Archive2007年06月 1/1

The White Stripes - Icky Thump

 The White Stripes新作。 The White Stripesってドラム的にVelvet Undergroundかな、と。いや、そういうこじつけはまぁ、いいんだけど、White Stripesってのはどこか退廃的な雰囲気を持っていながら赤黒白のトーンで派手派手しいカラーリングだったりする。なかなか不思議な二人組だよね。 そんな二人組がデビュー10周年ともなる2007年に新作「イッキー・サンプ」リリース。相変わらずのThe White Stripes節なので最早多くを語...

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Velvet Underground - White Light/White Heat

 Velvet Undergroundと言えばファーストアルバムの剥がせるバナナジャケットがアートワークとしてもそして音楽としても有名で、その作品ではまだ真の意味でのVelvet Undergroundを語ってはいなかったものだ。聴かせるということをテーマに置いた部分もあり、だからこそニコをボーカルに迎えて作品に華を添えている部分も大きかったことだろう。しかしニコは即座にVelvet Undergroundを離れて活動することとなり、ウォーホールの趣...

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Nico - Camera Obscura

 完璧な暗さを表現したアーティストとしてニコを挙げておきたい。いや、別に他に何人か思い付くんだけど、どことなく混沌としていて且つ激情的でもあるが、やたらと暗く、更に言うならば独自の世界とサウンドを打ち出した人でもあるから。もちろんヴェルベット・アンダーグラウンドのファーストアルバム「The Velvet Underground & Nico」に参加した歌姫としてのニコは一番有名な時代なのだろうが、そこに取り憑かれた人は多分以...

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Van Der Graaf Generator - Pawn Hearts

 1971年には既に自身の世界を築き上げていた非凡なるオトコ、ピーター・ハミル率いるVan Der Graaf Generatorの凶暴さもまた英国プログレッシヴロックのひとつの側面。特に活動休止する手前の作品「Pawn Hearts」は素晴らしく激しく音楽的にも上質なアルバム。この人の場合バックがどうであれ、吐き捨てるようにそして叫ぶように歌うのでそのエネルギーの出され方がリスナーを捉えるだろうし、嫌いな人は嫌いだろうと思う。特に19...

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Gong - Gazeuse!

 カンタベリー系アヴァンギャルド路線にハメ込むには少々無理があるんだが、まぁ、流れ的によろしいとしようじゃないか。いや、ゴングの話。どっちかっつうとピエール・ムーランのゴングなんだけどさ。時期的にも1976年以降のジャズ・フュージョン化した頃の作品だったりするので少々カンタベリーのジャズロックとは違う。根がカンタベリーだったハズのバンドなので、逆にここまで変わるモノかと思うくらいの意味合いでは良いか。...

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Caravan - Waterloo Lily

 ソフト・マシーンと同じバンドをルートに持つCaravanも1972年には既に多様の変化をし始めていた頃で、こちらはキーパーソンでもあったデイヴ・シンクレアが脱退してしまうという事態に陥っていた頃だったのだが、カンタベリーバンドの常なのか、それでも大きなサウンド変化にはならないというか相変わらずカンタベリーらしい音を出したままと言うか、全くガラリと変わった面もあるのだが、バンドの歴史としては良い方向に変化し...

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Soft Machine - Fifth

 アヴァンギャルドサウンドから遡ってみるとカンタベリーにまで行き着く、そしてカンタベリーの中でもやはり最前衛的な音を出していたのはやっぱりソフト・マシーンだよな、と思い出すのだ。ソフト・マシーンの遍歴はアルバム毎に見事にサウンドもメンバーも替わっていくもので、そういう意味ではキング・クリムゾン的かもしれない(笑)。が、サウンド的には全く正反対とも言えるもので激情的なシーンが全くと云って良いほど聴か...

