Google&Amazon



 iTunes Store(Japan)
Zep DVD Shop
ロック映画名選
David Bowie映画名選
ヨーロッパ映画名選

Powered By FC2

Powered By FC2ブログ

アクセス解析

S M T W T F S
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
12« 2007/01 »02

プロフィール

フレ

Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。

ブログ検索

ショートカット

最新記事

カテゴリー

最新コメント

最近のトラックバック

過去ログ

リンク

RSSフィード

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

QRコード

QRコード

Three Man Army - A Third Of A Lifetime 

 メジャーとB級の境目…、別にそんなの明確じゃないに決まってるんだけど、イメージ的にB級だよなぁ、ってのがあったり音的にB級だよなぁってのがあったりする。上手いヘタじゃなくってね。そんな中でも多分境目に位置しているよなってバンドはいくつか思い付くものがあって、それは多分メンバーの誰かがそれなりにメジャーの人と一緒にやってたとか、その後一緒にやったことで名前が売れたとかってのが多いんだと思う。まぁ、ユーライア・ヒープってのはそういう意味で最も成功したB級バンドっていう印象で見てるんだけどさ(笑)、あ、これは個人的見解ね。

no image no image

 そういう意味ではもっとも英国ハードロックバンドらしくて境目に位置しているバンドがスリー・マン・アーミーなんじゃないかな、と。Gunっていうバンドはその後の英国ロックシーンに実に多くの影響を及ぼしていたんだなぁと改めて思うんだけど、Gunの首謀者でもあったガーヴィッツ兄弟によるトリオ編成のバンド。基本的には。ただ、凄いのが最初期はあのバディ・マイルスがドラムを叩いていたり、この後の彼等による同様のバンド、ベイカー・ガーヴィッツ・アーミーでは名前の通りジンジャー・ベイカーをドラムに据えてバンドを組んだりしているワケで、それってかなりメジャーな話なんじゃない?って思うでしょ。スリー・マン・アーミーについてはゲストも結構多彩だったワケで、まぁ、この辺からはマイナーな話になるんだけど、こないだ紹介したクォーターマスの鍵盤奏者ピーター・ロビンソンが参加していたり、セカンドアルバム以降ではドラムにトニー・ニューマンを従えていたりするのだ。この人、結構職人でジェフ・ベックやデヴィッド・ボウイのバックやT-Rexでも叩いていたことがある人。元はメイ・ブリッツのメンバーだったんだけどね。この後はボクサーやったりなぁ(パトゥーのオリー・ハルソールが組んでたバンドだね。)

 このバンドの最初のアルバムリリースは1971年で、その前からライブ活動は積極的に行っていた様子なのでそれぞれのドラマーの過程を見ていくと、バディ・マイルスについてはジミヘン亡き後(1970年9月以降だね)すぐにこのバンドと合流していた感じだし、ベイカー・ガーヴィッツ・アーミーについてはまぁ、この後だから1974年にアルバムリリースで、クリーム解散後すぐってワケでもないけど、それでもまだまだ名前が通っている時期にドラマーに迎え入れているワケだ。凄いんだよ。だから実力はあるんだろうけど、なかなかセールス的には成功しなかったようだ。

 んなこと言いながらも結構聴くとハマりやすいハードロックでさ、好きな人多いと思うんだよね。至ってシンプルなハードロック、ギター中心のハードロックでドタバタ感とかヘンな曲展開とか凄く英国らしい(笑)。特にお気に入りは最初のファーストアルバム「A Third of a Lifetime」だね。この頃を代表するかのような音は英国好きかどうかが問われる試験石としても良いかも。そういえば今でもちゃんと整理できてないんだけど、このファーストアルバム二種類のジャケットがあって、黄色いのグレーで銃弾が開いているヤツなんだが、どっちがオリジナルなんだろ?黄色いのがオリジナルだと思ってたんだけどガーヴィッツ兄弟オフィシャルサイト見るとグレーのが載ってるんだよな。英国盤と米盤?ドイツ盤?ん〜、時間無くて調べてないからなぁ…ちょっと悔しいけど聴いてたら面白くなっちゃったので書いてしまったのだ(笑)。どっちでもいいけどやっぱダブルジャケで見開きで見たいアルバム。もちろん中身もね。結局セカンドアルバムと最後の作品と三枚で終わってしまうんだけど、幾つか編集版みたいなのは出てるみたい。

