The Cherry Bombz - Live From London

カテゴリー: R&R Punk

 そういえばDVDが出てるのを知ってオーダー出して時間のない中軽くサラリと見て、なかなかよかったのでまた見ようと思ってすっかり棚の奥に埋もれてしまっていた映像を発掘。ハノイ・ロックスってのはドラマーのラズルがモトリー・クルーのヴィンス・ニールと共に酔っぱらいながら車で走って激突事故死してしまってからというもの全くパッとしないまま解散してしまったのは有名な話。もちろん今ではアンディ・マッコイとマイケル・モンローの二人により再生誕を果たしているんだけどさ。いや、それでも1985年頃っつうのはハノイ・ロックスがアメリカ上陸を目論んで破竹の勢いに乗っていた時期で、その時の悲劇だったワケで、全く不運なバンドだったんだけど、一応その時もドラマーにはテリー・チャイムズ=元クラッシュとして有名な、そうそうクラッシュのUSフェスティバルはこの人叩いているし、デビューアルバムもこの人叩いてます。ベースはサム・ヤッファが抜けてしまったので別の人間だったんだけど、この辺でハノイ・ロックスが崩壊。

 そしてマイケル・モンローはハノイ・ロックスを封印してしまうんだけど、そもそもロックンローラーな、しかもフィンランドなんつう国から世界に出てきていた仲間達なので、おいそれと違うバンドにすぐ移るとか、誰かと組むとかっていうような環境でもなかったのか、単に面倒だったのか(笑)。1986年にはチェリー・ボムというこれまた素晴らしいロックンロールバンドが出来上がるのだった。

Live From London cherry.jpg

 「Live From London」。主役はもちろんアンディ・マッコイで、飛行機に乗ってたまたま隣同士になったのがボーカルのアニタ嬢で、一緒にやろうか、ということになったらしいが、単に盛り上がってラブラブになっただけだろう(笑)。いや、それでもとにかくチェリー・ボムという素晴らしいバンドでアンディ・マッコイの才能が開花していたんだから良いのだが…。案の定職にあぶれていたハノイの同僚をひたすら仲間に入れる。ギターはもちろんナスティ、ドラムにはテリー・チャイムズ、ベースは元シャム69、ローズ・オブ・ニュー・チャーチのデイヴという布陣なので勝手知ったるものだろう。そして楽曲はすべてアンディ・マッコイが書き下ろしているが、やはりこの頃って彼の音楽的才能のピークなのかな、素晴らしくポップでキャッチーなロックンロールが満載で、しかもライブが派手で映えるのが良いね。それはアンディ・マッコイはもちろんながらナスティも同じくステージ映えするしさ。

 初っ端からコーラスが凄く楽しくなってくる「House Of Ecstasy」「100Degrees」のオンパレードで嬉しくなってくるね。やっぱりこれもかっちょよいバンドで、ライブの映像が残っていて感謝だね。いくつかハノイ時代のナンバーもあるけど、アンディの曲はやっぱりどれもこれも最高のセンス。アニタ嬢の歌はさすがに途中からダレてきて飽きるんだけどさ。

 しかしこんなかっこよいバンドだったのにやっぱりオンナとオトコという関係が入っていると長続きしないのか、翌年にはアニタ嬢が行方不明になってしまい、そのまま解散。一説にはビリー・アイドルに走ったとかいう話だが…。これでボーカルを誰か加えて続けていればなぁ、とも思うけど、まぁ、マイケル・モンローじゃなけりゃダメってのもあっただろうし、難しいところだったんだろうな。できることなら、再生誕した今の時代にチェリー・ボムの楽曲群とアンディ・マッコイのソロアルバムの曲すべてをマイケル・モンローの歌で録音しなおしてくれないだろうか。そしたら過去の不満が一気に解消できるハノイ・ロックス伝説が出来上がるんだけどな(笑)。



House of Ecstasy PV:

