Archive2005年11月 1/1

Bette Midler - The Rose

 ついつい懐かしい音楽ばかり聴いていたのでついでに聴きたくなったのが別に美しくもなんともないくせに、もの凄く印象に残る演技を魅せたベット・ミドラーの...

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Ry Cooder - Boomer's Story

 ノスタルジックなアルバムを聴いていたおかげで、ものすごく久しぶりに聴きたくなったレコードがあった。昔買ったアナログ盤ね。やっぱりアナログの音は暖かみがあっていいなぁと感じながら聴いたのがライ・クーダーの「Boomer's Story」で、確か邦題は「ならず者の物語」とかなんとかだったような気がするが、初めて聴いた時には全く驚いたものだ。今ではライ・クーダーと言えば映画音楽専門みたいなところがあるが、このアルバ...

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Thin Lizzy - Wiskey In the Jar

 アイルランドで続いてます。ホントはカパーケリー書きたかったけど、まだ名作と呼ばれる「To The Moon」を入手していないので後回しにして、かなり色が違いながらもシン・リジィを聴いた。…と言ってもハードロックバンドになる前の時代のアルバムが好きなので伝承音楽から行けばそっちの路線でしょう。 ってなことでこのバンド、初期三枚はトリオ編成でアイリッシュフォーク色が強く、レーベルもデラムからリリースされていた。...

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The Chieftains - Fairlies

 アイルランドサウンドってやっぱいいなぁってことで聴いていたのがキャリアの長いアイルランドバンドの大御所、チーフタンズ。結成は1962年で65年にはレコードデビューしていたというからストーンズやビートルズなんかにかなり近いキャリアを誇っているし、しかも今でも現役バリバリで活動中というくらい。 作風そのものは初期からず~っとアイルランド伝統音楽の継承という作品が多いが、1990年頃からロックとの融合や、アチコ...

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The Pogues - If I Should Fall From Grace With God

 アイルランドの音楽って凄く面白くて、コアーズを聴くきっかけになったのもそもそもアイルランドという国の音楽に興味を持ったからなんだけどね。そもそもイギリスの音楽のルーツを漁っていくとトラディショナルに出会い、その周辺を聴いていくと必ずアイランド伝承音楽に行き着く。そこで広がるのは激しくも美しいケルトサウンドから発展したアイルランド独特のメロディーを持つ楽曲の数々、旋律でコアーズなんかもこの旋律をポ...

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The Corrs - All The Way Home

 11月23日に待望のコアーズの新作DVD「オール・ザ・ウェイ・ホーム~ヒストリー・オブ・ザ・コアーズ」がリリースされ、早速購入して見たのでこれまでのブログの流れなど無視してやはりリアルな感動を書き連ねよう。まず、本作は最初期から追いかけているファンにとっては大変嬉しくもあり、貴重な映像作品集でもあり、そして大変もの悲しいDVDでもある。2枚組みの内、ディスク1は「All The Way Home」と題されたコアー家の生い立...

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Armageddon - Armageddon

 ヤードバーズが出たらやはりこの路線も忘れられません。キース・レルフがヤードバーズ解体後にオリジナルルネッサンスなどのバンドを経由して辿り着いたバンドがこのアルマゲドンで、その時のオリジナルルネッサンスで一緒の道を歩んでいたベーシストのルイス・セナモが5年の時を経て再度共演しています。が、もちろんその布石は打たれていて、アルマゲドンでギターを弾いているマーティン・ピューというギタリストがなかなかエ...

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The Yardbirds - Roger The Engineer

 ちょっと名前が出たので久々に気になって聴いたのがヤードバーズの「Roger The Engineer」。自分が昔々に手に入れたのはジャケットが青いバージョンのエドゼルからリリースされたモノラル編集盤で通常バージョンにベックとペイジのツインギター曲として有名な「Happenings Ten Years Ago」「Psycho Daisies」が収録されたレコードで当時はこんなのしか手に入らなかった。オリジナル収録がどの曲順だとかなんて、後から追っかけて...

