Archive2006年07月 1/2

Nirvana - Unplugged In New York

 1980年代はいわゆるポップスの全盛期でもあり、また裏街道ではLAメタルが台頭してギタリストがこぞってヴァン・ヘイレンの真似をして早弾きに命を懸けるみたいな時代だったが、当然アンダーグラウンドではソニック・ユースに代表されるようなガレージ的ノイズ的サウンド=パンクの血を引くサウンドを演奏するバンドも細々と出現していた。もちろんアメリカでのお話。ここにイギリスの話を混ぜると大変ややこしいことになるので、...

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Metallica - S&M

 メタリカについてはデビュー時からもちろん知っていたバンドではあるが、当初から自分の聴く範疇外の音楽だと認識していたので全く聴かなかった。「One」と云う曲で初めてPVを作った時にテレビでそれを見て、その映像が結構衝撃的だったので改めてメタリカというバンドの名前を聞いたくらいだが、その時のアルバム「And Justice For All...」を聴いてみても全くピンとこないままで相変わらず範疇外のバンドとして認識していた。...

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Kiss - Detroit Rock City

 ニューヨーク・ドールズ、1973年デビュー。エアロスミス、1973年デビュー。キッス、1974年デビュー。こうして見るとこの頃って結構良いバンドが並んで出てきた時期なんだなぁと感心。どのバンドも活動停止して復活、しかも大々的にって感じだけど、キッスは正確には再度メイクキッスになったってことで再生♪ 復活アルバムもリリースしたけど、それはまあご愛敬ってことで、もちろん売上げ狙いの作品なのでまともに語るものでも...

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Aerosmith - Done With Mirrors

 何と言っても再結成バッドボーイロックンロールバンドで一番の大成功を収めているのはエアロスミスだろうな。自分がリアルで知った時は丁度再結成第一弾「Done With Mirrors」をリリースした頃だったので、結構聴いた。昔の作品と併せて一気にエアロは聴きまくったって感じだったんだけど、もちろん昔の作品の方がかっこよくってさ(笑)。そうこうしてたら「Parmanent Vacation」が出て、一気にスターダムに昇ってってしまった...

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Motley Crue - Dr.Feelgood

 初期にはやっぱりケバケバのメタルバンドって云うイメージでシーンに飛び出てきたんだけど、実は結構単純なロックンロールパーティバンドだったんです、ってな感じで「Dr.Feelgood」や「Girls, Girls, Girls」なんかでハジけたのを聴かせてくれるんだけど、ドールズ、ハノイと同じく一旦メンバーがバラバラになって解散こそしなかったけど、落ち目の状態だったのがここ最近オリジナルメンバー復活で、一気に人気も取り戻して新作...

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Hanoi Rocks - Twelve Shots On The Rocks

 往年のバッドボーイロックバンド達も続々と復活してドールズも新作出して、やっぱりかっこいいなぁってことで何度も聴き返してるんだけど、ピストルズだって再結成ツアーやってたし…。中でもハノイ・ロックスの再生誕は嬉しかったな。何年か前のサマーソニックで来日した時はまだアルバムリリースには至らなかったと思うんだけど、まさか新作出すとは思わなかったのが新作リリースしてきて、しかもそれが滅茶苦茶ハノイらしくて...

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Sex Pistols - Never Mind The Bollocks

 書いていそうで書いていなかったバンド、セックス・ピストルズ。ニューヨーク・ドールズを仕掛けた若き日のマルコム・マクラレンが今度はロンドンで磨きを掛けた仕掛けを演じて世紀の大成功を収めたのが言うまでもなくセックス・ピストルズだ。それを知った時、この両者のバンドの類似点が実にたくさんあることが見えてくるので面白い。文化も違うし国も違うところでのバンドなのだが、仕掛け人が同じだと似るものなんだなぁと実...