Andy McCoy - Building On Tradition

カテゴリー: R&R Punk

 ロックンローラーそのままの姿で生きている人、ともすればジョニー・サンダースが生きていればこうだったかもなと思わせるくらいの人間でもあるアンディ・マッコイ。もちろんジョニー・サンダースの二番煎じという気なんぞサラサラないのだろうが、モロにジプシー気質を持った人で、まぁ、適当、いい加減、怠慢、でもおしゃれで作曲の才能もギターの才能もあって、思い切りロックンローラーっつうタチの悪い人みたいだが、それでもここの所は結構マジメに仕事していてハノイ・ロックス再結成して既に6〜7年やってる。現役の頃よりも長いし、その頃よりも売れている、と思う。そんなアンディ・マッコイが1995年にリリースしたソロアルバム。

Building on Tradition Building on Tradition

 「Building on Tradition」。国内盤はなんとエイベックスからリリースされているという快挙でジャケットも輸入盤とは異なる仕様で、圧倒的にセンスが良いのは日本での人気の象徴か。何つってもだな、これはもうハノイ・ロックスのアルバムなワケよ。これでマイケル・モンローが歌ったものをリリースしてもらいたいもんだ。それくらいにハノイ・ロックス的な音を詰め込んだ作品でアンディ・マッコイがソロ作品として歌うことを前提にしたものじゃなくて普通に作ったらこうなりました、そしてそれはハノイ・ロックスと同じ音なんです、だってアンディ・マッコイのバンドだったんだもん、みたいなさ。そこでマイケル・モンローがいなかったから自分で歌ったんだけど、やっぱりその辺は無理があって、いや、決してヘタとかダメとかじゃなくて味の問題。アンディ・マッコイの歌も味があって好きなんだけど、なんとも勿体ないなぁ、これはマイケル・モンローに歌わせたい!って思う曲が多いんだよ。それこそアンディ・マッコイもそう思っていたと思うし、本人も「これはハノイ・ロックスが新しいアルバムを出すならこれだろうな」と言っていたくらいの作品で、滅茶苦茶良い出来映え。単なるソロ作品として出すには勿体ないくらいの傑作。

 初っ端からもうロックンロールでさ、アルバム中何曲もそういうハノイ・ロックスならではのメロディセンス=アンディ・マッコイのフィンランド的歌メロセンスってのがたっぷり入ってるのが多くて、彼の才能の豊富さを物語っている。ホント独特のメロディセンスなんだよね。バラード「Unconditinal Love」とかさ、もう泣けてくるもん。一方では「Born Again Electric」なんつうホントかっちょよいロックンロールナンバーがあったり…、「Foxfield Junction」なんて凄く可愛い…というか面白い曲でこれもアンディ・マッコイならではのメロディ。そして「Heartattack」はハノイ・ロックス時代から温めていたものでハノイ・ロックスの「Lean on Me」という未発表曲集アルバムにデモテイクが入っているね。面白いのは9曲目に「Dreaming of Japan」っつうのがあって、何故に?って感じだけど多分アンディ・マッコイへのラブコールって日本からも結構多かったからだろうなぁと。もしかしたらそのおかげでこのソロアルバムができたからかもしれない。んで最初のイントロにお琴の音色が入っていてどことなく東洋的、な感じを出した曲なのだろうか?まぁ、始まってしまえばそんなに感じないんだけど(笑)。

 しかしまぁ、ホントにアンディ・マッコイの多様な音楽性を全て出してますって言うくらいに色々な音楽が詰め込まれていて、しかもそれが全部ハノイ・ロックスらしくもあるという…。見つけたら多分凄く安くてに入ると思うのでこれはよろしいよ〜って言いたい。ダメな人はダメだろうけど、ロックンロール好きだったら多分大丈夫でしょ。何回聞いても楽しめるナイスな作品。決して名盤じゃないけど自分的には傑作だし、ツボにハマるロックンロール♪

 そういえばこの人の奥さんってジョニー・サンダースの従姉妹って言うからそこまでロックンロールかぁ〜って思うが、面白い巡り合わせなもんだ。ジミヘンの彼女を自分の奥さんにしてしまったウリ・ロートとは違うが…。


