The Cranberries - No Need To Argue

 ようやくメタル色からは抜け出したものの女性歌モンからは相変わらず抜けられなくて、こないだMoonlightというバンドを聴いていてどこかクランベリーズ…と思って聴き直してしまったのでついでに書いておこうかな~って(笑)。どのアルバムがいいかな~なんて思いながら選んでいる楽しみってのはなかなか楽しいものがある。もうそんなこと何年もやってるのに今でもそういう作業が楽しいってのは凄いな、ほんと。まぁ、その分最近CD屋さんとか行って一生懸命何かを探すっていう行為が減ってるんだけどさ。自宅でそれに近いことができるのはなかなか趣味を満喫できるモノだ。

ノー・ニード・トゥ・アーギュ To the Faithful Departed

 The Cranberries 「ノー・ニード・トゥ・アーギュ

 1994年リリースのセカンドアルバム。ジャケットを見る限りまだまだ全然垢抜けないアイルランドのポップバンドと言った様相なんだが、これがまた音楽的にはかなりキュートで胸キュンとしたサウンド、っつうかほとんどがボーカルのドロレス嬢の個性的な声質によるものが大きいね。もちろん音楽の方もそれを生かすように決して激しいサウンドではなく、しっかりとメロディを重視したもので…と書きつつも、このアルバム最大のヒットソングは4曲目の「Zombies」だったりして、聴くとえらく派手に歪んだギターをバックに軽やかなリフレインのサビが心地良い曲だったりするんだけどさ。この一曲に引っ張られがちなんだが、全体的にクランベリーズらしいサウンドを打ち出したアルバムなんじゃないかな。この後の「To the Faithful Departed」なんかはそのおかげか凄く売れたアルバムになったしね。

 1990年代って結構アイルランドから色々なバンドが出てきて、多分U2の援助も大きく手伝っているんだと思うけど面白い音楽だなぁってのが世間的に聴けるレベルになった頃。うん、良いことだよね。お国柄を気にして音楽を聴く人ってのは全般的に見たらまだまだ少ないと思うけど、そういうのも意識しなくて耳に入ってくるようになるのは悪くない。やっぱ英語で歌われると日本人的にはそれが何処の国の人ってのも気にしないしさ。ここの所ヨーロッパ各国のモン聴いてたけど、ほとんど皆英語で歌ってるもんね。そういうのが当たり前、みたいにさ。その辺の意識の違いがメジャーなところなんだろうけどさ。

 話逸れたけど、既に解散してしまったクランベリーズ、今聴き直してみてやっぱり悪くない、結構好みの声だなぁと納得。久々に聴き直すと発見が多くていいね。ちなみに中古で見かければ300円以下で買えると思う(笑)。

Female Gothic Metal

 う~ん、ここのトコロ二週間以上に渡って女性ボーカルもののゴシックメタルバンド系を取り上げてきたんだけど、70年代英国ロックが基本だった自分的には実に新たなる世界とジャンルで、ロックはまだまだ進化しているんだなぁと驚きと感動を隠せないものでしたね。まぁ、中には普通にハードロックバンドだよってのもあって自分の認識違いってのもあったんだけどそれでも流暢なスピードを持ったハードロックバンドのフロントが綺麗なお姉ちゃんってのもなかなかなかったのでそれはそれでよろしい、ってのもあったが。

 さすがにこれだけ聴いていると色々と知識もついてくるし歴史的背景や音楽的な特徴なんかも見えてくるのでちょこっと総集編♪ 来歴はやっぱりクラシックとメタルの融合の中で、女性と男性の美女と野獣論を被せていったもので、個人的な好みではあるけれど、やっぱり壮大なストリングスや荘厳なアレンジが施されたものが様式美、というか本来のヨーロッパが持つ音楽感というかセンスなのかな、と。そして美しいメロディや旋律というのも実に貴重な資産で、この辺は歴史の背景が大きいのかな、と思うね。そんな大陸ヨーロッパを見事に具現化していたのがNightwishなんだろうな、と。色々聴いてきたけど、最終的にはNightwishの音楽に戻ることで全てを集約しているとも思う。ただ、ここも個人的な好みで、音楽的な様式美ではNightwishが体現している姿がベストに近いけど、どこか堅苦しい印象があるのも事実で、それは多分バンドの演奏や歌も含めて上手すぎる、っていうところだろうなぁ。完璧なんだよね、Nightwishって。ライブDVD見ててもホント凄いくらいに完璧で、ターヤの歌ももちろん凄いんだけどバンドの演奏力がもの凄くてどこか人間味に欠けてしまっているってのがちとキズ。

エンド・オブ・アン・エラ ザ・サイレント・フォースDVD We Will Take You With Us

 んで、やっぱりWithin Temptationに走るワケだ(笑)。シャロンの表情なんだろうけど、もの凄く取っ付きやすいイメージがWithin Temptationにはあってさ。あと歌メロにしても完全にメロディが出来上がっている、ともすればポップスの領域とも言えるくらいキャッチーな旋律が聴きやすさを手伝っているしね。バンドの上手さってのはNightwishと同じくらい強烈な技術力なんだけど、どこかまだあそこまでの冷たさはない。それと英語で歌われているんだけど、英語の使い方が普通の英語の歌とは相当異なっていて、コレは多分英語を母国語としない人達共通の発想なのかもしれないが、単語を詰め込まないでメロディに合わせて英語を当てていってるのでのびのびと大らかに歌い上げるようにきこえて良いんだよね。そういう自由さと大海を駆け巡るイメージがWithin Temptationの親しまれるところ、かな。この二つのバンドであらかたカタがつく、ってのがわかった。papini嬢もそんな印象らしくて、あぁ、やっぱそうなんだ、と思ったけどね。

 まぁ、あとは個人的好みではAfter ForeverEpica、そしてリヒテンシュタインつう国の印象と作品の良さでElis、あたりはレギュラーで聴いていくかもなぁ。しかしほんと、今になってこんなにハマれる新たなるジャンルがあるってのには驚いた。プログレの流れとメタルの流れが融合してきたDream Theaterあたりから更にこんなに発展してきているとは知らなかった。うん、なかなか面白い世界だねぇ。70年代クラシカルプログレと女性ボーカル系が好きでハードロック好きならイケるんじゃない?

Tarja Turunen - Henkays Ikuisuudesta

 フィメールゴシックメタルバンドの代表格でもあるNightwish、その看板でもあったボーカルのターヤ姫が昨年脱退し、バンドは既に新たなるボーカルを据えて活動再開しているトコロで、これもまたなかなかよろしい様子なのだが、一方であれほどのオペラティックな歌声を聴かせてくれていたターヤ姫の行動の方が気になって、ちょこっと追いかけてみると…。

Henkays Ikuisuudesta Yhden Enkelin Unelma

Tarja Turunen 「Henkays Ikuisuudesta
 
 こんなソロアルバムが出ているみたい。2006年の作品だから脱退してすぐにレコーディングしたのかな。Nightwish在籍中の2004年にも「Yhden Enkelin Unelma」っつうシングルをソロで出していて、この作品でもしっかりとストリングをバックにしっとりと歌い上げるモロに美声を聴かせるクラシックオペラ作品そのものだったんだけど、アルバム「Henkays Ikuisuudesta」も出ていたので聴いてみた。

 かな~り驚いた。Nightwishのあの活動と歌は何だったんだ??このソロアルバムではメタル色なんてゼロ。ロック色すらゼロ。完全に歌を聴かせる作品になっていて、オペラ調の歌ももちろんあるし、しっとりと歌い上げるバラードやポップス系の曲ばかりで、しかもジョン・レノンの「Happy Xmas」とかもカバーしてるし、とにかく歌を聴くならコレを聴けと言わんばかりの素晴らしく美しいアルバムに仕上がってる。Nightwish時代とは雲泥の差があって、なんであんなハードなのやってたんだろ?って思うよ、これは。そしてこのソロ作品だけだって相当のレベルで市場に広がるべきだと思うテンションだしさ、いやぁ、やっぱ上手いっつうかプロっつうか、凄い。音楽の基礎がしっかりできてないと無理だろうし、もうしっかりとアーティストの真髄が出ている凄い作品。一般の人はここから聴いて、Nightwishで驚く方が良いかもしれないな。うん、いいもの聴けた…。完全に歌モノ作品なので初心者でも全然OKです。というか普通に聴いた方が良いと思う作品。

 普段メタルばかり聴いている人には全然興味のない作品かもしれないけど、こういうのとメタルが融合してNightwishの音だったんだよな、ってう確認にはなるし、やっぱりターヤ嬢の凄さは実感できるね。


Moonlight - Floe

 ユーロ圏と言うのは実に多国籍なバンドがひしめいていて、当然ながら民族的な個性をロックのサウンドに採り入れながら独自の解釈を見せることで幅を広げる、または独自色を打ち出すというのは常套手段ではあるんだけど、ゴシックメタルの中でもそういった独自性を打ち出すことに成功している例がある。多くのバンドはどちらかと言うとゴシック様式という音楽性を出すことが独自色だと思われている節があるんだけど、その中で更に独自の民族性を入れていくというのはなかなか至難の業でもあるし、危険でもあるワケだ。ま、一般的に、ね。で、それがまたツボにハマるバンドを発見してしまってねぇ(笑)。