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New York Dolls - One Day It Will Please Us To Remember Even This

 ロックンロールなんてのは狂気の沙汰だぜっ!ってのをショウとして最初に体現していたバンドのひとつであるニューヨーク・ドールズ。ちょっと前に元ファンクラブ会長を務めていた元ザ・スミスのモリッシーがメルトダウンフェスティバルを開催するに当たっての目玉バンドとしてニューヨーク・ドールズの再結成を要請したことが始まりだった。…とは云えオリジナルメンバーの大半を失っていたドールズの再結成なんてのは誰がアテに...

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Pink Floyd - The Dark Side Of The Moon

 云わずと知れた本家本元「狂気」。1973年リリースの化け物的な売れ行きを博している、今でも多分売れ続けているアルバムだと思うけど、こういう作品が全世界的に売れてしまうということそのものが狂気じみているような気もする。もっともそれくらいに完成度の高い作品だと言うことは別にここで書くまでもなく、世界の売上げとその知名度が証明しているでしょう♪ 確かに「狂気」と題されるだけあって、ロジャーの偏執狂的にクリ...

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Roger Waters - Dedicated to Syd, My friend

 現在ロジャー・ウォーターズはヨーロッパツアー中で、しかも今回はフロイドの名作「狂気」を丸ごと演奏するという触れ込みで宣伝され、実際に「狂気」が丸ごと演奏されているようだ。ライブは恒例の「In The Fresh」から始められ、アンコール最後の最後も「Comfortably Numb」なので2時間以上ものセットが「The Wall」の間に挟み込まれていて、前半はその中に「炎」の大部分も組み込まれているワケで…、残りは「Animals」とソロ...

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Kate Bush - The Dreaming

 音楽を聴いていて初めて狂気を感じた作品と云えばケイト・ブッシュの「The Dreaming」だな。偏執狂とも云えるんだけどざ、とにかく何かが宿っている作品であることには間違いない。1982年発表というから割と新し目のアルバムではあるんだけど正に全身全霊を捧げて制作したようで、4作目にして金字塔を打ち立てたワケだ。このアルバム発表後精神病院に入院したというまことしやかなウワサが流されたのも頷けるくらいの完璧な出来...

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Nico - The End

 1974年7月1日、悪魔の申し子達が一堂に会してとんでもないイベントが行われている。奇跡的にもこのライブはレコードとしてリリースされているのだが、CD時代になりいつかはロングバージョンでのリリースを期待したいと待ち望んでいる作品のひとつでもある。ケヴィン・エアーズ、ニコ、ジョン・ケイル、ブライアン・イーノという主要な面々に加えてオリー・ハルソール、マイク・オールドフィールド、ロバート・ワイアットあたりが...

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Comus - First Utterance

 シド・バレットの奏でていた狂気と呼ばれる世界は普通のサウンドと紙一重の部分が大きく、だからこそ故にそれはホンモノの狂気だったとも云えるが、英国にはサウンドで明らかに狂気を表現できてしまうバンドがいくつか存在していて、それらは今では恐らくシーンに出てくることすらないと思われるが1970年前後の時代ならばロック界では何でもありの世界だったが故に、まず売れることのないであろうバンドですらも平気で世に出てき...

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Robert Wyatt - Rock Bottom

 元ソフトマシーンという肩書きすらも今や遠い昔、今のワイアットのファンはそのことを気に掛けない世代が増えているのではないだろうか。80年代を風靡したラフトレードレーベルから作品をリリースしたことで新たな世代へ訴えかけたカンタベリーの重鎮。その世代に知られているのかどうか…彼が半身不随の人生を歩んでいるということを。 ソフトマシーンからマッチングモウルと遍歴を重ねたワイアットだが、とあるパーティの席上...

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Twink - Think Pink

 シド・バレットがソロ作で世間を賑わせた後、一旦シーンから遠ざかるがその後偶然に出会った元デリヴァリーのジャック・モンクとバンド結成の話になり、そこでアングラロック界の変人として有名なトゥインクをドラムに従えてスターズというバンドを組んだ。いくつかのリハーサルを行い、そこにはピンク・フロイド時代の「エミリーはプレイガール」も演奏されていたと伝え聞くが、更にはデモ録音も行い、何とギグを三回ほど行った...

