍しいアーティストで、その意味では白人の領域に出てきて勝負していたとも云える。そしてしっかりと打ち勝った珍しい人なのかもしれないけど、音楽はそういうことが簡単に打破できるものだよね。これ聴いてると思う。今でもフェイバリットで聴いている人いると思うけど、丁度こんな寒い日に聴いていると結構身に染みる。ロックの系譜で後追いしても出てこない人だけど、是非聴いてみてもらいたい素晴らしい音楽。

Bryan Adams - Reckless

 カナダのロックシーンから全米を制覇したストレートなロックンローラー、ブライアン・アダムス。そのシンプル且つストレートなスタイルは後の多くのシンガーに影響を与えた…んじゃないか?と思うのだが、時代的に80年代っつうのもあってその音楽性はお茶の間に一気に浸透して多くのファンを獲得。そして彼にとってもその頃の作品「Reckless」が今もって最高の作品と呼ばれているのだ。

Reckless MTV Unplugged

 1984年リリースの4枚目なんだけど、ブライアン・アダムスと言えばこのアルバム、このジャケットと染みついてしまっている人も多いんじゃない?改めて調べてみて知ったけど10曲中6曲のシングルヒット作が入ってるんだ…、凄いな。マイケル・ジャクソン並みじゃないか(笑)。そんな話題性もともかくながらどのプロモーションビデオ見てもTシャツにジーンズというスタイルでテレキャス一本で望んでいる姿が映っていてかっこよい。シンプルなロックで良いねぇ~。ブルース・スプリングスティーンみたいに暑苦しくなく爽やかなルックスも人気を手伝ったのは間違いないな(笑)。

 アルバムに話を戻そう…。最初から完全にシンプルなロックンロールというスタイルで、書けることは何もないくらいにベタな展開。AメロがあってBメロがあってサビで盛り上がってギターソロ、そして最後はサビを皆で合唱~みたいな展開ばかりでね。ギターのカッティングから始まるリフのキレの良さといい、思い切りの良い歌い方と言い、スカッと聴くには全く見事な出来映えだ、これ。有名なのはバラードの「Heaven」とかで、個人的にこれはあまり思い入れないけどやっぱ良い曲です。それよりも次の「Someday」の方がどことなく悲愴感があって良い。全般的にそんな感じなのでサビでの思い切りの良さが光るのかもしれない。あ、次の「Summer of '69」も売れてたなぁ…。良く聴いたわ、これ。チープなギターのリフから始まる正にブライアン・アダムスって感じの曲で良い。それと何と言ってもシンプルなノリのロックンロールと言えば「Kids Wanna Rock」だね。こういうスカッとするロックってあまり聴かないけど、やっぱり心地良いんだな。ウケるハズだわ、このアルバム。

 いやぁ、テープが残ってたので聴いてみたのだけど(CDでもレコードでもない!)、こんなにかっこよかったとはびっくりした。ついでにYouTubeでプロモビデオも見ながらだったので正にタイムトリップ。驚くほどにかっこよかった。

Alannah Myles - Alannah Myles

 女性ながらも骨太なサウンドを展開する人っていのは今も昔もいるもので、時代に合わせて必ず誰かしらがメジャーな位置にいるんだよね。今ならシェリル・クロウあたりが一番メジャーなのかな。さてさて遡ること20年ほど…、カナダのオンタリオから革ジャンに包まれたロックな女性が登場してきて、その本格的なブルースをベースにしたロックサウンドはブライアン・アダムスのスタイルにも共通するものがあり、一躍アメリカを制覇することになったのだ。

Alannah Myles Black Velvet


 1989年リリースのデビューアルバム「Alannah Myles」。最初から骨太なロックサウンドで、更に土臭い面も持っていたことからか割と本格的なファンからも好意的に迎え入れられ、且つ一般のリスナーにも受けた作品。一般のリスナーからは恐らく時代的に煌びやかな80年代の終焉を感じ取っていたところに、シンプルなスタイルの作品が出てきたからこその受け入れだろうね。この頃ってスザンナ・ヴェガとかトレイシー・チャップマンなんてのもウケてたし。シンプルで本物志向の音が求められていた頃なんだよ、80年代末ってのはさ。

 んでもってアルバムだと3曲目に収録されているんだけど「Black Velvet」っつうのが凄くかっちょよくってさ。ブルースロックなんだけどどこか新鮮で、しかもアランナ・マイルスの歌が結構ベタな声と来ててかなりバランスが取れていた作品。こいつがまたアメリカで売れたんだよな。だから一般的には一発屋さんとして知られているワケで…、いや、実際はコンスタントに活動していて3年おきくらいにアルバム出してたんだよ。それぞれ骨太なスタイルで、その実ファーストよりもセカンドアルバム「Rockinghorse」の方が出来は良いのかもしれないと思うくらいの作品だしね。