Johnny Thunders - So Alone

カテゴリー: R&R Punk

 全くもってギタリストってのは幅が広いんだが、これもまた独特のロックンローラーとして親しまれている…、本来親しまれて良い人ではないと思うけど、いや、教育的な意味で、だけど(笑)。うん、ジャンキーロックンローラーの代表格でもあるジョニー・サンダース。この人のレスポールJr TVモデルダブルカッタウェイのギターが凄く好きで高校生の頃に探して買った記憶があるなぁ。予想通り全く使い物にならない音だったけど(笑)。そんなジョニーのアルバムってのはほとんどがライブだったり一発モノだったりライブの編集盤だったりするのであまりまともな作品がないのが残念。そもそもジャンキーで成功とか興味のない人だったのでしょうがないのだが、その分作った時の出来映えは見事でした。

So Alone Born Too Loose
 1978年リリースの最初のソロアルバム「So Alone」。基本ロックンロールだけど、泣けるメロウなナンバーやサーフロックやドールズのセルフカバーなんかも入っていて好きなモノなんでもやってみました、って感じの作品で非常によろしい。そして驚くことに参加しているゲストがもの凄い。当時ジョニー・サンダースはロンドンに在住していた関係上、ある意味英国のパンクスやロックンローラーからは英雄的に扱われていただろうし、ドールズを崇めていた人も多かったはずなのでその辺注目の的で、色々な人間が寄ってきたんだろうな。ジョニー・サンダースも人がよさそうだから全てウェルカムってとこでこんだけ豪華なゲスト陣になったんだろう。

 驚くところではスティーヴ・マリオットとフィル・リノット。しかも英国60年代ビート時代の有名曲「Daddy Rolling Stone」ではジョニー・サンダース、フィル・リノット、スティーヴ・マリオットという順番にボーカルが回っていくという豪華さ。フィル・リノットはベースも弾いているんだけどさ、なんつってもスティーヴ・マリオットのボーカルでぶっ飛ぶ(笑)。もう一つはこの頃はまだ全然有名じゃなかったハズのクリッシーハインドが「Subway Train」っつうドールズのカバー曲のバックボーカルで参加しているっつう…。当時まだ彼女は新聞記者だったんじゃないか?まぁ、それだからって参加してるのも不思議だが…。

 そして多くの曲でのバックがピストルズのスティーヴ・ジョーンズとポール・クックだったり、そもそもプロデュースが後にU2で有名になるスティーヴ・リリーホワイトっつう…。う〜ん、凄い面々が揃っている。まぁ、そういったこと自体が凄いんだけど、それよりもそんな面々を従えようが何しようが滅茶苦茶かっこよいロックンロールアルバムを創り上げてしまったジョニー・サンダースが一番凄い(笑)。

Michael Monroe - Peace of Mind

カテゴリー: R&R Punk

 ハノイ・ロックスのフロントマン、そしてロック界に於ける貴公子…みたいな人(笑)、でもあるマイケル・モンロー、通称モンちゃん。うん、これは古きハノイファンにはお馴染みの「8ビートギャグ」から親しまれてきたニックネームだね。あれ、面白かったなぁ、そしてあながちウソでもないマイケル・モンローの性格をしっかりと表現しているのもあって実に愛された。あれで当時の日本でのハノイ・ロックスの人気は定着したと云ってもおかしくはないくらいに人気があったもん。いや、「8ビートギャグ」ね。これの全集とかって手に入るのかな?後で探してみようっと♪

Peace of Mind ライフ・ゲッツ・ユー・ダーティー

 さて、そんなマイケル・モンローが90年代にあれこれとやりつくしてとことん裏目に出て心痛を抱えたまま地元のフィンランドに帰郷して、リラックスした環境下で自然体のままロックンロールを奏でた最初の作品が「Peace of Mind」。1996年リリース。それまではソロ活動して、エルサレム・スリムやって元ハノイ・ロックスのメンツを二人引き入れて来日公演して、デモリション23やって…と頑張っていたんだけどねぇ、なかなかこの花形はロックシーンに舞い戻って来れなかったみたい。かく言う自分も90年代は全然気にもしなかったもん。かと云ってハノイ聴くでもなかったけど、まぁ、時代だな。

