Hummingbird - Hummingbird

Hummingbird - Hummingbird (1975)
ハミングバード(紙ジャケット仕様)

 やっぱりさ、こういうの漁ってて一番おもしろいのが英国ロックなんだよ。他の国のでこういう追いかけ方ってしないからわかんないけど、多分出来ないんじゃないかな…、ってのは、一人のミュージシャンからの派生がどんどんと繋がっていくってこと。他の国のでももちろんどっかで繋がっていくんだろうけど、英国の70年代のはホント、面白いくらいにあっちこっちで繋がっててね、それがロックという基盤を作ってたみたいな感じでね、楽しいんです。

 それで今回はまたしてもボブ・テンチがベック・グループ解体後にそこのメンバーを中心にして組んだバンド、Hummingbirdの1975年リリースのファーストアルバム「Hummingbird」です。冒頭からモロに今想像できるベックのサウンドそのまま。あれ?いや、そうじゃなくてこのHummingbirdにベックはいないんだからそんなハズないんだけどなぁ…、でも聴いてるとそんな感じ(笑)。ボブ・テンチの歌声もここでの方が抜けきってる…やっぱベックの曲だと歌が生きないのかもね。元々実力ある人だからこういう風に伸び伸びと歌っていけば力量発揮できたんだろうけど、なんかそこまで出せてなかった気がするな。だからここでのボブ・テンチの歌はGass時代のように見事な歌いっぷり。そしてこのサウンド、クロスオーヴァーなサウンドってのかな、自分的には得意じゃないサウンドだけど、この頃出てきた音だよね。

 んで調べてみればBernie Hollandってギタリストが良いギター弾いててさ、ん?ん??って感じで…、そっか、ニュークリアスやパトゥーに参加、Judy GrindやLove Affairにも参加ってさ、正に英国B級まで入り込んでた人ってことですか、なるほど、それでいてこのギターサウンドをここで出し切っているってのは実力の出し惜しみすることなく才能発揮の場所ってとこだ。ニュークリアスやってたらこれくらいチョロいわな。しかしマックス・ミドルトンの鍵盤ってのがこんなにも個性的だとは…、だからベックの音みたいに聴こえてしまったのだろうけど、リズム隊も含めてどっぷりと楽しめるサウンド、ちょいと洗練されすぎてるかな。フュージョンに近いもんな…。

Jeff Beck Group - Jeff Beck Group

Jeff Beck Group - Jeff Beck Group (1972)
Jeff Beck Group

 誰でも何かしらの音楽的背景があったり、好きなバンドがあったりアイドルがいたりしたのだろう。ふとした事からそんな会話になり、アレが好きだったなんて話がよく出てくる。自分のロック好き…マニアックなまでの好きさはさほど外に出すこともないけど、やっぱり知ってるから話は出来ちゃうんだよね、そんなに知らなくてもさ。そこから何かの共通項見つけて話に突っ込むとやっぱり会話としては盛り上がる。面白いよね。何か若い頃に戻って会話して熱くなっていくみたいな瞬間があって、自分ってホント、ロック好きな子供のままなのかなぁ…とか。

 ボブ・テンチってベックのトコで歌ってた人だよな…ってことで、1972年リリースの第二期Jeff Beck Groupの2枚目の作品「Jeff Beck Group」、通称オレンジアルバムなんてのを聴いてみた。この手の音ってあんまり好きじゃなかったからそこまで聴いてなかったんだよね。ベックと言えどもまだ普通のギタリストしている頃ってかさ、ソウル、R&Bに大接近しててプロデュースにはスティーブ・クロッパーを迎えての作品で、ドラムがコージーなのにどうしてこんなに黒い系統な音になるのか、やっぱり黒人メンバーの音ってのは大きなインパクトなのだろう。もっともそういう音を目指していたってのが一番大きいだろうけど。ということで、本物の黒いのを聴いた後だと、全然黒くもなんともないけど、やっぱりベック的にはこの頃はこの手のソウルフルなサウンドに傾倒していてのサウンド、ボブ・テンチの歌がロッドの黒いバージョン的なもので、本格的なシンガーではあるけど表現力に乏しい、と言うのか、どうもこのバンド、もっさりしていてイカン。コージーのドラムは冒頭からさすがに痺れるぜって感じに刺さってきたんで期待できたんだけど、アルバム全般だと後にベックがメンバーに満足しきれなかったと言ってたような事が何となく分かる。

