Archive2005年12月 1/2
Alexis Korner - Bootleg Him!
2005年最後のブログレビューはイギリスブルースロックの父、アレクシス・コーナーでどうだ~!…とは言えども本人だけの作品は全く聴いたことがないような気もするが、先日からのブルースセッションアルバムの流れで聴いていたのがブリティッシュロックの登竜門アルバム「Bootleg Him!」なワケだ。これこそ驚異的なセッションアルバムでアルバムそのものは1972年にリリースされているけど、実態は過去のセッションからあれこれと...
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Muddy Waters - Fathers And Sons
ブルースセッション系が気に入ってしまったので、早速もう一枚、今度はマディ・ウォーターズのセッション名盤「Fathers And Sons」を久々に聴いてみちゃいました。タイトル通り父ちゃんと子供達、なんですがここでの子供達はスーパーセッションで名を馳せたマイケル・ブルームフィールドと白人ブルースハープの伝道師ポール・バターフィールドですね。他の参加者はオーティス・スパン、バディ・マイルズ、サム・レイ、ドナルドダ...
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B.B.King with Friends - A Blues Session
まだまだブルース熱から冷めない年末を迎えてます(笑)。さすがに連休に入ってきたためか訪問者数もちょっと減ってきてますね。内容のせいかもしれませんけど、ま、好きなのでこのまま進めましょう。そのうちまたあちこちに行き着くことでしょう…。 で、今日は昨日のBBで思い出したんですけど、BB絡みってすごいセッションとかが平気で行われちゃうので、過去最高にインパクトを受けた「スーパーセッション」の映像を見直しま...
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B.B.King - 80
まず作品の多さに驚くし、しかもまたつい最近新作「80」なんてのをリリースしたくらいの大御所。このアルバムはいわゆるブルースの息子たちがいっぱい参加してBBキングの80歳を記念して作られたみたいなんだけど、いやぁ、相変わらずのBB節が冴え渡ってます。ロジャー・ダルトリーなんてどういった経緯で参加したんでしょ?そういえば、今回も参加しているクラプトンはちょっと前にはジョイントアルバムも出して話題をかっさらっ...
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Albert Collins - Alligator Years
テキサスブルースの雄は多数いるんだけど、中でも一際目立っているテキサス野郎の一人にアルバート・コリンズが挙げられる。もちろん全盛期はブルースの名門レーベルであるアリゲーターに属していた時期だと思うけど、もうね、テレキャスの7フレット目にカポをして弾くってだけでも変わってるのに、普通は左肩からギターを吊り下げるようにしてストラップを提げることに対し、何故か右肩から短めにしたストラップを提げて高音弦...
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Freddie King - Shelter Years
デヴィッド・ボウイの「Let's Dance」のギタリストに抜擢されたレイ・ヴォーンはチャンスとばかりにその才能を発揮し、アルバート・キングの再来と歌われるギタープレイが絶賛されたが、個人的にはブルースの3大キングの一人であるフレディ・キングがもっとも好み♪ まぁ、所詮ロック上がりなのでテキサスブルースが好きなんですよね。 一番のお気に入りはシェルター時代の作品で、アルバムと云うよりもベスト盤「The Best of t...
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Stevie Ray Vaughan - The Sky Is Crying
クリスマスなんぞ全く何事も無かったかのように普通に休日を過ごしているワケだが、実にじっくりと色々な音楽を聴けて満足満足♪ んでもって、本日はスティーヴィー・レイ・ヴォーンです。昨日のブライアン・セッツァーもスティーヴィー・レイ・ヴォーンの曲をカバーしたりしているんだけど、どっちもバカテクギタリストなくせにエモーショナルなギターを信条としているとことが共通点かな。ま、レイ・ヴォーンの方がそれは顕著...
