Queen - Innuendo

カテゴリー: Queen, Bowie etc

 ちと南国に感化されてその道を色々と聴こうと思って、スペインとかいいなぁ〜と思いながら、スパニッシュスパニッシュとアタマの中を駆け巡らせているとふと、スティーヴ・ハウが浮かんだ。んで、イエスはつまらんから、ソロ?ん〜、それもちょっと面白くないので…、あ、クイーンの「「Innuendo」でゲストで弾いてたなぁ…と、思い出したら聴きたくなったので、久々に「Innuendo」を引っ張り出して堪能♪

Innuendo Made in Heaven

 1991年リリースのフレディ・マーキュリー存命中の最後のスタジオアルバムで、実はかなり傑作の部類に入る作品に仕上がっているのだが、あまりそこまで評価されていない様子だね。まぁ、色々とマイナス要素もあったからやむを得ないんだろうけど、初期クイーンの美しさと後期クイーンのパワフルさを兼ね添えたある意味クイーンというバンドの集大成でもあるアルバムだと思うんだな、これ。 それで何故にスティーヴ・ハウかというのはご存じのように最初に収録されているタイトル曲「Innuendo」での中間部のスパニッシュギターをスティーヴ・ハウがゲストで弾いているというものだ。多分フレディが創ったイメージの中で、ここはスパニッシュ風ギターが欲しい!っていうので呼ばれてきたんだと思うけどね。最後の最後までそんな創造力を持っていたフレディに脱帽。やはり最後までアーティストでした。

 「Innuendo」という曲は多分ツェッペリンで言えば「Kashmir」の位置付けだろうなぁ。壮大な楽曲でしかも非常にクイーンらしい楽曲で他のメンバーのセンスとは圧倒的に異なる作品。自分の才能のままに出来上がる曲がこういうものってことはやはり元々がこういうセンスなんだろう。後期クイーンでのフレディはやはり合わせていたという感じか。そして二曲目はモノクロのPVでやせ細ったフレディの姿が衝撃的だった「I'm Going Slightly Mad」。こんなに迫力のないフレディって、誰?って思うくらいだったモンなぁ。しかし曲の方は新たなクイーンの一章にもなりそうな過去に似つかわしい曲が実はなかった新境地でもある楽曲。ちと暗めだけどパワーのある曲で、英米混合のセンスっていう感じかな。行こうそんな感じのがどどど〜っと続くんだけど、楽曲のパワーとフレディのパワーの差がねぇ、どうしても気になってしまうんだけど、過去のクイーンらしい部分は全部出ている。シングルカットされた「These Are The Days Of Our Lives」は…、これもPVでの最後の「I Still Love You」が印象に残っているなぁ…。だから楽曲の美しさが余計に光って聞こえるというのもあるし、光っているからこそ最後にしたんじゃないかとか…、うん、ちょっと余計なことを考えてしまうよね。そういうバラード調の曲だ。そこで暗くなってはいけない。最後の最後にはまた思い切りの良いメッセージソングがあるのだ。「The Show Must Go On」だね。オープニングからもう荘厳で正にクイーンらしい威厳を保った、過去のどんな曲にも縛られないクイーンのクイーンらしいサウンドで、美しく迫ってくる。そしてフレディも全身全霊で歌っていることがよくわかる。ひたすらと「ショウを続けるんだ」と歌い上げてくれてる。

 う〜ん、別に命日が近いわけでもないし、しっとりする必要があるワケでもないけど、何か思いがこみ上げてきてしまうなぁ…。そっか、だからこのアルバムって評価が滅茶苦茶高くはならないんだ…。どうしても最後だから、とか聴くと哀しくなるから、っていう情の部分が入るから正当に評価しにくいっつうかさ…。でも良いよね、これ。ヒシヒシと伝わってくるものがある。やっぱクイーンかっこいいわぁ〜。思い切りの良い歌が最高だし、荘厳さもね、他にはなかなかないものがあるもん。

