Archive2007年08月 1/2

Jerusalem Slim - Jerusalem Slim

 世に出るはずのなかったアルバムが様々な理由で公式に世に出ることということもあればやっぱりお蔵入りのまま何十年も陽の目を見ることがないというものもある。ファンからしてみれば聴いてみたいものではあるのでもちろん世に出てくれる方が良いのだが、その時期に出すのが適当かどうかはわからない。後になってから出す方が正当な評価を得られるものもあるが、一方ではそんな音源をリリースできるタイミングがいつ生じるかわか...

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Grand Slam - Studio Sessions

 なんとなくハードロックな気分の中、ちょこっとだけマイナーな人達のバンドをいくつか…、と思ったが多分長くは続かないだろうなぁ。ハードロックってつまんないバンドのだと滅茶苦茶つまんなくて、英国のバンドだとまだ聴き所を探せるけどアメリカはもう全然つまんなくてダメなのが多い。そもそもそんなに深堀してない。余所の国の場合はそもそも情報があんまり入って来ないし、マイナーなものは余計に入ってこないので情報が入...

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Nektar - Down To Earth

 英国のバンドって時に英国よりもドイツで売れることが多かったり、ドイツで修行するとかいうのもあるよね。まぁ、それは言わずもがなのビートルズだったりするんだけど、どこかドイツと通じるモノがあるのかな。スティームハマーなんてのもドイツで人気のあったバンドだと聞くし、スティースミルに至ってはドイツでしかアルバムがリリースされなかったとか…、このバンドも面白いハードロックだったのでそのうち、ね(笑)。知り...

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Boxer - Below The Belt

 英国生まれのハードロックバンド、それこそ数限りなく存在しているものだが、A級メジャーバンドを渡り歩いたような人がいればそこそこ話題にもなろうというもの。それでもなかなかそういうワケでもないのが実情  この二人、もちろん1960年代末期頃のタイムボックスっつうバンドで友人になり、バンドをPattoに変えても一緒にプレイし、数年の間だけ袂を分かって仕事をしている。まぁ、知ってる人は知ってるんだろうけど、この間...

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Uriah Heep - Look At Yourself

 1970年代初頭、数多くのハードロックバンドが現れては消えていくということの繰り返しで、だからこそB級バンドの面白さなんてのも英国ロック界に於いては重要なものとなっているんだけど、当時超メジャーの人気を誇りながらもメンバー脱退等によって今となってはどうしてもB級バンド的のレッテルを貼られてしまっているバンドがある。うん、いっぱいあるんだけど、特にB級落ち、と言うような印象を与えているのがユーライア・ヒ...

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Deep Purple - In Rock

 1970年英国ではどんなサウンドが世の中に受け入れられるのか全く読めない状況であり、それはまた常に自分達自身にもチャンスがある、プレイヤー側であってもレーベル側であっても同じ思いがよぎることが多かったことだろう。そんな中デビューはしていたけれど、そしてアルバムを三枚もリリースしてはいたけれど、どうにもパッとしないバンドのひとつにディープ・パープルがいた。それまでは特段何かのコンセプトに基づいてバンド...

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The Police - Synchronicity

 暑い暑い夏がようやくちょっと収まりかけてきた…、ことないか?日本の夏って湿気が多いからか、いわゆる南国で聴くような音楽っつうのを暑いからと言って日本で聴いてもなかなかカラダに馴染まなかったりする。まぁ、ハッパと時間があってどよ~んとできるのなら違うのかも知れないが文化的な一員として生きている以上そうもなかなかできないしね。んで、そういう暑い国でのサウンドっつうのは自分が知ってる範囲だとやっぱレゲ...

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Rodrigo Y Gabriela - Rodrigo Y Gabriela

 音楽ってのは常に刺激的なものなのだ。普段ロックだ~とか良いながらも結構ロックじゃない音楽も聴いていたりするのだが、暑い夏はやっぱりギンギンのヘヴィメタかハードロックが多かったなぁ、いや、今年はゴシックメタルにもハマったから余計にそうだったんだけど、まぁ、そのヘンの音をガンガンに流しているとスカッとするものではある。しかしもちろん何枚も立て続けにそんなもんを聴いていられるほどではないので途中途中で...

