The Rolling Stones - Blue & Lonesome

The Rolling Stones - Blue & Lonesome (2016)
【早期購入特典あり】ブルー&ロンサム(通常盤)【特典:ザ・ローリング・ストーンズ特製2017カレンダー(B2ポスター仕様)】

 ストーンズがブルースカバーアルバムをリリースする、ってのは随分前から話題になってたので、割と楽しみにしていた。元々がそういう出自のバンドだし、初期のアルバムなんかはモロにそのままだったのもあるし、それでカッコ良かったしね。初期のアルバムって大好きだからさ、まさかああいうのにはならないだろうけど、やっぱり原点回帰ってのは楽しみでもあった。クラプトンにしてもそういう回帰はちょこちょことやってるからネタ的にもありだろうし。とは言え、どういう風にやるんだろ?ってなるとあまり考えることもなく、そんなにアレンジもしないだろうし、そのままストーンズなんだろうと漠然と思ってた。それをいよいよ聴けるってのは嬉しい限り。

 2016年リリースのThe Rolling Stones「Blue & Lonesome」。正に昔のラジオで鳴っているかのようなモノラルみたいな音で、しかもラフなスタジオでのチープな録音を再現しているカネ掛けた安っぽい音作り(笑)。どうも馴染みやすいなと思ったらこの音だ。ブルースにはこういう音作りがちょうど良い。ハイファイな音だとどうにも味気ないし、そもそもがスカスカの音楽なんだから音が分離してるとスッカスカになっちゃうから、こういう真ん中に音を集めたのが良い。実際はきちんとステレオなので上手い定位で鳴らしているので楽器ごとの音は聴きやすいしね。それでいてこのガレージサウンド…、一発録りに近いんだろうなぁ、これ。マイク並べてせーの、で録音みたいな。ドラムの音だって生々しく鳴ってるし、シンバルだって、近年こういう音でのなんて聴いたことないしな。ウソかホントか知らないけど、録音している時に隣のスタジオにクラプトンがいたからゲストで参加してもらって、ってのも話題のひとつ。ちょこっと弾いてるだけで無茶苦茶引き締まるのはさすがの風格で、アトランタのライブの様相を思い起こす。同じブルース好きでのブルースルーツのスタイルなんだからもっとマッチするかと思いきや、割と水と油的なスタイルの違いがユニーク。

 キースがこんだけギター弾いてるのをじっくりと聴けるのもいいなぁ…、こうして聴いてると割とロニーとのギターの違いが顕著になると言うか、そんなに違いを追求したことなかったけどわかるモンだな、多分(笑)。テレキャスなのかな、これ。どの曲も二人のギタリストがこうしようああしよう、なんて決めて弾いている風は全くなくて、曲決めてそれぞれのスタイルでカバーしてそのままの解釈で鳴らしているというか、だからふたりのギタリストがそれぞれの思いで弾いているからユニークだよね。ソロパートはどっちって決めてるからそういう鳴り方だけど、やっぱりさすがだ。しかも凄いのはどの曲もストーンズなんだ、当たり前だけど。ミックなんかもう何歌ったってストーンズだもん。ハープ吹きまくりが楽しかったんだろうかね、リトル・ウォルターのカバーがちょいと多めに見えるし。チャーリーのドラムも、いつもとは全然違って鳴りが良いからか、生な音で響いてくるから全然ストーンズらしくはないんだけど、全体としてはやっぱストーンズ。案外バンドらしさが出ちゃってるのも面白いな。

 総じてストーンズはやっぱりストーンズだったし、ここまで完全にブルースをロックにしちゃったバンドはいないし、原点回帰してみたら自分達がブルースを飲み込んでいたってのがアリアリと分かる作品。50年やっての原点回帰だもんな。スゲェわ。こういうの聴いてるとこのジジイ達まだまだやれるんだろうな、って思う…ホントかよ(笑)。さりとていつもの如く、この手のアルバムはギター的には結構何度聴いても楽しめるしじっくりとフレーズを研究するには持って来いのアルバムだけど、リスナー的には何度も聴けないアルバムになるのかな。そこはブルース、やっぱり満腹にはなる。





The Rolling Stones - Havana Moon

The Rolling Stones - Havana Moon
Havana Moon (2CD+Blu-Ray)