 今度はビデオも見たくなってきたなぁ…。







David Bowie - Tonight

カテゴリー: Queen, Bowie etc

 ミック・ジャガーとデュエットで「Dancing In The Street」をリリースしてロック界大物同士のコラボレーションとして話題となったデヴィッド・ボウイ。確かにそれが1985年頃の話だからミックはストーンズの看板ボーカル、しかもソロ作出して売れまくってる頃、一方のボウイも70年代のグラムロック時代から脱出して、「Let's Dance」で一躍時代の寵児の仲間入り、ミックの相棒になっても全く違和感のない大物の風格として機が熟したというタイミングだったのだろう。

Tonight Let's Dance [ENHANCED CD]

 そんなボウイが「Let's Dance」の後に間髪入れずにリリースした1984年の作品「Tonight」。一般的に、どころか多分ボウイのコアなファンからも「Let's Dance」と同等の作品として認識されているんだろうけど、実はこっちの「Tonight」の方が元来のボウイの創作意欲に溢れた作品なんじゃないかと。いや、ナイル・ロジャースのパワーステーションサウンドじゃなくて、っつうか80年代のあの音じゃなくてさ、どっちかつうともっとボウイの持つ音楽性が出ていると思うんだよね。だから最初の「Living The Alien」からしてポップでダンサンブルなチューンではなくって、ひと味もふた味も深みのある歌詞とシリアスなサウンドで幕を明けるアルバムなんだよね。その流れはアルバム全体に流れているんだけど、ヒットチューンの「Blue Jean」がそのイメージを「Let's Dance」と同等のモノにしているんだろうな。ただ、明らかに作風が違うけどね。

 もうひとつこのアルバムで話題になったのは「Tonight」でのティナ・ターナーとのデュエットと最後の「Dancing with the Big Boys」でのイギー・ポップとのデュエットか。「Tonight」は良い曲だよね、これ。凄くムードがあるしさ。イギーとの作品はちょっとゴージャスなアレンジ過ぎて音自体はどうかと思うけど、根本はこの頃に独特の疾走感あるサウンドで悪くはない。ただ、まぁ、コーラスやらホーンやらがちとよろしくないかなっつうだけで、イギーも目立たないし。まぁ、それはそれで大して気にするほどでもないか。

 同じ頃にロックファンならお馴染みの「アブソリュート・ビギナーズ」っていう映画があってさ、その主題歌をボウイが歌ってたり、「スノーマン」っつう映画の中でも「This Is Not America」をパット・メセニーグループと一緒に歌っていたりするんで、知名度が上がるとセッションが増えるっていう面白い側面もあった。そして大体そういう作品の方がレベル高くて面白い。

 そういえばミックとやった「Dancing In The Street」のPVでの二人は正にロックンロールだったもんなぁ…。やっぱホンモノはかっこよい、って思ったもん。



Tonight (W/Tina Turner)

Freddie Mercury - Mr.Bad Guy

カテゴリー: Queen, Bowie etc

 強烈なインパクトを持つロックボーカリスト、もちろんそれは声質だったり歌い方だったりするのだが、その中でもダントツにインパクトを持っている天性のコメディアン…いや、エンターティナーと云うべきか…、クィーンのフロントマンとして一世を風靡した、いや、今もか、完全なゲイ人、フレディ・マーキュリーその人。

Mr. Bad Guy Barcelona

 1985年リリースの初ソロ作「Mr. Bad Guy」だが、もうジャケットからしておかしい、絶対普通じゃないというのは中学生でもわかったに違いない。「何か違う」っていう印象が拭えなかったが、テレビを見ていてノエビア化粧品のCMのバックで流れる「I Was Born To Love You」の伸び伸びとして艶やかで思い切りのよい歌声と曲のメロディは瞬間的に記憶に留めるには十分なインパクトを持っていた。それがこの人のソロ作の印象。当時確かこのアルバムも聴いていたと思うけど何かすぐに飽きてしまったのかジャケットに違和感を覚えたのか、あまり聴いた記憶がない。不思議だ。

