Three Man Army - A Third Of A Lifetime

 メジャーとB級の境目…、別にそんなの明確じゃないに決まってるんだけど、イメージ的にB級だよなぁ、ってのがあったり音的にB級だよなぁってのがあったりする。上手いヘタじゃなくってね。そんな中でも多分境目に位置しているよなってバンドはいくつか思い付くものがあって、それは多分メンバーの誰かがそれなりにメジャーの人と一緒にやってたとか、その後一緒にやったことで名前が売れたとかってのが多いんだと思う。まぁ、ユーライア・ヒープってのはそういう意味で最も成功したB級バンドっていう印象で見てるんだけどさ(笑)、あ、これは個人的見解ね。

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 そういう意味ではもっとも英国ハードロックバンドらしくて境目に位置しているバンドがスリー・マン・アーミーなんじゃないかな、と。Gunっていうバンドはその後の英国ロックシーンに実に多くの影響を及ぼしていたんだなぁと改めて思うんだけど、Gunの首謀者でもあったガーヴィッツ兄弟によるトリオ編成のバンド。基本的には。ただ、凄いのが最初期はあのバディ・マイルスがドラムを叩いていたり、この後の彼等による同様のバンド、ベイカー・ガーヴィッツ・アーミーでは名前の通りジンジャー・ベイカーをドラムに据えてバンドを組んだりしているワケで、それってかなりメジャーな話なんじゃない?って思うでしょ。スリー・マン・アーミーについてはゲストも結構多彩だったワケで、まぁ、この辺からはマイナーな話になるんだけど、こないだ紹介したクォーターマスの鍵盤奏者ピーター・ロビンソンが参加していたり、セカンドアルバム以降ではドラムにトニー・ニューマンを従えていたりするのだ。この人、結構職人でジェフ・ベックやデヴィッド・ボウイのバックやT-Rexでも叩いていたことがある人。元はメイ・ブリッツのメンバーだったんだけどね。この後はボクサーやったりなぁ(パトゥーのオリー・ハルソールが組んでたバンドだね。)

 このバンドの最初のアルバムリリースは1971年で、その前からライブ活動は積極的に行っていた様子なのでそれぞれのドラマーの過程を見ていくと、バディ・マイルスについてはジミヘン亡き後(1970年9月以降だね)すぐにこのバンドと合流していた感じだし、ベイカー・ガーヴィッツ・アーミーについてはまぁ、この後だから1974年にアルバムリリースで、クリーム解散後すぐってワケでもないけど、それでもまだまだ名前が通っている時期にドラマーに迎え入れているワケだ。凄いんだよ。だから実力はあるんだろうけど、なかなかセールス的には成功しなかったようだ。

 んなこと言いながらも結構聴くとハマりやすいハードロックでさ、好きな人多いと思うんだよね。至ってシンプルなハードロック、ギター中心のハードロックでドタバタ感とかヘンな曲展開とか凄く英国らしい(笑)。特にお気に入りは最初のファーストアルバム「A Third of a Lifetime」だね。この頃を代表するかのような音は英国好きかどうかが問われる試験石としても良いかも。そういえば今でもちゃんと整理できてないんだけど、このファーストアルバム二種類のジャケットがあって、黄色いのグレーで銃弾が開いているヤツなんだが、どっちがオリジナルなんだろ?黄色いのがオリジナルだと思ってたんだけどガーヴィッツ兄弟オフィシャルサイト見るとグレーのが載ってるんだよな。英国盤と米盤?ドイツ盤?ん~、時間無くて調べてないからなぁ…ちょっと悔しいけど聴いてたら面白くなっちゃったので書いてしまったのだ(笑)。どっちでもいいけどやっぱダブルジャケで見開きで見たいアルバム。もちろん中身もね。結局セカンドアルバムと最後の作品と三枚で終わってしまうんだけど、幾つか編集版みたいなのは出てるみたい。

 まぁ、騙されたと思って聴いてみるとわかるけど実に英国な音だよ。そしてメジャーなロック本には出てこないし、マイナーなバンドを集めている本にも出てこないか出てきても妙に扱いが軽い不思議なバンド。境目のところってのがガーヴィッツ兄弟作品の面白いところ(笑)。

Clear Blue Sky - Clear Blue Sky

 1970年初頭ってのはハードロックもプログレもジャズもトラッドもクラッシックもゴチャゴチャになってシーンを形成していて、もちろんそれらがロックと呼ばれるベーシックな部分は持っていたもののそんなにきっちりとカテゴライズされるものでもなかったようだ。後には総じて英国ロックとして括られるものとなったようにどのバンドも何かしらの要素を併用で持ち合わせていることが当たり前で、顕著なのはLed Zeppelinだろうな。ハードロックからトラッド、プログレ…他なんでもありの中で圧倒的な存在感を示している。後にB級と呼ばれるバンドにも同じ試みをしていた連中は多数いた。レーベルではそれこそデッカ・デラムなどが代表的だが、何と言ってもレーベルの特性そのままが打ち出されていたのがヴァーティゴだろう。このレーベル、レコード盤面を見ているだけでもホントに気持ち悪くなってくるくらいのものなので、一度試してみてもらいたいなぁ。

 で、本日はそのヴァーティゴレーベルの中でも多分最年少のバンドだったと思うんだが…、Clear Blue Skyっつうバンドだ。1970年唯一のセルフタイトルのアルバムはロジャー・ディーンのジャケットに包まれた秀逸なアートワークで、それだけでも多分惹かれるんだと思う。でもって1970年のリリース、しかもヴァーティゴって言ったら普通の英国ロック好きは飛びつく。うん、もちろん自分もそうだった(笑)。



 で、問題はその中身…。うん、ジャケットとレーベルに包まれてるから悪いとは思いたくないという先入観から聴くから悪いハズがないのだ(笑)。若干18歳の若者三人組が早い段階で実力を認められてレコーディングデビューしたものなのでやはり期待して聴くワケだ。うん、ヘヴィーロック。ハードロック。もちろん一辺倒ではないのは当たり前なんだけど、残念なのはブルースっぽい雰囲気のギターではあるんだけどもちろんホンモノに成り切れていない状態でのアルバムで、それはドラムにしてもベースにしても同じコトが云える。歌はもちろん迫力に欠けるのでハードロックという割にはちょっと物足りない。うん、それが英国ロックなのだ。そう納得して聴くとこのバンドの価値が少しはわかってくるかもしれん。まぁ、簡単に言えば今なら絶対に出てこれないだろうバンドで特筆するところは特にないのだ。時代が彼等を作っている、みたいなね。でもさ、こうしてマニアばっかりかもしれないが、聴いて論評する人がいるってのは凄いことだよ…。自分もね、結構好きだよ、このバンド。ただ、何度も聴いてコピーするとかって気にはならないけど。

 ちょっと前まではこれが唯一のアルバムだったのが90年代以降プログレが盛り上がってしまった時に幻のセカンドアルバムが発掘されたり、果ては再結成して新作出したりしているみたい。T2もそんな感じだったけど。で、驚くことにこんなマニアックなバンドなのにオフィシャルHPがあるんだな…。



High Tide - Sea Shanties

 つかの間のメジャーバンドレビュー、イマイチ反応がよろしくない(笑)。まぁ、求めてるモノが違うってことでしょうか。思い切りB級路線で突っ走るの方が好まれるのでしょうかねぇ。さてさて、そんなこと気にしててもしょうがないのでガシガシ進めちゃおう~。ここのところ英国まみれになっててB級路線も久しぶりにアレコレ聴いているのでかなり本人ハマってしまって、時間の内中で楽しんでるね。昔はどれもこれもある意味プログレだという認識で聴いていた部分もあったんだけど、改めて聴き直してみるとなんとなくハードロック要素の強いバンドややっぱりプログレってのとかサイケ風味だなぁとかフォーク…アシッド的?みたいなのとか色々あるなぁと、細分化して聴かないとダメかな、なんてのを思ったりね。ここのところ連ちゃんで書いてるのはどっちかっつうとハードロック系統のB級バンドを書いてるね。しかも1970年から71年の間。凄い密集度だと思う。

 で、今日はちょっと遡ったところでデビューしたバンドを書いてみようかな、と。1969年リバティーレーベルからデビューしたハイ・タイド。そう、知ってる人は知ってるし知らない人は多分全く知らないっつう60年代末期の最後のヘヴィロックバンド。ある意味70年代にも通用した音を69年から出していたんじゃないかな。あ、この時期の一年って凄く大きいと思ってるので、こういう書き方になってしまうけど、たった一年の差、であることに代わりはない。



