憂歌団 - 憂歌団

カテゴリー: Japanese Rock

 日本語でもブルースってのはできるもんなんだぜ、ってのを70年代から実践していたフォークブルースバンド、というか日本にもこういう人達がいてくれてよかったと思えるバンド、憂歌団。いつしか耳に入ってきて何枚かレコードを持っていたりするバンド。基本的に内田勘太郎と木村充揮によるフロント二人にバックという4人編成のフォークブルースとラグタイムを和風に仕立て上げたもので、歌詞の内容も哀愁も素晴らしいのだ。

ベスト撰集 UKADAN LIVE’89?

 今となってはオリジナルアルバムという概念でCDを聴くということもなく、というかオリジナルアルバムってCDになってるのかな?もうちょっとクローズアップされてもよいバンドだと思うんだけどその地味さがいいんだろう、適当に気楽に気ままに自分達のペースで活動してきた人達だから。だから故、ベスト盤がいっぱい出ているし、ベスト盤以外聴くことってのは難しい。もったいないけど。でもベスト盤でたっぷり楽しめるのはあるな(笑)。

 一番好きなのはねぇ、やっぱり「おそうじオバチャン」だなぁ。日本のバンドって歌詞がダイレクトだからかなりそういう部分で好き嫌いに影響されるんだが、この曲は正に歌詞にヤラれてるので曲が云々じゃない。もちろん勘太郎のギターはいつだって素晴らしいし木村さんの歌だって変わらずにブルースそのままだしね。ライブ盤がいくつか出ていて、やっぱりライブバンドです。生で見たことないんだけど音聴いててもやっぱり緊張感というか雰囲気が凄く出ているし、YouTubeなんかでもいくつもライブがアップされてるから見てもらいたいよね。1998年に活動休止したんだけど、その時のラストライブなんてBSで放送されていて感動したもん。近藤房之助さんとかジョイントしてたりしてね。結構愛されたバンドだと思うし、今でもどこかのライブハウスでひょっこりそのままやっててもいいじゃん、って思う。っつうかそうやって見たいバンド。酒飲みながらあれこれとね。心地良いだろうなぁ、こういうのだったら。

 基本的にしっかりとしたブルースコピーバンドだから安心して聴ける。「シカゴ・バウンド」なんて思い切りブルースそのままなんだけど、歌が入ると非常にメロウで日本的に聴きやすくなるのはさすがに日本人(笑)。こういうバンド、これからの日本には出てこないだろうなぁ…。

Gastunk - Rest in Peace (Live At Akasaka Blitz)

カテゴリー: Japanese Rock

 何となくストレス的なものが溜まってくるとやっぱりハードで激しいのが聴きたくなるのはいつものことなんだけど、特に激しいモノ、ってことでハードコアパンクバンド♪ しかも80年代のインディーズなので時代が古いってなもんだ(笑)。いや、その辺って結構好きで色々と漁っていたことあったんだけどね、ず〜と聴いているのってガスタンクくらいなもんで、後は懐かしいなぁ〜ってくらいにしか思わないんだけどさ。そのガスタンクって解散してから何回か再結成していて、最近では一昨年かな、ロフトでやってた。んで、まだまだパワー溢れたライブだったらしく評判は上々。

REST in PEACE~LIVE AT AKASAKA BLITZ~ REST in PEACE?LIVE AT AKASAKA BLITZ?

 DVDでリリースされているのはこちらのその前の1999年の再結成時のライブの模様で「REST in PEACE~LIVE AT AKASAKA BLITZ~」だ。CD盤「REST in PEACE?LIVE AT AKASAKA BLITZ?」もあり。いや、これまた風貌が全盛期とはガラリと変わったガスタンクを見ることのできる貴重なライブ映像。最近は発掘モンってことでいくつかDVDがリリースされているんだけどビデオテープ落としのもののGASTUNK GIG DVD 1987だったりしてやっぱりレコーディングされたモノの方が良いね。とにかく楽曲とメロディの良さは天下一品で、それをあれだけのハードコアなサウンドに乗せてやるんだから面白いし、迫力満点。今でも信者は多いんじゃないだろうか。そしてテクニックは凄く持っていて巧いんだよな。ギターのタツさんはライブになると走るというか粗雑なプレイをすることが多いけどテクは凄いので静かに弾けば凄いんだよ。レコーディング聴くとわかるけどさ。そんで、バキちゃんはこれはもうカルトヒーローで、とにかく存在感抜群なのは昔と変わらずで、丸坊主に白塗りっつうのももの凄いインパクトあるし、やっぱり歌声が独特でカリスマ。ベースのベイビーさんとドラムのパズさんは正確無比なリズム隊でステージがどんな状態になろうとも完全にプロの領域を奏でている人達で、それでいて存在感と重さが抜群。しかし、速い曲のこのかっこよさったらありゃしない。