 2007年になって10年ぶりにオリジナルアルバム「Black Velvet」をリリース。最初のヒット曲のタイトルを持ってくるあたりに何かの意図を感じるんだけど、自信があるのか再起復活を賭けてなのか…。ちょこっと聴いてみると、驚くことにあの泥臭いシンプルなサウンドではなく今風のデジタルサウンドとコラージュに包まれたディスコででも流れそうな歌モノに仕上げられていて、これで良いのか?って言いたくなるくらいのアレンジ。まぁ、昔と同じ事やっても脳がないだけなので、こういうアレンジでセルフカバーするってのは良いのかもしれないけどさぁ…。

 多分ライブ盤をリリースしたり、大物ゲストを迎えての本格ライブ映像なんてのがあったりすればもっとシーンに残っていただろうと思われる人なのにねぇ。アトランティックレーベルだったワケだし。勿体ないなぁと思うが、久々に名前聴いて音も聴き直してみたらやっぱり良かった人。こういう土臭さも悪くない♪

Texas - White On Blonde

 「テキサス」と言えばどうしてもアメリカの中西部にあるワイルドな土地を思い浮かべるしどこか野蛮な印象すら持っている…のは自分だけ?う~ん、あとはテキサスブルースにイメージされる、やっぱり豪快でワイルドな土地柄だよなぁ。アルバート・コリンズやレイ・ヴォーンなんてのがそうだしね。しかし、英国に「ジャパン」というバンドがいるように同じく英国からテキサスに憧れて名前を付けた「テキサス」というバンドがある。紅一点のシャーリー姫による歌声が独特で魅力的なのだが、なんとなく思い出して聴いてみた。

White on Blonde Southside

 ファースト「Southside」がいいか4枚目の「White on Blonde」がいいか、ってなトコだけど、やっぱりポップスよりになった、というかロック調になったっつうかR&B的になったというか、要するに洗練されて発展した4枚目の「White on Blonde」の方が気分的に良い。

 最初期は英国のスコットランドはグラスゴーから憧れて出てきた人達なので、思い入れも強くてモロにブルースやカントリーを意識した音で、英国にはない音だったのでかなり好評を博した。でも以降ちょこっと停滞してしまって、姿を見せなくなったんだけど、もちろん音楽活動を地道に続けていたワケで、そこにこの4枚目の「White on Blonde」をリリース。これが世界で大ブレイク、ってなトコだ。

 不思議な歌声でね、女性なんだけど泥臭くて低いトーンの声質。プリテンダーズのクリッシー・ハインドから毒気を抜いたような感じとも云える。そのおかげか次の5枚目では結構R&B的な試みもしていて、その辺の進化が面白いっちゃ面白い。

 うん、何かこの頃って色々な女性ボーカルさんが出てきてそれぞれ土臭いもの歌ってたなぁと思い出した。「テキサス」。イメージされすぎてしまうバンド名が故に大変かもしれないね。でも音はかなり好きで、結局アルバムの大半は持ってるんじゃないだろうか?以前はずっとアメリカのバンドだと思ってたから、スコットランドのバンドって知って安心した記憶がある。いや、アメリカにしては湿ってるなぁ…と(笑)。

Tarja Turunen - My Winter Storm

 毎週毎週末になると大雪が降るってのも困ったもんだが、昨日の豪雪も凄かったね。丁度買い物に出掛けていて、食事している間に降り始めてきたので表に出たら大雪、ってな状態で驚いた。そのまま一晩中降っていた割には十センチ程度しか積もっていないんだから面白い。もっと積もっても良さそうなものだけどね。それで思い出した。ちょっと前に冬らしい作品だなぁ~って思ったアルバム。



 こないだリリースされた元ナイトウィッシュの看板ボーカリストだったターヤのソロアルバム。かなり本気で取り組んできたソロ作品で、冬らしくタイトルも「My Winter Storm」ってなもんで、ジャケットに映し出されたターヤは一体誰だこれ?ってな感じに綺麗に写っていて驚く。まぁ、雰囲気はしっかりと雪の妖精ってな感じで良いのだけどね。

 そして中身。これがまたナイトウィッシュの時の躍動感溢れるメタル作品とは打って変わってしっとりとした歌を聴かせるアルバムっていう雰囲気が多く、トゲトゲしさは鳴りを潜めているってトコか。何曲かは歪んだギターをバックに歌っているけど、それでも全然ヘビメタ感はないね。かといってポップスってもんでもなく、歌モノ、っていうアルバムでしょ。最初のシングルにもなった「I Walk Alone」なんて極上のヨーロッパ的メロディと彼女の高音域を生かした作品で素晴らしい歌。以降中盤まではず~っとそんな感じでしっとりと聴かせる歌ばかり続き、雪の夜に聴くには丁度良い加減を演出してくれる作品だ。8曲目の「Die Alive」が若干ハードなアレンジに仕上がっているのでロック的ではあるけど、それでも硬質な印象ではなく、ちょっと派手な歌にしたいっていうところからメタル的アレンジが用いられているというところだ。そしてまたピアノをバックに歌い上げる曲が多く、彼女が自分で弾いているものもあるのだが、大人の雰囲気だねぇ。