 特に前情報もなく、YouTube漁ってる時に見つけたストーンズのキューバ公演のライブ映像、キューバでやったんだ…って思って凄いたくさんの人の中でやってる映像がいくつもあってね、それを何となく見てたらエラくかっこよく見えて…、多分ホントにカッコ良かったんだけど、あぁ、ストーンズってやっぱスゲェな…と。しばらくしたらもっと映像がキレイなのが幾つかあって、オフィシャルからリリースされてたのを見てて、こりゃまたやっぱスゲェなと。そしたら映画館上映とその後にはBru-Rayのリリース、ついでにCDもリリースみたいな話で、新作前にこんなライブが届けられたので早速。

 「Havana Moon」、2016年3月にキューバのハバナでのライブって…、こうやって世界はひとつになっていくんだ、みたいな姿だったら嬉しいんだけど、実際はそんな単純じゃない。でも、こんな事でひとつになれてる瞬間ってのはあるワケで、その時間は重要だし、可能性を見せてくれているのかもしれない。そんな大人の意思はともかくながら、演奏するストーンズ側ももちろん気合の入った姿を振り絞ってくれているからなのか、いつもの姿そのままなのか、とにかく呼吸の合ったライブパフォーマンスを味わい深く見せて聞かせてくれてて、ココ最近で見たストーンズのライブの中ではダントツ出来映えなんじゃない?まぁ、実際ライブの音だけ聴いてるとこんな下手だっけ?みたいなのは多いんだけどさ、それでもやっぱりスゲェな〜と。

 ミックの歌い方にしても息継ぎは多いし、ロンやキースだって何かもう音出てないし…っての多いし、チャーリーのドラムもパワーなんてないし、鍵盤やベース、コーラス陣営なんかは相当に頑張っているんでバランスは保てているんだけど、やっぱりロックバンドのパワーとしてはジジイ的でちょいと寂しいが、それでもやっぱりストーンズ、きちんとカッコ良さを伝えてくれてる。ロニーのスライドとかやっぱりかっこよいなぁ〜とかキースもここ一発のギターとかやっぱり圧倒的なカッコ良さだし。70過ぎたジジイ達のプレイじゃないだろ、ってのは確かだ。こんなん見せられると他のロックバンドってツライよな。そういうのも含めてストーンズってのは革命者だし唯一無二の存在だしっていう存在感を見せつけてくれているようだ。今度リリースされる新作「ブルー&ロンサム」も楽しみだな。







Rod Stewart - Absolutely Live

Rod Stewart - Absolutely Live
アブソルートリー・ライヴ

 そういえばロッド・スチュワートもナイト爵を授与されたってのもあったな…。英国ってのはホント、不思議なところで寛容と言うかユニークな文化だなぁと思う。どういう人にこういうのが与えられるのかよくわからんけど、国民が皆納得するような人であるべきなのだろう。日本での国民栄誉賞ってのと似てるのかもね。まぁ、そんなのは所詮他人事なのでどうでも良いんだが、ロックから出てきた連中がこうして認められるってのは、やっぱり老齢化…いや、もういいか(笑)。

 …ってなことで、何かあるかなと。ロッド・スチュワートの1982年にリリースされたライブアルバム「アブソルートリー・ライヴ」ってのを。今の時代に聴いた瞬間から、うわっ、80年代の音(笑)。ってなってしまうくらいにそのままなんだが、ライブの中身はノリノリでご機嫌なロッド・スチュワートの楽しそうなライブそのままがパッケージされてる。先に書いておくと、ロックらしいことはたくさんあるけど、既にロック的なライブじゃないです。エンターティンメントとしてのロック要素が強いショウで、笑顔を振りまいてのライブショウって感じなんじゃないかな。それでこそロッドってのもあってね、殺伐としたショウなんて似合わないもんな。ロニーがいても同じだろうし、それでこそここからどんどんスターダムにのし上がっていくスーパースターの資質。曲ももちろんヒット曲集に近いし、バンドも当然上手いし、結構なライブショウだよなぁとシミジミ聴いていられる。