Floe

 Moonlight「Floe

 ポーランドのバンドでポーランド語で歌ってるのでちと英語サウンドとは違う印象を持つことは当然独自性なんだけど、まぁ、それで世界に出てこれるっつうことはやっぱ凄い実力だったんだろうし、その個性こそが世界制覇に繋がるんだろうなぁ。そんな邪心なしに聴いてみるとだな、これが驚き。ゴシック様式のメタルサウンドに女性ボーカルという今までの図式に囚われることなく伝統色をしっかりと打ち出していて、それは冒頭のアカペラからして印象的で、トラッドソング聴いてるんだっけ?と錯覚してしまうくらいに民族サウンドになっててさ、あぁ、こういうのってやっぱしっかり出来てて、だからこそ最初に持ってきて国民性だしてるのかなぁ、とか…。うん、それが素朴で良くてさ。途中からいつものゴシック的メタルサウンドになるんだけど、でもそれ一辺倒ではなくってかなり幅広いサウンドのセンスを持ったバンドかな。ジャケットのセンスがイマイチなのでメジャーになり切れないみたいなんだけど、音はこれ、凄い聴きやすいし綿密に作られているし、美しいし民族性も聴けてかなりよろしい作品です。彼等の三作目で最高傑作らしい。確かに新境地を開いていると聞こえるからなぁ。

 全然ジャンルが違うんだけど、メロディセンスのどこかがクランベリーズに近い雰囲気あってさ、多分それは民族性を打ち出すという部分での近似だろうね。ポーランドとアイルランドだから全然違うんだけど、なんか声質とか似てるんだよ。バックの音はもう全然違うんだけど、うん、そんな感じ。下のYouTubeで見れる映像の曲はこの世界ではかなりの名曲として知れ渡っているみたいなので聴いてみるのをオススメ。うん、日本人、こういうの好きだよ、多分(笑)。

Tristania - World of Glass

 やはり寒い国の音楽は構築美に溢れているのか、ひたすらシンフォニックなサウンドを綺麗に奏でるバンドが目立つ。もちろんそういうのばっかりを漁っているからってのはあるが、それでも国を選んでアルバムを選んでいるワケではなく、それ系のバンドを探して漁っていたら北欧系が多かった、というだけなのだ。なんつうか、新たなるジャンルだったのでどうやって探してよいのかさっぱりわからなかったので、ネットであれこれと調べまくり、女性の歌声ばかりでデス声がほとんどなくて、シンフォニックで、なんて探していたんだけどそれだけでもこの二週間分のアルバムが発見されて、そのバンドのアルバム全てとか言ってたら実にとんでもないことになってしまうもんね。まぁ、大体入手して聴いてるんだけどさ。それにしても上手いバンドが多いねぇ。

World of Glass Beyond the Veil

 Tristania 「World of Glass

 ノルウェーのバンドで1998年デビュー、かな。今でももちろん活動していてこないだも「Illumination」という新作をリリースしたばかりらしいが、メンバーは結構入れ替わっているようだ。ただ、お目当ての歌姫は変わらず、かなり綺麗なお姉さんの部類に入るね。名前読めないんだよなぁ…Vibeke Steneっつうらしい。色々なアルバムあったんだけどやっぱ印象だけで「World of Glass」のアルバムに決定(笑)。いや、ジャケットだけじゃなくて歌声もかなり透き通った声で結構艶めかしいのでよろしい。音的には初期は結構ゴシックメタルそのものでオトコ声が多かったらしいけど作品毎に女性歌モンが増えてきてこの作品は結構顕著に女性歌モンが聴けるもの。音そのものは当然ゴシックメタルなんだけど、結構ゆったりとした大らかな作風が多くてシンフォニックなのはもちろん、意外とバイオリンが入ったりしてて綺麗な音してる。そしてもちろん上手いんだよな、これがまた。アレンジもしっかりと凝ってて展開していくので、結構好み。ちょっとオトコ声多すぎるけどさ。まぁ、どこか聖歌っぽい合唱が入ってきたりコーラスワークもあるので美味しいところはきちんと持ってる。ざっと聴いて調べてみると二枚目の「Beyond the Veil」あたりの評判も高くて、三枚目の「World of Glass」とはほとんど同じような路線の音だね。新作はさすがに聴いてないけど、まぁ、似たようなもんだろうな。ヨーロッパ的な様式美で、綺麗な展開なので何回か聴く予感。

 最近ず~っとこんなの聴いてるからそろそろ古き良き音楽に戻ろうかな、と(笑)。ちょっと人間クサイのが聴きたくなってきたんだもん。とは言えまだまだDVDとか幾つか見たいのあるんだよなぁ…。うん、まぁ、適当に書きましょう(笑)。

Epica - Consign To Oblivion

 オランダのゴシックメタルバンドの系譜図ってのが結構色々と広がっているみたいで、他国だとそこまでメジャーシーンに出ているバンドが多くないためか、系譜図に至る前にバンド名知らないっていう状態なんだけど、オランダは何故かその辺割とメジャーだったりする。まぁ、そういうのを細かく追って行くと現地国でのバンド状況に詳しくなったりするし、今のインターネット時代ならそれも簡単に出来るんだろうけど、なかなかねぇ、やっぱそこまでは行かない、だろうと思う。普通は。いや、ハマるとそこまで行くけど、今のところこのジャンルでそこまではないなぁ。

コンサイン・トゥ・オブリヴィオン ザ・ファントム・アゴニー

 Epica 「コンサイン・トゥ・オブリヴィオン

 そんなワケで、Epicaっつうバンド。オランダのバンドなんだけど、そもそもは前に紹介したAfter Foreverのメンバーが離脱して組んだバンドって事で、After Foreverのシンフォニックさが割と好みだった自分的にはこのバンドもいかがなものかと。うん、After Foreverよりも良い、な。シンフォニックさはともかく更にクラシック…っつうかミュージカルっつか要するに音楽的にはかなり古典的な作風にアレンジが加えられていて、オペラティックな展開や弦楽器やホーンなどを導入して素晴らしい音世界を築き上げている。もうねぇ、見事の一言に尽きるよな、ここまでやられると。バラードなんかも完全にオペラの歌声だし、それでいて曲調はしっかりと様式美をを継承していて、コード進行も微妙に心を揺さぶる進行を使っていてはっきり言って非の打ち所がない。バンドの演奏も巧いし、歌ももちろん素晴らしく巧いし、曲のアレンジも見事なもので、音楽的に総合点としては相当高いレベルに位置するバンド。これほどの作品が作れるってのは世界中探してもなかなかいないだろ、ホント。ただまぁ、ロックという視点から見るとロック度は少ないけど、それはゴシックメタル全般的な話だからなぁ。いや、しっかり歪んだギターにヘヴィメタリックな音やキメもしっかりあるので心配無用。

 オランダって面白い国だね。一度行ったことあるけど、ヘンな街だった記憶が強くて…、まぁ、アムステルダムだったからだけど、ちょこっと店に入ると店員はハッパでトリップしてるし、売ってるものはアダルトグッズとかハッパ系とか…ゲイ系とかさ、フラリと観光者が入るようなところにそういうのがいっぱい売ってて驚いた。まぁ、おみやげなんかでそういうのはありがちなんだけど店員に驚いた。それとホントにゲイが多いし、とにかくでかい。ガタイがでかいんだよ、ホントに。みんな190cm以上じゃないか、つうくらいでかい。それと季節的にも白夜の頃だったから夜中の11時に明るいってのも新鮮だったな。まぁ、そんな中から出てくるバンドなんだろ?って感じだな。それ言ったら日本も似たようなもんだけどさ(笑)。

 Epicaは凄い。聴いていて飽きないし、70年代プログレ好きには受けるんじゃないかな、これは。クイーン好きな人もイケるかもしれん。あれが可愛く聞こえるもん(笑)。

The Sins of Thy Beloved - Perpetual Desolation

 まだまだ続きますフィメールゴシック系メタル作品。こんなのばっかで実にユーロ何カ国を跨ぐように聴いているってのが結構驚きなんだけど、様式美=ゴシックってのはやっぱヨーロッパならではのものだろうし、だから故に気に入ってるんだろうから、国が異なるのはある種必然的かもね。でも凄いのはそういうのがそれぞれしっかりと情報として入ってくることだな。多分それぞれの国ではトップの部類に属するバンドばかりだろうからヘンな駄作を聴かなくて済むのも遠い異国の情報の取捨選択のおかげかもしれないね。特に日本盤が出ているバンドなんて絶対そういうのばっかだろうし。

Perpetual Desolation Lake of Sorrow

 The Sins of Thy Beloved 「Perpetual Desolation

 そんなことで今度はノルウェーから出てきたThe Sins of Thy Belovedというバンド。もちろん実態がどういうものなのかよく知らないけど(笑)、アルバム二枚でボーカルのお姉ちゃんは脱退、そして三枚目ではゲストで参加してるっつうよくわかんない関係(笑)。で、この「Perpetual Desolation」ってのが二枚目のアルバムで、ジャケット見るとノルウェーってこういう印象なのか?って思うくらいにイメージの違うジャケットでさ、ハリウッド映画の宣伝ポスター見てるみたいなんだが、それとは反した内容ってのもこれまた愉し。

 このバンドの売り…何と言ってもボーカルのアニタ嬢のあえぎ声が入ってるってこと(笑)。いや、マジにそんなの入ってるので聴いてると驚く。まぁ、オトコ的には聴いてて悪いもんじゃないからポイント高くなるよな(笑)。それで差別化してるんだから凄い…、それで音的なインパクト残るもん。まぁ、実際サウンドの方も、結構シンフォニックで、良いのはバイオリンが入ってるので凄く艶めかしく聞こえるし、やっぱバイオリンって好きだなぁ…、人間的でただ単にメタリックに迫ってくるのではなくってソロパートがバイオリンだったりするので凄く聴きやすい。うん、ポイント高いよ、これは。マイナス点はね、やっぱデス声が半分以上主役なのでちょっと邪魔だなぁ…、と。ただ女性ボーカルのアニタ嬢の声ってのは凄くか弱くて線が細いのでボーカル的にはかなり厳しいだろ、って感じ。もちろん叙情的な曲には凄くハマってるんで悪くない。正に男女ボーカルの美女と野獣路線がしっかりと出せている作品で音的にもかなり作り込まれているし、一曲一曲がドラマチックなのもよろしい。ファーストアルバム「Lake of Sorrow」の方も基本的に同じ作りとのことなので結構期待できるのかな。