 さて、そんなことで再度聴いてみることにしたが、総論的には実に良くできたポップな歌モノアルバム「Mr. Bad Guy」で、売れないワケないだろうというくらい見事だと思う。しかしフレディの歌声がここまで気持ち良く収録されていて、歌い上げているってのもクィーンの作品を含めてもそんなにないんじゃない?クィーンの時はもうちょっと何というか、バンドに合わせているっていうのか…、それがここでは何の制約もなく思い切り歌っている。見事だ…。そしてクィーン最後の作品ともなった「Made in Heaven」は正にクィーンの曲としてもおかしくない出来映えで、バックが違うと云ってもあまり違和感なく、ブライアン・メイのギターが聞こえてくる感じで(笑)。いや、見事。続いての「I Was Bone To Love You」はもうやっぱりこの80年代のドラムの音で聴くのが良い♪ そしてこれもまたフレディの見事な歌声が素晴らしい。

 どうしてもこのヘンの曲に集中しちゃうんだけど、曲のタイトル見るだけでかなり怪しいのが多いよなぁ…。「Man Made Paradise」とか「My Love Is Dangerous」とかさ…。まぁ、いいんだけど(笑)。しかしどれも美しさがあるってのがフレディらしくて割とクセになる。この後のバルセロナオリンピックでのモンセラート・カバリエとのデュエット作「Barcelona」でもその美しさは保たれているんだけど、この美意識こそがフレディの貫禄なのだろう。うん。そしてやっぱり楽しく聴けるところがコメディアン♪

そういえば16年前の今頃はロンドンのウェンブリーで一大イベントが開かれてたなぁ…。

Queen - News Of The World

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 年月が経つ度に伝説化が進んでいくバンドというものはいくつもない。先日のツェッペリンの再結成でもあれだけ盛り上がるとは本人達はおろか、コアなファン達にも想像できないことだった。そして伝説のバンドの域に入ってきたクイーンも同じように神格化されたバンドだ。こちらはカリスマでもあるフレディ・マーキュリーが不在という中で残りのメンバーがフレディを思い起こさせるような活動をすることで伝説を創り上げているが、そういえば先日ポール・ロジャースとの新曲をリリースしていたな。そのままアルバムも作るとか…。そのクイーンの代表曲が収録されている、アルバムとしてはイマイチ人気があるとは言いかねるが圧倒的なシングルの存在が際立っている。

世界に捧ぐ (紙ジャケット仕様) ライヴ・キラーズ(紙ジャケット仕様)

 1977年リリースの六枚目のスタジオ作品「世界に捧ぐ」。時代はパンク真っ只中にもかかわらず相変わらずのクイーン節に彩られた退廃的ではなくゴージャスな創りのアルバムだが、当時はもとより、今ではオープニングの「We Will Rock You」「We Are The Champion」という二曲のメドレーが圧倒的に有名。そして素晴らしい曲でもあり、普通のアルバム構成では二曲目に「We Are The Champion」なんて考えられないもんね。それを二曲繋げて出したいがためにこんな曲順でリリース。おかげで他の曲のバランスが難しくなってしまってアルバム的には散漫な印象を受けてしまうところだ。もちろん個々の曲はかなりの秀作が揃っていて、「永遠の翼」なんてのはクイーンの裏名曲に必ず入ってくるくらいの曲だし、「マイ・メランコリー・ブルース」だっておなじように素晴らしい曲なのだ。後に結構残ってくる曲、例えば「ゲット・ダウン・メイク・ラブ」やロジャーの「シアー・ハート・アタック」なんてのも入っていて、実はかなり秀作。

 ジャケットがなぁ、あまりよろしくないのでイマイチクイーンの作品という高慢さがないのだが、今でこそ気品溢れるバンド、みたいに思われているが実はそんなことないんだよね。まぁ、ロックンローラーだからそりゃそうなんだけど(笑)。往年のファンはこのあたりでちょっと「ん?」ってのはあったけど、まだまだクイーンのファンを止めるほどじゃぁなかったらしい。次の「ジャズ」当たりだとちょっと「んん?」ってなってきて「ライヴ・キラーズ」は良いとしてもそこまで、っていう人多いよね。自分はあんまりそういうのないけど敢えて言うなら「華麗なるレース」まで、って感じかな。だからちょっとこのアルバムは別の聴き方になってるかもしれない。楽曲集っつうかさ、アルバムとしてのトータル性はあまり求めてないっていうかね。でも良い曲多いなぁ。