 もっともベックのギターもそこまでトリッキーに何か出来ているという風でもなく、ひとつのロックバンドのひとりのギタリスト的になっている感があるからちょいと勿体ないかな〜、今聴けばだけどね。リアルタイムあたりで聴いてた人は結構衝撃的なバンドのひとつだっただろうし、こんな黒っぽいのでもこんだけギター聴かせちゃうワケ?ってくらいにギターが鳴ってるのは確か。インストもあるし、もちろん歌ってるギターですよ。ただ、やっぱり時代からしたら物足りなかっただろうなぁ、なんて思ったり。でもね、やっぱりベックですよ、聴いてるとついつい耳がギターに進んでしまうし、そのプレイもメロディアスだったりしてソウルフルな音とのギャップがあったりね、なるほど、そういう事か、ってな局面も多々あります。





Jimi Hendrix - Live at the Fillmore East

Jimi Hendrix - Live at the Fillmore East
Live at the Fillmore East

 白熱のライブを聴いていると、やっぱり音が古いなぁ〜とつくづく感じる(笑)。今のバンドでもこういう演奏している人たちっているって思うんだけどここまでの熱気を感じることはない…ないのかな、そういうのを耳にしてないだけかもしれないから、そんな事ないよ、今だってスゲェのいるよって教えて欲しいくらいだけど、多分難しいだろう。何せこういう音をやることに賭けてる人達ばかりだし、他にやることもなかったし、今の時代とは違って忙しくなかったしバンド集めてひたすらに口と手と楽器でやって曲作りしたりジャムったりするんだから、デモテープ云々とか宅録で云々なんてのはもうちょい後だしね、そういう作り方してた人は割と珍しかったんじゃないだろうか、ってくらいの70年前後の時代。そう考えるとThe Whoのピート・タウンゼントは凄いわ。

 白熱のライブとブルース、そして命日じゃないかと気づいたのでジミヘンです。もうじき「Machine Gun Jimi Hendrix the Filmore East」ってライブアルバムが出るんでそっちにしたかったけど、まだリリースされてないから似たようなのを(笑)。「Live at the Fillmore East」ですね。似たようなの、って言えば「Band of Gypsys」とかあるんですがね、要するに1969年大晦日から正月にかけて夜通し行われたライブで、しかも二日間に渡りっていうのが凄いエネルギーだと思うがこの頃ジミヘン26歳くらいだし問題ないか。ヤク漬けだしそのくらいじゃどうってことなかっただろう。マジメに書いておくと大晦日に2ステージ、正月にも2ステージという二日間でのライブ、それがしかも全部録音されてて、そこからの抜粋盤が最初に、ジミヘンが存命の頃に「Band of Gypsys」としてリリースされたワケ。まぁ、これは契約消化の意味合いが強かったらしいが、それでも新曲多数だったし、しっかりとアルバムの体を保っていたとも言えなくもない…か。それで、もちろん全部録音されてたワケだから幾つかそこから抜粋して編集版が出されたりしたけど、そんなに大っぴらに出てくることはなかった、けど、この「Live at the Fillmore East」が1999年にリリースされた時はもうジミヘンの遺族が版権握ってリリースしていたので、こういう大胆なライブ編集版も出てきたんだよ。それがまた「Band of Gypsys」とはほぼ被らない演奏をチョイスしてきたと言うマニア泣かせなリリース、ホントに少しづつ出しやがって商売上手いな、ってトコだ。

 今度リリースされる「Machine Gun Jimi Hendrix the Filmore East」は1969年大晦日の最初のステージ丸ごとというモノで、これがまた「Live at the Fillmore East」や「Band of Gypsys」なんかにはほとんど入っていないので、演奏の質がそこまでのものじゃなかったのかとも想像されるけど、未発表ライブだよ、みたいに言われると食指が疼く、さらにこのときのライブの最初の演奏ならそんなに悪いハズないし、とも思う。そういう要素も商売なんだろうけどさ、まだまだ続くジミヘンのライブ音源リリース、知る限りではまだまだ良質なソースは残っていそうだから当分楽しめるだろう。もちろん既に集めることは諦めてて、聴きたい時にいつでも聴けるジミヘン、その時に違うライブを毎回探して楽しめばいいや、というようないい加減なリスナーに成り下がっているが、それでも聴く度にエキサイトするし楽しむものなのでいいでしょ。