 それでもさ、当然なんだけどロッド・スチュワートの歌声ってのが絶頂期だから見事なモノでさ、自然にこういう歌声が出せて楽しめるってどんな気分なんだろ?ってくらいに良いね。適度なポップさとこの歌声、何ら文句ないだろ。後で被せまくっている黄色い声の歓声はひたすら邪魔にしか聞こえないけど、そういうのも含めてロッド、か。何か一気に聴けてしまったなぁ、これ。そんだけ聴き応えあるってことか。





The Rolling Stones - Sweet Summer Sun - Hyde Park Live

The Rolling Stones - Sweet Summer Sun - Hyde Park Live
The Rolling Stones : Sweet Summer Sun - Hyde Park Live [Blu-ray] [Import]

 近年の映像における画質の良さって技術の発展のおかげでとっても臨場感溢れてて良い質感なので見ていて楽しめるし、昔のライブ映像なんかもこれくらいのクォリティだったらなぁと思ってしまうけど、こればっかりはもうどんだけリマスターしたってしょうがないだろうし、現役なバンドなら最近のライブをリリースすればその問題はクリアするから良い。もっとも中に映っている人間やバンドってのは70年代全盛期とは違うけどさ、そこを抜きにすればそれでも十分に楽しめるんだろうと。大会場での雰囲気もあるし。

 ストーンズの2013年のライブ映像「Sweet Summer Sun - Hyde Park Live 」。最近のストーンズを見ようなんて全然思わなかったけど、見てみれば音も画質も当然良いワケだからきちんと迫力あるし、ジジイになったからったって元々がブルースバンドだからそんなにパワーが落ちたとかも感じないと言えば感じないか。そりゃ72年頃のあれとは違うけどさ、もっと音楽的に唯一無二のロックバンド的なショウでギターにしてもロニーもキースもそれぞれの音が良くわかるし、何よりもカメラが多いからきちんと魅せてくれるってのはある。しかしミックは若い。これで皆70歳前後だろ?かなりおかしいよな。自分たちの周りの年齢とか自分たちと比較してみてさ、どんだけ違うかって、ねぇ。

 やってる曲はもうクラシックスタンダードにしかならないし、それって結局ベスト盤なワケだから耳タコってのもあるけど、やっぱりかっこいいってのが流石だし、自分なんかはたまにしかストーンズ聴かないから割と新鮮。それよりもこういう風に弾いてたんだ、というのを発見する方が多くて、それも機材の発展のおかげで今時はどのバンドも手元が映るからどこ押さえて弾いてるかとか見えるのは良いわ。しかしギターってこんな音出してたのか…、全然歪んで無いし、生々しいくらいにギターそのものの音がしてるだけなんだなぁ…、それでバンドがこの音とは…、凄く不思議だけどグルーブが滅茶苦茶あるんだろうな。

 なんてのをマジマジと楽しんでしまったライブ。よく見えて良く聞こえるってのは重要な要素だってことを改めて認識。Zeppelinなんかはそういうの味わえないけど、往年のロックバンドで今でもやってるのはこういう楽しみかたも出来るし、これからもどんどんリリースしてほしい。いつ見るかはわかんないけど、後で見た時に楽しめそうなネタもたくさんありそうだし。





Ronnie Lane’s Slim Chance - Ronnie Lane's Slim Chance

Ronnie Lane’s Slim Chance - Ronnie Lane's Slim Chance (1974)
Ronnie Lane's Slim Chance [12 inch Analog]

 フォークってもさ、トラッド系に根差したモノとやっぱりアメリカンフォークを目指したモノってあって、融合させることで成功したフェアポート・コンヴェンションなんてのもあるけど、系譜としてはどっちかだよな。そもそもが英国人だからやっぱりどうやったってアメリカンフォークのああいうのは出て来なくて、カントリーだスワンプだと言ってみてもやっぱり根っこの気候の違いから来る湿っぽさってのが妙な具合に心地良くて味になったりしている。思い切り向こう側まで行っちゃった人ってそう多くはないもんな。フォークの世界もロックほどじゃないにしてもかなり幅広い図式はあるというのも認識しておきたいね。

