Archive2006年05月 1/2

Tangerine Dream - Phaedra

 ドイツの有名なヘンなバンドとしてこちらも名高いタンジェリン・ドリーム。驚くことにバンドが解散したことはなく今でもエドガー・フローゼだけがオリジナルメンバーとして参加している現役バンド…もちろん70年代当時と比べてはいけないが、その息の長さは大したものだろう。 で、有名な作品…と云うか、多分この辺聴く人って好きなのは「Phaedra」か「Rubycon」か「Ricochet」くらいしかないんじゃないかな。もちろん「好き」っ...

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Faust - Faust

 一体ドイツが誇るメジャーなバンドっつうのはどうしてこういうヘンなのが多いのだろう?多い…と云うと語弊を招くのかもしれないのだが、得てしてこういう音の表現手法はドイツ人だからこそできるものなのだろうか?だから故に超前衛音楽バンドばかりがドイツが世界に誇る音楽集団として名高くなってしまうのかねぇ…。もちろんドイツ国内にはもっともっと普通のバンドがいっぱい存在しているし、しっかりとヒットチャートなんぞは...

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Can - Future Days

 ドイツのバンドと云うと、やはりかなり硬質なプログレッシヴロックのイメージが強い。これは一体どこからやってくる幻想なのだろうか?実際にドイツのプログレバンドで知っているバンドなどそれほど多くはないので、その理由を未だに知らないでいるのも事実だ。多分、ファウストのアナログジャケットの美しさの中にそれは存在していたのだろう。また、幼少期に刷り込まれたドイツ軍の戦車=鋼鉄の棺桶のようなイメージからドイツ...

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Rammstein - Rosenrot

 衝撃的なステージングで観る者を魅了する旧東ドイツ出身のコメディーバンド、否ハード&ヘヴィーバンド、ラムシュタイン。前作「Reise Reise」から一年でリリースされた「Rosenrot」ではイギリス盤限定でDVDが付けられているのだが、このDVDの中に先の日本公演での「Mein Teil」が映像で収録されているという感動。もちろんUK限定盤を手に入れないと見れないのだが、2005年6月3日、忘れもしないラムシュタインのクラブチッタ川崎...

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Goblin - Roller

 イタリアのバンドでサントラのプロと云えばゴブリンを於いて他にない。映画「サスペリア2」でのサントラがバンドとしてのアルバムデビューと云うことだが、既に超絶テクニック集団による完璧に作られたサウンドのため、同じ恐怖映画のテーマとして一躍有名になった「エクソシスト」とは意味合いが大きく異なり、恐怖感を煽るにはこういう曲調がベストと認識して作っているワケだ。もっとも「チューブラー・ベルズ」で用いられた...

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Osanna - Milano Calibro 9

 イタリアンプログレッシヴロックの醍醐味を象徴するバンドのひとつにオザンナと呼ばれるバンドが存在している。一般的には1973年発表の三作目「パレポリ」が傑作と云われ、実際にもの凄いアルバムではあるんだが、今回は1972年発表の二作目「ミラノ・カリブロ9」にハマってみた♪ やっぱりイタリア的なストリングスによる美しい盛り上げ方を得意としていて、ドラマティックな静から動への曲構成は素晴らしく美的なバロック音楽。...

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Il Balletto di Bronzo - Ys

 イタリアンプログレッシヴロックの中で際立った才能を放つ驚異的なバンドで挙げられるのは何と云っても Il Balletto di Bronzoだろう。美しき知性と暴力的なまでの狂気を同居させているこのバンドはテクニカルな面でも申し分なく、またイタリアン独特のしつこさからも離脱した驚異的なバンドである。 そのイルバレの圧倒的な代表作としては1972年にリリースされたアルバム「YS」を於いて他にない。いわゆるプログレッシヴバンド...