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Brian Setzer - Merry X'mas
クリスマスイブってことで何を聴こうかと思ってたけど、ジョー繋がりでクリスマスを一大イベントにしているオトコがいました。ブライアン・セッツァーです。その昔ストレイ・キャッツでデビューしてネオロカビリーってことで一世を風靡したんですが、その後しばらく低迷してまして、ただその時から異常なまでにギターが巧かったという本格派。んで、今度はオーケストラ(ビッグバンド)を従えた大円団ロカビリーを試みたところ3...
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The Clash - Live From Here To Eternity
The Clash。ネーミングが最高にかっこいい。数あるパンクバンドの中で本質的なパンクをもっとも表現していたのはクラッシュだけじゃないかなと思ってます。ピストルズはスキャンダルと破壊的なスタイルがパンクの姿勢と見せていた面はあるけど、中味が薄かったし、その他大勢はそれの模倣でしかなかったしね。でもクラッシュには意志があった。政治的側面かもしれないけど、凄いポリシーを持った歌詞が多くていわゆる「破壊」と...
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Tribute To Joe Strummer
2002年12月22日突然の訃報が届いた。「元ザ・クラッシュのジョー・ストラマー氏が心臓発作のため死去」 あれから3年、今でも相変わらずクラッシュやジョーの音楽を聴き続けている。彼の魂は確実に心に生きている、そしてクラッシュは永遠不滅のバンドだ。「London's Burning」 「I Fought the Law」 「Hate and War」 ...
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Yngwie Malmsteen - Rising Force
速弾きギタリストという言葉は70年代からアルヴィン・リーにも使われていてそれなりに時代にも評価されていたし、実際今聴いてもすげぇ速弾きだ~って思うけど、あくまでもジャズ系のフィールドに於いての速弾きであって、ロックに於いての速弾きってのを確立したのはエドワード・ヴァン・ヘイレンだろう。ライトハンド奏法を引っ提げてのシーン登場はとんでもないインパクトを与えた。しかし、それに匹敵するくらい強烈なインパ...
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Steve Vai - G3
Steve Vai - G3 (1997) ザッパバンドからは数多くのテクニシャンが巣立っていったけど、中でもロック畑の人間にとって一番有名なのはスティーブ・ヴァイだろう。そもそもザッパのワケの分からない旋律や音を採譜する役目を担って、当初から変態度が高い育ち方をしていたらしい。その後の彼の作品にももちろんそれが顕著に現れている…とは言ってもモロっていうのはそこまでは無いか。ロック畑にその存在がクローズアップされたのは...
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Frank Zappa - Hot Rats
ファーストアルバムの呪縛から抜け出て辿り着いた先はアメリカのアングラ系ってことで「コレでどーですかザッパっぱ」って感じで奇才フランク・ザッパです。ファーストももちろん優れた作品なのですが、音楽的にインパクトの強かった1970年発表の「Hot Rats」でどうでしょ? 初っ端の「Peaches En Regalia」については過去に様々なフュージョンやインストものからカンタベリーまで聴いてきたけど、そのどれにも当てはまらないザ...
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Jimi Hendrix - Are You Experienced?
ファーストアルバムによる衝撃はこの人を於いて他にない。全世界的に衝撃を与えたと言われるジミ・ヘンドリックスのファーストアルバムはロック史において最重要作品でしょう。…っつってもその時生まれてないワケだから知る由もないんだけどさ(笑)。 時代は1967年、まだ世の中がロック慣れしていない頃にアメリカからイギリスに渡ってイギリスのムーブメントの中に放り込まれてありとあらゆるギタリスト達の自信を木っ端微塵...
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The Velvet Underground + Nico - The Velvet Underground + Nico
1967年サンフランシスコではサイケデリックムーヴメントの波が起きようとしていた頃、東海岸では全く前衛的なサウンドと退廃的なイメージを持つバンドがアンダーグラウンドなシーンに君臨していた。前衛芸術家の旗手であったアンディ・ウォーホールに見い出されたそのバンドはヴェルベット・アンダーグラウンドと名乗っていた。 …なんて書くとすごくかっこいいんだけどどこでも読んだことのあるような内容なのでちょっと脱線(...
