No Doubt - Tragic Kingdom

トラジック・キングダム リターン・オブ・サターン
No Doubt - Tragic Kingdom Tragic Kingdom

 レゲエ・スカの流れをロックに持ち込むと言った手法はもちろんポリスやクラッシュによって既に実践済みで、しかもかなり上手い融合傑作でもあったことで逆に同じような手法論では個性が出せずに単なるモノマネで終わってしまう可能性もあったものだ。しかし90年代半ば、アメリカのカリフォルニアからとんでもなく脳天気にロックとレゲエ・スカを合体させたバンドが登場。そして今ではセレブの代表としても顔が売れているグウェン・ステファニー率いるノー・ダウトだ。

 1995年リリースのセカンドアルバム、そして大ブレイクしたアルバム「トラジック・キングダム」。そっか、もう12年も前のアルバムなのか…。ついこないだじゃねぇかと思っていたのだが、そりゃぁグウェン姉さん結婚して子供作ってセレブしてるわな…。このバンド、新しく見えて実は結構キャリアが長くて苦労人だったりする。あの栄光の80年代をリアルで楽しんできた世代で、ギターのヤツだってバリバリにヘヴィメタギタリストだったりするし、バンド全員が80年代大好きだし…と。何てったって高校生の頃から一緒にやってる仲間らしいからねぇ。凄いわ。それでデビュー出来たのが1993年頃っつうから、まぁ大変だよね。よくそこまで持ったっつうかさ。しかも音楽的には完全に独自性を出しているっつうのもまた見事。

 その個性が思い切りハジけたのがセカンドアルバムの「トラジック・キングダム」なんだけど、最初からもう強烈なビートとレゲエ・スカを混ぜたようなビートで更にそこにはグウェン嬢の鼻にかかる可愛らしい歌声が被さってきてノーダウトサウンドの出来上がり♪ とにかくこのアルバムは名曲揃いで、どれもこれも滅茶苦茶ノレる曲ばかりでとにかく楽しめ!って感じ。もちろん唯一のバラード「Don't Speak」も素晴らしいんだけど…、いやぁ、最初はこの曲のPV見てからだからさ。マドンナがバンド組んだらこんな感じだよね、って思って。後で聞いたら結構紆余曲折あった頃のアルバムなんだね、これ。男女の恋愛もあり、兄弟とバンドの狭間もあり、苦労してるなぁ。

 しかし…やっぱ良い、これ。このアルバムに限らずこの後の三枚目「リターン・オブ・サターン」も今のところ最新アルバムとなる「Rock Steady」もガラリとサウンド変わるけど実に素晴らしい。なんだかんだとDVDも含めて全部制覇してしまっているバンド。英国の湿っぽさとは無縁な脳天気なカリフォルニアバンド、心地良いよ~。

The Police - Reggatta De Blanc

白いレガッタ アウトランドス・ダムール
The Police - Regatta de Blanc Regatta de Blanc

 パンクムーヴメントに乗って本当は実力のあるバンドなのに、それらしい顔してサラリと売れてしまった、とまでは言わないが頭を使った戦略で見事に世界のトップバンドになってしまったザ・ポリス。今は再結成ツアーを行って世界中を興奮の渦に陥れているという、そしてそれがまた生々しい皆が皆満足するようなライブだと言うから楽しみなもの。日本公演も噂されているけど決まったのかな?

 そんなポリスが1979年にリリースしたセカンドアルバム「白いレガッタ」。ファースト「アウトランドス・ダムール」はわざと粗っぽい録音と勢いを前面に出したことでパンクバンド的な売り方をしていったが、このセカンドアルバム「白いレガッタ」では本来のポリスの持つ味=すなわちスティングの才能とバンドの才能の融合がきちんと測られたバランスで出来上がったアルバムで、細かい部分を聴いているとよくわかるようにギターにしてみても一曲の間でどれだけ音が変わっていくことか。一聴するとシンプルに音をあまり重ねていないように聞こえるんだけど、その実エフェクトにより音をどんどん変えていくという細やかさはさすが。だからこそ聴くモノを飽きさせない音になっているのだ。それはベースにしてもドラムにしても云えることで、スネアドラムの音色ですらそうなんだからよく出来ている。

 それぞれの曲の持ち味となるとこれまた不思議なことに取り立てて名曲と言うわけじゃないんだけど、ポリスらしい曲が並んでいて、ライブでプレイされる曲はそれほど多くない…っつうか「Message in a Bottle」くらいじゃないか?まぁ、以降のアルバムに良い曲がいくつもあるからなのだが、一概にレゲエとの融合とも言えない独自のサウンドはひとつのジャンルを確立している。う~ん、スチュワート・コープランドのドラムって凄く面白いよなぁ、このアルバムに限らずだけど。まぁ、三人とも個性的なので誰かってもんでもないが。

Big Audio Dynamite - Megatop Phoenix

Megatop Phoenix This Is Big Audio Dynamite
 ゴチャゴチャな音として楽しめるモノってそりゃいくつかあるんだろうけど、そもそもパンクな流れでここまで来ているのでふと思い出したバンドがあった。クラッシュをクビになった後ミック・ジョーンズがドン・レッツと組んだワールドワイドな音を組み入れたダンサンブルなバンド、B.A.D。後期クラッシュの妙~なダンサンブルな音をそのまま拡大解釈していったバンドという位置付けなんだけど、正直言ってなかなか着いていけなかったなぁ…。

 クラッシュ解散後に出したB.A.Dのファーストアルバム「This Is Big Audio Dynamite」こそがその音楽性をギュッと詰め込まれたものではあるんだけど、個人的にはこちらの第一期B.A.Dの最後のアルバム「Megatop Phoenix」の方が好きだ。それは多分ミック・ジョーンズが突如の病気に倒れて起死回生を懸けて復活して一気に創り上げたアルバムだからだろう。そういう悲愴感というのか必死感というのがやっぱりもの凄く魂の籠もったサウンドになるからだと思う。いや、音楽的にはダンサンブルでカラフルな、そして相変わらずカラッとしたごちゃ混ぜサウンドではあるので決して暗さも悲愴感も漂っていない、いつも通りのB.A.Dのサウンドに近いけど、でも一音一音に気合いが入ってるぜよ、これ。

 しかし1989年リリースの作品にしてはやっぱり最先端だったんだな、この後に流行することになるドラムンベースなサウンドも既に作られているし、一方では往年のロックの先人達のリフを拝借して、なんてのもあって敏感なセンスを持ってないと制作できない作品だよ。やっぱりThe Who好きねぇ~て感じ(笑)。好みかどうかは別として政策能力は凄い。売れる売れないも気にしてないからそういう意味では面白いんだけどね。

 この頃元相方のジョー・ストラマーは初のソロアルバム「Earthquake Weather」を制作していて、意外なことに結構B.A.Dに近い音が出てきていた。このすぐ後くらいに今度はポール・シムノンが仲間内で作ったハバナAMというバンドの音は一番昔のクラッシュに近いモノだった。トッパー・ヒードンのソロアルバムはモロに民族だったし…。

 昔はこのバンドのアルバム、全然聴けなくて苦痛だった。ロックじゃねぇよ、こんなもん、って感じでね。音楽という楽しみ方じゃなくてロックという楽しみ方にこだわってたからかな。ゆっくりと色々なモノを聴くようになってからB.A.Dのやってたことってのがわかってくるようになってきたんだよね。そういう成長もクラッシュがあったからかな、なんて思う。う~ん、やっぱりひとつのことにこだわっていてはいけないのだ、って。

Carbon / Silicon - Carbon / Silicon

Last Post News

 今、ミック・ジョーンズはトニー・ジェイムズと共にCarbon / Siliconというバンドを結成してWeb上とライブでのみ活動しているようだ。トニー・ジェイムズという人、もちろん知っている人も多いだろうけどジグジグスパトニックの人ね♪ もっともその前はジェネレーションXに在籍していた人で、その前はロンドンSSというバンドでミック・ジョーンズと一緒にやってたことがある人なので古き友人とまた一緒にやってるというところだ。ある種羨ましい関係だよな。そうやって気楽に友達と好きなことをやっていけるってのはさ。

 アルバム云々っていう程聴いてはいないのでまずはこちらのオフィシャルサイト眺めて下さい。MP3でダウンロードできる曲もいくつかあるので、その辺で今の彼等の状況を楽しめればそれで良いのかなぁと。多分この二人が今一緒に活動しているってこと自体を知らない人の方が多いだろうし…。音的にはね、新鮮と言えば新鮮な音だけどやっぱり初心に戻ってっていうのかシンプルな曲が多いような気がするな。トニー・ジェイムズだって基本的にロックンローラーだしさ。

 何よりも頼もしいのはね、二人してレスポールJr.ダブルカッタウェイを持っているってこと。そんな何の音色もかっこもつかないギターで二人とも音を掻き鳴らしたってしょうがないだろ、とも思うんだけどそういうの超越しちゃってるんだもん。シンプルにロックを奏でる、そんな感じ。

 YouTubeも凄いなぁ、しっかりとそんな二人の活動のライブビデオまでもアップされているんだから。そこで見ることでバンドの状況がよくわかるかな、と。悪くない。商業ベースでのロックとは全然違うけど今の時代、こうしてWebとライブだけで活動できるってもんだ。どこまで食えるかってのは別だろうけどそういうミュージシャンも増えてくるんじゃないかな。気に入ればオフィシャルサイトから直接買う、みたいな感じね。ただ難しいこといっぱい出てきそうだけど…。ま、時代が答えを出すでしょ。

