Archive2006年03月 1/2

Deep Purple - Live In Japan

 現代に於けるヘビメタの元祖ってのは色々と言われるんだけど世間にそれを知らしめた、そして特に日本に於いては圧倒的なカリスマとして迎え入れられたのが云わずと知れたディープ・パープルだ。もちろん1972年の来日公演に於いて全盛期の強烈なライブを見せつけられたことで伝説になっていることは言うまでもないが、それがしかもパープルの名盤として「Live In Japan」と言うタイトルで全世界にリリースされ、しかもそのライブ...

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Rainbow - Rising

 我が日本にはレインボウのファンが山のようにいて、今でも彼等をフェイバリットとして挙げるロックファンは数限りないだろう。これほどまでにHR/HMという特殊なジャンルに於いて絶大な人気を誇る、それも全年代に渡って語り継がれるバンドもそうそうないだろう。もちろんパープル時代の伝説があり、そしてレインボウになってからも早い段階から来日公演を行っていたので当然日本には彼等のファンが増殖しているのである。そして...

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Black Sabbath - Paranoid

 ブラックサバス=HM界の重鎮、という役割を担っているのだが、それ以上に彼等のマーケットに対するこだわりとか戦略ってのが凄く斬新で、1970年という時代に音楽シーンに於いてきっちりとビジネス論を立ち上げたっていうのが大人になるにつれて見えてきた。だからこそ今でもしっかりとその名に恥じないような活動をしているし、重宝されているし、更に伝説のHMバンドとして語り継がれているように思う。あまりこういう言い方を好...

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Judas Priest - Sad Wings of Destimy

 2005年になり突如として復活したメタルゴッドと呼ばれるジューダス・プリーストだが、その来日公演も寝た子を起こす騒ぎとなり、その異名にヒケを取らない硬質なライブを披露したらしい。ジューダスと云うと何となく80年代のメタルの神様的なイメージがあって、もちろんアルバム「復讐の叫び」という強烈な作品がそれを印象付けていて冒頭を飾る「The Hellion」~「Electric Eye」の流れは最早ジューダス史上にはなくてはならな...

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The Michael Schenker Group - The Michael Schenker Group

 少々時代的に80年にズレ込んでしまうんだが、U.F.Oを聴いていたらどうしてもマイケル・シェンカーが聴きたくなってしまったので…(笑)。まあ、いいか、ってことで「神」です。U.F.Oの熱狂的なライブ盤から2年…実は79年には既にソロのバンドでの活動を行っていたので(病気で結局お預けになっていたみたいだけど)、一年あまりの間にここまでのギタープレイヤーに大きくストレッチしたワケですな。ちなみにこのファーストアルバ...

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UFO - Strangers In The Night

 70年代英国ハードロックの最後の立役者且つそれ以降のNWOBHM時代を予見させる橋渡し的存在ともなったバンドのひとつとしてUFOというバンドが先日のThin Lizzyと共に挙げられ、現在のロックシーンに於いてもしっかりとその遺伝子は語り継がれている。もちろん多くのハードロックファンにとってみれば神とまで呼ばれたギタリスト、マイケル・シェンカーの在籍していたバンドと云うことで有名だが、彼のUFOに於けるアルバムデビュー...

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Thin Lizzy - Jailbreak

 ツインギターで70年代に名を馳せたアイルランドの雄、シン・リジィもブリティッシュハードロックの一角を担った重要なバンドで、スコット・ゴーハムとブライアン・ロバートソンの風貌は多くの女性ファンをも虜にしたと聞くくらいにルックスのバランスが良いのも人気の後押しだった面もあるだろう。もちろん女性陣の方がかっこ良いモノには敏感なので、遅れて男どもが密やかにかっこ良いよな…って思うバンドも多い。それはさてお...

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Queen - A Night At The Opera

 70年代英国産ハードロックの美しさを持つバンドのひとつだったけど、今や完全に市民権を得てしまったバンドという見方で捉えてみるクィーンっていうのは些か穿った見方なのかもしれない・・・。ま、でもリアルタイムで時代を通り抜けたロックファンの方々からすれば多分ヒープもクィーンもアッシュもそんなに差を付けて聴いていたんじゃないと思うんだが・・・、推測です。もちろんセカンドアルバムあたりで既に完成されたサウンドを創...