 その「Peace of Mind」と云うアルバム、何とマイケル・モンローが歌とサックスはもちろん、ギターやらハーモニカやらリズム楽器以外は自分で手がけているというもので、ここでのギタープレイを聴いていると実にアンディっぽいのだが、かなり巧い。しっかりとロックンロールのギタリストしているし、パンクのエッセンスも出ているので昔あれこれひたすらコピーしていた人なのかなぁと思う。あんまりギターを持ったシーンって見たことないけど、さすがにロックミュージシャンなだけあってギターがしっかり弾けていることに驚いた。ソロとかもかなりのものだしさ。旧友のギタリストが参加しているのでどっちが弾いているのか知らないけど、この後の「ライフ・ゲッツ・ユー・ダーティー」というアルバムでは完全に一人でギターを弾いているので多分このアルバムでも弾いているんだろうな、と。いやぁ、それにまず驚いた。

 んで、曲。なんか凄く成長したなぁという感じで、ロックンロールとパンクを合わせたハノイ・ロックス流のスタイルはマイケル・モンローのポリシーもあったんだろうけど、やっぱりアンディ・マッコイの才能が大きかったハズなんだが、毒々しさはさすがにお手のもの。そんなエッセンスが音に出ていて毒気はしっかり持ったロックンロールが繰り広げられている。ただやっぱり単調になっちゃって長々とは聴いていられないってのが難点か。でもここからマイケル・モンローのソロ活動、そしてハノイ・ロックスへの躍進劇が始まるのだからハズせない作品。中古でみかければこれも300円くらいで手に入るんじゃないかなぁ…。


Shooting Gallary -Shooting Gallary

カテゴリー: R&R Punk

 ハノイ・ロックス解散後最も精力的に活動を開始したのは当然ながらリーダーでギタリストのアンディ・マッコイだった。チェリー・ボムズやスーサイド・ツインズなどを経由してソロアルバムを作るモノのパッとしないままダラダラと過ごしていたらしい。その頃住まいをアメリカに移していたということもあってか往年のロックンロールバンドの連中がいくらか集まって出来上がったバンドがアンディ・マッコイの次なるバンド、シューティング・ギャラリーだったワケだ。

アンディ・マッコイ&シューティング・ギャラリー ビルディング・オン・トラディション

 メンツ的にはシャム69からローズ・オブ・ニュー・チャーチへの流れ者、またはチェリー・ボムズでの参加者だったり、その仲間だったりするようで、アルバム録音後にはドッグス・ダムールのメンバーも参加していたっつうから類は友を呼ぶってトコなのだろうか(笑)。そこで制作されたアルバムはたった一枚「アンディ・マッコイ&シューティング・ギャラリー」だけ。うん、中古盤で見つければ多分500円くらいであるんじゃないかな(笑)。全然売れなくて、それぞれのバンドのニッチなファンだけが買っただろうと思われるんだけど、全然人気なくってねぇ。しかし最近アンディ・マッコイにハマっている自分的にはちと再度聴いてみた。

 う〜ん、軽快な、そして若干毒のあるロックンロールのオンパレードでアンディ節が炸裂しているので悪くないんだけど飽きる。音もこの時代、1990年代初頭のアメリカのサウンドでちょっと軽めでワイルドってとこなんだよね。歌が単調なのかな、アンディのギターも相変わらずっちゃぁ相変わらずなんだけどハノイ・ロックス時代のギターの音とは異なりちょっとつぶれた現代的なサウンドなので個性が際立たないのがもったいない。多分アルバムを売るためにレコード会社からの依頼ではあると思うけどハノイ・ロックスの名曲「Don't You Ever Leave Me」が入っていたり、チェリー・ボムズでお披露目されていた「House of Ecstasy」も録音されていたりするんだけどどちらも出来映えはイマイチよろしくないな。それよりも「Teenage Breakdown」とか「I Mess Around」なんてのがキャッチーでフィンランドっぽいメロディもあって面白い。まぁ、多国籍人種の集まりだからどこの国らしいメロディってもなかなか出にくいんだろうけどそこはアンディ作曲の光るセンスかな。

 この後アンディは傑作ソロアルバム「ビルディング・オン・トラディション」をリリースしているが、これも泣かず飛ばず…。もったいないなあ、このアルバム滅茶苦茶かっこよいのにねぇ。