 話戻してこの「Live at the Fillmore East」、冒頭の「Stone Free」からして新しい魂を宿したバージョンというように感じるんじゃないだろうか?初期の勢いだけで畳み掛けてくるライブ演奏から随分とアレンジと言うか曲と演奏を楽しむようになってきたと言うか、あれ、これって「Stone Free」だっけ?ってくらいには何コレ?感があって楽しめる。初期の曲もこうして変化させていくのはやっぱり面白いよね。やってる側もそうだろうし聴いている側も飽きないし、またライブ見よう、聴こうってなるもん。もっとも初期の曲なんてあまりやってないけどさ。だからこそこういうのが面白い。他のジプシーズ時代のはもっとソウルな感触が強くなってるからちょいと馴染みが違うからさ。特にこの「Live at the Fillmore East」ではそういうのが集められてる、かと言ってそれがジミヘンらしくないハズもなく、これこそジミヘンだろってくらいにギター弾きまくってて新たな宇宙を創造している姿が目に浮かんでくる。いやいややっぱりギターに酔えるねぇ〜。





Jeff Beck - Loud Hailer

Jeff Beck - Loud Hailer (2016)
Loud Hailer

 3大ギタリストだって既に70歳代に突入していて到底現役とは思えない世代なのだが、なぜかジェフ・ベックだけはそんなことを感じさせることもなく元気一杯な現役なギタリストのままだ。一体何が彼をそうさせるのか、相変わらず革新的なプレイと組み合わせへのアプローチに余念がない。そして新作だ。古いものの焼き直しでベックらしいと言われるのではなく、そのギタープレイとアプローチでベックらしいと言われる見事な作品を届けてくれている。

 アルバムは「Loud Hailer」、今回のバック陣営は英国のBonesというバンドの連中が主体のようだ。ボーカルもそこの女性が担当していて、そのメロディラインなんかにベックの意思が入っているのかどうかはよくわからないが、ベックって歌メロなんて作るのかな…、ギターがあんだけ歌うのはわかるけど、そのまま歌ってワケにもいかないしどうなんだろな。さて、アルバムを聴いているともちろんベックのギターでしかないくらいにワイルドに弾きまくり、さも自分のアルバムであるかのようなスタンスなのは当然なのだが、それでもきちんとロックバンドとしてのスタンスも出していて、それは何だろう、こういうジャンルだってのがない。ドラムの音は2000年代のベックの所のデジタル的な音だし、かと言って歌はやけにオールドタイプな感触だし、曲にしても相変わらずのベック的作品が多くを占める、それもまた個性的…だよなぁ。

 あぁ、今回はだからインスト中心でギターを歌わせる作品じゃなくてもっと普通にロックバンド的な立ち位置でのギタリストって作品でね、聴いているとどこかでこういうベックのアプローチ聴いたなぁ…と思い出してみればそれはロジャー・ウォーターズの「死滅遊戯」でのベックのギタープレイだ。歌や曲のアプローチも実は結構その時のロジャー・ウォーターズの作風に似ているし、まるで異なる色なんだけど面白いものだよね。ああいう感じでベックが弾いてて曲が流れていく…、いいね。どの曲もそんな雰囲気で一杯で、そこでもベックのギターの音色が変わっていってそれだけでも楽しめる、この歳でこういう作品作ってくるんだもんな、やっぱ先鋭的と言うか幅広いというか…、久々にロック側に振ったアルバムになるかな。





Jeff Beck - Live +

Jeff Beck - Live + (2015)
Live +

 自転車欲しいなぁ…、車で出掛けるのは良いんだけど、そこからちょっと広い場所なんかだと歩かないといけないし、それがまた行くと戻ってこなきゃいけないから往復分の距離がなかなか疲れるし面倒でさ、そんくらいのトコロなら自転車で…って思うのだが、遠出してるから持ってきてないしさ、だから折りたたみ自転車でも積んでおけば良いななんて思っててね。んで、アレコレ見てるけどもちろん今や自転車って日本製なんてないからどうにもアレなワケだがそこを無視すりゃ安い。数万で買えるんだから買っちゃえば?ってのあるけど、駐車場と駐輪場と部屋と自転車の移動とか持ち運びとかどうすりゃ効率的になるんだろ?とか考えてみるとなかなか扱いに困るのだった…。