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Jimmy Page - Outrider

 そこかしこでジミー・ペイジの名前が自然に出てきてしまうのはやっぱり好きだからなんだけど、かと言ってツェッペリンを書くのはもうちょっと後にしたいなぁと何故か思っていて、多分そこかしこでレッド・ツェッペリンの凄さは既に語られているから敢えて普通の角度で書く気になれないだけだと思うんだが…。 ならば、ってことであまり語られることのないソロアルバムにスポットを当ててみよう。かと言って初期のセッション作品...

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King Crimson - Earthbound

 ボズ・バレルの名が出たところでプログレッシブ・ロックの代表格として君臨しているキング・クリムゾンを聴いてみる。一番強烈なのはもちろん大顔面ジャケットのファーストアルバムだが、ボズ・バレル期のインパクトが強力なのは「アースバウンド」でしょう(笑)。いや、冗談ですが、このアルバムを初めて聴いた時にはホントにぶっ飛んだ。ツラツラと書く必要性のあるアルバムではないのですが、どんなもんかと云うとですね、ラ...

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Mott The Hoople - Greatest hits

 モット・ザ・フープル。ステージでの評判は「Violence」と書き立てられていたものの、なかなかレコーディングアルバムにその様相を記録することができずに泣かず飛ばずの状況が続いていたが、デヴィッド・ボウイとの出会いによって大きくバンドの運命が変わった珍しいパターンのため、なかなかバンドの実体が掴み難いのが正直なところ。実際に書いていながら自分も上手く把握していないので大きなことは言えないのだが(笑)。 ...

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Bad Company - Bad Company

 スワンソングレーベルでツェッペリン以外の最大のバンドといえばやっぱりバッドカンパニーでしょう。あえて説明する必要はないのですが、当時スーパーバンドとして話題となったように各メンバーのキャリアがそれを物語ってます。とは云えども結局ポール・ロジャース主導の音楽性がベースとなったバンドだったのですが…。今はクイーンとジョイントで活動をしているポール・ロジャースはクイーンがデビューしてまだヨチヨチ歩きし...

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Yes - Close To The Edge

 デテクティヴって元イエスのトニー・ケイがいたんだ、ってことで久々にイエスを引っ張って聴いてみたが…、やはり自分的には面白みのないバンドなのであった。もちろん好みの問題なので良い悪いという話ではなくって個人的感性の部分なんだけどね。なんかこうロックっていう感じじゃなくて凄く「音楽」なんだよね。完成度が高すぎて好みでないのかもしれない(笑)。とは云いながらもしっかりとほとんどのアルバムを所有して聴い...

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Detective - Detective

 スワンソングレーベルって案外色々なバンドをリリースしていて、有名アーティストが作った割にはしっかりとプロモートできていたように見えた会社だったりする。その辺もジミー・ペイジのセンスなのだろうか?それともピーター・グラント?って思いますが、まあツェッペリンに関しては書いてくとキリがないのでいずれまた、ってことで今日はまたまたマイナーなバンドになってしまうのでしょうか…。スワンソングレーベルでもっと...

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Maggie Bell - Queen Of The Night

 英国産ジャニス・ジョプリンとして真っ先に名前が挙がるのはマギー・ベルだろう。元々はストーン・ザ・クロウズというバンドのボーカリストとして活躍しており、当時からよく比較されていたようだ。もっともマギーの場合はブルースだけに根ざした音楽でなく、もう少しイギリス然とした部分があるように思う。 そして70年代に入りソロアルバムを発表するようになるとまずはファーストアルバム「クイーン・オブ・ザ・ナイト」をリ...