Queen - Live In Montreal 1981

カテゴリー: Queen, Bowie etc

 既にこの世を去って16年が経過したフレディ・マーキュリー。そして2007年現在、驚くことにまるでフレディが、というかクイーンは現役のバンドのような顔をして各メディアに登場するし、CDやDVDもゾクゾクとリリースされる。そういえばこないだタワレコ散策してたらイギリスの何かの雑誌では老いに老いたレッド・ツェッペリンの三人が表紙を飾っていた。他にも書店に行くとストーンズだったりクイーンだったり毎月必ず70年代のバンドの誰かが表紙になっている雑誌を見かけるものだ。

伝説の証/クイーン1981 ライヴ・イン・モントリオール’81

 さてさて、そんな現状なんだが、フレディ没後に大々的にリリースされたCD・DVDとしては1982年のハリウッドボウルのライブ。この時は結構狂喜したものだが、今回の1981年のモントリオールのライブ「ライヴ・イン・モントリオール’81」となるとちと興醒めしてる自分もいるかな。まぁ、ビデオやLDの時代にリリースされていたライブだからってのは大きいんだけどね。宣伝文句的にはロジャーとブライアンが監修して素晴らしいリマスタリングになったということで過去の音質画質とは一線を画すものだということらしいが、まぁ、あまりそういうところにばかりこだわっていたら最近のリリースラッシュには着いていけないので、すでに放棄しているんだよな(笑)。

 ま、それはともかく、この「伝説の証/クイーン1981」、云うだけあって凄い綺麗な音で迫力も満点。それは確か(笑)。DVDはまだ入手してないのでコメント避けるけどライブエイドが入ってあの値段なら安いよね。DVD「ライヴ・イン・モントリオール’81」に未収録の二曲「Flash」「Hero」のためにCD買うか?ってな話だが。

 ところでクイーンの最全盛期って果たしていつ頃だったんだろう?この1981年のライブも相当素晴らしい評判なのだが、多くのファンは70年代だろうし。しかし今となれば80年代のクイーンも十分に認められているワケで、70年代のムサい頃のクイーンの映像はなかなかリリースされないしね。イメージが定着したのが80年代なんだろうなぁ。

David Bowie - 1.Outside

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 1990年代中期以降に何故か流行したサイコホラーというか退廃的怪奇嗜好と言うか猟奇趣味と言うか…、映画「羊たちの沈黙」がその筆頭となっているみたいだけど、ブラッド・ピットの「セブン」なんてのもそうだね。まぁ、そう云った、どこか救われない雰囲気っつうのが流行していてマリリン・マンソンやナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーなんてのもその一角を担っていたことは記憶に新しい。まぁ、そのヘンだけでやっていた人物達が今頃どうしているかなんてのは大して興味はないんだけど映像作家的には非常に凝ったPVなんかを特撮で撮影していて見ている側もなんかヘンだけど新たな手法だなぁと思っていたものだ。

アウトサイド(紙ジャケット仕様) アースリング(紙ジャケット仕様)

 そして常に変化し続けていくアーティスト、デヴィッド・ボウイがこの世界にハマったらしくいきなりとんでもなく退廃的且つ猟奇趣味的な作品「アウトサイド」をリリース。「ネイサン・アドラーの日記」と称した殺人事件をモチーフにした1995年にリリースした作品なのだが、これがまた時代の最先端というか既に到来していた他のアーティストとは一線を画した斬新さと大物らしい風格を漂わせた作品に仕上がっていてさすがメジャーなアングラアーティストと思わせるモノだった。とにかく明るい曲はなし、あってもそれはサイバーパンク的で、どこか「ブレードランナー」を思わせるものだったりね。バラして聴くと決して暗い作品ばかりじゃないんだけど、トータルでアルバムで聴くともの凄く陰鬱(笑)。