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P.F.M - World Became The World

 イタリアンロック及びイタリアのプログレッシブバンドを世界に知らしめたバンドとして名高く、更にその地位をしてさも当然とも云える強烈な演奏技術とアレンジ力、そして曲構成の素晴らしさと洗練されたサウンド作りのどれもが世界レベルに相応しい「Premiata Forneria Marconi」、通称P.F.Mと呼ばれるバンドだ。キング・クリムゾンを離脱したピート・シンフィールドがイタリア国内で既にデビューを飾っていたこのバンドのアルバ...

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Il Volo - Il Volo

 フォルムラ・トレのメンバーが新たに結成したバンドとしてデビュー作品から注目を集めたイル・ヴォーロと云うバンド、フォルムラ・トレ以上にテクニカル且つ重厚でポップ(?)なサウンドを送り届けてくれているが、作品的には二枚のアルバムのみのリリースに留まっているようだ。 フォルムラ・トレの最終作となった「神秘なる館」のリリースが1974年だったが、同じ年にイル・ヴォーロのファーストアルバムもリリースされている...

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Formula 3 - La Grande Casa

 英国ロックが最も変革に富んでいた時期の60年代末にバンドが結成され、70年にあるばむデビューを果たしたフォルムラ・トレだが、さすがに英国のブームの波を数年遅れで受けており、ある意味英国ロックムーヴメントの代弁者とも云えるアルバムを発表していく…と云う意味は元々がビートバンドでスタートしており、サイケデリックの風味をたっぷりと聞かせたセカンドアルバムまでの後、三作目の「夢のまた夢」で一気にバンドとして...

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Maxophone - Maxophone

 イタリアンロックに求める美しさ=ドラマティックでクサイほどの叙情性と構築美、更にカンタトゥーレの流れと美しい楽器なら何でも入れて盛り上げるが、更にハードなギターがあれば最高。曲調は当然ながら美しく激しい展開が組み込まれ静と動が綺麗に存在していることなどなど色々と云えることは多いのだが、中でもこのマクソフォーネと云うバンドはそれら全てを兼ね添えており、更に重苦しくならないという軽快さをも持っている...

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New Trolls - Concerto Grosso N. 1

 ユーロロックと一括りに語られることも多いし、実際自分でもユーロ系ってことでまとめたジャンルとして聴いている傾向もあって、改めてそうではないんだなぁと思い知らされながら最近はイタリアものをよく聴いているのだが、ともすればハードロックバンド、しかも様式美、叙情性たっぷりなイタリアンサウンドを持ったバンドがオーケストラとの融合を果たした結集として世界中に知れ渡るほどの名盤を生み出したのが「コンチェルト...

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Museo Rosenbach - Zarathustra

 ハード&インテリジェンス且つドラマティックな美しさを持つ世界となるとやはりイタリアが一番と言うことになる。70年代のイタリアンロックはそれこそある面ではブリティッシュ・ロックに負けないくらいの技術とサウンドを持ったバンドがゴロゴロと出てきたものだ。英国的サウンドとは一線を画す、…とは云えどももちろんその叙情性に於いては英国ならではのものもあるのだが、イタリアの叙情性というのはやはり元々がカンツォー...

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Island - Pictures

 落ち着いた静かな味のある英国牧歌的トラッドフォークから急転直下、突如としてハード&インテリジェンスなサウンドが聴きたくなったので小耳に挟むことの多かったスイスのアイランドというバンドを聴くことに。バンド自体は1976年に解散しているみたいだが、唯一のアルバム…と云ってもメジャー配給ではなかったようなので再発も大変だったことだろうと推測されるのだが、解散後の1977年に「Pictures」というタイトルでリリース...

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Richard & Linda Thompson - I Want To See The Bright Lights Tonight

 英国伝承音楽の道をメジャーにしたのがアシュリー・ハッチングスとするとその中でも更に磨きをかけた英国的ギターサウンドを一気に表現したスペシャリストと言えばリチャード・トンプソンを於いて他にいない。表立った活動として頭角を現してきたのはフェアポート・コンヴェンションに遡ることとなるが、サンディ・デニーとともにフェアポートのセカンドアルバムに参加し、そのギターセンスを披露してからというもの、フェアポー...