 ファーストアルバム「Sea Shanties」を聴いてみるとわかるように、初っ端からもうとんでもなくヘヴィーでねちっこい歪み方をしたギターの音が強烈に耳に刺さってくる音で、そこへ来て更に追い打ちをかけるように何と狂乱のバイオリン攻勢なワケだ。ちなみにギターはトニー・ヒルっつう人で、バイオリンはサイモン・ハウス。前者はMisunderstoodというバンドでギター弾いてた人…と言ってもまぁ、全く認識されていないと思うので説得力がないんだけど、サイモン・ハウスは結構メジャーな人なんじゃないかな。このバンド、70年にもセルフタイトルのセカンドアルバム「High Tide」をリリースするんだけど、いや、このセカンドアルバムはファーストほどヘヴィーな音じゃないけど、バイオリンが更に凶暴に暴れまくっているっていう感じで全3曲しか収録していないという作品で、完成度は凄く高いよな…。で、そこでバンドは終わってしまうので、ホークウィンドへ転籍していくっつうワケだが、最も有名な仕事としては多分デヴィッド・ボウイのツアーメンバーとして参加したことじゃないかな。アルバムも参加してるね。「Station To Station」か「Low」か「Heroes」かそのヘンだったと思う。そんなメンバーで結成されたハイ・タイドだが聴けば一発。多分誰もが唸ると思う。60年代という括りで見たらここまでヘヴィーな音を出せたのはブルーチアーくらいじゃないか?それにバイオリンだからさ(笑)。別に聴かなくても人生損するほどのものじゃないけど、心から重い音ってのはこういうのを指すンだと思う。

 CD時代に突入してからもなかなかリリースされなかった作品で、海賊版が横行していた。アナログはこれももちろんとんでもなくレアアイテムで、英国でも割と早くからレア物になっていたらしい。何回か見かけたことはあったけど、もちろん高嶺の花♪ 海賊版CDとは知らずに喜び勇んで入手して聴いたのが最初だね。それでもやっぱぶっ飛んだもん。今はしっかりアマゾンにあるから幸せな時代です、はい。

Ten Years After - Cricklewood Green

 あまりにもマニアックな英国ロックばかり書いているのも悪いので、休日のお楽しみに少々メジャーなものを…と思って持ってきたのがテン・イヤーズ・アフター。ちなみにB級路線はまだまだ続けます(笑)。それで、時期的にはやっぱり1970年代初頭ということにこだわりたかったので名盤と名高い「夜明けのない朝」ではなくその後の「Cricklewood Green」で。このバンドも面白いことにデビュー時からデラムレーベルからリリースされていたのだが、もちろん1970年頃も同じレーベルからリリースされていて、言い方を変えれば英国B級バンドと同じレーベルからこれほどメジャーなバンドのアルバムが同じレーベルでリリースされていたっつうことか。まぁ、厳密にはデッカ>デラム>ノヴァっつう感じなのでそもそもの位置付けがそうだったのかとも思えるが(笑)。



 そのテン・イヤーズ・アフターと言えばもちろんウッドストックでの快挙が伝説的になっていて、当時の全ロックファンの目を釘付けにしたことからメジャーバンドの仲間入りをしたのだが、レコードそのものはあまり売れ行きがよろしくなかったバンドなんだよね。タイミング的によかったのがウッドストックでのパフォーマンスが浸透した頃にリリースされたアルバム「夜明けのない朝」で、名盤扱いされている時代をそのまま封印したようなアルバム。もちろん好きだけどね。

 その頃は正に全盛期だったアルヴィン・リーだが、やっぱりギタリストとしての才能が優先していたので楽曲作りという面ではまだまだワンパターンだったんだよな。それが結局仇になるんだけど、それでもギタリストとしてのバリエーションの広がりが顕著だった70年代初頭はガンガンアルバムをリリースしていて、「Cricklewood Green」「Watt」「A Space in Time」と立て続けに発表。「Cricklewood Green」はバリエーションに富んだ作品でこれこそが最全盛期の作品とも言えるものだったんだけど、これから後はどんどんど失速していく…と言うか時代の変化に対応しきれないまま、そして自身達の音楽の方向性を完全に見失ってしまうアルバムとなっていき、バンド解散という道を辿る。

 その「Cricklewood Green」だが、イマイチ世間的にはメジャーな代表作として取り上げられることが実に少ないしウェブの世界でも「Ssssh...」についてはアチコチで書かれているが「Cricklewood Green」についてはあまり取り上げられていないんだねぇ。それもよくわかるが(笑)。いや、このアルバムさ、ハードな路線からジャジーなもの、ラグタイム、バラードとアルヴィン・リーのギタリストとしての才能が天空を描くように広げられている作品で決して地味なアルバムではない。しかもそれらが一辺倒ではなく心地良くアルバムとしてまとめられているところも聴きやすさを手伝っているしね。「夜明けのない朝」が世間に打って出た名刺代わりの作品だとしたらこの「Cricklewood Green」は音楽的に深みを伝えている作品。正直、この二枚とライブ盤があったらこのバンドは制覇できてしまうと思う。

 ちなみにアルヴィン・リーは自身をジャズギタリストとして認識してもらいたかったようだ。しかしなぁ、赤いギブソンES335であれだけ早弾きされるとやっぱり衝撃的だよ。今でも地道に活動しているみたいなのでどこかのライブハウスレベルで見れたら凄く嬉しいな(笑)。

Ten Years After - Live At the Fillmore East 1970 Live At the Fillmore East 1970
Ten Years After - A Space In Time A Space In Time
Ten Years After - Recorded Live Recorded Live

Arc - ...At This

 1970年初頭の英国ロックが何も突然多様化したワケではなく、その前にはもちろんサイケデリックムーヴメントがあったりブルースロック発祥と言った土壌があったワケで、当然ながらその時代からミュージシャンとして生き残っていった人達が新たにバンドを組んだりすることでシーンに食い込んでいくという姿も見受けられた。



 60年代末期にスキップ・ビファティと言うバンドがあって、妙なサイケバンドだったんだけど、ポップ感溢れるユニークな音で楽しませてくれたんだが、そのバンドの残党が二人揃って組んだバンドがこのアークというバンドだ。アーク名義では確かこの「我が王国よ」というアルバム一枚しかリリースされていないと思う。これもまたデッカから1971年にリリースされたものでジャケットがダサいんだが…(笑)。この後に確かグラハム・ベルを迎えてBell + Arcっつうバンド名義で一枚か二枚リリースされているんだけど残念ながらそっちはまだ聴いたことがない…、思い出したけど聴きたいアルバムのひとつだったんだ…。

 それはともかくこのアークがリリースした「我が王国よ」と題された「...At This」という作品、これがまた前身バンドを抜きにして聴いてみるとだな、実に英国チックな音を出したアルバムで正にハマりまくるのだ。別に素晴らしい名盤とか語る気はないんだけど、聴いていると凄く英国的で、こういうのがわかってくるとこの深い森に突入したくなるんだよ。そうだなぁ、ハードロックではないけどギター中心のバンドとも云えるし、かと思えばやっぱり繊細なピアノ中心だったり、歌も結構しっかりしていたりする。地味と言えば凄く地味な音を出すバンドなんだけど、それがもう英国らしい、としか形容できないくらい空気感が詰まってる。わかりやすく言えば滅茶苦茶チープなサウンドでスカスカなんだけど散りばめられた音がそれぞれ輝いているっつうか…、難しいな。一度バンドでコピーしたことあるけど結構気持ち良かった(笑)。ギターはブルースギターだからわかりやすいし、ベースとかもかなり面白い感じで入ってくるしね。この頃のドラムはもちろん単なるエイトビートなんてのはないから当然ロールしてるし。そういうところが良いんだろうな。

 これもアナログ幾らぐらいするんだろ?昔は見たことなかったからよく知らないけど多分5万円くらいはしたのかな?今ネットで探してみると3万円くらいであるなぁ。安いトコだと6千円くらい。う~ん、難しい(笑)。でもこんなんで買えるならまた揃えたくなるって人もいるだろうなぁ。自分は最初にCD化された時に買ったからいいけどそれ以外はCD化されてないのかも。もったいないとは言わないけど、面白いバンドなので機会待ちってトコかな。それよりもBell + ArcのCDがあることに驚いた(笑)。

T2 - It'll All Work Out In Boomland

 「T2」と言えば泣く子も黙るあのアーノルド・シュワルツェネッガーの大ヒット作ともなった「ターミネーター2」の略称というのがどう考えても世間一般の認識だ。が、丁度自分がこの辺を漁りまくっていた時の「T2」と言えば超まぼろしのレアアイテムとして名高かった英国のハードロックバンドの名前なのだ。だからシュワちゃんは遙か遅くに出てきた「T2」だったのだが…、もちろんどこにも通じない理論だったりします(笑)。



 1970年にまたしてもデッカからリリースされたいわゆるB級バンドと呼ばれる中では最も愛すべき一枚に数えられるアルバムがこのバンドの唯一の作品「幻想楽園」というタイトル。う~ん、実に久々に聴いたが…、やっぱり断言するが、滅茶苦茶格好良い。本人達がもう少しマジメにロックに取り組んでいたら、かな~りメジャーな部類まで行けたんじゃないかとは思わないけど、もの凄く英国1970年の香りをさせているバンドでいいんだよ、マジに。いわゆるトリオ編成なので別に凝ったことが出来るわけではないけどとにかくかっこいい。ドラムは元ガンのピーター・ダントン、そして才人ギタリストキース・クロスがこのバンドの要だね。感動してるのでマジメに書いちゃおう(笑)。