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Janis Joplin - Kozmic Blues

 ジャニス・ジョプリン、あまりにも有名なブルースの女王、そして生きながらブルースに葬られてと称される彼女の生き様は正にブルースを地で歩んだ生涯だったようだ。そんな彼女にはもちろん有名な作品がいくつかある。いくつか、というのも活動期間が短かったためいくつものアルバムが残されていないので、やむを得ない。しかし彼女の本領はやはりライブで発揮されていて、バックバンドとジャニスとのパワー、技量、エネルギーの...

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Curved Air - Live

 ロックにおけるフィドル=バイオリンが使われ始めたのは多分60年代後半くらいからだと思うが、ごった煮の何でもアリ的なロックが盛んとなった時期に持ち込まれてきている。フェアポート・コンベンションなんてのはトラッドから来ているからそうした楽器の使われ方ってのは不思議ではないが、ロックのフィールドで意識的に使われ始めたのは70年代初期だろう。もちろんキング・クリムゾンなんていう化け物も存在するんだけど、ちょ...

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Fairport Convention - Liege & Lief

 ロックの系譜を漁っているとよくフェアポート・コンベンションの名が挙がることがあるが、往々にしてそれはサンディ・デニーに焦点を当てた紹介のされ方が多いので、誤解しているちょっと聴きのリスナーも多いんだろうと感じる今日この頃。ならば、と言うことでせっかくのブログなので書いてみよう。 正直言ってサンディ・デニーの声量や歌に関しては特に書くべきこともなく(もちろん素晴らしいという意味で)、名盤として常に...

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The Kinks - Misfits

 頭の中で鳴り出して止まらなかったのでCDを探し出してどうしても聴きたくなったのがキンクスの「ロックンロール・ファンタジー」だ。アルバム「ミスフィッツ」で初めて発表されて、以降しょっちゅうライブで演奏していたので知ってる人は知ってる名曲なんだけど、1978年のリリースだったしレーベルもアリスタに移籍したばかりってのもあってなかなか取り上げられないねぇ。もちろん誰でもがいいって言うほどの名盤じゃないけど、...

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David Bowie - Space Oddity

 ボウイがデッカからリリースしたファーストアルバムはまだまだボウイの非凡な才能の片鱗が見えたレベルだったが実質のファーストアルバムとして語られる「Space Oddity」では明らかに彼の音楽の方向性を示している。時代的にも丁度人類が月に降り立つという記念すべき年にリリースされたことも運の良さがあるのだが…。アポロ11号が月に降り立つ正にその時にBGMが「Space Oddity」だったらしい。今ほど情報がない時代なのでその歌...

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Small Faces - Single Collection

 黒いのが続いてたので久々にブリティッシュに戻って…と言いながらも見掛けは白人ながら黒人の声を持つスティーヴ・マリオット率いるスモール・フェイセスでイギリスならではの味わいを楽しんだ。アルバム単位だとどれが良いって言えないのでお気に入りの満足度たっぷりの二枚組みベスト盤「Decca Anthology」で手軽に聴いてみた。ベスト盤だけではもちろん彼らの中後期のアシッドなサウンドは楽しめないのはちょっと物足りないけ...

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James Brown - Love Power And Peace

 トム・ジョーンズの声を聴いてからRCでR&Bの深さをちょっと味わって、その流れでスライを聴いたのだがちょっと重かった(笑)。で、もっとスカッとしたファンクを聴きたくなって以前から愛聴しているジェームス・ブラウンの「Love Peace & Power」を聴く。このアルバムはリリースされたのが1993年くらいで決してリアルなファンには馴染みのあるアルバムではないけど、実態は1971年のJB絶頂期のライブが収められているので、めち...

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Sly & The Family Stone - Riot Goes On

 スライ&ザ・ファミリーストーン「暴動」、と聞いてどう思いますか?やっぱり凄く強烈なファンクで正に「暴動」に発展するだろう激しい楽曲の集められたアルバムだろうって思ったのです。しかもあちこちで名盤として語り継がれているアルバムなのでその強力なビートやメッセージが時代の中では異彩を放ったに違いない、と。 時代は1971年ベトナム戦争終焉頃、黒人公民権運動など歴史的にも様々な背景があった中で黒人バンドとし...