 もちろんそれはイーノとの再結合という底辺に流れるアングラな流儀が走っているからであって、その分しっかりと重さ…重厚な重鎮感が漂っている。ここが新鋭バンドの表面的な退廃感とは大きく異なっている英国ならではの作品の違い。もちろんバンドメンバーにマイク・ガースンという古くはジギー時代に遡る頃の鍵盤奏者を再度引き連れてきていることで刺すように冷たいピアノを音に採り入れていて、更に硬質な世界をティン・マシーン時代からのギタリスト、リーヴス・ガブレルスをも引き連れてきて最先端の音を採用。ここにて基盤が完成、そしてボウイ自身の手によるジャケット。う〜ん、かっこいいアーティストだよなぁ、ここまで好きに思い描いたことをサラリとできてしまうってのは。

 このツアーの時は最初ナイン・インチ・ネイルズをオープニングアクトに起用してそれこそ怪奇趣味的なステージだったんだよね。ツアー回る毎にそういう要素がかなり変化していったみたいだけど、それでも「世界を売った男」のアレンジとか凄く斬新だった。うん、日本にも来たので見に行ったもん。前座が布袋さんで、「Starman」やってたけど(笑)。とにかく完全に出来上がったステージで雰囲気バリバリ。さすがボウイの世界観だなぁと思って2時間ハマり込んでたかな。だからってのもあるけどこのアルバムの持つ雰囲気は好きだね。このあたりのPVもまとめてみるとなかなか面白い。

Queen - Queen

カテゴリー: Queen, Bowie etc

 70年初頭の英国ロックってのはほんとに毎度のことながら凄かったんだなぁと思う。今でもしっかりと歴史に残るアルバムが続々とリリースされていて、それをこぞって針がすり切れるまで聴いていたっていう時代じゃない?だから聞く側の思い入れもたっぷりあるしさ、ひとつの時代だよね。最近みたいに情報は多くないけど、そんなにスピードの速い時代じゃないから時間の流れ方も違ってただろうし、アルバム一枚一枚に対する取り組み方が違うもん。自分だって昔はそうだったんだけどさ。まぁ、知らない望郷に憧れるという後追い世代の哀しい性ということだ(笑)。

戦慄の王女 (紙ジャケット仕様) Queen II
Queen - Queen Queen
Queen - Queen: Greatest Hits Greatest Hits
Queen - Queen: Greatest Hits II Greatest Hits II

 1973年、クイーンのデビューアルバム「戦慄の王女」がリリースされた。もっともこの時点ではそれほど人気があったワケでもなく、普通に出てきただけってことらしいけどね。このバンドも結構後になってから評価されたバンドだよなぁ。今じゃもう一般人まで知ってるくらいの有名バンドなんだけど、それでも知られている曲って多くはないと思う。まぁ、このファーストアルバムで知ってる曲ってのはあるのかな?多分ないんじゃないかな…。ま、どっちでも良いが(笑)。

 自分的にはそうだね、クイーンって何から聴いたかな…、多分「Queen II」。そこから「オペラ座」聴いて「華麗なるレース」聴いてファーストか三枚目「Sheer Heart Attack」っていう風に聴いた気がする。だからどういうバンドかってのは知っていて聴いたからこのファーストも凄い驚きって言うのではなかったな。ただ、凄い〜ってのはあった。どの曲もポップでコーラスあって何か不思議なバンドに遭遇したっていう印象。そうだよな…、「Keep Yourself Alive」でも最初のハードなギターからサビが終わると変なパートになるじゃない?ああいう展開ってのはなかなかさ、馴染まなかったから(笑)。で「Doing Alright」なんて妙なポップバラードソングだしねぇ。英国らしいっちゃぁ英国らしい。うん。そしたら「Great King Rat」のかっちょいいリフだし。いや、こうやって聴いてみると多様性のあるアルバムだね。「Liar」はコーラス炸裂〜みたいな感じでさ、いやぁ、最初からこのバンドの場合は何というのか荘厳さがあるっつうか威風堂々とした部分があって、それが音楽的な面にも表れていたのかな、風格があるんだよ。ま、名前からしてクイーンだからそうなんだけど(笑)。最後の「輝ける7つの海」なんて単なるアウトロかと思えば次作ではもの凄い輝きを持った曲に変貌しているし…。

