1994年リリースのセカンドアルバム。ジャケットを見る限りまだまだ全然垢抜けないアイルランドのポップバンドと言った様相なんだが、これがまた音楽的にはかなりキュートで胸キュンとしたサウンド、っつうかほとんどがボーカルのドロレス嬢の個性的な声質によるものが大きいね。もちろん音楽の方もそれを生かすように決して激しいサウンドではなく、しっかりとメロディを重視したもので…と書きつつも、このアルバム最大のヒットソングは4曲目の「Zombies」だったりして、聴くとえらく派手に歪んだギターをバックに軽やかなリフレインのサビが心地良い曲だったりするんだけどさ。この一曲に引っ張られがちなんだが、全体的にクランベリーズらしいサウンドを打ち出したアルバムなんじゃないかな。この後の「To the Faithful Departed」なんかはそのおかげか凄く売れたアルバムになったしね。
ノルウェーのバンドで1998年デビュー、かな。今でももちろん活動していてこないだも「Illumination」という新作をリリースしたばかりらしいが、メンバーは結構入れ替わっているようだ。ただ、お目当ての歌姫は変わらず、かなり綺麗なお姉さんの部類に入るね。名前読めないんだよなぁ…Vibeke Steneっつうらしい。色々なアルバムあったんだけどやっぱ印象だけで「World of Glass」のアルバムに決定(笑)。いや、ジャケットだけじゃなくて歌声もかなり透き通った声で結構艶めかしいのでよろしい。音的には初期は結構ゴシックメタルそのものでオトコ声が多かったらしいけど作品毎に女性歌モンが増えてきてこの作品は結構顕著に女性歌モンが聴けるもの。音そのものは当然ゴシックメタルなんだけど、結構ゆったりとした大らかな作風が多くてシンフォニックなのはもちろん、意外とバイオリンが入ったりしてて綺麗な音してる。そしてもちろん上手いんだよな、これがまた。アレンジもしっかりと凝ってて展開していくので、結構好み。ちょっとオトコ声多すぎるけどさ。まぁ、どこか聖歌っぽい合唱が入ってきたりコーラスワークもあるので美味しいところはきちんと持ってる。ざっと聴いて調べてみると二枚目の「Beyond the Veil」あたりの評判も高くて、三枚目の「World of Glass」とはほとんど同じような路線の音だね。新作はさすがに聴いてないけど、まぁ、似たようなもんだろうな。ヨーロッパ的な様式美で、綺麗な展開なので何回か聴く予感。
そんなことで今度はノルウェーから出てきたThe Sins of Thy Belovedというバンド。もちろん実態がどういうものなのかよく知らないけど(笑)、アルバム二枚でボーカルのお姉ちゃんは脱退、そして三枚目ではゲストで参加してるっつうよくわかんない関係(笑)。で、この「Perpetual Desolation」ってのが二枚目のアルバムで、ジャケット見るとノルウェーってこういう印象なのか?って思うくらいにイメージの違うジャケットでさ、ハリウッド映画の宣伝ポスター見てるみたいなんだが、それとは反した内容ってのもこれまた愉し。
このバンドの売り…何と言ってもボーカルのアニタ嬢のあえぎ声が入ってるってこと(笑)。いや、マジにそんなの入ってるので聴いてると驚く。まぁ、オトコ的には聴いてて悪いもんじゃないからポイント高くなるよな(笑)。それで差別化してるんだから凄い…、それで音的なインパクト残るもん。まぁ、実際サウンドの方も、結構シンフォニックで、良いのはバイオリンが入ってるので凄く艶めかしく聞こえるし、やっぱバイオリンって好きだなぁ…、人間的でただ単にメタリックに迫ってくるのではなくってソロパートがバイオリンだったりするので凄く聴きやすい。うん、ポイント高いよ、これは。マイナス点はね、やっぱデス声が半分以上主役なのでちょっと邪魔だなぁ…、と。ただ女性ボーカルのアニタ嬢の声ってのは凄くか弱くて線が細いのでボーカル的にはかなり厳しいだろ、って感じ。もちろん叙情的な曲には凄くハマってるんで悪くない。正に男女ボーカルの美女と野獣路線がしっかりと出せている作品で音的にもかなり作り込まれているし、一曲一曲がドラマチックなのもよろしい。ファーストアルバム「Lake of Sorrow」の方も基本的に同じ作りとのことなので結構期待できるのかな。
相変わらずゴシックメタル女性ボーカルバンドばかりを聴き漁っているんだが、あれこれ調べてみるとなかなか面白い事がわかってくる。やっぱり英国のアニー・ハスラム嬢のクリスタルボイスを配したRenaissanceが大元の元祖になっている系譜ってのが見えてくるらしい。それが大体25年経ってから出てくるってのが凄いんだけど、まぁ、その間にはAll About Eveというバンドを挟んで耽美的な繋ぎってことになるらしい。そこから90年代中期になってからヘヴィメタとプログレと女性ボーカル及び男女混成ボーカルってのが定着したみたいだね。故に自分がハマる理由もなんとなくわかる(笑)。その流れがヨーロッパ的耽美趣味、ゴシック趣味に相通じてヨーロッパ全土で流行のメタルサウンドになったらしい。自身のルーツに気付いたってことか。それで漁ってみるとやたら多いってことがわかったのだ…。ただどれもこれもってワケじゃなくってやっぱりそれはそれなりにレベルの高低があるんだけど、ほとんど国を代表するようなバンドばかりなので結構なレベルってのも事実だね。う〜ん、なるほどなぁ…、ってことで今回はドイツから。
Within Temptationの美しき歌声と旋律、そしてNightwishのオペラティックな美声と同じくシンフォニックな曲構成というものがやはりかなり高いレベルでの象徴だということは世間の人気が証明していることであり、そのレベルでのアーティストを求めようとするとなかなか見つからないものだったのだが、小国リヒテンシュタインという国から出てきたElisというバンドにはそれを兼ね添えて持っている面が見え隠れしている。
2005年にリリースされたセカンドアルバム「Dark Clouds in a Perfect Sky」ではかなりの気合いを入れた作品に仕上がっており、しっかりとヘヴィなギターサウンドを核として早いリズムの曲もあり、そしてシンフォニーの効いたアレンジも打ち出されていて魅力的な一枚。他の作品も全部聴きたくなるくらいの高品質さには驚くばかりの作品。歌声はもちろん美声でバンドとの一体感もあるのでなかなかツボにハマる。これくらいのクオリティないとちょっとキツイよなぁ、と。ジャケットも印象的なものでゴシックと一言では括れないアルバムには結構感動するね。