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Queensryche - Operation : Mindcrime

 時代が70年代ならばコンセプトアルバムというものもあり得ただろうし、それが受け入れられる市場というものもあったと思うが、80年代になってそんなコンセプトアルバムというものはまず出てこなかったような気がする。もちろんアルバムとしてのコンセプトっつう意味ではたくさんのアルバムがモチーフなりコンセプトなりっつうのがあったと思うけど、ストーリー性を持たせてアルバムを作るっつうのはなかなかなかったんじゃないか...

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Nightwish - Dark Passion Play

 インターネットによるニューアルバムの先行流出っつうのはどうしようもないのかと思うくらいにアーティストの新作音源がCDリリース前にネット上に転がっている。ミュージシャン側からしたらとんでもない事、なのか早めのプロモーションとして捉えるのか…。とは云え、どう考えても関係者周辺の人間じゃなきゃアップ出来ないものだろうし、そういう管理体制の問題っていう事なのか。狙ってるのもあるだろうけど…例えばプロモ用に宣...

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Procol Harum - Grand Hotel

 クラシックとロックの融合…、古くから使われてきた言葉だし手法でもある。そしていくつものアルバムでそれが上手く融合した例もあるし、全く面白味のないものもある。しかし今でもロックの世界ではオーケストラが使われることは多いし、やはりクラシックとの融合という手法は当たり前に行われるようになってきたと考える方が自然かな。だからあまりそれを仰々しく書くようなこともないのかもしれん。こないだまでハマりまくって...

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Barclay James Harvest - Barclay James Harvest

 プログレバンドというカテゴライズをされつつも聴いてみるとどうにもそこまで発展した音楽をやっているワケじゃないよな、と思うようなバンドっていうのはもちろんいくつもあるんだけど、このバークレイ・ジェームス・ハーヴェストというバンドも英国ならではの摩訶不思議な側面を持ったバンド。最初期から何枚か…、ライブ盤あたりまでが一般的にプログレッシヴロックとして解釈されているようなんだけど、ホントの最初期を聴い...

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Moody Blues - Every Good Boy Deserves Favour

 コンセプトアルバムの勇者と言えばザ・フーの「Tommy」だったりフロイドの「The Wall」だったり、ちょっと下がって並び称されるのはキンクスの「Village Greeen Preservation Society」だったりプリティ・シングスの「S.F.Sorrow」だったりと、まぁ、色々とあるのだが、大体話していても話題に上がらずに終わってしまう偉大なる英国のコンセプトメーカーバンドというのが実はムーディー・ブルースではないかと。っつうか初期の頃...

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Genesis - The Lamb Lies Down on Broadway

 ロック二枚組名作選というワケでもないけど、せっかくなのでちょっと続けてみよう~って思って見つけてきたのがジェネシスの「眩惑のブロードウェイ」。う~ん、実は前にも書いたけど自分的にはジェネシスって全然聴かない部類のバンドだったりする。多分音的にプログレなんだけど音が軽いのと歌が好きじゃないんだと思う。あとはまぁギターが歪んだ曲ってのが多くないからかな(笑)。よくわからんのだけど、昔から何度も何度も...

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Pink Floyd - Ummagumma

 二枚組の名作と呼ばれている作品…、ピンク・フロイドで言えば「ザ・ウォール」だったりするのだろうなぁ。そして実はもう一枚、と言うか世代によっては圧倒的にこっちだろ、って言うのが「ウマグマ」だね。どうしても個人的趣味からすると「ウマグマ」ってのは入ってこないのでついつい後回しになっちゃうんだけど、もちろん一般的には名盤と呼ばれる二枚組、です、ね。  ピンク・フロイド「ウマグマ」 1969年リリースでアナロ...