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Kevin Ayers - Joy Of A Toy

 正常な世界の人間にもシド・バレットの感性と共感できる人物が身近に存在していたことは非常に希有なことかもしれないが、その音楽性を今になって聴いてみれば妙に納得できてしまう。やはり類は友を呼ぶと云うか英国は広いと云うか…。60年代末期のUFOクラブに集結していた面々の中でも傑出していた存在のソフトマシーンから音楽性の違いで脱退していたケヴィン・エアーズとシド・バレットのバンド結成は今や幻で終わってしまった...

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Pink Floyd - Wish You Were Here

 1973年ピンク・フロイドは究極の実験的サウンドを纏め上げたアルバム「狂気」をリリースするが、これが超ウルトラ大ヒット作となってしまい、単なる実験的サウンドを奏でるバンドというワケにもいかなくなってきた矢先、新たなるアルバム「炎」の制作に入る。そこで数々の試行錯誤があった中、ロジャー・ウォーターズは素直な気持ちをそのまま吐き出すこととした。「あなたがここにいてくれたら…」、そして一瞬だけ光り輝いてい...

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Syd Barrett - Shine On You Crazy Diamond

 2006年7月7日死去。ピンク・フロイド伝説から40年経過してようやく肉体の崩壊が訪れたようだ。そのニュースは7月12日に世界中に流れ、ブログ界では山のような賛辞と賞賛、そして追悼のメッセージが飛び交っている。 シド・バレット 世間一般的な面について語る気は毛頭無い。が、やはり向こう側の住人だった人間の作る音楽は一見普通よりも普通に聴けてしまうもので、しかし紙一重の差で狂気が宿っていることは聴いているとわ...

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Prince - Black Album

 JB、スライ、Pファンクの全てを吸収し、自身の才能と諸先輩を支えたメンバーをも自分の手元に呼び寄せて相変わらず孤高の道を歩む人間嫌いのプリンス=現代に於ける唯一のブラックミュージック継承者。ウソか真か、年間に数枚以上のアルバムが簡単に制作できるくらいの曲を書きまくってしまうそうで、そこからどんどんとそぎ落としていきアルバムという形に絞り込んでいくのが彼のやり方。ボツになってしまう曲の中にはそれこそ...

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Sly & The Family Stone - Stand!

 ファンカデリックがストーンズをファンクにしたバンドだとしたらスライ&ザ・ファミリー・ストーンは当然ビートルズをファンクにしたバンドとも言える関係にある両バンドだが、黒人ってことでやっぱりブルースもそうだし、ソウルもR&Bも最近のラップやヒップホップも含めて衣装やアクセサリーにカネを掛けて派手に見せるのが好きなんだよな。もちろんスライなんかも当てはまっていて、それどころか派手が歩いてるっていうくらいに...

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James Brown - Super Bad

 ファンクの帝王ジェームズ・ブラウン。苦節多き才人だが、最も脂の乗っていた時期と云えば1960年代後半から70年代初頭頃、ブラックパワーを見せつけた時、即ちマーチン・ルーサー・キング牧師暗殺期の代弁者としてその人を一気に背負ってステージに立った頃が世間に対しての存在感を示した時期。そして音楽的にはこれ以降、69年から72年頃が絶好調だった時期であり、その背景には新たなるバンドJB'sの存在が欠かせないのであった...

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Parliament - Mothership Connection

 Pファンク軍団総帥ジョージ・クリントン率いるパーラメント、中でも元JB'sのブーツィー・コリンズをメンバーに加えてからの勢いたるやその筋では相当なブラックパワーだったと云う。もちろんエンターティンメント性が高く、黒人音楽が一方ではシリアスなテーマを投げかけている中、単純に楽しむという要素だけを抽出してアピールしたこのバンドはそのド派手な衣装やステージングが話題を呼び、またアルバムの完成度や演奏能力の...

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Ruth Copeland - I Am What I Am

 ファンカデリック周辺では唯一の白人アーティストとして名高い、しかも美人♪ …はともかくもの凄い声量で迫ってくる歌姫、ルース・コープランド嬢をご存じない方が多いと思うが、この人こそは正にグレース・スリックとは云わないがかなりヒステリックでロックなシンガーなので一発で気に入った人の一人。これもどこかのレコード屋行ったら流れていて、速攻でそのアルバムを買った一枚なんだけどね。まぁ、アルバム二枚しかリリー...

