Archive2007年05月 1/1
Snowy White - Snowy White
英国周辺の音楽シーンは実に多様且つ混在しているものでアングラシーンで活躍する人とメジャーシーンのミュージシャンが突然一緒にやってみたり、端から見ると全くジャンル違いの人間が一緒にやってみたりと音楽という共通項以外の何者でもない関係だけで成り立っているケースが往々にしてある。シン・リジィもそういう雰囲気に近いモノが一時期あった。うん、アルバムではあまり出てこないんだけどツアーでそんな要素があったり...
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Philip Lynott - The Philip Lynott Album
アイルランドのダブリンにはロッカーの銅像がある。日本でも海外でもそうそうそんな人はいないワケで、如何に英雄視されているのかがよく分かる…もしくはアイルランドという音楽国の象徴なのかもしれない。だからこそ若者からある程度の年齢の人間まで、または国民的な人気があるのかもしれない。コアーズという若い姉妹バンドが「アンプラグド」アルバムでフィル・リノットの1982年のソロ作「The Philip Lynott Album」に収録さ...
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Skid Row - Skid Row
ゲイリー・ムーアにしてもロリー・ギャラガーにしても10代の頃から天才ギター少年として地元では騒がれていたらしく、どちらも早いウチにメジャーシーンへの進出を果たしている。まぁ、日本で言うならチャーさんみたいなもんだろう。そしてその二人の共通項はどちらもトリオ編成のバンドでシーンにデビューしたという点。もちろんソロで出てくる方が難しかっただろうから仲間とバンドを組んで、みたいな感じだろう。 同名バン...
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Rory Gallagher - Irish Tour '74
アイリッシュの熱い魂は大地を駆け巡り、そして歴史をも駆け巡るものだ…。それを「魂の叫び」と歌ったU2は世界の英雄に祭り上げられているが根は熱いロックンローラーだ。ゲイリー・ムーアの泣きのギターにやられた後、同じアイルランドを代表するギタリストの熱いプレイが聴きたくなって思わず手を伸ばしたギタリストがロリー・ギャラガー。まぁ、当然の選択だろう。 晩年のライブまで全くその衰えを見せることなく熱い魂その...
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Gary Moore - Wild Frontier
以前別のアルバムで記事を書いた時にご来訪の方々から多数ご推薦をされまして、聴いていなかったことを大いに反省せざるを得なかったアルバムをふとしたことで入手したのでついでに書こう~って(笑)。いや、単にユニオンのアナログセールコーナー見てたら100円で売ってたから買っただけ。ちなみにCDでもアナログでも大して気にしないで買ってしまうので大抵はアナログになる。なぜなら安いから(笑)。で、気に入ったら結局CD...
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Ozzy Osbourne - Black Rain
何気に本ブログへの登場回数の多いオジー・オズボーン。つい先日新作アルバムがリリースされたばかりなので早速聴いてみた♪ 昔から特にオジーへの思い入れがあるワケではないんだけどこの何年かでオジーへの興味が割と高まってる気がするな。やってることが面白いからなのかもしれない。話題作りの上手さとかも含めてどこか愛嬌を感じるんだもんね。まぁ、音に直接影響があるワケじゃないんだろうけど、イメージ的にはかなり○だ...
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Supertramp - Breakfast in America
しかしまぁ、飽きもせず毎日飲み歩いているとやりたいこともできないもんだ。しゃあないんだけどそれからも情報が一杯はいるワケでだからこそこのブログの元ネタも広がるっつうもんだ(笑)。で、まぁ、ここのところ英国ヘンなポップ集で進んでいるんだが、ネタとしては幾つも思い付くものの聴いている時間が少なすぎるっ!ホントはさ、ケストレルとかセイラーとかパイロットとかスタックリッジなんつうのもやりたいんだよなぁ…...