Sigue Sigue Sputnik - Love Missile F1-11

Flaunt It Dress for Excess
Sigue Sigue Sputnik - 21st Century Boys: The Best of Sigue Sigue Sputnik The Best of Sigue Sigue Sputnik

 ジェネレーションXというバンドは実は後にとんでもないバンドを生み出すことになる。ま、ひとつはビリー・アイドルのソロ活動で話題になるギタリスト、スティーヴ・スティーヴンスの発掘によるものが大きいんだけど、それよりも何よりも当時日本語も多様されていたことで話題にもなり、そしてその奇抜なファッションとサウンドで一世を風靡したと言っても過言ではないジグジグスパトニックだ。

 これ、今聴いてももの凄く新鮮斬新なサウンドでさ、テクノ風のサウンドでもあるけど思い切りパンクスだし、ファッションはとんでもなく派手なロンドン風な衣装だし、本人達も言っていたようにスペイシーな空間を醸し出していたバンドでもあるし、とにかく全てが桁外れというか常識外れというか全ての根底をぶっ壊しているもの凄いインパクトを与えたバンド。

 アルバムっつうかシングルでのヒットの方が印象的なんだけどさ。「Love Missile F1-11」なんてホントに衝撃的で、そこそこ売れたもんだから余計に知識的に入ってきてしまって…、それを今聴くとまだまだ新鮮でさ、何なんだろな、これは。マーク・ボランのパクリタイトルでもある「21th Century Boy」にしても同じようなインパクトがあって…。未来都市を象徴するというので日本の首都圏の映像が使われているのは彼等の戦略か?映画「ブレードランナー」の影響たっぷりというのは疑いもない事実だろうとは思うけどさ。

 こんなのが出てきて売れちゃうんだからロンドンっつうのは凄い。たまにこういうのって出てくるんだけどさ、それがパンク畑の人間だったりすると余計にそう思う。まぁ、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドなんかもそうだけど、そういう時代だったのかねぇ。

 懐かしいのでビデオ二つ置いておこう~。



Generation X - Generation X

Generation X Valley of the Dolls
Generation X - Live At Sheffield Live At Sheffield

 立ち振る舞いやインパクト、そして攻撃的な姿勢などパンクスと見られがちな傾向というものはいくつかの特徴があるのだが、後にスターとなるビリー・アイドルが最初にシーンに登場したのはそんなパンク風バンドのジェネレーションXだったことは最早ほとんど知られていないんじゃないだろうか?まぁ、別に知らなくても害はないので良いんだけどさ(笑)。

 1978年にアルバム「Generation X」でデビュー。もう英国ではパンクなんてのは既に下火で誰も見向きしなくなりかけていた頃なのでそれはそのままこのバンドの人気にも反映されていた。だからどこかマニアックなバンドという印象があって、決してメジャーなパンクバンドの部類には入ってこないのだ。そもそも音を聴いてみるとわかるんだけど、これがまた実にキャッチーでマイルドな、そして見事にThe Whoをモチーフにしたサウンドばかりが詰め込まれていて、これでパンクはないだろ?っていうくらいの代物だ。いや、全然かっこいいし悪くないんだよ、これ。逆に凄く新鮮でポップで、しかもこの格好でこれをやるのか、というくらいにギャップがあって面白い。難を言うのであればあまりにも一辺倒な楽曲しかできなかったバンドというくらいか。いや、大きな問題ではあるが。

 ファーストアルバム「Generation X」では既に有名曲「Kiss Me Deadly」が収録されているので聴いてみるとわかるんだけど、これが最高傑作、かな。「Ready Steady Go」とかも可愛くて好きだけどね。いや、それを言うと全部そんな感じで面白いんだが…。とんがってないんだもん。まぁ、でもかっこよいよなぁと。セカンドの「Valley of the Dolls」ではかなり失速した感もあってやっぱりファーストに軍配が上がるんだけど、バックのメンバーの問題なのかな。トニージェイムズとビリー・アイドルだけで持ってたバンドだからなぁ。バンドは三枚のアルバムをリリース後解体、ビリー・アイドルはソロ活動で大成功を手にし、トニー・ジェイムズはジグジグスパトニックとかかなぁ、今はミック・ジョーンズとやってるみたいだけど。

 英国パンクもあまり深みまで落ちる前にシーンが下火になっていったのでB級バンドが出てくるまでもなかった。そもそもヘタクソの集まりだったんだからB級っていったら聴けたもんじゃなかっただろうなぁ(笑)。ま、それでも色々いたけどさ。その中でこのジェネレーションXっつうのはパンクの美味しいところをきっちりと知っていたバンドかもしれない。センスは良いね。

 しかし昔はこのバンド全然手に入らなくって探すの大変だったなぁ。名前を知った時はちょうど全てが廃盤でさ、どれもこれもクソ高くて、たかがパンクバンドに高い金出して買えるか、と思ってたから余計に見つからなかった。ようやく見つけたのがセカンド「Valley of the Dolls」だったなぁ…。懐かしい思い出。

The Damned - Machine Gun Etiquette

Machine Gun Etiquette Music for Pleasure

 パンクバンドは短命なモノ、それはセックス・ピストルズだけの話ではなくってザ・ダムドにも云えた話だったことはそれほど有名なことではないのかな。パンクバンド最初のシングルをリリースしたザ・ダムドではあるが永遠のパンク名盤として挙げられるであろうファーストアルバム「Damned Damned Damned」をリリースした後、全く売れなかったセカンドアルバム「Music for Pleasure」をリリース、その即座に失速していって一旦解散している。とは言ってもまたメンバーが再度合流することで早速ながら1979年早々に再結成を果たしている。そこでインディーズに居を移してリリースされたのが三枚目の「Machine Gun Etiquette」だ。

 もともとビート感については他のバンドよりも圧倒的に強烈で、もっともパンクらしいビートを奏でていたバンドなだけあって、このアルバムの最初の曲「Love Song」でも相変わらず強烈なビートを弾き出していてそれだけでファン的には満足できるんだけど、驚くことにこのアルバムから既に音楽的に相当進歩していてっていうのか、もともとそういう方向性があったと言うのか「Plan 9 Channel 7」のような疾走感の中にもきちんとしたメロディが流れていて、単なるビート一辺倒ではなく、そしてどこか荘厳とした雰囲気をも持ったサウンドはダムドの特徴でもある。最後の「Smash It Up」についても同じ事は言えて、その流れがあるからこそ名盤「The Black Album」へと繋がるのだ。

 そんな狭間に位置した三枚目の作品「Machine Gun Etiquette」だがこれがまた聴いているとなかなかよろしい。アルバムのジャケットは国によっていくつか種類があるみたいだけど、まぁ、センスを語るほどのものじゃないな(笑)。今じゃボーナストラックがたくさんついたCDがリリースされているからそっちを入手するのがお得だろう。

 80年代を迎えようとしていた多くのパンクバンドがそれなりに変化していった中、割とスムーズに変化を遂げたのがザ・ダムドかもしれない。独特のファッションについても個性を出していたし、それは非常に印象深いモノだったし、ライブの映像を見ていたりすると存在感バッチリだしね。うん、結構好きかな。


The Jam - Setting Sons

Setting Sons All Mod Cons
The Jam - Setting Sons Setting Sons

 英国パンクの波に乗って出てきたバンドの中にザ・ジャムというのがある。まぁ、別に説明せんでもいいんだろうが…。The Whoの流れでThe Jamなワケで、パンクとはそれほど意識することもなく出てきていたのか、たまたまポリシー的に同じだったから時代的に受けたのか、いずれにしてもシーンに出てきて成長して行くに従って音楽的幅の広がりを見せてくれたバンドでもあった。それは単にポール・ウェラーの趣味によるトコロが大きいのだが。

 さて1979年にパンクの大物達があれこれと問題作をリリースする中、ある種早々に成熟仕切ってしまったザ・ジャムというバンドの円熟期のアルバムとなる「Setting Sons」。ファンの間でもこのアルバムかその前の「All Mod Cons」かが名盤と言われていることが多いようだ。自分的にはファースト「In the City」なんだけど、まぁ、それは置いといて(笑)。

 確かに成熟しているというかゆとりすら感じさせる程のアルバムの出来映えで初っ端からThe Jam的ビートとコーラスによって聴くモノを惹き付けてくれるアルバム。でも、今になって聴くとちょっと若いかなぁという気がする。もちろんこのアルバムが作られた時ポール・ウェラー21歳くらいっつうからしょうがないけど、深みがちと足りない。うん、今改めて聴くと、だけど。小手先の部分では凄く凝っていることもしていたりトータルアルバム的に聴かせたりしてくれるんだけど、ちょっと子供だまし的な面もある…。何だろ?多分自分が年を重ねてしまったせい。作風的には悪くない。英国の王道の先輩諸氏のアルバム従ってThe Jamのビートもきっちりと出しながらの作品だから。

 でも、なんだかんだ言っても凄く英国らしいバンドだよね。このアルバムも裏ジャケなんて凄く英国的だしさ、音も軽快な英国ビートで…うん、思い入れがあんまりないだけにじっくり聴かなくなった作品かもしれない。好きな人は好きだろうなぁと思う。最後の最後に「Heatwave」のカバーが入っていて、これが妙に浮いている。なんだかんだとこのアルバム全ての曲がこのカバー曲に勝ててないのかな。ま、でも「Smithers-Jones」のストリングスアレンジによるロックは好きだけどね。

