Slade - Nobody's Fool

Slade - Nobody's Fool (1976)
Nobody's Fool

 何かのアルバムの事を調べたりしようとググってみても最近じゃもうショップサイトかオークションサイトに書かれている評論程度しか目にすることもなく、昔みたいに素人の好き者が好きで書いているアルバム評なんてどこへやら…。Webだから残っていくんだろうと思ってたら何のことはない、Web貸し出しサービス停止に伴ってどんどんと消えていってるばかりで、何だかんだと結局きちんと淘汰されていってる。多分ブログサイトなんかもそのうちサービス終了です、って勝手に消えていく運命になるんだろうな。そうすると物凄い量のページが消えるからこれも打撃だろう…、ってか既にそうなってるとこもあったか。ライブラリの保管をどうするかを真面目に考えないといけないのかねぇ…。

 Sladeの1976年リリースアルバム「Nobody's Fool」。一般的に…、ま、一般的と言ってもごく一部な一般的であろうけど、Sladeってもうちょっと前のあたりで終わってるもんだと思ってただろうけど、実は結構長寿なバンドでしつこく活動しているんだよ。だからアルバムも結構リリースされていて、佳作も少なくないんだけど、何せ一度売れてしまったバンドだから故、そこで終わったイメージを持たれてしまっているのが残念。今回の「Nobody's Fool」なんてアルバムは全盛期の勢いとはまた異なる、実に味わいのある円熟味に長けたアルバムに仕上がっているとも言えるくらいの名盤。これこそスレイドの歴史的アルバムだよ、ってくらいの代物だけど全く評されることもなくひっそりと今もライブラリに埋もれている。今回なんか無いかな…って引っ張ってきたんだけど、こんなに良い作品だったっけ?ってくらいには驚いた。脳天気なカッコ悪いスタイルのロックバンドじゃなくて、きちんと地に足着けた、しっとりと聞かせる作風も持った奥深さを知らしめている。

 スライド・ギターはマンドリン、ピアノなんかも登場して実に英国らしい音を出している。R&R的なのが少ないと言えば少ないのだが、そこはもうThe Kinksみたいなモンで、大道芸人そのままのバンド感、素晴らしく音楽していて楽しい。スレイドだったらこのアルバムが実は一番良いよ、もちろんヒット曲満載の作品も聴いておくべきだけど、一発屋じゃないし、こういうアルバム作ってるからもっと聴いた方が良いよ、ってオススメするね。ジャケットがベスト盤みたいなのがよろしくないけど、奥深くて味わえる作品。素晴らしい。モノ悲しさと美しさと儚さとR&Rが同居した快作。





Sweet - Funny Funny How Sweet Co-Co Can Be

Sweet - Funny Funny How Sweet Co-Co Can Be (1971)
Funny Funny How Sweet Co-Co Can Be

 シーンで聴かれる音楽を直接自分が耳にすることがリアルタイムでは今はほとんど無いのかな。売れてるのを聴くでもなくどっかで漁るんでもないから結局何かの話題から聴いてみるみたいな事になるし、昔は大手CD屋なんて行けばそれなりに情報がたくさん入ってきてたんだけど、それもないし、ネット上だけだと新しいモノってのはなかなか入りにくくて入ってこない。格好良いのいっぱいありそうなんだけどね。ブルース系なんかもありそうだが、真面目に漁るのも結構この辺は時間かかるしね。それよりも新しい今のの流行のリズムとかパターンみないなのを知っておきたい。何らかの融合が果たされているだろうから、それこそ斬新なモノとしてね。

 Sweetの1971年リリース実質ファーストアルバム「Funny Funny How Sweet Co-Co Can Be」。この前にもFontanaからリリースしているアルバムが一枚あるけど、失敗作ってことでそういう数え方されている。どっちでも良いけど、スウィートって結構不遇なバンドで、1968年にはシーンに出てきてるけど、このアルバムが1971年リリース、その後のセカンドアルバムは1974年リリースだから結構なキャリア主。もっともその間はバブルガムポップバンドとしてシングルが売れてったので、後に歴史を紐解くと出てこないヒット曲が多数ある、だからSweetってのはベスト盤が多く出てるんだ、納得。昔レコード集めてた時、売れてた曲ってのが全然アルバムに入ってなくて、ベスト盤には入ってるのばかりで、ベスト盤ってなんか後回しって思ってたから全然聞けなくて、何だろな、って思ってたけど、そういう事か。だからこの頃のヒット曲集になってるベスト盤は必須なんだな。どっかにあるかな…。