Edenbridge - The Grand Design

 さすがに自分の好みがわかってくると一気にかき集めたアルバム群が何となく魅力なくなって見えてくるから怖い(笑)。なんとなくネットで調べてみるとああ、そういう音だったのかなぁ…とか勝手に思ってしまうじゃん。なんとかっつうバンドと似てるので…とか書いてあると、あぁ、それ気に入らなかったバンドだったなぁ…ってことはこれもダメか?とかさ。で、どんどん聴く順番が後ろに回っていく(笑)。だが、それでもいつか順番は回ってくるものなのでしっかりと聴くのだが…、意外と良いじゃないか、と落ち込まずに済んだのがEdenbridge。

ザ・グランド・デザイン シャイン アフェリオン

 Edenbridge 「ザ・グランド・デザイン

 2006年リリースの最新作らしいが、その前の「シャイン」っつうアルバムがかなりの名盤だったみたいでファンは皆それを期待して手に入れたらしいが、結局ありがちな話だが前作を上回らなかったという評判…。そうか、と。更にLunaticaっつうバンドとの類似性も言われているので更にどうかなぁ~と思ってしまったのだが…。いや、結構良いじゃないですか(笑)。確かにゴシック的な音ではなくって一般的な疾走感のあるハードロック寄りのヘヴィメタで叙情性に欠けるってのはあるが、それを上回る面白さとしてクィーンばりにあちこちで鳴り響くコーラスワーク。これが結構面白い。もちろんボーカルは女性なので多重コーラスもそんな迫力なんだけど、疾走感のある曲の中にそんなコーラスワークが入ってくるから楽しめるね。これもまたシンフォニックサウンドって言うんだろうか?はたまたピアノでしっとりと聴かせるのもあったりするんだけど、やっぱ軽いのはしょうがないかなぁ。ただギターが早弾きをバシバシやってくれてるから懐かしい感じがするのもある(笑)。

 ところでこのEdenbridgeってバンドはオーストリア出身のバンドでそれを聞くとなんとなく音の軽さに納得してしまったり…、でもなぁ、クラシックのお膝元でもあるのでもちっと荘厳さがあっても良いと思うが…、それはまぁしょうがないか。ボーカルのサビーネ嬢の歌声は結構アニー・ハスラム的ではあるのでもっとプログレッシヴな展開にするとか…、結局自分の好みにしたがってるだけか(笑)。何はともあれ初心者でも結構聴きやすい音作りとコーラスワーク、更には歌声とポップなメロディでひたすら攻め立ててくるので悪くはない。多分これもその分飽きるの早い、だろうと思うが。

Lunatica - The Edge Of Infinity

 恐ろしいもので多少興味を持って調べているとやっぱり人間学習能力が付くようで、ようやく色々わかってきた。どうやら最近のメタルの傾向にはかなり細分化されたジャンルがあるっつうことが解明されてきて(笑)。いや、その筋の方にはてんでちんぷんかんぷんな記事が続いたのではないだろうかと思うのだが、まぁ、聴いた素直な感想なのでよろしいじゃないですか。つまりですな、メロディックメタルとかスピードメタルとかゴシックとか色々と分かれてるらしいんだな。んで、よくわからないので女性ボーカルものでゴシック系のものがよい、っていうキーワードでCDを探していたんだけど紹介してあるところによってはニアリーでオススメ品なんてのもあるわけで、そうなるとゴシックからは離れた女性ボーカルのハードなバンドとかにも進出していたんだな。道理で軽くてポップなものにいくつか出逢ったワケだ。が、まぁせっかく聴いたので書いておこう、ってことで(笑)。

ジ・エッジ・オヴ・インフィニティ フェイブルス・アンド・ドリームス

Lunatica「ジ・エッジ・オヴ・インフィニティ

 今度はスイスのシンフォニック系メタル、らしい。Lunaticaっつうバンド名からしてロマンティストだと思うんだがなぁ…。うん、かな~り聴きやすいメロディと軽快でスピーディな曲に乗せて快適な女性のボーカルが流れていく、素晴らしい出来映え。ドライブにでも流したら凄く乗れるんじゃないか?そんな感じでやっぱりヨーロッパの様式美旋律ってのはスイス的っつうトコなんだろうけど、何かが足りない。多分壮大なストリングスと凝ったアレンジ、かな。ドラマティックではあるんだけどなぁ…、いや、悪くはないので何回か聴くとは思うのだが荘厳さが欲しい自分としてはちょっと足りない。

 知らないで聴くとそういうもんなのだが、知ってて聴くとこのバンドはどんな人気なんだろ?って思ってあれこれ見ていると結構な人気を博しているワケだな。オープニングにナレーションが入ってくるのは恒例の仕掛けらしい。しかしよく聴くと結構バラエティに富んだアルバムだな。色々な曲調に挑戦しているが、ちょっと歌が一本調子かな。2作目の「フェイブルス・アンド・ドリームス」がすこぶる傑作らしいのでまた今度挑戦してみよう…。

Xandria - Ravenheart

 相変わらずゴシックメタル女性ボーカルバンドばかりを聴き漁っているんだが、あれこれ調べてみるとなかなか面白い事がわかってくる。やっぱり英国のアニー・ハスラム嬢のクリスタルボイスを配したRenaissanceが大元の元祖になっている系譜ってのが見えてくるらしい。それが大体25年経ってから出てくるってのが凄いんだけど、まぁ、その間にはAll About Eveというバンドを挟んで耽美的な繋ぎってことになるらしい。そこから90年代中期になってからヘヴィメタとプログレと女性ボーカル及び男女混成ボーカルってのが定着したみたいだね。故に自分がハマる理由もなんとなくわかる(笑)。その流れがヨーロッパ的耽美趣味、ゴシック趣味に相通じてヨーロッパ全土で流行のメタルサウンドになったらしい。自身のルーツに気付いたってことか。それで漁ってみるとやたら多いってことがわかったのだ…。ただどれもこれもってワケじゃなくってやっぱりそれはそれなりにレベルの高低があるんだけど、ほとんど国を代表するようなバンドばかりなので結構なレベルってのも事実だね。う~ん、なるほどなぁ…、ってことで今回はドイツから。

Ravenheart Salome: Seventh Veil

 Xandria「Ravenheart

 2003年にドイツから登場したこのXandriaも女性ゴシックメタル系バンド、なんだけどあまりゴシック的な感じではなくってもっとポップな美しいサウンドを歪んだギターとオーケストラを中心に出した感じのバンド。リサ嬢の歌が少々弱い気がするんだけど、まぁ、その分バックの楽器も結構軽め…というのか聴きやすいサウンド作りになっていて、今までのドイツからのバンドらしいところとはちょっと異なる印象。この「Ravenheart」はセカンドアルバムで、所々のリフとか硬さはドイツだなぁと苦笑いするけど、割と好みのサウンドかも。バラード的な歌ではピアノとストリングスをバックに歌い上げているのでモロに70年代英国プログレの小曲的な感じでよろしい…。そういうところがハマるんだよね。音も綺麗だし。他の曲もハードだけど重くないってのが多分ホンモノゴシック好きのファンからは疎まれる点かもしれないけど初心者にはかなり聴きやすいので良い。…が、多分そのうち飽きる音だろうなぁ(笑)。

 このバンド、日本語だとキサンドリアなのかな?ザンドリア?キサンドリアだよな、ドイツ語読みだと(笑)。いや、ま、いいんだけど、このアルバムのジャケットに写る女性がリサ嬢で、赤毛のドイツっ娘って感じでまだ若いんじゃない?もっとも4年も前の作品だから今はそこそこのオンナになってることだろう(笑)。そういうのを楽しみにアルバムを追いかけるってのもなかなかいいモンでしょ。しかし赤毛のドイツ人って「ラン・ローラ・ラン」を思い出すな…。

Elis - Dark Clouds in a Perfect Sky

 Within Temptationの美しき歌声と旋律、そしてNightwishのオペラティックな美声と同じくシンフォニックな曲構成というものがやはりかなり高いレベルでの象徴だということは世間の人気が証明していることであり、そのレベルでのアーティストを求めようとするとなかなか見つからないものだったのだが、小国リヒテンシュタインという国から出てきたElisというバンドにはそれを兼ね添えて持っている面が見え隠れしている。

Dark Clouds in a Perfect Sky Griefshire

Elis 「Dark Clouds in a Perfect Sky

 残念なことにアルバム三枚目「Griefshire」までの看板嬢だったサビーネ姫は29歳の若さで天に召されており、もうこのアルバムなどで聴ける歌声には出会えないのだが、それにしても素晴らしく綺麗でギターを中心としながらも楽曲レベルの高い作品を聴かせてくれるバンドだった。だった、っつっても今でも歌姫を入れ替えて活動しているとのことだが…。

 2005年にリリースされたセカンドアルバム「Dark Clouds in a Perfect Sky」ではかなりの気合いを入れた作品に仕上がっており、しっかりとヘヴィなギターサウンドを核として早いリズムの曲もあり、そしてシンフォニーの効いたアレンジも打ち出されていて魅力的な一枚。他の作品も全部聴きたくなるくらいの高品質さには驚くばかりの作品。歌声はもちろん美声でバンドとの一体感もあるのでなかなかツボにハマる。これくらいのクオリティないとちょっとキツイよなぁ、と。ジャケットも印象的なものでゴシックと一言では括れないアルバムには結構感動するね。


After Forever - After Forever

 う~む、いくつもこんなの聴いてると当たりが出た時の嬉しさってのはなかなかいいね。実際聴いてみるまで自分が好むのかどうかがわからないのであっちこっちと手を出さざるを得ない状況で、ようやく好みの音がわかってきた。多分構成的には平坦なのじゃなくて多少ドタバタしてる方がよくって、壮大なオーケストレーションやコーラスが正にゴシック調に入っていて、展開も派手で凝ってるのが良いなぁ。だからNightwishとかWithin Temptationとか好きなんだろうけど、そんな中、ジャケがイマイチ気を惹かなかったというだけで後回しにしていたバンドがありました。After Foreverですね。いやぁ、なかなかよろしいじゃないですか。