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Henry Cow - Unrest

 70年代末、英国ではパンクムーヴメントが勃発し、更にニューウェイヴと呼ばれる波が到来してきたころ、かつてから活動していたバンドの影がどんどん薄くなっていった。しかし時代の流れとは全く絡まないところで活動していたバンドにとってはそれこそ何処吹く風、と言わんばかりに傑作を密かにリリースしていたりする。アヴァンギャルドな音世界にとってはそれは日常のことでもあり特段意識するようなことでもなかっただろうが刺...

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This Heat - This Heat

 アヴァンギャルドサウンドってのはもの凄くマニアックな世界でどんな評論を見ても滅茶苦茶かっこよく「名盤」とか「世紀の傑作」とか書かれていて購買意欲をそそるんだよね。しかもそれが全然手に入らなかったりするから余計に聴いてみたくなるし。で、多くのモノを無理して入手するんだけど結局アヴァンギャルドな音だからさ、何回も聴けないワケで、正直それがかっこいいもの、かどうかもわからないんだけど探して苦労して手に...

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The Pop Group - Y

 1976年に英国で産声を上げたパンクロックの波は瞬く間に世間を騒がせ、そしてくすぶり続けていた若者をあらゆる意味で刺激した。しかしそのシーンは正に一瞬にして崩壊の道を辿ることになり、その姿勢だけは生き続けたもののサウンドとしての確立には至らなかった。しかしそれでも今年でパンク生誕から30年以上経過することになり、偉大なるムーヴメントだったと言うことが証明されているワケだな。そしてその波は多方面に波紋を...

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Psychic TV - Dreams Less Sweet

 アヴァンギャルドサウンドっつうのは何のためにやってるのか…、リスナーのことなどさほど重要視していないしやっぱり演奏する側のワガママと意思の強さなんだろう。それが凄いことに才能のある人間の音だったりすると芸術に昇華するというのも不思議なのだが、この分野のサウンドの主の代表格には有名なジョン・ケージがいたりする。それからやっぱりドイツのカンとかそれに近いものがあるし、我が日本では灰野敬二や裸のラリー...

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The Good, the Bad & the Queen - The Good, the Bad & the Queen

 ちょっと前に元クラッシュのポール・シムノンが久々に音楽シーンに復活ってことで話題になって、というか自分的にはそうやってこのバンドの印象を捉えたのだが一般的には元ブラー、ゴリラズのデーモン・アルバーンが久々に組んだプロジェクトってことで話題になったのかな。他の面々も結構有名な面子が揃っているようでそれなりにサウンドも期待されたようだ。 The Good, the Bad & the Queen 大体がバンド名決まってない、っつ...

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Scorpions - Humanity Hour, Vol. 1

 やっぱり80年代ハードロック(当時の言葉ではヘヴィメタルだが…)を散々聴いて育った世代からするとこの辺の音ってのは染みついているモンなんだろうなぁ。先日オジー・オズボーンの新作を聴いた時にも思ったけどすんなりとカラダに入ってくる音でさ、一般的には結構ハードだったりすると思うんだけど、かなりすんなりと入ってくるんだよね。それまでブルースとか色々な音楽に親しんできたからあんまりハードなの聴かなかった時...

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Roy Buchanan - When A Guitar Plays the Blues

 ロイ・ブキャナン。キャリアとしては相当古くまで遡ることとなる人で、エルヴィスのバックでギターを弾いていたジェームズ・バートンと仲良くなってしまうくらいなのだ。50年代後半からは既にプロとしてツアーに明け暮れたりレコーディングに参加していたりと割とマルチに弾けるギタリストとして重宝されたようだ。そのギタープレイはマニアには絶賛されることが多く、クラプトンあたりも60年代にはこぞって見に行ったらしい。そ...

