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フレ

Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。

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Alexis Korner - Bootleg Him! 


 2005年最後のブログレビューはイギリスブルースロックの父、アレクシス・コーナーでどうだ〜!…とは言えども本人だけの作品は全く聴いたことがないような気もするが、先日からのブルースセッションアルバムの流れで聴いていたのがブリティッシュロックの登竜門アルバム「Bootleg Him!」なワケだ。これこそ驚異的なセッションアルバムでアルバムそのものは1972年にリリースされているけど、実態は過去のセッションからあれこれと抜粋編集されたもので、有名になっていったミュージシャンが数多く参加していることで有名。つい最近紙ジャケでリリースされたらしいので割とタイムリーかな。

 挙げるととんでもないけど、ジンジャー・ベイカー、ベケット、グラハム・ボンド、ジャック・ブルックス、ジャック・ブルース、ロル・コックスヒル、シリル・デイヴィス、アンディ・フレイザー、ディック・ヘクストール・スミス、デイヴ・ホーランド、ジョン・マーシャル、クリス・マックレガー、スティーヴ・ミラー、ポール・ロジャース、ロバート・プラント、ダニー・トンプソン、チャーリー・ワッツ、スティーヴ・ミラーなどなどが若かりし頃に意外や意外のメンツでセッションしているワケだ。例えばチャーリー・ワッツとジャック・ブルースというリズム隊とか、ジンジャー・ベイカー、ジャック・ブルース、ディック・ヘクストール・スミスにグラハム・ボンドの鍵盤という後のクリームの原型ですね。それと同様にフリーの原型もココにあり、しっかりとポール・ロジャースとアンディ・フレイザーにロル・コックスヒルなんかも参加した楽曲もある。ツェッペリンのプラントはスティーヴ・ミラーをバックに若き獅子のように歌っているのもさすがだしね。まあ、とは言えども実際の中味については所詮セッション的に若いメンバーを育てながらレコーディングしたんだ、という要素が強いのでその面々以外に音楽的にどうってのはあまりないんだけどね(笑)。

 それでもやっぱりみんなダイヤの原石のような部分は持っているので後の活躍を知ってから聴くとフレーズやら歌い回しなどはある程度完成しているってのもわかって聴いていて面白い。それにしても後の70年代ロックを築き上げていく面々が多数経由しているってのはジョン・メイオールと共に素晴らしい功績でしょう。

 …そんなことで2005年は締め括りです。つたないブログにお付き合いくださいましてありがとうございます。また来年もいっぱい書くぞ〜!

 よいお年を!

Muddy Waters - Fathers And Sons 


 ブルースセッション系が気に入ってしまったので、早速もう一枚、今度はマディ・ウォーターズのセッション名盤「Fathers And Sons」を久々に聴いてみちゃいました。タイトル通り父ちゃんと子供達、なんですがここでの子供達はスーパーセッションで名を馳せたマイケル・ブルームフィールドと白人ブルースハープの伝道師ポール・バターフィールドですね。他の参加者はオーティス・スパン、バディ・マイルズ、サム・レイ、ドナルドダック・ダンっていうマニア向けのメンツなので、そんなに華々しいセッションではないけど、ブルースのレコード史に於いてはかなり高評価の名盤でしょう。似たようなのではハウリン・ウルフの「London Howlin' Wolf Sessions」ってのがあるけどね。(最近デラックスエディションがリリースされた名盤。こっちのマディ・ウォーターズの「Fathers And Sons」もデラックスエディションをリリースしてもらいたいものだ。)

 以前アナログでリリースされていた時には二枚組で16曲入り、内6曲がライブ収録って内容だったんだけど、2001年のリマスター時にはスタジオテイクが4曲増えて全20曲入りとして甦ってます。どうせならライブを完全収録した2CDで出してもらいたかったんだけど、とりあえず増えたってのは嬉しいことでしょう。で、ブルースのアルバムってホントジャケットがいいんですよ。今回もよく見ると、ダビデか何かのパロディなんだけど天から手を差し述べているのは黒人で地から手を差し出しているのはグラサンをかけた白人って、なかなか面白いと思いませんか?チェスレコードはやっぱりおしゃれです。