 英国オリジナルアルバムのジャケットは些か紫がかった色味だったようで、紙ジャケではそれが再現されてるのかな。日本盤はかなり濃いめの色合いだったような気がしたな。これからを予感させるには見事な雰囲気を出したアートワークは結構好みだね。

 う〜ん、しかしこの頃のクイーンは確かに美形揃いだな。女の子に人気が出たのがわかる。フレディの長髪もどこか妙な雰囲気があるものの異色のかっこよさだもんね。一番男勝りのロジャーが一番美形っつうのも面白い。う〜ん、決してメジャーになるバンドの雰囲気ではないな(笑)。

Mick Ronson - Slaughter On 10th Avenue

カテゴリー: Queen, Bowie etc

 この系統で同じ空気と時代を歩んできたギタリストと言えば、やっぱりミック・ロンソンを於いて他にないだろうなぁ。ミック・ラルフス脱退後のモット・ザ・フープルに派手派手しくギタリストで参加したことからイアン・ハンターのソロ活動に至るまでパートナーであり続けた稀代のギタリスト、正に唯一のグラムロックギタリストとして活躍した美形のオトコなのだ。もちろんギタリスト的なテクニックや音楽的な才能というものはあまり評価されることはないのだが、アイドルと同じくその存在感とルックス、そしてある種のカリスマ性が時代にマッチして、ひとつのアイコンとして存在していたのだ。そんな彼がボウイの元を去って最初にリリースしたソロ作品が「スローター・オン・10th・アベニュー」だ。

スローター・オン・10th・アベニュー(紙ジャケット仕様) プレイ・ドント・ウォリー(紙ジャケット仕様)

 ボウイとの共作曲やボウイ名義での未発表曲、そしてボウイが歌詞を付けた曲などボウイの全面的な協力なしにはできなかったであろうこのファーストアルバムは数多くのカバー曲で占められていて、裏名盤としてアナログ時代にはそれこそかなりの高値で取引されていた一枚でもあるのだ。CDになった時に最初は悪名高きGolden Yearsレーベルからのリリースでファーストとセカンドの「プレイ・ドント・ウォリー」が一緒になった二枚組だったんだよね。んで、こぞってそれを入手して初めて聴いたんだが…、こんなもんかぁ…って思ったのが正直な感想(笑)。いやぁ、別に悪くないんだけど…っつうか今聴いたら全然悪くない。ただ、カバー曲とかは面白いんだけどミック・ロンソンの曲はまいったな(笑)。センスないだろ、これ、とか思うのだが(笑)。いや、それはまぁ置いとこう。そしてギターもあれほど弾きまくってなくてもっと曲に合わせて弾いているっつうか、およそギタリストのソロアルバムらしくない作品に仕上がっていて、意外とこの人の歌って切なく聞こえたりするので歌モノとしても悪くないんだよね。かなり味があるのでエルビスの「Love Me Tender」でもなかなかだし、イタリア人のルチオ・バティスティの曲にボウイが歌詞を付けたという「Music Is Lethal」なんてのもかな〜りよろしい感じ。まるでボウイが呟いて歌っているかのような曲で、滅茶苦茶素晴らしかったりする…アレンジもアコースティックとバイオリンがイタリアンでこのアルバム最高の作品じゃないかと思うのだが…。まぁ、そういう意味ではボウイとの共作でもある「Pleasure Man / Hey Ma Get Papa」なんて曲もどこかイタリアンな香りがする曲で面白いな…。なんか久しぶりに聴いたら悪くないじゃん(笑)。アルバムタイトル曲にもなった「Slaughter On 10th Avenuee」もヴェンチャーズのヒットが有名らしいんだけど、ようやくミックのギターがまともに聴ける曲で、もっともっとこういうの入れればよかったのになとも思うけど、多分この頃のミックはアーティストとして独り立ちしていくという思いが強かったんだろうな、そう考えるとこのアルバムの出来映えも納得するし、かなりのクォリティではあるよな…。