 同時代のバンドはクラッシュが「London Calling」、ストラングラーズが「The Raven」、ダムドが「The Black Album」だからなぁ…。


Public Image Ltd - The Flower of Romance

The Flowers of Romance Second Edition

 セックス・ピストルズの幻想は後に続く世代に任せるとして自身はさっさと次なる野望と実験に向けて動き始めた。そもそもシド・ヴィシャスが参加した時点でセックス・ピストルズは単なる幻想と化したことを何よりも理解していたのはジョニー・ロットン=ジョン・ライドンだったのかもしれない。いや、多分そうだろうな。だからこそさっさとセックス・ピストルズを崩壊させて、しかもその年の内に新たなる野望を抱いた、そしてまた別の破壊的なバンドでもあるP.I.Lを結成する。ここで顔を出すキース・レヴィンだが、元々クラッシュのメンバーでもあり伝説のロンドンSSのメンバーでもあった。

 そんなP.I.Lの問題作、というか最高傑作、というか何これ?っていう作品が1981年にリリースされた「The Flowers of Romance」という作品。ノレないビートを中心に創り上げられたとしか思えない程ノレないサウンド(笑)。ジョン・ライドンのお経のような歌声から始められるこのアルバムは最初から土着民族的な音の嵐で、リズムにその傾向が顕著。しかし、しかし、だ、そこにもの凄く新しいエッセンスが投入されていることで最先端のロックへと進化させているのが凄い。多分それはジョン・ライドンのお経のようなメロディではあるんだけどただ単にお経を唱えているワケでもなく、そこはさすがに元祖ロンドンパンクス、滅茶苦茶熱い魂が込められているのだ…。

 それにしてもよくもまぁこんな音がアルバムとして、しかも1981年という時期にリリースされたものだ。とても売れるとは思えない作品だが、それもこれもジョン・ライドンという名前に委ねられるトコロが大きかったに違いない。作風的には多分トーキング・ヘッズとか一緒にされやすいのかなぁ…。まぁ、This Heatとかもあるけどさ、そういう印象で、とても一介のパンクス上がりの人間が作った作品とは思えないほど洗練された新鮮なサウンドだ。これだから英国の奥深さは面白い。

 ジャケットはかなり秀逸なもので、昔から気にはなっていたアルバムだけど、どんな評を見てもあまりロック心を刺激するような書き方ではなくって、アフロリズムに云々とか宗教的メロディ云々とかそんなんだったから手を出すのは遅かったな。ちょっともったいないことしたかなぁとは思うけど、まぁ、聴けただけ良し。コレ、多分若い頃に聴いたら好きになれないアルバムだと思うもん。こういうのに耳が行くセンスってなかなか難しいと思うしさ。ポップグループとかで慣れてれば良いんだろうけど、じゃなきゃ結構キツイんじゃない?今はもちろん自分も全然平気で聴けて楽しめるけどさ。

The Stranglers - The Raven

レイヴン(紙ジャケット仕様) メニンブラック(紙ジャケット仕様)
The Stranglers - The Raven The Raven

 ロンドンパンクなんてのは一瞬のお祭りに近かったものだと、後になって歴史が証明していることは事実であるがそれでもまだそこに夢を見るということも重要で、だからこそまだまだパンクのリスナーでもあるんだよね。まぁ、プレイしている本人達からしたらそのままやり続けるワケにもいかなかった状況もあって、変化していくことを余儀なくされたものだ。故にクラッシュは新たな音楽性を採り入れてパンクは音楽性ではない、アティチュードだ、と言い切った。ダムドはどんどんとニューウェイヴの旗手となってルックスから何から全て変化することで乗り切っていった。ジャムはそもそもパンクというかモッズだったワケで、その後の活躍は十分に世に知れ渡っている。ピストルズはP.I.Lと名を変えて斬新なニューウェイヴサウンドを打ち出した。ここでも革命的なサウンドだったことでP.I.Lは重要なバンドとして語られることとなる。

 そして唯一無二の存在とステータスを維持し続けたのがストラングラーズ。もちろん変化していくし、その変化たるや他のバンドとは比較にならないくらいの変化だったりするんだけど、そのスタイルが妙に骨っぽい。アルバム「レイヴン」をきっかけに一気に内省的になった、と言われるが、リリース当時の1979年でこそ理解されにくいもので、そこから十年以上も理解されにくいままだったが、時を経てくるとこのアルバムの深みがだんだんわかってくるものだ。今ではストラングラーズの代表アルバムには必ず入るという地位まで確立してしまった。

 音的にどうか?別にパンクじゃないし、ヘタしたらロックとも云えないのかもしれない。ただカラフルに多様な音色を散りばめて淡々と、確かに内に向けて呟かれている音が中心。ただ、その音の一音一音が繊細で意思を持った音色に聞こえてくるくらいシュール。このアルバムは誰かに聴かせるとか誰かと聴くとかには不向きな、一人で闇の中でじっくりと向き合って聴くサウンド。最初は取っ付きにくい。それは間違いないね。でも聴いているとどれもこれもが名曲に思えてくるから不思議。そしてどこか大陸的な香りが漂っていて気分が大きくなってくる。決して明るい気分ではないけど(笑)。不思議だよな、それでもどこか夢見れるというかさ、いいんだよなこれで、みたいな気分になるんだもん。

 過去にはネズミを仲間に加えていたストラングラーズが新たにカラスを仲間に引き込んだ傑作、ジャケットも大胆なものだけど、音も斬新。激しさを求めて聴くなかれ、自己鍛錬との戦いになるから(笑)。どっちかっつうとプログレファン向きのバンドだよな…。

Dead Boys - Young Loud And Snotty

デッド・ボーイズ登場!!~ヤング・ラウド・アンド・スナッティ ウィ・ハヴ・カム・フォー・ユア・チルドレン

 芸術的、知性的側面の強いと言われる初期ニューヨークパンクからは発展した、今度はロンドンパンクに影響を受けて誕生してきたUSパンクの波というものもある。もっともその大半はシンプルな音から更にカオスな世界はコアな世界に進むこととなりシンプルなロンドンパンクの勢いをそのまま音として影響されているバンドというモノは少ない。まぁ、その当たりに進むとあんまり興味がなくなってしまうからねぇ。ハードコアパンクってほとんど聴かないし。面白いのはあるの知ってるけどもう飽きるよなぁ。

 さてさて、そんなことではあるが中でもスティーヴ・ベイダーズ率いるデッドボーイズの音は本人のセンスもあり、相当に洗練された初期パンクサウンド、ともすればニューヨークドールズに追随するかのようなサウンドを持って世の中に出てきた。1977年デビューではあるがその実それこそCBGBでは鍛えられまくっていた下積み時代が長かったようだ。ちょこっと聴くとアメリカ的っていうのをあまり感じることなく軽快で一筋なロックンロールを激しい勢いでプレイする初期ロンドンパンクに近い音で、なかなか良いのだ。

 このスティヴ・ベイダーズってのが曲者で、この跡にはパンクスの大御所連中と一緒に組む「Loads of New Church」ってバンドがあるんだが、そこではポップセンス満開で実はかなり才能豊かな人だったという。それこそハノイ・ロックスのマイケル・モンローはこのバンドの大ファンで、自身のソロ作品などによくカバー曲を入れていたしね。なかなかマニアックなセンスした人です(笑)。今や故人ではあるのが残念だが、結構あちこちで作品を聴くことができるのでマニアックに楽しみたい人はお薦めだね。

 デッドボーイズ自体はアルバム二枚だけしかリリースされずに解散したけど、最初のアルバムである「ヤング・ラウド・アンド・スナッティ」はシンプルにお薦め。考えることも悩むこともなくスカッとノレる名盤ではあるな。「ニューヨークのセックス・ピストルズ」と呼ばれていたくらいシンプルな音。

Lou Reed - Transformer

トランスフォーマー(紙ジャケット仕様) ブルー・マスク(紙ジャケット仕様)

 いつの時代も時代を創り上げたパイオニア達はさっさと違うことを予見し、ブームになる頃には全く異なった音楽や活動をしていることが多い。そしてフォロワー達はまたその世界をもつい津井出来るかどうかによってホンモノと偽物が分かれてくる、それかオンリーワンの世界をきちんと築き上げていくかのいずれかだろう。ニューヨークパンクにとってどう見たって発端はヴェルヴェット・アンダーグラウンドなワケであって、その核とも云えるルー・リードその人が元祖でもあろう。

 しかしニューヨークパンクスというものが生まれ始めの頃、御大ルー・リードはなにをしていたか…、もちろんアーティスティックな活動をしていたことに変わりはないが決して激しいパンクなことをしていたわけではない。もっと音楽的な芸術的な作品をリリースしていたものだ。それこそがパイオニアとフォロワーのギャップなのだろう。

 ルー・リードのその傾向はもちろんヴェルヴェット・アンダーグラウンド時代からあったものだろうが、この人の天才的な音楽的才能にしっかりと触れられるアルバムとして「トランスフォーマー」があると思う。1972年にリリースされた作品でプロデューサーにはデヴィッド・ボウイを従え、そしてルー・リード自身もロンドンに住んでいた時期なので当然ながら英国よりの音をしている。しかし、ここで面白いのはメロディラインの美しさ。どう聞いても英国人には出てこないメロディの作り方だろうし、それこそがヴェルヴェット・アンダーグラウンド時代と全く変わらない本質的な歌。ともすれば後にボウイのヘルプを求めることとなるイギー・ポップの作品と同じような歌メロになりがちではあったが、そこがセンスの違うところ、しかとルー・リードのカラーが全面に出ている。もちろんそれがプロデューサーの巧さなのだが。

 しかしデヴィッド・ボウイという人は実に凄い。こういう作品を聴いていて思うことだが、自身のセンスを感じさせつつアーティスト本人の才能を思い切り引き出している。許されるなら全曲デヴィッド・ボウイによってカバーした作品を出してもらいたいものだ。果たしてどこまで変わるモノか…。