 まぁ、騙されたと思って聴いてみるとわかるけど実に英国な音だよ。そしてメジャーなロック本には出てこないし、マイナーなバンドを集めている本にも出てこないか出てきても妙に扱いが軽い不思議なバンド。境目のところってのがガーヴィッツ兄弟作品の面白いところ(笑)。

Clear Blue Sky - Clear Blue Sky  

 1970年初頭ってのはハードロックもプログレもジャズもトラッドもクラッシックもゴチャゴチャになってシーンを形成していて、もちろんそれらがロックと呼ばれるベーシックな部分は持っていたもののそんなにきっちりとカテゴライズされるものでもなかったようだ。後には総じて英国ロックとして括られるものとなったようにどのバンドも何かしらの要素を併用で持ち合わせていることが当たり前で、顕著なのはLed Zeppelinだろうな。ハードロックからトラッド、プログレ…他なんでもありの中で圧倒的な存在感を示している。後にB級と呼ばれるバンドにも同じ試みをしていた連中は多数いた。レーベルではそれこそデッカ・デラムなどが代表的だが、何と言ってもレーベルの特性そのままが打ち出されていたのがヴァーティゴだろう。このレーベル、レコード盤面を見ているだけでもホントに気持ち悪くなってくるくらいのものなので、一度試してみてもらいたいなぁ。

 で、本日はそのヴァーティゴレーベルの中でも多分最年少のバンドだったと思うんだが…、Clear Blue Skyっつうバンドだ。1970年唯一のセルフタイトルのアルバムはロジャー・ディーンのジャケットに包まれた秀逸なアートワークで、それだけでも多分惹かれるんだと思う。でもって1970年のリリース、しかもヴァーティゴって言ったら普通の英国ロック好きは飛びつく。うん、もちろん自分もそうだった(笑)。



 で、問題はその中身…。うん、ジャケットとレーベルに包まれてるから悪いとは思いたくないという先入観から聴くから悪いハズがないのだ(笑)。若干18歳の若者三人組が早い段階で実力を認められてレコーディングデビューしたものなのでやはり期待して聴くワケだ。うん、ヘヴィーロック。ハードロック。もちろん一辺倒ではないのは当たり前なんだけど、残念なのはブルースっぽい雰囲気のギターではあるんだけどもちろんホンモノに成り切れていない状態でのアルバムで、それはドラムにしてもベースにしても同じコトが云える。歌はもちろん迫力に欠けるのでハードロックという割にはちょっと物足りない。うん、それが英国ロックなのだ。そう納得して聴くとこのバンドの価値が少しはわかってくるかもしれん。まぁ、簡単に言えば今なら絶対に出てこれないだろうバンドで特筆するところは特にないのだ。時代が彼等を作っている、みたいなね。でもさ、こうしてマニアばっかりかもしれないが、聴いて論評する人がいるってのは凄いことだよ…。自分もね、結構好きだよ、このバンド。ただ、何度も聴いてコピーするとかって気にはならないけど。

 ちょっと前まではこれが唯一のアルバムだったのが90年代以降プログレが盛り上がってしまった時に幻のセカンドアルバムが発掘されたり、果ては再結成して新作出したりしているみたい。T2もそんな感じだったけど。で、驚くことにこんなマニアックなバンドなのにオフィシャルHPがあるんだな…。

