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06« 2007/07 »08

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フレ

Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。

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The Cranberries - No Need To Argue 

 ようやくメタル色からは抜け出したものの女性歌モンからは相変わらず抜けられなくて、こないだMoonlightというバンドを聴いていてどこかクランベリーズ…と思って聴き直してしまったのでついでに書いておこうかな〜って(笑)。どのアルバムがいいかな〜なんて思いながら選んでいる楽しみってのはなかなか楽しいものがある。もうそんなこと何年もやってるのに今でもそういう作業が楽しいってのは凄いな、ほんと。まぁ、その分最近CD屋さんとか行って一生懸命何かを探すっていう行為が減ってるんだけどさ。自宅でそれに近いことができるのはなかなか趣味を満喫できるモノだ。

ノー・ニード・トゥ・アーギュ To the Faithful Departed

 The Cranberries 「ノー・ニード・トゥ・アーギュ

 1994年リリースのセカンドアルバム。ジャケットを見る限りまだまだ全然垢抜けないアイルランドのポップバンドと言った様相なんだが、これがまた音楽的にはかなりキュートで胸キュンとしたサウンド、っつうかほとんどがボーカルのドロレス嬢の個性的な声質によるものが大きいね。もちろん音楽の方もそれを生かすように決して激しいサウンドではなく、しっかりとメロディを重視したもので…と書きつつも、このアルバム最大のヒットソングは4曲目の「Zombies」だったりして、聴くとえらく派手に歪んだギターをバックに軽やかなリフレインのサビが心地良い曲だったりするんだけどさ。この一曲に引っ張られがちなんだが、全体的にクランベリーズらしいサウンドを打ち出したアルバムなんじゃないかな。この後の「To the Faithful Departed」なんかはそのおかげか凄く売れたアルバムになったしね。

 1990年代って結構アイルランドから色々なバンドが出てきて、多分U2の援助も大きく手伝っているんだと思うけど面白い音楽だなぁってのが世間的に聴けるレベルになった頃。うん、良いことだよね。お国柄を気にして音楽を聴く人ってのは全般的に見たらまだまだ少ないと思うけど、そういうのも意識しなくて耳に入ってくるようになるのは悪くない。やっぱ英語で歌われると日本人的にはそれが何処の国の人ってのも気にしないしさ。ここの所ヨーロッパ各国のモン聴いてたけど、ほとんど皆英語で歌ってるもんね。そういうのが当たり前、みたいにさ。その辺の意識の違いがメジャーなところなんだろうけどさ。

 話逸れたけど、既に解散してしまったクランベリーズ、今聴き直してみてやっぱり悪くない、結構好みの声だなぁと納得。久々に聴き直すと発見が多くていいね。ちなみに中古で見かければ300円以下で買えると思う(笑)。

Female Gothic Metal 

 う〜ん、ここのトコロ二週間以上に渡って女性ボーカルもののゴシックメタルバンド系を取り上げてきたんだけど、70年代英国ロックが基本だった自分的には実に新たなる世界とジャンルで、ロックはまだまだ進化しているんだなぁと驚きと感動を隠せないものでしたね。まぁ、中には普通にハードロックバンドだよってのもあって自分の認識違いってのもあったんだけどそれでも流暢なスピードを持ったハードロックバンドのフロントが綺麗なお姉ちゃんってのもなかなかなかったのでそれはそれでよろしい、ってのもあったが。

 さすがにこれだけ聴いていると色々と知識もついてくるし歴史的背景や音楽的な特徴なんかも見えてくるのでちょこっと総集編♪ 来歴はやっぱりクラシックとメタルの融合の中で、女性と男性の美女と野獣論を被せていったもので、個人的な好みではあるけれど、やっぱり壮大なストリングスや荘厳なアレンジが施されたものが様式美、というか本来のヨーロッパが持つ音楽感というかセンスなのかな、と。そして美しいメロディや旋律というのも実に貴重な資産で、この辺は歴史の背景が大きいのかな、と思うね。そんな大陸ヨーロッパを見事に具現化していたのがNightwishなんだろうな、と。色々聴いてきたけど、最終的にはNightwishの音楽に戻ることで全てを集約しているとも思う。ただ、ここも個人的な好みで、音楽的な様式美ではNightwishが体現している姿がベストに近いけど、どこか堅苦しい印象があるのも事実で、それは多分バンドの演奏や歌も含めて上手すぎる、っていうところだろうなぁ。完璧なんだよね、Nightwishって。ライブDVD見ててもホント凄いくらいに完璧で、ターヤの歌ももちろん凄いんだけどバンドの演奏力がもの凄くてどこか人間味に欠けてしまっているってのがちとキズ。

