Wishbone Ash - Just Testing

Wishbone Ash - Just Testing (1980)
Just Testing

 どのバンドでもキャリアが長くなって来れば来るほど初期のアルバムが名盤として崇められることが多く、中期以降に出した力作なんかでもあまり万人に正当な評価を受ける事が多くなくなる。もちろんバンドとしてのインパクトが強烈だったりすれば尚の事初期作品に注目が集まり、それこそが何とかの傑作だ、みたいになる。ところがミュージシャン的成長が進むもので、中期以降や近年の、なんてのも若さ故の力作ではないが、音楽的な意味での力作だったりして結構なアルバムが作られている事も多い。ただ、リスナー側がそこまでついていってないってのがある。しょうがないんだけどね、そこまでの大物になってなけりゃ余計にそうだ。だからと言って聴かないのも勿体無いし、聴いてみてなるほど、と分かる日がくればそれはそれで良いじゃないかと。

 Wishbone Ashの1980年の作品「Just Testing」はベースのマーティン・ターナーが第一回脱退直前のアルバムで、ご存知この次のアルバムではジョン・ウェットンまでもが参加しているが、本作「Just Testing」ではアメリカ制覇を目論んだWishbone Ashのメンバーそのままでのチャレンジとなった。実はここに至るまでで自分的にはウィッシュボーン・アッシュってのを割と見限っていて、何度か聴き直してから見直したというか聴き直した次第で、やっぱり初期作品の印象が強くてそっちばかりを聞いてた。とある時からローリー・ワイズフィールド期もきちんと聴くようになって、やっぱ面白いバンドだな、と認識してからは割とアレコレ聞くようにはなったんで、楽しめていたんだが、この「Just Testing」はその中でも多分相当充実したアルバムなのかもしれない。ややポップエッセンスが強くなってて大英帝国的というのとはちょいと違うんだけど、それでもやっぱりギターが奏でるメロディはさすがの代物で、これぞウィッシュボーン・アッシュと言わんばかりの旋律が炸裂してくれている。

 更にクレジット見てて、ん?って思ったのがクレア・ハミルの参加。この頃彼女自身はソロ活動でアルバムなんかもリリースしておらず低迷期、だったように思えるけどここで数曲参加している。どういう繋がりだったんだろ?アルバムの中ではそんなに目立ってないから分かりにくいんだけど、英国ロック好きならそれなりに知名度ある彼女がここで出て来るってのはなかなかユニークな出来事。そして、なぜここでマーティン・ターナーが抜けたのかなぁ…、やっぱり売れなくなったのがヤだったのだろうか。またグループに戻ってるトコロを見ると別の事情だったんだろうなとも推測できるが、そこはともかく、アナログ時代の各面の最後の曲達が奏でる強烈なインストパート、っつうかギターソロの力強さが実にウィッシュボーン・アッシュらしい。アルバム自体は確かにちょいと綺麗に出来すぎてて、ロックらしからぬ出来映えでもあるけど、それはもう昔からウィッシュボーン・アッシュの特異なトコロでもあるんだから良しとして、素直に楽曲で聴くと結構な名盤と言える作品。




Uriah Heep - Celebration

Uriah Heep - Celebration (2009)
Celebration

 ロックバンドがこんなに長く続くなんて組んだ時点で誰も思わなかっただろうし、実際そんなに長く続いているバンドなんてそうそう無いんだから気にしなくても良かったんだが、さすがにもうキャリア50年ってバンドが幾つかある時代になると、それはもう骨董品扱いだ。メンバーの入れ替わりがなく50年なんてのは多分無いんだろうから当然メンバーは替わっていくのだろうが、それでもたった一人だけがオリジナル・メンバーで、ってのも多くはない。こないだリッチーがレインボウ復活させた時はリッチーだけだったか。それもまぁ、カネの匂いがプンプンする中での夢を売った感覚あるからね。ところがこのUriahe Heepと来たら一度も解散することなくひたすらに続けているバンド、活動休止すらないまま現役でずっと続いているという希少価値の高いバンドでもある。当然あの70年代を風靡したユーライア・ヒープそのままです。