 さて、この「トランスフォーマー」、有名曲がいくつも入っていることは見ればわかるのだが、その有名曲が実はそんなに有名かどうか…。「ワイルド・サイドを歩け」にしてもこんなに静かな語りの曲だって知ってた?「ヴィシャス」にしてもこんなにカラフルな音だったっけ?いやいや、意外と聴けていないのかもしれないなぁ、こういうサウンドって。イメージ優先、っってよくないね(笑)。

Patti Smith - Easter

 ニューヨークのCBGBというクラブはストリートロッカーにとってみると憧れのライブハウスなのだ。ここ日本からもCBGBに渡る、またCBGBでライブをやるということを目的にニューヨークに走るバンドも数多い。実際CBGBでプレイすること自体はそれほど難しいことではないらしい。そりゃそうだ、パンクスの登竜門として名が知れ渡っている以上、ヘタクソでもなんでもライブをやらせることに変わりはないだろう。しかしそこにいる観客は相当シビアなものだと聞く。そりゃそうだ、白熱させてくれなきゃビールでもガンガン投げつけてやろうってくらい粋がった連中なのだから。

 そんなイメージが先行しているCBGBクラブだが創設期から今でも顔を出す大物でありながらストリートに密着したニューヨークパンクの女王、パティ・スミス。そういえば先日も新作「Twelve」をリリースした際にこのブログでも取り上げたばかりなので立て続けに登場することにはなるが、まぁ、良いじゃないか。

イースター(紙ジャケット仕様)

 1978年リリースの三枚目。いつも不思議に思うのだがこの人がなぜアリスタレーベルに所属しているのか…、と。もちろんアリスタができたての頃に創作については一切口を出さないという契約があったからこその獲得だったのだが、その後のアリスタのメジャー路線の音楽志向からは実にかけ離れたアーティストなんだよな。まぁ、それがお互いを大きくさせた理由でもあるだろうから結果よかったんだろうけどね。さて、この「イースター」というアルバム、またまたジャケットは艶めかしいメイプルソープの写真が使われていて衝撃的な作品でもある。そして音的には彼女の数多いアルバムの中でもかなり上位に入る名盤。代表曲がいくつも入っているってのもあるんだけど、なんつうか熟しているんだよね、ロック的に。最初に聞いた時のインパクトは「Babelogue」~「Rock'n Roll Nigger」だったな。あの朗読の熱さに驚いて、そこから「Rock'n Roll Nigger」に進むっつうこの瞬間が好きだった。何か凄くないか?って感じでさ。その後は「Because The Night」のシュールさがよかった。ブルース・スプリングスティーン作品ってことで結構意外だったんだけど、どうやら歌詞を少々手直ししたのがきっかけとなってアルバムに収録されることになったようだ。それでも彼女の代表曲として君臨しているし、そもそも人の曲を歌うことについての偏見がない人なので全く問題ないのだが、この人はどうしていつもこう無名の頃から大物を惹き付けるのだろう?彼女が関わる人皆が皆、無名時代から知り合いで、そして皆大物になっていくのだ。オトコを見る目が確かというか…。

 しかし名曲のオンパレードとしか云えないくらい素晴らしい。先の理由で何度も何度も聞いたアルバムのひとつなのだが、「We Three」なんかでもそうだけど凄く優しいんだよね。ニューヨークパンクって全然ロンドンパンクとは意味合いが異なるからアレだけど、全然パンクという枠組みが関係ない人。ジョー・ストラマーの「Punk is Attitude」ってのが正しいんだろうな。パティ・スミスも芸術を表現する手段としてガレージ的に始めたといったトコだろうし。

 あぁ、ロックっていいな。

Blondie - Blondie

オートアメリカン(紙ジャケット仕様) 恋の平行線(紙ジャケット仕様)
Blondie - Blondie Blondie
Blondie - The Best of Blondie The Best of Blondie

 ニューヨークパンクを代表するバンドってどんなんがあるのかな、なんて調べているともちろんラモーンズやパティ・スミス、テレビジョンやトーキングヘッズあたりが出てくるのはわかるのだが、多くのところではブロンディが登場するのだな。いや、まぁ、生い立ちからすればニューヨークのCBGB出身ということで時代的にも77年なのでバッチリだったりするんだけど、実はデボラ・ハリーって1945年生まれなんだよね。即ちブロンディで出てくる頃には既に30を超えていたというワケだが、それでいてあの妖しさ…、実は大人の魅力だったのだろうか?などと思うが(笑)。

 しかし、音を聴く限りではこのバンドがニューヨークパンクの一角を担っていたとはとても思えるものじゃないしなぁ…。あまりにもポップでキュート過ぎるだろ。日本のバンドシーンでもそういう傾向があったのは記憶に新しいが、70年代のニューヨークではすでにパンクを女の子が歌うことでキュートさを出してキャッチーなものにしてしまうという手法があったのだな。

 自分的にはギリギリリアルタイムで通らなかった頃に売れたバンドなのでそういう意味で思い入れは全然ないんだけど、やたらと「Call Me」なんてのは流れていたから知ってたりする。バックの音だけを聴いていてもあんまりニューヨークっぽくないし、ガレージっぽくもないから不思議だなぁと思う。それも単にデボラ・ハリーの美貌とインパクトに視線が行ってしまうからだろうか。う~ん、やっぱマジメに聞き込むという面に於いては興味を持てないバンドかもしれない(笑)。

 こないだ再結成して日本に来てライブをやったみたい。60過ぎたおばあさんのライブで熱狂するのだからこれもまた怖い構図だなとは思うが、それもロックなのか。あぁ、ニューヨークパンクの悲愴さからかけ離れた人生の悲愴さになってしまった…。いかんいかん。まだプリプリころのブロンディをキュートに楽しもう~。

Johnny Thunders & the Heartbreakers - L.A.M.F

L.A.M.F.リヴィジテッド L.A.M.F.: The Lost '77 Mixes

 ニューヨークパンクとして後にカテゴライズされることとなるバンドのひとつにニューヨーク・ドールズがあるのだが、サウンドはどう聴いてもシンプル且つノリの良いロックンロール。再結成した後のアルバムでも同じような音をきちんと出せるというのは凄いなと感動したものだが、結局デヴィッド・ヨハンセンのセンスがかなりマッチしていたということなのだろうか。

 ロックファンの中でニューヨーク・ドールズと来たらデヴィッド・ヨハンセンと言うヤツは多分凄く少なくて数多くの人間がジョニー・サンダースを思い浮かべるんじゃないかな。自分的にはギター弾きと言うのもあるのか、ジョニー・サンダースのかっこよさにはかなり痺れたクチではあるね。話逸れるけど、若かりし頃にパンクのビデオとか見たくて初めて見たのがジョニー・サンダースのライブのビデオでさ、なんか凄く退廃的で攻撃的である種ストイックで、そしてまったく不健全で、それこそロックだ…なんて思えるようなモノだったんだよね。そこでジョニー・サンダースが抱えていたのがギブソンのレスポールJr.のダブルカッタウェイタイプのイエローの方。後にクラッシュのミック・ジョーンズが同じモデルのワインレッドのタイプを使っていたけど、圧倒的にジョニー・サンダースのこのモデルがかっこよくってさ、かなり探し回って買った。もちろんギブソンなんか買えなかったんだけどさ、一生懸命コピーモデル探して…、だって、その頃そんなギター誰も欲しがらないから当然新品では売ってないし、人気があったモデルでもないから中古っつってもそんなにないしさ、相当探したなぁ、そういえば。見つけた時現金2千円しかなかったのに「買います」って言って取り置きしてもらって一生懸命金集めてきて買ったもん。ああ、懐かしい。今でもこのダブルカッタウェイモデルは好きだねぇ。ピックアップ一個だから凄くシンプルな音しかしないし、チューニングは狂うしで結構大変なんだけど(笑)。

 そんな憧れのジョニー・サンダースの姿を見て聴いたアルバムが「L.A.M.F.リヴィジテッド」という作品。もちろん「L.A.M.F.リヴィジテッド」バージョン。今じゃ「L.A.M.F.: The Lost '77 Mixes」として出ているからオリジナルの方も簡単に聴けるんだけどさ。うん、そんな細かいことよりも作品のかっこよさってのは堪らなかった。さいしょの「Bone To Loose」からかなりポップなメロディを持ったロックンロールでひたすら軽快。それ以外に何か必要なのか?と思うくらいに聴きやすくてギターサウンドを中心にガンガン走っていく。でもどこかガレージ的でアーティスティックなところがジョニー・サンダースのセンスなのかもしれない。退廃的な人だったからなぁ。ロックンロールを聴こうとするモノはやっぱりコイツは聴いてもらいたいアルバムだよな、と思う。知的さはないけど本質だもん。あぁいいなぁ、こういうの…。

ちなみにアルバムタイトルの「L.A.M.F」は「Like A Mother Fucker」だな(笑)。

Iggy Pop & The Stooges - Fun House

ファン・ハウス
 ハノイ・ロックスで少々激しいパンキッシュなモノが聴きたくなって何気なくコレクションの棚を眺めていて、ふと見つけたアルバムがイギー・ポップの「ファン・ハウス」。イギー・ポップをマジメに聴いたのはそれほど古い話ではなくって、ロンドンパンクが好きだった自分にはイマイチアメリカのパンクには興味をそそられることなくって、せいぜいパティ・スミス程度しかまともに聴いてない。今思えばイギー・ポップって最初期は1960年代後半なワケだから全然パンクっつうのでもなかったんだよね。でもまぁ、なんとなく気付いた時にはゴッドファーザー・オブ・パンクスみたいな感じだったのでそのままのイメージだったんだな。だから結構聴かなかった。