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Sparks - Kimono My House
スパークス、って知ってる?まぁ、知ってる人は知ってるだろうけど、多分このジャケットのアルバムしか知らない人多いハズ…いや、自分もそうだから(笑)。この辺のニッチでキッチュなサウンド系ってのはさ、ロックの歴史を紐解いていてもなかなか巡り会わないし、ロック的見地から書いている論評だと決して推薦盤なワケではないのでやっぱり後回しになってしまうものだったのだ。そう、だから聴くまでに時間がかかるのだ。後追...
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Cockney Rebel - The Psychomode
一括りにグラムロック的アーティスト/バンドとして括られることで大いなる誤解を生んだままというバンドは幾つもあるんだろう。グラムロックっつったって緒戦は70年初頭に出てきたものなので、当然英国内の音楽シーンではまだまだ発展途上中だったため、ジャンルで括れない人も数多くいたと言うことだ。まぁ、それでもロックンロール寄りのバンドだったりポップ寄りのバンドだったりはするワケで、そもそもグラムロックっつうも...
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10cc - The Original Soundtrack
うん、まぁ、なんだ、たまたまアナログレコードの棚を漁っててシルバーヘッドを引っ張り出したら一緒に出てきてしまったので、これも久々に聴いてみるか、ってことで聴いていた10ccです。音楽ジャンル的には何になるんだろうねぇ、こういう人達は。多分一般的な英国ロックとかポップスとかって棚に入るんだろうけど…、やっぱり天才的な才能を持った人達による音楽ってトコなんだろうなぁ。ちなみに自分的には10ccってバンドはコ...
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Silverhead - Silverhead
我らがグラマスロックと言わんばかりに当時は凶暴さと美学を体現していたバンドと言えば何と言ってもシルバーヘッドでしょう。他のグラムロックバンドがどこかおもちゃのような、そしてコミカルなイメージがあったとは正反対に古くからのロックンロールを踏襲したトゲのある、そして毒のあるロックンロールバンドだったシルバーヘッドはグラムロックのカテゴリに括られなければもうちょっと息の長いバンドになったんじゃないだろ...
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Sweet - Give Us A Wink
グラムロックバンドの一角として英国では割と有名になったものの、バンドの実質的なサウンドとして確立されてきたのはアメリカマーケットを意識し始めた1975~6年あたりで、何と言っても最大のポップソング「Action」に尽きるのだろうが、その実バンドの歴史は古く60年代末期から存続していたようだ。しかも驚くことに当時のバンドメンバーにはイアン・ギランやロジャー・グローヴァーが参加していたワケで、どっちかっつうとパ...
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Paul Rodgers - Live In Glasgow
しかしとにかく元気な人だ。60年代からロックシーンに登場してきて今でもバリバリに現役でしかもまだまだ全盛期と言わんばかりのその声量と歌の巧さと言ったら他のジジイロック連中とは比べモノにならないくらいの現役度なのだ。そして活動の幅も広がる一方でファンを魅了して止まない最高の歌い手の一人と言えるポール・ロジャース。ついこないだにはクィーンとの合体というセンセーショナルな話題と共に来日公演を果たし、しか...
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Ian Hunter - Ian Hunter
圧倒的なカリスマと共に仕事をすることの多い、そしてそのカリスマに気に入られる程の美男子…と云うのか好青年と云うのか、どうにも不思議な存在が、そして大してギターの腕前も優れているワケでもないのに重宝がられるというミック・ロンソンだが、デヴィッド・ボウイという稀代のスーパースターとの仕事でロック界の貴公子としてもてはやされ、その後も伝説的ですら合ったモット・ザ・フープルにミック・ラルフスの後釜として...
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Mick Ronson - Slaughter On 10th Avenue
この系統で同じ空気と時代を歩んできたギタリストと言えば、やっぱりミック・ロンソンを於いて他にないだろうなぁ。ミック・ラルフス脱退後のモット・ザ・フープルに派手派手しくギタリストで参加したことからイアン・ハンターのソロ活動に至るまでパートナーであり続けた稀代のギタリスト、正に唯一のグラムロックギタリストとして活躍した美形のオトコなのだ。もちろんギタリスト的なテクニックや音楽的な才能というものはあま...