アフター・フォーエヴァー インヴィジブル・サークルズ プリズン・オヴ・デザイアー

After Forever「アフター・フォーエヴァー

 こないだ出たばっかりの最新作みたいだけどこれがかなり好評な傑作らしい。過去作品から聴いている人のレビューとか見ててもこの最新作が一番っつうから、多分そうなんだろう。もちろんバンド名がタイトルになっているってのはそれなりの自信があるからだろうから、良いんだろうな。ってことで聴いたんだけどさ、これ、かなりツボに入ってるねぇ。やっぱお転婆な歌を歌う女性ボーカルの方がこういうバックの音にはハマってるし、鬼気迫る迫力も出てくるからいいね。Nightwishは巧いからそういうところがあんまりなくって、巧いなぁ~って感じだけどそこまでの上手さじゃないから鬼気迫る迫力になってくるのが良い。曲構成もなかなか好みで複雑な展開もよいし、豪勢で壮大なアレンジも好み。しかも早い曲ですらしっかりと個性が出されているので聴いていてかなり心地良い。うん、さすがに名前があちこちで挙がっていただけのことはある。ジャケットにもう少し気を遣って荘厳さを出しておいてくれればなぁ(笑)。

 書き忘れたけど、こちらもオランダ産のバンドで2000年にデビューしたバンドでこの作品は5作目らしい。三枚目の「インヴィジブル・サークルズ」もかなりウケがよくって名盤と言われているけど、多分どれ聴いても結構かっこよいんだろうなぁと期待しているバンド。今から過去を漁っていくんだけど、こういう楽しみもなかなかよろしい。昔こうやって色々なの漁ってたなぁ。ただ、その時はこんなにどれもこれも似たような音ではなかったが(笑)。そういう意味では真に個性的なバンドってのはやっぱり今の時代は難しいんだろうな。

Lullacry - Be My God

 フィンランドから出てきたLullacryなるバンド、こちらも美しき女性の歌声をフューチャーしたバンドなんだけど、あんまりゴシックメタル的な音ではなくってもうちょっと女性ボーカル版ハードロックという感じで、壮大なるシンフォニックさや重さっつうのとは割と無縁なバンド。フィンランドっつう国は結構ゴシック系やメタル系がたくさん出てきていて、割とそういうのが盛んだということらしいんだけど、女性ボーカルでハードロック的に歌うとそういうジャンルにカテゴライズされてしまうのかな。自分でも適当にそういう類のモノ、ってことで探して聴いてるので当たり外れあるもんな。

Be My God Crucify My Heart

 Lullacry 「Be My God

 2001年発表の二枚目らしい。ジャケットからしてゴシック系じゃないよな…。かと言ってハードロック的な感じもしないので単なるアイドルを聴くような感覚なのだが(笑)、いや、しっかりとハードロックです。割とスピーディで疾走感溢れたハードロックを女性が歌っているというような感じで、かなり聴きやすいですな、これは。まぁ、かと言って珍しい音を展開しているワケでもなくってあくまでも普通にハードロックをやってるもので、昔みたいにギターソロが劇的に凄いとかはないし、曲もプログレッシヴに展開するもんじゃないし、どこか特徴の掴みにくいバンドではある。まぁ、メロディがもう少しフィンランド的になってきたら面白いかな、と思うんだが。

 どうやら彼女、このアルバムでバンドを辞めてしまったらしくて三枚目の「Crucify My Heart」からはまた別の女性が入ってアルバムをリリースしているが、そっちの方が完成度高いとか…、まぁ、流して聴くのはいいんだけどがっちりとハマって聴くバンドかと言われるとそうでもないのかなぁ。難しいなぁ、この世界は(笑)。

Forever Slave - Alice's Inferno

 いわゆるゴシック系メタルというものの定義なのだが、最近なんとなくわかってきたことはデス声っつうものがあるかないか、ってことくらいなんじゃないかと。いや、個人的には女性ボーカルものしか聴かないのでデス声には興味はないのだが、いくつかの作品にはそういうのが入っているものもあってえらく邪魔クサイとしか思ってないのだが、コレもしょうがない。聴いていると全く美女と野獣と呼ぶしかないくらいなコントラストが売りになっているのだろう。そもそもが英国の美しきプログレッシブロックのバックをハードにしたらゴシックフィメールメタルバンドになるっつう感じで聴いていたので、やっぱり美しい旋律とかシンフォニーとかオーケストラとかがある荘厳なものを求めているのだが、こうしてあれこれと聴いてみるとなかなか見つからないもんなのだな。

Alice's Inferno

 Forever Slave 「Alice's Inferno

 ジャケット…ゴシック系っつうかロリコンっつうか(笑)、まぁ、いわゆるゴシック系だろうなぁ、こういうのはやっぱ。ちょっと惹かれる部分もあるので気になったのでとりあえず聴いてみるか、と。何とスペインのバンドだったんだが、全くスペインらしくない…、そういうもんなんだよな、きっと。ただ、アルバム全体の音、特にドラムの音の処理が結構特徴的で何か詰まったような音の処理のされ方で抜ける音じゃないんだよね。そういうのも好みなんだろうけど、割と耳に付く特徴的な音。それともちろん綺麗な女性ボーカルの歌声で、何つうのか凄く浮游感があってメロディをしっかりと歌っている感じで、なかなかよろしい。アンジェリカ嬢と言うらしいのだが、別にバックがこんなにハードな音じゃなくても十分に通じるような気がするのだけどな。その分バックコーラスのデス声が邪魔で邪魔で、全くない方が良いと思うんだけどな。サウンドはかなりギターを中心としたヘヴィな音だったり早い曲もあったりして、それでも歌は独自路線で歌っているというアンバランスさが見事。歌声とバックの差が10kmくらいあるもんな(笑)。

 ここの所こういうの一杯聴いてて思うけど、ギターソロのパートだってないワケだから、ひたすら曲展開で持っていくしかないってのも大変だろうな。ギタリスト的楽しみもなくって女の子の歌声だけを聴かせるバックバンドってどういうモンなんだろ?って素朴に思う。ミュージシャンだから曲構成とか創作という意味では良いんだろうけどプレイヤー的におもしろいのかなぁ…とね。まぁ、別に本人の勝手だからいいんだけど、何かそう思うなぁ。でも、ま、面白くてそれなりに聴いてるし、しかも遠く離れた異国の日本でそんなこと言われてもしゃあないしな(笑)。

Leaves' Eyes - Lovelorn

 耽美系ゴシックメタルバンド、と言われつつも聴いているとどんどん英国プログレッシブ女性ボーカルとの近似を感じてくるところがこのジャンルの面白さなのかもしれない。多分英国的なニュアンス、例えばメロウキャンドルで感じるような浮游感と耽美感というものがバックの音は相当ハードになっているものの同じ感覚で感じられるのがこのジャンルの特徴だ。そして何枚か聴いている中でかなりヒットな作品を本日は書いてみよう。

Lovelorn

Leaves' Eyes 「Lovelorn

 ノルウェーの素敵な女性がメインとなったバンドで、正にメロウキャンドルと同じ世界観が繰り広げられているという面白さがツボにはまってしまって、相当気に入ったタイトルになってます。ジャケットも見ての通り、まぁ、悩ましいという程ではないけど、なかなかイケてるジャケットで、こういうセンスも嬉しいもんですな。この彼女、先日紹介したTheater of Tragedyのあの歌声の彼女で、バンドの音がどんどんと変わっていくことからバンドを脱退してこのLeaves' Eyesを結成したらしい。何でもダンナさんと組んでるとか…。そういうことなので、彼女の魅力が200%発揮される環境になったのも良い方向に働いたんだけど、それにも増してこのサウンドとメロディの美しさがこれまた素晴らしくて名盤と呼ばれるべきアイテムになっている。

 音的にはいつも通りではあるけれど、かなりポップな曲調が多くってストリングスも綺麗に鳴り響いていたりするので聴きやすいし、よく作られているのでメジャー向けの作品だと思う。歌については文句なしに手放しで喜べる声してるしメロディも良い。うん、なかなかオススメできるCDだね。何枚かアルバムが出ているみたいなのでそのうちあちこちの作品にも手出しをしてみようという気になるバンドのひとつ。

Theater of Tragedy - Velvet Darkness They Fear

 相変わらずゴシックメタル+女性ボーカルの世界を堪能しているのだが、いや、これほどまでにバンドが多くてしかもそれが世界各国に跨っているとは思わなかった。それぞれのお国柄が出てきている部分はあるんだろうけど、まだそこまで研究できてない新たなジャンルです。色々あるんだなぁと感心しながら日夜聴き倒している状況ですな。

Velvet Darkness They Fear

 Theater of Tragedy 「Velvet Darkness They Fear

 何とも官能的なジャケットなことでしょう。色合いが紫基準ってのももちろんアルバムタイトルに引っ掛けてのことなんだろうけどどこか高貴な雰囲気が漂っていてよろしいし、素敵に官能的な女性像が何かを象徴しているようで素晴らしい。それだけで聴いてみたいという気になるんだけど、どうもその筋ではこのアルバム「Velvet Darkness They Fear」は相当の名盤らくて、割と有名なようですな。そんなことでもちろん聴いてみました。ノルウェー産のバンドだそうです。