 失敗

 いやぁ、ホント。もっと早くに聴いて刺激を受けるべき人だったし作品だった。今回はセカンドアルバム「ファン・ハウス」なのだが、最初期の三枚はどれも衝撃的なサウンドで、時代を考えると驚異的な作品とすら云えるものなんだよね。「ファン・ハウス」も今では「ファン・ハウス(デラックス・エディション)」が出ていて多様な楽しみができるんだけど、とにかくアルバムそのものの出来映えが凄い。印象的には狂喜するジム・モリソン。ここまでドロドロとした歌を野獣のように歌い叫ぶ人はそうそういない。そして一方サウンドそのものはかなりしっかりと作られていてハードロックというかはサックスなども使ったインパクトを与えるということに貢献している音作り。ただしそれよりも何よりも決定的にアルバム中で浮き出ているのがもちろんイギーのカリスマ的な歌声、叫び。退廃的なムードの中、叫ぶ…、正にロックの象徴と言わんばかりの傑作。それでいて一曲一曲が結構長いという、時代性もあるのだろうが飽きさせない音と惹き付ける魅力には脱帽だね。英国モノと違ってそこには優美さや荘厳さというものは皆無。ただひたすらがなり立ててる、ガレージサウンドと言うのかヴェルヴェット的と言うのか…、全く新しい音だ。

 ドラッグ問題とは切っても切れない時代と音。1970年代。そして彼等も「1970」として歌っているけど、数多くのバンドがこれをカバーしている。そうそうハノイ・ロックスもダムドもね。「I Feel Alright」だな。いやぁ、聴く機会に恵まれてよかった。面白いとかいうか音楽的に云々ではなくってロック的に刺激を受けられる作品。名盤、と呼ぶかどうかはわかんないけど、ひとつの衝撃には違いない作品だね。

 ブチコワシタクナル



Hanoi Rocks - Street Poetry

ストリート・ポエトリー

 再結成後のハノイ・ロックス三枚目のアルバム「ストリート・ポエトリー」を聴いた。80年代のハノイ・ロックスと言えばグラマラスなファッションでチープなロックンロールを奏でるパンクのエッセンスも入った、正に毒気のあるロックバンドと言った様相で、ヨーロッパと日本ではかなり人気があったものだ。その後にいよいよアメリカ進出と言った時に不幸な出来事によりドラマーを失い、元クラッシュのテリー・チャイムズを入れるものの長続きせずに崩壊したというバンドで、後にガンズ&ローゼズが出てくる頃には彼等のフェイバリットバンドとして挙げられたことから一躍伝説のバンドと化した。しかし2002年、まさかの再結成を果たして往年のハノイ・ロックス的ロックンロールを聴かせてくれたのだ。その時のアルバム「12ショッツ・オン・ザ・ロックス」はハノイ・ロックス史でも一二を争うくらいの出来映えなので余計に期待が大きいのかもしれないな。

 そんないきさつと期待を背負った再結成ハノイ・ロックスの三枚目「ストリート・ポエトリー」だが…、う~ん、あの勢いはないなぁ。この前のアルバム「アナザー・ホスティル・テイクオーヴァー」もちょっとなぁという感じではあったけど、徐々にテンション落ちてないか?まぁ、そりゃそうなんだろうけど、前半はどこか落ち着いてしまった感じの曲調が多くて、これは単にアンディ・マッコイの作曲能力にかかってくるところなのかもしれないけど、もちっと派手なロックンロールを聴きたいところなんだけどなぁ。なんとなくえらく細かいところに凝ってる感じでそういう意味での音作りはよくできているんだけどビートがなぁ…。歌はもちろんマイケル・モンローなのでそれほど変わりはないけど曲調のおかげでハチャメチャ度が潜めているってとこか。同系統の伝説バンドニューヨーク・ドールズの新作がとんでもなくかっこよかったのに比べてしまうとやっぱりちょっと残念。これから音的に熟すというもんでもないだろうから、再結成系のバンドってのは大変ではあるだろうけどね。ただし後半は結構心にキュンとくるメロディーの曲はおぉ~ハノイ・ロックスらしハチャメチャなロックだ~ってのもあるから一概には言えないな。

 アルバム的には最初にここからハノイ・ロックスに入るのなら全然ハノイ・ロックスらしい音なので決して悪いアルバムじゃない。ただどこかそういう音を求めているファンとしてはちょっと物足りないってだけ。まぁ、再結成後っつっても毎回バンドメンバーは変わっているから、それでこの音ってのはある意味凄いが。マイケル・モンローとアンディ・マッコイがいれば成り立つんだから、余計に音的なところにブレが出て欲しくないよね。まぁ、ツェッペリンだってフロント二人だけではZepの音にはならないワケで。

 しかしジャケット、なかなかアメリカナイズされたと言うかロンドンっぽいっつうかこれまでのハノイ・ロックスらしからぬジャケでちょっと驚いた。ま、でもラウドパーク07に来るから見に行くし、単独公演もあるから多分行くんだろうなぁ…。思い入れの深いバンドとの付き合いってのはなかなか大変♪

Dave Greenslade - Pentateuch of the Cosmogony

 グリーンスレイドが出たついでに1979年にリリースされたデイヴ・グリーンスレイドの初ソロ作品の方も書いてみよう~。厳密に言えばソロ作品ではなくって英国の画家パトリック・ウッドローフ氏との共作によるコンセプトアルバムで、実際にアナログでリリースされた際には画集+レコードという形を取っていた。CD時代になってからはBGOレーベルが1994年頃に紙ジャケみたいな感じで同じコンセプトを再現してリリースしていたもので、なかなかゴージャスな仕上がりになっていたんじゃなかったっけ?

Pentateuch of the Cosmogony Terry Pratchett's From the Discworld

 「Pentateuch of the Cosmogony

 今でも英国産のCDでは同じような形態でリリースされたものが残っているみたいで、こういうアーティスティックな試みを実験していた時代の産物がそのまま残されるというのは面白いものだ。さて、グリーンスレイド時代には自身の名をバンド名にした自信溢れるものだったし、当然その前のコラシアム時代にも自身の名をバンバンと売っていたワケだからさぞや面白そうなソロアルバムではないかとかなり期待することになった。しかもジャケットがこれまた期待させるアートワークだったのでアナログレコードを見つけた時にはもう舞い上がってしまったくらいだったが…、もちろん高かったので買えなかったんだけどさ。その後CDで出た時に感動して入手。しかしその後何度も聴かないアルバム入りになってしまったのだった…。いやぁ、あれだけアナログ鍵盤を使い倒して正にプログレっていう音を聴かせてくれていた人なのに、このアルバム「Pentateuch of the Cosmogony」ではどこか環境音楽というかシンセサイザーの実験音楽というか、富田勲さん的というか、もちろん音楽的バックボーンがあるからこそそうなるんだろうけど、ロックファンとしては全然面白くなくて結局ジャケットのためだけにあるみたいな感じでさ。惜しいなぁ。

 話題的には幾つかの曲にジェネシスのフィル・コリンズが参加しているということらしいが、だからどうだ?ってなもんで、全くそそらないのだ。酷評になってしまったが、それを聴き直してみたワケだな。う~ん、もちろん聴けば聴けるし、壮大でフムフムってなモンだけど、やっぱり好んで何度も聴くものでもないかなぁ。軽快なBGM的には良いかもしれないけど…。

 この後にもグリーンスレイド氏は今度はテリー・プラチェット氏とのコラボレーションアルバム「Terry Pratchett's From the Discworld」をリリースしているね。こっちはまだ聴いてないから知らないけど似たようなものなのだろうか?1990年にはようやく本当の意味でのソロアルバム「Going South」をリリースしているみたい。

Greenslade - Bedside Manners Are Extra

 デイヴ・ローソンが完全な主役というワケじゃないけど、歌というパートを担っていた以上役柄的には主役を担っていたバンド、そして彼の名をメジャーにしたバンド、そして英国プログレ界での実力派バンドとしても名高く、更にデイヴ・ローソンのポップセンスも花開いたか、最強のギターレスバンド且つツインキーボードという形態を上手く使い倒しているグリーンスレイド。こちらも久しぶりに聴いたけどやっぱり好きだなぁ、このバンド♪

ベッドサイド・マナーズ・アー・エクストラ(紙ジャケット仕様) グリーンスレイド(紙ジャケット仕様)

 1974年リリースのセカンドアルバム「ベッドサイド・マナーズ・アー・エクストラ」。彼等のスタジオ作品は4枚しかリリースされていないがその中でも最高傑作と呼ばれることの多い作品。個人的にはファースト「グリーンスレイド」と甲乙付けがたい出来映えの作品なので聴く時はどうしてもこの辺のどちらかになっちゃう(笑)。それにしてもカラフルでスリリングでドライブしてるバンドだなぁ。アンディ・マッカロックのドラムもかなり特徴的でクリムゾンのドラムってのが一番合わなかったんじゃないかって思うくらいにこのバンドでのドラミングはバッチリとバンドに合っているし、それはデイヴ・ローソンにしてもグリーンスレイドにしてもトニー・リーヴスにしてもそうだろう。アルバムはそのトニー・リーヴスの奏でる何ともグルーヴ感のあるベースラインから始まるが、これがまたグイグイと来てねぇ、聴く者を惹き付けるんだよ。そこにプログレッシブな展開が十分に予想される歌とかメロトロンとかムーグとか…、ツインキーボードが上手く絡み合って二つの楽器が見事なアンサンブルってのも素晴らしいのだが、そこに歌メロがこれまたポップに被さってくるんだよ。アルバム的には半分くらいしか歌の入った曲ってのがないんだけど、その半分の歌が面白い。3曲目の「Time To Dream」なんて歌謡曲かと思うくらいのメロディセンスで凄いグルーブ感だしね。この辺は二人のパートナーシップがしっかりと出ていた頃の作品で傑作と呼ばれるに相応しいな。