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Mick Ralphs - Take This!
ちょろっとミック・ラルフスが続いたのでソロアルバムなんつうものに手を出してみよう~。随分昔になるけどモットやらバドカンやらを聴き始めた頃に当然の如くメンバーの名前とかソロアルバムの有無とか過去の経緯とか分かる範囲で調べるワケだよ。もちろんその頃はインターネットなんてないワケで、調べるっつってもタカが知れていた。レコードに入っているライナーが一番頼りだったけど、それ以外でも色々とまとまったロック本...
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Bad Company - Straight Shooter
ミック・ラルフス最大の貢献バンドと言えばやっぱりバッド・カンパニーだねぇ。貢献バンドと言ってはいけないのだろうけど、後追いロックファンからしてみるとどうしてもポール・ロジャースの圧倒的な歌声の存在感がダントツで、その他はそのサポート、みたいに見えてしまう。いや、当時はスーパーバンドって云うことで騒がれたのは知ってるんだけど、やっぱりそうやって見えてしまう。それと云うのもミック・ラルフスもそれほど...
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Mott The Hoople - All The Young Dudes
グラマラスな香りを匂わせながらその実かなり暴力的なイメージをも発散させていたバンド、今でもあまりその全貌が知られていない不思議なバンド、そしてデヴィッド・ボウイ全盛期でもあったジギー時代に気に入ったバンド、そしてライブツアーではクィーンを前座に従えて悪さの限りを尽くしたと言われるバンド、更にはクラッシュのミック・ジョーンズ敬愛のバンドでもあり数多くのパンクバンドのシンボルにもなったバンド、そして...
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T.Rex - Electric Warrior
ようやく春というか初夏の気候を感じる日が多くなり些か暑いと感じるものだが、そんな時あまりにもジメジメとした英国の湿っぽいサウンドを聴きまくるというのもちと違うかなという気がして…、しかし現実にはそんなものが一番コレクションを占めているワケでまぁ、気楽に聴けるものでもってことで何気なく取り出したのがT-Rex。普段は全然聴かないし、昔もそんなに一生懸命聴きまくるというバンドではなかったんだけど一応ほぼ全...
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The Greatest Show On Earth - Horizons
独自性の強い音楽を発揮していた時代に誰もが皆バンドを組み、才能にかかわらずやりたいことをやり通す、そしてレーベル側も何でも市場にバラ蒔いていく、そういう図式だったことは以前にも書いたことがあるが、やっぱり面白いものだ。一巡りしてまたここに戻ってきてしまうのだから英国のロックは奥深い。いや、別に繋がりなく戻ってきてるんだが(笑)。 The Greatest Show On Earthという大層な名を持つバンドがある。レー...
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Julie Driscoll, Brian Auger & The Trinity - Streetnoise
1969年混沌とした時代が終演を迎えようとしていた時、既に本格的なサウンドをプレイしていたにもかかわらずあまり表舞台に出てくることもなくあまりにもマニア向けになってしまった感のある実力派バンドがいた。ハモンドオルガンと女性ボーカルを主とした独特なサウンド世界はこの頃に英国に溢れてきたゴッタ煮バンドとは一線を画した洗練された音であり、それはもちろんブライアン・オーガーという実力のあるオルガニストとジュ...
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The Battered Ornaments - Mantle Peace
時代はどんどんと遡っていってしまうのだが、変幻自在のギタリスト、クリス・スペディング氏にもそれなりの玄人経緯があってこそ職人芸とも言えるギタリストになったんだろうと言うことでそのルーツの一部を漁ってみることに。なかなかマニアックな領域に入っていくのでGWあけの週半ばには丁度良いかな(笑)。 ピート・ブラウンとバタード・オーナメンツという布陣で1969年7月にファーストアルバム「A Meal You Can Shake Ha...