 ライブは恒例の「黙示録」の重いイントロから始まりアルバム「DEAD SONG」の楽曲が続く、それだけでもう失神ものだし、セカンドアルバム「UNDER THE SUN」からの曲もスピード感溢れる楽曲が選ばれているのでとにかく貫禄たっぷりにステージが進む。途中ギターの原画切れたのかタツさんがギターソロの途中まで帰ってこないでライブが続けられるんだけど、結構お気に入りのソロの最中なので残念。まぁ、でもあっさりと普通に戻ってきて弾きまくるんだからやっぱり慣れたもんだ。

 まだビデオ時代のリリースだったためか60分程度に編集されているのが残念だけど、それでも結構お腹一杯って感じなので、ちょうど良い時間なのかな。最初から最後まで緊張感持って見れて、しかも知った曲ばかりなのでハードに激しく楽しめる快活なDVD。こんなのがライブハウスクラスでガンガンやってたらそりゃまぁ観客も壊れてくるわな、と納得するテンションの高いライブを常にやっていたのかと思うと見れなかったのが残念。世界中のバンドを見ていてもガスタンクのこのサウンドは唯一無二の世界だと思うので、別にお薦めはしないけどえらくかっちょよい。しかし「Geronimo」とかがないのはDVDとしては少々寂しいなぁ。CDには入っているのにね。

紫 - iMPACT

カテゴリー: Japanese Rock

 昔の日本のロックバンドって本気で外人になってた人も多いと思う。言い方悪いけど、そこまで本気にならないと絶対にライブとかできなかったんだろうし、気合い入りまくらないと続けられないし、アイドルじゃないから可愛くやったってしょうがないし、故に本気でロック魂がないと受け入れられなかった土壌だと思う。しかもいくつかのバンドは米軍キャンプの本場の兵隊相手にライブを繰り広げて鍛えたりして、そこで認められてからこそ全国展開していくんだ、みたいなのもあって、そりゃ大変だろうと。本場のクラブなんかでもつまんなかったらビール瓶が飛んでくるとかザラにあるって聴いたことあるし、実際何かの映画で見たことあるけど、ライブのステージと客席の間にはネットで仕切ってあってモノが飛んでこないようになっていたりするんだよな。コワイ世界だ。

iMPACT+6tracks(紙ジャケット仕様) DOIN’OUR THING at the LIVE HOUSE MURASAKI(紙ジャケット仕様)

 しかし、そんなことを切り抜けて出てきたバンドももちろんあって、しかもそれが福生とかの米軍キャンプじゃなくって沖縄の米軍基地の兵隊相手に生き抜いてきた強者バンド、紫。歌詞は全編英語だし、音は正に大英帝国のディープ・パープルそのままで、聴いているとどこのバンドか全然わからなくなるくらいに完全に欧米ロックバンド化している。

 「iMPACT」まずは、ジャケット見てよ。これ彼等のセカンドアルバムなんだけど、この気合いの入った目つき顔つき。ホンモノ、のワルじゃなくてロックンローラーですよ。時代変わってもこういうスタンスとジャケに収められた彼等のポリシーってのはヒシヒシと伝わってくるじゃないですか。これを音がどうとか言って何か書けるというものではない…よな。

 うん、ジョージ紫さんのハモンドが圧倒的に全編の音圧を占めていて、もちろん他のメンバーも、というか完全に英国ハードロックっす。同じ日本人でも環境によってこんなに違う音が平然と出せてしまうのだろうか?しかもパクリとかっていう次元には感じられず、しっかりと自分達の音として主張されているのが不思議。やっぱ沖縄ってのは別物なんだなぁ…と。今でも沖縄の音楽って独特なんだけど、どっちかっつうと民謡に属したものが取り沙汰されていて、こんな骨太のハードロックが独特なんてのは見当たらないけど、このバンドは信じられないくらいにホンモノの音出してる。何枚かアルバム出てるし、ライブ盤もあったりするので、その姿は色々聴けるんだけど、いや、やっぱりこのアルバムのインパクトが凄い。正に「iMPACT」です(笑)。