 1曲目「In Circle」、こいつのインパクトが圧倒的に強くて、ハードなギターのコード決めから始まって流れるようなリフが続けられる…、それでいてドラムがかなりロールしているのでいわゆるリズムだけのドラムじゃない楽しさ。ギターの音色もエグ~いサウンドで、やっぱレスポール系のサウンドだろうなぁ、疾走感溢れるロックナンバーなんだけど途中は当然静かな面も出てくるという気合いの8分半、もうやられっぱなしの素晴らしい名曲。これ聴くとB級バンドにハマるかもしれないな。2曲目「J.L.T」は打って変わってピアノとメロトロンのバックに力のない歌が被さってくるというとても切なさの漂う英国らしい名曲で、メロディラインももちろん良いんだけど雰囲気が堪らない。そして後半になるととんでもなく美しいリフレインが繰り返されて叙情的に盛り上がって来るという素晴らしく美しいバラード。この鍵盤の音は何なんだろう?綺麗だなぁ…、6分近い曲だけど静かに進み実に魅惑的な終わり方をする芸術的な曲。うん、美しい~。3曲目「No More White Horses」もまた8分半の曲なんだけど、今度はその叙情性を引きずったままヘヴィーロックに曲を委ねたのか、初っ端からハードに歪んだギターのサウンドからアグレッシヴなアドリブプレイが曲を引っ張り。そして重いノリのまままるで夜明けを迎えたかのようなベースラインによる美しい静と動が魅力的。このバンド、ベースラインが綺麗に歌っているのも良いよなぁ。ドラムとのコンビネーション抜群だもん。フロイド好きな人は気に入る名曲だろうと思うよ。歌でも盛り上げてくれるし、白々しいアレンジもあったりするけど…、わかった、多分この曲はカルメン・マキ&オズが好きな人はハマるやつだ。「私は風」とかそういう壮大な感じの曲構成と演奏と空気感だ。曲の長さを全く感じない構成だし、終盤のピアノかな、凄く繊細に短音のラインが鳴り響いてくるし…、この叙情性は一体何なんだろう?もう、ホントに英国でしかあり得ない素晴らしい盛り上がり方だ。最後の最後まで息を詰めて聴いてしまう名曲。ちなみにアナログではここまでの3曲がA面収録ね。

 で、B面は「Morning」という21分の曲一曲だけ(笑)。大体が20分も曲があれば何かが起こっているワケで、もちろん一本調子で進むはずがないのだ。そしてそれがこのバンドの場合であればなおさら…。ギターが中心にあるのでもちろんハードロック的な要素が強いんだけど、やっぱプログレ的な曲構成になるよな。でもさ、別に仰々しいというのでもなくってひとつのテーマに向かって進んでいるというような感じで静と動、陰と陽、ユーライア・ヒープの「July Morning」じゃないけど「Morning」というテーマに基づいたものだなぁと実感できるね。しかし良いドラマーとベースだ。もちろんギターもだけど、みんなテクニックがしっかりしているか聴きやすい。そうして起承転結を持ってこの長い長い曲が終わっていく…。素晴らしい。

 しかし、この素晴らしいアルバムが今世の中で普通に売っていないのか…、それは罪だぞ、と思う。アマゾンのバカみたいなプレミアで買う必要はないと思うが、紙ジャケとかも出たのかな?中古で見つければ良いと思うんだけど、ま、それでも定価以上はするだろうなぁ。アナログ時代にはもちろん10万円レベルのアルバムだったはず。うん、見たことないけど(笑)。CD時代に突入した時にリリースされて速攻で買って30回くらい聴いた。輸入盤でも何でもいいから絶対に聴いた方が良いB級作品…、いや、アルバム一枚しかリリースしなかった素晴らしきバンドの作品♪

Room - Pre-Flight

 冷静に考えてみるといくら1970年初頭の英国ロックが何でもありで面白い音のバンドが山のようにあると言ってもどこからそんな情報を仕入れてしかもレコードを買うという行為まで行くのか、っていうのは不思議だったりする。CD時代になってもそれは変わらないんだけど、情報量については今ならばアレコレとネットで調べてとかっていうのがあるし文献もかなり出ているのでそれは十分に可能かな。もちろんこういう無形文化的なものがそうやって遙か彼方の東洋の片隅で残されていくっていう英国からは信じられないような出来事が起こっているのが日本だったりするわけで、それはオランダに浮世絵がいっぱいあるのと同じでなかなか不思議な出来事なのだと思う。しかし、自分でもどこから情報を仕入れてレコードを漁っていったのか…、ある程度は本を参考にはしていたけどそのうちレコードを見つけてクレジット見たりレーベルをみたり色々と漁っていったなぁ。そういうのが面白いってのもあるし、そもそも音が面白かったってのは大きいけどさ。でも聴くまではどんなのか全然わからないんだから道楽でもなきゃやってられないよな。ああ…、またそういうの始めたくなってきた(笑)。

 まぁ、それでだ、今日はその筋ではかなりメジャーなハズなんだけどネットでちょこっと調べてみてもなかなか調べにくいっつうのとあんまりマニアックすぎるのか出てこなかったなぁ。英国でセミオフィシャルみたいなサイトがあって驚いたけど、どうやらこのバンドのベーシストが運営しているサイトらしい。当時のライブの日程まで網羅しているんだから素晴らしい。

Pre Flight

 1970年、またしてもデラムからアルバム一枚のみをリリースして消えていったバンド、ルームの「Pre Flight」。この頃のデラムは多分こういうバンドこそが売れていくのだと思っていたのか青田刈り状態で似た傾向のバンドをリリースしているようにも見えるね。今回は鍵盤バンドではないです(笑)。ギター二本とベース、ドラムっつう普通の編成で歌は女性なのがちょっと面白い。曲調はブルージィーなのが多分バンドの中心的なサウンドだろうなぁ、これは。だからブラック・キャット・ボーンズ的な雰囲気があるんだけど、歌が女性で、まあまあ声量のある人なのでB級って感じだよな(笑)。上手くはないし…。ギターが結構エグかったりするのでそういう意味ではハマれるはずなんだけど…、何と言っても曲構成が無茶苦茶(笑)。あまりにも何でもありの英国ロックB級サウンドと言ってもここまで何も考えずに曲が構成されているってのはアマチュアレベルなんだろうなぁと。いや、初っ端のインストものとかはテーマもあったりするのでなるほどなぁ、と聴けるし、二曲目なんかもまっとうなブルースロックなんだけどさ、どんどんとヘンな方向に進んで行ってて、だんだん辛くなる(笑)。いや、別にプログレではないんだよ、そこまで上手い展開とかじゃなくって、単に色々と展開していくだけ…、まぁ、聴いてみればわかるんだけど、歌とバックがかけ離れているっつうか(笑)。メンバーのテクは別にヘタじゃないしドラムなんて結構重くて好みの音してるんだけどねぇ…。

 その昔はアナログ5万円以上していたレアもの扱いの類に入っていたらしいし、CDも結局今では手に入らないのかな?よく知らないけど…。昔エジソンからCDが出た時に入手した一枚。このシリーズも全部アナログ落としだったけど貴重な音がいっぱい聴けたから重宝したね。しかしアマゾンにはさすがに置いてないなぁ…。しょうがないので適当に探してみて下さい(笑)。
 →現在はアマゾンにありますね♪ 「Pre Flight」



Aardvark - Aardvark

 う~む、英国B級ロックはホントに楽しい。日夜ハマっていく自分が少々怖い(笑)。今のところB級と言っても基本的には鍵盤ハードロックのバンドを中心に書いているので、厳密に言えばまだまだB級サウンドの何も語っているワケじゃないんだ~と自覚していたいんだが…、まぁ、あんまり鍵盤ハードロックバンドなんて多くはないと思っていたのにいつの間にかそういうバンドばかりを書いているんだな。多分ハードロックとして聴いている面が大きかったんだと思う。1970年頃にはまだ鍵盤も発達していなくて、というか発展途上中で、試行錯誤状態だったりメーカーによって色々と開発していたりしてて、代表的なところでは多分、メロトロンとかハモンド、ムーグなんてのが鍵盤の神器だったハズ。その辺からシンセ時代に突入して…なんてトコか。一方ではレスリースピーカーなんつう回転するスピーカーなんていうのもあったり、強者はマーシャルやハイワットから鍵盤の音を出力したりして凶暴な音を創り出していたものもある。こうなると俄然ギターのハードロックと大差なくなってくるんだよ。そんな無茶なことをやりながらもとんでもないアルバムを創り上げたバンドがある。



 Aardvark = アードヴァーク、と読む。1970年デッカ、デラムの傘下であるノヴァレーベルからのリリースで、このレーベルも実験的なところで、20タイトルくらいしかリリースしてないんじゃないか?ただ怖いことに、この頃のデッカ/デラム盤に共通なのがS付きS無しっていうヤツ(笑)。いや、企画番号が「SDL」だとステレオ盤で「DL」だとモノラル盤っつう…、アナログだと裏面上部にそれが記載されていて矢印でそれが指定されているんだけど、まぁ、音の話じゃないからいいか(笑)。気になった人はその辺結構ネットにあるから調べてみると面白いよ。レーベルの話はね、歴史です(笑)。で、このバンド、ノヴァレーベル内の話だけど、ブラック・キャット・ボーンズの次にリリースされたバンドです…、うん、いいか、そういう話は…。