 ロニー・レインが1974年にリリースしたセカンド・アルバム「Ronnie Lane's Slim Chance」。Small FacesからFacesのベースを担いつつもかなり個性的なソングライターでもあったし、シンガーとしても味のある歌声を聴かせてくれていた地味ながらも憎めない愛すべき人柄、だからこそA.R.M.Sコンサートでもあれだけの人間が集まりロックの歴史的イベントが開かれたワケだ。その人柄ってのと曲調なんかが見事にマッチした作品なんじゃないかなぁ…、もちろんロニー・レインが当時やりたかったスワンプやアメリカへの傾倒と土着的な世界観、それでいて様々な音色を融合させて歌い上げる…と言うか歌いつぶやく、か。そんな曲がたくさん詰め込まれた名作。こういうアルバムってのはなかなか作ろうと思って作れるモンじゃないんだよ。そもそも普通にロックだぜとか思ってたら出来ない音だしさ、セカンドプレイヤーだったからこそこういうポジションで出来た音なんじゃないだろうか。

 秋という季節に聴くとグッと身に染みる人だし、味わい深くなる…それは年齢もあるのかな、昔はすごくつまんないアルバムだと思ってたもん。それが年を経る毎にこういうのがわかってくるようになる…どころか、こういうのばかり聴いていたくなるよなという感じでね、かと言って他にこういうのを奏でる人がいるようでいない。これもまた地味に凄いところ。いいなぁ〜。









Keith Richards - Crosseyed Heart

Keith Richards - Crosseyed Heart (2015)
クロスアイド・ハート

 ジジイ達、頑張ってるな。日常生活生きてるとこのジジイ達ってのがジャマクサくていい加減にしろよお前らって思う事の方が多くてさ、昔はそれでも年寄りには優しくなんて思ってたんだが、自分が年取ってきてその上のジジイ達見てるとそんな優しい事思ってやらなきゃいけないヤツなんてそんなに多いもんじゃないって事に気づくわけだ。まぁ、別に特定の人間に対して言ってるモンじゃなくてさ、自分も含めてなんだが、ジジイになってくると自分の価値観で生きてるから世間とズレてても直そうとはしないし、変えようともしない。そこに安住しちゃうんだよな…、変わるってことに抵抗があってできるだけそのままでいたい、出来るならば何も変えたくない、なんだよ。人間皆そうだけど。んで、それがロックの世界にいくとホントに頑固ジジイってばかりのヤツらが生き残って今でもロックしてる。全く日常生活だったらホントにジャマなジジイ達だろうと思うわ(笑)。

 中でも最高のジジイ…キース・リチャーズが71歳にして三枚目のソロアルバム「Crosseyed Heart」をリリースしてきた。しかし今更何をやりたいんだ?って思ってしまったりするが、何かの期待をしてしまうのもある。別にストーンズも普通に活動してるし、音的にストーンズで出来ないってのもなかろうよって思うが、そこはやっぱり自分の仲間で刺激を受けながらやりたいとかあるのかな。変化を好む瞬間なのかもしれない。ジャケットのキースを見ても、随分と丸くなったよなぁと見えるのだが、そりゃそうだろ、71歳だぜ。フムフム…って聴いてみるワケだ…。

 唐突に予想を覆すアコースティックブルースでキースが歌う…こりゃもう痺れた。ギター弾いてるのキース?じゃないと思うけどキースだとしたらスゲェ…。そこでもうヤラれちゃってさ、間髪入れずにお得意のグルーブで始まる2曲目、そしてストーンズばりの曲に続いてのソフトでカリプソ風味も入ってる小洒落たバラード、そしてシングルカットされて小気味の良いキース独特のギターリフからの「Trouble」、スティーブ・ジョーダンのみごとなパーカッションからのレゲエ節などなどなどなど、相変わらずの多趣味満載だけど、不思議だよなァ、ホント、どこをどう斬ってもキースなんだ、これが。曲のバリエーションも多彩だし、歌に個性があってキースらしいってんでもなくて、曲とかギターなんだよなぁ…、多分ギターなんだろうな、このキースらしさって。ストーンズよりもキースらしいアルバムに仕上がってる。ヘンな書き方でね、ストーンズ以外のキースなんてそんなに知らないのに、ストーンズよりもキースらしいなんてさ。でも、キースのキースらしいところが全部出てる。多分根っこにあるのがキースというロックなんだろうよ。

