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07« 2007/08 »09

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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。

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The Moody Blues - Every Good Boy Deserves Favour 

 コンセプトアルバムの勇者と言えばザ・フーの「Tommy」だったりフロイドの「The Wall」だったり、ちょっと下がって並び称されるのはキンクスの「Village Greeen Preservation Society」だったりプリティ・シングスの「S.F.Sorrow」だったりと、まぁ、色々とあるのだが、大体話していても話題に上がらずに終わってしまう偉大なる英国のコンセプトメーカーバンドというのが実はムーディー・ブルースではないかと。っつうか初期の頃は出すアルバム出すアルバムほとんどがコンセプトアルバムとして打ち出されているワケで、何を今更というようなことだったのかもしれないね。

童夢 デイズ・オブ・フューチャー・パスト

ムーディー・ブルース & ロンドン・フェスティヴァル管弦楽団 - Days of Future Passed Days of Future Passed
ムーディー・ブルース - To Our Children's Children's Children To Our Children's Children's Children

 そんな中でも最高傑作として言われているアルバムが1971年にリリースされた6枚目のアルバム「童夢」。もちろんどれもこれもが水準の高いプログレッシヴ…というかどうかは別としてサウンドを奏でているのでその中でも最も取っ付きやすいアルバムが「童夢」というだけなのかもしれない。ジャケットの神秘さ、原題タイトルは「Every Good Boy Deserves Favour」と頭文字を取ると「E G B D F」っつうコード進行となるワケさ。そんなところからしてコンセプトアルバムです(笑)。いや、そもそも超有名な「サテンの夜」っつう曲が入っているファーストアルバム「デイズ・オブ・フューチャー・パスト」だって一日の模様を朝から夜まで物語るというコンセプトの元で作られていたワケで、そういうバンドなんです。ただ、どういうワケか一般的に認知されにくいというか、あまり話題に上らないグループですな。

 多分ねぇ、演奏とか曲の構想とか構成、展開ってのは結構プログレッシヴバンド以上のものを持っているんだけど、基本的に牧歌的でメロディもフワフワした感じで切羽詰まるような感覚やスリリングさは一切なし。更にここの演奏力がとんでもなく優れているというワケでもなく、専属のボーカリストもいないのでみんなで歌う、みたいな曲が多くてアイコンがいない、さらにギターヒーローがいたワケでもなく、スタープレイヤーがいなかったんだな。だから聴く側もどこか意識が分散されてしまっていたのかな、と。

 それで、このアルバム「童夢」は捨て曲なしで、どれもこれもが牧歌的で美しいコーラスとメロトロンに包まれた作品。統一感が凄いので聴きやすいし、これでプログレバンドとは言われないでしょ。ムードメーカー的な曲がやたらと曲を盛り上げてくれるという荘厳な世界です。そうだな、自分的には冒頭「Desolation」「Confusion」とかのけたたましい轟きが好きでね。それがB面一曲目に曲として出てくるあたりが面白い。もちろん初っ端の印象が強いからB面最初でもしっかり残ったまま聴けるっつうとこだね。ホント、どれもこれも基本的にアコギでメロディアスに作ったんじゃないかと思うくらいに素朴。そこに壮大なアレンジを被せているだけなんだが、これがまた壮大すぎてハマる(笑)。そういうバンドで、そんな傑作がこの「童夢」だね。

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