 Jeff Beckの2014年8月のUSツアーのライブの模様から抜粋したライブアルバム「Live +」。コイツはボーカルにジム・ホールを従えてのライブで、そこがまた好き嫌いが分かれると言うか、聴きやすさ聞きにくさってのが出てくるのだが、自分的にはやっぱりバツだな。やっぱね、ベックはロックな歌手の方が合うと思うし、ソウルフルな歌のバックじゃどうもギャップがありすぎる気がする。音が尖ってるからだろうね。革新的な音を出してるところにちょいと黒い系統の歌はどうにも、ってのが自分の感想。その分ベックのギタープレイはかなり安定していると言うか、演奏に集中できてるって感じはあるので、バンドも含めて音圧とかはかなり迫力モノ。だからこそロックな歌手が良かったのだが。

 しかしこの人、ライブに目覚めてからライブ盤ばかり出してるんで、どれが何やら…と整理してないから印象だけで記憶してるんだが、曲もそれなりに入れ替わってるんだろう。あまり意識してないんだよね。ギタープレイを聴いちゃってるからか、今回はトリッキーさがさほど多くなく、割とスタンダードな範疇にあるみたい。だから個人的面白さで言えばもうちょいだな、と。ちょっと丸くなったかな(笑)。それでももちろん無茶苦茶尖ってるしさすがのプレイなのは当たり前だけどね。






Jimi Hendrix - Freedom: Atlanta Pop Festival

Jimi Hendrix - Freedom: Atlanta Pop Festival
Freedom: Atlanta Pop Festival

 世間で騒ぎになるような事柄ってのは聞きかじりじゃなくてきちんと正しい知識を得てから自分で判断するほが賢明でね、何となくああいうことなのかとか勝手に解釈してると全然ホントの事からはかけ離れていることがあるし、メディアを鵜呑みにする必要はないし…、ってか左右されない方が良いね。なんでそういう解釈なんだ?って思うこと多数、きちんと説明解釈があってこそならともかく映像とキャッチフレーズだけ出されてもね、よくわからないでしょ。そんなことをヒシヒシと思ったなぁ…、鬼怒川の決壊のアレだってもう何も報道してないから全然わかんないし、他のどんなんよりも気になるんだけど…、しょうがないか、って結局ネットに戻る。やっぱり自分にはテレビってのは要らないんだなぁ…。

 ジミヘン没後45年??うわっ、そんなになるのか…、それでいて未だにジミヘンってのは普通にロック界の会話では出て来るし雑誌なんかでも出て来るってのはもうアレだね、ベートーベンとかそういう次元に位置している人なのかもしれないな。そんなジミヘンの1970年7月4日のアトランタ・ポップ・フェスティバルに出演した際のライブCD「Freedom: Atlanta Pop Festival」が2枚組できちんとリリースされた。きちんとっても最後の最後が無いので完全版じゃないけど、いいでしょ、これくらいで。昔「Stages」って4CDボックスがあって、それの4枚目にこのライブも入ってたんだけどちょいと曲が少なくて残念って思ったのと、ライブそのもののエナジーがどうにもイマイチ…って気がしてたのであまり聴かなかった。その前にビデオも出てて、それも暗い感じで覇気がなくて何かジミヘンってホントに波があると言うか、輝いてるライブを捉えているってのは結構少ないんかもなぁ、とか実際そういうライブも少なかったのかもなんて思ったものだ。こんだけ時間が経っていろいろと出て来るとアレはスゲェ、コレはダメだとかいろいろあるのがよくわかるが。昔はアングラの音の悪いのとかでも聴いてたからぞれに比べりゃ今は贅沢な時代、こんなに良い音でライブがたくさん聴けるんだもんね。

 んでこのライブ、久しぶりに聴いたけど音の分離とかくっきり具合は凄いなと思うがやっぱりジミヘンの数あるライブの中でピカ一クラスとは言えないレベルのショウな印象だ。実際は知らないけど、音だけ聴くとそんな印象で、どこか宇宙に行き切れていないというか音で駆け巡ってないというか…そういう演奏してるしそういう音も出してるんだけど、ちょいとマインドがそこに行ってないのかもなぁなんて思う。命削ってギターを弾いてた人だからそんなこと言ってちゃいけないけど、もっと心に染み入るギターを聴きたいな〜って勝手に思ってしまう。それにしてもミッチ・ミッチェルの驚異的なドラミングはいつ聴いたって衝撃的だ。それにビリー・コックスの後ろ乗りながらもフレーズを弾きまくるベース、そしてジミだからなぁ、良くないったって普通レベルなんてのは軽く超えてるんだからとんでもないライブなのはそりゃそうだ。

