Peter Frampton - Frampton

Peter Frampton - Frampton (1975)
Frampton

 本能的にロック的なものとそうでないものってのを嗅ぎ分けるのか、聴いてないアルバムってのは有名なミュージシャンのでもかなり多い。ロック畑のミュージシャンのでも聴いてなかったりする。それはもちろん何かの評論だったりアルバム紹介だったりという要素から自分なりの解釈なので間違ってるのもあるだろうし、聴いてみなきゃ分からんだろ、ってのはホントだ。ただ、一般的に売れたものとかってのは正直ほとんどアテにしてなくて、そういうのは多分芸術的ではあるだろうけどロック的とはちょいと違うんだろう、みたいなのあるし。昔の話ね。だからと言って売れないのが良いってんでもないが、そもそも売るためのものなのでロック的であろうとなかろうと売れるに越したことはないし…、それで自身を貫き通す人ってのはやっぱり凄いと思う。

 Peter Framptonの1975年のソロアルバム「Frampton」。アルバムジャケットは本人なんだが、そのTシャツに描かれているのはマリオット?Humble Pieの離脱は和平的だったみたいなので、円満退社ってことでこういうところでの感謝の表れなのかな、別に喧嘩別れしてないぜ、ってのを皆にアピールしてたのかも。この頃なんて情報ないから、ソロアルバム出しただけで疑われる時代だし、そもそもバンド離脱ってのも知られてなかったかもしれないし、色々とメッセージも考える必要もあったのか。そんな邪推をしてしまいながらも聴いてみると、これがまた…。

 ある意味ではこの後の「FRAMPTON COMES ALIVE」で大化け大売れしたってのも分かる気がするが、正直言って「??」なアルバム。完全にアメリカ路線をまっしぐらに進むという明確なアルバムでもあるし、魂売ってのスタンスってのも分かる。いや、そこまで思ってはいなかっただろうし、アメリカ路線への布石でしかないのだが、それ自体がここまで爽やかで聴きやすいメロディ路線、そしてある意味誰でも出来るであろうポップス的路線。ただ、これでPeter Framptonは世界を制したのだから正しい道だったのだ。悩ましいのは当時を知る人達は思い出のアルバムであろうが、後追い路線だとどこが良いのかよく分からないアルバムばかりが残されているというトコロで、ロック史的にはさほど影響のないソロ活動、という位置づけになってしまっている気がする。しっかりと細かく作られているんだけどね、あまりにもポップすぎる。ただ、作品としては良いなぁ…ってのは思う。やっぱりメジャーの売れ線路線は良く出来てるよ。

 アナログ時代で言うトコロのA面はポップ路線ばかりで正直に辛い。何でまたこんなにメロメロにやってるんだ…ってくらいだが、B面に入るとギターが目立ってきてまだ昔の面影が聴けるんで救われるか、って感じ。そういうところもやっぱりアメリカ狙いの影響なんだろうな。




Colin Blunstone - One Year

Colin Blunstone - One Year (1971)
一年間

 英国ロックの裏方探ってると面白いわ。所詮マニアな楽しみでしかないけど、そもそもこんなもん好きじゃなきゃ聴かないし、マニアじゃなきゃ手を出さないだろうから良いんだけどさ。ちょいと前にジム・ロッドフォードが亡くなったのを機にあの人ってどんな仕事してたんだろうなぁ、とぼんやりと思った事から始まってるんだけど、60年代のゾンビーズには勿論絡んでいなくて、それでもロッド・アージェントの従兄弟だからってことでどっかでシーンに登場してきてて、そのまま居続けた人だからね。ボブ・ヘンリット然りなんだけど、彼はまだキャリア的に見えるんで、やっぱジム・ロッドフォードがなぁ…って感じ。