 初っ端からオルガンをアンプで歪ませたに違いないと言わんばかりの超ハードなオルガンサウンドが鳴り響いて、そうだなぁ、オジーが一番近い感じの歌が迫ってくる…、オジーっつうんでもないけど、ちょっと似てるかもしれん。それが凄く強烈なんだけど、歌が入るとバックは結構静かなレスリー系の音になって静と動を使い分けてるね。聴いているとやっぱ英国って面白いなぁ、とつくづく思うんだよ。アドリブ的な曲になるとオルガン大活躍で一気にプログレッシヴな演奏に入るし、ベースもなかなか弾きまくり。やっぱ歌が弱いんだろうな。もちろん曲の出来映えもB級なので決してメジャーになれるメロディラインやセンスなんてものではないんだけど、それがまた良い、っつうかこの頃の特性で、聴けば一発でわかる英国の香り。ちなみにこのバンドもギターレスでのハードロックに挑戦しているバンド、挑戦でもないけど試しているバンド。クォーターマスよりこっちの方が好きだなぁ。しかし曲のダサさがたまらん…。うん、CDで簡単に手に入るなんて幸せな時代だ…。

Quatermass - Quatermass

 やっぱり英国B級も含めて70年代のロックの楽しみは音だけじゃなくてもちろんアルバムジャケットにも表れているもので、どのバンドも個性的なジャケットや面白いものが実に多々ある。そのヘンで有名なのはもちろんヒプノシスやロジャー・ディーン、キーフなんてのがあるワケで、大いに楽しめるところ。またレーベル毎の特色なんてにもモロに出てくるので、そういう楽しみ方もできるんだな。…とまぁ、そんなことで色々な楽しみ方があるんだけど、やっぱりアルバムの音が基本ではあるワケで、混沌とした時代の産物とばかりにアルバム一枚で消えていったバンドの多いこと多いこと。しかもそのアルバムが滅茶苦茶かっこよかったりするんだよ。

Quatermass

 ジャケットはヒプノシスの作品で高層ビルの谷間を翼竜プテラノドンが飛び交うという素晴らしいアンマッチ感を絵にしたもので、Quatermassのイメージを決定的にしている秀逸なアートワーク。それだけで音のセンスが楽しみになるところだが、この手のバンドにしてはQuatermassってのは結構有名なハズで、ディープ・パープル絡みのバンドとして語られることが多い。イアン・ギランやニック・シンパー達と一緒に組んでいたメンバーが結局メンバーを加えてトリオ編成のバンドとして世に出てきたものなワケ。しかもどういう理由からか、このアルバムに入ってる「Black Sheep Of The Family」がリッチーのレインボウのファーストでカバーされていたり、同じ曲がファット・マットレスっつうバンド(ノエル・レディングのバンドだが…)でもカバーされていた。

 で、音的なもので言えばEL&Pと同じ編成、同じ方向性っつうのもあって比べられるんだけど、もっとハードロックだね。ピアノ、オルガンっつう鍵盤楽器でハードにギターの代わりにプレイしながら歌もかなりシャウト系。ただ哀しいかな、やっぱり鍵盤奏者がメインなので普通にアドリブパートに入っていくと凄くプログレッシヴ色が強くなってしまうという面白さがある(笑)。歌もやっぱりハジけ切れていないっつうかB級的な歌でさ、面白いなぁと。テクニックはそこそこだしやっぱり正しく英国のなんでもあり的な音なんだけど、そこが難しいんだろうな。中ジャケとかで見られるバンドメンバーのルックスはかなりそれらしくて良いんだが。とは言っても英国ロックの中ではかなり評価されているバンドのひとつなので、まぁ、あったも良いんじゃない。自分的にはあんまり聴かないバンドだけどね(笑)。ん?いや、まぁ、鍵盤主導のバンドだからじゃないかな…、その手でよく聴くのってグリーンスレイドくらいかな(笑)。

 今ではCDが再発されているし、しかもボートラ付き。紙ジャケでもリリースされたのかな。元は英国ハーベストからのリリースで、ピンク・フロイドとパープルを抱えていたハーベストからのデビューっつうのは、かなり期待されたモノがあったんじゃないかな、と思う。

Atomic Rooster - In Hearing Of Atomic Rooster

 あんまりストーリー性を持たせるつもりもなかったんだけど、やっぱり流れ的に書きやすいってのはあるんだな。んなことで、英国ロックの奥深さってのはさ、超大物バンドからどマイナーなバンドまでが大きな意味ではひとつのファミリーツリーで繋がってしまうみたいなのがあって、それはそれはもの凄い流れが作れるんだよね。派生も含めたらそれこそ英国のバンドは皆兄弟ってくらいに広がる。例えば簡単に言えばZeppelinからYardbirdsなんてのは当たり前で、Band of Joyなんてのも出てくるしロード・サッチRoy Harperにも広がるし、Stonesにも繋がる。この辺は直接関連系だね。で、Roy Harperなんてのを例に取ればPink Floydなんてのにも行って、ギルモア氏からはUnicornってバンドに進んだり、Kate Bushに行ったり…、そうするとピーガブも行くでしょ、Genesisは当たり前で…、キリないんだよな。これ、Zepからちょっと書いただけなんだよ。

 同じ理屈でLeaf HoundなんていうどマイナーなバンドもBlack Cat Bonesの派生で、一方ではフリーのコソフやサイモン・カークが元々在籍してたバンドでしょ、で、ボーカルのピーター・フィンチってのがここで出てくるAtomic Roosterに参加するワケで、それってカール・パーマーが在籍したバンドだから、つまりはEL&P。一方では鍵盤奏者のVincent Craneで行けばArthur Brownだし、果てはクラウス・シュルツとか驚くことにデキシーズ・ミッドナイト・ランナーズにまで参加してるワケで、全くキリがない(笑)。

 …と、まぁ、いくらでもあるので、今日は手始めのところでLeaf Houndが英国アルバムリリース時に既に解散していたおかげでボーカルのピーター・フィンチは無職状態、時は1971年なのだが、どういう理由からかアトミック・ルースターのボーカルとして一枚だけ参加している。これがアトミック・ルースター史上ではかなり意欲作として語られている「In Hearing Of Atomic Rooster」という三枚目のアルバムなワケだ。

アトミック・ルースター・ファースト・アルバム(紙ジャケット仕様)

 カール・パーマーが在籍していたことで取り上げられる方が多いのだが、実際彼が在籍していた時のドラミングは取り立ててどうのってものでもないんじゃないかな。「ファーストあたりを聴いているとやっぱりVincent Craneがキーなワケで、B級ではないんだよ、決して。コンセプト的にはそれこそブラック・サバス的な要素もあったんだけどこれも売り出し方がヘタだった。ただし、この三枚目の「In Hearing Of Atomic Rooster」からガラリとメジャーにイケる音作りになっていて、所詮鍵盤バンドという域からハードロックをピアノで演奏する、みたいなプログレとハードロック、といういかにも英国70年代初期のサウンドで心地良い作品。偏見無しに聴けば別にUriah Heepとかまぁ、Badgeくらいにはなれたんじゃないだろうか。ま、ギタリストによるが(笑)。でも結構攻撃的な音だし、鍵盤にはそれほど思い入れがない自分でもその辺の面白さはEL&Pよりもわかりやすいもんな。アルバムジャケだってロジャー・ディーンなんだからそれなりだったワケで、確かB&CRecords傘下の…と言うよりも英国マニア的にはPegasusレーベルの第一号だったハズ。このレーベルが綺麗でねぇ…、オリジナルのラベルを一度見てしまうとそういう所までもがこだわりの英国、って感じ。ま、その辺は今の時代にはあまり影響がなくなっちゃったからCDでいいんだけどさ。このバンド、割と長く続けられていてメンバー変動も激しいんだけど追いかけていくとなかなかサウンドの変化がB級的でありながら面白いんだ。ん?紙ジャケ出てるんだ…。

Leaf Hound - Growers of Mushroom

 う~む、英国B級路線、たまらん…。本人書いていてハマってるかも(笑)。アクセス及びコメント及びトラバが圧倒的に激減すること必至でこれまで避けていたのだが、まぁ、本質的には本能のままに書いているだけなので適当にやろう~っていうことで、この路線突っ走ろうっ!予備軍のバンドは山のようにあるので思い付くまま脈絡なく、というか脈絡はあるんだけど厳密にカテゴライズできるようなものでもないので、好き勝手に進めよう(笑)。

 とりあえず、ハードロック路線っつう感じもあるのでそのヘンから…。割とメジャーな辺りから進めてみるとこんなのでどう?