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Nucleus - We'll Talk About It Later
中期以降のソフト・マシーンは明らかにカール・ジェンキンスが中心となってバンドの音を引っ張っていったことで更にジャズ色が強くなったのはこの人のせいとも言える。そして同胞のジョン・マーシャルあたりを引き込むと最早それはイアン・カーのいないニュークリアスに近い存在となっていった。しかしソフツにはまだマイク・ラトリッジのカラーが残っており、やはりソフト・マシーンというバンドであり続けた。そして一方のニュ...
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Tempest - Tempest
ホールズワース繋がりということであと一枚だけ書いておこう。いや、別にホールズワース先生のことを凄く好きだとか言うのではなくって、単にこの人を線で繋いでいくと実に色々なバンドに在籍していたんだなぁと言うことがよくわかって、あっちこっちのバンドに繋ぎやすいだけです(笑)。ソフト・マシーンの後だからゴングでもニュークリアスでも行けたんだけど、とりあえずその前に今出さないとちょっとチャンスなくなるかなぁ...
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Soft Machine - Bundles
進化し続けたロックバンドという定義に当てはまるバンドってのは代表的なのはキング・クリムゾンだろう。まだ想定の範囲内っつうか分からんでもないって気がするけど、全くよく分からない変化をしていったバンドのひとつにソフト・マシーンってのがある。元々はサイケポップなバンドだったのがミニマルミュージックにも行くしブラスジャズロックにも進むし完全にフリージャズの世界にも突入するし、かと思えば思い切りフュージョ...
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U.K. - U.K.
ついでだからホールズワースが後から関わった割に自身を有名にしてしまったU.K.というバンドの紹介もしておこう。簡単に言えば末期キング・クリムゾンからロバート・フリップの代わりにホールズワースを加入させたバンドメンバー構成。しかし当然それは結果論の偶然であってクリムゾンの延長線だなどとは誰も思ってないんだろうなぁ。自分も含めてね。言われてみると、そうか、そういうメンバーだ、とは思うけど、それはやっぱフ...
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Allan Holdsworth - I.O.U.
超絶ギタリストとして名が挙がる人なんてのはいくらでもいるんだろうけど、その超絶ギタリスト達から超絶ギタリストとして崇められている職人的超絶ギタリストってのがアラン・ホールズワース。イングヴェイをしてそう言わせ、ヴァン・ヘイレンに至っては同じレーベルからレコードをリリースさせてしまうくらいの強引さで惚れ込んでいる。当のアラン本人は結構偏屈というか変わった人らしく、決してメジャーフィールドには出てこ...
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Blackmore's Night - Under A Violet Moon
日本のロックファンにとって三大ギタリストという印象よりもジミー・ペイジとリッチー・ブラックモアっていう図式の方が印象深い人多いんじゃないかな。自分的にはどうしてもZepに行ってしまうのでパープルとかにはあまり傾かなかったのでよくわからないけど、1974年にはパープルが「Burn」を発表してグレン・ヒューズとデヴィッド・カヴァーデイルを迎え入れた頃だから、かなりハードなロックで一世を風靡していた時期で既にギ...
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Eric Clapton - 461 Ocean Boulevard
GWの合間の仕事時間、全く持って力が入らないのは言うまでもないことで、ついつい遊び呆けてしまうのは誰も皆そうだろうと思いたい。しかし全くアルコールの抜ける日がなんと少ないことか、そしてダラダラと飲み明かす楽しみ、これもまたロックな会話だったりする。先日ミュージシャンの方と飲む機会があった。もちろんギタリストだったんだけどやっぱりどことなくオーラを発していて、特に気張っているわけでもなく色々な仲間と...
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Jeff Beck - Blow By Blow
知的なギターとクールなプレイと言えば英国からのこの人、ジェフ・ベック。孤高のギター達人とも呼ばれるベックの場合は天才にしてなかなかセールスには結びつかない不運な人でもあるんだけど、確かにヤードバーズから始まり三大ギタリストと呼ばれる中、決して派手な活動があったワケでもなく…っつっても普通に比べりゃ全然派手なんだけど、比較対照がクラプトンとペイジだからなぁ…、そりゃしょうがないだろ(笑)。しかし今で...
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