 ジャケットの雰囲気を裏切ることのない作品だけど往年のナイトウィッシュ的な曲を期待すると全然裏切られる作品なので注意、ってトコ。個人的にはこれでターヤの実力が別の世界にも知らしめることができたのかなって思うけどね。ここから大成していくかどうかは難しいだろうけど、こういう実力派なら認められるんだろうな。そうすると「昔ヘビメタ歌ってました~」なんてさらりと云えちゃうのかな(笑)。

Andrea Corr - Ten Feet High

 最近は情報のチェックがなかなかできなくなってきている。昔に比べれば情報の宝庫の中で生活しているようなものなんだけど、その分情報を拒否している面もあるし、それにインターネットにしても情報を探しに行かなければ入ってこないというものでもあって、結構世間から隔離されていると思う時がよくある(笑)。まぁ、毎晩飲みに行ってればネットも何もないしテレビは見ないし、新聞読んでる時間ないし、みたいな世捨て人状態ではあるが…。

テン・フィート・ハイ Shame On You (To Keep My Love From Me)


 そんなことで全然知らなかったんだけど個人的興味の高いコアーズと言うバンドのフロント姉ちゃんでもあるアンドレアが昨年7月頃にソロアルバム「テン・フィート・ハイ」を出していたんだなぁ。いや、全く知らなくて、ついこないだ知ったので早速チェック♪ コアーズの音ってのはケルト風味たっぷりのポップスで、ここぞと言うときにケルティックな旋律でノックアウトさせてくれるのだが、ソロ作品ってどんなんかな、と興味津々。

 最初からケルティックな雰囲気はもちろん裏切られてて、最新の音と技術を駆使した超良質でしつこくないポップス。ただし多種多様なサウンドが散りばめられているので、そうだねぁ、アイルランドのマドンナ、みたいなもんか? いや、まぁ、音的にそういう試みをしているってことでね。空気感はやっぱりケルトかなぁってのはあるんだろうけど、音的には全然ケルト風味なし。故にコアーズのサウンドとは全然違うので完全なソロ作品だね。歌詞にしてもかなり赤裸々に描いているみたいで、生々しい感じらしい。よくわからんけど。

 う~ん、コアーズの時は声に特徴あるなと思ったけど、こうして聴くとイマイチ面白味に欠けるのはなんでだろ?フロントのボーカリストなんだからもうちょっと面白いかと思ったけど、やはりバンドのサウンドっつうのがあったんだろうな。それでイマイチ慣れてないから聴く側としても物足りないのかも。でも、まぁ、悪い音じゃないから何回か聴いているウチに面白くなるかな。作品の作り的にはよく出来ているしね。

Queensryche - Take Cover

 最近はトリビュートと称してプロのミュージシャンによるカバーアルバムっつうのもひとつの作品として数えられることも多くなってきたようで、オジーによるカバーアルバム「アンダー・カヴァー」とか取り上げたことあるんだけど、増えてきてるよ、な?いや、それなりに面白いから良いんだけどさ。パティ・スミスの「トゥエルヴ」とかもあるし…。うん、そんなのでそれほど気にしているバンドっていうワケでもないけどテクニカル面や革新的な音を出してきたバンドという認識のあるクイーンズライクが、カバーアルバムを出したので、ちと聴いてみた。元々カバー曲が色々とやっていて、ライブではフロイドを丸ごとやっていたりするので別に今更って気はするんだけどね。

テイク・カヴァー


テイク・カヴァー
1. Welcome To The Machine (Pink Floyd)
2. Heaven On Their Minds (Jejus Christ Superstar)
3. Almost Cut My Hair (Crosby Stills Nash & Young)
4. For What It's Worth (Buffalo Springfield)
5. For The Love Of Money (O'Jays)
6. Innuendo (Queen)
7. Neon Knights (Black Sabbath)
8. Synchronicity II (The Police)
9. Red Rain (Peter Gabriel)
10. Odissea (Carlo Marrale & Cheope)
11. Bullet The Blue Sky (Live) (U2)

 やっぱ曲目とオリジナルアーティストを書いておいた方が良いだろうから(笑)。面白いんだけど全体的に云えるのは深みの無さ、かな…。いや、手厳しいかもしれないけど、多分楽器的に凝ってなくって自分達のバンド編成でできるカバーバージョンだからだと思う。凝ったオーヴァーダビングとかしてないみたいだし、アレンジも凄く練ったって感じじゃないからそのままバンドでカバーしてる印象のままなので。だから深みというか、染み出てくるものがないのが残念かな。