 それにしてもこのファーストアルバム、見事なまでに売れ線ポップ曲路線ばかりである種完璧なアルバムだ。こんなにキャッチーでポップで美しい作品を聴きたくてスウィートに手を出したんじゃないけど、見事さに惚れ込んで聴いてしまった(笑)。最後の2曲だけが後につながるハードロック調ではあるけど、それ以外はもう見事に売り出されているアイドルの如く売れ線ポップバンド、いやはや、苦労するとこういうのも妥協して本来の姿とは異なる事をやらないといけないものなのだ。それでも見事なアルバムだと思う。本来やりたいのはハードロック的なのなんだけど、っていう主張があるのもなかなかよろしい。なまじっか歌上手いからこうなるんだろうね。



T.Rex - Bolan's Zip Gun

T.Rex - Bolan's Zip Gun (1975)
ブギーのアイドル【K2HD/日本盤初版LP再現紙ジャケット仕様】

 昔はあまり聴かなかったアルバムなんかも割と簡単に聴けてしまう環境になってからはすんなりと聴くようになっている。昔みたいにレコード買ったりしなきゃ聴けない状況だったらわざわざ聴かなかっただろうと思う。それが聴き放題いくら、みたいな感じでライブラリが手に入ってしまう時代になったら、そりゃもう何でも聴いちゃうでしょ。眼の前にあるんだから。ホントにそんな聴き方で良いんか?ってのは今でも疑問だけど、どうなんだろうなぁ、それでミュージシャンの商売が成り立つんなら良いけどさ、実際分からない。

 T.Rex、即ちマーク・ボラン主役の1975年リリース作品「Bolan's Zip Gun」。これまでのサウンドとは一線を画したアルバム、トニー・ヴィスコンティが絡んでいないってことで、その分どうにもまとまり感とか統一感的なもの、方向性的なものがバラバラになってしまった感はあるかな。プロデューサーってそんなに影響力あるのか、ってのがこういう時に分かる。ミュージシャンはあくまでもミュージシャン、プロデューサーはやっぱりプロデューサーなんだろう。とは言え、ミュージシャンたるマーク・ボランの頭の中にある音がそのまま出てきていると思うと、こういうアルバムもあって良いんじゃないかと。当時からしても全く見向きもされない状況で、あんだけアイドルだったマーク・ボランの名声も地に落ち、売上も下がり仕事も減っていった頃と聞く。そこでのこのアルバムリリースで、生々しいマーク・ボランの作品が聴ける。

 冒頭から内縁の妻グロリアのバックコーラスワークが明らかにこれまでとは異なるベクトルを醸し出している、ソウル・ゴスペル系なコーラスを取り入れているから、中期のHumble Pieみたいなのを狙ったのだろうか、ってかこの頃流行してたからなぁ、こういうコーラスモノ。T.Rexが取り入れるとこうなるのかというのはあるが、難しい。個性になっていると言えばなっているが肝心の独特のブギ調のスタイルがまるで聴けないから普通のバンドになっていて、それならそれで個性は?みたいなところか。よく聴けばマーク・ボラン節ではあるが、作品が面白みに欠けるのも事実か。




Slade - The Amazing Kamikaze Syndrome

Slade - The Amazing Kamikaze Syndrome (1983)
The Amazing Kamikaze Syndrome

 70年代のバンドが80年代に入ってからあのキラキラ感に戸惑い、自信の方向性を見失ったりしたパターンも多いようだが、単純に売れなくなってそのまま80年代に入っちゃったってなのもあっただろう。そんなに明確に時代の区切りで変わるってワケでもないけど、このヘンって割とその分け方が出来ちゃうくらいはっきりしてた…と後になって思える。やっぱりデジタル機材の登場による新しい時代の流れが大きいんだろうなぁとここのところ色々聴いてて毎回思う。だからこそチープな音色に仕上がってしまったりワイルドな音にまとめられたり。上手く使えばもちろん素晴らしいんだけど使いこなせないまま新しいものってことで遊ぶと全然ダメ、みたいな感じか。