 アメリカの独立記念日でのライブってことでアメリカ国家だって特別なものにしたかったんだろうというのも感じるし、それぞれのソロプレイなんてのはもうやっぱりどうやってんだ?くらいに弾きまくって顔で弾いてるギターが思い浮かぶくらいなのでやっぱりノックアウトされちゃうんだよね。一体何なんだ?って。45年経ったって未だにジミヘンを超えたギタリストってのは出てないし、最初で最後の人なんだよ、やっぱ。そりゃベックなんかもそうだけどさ、やっぱりだからこそ数少ない楽曲とプレイながらもいつ聴いても陶酔できるギタープレイなワケだ。生きてたら70歳過ぎてたくらいか…、どんなブルースギタリストになってんだろうな…、バディ・ガイがあんなんにギター弾いてるのとは対照的だったかもしれないし、一緒にやってるくらいだったかもしれない。いつまで経ってもジミヘンはこのままの姿で皆の姿に焼き付いている、それもまた時空を超えた伝説になりアイコンになっている理由だろう。生々しい彼の音が聴けるってのはホントに幸せだ。このライブ、後半に行けば行くほどにライブが良くなっていく、そこでやっとノレてきてるのかもねっていう気がする。「Voodoo Chile」とかはもうさっきまでのイマイチ感なんて無くなってて、とんでもないギター弾いてるからぶっ飛びモノだ。

 このライブの2ヶ月後にはドラッグでサヨナラ、病気とかじゃないから死の目前だから調子が悪くてなんてのはナンセンスでさ、ドラッグの効きが遅かったからライブの終盤の方がノレてるんじゃね?なんて思ったりするのだが、一方でミッチ・ミッチェルがややお疲れ気味になってるのもあるのかな、ガチッとハマり切れてなかったとかそんなことかもね。なんせこの時期でもジミはデビューしてまだ3年なんだし(笑)。やっぱね、ギター…いいわ。気持ちいい。





Stanley Clarke - Journey to Love

Stanley Clarke - Journey to Love (1975)
Journey to Love

 これまであまり真面目に聴いた事のないフュージョン系のベーシストあたりを漁ってるけど、それでも名前はたいてい知ってるんだから不思議なものだ。ジャンル自体の幅も広くないのか、結構決まった面々が一大勢力になってシーンが終わった…と言うか進化していったという感じなのかな、そんな中でやっぱこの辺のベーシストってったら出て来るだろうなぁと想像できる人が登場です(笑)。

 スタンリー・クラークですね。バキバキのベース弾く事で知られてたハズ…なんだけど実際はどういう人なのかはよく判ってないんです。とりあえずソロ作三枚目くらいになるのかな、「Journey to Love」ってアルバムが1975年にリリースされてまして、ゲストギタリストにはご存知ジェフ・ベックやジョン・マクラフリンが参加という事でロックファンにも割と知られているアルバム…じゃないと思うんだが、そういうウリ文句になっているハズだ。ジェフ・ベックがダメだったのがフュージョン寄りだったからだけど、こういうの聴くと、別にそういうのを意識してたんじゃなくて、自分の技巧的な部分を発散できる世界ってのがたまたまエレキジャズの走りだったフュージョンの世界だったって話だろうから、あまりジャンルの区別は無かったんだろうとは想像に難くない。実際ベックが参加している曲…どころかベックのための曲「Hello Jeff」なんて聴いてると単なるセッションだもんね。スタンリー・クラークがソロアルバムでわざわざやらなくても、ってくらいのベック節だ。思い切り尖ってるし。もちろんスタンリー・クラークのベースはアルバム冒頭からバキバキで…、もっと前に出てきてもと思うけど、これくらいが良いのかもな。

 一方のジョン・マクラフリン参加の方は割と壮大な楽曲で、ジョン・コルトレーンに捧ぐってなタイトルで、美しいな〜って音世界にこりゃハマってるわ、と思うくらいのジョン・マクラフリンのギター、いつも通りって言えばいつも通りなフレーズでね、そう考えるとスタンリー・クラークって人はベーシストとして名を馳せているけど、その実やっぱり普通な音楽が好きなミュージシャンなんだろうと。プレイヤー気質ってよりもアンサンブル重視な人なんだろうと思うね。んで、このアルバムのプロデューサーがジョージ・デュークともう出来たような面々が出会っているという作品、そして正にクロスオーヴァーなアルバムに仕上がっている、とロックファンは思うワケだ。このヘンの境目ってプレイヤー目線で見れるかどうかだろうなぁ…、曲を聴いて良いってんでもないし…、そういう意味じゃジャズだよな、やっぱ。しかし…、美しい作品だ。