 ふと思った。もう71歳だからアレだけど、こういう人だったらキンクスのレイ・デイヴィスみたいな吟遊詩人的独特な世界をず〜っと続けて出来たんだろうなぁと。ストーンズって看板に隠れてたけど実はものすごくそういう人だったんじゃないだろうかなんて。シャイな人だな…。ず〜っと聴いてても飽きない心地良さがず〜っと続く。そしてこういうのもロックだよ。間違いなく。やっぱりロックは人に宿ってるもんだ。これさ、普通にロックの名盤だよ。この期に及んでこんな名盤作るのかこの人は…、凄い。





Faces - Reunion 2015

Faces - Reunion 2015
Faces: 1970-1975 You Can ake Me Dance, Sing Or Anything

 普通はロック聴くのって卒業していくのかな。だんだん聴かなくなってっていつしか…みたいな人が多いんだろうけど、何かのきっかけでまた聴き始めるってことも多いようだ。自分なんかは好きでず〜っと聴いてて、今でもまだまだ聞きたいってくらいなモンだから離れるとかあまり考えたことなかったけど、そりゃま生活が忙しくなったりパターンが変わったりしてそうなっていくんだろうね。そしてまた戻ってくる人は戻ってくる…しかも普通に手に入る、どころか見れたり聴いたりが簡単になった時代になってるんだから、しかもレコード屋行ってみれば安いし、自分は大人になって多少なりともカネ持ってるから買えちゃうし、そういう輩向けにいろいろな商品はきちんとリリースされてるし、なるほどよく出来た構造だ。

 2015年9月5日の英国のチャリティイベントで存命3人によるFaces再結成との報はTwitterで初めて目にしたんだけど、どうせまたロッド抜きだろ…って思ってて、でも、よく考えたら存命の3人って、あれ?誰だ?まさかテツ山内さんってことも無かろうし、ケニー・ジョーンズとロン・ウッド…やっぱロッドか??って思ったら案の定ロッドだったんで驚いた。そこでようやくロッドが戻ってきたのか〜、どんなんだろうな〜なんて思ってはいたけど、実際当日はすっかり忘れてたという始末。またしてもTwitterで話題になってたので、あ、そっか、もう終わっちゃったのか…って思いつつも、そのうちYouTubeで上がるかな、と適当に待ってて、時間見つけて探して見てたらホントにロッドが歌ってて驚いたというか感動したと言うか感極まったと言うか…、そんなに思い入れのあるバンドでもないんだけどさ、やっぱりなんかひとつの歴史がまたここで蘇ったっていうのか、それよりも多分ロッドがR&Rを歌ってるのが良かったんだよ。もうさ、全然違う世界に行ってる人だっていう印象があったから、こんな風に酔いどれジジイ達と一緒に歌ってる姿を見るとさ、何だよロッド、全然変わってないじゃねぇか、と言いたくなるくらいに普通にFacesのロックシンガーロッドだった。

 普段は上手いメンツを集めてのバンドによるライブで安定した歌を歌っているんだろうけど、ここじゃやっぱりFacesだ、上手いとかナントカの次元じゃなくR&Rだ。何せロニーがリーダーだからな、グデグデですよやっぱり(笑)。んでも皆楽しそうでさ、殊にロッドとロニーが好き勝手に適当にプレイしてて、所々ではロニー・レインやイアン・マクレガンを追悼しつつ…んで「Ohh La La」が出た時には涙したなぁ、ロッドよ、やるなぁ…。選曲だってさすがにファンを知ってるなっていう曲ばかりで7曲、最後は恒例のR&RってのもFacesらしい。なんつうかさ、ファンもスゲェ再結成だ!って言う風には見てなくてそこらの有名な爺さん達がまた集まってやってくれてるわ〜くらいの懐かしさ感で普段のロッドとはまるで異なる世界感だよね。やっぱりロックが似合ってるぜ、ロッドよ。そして現役のロニーもさすがだ。一人でバンドを引っ張り、ロッドを操ってる。

 良い再結成モンを見れたもんだ。まさかあのまま変わらないプレイとステージが見れるとはなぁ、ホント嬉しかった。この二人が実に微笑ましく楽しそうにやってるのを見ててやっぱ良いモンだな。





The Rolling Stones - Sticky Fingers Super Deluxe Edition

The Rolling Stones - Sticky Fingers Super Deluxe Edition (2015)
スティッキー・フィンガーズ(スーパー・デラックス・エディション)(初回限定盤)(DVD付)