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Uriah Heep - Demons & Wizards

 美しき英国産ハードロックバンドのひとつにはもちろんユーライア・ヒープも登場すべきだろう。名作と呼ばれる作品がいくつかリリースされているんだけど、個人的に好きなのは「Demons & Wizards」かな。もちろん「Look At Yourself」も良いんだけど、最初に聴いたヒープの作品が「Demons & Wizards」だったのでとりあえずコチラ。 デビューアルバムから二作目あたりまではどちらかというとヘヴィーなロックをひたすら演奏するバ...

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Barclay James Harvest - Once Again

 英国的荘厳さを兼ね添えたロックバンドはそれほど多くない。もちろんクリムゾンやイエスのような大御所が君臨しているおかげで英国の雰囲気はしっかりと世間に知れ渡っているんだけど、Wishbone Ashのようなハードロックの領域でその美しさを主張しているバンドはあまり見受けられない。そして本日はストーンズ来日公演初日なのに東京ドームには間に合わず、すごすごと帰宅の最中に聴いていた同じように荘厳さを兼ね添えたバンド...

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Wishbone Ash - Argus

 たまにはド真ん中の名盤を切ってみようかな(笑)。いや、ちょっと前から結構ハマって聴いていたんだけどなかなか登場する機会がなかったので、今なら良いかな、ってことでベタではあるんですが70年代英国ロックの中でもツインギターの雄と言えばWishbone Ashを於いて他にないでしょう。ある意味元祖ツインギターっていうか、ツインギターの必要性を確立したバンドでもあるんだよね。バックギターとソロイストとか、ストーンズみ...

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Paul Kossoff & Randy Rhoads - Tribute

 一日遅れとなってしまったが、3月19日という日は二人のギターヒーローが伝説になった日でもある。一人は英国ブルースロックバンドの代表格でもあり、また若くして英雄になってしまったギターヒーロー、ポール・コソフ。1976年の3月19日、自身の新バンドバックストリートクロウラーのプローモーション活動のため移動していた飛行機の中で心臓麻痺とのこと。もちろんドラッグによる体調悪化が原因なのだが享年25歳。若すぎる。 コ...

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The Who's Tommy Original Cast Broadway Musical

 ストーンズで盛り上がっているところ、実は先週二回もミュージカルを見に行ってしまったのだ(笑)。もちろんミュージカルなんぞ初めて見るワケで、どんなものかもよく知らなかったんだけど「Tommy」が来日して上映されているとなれば行かないワケにもいかんだろう…ってことで、あちこちのブログサイトなんかも参考に見たんだけど軒並み評判悪くてちょっと…と思っていたんだけど、これが全然最高でさ、やっぱ人の評判は当てにな...

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The Rolling Stones - Live In Japan 1990

 番外編ってことで、たまにはちょっとアルバムレビューから脱線してみようかな♪ 巷ではストーンズが話題になっていて、しかも既にストーンズの面々は日本に入国済みなのでいつどこで遭遇してもおかしくない状況(んなワケないが)だからかやはり音楽関係のトコでは盛り上がってる。ブログの世界でもさすがにファンは多いのでアチコチで見かけるし、それこそリアルタイムで発信できるブログの強みだ。しかし、ウチでは何故に番外...

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The Rolling Stones - It's Only Rock'n Roll

 もうじき来日するので丁度ホットな話題となるローリング・ストーンズ、本ブログ二回目の登場です。もちろんブライアン時代の名盤は数あるけど、今回は流れからしてやはりミック・テイラー参加の第二期ストーンズです。ロンドン時代の末期アルバムとなった「Let It Bleed」はお気に入りの名盤の一枚だけど、それよりもStonesレーベルからの黄金のストーンズ時代を作り上げた70年代の傑作、どれもこれも捨てがたい名盤ばかりなので...