エンド・オブ・アン・エラ ザ・サイレント・フォースDVD We Will Take You With Us

 んで、やっぱりWithin Temptationに走るワケだ(笑)。シャロンの表情なんだろうけど、もの凄く取っ付きやすいイメージがWithin Temptationにはあってさ。あと歌メロにしても完全にメロディが出来上がっている、ともすればポップスの領域とも言えるくらいキャッチーな旋律が聴きやすさを手伝っているしね。バンドの上手さってのはNightwishと同じくらい強烈な技術力なんだけど、どこかまだあそこまでの冷たさはない。それと英語で歌われているんだけど、英語の使い方が普通の英語の歌とは相当異なっていて、コレは多分英語を母国語としない人達共通の発想なのかもしれないが、単語を詰め込まないでメロディに合わせて英語を当てていってるのでのびのびと大らかに歌い上げるようにきこえて良いんだよね。そういう自由さと大海を駆け巡るイメージがWithin Temptationの親しまれるところ、かな。この二つのバンドであらかたカタがつく、ってのがわかった。papini嬢もそんな印象らしくて、あぁ、やっぱそうなんだ、と思ったけどね。

 まぁ、あとは個人的好みではAfter ForeverEpica、そしてリヒテンシュタインつう国の印象と作品の良さでElis、あたりはレギュラーで聴いていくかもなぁ。しかしほんと、今になってこんなにハマれる新たなるジャンルがあるってのには驚いた。プログレの流れとメタルの流れが融合してきたDream Theaterあたりから更にこんなに発展してきているとは知らなかった。うん、なかなか面白い世界だねぇ。70年代クラシカルプログレと女性ボーカル系が好きでハードロック好きならイケるんじゃない?

Tarja Turunen - Henkays Ikuisuudesta 

 フィメールゴシックメタルバンドの代表格でもあるNightwish、その看板でもあったボーカルのターヤ姫が昨年脱退し、バンドは既に新たなるボーカルを据えて活動再開しているトコロで、これもまたなかなかよろしい様子なのだが、一方であれほどのオペラティックな歌声を聴かせてくれていたターヤ姫の行動の方が気になって、ちょこっと追いかけてみると…。

Henkays Ikuisuudesta Yhden Enkelin Unelma

Tarja Turunen 「Henkays Ikuisuudesta
 
 こんなソロアルバムが出ているみたい。2006年の作品だから脱退してすぐにレコーディングしたのかな。Nightwish在籍中の2004年にも「Yhden Enkelin Unelma」っつうシングルをソロで出していて、この作品でもしっかりとストリングをバックにしっとりと歌い上げるモロに美声を聴かせるクラシックオペラ作品そのものだったんだけど、アルバム「Henkays Ikuisuudesta」も出ていたので聴いてみた。

 かな〜り驚いた。Nightwishのあの活動と歌は何だったんだ??このソロアルバムではメタル色なんてゼロ。ロック色すらゼロ。完全に歌を聴かせる作品になっていて、オペラ調の歌ももちろんあるし、しっとりと歌い上げるバラードやポップス系の曲ばかりで、しかもジョン・レノンの「Happy Xmas」とかもカバーしてるし、とにかく歌を聴くならコレを聴けと言わんばかりの素晴らしく美しいアルバムに仕上がってる。Nightwish時代とは雲泥の差があって、なんであんなハードなのやってたんだろ?って思うよ、これは。そしてこのソロ作品だけだって相当のレベルで市場に広がるべきだと思うテンションだしさ、いやぁ、やっぱ上手いっつうかプロっつうか、凄い。音楽の基礎がしっかりできてないと無理だろうし、もうしっかりとアーティストの真髄が出ている凄い作品。一般の人はここから聴いて、Nightwishで驚く方が良いかもしれないな。うん、いいもの聴けた…。完全に歌モノ作品なので初心者でも全然OKです。というか普通に聴いた方が良いと思う作品。