 Sladeの1983年リリースのアルバム「The Amazing Kamikaze Syndrome」。人によりけりだが、スレイドをQuiet RiotやOasisのカバーから知ったって人も多いだろうし、そもそも知ってたよっていうオールドなリスナーもいるだろうが、自分は前者だ。もちろんQuiet RiotやOasisからたどり着いたのでもなく、70年代を漁ってって知った時に、曲が出てきてこれって…オリジナルがスレイドだったんだ、って気づいたパターン。だからある意味では70年代そのままで終わってたバンド。ところがリアルタイム時代にもスレイドってアルバム見たけどな…ってことで今回の「The Amazing Kamikaze Syndrome」。そうそう、このダサすぎるジャケットで中味がメチャクチャキャッチーでポップでデジタルな感触だったんだよな…ってことで聴き直してみたのだが、案外、どころかこんなにカッコ良かったっけ?ってちょいとびっくりした。もっと売れ線なアルバムだと思ってたし、軽い印象だったんだけどな。

 オリジナルなスレイドを通ってから聴いてみればこの「The Amazing Kamikaze Syndrome」だってしっかりとスレイドしてて相変わらずな世界だ。単純に音がチープなだけで、やってることはスレイドそのまま。ダサ格好良いと言うのか、そりゃあのままじゃ通じないだろとは思うけど、そのまんまやってる。オリジネイターってことでこの時も幾つかヒット曲あったんだよね。だから知ってたんだろうし…。しかしこんなにロックしてたとはなぁ…、魂売る前からそもそもこういう音楽性だったんだからもっと売れただろうに、とは思うがそこが産業ロックに成り切れていないトコロ、いやそもそもそういう概念すらなかっただろう。だって、これがスレイドそのまんまだもん。






T-Rex - Born To Boogie The Motion Picture

T-Rex - Born To Boogie The Motion Picture
ボーン・トゥ・ブギー ~ ザ・モーション・ピクチャー(デラックス・エディション)(完全生産限定盤)(日本語字幕付) [Blu-ray]

 こないだ何かでちょこっと耳に入ってきたギターがカッコ良いな〜、って思ったら次の瞬間、あぁ、マーク・ボランか…、って判っちゃうんだけど、それでもつかの間そのカッコ良さってのを味わえたから、やっぱり本能的にカッコ良いと思えるギターだったんだろうし、実際カッコよかったもんね。当然気になったからどんなんだっけな…、って色々と見たり聴いたりするワケですよ。アルバムだとちょいとアレなんで、何か…って思ってたら丁度こないだ映画「」がリミックスリマスターとボーナス付きでリリースされたって事だったんで、そのヘンにしとこうかな、って。実際そのDX盤は手にしてないけど、昔の映像でもそれはそれで良いか、ってことで。

 T-Rex&Marc Bolan主演の「Born To Boogie The Motion Picture」。有名な話だけどビートルズのリンゴが監督やった映画で本人もちょこっと出てきてるしエルトン・ジョンなんかも思い切り出て来るし、映画的にはちょいとコメディタッチなスタイルの映画で、実際にそういう映画がアメリカあたりにはありそうだなぁって感じ。コンテンツ的にはT-Rexの1972年のウェンブリー2公演が主になっているんだけど、映画ではその辺はかなりショートカットされていて、貴重なT-Rexのライブがなぁ…って話だけどこないだのDX盤ではCD音源だけでそのライブ丸ごと発掘されてたんで楽しめるみたい。その内ちゃんと聴かないと、って思うけど音だけ聴いてるのもちょいと飽きそうだ。