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David Lindley - El Rayo-X

 ライ・クーダーと並んでマルチで不思議なギターを弾く人と言えばデヴィッド・リンドレーですかね。あまり詳しい来歴は知らないんだけど、ジャクソン・ブラウンのバックで弾いていて有名になってきた人で、日本人的には「化け物」として名が通っているらしい(笑)。いや、アルバムの邦題がそうだったために付けられたあだ名がその由来です。聴いてみると確かに化け物って言うフレージングが数多くあるのであながち間違いではない...

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Ry Cooder - My Name Is Buddy

 自分の中ではドクター・ジョンと同じような位置に属している人がもう一人…、ご存じライ・クーダーさん。映画音楽を手がけることで有名だし、70年代にはいくつものそれらしい名盤を発表してきた人でそれらはルーツ音楽と言われたりブルースと言われたり、要するにアメリカ音楽的なサウンドだったりしたのだが「Boomer's Story」以外はそれほどピンとこなかったんだよね。若かったからなのかな。最近では全然聴いてなくって映画も...

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Dr.John - Gumbo

 いわゆるロックサウンドからかなり逸脱してきてはいるジャンルなのだが、この人の存在自体がかなり不思議な位置にあって、割とブルース系統の絡みもたくさん出てくるので、まぁ、やっぱりアメリカンルーツミュージックを受け継ぐべき代表的な人なんだろうなぁと漠然と思っている。それこそケイジャンとかアメリカ南部のルーツミュージックを基礎とした作品を出している人なのであまり多くを知っているワケじゃないので悪しからず...

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Michael Bloomfield - Blues Gospel & Ragtime Guitar Instrumentals

 同じくバターフィールド・ブルース・バンドの看板ギタリストだったマイク・ブルームフィールドだが、1969年までは正しくギターヒーローに相応しい活動とギタープレイを聴かせてくれていて、名盤「Super Session」と「フィルモアの奇蹟」については最早言うまでもないだろう。しかしこの人もそれ以降はどんどんとアメリカ人的なサウンドを追求していく傾向にあり、やはりカントリーやケイジャン、ブルースゴスペルやラグタイムな...

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Elvin Bishop - The Best Of Elvin Bishop

 ポール・バターフィールド・ブルース・バンドという稀代なバンドでは歴史的なギタリストを二人輩出しているとして有名だが、そのうちの一人でもあるエルヴィン・ビショップ。残念ながらなかなか彼のソロ活動時にスポットが当たることがないのもこれまた事実だろう…、と言うか、個人的にあんまり興味がないからなのかな(笑)。そんなことで久々に彼のソロ活動を聴き直してみた…。  アルバム的にはどれが有名なのかあまりよく知...

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Robben Ford - Butterfield/Bloomfield Concert

 ブルースを満喫した週末も終わり、いよいよ梅雨に入るのかと思いきや、はたまた晴れやかな日々になっていくのか…。さて、1960年代半ばに登場したバターフィールド・ブルース・バンドは最初の二枚のみ、名ギタリストの共演盤として圧倒的に有名且つ後世にも影響を与えたアルバムだったが、その後はあまり振るわなかったためポール・バターフィールドその人はドラッグに溺れていき、あまり恵まれた生活ではなかったようだ。それも...

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Paul Butterfield Blues Band - East West

 テキサスブルースの激しいスタイルとは異なるモダンなスタイルのシカゴブルース、どちらもブルースというサウンドの核とも言うべき代表的なスタイルの二つなのだが、好みが分かれるところなのかな。個人的にはもちろんどちらも好きだけどロックな気分の時はどうしてもテキサスブルースに傾く。逆にBGM的に気楽に聴きたい気分の時はシカゴブルースかな。まぁ、聴いていると結局ハマってくので一緒なんだけどさ。そんなシカゴブル...

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Albert King & Stevie Ray Vaughan - In Session

 クラプトンもミック・ジャガーもキース・リチャーズも黒人ブルースに憧れて自らが徐々に大物になっていく過程でそのファーザーであるホンモノの黒人ブルースマンとセッションを行うようになり、そして大御所となったブルースマン達は後に彼等がいなけりゃとうに乞食になってた、と語っている。そしてアメリカでももちろん悪魔の音楽ブルースに憧れた若者が当時から少数ながら存在していて、その一例がポール・バターフィールドだ...