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Morris On - Ashley Hutchings etc

 ちょっと堅い話かもしれないんだけど、英国伝承音楽の歴史を紐解いて行くとえらく深いところに行き着いてしまって、アシュリー・ハッチングスもそこに行き当たることになる。英国では伝統的にダンス音楽というものが継承されてきていたが、もちろん口頭による伝承音楽であったため文化としての形が残っておらず半ば消えかかっていたと言う。それをセシル・シャープという人が1899年に発掘、再発見して以来きちんとした形、例えば...

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The Albion Dance Band - The Prospect Before Us

 アシュレー・ハッチングスの探求道はフェアポート・コンヴェンション、スティーライ・スパン、そしてアルビオン・バンドという大きなバンドを残したことに十分に価値が反映されており、フェアポートにしろ、スティーライにしろ様々な形態にはなったもののしっかりと歴史に名を残すに相応しい活動を行っている。そしてもっともハッチングスが気楽に自由にやれていたバンドが実はアルビオン・バンドだったんだろう。シャーリー・コ...

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Shirley Collins And The Albion Country Band - No Roses

 アシュレー・ハッチングスの追求する純英国トラッド道に対する執着心はスティーライ・スパンでも途中で曲げられてしまったと感じたのか早々に離脱し、新たに自己の追求を行うことに徹している。この辺のミュージシャン魂によるこだわりは大したものだと痛感せざるを得ない。そしてシャーリー・コリンズという歌姫と出会い、その夢を全うすることになるのだが、その夢も単なる夢で終わらせずにそれまでに培った人間関係の全てを持...

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Steeleye Span - Please To See The King

 イングランドの香りを求める求道者アシュリー・ハッチングスがフェアポートを離脱して自己の音楽性を追求したバンドがスティーライ・スパンで、その初期三部作はいつの時代にも語り継がれる名作として君臨している。時は1970年前後、ロックの世界では一番熱い時期に突入するが純然たる音楽、英国伝承音楽の世界ではどちらかと言うと楽器が発展してきて今までは口伝えとフォークギターやフィドルなどで伝えられてきた音楽がフォー...

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Fairport Convention - Liege & Lief

 英国最高の…いや、世界最高峰とも言われるサンディ・デニーの歌声を一躍有名にしたバンドが当然ながらフェアポート・コンヴェンション。…とは云え、実際にサンディ・デニーが参加したアルバムはセカンドアルバム「What We Did on Our Holidays」から「Unhalfbricking」「Liege & Lief」の三枚で、一旦脱退した後70年代中期にまた舞い戻ってきた時の作品がいくつかあるだけなので、実質彼女の名声は初期三枚で確立されたと云える...

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Fotheringay - Sandy Denny

 英国フォーク界には美しい声の持ち主がわんさかといて、女性ボーカルの美しさを持つ人というのも多数いるんだけど、その中でもペンタングルのジャッキー・マクシーよりも更に美しくそして心の籠もった、人の心を揺さぶる歌声でリスナーをノックアウトしてしまうのが何と云っても英国フォーク界の至宝サンディ・デニーです。普通はフェアポート・コンベンションあたりから書かれる方が多いんだろうけど、何となく流れでサンディ・...

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Pentangle - Cruel Sister

 バート・ヤンシュ、ジョン・レンボーンという英国フォーク界二人のギタリストが想いを込めて結成したグループがペンタングルで、その相乗効果は英国音楽に於いて見事に傷跡を残し、今でも語り継がれるバンドになっている。もちろん美しき歌声を聴かせるジャッキー・マクシーの引き込まれるような声が拍車をかけていることもわすれてはいけない。また音楽的にも変化に富んだバンドで、基本的にアコースティック楽器ばかりでの演奏...

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John Renbourn - A Maid In Bedlam

 英国とは実に深い懐を持った文化的な国だと思う。バート・ヤンシュと共に時代を生き、早くから一緒に共演していたジョン・レンボーンもギターミュージックの先駆者であり、その方向性嗜好性もいつの間にか英国伝承音楽の探究者へと進むのである。 もちろん全部の作品を聴いているわけではないのだが、よく聴いたのが「Maid in Bedlam」という1977年のジョン・レンボーン・グループになってからの作品で、最初の「Black Watersid...