YouTubeはこちら♪

Hanoi Rocks - Loud Park 07 Live

カテゴリー: R&R Punk

 ラウドパーク参戦の元はこの人達、ハノイ・ロックスを見たかったから、だね。まさかこの後単独公演があるとはなぁ、それなら単独公演に行ったんだけどねぇ、と思うもののおかげで色々なバンドを楽しめたのでまぁよし、ってことで意気揚々と待ち受けてのライブでした。

ミリオン・マイルス・アウェイ~ハノイ・ロックス・ベスト(K2HD/紙ジャケット仕様) All Those Wasted Years Up and Around the Bend: Definitive Collection
Hanoi Rocks - Street Poetry (ストリート・ポエトリー) Street Poetry

 …が、更に意外な事に遭遇。おやつの時間くらいに丁度ヒマになってきたので食事がてら館内をフラフラとしていた時に先のWig Wamのサイン会い衝突したんだけど、その脇で「ハノイ・ロックスのサイン会はこちらで〜」なんてアナウンスをしていて、どうやらもうじきメンバーが到着するらしく期待感溢れるファンが並んでた。おぉ〜そうか、ってことで古くからのファンでもある自分もそこらへんをフラフラとしていたらメンバー登場♪ モロに目の前でマイケル・モンローやらアンディ・マッコイやら他のメンバーに遭遇してしまい、意外と背が高くて骨っぽい人種だなぁと眺めてました。アンディ・マッコイには声掛けしたらハイタッチしてくれたのでラッキー。そんなんで実際にサイン会には参加しなかったものの、目の前でフィンランドの猛者達に遭遇できたので実にご満悦な状態でライブに望んだのさ。

 で、ライブ。いやぁ、いつも通りの元気いっぱいのライブに更に輪を掛けて一時間枠っていう短期決戦も手伝ってかもの凄いテンションでマイケル・モンローが動きまくる。これだけ衣装替えをするロックバンドも珍しいだろうし、スパンコールと花束が似合う人もそうそういないだろうなぁ、いやぁ、そういう格好でライブするので面白いんだよ。アンディ・マッコイもかなりおしゃれに決めてるので二人が並ぶとこれぞロックスターって感じでいいんだよね。

 ライブでやった曲は新曲が多くて、そりゃまぁ、そのための来日公演だしってのはあるが、こうして聴くと新作も悪くないかなと思えるから面白い。もう再結成してからの曲ばかりが多くて、古い曲は少なくなってきたんだけど、それも認められるくらい新生ハノイ・ロックスってのが定着してきたかな。だから違和感なく生き生きとしたライブを見せてくれる今のハノイ・ロックスは凄くロックしてる。かっこいいもん。改めてこのバンドのロックスピリッツにハマってしまったね。

 前評判ではWig Wamと同様にラインナップからすると浮いている感じのあったハノイ・ロックスなんだけど、見事トリから3つめというポジションでライブをやってみると結構多くの客がノってたので驚いた。もっとマニアックで且つこのファン層からしたら厳しいだろうと思ってたけど、その辺はマイケル・モンローのパフォーマンスの巧さかな。他のバンドにヒケを取らないくらいラウドな音でロックンロールしてくれました。

Johnny Thunders & the Heartbreakers - L.A.M.F

カテゴリー: R&R Punk

L.A.M.F.リヴィジテッド L.A.M.F.: The Lost '77 Mixes

 ニューヨークパンクとして後にカテゴライズされることとなるバンドのひとつにニューヨーク・ドールズがあるのだが、サウンドはどう聴いてもシンプル且つノリの良いロックンロール。再結成した後のアルバムでも同じような音をきちんと出せるというのは凄いなぁと感動したものだが、結局デヴィッド・ヨハンセンのセンスがかなりマッチしていたということなのだろうか。