YouTube:
Doomsday

Highway Star

サンハウス - 風よ吹け

カテゴリー: Japanese Rock

 世の中ゴールデンウィークと言えども、中途半端な休みの長さだったが故に特に何をするでもなく相変わらず怠惰な生活を過ごすことで無為に時間を過ごしてしまった…。まぁ、それなりに普段はなかなか見切れないDVD作品をあれこれとじっくりと見ることが出来て有意義と言えば有意義だったんだが、やっぱ数日休みがあるならばあれやろうこれやろうってのはいっぱいあるんだけど、いざ休みになるとそういう方向には進まずに堕落していくのが人間なのだろうか…。いやいや、自分だけか…。

 そんなことで無作為に久々だなぁ、とかあれどんなんだっけ?とかもう一回見ときたいなぁ〜とか、色々あってさ。こないだ友人達と飲んでる時に話が出たんだけど自分が所有しているCDなりレコードなりって一生のウチにもう一回聴ききれるのだろうか?と。で、多分無理、なんだよね。じゃぁ、なんで新しいのを買わないといけないのか、聴かないといけないのか、っつうか聴いてしまうのか…。音楽コレクションの意味って集めるだけじゃしょうがないと思ってるので、やっぱりしっかり見て聴いて、できるだけコレクションを可哀相にしないようにしようと心がけているワケだな。

 しかし、アチコチのブログを見たりしていると自分の殻だけに籠もれるハズもなく、気になるものがたくさん書かれているのだな…。そんなことで連休中に見た聴いたものをひたすらアップしていこうかと。

ハウス・レコーデッド

 まずはサンハウス。日本のバンドです。3月末日に未発表ライブ音源がリリースされたのが話題になったんだけど、5月になってまたしても、今度は更にそれよりも古い音源がリリースされたようで…。しかも自主制作盤に等しいのでアマゾンなどでは買えないのでこのネット情報乱立時代にきちんとした販売ルートでないと手に入らないという代物→ジュークレコードまで。まだ未入手のため、しょうがないなぁ〜と、大分前に同じようにリリースされたDVDを見ることに。再々結成くらいのサンハウスのライブで1998年の再結成のヤツかな?福岡でのライブがそのままDVDになっていて、まとまったサンハウスのライブってリリースされていないし、っつうか残ってないので、これは貴重、というか見たい!と思って探しまわって購入したな。しかし未熟なことに正規に発売されたCDですら全部持っていないので、なかなか集めるのも大変なバンドなんだよね、実は。今度「ハウス・レコーデッド」っつうのが紙ジャケでリリースされるらしいけど、これはともかく、1972年のライブ盤とか「Highway 61 Vol.1」「同 Vol.2」とか持ってなくてね、これも探すの大変だろうなぁ。

 さて、話は逸れまくってるけど、サンハウスのこのライブDVD、昔と変わらないくらいのパワーだったんじゃないかと。凄い熱気だし、バンドのパワーも凄い。鮎川さんのプロ根性なのかもしれないけど、バンドがグイグイと乗っていって、菊さんの凄さも切れまくってるし、やっぱりとんでもないバンドだ。かっこよいんだもん。これぞロックンロール、しかも日本のロックって感じで多分どんな洋楽聴いていてもこういうのは絶対日本にしかない。そんな熱さを思い切り出しているバンドで、やっぱ最終的には日本のバンドに帰ってくるのかな、と思う。ホンモノ中のホンモノ。

 今でも菊さんは自分のバンドで下北沢でよくライブやってるんだけど、まだ見てないなぁ。対バンも面白いのとか結構出ていて、今度なんか本田恭章とのジョイントだったりするし、こないだはモスキート・スパイラルだったんで、ちと見たい、ってのが多いんだよね(笑)。ま、そのうち…。



1975年のライブ!