 それでゾンビーズのフロントマン、コリン・ブランストーンの1971年のソロアルバム「One Year」なんてのに手を出してみればそのクレジットにはちゃっかりとジム・ロッドフォードが登場してくるワケだ。なるほど、そうなるのか、しかもボブ・ヘンリットとのリズム隊もここで出来てたワケか、と納得。しかも他のメンツのクレジットがゾンビーズそのままなロッド・アージェントにラス・バラッド、プロデュースはクリス・ホワイト、そしてもちろんコリン・ブランストーンという、そりゃ名盤が出来上がるハズだろ、と。ソロ名義の方がバンド名義より良かったんだろうなぁ…、そりゃゾンビーズじゃ売れなかったか、という反省かもしれない。まずアルバムのクレジットから驚きながら音を聴くのだが、これがまたとんでもなく名盤。もっともっと知られても良いアルバムなんだが、ロック的なトコロでは名盤とは言われないのかもしれない。英国ロックとして、ポップ的、フォーク的なトコロでの傑作だからロックだぜ、ってのはまるで無いし、立ち位置的に中途半端だったのかもしれない。

 どこからどう斬っても素晴らしい作品。歌心と味わいを存分に楽しめるアルバムで純粋にポップを探求したんじゃないかな。カラフルなゾンビーズのアルバム「Odessey & Oracle」からサイケさとカラフルさを拭い取ってモノトーンにしてみたような印象。ちょいと疲れた的な作品になるのか…、なのでこのジャケット、実にこのアルバムの表情を物語っている。見事なアルバム。この辺の人達は凄い才能だね、ホント。




Stackridge - Extravaganza

Stackridge - Extravaganza (1974)
エクストラヴァガンザ(幻想狂詩曲)

 同時代に出て来るバンドの音ってのはどういうワケか似たような風潮を持つバンドが多かったり、それ自体でひとつのカテゴリに出来るくらいになってたりすることも多い。70年代の英国ロックではそればあまりにも多様だったためまとめた言い方してるけど、それでも似たような作風を売りにするバンドがいくつもあって、実際はその辺をサブカテにしてまとめていくと割と容易になる気もしているのだが、どうもその意味でも括り切れないというバンドの幅の広さもあってかそのままだ。自分的に感覚で括っておくしかないだろうなぁ。

 Stackridgeというバンドがあって、これは主に古き良きポップスをやります、っていうバンドで、俺はロックだぜ的なものとは違う。どっちかっつうとキンクスの軽快さやエルトン・ジョンのポップさなどを拡張したようなユニークなバンドなのだが、プロジェクトに近かったのかな、と近年思うようになってて、それはメンバーが頻繁に変動するってのがあって、それでも出てくる音はどのアルバムも一貫性があるから、主役となっているであろうアンドリュー・デイヴィスって人の趣味・嗜好なんだろうと勝手に解釈している。もっとそういう側面が出てくるとわかりやすいのだが、そこまででもないのか。んで、1974年リリースの「Extravaganza」ってのを聴いていると随分とボードヴィル調なムードで軽快に流れてくるのもあって、聴きやすくこなれていて綺羅びやかで楽しい気分になる。実に英国的。正にキンクスの「この世はすべてショー・ビジネス」あたりに通じる味わいだ。

 歌詞まで追えてないんだけど、きっとブラックでシニカルなユーモアたっぷりな歌詞なんだろうなぁと想像してます。スタックリッジは毎回聴く度に思うのだが、ひたすらこのアルバム達を聴きまくって幸せになろうって気にさせる。実際そうすることはないんだけど、やってみたいなぁと。なぜ出来ないかってのはもちろん途中で飽きるからなんだが、そうじゃなくてアルバム4枚か5枚程度なんだから聴き倒す、それで存分に味わう、ってね。iPod shffleに入れてひたすら聴いてようかな、なんで思ったりもしれいるバンドのひとつです。


George Harrison - Living In The Material World

George Harrison - Living In The Material World (1973)
リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド(紙ジャケット仕様)