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Eric Clapton & B.B.King - Riding with the King

 自分の曲を昔から憧れていたミュージシャンが取り上げて弾いてくれるというのは果たしてどんな想いだろう?プレイする側はどんどん持ってこい、ってなもんだろうけど、それにはそれなりのモノじゃなきゃ取り上げないだろうし、やはり光るモノがないけりゃ相手にしないだろう。しかしブルース界のキングと神と呼ばれる男達の競演アルバムでその夢が実現してしまった若者がいる。それがドイル・ブラムホール二世だったりする。云わ...

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Doyle Bramhall II - Welcome

 そのドイル・ブラムホール二世について少々興味を覚えたので幾つか調べて聴いてみたのだが…、どうやら1992年のアーク・エンジェルスの前に1988年にスチュー・ブランクと言う人の「Under The Big Top」という作品に参加しているのが最初のレコーディングセッションなのかな。その前ではジミー・ヴォーンのセカンドギタリストってことでファビュラス・サンダーバーズのツアー要員として参加したこととかあるらしい。そんなことでダ...

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Arc Angels - Arc Angels

 1969年にジョニー・ウィンターのデビューアルバムでベースを弾いて同じくメジャーデビューしたトミー・シャノンだが、ディスコグラフィーを見ていくとこの頃にジョニー・ウィンターのバックでアルバム数枚弾いた後しばらくメジャーシーンには浮上してきていないようだ。そして突然スティーヴィー・レイ・ヴォーンと一緒にダブルトラブルというリズム隊としてメジャーに再度登場、これが1983年のお話しなのでざっと十年くらい地道...

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Johnny Winter - Second Winter

 白人によるブルースのスタイルっつうのはそれだけでひとつの個性的なジャンルになってるし、それも英国人の場合とアメリカ人の場合では似て非なるスタイルに進化していったというのも面白い。英国ではやっぱり間接的に影響を受けていってそれを見ていた連中がまた影響を受けて…みたいな流れだったので進化の過程で英国らしくなっていったんだな。アメリカの場合はモロに酒場でやっている黒人ブルースメンのライブを目の前で見て...

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The Road To Memphis

 ブルース発祥の地となるデルタ地帯のメンフィス。広大なテネシー州を端から端へと駆けめぐるドサ回りバンドを元に描かれていくドキュメンタリー。クライマックスはかつてメンフィスのブルース界を支えてきた男達の共演イベントなワケだが、何というのかな、ブルースって面白い。まずドサ回りをやっているボビー・ラッシュだが、知名度は正直云ってほとんどないし、いわゆるクラブからクラブへと回っていくバンドで、好きじゃなき...

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Lightning In A Bottle

 2003年ブルース生誕100周年記念としてアメリカではかなりの盛り上がりを見せたイベントとなったが、まずは映画が何本も制作上映されたこと、そしてエアロスミスを筆頭にブルースに忠実なアルバムが話題を賑わせたこと、そしてその集大成としてニューヨークのラジオシティで十数組のアーティストが一堂に会してライブを行うこととなった。当然ながらこのイベントそのものもフィルムに収められ、広く世間に知れ渡ることとなったの...

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Godfathers and Sons

 反抗的なラップバンドとして有名な、そして若年層に人気のあるパブリックエネミーのチャックDが大好きなアルバムがマディ・ウォーターズの問題作と云われる「Electric Mud」という作品で、チャックDはこのアルバムのことでチェスレコードの創始者の息子であるマーシャル・チェスと連絡を取り、物語は始まる。物語っつってもドキュメンタリーだからそのままなんだろうけどさ。で、面白いことに35年も前のこの作品を録音したバンド...

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