 普段メタルばかり聴いている人には全然興味のない作品かもしれないけど、こういうのとメタルが融合してNightwishの音だったんだよな、ってう確認にはなるし、やっぱりターヤ嬢の凄さは実感できるね。


Moonlight - Floe 

 ユーロ圏と言うのは実に多国籍なバンドがひしめいていて、当然ながら民族的な個性をロックのサウンドに採り入れながら独自の解釈を見せることで幅を広げる、または独自色を打ち出すというのは常套手段ではあるんだけど、ゴシックメタルの中でもそういった独自性を打ち出すことに成功している例がある。多くのバンドはどちらかと言うとゴシック様式という音楽性を出すことが独自色だと思われている節があるんだけど、その中で更に独自の民族性を入れていくというのはなかなか至難の業でもあるし、危険でもあるワケだ。ま、一般的に、ね。で、それがまたツボにハマるバンドを発見してしまってねぇ(笑)。

Floe

 Moonlight「Floe

 ポーランドのバンドでポーランド語で歌ってるのでちと英語サウンドとは違う印象を持つことは当然独自性なんだけど、まぁ、それで世界に出てこれるっつうことはやっぱ凄い実力だったんだろうし、その個性こそが世界制覇に繋がるんだろうなぁ。そんな邪心なしに聴いてみるとだな、これが驚き。ゴシック様式のメタルサウンドに女性ボーカルという今までの図式に囚われることなく伝統色をしっかりと打ち出していて、それは冒頭のアカペラからして印象的で、トラッドソング聴いてるんだっけ?と錯覚してしまうくらいに民族サウンドになっててさ、あぁ、こういうのってやっぱしっかり出来てて、だからこそ最初に持ってきて国民性だしてるのかなぁ、とか…。うん、それが素朴で良くてさ。途中からいつものゴシック的メタルサウンドになるんだけど、でもそれ一辺倒ではなくってかなり幅広いサウンドのセンスを持ったバンドかな。ジャケットのセンスがイマイチなのでメジャーになり切れないみたいなんだけど、音はこれ、凄い聴きやすいし綿密に作られているし、美しいし民族性も聴けてかなりよろしい作品です。彼等の三作目で最高傑作らしい。確かに新境地を開いていると聞こえるからなぁ。

 全然ジャンルが違うんだけど、メロディセンスのどこかがクランベリーズに近い雰囲気あってさ、多分それは民族性を打ち出すという部分での近似だろうね。ポーランドとアイルランドだから全然違うんだけど、なんか声質とか似てるんだよ。バックの音はもう全然違うんだけど、うん、そんな感じ。下のYouTubeで見れる映像の曲はこの世界ではかなりの名曲として知れ渡っているみたいなので聴いてみるのをオススメ。うん、日本人、こういうの好きだよ、多分(笑)。

Tristania - World of Glass 

 やはり寒い国の音楽は構築美に溢れているのか、ひたすらシンフォニックなサウンドを綺麗に奏でるバンドが目立つ。もちろんそういうのばっかりを漁っているからってのはあるが、それでも国を選んでアルバムを選んでいるワケではなく、それ系のバンドを探して漁っていたら北欧系が多かった、というだけなのだ。なんつうか、新たなるジャンルだったのでどうやって探してよいのかさっぱりわからなかったので、ネットであれこれと調べまくり、女性の歌声ばかりでデス声がほとんどなくて、シンフォニックで、なんて探していたんだけどそれだけでもこの二週間分のアルバムが発見されて、そのバンドのアルバム全てとか言ってたら実にとんでもないことになってしまうもんね。まぁ、大体入手して聴いてるんだけどさ。それにしても上手いバンドが多いねぇ。