鮎川 誠 - Kool Solo

カテゴリー: Japanese Rock

 日本でギターヒーローと呼ばれる人ってのは時代時代で存在していたとは思うし、ラウドネスの高崎晃ってのはその世界じゃ多分かなりのギターヒーローなんだと思う。が、やはり一般的に、そしてギターヒーローというかロックンロールのアイコン的にクールにかっこよく現役で存在している人と言えば、鮎川誠さんではないかい?昔何かの雑誌で鮎川さんが紹介されていた時の文章に「国籍不明のギタリスト」って書いてあって、この人って日本人じゃないのか?って思った記憶があるのだが(笑)、まぁ、それくらい色々なモノを吸収して出来上がったギタースタイルってことだったんだよな。れっきとした博多モンの方です。

クール・ソロ (紙ジャケット仕様) CRAZY DIAMONDS

 そんな鮎川さんもシーナ&ロケッツのライブでは何曲かソロで歌ってロケッツというバンド形態になるんだけど、その時の模様をそのまま記録してしまったに等しいアルバム「クール・ソロ」、それでもロケッツ名義じゃないのが不思議だが(笑)、だってバックはロケッツのメンバーだし、バックコーラスはシーナだし、そもそも1981年の野音でのライブをそのまま記録したものなんだから当たり前にライブの抜粋版のハズだが、何故か鮎川さんのソロアルバムとしてしっかりと名盤的に扱われている。聴いてみればわかるんだけど、これは紛れもなく鮎川さんのソロライブなんだよね。そして個人的にはシナロケよりも男臭いこっちの方が好き。

 初っ端からロックンロールで飛ばしまくってて、何か理屈とか分析とかレビューとかどうでも良くなるんだよね、こういうかっこいいの聴くと。三曲目くらいからはもうひとりサンハウスって感じで、柴山さんの声じゃないだけで思い切りサンハウス。それがまたかっこよい歌声だからなぁ、この人。ギター的にどうなの?ってのは別にどっちでも良くって、存在がかっこよい。もちろん60年代末期から博多では名前をとどろかせていたくらい巧いギタリストなので、当然ソツないギターフレーズもビシバシ入ってくる。A面ラストの「アイ・ラブ・ユー」ではカウントからシーナの声も入ってくるのでシナロケにちょこっとだけ戻る気がするが、それでもやっぱ鮎川さんのソロって雰囲気は変わらない。B面はもうさぁ、最初から最後までサンハウスよ、はっきり言って(笑)。「ぶちこわせ」は予想通り「爆弾」です、はい。

 ギタリストの作品っつうよりは鮎川さんのソロアルバムとして普通に成り立ってるので、この人存在自体がロック。何回かあちこちで出逢ったことがある人で、下北とか誰かのライブに行ったらいたとか、レコード屋とか、変な遭遇が合って、その度に背がデカイしかっこよいなぁ〜と。黒のレスポールもいいしね。このジャケットもオトコだよな(笑)。ついでにロケッツのアルバムもCD化してもらいたいもんだ。

筋肉少女帯 - 新人

カテゴリー: Japanese Rock

新人 THE 仲直り!復活!筋肉少女帯~サーカス団パノラマ島へ帰る’06~
筋肉少女帯 - GOLDEN☆BEST: 筋肉少女帯 〜ユニバーサルミュージック・セレクション〜 GOLDEN☆BEST

 「筋肉少女帯」の名前を知ったのは多分まだ彼等がインディーズでライブハウスをやってる時代の頃、まぁ、言うならばアマチュアに毛が生えた頃に何かの雑誌で知ったのだと思う。インディーズというかアマチュアバンドっつうか何でもありのパンク的自発的バンドっつうのがもてはやされていた頃だったので皆が皆ヘンなバンドを見つけては紹介し、それが全国規模に広がってきたバンドのひとつだったんじゃないかな。有頂天なんかもそうなんだと思うけど。で、名前が筋肉少女帯だ。う〜む、これを受け入れる日本の市場って凄いなぁと思うが。

 そんなことで既に20年以上前から存在していてその後高名な「高木ブー伝説」や「日本印度化計画」なんていう冗談みたいな曲がヒットして、あれよあれよとお茶の間の評論家にまでなってしまった大槻ケンジ、単なるオタクなハズなのだが、日本全国がオタク化していたという証でもあるのか、すんなりと受け入れられていったこの世界。摩訶不思議な世の中。そうこうしているウチに筋肉少女帯もケンカ別れだったのかバンド解散というか消滅していたようで、これもまた時代の流れか。自分でもそんなに聴いていたことはないのだけど、いわゆるヘヴィメタサウンドに冗談みたいなオタクの歌詞が乗っかってわかりやすいメロディを奏でていたというバンドで、音だけ聴けばそれはそれはやっぱりジャパニーズヘヴィメタルサウンドなワケだ。もちろん90年代以降そういう音は世間的に受け入れられなくなってきたのでその個性だけで生き残っていた筋肉少女帯もさすがに消滅していったのだろうか。このヘンの事情はよく知らないのだが…。