 ライブラリからビートルズを選ぶ時にはどのバージョンから聴くかってのを悩んだりするくせに、ストーンズのアルバムがまたデラックス盤でリリースされる、なんてのはワクワクしながら聴くんだからファンってのはいい加減だ(笑)。最近はさすがに全部が全部聞く必要もないかと思ってるんで血眼になって聴くってほどでもないけど、やっぱり出てたら聴いてみたいし、その違いを実感したいし、そもそもしょっちゅうは聴かないアルバムなんかだと聞き直す良い機会にもなるし様々な要素が絡んで結局聴くことになるのだ。そういう人も多いだろうなぁ…と思いつつ皆好んでダマされる…騙されてみたくなるのだな(笑)。

 The Rolling Stonesの1971年の名作「Sticky Fingers Super Deluxe Edition」。そいつが3CD+DVDになって登場したってことで気になるアイテムに。気になるっても気になった瞬間に聴いてるってのが今の時代だったりするから横目に見て待ってたって方が強いんだけどね、まぁ、それにしてもよく出してくるね、こういうの。アーティスト側がどこまで容認するかってのがキモだろうけど、歳取ると皆寛容になるのだろうか。カネについては全く問題ないだろうからカネのためってのはないから、ストーンズ好きな連中へのプレゼントっていう意味合いが強いか。そりゃそうだね。

 中味についてはアチコチ書いてあるけど、普通のスタジオ盤のリマスターが1枚、そしてデモやらアウトテイクスやらなんとかバージョンみたいなのがいくつも入ってて、1971年のラウンドハウスのライブが半分くらい。3枚目のディスクは1971年のリーズ大学でのライブの模様が入ってて、映像はマーキーのから2曲、おまけでシングル盤「Brown Sugar / Bitch」。自分的にはデモ/アウトテイクスが面白かったね。クラプトン参加の「Brown Sugar」とか興味そそるもんなぁ。聴いてみると割としっかりハマってて良いね、って感触なんだがさすがに仕事になるとリリースは出来なかったかというような所、「WIld Horses」のアコースティック版なんてのはそのままこっちでも良いよ、ってくらい。何ら不思議はない作風で、最後までどっちにするか悩んだんじゃないかな。てな感じのアウトテイクバージョンが5曲、その筋では知られていてものだけどこうして聴けるとやっぱり違うね。

 ライブはもうこの時期だから言うことなしの出来栄えなことは言うまでもなく、ひたすらに楽しめればOK。見事に1971年頃にタイムスリップしてしまうセットになってるし、そうだよな、これミック・テイラーだもんな…なんてしみじみ思ってしまうお得意なブルージーなフレーズの嵐、自分が一番良く聴いた頃のストーンズってミック・テイラー期かもしれんし、ライブだったら絶対にこの頃のが良いからね。







Faces - Snakes & Ladders

Faces - Snakes & Ladders (1976)
スネイクス&ラダーズ(ベスト)(紙ジャケットCD)

 あまり知らないけど興味あるっぽい音楽に手を出す時には手頃なのがベスト盤ってヤツでして、自分もどんなもんかな、って聴いてみる時にはその辺から手を出すってこともあったけど、やっぱりそれは最初だけで、やっぱりオリジナル盤を最初から聴いていくのが筋だろ、ってなってレコードを集めていった。ベスト盤ってお得なんだけどどうもそれじゃない、ってのもあってあまり好んでは聴かない。特に好きになったバンドは。でも、やっぱり入り口としては適当だろうし、どれもこれも凄い曲のバンドじゃなきゃベスト盤で事足りるってのもある。いつしかベスト盤に求めるものはそれにしか入らないオマケの曲だったりヘンな編集だったりするというニッチさ加減…。

 Faces聴きたくなってね、ベスト盤だけど手頃で、更にシングル収録曲が入ってるからってことで手に入れていた「Snakes & Ladders」。最初の「玉突きリチャード」だけがシングル収録曲、アルバム未収録曲だったからって事だけで入手したんだが、そういうの昔は多かった。それだけのためにアルバム買うとかね。それも楽しみだったから良い思い出だが、今じゃ曲聴きたきゃDLかな〜って時代?でもさ、案外そうでもないんだよね、ロックの世界は。やっぱり簡単にはDLする所に無かったりするからCD探したりするしさ。編集盤ってのは再発されなかったりするから結構レアになっちゃったりもするんで、アイテム価値的には楽しめる。