 ロックファンの中でニューヨーク・ドールズと来たらデヴィッド・ヨハンセンと言うヤツは多分凄く少なくて数多くの人間がジョニー・サンダースを思い浮かべるんじゃないかな。自分的にはギター弾きと言うのもあるのか、ジョニー・サンダースのかっこよさにはかなり痺れたクチではあるね。話逸れるけど、若かりし頃にパンクのビデオとか見たくて初めて見たのがジョニー・サンダースのライブのビデオでさ、なんか凄く退廃的で攻撃的である種ストイックで、そしてまったく不健全で、それこそロックだ…なんて思えるようなモノだったんだよね。そこでジョニー・サンダースが抱えていたのがギブソンのレスポールJr.のダブルカッタウェイタイプのイエローの方。後にクラッシュのミック・ジョーンズが同じモデルのワインレッドのタイプを使っていたけど、圧倒的にジョニー・サンダースのこのモデルがかっこよくってさ、かなり探し回って買った。もちろんギブソンなんか買えなかったんだけどさ、一生懸命コピーモデル探して…、だって、その頃そんなギター誰も欲しがらないから当然新品では売ってないし、人気があったモデルでもないから中古っつってもそんなにないしさ、相当探したなぁ、そういえば。見つけた時現金2千円しかなかったのに「買います」って言って取り置きしてもらって一生懸命金集めてきて買ったもん。ああ、懐かしい。今でもこのダブルカッタウェイモデルは好きだねぇ。ピックアップ一個だから凄くシンプルな音しかしないし、チューニングは狂うしで結構大変なんだけど(笑)。

 そんな憧れのジョニー・サンダースの姿を見て聴いたアルバムが「L.A.M.F.リヴィジテッド」という作品。もちろん「L.A.M.F.リヴィジテッド」バージョン。今じゃ「L.A.M.F.: The Lost '77 Mixes」として出ているからオリジナルの方も簡単に聴けるんだけどさ。うん、そんな細かいことよりも作品のかっこよさってのは堪らなかった。さいしょの「Bone To Loose」からかなりポップなメロディを持ったロックンロールでひたすら軽快。それ以外に何か必要なのか?と思うくらいに聴きやすくてギターサウンドを中心にガンガン走っていく。でもどこかガレージ的でアーティスティックなところがジョニー・サンダースのセンスなのかもしれない。退廃的な人だったからなぁ。ロックンロールを聴こうとするモノはやっぱりコイツは聴いてもらいたいアルバムだよな、と思う。知的さはないけど本質だもん。あぁいいなぁ、こういうの…。

ちなみにアルバムタイトルの「L.A.M.F」は「Like A Mother Fucker」だな(笑)。

Hanoi Rocks - Street Poetry

カテゴリー: R&R Punk

ストリート・ポエトリー

 再結成後のハノイ・ロックス三枚目のアルバム「ストリート・ポエトリー」を聴いた。80年代のハノイ・ロックスと言えばグラマラスなファッションでチープなロックンロールを奏でるパンクのエッセンスも入った、正に毒気のあるロックバンドと言った様相で、ヨーロッパと日本ではかなり人気があったものだ。その後にいよいよアメリカ進出と言った時に不幸な出来事によりドラマーを失い、元クラッシュのテリー・チャイムズを入れるものの長続きせずに崩壊したというバンドで、後にガンズ&ローゼズが出てくる頃には彼等のフェイバリットバンドとして挙げられたことから一躍伝説のバンドと化した。しかし2002年、まさかの再結成を果たして往年のハノイ・ロックス的ロックンロールを聴かせてくれたのだ。その時のアルバム「12ショッツ・オン・ザ・ロックス」はハノイ・ロックス史でも一二を争うくらいの出来映えなので余計に期待が大きいのかもしれないな。

 そんないきさつと期待を背負った再結成ハノイ・ロックスの三枚目「ストリート・ポエトリー」だが…、う〜ん、あの勢いはないなぁ。この前のアルバム「アナザー・ホスティル・テイクオーヴァー」もちょっとなぁという感じではあったけど、徐々にテンション落ちてないか?まぁ、そりゃそうなんだろうけど、前半はどこか落ち着いてしまった感じの曲調が多くて、これは単にアンディ・マッコイの作曲能力にかかってくるところなのかもしれないけど、もちっと派手なロックンロールを聴きたいところなんだけどなぁ。なんとなくえらく細かいところに凝ってる感じでそういう意味での音作りはよくできているんだけどビートがなぁ…。歌はもちろんマイケル・モンローなのでそれほど変わりはないけど曲調のおかげでハチャメチャ度が潜めているってとこか。同系統の伝説バンドニューヨーク・ドールズの新作がとんでもなくかっこよかったのに比べてしまうとやっぱりちょっと残念。これから音的に熟すというもんでもないだろうから、再結成系のバンドってのは大変ではあるだろうけどね。ただし後半は結構心にキュンとくるメロディーの曲はおぉ〜ハノイ・ロックスらしハチャメチャなロックだ〜ってのもあるから一概には言えないな。