 細かいこと言わずに映画のマーク・ボランを存分に楽しむってことで、改めて個性的なスタイル、ギターにしても歌にしても曲にしても画期的な発想でのスタイルだよなぁってえ思った。こんなおもちゃみたいなので熱狂的なファンを作って後世に残るまでのスターでいられるんだからさ、やっぱり光る何かがある人だもんね。こんだけのって今でも出てこれてないでしょ?正にブギーの王者、そして愛くるしい哀しきロックスター、生きてたらどんなんだったんだろ?結構悲惨な人だったかもなぁ…とか色々思うけど、残されたこの映画だけ見ててもその愛くるしさと赤裸々な姿はあらゆるシーンで見られる。アコギ一本での歌なんて結構シミジミしちゃうしさ。そうかと思えばレスポール引っさげてのロックスター。うん、ロックスターってのはこういうモンだ。


Roxy Music - Viva!

Roxy Music - Viva (1976)
Viva

 ロックの偉人たちもどんどんとこの世を去ってて、アレコレ調べているとそれを知ることが多い。有名な人は何かとニュースになったりするのでその時に知るんだけど、そうでもない人はひっそりといなくなってて、バイオグラフィーとか何かのきっかけで見ているといつしかいなくなってた、みたいなのを知る。なんとも寂しいお話だけどそういうモノだろうか。ジョン・グスタフソンにしても2014年には他界しているんだよね。

 Roxy Musicの解散後にリリースされたライブアルバム「Viva」。1976年リリースだけど3つのライブ会場からの抜粋アルバムで、それぞれベースプレイヤーは異なっていたみたいだけど結果的にはJohn Wettonがほとんど差し替えて弾いているとのこと。一部ジョン・グスタフソンの演奏が残っているみたいだけど、そのヘンって結構似たプレイ弾く人達だからなぁ…と実感。ジョン・グスタフソンももっとうまく仕事を選んでいけばJohn Wettonくらいには名前が知られたんじゃないだろうか。正にこの辺はその人達の仕事人生運になるのか。

 そもそもロキシー・ミュージックってバンドはどういう音楽性が実態なのか未だに掴めていなくて、そこでジョン・ウェットンのプレイが、とかジョン・グスタフソンってのがと言われてもアレだけどね、ライブアルバムである本作を聴いていると少なくともヘンな路線にアーティスティックなメンバーが味付けしているみたいな事は明白にわかる。この中で圧倒的に目立つのはエディ・ジョブソンだもんな。そこにジョン・ウェットンもいるからUK的でもありクリムゾンなお話でもあり、それでいて変態ポップな歌声のブライアン・フェリー…、どんなバンドなんだろ、ってなる。それがライブでは如何なく発揮されててかなり手応えのあるライブアルバムに仕上がっているトコロが見事。





Steve Harley & Cockney Rebel - The Best Years of Our Lives

Steve Harley & Cockney Rebel - The Best Years of Our Lives (1975)
The Best Years of Our Lives

 ロックに目覚めた頃、何でもかんでもとにかく聴きたくて見たくて時間が足りないとばかりに好きあらば何かを聴いてたし、探してたし、それだけ飢えててロックを知りたくてしょうがなかった。それでももちろんガキだったから今思えば全然知らないしもっと知っとけとか聴いておけとか思うことばかりなんだけどがむしゃらに聴いてたな。本来なら今でもそうやって取り組んで聴くのが筋なんだが、なかなかそうはいかなくてってのがある。それは何だろうな…、古くて良いものに出会うとやっぱり熱入れて聴いてるし、どっか違うんだろうよ70年代は。

 Steve Harley & Cockney Rebel名義となった最初のアルバム「The Best Years of Our Lives」、1975年リリースの作品でなかなかオツなジャケットでカッコ良いのは案の定ミック・ロックの写真によるもので、グラマラスな雰囲気が漂う小洒落た味わいが粋だね。コックニー・レベルってどこかマイナーと言うか、イマイチ聴き惚れる程までではなかったんだけど、この「The Best Years of Our Lives」ではメンバーが一掃されているのもあるし、Steve Harley自身が反骨心見せてるのもあるのか、随分と名作に仕上がっていてさほど出てこないけど、かなり良作でかなり好きなロックだ。初っ端のギターなんてピート・タウンジェンドが弾いてるんじゃないかっつうくらいにはソリッドでシャープな切れ味がカッコ良い。そのままで進むかと思いきや、一気にサイケでアンビエントで正にヒネたポップなキッチュサウンドが展開されてって一筋縄ではいかない音が続く。こんだけ幅広いとロックというカテゴリも狭いのかもって思うくらいにはカラフルだ。