High Tide - Sea Shanties 

 つかの間のメジャーバンドレビュー、イマイチ反応がよろしくない(笑)。まぁ、求めてるモノが違うってことでしょうか。思い切りB級路線で突っ走るの方が好まれるのでしょうかねぇ。さてさて、そんなこと気にしててもしょうがないのでガシガシ進めちゃおう〜。ここのところ英国まみれになっててB級路線も久しぶりにアレコレ聴いているのでかなり本人ハマってしまって、時間の内中で楽しんでるね。昔はどれもこれもある意味プログレだという認識で聴いていた部分もあったんだけど、改めて聴き直してみるとなんとなくハードロック要素の強いバンドややっぱりプログレってのとかサイケ風味だなぁとかフォーク…アシッド的?みたいなのとか色々あるなぁと、細分化して聴かないとダメかな、なんてのを思ったりね。ここのところ連ちゃんで書いてるのはどっちかっつうとハードロック系統のB級バンドを書いてるね。しかも1970年から71年の間。凄い密集度だと思う。

 で、今日はちょっと遡ったところでデビューしたバンドを書いてみようかな、と。1969年リバティーレーベルからデビューしたハイ・タイド。そう、知ってる人は知ってるし知らない人は多分全く知らないっつう60年代末期の最後のヘヴィロックバンド。ある意味70年代にも通用した音を69年から出していたんじゃないかな。あ、この時期の一年って凄く大きいと思ってるので、こういう書き方になってしまうけど、たった一年の差、であることに代わりはない。



 ファーストアルバム「Sea Shanties」を聴いてみるとわかるように、初っ端からもうとんでもなくヘヴィーでねちっこい歪み方をしたギターの音が強烈に耳に刺さってくる音で、そこへ来て更に追い打ちをかけるように何と狂乱のバイオリン攻勢なワケだ。ちなみにギターはトニー・ヒルっつう人で、バイオリンはサイモン・ハウス。前者はMisunderstoodというバンドでギター弾いてた人…と言ってもまぁ、全く認識されていないと思うので説得力がないんだけど、サイモン・ハウスは結構メジャーな人なんじゃないかな。このバンド、70年にもセルフタイトルのセカンドアルバム「High Tide」をリリースするんだけど、いや、このセカンドアルバムはファーストほどヘヴィーな音じゃないけど、バイオリンが更に凶暴に暴れまくっているっていう感じで全3曲しか収録していないという作品で、完成度は凄く高いよな…。で、そこでバンドは終わってしまうので、ホークウィンドへ転籍していくっつうワケだが、最も有名な仕事としては多分デヴィッド・ボウイのツアーメンバーとして参加したことじゃないかな。アルバムも参加してるね。「Station To Station」か「Low」か「Heroes」かそのヘンだったと思う。そんなメンバーで結成されたハイ・タイドだが聴けば一発。多分誰もが唸ると思う。60年代という括りで見たらここまでヘヴィーな音を出せたのはブルーチアーくらいじゃないか?それにバイオリンだからさ(笑)。別に聴かなくても人生損するほどのものじゃないけど、心から重い音ってのはこういうのを指すンだと思う。

 CD時代に突入してからもなかなかリリースされなかった作品で、海賊版が横行していた。アナログはこれももちろんとんでもなくレアアイテムで、英国でも割と早くからレア物になっていたらしい。何回か見かけたことはあったけど、もちろん高嶺の花♪ 海賊版CDとは知らずに喜び勇んで入手して聴いたのが最初だね。それでもやっぱぶっ飛んだもん。今はしっかりアマゾンにあるから幸せな時代です、はい。

Ten Years After - Cricklewood Green 

 あまりにもマニアックな英国ロックばかり書いているのも悪いので、休日のお楽しみに少々メジャーなものを…と思って持ってきたのがテン・イヤーズ・アフター。ちなみにB級路線はまだまだ続けます(笑)。それで、時期的にはやっぱり1970年代初頭ということにこだわりたかったので名盤と名高い「夜明けのない朝」ではなくその後の「Cricklewood Green」で。このバンドも面白いことにデビュー時からデラムレーベルからリリースされていたのだが、もちろん1970年頃も同じレーベルからリリースされていて、言い方を変えれば英国B級バンドと同じレーベルからこれほどメジャーなバンドのアルバムが同じレーベルでリリースされていたっつうことか。まぁ、厳密にはデッカ>デラム>ノヴァっつう感じなのでそもそもの位置付けがそうだったのかとも思えるが(笑)。