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Bert Jansch - Rosemary Lane

 1960年代、三大ギタリストと呼ばれるクラプトン、ベック、ペイジやストーンズの面々など多くの英国ギタリスト達がこぞって夢中になった音楽がアメリカ本場の黒人ブルースや英国内ではスキッフルと呼ばれる音楽だったことは既に有名で、ほとんどのギター少年はいずれかに夢中になってギターを一日中弾きまくっていたと云う。もちろんジミー・ペイジも同様だったが彼の面白いトコロはそれ以前にもちろんエルビス・プレスリーにも夢...

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Led Zeppelin - Led Zeppelin II

 アメリカにとってベトナム戦争が最も激化していた1969年、正にロックの世界も激変していたが中でもベトナム遠征に行く兵士達の志気を上げる曲として、言い方を変えるとベトナム戦争に向かう兵士のファンファーレとして流される音楽のひとつにレッド・ツェッペリンの「胸いっぱいの愛を」がある。ご存じ1969年にリリースされたセカンドアルバム最初に収録された、正にこれから行くぞ、と言う気にさせるリフで構成された永遠の名曲...

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Cream - Wheels of Fire

 1968年最も熱いライブをアメリカ国内で繰り広げていたのは実はアメリカのバンドではなくイギリスのバンドだったりする。その名をクリームと呼ぶ。サイケデリック・ムーヴメントすらも自分たちのレコードセールスの一因として利用してしまいその実アメリカ戦略のための策略として仕組まれた感が強く、大人になればなるほどに彼等のアメリカ侵略の上手さに舌を巻くことが多い。そしてその熱狂の様子を見事に収めてリリースされたア...

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The Doors - Live At The Hollywood Bowl

 60年代を代表するバンドでありながら60年代を代表するフェスティバルであるモンタレー、ウッドストック共に出演することのなかったザ・ドアーズだが、当然ながら質の高いライブを繰り広げていたことは最近の彼等のライブ盤などのリリース状況を見れば一目瞭然で、これでもかとばかりに、まるでジミヘン並みに当時のライブをオフィシャルサイト経由で流通させている。21世紀の新たな販売戦略のひとつであるネット購買が主であるが...

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The Who - Live At The Monterey Pop Festival

 ジミヘンと出番をモメて見事に恥さらしにならずに済んだ…と言ったら語弊を招くが、見事に希望通りの順番に出演することの出来たThe Who。モンタレーでのライブの模様は実際どうだったのだろうかと長年に渡り疑問ではあったが、DVD「Monterey Pop Festival」の3枚組がリリースされてようやくそのボーナスディスクであるディスク3に当日The Whoが演奏した3曲が新たに追加され、もともと発表されていた「My Generation」のライブと...

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Jimi Hendrix - Jimi Plays Monterey

 モンタレーの英雄と言えばこの人、ジミ・ヘンドリックス。本ブログ何回目の登場だろうか?今回はタイトル通り「Jimi Plays Monterey」というアルバムに焦点を当ててみよう。 ご存じ1967年6月18日のフェスティバルに登場したジミだが、出番のことでThe Whoのピートとモメたことは周知の事実、ピートによればジミの後なんてとてもじゃないが太刀打ちできないから先にやらせろという素晴らしく男気のある発言だったらしい(笑)。...

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Otis Redding - Live In Europe

 モンタレーから半年後、飛行機事故で26年という短い一生を終えてしまう不運なソウルマン、オーティス・レディング。ロックイベントとしてのモンタレーに出演し、ストーンズの「Satisfaction」なんかもカバーすることでその力量を見せつけたことからロックファンへのアピールは大いに反響を呼び、普段R&Bなど聴かない連中までをターゲットにした偉大なるソウルマン。墜落死した飛行機から死体を引き上げる写真が残っていることで...

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