World of Glass Beyond the Veil

 Tristania 「World of Glass

 ノルウェーのバンドで1998年デビュー、かな。今でももちろん活動していてこないだも「Illumination」という新作をリリースしたばかりらしいが、メンバーは結構入れ替わっているようだ。ただ、お目当ての歌姫は変わらず、かなり綺麗なお姉さんの部類に入るね。名前読めないんだよなぁ…Vibeke Steneっつうらしい。色々なアルバムあったんだけどやっぱ印象だけで「World of Glass」のアルバムに決定(笑)。いや、ジャケットだけじゃなくて歌声もかなり透き通った声で結構艶めかしいのでよろしい。音的には初期は結構ゴシックメタルそのものでオトコ声が多かったらしいけど作品毎に女性歌モンが増えてきてこの作品は結構顕著に女性歌モンが聴けるもの。音そのものは当然ゴシックメタルなんだけど、結構ゆったりとした大らかな作風が多くてシンフォニックなのはもちろん、意外とバイオリンが入ったりしてて綺麗な音してる。そしてもちろん上手いんだよな、これがまた。アレンジもしっかりと凝ってて展開していくので、結構好み。ちょっとオトコ声多すぎるけどさ。まぁ、どこか聖歌っぽい合唱が入ってきたりコーラスワークもあるので美味しいところはきちんと持ってる。ざっと聴いて調べてみると二枚目の「Beyond the Veil」あたりの評判も高くて、三枚目の「World of Glass」とはほとんど同じような路線の音だね。新作はさすがに聴いてないけど、まぁ、似たようなもんだろうな。ヨーロッパ的な様式美で、綺麗な展開なので何回か聴く予感。

 最近ず〜っとこんなの聴いてるからそろそろ古き良き音楽に戻ろうかな、と(笑)。ちょっと人間クサイのが聴きたくなってきたんだもん。とは言えまだまだDVDとか幾つか見たいのあるんだよなぁ…。うん、まぁ、適当に書きましょう(笑)。

Epica - Consign To Oblivion 

 オランダのゴシックメタルバンドの系譜図ってのが結構色々と広がっているみたいで、他国だとそこまでメジャーシーンに出ているバンドが多くないためか、系譜図に至る前にバンド名知らないっていう状態なんだけど、オランダは何故かその辺割とメジャーだったりする。まぁ、そういうのを細かく追って行くと現地国でのバンド状況に詳しくなったりするし、今のインターネット時代ならそれも簡単に出来るんだろうけど、なかなかねぇ、やっぱそこまでは行かない、だろうと思う。普通は。いや、ハマるとそこまで行くけど、今のところこのジャンルでそこまではないなぁ。

コンサイン・トゥ・オブリヴィオン ザ・ファントム・アゴニー

 Epica 「コンサイン・トゥ・オブリヴィオン

 そんなワケで、Epicaっつうバンド。オランダのバンドなんだけど、そもそもは前に紹介したAfter Foreverのメンバーが離脱して組んだバンドって事で、After Foreverのシンフォニックさが割と好みだった自分的にはこのバンドもいかがなものかと。うん、After Foreverよりも良い、な。シンフォニックさはともかく更にクラシック…っつうかミュージカルっつか要するに音楽的にはかなり古典的な作風にアレンジが加えられていて、オペラティックな展開や弦楽器やホーンなどを導入して素晴らしい音世界を築き上げている。もうねぇ、見事の一言に尽きるよな、ここまでやられると。バラードなんかも完全にオペラの歌声だし、それでいて曲調はしっかりと様式美をを継承していて、コード進行も微妙に心を揺さぶる進行を使っていてはっきり言って非の打ち所がない。バンドの演奏も巧いし、歌ももちろん素晴らしく巧いし、曲のアレンジも見事なもので、音楽的に総合点としては相当高いレベルに位置するバンド。これほどの作品が作れるってのは世界中探してもなかなかいないだろ、ホント。ただまぁ、ロックという視点から見るとロック度は少ないけど、それはゴシックメタル全般的な話だからなぁ。いや、しっかり歪んだギターにヘヴィメタリックな音やキメもしっかりあるので心配無用。