 んでもって、中味。そりゃあ1969年リリースのこの作品にスーパーセッションでバリバリの頃のマイケル・ブルームフィールドがギターで参加してりゃ悪いはずないわな。バターフィールドだってバリバリの時期だしね。あちこちで聴けるスライドギターはマディのもので、オブリや強烈なギターソロは大体マイケル・ブルームフィールドで、これもレスポール弾いてるんだろうけど彼らしく音が太くないという特徴が出ているね。鳥肌が立つようなバトルはそんなにないんだけど、もうブルースって言葉以外にハマりようのないくらいしっかりと馴染んでいる子供達は親からしてみても安心でしょう。そんな雰囲気の漂っている名作。正直言ってマディ・ウォーターズの作品数あれど、この作品が一番聴きやすいのはあるかな。

B.B.King with Friends - A Blues Session 


 まだまだブルース熱から冷めない年末を迎えてます(笑)。さすがに連休に入ってきたためか訪問者数もちょっと減ってきてますね。内容のせいかもしれませんけど、ま、好きなのでこのまま進めましょう。そのうちまたあちこちに行き着くことでしょう…。

 で、今日は昨日のBBで思い出したんですけど、BB絡みってすごいセッションとかが平気で行われちゃうので、過去最高にインパクトを受けた「スーパーセッション」の映像を見直しました。若かりし頃に深夜テレビで見て以来、その衝撃的なセッションに徹底的に叩きのめされた記憶が残っている素晴らしきジャム。決してブルームフィールド・クーパーのスーパーセッションの映像版ではありません(こんなのあったら絶対見たいけど)。

 まず参加メンバーが凄い。Stevie Ray Vaughn, Albert King, Eric Clapton, Phil Collins, Chaka Khan, Billie Ocean, Gladys Knight, Etta James, Paul Butterfield, Dr. Johnってトコで、1987年4月にロサンゼルスで行われたセッションライブの様子を収録している。中でも絶品もののプレイは二人とも白人のくせにとんでもない歌唱力を持つエタ・ジェイムズのパワフルな歌声にドクター・ジョンのしゃがれ声が絡む、二人だけの世界を完璧に創り上げている涙もののブルースで、見ていて感動しないはずはないってくらいに感動する素晴らしいセッション。後ろでBBも感動して惜しみない拍手(BBの拍手は右手がグーで左手パーで叩く特徴的な拍手です(余談))。それからレイ・ヴォーンアルバート・キングのセッション!フレーズ聞いてるとどっちがどっちか、ってくらい似たようなフレーズが出てくるのも面白いけど、レイ・ヴォーンの師に対する遠慮がちなプレイってのもなかなか良い。

 んでもって、一番の聴き所見所と言えば、やっぱりクラプトンvsBBキングによるギターバトルでしょう!間奏で完全にバックの演奏を止めてしまい、二人だけでギターバトルを始めるんですが、実に、実に興味深いセッションで、プロとはこのことを言うっ感じでしょうか。BBが弾くフレーズをクラプトンがその場で同じようなフレーズ、もしくは真似したフレーズを紡ぎ出し、挙げ句はBBの得意技でクラプトンが仕掛けに出たりとクラプトンらしいフレーズは全く期待することはないけど、ブルースを愛するギタリストとしてのクラプトンの眼差し取り組みはさすが。BBも観客もクラプトンもバンドメンバーも全員がこの一瞬一瞬をスリリングに楽しんでいる様子も伝わってきてすごく面白い。アーティスト達なんです。ギター弾くならどっかでこういう突発的なセッションに参加してこんな掛け合いができたら楽しいだろうなぁと思ってるんでアドリブ指向のバンドが好きなんでしょうね、しかもライブってのは楽しいですから♪

 もうひとつこのイベントの中で重要な事柄はこのセッションがポール・バターフィールドの最後のライブ演奏になった、ってことでしょう。60年代ホワイトブルースの第一人者がこのセッションに参加し、ハープという楽器でブルースを紡ぎ出した人物の最後としては最高の晴れ舞台になったに違いない。

 そんなことで、久々にビデオテープを引っ張って見ていたんだけどネットで調べてたら2006年3月2日に日本盤DVDがリリースされるみたいで、ちょうど良いタイミングでした。騙されたと思って騙されてみて下さい、騙されますから(笑)。いいなぁ、こういうセッションモノ、大好きです。こないだまおさんがコメントに書かれていたセッションはもしかして「Blues Summit」かな?これ映像は見てないので、入手しないとね。面白そうです、はい。