 さてさて、それはともかくながら、その筋肉少女帯が復活した。ライブをやるというのは話題で聴いていたがまさか新作までリリースするとは…。自分が聴いていたのは彼等の最初のアルバム「仏陀L」くらいだったので、この新作を聴いて驚いた。その頃のヘヴィネスさがしっかりと戻っているじゃないか、と。途中もそうだったのかもしれないけど、バンドとしての勢いというかテクニックというか、凄いものがある。まぁ、面子見て納得したけどさ。全員昔のジャパメタで鳴らした人じゃないか(笑)。いや、まぁ、橘高氏の年齢を全く感じさせないルックスにも驚いたが、大槻ケンジもやたら歌が上手くなってるし。アルバムの冒頭は昔々筋少に在籍していた鍵盤の三柴氏復活の美しいピアノの音色から始まる。そして全編に渡って必要な鍵盤はほとんど弾いているというもので、彼等的にも最初期をイメージして作ったんだろうなと言う感じ。なかなか面白いなぁ、こういうのは。

子供ばんど - We Love 子供ばんど

カテゴリー: Japanese Rock


 英国でパンクロックが勃発した1976年、日本でも若干遅れながらも同じシーンがアンダーグラウンドで生まれていた。もちろん英国のそれに触発されたものも多かったが、70年代後半は正にアンダーグラウンドシーンが盛り上がっていた時期だ。しかし、その中でも英国の流れを一切無視するようにバリバリのアメリカンロックでライブハウスを盛り上げていたのが今や落ちぶれた…とは云わないが、うじきつよし率いる子供ばんどだ。

 メジャーになるきっかけはヤマハのイーストウェストと呼ばれるイベントだったが、その前からパワフルさが売りでしっかりとファンを増やしていた。ある意味ではどこか退廃的になっていた日本というシーンを全く別のところから盛り上げていたのではないかという時代性も手伝っているとは思うが(笑)。

 で、気を満たしてメジャーに躍り出たのが1980年。アルバム「WE LOVE 子供ばんど」だったわけ。これがまた、目一杯ロックンロールしているこのアルバムは子供ばんど史上最高傑作のひとつであることは間違いない。ライブで本領発揮するシーンもラストの「踊ろじゃないか」で凄く盛り上げている。ザ・フーに影響された今では日本語版の「サマータイム・ブルース」っつうのは彼等を於いて右に出るモノはない。それくらい直接的且つロックンロール的にカバーしていたものだ。あとさ、A面ラストの「ロックンロール・トゥナイト」はホントに最高のロックンロールだと思うし、ギター的にも結構面白いんだよね。これがロックンロールだ〜って思うくらいのパワーと全ての要素を詰め込んでる曲だし彼等もこの曲には自信を持っていると思う。

 他のアルバム、例えばさ、「ダイナマイト・ライブ」なんかでは正に本領発揮なんだけど、LPでは45分で勿体ないなぁ、って感じだけどカセットテープ盤だと90分のライブ盤で、これがまた凄い。CDで出てないのが残念だけど、ロックンロールって楽しいな、と感じる一枚。他にも根、色々あるけどさ、やっぱ初期のは面白いな。気合いを感じたのは「ROCK&ROLL WILL NEVER DIE!!」の自費出版。う〜ん、このアルバムも良いなぁ…。

カルメン・マキ&OZ - ファースト

カテゴリー: Japanese Rock


 カルメン・マキさんのウェブサイトをちょくちょく覗く。ライブ情報を確認して見れる日時で見たいなぁという思いが強いのだが、未だにその機会に巡り会えていない。今彼女は色々なプロジェクトで歌っているようで、アコースティックモノだったりゲストものだったりと多様な活動をしている。まだまだ全国行脚も行っているようだし、なかなかタイミングが合わないのだ。しかし近いうちに見に行きたいなぁと思っている。一番観たいし聴きたいのはもちろんカルメン・マキ&オズの頃の歌だ。特にあんなハードロック調でなくても良いが、やっぱり聴いてみたいな。