 ビートルズを語る事ってのが今でも割とあったりする。まぁ、自分からってのはあんまりないけど、振られる事は割とあるんでね、それなりなんだけど好き嫌いで言えばそんなに好きってワケでもない。ましてやメンバーのソロアルバム辺りになってくるとそれはもう、そこまで追いますかね?って程度の認識しかない。もちろんそれでもほぼすべて持ってて聴いてたりはするんで、あぁ、あれか、くらいには付いていけるんだけど、そもそもがそんなに好きじゃないから熱を入れてどうのってほどに何か話せるってんじゃない。特にリンゴのはダメだし、ポールはキライだから聴いてないし、じゃ、ジョンとジョージかってぇと、そうだね、そんなモンです…。

 George Harrisonの1973年のソロアルバム「Living In The Material World」。書評によれば歌詞はジョージが物質主義の社会に対する主張が謳われている傑作、なんてのがあるけど、何のこっちゃ、って程度にしか認識してない。タイトルがそうだから物質主義云々になるのだろうし、そりゃ意見意思がある歌詞なんだろうから、そういう方面なのかもしれないが、そこは取り敢えずとして音的な所はどうよ?ってな感じだけど、割とジョージの作品ってのは聴きやすくて面白い挑戦もしているから好きな部類に入る。クセになる中毒性はないんだけど、ちょいと引っ掛かりがある作品が多いね。このアルバムもスライドで結構引っ掛かりが来るし、ポップスです、なんて方向性はかなり薄いのもそれでも売れるから出来るワザ、このアルバムも初っ端はキャッチーな「Give Me Love」でスタートしてるから取っ付きやすいけど、聴いていくどんどんと暗くなっていくアルバムの重さに気づくだろう。そうして不幸にしていくのはジョンもジョージも同じだ(笑)。

 それにしても美しいアルバムだ。鍵盤にニッキー・ホプキンス、ゲイリー・ライトでベースにクラウス・ヴォアマン、ドラムはリンゴやジム・ケルトナー、ジム・ゴードンとレイラ組、う〜ん、それでこの音の彩りなんだからやっぱり製作者のセンスによって音色が変わるってのは大きいんだろうなぁ。微妙にギターだけ強化しないまま自分で弾いててロックらしさからやや離れたポジションにいるような所がジョージらしい。何か凄く久々に聴いたんだけど…、いいな、これ。こんな良かったっけ?ってくらい良かった。心があるんだよな…。


10cc - Deceptive Bends

10cc - Deceptive Bends (1977)
愛ゆえに+3

 今聴いてしまうとあれほどまでのロックにこだわって聴いてて、こんなモンただのポップじゃねぇか、聴いてられっか、って感じで切り捨ててきたバンドがたくさんあってね(笑)、いや、音楽なんてのは単なる好みだからそういうんで好んで聴いていけば良いとは思うんだけど、その頃に聴かなかったバンドやアルバムってのがごっそりと自分の歴史から抜けてたり異なる印象で残っていたりするのはある。このブログを書くようになってからはそういうのも割と手を付け直すことになってまた異なった聴き方が出来て実に有意義な楽しみ方を味わっているんだが、それでもまだ全然聴けてないアルバムがたくさんあるしなぁ…。

 10ccの1977年リリースのアルバム「Deceptive Bends」。ゴドレー&クリームが抜けてスチュワート&グールドマンとなった5cc…、いや、それでも十分に10ccだったのだが、この「Deceptive Bends」はリスナーの不安を一気に払拭させた傑作アルバムで、あそこまでヒネた完璧さはないにせよ、新たな軸となるキッチュなポップサウンドをきっちりと作り上げて軽やかに聴かせてくれている。この二人でここまでやれるのか、と驚いた人も多いだろうし、それだけの才能の塊が10ccだったのかとも言えるワケで、ビートルズよりもある種見事なメンツが揃っていたことになる。その二人が起死回生とばかりに頑張って作ったサウンドが悪いはずもなかろうよ。幾つかつまらんなぁってのもあるけど、基本的にアグレッシブに取り組んだポップサウンドがあって、もちろんロックなんだけどね、コーラスワークとかクィーンを彷彿させるくらいの美しさだし、テリー・ボジオがドラム叩いてるみたいだし。