Jeff Beck with The Jan Hammer Group - Live

Jeff Beck with The Jan Hammer Group - Live (1977)
ライヴ・ワイアー

 歳を重ねてからも相変わらずロックなガキのままで未だに何かのタイミングでギターなんかを眺めていると欲しくなったりするし、実際買っちゃった〜って話もよく聞く(笑)。まぁ、大人だから10万弱くらいのギターだったら買えちゃうけどさ、でもどっか自制したりする事も多いわけで、それでもやっぱり買っちゃった〜ってのは欲しかったんだろうな〜っていうその無邪気さが好きだ。自分もそういう時あるけど、スゲェ嬉しいんだよねぇ〜、何言われてもさ。そっからまたいじりまくって弾いてて昔みたいに時間はないから存分には弾けないけど、弾けるだけ弾いて、そしたら昔のアルバムとか曲とかをまた聴き直したりしてと結局大人になれない世界にはまいってしまうのだ(笑)。

 昔ジェフ・ベックって苦手だったんだよねぇ。ところが今じゃベック、カッコイイわ〜、どれが好き?とかそんな話になっちゃったりするくらいには聴いてる。んで、今回も何となくそっか、ってことでベックの「Live」を聴いてた。1977年リリースのライブ盤だけど、元来はヤン・ハマーのライブに飛び入りした…ってか一緒にツアーで回ってた時のライブ音源まとめでのセッションをその白熱ぶりに感動してライブ盤にしたという事かな。昔はこのアルバムは理解できなかったから苦手な有名アルバムだったんです(笑)。それをさ、普通に聴いてると、何かスゲェぞ〜、これ。音は確かに嫌いな世界もあるけど、ライブ盤として、ライブとしての白熱ぶりはものすごいし、熱気もプレイの充実ぶりも緊張感もプロフェッショナル感も見事なまでに調和していて、ベックこういうの楽しかっただろうな〜って思うくらい。ヤン・ハマーの方は普段からそんなセッションばっかりだから今更かもしれないね。マクラフリンとやってたワケだし。でも、こんだけおのロックプレイに徹しいたベックとのジャムはテンション高かったんじゃないかな。

 こんなに攻撃的でアグレッシブなギタープレイを昔からしてたっけ?って聴き直したくらいに昔はその周囲の音が嫌いだった。ベースも凄いんだけどプレイと音が好きじゃない、歌も軟弱で好きじゃないし、鍵盤の音もあまり好きな音色じゃないからほとんど好きじゃない要素が揃ってるから昔から聴いてダメだったんだろう。でも、このベックのプレイはやっぱり凄いって。メロディはキチンと、それでも個性的にプレイしてフリー部分では目一杯ギターという楽器を鳴らし倒して圧倒してくれて、バンドアンサンブルに戻す、う〜ん、上手い。他人を立てるのも上手いし自分が際立つのも上手い、ギターの巨匠と言われるハズだ。今更ながらこの人の偉大さに気づいたかも。遊び要素もふんだんに入ってて、最後の最後で「Train Kept A Rollin’」が挟み込まれるジャムって一体??(笑)。





Jimi Hendrix - Stages: Live at San Diego 1969

Jimi Hendrix - Stages: Live at San Diego 1969
Stages

 ネット時代のリアル性の高さに感心しながら日々を過ごしているが、まぁ、何のことかってのはさ、海外でライブやってますっていう時にその最中にTwitterやinstagramなんかでどんどんとリアルタイムにつぶやきや画像映像がアップされていくから自分もその時間その場所にリアルタイムでトリップできる感覚があって、面白いなぁ〜と。そんなことしたいワケじゃないけど何気なく見てるとついついハマってしまう。気付けば1時間位経過してて…みたいな。夏だし動きたくないし、いいんだけどね。