 70年代のアルバムってこういうきらめきやときめき、おもちゃ箱をひっくり返したようなサウンドに出会えるんだよな。それがまたどこか切実で惹き込まれるし、多分仕事として音楽を作りながらもやっぱりセンスと情が熱いというのか、響きやすいんだろうか、味わい深い作品だ。カッコ良いジャケットってのはやっぱり音もカッコ良いのが多い、と思いたい。一言で言えばグラムロックなんだろうけど、その幅はかなり広くて才能を見せまくってる傑作アルバム。アルバム全部聴き直そうかなって思ってるくらいには刺激的な作品でした。



Roxy Music - For Your Pleasure

Roxy Music - For Your Pleasure (1973)
For Your Pleasure-remaste

 Roxy Musicというバンドについてはこれまでも書いてきた通りに、とんと興味が沸かなかったバンドで、どこが面白いのかさっぱり理解できない自分だった。こういうナヨっとしたのは好きじゃないってのが大きな要因だろうけど、それだけでもなく、バンドの見地からしてもそれぞれの楽器的に別に面白味もないし、一般的にはブライアン・フェリーの歌がどうのってのと、イーノのセンスが云々ってのが大きいようだけど、それでも前者はそもそもそこが好きじゃないからさ、って話で自分的にはさほど気にする必要のないバンドとして捉えておけば良いかと。

 まぁ、そうも言ってられず、と言うか、折角の機会には何度も聴き直したりするんですよ、実は。好きじゃないというだけじゃちょっと勿体無いし、ってね。だから再発見することも多くて、そういう風に聴けば分かるんだ、とかあってね。今回もそういう意味ではようやく少しだけRoxy Musicの面白さが理解できたかも。1973年リリースのRoxy Musicのセカンド・アルバム「For Your Pleasure-remaste」。アマンダ・レアの美しいジャケット、というものの、アマンダ・レアって何者?って…、モデルかと思ってたけど歌手なんだね、しかもアルバムたくさん出てるんだ、ってことを知らなかった。へぇ…、聴いてみる?ネタでしかないだろうけど。そんでもってサルバドール・ダリの愛人だった、って…ちょっと待てよ、年齢差どんくらいあるんだ?40歳差?んでボウイやミックやブライアン・フェリーですか…、何だろなぁ…と。話が逸れまくりますな(笑)。

 Roxy Musicのセカンド・アルバム「For Your Pleasure-remaste」。ようやく判ってきたのはブライアン・フェリーの歌の世界がバンドを持たせている、世界観を作っている、って所だ。どういうロックに進もうとしていたのかもわからないし、確かにアートバンドでしかないから音的にどんな、ってのもない。ただ、ブライアン・フェリーの世界があって、そこを皆が味付けている、そういう集団。だから音的に好きとかキライとかしょうがない話になる。Velvet Undergroundもそんな世界だけど、彼らは音楽の中でアートをやってたからまだ分かる。ところがRoxy Musicはアートの手段の一つに音楽があるだけ、に近い。だからプログレッシブであるとも言えるのはそこだね。なるほど。しかしフィル・マンザネラのギターは良い音してるな…。

 そんなことを思いながらじっくりと聴いてみたんです、マジマジと。そしたら判ってきたことがあって、イーノのしごとの必要性とかも含めて、あぁ、なるほどな、こういう混沌とした世界に結びつけていくことでブライアン・フェリーのアート性が実現できているのか、と。でもそこまでだったんだろうね、イーノがこの後バンドを捨てて出てっちゃうってのはさ。そしたらバンドはまともに音楽するようになったってか?う〜ん、ロックは深い。



Marc Bolan & T-Rex - Zinc Alloy & The Hidden Riders of Tomorrow

Marc Bolan & T-Rex - Zinc Alloy & The Hidden Riders of Tomorrow (1974)
Zinc Alloy & The Hidden Riders of Tomorrow