 2009年になり、バンド結成40周年って事でリリースしてきたアルバムが「Celebration」。タイトル通りにめでたい祝い事のようにアルバムの中味は2009年時点のメンバーでの70年代Uriah Heepの名曲の再演、再録音が中心となったアルバムで、こりゃ面白そうだと飛びついたんですがね、これがまた驚くことに現代風味に蘇ってきたあのユーライア・ヒープの傑作郡で、一気に聴いてしまった。ボーカルはバーニー・ショウ、鍵盤にフィル・ランゾン、ベースはトレバー・ボルダーにもちろんミック・ボックスのギターで黄金期の曲をやってる。これがまたあのコーラスワークもそのままやってたりして、おぉ…、ヒープだ…みたいな感じするもんな。オリジナルなバンドがカバーしてるんだからそりゃ悪くないですよ。ミック・ボックスのギターも随分とエグくて古臭いんだけどカッコイイ。こういうかっこいいギターって今時弾く人いないんだよなぁ、何が違うんだろ?めちゃくちゃ格好良いじゃないかってくらいにプレイしまくってて2009年のバンドなのに70年代風味のカッコよさ、こりゃ凄い。

 鍵盤ももちろんオルガン主体なんだけどハモンド風味、であってあそこまでグルグルはしていない。でもしっかりとヒープらしいウネウネはあって、紛い物、と言われないレベルでのユーラーア・ヒープそのもの。しかしバーニー・ショウの歌は上手いなぁ…、職人芸的な歌ではあるけど聴いてて心地良い。その意味ではベースもしっかりと歌っているラインを弾いてるし、やっぱり皆ユーライア・ヒープってバンドをしっかり守り切ってる面々の意思がしっかり感じられるもん。実は90年前後くらいからのヒープは結構しっかりしたアルバムをいくつもリリースしていて、70年代だけのバンドじゃないぞ、今でも健在だぞってのを出してるんだよね。こういうセルフカバーで惹きつけて今のバンドの実力を示すってのは良いアイディアです。聴く側も聴いてみようって気になるし、聴いてみたら楽しいからちょっと他のも…ってなるしさ。いや、冗談交じりに聴いてみたらとんでもなく面白かったという良い意味で外した傑作。




Patto - Roll 'em, Smoke 'em, Put Anoth

Patto - Roll 'em, Smoke 'em, Put Anoth (1972)
Roll 'em, Smoke 'em, Put Anoth

 誰に聞いても最近CDなんて買ってないな…って言ってて、それじゃ一体どうやって音楽産業は生きているんだ?なんて話になる。DLだってそんなに売れてるのかどうかは知らないけど、どうなんだろね。それなりのビジネスモデルがあってそこで採算あってるなら良いけど、到底そうも思えない…、不思議だ。それでも音楽やろうとする人はたくさんいるだろうし才能ある人もたくさんいるだろうから、何とかプロとして生きていけるようには産業的に何とか出来ていてほしいなと思う次第。

 Pattoの1972年三枚目のアルバム「Roll 'em, Smoke 'em, Put Anoth」。初期とは異なり随分とファンク、ソウル的なスタンスに進化したアルバムで、ジャケットの写真を見ると白熱のライブ盤みたいに思えるけどそんなことはなくって普通にスタジオ盤だけど、スタジオライブに近いくらいに生々しいサウンドが入っているアルバムとも言えるか。特徴的なのはもうオリー・ハルソールによるピアノの大活躍ぶり。ギターなんてどっちでも良いや、ってくらいにピアノ弾いてるもん。もちろんギターの方もザクザクと弾いてくれているのでバンドの魅力は変わらないけど作風が随分異なっているのはちょいとアレ?って思うかも。それでもこの頃のバンドなんだから一筋縄では終わらなくて、当然いくつもひねりが聞いています。