 オランダって面白い国だね。一度行ったことあるけど、ヘンな街だった記憶が強くて…、まぁ、アムステルダムだったからだけど、ちょこっと店に入ると店員はハッパでトリップしてるし、売ってるものはアダルトグッズとかハッパ系とか…ゲイ系とかさ、フラリと観光者が入るようなところにそういうのがいっぱい売ってて驚いた。まぁ、おみやげなんかでそういうのはありがちなんだけど店員に驚いた。それとホントにゲイが多いし、とにかくでかい。ガタイがでかいんだよ、ホントに。みんな190cm以上じゃないか、つうくらいでかい。それと季節的にも白夜の頃だったから夜中の11時に明るいってのも新鮮だったな。まぁ、そんな中から出てくるバンドなんだろ?って感じだな。それ言ったら日本も似たようなもんだけどさ(笑)。

 Epicaは凄い。聴いていて飽きないし、70年代プログレ好きには受けるんじゃないかな、これは。クイーン好きな人もイケるかもしれん。あれが可愛く聞こえるもん(笑)。

The Sins of Thy Beloved - Perpetual Desolation 

 まだまだ続きますフィメールゴシック系メタル作品。こんなのばっかで実にユーロ何カ国を跨ぐように聴いているってのが結構驚きなんだけど、様式美=ゴシックってのはやっぱヨーロッパならではのものだろうし、だから故に気に入ってるんだろうから、国が異なるのはある種必然的かもね。でも凄いのはそういうのがそれぞれしっかりと情報として入ってくることだな。多分それぞれの国ではトップの部類に属するバンドばかりだろうからヘンな駄作を聴かなくて済むのも遠い異国の情報の取捨選択のおかげかもしれないね。特に日本盤が出ているバンドなんて絶対そういうのばっかだろうし。

Perpetual Desolation Lake of Sorrow

 The Sins of Thy Beloved 「Perpetual Desolation

 そんなことで今度はノルウェーから出てきたThe Sins of Thy Belovedというバンド。もちろん実態がどういうものなのかよく知らないけど(笑)、アルバム二枚でボーカルのお姉ちゃんは脱退、そして三枚目ではゲストで参加してるっつうよくわかんない関係(笑)。で、この「Perpetual Desolation」ってのが二枚目のアルバムで、ジャケット見るとノルウェーってこういう印象なのか?って思うくらいにイメージの違うジャケットでさ、ハリウッド映画の宣伝ポスター見てるみたいなんだが、それとは反した内容ってのもこれまた愉し。

 このバンドの売り…何と言ってもボーカルのアニタ嬢のあえぎ声が入ってるってこと(笑)。いや、マジにそんなの入ってるので聴いてると驚く。まぁ、オトコ的には聴いてて悪いもんじゃないからポイント高くなるよな(笑)。それで差別化してるんだから凄い…、それで音的なインパクト残るもん。まぁ、実際サウンドの方も、結構シンフォニックで、良いのはバイオリンが入ってるので凄く艶めかしく聞こえるし、やっぱバイオリンって好きだなぁ…、人間的でただ単にメタリックに迫ってくるのではなくってソロパートがバイオリンだったりするので凄く聴きやすい。うん、ポイント高いよ、これは。マイナス点はね、やっぱデス声が半分以上主役なのでちょっと邪魔だなぁ…、と。ただ女性ボーカルのアニタ嬢の声ってのは凄くか弱くて線が細いのでボーカル的にはかなり厳しいだろ、って感じ。もちろん叙情的な曲には凄くハマってるんで悪くない。正に男女ボーカルの美女と野獣路線がしっかりと出せている作品で音的にもかなり作り込まれているし、一曲一曲がドラマチックなのもよろしい。ファーストアルバム「Lake of Sorrow」の方も基本的に同じ作りとのことなので結構期待できるのかな。