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The Clash - London Calling

 二枚組のアルバムがロックの名盤ってことになるのはなかなかしんどいことではないのかな、と思うが、実際にはそれなりにたくさんあるモンだなと不思議に思った。ここの所そんなのを意識していたワケでもなかったけど、各アーティストに一作くらいはそういうのがあって、ロック全体的にそういうボリューム感を評価する傾向もあるのだろう。まぁ、じっくり聴くと大概のモノは飽きてくるのだが…、しかしここ最近のCD世代のバンドな...

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The Kinks - Everybody's In Show-Biz

 1972年のリリースなんだけど既にキャリア8年目ということでアルバムにして12作目となる、この時点でもうベテランの領域に入っていたザ・キンクス。ストーンズみたいにそれなりのステータスで売れていればそんなにたくさんアルバム創らなくてもよかったのかもしれないけど、そこはひねくれ者のレイ・デイヴィス、売れるヒーローになることよりもどんどんとニッチな世界を突き詰めていくことにしたようで、おかげでニッチなファン...

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The Rolling Stones - Exile On Main Street

 1972年、ローリング・ストーンズは新たなギタリスト、ミック・テイラーをしっかりとリードギタリストに据え、ロック史に語り継がれる最高のツアーを敢行している。そんな最絶頂期を迎えたストーンズがその時にリリースした新作アルバムはと言えば泣く子も黙る「メイン・ストリートのならず者」だ。  今でもストーンズファンの間では人気の高いアルバム、だと思う。ジャケットからして退廃的というかストーンズのストーンズらし...

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King Crimson - Lark's Tongues In Aspic

 1973年、英国ロックの重鎮になりつつあった、かどうかは定かでないがキング・クリムゾンにしても大きく変化を遂げる年になった。その前までのクリムゾンはもちろん強烈な楽曲を発表することでシーンにインパクトを放っていたが、この年にリリースされた「太陽と戦慄」というアルバムの持つ破壊力はそのイメージを一掃し、攻撃的な姿勢を持つバンドとして市場に認識させたものだ。  最初にこれ聴いた時は驚いた~。静寂の中に聞...

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Led Zeppelin - Houses of The Holy

 1973年レッド・ツェッペリンは大掛かりなアメリカツアーに乗り出ることで世界制覇を完全に成し遂げた年とも言える。その片鱗は映画「永遠の詩 (狂熱のライヴ)」に記録されているのでイメージが付く人も多いだろう。どうやら今年の年末頃にはこの映画のサントラであったマジソン・スクェア・ガーデンのライブの模様がCD二枚組に拡大されてリリースされるとか…、そしたら凄く嬉しいことだなぁ。あの3daysからの編集版になるんだろ...

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Janis Joplin - Live from the Festival Express Tour

 昨今の発掘音源によるリリースラッシュは凄まじい。そんなのについていく情報収集力は持っていないのでいつの間にかリリースされていた、という事態が多くて入手に困る事が往々にしてある。最近はそこまで物欲もないのでふ~んそうなのかという程度で流していく事が多い。見つければ入手するが必至になって探すまでは行かないので、やっぱり自身でも熱が冷めてきたのか、市場が煽るブームに着いて行けてないだけなのか。まぁ、良...

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Ten Years After - Ssssh

 1969年ウッドストックに出演したことで一躍ヒーローの座を獲得した若き英雄アルヴィン・リー。もちろんそれ以前にアルバムデビューしており、ファーストアルバム「Ten Years After」ではまだまだサイケデリックな雰囲気も残したサウンドだったが、セカンドアルバム「Undead」ではいきなりライブアルバムとしてリリースし、「I'm Going Home」を収録している事で有名。まだまだサイケデリック的な印象を残したままではあるが、ジ...