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Soft Machine - Soft Machine
昨日見当たらなかったソフト・マシーンのアルバムを発掘して久々に聴いた。シド・バレットのソロ作品のバックを務めた程の変態集団なワケで、感性の面でも共通項があったからこそシドのアルバムが静かなる狂気を秘めた作品になっている面もあると思う。 で、ソフト・マシーンってのはバロウズの作品からバンド名をつけたバンドで、ピンクフロイドと同時期に同じようなシーンで活躍していたバンドで最も人気が高かったようだ。...
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The Doors - The Doors
ピンク・フロイド、シド・バレットときたのでホントはシドのソロ作品のバックを務めた英国プログレッシブロックの雄であるソフト・マシーンのファーストを書きたかったけど、アルバムが見つからなかったので次回に見送り…。 で、代わりに、と言うか「向こう側」の話が出たのでそこには行き着けなかったけど、極限まで行っていたジム・モリスン率いるドアーズのファーストアルバムについて書いてみよう。この作品もファーストア...
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Pink Floyd - The Piper At The Gates Of Dawn
ファーストアルバム論がちょっと気に入ってしまったので、もうちょっと続けたいなぁってトコロで、ピンクフロイドなんかも一つの方向性を明確にしたバンドとして語れるでしょう。シド・バレットが在籍したまともなアルバムとしてはファーストアルバムしかないんだけど、このファーストが後の、というかシーンを代表する作品になっているところが凄くって、以降ピンクフロイド的サウンドを突き進み、「狂気」という名作を生み出す...
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The Beatles - Please Please Me
ストーンズ、フー、キンクス…次は何?って思ったけど、やっぱりベタに行きましょう(笑)。個人的にはあまり意識することのないビートルズですが普通にイギリスのバンドのデビュー作として聴いてみるとそれほど彼等に特別な何かがあったとは思えないのですよね。もちろんその後の発展が彼等の凄いところで、キンクスのレイ・デイヴィスの方がよっぽど本当の意味での天才だと思うんですが、まあその辺りは色々とあるポップスの世...
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The Kinks - The Kinks
ファースト続きってことで乗ってきました(笑)。ザ・フーと来たら次はリュウさんに読まれているキンクスでしょう。先行シングルが幾つかあったけどなかなか不発に終わり、起死回生のスマッシュヒットとなった「You Really Got Me」をきっかけにアルバム制作に入ったんだけど、そこに収録されたのはもちろんカバー曲が大半を占めるこの時代にありがちな作風だったが、今となっては大変際立った存在を見せているのが「Stop Your S...
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The Who - My Generation
ファーストアルバムでインパクトを放っているバンドは数あるってことでもう一つ凄いのがザ・フーでしょう。最近になってようやくまともなCDがリリースされたという恐るべしバンド、更に2004年になって初めて来日公演を行ったと言うのも結果としてはザ・フーらしい。書いていくとキリがないのだが、彼らのファーストアルバムはいわゆる同時期のストーンズやビートルズ、キンクスなどと比べてみても群を抜いて出来映えが優れている...
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The Rolling Stones - The Rolling Stones
どのバンドもファーストアルバムというものはある種その後のバンドの方向を決定的にすることも多いと思っていて、中でも幾つかファーストアルバムが一番かっこいいと思えるバンドは少なくない。もちろん多様な音楽性や完成度の高いアルバムが後に制作されるというのは当然ある話だが、その分ファーストアルバムがダイヤの原石のように輝いているバンドがいくつもある。 その中の一つでしかも最高にかっこいいアルバムがファース...
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Eric Clapton - With George
ロジャー・ウォーターズがピンク・フロイド離脱後の1984年に初めてリリースしたソロアルバム「ヒッチハイクの賛否両論」ではなんとエリック・クラプトンがギタリストとして参加している。後の「死滅遊戯」ではジェフ・ベックがエグいギター弾いていたのもさすがロジャーって感じなんだけど。で、この頃のクラプトンはあまりパッとしない時期だったこともあってか、なんとロジャーのこのツアーにも帯同して話題作りに事欠かなかっ...