 あれこれ調べてみるとどうやら1970年にドイツでシングルをリリースしたのが彼等のデビューらしくって、アルバムは翌71年にこれもドイツでリリースされているのが初回盤らしい。…が、ドイツ初回盤は後に発売された英国盤よりも二曲少ない収録だったようだ。更に英国盤でのタイトル「Growers of Mushroom」は英国リリースのみのタイトルで曲順も異なっている。こういう場合はどちらをオリジナル盤とするべきなのかはよくわかんないんだけど、そんな昔の話してもしょうがないので現行入手できるブツってことで、英国盤にボーナストラックを付けたCDがリアリティあるよな。ちなみに上記ジャケットの左側がその英国盤+2のジャケット、右側はドイツ盤のジャケット。あ、ちなみに英国盤はデッカからのリリースね。

 更に驚くことに、このLeaf Houndっつうバンド、2004年から再結成して活動しているらしい。驚くことにオフィシャルサイトまである…。なんてこった…。

 気を取り直して…、うん、もうね、滅茶苦茶B級路線っつうか今なら誰でも思い付くだろう、みたいな感じの音なんだけど、そうだなぁ、書きやすく書けば世間一般で言われているようなZepの模倣のようなバンドっていう言い方になるんだろうけど、もうちょっと言えば、ヘヴィーなギターに割とパワーのある歌が絡む重めのハードロックを奏でるバンド。演奏力は…まぁ、いいんじゃない(笑)。っつうかさ、ギターの音好きなんだよね、これ。初期Zep聴いて作りました~みたいな勢いのある音だからかもしれないけど、決して色眼鏡で見てはもったいないんじゃないかな、と。正にこの頃の英国ハードロックを代表するブルースロックの典型。いいよ~、マジに。やっぱ音がオーバーレベルな感じなのが良いんだ(笑)。

 ちなみに随分前に取り上げたブラック・キャット・ボーンズに在籍していたブルックス兄弟(ギターとベース)が核になって後にアトミック・ルースターカクタスでボーカルを務めることとなるピート・フィンチっつうのを歌に迎えてのバンドで、哀しいのは英国で1971年10月にアルバムデビューしたんだけど、その時には既にバンド解散していたっつうオチがあってさ、おかげでライブはどうだったのかとか全く未知の世界。再結成後のライブ映像はYouTubeでオフィシャルから辿っていくと見れたりするんだけど、全盛期は見たことないなぁ。写真ですらない。そういうところを想像してレコード聴くのは楽しいね。風貌見て想像してさ、こんな音か~って(笑)。

Human Beast - Volume One

 先日某CDショップを散策していたところ、店内でやたらと気になるロックが流れていた。しかし、これはどう聴いても70年初期の英国のB級サウンドだよな…、このギターの歪み具合の中途半端さや、ソロでの妙~なトーンやオーバーピークになりそうな録音技術、そしてドタバタドラムと全く読めない曲の展開、そうかと思えばえらく静かなアコギでキメる、みたいな感じで見るべきCDなど全く見ていないで、ひたすらこれ何だったっけなぁ~、昔聴いたことがあるような気がする…と思い出そうと懸命になっていたのだが、レジ前の演奏中CDを何気なく見ると、そう、堂々と見てはいけないのだ。何気なく、見るワケで…いや、この辺はこだわり(笑)。そうするとこのジャケットが出てきたんだよな。



 そうか、コレか…、と苦笑いしてしまった。ヒューマン・ビースト。デッカから1970年にリリースされたバンドで元々はスコットランド出身のバンドで、まぁ、いつかは知らないのだが多分70年のフリーのツアーに前座として同行したことがあるらしい。音は先ほどの通りなのだが、意外や意外、なんとトリオ編成のバンドだったのだ。聴いてみるとブラック・サバスまでとは言わないけれど、かなりヘヴィーな音と美しいアコースティックな曲が混在していて、サバスと同時期に同じような試みで世間にアプローチしていたバンドでもあるワケだ。こっちはこの一枚、しかもタイトルが「Volume One」だからさ、「2」をリリースするまでには至らなかったワケで、一枚しかリリースされていない。もっともその一枚で任務完了っていう感じはあるんだけど、サバスとの決定的な違いは売り出す時のコンセプトだね。それ以外はそんなに大差ない、と言っては失礼なのだが当時はどっちに転んでもおかしくないレベルだったと思う。ホントに恐ろしくヘヴィーでダークな雰囲気は持っているし、まぁ、ギターがね、ホント変わってるっつうか不安定っつうか、チューニング合ってるのかなぁと首をかしげたくなるようなフレーズも多くて楽しめる。

 久々に聴いてこんな面白いバンドあったっけ?って思ったくらいに楽しめた。20年近く前から英国B級サウンドにも親しんできたけど、今はまた聴く耳が変わってきている部分もあるんだろうな、かなり楽しめるのかもしれない。そう思うとまた英国B級の世界を復習したくなってきたんだけどなぁ、今よろしくないことにこのバンドも含めてかなり紙ジャケで再発されているので割と簡単に手に入るってことだよな、それは危険だよ…と一方でビビってるんだが…(笑)。基本アナログで持ってるものはCD買わないしね。ま、このバンドも15年くらい前にCD化されたような気がするが…。

 …てなことで、英国B級ど真ん中と言わんばかりのバンドなのだが、この手の音が好きな、というか何でもアリのヘヴィロックに楽しみを求めるならば実に楽しめる一枚。こういうの目覚めるとよろしくない気がするけど、今なら紙ジャケですぐ聴けるんで良いかも。あ~、こういうバンドいっぱいあるなぁ…しばらく続きそう(笑)。

Black Sabbath - Master of Reality

Master of Reality ベスト・オブ・ミュージック・ラーデン・ライブ
 1971年、本当に英国ロックは数多くの名盤を世に出している。プログレッシヴロックの始まりもあるのだが、それよりも先に成熟してきたハードロックという波の中、まだまだ名盤と呼ばれるタイトルも多数リリースされている。その中でも異質なインパクトを放ったのがブラック・サバスの「Master of Reality」だね。サバス史の中でも最も重くて暗い作品として位置付けられているアルバムだけど、聴いてみるとわかるようにそれは単にそういう曲が半数を占めているからというだけで決して全てがそうではない。どちらかというと最も美しく繊細な曲を含むヘヴィなアルバムという言い方になるね。ま、聴いてみればいいんだけど、この頃のは良い、実に良い。今のHMも敵わないアルバム。

 初っ端の「Sweet Leaf」からこれぞサバスと言わんばかりのダークな重さをぶちかましてくれるんだけど、最初の咳のディレイ音からしてヘン。ん??って思わせる始まりはいつものことながら面白いユーモアセンスを持っている。それも英国ならではか。いや、それはともかくこの曲、そんな重い展開から始まるくせに曲中ではいきなり派手なスピードを持ったリフに展開していき、そこでアイオミ入魂のギターソロに突入するという強引な曲調は驚きの一曲だ。オジーはもちろんいつも通りの調子で歌っているが、この頃のオジーってホントにハイトーンでサバスのカリスマだよなぁ。この曲で結構ヤラれちゃうとこある。んでもって、今でもHM界に於いて定番的になっているヘヴィーな曲の序章としてアコースティックの美しい小曲を入れるというパターンだが、それもこのサバスのアルバムでは「Embryo」~「Children of The Grave」という流れの中で既に確立されているのだ。「Embryo」が綺麗でねぇ、こういうトコってやっぱ英国的というかヨーロッパ的な文化だな。んで、ヘヴィーな「Children...」でしょ?曲調そのものは割と単調なんだけどサバスらしい展開を持ったコード進行で不気味な中間パート、これがヘンで良いのだ(笑)。で、更にこれもまたギターソロに展開するところで何故かガラリとバンドの音が変わるっつうか、バッキングギターが入ってないからいきなり軽くなるんだよ。そのくせにツインギターはちゃんと入っているし、ラストは更に効果的なものを狙って妙~な雰囲気になってるし、いいなぁ、オドロオドロしい~って雰囲気がよく出てる。名曲だ。

 アナログだとここからB面に入るんだけど、アコースティックな素晴らしく美しい、先ほどの「Embryo」が序章ならばこちらは第二章の始まりとも云えるような綺麗な音色の「Orchid」。この後に出てくる「Solitude」もそうだけどやっぱりこういう綺麗な曲が本当に綺麗に聞こえるようにできるってのは凄いし、やっぱ英国的。一概に元祖ヘヴィメタバンドとして捉えるのは大きな勘違いで、それはこういった曲でよく現れるね。「Solitude」も綺麗だもんなぁ。これはギーザーのベースも凄く歌ってるから余計に良い。田園風景とは言わないけど、安心する曲。そういえば初回盤云々って話にはここに「Step Up」って曲は「Deathmask」っていうクレジットがあったようで…、現行CDはどうなってるのか知らないけど、そういうアルバムに賭ける作品的気質もこの頃のバンドならでは、か。

EL&P - Tarkus

Tarkus Critical Review 1970-1995 (Eng Sub Dts)
 まだプログレッシヴロックという言葉がはっきりと定義できていない1970年初頭、日本ではフロイドのアルバムに付けられた帯でプログレの定義が成されたようだが、そういう意味ではなくって音楽的に…というか、我々が今考えているプログレらしい曲、バンドっつうものを最初に打ち出したのがEL&Pの「Tarkus」なのかもしれない。他のプログレバンドが1971年にリリースしたアルバムを見てみると…

King Crimson 「Islands」…混沌
Pink Floyd 「Meddle」…雰囲気
Genesis 「Nursery Cryme」…おもちゃ
Yes 「Fragile」…美楽
EL&P 「Tarkus」…ピコピコ
Gentl Giant 「Acquiring the Taste」…構築美
Soft Machine 「Third」…ジャズ
Moody Blues 「Every Good Boy Deserves Favour」…叙情