 そのテン・イヤーズ・アフターと言えばもちろんウッドストックでの快挙が伝説的になっていて、当時の全ロックファンの目を釘付けにしたことからメジャーバンドの仲間入りをしたのだが、レコードそのものはあまり売れ行きがよろしくなかったバンドなんだよね。タイミング的によかったのがウッドストックでのパフォーマンスが浸透した頃にリリースされたアルバム「夜明けのない朝」で、名盤扱いされている時代をそのまま封印したようなアルバム。もちろん好きだけどね。

 その頃は正に全盛期だったアルヴィン・リーだが、やっぱりギタリストとしての才能が優先していたので楽曲作りという面ではまだまだワンパターンだったんだよな。それが結局仇になるんだけど、それでもギタリストとしてのバリエーションの広がりが顕著だった70年代初頭はガンガンアルバムをリリースしていて、「Cricklewood Green」「Watt」「A Space in Time」と立て続けに発表。「Cricklewood Green」はバリエーションに富んだ作品でこれこそが最全盛期の作品とも言えるものだったんだけど、これから後はどんどんど失速していく…と言うか時代の変化に対応しきれないまま、そして自身達の音楽の方向性を完全に見失ってしまうアルバムとなっていき、バンド解散という道を辿る。

 その「Cricklewood Green」だが、イマイチ世間的にはメジャーな代表作として取り上げられることが実に少ないしウェブの世界でも「Ssssh...」についてはアチコチで書かれているが「Cricklewood Green」についてはあまり取り上げられていないんだねぇ。それもよくわかるが(笑)。いや、このアルバムさ、ハードな路線からジャジーなもの、ラグタイム、バラードとアルヴィン・リーのギタリストとしての才能が天空を描くように広げられている作品で決して地味なアルバムではない。しかもそれらが一辺倒ではなく心地良くアルバムとしてまとめられているところも聴きやすさを手伝っているしね。「夜明けのない朝」が世間に打って出た名刺代わりの作品だとしたらこの「Cricklewood Green」は音楽的に深みを伝えている作品。正直、この二枚とライブ盤があったらこのバンドは制覇できてしまうと思う。

 ちなみにアルヴィン・リーは自身をジャズギタリストとして認識してもらいたかったようだ。しかしなぁ、赤いギブソンES335であれだけ早弾きされるとやっぱり衝撃的だよ。今でも地道に活動しているみたいなのでどこかのライブハウスレベルで見れたら凄く嬉しいな(笑)。

Ten Years After - Live At the Fillmore East 1970 Live At the Fillmore East 1970
Ten Years After - A Space In Time A Space In Time
Ten Years After - Recorded Live Recorded Live

Arc - ...At This 

 1970年初頭の英国ロックが何も突然多様化したワケではなく、その前にはもちろんサイケデリックムーヴメントがあったりブルースロック発祥と言った土壌があったワケで、当然ながらその時代からミュージシャンとして生き残っていった人達が新たにバンドを組んだりすることでシーンに食い込んでいくという姿も見受けられた。



 60年代末期にスキップ・ビファティと言うバンドがあって、妙なサイケバンドだったんだけど、ポップ感溢れるユニークな音で楽しませてくれたんだが、そのバンドの残党が二人揃って組んだバンドがこのアークというバンドだ。アーク名義では確かこの「我が王国よ」というアルバム一枚しかリリースされていないと思う。これもまたデッカから1971年にリリースされたものでジャケットがダサいんだが…(笑)。この後に確かグラハム・ベルを迎えてBell + Arcっつうバンド名義で一枚か二枚リリースされているんだけど残念ながらそっちはまだ聴いたことがない…、思い出したけど聴きたいアルバムのひとつだったんだ…。