Edenbridge - The Grand Design 

 さすがに自分の好みがわかってくると一気にかき集めたアルバム群が何となく魅力なくなって見えてくるから怖い(笑)。なんとなくネットで調べてみるとああ、そういう音だったのかなぁ…とか勝手に思ってしまうじゃん。なんとかっつうバンドと似てるので…とか書いてあると、あぁ、それ気に入らなかったバンドだったなぁ…ってことはこれもダメか?とかさ。で、どんどん聴く順番が後ろに回っていく(笑)。だが、それでもいつか順番は回ってくるものなのでしっかりと聴くのだが…、意外と良いじゃないか、と落ち込まずに済んだのがEdenbridge。

ザ・グランド・デザイン シャイン アフェリオン

 Edenbridge 「ザ・グランド・デザイン

 2006年リリースの最新作らしいが、その前の「シャイン」っつうアルバムがかなりの名盤だったみたいでファンは皆それを期待して手に入れたらしいが、結局ありがちな話だが前作を上回らなかったという評判…。そうか、と。更にLunaticaっつうバンドとの類似性も言われているので更にどうかなぁ〜と思ってしまったのだが…。いや、結構良いじゃないですか(笑)。確かにゴシック的な音ではなくって一般的な疾走感のあるハードロック寄りのヘヴィメタで叙情性に欠けるってのはあるが、それを上回る面白さとしてクィーンばりにあちこちで鳴り響くコーラスワーク。これが結構面白い。もちろんボーカルは女性なので多重コーラスもそんな迫力なんだけど、疾走感のある曲の中にそんなコーラスワークが入ってくるから楽しめるね。これもまたシンフォニックサウンドって言うんだろうか?はたまたピアノでしっとりと聴かせるのもあったりするんだけど、やっぱ軽いのはしょうがないかなぁ。ただギターが早弾きをバシバシやってくれてるから懐かしい感じがするのもある(笑)。

 ところでこのEdenbridgeってバンドはオーストリア出身のバンドでそれを聞くとなんとなく音の軽さに納得してしまったり…、でもなぁ、クラシックのお膝元でもあるのでもちっと荘厳さがあっても良いと思うが…、それはまぁしょうがないか。ボーカルのサビーネ嬢の歌声は結構アニー・ハスラム的ではあるのでもっとプログレッシヴな展開にするとか…、結局自分の好みにしたがってるだけか(笑)。何はともあれ初心者でも結構聴きやすい音作りとコーラスワーク、更には歌声とポップなメロディでひたすら攻め立ててくるので悪くはない。多分これもその分飽きるの早い、だろうと思うが。

Lunatica - The Edge Of Infinity 

 恐ろしいもので多少興味を持って調べているとやっぱり人間学習能力が付くようで、ようやく色々わかってきた。どうやら最近のメタルの傾向にはかなり細分化されたジャンルがあるっつうことが解明されてきて(笑)。いや、その筋の方にはてんでちんぷんかんぷんな記事が続いたのではないだろうかと思うのだが、まぁ、聴いた素直な感想なのでよろしいじゃないですか。つまりですな、メロディックメタルとかスピードメタルとかゴシックとか色々と分かれてるらしいんだな。んで、よくわからないので女性ボーカルものでゴシック系のものがよい、っていうキーワードでCDを探していたんだけど紹介してあるところによってはニアリーでオススメ品なんてのもあるわけで、そうなるとゴシックからは離れた女性ボーカルのハードなバンドとかにも進出していたんだな。道理で軽くてポップなものにいくつか出逢ったワケだ。が、まぁせっかく聴いたので書いておこう、ってことで(笑)。