 面白いよな、こういうの。ホント昔は全然聴かなかったし、聴いてもダメだったし、それが色々聴いてくると聴かなかったことをもったいないと思うくらいにその作品の面白さに気がつく。おかげでここ最近でも結構なアルバムをDLして聴いてるもんね。いつまで70年代に縛られてるんだ?ってくらいには聴けてないアルバムがたくさんある。もうちょっと自分的には70年代知ってると思ったけど、全然だわ。まだまだ楽しめるな。



Be Bop Deluxe - Modern Music

Be Bop Deluxe - Modern Music (1976)
Modern Music

 普通にポップスってのがある。んで、ロックはポップスとは異なる世界、っつうか拡大解釈されたポップ音楽の中にロックは位置付けられているから不思議ではないんだけど、そのポップ音楽の中にあるロックの世界の中に更にポップなロックってのがあるワケだ。だったら最初からポップやってろよ、って話だけど、そういうのも含めて融合していっちゃうのがロックの面白いトコロで、ジャズもクラシックもポップも民族音楽もアバンギャルドも何でもくっつけちゃうワケ。だからキャッチーなロックってもポップに近いものもあるし、正反対もある。だから故に深いし節操ない(笑)。

 Be Bop Deluxeの1976年リリースの最高傑作と名高い「Modern Music」。元々自分なんかはこの手のバンドが得意じゃなかったから積極的に集めて聴いてたことはなかったけどいつしか気に入って、結局ほぼ全部聴いてたし、Be Bop Deluxeなら初期の方が好きだね、ってくらいには聴いてたものだ。それ以前にこの4枚目の「Modern Music」は名盤セレクションあたりに出ていた事もあって先んじて聴いていたアルバムのひとつだけど、その頃はこういう完成度の高いアルバムをたくさん聴いていたので、それが普通だったが故にこのアルバムの完成度の高さにはイマイチ気付かず、またロック的な面が薄かったのもあって真面目には聴いてなかった。だから結構後になってからこのバンドの面白さに気づいたんだな。この「Modern Music」も同じく真面目に聴くようになってから異質な高次元感にちょいと驚きながら聴いていたってトコです。

 これまでのギターが全然聞かれないで、アルバムコンセプトがしっかりしているからかどこかに偏るでもなくまんべんなく完成しているアルバムという感触で、時代的にはちょっと遅かったかな、こういう完成作は。それでもバンドの代表作として選ばれることも多く、それなりにセールスを記録したようだ。ちょっとね甘ったるい部分があって、トンガリ具合が少なめに聞こえるのはギターの少なさだけではあるまい。メロディもかなりポップに寄っているし、アレンジや効果音にしてもロックバンドのそれよりもポップ系統かもなぁ…などなど。ELOとかSparksとかと比べりゃ大人なポップスだけど、ロックからは結構距離のある音になってるかな。



Sparks - Propaganda

Sparks - Propaganda (1974)
PROPAGANDA (RE-ISSUE)

 案外アメリカ人が英国に来て売れ始めたってのもあるんだな。ジミヘンなんかもそうだけど、割とアメリカ人です、なんてのもあったりしてそうなんだ?って思うもん。でも、英国的ポップセンスだったりするからそのヘンって人の血じゃなくってもしかして環境で出来上がるセンスなのかもしれない。英国人でもアメリカの砂漠に住んだらああいう音になるのかもしれないし、実際英国人なのにとてもそうは思えない音を出している人もいる。その辺は本能的にあったらお国柄は出るけど、意識して作ったらその境界は曖昧になるんだろうということかもしれない。

 Sparksの1974年リリース作品「Propaganda」、Sparksってアメリカ人の兄弟が中心になって組んだバンドで、英国に来て売れ始めたバンドだから、英国産って思われてることがあるだろうけど、実はアメリカ産です。かなり意外でしょ?こんだけニッチでヒネたカラフルなのがアメリカ人によるものとはなかなか思えない。しかもそれがアルバム一枚だけじゃなくてSparksってバンドの個性として成り立っているってトコがまた素晴らしい。普通に聴いてアメリカの音には到底思えないもん。ただ、じっくりと何枚か聴いていると、底辺のトコロではやっぱり垢抜けた洗練さがあるよな、ってのは分かるから、そうかもな、ってのは感じるか。それでもなかなか気づかなかったなぁ。