 オーティス、スライなんてのが来たからやっぱジミヘンかねぇ〜って思いつつも、ジミヘンって好きだからウチのブログにもかなり頻繁に登場してて何かまだ書けるのあったっかな?ってアレコレと眺めていると…大好きなボックスセットが書いてなかった事に気づいた。そっか、これで4回分くらいはジミヘン出来るじゃないかと小躍りしてしまったのは内緒だ(笑)。あぁこの書き方懐かしい。…ってことでジミヘンライブ集として1992年頃にリリースされた4枚組のCD「Stages」、その中でも一番好きな…ってかこのために価値ありってくらい突出したステージ、1969年のサンディエゴ公演がもう最高。中でも多分「Red house」は最高の一曲なんじゃないかな。ここから後半はもう超絶ジミヘンがひたすらにプレイされてて完全に聞いている側もあっちの世界にイケてしまうくらいで、聴く度に昇天してしまうので何度も聴かないようにしようと思ったくらいだ(笑)。

 初期バンドのメンバーのベーシスト、ノエル・レディングが辞めますって頃の最後の方のライブなのでバンド内の中はそれほど良くなかったと聞くけど演奏はもうなんのその、まるで問題なくピッタリとハマっている、どころかノエル・レディングが躍起になってなくてもう覚めた感じも入っているからか丁度バンドのアンサンブルが良い加減になっているようにも聴こえる。ジミヘンとミッチ・ミッチェルがいつものように熱いワケだからベースまで熱くならなくて良いってのがバランス良いのも面白いな。そしてジミヘンも声出てるしギターももちろん…珍しくシラフなのか?怒涛のプレイが炸裂するんでホント楽しめる…ってか聴いてて精根尽き果てる。

 ジミヘンのライブってどこまできちんと出されてて良い音で聴けるようになってるのかもう整理付いてないので訳分からんけど、昔はそんなに数多くなかったからどれもこれもひたすら聴いてたしアングラモノも大抵のものを聴いてたから大体分かったけどさ、今は分からない。3年くらいしか活動してないのに収拾付かないこの状態…どっかでまたきちんと追い直さないとダメかな。ってYouTube覗いたら1時間以上のがある…って聴いてたら何と驚くことに観客録音音源の完全版だった。ライン音源でしか聴いたことなかったからこれはこれで新鮮だ…とついつい貪って聴いてしまったのだが…その辺は常人とは価値観違うんだろうな(笑)。







Jeff Beck - YOSOGAI

Jeff Beck - YOSOGAI (2014)
YOSOGAI

 そういえば今年も年初から来日公演ラッシュだったんだな…と。クラプトンやストーンズ、ポールなんてのも普通に来ちゃったりしてたワケで、そして続いてはボブ・ディランにジェフ・ベック、何故か新宿にはジミー・ペイジまで来てきるという始末で3大ギタリスト全てがこの2ヶ月で来日しちゃってくれてるし加えてビートルズとストーンズにディラン。一体今はどういう時代なんだ?と首を傾げたくなるってもんだ。若い連中にもこのヘンの味って伝わってるのかな…とやや懐疑的にはなるけど、まぁ、良い時代になったもんです。

 久々にこういう来日記念盤的な特別アイテムを見かけたので妙に新鮮だったからついつい…(笑)。ジェフ・ベックの来日記念盤「YOSOGAI」なんてので3曲入りのホント、おまけみたいなモンだけど気になるっしょ。案の定ライブではコイツに入ってる最初の「Loaded」という新曲から始まってるワケで、ファンも「ん??」ってなるから気になるしそれで今じゃネットで曲名とかわかるから何に入ってる?ってことになりつつも新曲?ってなってしょうがなくこの来日記念盤を買わざるを得ないという仕組み。上手いです(笑)。この曲、聴いてるとあのジェニファー・バトンがいた頃の音…メタリックノイズサウンドを出しまくっていた頃の曲なのかな、と思うようなスタイルで刺激的。ただちょいと短いか?2曲目はファンキーで歌もあるんだけどベックのギターフレージングが強烈過ぎて歌なんて誰も聴けないというくらいの代物で、アルバムには入れないけどここでだしとくか?なんて思うくらい。やっぱり強烈に凄い。最後の3曲目はライブモンでイメルダ・メイとのラブバラード…ってかスタンダード曲なんだが、多分ベックがガキの頃からこういうのあって、聴いてたんだろうな、ものすごく味があって哀愁があってどちらも本領発揮。こんなんもサラリとやってくれちゃうのがベックの凄いところ。

 そんな幹事で3曲入りなんだけど、集中して聴けるからどの曲も味を搾り取るまで楽しめて良いね。ロックの中のジェフ・ベックっていうジャンルを築き上げてるもんなぁ…。



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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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