 アルバム的には最初にここからハノイ・ロックスに入るのなら全然ハノイ・ロックスらしい音なので決して悪いアルバムじゃない。ただどこかそういう音を求めているファンとしてはちょっと物足りないってだけ。まぁ、再結成後っつっても毎回バンドメンバーは変わっているから、それでこの音ってのはある意味凄いが。マイケル・モンローとアンディ・マッコイがいれば成り立つんだから、余計に音的なところにブレが出て欲しくないよね。まぁ、ツェッペリンだってフロント二人だけではZepの音にはならないワケで。

 しかしジャケット、なかなかアメリカナイズされたと言うかロンドンっぽいっつうかこれまでのハノイ・ロックスらしからぬジャケでちょっと驚いた。ま、でもラウドパーク07に来るから見に行くし、単独公演もあるから多分行くんだろうなぁ…。思い入れの深いバンドとの付き合いってのはなかなか大変♪

Jerusalem Slim - Jerusalem Slim

カテゴリー: R&R Punk

 世に出るはずのなかったアルバムが様々な理由で公式に世に出ることということもあればやっぱりお蔵入りのまま何十年も陽の目を見ることがないというものもある。ファンからしてみれば聴いてみたいものではあるのでもちろん世に出てくれる方が良いのだが、その時期に出すのが適当かどうかはわからない。後になってから出す方が正当な評価を得られるものもあるが、一方ではそんな音源をリリースできるタイミングがいつ生じるかわからないというデメリットも売る側にはあるし、担当者がその音源の存在を覚えていなかったら終わりなワケで…、いや、昨今の紙ジャケみたいなブームがあったりリマスター盤がいっぱい出てくる時代になるってわかってればいいけど、もちろん昔はそんなこと露知らず、そのためにお蔵入りのままという音源はまだまだ山のようにあるはずだ。しかしそのタイミングではなく、またアーティストの意向にも反してオンタイムでリリースしてしまうという策もあるのだ。そのおかげで貴重な歴史的レコーディング音源を聴くことができるのは後になると実に嬉しいこと…。



 前置きが長くなってしまったが、誰の何を言っているのかっていうとだ、別に大したもんじゃないっす。決してビートルズのモノ盤とかの話じゃなくて…、ハノイ・ロックスのマイケル・モンローが超絶ギタリストスティーヴ・スティーヴンスとサム・ヤッファと組んだバンドエルサレム・スリムの話です。1992年かそれくらいの頃なのでマイケル・モンローがソロで活動していてスティーヴ・スティーヴンスも宙ぶらりんな状態の頃。まぁ、ビリー・アイドルが沈んでいた時期だからね。ひょんなことから一緒にやることになって、結構ウマが合ってマジメにレコーディングまでしていたのにスティーヴ・スティーヴンスが裏切ってヴィンス・ニールとのツアーに出ていってしまったことで反目。そりゃそうだ、ハノイ・ロックス解散の元凶はモトリー・クルーなワケで、また新たなバンドをやろうとしていた矢先にまたしてもモトリー・クルーの元ボーカルに相棒を奪われたんだからさ。全くよろしくない出来事だわさ。

 まぁ、それはともかく、マイケル・モンローはこのエルサレム・スリムの作品をリリースしたくなかったらしくて、今でも世界的にはリリースされていないんじゃないかな?多分日本だけでのリリースということで1992年にCDが特別ジャケットで出ている。写真集付きでジャケットも正にエルサレムの象徴って感じで悪くないし、来日公演もしたのかな?よく知らないけど、ナスティ・スーサイドをギタリストにして来るとかライナーに書いてある。ん?英国盤も出てるのか、でもそんなもんだろうな…。