 この「Snakes & Ladders」はそのR&Rな一曲がさすがFacesと唸るばかりのナンバーでそりゃもちろんベスト盤だから聞き所満載のチョイスなんだけど、何かしっくり来ないな〜、何でだろ?アルバムとしての空気感のパッケージが無いからか?オリジナルアルバムばかり聴いてたから曲順に違和感あるのもあるか。FacesってレコードだけだとなかなかそのR&Rぶりがわかりにくくて、割と器用だから繊細なアコースティックも出したりするし一筋縄でいかないバンドだもんね。ロッドの歌声もやっぱり凄いしロン・ウッドもギター的ではないギターと曲へのアプローチは斬新ですらあるし、今でもこういうギター弾く人は少ないしさ。やっぱりこういうR&Rはかっこいいな。落ち着いて楽しめるR&Rです♪

 そうそう、それでYouTubeでビデオ漁ってたら驚くことに山内テツと一緒にやってるライブ映像があってさ、なんかカッコイイじゃないか〜って。こんなのは見たことなかったな〜、チェックがお粗末だからしょうがないが、いいもん見れた。





Rod Stewart - Atlantic Crossing

Rod Stewart - Atlantic Crossing (1975)
Atlantic Crossing

 ロックを聴き続けてかなりの年月が経つ。それでもいつだって聴く度にかっこいいな、って思わせてくれる。面白いのは昔そうは思わなかったもので、年月を経た後に聴くと妙にわかっちゃうってのもあって、簡単に嫌いだからで切り捨てられないっていう所。だから昔の偏見とかトラウマってのは無視して聴くようにしてるし、実際それで面白さが判ったアルバムなどいくらでもある。

 ロッド・スチュワートなら英国時代のが最高だ、アメリカへ行ってからのはダメだ、っていうロック側からの信念みたいなのがあって、頑なにそれを信じてたりしててさ、ロッド・スチュワートも英国時代は結構聴いてたんだけどアメリカ行ってからの作品「Atlantic Crossing」以降はあんまり聴いてなかった。さすがに「Atlantic Crossing」は聴いてたけどね。んで、今回はその「Atlantic Crossing」です。スゲェ久々に聴いたんだけどさ、スゲェ良いアルバムじゃね?って気づいたワケ。そりゃ昔と違うとか魂売ってるとか売れ線路線に走ってるとかあるけどさ、そういうのも全部分かるんだけど、普通にロッド・スチュワートという歌手、ロックシンガーの良い所は全部出ているし、しかもロッドの歌だからこそ大したこと無い曲でもかっこよく仕上がっているっつうのも多いしさ、やっぱ凄いボーカリストだよ。確かにロックというカテゴリにこだわる理由はないだろうなというのも納得。

 そんなお話はともかく、この「Atlantic Crossing」はロッドがアメリカ進出を図るために気合いを入れて制作したアルバムでキラーチューンとして最後の「Sailing」が世界を制覇したとも言えるのだろうが、アルバム全体からしてこの時代に似合った、ロックからソウル、ファンクのリズムへの引き締まり具合を詰めて、この歌声だ。そして何よりも汗が見えるアルバムに仕上がっているってのが人気ある理由だろうし良い作品である理由なんじゃないだろうかね、踊ってるロッドが見えるもん。こういう生々しいのって最近聴かないなぁ…、流行らないのは分かるけど、自分なんかはこういう音聴いてる方がしっくり来て踊らないけど、ノリノリになれるもん。このノリそのものは好みじゃないけど、それでもそう思うんだからよく出来てるんだよ。そして「Sailing」でトドメとは全く…、ロッドの野郎(笑)。



 | HOME |  »