 う~ん、歌声はリブという女性の奏でる少々弱々しくもエンジェルボイスとも言えるような透き通った声が軽やかに流れてくるが、一方ではラムシュタインのような低音デス声も絡んで来るという明暗の両方が存在するバンドで、楽曲的にはとうぜん歪みまくったギターが中心になり、鍵盤やストリングスでヨーロッパ的な展開を施すもの。しかし早い展開の曲があるわけではなく、どちらかというと重くてドロドロっとした曲調が多いかな。ただドラマティックな面が多いワケじゃなくってあくまでも普通にゴシックメタルを追求していっただけのような感触も受けるが、それはまだまだ自分が未熟だからね。このアルバムだけなのか、音的なドラマティックらしさはそれほどでもないけど、セリフなどによるドラマ仕立てでアルバムが進んでいる面もあり、そういう意味では男女の歌声が非常に効果を発揮していて面白味がある。多分あと数回聴くとハマるのかな、という感じで結構良さそう。アレンジ面での展開が激しくあるわけじゃないのが過去のバンドとの違いかな。それでもしっかりヨーロッパ的ゴシックな雰囲気は出ていてやっぱりよくできてるな…。多分気に入る作品になると思う。

Lacuna Coil - Comalies

 今度はイタリアの歌姫が主役の、そしてアメリカをも制覇してしまったゴシックメタルバンドとして名高いLacuna Coilへ進もう~。漁ると続々と出てくるこの手のバンド、それぞれ個性豊かで面白いしお国別の特色なんてのも一応出てきていてなかなか楽しめる。イタリアっつうことでやっぱり古き良きイタリアンロックの流れからああいう壮大で仰々しいドラマティックな泣きものだったら上手いんだろうなぁと憶測を巡らせていたものの、実際に聴いてみると全然そういう色が出ていないというのはいかがなものか(笑)。

Comalies Karmacode

 Lacuna Coil 「Comalies

2002年の彼等的には4枚目のアルバムで、アメリカで25万枚くらい売れたらしい。そんなに凄い音のアルバムか?って訊かれると別にそうでもないような気がするけどな…。ただ非常にバランスの取れた作品であることは間違いないみたいね。一応女性ボーカルのクリスティーナ嬢とオトコの歌が結構絡むんだけど、クリスティーナ嬢の声がそんなに力強くもなく弱々しくもなく、ただ圧倒的に巧くって、だから歌唱力という面で凄く聴かせてくれてしまう楽しみはある。バンドの方もテクニックは当然しっかりしているのでその辺のバランスが良いんかな。ゆったりとした大きいノリを中心に歌を聴かせてくれて、少々最近のデジタル音をかましてくれる感じで意外と壮大感は感じられない。あまりイタリアを感じることはないのががちょっと残念だけどね。かと言ってヨーロッパ的ってのでもないからやっぱりアメリカで売れてもおかしくないのか…。なるほど(笑)。

 アルバム的にはこの後に出た最新作「Karmacode」の方がストリングスを多用したヨーロッパ感覚を打ち出した感のある作品になるのかな。割と有名だから何枚か聴いてみたんだけどね、どうやら一般的に良いとされる作品以外の方が自分に響くケースが多々あるので、今回もそうらしい(笑)。いや、でもこっちの4枚目の方が旋律的にもいいと思うけどな。アメリカで売れたからって媚びてなくって、自分たちの本来の音を追求しているような感じで、それで風格を出しながら、みたいなとこでさ。しかも効いていると所々でイタリア的センスが見え隠れしているのも面白い。そういう面ではやっぱり奥深くじっくり聴く必要はあるね。


Nightwish - End of An Era

 女性ボーカルによるヘヴィメタル…っつうか今の言葉だと何て言うんだろうな、ゴシックっつうのだけではないと思うが、まぁ、いいや、ヨーロッパにはそんな様式美を売りにしたバンドがわんさかあるみたいで、一時期それらのバンドを幾つか漁って是非ヨーロッパの構築美と激しいハードロックの素晴らしさを楽しんでみよう、と思ったのだが70年代プログレ慣れした耳にハマり込むサウンドっつうのはなかなか多くはなかった…と言うかそんなにたくさん探せなかった、という方が賢明か(笑)。まぁ、それでもフィンランドって国のメロディには結構惹かれるものがあったのでその辺で…なんて探していたら、その筋では超メジャーなナイトウィッシュというバンドに当たることになる。

End of an Era エンド・オブ・アン・エラ Once

 1999年デビュー、かな。見事に様式美と女性ボーカルによる構築美型ヘヴィメタルサウンドにどこかオペラティックな唄法が入り込んで来ていて、またどこかケルティックな雰囲気も持っているっつう…、フィンランドだからヴァイキング的な方がまだ近いような気もするんだけど、まぁそんなのもあるんだな。女性ボーカルだけでもなくて部分部分ではオトコのボーカルが絡むというのも雰囲気をドラマティック化しているようで面白い。

 そんなことなのでアルバム的に何を聴いたらいいのか、っつうのもよくわからずに探して聴いていたのでまだどれが凄く良いとか比較論的には語れないのだが、ついこないだ看板ボーカルのタニアがクビになったってことで、その最後のライブを収録したライブアルバム「End of an Era」とDVD「エンド・オブ・アン・エラ」がリリースされているので、ま、これなら当然ベスト盤に近い選曲なのだろうということで聴いてみたのが当たりだったかな。もの凄い熱気というか熱いライブが詰め込まれていて、演奏も歌も観客もそして場所的にも地元ってことで気合い入ってて最高に素晴らしいライブに仕上がっている、と思う。ナイトウィッシュというバンドの集大成がここにあると言われているし、聴いてみてもああ、こういうバンドなんだなぁ、凄いなぁ、ってのがわかるしね。そして終盤の盛り上がりでは「Over the Hills Far Away」ってゲイリー・ムーアのカバーで、これがまた滅茶苦茶かっこよい仕上がりになってるしね。

 しかし最近のバンドは実に楽曲レベルが高い。構成にしても普通じゃ覚えきれないような構成だし、アレンジももの凄く凝ってて、これが普通っつうとなるとかなりハイレベルだよな。テクニックにしても相当なもんだし、基礎音楽教育がきちんと受けられているんだろうな、きっと。だから単にロックだぜ~って感じは全くなくって知性を感じるもん。ああ、だから好きなのかもしれないな。そんなことで好き嫌いは分かれると思うけど、ヨーロッパを制したバンド、さすがですナイトウィッシュ

The Gathering - Mandylion

 ゴシックメタル+女性ボーカルものにちょこっとづつハマりつつあるんだけど、なかなかこういう新たな世界っつうのはどういう手の出し方をして良いのか難しいものがあるよね。それでもまぁ気に入った世界でもあるのであれこれと調べて試行錯誤しながら入手して聴いてみるワケだが…、まだまだ良いかどうかの指標が自分でもよくわからない部分ってのはある。ま、それでも伊達に何十年もロック聴いてないのでそれなりにしっかりしているところとか自分の好みのトコロとかもわかってるので良くできたアルバムかどうかってのは感覚的に理解するものはある。あとは慣れ、だな。

Mandylion Nighttime Birds

 んなことでまだまだ未熟ながらもThe Gatheringっつうバンドの名作と呼ばれているモノを見つけてきた。オランダ産のバンドで、この「Mandylion」というアルバムは彼等の三枚目のアルバムらしく、本作から女性ボーカルのアネーク嬢が参加しているらしい。それまでのサウンドとは一線を画しているとのことで、他の作品はまだ聴いたことないけどこの「Mandylion」というアルバムを聞く限りの印象…、従来型ヘヴィメタルに近いサウンドだよなぁ…、と。ただまぁドラマティックないかにもヨーロッパ的な壮大なアレンジは見事なもので、ちょっと重すぎる面もあるけど美しい面は持っているよね。歌もしっかりしてるし、何よりも歌が伸び伸びと曲を生かしているのがよろしい。こういうヨーロッパ的なの、好きだねぇ…。もちっと展開とかアレンジが凝っててプログレッシヴでも良いんだけど、まぁ、そういうバンドでもないらしいのでそれはよし、と。またゴシック的なキメの多いリフパターンでの攻めでもないので…、まぁ、エヴァネッセンス的ではないっつうとこだけど、スローなテンポで盛り上がっていく種類のバンドかな。

 しかしまぁ、調べてみると色々あるもんなんだな、この手のバンドって。オランダとかフィンランドとか多いのかな…、イタリアとかもあるのか…、こういう形でヨーロッパ圏の音楽に突入するとは思わなかったが、新鮮な刺激を楽しんでます♪

Within Temptation - The Silent Force

 女性ボーカルで高音域がかなりしっかりしていてバックの演奏がヨーロッパ的で、歌メロがある程度キャッチーだったりすると概ねアニー・ハスラムを彷彿させる、と言われることが多い。もっともその領域でそのまま居座り続けられた人ってのは少ないもんなんだけどね。一方アメリカではこのようなサウンドにヘヴィメタルの要素を加えたものをゴシックメタルと呼び、ひとつのジャンルとして確立されている。これはもちろんヨーロッパに顕著なジャンルだったものだがアメリカに上陸してエヴァネッセンスが売れてきた瞬間に一気にメジャーブレイクしたものだ。もともとはヨーロッパのもんだからねぇ…。とは言え、その波を受けてヨーロッパのバンドが世界から脚光を浴び始めたのも事実。

ザ・サイレント・フォースDVD ザ・サイレント・フォース(DVD付) The Heart of Everything

 Within Temptation

 オランダはアムステルダムから飛び出してきた正にゴシック調のメタルバンド…っつってもかなりポップな路線はあるし、もちろんストリングスやら入っているのでしっかりとしたユーロピアンメタルバンド、しかもシャロンと言う実に美しい女性がフロントのボーカルを占めているのでバンド的に華もあるので、Nightwishと比較されることも多いらしい。そして何と言ってもヨーロッパではかなりの人気を博しているバンドで、今更ってのもあるが…。この辺マニアじゃないのでなかなか知らないこと多いっす(笑)。

 で、そのWithin Temptation、現在ミニアルバムを含めてアルバムが5作リリースされているのかな。ついこないだ新作「The Heart of Everything」がリリースされて、そのプロモーションで日本に上陸して東京と大阪でライブを行ったばかり。更にインストアイベントまでもおこなって帰ったらしい。う~ん、都合が合えば見に行ったんだけど難しかったんで行けなかったなぁ、残念。いつだって美女に会いに行くのは大歓迎なのだが。