 さて、このアルバム、常にバンドメンバーは変わっているけど本質的な曲は兄弟が書いてるからカラフルでキャッチーなポップは健在、前作「KIMONO MY HOUSE」がヒットしたから同じような路線とも言えるけど、こっちの方がもっと遊んでいる部分は多いだろうし、怖がらずにどんどん実験してるトコもあって「KIMONO MY HOUSE」に負けず劣らずの傑作。アルバム一枚聴いてて全く飽きないし、賑やかな気分になるのも見事。しかもそれが近代的なポップ感覚ってのがね、今聴いても古くないし、結局こういうポップって今はないけど、その分新鮮に聴けます。



Jet - Jet

Jet - Jet (1975)
ジェット+イーヴン・モア・ライト・ザン・シェイド

 ルーツ漁りってのは知的欲求を満たす行為でもあるし、新しい出会いという刺激を楽しむ機会でもある。うん、面白いんだよ、単純に。記憶しておかなくても記録が残ってる時代だからその場その場で探していけるし、どこでも探せるし聴けるし、そういう意味ではホント素晴らしい時代。そんだけの知的好奇心があるかないかだけでその楽しみが満たされるかそのまま抜けていくかが分かれるんだけど、そんなことしなくても人生に何の害もないからどうと言うことはない。ただ、気になるな、ってのを漁っておくとちょっとだけ楽しみが広がっていくのが面白い。

 The Niceのトコでデヴィッド・オリストってギタリストのファズギターがなかなかツボだなって思ったんで、どういう人なのかな、って話で、知らなかったけどRoxy Musicの最初期にも参加していたんだな。んで紆余曲折、マーク・ボランが在籍していた事で有名なJohn’s Childrenのボーカル、ドラムとSparksのベースなんかと一緒にJetってバンドを組んで1975年にアルバム「Jet」を一枚リリースしている。デヴィッド・オリストはアルバムリリース後すぐに脱退しているらしいからほんの一瞬の参加だったみたいだけど、アルバムがあるんだからありがたい。折角なので聴いてみるのだが、なるほど、これは脱退してもおかしくはないか、ってくらいにはグラムロックサウンド。ギタの活躍度合いなんでほとんど必要ないってくらいにイージーな曲とギターばかりで、その意味ではデヴィッド・オリストの本領発揮なギターがほとんど聴けないのが残念。ちょこっと相変わらずのフレーズを出してくれているんで、そのヘンはさすがにあのブルースブレイカーズに勧誘されたキャリアの持ち主と思えるプレイなのだが…。

 しかしですね、このチープなグラムサウンド、っつうかパワーポップの一歩手前のあのイージーなノリのサウンド、好きだわ、これ(笑)。おもちゃみたいなグラムロック全盛期に出てきているからしっかりその音だし、なるほどSparks系列なだけある。曲も殆どがMartin GOrdonってスパークス出身のベーシストが作ってるんだからそのままに近い。しかもプロデューサーはあのロイ・トーマス・ベイカーでレーベルはCBS、売れなかったとは思えないんでそこそこ知られていたんじゃないだろうか…。自分的にはココに来て初の出会いだったのでちょいと面白く楽しんでいるんです。

Fleetwood Mac - Bare Trees

Fleetwood Mac - Bare Trees (1972)
Bare Trees

 みんな色々な人に影響されて自分のセンスを磨いていくモンなんだよな。一級品のプロだって、元々は誰かに触発されて始めているワケだし、そういうのも影響だろうし、ひとつのきっかけとしてやってみようという影響もあるだろうし、別の世界からの影響だってあるだろうし、そういうのを自分なりに昇華して表現していくのがアーティスト、その集合体がバンドでもあるワケで、上手くいくものも行かないものもあるのはそりゃ当然。そこで指向性とか方向性ってのが出てくる。一時期ならその方向性でまとまる、ってな事もあるし、芸術のお話だし感性のお話だから瞬間的かもしれないけどね。