 ただし一曲づつ聴いていくとかなり面白い。最初のフロイドなんて結構な雰囲気出ているし、好きなんだなぁ~ってのがわかるもんね。バッファロー・スプリングフィールドのこれは色々な人がカバーしてるけど、結構忠実…とは云え、自分達らしい面は多少出していて聴き慣れている耳からすると「ん?」ってのはあるが(笑)。んで、期待して聴いたのがクィーンの「Innuendo」。いやぁ…、これが一番深みがなくってそういう聴き方からすると物足りないけど、凄くよくカバーしていて、ギター二本でここまでやれるんだなぁ~と。しかもスティーヴ・ハウが弾いていたスパニッシュギターの部分もナイスな弾き方で…。やっぱオエーケストレーション入れて欲しかったなぁ~。で、サバスの名曲「Neon Knights」はお手の物ってトコか。それと来日間近のポリスも結構そのままで、このバンドって何でも上手くできるんだ、っていうか、上手い。最後のU2のカバーはライブなだけあって、雰囲気バッチリ。このテンションでどれも出来ていれば凄いんだけどねぇ。

 マニア向けのアルバムってことになるんだろうけど、こないだ「オペレーション:マインドクライムII」をリリースして一区切り付けたってのはあるだろうから、こういう力の抜いたアルバムリリースなんだろうね。

Magic Mixture - This Is the Magic Mixture

 時代の産物!そうとしか言いようのないマイナーなグループ、マジック・ミクスチュアー。昔から有名だったハズもなく、サイケブームやら再発ブームやらで盛り上がっているウチに発見されて市場に出てきたことからマニアックなところでメジャーになったというのが真相か。音的に評価されまくっていると言うワケではないだろうからねぇ。

This Is the Magic Mixture


 1968年のもちろん唯一のアルバムリリース「This Is the Magic Mixture」♪ 初っ端から「うわぁ~、時代だ~」と思えるような音色で始まるのが苦笑いなんだけど、意外とサイケサイケっていうのではなくってしっかりとポップな要素を持ったロックしてます。どことなく音色面とか雰囲気的にはもちろんサイケなんだけど、基本的にアコギで作られたような印象で、シンプルに言えばB級メロウサウンド。

 それでもギターのセンスとかはなかなか真似の出来ないほどよいアシッド感だし、歌もソフトに割と個性的な声で迫ってくるので、悪くない。時代の産物でもあるファズギター中心なので個人的には聴いていて非常に心地良い。もちっとハジけたら結構かっこよいサウンドになっていただろうなぁと思うくらいで、テクニックとかはそんなに文句あるようなもんじゃないしさ。

 ジャケットも凄くヘンでしょ?サイケっつうか、そこにビートルズとかの初期をモチーフにしたような感じでさ。でも英国オリジナル盤はコーティングジャケットらしいので、結構気合いの入ったリリースだったんだろうか?今でもまだどんなバンドの来歴なのか実態が掴めていないというバンドだけど音は多分今の時代でも通じるんじゃないか?とまでは言わないけど、新鮮に響く音かもしれん。まぁ、マニアくらいしか手に入れないアルバムだとは思うけど…。

Fire - The Magic Shoemaker

 アルバムジャケットが実に秀逸な作品というものもたくさんあり、また中身もそれに合わせて素晴らしいというものは非常に好評を博すことが多く、30年以上経過した今に於いても概ね評価されるアルバムの方が多い。もっとも中身が素晴らしければ圧倒的に評価されるものだろうが…。まぁ、他人の評価の集まりが一般的な評価なので自分で判断すれば良いだけだとは思うのだが…。

The Magic Shoemaker Underground and Overhead...


 1970年リリースの渾身のコンセプトアルバム、のつもりでファイアと呼ばれるバンドが解き放った作品「The Magic Shoemaker」。ジャケット良いでしょ?どこか中世的なものを思わせるっつうか、そのままだけどさ(笑)。昔、レコード屋に行くとこれがたま~に飾ってあったりして、それがまた絶対に買えないくらいの値段が付いていて、正に高嶺の花ってアルバムでさ。ジャケット良いから中身はダメに違いない、って自分に言い聞かせて見るだけ見て帰っていった、みたいなことがあった(笑)。で、90年代になった頃にSee For MilesからCDが出てさ、速攻で買ったもん。中身聴いて、無理矢理納得してたかなぁ、その頃は。それをまた久々に引っ張り出してきたんだけど、これまた極上のポップスっていうのかな、英国らしい美しい~アコースティックな感じとカラフルな印象で、遅れてきたサージェントペパーズみたいな感じもあるかな(笑)。3曲目の「Magic Shoes」なんて「Ziggy Stardust」前夜のボウイと実にメロディが似てたりして、センスが同じだったのかボウイがパクったのか(笑)。いや、それはないだろうけど、そんな雰囲気もあって楽しめる一枚。