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Nicky Hopkins - The Tin Man Was A Dreamer

 ミック・テイラーに関してまだまだ未熟者というのを曝け出してしまっているにも関わらずまだ続きます(笑)。・・・っつうかもっと前に書きたかったんだけどなかなかタイミングが合わなかったのでようやく今回書けるなぁと思っているのがニッキー・ホプキンス。60年代英国ロックを語る上で実に貴重な働きをしている人でして、セッション参加バンドは数知れず、そんな中でも有名な仕事としてはストーンズ、フー、キンクス、ジェフ・ベ...

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Mick Taylor - Bare Wires

 ジョン・メイオールの元には若き有望なギタリスト諸氏が何人も出入りしており、アレクシス・コーナーと共にブリティッシュ・ブルースの父として英国ロックの誕生を支えていたことになるんだけど、その中にやたらと巧いギタリストもいて、後にローリング・ストーンズに迎え入れられることになるミック・テイラーはクラプトンの穴を埋めるタイミングで参加していたことがある。アルバムでは「Bare Wires」一枚での参加での参加だが...

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John Mayall & Blues Breakers with Eric Clapton - John Mayall & Blues Breakers with Eric Clapton

 クラプトンの最初期はもちろんヤードバーズで名を広めたというのがあるが、通な人にはやはりJohn Mayall&The Bluesbreakersでのセッションが一番思い入れが深いんじゃないかな。ヤードバーズのポップ性にうんざりしたクラプトンはもっともっと深くブルースをプレイしたかったというから正にこのバンドはうってつけだったことは容易に想像できる。 アルバム「Bluesbreakers With Eric Clapton」に収録されたプレイを聴いていると...

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The Secret Policeman's Concert - Beck & Clapton

 ジェフ・ベック、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジは便宜上三大ギタリストと呼ばれる事が多い。全員ヤードバーズに参加した近所の友人同士だったから、そして、もちろん三者三様でそれぞれがギタープレイヤーとして世界を制していたから、70年代までの間には彼等が共演するなど夢のまた夢と云ったトコロだった。80年代に入り、ロックの世界が壊れ始めてきたおかげかどうかはさておき、その夢のまた夢という瞬間がいくつか訪...

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Jeff Beck - Truth

 改めて聴くとやっぱりとんでもない音が詰め込まれている第一期ジェフ・ベック・グループの最初のアルバム「Truth」では、以降フェイセスやソロ活動でロックンローラーのセクシーさをウリに第一線で活躍することとなる名ボーカリスト、ロッド・スチュワートをメインボーカルに据え、ベースにはこのころまだまだ全く無名だったロン・ウッドが参加しているという素晴らしきメンツでのアルバム制作。プロデュースにはミッキー・モス...

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Faces - A Nods Is As Good As Wink To A Blind Horse

 名ボーカリストといえば「I'm Sexy」ロッド・スチュワートを取り上げないワケにもいかないかな、ってことでソロアルバムは大して知らないのでやっぱり代表的なバンドとしてフェイセズですね。しかもその3枚目となる最高傑作…珍しく素直に最高傑作を取り上げてしまったんだけど、邦題「馬の耳に念仏」→原題「A Nods Is As Good As Wink To A Blind Horse」。う~む、西洋にも同じことわざがあるんだなぁと改めて知ったアルバムで...

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Free - Highway

 いや、結構名曲が入ってる割には前作「Fire & Water」が良すぎたために地味な印象になってるアルバムなので勿体ないなぁと云うこともあって、ポール・ロジャースの本来の良さがどこまで出ているのかはちょっと問題がある。結構な自信作だったハズで、フリーらしい曲と静かな曲が交互に入ってるって感じ。全体的にはちょっと鍵盤色がついてきて、本来の持ち味であるモタリまくりブルースロックバンドさが消えかかってるかも。そう...