 それはともかくこのアークがリリースした「我が王国よ」と題された「...At This」という作品、これがまた前身バンドを抜きにして聴いてみるとだな、実に英国チックな音を出したアルバムで正にハマりまくるのだ。別に素晴らしい名盤とか語る気はないんだけど、聴いていると凄く英国的で、こういうのがわかってくるとこの深い森に突入したくなるんだよ。そうだなぁ、ハードロックではないけどギター中心のバンドとも云えるし、かと思えばやっぱり繊細なピアノ中心だったり、歌も結構しっかりしていたりする。地味と言えば凄く地味な音を出すバンドなんだけど、それがもう英国らしい、としか形容できないくらい空気感が詰まってる。わかりやすく言えば滅茶苦茶チープなサウンドでスカスカなんだけど散りばめられた音がそれぞれ輝いているっつうか…、難しいな。一度バンドでコピーしたことあるけど結構気持ち良かった(笑)。ギターはブルースギターだからわかりやすいし、ベースとかもかなり面白い感じで入ってくるしね。この頃のドラムはもちろん単なるエイトビートなんてのはないから当然ロールしてるし。そういうところが良いんだろうな。

 これもアナログ幾らぐらいするんだろ?昔は見たことなかったからよく知らないけど多分5万円くらいはしたのかな?今ネットで探してみると3万円くらいであるなぁ。安いトコだと6千円くらい。う〜ん、難しい(笑)。でもこんなんで買えるならまた揃えたくなるって人もいるだろうなぁ。自分は最初にCD化された時に買ったからいいけどそれ以外はCD化されてないのかも。もったいないとは言わないけど、面白いバンドなので機会待ちってトコかな。それよりもBell + ArcのCDがあることに驚いた(笑)。

T2 - It'll All Work Out In Boomland 

 「T2」と言えば泣く子も黙るあのアーノルド・シュワルツェネッガーの大ヒット作ともなった「ターミネーター2」の略称というのがどう考えても世間一般の認識だ。が、丁度自分がこの辺を漁りまくっていた時の「T2」と言えば超まぼろしのレアアイテムとして名高かった英国のハードロックバンドの名前なのだ。だからシュワちゃんは遙か遅くに出てきた「T2」だったのだが…、もちろんどこにも通じない理論だったりします(笑)。



 1970年にまたしてもデッカからリリースされたいわゆるB級バンドと呼ばれる中では最も愛すべき一枚に数えられるアルバムがこのバンドの唯一の作品「幻想楽園」というタイトル。う〜ん、実に久々に聴いたが…、やっぱり断言するが、滅茶苦茶格好良い。本人達がもう少しマジメにロックに取り組んでいたら、かな〜りメジャーな部類まで行けたんじゃないかとは思わないけど、もの凄く英国1970年の香りをさせているバンドでいいんだよ、マジに。いわゆるトリオ編成なので別に凝ったことが出来るわけではないけどとにかくかっこいい。ドラムは元ガンのピーター・ダントン、そして才人ギタリストキース・クロスがこのバンドの要だね。感動してるのでマジメに書いちゃおう(笑)。

 1曲目「In Circle」、こいつのインパクトが圧倒的に強くて、ハードなギターのコード決めから始まって流れるようなリフが続けられる…、それでいてドラムがかなりロールしているのでいわゆるリズムだけのドラムじゃない楽しさ。ギターの音色もエグ〜いサウンドで、やっぱレスポール系のサウンドだろうなぁ、疾走感溢れるロックナンバーなんだけど途中は当然静かな面も出てくるという気合いの8分半、もうやられっぱなしの素晴らしい名曲。これ聴くとB級バンドにハマるかもしれないな。2曲目「J.L.T」は打って変わってピアノとメロトロンのバックに力のない歌が被さってくるというとても切なさの漂う英国らしい名曲で、メロディラインももちろん良いんだけど雰囲気が堪らない。そして後半になるととんでもなく美しいリフレインが繰り返されて叙情的に盛り上がって来るという素晴らしく美しいバラード。この鍵盤の音は何なんだろう?綺麗だなぁ…、6分近い曲だけど静かに進み実に魅惑的な終わり方をする芸術的な曲。うん、美しい〜。3曲目「No More White Horses」もまた8分半の曲なんだけど、今度はその叙情性を引きずったままヘヴィーロックに曲を委ねたのか、初っ端からハードに歪んだギターのサウンドからアグレッシヴなアドリブプレイが曲を引っ張り。そして重いノリのまままるで夜明けを迎えたかのようなベースラインによる美しい静と動が魅力的。このバンド、ベースラインが綺麗に歌っているのも良いよなぁ。ドラムとのコンビネーション抜群だもん。フロイド好きな人は気に入る名曲だろうと思うよ。歌でも盛り上げてくれるし、白々しいアレンジもあったりするけど…、わかった、多分この曲はカルメン・マキ&オズが好きな人はハマるやつだ。「私は風」とかそういう壮大な感じの曲構成と演奏と空気感だ。曲の長さを全く感じない構成だし、終盤のピアノかな、凄く繊細に短音のラインが鳴り響いてくるし…、この叙情性は一体何なんだろう?もう、ホントに英国でしかあり得ない素晴らしい盛り上がり方だ。最後の最後まで息を詰めて聴いてしまう名曲。ちなみにアナログではここまでの3曲がA面収録ね。