 メンバーはどうやら三人組で、そのうちの一人、というかリーダーがデイヴ・ランバートって人でこの後ストローブスに入って名を上げるんだけど、このアルバム「The Magic Shoemaker」は彼の渾身の作品でもあったんだよね。どうやら靴屋さんの物語を展開しているみたいで、自らそのナレーションをしているという凝りよう。そして多分物語に即した曲が展開されているので、もちろん喜怒哀楽みたいなのは表れている。間違ってたらすんませんなんだけど、物語の前説があって、魔法の靴みたいなのがあって、よくわかんないけどそれなりに話が展開されて靴やさんが幸せになる、みたいなもんじゃないかと(笑)。最後がもの凄く幸せそうな曲なんだもん。こういう夢見る展開って好きだなぁ。



Thunderclap Newman - Hollywood Dream

 美しきポップス、それもやはりヒネ度が入ってるポップスってのは好きだなぁ。カンタベリーなんてのはその象徴だったりするんだけど、それ以外にももちろん英国のロックの世界では色々存在している。ELOとかもその一端を担っているだろうし、もしかしたらビートルズだってそうかな。それも棚の中から発掘してしまったサンダークラップ・ニューマンを聴いてしまってから、また面白さにハマった(笑)。

Hollywood Dream The Who Sell Out

 1970年リリースの唯一のアルバム「Hollywood Dream」、かな?その筋ではザ・フーの「The Who Sell Out」の冒頭の曲「アルメニアの空」の楽曲提供者として有名なスピーディ・キーンが在籍したバンド。他にも実はジミー・マッカロウがいたりするんだろうけどこの人についてはポール・マッカートニー絡みのミュージシャンなのであまりよく知らない(笑)。メンツは以降の英国ロックにはそれなりの功績を残した三人と思ってもらっていいんだろうけど、このバンドの持つ不思議なセンスは何とも形容しがたいなぁ。

 初っ端のシングル「Something in the Air」は当時かなり売れたらしく、それ目当てに入手する人も多かったのだろうが、確かに非常に美しいポップスというかアシッドな雰囲気もあるし、メロディの綺麗さもあるし、それでいてシンプルで…。何よりもスピーディ・キーンの歌声の超ハイトーンっつうか高音域の歌が曲を更に不思議なモノに昇華しているかな。この人ドラマー兼ボーカルっていう役割で結構珍しい。そして曲作りのセンスもあったりするので余計に珍しい。ピート・タウンジェンドが重宝するくらいのセンスの持ち主なのでそりゃそうかと思うが、こういう人ってなかなか商売は上手くいかないもんなんだろうなぁ。以降瞬間的に失速してしまうのが残念。ギターの方はかなりセンス良いシーンをいくつも見せてくれているのでこの後重宝したのもわかる。全体的には音が凄く透き通ったポップな曲ばかりなんだけどどこかドヨ~ンとした感じがするという正に英国風な楽曲が多い。アコギだったりピアノだったりが良い感じで鳴っててねぇ、どの曲も美しい。ジャケット見ると果たして何歳くらいの人達なんだろ?って不思議感はあるけどさ(笑)。

 今ではボーナストラックがたくさん付いたものが手に入るのでなかなかお得ではある。そして改めて思うのは才能あっても大成しない人達ってのはいるんだなぁと。しかしYouTubeにこの映像あるんだ…凄い…。

Lone Star - Lone Star

 英国のハードロックは美しい。これは国民性の成せる業なのか、どんなバンドだって美学がしっかりと底辺に流れているので、英国は面白いのだ。そしてハードロックというものが市民権を得てきたのが60年代末期、それ以降実に多様なバンドがアルバムを出したりしてきたものだ。その中でもB級バンドとして活躍するモノもいくつかあって、それは今聴くともちろんB級だよなぁ~とわかる代物なのだが(笑)、当時はマジなわけで…。

Lone Star/Firing on All Six BBC Radio 1 Live in Concert

 1976年に「Lone Star」でアルバムデビューしたローン・スターというバンドをご存じだろうか?うん、知る人ぞ知るというバンドなんだろうなぁとは思うが…。ポール・チャップマンっていうギタリストが一番有名なんだけどさ。そうそうUFOでマイケル・シェンカーの後釜やったり、失踪した時には助っ人やったりしていた器用なギタリスト。ちなみにこの人、ゲイリー・ムーアが抜けたスキッド・ロウにも参加したりしていて、プロ御用達の助っ人ミュージシャンというありがたくない名誉を頂戴してしまうのだ。

 そんなポール・チャップマンが組んだ、と言えばかっこはつくんだけど実はそうではなくってボーカルのドリスコールともう一人のギタリスト、スミスが既にローン・スターと言うバンドを組んでいて、そこのギタリストに参加しないかと話があって加入したのがこのバンドなワケだ。まぁ、当たり障りも害もない人なんだろうなぁ…。