B.B.King 


 まず作品の多さに驚くし、しかもまたつい最近新作「80」なんてのをリリースしたくらいの大御所。このアルバムはいわゆるブルースの息子たちがいっぱい参加してBBキングの80歳を記念して作られたみたいなんだけど、いやぁ、相変わらずのBB節が冴え渡ってます。ロジャー・ダルトリーなんてどういった経緯で参加したんでしょ?そういえば、今回も参加しているクラプトンはちょっと前にはジョイントアルバムも出して話題をかっさらったし、やっぱり年を重ねた偉大なプレイヤーはそれだけで価値ありですね。

 そんなBBの作品中で好きなのはいくつもあるんだけど、まず、ギタリスト的に凄く憧れるっていうか、わかるよぉ〜ってのが「Take It Home」っていうアルバムジャケット。見てわかるように表ジャケットではまだ10歳そこそこくらいのガキがね、ショーウインドウに飾られたギブソン335をそれこそガラスにへばり付いて物欲しそう〜にしているのよ。この気持ちわかるでしょ?んでね、裏を返すとさ、しっかりとそのギターを背負って意気揚々と荒れ果てた田舎道を歩いているシーンが描かれているワケよ。その間どれくらい時間が経ったのかわかんないけど、喉から手が出るくらい欲しがっていたギターを手に入れてさ、弾くんだ〜っていうイメージがよく描かれていて、自分たちも昔カタログとか楽器屋さんとか行ってアレコレ見て丸付けて研究して、んでも金はないワケで夢を見ていたっていうのがあるからこのジャケットはとにかくそれだけで最高。中味は1979年の作品で、クルセイダーズをバックに従えたサウンドなのでそんなに好きな作風じゃないけど、BBはいつも通り要所要所のツボだけ弾くっていうスタイルでBGM的ではあるけど悪くはない。

 あとはね、「Jungle」っていうアルバム。Kent時代の初期の編集作品で正にBBのブルースギターが冴え渡った名盤、って勝手に思ってるんだけど、単音でリスナーをノックアウトするっていう曲ばっかりで、聴いていて心地良い。昔のブルースの作品ってやっぱりレコードを出すってことが凄く特別なことだったみたいな面もあるのか、ブルーノートの作品みたいに芸術的なトータルワークっていう感じで当然ジャケットから音までしっかりと作り込まれているので、アナログ盤での重みっていいなぁって思うアルバム。スクイーズギターっていうのもこの作品が一番当てはまると思うしね。今CDが手に入らないみたいなので似たような編集盤では「The Best of the Kent Singles 1958-1971」かな。

Albert Collins - Alligator Years 


 テキサスブルースの雄は多数いるんだけど、中でも一際目立っているテキサス野郎の一人にアルバート・コリンズが挙げられる。もちろん全盛期はブルースの名門レーベルであるアリゲーターに属していた時期だと思うけど、もうね、テレキャスの7フレット目にカポをして弾くってだけでも変わってるのに、普通は左肩からギターを吊り下げるようにしてストラップを提げることに対し、何故か右肩から短めにしたストラップを提げて高音弦しか弾かないという独特の奏法はそれだけでも十分にインパクトがある。んでもって、そこから響き渡るフレーズと来たらこれまたフレディ・キングに全く引けを取らないくらいにエグいんだな。かっちょいいよ〜。

 一番好きなアルバムは「Frostbite」っていう作品で、ジャケットがまた意外性に富んでて面白い。テキサス野郎だからこそなのかもしれないけど、吹雪の中でテレキャスを弾いているっていうジャケットなのさ。で、中身はとてつもなく熱いブルースが詰まっているっていう…いいねぇ。フレーズ的にはそんなに豊富に持っている人じゃないけど、ってそりゃ7フレットまで使わないんだからそりゃそうなんだけど、こういう一本調子のプレイもありかな、って思わせるくらいで、更に音がテレキャスの音じゃないですよね、これ。普通テレキャスってザクザクした感じの音でバッキングギター的に使われる方が良い味出すし、あまりソロパート向けではないし、ソロで使う場合なんかもどっちかっつうと線の細い音色を大事にするっていう感覚なんだけど、この人の場合は凄く音が太い。別にそんなに細工したギターとも思えないので、やっぱり指力の強さなんだろうね。レッド・ツェッペリン「天国への階段」でのジミー・ペイジのギターソロなんかもテレキャスだから、全くそういう音が出ないワケでもないんだろうけど、なかなかそういう使われ方しないから珍しい。