 妙〜なコーラスあったりファンキーなのあったり、やっぱり遊んでるわ…的にね。実験精神も旺盛だよなぁ…「Mummy」とか何なんだよって思うだろうし、こういう遊び心があるのが良い。昔みたいなハードロック調もしっかり入ってるから十二分に満足できるクォリティをキープしつつ、進化していったバンドの傑作として捉えている。好きな人多いんじゃないかな。


Renia - First Offenders

Renia - First Offenders (1973)
First Offenders

 ネットを色々と見ていて面白そうだな、と思って探してみると大抵はその場で聴けたりするものだ。それじゃCDとか売れないだろう(笑)。かと言ってダウンロード販売は、ってなるんだけど今じゃSpotifyみたいに月額いくらで何でもあります、なのが主流になってて、そういうのに入ってる人も多いだろう。ただ、自分の場合は何一つその手のには入っていない。理由は単純で、そこには聞きたいモノが揃ってないからだ。こんな趣味してると、一般的なトコロに参加する意味ないんだもんね。だから常に自力での発掘…ってか聴くのもそうだけどさ。だからB級の楽しみってのは今でもしかkりと残っているのは残ってる。ただ、そこに導かれる要素が無茶苦茶狭くなってるんだろうと思うくらい。

 Reniaって英国のバンドの1973年作「First Offenders」。キャッチーでポップだけどハードロック路線ってトコなんだが、やっぱりちょいと軽やかにメロディアスで軽快なのが不思議。時代的にはグラム感あったりレイドバックあったりした時に何でこんな中途半端なレベルでのサウンド?って思うが、それこそが英国ごった煮時代のロックのあり方。コーラスワークもしっかりしてるし多分音楽センスは相当に高かったんじゃないだろうか。ツボを得た曲が多く、プロモーション次第ではもうちょっときちんと売れたんじゃないかと思うくらいのレベルにはある。下手したらMott The Hoople並には…って気がするようなサウンド。かなり楽しい感じなんで好みですね。ちょいと冗談的なサウンドのあり方もお遊び心満載でよろしい。

 こういうバンドがもし後数枚アルバムをリリースしていったら、完全にハードロックになったんじゃないか?って想像しちゃうんだけど、そういう素養を持ってるもんね。ギターもしっかり歪んでてソロも聞かせてくれるけど、ここではちょいと地味にプレイしている、とかさ。ドラムがおとなしいかな。この頃特有のどこにも属さず、どっちにも進んで行くこと無く、果たしてどっち?みたいな中途半端さがいいね。愛すべきB級ロック。

Strapps - Live At The Rainbow 1977

Strapps - Live At The Rainbow 1977
Live At The Rainbow 1977

 CDってかモノ全般が売れないんだろうな。CDなんてもう筆頭株なくらいには売れてないだろうし、雑誌だって激減だろうし、じゃ、何が売れてるんだろ?ってなると良くわからない。デジタルコンテンツが売れてるようにも思えないし、娯楽に使うカネ自体が減っているんだろうか。それとも自分の目線から見るとそう見えるだけなのかもしれない。ゲームとか分からないからさ。ん〜、何かね、どうやって生きてくのが良いかな〜ってのを考えると、かなりいろいろな選択肢はあるんだけど、ラクしたいから一番ラクできそうなのを考えるんですが、もちろんそんなの無くて、モノ売れないからモノ売りじゃないのになるけど、モノ売るのが一番ラクなんだもん(笑)。