 で、このローン・スターというバンドの最初のアルバムなんだけど、プロデューサーもあのロイ・トーマス・ベイカーなワケで、時期的にもなかなか売れそうな良いタイミングでのバンドだったんだけどなぁ。音も結構ストレートなハードロックで綺麗なモンだし…、まぁ、その分あんまり毒気がないのでつまらないという言い方はあるんだろうけど、今でも通じる美しいサウンドだよ。どのパートも流暢な音ですんなりと耳に入ってくるハードロックっつうか…、ハードポップに近いかもなぁ(笑)。ちょっとバランス悪かった、というのかスマート過ぎたっつうのか…。そんなこともあってか次のセカンドアルバム「Firing on All Six」ではもうボーカルが変わっているらしい。聴いてないけど、多分音的には似たようなものなのかな。

 特筆すべき面はあまり持ち合わせていなかったバンドだけど、単なるB級バンドとしてはちょっと勿体ないかねぇ。でも多分リアルタイムの方々はバンド名だけは聞いたことあるっていうレベルだろうから完全なB級でもないのかな(笑)。今CDでは2in1のしか出てないのかな?まぁ、お得ではあるが…。

Nazareth - Razamanaz

 王道ロックがあるからにはその下を支えてきたB級ロックというものが存在していたはず。それは王道が最先端を引っ張るべきクリエイターならば、B級野郎達は今できることをひたすらやる、即ち現状維持、進行系と言うスタンスとでも言えば良いだろうか。クリエイターと言うよりも街のチームリーダーって感じかね(笑)。いや、何が言いたいかっていうとそういうチームリーダーさん達が一生懸命やってることからロックの安直さってのは面白くなっていて、誰でもできるロック、という図式が出来てきたんだと思う。故にそれはパンクの台頭という更にひとつのムーヴメントになったワケで…、いや、それこそロックだよ。

Razamanaz Hair of the Dog

 そんなことを夢にも考えていなかったけど、結果そういうバンドに祭り上げられてしまったというバンドは非常に多いだろう。今回挙げるナザレスもそんな一端を担うのかもしれない。いや、滅茶苦茶かっこよいぜ、このバンド。1971年英国のマニアには有名なペガサスレーベルからデビューしたバンドで、レーベルカラー通りに結構不思議な音、しかもアコースティック系の音だったりして決して後のハードロック的な音ではなかったのだが…。セカンドアルバムは1972年に、これもロイ・トーマス・ベイカーのプロデュースで制作したものの全く中途半端な音世界で大人の音を奏でていたものだ。しかし、そんな折りにディープ・パープルの前座でライブを行うことになり、ロジャー・グローヴァーの目に留まり、三枚目となった「Razamanaz」のプロデューサーとして名を連ねることとなる。しかも世紀のハードロックアルバムとして生まれ変わったナザレスの仕掛け人として、だ。

 そんな経緯があるアルバムだけど、コイツはとにかくかっちょよいぞ~!思い切りハードロックなギターサウンドにダミ声ハイトーンのボーカルで、単調なベース…いや、大まかなフレーズしか奏でないベースにこちらもまた大技でしか叩かないドラムスというリズム隊の大雑把さが良い味出しているのかな(笑)。曲はカバー曲も多くて、自分達なりにハードロックにアレンジしていて、それがまたかっちょよいんだ♪ そして思い切りフレーズ的にはロックンロールがベースになっているので、グルーヴの良さもさすがなモンで、実にかっこよいハードロック。重くもなく、軽くもなく、激しすぎず、ソフト過ぎず、音も詰め込み過ぎていないし、ホントに聴きやすいのだ。リフの良さとか曲の良さとかっていうよりもストレートでシンプルにハードロックやるとこうなる、って感じで今でも誰かがカバーしたら結構かっこよくなるハズ。

 英国ハードロックバンドの中ではなんだかんだと結構長寿のバンドでちょっと前まで活動していたと思うんだけど、今はどうなんだろ?アルバムもそんなに枚数多くないけど「Razamanaz」以降は同様にかっこよいのが続くので割とオススメ。ドラマティックなのとかもあるしね♪

Budgie - In For The Kill!