ジ・エッジ・オヴ・インフィニティ フェイブルス・アンド・ドリームス

Lunatica「ジ・エッジ・オヴ・インフィニティ

 今度はスイスのシンフォニック系メタル、らしい。Lunaticaっつうバンド名からしてロマンティストだと思うんだがなぁ…。うん、かな〜り聴きやすいメロディと軽快でスピーディな曲に乗せて快適な女性のボーカルが流れていく、素晴らしい出来映え。ドライブにでも流したら凄く乗れるんじゃないか?そんな感じでやっぱりヨーロッパの様式美旋律ってのはスイス的っつうトコなんだろうけど、何かが足りない。多分壮大なストリングスと凝ったアレンジ、かな。ドラマティックではあるんだけどなぁ…、いや、悪くはないので何回か聴くとは思うのだが荘厳さが欲しい自分としてはちょっと足りない。

 知らないで聴くとそういうもんなのだが、知ってて聴くとこのバンドはどんな人気なんだろ?って思ってあれこれ見ていると結構な人気を博しているワケだな。オープニングにナレーションが入ってくるのは恒例の仕掛けらしい。しかしよく聴くと結構バラエティに富んだアルバムだな。色々な曲調に挑戦しているが、ちょっと歌が一本調子かな。2作目の「フェイブルス・アンド・ドリームス」がすこぶる傑作らしいのでまた今度挑戦してみよう…。

Xandria - Ravenheart 

 相変わらずゴシックメタル女性ボーカルバンドばかりを聴き漁っているんだが、あれこれ調べてみるとなかなか面白い事がわかってくる。やっぱり英国のアニー・ハスラム嬢のクリスタルボイスを配したRenaissanceが大元の元祖になっている系譜ってのが見えてくるらしい。それが大体25年経ってから出てくるってのが凄いんだけど、まぁ、その間にはAll About Eveというバンドを挟んで耽美的な繋ぎってことになるらしい。そこから90年代中期になってからヘヴィメタとプログレと女性ボーカル及び男女混成ボーカルってのが定着したみたいだね。故に自分がハマる理由もなんとなくわかる(笑)。その流れがヨーロッパ的耽美趣味、ゴシック趣味に相通じてヨーロッパ全土で流行のメタルサウンドになったらしい。自身のルーツに気付いたってことか。それで漁ってみるとやたら多いってことがわかったのだ…。ただどれもこれもってワケじゃなくってやっぱりそれはそれなりにレベルの高低があるんだけど、ほとんど国を代表するようなバンドばかりなので結構なレベルってのも事実だね。う〜ん、なるほどなぁ…、ってことで今回はドイツから。

Ravenheart Salome

 Xandria「Ravenheart

 2003年にドイツから登場したこのXandriaも女性ゴシックメタル系バンド、なんだけどあまりゴシック的な感じではなくってもっとポップな美しいサウンドを歪んだギターとオーケストラを中心に出した感じのバンド。リサ嬢の歌が少々弱い気がするんだけど、まぁ、その分バックの楽器も結構軽め…というのか聴きやすいサウンド作りになっていて、今までのドイツからのバンドらしいところとはちょっと異なる印象。この「Ravenheart」はセカンドアルバムで、所々のリフとか硬さはドイツだなぁと苦笑いするけど、割と好みのサウンドかも。バラード的な歌ではピアノとストリングスをバックに歌い上げているのでモロに70年代英国プログレの小曲的な感じでよろしい…。そういうところがハマるんだよね。音も綺麗だし。他の曲もハードだけど重くないってのが多分ホンモノゴシック好きのファンからは疎まれる点かもしれないけど初心者にはかなり聴きやすいので良い。…が、多分そのうち飽きる音だろうなぁ(笑)。

 このバンド、日本語だとキサンドリアなのかな?ザンドリア?キサンドリアだよな、ドイツ語読みだと(笑)。いや、ま、いいんだけど、このアルバムのジャケットに写る女性がリサ嬢で、赤毛のドイツっ娘って感じでまだ若いんじゃない?もっとも4年も前の作品だから今はそこそこのオンナになってることだろう(笑)。そういうのを楽しみにアルバムを追いかけるってのもなかなかいいモンでしょ。しかし赤毛のドイツ人って「ラン・ローラ・ラン」を思い出すな…。