 そんなことで、70年代ロック…と云うかこの人の場合は60年代末期のフォークからロックに転向して全てを捨て去り、と云うか本能のままに歌ったらそれがロックと呼ばれるジャンルだったという言い方になるのかな。アルバム聴いてるだけでその声量の凄さとか感じてくるし、繊細な心と云うのも歌詞からよく伝わってくる。で、今でもそのままのクセが付いているのか、先ほどのマキさんのウェブサイトを観るとメッセージのとこがあってさ、直筆で色々と書いてある。そのメッセージってのがやっぱ重くてねぇ、さすがロックな姉御の書くセリフだ〜って思う。多分本人は普通に書いているだけで、自然体だろうけど(笑)。いや、全てじゃないけどさ、良い文章多いんだ、ほんと。

 そんなマキさんとの出会いはやっぱりファーストアルバム「カルメン・マキ&OZ」。ジャケットの裏腹さとは異なった「六月の雨」から始まる大掛かりな、っつうのか英国ハードロック的なとも云える展開を持った曲で、やっぱり70年代初頭からシーンに出てき始めた日本のロックの叫びの中でも最も激しくインパクトのあるバンドサウンドとシャウトする歌にノックアウトされるよね。最初っから8分の曲なんだからさ(笑)。続く「朝の風景」は激しい起伏と優しいメロディーが交錯する名曲だね。A面ラストの「Image Song」はある意味この頃のマキオズを代表するような曲調のひとつで、これも10分オーバーの作品。それでいて決してプログレには聞こえない、美しいメロディーとマキさんの心の籠もった歌がしっかりと伝わるパートに導かれて聴かせてくれる作品。最初と最後の繋がりがループしていて心地良いね。B面に入ると「午後のスケッチ」っつうストラトらしいハードロックなリフが引っ張っていく曲でね、いや、なんか時代を感じさせる「連れ込み宿屋の…」とかいいなぁ(笑)。この時代で面白いのはさ、単なるサビみたいなところで言葉を羅列することっってなくて、しっかりとメロディを持ってさびのラインを組み立てているってトコがさ、やっぱ売れ線でもないし、かと云って垂れ流しでもなくってポリシー感じるんだよ。うん、で、2分半の小曲「きのう酒場で見た女」みたいな可愛らしいのもいいなぁ、と。次ぎに続くマキオズ最大の傑作「私は風」の序章曲としては大いに喜ばれるべきラグタイムソング♪ 最後は、「カルメン・マキ & Oz - カルメン・マキ & Oz - 私は風 私は風」。書くことないくらいに凄まじいロックのあらゆる曲調が押し込まれていて更には強烈なエネルギーとパワーと悲しみが込められている名曲。イントロからして展開は読めないし、歌に入ってからもアレンジはもの凄いものがある。それでいてやっぱり歌を聴かせるバンドってことでメロディは滅茶苦茶かっこいいしね…。

 これをね、生で聴いてみたいんだよな。だからやりそうな時にライブに行きたいな、と。多分、もの凄い感動を記憶に溜めていけるんじゃないかと。70年代だけでなく今でも通じる、決して風化しないマキオズのロックはやっぱ凄い。

カルメン・マキ & Oz - カルメン・マキ & Oz カルメン・マキ & Oz
カルメン・マキ & Oz - 閉ざされた町 閉ざされた町
カルメン・マキ & Oz - III III
5X - カルメン・マキ’s 5X カルメン・マキ’s 5X

頭脳警察 - 1

カテゴリー: Japanese Rock


 これまたクリスマスに聴く音楽でもないし、書く音楽でもないのだが、自分的に行きがかり上しょうがないなぁ〜ってのもあって今のところ書き進めないと気が済まないだけなんだが(笑)。まぁ、いいじゃないか、クリスマスで世間が浮かれているのもありだが、そういう時代は自然に来たのではなく然るべき過程を経てこそできたものなのだという事実に気付いてみるのも面白いでしょ。そんな時代の旗手ともなり、そして「ロック」という定義を大きく疑問視させたパフォーマンスとその音楽が伝説として語られているパンタ率いる頭脳警察

 昔、全く手に入れられないレコードだった。ファーストセカンドもジャケットすら見たことがなかった。しかしバンドの名前は有名でね、よく云われるようにザッパの曲のタイトルから和訳されたバンド名、ってのとジム・モリソン並みに過激なステージパフォーマンス、そしてアルバムは発禁品だったり市場回収品だったりとあり得ないだろう、ってくらいの話だけが伝わってきた。で、どんな音なんだ?ってのが凄く気になってたね。