 ジャケットにしてももちろんロジャー・ディーンの傑作シリーズのひとつでもあるパターンで見事にバンドの音を表しているもので、このバンドの特徴でもある突き刺さるような音がない=ギターがないっていうのがね、こんなに刺激的なジャケットのくせにしっかりと表現されているんだよ。だってこのジャケットの怪物くん、怖いけど悪いことしなそうに見えるでしょ(笑)?まぁそれは冗談だけど、音とジャケと引っくるめて芸術的で好きだね♪

Stackridge - Mr.Mick

 デイヴ・ローソンのプロフェッショナルな世渡りとその隠れた才能は実にあちらこちらで開花しており、その片鱗を見える範囲で追ってみるのもなかなか乙なモノではなかろうか。The WebというバンドからSamuraiへ、そしてGreensladeでの活躍が多分一番メジャーなところではないかと思うが…、そのグリーンスレイドはちと後回しにして、グリーンスレイド解散後に見つけた仕事としてスタックリッジがある。元々器用な鍵盤奏者なので何でもこなせるのだろうがよりによってスタックリッジとはこれまたかなり不思議な組み合わせではある…。
ミスター・ミック: 完全版 Original Mr. Mick

 1976年リリースのスタックリッジ5枚目のアルバム「ミスター・ミック」。ミック老人の人生というテーマでのアルバムだが、元々スタックリッジというバンドはビートルズに通じるくらい、そして10CCなんかとも相通じるようなひねくれたポップスを奏でるバンドだったので、デイヴ・ローソンの濃厚な鍵盤というモノが果たしてどこまで必要だったのか…、スタックリッジ側のファンとして順を追ってアルバムを聴いている人にはかなり異質に映った鍵盤奏者の加入だったんじゃないかな。デイヴ・ローソン側からすると主要メンバーが抜けた後のスタックリッジの新たなる方向性を決定付けたのは彼の鍵盤のおかげとも言い切ることができるかもしれない。まぁ、いずれにしてもスタックリッジ自体がバンドの変革期を迎えていたので、その前兆はこの前の作品「エクストラヴァガンザ」から楽曲に多く現れていて、かなりプログレ色が濃厚になっていたものだ。そこへデイヴ・ローソンの加入でより鍵盤における比重が高くなり、濃厚な音圧がバンド内を占めるようになったのだ。

 が、これでバンド解散(笑)。う~ん、やはり音楽性を変えて生き残っていくというのは実に難しいことなのだなぁ。この後スタックリッジの主要メンバーであったアンディ・デイヴィスは元々の仲間でもあったジェイムズ。ウォーレンとコーギスを結成して再度やり直すこととなるのだが…。余談だけど、このアンディ・デイヴィスというギタリストはジョン・レノンの「イマジン」でもギターを弾いている強者♪ あまり語られることのない人なのでそういう星の元に生まれたのだろう、きっと。

 さて、この「ミスター・ミック」というアルバムだが、ポップスファンからしてもプログレファンからしても中途半端な出来上がりで決して傑作というワケじゃないけど、元来持っているポップさがやたらと英国好きには受けるタイプなので、裏ではかなり人気の高い作品。もうひとつ蛇足だが、クリムゾンで一瞬話題となったゴードン・ハスケルもこのバンドに一時参加していたことがあるのだ。なかなか食わせ物のバンドだったりするんだなぁ…。いや、本質的には非常にポップで滅茶苦茶売れてもおかしくなかったのだが、そこはキンクス的シニカル視線だったようだ。ちょっと前に再結成したりしているみたい。

 そういえば、この「Mr.Mick」という作品、当初制作していたバージョンがレコード会社から拒否されて編集し直したものが当時アルバムとしてリリースされていたとのことで、現在はそのオリジナルバージョン「ミスター・ミック: 完全版」もリリースされている。

Samurai - Samurai

 英国のバンドで最も和風なものを意識したバンドってのは音はともかくジャパンが一番有名だろうね。後はまぁ、エイジアもあるか(笑)。もちろんバンド名だけの話だが。そういう意味ではマイナーではあるがサムライっつのもあったワケさ。視覚的な面では先日のジェイド・ウォーリアーもそうだけどさ。それだけで言うならスパークスだってそうだ(笑)。うん、結局和風、っていうだけで日本の文化と音をきちんと解析してまで音楽にしている人なんてのは少ない。日本人だってそれは怪しいものだもんなぁ。坂本龍一とかは別だけど。

Samurai web

 そんなことで適当に和風な英国バンドってことで兼ねてから気になっていたSamurai登場♪ 音的な側面の前にジャケットとか時代背景をまとめて女性ならではの分析がしっかりしている恒例エヴァ姉さんのサイトにしっかり記載されているので参考にどうぞ。さすがですねぇ~。そういうことか。ジョンとヨーコを主にしたジャケットだったワケね。しかしまぁ、かなり風刺度の高いジャケです。

 そして音。うん、ごった煮(笑)。よくジャズロックとも言われているんだけど、そういう区別よりもブラスセクションもきちんとバンドとして配したロックバンドのアルバムで決して激しいワケでもなく且つ単調にもならず、そして更に何と言っても軽いクリムゾン的な音でもあるわけで、センス自体はかなり悪くない。その辺がデイヴ・ローソンという表向きにはあまり恵まれなかったミュージシャンの隠れた才能だろうか。なんだかんだとこの人は60年代末期からず~っとインテリジェンスな音を作っている人なのだなぁ。気になったのでちょっと調べてみたらこんなに良い仕事をたくさんしてました。う~ん、深い。

Jade Warrior - Floating World

 台風一過後、大きな傷痕をあちこちに残しながら今度は猛暑の復活、驚くまでの酷暑に悶えながらやはり今日もロックな一日を過ごすのだ…と言うものの、現実的にこれくらいの猛暑が復活してしまうと聞きたくなるのはやたらとうるさいハードロックだったりヘヴィメタだったりするのだが、昨日のタイフォンによって美しさに少し心奪われた幸せもあってどこか和風なバンド、っていうことで超久しぶりに聴いたのがジェイド・ウォリアー。

Floating World Jade Warrior
Jade Warrior - Jade Warrior: Elements - The Island Anthology Elements - The Island Anthology

 アイランドに移籍してからのアルバムはどちらかと言うと透明感溢れる、そして凡人には理解できない程の多種多様な音楽背景をぶち込んだ正直言って今でもまったく理解できないままにその凄さだけが実感として残っているバンドで、滅茶苦茶奥が深い音なのだ。浮游感のあるサウンドはともかく、アフロビートや宗教的なモチーフ、それによる妙~なリズムだったり、かと思えば一転してフルートの美しさとヘヴィメタリックなまでのギターサウンドとの融合、天才肌としか言いようのないそのサウンドは好き嫌いで判断するならあまり好まない方向性ではある。が、しかし、聴いてみるとどうしてもこのサウンドを解明したくなる、また深く分析したくなる、そういう魅力を放つ音楽であり、良いとか悪いとかのレベルで比較してはいけない音なのだ。そういう意味では音楽と言う言葉から離れているのかもしれないけど…、いや、ほんとそういう次元で聴きたくなる魅力なんだよね。困ったことに。それは一重に知らない世界がその奥に広がっているからだと思うんだけど…、しかもその知らない世界っつうのが容易に把握できないからさ。

 んな小難しいことはともかく、ファースト「Jade Warrior」からずっとジャケットに和風なものをイメージさせていたこのバンド、この「Floating World」でも歌舞伎をモチーフとしたサウンドってことでジャケットも見事に洗練されたもので日本人的にはどこか好感を覚えるものであることは共感するだろう。今でも再結成で活動しているみたいで一応オフィシャルサイトがあるみたい。

 余談だけどJade Warriorで検索したら映画のオフィシャルサイトが出てきて、最初「おぉ~、こんなに和風に作ったオフィシャルサイトか…」なんて感動したのにな、全然違うんだもん。T2の時もそういうのあったけど、騙されてはいかん(笑)。

Tai Phong - Tai Phong

 いやぁ~、凄い台風が東京直撃でした。それでも見事に遊び歩いていたのでしっかりと帰宅できず、朝まで台風の楽しみをたっぷりと楽しむことになりました(笑)。いや、ま、別にどうというものでもなく凄い風がアチコチのものを吹き飛ばしていて、ビニール傘が何十本も飛散していて結局皆びしょ濡れになったのだな、とか。川の氾濫にはちとビビったけど、そこまで行かずにまずは大丈夫ってことで大型台風の威力をまざまざと認識。しかし川沿いに住んでいたホームレスの人々、見事に一掃されてしまったらしく、これからどうすんのかねぇ?環境的にはマシになるが、そういう人達的にはなかなか厳しいだろうなぁ。ま、このブログを見に来ている人にホームレスはいないだろうが(笑)。

恐るべき静寂(紙ジャケット仕様) ウィンドウズ(紙ジャケット仕様)

 そんな台風の面白さを表現した…ってのは全然関係なくって、バンド名だけがそれだってことでチョイスしたのがタイフォン。1975年頃のフランスのプログレバンド。これがまたかなり叙情性を持っていてギターもかなり切なくというかテクニックもあるしメロトロンの洪水もあったりして英国プログレ好きな人にはかなり近くて聴きやすいバンド。残念ながらアルバムは3枚くらい出ていないんだけど、やっぱりお薦めはファーストの方かな。メロディーの美しさが凄く印象的で広大なスケールを奏でるかなり浸れるバンド。名曲「Sister Jane」を聴いたらその美しさには誰もが感動~って思うよ、ホントに。小曲と大作、どちらも緻密にまろやかに聴かせてくれるし、大作に至ってはきちんと展開もしていてね、そこに入魂のソロ!ってのも良い。