 ミック・アンダーウッドが名も知れぬバンドメンバー募集の広告を見て参加したことで一気に本気でミュージシャンとしての道が開けたのがロス・スタッグってStrappsのメインフロントマン。そのStrappsの超全盛期の1977年のライブが2008年にリリースされていて、そうだったのか、と知らぬまま過ごしていたが折角なのでってことで聞く機会に恵まれた。「Live At The Rainbow 1977」ってタイトルでのリリース、映像もあるんだろうなぁ、ってことでYouTube見ると本人名義で一曲だけ上がってるから多分まるごと存在してるね。またどっかで出て来るのかもしれない。さてさて、このStrappsの1977年と言えばセカンドアルバムの「Secret Damage
」をリリースした頃のライブで、とすると、あのグラマラスで軟弱なのじゃなくて多分当然骨太なハードロックのライブなんだろう、ってことで期待するのは当然でしょ。

 冒頭からギンギンのハードロックでこんなに骨太で男らしいハードロックのライブが繰り広げられるのかってくらいにタフなライブが聴ける。元々楽曲のキャッチーさとか適度なポップさとハードロックの質感に疾走感はあったんだけど、ライブになってここまでドライブ掛かってくるってのは見事なライブバンドってことだ。どこか物足りなさ感はあるんだが、それでも熱気ムンムンのハードロックライブなんで、こういうのを当時にリリースしていたらバンドの評価も変わっただろうになぁ…と思う。ライブアルバムの名盤なんてのには入ってくるくらいの白熱ぶりだもん。




Gillan - Mr.Universe

Gillan - Mr.Universe (1979)
ミスター・ユニバース(紙ジャケット仕様)

 アルバムのジャケットってホント聴く人間の意欲を左右すると思う。色々なジャケットがあって、それぞれがアートとして見ているのも好き出し、やっぱりそれも含めての作品だと思ってるしね。だからアメリカのってあんまり面白味が無いんだよね。顔のアップとかばかりで中味聴く気しなくなる顔ばかりがデカデカと載っててもさ、聞かないでしょ。音楽は音楽だってのも確かだけど、やっぱり最初はミーハーに好みかそうじゃないか、で決まると思うんだよ。だからロックスターってのはやっぱりロックスター然としていてほしいと思うもん。古いけど。

 Gillanの1979年リリースのセカンド・アルバム「Mr.Universe」。パープル抜けてからイアン・ギラン・バンドやって自身の幅広い音楽性を楽しみつつ、世間にも認知されつつもやっぱりセールス面での不振もあったのだろうか、一旦解体して新たな心意気でギランというバンド名にしての作品になるのだが、これが二枚目となってて、ここでバーニー・トーメの登場です。ちなみにドラムにはあのミック・アンダーウッド参加という、何とも英国ロック陣営からすると素晴らしき人員の登場で、そうかぁ、そうなるのかぁって思ってしまうくらいには感慨深い。元々イアン・ギランと友人で、リッチーにイアン・ギランを紹介したのがミック・アンダーウッドってことなんだけどね。Quatermass出身です、はい。それだけで好きですからね。んで、ワクワクとして冒頭から聴いていると何ともシンセなオープニングで、一体どんなんになるんだ、コレ?大丈夫か?みたいな不安感がよぎるのだが、それはイアン・ギランと共に活動したのがコリン・タウンズって鍵盤奏者だからしょうがない、鍵盤がクローズアップされるのは当たり前か、ってことで、序章として流れてくるだけで、そこからは唐突にRainbowだぜ、これは、ってくらいのハードロックになる。パープルじゃなくてレインボウだよね、近いのは。時代的にそうなんだろうね。やっぱりリッチーのレインボウ聴いてるとああいうのが良いんだろうな、って思ったかどうかは知らないけど、相当に洗練されたハードロックをやっているので、昔のファンは知ってれば飛びついたんじゃないだろうか。