 で、その音に巡り会えたのはレコードでもCDでもなくって、たまたま何かのイベントのライブを見に行った時にパンタ氏が客演していて、その時に昔々の歌ですってことで頭脳警察の初期ナンバーを一人でアコギで歌ったワケ。それで初めて頭脳警察ってバンドの音を知った。もちろん初期以外だったらレコードもあったんだろうけど、何かそのヘンは聴こうと思わなくてさ、聴くなら初期って決めてたしね。で、聴けたのがその生ライブ。

 そうだな、ロックって色々ある。例えば頭脳警察の場合なら、ギター一本とパーカッションしかないそんなに上手いわけでもないライブ盤が伝説のアルバムになっているワケで、構成的にはやっぱその後に流行してくるフォークの流れでしょ。長渕剛や吉田拓郎だってフォークで相当反戦歌や政治的アジテーションを含んだ歌だってあっただろうに。しかし彼等はフォークシンガーの革命者として讃えられている。しかし頭脳警察は?パーカッションがいたからロックか?いや、関係ないよな〜。で、やっぱりパンタ氏の持つパワーや気合いっつうかエネルギーっつうか直接的なスタイルと云うか、そういうのがロックで、当時の定義からは大きく逸脱するスタイルだったのにどう聴いてもロックだったというワケだ。

 今の時代にこの音が響くかと云えば響かないだろうし、歌詞にしてもそんなに過激なのかと云われても今では既にそういう世の中になっていると思うとそんなに気にすることもないのだろう、だからこそ20世紀に入って全ての音源がリリースされたのだ。が、勘違いしてはいけない、その反発したエネルギーとパワーを生々しくぶつけることがこの時代のロックの、そして今でもそれが本質なのだ、うん。

村八分 - Live

カテゴリー: Japanese Rock


 世の中クリスマスイブってことで相変わらずのクリスマス商戦と、カップルのデートが盛んな良い時期に、何故にかしらんが、クリスマスなんぞとは全く無縁としか思えない退廃的な70年代初頭の日本のロックを書いている自分…、う〜む、ま、いいや(笑)。しかもよりによってその中でも最もツマハジキな日本の伝説のロックバンド、村八分だ。ある意味で奇跡のバンドとしか思えないのだが、ま、世の中には無頓着っつうことでクリスマスイブに村八分、良い組み合わせじゃないか。

 ライブこそがロックバンドだという至極当たり前のスタンスを貫き通した日本で唯一のメジャーなロックバンドではないだろうか?そう、スタジオ録音盤というものを制作して販売してプロモーションしてツアーやる、という過程ではなく単にライブを繰り広げてその知名度を日本中に知らしめた、そしてロックとはこういうものだという印象をも植え付けたのだ。だからこそ今でも村八分というバンドの名前は何となく知っているけど、実態はよく知らないという輩が多いワケで、そりゃそうだ、名盤とかアルバムとかでのこされてないんだから。

 とは言え、1973年の解散間際に録音された「ライブ」というアルバム、京都大学西部講堂で録音されたもので、今では聴ける他のライブアルバムと比べてみても圧倒的に出来が良く、またボーカルのチャー坊のラリ具合が適度なテンションを維持していたためか素晴らしいロック伝説を生み出す程のライブを収録した一枚がリリースされている。…っつうかそれだけ。ここ何年かでいくつか発掘音源がリリースされたりボックスセットがリリースされたりして、短い活動期間に行われたライブの音源のいくつかが聴けるみたいね。そこまで手を出してはいないけど、やっぱ最初の「ライブ」でしょ。なんてったって富士夫ちゃんのギターの鋭さったらありゃしない。ギターにロックの魂が乗っかってるもん。問答無用、って感じでさ、いいんだよ、こういうので、ロックってのは、みたいなね。

 富士夫ちゃんのバンド、ティアドロップスになってからは当然普通のメジャーシーンと同様の展開になるんだけど、チャー坊はそのままだったみたいで、94年にオーヴァードーズで亡くなっている。時代に取り残された人だったのかもしれないな。サンハウス、村八分、外道、このあたりはやっぱ本気でロックだよ。うん。