 どうやらベトナム人の兄弟がフランスで組んだバンドらしいのだが、こういう叙情的なメロディラインってのは東洋的な部分もあるのかな、それで聴きやすいとか…。日本人好みのメロディ満載のタイフォン、バンド名からして思い付いただけだけど悪くないサウンドで心地良かった。

UFO - No Heavy Petting

 美しき英国サウンドを奏でるバンド…、そして美しき旋律を奏でるバンド、しかもそれがギターで奏でられると何とも言えない心地良さを感じるのは何も自分がギター弾くからというものでもないだろう。世界で一番素晴らしいバンドのひとつでもあるZeppのジミー・ペイジが美しい旋律を奏でるギタープレイヤーかと問われればそれは違うなぁと答えるワケで、まぁ、バンドのもつエネルギーとかスタイルっつうのとは全然違う世界でギタリストの奏でる美しき旋律というのは一般的にメロディメーカーとも呼ばれている部分でもあるけど、またまた別の意味で惹き付ける魅力があるものなのだ。

ノー・ヘヴィー・ペッティング Lights Out

 ウィッシュボーン・アッシュがその美しき旋律を紡ぎ出すバンドとして存在していたことはともかく、ふと気付いた…、あれ?どこやったっけ?とまた、毎回UFOを聴く時ってのはどこか記憶の片隅に残っていることで思い出す。もちろんマイケル・シェンカー大好きな人間としては決して忘れることのないバンドではあるんだけど、だからと言ってUFOをよく聴くかと問われると、そうではない、と答える。うん、どうしてもマイケル・シェンカーソロ時代を聴く方が多いし、UFOに名曲が多いかっつうのもイマイチ疑問だしね(笑)。

 しかし、美しきギターを弾くオトコとして思い出すのはやはりマイケル・シェンカーもあるのだ。そこでUFO。う~ん、そうだなぁ、マイケル・シェンカー加入後三作目となる1976年リリースの「ノー・ヘヴィー・ペッティング」でどうだ。昔はこのタイトルがなんとなくいやらしくてちょっと困ったりしたが、それは相当昔、ね(笑)。UFOってジャケがヒプノシスだから結構得点高くて、中身に関わらず聴いてみたいと思わせるデザインが多いよね。まぁ、このアルバムもだな、ハードな路線とソフトで静か系の曲がある程度交互に入っている作りになっていて、ハードな曲ではもちろんのこと、静かな曲でもマイケル・シェンカーのギターが…っつうのはもちろんなので止めておこう(笑)。この人ってさ、曲によって古くさいセンスを持ってて、スライドを多様したり、きちんとアルペジオだけで弾き倒したり一辺倒な頑固さを持ってて面白い。コード進行についてはマイナー三度と言うか二音下がり進行のものがドラマティックに使われることも多いしねぇ、それが泣きの進行だったりしてやっぱり心地良い(笑)。曲にマッチしたリフを間に挟み込んでくるのもセンスの良さ。しかしまだまだ美しきソロの組み立てという面では全てを出し切っていないかな。口ずさめるほどメロディアスなラインってのがこの人の特徴だからさ。

 う~ん、なんかやたらと褒めちぎるレビューになってしまったのでちょっと変えて…(笑)。UFOって、最初の二枚はジャケット見ても全然ンピンとこなくて方向性もよくわかんなかったので、やっぱりマイケル・シェンカーの加入は大成功だったんだろうな。これだけの才能の発掘はやはりフィル・モグの功績だし。そしてマイケル・シェンカーの好みであるハードな路線っつうのもバンドを助けた。しかし、個人的な感想ではUFOそのものはバンドとしてのセンスはなかったんだろうな、と。ヘタではないが、特筆すべき程の演奏力ではないしね。アレンジは多分マイケル・シェンカーがいじってたと思うし。う~ん、やっぱ彼は神だったんだなぁ…。

Wishbone Ash - There's The Rub

 英国には美しい音を奏でるバンドが多い。それを含めて大英帝国らしい英国ロックと呼ぶのだが、うるさ型の音と思われているハードロックやヘヴィメタルの世界でこそ、いや、その世界の方が余計に美しさを追求しているケースが多いのかもしれない。クイーンなどはナルシスト的美意識の象徴ですらあるとも云える。まぁ、見た目はフレディがその美意識をビジュアルで表現しているワケだが、音的な面ではフレディも去ることながら他のメンバーの美しさへの追求でもある。そういう意識がよろしいんだよね。

永遠の不安 百眼の巨人アーガス+3 30thアニヴァーサリー・エディション

 そこでルックス的には大して美しさを持たないのだが、如何にも大英帝国の音として定着している、そして裏切らないでそういった音を出していたバンドがウィッシュボーン・アッシュだ。まぁ、アルバム全てで、とは言わないが、それはまぁクイーンも同じなので許そう(笑)。途中からアメリカナイズされた音に走ったとはよく言われるし、別に間違ってはいないのでそういうもんなのだが、だからと言って完全にアメリカの音にはなれるハズもなく、やっぱり英国の音してるんだよね。その辺、ちゃんと聞き分けないと聴かないで終わってしまうもったいないということが起こりうる、うん。

 「永遠の不安」というアルバム。一般的に「百眼の巨人アーガス」という名盤はウィッシュボーン・アッシュの、というよりか大英帝国きっての歴史的名盤として語られるので余計に他のアルバムの影が薄くなってしまうのだが、そのウィッシュボーン・アッシュの次なる名盤として語られることが多いのはが「永遠の不安」なのだ。だが、一方ではこのアルバム、実は黄金のツインギターの片方が入れ替わっているのだな。だから余計に気合いが入っているアルバムとも云えるんだが、初期の英国的香りだけという音からはなるほど、アメリカ寄りというか、アメリカナイズされたサウンドが吸収されていると感じる。それは元ホームというアメリカのバンドでギターを弾いていた人間を引っ張ってきたからに他ならない。英国人のシャイな性格と音の中にアメリカ人の強引ワガママな性格が入ってこればそれはもう発言権を持ってしまうだろうよ。それでいてセンスも悪くないしさ。

 うん、別に悪くないんだよ、これ。しっかりとあのウィッシュボーン・アッシュ的美旋律をしっかりと打ち出してきてくれるし、曲もやっぱり叙情性ってのを重視しているからやっぱりドラマティックに聴かせてくれるし、ギターもやっぱり看板だとばかりに美しく流れてくるしさ。「Persephone」や「F.U.B.B」なんて最高にかっこよい曲で、しっかりとウィッシュボーン・アッシュしてくれているし、ジャケットはヒプノシスだし。うん、名盤「百眼の巨人アーガス」だけに囚われないで聴いてみるとこのバンドのもっと面白いセンスに触れられるんじゃないかな。これから秋になるこの時期には丁度良いような気もするけどね。あぁ、やっぱギターの音が好きだからかな、こういう作品が妙に心に残るのはさ。

Queen - Queen

 70年初頭の英国ロックってのはほんとに毎度のことながら凄かったんだなぁと思う。今でもしっかりと歴史に残るアルバムが続々とリリースされていて、それをこぞって針がすり切れるまで聴いていたっていう時代じゃない?だから聞く側の思い入れもたっぷりあるしさ、ひとつの時代だよね。最近みたいに情報は多くないけど、そんなにスピードの速い時代じゃないから時間の流れ方も違ってただろうし、アルバム一枚一枚に対する取り組み方が違うもん。自分だって昔はそうだったんだけどさ。まぁ、知らない望郷に憧れるという後追い世代の哀しい性ということだ(笑)。

戦慄の王女 (紙ジャケット仕様) Queen II
Queen - Queen Queen
Queen - Queen: Greatest Hits Greatest Hits
Queen - Queen: Greatest Hits II Greatest Hits II

 1973年、クイーンのデビューアルバム「戦慄の王女」がリリースされた。もっともこの時点ではそれほど人気があったワケでもなく、普通に出てきただけってことらしいけどね。このバンドも結構後になってから評価されたバンドだよなぁ。今じゃもう一般人まで知ってるくらいの有名バンドなんだけど、それでも知られている曲って多くはないと思う。まぁ、このファーストアルバムで知ってる曲ってのはあるのかな?多分ないんじゃないかな…。ま、どっちでも良いが(笑)。

 自分的にはそうだね、クイーンって何から聴いたかな…、多分「Queen II」。そこから「オペラ座」聴いて「華麗なるレース」聴いてファーストか三枚目「Sheer Heart Attack」っていう風に聴いた気がする。だからどういうバンドかってのは知っていて聴いたからこのファーストも凄い驚きって言うのではなかったな。ただ、凄い~ってのはあった。どの曲もポップでコーラスあって何か不思議なバンドに遭遇したっていう印象。そうだよな…、「Keep Yourself Alive」でも最初のハードなギターからサビが終わると変なパートになるじゃない?ああいう展開ってのはなかなかさ、馴染まなかったから(笑)。で「Doing Alright」なんて妙なポップバラードソングだしねぇ。英国らしいっちゃぁ英国らしい。うん。そしたら「Great King Rat」のかっちょいいリフだし。いや、こうやって聴いてみると多様性のあるアルバムだね。「Liar」はコーラス炸裂~みたいな感じでさ、いやぁ、最初からこのバンドの場合は何というのか荘厳さがあるっつうか威風堂々とした部分があって、それが音楽的な面にも表れていたのかな、風格があるんだよ。ま、名前からしてクイーンだからそうなんだけど(笑)。最後の「輝ける7つの海」なんて単なるアウトロかと思えば次作ではもの凄い輝きを持った曲に変貌しているし…。