 そんなアルバート・コリンズにはホントに熱い作品が揃ってる。もうひとつ特徴的なのはAC・リードっつう人のサックスプレイもブルースアルバムではあまり聴かれない楽器なのでユニーク。レイ・ヴォーンなんかとのアルバムもあったりするんだな、これが。あまりメロウなブルースは多くないんだけどガンガンと弾きまくるっていう姿勢がね、ロック好きにはウケるんですよ。他にもライブアルバム映像なんかを見るとわかるんだけど、とにかく目立つ。他のブルースマンとのセッションなんかでもやっぱり一際目立つ。上手い下手とかじゃなくってアグレッシブなロック的エモーショナルを持ったプレイっつうことで目立つ。日本にも何度も来ていたんだけど結局見ることなかったので残念。最期の90年代までアルバムをリリースし続けていたアルバート・コリンズのスタイルは唯一無二だね。

Freddie King - Shelter Years 


 デヴィッド・ボウイの「Let's Dance」のギタリストに抜擢されたレイ・ヴォーンはチャンスとばかりにその才能を発揮し、アルバート・キングの再来と歌われるギタープレイが絶賛されたが、個人的にはブルースの3大キングの一人であるフレディ・キングがもっとも好み♪ まぁ、所詮ロック上がりなのでテキサスブルースが好きなんですよね。

 一番のお気に入りはシェルター時代の作品で、アルバムと云うよりもベスト盤「The Best of the Shelter Years」が聴きやすいんじゃないかな。こいつで聴けるブルースギターは俗に言うスクィーズギターって呼ばれるんだけど、ロック畑からするとクラプトン、レイ・ヴォーン、マイク・ブルームフィールドあたりとほぼ同じフレージングがバシバシ飛び出してくる素晴らしい本物のロックブルースが聴ける…っていうかテキサスの血なんだろうなぁ。「Going Down」なんかは馴染みが深い作品だろうけど、「Reconsider Baby」とかのスローブルース系も凄くいいんだよね。黒人って感じがあまりしないので、逆に本当に黒人ブルースの好きな人はちょっと違うんじゃない?って思うのかもしれないけどさ、やっぱロックなんだもん(笑)。「I'm Ready」なんかも有名だけど、ここで聴けるのは凄いハートに直接入り込んでくる熱い伸びやかで艶のあるギターのプレイと音色が色っぽくてたまらん。

 もう一つ、彼の最後の遺作となった「The Best OF Freddie King (1934-1976)」も実にノビノビとした素晴らしいプレイが聴けるし、何と言っても後半ではクラプトンとのセッションが聴けるってことで重宝するし、フレディ・キングの豪快な性格をも物語っているアルバムでしょっちゅう聴いていた。ん〜、もっともっとブルースが聴きたくなってきたぞぉ〜♪

Stevie Ray Vaughan - The Sky Is Crying 


 クリスマスなんぞ全く何事も無かったかのように普通に休日を過ごしているワケだが、実にじっくりと色々な音楽を聴けて満足満足♪

 んでもって、本日はスティーヴィー・レイ・ヴォーンです。昨日のブライアン・セッツァースティーヴィー・レイ・ヴォーンの曲をカバーしたりしているんだけど、どっちもバカテクギタリストなくせにエモーショナルなギターを信条としているとことが共通点かな。ま、レイ・ヴォーンの方がそれは顕著なんだけどね。

 で、普通はファーストとかセカンド、もしくは数々リリースされているライブ盤なんかもいいんだけど、一番印象に残っていた「The Sky Is Crying」っていう当時未発表曲を集めた編集盤です。レイ・ヴォーンの死後最初にリリースされたアルバムで、その分聴き込んだので印象が強いし、何と言ってもジミヘンを超えたんじゃないかと思えるくらいの「Little Wing」には涙しました。ジミが2分半で終わらせてしまったこの曲を7分以上にも渡りギターだけで聴かせてくれたレイ・ヴォーンの想いは正にファンそのものの気持ちを代弁しているかのようなプレイで、天に昇るかのようなギターはレイ・ヴォーンそのもの。素晴らしい。タイトル曲「The Sky Is Crying」だってブルースの名曲で聞き惚れてしまうくらいにかっこいい仕上がり…、ってそんなこと言ってるとこのアルバムは全編がそんなのばっかでキリがない(笑)。んでもって、このアルバムをプロデュースしたのが実の兄であるジミー・ヴォーンってことも涙涙の要因です。

 ジミヘンと同様に死後の作品のリリースがとんでもなくって全てを追いかけられなくなってますが、熱いライブは幾つも存在しているみたいでDVDも多数あるのでいずれ全てを見たり聴いたりしておきたいんだけどね。今のところその辺ではアルバート・キングとのジョイントライブが面白いかな。映像だと