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RCサクセション - ラプソディ(Naked)

 先日友人と会い、初めてリリースされていることを知ったRCサクセションの名盤「ラプソディー」の完全版。昔からコレクター諸氏の間では流通していた秘蔵の完全版音源だったのだが、まさかこのような形でオフィシャルで、しかもここまで完璧な音質、音像でリリースされるとは夢にも思わなかった。そして感謝。 とにかくとんでもなく素晴らしいパッケージで、まずはいわゆるデラックスエディション系のリリースと同様のデジパック...

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Tom Jones - The Best

 ロックの人ではないんだけど、ロックの人よりも強烈な声を持つ正に「歌手」であるトム・ジョーンズ。俗称「トム様」。昔から名前は知ってたけど、そんなに聴いたこともないし、意識したこともなかったんだよね。ま、でもきっかけってのはあって、昨年ブルース生誕100周年ってことでブルース映画で盛り上がった(一部のマニアだけ?)時に色々な映画が製作された。「ソウル・オブ・マン」『フィール・ライク・ゴーイング・ホーム...

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Oasis - (What's The Story) Morning Glory

 週末になったのでようやくクイーン+ポール・ロジャースのDVDをじっくりと見ることができたのだが、やっぱり凄いなぁと改めて日本公演も思い出してました。やっぱり「Love of My Life」での会場が一丸となった大合唱には感動しまくりなんだけど、日本公演でも同じようになったので、やっぱり凄い。で、こないだどこかで同じように感心したのを思い出したのがサマーソニック2005でのオアシス。千葉マリンスタジアムで大トリを飾っ...

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The Corrs - Home

 心地良い秋風の吹く中で、なんとなく肌寒いけど天気は良い、みたいな時=正に秋という季節なんだけど、こういうのってイギリスとかでもあるのかな~て思ってたら、唐突に、あ、アイルランドってこんな感じか?なんて勝手に思って、早々にiPodからコアーズを引っ張り出して聴いていた。 アイルランド出身のコアー兄妹4人組によるバンドでお姉さん方二人とお兄さん、更に甘えん坊の可愛い妹さんがボーカルっていう感じでデビュー...

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David Bowie - Low

 昨日ケイト・ブッシュを聴いていて、う~ん、こういう音楽かぁと感心していたのだが、ふと同じようなアンビエントなものを聴きたくなって引っ張り出したのがデヴィッド・ボウイの「ロウ」でした。 多種多様のジャンルを時代より先んじて実践していたボウイが前作「ステイション・トゥ・ステイション」でヨーロッパ人としての認識を再覚醒した結果ベルリンに移り住んで奇才イーノとこの頃の盟友イギー・ポップと籠もりきりで生み...

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Kate Bush - Aerial

 ケイト・ブッシュが12年ぶりにリリースする新作「エアリアル」を聴いた。衝撃のファーストアルバム「天使と小悪魔」から当然好きなアーティスト、、、本当にアーティストと呼ばれるに相応しい女性で、以降の作品も当然のように愛聴していた。「魔物語」でも既にかっとんだ彼女独自のセンスが散りばめられていたが、音楽的にはともかく、中ジャケットのコウモリに注目してほしい。「えっ?」って思うくらいにオチャメ、というか常...

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カルメン・マキ&OZ - Live

 カルメン・マキと言われると寺山修司作詞による「時には母のない子のように」がお茶の間でヒットしたらしく、昔教科書にも掲載されていたことのあるくらいの曲だが、この時期の作品集は大変に暗い。時代のせいもあるが寺山修司監修というのももちろん手伝っているし、更にマキの生い立ちを切々と語る初期の弾き語りつぶやき集とも言うべき作品は珠玉の如く輝く、壊れそうな硝子のように弱々しい光に包まれている名盤。 しかしそ...

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