 …とまぁ、もちろんそれらしいアルバムが出揃ってきてはいるんだけど、なんつうのかな、ピコピコプログレってEL&Pの「Tarkus」なワケよ。他は叙情性っつうか構築美っつうか…。う~ん、多分ね鍵盤が前に出ていて、ギターとかないから余計にそう聞こえるんだと思う。まぁ、イメージをサブで書いてあるけどさ、どのバンドも個性的だったっつうとこでプログレとは何?みたいになるんだけど…。ま、雑談はその辺にしときましょ。

 で、「Tarkus」。よくわかんないけどEL&P=シンセバンド、という定義付けされたアルバムでもあるし、それはもちろんA面最初の、と言うかA面のタイトル曲に依存するところが大きいハズ。ドラマティックっつうんじゃないけど、色々な音が鳴り響いて、テーマもあって、それでいて演奏だけに走らずきちんとレイクの歌もしっかりと歌われているというもので、そのバランスが見事なんだろうと。ピコピコばっかりの代表曲でもあるんだけどね。巧いのはこれだけの大作を聴かせた後、きちんと和ませるように小曲が差し込まれていて、それが凄くポップに聞こえるワケで、それもまたEL&Pの特色なんだよな。基本的にカール・パーマーは別としてグレッグ・レイクは歌心旺盛な人だから小曲好きだしね。パーマーのドラムが実は結構良くってさ、軽めにロールするドラミングで英国プログレ的な音なのだ。B面はレイクのロック魂からスタートするので、これはまだファーストのハードロックEL&Pを引きずって昇華した良いパターン。こういう方が聴きやすいな…。どうもエマーソン主体の曲はやっぱり好みではないのだ。多分ギター弾き的に面白くないからだと思うけど(笑)。だからこのバンドって聴いていて、誰が主導の曲かってのは何となくすぐわかるもん。ま、誰でもわかるんだろうな(笑)。

 ただね、このバンドのパフォーマンスを早い段階で見ていたら変わっただろうなぁ、それは思う。だから音はともかくビジュアルからも入るべきバンドだよね。そうするともっと素直に聴けるハズ。アルバムは良いって云う人が多いからきっと良いんだろう、そう思って何度も挑戦したけど…やっぱ好みではなかった(笑)。

Uriah Heep - Salisbury

Salisbury Look at Yourself Live Broadcasts (Dts)
 ユーライア・ヒープの知名度というとどうしても他の英国のロックバンドと比べると劣ってしまうイメージがあるのだが、目立ったスターが在籍していないことが要因なのか、サウンドそのものが人気がないのか…。個人的には結構好みでアルバムはほぼ全て聴き倒したのだが、確かにこれが凄い、っつう曲が少ない、というかあるんだけど決してメジャーな響きを放っているものではないのも事実か…。超メジャーなB級バンドっつう方が似合ってるのかもしれないね。

 そんなユーライア・ヒープがあのケン・ヘンズレーを迎えて制作した気合いの一発が1971年初頭にリリースしたセカンドアルバム「ソールズベリー」。この年の暮れにヒープはその活動の充実さを物語るように名盤と名高い「Look at Yourself」も発表するのだが、面白いことにこの二枚のアルバムにはかなりのサウンドの変化が見られるワケなんだな。「Salisbury」の方は凄く泥臭くてまだまだ過度期のヒープサウンドで惹かれる音だね。「Look at Yourself」はかなり洗練された音で、もちろんヒープらしいサウンドの最初のアルバムなんだけど、どこか綺麗さが漂うアルバム。ま、とは言っても決して万人受けするような傑作というワケではないんだけどさ。

 んなことで「Salisbury」を久々に聴いてるんだけど、う~ん、そうそう、こういう音だった、と苦笑いしながら楽しんでます(笑)。いや~、一発目の「肉食獣」からして、忘れてた。これ、凄いヒープらしい平坦で何の脈絡もなく曲調が変化していくっつう曲で、途中からはベタなロックンロール展開になるし…、でもすごくヒープのサウンド。ケン・ヘンズレーのオルガンの音とリズムが正にそれなんだけど、もちろんバイロンの歌もね、常人のそれよりも遙かに高い声で獣のように迫ってくるっつうヒープ屈指の傑作。結構引き込まれる音だし何と言ってもコーラスのダサさが良い(笑)。こういうハードな音とヒープのもうひとつの特徴でもある美しく繊細な英国的フォークサウンドが交互に収録されていてね、そっちもかなり良い、っつうかお手の物って感じだね。どのアルバム聴いてもいいなぁ~、ほっとする、っていうのが入ってるのもこのアルバムが走りなんじゃないかな。「Lady In Black」なんてのもそういう意味で聴き惚れちゃうもん。ミック・ボックスのアコギもかなり味が出ていて良いし、この人結構器用…っつうか職人的ギタリストなので目立たないけど割と何でも出来ちゃうんだよね。

 で、アルバムだとB面の大半を占める16分にも及ぶタイトル曲「Salisbury」に彼等のやりたいことが詰め込まれていたハズ。そうやって聴くと多分静と動を組み合わせたハードロック的なプログレッシヴロックをやりたかったんだと思う。そしてそれは一応ヒープの看板にもなるサウンドを創り上げたし、ケン・ヘンズレーの得意フレーズでもある瞬間下降旋律がビシバシ決められるっつうのも気持ち良い。ま、圧巻なのはミック・ボックスのワウペダル使用のギターソロだね。いや、ポール・ニュートンのベースフレーズだけになって攻めまくってくるあたりも結構迫力あるんだけど、二人の絡みが見事に昇華されているのはそのヘンかな。コーラスワークもB級っぽいところがいいなぁ(笑)。狙い通りのヒープサウンドの確立って意味では見事に達成された代表曲で、やっぱり後のどの作品よりもヒープの野性味が出ていると思えるアルバム。

Yes - Fragile

こわれもの Close to the Edge
 最初期からプログレッシヴバンドという狙いの元で結成されたワケではなく、英国的サウンドを奏でるロックと呼ぶには少々弱い…、いやかなり弱いサウンドを奏でていたイエスと言うバンド。もちろんそういった初期のサウンドの方が可愛気があって好きだというファンがいるのも事実で、自分的にも大成したイエスよりは初期のイエスの方が可愛がってもいいだろうという感じすら漂っているので嫌いではない。しかし、音楽的に一気に大成した、というかする方向に進み始めたアルバムはと言うと不思議なことにこれもまた1971年リリースとなった「こわれもの」なワケだ。

 バンドメンバーにスティーヴ・ハウというとんでもなくテクニカルで多様の音楽バックグラウンドを持つギタリストとデヴィッド・ボウイの「Hunky Dory」でセッションキーボードとして活躍…いや、ストローブスで活躍していたっつう方が良いのだろうか…、ま、そのとんでもない鍵盤奏者リック・ウェイクマンを迎えた初めての作品で、改めて面子を見てみると、ドラムにはこの後クリムゾンに移るビル・ブラッドフォードがいるし、歌は当然ながらジョン・アンダーソン。この頃って確かクリムゾンの「リザード」に参加してたな。で、真のイエスマン(笑)、クリス・スクワイアのブリブリベースっつう凄い面子が揃ったアルバムなワケで、その意欲を見せるかのようにまったくまとまりのない傑作ばかりが集まったアルバムが「こわれもの」ではないのかな。あんまり分析したことないけど、結構聴いたんだけどなんかまとまりがなくて散漫な感じがするンだよね、このアルバム。しかも一曲目が「Round About」だったもんだからこればっかり聴いてたってのもあるが(笑)。

 出会いはねぇ、そうだな、「ロンリーハート」がリアルタイム初のイエスだからなぁ…。ま、それは置いといて…、何だろ?多分「Round About」か「Clap」だからこのアルバムか次の「危機」だろうね。うん、実はジョン・アンダーソンの声が好きじゃないのであんまりハマらなかった。プログレっつっても何処か弱い感じがしてさ、いや、何つうのかハマれなかったんだよ。全部買って聴いたんだけどね。ま、でも何度か聴いてみるワケでさ、今も聴いてるんだけど、やっぱリック・ウェイクマンのピアノが良いなぁ~と。これがあるかないかで凄く違いが出るもん。もちろんそういう聴き方じゃダメなんだけど(笑)。でもさ、このバンド、どこかビートルズ的な展開っつうか曲のセンスがあると思わない?「South Side Of The Sky」とかモロそんな感じでさ、英国的なんだけどプログレっつうのもちと違うんでない?っていう印象のするアルバム。もちろんハウの「Mood For A Day」とかは好きだけどさ(笑)。こういうの弾けると気持ち良いんだろうなぁ…。何聴いてるんだっけ?って思ってしまうよね、こういうの出てくると。で、最後の「燃える朝焼け」かね、やっぱイエスらしいっつうかそれらしい曲っつうのは。この路線をどんどん拡大していったらああなりました、みたいな原型だし、でもこれしっかりできてる曲でこの頃の英国らし~い音してるから良い。しかしこのヘンのキメとか聴いてるとクリムゾンの影響もかなり受けているんだろうなぁ、とか思ってしまうね。