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Funkadelic - Maggot Brain

 ジミヘンの再来としてブラックサイドからは最も認知されているであろうギタリストがエディ・ヘイゼルという変態だ(笑)。後にPファンク軍団として名を馳せることとなるファンカデリック/パーラメントというバンドのギタリストなのだが、この人のジミヘン的ギタープレイをたっぷりと聴くならファンカデリックが良いね。しかも初期のドロドロとした時期なんてのはデビュー仕立てのジミヘンがあの勢いのままバンド・オブ・ジプシー...

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Stevie Salas - Stevie Salas Colorcode

 1980年代のジミヘン再来がレイ・ヴォーンだとしたら1990年代のジミヘン再来と言われたのが例えそれが一瞬であったとしても、新たなる波風を運んできた瞬間があったスティーヴィー・サラスではないだろうか。80年代中期からPファンク群の使用するスタジオで寝泊まりしていたことから…ってもちろんそういう環境下に自分を持っていったこと自体が凄いのだが、ジョージ・クリントンから声掛けしてもらいプロへの道が開けていくことと...

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Stevie Ray Vaughan - Texas Flood

 ジミヘンフォロワー多しと云えども、今まで見た中ではどれもこれもがやっぱりモノマネレベルばかりでジミヘンの真髄というものに近づいた人はいなかったように思えるが、唯一独自性とジミヘン性を持ち合わせた天才ギタリストがいた。 スティーヴィー・レイ・ヴォーンだ。 もちろんジミヘン云々は関係なく、彼自身がとんでもなく素晴らしいブルースギタリスト、ミュージシャンと言うことは皆が皆承知していることだろう。1982年...

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Jimi Hendrix - :Blues

 1942年シアトルで生まれたロック界の超人と呼ばれた男、ジミ・ヘンドリックスだが、世代的なものや彼の生い立ちからすると当然ながら本場アメリカでのブルースの洗礼を、というよりも好んで往年のブルースメンとのセッションを望んで家を出ていった若者の一人だったことはあまり知られていない。マディ・ウォーターズとのセッションに応募し、そこでの採用を断られ、ハウリン・ウルフとのジョイントではウルフから罵倒され、こと...

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Otis Rush - I Can't Quit You, Baby

 シカゴブルースの中核を担ったオーティス・ラッシュこそがウィリー・ディクソンの起死回生を果たすプレイヤーであったことは割と有名な話だが、1950年代中期にはまだまだ新興レーベルだったコブラの気合いの入ったバックアップ体制と共にディクソンも気合いを入れてプッシュしまくったブルースプレイヤーなのだ。生まれは1934年ということなので先のバディ・ガイなどと同じ世代のブルースメンなのだがイメージ的には結構古い人と...

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Willie Dixon - I Am The Blues

 レッド・ツェッペリンにハマっていると当然の事ながらそれぞれの楽曲のクレジットを楽しんだり、元ネタ探しをしたりと色々と深みにハマる土壌はあるのだが、その中でも結構不思議だったのはウィリー・ディクソンというブルースメンの楽曲として語られる「I Can't Quit You, Babe」「You Shook Me」とベン・E・キングのものと云われている「We're Gonna Groove」だ。もちろん「Lemon Song」なんてのも摩訶不思議な曲ではあったん...

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Buddy Guy - Drinkin' TNT Smoking Dynamite

 シカゴブルースの大御所となった今でも現役バリバリのブルースメンがバディ・ガイだが、ここ最近の活動においてもかなりアグレッシヴにギターを弾いており、あちこちのロック畑のバンドなんかと気楽にセッションしたりしている。モダンと云えばモダンな彼のストラトキャスターによるブルースギターは確かにロック魂をくすぐるものがあり、時代的にもロックと共に生きてきたブルースサイドの代表とも云え、そういう視点で追いかけ...

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