 いやぁ…、音的にはかなりかっこよいぞ、これ。思い切りハード&ヘヴィギタリストのスティーヴ・スティーヴンスのリフにパンクなマイケル・モンローの歌が被るっつうことなんだけど、結構損ねていなくて異色なハードロックって感じで面白い。ちょっとポップ感に欠けるし勢いにも欠ける気がするがかなり気合い入ってるし作品としてもきっちりと作られている。うん、リリースされてよかったなぁ…という感じ。そしてマイケル・モンローはこの後更に低迷期に入りデモリション23というバンドを組むのだった…、明らかにエルサレム・スリムの後遺症から組まれているバンドだけど音が全然違う。それについてはまた今度…。

Hanoi Rocks - Twelve Shots On The Rocks

カテゴリー: R&R Punk


 往年のバッドボーイロックバンド達も続々と復活してドールズも新作出して、やっぱりかっこいいなぁってことで何度も聴き返してるんだけど、ピストルズだって再結成ツアーやってたし…。中でもハノイ・ロックスの再生誕は嬉しかったな。何年か前のサマーソニックで来日した時はまだアルバムリリースには至らなかったと思うんだけど、まさか新作出すとは思わなかったのが新作リリースしてきて、しかもそれが滅茶苦茶ハノイらしくてかっこよくってさ、こちらも再生誕とは言いながらマイケル・モンローとアンディ・マッコイしかオリジナルメンバーがいない状態での再生誕だったのでかなり不安だったんだけど、ドールズ然り、ハノイ然り、相変わらずのロックンロールで迫ってきてくれてホントまたハマった。

 「 Twelve Shots On The Rocks」ってタイトルもかっこよく決まってるし日本盤のジャケットも何か毒々しくっていいんだな、これが。ヨーロッパ盤のももちろんいいけど、ハノイは何故か日本好きなので昔からどのアルバムも日本盤だけジャケットが違うので面白い。「Two Steps From The Move」だけじゃないかな、世界統一ジャケットになってるのは。これも良いけどね。ま、でも「 Twelve Shots On The Rocks」はホントに冒頭のSEからギターのハーモニクスで迫ってくる最高のロックンロール「Obscured」が凄くかっちょいいんだよ。シングルカットされた「People Like Me」もキャッチーでちょっとマイナー調のロックンロールでしっかりとハノイらしくってばっちりだし、カバーの「Delirious」はマイケル・モンローが昔エルサレムスリムのアルバムでやってたような気がするけど、ハノイ版の方が圧倒的にかっこいいのだ。が、しかし今調べたらそれはデモテイク版の方だった…、何で持ってるんだろ?ま、それから「In My Darkest Moment」みたいな臭いロックバラードもハノイらしくって、マイケル・モンローの得意技、サックスプレイがしっかり響いて涙チョチョ切れる傑作だし。これライブでも良かったなぁ。マイナー調のロックンロールって言えば「A Day Late, A Dollar Short」や「Watch This」なんてのがモロ好み♪ こういう味は日本とかヨーロッパのバンドじゃないと出せないだろうなぁ。イギリスでもあんまり聴かない旋律かな…。それからブルース…っつうかスライドギターをハープで迫ってくる泥臭い酒場で流れてきそうな雰囲気たっぷりの「Gypsy Boots」もアンディらしくていいな。とにかくさ、どれもこれもかっこよくって捨て曲ないんだよ、ホント。

 でさ、このアルバムリリースしてから早速日本公演があって二回行ってきた。その後の作品「Another Hostile Takeover」をリリースした時も二回くらい行ったんだけど(笑)。いやぁ、滅茶苦茶テンション高くて、一時間半のロックンロールパーティを満喫してきたもん。ロックバンドでこんなに衣装変えるのってそうそういないぞ、マイケル、って感じ(笑)。でも、ステージは凄くパンキッシュなんだよな、彼等は。最後は「I Feel Alright」なんだもん。ライブアルバム「All Those Wasted Years」ほどヒドクはなかったけど、かなり滅茶苦茶。マイケル、ドラム叩いてたりさ、お祭りで…。でもかっこいいライブだった。ロックンロールってこういうもんだよ、ってのを改めて思いだしたもんなぁ。最近そういうのばっかかも(笑)。