 Fleetwood Macの1972年の作品「Bare Trees」。Fleetwood Macと言えば自分的には英国の白人ブルースバンドの草分け的存在、そこからはポップバンドへと変貌を遂げたバンドという認識で、後者の頃はほぼ彼らの音楽を耳にしていないので実際どうなのかはまるで知らなかった。名前はそりゃ有名だし、売れてたのも知ってるからそっちのが先に知ることにはなっているけど、音楽を聴いたのはブルースバンドとしての方。一体どうやったらそんな風に変貌を遂げるんだ?ってのもあるけど、そういう偏見を取っ払って聴いてみた時にFleetwood Macって面白いバンドなのかどうか?The Corrsが[「Dreams」をカバーしてたおかげでちょいと聴いてみるかって気になったのがきっかけかも。それでもやっぱりポップスとしてしか聴けなかったけどさ。

 このアルバムは1972年ってのもあって、英国的な雰囲気がまだ残ってて妙な質感ってのがある。ポップスとも言い切れないしもちろんロック的じゃないけど、ギターは結構ユニークだし、雰囲気はかなりしっとりしてて他にはないサウンドを出している。クリスティン・マクヴィーの歌が良い感じなんだろうなぁ、きっと。そこへ行くと割と好きな女性ボーカルのロックしっとりバンドってなってきて悪くないじゃないか、となる。でもこれ、Fleetwood Macだろ?ってのが邪魔になってるだけか。だから作品的には結構深みもあるし面白いんだよね。ン〜、この辺のイメージ払拭とかが一番重要だ。



Paris - Big Towne 2061

Paris - Big Towne 2061 (1976)
パリス・セカンド~ビッグ・タウン2061(紙ジャケット仕様)

 この辺りの英国のロックってのは何でも出てこい的なのがあって、そりゃ売れりゃ儲かるって判ってきたから何でも当たりそうなのは出してくるってのは商売の鉄則なのだろうが、それにしても何でも出てきていた。そういう事情が一番音楽のシーンの変貌に関わりが大きいという事はさておきながら、Parisというバンドのレコードはたまに目にしていた。昔々ね。んでも、どうも小洒落た感じのジャケットでどこか不信感があったんで後回しだったんだが、どこかでZeppelinのクローンみたいな・ってのを見て、う〜ん、と。それはファーストアルバム「Paris」だったんだけど、そうかねぇ…、まぁ、そうか、と。

 んで次のセカンドアルバム「Big Towne 2061」もすぐにリリースされていたみたいで1976年の作品として出ているんだけど、どうなのかね?と思って手を出してみるともうね、全然ダメダメな感じで大して聴かなかった。それをこの流れでまた聴いてみるかね、と。アレコレ読んでるとボブ・ウェルチって人は才能はあったんだろうけど、こういうのが、みたいなスタンスは特に無かったようで、ファーストの「Paris」もあの頃はああいうのが刺激的だった、みたいな感じがあって、それは自分のやりたい、自分の中にあるミュージシャン気質で作り上げたものではないってことで、だからこそこのセカンド「Big Towne 2061」は全然異なる路線へ進んでしまうのだな。なるほど。才能はあるけど手法が見えてないってのか、なかなかユニークな人かも、なんて思う。

 その「Big Towne 2061」だが、どうにも不思議なのはParisには普通に好きだと言うリスナーが多い。アルバムを耳にする機械が多かったのだろうか、アイドル的に…と言うかリアルタイムな方は割とよく耳にするバンドでもありアルバムでもあったようなんだよね。だから好きな人が多い。後学の者たちからするとよくわからない。ちょいとヘン感はあるけど、カッコ良さ感はさほどないし、激しさもないしブルースでもないし…、あぁ、そういうならばAOR的聴きやすさ、商業ロック的な軽さってのはあるから、そっちの意味で新鮮だったのかもな。いずれにしても自分的にはそれほど響く所はなかったような気がする。アンテナ鈍ってきてるから余計にそうかもしれんけど…。

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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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