 せっかくだから「ザ・サイレント・フォースDVD」を見てその美しさと迫力、そして壮大なステージングを体感してもらいたいなぁと思うバンド。衣装替えも当然なんだけどドレスでのステージはかなりインパクトあるし、なんか神々しく見えてしまうよね。アルバムでは「ザ・サイレント・フォース」がリリースされた時のツアーからのライブ、しかも地元オランダのジャワ島でのライブなので盛り上がりも実に素晴らしいし、そして何よりも一皮も二皮も剥けた「ザ・サイレント・フォース」のライブなのでもう圧巻。この「ザ・サイレント・フォース」という作品、過去のWithin Temptationの作品からの延長ではあるけど、相当洗練されていて今のところ最高傑作じゃないかと思うくらいのレベルの高さ。歌はクリスタルボイスというよりも声量とハイトーンを駆使した力強いもので、バックもしっかりとピアノやストリングスで彩られた繊細さをしっかりと持っているもので、そしてエヴァネッセンスみたいなキメの多い歪んだサウンドが被さってくるというものだけど、何せメロディラインがしっかりしているからうるさく感じるというよりはセンス良くアレンジが施されている、っていう感じだね。決してゴシックメタルバンドのひとつとして語られるだけのレベルではなく、世界を制してもおかしくなアレンジと演奏力。

 最新アルバム「The Heart of Everything」も同様の路線だけどもちっとゆとりが出てきたアルバムって感じかな。うん、これも結構好きだね。意外?う~ん、確かに最近知ったバンドなんでね(笑)。ちなみにこのWithin Temptationというバンド、デビューしたのは1996年っつうからもう10年以上前なんだね。結構キャリアが長いバンド。うん、かなり面白くて最近のお気に入りっす♪

Renaissance - Scheherazade & Other Stories

 同じピアノを中心とした楽曲でもこうまで異なったサウンドが出てくるかと思うのがいわゆるプログレのピアノ中心バンド。もっとも当然のことながらジャズとは正反対のクラシック音楽という正統派の流れから構成されているモノが多いので当然毛色は違うワケだが、それ故にひとつの楽器でもここまで異なる音楽を紡ぎ出すっつうのはなかなか楽しめるものだ。最もプログレバンドの中でもジャズよりのバンドのサウンドであればそんなに変わらないのかも知れないけど、ジャズよりのバンドでそこまでピアノをフューチャーしたバンドってのは多くないし、どっちかっつうと管楽器を混ぜるというような感じだね。もちろんソフト・マシーンが念頭にあるんだけどさ(笑)。

シェラザード夜話(紙ジャケット仕様) Turn of the Cards Novella

 そんなことでクラシカルサウンドをロックに持ち込んだピアノ主体のバンド…と言うワケでもないのかな、でも聴いている音色の限りでは絶対ピアノ中心のハズ(笑)。そしてドラマティックな曲構成と美しきクリスタルボイスによる壮大なアレンジでプログレのレベルを一気に引き上げているバンドでもあるルネッサンス。アニー・ハスラム率いる、というワケではないのだが、やはりアニー・ハスラムの圧倒的な存在感がバンドを支配してしまっている感が強く、その美しく荘厳な楽曲が次に引き合いに出されるものだが、楽曲の方も圧巻。アルバム的にはレーベルをBTMに変えた頃のリリース作品「Scheherazade & Other Stories」や「Turn of the Cards」当たりが最も内容的には濃くって英国風なのがよろしい。その前後はどちらかと言うと明るめの要素ももっていたけどこの二枚は何故かちょっと重い部分があるんだよね。それと、この二枚ってのは今でこそ容易に手に入るけどアナログの頃には全然見つけられないタイトルでさ、他のは結構アチコチにあるんだけど、この二枚はレーベルが違って再発とか少なかったのかなかなか見つからなくって結構必至に探してた。んで、探して見つけて聴いた時の感動もまた一際高くてやはり思い入れの強いバンドになってしまったのだな。

 邦題「シェラザード組曲」全4曲。うん、4曲しか入ってないのだ。A面3曲、B面1曲(笑)。それこそ美しいクラシカルなピアノのイントロから始まり、10分オーバーの曲にしてはシンプルな楽器構成で作られた「Trip To The Fair」は実によく練られたアレンジが施してあり、そしてまたアニーの歌が全体の楽曲を引っ張り込むようにベースも鍵盤もドラムも歌ありきの盛り上がりを見せる。しかし一方ではアニーの出番はそれほど多くもなく、きちんと楽器の構成で曲を組み立てているし、そこで何かの楽器が冗長なソロを奏でていることもなく美しい、という形容詞しか当てはまらないのかな~、なんて。もちろんコーラスワークによる盛り上がりなんてのもしっかりしていて、大きい音で聴いていると正に感動。メインテーマに戻ってくるあたりはいつものことながらホッとして落ち着くが、それだけに留まらないなが異質の楽しみを味わえるね。そして小曲「Vultures Fly High」は一気にロック的な作品になっているが、リズムの面白さと鍵盤に支えられた変わりものの曲だけどしっかりとルネッサンスらしいポップさに彩られたメロディが印象的。そして後にリッチー・ブラックモアのブラックモアズ・ナイトでもカバーされた「Ocean Gypsy」だが、これぞ名曲。メロディの美しさは当然ながらアニーの持つ優しい歌声が心を包み込んでくれる壮大な海に抱かれる気分を味わえる傑作。確かアニーの好きな曲のトップか何かだったような機がする。それくらい素晴らしい作品。B面に至っては正に「シェラザード組曲」がしっかりと紡ぎ出されており、歌詞の内容にも注目されることが多い。自分的には歌詞の内容にあまり興味を持って接したことがないのでよくわからないが、多分曲通りの構想だろうなぁ、と推測。オープニングのテーマから、というかテーマらしいテーマから始まるのでそれだけで正に一大絵巻が始まるなという印象を持つオープニング。そして美しきピアノがロールして…、うん、まぁ、聴いてみてよ、24分の曲の長さなんて全く感じないドライブ感やドラマ感があるからさ。もっとクローズアップされて然るべき作品だよ。

Thelonious Monk - Bill Evans - Mal Waldron

セロニアス・ヒムセルフ+1 ソロ・モンク+9 アローン・イン・サンフランシスコ+1


 R&Bのピアノの偉人がいて、ポップスでのピアノの偉人を紹介したので、ちょっとテンション落ちるだろうなぁと思いつつもやっぱりピアノと言えばジャズの世界だよな、と。暑い夏を迎えつつあるこの季節、あまりしっとりとしたジャズを聴く気分ではないのだが、逆に「真夏の夜のジャズ」みたいな名作映画があったり、そこでも何故かインパクトを残していたセロニアス・モンクとかね…、クールにバップするピアノってのがこれまたポップスなんかの歌ありの世界とは違う面白さがある。スリリングさとも言えるけど。代表的な作品に「セロニアス・ヒムセルフ」ってのがあって、結構ハチャメチャというのか耽美的というのか、「無」になれる作品と云われる。自分的には深くわからない部分もあるんだけどなんかすげぇな…って感じ(笑)。サックスはコルトレーンだしさ。

エクスプロレイションズ+2 Waltz for Debby ムーンビームス

 ロックの世界からジャズの世界を見る場合ってのはやっぱりとっつきにくい部分のあるし、果たして何から?っていうのもある。まぁ、大体がミュージシャンのコミュニティから誰がリーダーになってアルバムを作るかみたいなセッション活動が主なのでそういうソロプレイヤーエゴを如何に上手く出していくか、ってのがジャズの世界の面白さで、正に腕一本で世の中に出ていくという職人芸。バンドとかの世界とは大きく異なるんだよね。でもってその中での大御所って言えば、やはりマイルス・デイヴィスなワケで、この人の周辺を追いかけていくだけでジャズのヒストリーの半分が埋まるんじゃないかっつうくらい多種多様な人材を集めているし、巣立たせている。その中に珍しくも白人のピアニストっつうのがいて、それがビル・エヴァンスという人。姿格好を見るとおよそジャズメンには見えないくらい好青年なんだけど、マイルス・デイヴィスが認めた数少ない白人なんだな。同じく耽美的という意味では「エクスプロレイションズ」というアルバムの方があたってるかもしれない。一般的傑作は多分「Waltz for Debby」だろうなぁ、これいいもん。空気感が凄いんだよねぇ…。

レフト・アローン 4,5&6 奇妙な果実

 もうひとり…、マイルス・デイヴィスからは切り離れた所だけど、「奇妙な果実」で有名なビリー・ホリディのバックでピアノを弾いていたマル・ウォルドロンという人がビリー・ホリディがなくなった後にその想いを込めて作った作品「レフト・アローン」、逸話は有名なのだが正に素晴らしくも涙がこぼれる作品で好きだねぇ…。サックスでメロディを奏でているのはジャッキー・マクリーンで、これもまた気合いが入っていて彼のソロ作品ではないけど代表作になっちゃってるくらい。

 もちろん他にも色々な作品があってジャズのピアノの世界って言ったらそれだけで相当数のレビューができちゃうと思うけど、残念ながらそこまで詳しく聴けてないし作品的には素晴らしいけどだんだんと激しいロックが聴きたくなってしまうので自分的にはやっぱりロック好きなのだなぁと思ってしまうのだ(笑)。が、やっぱり大人の雰囲気を楽しむにはこういう名盤知ってると良いしね(笑)。

Billy Joel - Billy The Best

ビリー・ザ・ベスト ニューヨーク52番街 ストレンジャー

 ピアノをメインの楽器とした素晴らしきソングライティングのできるアーティストってのは多分いくらでもいるんだと思うけど、黒人代表がスティービー・ワンダーならば、アメリカの白人代表はやっぱりビリー・ジョエル、かな(笑)。実はこちらもあまり聴いたことがない…、「イノセント・マン」だけはアルバムで聴いたことあるけど他はよく知らないのだな…。ってなことで恒例のベスト盤「ビリー・ザ・ベスト」ゲットにて片っ端から聴くことになるのだが、案の定何曲かは耳にしたことがあったりするのがあった。