 で、B面は「Morning」という21分の曲一曲だけ(笑)。大体が20分も曲があれば何かが起こっているワケで、もちろん一本調子で進むはずがないのだ。そしてそれがこのバンドの場合であればなおさら…。ギターが中心にあるのでもちろんハードロック的な要素が強いんだけど、やっぱプログレ的な曲構成になるよな。でもさ、別に仰々しいというのでもなくってひとつのテーマに向かって進んでいるというような感じで静と動、陰と陽、ユーライア・ヒープの「July Morning」じゃないけど「Morning」というテーマに基づいたものだなぁと実感できるね。しかし良いドラマーとベースだ。もちろんギターもだけど、みんなテクニックがしっかりしているか聴きやすい。そうして起承転結を持ってこの長い長い曲が終わっていく…。素晴らしい。

 しかし、この素晴らしいアルバムが今世の中で普通に売っていないのか…、それは罪だぞ、と思う。アマゾンのバカみたいなプレミアで買う必要はないと思うが、紙ジャケとかも出たのかな?中古で見つければ良いと思うんだけど、ま、それでも定価以上はするだろうなぁ。アナログ時代にはもちろん10万円レベルのアルバムだったはず。うん、見たことないけど(笑)。CD時代に突入した時にリリースされて速攻で買って30回くらい聴いた。輸入盤でも何でもいいから絶対に聴いた方が良いB級作品…、いや、アルバム一枚しかリリースしなかった素晴らしきバンドの作品♪

Room - Pre-Flight 

 冷静に考えてみるといくら1970年初頭の英国ロックが何でもありで面白い音のバンドが山のようにあると言ってもどこからそんな情報を仕入れてしかもレコードを買うという行為まで行くのか、っていうのは不思議だったりする。CD時代になってもそれは変わらないんだけど、情報量については今ならばアレコレとネットで調べてとかっていうのがあるし文献もかなり出ているのでそれは十分に可能かな。もちろんこういう無形文化的なものがそうやって遙か彼方の東洋の片隅で残されていくっていう英国からは信じられないような出来事が起こっているのが日本だったりするわけで、それはオランダに浮世絵がいっぱいあるのと同じでなかなか不思議な出来事なのだと思う。しかし、自分でもどこから情報を仕入れてレコードを漁っていったのか…、ある程度は本を参考にはしていたけどそのうちレコードを見つけてクレジット見たりレーベルをみたり色々と漁っていったなぁ。そういうのが面白いってのもあるし、そもそも音が面白かったってのは大きいけどさ。でも聴くまではどんなのか全然わからないんだから道楽でもなきゃやってられないよな。ああ…、またそういうの始めたくなってきた(笑)。

 まぁ、それでだ、今日はその筋ではかなりメジャーなハズなんだけどネットでちょこっと調べてみてもなかなか調べにくいっつうのとあんまりマニアックすぎるのか出てこなかったなぁ。英国でセミオフィシャルみたいなサイトがあって驚いたけど、どうやらこのバンドのベーシストが運営しているサイトらしい。当時のライブの日程まで網羅しているんだから素晴らしい。