 …とまぁ好き嫌いも含めて色々書くんだけど、アルバム最後まで聴いた後には妙に心地良さが残る作品なのでやっぱ優れたミュージシャンだったんだろうか。何故か疑問が沸くんだけど圧倒的なヒーローのはずのミック・ロンソン。まだまだ裏名盤を堪能しまくってないってことかなぁ。

David Bowie - Pin Ups

カテゴリー: Queen, Bowie etc

 ストーンズの名曲「The Rolling Stones - Goats Head Soup - Angie アンジー」で有名なボウイの奥方だったアンジー、ボウイがジギーになったのも彼女のアドバイスがあったから、そしてカバーアルバム「ピンナップス」もアンジー選曲によるものだった。もちろんボウイの好みも多分に入ってるのだろうから、恐らく二人とも似たような音楽の趣味だったんだろう。で、ボウイって人の曲をカバーしてやることって全然平気な人で、ライブでは当たり前のようにヴェルヴェッツの曲とか今でもやってるし、こういうアルバムも全然平気だっただろうし、楽しんでいたんじゃないかな〜と思うね。

ピンナップス
David Bowie - Pin Ups

 通常のボウイのカバー曲って大体がテンポを落として歌いやすく雰囲気を出してってのが多いんだけど、ここに収録されているものは逆にテンポアップ…と言うかシャープでタイトなスピードでカバーしているものが多い。バンドはスパイダースを使っているのでジギー時代の名残とも言えるバンド感によるものの影響かもしれないけどね。しかしまぁ、プリティ・シングスから始まってゼム、そしてヤードバーズと60年代ビートロックの代表的なバンドの作品をパンク以前にパンク風にアレンジしてシャープにプレイしているワケでかなりかっちょよい。だから原曲に辿り着く必要がないくらいのものなのだ。そして4曲目にはシド・バレットの大好きなボウイの、そしてアンジーもか?「David Bowie - Pin Ups - See Emily Play See Emily Play」がなかなかサイケデリックな雰囲気を出しながら忠実にカバーしている、と言えるんじゃない?まぁ、やっぱりシャープになっちゃってるんだけどさ(笑)。次のMojosはそれほど有名ではないので知らない人の方が多いと思うんだけど、こうしてこのアルバムでボウイの声で聴く凄くかっこよく聞こえるんだよな。で、云わずと知れたフーの名曲。テンポダウンによるカバー…、これだけでなくってボウイがフーをカバーする時は大体テンポダウン。もちろん大正解のアレンジなんだけどね。そんでもってイージー・ビーツ、これも60年代のビートバンドの代表的なもので、やっぱり好きなんだねぇ〜っていう感じだわ(笑)。次の「David Bowie - Pin Ups - Sorrow Sorrow」はマーシーズというバンドの曲なんだけど、1984フロアショウでのボウイを知っているととてもカバーとは思えなくて、ボウイのオリジナルに聞こえてしまうくらい持ち歌にしてしまってると思う艶めかしい歌。いいね。次はまたまたプリティ・シングスで、やっぱりビートが効いた軽快なカバー。そしてヤードバーズをもう一曲♪ 結構原曲に忠実なのはベック時代だからなのかもね。そしてテンポダウンカバーがもう一曲…、そうフーの曲だよね。最後にはボウイがかなり好きなキンクスのカバー、キンクスよりもちょこっとゴージャスに展開するけれど、原曲に忠実なカバーで、なかなか楽しめる一枚♪

 ちなみに昔ライコから出たCDのボーナストラックには若き日のブルース・スプリングスティーンの作品「Growin' Up」をボウイが歌うものと「Sorrow」のシングルB面曲だった「Port of Amsterdam」という静かな美しい曲が入っていたものだが、今では多分このCDは手に入らないんだろうなぁ。曲そのものは多分どこかで入手できるでしょう、多分。