Elis - Dark Clouds in a Perfect Sky 

 Within Temptationの美しき歌声と旋律、そしてNightwishのオペラティックな美声と同じくシンフォニックな曲構成というものがやはりかなり高いレベルでの象徴だということは世間の人気が証明していることであり、そのレベルでのアーティストを求めようとするとなかなか見つからないものだったのだが、小国リヒテンシュタインという国から出てきたElisというバンドにはそれを兼ね添えて持っている面が見え隠れしている。

Dark Clouds in a Perfect Sky Griefshire

Elis 「Dark Clouds in a Perfect Sky

 残念なことにアルバム三枚目「Griefshire」までの看板嬢だったサビーネ姫は29歳の若さで天に召されており、もうこのアルバムなどで聴ける歌声には出会えないのだが、それにしても素晴らしく綺麗でギターを中心としながらも楽曲レベルの高い作品を聴かせてくれるバンドだった。だった、っつっても今でも歌姫を入れ替えて活動しているとのことだが…。

 2005年にリリースされたセカンドアルバム「Dark Clouds in a Perfect Sky」ではかなりの気合いを入れた作品に仕上がっており、しっかりとヘヴィなギターサウンドを核として早いリズムの曲もあり、そしてシンフォニーの効いたアレンジも打ち出されていて魅力的な一枚。他の作品も全部聴きたくなるくらいの高品質さには驚くばかりの作品。歌声はもちろん美声でバンドとの一体感もあるのでなかなかツボにハマる。これくらいのクオリティないとちょっとキツイよなぁ、と。ジャケットも印象的なものでゴシックと一言では括れないアルバムには結構感動するね。


After Forever - After Forever 

 う〜む、いくつもこんなの聴いてると当たりが出た時の嬉しさってのはなかなかいいね。実際聴いてみるまで自分が好むのかどうかがわからないのであっちこっちと手を出さざるを得ない状況で、ようやく好みの音がわかってきた。多分構成的には平坦なのじゃなくて多少ドタバタしてる方がよくって、壮大なオーケストレーションやコーラスが正にゴシック調に入っていて、展開も派手で凝ってるのが良いなぁ。だからNightwishとかWithin Temptationとか好きなんだろうけど、そんな中、ジャケがイマイチ気を惹かなかったというだけで後回しにしていたバンドがありました。After Foreverですね。いやぁ、なかなかよろしいじゃないですか。

アフター・フォーエヴァー インヴィジブル・サークルズ プリズン・オヴ・デザイアー

After Forever「アフター・フォーエヴァー

 こないだ出たばっかりの最新作みたいだけどこれがかなり好評な傑作らしい。過去作品から聴いている人のレビューとか見ててもこの最新作が一番っつうから、多分そうなんだろう。もちろんバンド名がタイトルになっているってのはそれなりの自信があるからだろうから、良いんだろうな。ってことで聴いたんだけどさ、これ、かなりツボに入ってるねぇ。やっぱお転婆な歌を歌う女性ボーカルの方がこういうバックの音にはハマってるし、鬼気迫る迫力も出てくるからいいね。Nightwishは巧いからそういうところがあんまりなくって、巧いなぁ〜って感じだけどそこまでの上手さじゃないから鬼気迫る迫力になってくるのが良い。曲構成もなかなか好みで複雑な展開もよいし、豪勢で壮大なアレンジも好み。しかも早い曲ですらしっかりと個性が出されているので聴いていてかなり心地良い。うん、さすがに名前があちこちで挙がっていただけのことはある。ジャケットにもう少し気を遣って荘厳さを出しておいてくれればなぁ(笑)。

 書き忘れたけど、こちらもオランダ産のバンドで2000年にデビューしたバンドでこの作品は5作目らしい。三枚目の「インヴィジブル・サークルズ」もかなりウケがよくって名盤と言われているけど、多分どれ聴いても結構かっこよいんだろうなぁと期待しているバンド。今から過去を漁っていくんだけど、こういう楽しみもなかなかよろしい。昔こうやって色々なの漁ってたなぁ。ただ、その時はこんなにどれもこれも似たような音ではなかったが(笑)。そういう意味では真に個性的なバンドってのはやっぱり今の時代は難しいんだろうな。

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