 そういえばブギーの王者ってT-Rexも言われてたな…と。でもさ、Status QuoのブギーとT-Rexじゃ随分と違うよなぁ…と昔から思ってて、こないだStatus Quo聴いてて、妙に納得しちゃったもんだから今回T-Rex聴いてて、やっぱりブギーってのは幅広い使われ方があるのだなと思った次第。もっとも本日のお題アルバムはブギーを中心としたアルバムには数えられないんだけどね。

 1974年リリースのT-Rex…ってだけじゃなくて、Marc Bolan & T•Rexの「Zinc Alloy & The Hidden Riders of Tomorrow」になるのか。前作「Tanx」までの3枚がT-Rex時代の最高傑作と言われていて、昔からそのヘンしか聴いてなくて、それよりも前のティラノザウルス・レックス時代は聴いてたけど、逆にこの辺から後はほとんど聴いてなくてね…、いや、聴いたんだけど面白くなくて全然手を付けなくなってしまったんだけど、その辺をちょいと時代の流れもあるし聴き直してみますかね、と。今聴くとどっか変わるかなってのあるんで…。

 やっぱりね、マーク・ボランが新しい所に進もうとしている作品だ、ってのは感じるワケよ。バンドメンバーとは全く上手く行ってなかった時期ってのは知られているけど、それでも新しい方向性が悪いものとも思えなくて、幅広くチャレンジしているし、ただ、それが中途半端になっちゃってて、ちょいと前の一本気でのブギーマンみたいには進めていないのかな、バリエーション広げて器用さを出してるし、それがまたボランらしいメロディだったりもするし、いいけどな。でも、確かに何度も聴きたくなる良さや深みってんでもないか。意外なことに自分ってこの人の歌声が割と好きなんですよ、うん。だから許せちゃうみたいなとこあって…、哀愁が通じるってのか、そういうのも分かるし、背負っているバンドを考えるとそういうのも見えるし、そこでグロリア女史みたいなのとデキちゃってメンバーに疎ましがられて…ジョン・レノンみたいな事してんだもんな(笑)。





Slade - slade In Flame

Slade - slade In Flame (1975)
slade In Flame Cd+dvd

 ロック的、そして色々なところにその影響力を落としているバンド、でもそんなに知名度が日本では高くないってバンドがいくつもあるけど、Sladeほど不毛な扱いなバンドもそうそうないんじゃないか?70年代に出てきた時から相当にインパクトを放っていたのに、時代とともに消え去りつつ、それでもQuiet Riotのカバーで名を思い出され、同じくOasisあたりまでもカバーしているということで英国では国民的バンドの一端でもあったのだが、日本じゃ多分一発屋のひとつ。まぁ、だからどうだってモンでもないのだが。

 Sladeの1975年のアルバム「slade In Flame」。そうは言っても自分だってSladeのオリジナルアルバムって70年代で何枚出てるんだ?って聴かれて即座に答えられない程度には知らない。80年代になってからもメタルバンドのふりして活動してたのは知ってるけどさ、70年代にアルバムって「Slayed?」くらいじゃないの?程度だもん。そんなにたくさんアルバム出てるなんて思いもしなかったんだから適当だ。昔のお話。ちょこっと調べたりすると普通に出て来るし、レコード屋行ったってそれなりにジャケット見かけるんだからそんなに少ないこともなかろうよと。

 んで、この「slade In Flame」、いや〜、やっぱりね、これこそSladeだし、ロックだよ。このダミ声健全だしそれでいてキャッチーでポップな歌メロにアレンジ、全然ロックじゃないのにロックに聞かせてしまう歌ってのが凄い。だからカッコ良かったんだと思う。そういう曲がたくさん散りばめられていてものすごく聴きやすいんだよ、これ。それでいて要所要所にはギターが鳴ってるからカッコ良いしベースだって普通に弾いてないし、とにかく練られてて楽しめるようになってる。見事な全盛期の作品で割と繰り返し聴いてても飽きない。いいねぇ〜、こういうの♪



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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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