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John Lennon - Plastic Ono Band
ベタではあるんだけど、やっぱり12月8日ってのは全ロックファンにとって想いの深い日だと思う。もう25年も前の話なのでもちろんリアルタイムで知らない世代も多いんだろうけど、でもやっぱり感慨深くなると思うんだよね。実際自分もリアルタイムでは漠然としか記憶にないし。 何のことかって、もちろんジョン・レノンの命日です。以前ニューヨークに旅行に行った時に特に意識はしなかったんだけどニューヨーク博物館とセントラ...
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Roger Waters - Ca Ira
構想からリリースまで15年という月日が要されたロジャー・ウォーターズの意外な代物「Ca Ira」がようやくにして市場に流通する段階となったので早速聴いてみた。SACD盤盤と通常盤がリリースされているがもうじき日本盤も発売するようだ。前評判通り、全編クラシックとオペラと云う作品でそこにはいわゆるロックというものは存在していないけど、メロディーラインが流れるとやはりロジャーだな、と云う旋律が場面場面で聴けるので...
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Capability Brown - The Voice

キャパビリティ・ブラウンというバンドをご存知の方はどれくらいいるんだろうか?カリスマレーベルからリリースされた「Voice」という唇のアップの見開きジャケットで、その唇にはファスナーが(ストーンズの「Sticky Fingers」のように本物のファスナーではないけど)描かれているアレだ(っつっても知らない人の方が大多数だろうなぁ…)。ヒプノシスのデザインなんだけど…。いや、何が書きたいのかと言うとですね、クイーンと...
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Queen - Queen II
何かと話題の多かったクイーンだけどまだちゃんと取り上げていなかったので、いわゆる70年代のキッス、エアロと来たらクイーンかな、とタイミング的に取り上げてみました。(Synyan氏に読まれてますが…)もちろんイギリスのバンドなので先の二組のバンドとは根本的に異なっているので今思えばなぜ同次元で語られるのかとも思うけど、その時代の日本においてのみ通じるワザだよね。やっぱり美しさが違う。っても別にメンバーのル...
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Aerosmith - Toys In The Attic
キッスが出ればやっぱりエアロスミスも出さないとね。キッスが商売をしっかり考えて世に出てきたことに対しボストンの田舎町から苦労を重ねてライブを繰り返しながら徐々に世に出てきたエアロスミスは単純に言ってしまえばスティーヴン・タイラーの根性だけかもしれない。やはり彼のバンド内のリーダーシップというものはあまり表面には出てこないけど凄いらしい。対外的にはジョー・ペリーも出てくるけど実はスティーヴン・タイ...
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Kiss - Alive
ヴァン・ヘイレンはアマチュア時代に何百曲というカバー曲のレパートリーを持ってクラブ出演しまくっていたと云うが、ストーンズがツアーを行う際でも100曲くらいはレパートリーとして持っているそうなので、やっぱりプロとしてできるキャパシティはこれぐらいは必要なのだろう。そしてヴァン・ヘイレンがカバーしていた曲の中にはツェッペリンやZZトップ、もちろんキンクスやスティーヴィー・ワンダー、エアロスミス、ジョニー...
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Van Halen - 1984
同じ時期に強烈にインパクトを残して今でもよく聴くのがヴァン・ヘイレンの「1984」だね。それこそ80年代ポップス主流の頃にはポップスチャートに紛れてトップを取っていたのでロックとのの境目もそんなに意識しなくて聴けたのもラッキーだったし、今聴いてもやっぱ凄いアルバム。 最初のヒットは「Jump」かな。プロモでのクリスタル&深胴のドラムセットがかっこ良かったのと虎柄のジャケットを羽織った笑顔でとんでもないギタ...
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