 1970年、またしてもデラムからアルバム一枚のみをリリースして消えていったバンド、ルーム。この頃のデラムは多分こういうバンドこそが売れていくのだと思っていたのか青田刈り状態で似た傾向のバンドをリリースしているようにも見えるね。今回は鍵盤バンドではないです(笑)。ギター二本とベース、ドラムっつう普通の編成で歌は女性なのがちょっと面白い。曲調はブルージィーなのが多分バンドの中心的なサウンドだろうなぁ、これは。だからブラック・キャット・ボーンズ的な雰囲気があるんだけど、歌が女性で、まあまあ声量のある人なのでB級って感じだよな(笑)。上手くはないし…。ギターが結構エグかったりするのでそういう意味ではハマれるはずなんだけど…、何と言っても曲構成が無茶苦茶(笑)。あまりにも何でもありの英国ロックB級サウンドと言ってもここまで何も考えずに曲が構成されているってのはアマチュアレベルなんだろうなぁと。いや、初っ端のインストものとかはテーマもあったりするのでなるほどなぁ、と聴けるし、二曲目なんかもまっとうなブルースロックなんだけどさ、どんどんとヘンな方向に進んで行ってて、だんだん辛くなる(笑)。いや、別にプログレではないんだよ、そこまで上手い展開とかじゃなくって、単に色々と展開していくだけ…、まぁ、聴いてみればわかるんだけど、歌とバックがかけ離れているっつうか(笑)。メンバーのテクは別にヘタじゃないしドラムなんて結構重くて好みの音してるんだけどねぇ…。

 その昔はアナログ5万円以上していたレアもの扱いの類に入っていたらしいし、CDも結局今では手に入らないのかな?よく知らないけど…。昔エジソンからCDが出た時に入手した一枚。このシリーズも全部アナログ落としだったけど貴重な音がいっぱい聴けたから重宝したね。しかしアマゾンにはさすがに置いてないなぁ…。しょうがないので適当に探してみて下さい(笑)。

Aardvark - Aardvark 

 う〜む、英国B級ロックはホントに楽しい。日夜ハマっていく自分が少々怖い(笑)。今のところB級と言っても基本的には鍵盤ハードロックのバンドを中心に書いているので、厳密に言えばまだまだB級サウンドの何も語っているワケじゃないんだ〜と自覚していたいんだが…、まぁ、あんまり鍵盤ハードロックバンドなんて多くはないと思っていたのにいつの間にかそういうバンドばかりを書いているんだな。多分ハードロックとして聴いている面が大きかったんだと思う。1970年頃にはまだ鍵盤も発達していなくて、というか発展途上中で、試行錯誤状態だったりメーカーによって色々と開発していたりしてて、代表的なところでは多分、メロトロンとかハモンド、ムーグなんてのが鍵盤の神器だったハズ。その辺からシンセ時代に突入して…なんてトコか。一方ではレスリースピーカーなんつう回転するスピーカーなんていうのもあったり、強者はマーシャルやハイワットから鍵盤の音を出力したりして凶暴な音を創り出していたものもある。こうなると俄然ギターのハードロックと大差なくなってくるんだよ。そんな無茶なことをやりながらもとんでもないアルバムを創り上げたバンドがある。



 Aardvark = アードヴァーク、と読む。1970年デッカ、デラムの傘下であるノヴァレーベルからのリリースで、このレーベルも実験的なところで、20タイトルくらいしかリリースしてないんじゃないか?ただ怖いことに、この頃のデッカ/デラム盤に共通なのがS付きS無しっていうヤツ(笑)。いや、企画番号が「SDL」だとステレオ盤で「DL」だとモノラル盤っつう…、アナログだと裏面上部にそれが記載されていて矢印でそれが指定されているんだけど、まぁ、音の話じゃないからいいか(笑)。気になった人はその辺結構ネットにあるから調べてみると面白いよ。レーベルの話はね、歴史です(笑)。で、このバンド、ノヴァレーベル内の話だけど、ブラック・キャット・ボーンズの次にリリースされたバンドです…、うん、いいか、そういう話は…。