 熱血漢と言う言葉は実に古くさくて今じゃ嫌われるくらいの言葉になってるのかもしれないけど、そんなにクールにキメたって結局は熱い音楽ってのが一番好まれると思うんだよねぇ。そんな音が一番充実していたのが70年代なワケで、そういうバンドもたくさんいたからこそ黄金の70年代なワケだ。いや、そこに固執するつもりもないけれどやっぱり行き着くとその辺になるんだろうなぁと…。んなことで、結構暑いバンドあるぜ~ってことで本日はB級そのもののバッジー♪

In for the Kill! Never Turn Your Back on a Friend

 アルバム的には三枚目の「Never Turn Your Back on a Friend」四枚目の「In for the Kill!」あたりが一番メジャーな知名度を持ってるかな。まぁ、代表的な作品という意味でもそのヘンになるんだけどさ。とりあえず今回はベタな熱血漢がよく出ている1974年リリースの四枚目「In for the Kill!」で書いてみよう。残念ながら国内盤CDはアマゾン見ても全て廃盤のままアルバムジャケットすら出てこないっつう惨状。まぁこのヘンが中途半端なB級ではなくって徹底してB級なトコロなのかねぇ…(笑)。

 その四枚目「In for the Kill!」からはドラマーが変わっていて以前に比べるともちっと重くなった感じがするんだけど、とにかくこのバンドの持ち味って言ったらユーラーア・ヒープとはまた違った独特の重さが売りで、ホントにギターのリフにしてもベースにしてもとにかく地べた這いつくばるつような重さが良い。そこに実はかなり美しい旋律が乗ってくるっていうのも特徴的で、多分ボーカルの声が粘っこいのがB級的感覚になっちゃうのだろうか?英国ハードロックの重さの原点ここにありっていうかね、そんな感じです。

 何だろ?ハネないトコロがベタなんだろうな。でも曲によってはボンゴみたいなのがポコポコ入って たりするし、ブギ調の曲も多いのだが…、やっぱハネない(笑)。ベースが短音で後ろノリで重く攻めてくるのもあるかな。その割にギターのメロディ良いなぁ…、歌声は結構高め…でダミ声?あ、わかった、単純にバンドの演奏がそれほど上手くないってことです(笑)。だから妙に不安定でそのドタバタ感が売りだったんだ。しかしかっこよい音だなぁ…。

 ジャケットはロジャー・ディーンの作品で、中身と音が辛うじて一致しているというか、まだ救われているバンドで、最近のハード系が好きな人だったら多分イケると思う音です。メタリカもカバーしていたしね。

Rory Gallagher - Against The Grain

 熱血のギタリストとして知られていて、その実アルバム的にはどれが名盤?という感じに知られていない感じもするロリー・ギャラガーなんだけど、個人的にはやっぱりライブがオススメになっちゃって、確かにアルバム単位でしっかりと聴いてたことが少ない…。そう思ってここのところ最初期のアルバムからず~っと聴いていてね、ライブの熱さとはちょっと違うんだけど、やっぱりスタジオでもそんなに変わらずに白熱しているのはあるんだなぁと改めて感じまして…、いやぁ、お恥ずかしい限りです。

アゲインスト・ザ・グレイン(紙ジャケット仕様) Against the Grain

 一般的名盤ってのは「Tattoo」とかその後のライブ盤「Irish Tour」なんだろうなぁと。確かに凄くかっこよくって良いのでまた今度書くとして、その後の1975年リリースの「アゲインスト・ザ・グレイン」っつうアルバムがかなり良い。相変わらずの一発勝負って感じの曲が多くてギターリフなんかも思い切り単調だったりするんだけど、どっからどう切ってもロックなんだよ。当たり前だが。そのロックさがスカッとしていて気持ち良い。リフ一発で攻め立ててくる曲からちとジャジーに哀しげな曲、もちろんアイルランド的すぎないのでこれがまた良い味出すんだけどね。そしてスライドを多様した思い切りブギなヤツ…、目の前で見てたらノリまくること確実な曲だね(笑)。

 ロリー・ギャラガーって独特の人だよなぁ、とつくづく思うんだけどさぁ。これくらいのロックンロールとブルースを弾く人って多分他にもいくらでもいるし、みんな結構熱血で弾いていたり歌っていたりするわけだしさ。歌が上手い、っていうのでもないし、曲が凄く良いってワケでもない。果たして何が彼をここまでカリスマにしているのか、って考えると結構不思議。性格的にも気さくで優しげな人って言うし、来てるのはチェックのネルシャツだし…、ギターはハゲハゲで好きだなぁ~って感じなんだけどさ(笑)。そんな、多分凄く普通の人で、とにかくギターが好きでブルースが好きってだけなんだよね。そういうのって多分ロックミュージシャンって多いんだけど、それでもここまでカリスマになっちゃうのってやっぱり白熱してるからかなぁ。単純に成り切れるっていうのか、そういう熱さが良いんだろうな。ライブだと良い、っていうのはそういうのが生々しく伝わってくるからだと思う。スタジオ盤では出せない味、だね。でもこの「アゲインスト・ザ・グレイン」というアルバムはかなり生々しかった。だからいいなぁ~と。多分大音量で聴けばどのアルバムも響くのかもしれないな。