Pink Floyd - Meddle

おせっかい ピンク・フロイド - ライブ・アット・ポンペイ - ディレクターズ・カット ピンク・フロイド ロンドン 1966-1967
 1971年の英国ロックは正に多種多様なサウンドの創世記でもあると云える時代で、今だからこそ改めてあちこちのバンドの音を聴いてみると実に個性的且つユニークなサウンドに挑戦している姿が見えてくる。これは大物バンドだけに限らず今では消え去ってしまったB級バンドにも当てはまるもので、中には一作しかリリースされなかったバンドなんぞは山のようにあり、それが現代の日本では脚光を浴びているのも事実だ。そして今回はまたもや本来ならばアングラの帝王として君臨するはずだったのが、何故か国民的バンドにまでなってしまった超大物バンドの1971年リリースの作品を挙げていこう。

 「おせっかい」=「Meddle」 by Pink Floyd

 フロイドのアルバムで最初に聴くには何が良い?って聴かれるとかなり返答に困るものがあって、自分的には多分「炎?あなたがここにいてほしい?」とか「アニマルズ」を薦めると思うけど、それはあくまでも完成したフロイドの姿であって、生々しい模索していた時期のフロイドではないんだよね。先のデヴィッド・ボウイの「Hunky Dory」もそうなんだけど、未完成の頃の完成形でもあったアルバムは珠玉の輝きを放っているワケで、フロイドで言うならば多分このアルバムがその類に入るんじゃないかな。もちろん完全に出来上がったフロイドの世界の姿でもあるんだけど、実験を実験としてプレッシャーもなく行っていた最後の時期だし、自分たちがやることを回りが面白がっていたっていう時期。ここから先は回りが面白がるものを作ろうという形に変わっていったしね。もちろんロジャーが主導権を握る前の民主的なフロイドだった、ってのもあるが。

 そうだなぁ、自分とこのアルバムの出会いってのは何だろ?もちろんブッチャーのテーマソングだった「吹けよ風、呼べよ嵐」ってのは別として…、っつうかそれがあったからこのアルバムは割と早い時期に取っ付いたってのはあるか。高校生くらいの頃かな。でも実際に音の面白さがわかったのはもうちょっと後、ハタチ前後の頃だと思う。その時は「エコーズ」の神秘さに惹かれてたから、まだまだだったよなぁ~、自分(笑)。いや、良いんだけどね、「エコーズ」ってさ、凄くハマりやすい曲だと思わない?決してポップじゃないんだけど、こういう長い20分にも渡る、大半が効果音にも等しいサウンドを聴いているだけなんだけど入りやすいんだよね。うわぁ~凄いな~このフワフワ感、心地良いなぁ~ってなれるんだよ。なりやすいんだよ。だから万人受けしたんだと思うし、そういう作り方を知っていたんだろうね。だからツボを得てヒーリングサウンドを作っていたってワケだ。故にあまり苦労しないですんなり入っていけたのが「エコーズ」。で、最初の「吹けよ風、呼べよ嵐」はさ、これも最初のベースのエコー音が強烈で何かが起きそうなイントロだから入りやすい。ギルモアのスライドもさすがにセンス良くって宙を舞っているしさ、ロジャーのベースもこういう時には本領発揮するし。最初期から効果音に近いベースの使い方が巧いんだよ。…とまぁ、このヘンは取っ付きやすいのでもちろん好きだけど、それ以外が結構時間掛かった(笑)。

 「A Pillow of Winds」は、正にデヴィッド・ボウイの「Hunky Dory」と同じようなイメージの曲で、フォーキーなサウンドにシタールみたいな響きが入っているだけで、ボウイでもエアーズでもおかしくない。もちろんフロイドなんだけど、これがフロイドらしいかと言われても難しいな。アングラ英国ミュージシャンの奏でる音っていう絶対感はあるけどね。その代わりこの曲も凄く繊細で胸に響く曲で、薄氷の上を歩いているような繊細さがたまらないね。それに続く「Fearles」も基本的にフォーキーな音で、上昇志向のリフが曲のラインを保っていたり歌メロがきっちりと出来ているので聴きやすくはなっているけど、やっぱり凄く繊細。英国トラッドフォークミュージシャンがさらりと歌っていてもおかしくない曲で、別にフロイドっぽい所は特にないっつかそれこそがフロイドの真骨頂の部分かな。それがこのアルバムの「エコーズ」以外の曲が弱いとされてしまう所だけれど、実はこういう曲のセンスこそがフロイドの英国的なところで良いんだよな。「San Tropez」はね、今度は逆にフロイドっぽくなくって(笑)、ロバート・ワイアットあたりかな、こういうのは(笑)、っても、まぁ、どーでもいいんだけどさ。ほのぼのソングだね。んで、次に大好きな「Seamus」なのだ。ニック・メイソンの飼ってた犬だったような記憶があるけど、その犬が「シーマス」って名前で、その犬にこのアコースティックブルースのボーカルを任せているのだ(笑)。で、それがまた味のある曲に仕上がっているってのが面白いし、やっぱり実験的でさすがだなぁ、と。マジメに語られることはまずないんだけど、このバックで流れているブルースってのがやっぱり繊細な英国的なブルースでね、人間の歌じゃない方が良かったんだと思う。だから結構コレ、よく聴く(笑)。

 ってなことで、ジャケは意味不明で中身ではどうしても「エコーズ」に話題が行きがちだけど、実は間に挟まれた楽曲群に価値があるアルバムなのだ、うん。

David Bowie - Hunky Dory


 1969年人類は初めて月に降り立ち、宇宙開発という壮大なる夢の第一歩を踏み出した。文明国の大半の人間がその映像に釘付けになったが、特に英国に於いてその映像と共に流れる音楽の印象的だったこと。それがデヴィッド・ボウイと言う若者の歌う「Space Oddity」と知れ渡ってから彼は一躍有名になったものだ。もっとも「Space Oddity」という曲の歌詞は決して宇宙旅行に相応しいモノではなかったのだが…。

 そんなボウイが1971年に放った個人的には3本の指に入る素晴らしいアルバム「Hunky Dory」を取り上げてみたい。思えばThe Whoの「Who's Next」も1971年作、Zeppelinの「IV」も1971年の作品で、既にロックが確立されつつある中、ボウイはまだジギーに行き着く前のキャリアだったワケだが、それでも同じ1971年に「Hunky Dory」と云うロック史に残る傑作を生み出してたワケで、やはり偉人の才能があったんだろうなぁ。

 ボウイとの出会いってのはなかなかこれ、ってものがなくって、強いて云えば「Let's Dance」や「戦場のメリークリスマス」だったりするんだけど音的にマジメに入って行ったのは何だったんだろう?結構不思議だけど、この「Hunky Dory」は早くもなく遅くもない出会いだったような気がする。ジギーとかの後だったのは覚えてるけど。最初期からこの頃までのボウイの曲はアコースティック中心の、云ってみればカウンターカルチャー的な曲ばかりで歌詞にしても独自のヒッピー的見解と空想が入り混じったもので面白いといえば面白いんだけど、別に取り立ててっていうものではない。でもね、このアルバムはそういうのがうま~く連鎖反応してボウイの天賦の才能の片鱗がキラキラと輝いて聞こえてくる良い~曲が多いんだよ。全部じゃない、全部じゃないけど、多い。だから名作にはならないけど凄い良いアルバムなのだ。中でも凄く綺麗で涙が出てくるくらい美しいのは「Life On Mars?」だねぇ。コレ一曲のためにこのアルバム買っても損しないくらい良い曲。面白いことにちょっと前のツアーでもライブで歌っていたんだけど、最近の歌の方が更にこの曲の良さが引き立っているしボウイの歌も心に染み入ってくるっつう、正に曲が育っているんだよな、それくらい素晴らしいんだけど、その原点がこのアルバムに入っているんだよ。もうひとつね…、「Quicksand」。これは別にバラードとかじゃないんだけど、ボウイならではの曲調でフォーキーだよね。うん、つぶやくようなメロディとサビのラインが綺麗でねぇ…、そういえばさ、このアルバムで鍵盤弾いてるのリック・ウェイクマンなんだよね。そう、この後イエスに入るんだけど、もしかしたらこのままジギーなボウイと一緒にやっていた可能性もあったんだろうなぁ、と。だって、あの格好ならジギーと一緒にステージ立てるもんな(笑)。そういうとこも考えてみると面白い。ちなみに他のメンバーはミック・ロンソンも含めてほぼジギー期の面子が揃っているしね。