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Sharks - Mr.Snips

 多分、というかかなり無名に近いと思うけど結構良いボーカリストがいてさ、先のロジャー・チャップマンと同じタイプの歌声でしゃがれ声でパワフル、結構パンチもあって上手下手と言うのとはちょっと違って良い味出しているボーカリストが、スニップスという人。フルネームがスティーヴ・パーソンズという名前だったなんてさっきネットでアレコレ調べていて初めて知った。フリーを脱退したアンディ・フレイザーが組んだバンドのシ...

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Family - Music In A Doll's House

 黒い、ってのとはちょっと違うんだけどかなりエグい、っていう渋みのある歌声で定評のある人が知る人ぞ知る(?)ロジャー・チャップマンなのだ。ファミリーってバンドのボーカリストで1968年アルバムデビューしているんだけど、どのヘンの人まで知ってるんだろ?一般的にはプログレの範疇として語られるケースが多いみたいなんだけど、個人的には絶対にブルース系のボーカリストと勝手に思っていて、やってる音楽と彼の声質にギ...

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The Spencer Davis Group - Steve Winwood

 黒い声を持つボーカリストとして最も名高いのは多分スティーブ・ウィンウッドなんだろうと思う。天才少年と呼ばれて早40年近く経つワケだが、声というモノは早々衰えるものでもなく今でも相変わらずソウルフルな声を聴かせてくれているに違いない。しかし、ロックファンにとって彼の凄さというのは果たしてどのアルバムで、どの時期が最も認知されているのだろうか?コレと云ったバンドとしてもあまり印象がないんだよな。せいぜ...

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Humble Pie - Performance : Rockin' The Fillmore

 The Small Faces解散後のスティーブ・マリオットが選んだ道はタイミング良く自身のバンドを結成しようとしていた元ザ・ハードというバンドに在籍していたピーター・フランプトンとの合体だった。それが70年代のロックシーンをブイブイ云わせたHumble Pieとなったことはロック史の定説なワケだが、実はこのフランプトンとの合体と云うのもなかなか難しくて、結局この蜜月は1968年暮れから1971年までしか続かず、以降は元ベイカー...

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The Small Faces - Ogdens' Nut Gone Flake

 英国らしいサウンドとトータルコンセプトアルバムとも云うべきサウンドを展開していたもうひとつのバンドがThe Small Facesで、その道のりはThe WhoやThe Kinksなどと同様、初期は超かっこいいビートバンドとして出てきたものの、途中から色々と考えるようになり傑作「Ogdens' Nut Gone Flake」をリリースすることとなるので、今回はその名作を改めて聴いてみた。実はこのバンドについては初期の方が好きで、よく聴いていたのだ...

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The Kinks - The Village Green Preservation Society

 英国の田園風景を見事に描写したバンドは意外と多くあるものだが、The Kinksの「Village Green Preservation Society」ほどそれを見事に表したアルバムはそうそう見つからないだろう。The Whoのピート・タウンジェンドと比較されることが多いが、ピートは自身でも初期のThe WhoがThe Kinksに影響を受けていることを公言しているし、一方レイ・デイヴィスはピートを優れたソングライターとして認めてはいるが、決してThe Whoの影...

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The Who - さらば青春の光

 70年代後期、イギリスでパンクが起こった時にこぞってオールドタイムなバンド達がこき下ろされ、「ロックは死んだ」とまで言われた中で唯一パンクの連中からの攻撃を全く浴びなかったバンドがThe Whoだ。ここのところの記事でも映画「さらば青春の光」を何度か取り上げていたんだけど、やっぱりこの映画は見ておくべきものだろうなぁとロックファンとしては思うんだな。別にモッズでもロッカーズでもいいんだけど、ステータスっ...

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The Jam - Extras

 ロンドンパンクの一員と言われながら実は全然違う畑だったというバンドがもうひとつ、ザ・ジャムだ。モッズと言う系統はパンクに属するのだろうか?映画「さらば青春の光」を見る限りではやっぱりロッカーズよりもモッズの方がパンクっぽいのでモッズというのはどちらかというとパンク寄り?しかし格好はモッズの方がオシャレだとは思うんだけどな。1977年、ロンドンにパンク旋風が巻き起こっている中、こじゃれたモッズファッシ...

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