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Johnny Winter - Pieces & Bits

 割と知られていないが、100万ドルのブルースギタリストと呼ばれたジョニー・ウィンターがあの伝説のロックフェスティバル「Woodstock」に出演していたという事実がある。映画に収録されなかったというだけでその事実は簡単に忘れ去られてしまうのだから如何に映画というメディアの効果が大きいかと実感するだろう。ジミヘンがウッドストックで確立した地位の凄さを思うとジョニー・ウィンターがここでデビューしたてとは言えメジ...

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Jimi Hendrix - Electric Lady Land

 天才ジミ・ヘンドリックス、1968年リリースの世紀の傑作「エレクトリック・レディランド」。当時レコードでは二枚組でリリースされたもので、イギリス盤や日本盤では19人の女の裸を描いた強烈なインパクトを放ったアルバムジャケットで、既に敷居が高かった作品なのだが、音を聴いてもかなり敷居が高かった記憶があるアルバム。ファーストやセカンドを聴いていて、また幾つかのライブ映像を見ていた後に入手して聴いたものだから...

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イージー★ライダー

 60年代のアメリカそのものを投影したロック映画として有名な「イージー★ライダー」。やっぱりデニス・ホッパーの人柄に惚れるんだが、それはともかくこの映画のストーリーは全くよくわからない(笑)。ロック好きならば「ウッドストック」と共に見るべき作品として位置付けられているので、そうかそうかと思い若かりし頃から見始めたものだが、いやぁ、とんと理解できない。理解できないところがこの映画を理解する最も賢明な手...

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地獄の黙示録

 60年代アメリカ文化を描いた映画は非常にたくさんある。それと言うのも当時ベトナム戦争真っ最中ということもあって、題材に取り上げられやすいというのと、ヒッピー文化、フラワーチルドレンと呼ばれる世代、またロックではもちろんウッドストックという象徴もある。そんなことでこの時代を描いたものはいくつでもあるけど、今でもダントツにインパクトを放って自分を惹き付けて止まない作品がある。  「地獄の黙示録」 それ...

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ザ・ドアーズ

 ついでだからちょっと脱線して映画の「ドアーズ」について走ってみよう。1991年に上映されたこの映画、もちろん云わずと知れたオリバー・ストーン監督の60年代懐古シリーズ三作目…ちなみに「プラトーン」「JFK」に続いての作品で、どれもこれも印象的な作品だったので十分に期待して見に行った、しかもジム・モリソン率いるドアーズの伝記映画っつうことでそりゃ、ロックファンは駆けつけるワケだな。 まずはバル・ギルマーのク...

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The Doors - Strange Days

 パティ・スミスがカバーしたドアーズの「Soul Kitchen」が素晴らしくハマっていたので、ホンモノが聴きたくなってドアーズを取り出す。うん、「Soul Kitchen」ってファーストアルバムの二曲目なんだよな。やっぱ凄い雰囲気のアルバムだ。なんて感動しまくったのはいいけどドアーズのファーストアルバムは既に過去に書いてるので、しょうがない、興味ある方はそちらを見て下さい。 そしてセカンドアルバム「まぼろしの世界」を引...

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Patti Smith - Twelve

 ロックという世界は実に面白い。最近またそれを実感している。別にテーマを決めなくても聴きたいモノを聴けばいいんだけど、それがあまりにも広がりすぎていったためになかなかアーティスト側の意図した想いをきちんと受け止める、と言うところまで辿り着かないものも数多い。いかんなぁと思うのだが、そこまでピンと来ないものはあるもので、多分ロックを聴くというキャリアを積んでいるから、何となく自分的に感覚が必要と思う...

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Capercaillie - To The Moon

 スコットランドの音を現代風ポップスにハメ込んでしっかりとそれに成功したことで更に国民的…というかトラディショナルな世界からポップスのシーンに存在感を示したカパーケリー。キャリアは長く、そういう意味でこういったトラディショナルバンドっつうのは国民的なバンドになる要素が強いよな。今でも現役で25年のキャリアを誇るワケだし。もちろんメンバーに変化はいくらかあるものの、基本的な音楽路線に変更はないので基本...

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