 もっとも以前から名曲として知られていた「Honesty」なんてのは当然綺麗なバラードメロディの曲だなぁと感動していたことはあったのだ。あとは「Uptown Girl」とかMTV全盛時代に売れたのがあった時に名前を知ったもんだ。それ以前から知っている人に言わせるとあれが変わったアルバムだった、売れ線に走ったんだ、と烙印を押されることになるのだが。多くのファンは「ストレンジャー」や「ニューヨーク52番街」の頃の素朴なビリー・ジョエルってのを好むもんだろう。

 ソングライティング的には全部が全部名曲になるような綺麗なものではないけれど、かなりの確立でメロディの綺麗な旋律を書けるミュージシャンだし、歌も上手いし、ポップスターみたいなのもできるし(笑)。今じゃエルトン・ジョンとのダブルピアノリサイタルコンサートみたいな感じで全米を回っていたとか…。はたまたもの凄く細かく几帳面な性格らしく、一緒に何かをするには非常に大変な人らしい。しかもシルベスタ・スタローンと顔が似ていたのでなんとなくロッキーをイメージしてしまう人、なのです…。いや、話がどんどん逸れてる(笑)。

 昔仲の良かった女の子がピアノを弾いていて正にプロ級、っていうくらいの腕前だったらしいけど、その娘がビリー・ジョエルを好きで、色々聴かせてくれたことがあったのを思い出して、その時「Honesty」とか気に入って弾いてもらったとかあった…。う~ん、こんなところで20年以上経ってから思い出すとは。はい、それまで全然ビリー・ジョエル聴いてなかったってことです(笑)。そういえば今じゃビリーって言ったらブート・キャンプって返ってきそうだもんな(笑)。

Stevie Wonder - Definitive Collection

ベスト・コレクション Songs in the Key of Life Talking Book

 盲目のピアニスト…というか天才少年と呼ばれた人がもう一人、スティービー・ワンダーがいるね。モータウンからデビューしたのが12歳だか13歳だか、そのくらいでやっぱりカバー曲をいくつもこなしていて、それも当時としては珍しかったらしい白人の曲をカバーってことで、そのセンスの良さを物語っている、ようだ。

 いやぁ、あまり趣味的範疇になかったのでこれもあんまり聴いたことがなくっていくつかCMなり昔のチャートに入ってきたようなのくらいしか知らないんだよね。ま、それで「ベスト・コレクション」っつうのを入手して聴いてみたワケだが、いやこれがまた驚くことに結構知ってる曲がいくつか入ってて、スティービー・ワンダーのポピュラーさに驚いた。好みで言えばほとんど好みではないリズムや曲調なので聴かない部類なんだけど、知ってるもんはしょうがないよなぁ…。メロディーも優れているし、カバー曲も多くやっているし、逆にカバーされることも多いし。ジェフ・ベックの「迷信」ってのが一番印象的なんだけど、これは確かスティーヴィー・レイ・ヴォーンもカバーしてたな。

 そんなことで聴いてみたのが「ベスト・コレクション」という最近リリースされた二枚組ベスト盤。正直言って、この人ってこんなにどれもこれもポップで綺麗なメロディを作る人なんだね。さすがに70年代のグラミー賞を総なめしたアーティストだよな…。音楽的見地で書けば最高のソングライティングができる数少ない人の一人であることは間違いないよね。いやぁ、驚くばかりに素晴らしい。BGM的に流れていたら結構心地良いだろうな。そう思える凄い人でしたということに初めて気付きました(笑)。70年代のアルバムもどこか軽く見ていたキライがあって聴いてなかったしね。どうやら「Songs in the Key of Life」を中心としてこの時期のアルバムはどれもこれも傑作らしいし、「Songs in the Key of Life」に至っては世紀の傑作と呼ばれているみたいで…、まだまだ深く突っ込まなきゃいけないジャンルもあるなぁ~と。いや、多分進まないけど、この辺当たりは聴いておこうかな、と。

Ray Charles - Greatest Hits

 盲目のピアニスト、と呼ばれることも多いけど実際には盲目のソウルマンって感じかなぁ。レイ・チャールズさんね。日本では割とメジャーな人だし、CMにも出てたことあるしもちろん映画「ブルース・ブラザーズ」での出演もあって憎めないキャラクターの音楽家として知られてるよね。ブルース映画祭の中の「ピアノ・ブルース」っつうクリント・イーストウッド監督のヤツでも思い切り出てきていて、ブルースを語りピアノを奏でるっつうのが自分が見た最後のレイ・チャールズかな。いい人だよねぇ。昔、バンド・エイドUSAフォーアフリカにも参加していて、その時も子供心ながらになんか凄い歌を歌う人だなぁ、って印象はあったんだけど、やっぱ凄い。

グレイテスト・ヒッツ Genius Loves Company Ray / レイ 追悼記念BOX

 特にどのアルバムがいいとか知らないんだけど、ベスト盤「グレイテスト・ヒッツ」あたりで適当に流しておくと色々なスタイルの音楽をやってることがわかるから、その辺から入ってみればいいんじゃないかな、なんて自分的には思ってたりする(笑)。いや、ホントさ、初期はジャズみたいなもんだし、そこからロカビリー路線だったり思い切りソウル・R&Bの世界だったり、素晴らしいバラードだったり、はたまたポップスの名曲を独自色でカバーすることでセンスを見せたり実に多様なんだよね。サザンの「いとしのエリー」をカバーした時は驚いたけど、凄く良い仕上がりになってるしそれはジョン・レノンの「イマジン」をカバーしたものも同じくホンモノを超えてるっていう部分はあるもんな。そういうのを堂々とカバーしてしまう才能ってのは恐ろしい。この人のバラード系はやっぱりピアノと歌で迫ってくるからナマナマしくて妙に泣けてくるものばかりだし…、あぁ、でもスタンダードなロカビリーも軽快でピアノがロールしていてよろしい。ビートルズナンバーってのもなぁ、こっちのが良いんじゃないかと思うモン(笑)。

 ジャンル的にあまり得意じゃない人なんだけどもの凄く才能があって多彩な人だよね。じゃなきゃ盲目でピアノ弾けないだろうしさ。しかも世間に認められる…、キワモノじゃなくて才能で認められているってんだからさ。その片鱗を音を聴いていると何の違和感もなくすんなりよくわかる、それがこの人。そして多分愛すべきキャラ、だったんだろうね。

The Blues Brothers - The Blues Brothers

 随分と昔に見たキリとなっている映画のひとつにブルース・ブラザースがある。今思い起こしてみると果たしてどんな映画だったっけなぁ、とストーリーすら思い出せない。というかそもそもストーリーがあったのかと思うのだが、どうやらきちんとしたストーリーがあったらしい(笑)。ネットで見ているとそういうもんだったかな、とかなり疑問符が頭を駆け巡るものの何となく思い出してきた。もちろんビデオは持っているのだが、なかなか見る機会がないのだな。

ブルース・ブラザース 25周年アニバーサリースペシャル・エディション Briefcase Full of Blues Made in America
The Blues Brothers - Briefcase Full of Blues Briefcase Full of Blues

 豪華絢爛なキャスティングとユーモアたっぷりのストーリーということであの黒ずくめのスーツに黒いハットとサングラスという格好は一世を風靡したものだ。今でもUSJとかにあるんじゃないかな。それはさておき、その豪華キャストにはアレサ・フランクリンも含まれているが、何と言ってもジェームス・ブラウンやレイ・チャールズといったビッグネームがサラリと出演しながら実に個性的な役割で重要な意味合いを持っているというのも良いし、そこで歌声を披露するっつうのもミュージカル映画(?)の楽しいトコロ。何をやっても上手くいかない、でもスネないで流れのままに任せて生きていくブルース・ブラザースの二人が実にコミカルで面白い。決して大声で笑うでもなく、また怒るでもなく淡々と「しょうがねぇなぁ」と言う感じで全てを受け入れて生きていくスタンスがどこか同調してしまうんだな。

 ところでブルース・ブラザースというバンドそのものも実際に存在していて、もちろんこの二人によるバンドなんだが結構面白いんだよねぇ。別にブルースってワケじゃないんだけど、アメリカンコメディそのもののオンパレードで聴いていると凄く明るく楽しい気分になるお祭りサウンド。ホーンセクションバリバリのロックンロールショウという感じかな。こういう脳天気さっつうのはアメリカ独特で興味深いし、それでいてもちろんバックバンドのテクニックとかは結構天才的だったりするのでプロの仕事はやはり面白い。あまり聴く機会がないかもしれないけど、普通のバンドよりも絶対に楽しめるライブ盤だったりするからさ。

Aretha Franklin - Lady Soul

 アメリカを代表するソウル歌手として今でも現役のアレサ・フランクリン。こないだWWEのレッスルマニアを見ていたら冒頭にアレサ・フランクリンのピアノと歌と合唱によるライブを持ってきてて、そこでも見てしまったんだけどいやぁ、すごい。もうでっぷりと太りまくったアレサ・フランクリンがカラダを重そうにしながらも相変わらずの声量で歌い上げていたなぁ。やっぱ伊達じゃないね、貫禄ありまくり。

Lady Soul Aretha Live at Fillmore West Aretha's Best
Aretha Franklin - Lady Soul Lady Soul
Aretha Franklin - Live At Filmore West Live At Filmore West
Aretha Franklin - Respect - The Very Best of Aretha Franklin The Very Best of Aretha Franklin