 ジギーからの脱却という意味でひとつの線を引くために制作されたカバーアルバムだったみたいだけど、また今でも作って欲しいね、こういうリラックスできる作品は。アーティストの原点もわかるしなかなか面白い試みで、しょっちゅう聴かないけど割と好きな作品。

Queen - A Day At The Races

カテゴリー: Queen, Bowie etc

 ロックというのは色々な種類のものがあって、ただ単に「心に響く」と言うものからノリたい時のものや美しく聴きたい時のものなど多様な世界だ。聴くモノをひとつに定めて聴き倒すことも凄く良いことだし、そうやってバンドは成り立っているものだし、重要な要素だろう。まぁ、多くのファンと呼ばれる人達はそれほど多くのバンドを聴いているわけではなく気に入ったバンドや人などをそれこそ何十年も事ある毎に聴くという、言うならばそれこそが永遠のファン心理なんだと思う。年と共に新しいものなどを受け入れる度量は減るし、チャンスもなかなかないというのが実情だろう。このブログを見ている人の中でも多分青春現役バリバリの若い世代は古き良き多様なジャンルという音楽を楽しみに見ていると思いたいし、往年のロック好きの世代は懐かしい部分や知識を少し増やす人なんてのもいてもらいたいし、もちろん70年代をリアルで過ごした世代の人でもどこか懐かしく、そして幅広く見えた世界を整理していると思ってもらいたいし、色々だよなぁと。

 ま、能書きはどうでもいいんだけど、色々と感じることも多くハマることもあったりしてさ(笑)、優しいサウンドが欲しかったんだよね。もちろんそればっかじゃしょうがないからバリバリのヘヴィメタなんかも聴いたんだけどさ、まぁ、それはそれで面白かったんだが、一番しっくり来たのがクイーン。ああ、そうか、このバンド…というかフレディ・マーキュリーって凄くタフでワイルドなマッチョマンなんだけど、実はもの凄く繊細で弱々しい部分を持っているアーティストで、パフォーマーとして徹してる時が一般のファンの前に出る時の姿だと思う。でもやっぱり二面性があるし、それは誰でもあるんだろうし、それが素直に出せる人と出せない人っているんだが(笑)、この人も上手くない。ただ、表現者としてはやはり自然に作品に出てくるワケで、クイーン作品中最もそれが顕著に美しく表現されている作品だな、と思うのが「華麗なるレース」。

華麗なるレース オペラ座の夜
Queen - A Day At the Races A Day At the Races
Queen - A Night At the Opera A Night At the Opera
Queen - Queen: Greatest Hits Greatest Hits
Queen - Queen: Greatest Hits II Greatest Hits II

 ブライアン作の曲は単純なロック作品になるんだけど、フレディの曲はどれもこれも素晴らしく、正に「愛」を感じるよね。オーケストレーションギターの波とピアノと美しいコーラスワーク、正にクイーンの「美」を表現しきったアルバムで、前作「オペラ座の夜」と対になった作品。「オペラ座の夜」が強く美しいクイーンだとするとこちらは優しく美しいクイーン。ジャケットは本当は逆の方がイメージに合うんじゃないかと昔から思ってるんだけどさ(笑)。こっちが白で前作が黒、ってね。しかし名曲のオンパレード。ライブで取り上げられて以来クイーンのアンセムにもなっている「Somebody To Love」もダントツに良いんだけど、やっぱり日本人って言うワケでもなくって曲として美しく素晴らしいと思える「手を取り合って」も好きだしなぁ。「You Take My Breath Away」や「Long Away」…、ああ、キリがないくらい綺麗な曲が多い。「Lover Boy」は別の意味で面白くていいけど、今の気分ではちょっと飛ばす(笑)。

 何なんだろうね、このクイーンの心地良さってのは。ストーンズでもビートルズでもZepでも味わえない心地良さ。クイーンと言うひとつのジャンルとでも言える素晴らしさっつうか、愛される歌が多くてね。いいよ。

- Somebody To Love -