 それからさ、うん、「Changes」はまぁ、アルバム冒頭を飾るには良い曲で頑張ってるボウイさんなんだけど、ここから次の「Oh! You Pretty Things」の始まりのピアノが良くってね、もちろん歌もピアノ中心に歌われてるし、やっぱメロディーセンスが突出してる。ここから続く「Eight Line Poem」の実に味のあるミック・ロンソンのギターイントロソロがこれまた切なさを出してて良いんだよ。呟くようなボウイの歌と、やっぱりピアノの伴奏が見事に噛み合ってる。で、「Kooks」。これはねぇ、うん、キャッチーでポップなメロディなんだけどやっぱアレンジがヘン(笑)。こういうの聴いてるとボウイってやっぱ英国のアングラアーティストだったとしてもおかしくないよな、って思うもん。ケヴィン・エアーズあたりとやっててもおかしくないような曲なんだよ。「Fill Your Heart」もピアノとストリングスで始められる軽快な曲なんだけど、やっぱりメロディセンスが光っていてさ、ちょっとコメディ的なのもらしいところかな。「Andy Warhol」の冒頭のしゃべりとかさ、面白いよね、こういうの入れるのってあんまりない時代でさ、やっぱアングラ人だよな。それでいてアンディ・ウォーホールって歌作っちゃうワケで…、この辺はヴェルヴェッツに入れ込んでたんだろうな、ってのがわかる。曲も正にアングラ(笑)。でも、メロディはさすがなんだよ、ほんとに。そしたら今度はボブディラン向けの曲になるわけで、これもボウイの素直なトコロというかわかりやすいっつうか…、それでいて今度は心に染み入るメロディとピアノで構成された初期ストーンズでも歌いそうな曲ができちゃうんだよ。ストーンズっつってもロックじゃない方の側面ね。美しい…。「Queen Bitch」は、まぁ、これも言わずもがなの曲だからいいんだけど、ヴェルヴェッツを意識したボウイの代表作になっちゃってるかも。で、実は凄くヘンだけど興味深いのが最後の「The Bewley Brothers」かもしれん。メロディライン、アレンジ、楽器の構成、歌、どれをとってもサイケデリックっつうか幻想的っつうかドラッグやってなきゃわからんだろっていう感じなんだけど、全てが優れている素晴らしい曲。

 やっぱ凄いな、マジメに聴いたの久しぶりだったけど、やっぱボウイって捉え所のない人だ。ロックなのか?と問われると回答に困るハズなんだけど「当たり前だよ」って言ってしまう人だもん。このアルバム以前の曲だけ聴いてたらそう答えられる人いないと思う。でもね、やっぱ凄くロック。知的で排他的でナイフのように鋭い感性を持ったロック。そのセンスがね、片鱗がね、ホントにチロチロと見え隠れしてるアルバムでさ、今でもシーンでは異色な作品だと思う。うん、いいな。

The Who - Who's Next


 2007年一発目、やっぱりロックの大名盤で欧米ではツェッペリンと並び称されるバンド、そして今ではたった二人になってしまったものの現役で活動しているロック界最古の長寿バンドのひとつでもあるザ・フー。そういえば先日も新作をリリースしていたな。この新作はねアルバム「Tommy」を彷彿させると言うか、前半は普通の新作アルバムだけど中盤からはコンセプトアルバムになっていて短い曲をいっぱい組み合わせた組曲が面白い。それとジャケットもどこか「Tommy」を彷彿とさせるものだし、あ、それと「Baba O'Reley」のシーケンサーが鳴っているとかね。ドラムのザックもキースみたいなドラミングで実によろしい。

 が、今回はやっぱり新年一発なので、世界最高の名盤のひとつとして数えられる「Who's Next」だな。そもそも「Tommy」の成功で気を良くしたというか新たな取り組みとしての試み、「ライフハウス」という映画っつうかコンセプト的なものを企画していて、あれこれしていたみたいだけど、結局コンセプトとストーリーが誰にも理解されずに放置プレイ状態になってしまったので、せっかくだから出来上がった曲を生かしてアルバムを作ろうってことで出来上がったのが「Who's Next」。だからロック界のこの名盤は流産アルバムとして呼ばれることもあって、それはピート・タウンジェンドからしてみたらそういう位置付けになるんだろうと思う。故に本人はいつまでも納得しないままこの作品の高評価を聞くことになり、またジレンマに陥るという、やっぱり彼の人生は全てがコンプレックスから始まっているのだ(笑)。例えば鼻がでかくてよくいじめられたっつうから、どうせならこの鼻を世界中の奴らに見せてやろうってことでバンド始めたワケだし(笑)。ボーカルのロジャーには絶対にケンカで勝てないからロジャーに文句言われない曲をいっぱい作るんだってことで優れた作曲家になったワケだったり(笑)。ま、屈折した人だよ(笑)。

 で、この名盤、冒頭からやっぱり斬新だよなぁ。アルバムをプレイヤーにおいて再生するといきなり「Baba O'Riley」の宙を舞うシーケンシャル音が左右を飛び交っていて、今聴いても何事?って思うくらいに衝撃的なイントロ。そこからキメがガツーンとくる、正にこの頃のザ・フーらしいダイナミックでワイルドな、そして重要なのがかっこよい、っていうこと。そんなサウンドでロジャーの高音マッチョな歌声が制してくれるし、これもね、やっぱりレコーディングがすごくしっかりしていて、一度プロのサウンドスタジオにこのリマスターCDを持ち込んで滅茶苦茶大音量でこれを流したんだけどさ、そしたら知り合いのエンジニアも改めて驚いたって言ってたけど、完璧なサウンドマスタリングっつうか録音方法っつうかそういうもんらしくて、そこで再生された音は多分ホントにザ・フーがスタジオで奏でていたワイルドなサウンドに近いんだろうなぁと思えるくらい精巧に作られていたんじゃないかな。メイキングDVDでこの「Who's Next」ってのがあるけど、これを見れば多分そういうのがわかると思う。ぞくぞくするよ、ホント。で、この曲のラスト、バイオリンだよバイオリン。この部分だけキースがプロデュースしてるっつうさ、ひとつの曲だけど、ピートが作ってアレンジする時はメンバーの意見を採り入れてさ、キースがここだけプロデュースって面白いなぁ、と。で、ここでバイオリン弾いてるのがデイヴ・アーバスだっけっか?イースト・オブ・エデンっつうバンドのバイオリン弾きね。キースがよくライブに出入りしていたらしいんだけどそんなセッションがあるなら聴いてみたいよね。

 あ…、いかん、書きすぎてるので、ショートカット♪ もちろん二曲目「Bargain」もこの頃のザ・フーの独特のノリでやっぱジョン・エントウィッスルのベースが美しいし、キースのとんでもないドラムがやっぱり強烈。次の「Love Ain't For Keeping」は凄く好きな曲でね。ロジャーの超高音域の歌が何とも言えない切ない美しさを出していて、曲の美しさが素晴らしいんだなぁ。「My Wife」はジョンの代名詞的にず~っと演奏されてた曲だけど、やっぱ自己主張が凄い(笑)。別にピートと合わせたワケじゃないけど「Bargain」と似たようなノリになっているってのも不思議。それから「The Song Is Over」…、名曲中の名曲のひとつだと思うけど全然スポットが当たらない曲で、裏名曲かもしれないな。最後のヴァースで後にリリースされる「Pure and Easy」が使われるあたりが「ライフハウス」の名残なんだよね。いやぁ、名曲だよこれ。

 で、B面、ピートの才能のオンパレード。「Getting In Tune」も綺麗で美しい、そして繊細な楽曲でこれほどの美しい旋律を聴けるってのはあまりない。しかもそれが乱暴者の代名詞でもあるザ・フーから奏でられるってのが面白くてね、基本的にバラードなんつうクサイものはほとんど持ち合わせていないバンドなんだけど、美しい旋律を奏でる曲はいっぱい持っているんだな。綺麗だよ、ホントに。それは次の「Going Mobile」も同じで、ピートが歌ってるからトリオのザ・フーの生ライブ録音に近いモノらしいけど完璧だもん。アコギでこんなにロックしてるもんだから凄く不思議感があるし、ソロの音色が強烈ってのはメイキングDVDでも言ってるね。この時のジョンの笑顔が良い。で、有名なバラードらしき曲「Behind Blue Eyes」。うん。才能の塊としか言えないね。最後…、いやもう世界最高傑作のひとつに数えられること間違いない「無法の世界」。「Baba O'Riley」と同じくシーケンシャル音が宙を舞って冒頭から盛り上げるんだけど、完成度の高さと言ったらそりゃもう素晴らしいの一言だし、ギターにしてもベースにしてもドラムにしてもザ・フーここにありっつうくらいの演奏力の高さを存分に聴かせてくれるし、全てが絶妙なタイミングで自己主張していてさ、曲の邪魔になるところがない。ロジャーにしてもそれは同じで、もうねぇ、とんでもない曲だよ、これは。最後まで気が抜けないし、やっぱり印象的なのは映画「キッズ・アー・オールライト」での演奏シーンでレーザー光線の後のロジャーの叫び声でのピートのスライディングシーンだよなぁ…、ここ最高にかっこいいもん。この曲を真剣に聴いてかっこよさがわからんヤツにはロックを聴く資格はないだろ、とも思う。うん。

 あ~、やっぱ書いたら書くなぁ…、新年一発目はこいつを大音量で流して気分良くロックしたところで超満喫!今年もロックするぜ!

年末年始の御挨拶

A Happy New Year!

2006年が終わり2007年が始まりますが、ロック的には大した変化があるわけじゃないので相変わらずのロック好きで行き着きましょう~。

よろしく♪

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Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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