 ジャケットってさ、ハゲハゲのギターのヤツの印象が強いんだけど今のCDは違うんだね。オリジナルはそうなのかな?それとも未発表ジャケとかアメリカ盤とかなのかな。ボーナストラックも付いて紙ジャケでも出てるし、うん、まだまだロリーは自分的に追求できる人なのでおいおい楽しみにしているんだ♪

 | HOME | 

プロフィール

フレ

Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


ロック好きの…別館リンク


ブログ検索


最新記事


カテゴリー


最新コメント


最近のトラックバック


カレンダー

01 | 2008/02 | 03
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 -

過去ログ+

2017年 06月 【27件】
2017年 05月 【31件】
2017年 04月 【30件】
2017年 03月 【31件】
2017年 02月 【28件】
2017年 01月 【32件】
2016年 12月 【32件】
2016年 11月 【30件】
2016年 10月 【31件】
2016年 09月 【30件】
2016年 08月 【31件】
2016年 07月 【31件】
2016年 06月 【30件】
2016年 05月 【31件】
2016年 04月 【30件】
2016年 03月 【31件】
2016年 02月 【29件】
2016年 01月 【32件】
2015年 12月 【32件】
2015年 11月 【30件】
2015年 10月 【31件】
2015年 09月 【30件】
2015年 08月 【31件】
2015年 07月 【31件】
2015年 06月 【30件】
2015年 05月 【31件】
2015年 04月 【30件】
2015年 03月 【31件】
2015年 02月 【28件】
2015年 01月 【32件】
2014年 12月 【31件】
2014年 11月 【30件】
2014年 10月 【31件】
2014年 09月 【30件】
2014年 08月 【31件】
2014年 07月 【31件】
2014年 06月 【30件】
2014年 05月 【31件】
2014年 04月 【30件】
2014年 03月 【31件】
2014年 02月 【28件】
2014年 01月 【32件】
2013年 12月 【32件】
2013年 11月 【30件】
2013年 10月 【32件】
2013年 09月 【30件】
2013年 08月 【31件】
2013年 07月 【31件】
2013年 06月 【30件】
2013年 05月 【31件】
2013年 04月 【30件】
2013年 03月 【31件】
2013年 02月 【28件】
2013年 01月 【32件】
2012年 12月 【32件】
2012年 11月 【30件】
2012年 10月 【31件】
2012年 09月 【30件】
2012年 08月 【31件】
2012年 07月 【31件】
2012年 06月 【30件】
2012年 05月 【31件】
2012年 04月 【30件】
2012年 03月 【31件】
2012年 02月 【29件】
2012年 01月 【32件】
2011年 12月 【31件】
2011年 11月 【30件】
2011年 10月 【31件】
2011年 09月 【30件】
2011年 08月 【31件】
2011年 07月 【31件】
2011年 06月 【30件】
2011年 05月 【31件】
2011年 04月 【30件】
2011年 03月 【31件】
2011年 02月 【28件】
2011年 01月 【32件】
2010年 12月 【32件】
2010年 11月 【30件】
2010年 10月 【31件】
2010年 09月 【30件】
2010年 08月 【31件】
2010年 07月 【31件】
2010年 06月 【30件】
2010年 05月 【31件】
2010年 04月 【30件】
2010年 03月 【31件】
2010年 02月 【28件】
2010年 01月 【32件】
2009年 12月 【32件】
2009年 11月 【30件】
2009年 10月 【31件】
2009年 09月 【30件】
2009年 08月 【31件】
2009年 07月 【31件】
2009年 06月 【30件】
2009年 05月 【31件】
2009年 04月 【30件】
2009年 03月 【31件】
2009年 02月 【28件】
2009年 01月 【32件】
2008年 12月 【32件】
2008年 11月 【30件】
2008年 10月 【31件】
2008年 09月 【29件】
2008年 08月 【30件】
2008年 07月 【30件】
2008年 06月 【30件】
2008年 05月 【31件】
2008年 04月 【30件】
2008年 03月 【31件】
2008年 02月 【29件】
2008年 01月 【31件】
2007年 12月 【29件】
2007年 11月 【30件】
2007年 10月 【29件】
2007年 09月 【28件】
2007年 08月 【31件】
2007年 07月 【30件】
2007年 06月 【29件】
2007年 05月 【30件】
2007年 04月 【30件】
2007年 03月 【26件】
2007年 02月 【27件】
2007年 01月 【20件】
2006年 12月 【31件】
2006年 11月 【30件】
2006年 10月 【31件】
2006年 09月 【30件】
2006年 08月 【31件】
2006年 07月 【31件】
2006年 06月 【30件】
2006年 05月 【31件】
2006年 04月 【30件】
2006年 03月 【31件】
2006年 02月 【28件】
2006年 01月 【31件】
2005年 12月 【31件】
2005年 11月 【30件】
2005年 10月 【20件】


リンク


RSSフィード


全記事表示リンク

全ての記事を表示する


QRコード

QR

Click! Click!


楽天市場
HMVジャパン

Amazon