 英国オリジナルアルバムのジャケットは些か紫がかった色味だったようで、紙ジャケではそれが再現されてるのかな。日本盤はかなり濃いめの色合いだったような気がしたな。これからを予感させるには見事な雰囲気を出したアートワークは結構好みだね。

 う~ん、しかしこの頃のクイーンは確かに美形揃いだな。女の子に人気が出たのがわかる。フレディの長髪もどこか妙な雰囲気があるものの異色のかっこよさだもんね。一番男勝りのロジャーが一番美形っつうのも面白い。う~ん、決してメジャーになるバンドの雰囲気ではないな(笑)。

Aerosmith - Aerosmith

 アメリカのバンドでも一聴しただけではそれとわからないバンドも多くなってきた。昔はなんとなくわかったものだが、最近のバンドでは特にそれが顕著ではあるかな。しかし25年も昔の1973年にボストンから出てきたバンドは一聴しただけでは英国のバンドかと思うような曲が多かった。ところが今ではアメリカンハードロックの超大御所バンドに君臨している。この変貌ってのはなかなか凄いモノがあるなぁ、と。逆に英国出身のバンドでも滅茶苦茶アメリカナイズされてしまったホワイトスネイクっつうのもあったので、あまりこだわることはないのかもしれないけど、それでもやっぱり英国風味がどれだけ吸収されているのかってのはセンスの良さに通じるところがあるので気になるものなのだ。

野獣生誕(エアロスミスI)(紙ジャケット仕様) 飛べ!エアロスミス(紙ジャケット仕様)
Aerosmith - Young Lust - The Aerosmith Anthology The Aerosmith Anthology

 ん?バンド名書いてなかったか(笑)。まぁ、いいでしょ。エアロスミスだよ。1973年にデビューしたんだけどこれもまた全然売れなくってねぇ…、そういうハングリー精神っつうのがあったからかっこよいロックバンドだったんだろう。ご存じギターのジョー・ペリーが英国ロック大好きで、ジミヘンの隣に墓を買ったオトコだし、ヤードバーズ大好きでジミー・ペイジと「The Train Kept A Rollin'」をジャムっちゃうとかさ、この人の純粋なロック好きギター小僧っつうのがエアロスミスの根元だ。多分。で、テクニックがないからもう一人のブラッド・ウィットフォードというこじんまりとしたギタリストを配して音楽的にサポートさせているってトコか(笑)。いや、別にケナしてるのではなく、そういう志向性を持ったバンド形態なんだなということだ。それがばっちり良い方に向かっているんだから、今でも続いているワケだしね。ちなみにスティーヴン・タイラーは元々ドラマーだったのでリズム感ばっちりの歌い方ってのも納得でしょ。

 で、このファーストアルバム「野獣生誕」なんだが、もちろんこの頃にこんな駆け出しバンドに金を出してがっちりとスタジオ録音しろということもなく、どちらかと言うとデモテイク的な音でしか録音させてもらえなかったらしいが、そのチープさがかえってバンドの本質をさらけ出したのか、かなり良い雰囲気に仕上がっていると思う。曲の良さも引き立ってるし、それこそ英国ロックバンドか?と思うようなセンスが出ていてね、好きだね、これ。レコードの針を落として一発目からえらくしょぼい音で流れてくるギターのコードがかっこよい。曲的に凄いとかはないけどやる気だけは漲っている、みたいなのがあってさ、全然ハードロックっていうのではなくってどっちかっつうとストーンズ的なルーズなロックンロールという感じ。次の「Somebody」だってそういうガレージ的なロックだしさ。「Dream On」もこのファーストアルバムに入ってるんだけど当時はシングルにもならなくて売れなかった。でもよく出来てるし、悲愴感が凄く切実に出ていてそのテンションが聴く人を惹き付けるんだと思う。最初のイントロだって初めて聴いたときは鍵盤だと思ってたけど、よくよく聴いてるとギターで弾いていることに気づくワケでさ、粗野なバンドじゃなくってしっかりと音を作ってるバンドなんだ~って思ったモンね。すると「One Way Street」の軽快なシャッフルがスタートする…、こういうの聴くとアメリカだなぁと思うけど、新鮮なロックだった。やっぱかっこいいわ。

 ここまでがアナログ時代のA面。ジャケットはねぇ、あんまり面白味がないんだけどアメリカのバンドって平気でジャケット変わったりいじられたりするから怖いよ。このファーストアルバムも確か文字の位置とかロゴとか「featuring "Dream On"」なんてのが書いてあったり…当然オリジナル盤にはないワケでさ、そういう細かい変化が凄くあるんだよ。写真の大きさ変えたりってのもあるか。エアロは特に多いような気がする。ま、そういうこだわり方をする人が多くないからいいんだろうけど、英国のロックバンドだったりしたらそういうの全部集めなきゃって人出てくるだろうな(笑)。

 そしてB面。一発目から滅茶苦茶かっこよい「Mama Kin」だ。これぞガレージロックってな雰囲気でザクザクとコードを斬るジョーのギターサウンドが凄い。ロックだよな、こいつは。そしてアルバム中最も地味な印象でもある「Write Me」…、イントロとかリズムはエアロっぽいんだがなんでだろ?自分的にマイナーなだけか?まぁ、いいや。この後の三枚目当たりに収録されていてもおかしくない曲だけど最初からこういう曲の構想はあったんだなぁ。いいね、これも(笑)。次の「Movin' Out」なんてのはモロにヤードバーズ的っていうか、それでいてエアロ風になってる。凄いセンス良いかも…、じゃなきゃアメリカのナンバーワンになれないよな。グルーヴ感がしっかりと出ているロックンロールだ。そしてストーンズのアルバムと合わせてなのか最後には「Walkin' The Dog」を持ってくるという…、絶対に狙ってるな、これは。この流れは確かラットまで引っ張られるんじゃなかったっけ?

 もうねぇ、モロにブリティッシュブルースロックバンドが好きっていうのが出ていて、でもそこにアメリカ的な要素が入ってくるから面白いというか逆輸入の独特のサウンドになってる。それがエアロスミスの魅力だろうな。今みたいに狙って作ってるもんじゃないから余計にこのチープでシンプルな一発録音みたいなガレージサウンドのファーストアルバムは輝いている。凄く久々に聴いたけどやっぱかっこいいじゃん、って。っつうか凄くかっこよい。いいなぁ、こういうサウンド。裸一貫でロックする、ってトコかな。

The Joe Perry Project - Let The Music Do The Talking

Let the Music Do the Talking BEST OF JOE PERRY PROJECT: MUSIC STILL DOES TALKINI've Got the Rock'n'Rolls Again

 同じようなことで全然評価されないというか確かにそれほど面白くはないのであまり価値観を見出されないギタリストのソロアルバムではエアロスミスの花形ギタリストであるジョー・ペリーにも当てはまるのではないだろうか?エアロスミスのアルバム「ナイト・イン・ザ・ラッツ」を最後にドラッグまみれとなったスティーヴン・タイラーに我慢できなくなったジョー・ペリーはエアロスミスを捨てた。その後何するかと思いきや、思い切り情熱的で熱いロックンロールアルバムをソロプロジェクトとして作ることになったのだ。「Let the Music Do the Talking」。ジャケットの意味はあまりよくわからないのだが、まぁタイトル通りの意味合いなんだろうな、と勝手に解釈。アメリカのバンドのジャケットにはあまり意味を見出さないというクセが付いているのだが(笑)。いや、それにしても往年のバンドエアロスミスから飛び出てまでやりたかったことってのはどんなんだろ?っていう興味が強かったな。手に入れたときはもう再結成エアロスミスにジョー・ペリーが戻ってきていた頃だから後追いになるんだけど、それでも興味深かった。

 エアロスミスの「Done with Mirrors」の初っ端で既にスティーヴン・タイラーの声で思い切りオリジナルエアロスミスが当たり前のようにアルバム一発目で「Let the Music Do the Talking」を演奏しているんだから、しかもそれがもの凄くエアロスミスらしいナンバーでハマってるので全く完璧って曲だったんだもん。なのに、だ、実はジョー・ペリー・プロジェクトで実は先に作ってやってたんです、みたいなのがこのアルバムだったっていう逆の聴き方だったんだよね。んで、へぇ~ってな感じよ。

 うん、ダサいアルバム(笑)。ジョー・ペリーはかっこよい、が、バンドにはなってないしなんかダサい音でさ、せっかくのソロアルバムなんだから気合い入れて良いミュージシャン集めりゃいいのに、ダサい。だがしかし、曲は凄くかっこよいのが粒揃いでねぇ…、もちろん演奏がダサいから曲も死んでるんだけど、骨格としてはやっぱりジョー・ペリーはロックンロール好きな人なんだなぁと。どれもこれもエアロの面子でやったら結構良いぜ、っていう骨組みは持ってる曲が多い。だから勿体ないんだけど、まぁ、それも味か。そんなので結局短期間の間に三枚もアルバムを出しているんだな、このソロプロジェクト。作曲意欲はエアロスミスにいようがいなかろうが旺盛だったってことで、結構真面目なミュージシャンな人だったんだな。

 …が、まぁ、アルバム三枚買う必要があるかと言われると特にそこまでは…と言ってしまうくらい(笑)。ま、ベスト盤が出てるからそれでいいんじゃない?ってなもんだ。

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