プロフィール

フレ

Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


ロック好きの…別館リンク


ブログ検索


最新記事


カテゴリー


最新コメント


最近のトラックバック


カレンダー

02 | 2017/03 | 04
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

過去ログ+

2017年 04月 【1件】
2017年 03月 【26件】
2017年 02月 【28件】
2017年 01月 【32件】
2016年 12月 【32件】
2016年 11月 【30件】
2016年 10月 【31件】
2016年 09月 【30件】
2016年 08月 【31件】
2016年 07月 【31件】
2016年 06月 【30件】
2016年 05月 【31件】
2016年 04月 【30件】
2016年 03月 【31件】
2016年 02月 【29件】
2016年 01月 【32件】
2015年 12月 【32件】
2015年 11月 【30件】
2015年 10月 【31件】
2015年 09月 【30件】
2015年 08月 【31件】
2015年 07月 【31件】
2015年 06月 【30件】
2015年 05月 【31件】
2015年 04月 【30件】
2015年 03月 【31件】
2015年 02月 【28件】
2015年 01月 【32件】
2014年 12月 【31件】
2014年 11月 【30件】
2014年 10月 【31件】
2014年 09月 【30件】
2014年 08月 【31件】
2014年 07月 【31件】
2014年 06月 【30件】
2014年 05月 【31件】
2014年 04月 【30件】
2014年 03月 【31件】
2014年 02月 【28件】
2014年 01月 【32件】
2013年 12月 【32件】
2013年 11月 【30件】
2013年 10月 【32件】
2013年 09月 【30件】
2013年 08月 【31件】
2013年 07月 【31件】
2013年 06月 【30件】
2013年 05月 【31件】
2013年 04月 【30件】
2013年 03月 【31件】
2013年 02月 【28件】
2013年 01月 【32件】
2012年 12月 【32件】
2012年 11月 【30件】
2012年 10月 【31件】
2012年 09月 【30件】
2012年 08月 【31件】
2012年 07月 【31件】
2012年 06月 【30件】
2012年 05月 【31件】
2012年 04月 【30件】
2012年 03月 【31件】
2012年 02月 【29件】
2012年 01月 【32件】
2011年 12月 【31件】
2011年 11月 【30件】
2011年 10月 【31件】
2011年 09月 【30件】
2011年 08月 【31件】
2011年 07月 【31件】
2011年 06月 【30件】
2011年 05月 【31件】
2011年 04月 【30件】
2011年 03月 【31件】
2011年 02月 【28件】
2011年 01月 【32件】
2010年 12月 【32件】
2010年 11月 【30件】
2010年 10月 【31件】
2010年 09月 【30件】
2010年 08月 【31件】
2010年 07月 【31件】
2010年 06月 【30件】
2010年 05月 【31件】
2010年 04月 【30件】
2010年 03月 【31件】
2010年 02月 【28件】
2010年 01月 【32件】
2009年 12月 【32件】
2009年 11月 【30件】
2009年 10月 【31件】
2009年 09月 【30件】
2009年 08月 【31件】
2009年 07月 【31件】
2009年 06月 【30件】
2009年 05月 【31件】
2009年 04月 【30件】
2009年 03月 【31件】
2009年 02月 【28件】
2009年 01月 【32件】
2008年 12月 【32件】
2008年 11月 【30件】
2008年 10月 【31件】
2008年 09月 【29件】
2008年 08月 【30件】
2008年 07月 【30件】
2008年 06月 【30件】
2008年 05月 【31件】
2008年 04月 【30件】
2008年 03月 【31件】
2008年 02月 【29件】
2008年 01月 【31件】
2007年 12月 【29件】
2007年 11月 【30件】
2007年 10月 【29件】
2007年 09月 【28件】
2007年 08月 【31件】
2007年 07月 【30件】
2007年 06月 【29件】
2007年 05月 【30件】
2007年 04月 【30件】
2007年 03月 【26件】
2007年 02月 【27件】
2007年 01月 【20件】
2006年 12月 【31件】
2006年 11月 【30件】
2006年 10月 【31件】
2006年 09月 【30件】
2006年 08月 【31件】
2006年 07月 【31件】
2006年 06月 【30件】
2006年 05月 【31件】
2006年 04月 【30件】
2006年 03月 【31件】
2006年 02月 【28件】
2006年 01月 【31件】
2005年 12月 【31件】
2005年 11月 【30件】
2005年 10月 【20件】


リンク


RSSフィード


全記事表示リンク

全ての記事を表示する


QRコード

QR

Click! Click!


楽天市場
HMVジャパン

Amazon