 そんなアレサ・フランクリンにも最初期というものはあって、中でも1968年に三枚目のリリースとなった「Lady Soul」というアルバムはアレサ・フランクリンを最初に決定づけた作品なんじゃないかな。名曲のオンパレードとも言うべき素晴らしい作品が詰め込まれていて、冒頭の「Aretha Franklin - Lady Soul - Chain of Fools Chain Of Fools」から心地良く聴けるし、3曲目の「Aretha Franklin - Lady Soul - People Get Ready People Get Ready」なんてのはロックファンなら有名なジェフ・ベックとロッド・スチュワートが80年代に再度組んだ時のシングル曲として売れたアレね。ロッドの歌もモノ哀しくてさすがなんだけどアレサ・フランクリンの場合はもっと歌い上げたソウルフルな歌が最高。凄いんだなこれがまた。それと5曲目の「Aretha Franklin - Lady Soul - (You Make Me Feel Like) A Natural Woman You Make Me Feel Like A Natural Woman」…、これは名曲ですよ、ホントに。しかもこの声量で歌われた日には涙なくして聴けないでしょ、それくらいに素晴らしい作品。

 自分的には往年のソウルって何となく50年代から60年代初頭というイメージ、多分モータウンの全盛期をイメージつけているからだと思うんだけど、アレサ・フランクリンの「Lady Soul」は1968年リリースなのでほぼロックの世代と被っているんだよね。だから不思議はないんだけど…、あぁ、そういう意味ではオーティス・レディングなんかも同じなんだが、彼の場合は早くに伝説になってしまっているからな。それと栄光のアトランティックレコードという印象もあるからソウルってのはロックよりもちょっと古め、っていう印象なんだよね。アレサ・フランクリンもアトランティック所属だったかな、多分。あとはライブ盤「Aretha Live at Fillmore West」っつうのもオススメしたいねぇ。「Aretha Franklin - Live At Filmore West - Respect Respect」とか激しいヤツね。これも熱いよっ!

Carole King - Tapestry

 世の中の名盤ながらもあまりマジメに聴いたことのないアルバムっつうのがいくつもあって、何をロック好きのマニアぶっているのかと思われる方も多いのかもしれんが、まぁ、それはそれで。哀しいかな音楽っつうのは聴かなくても害はないもので、聴くと害があることの方が多い。が、これだけ世界中で音楽というものが受け入れられているっつうのはやっぱり聴くと感性が騒ぎ出すっていうトコロが良いんだろうな。だから好みがあるべきものだし、それは例え人が良いと言っても合わない音楽だってあるものなのだ。なのでここでもほとんど音楽を押し付けることはなく勝手に書いているワケなのだが…。

つづれおり ミュージック
キャロル・キング - Carole King - In Concert In Concert

 さて、本題。キャロル・キング1971年の名盤「つづれおり」。これもね、実はほとんど聴いてないアルバム。ま、持ってるのは持ってるのでこのブログの流れからしてなんと何十年ぶりに聴いてみたのだが、それまでは正直言って全然聴かなかったし、昔々聴いた時の記憶すらも残っていないのでどんなんだったかも覚えてない。ただ、しっかり何処の何を見てもこの「つづれおり」は名盤、と書かれているので雑誌や本などでジャケットはよく見ていたし、その度に持ってたなと認識してはいたのだ。が、全然興味を覚えなくてねぇ…。アメリカではこれほど売れまくっているレコードってのはそうそうないっていうくらいのメガヒットアルバムで、何度もリリースされているみたいだし、もちろん紙ジャケでのCDもリリースされているみたい。まぁ、それくらい有名だってのは知ってたけど、聴いてなかったなぁ(笑)。

 で、聴いてみた。かなり驚いた。恥ずかしい話だが、この人ってもしかしたら知らなかったけど黒人なんじゃないか?ってあれこれ調べてしまったもん。やっぱキャロル・キングは白人ってのがわかって安心したんだけど、それくらい音が黒人している、当時にしては相当珍しい人だったハズで、まぁ、黒人にカバーされる、黒人のために曲を書く、みたいな白人ってのはいなかったでしょ、多分。元々は黒人音楽が好きでソングライティングしていたみたいだけど、ここまでそのままズバリの音が歌えて出せるのは凄い。驚いた。かなり驚いた。しかもやっぱり名盤だよね、これはホントに。今からでも遅くないけど、じっくりと聴いてもいいなぁと思った作品で、多分こういうのが永遠の名作って言われるものなのかな。

 そしてキャロル・キングはまだ現役でついこないだ日本に来たのかな?相変わらずだったのかどうか全く知らないが、これだけ歌えて曲の作れた人なら今でも相当凄いんだろうと想像できるね。いや、マジに驚くくらいに名作アルバムでした。今更感動するなって?そうねぇ、確かに(笑)。そうだよな、「キャロル・キング - Carole King - In Concert - Locomotion ロコモーション」だって「キャロル・キング - Carole King - In Concert - Natural Woman Natural Woman」だってキャロル・キング作品なんだもんな…。

Simon & Garfunkel - Sounds of Silence

 う~む、どういうワケか古き良きアメリカンポップスに雪崩れ込む気配がしているのだが、それというのもカーペンターズを書いた後に何に繋げたモンかと思っていたところ、Iron Roseryのエヴァ姉さんのコメントにS&Gという文字が躍っていたのを読んで、早速そういう方向もあったか…と(笑)。いや、女性ドラマーで考えてたんだけどこれがなかなかいなくてね、ちと困ったなと思ってたトコロだったのでS&Gでいいか、と。

サウンド・オブ・サイレンス 明日に架ける橋 ブックエンド

 サイモン&ガーファンクル。教科書にも出てくるんじゃないかと思うくらいにメジャーなコーラスデュオで、両者とも音楽的センスが抜群だったと言うユダヤ人。ユダヤ人に偏見はないが、金儲けが上手いというのだけは事実らしい。いや、それもどっちでも良いのだが、ちなみにキッスのジーン・シモンズなんかもそうだね。で、サイモン&ガーファンクルだが…、実はほとんど聴いたことがない(笑)。こないだのカーペンターズ以上に聴いたことがないという失楽者と呼ばれるべき人間なのだが、本当にまず好んで聴いたことがない。さすがに映画音楽として流れている美しいハーモニーを奏でるグループっつうのは知っていて、もちろん聴いていたり、他にも多分聴けば知ってたりするのは幾つかあると思うのだが、好んで聴いたことがない。いや、綺麗なハーモニーだし、良い曲だし万人に受ける素晴らしいソングライター達だなぁとは思うのだが、好みじゃないんだよ、単純に(笑)。そういう基準だけなので、決して悪いように思ってるワケじゃないし面白くないグループでもなくって、どっちかっつうと凄い素晴らしい人達だと思ってる。ま、しょうがないね、好みだから(笑)。

 で、再三、サイモン&ガーファンクル。知らないながらもやっぱり「サウンド・オブ・サイレンス」が興味あり、かな。…と言うのも曰く付きの作品として有名なのはともかく…、うん、元々はアコースティックだけで出来上がっていたアルバムだったのに、そこにプロデューサーのTom Wilsonがエレキのバックバンドを起用して勝手に被せたものらしく、それを当人達が気に入ったのでリリース、ってことらしい。で、問題はこのエレキのバックバンド、なのだが、プロデューサーの Tom Wilson曰くボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」をレコーディングしていたバンドの連中、とのたうち回ったもんだから大変。そういうことなら聴かなければと思ったのがこのアルバムとの出会いで、二度目のサイモン&ガーファンクル体験。結局参加していた面子はAl Gorgoni(ギター)Bobby Gregg(ドラムス)Bob Bushnell(ベース)という人達らしく、決してアル・クーパーやマイク・ブルームフィールドではなかったようだ。それで安心してほあったらかし、みたいな(笑)。

 うん、ちょこっと聴き直したけど美しく綺麗なハーモニーと優しいメロディが素晴らしいね、この人達はホントに。

The Carpenters - The Best of

青春の輝き~ヴェリー・ベスト・オブ・カーペンターズ Singles 1969-1981

 姉弟バンドとして多分一番有名なのはホワイト・ストライプスではなくカーペンターズなんじゃないかな?先に書いておくのだが、個人的にカーペンターズを一生懸命聴いたことはもちろんなくって(笑)、ただまぁ、あれこれ音楽というモノを意識している生活をしているとやはりあれやこれやとカーペンターズの情報なり音楽なりっつうのは知ることになるワケで、それはもうそういう文化を創り上げたモノが強いと言うのか…、興味のあるなしに関わらず生活に入り込んでくるものなのだろう。そういうアーティストなりバンドなりっつうのがいくつかあるけどカーペンターズは間違いなくそのひとつ。

 ということなので決してアルバムなどを聴いたことはないのだが、何故かベスト盤「青春の輝き?ヴェリー・ベスト・オブ・カーペンターズ」っつうのはあったりして、70年代ポップシーンを知る人にとっては正に代表格として真っ先に挙げられるグループで、当然ベスト盤って言えば全曲知ってる、っつうくらいのもんだろう。このグループもだな、あのカレン・カーペンターがドラムを叩いているワケで、この手のグループでドラムを叩きながら歌うっつうのも意表を突くことだよ、ホントに。別に自分でドラム叩かなくても良いじゃないか、とか思うのだが…、まぁ、そうやって活動してきたのだからそういうのが自然なんだろうな。その点ではVelvet Undergroundやあホワイト・ストライプスとは違う(当たり前だが)。ま、このギャップが面白いかなと思って取り上げたんだけどさ。

 う~ん、知ってる曲って言っても「Yesterday Once More」とかビートルズやその辺のカバー曲くらいで基本的には甘ったるい音なのでダメなんだよな(笑)。ムード歌謡みたいでさ。それでもちょこっと調べてみると所属レーベルであったA&Mのイメージ戦略が古き良きアメリカンムードサウンドってことだったらしくて、もっと色々な音を試したかった兄ちゃんにしてみるとそれ自体がストレスだったようでヤク中になっちゃったみたい。妹はご存じ拒食症だったしねぇ。やっぱりスターってのは命を縮める職業なのかね。

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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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