 初っ端からオルガンをアンプで歪ませたに違いないと言わんばかりの超ハードなオルガンサウンドが鳴り響いて、そうだなぁ、オジーが一番近い感じの歌が迫ってくる…、オジーっつうんでもないけど、ちょっと似てるかもしれん。それが凄く強烈なんだけど、歌が入るとバックは結構静かなレスリー系の音になって静と動を使い分けてるね。聴いているとやっぱ英国って面白いなぁ、とつくづく思うんだよ。アドリブ的な曲になるとオルガン大活躍で一気にプログレッシヴな演奏に入るし、ベースもなかなか弾きまくり。やっぱ歌が弱いんだろうな。もちろん曲の出来映えもB級なので決してメジャーになれるメロディラインやセンスなんてものではないんだけど、それがまた良い、っつうかこの頃の特性で、聴けば一発でわかる英国の香り。ちなみにこのバンドもギターレスでのハードロックに挑戦しているバンド、挑戦でもないけど試しているバンド。クォーターマスよりこっちの方が好きだなぁ。しかし曲のダサさがたまらん…。うん、CDで簡単に手に入るなんて幸せな時代だ…。

Quatermass - Quatermass 

 やっぱり英国B級も含めて70年代のロックの楽しみは音だけじゃなくてもちろんアルバムジャケットにも表れているもので、どのバンドも個性的なジャケットや面白いものが実に多々ある。そのヘンで有名なのはもちろんヒプノシスやロジャー・ディーン、キーフなんてのがあるワケで、大いに楽しめるところ。またレーベル毎の特色なんてにもモロに出てくるので、そういう楽しみ方もできるんだな。…とまぁ、そんなことで色々な楽しみ方があるんだけど、やっぱりアルバムの音が基本ではあるワケで、混沌とした時代の産物とばかりにアルバム一枚で消えていったバンドの多いこと多いこと。しかもそのアルバムが滅茶苦茶かっこよかったりするんだよ。



 ジャケットはヒプノシスの作品で高層ビルの谷間を翼竜プテラノドンが飛び交うという素晴らしいアンマッチ感を絵にしたもので、Quatermassのイメージを決定的にしている秀逸なアートワーク。それだけで音のセンスが楽しみになるところだが、この手のバンドにしてはQuatermassってのは結構有名なハズで、ディープ・パープル絡みのバンドとして語られることが多い。イアン・ギランやニック・シンパー達と一緒に組んでいたメンバーが結局メンバーを加えてトリオ編成のバンドとして世に出てきたものなワケ。しかもどういう理由からか、このアルバムに入ってる「Black Sheep Of The Family」がリッチーのレインボウのファーストでカバーされていたり、同じ曲がファット・マットレスっつうバンド(ノエル・レディングのバンドだが…)でもカバーされていた。

 で、音的なもので言えばEL&Pと同じ編成、同じ方向性っつうのもあって比べられるんだけど、もっとハードロックだね。ピアノ、オルガンっつう鍵盤楽器でハードにギターの代わりにプレイしながら歌もかなりシャウト系。ただ哀しいかな、やっぱり鍵盤奏者がメインなので普通にアドリブパートに入っていくと凄くプログレッシヴ色が強くなってしまうという面白さがある(笑)。歌もやっぱりハジけ切れていないっつうかB級的な歌でさ、面白いなぁと。テクニックはそこそこだしやっぱり正しく英国のなんでもあり的な音なんだけど、そこが難しいんだろうな。中ジャケとかで見られるバンドメンバーのルックスはかなりそれらしくて良いんだが。とは言っても英国ロックの中ではかなり評価されているバンドのひとつなので、まぁ、あったも良いんじゃない。自分的にはあんまり聴かないバンドだけどね(笑)。ん?いや、まぁ、鍵盤主導のバンドだからじゃないかな…、その手でよく聴くのってグリーンスレイドくらいかな(笑)。

 今ではCDが再発されているし、しかもボートラ付き。紙ジャケでもリリースされたのかな。元は英国ハーベストからのリリースで、ピンク・フロイドとパープルを抱えていたハーベストからのデビューっつうのは、かなり期待されたモノがあったんじゃないかな、と思う。