 ところがこのジャケットだ。自分なんかは後追い世代なので、このジャケット見ただけで後回し。当時はそんないろいろな情報もないからこれがそんなハードロックアルバムだなんて思ってもいなかったし、ダサいジャケットのダサい音だろう、ギランって怪獣みたいだし…とかそんな風に思ってた(笑)。ところが聴いてみれば随分と格好良いハードロックで疾走感溢れるスタイルじゃないですか。そこにパープルでお馴染みのあの歌声が被ってくるんだから悪いはずがない。ギターだって現代的(当時の)なサウンドで疾走感溢れるサウンドを奏でているんだから、見事にレインボウだよ。リッチーと一緒にやれば良いんじゃね?くらいの音作りで、そもそも論に戻る。ただ、何だろ、良質な楽曲というか本気で格好良い曲がイマイチ少ないか。


Atomic Rooster - Headline News

Atomic Rooster - Headline News (1982)
Headline News

 70年代に活躍していたバンドのアルバムをことごとく書いているので流石に当時のオリジナルアルバム系でまだ書いてないものもそれほど多くは残ってないのかもしれない。発掘モノはまだまだありそうだけど、情報整理が出来ていないのでよくわからん状況にもなってて、ここはもうバンド単位で整理するしかないな。それと、70年代を抜けてからの作品やもしかしたら70年代後期の作品なんてのも割と無頓着だから聴けてないかな…。更に90年代とか再結成とかライブとか…、最近ではバンド単位の何とかボックス的に全ての音源をまとめてボンッて売ってるくらいだから質が悪い。聞くだけ、で考えればラクだけどさ、そりゃもう50年も経過しようという音楽なんだからクラシック的に叩き売りしていくようなモンになるのもしょうがないんだろうけどさ。版権が切れたら何でも有り、的な側面も出てくるんだろうか。

 1982年にリリースされたAtomic Roosterの7枚目の作品「Headline News」。Atomic Roosterってこんなバンドだっけ?ってくらいには何者か分からなくなる音が詰め込まれています。それでもギターにはあのデイブ・ギルモアが結構貢献していて一発で彼のギターと分かるプレイをそこかしこで決めてくれていて、なるほど、こんなところで聴けるとは、的には楽しめます。一方ではギランにいたバーニー・トーメも参加していて、これがまたギャラギャラと鳴ってるのも面白く、そもそもAtomic Rooster自体がヴィンセント・クレインとポール・ハモンドしかいないワケで、バンドとしての体を為していない中で制作リリースしているんだから凄い。鍵盤的要素が強いわけでもなく、音楽的にこれぞアトミック・ルースターってんでもなく、果たして何がしたかったのか、を考えると契約消化なんだろうか?とも疑うけど、そこまでの契約をするレーベルもなかっただろうになぁ…とか穿ってしまう。

 純粋に背景なしてこのアルバムを聴くと、ニューロマンティック系、ニューウェイブ系な雰囲気が漂っていて、そこにギルモアのギターです。バーニー・トーメのギターです。「?」ですね。70年代の英国ロック系統の特にごった煮あたりから出てきたバンドでニューウェイブ系統に進んでいったバンドってのはほぼ皆無なので、このアプローチはかなり珍しい部類に入るでしょうな。案外悪くないとも言えるけど、もう既にこの頃にはその筆頭格バンドなんかも居たわけだから、それを思うとこのアルバムではやっぱり何処に向かいたかったんだろうか、ってのが分からん。良い音楽、ってんでもないし、難しいですな。そういうのがジャケットにも出ているのか、このワケの分からんアートワーク…。でも、Atomic Roosterの歴史にはきちんと加わる一枚で、異色作として楽しめるのは確かです。


Ginhouse - Ginhouse

Ginhouse - Ginhouse (1971)
GINHOUSE ~ REMASTERED EDITION

 しかし好きで書いているとは言え、我ながらこんなマイナーなのとか書いてて誰が楽しんで読むんだろ?習性惰性でしか開かないだろうなぁ、このブログ、って思う(笑)。そんなバンドもあるのか、とかまたこのヘンの路線か…とか知らないなぁ、こんなバンド、いつのだろ?とか読んでる側になるとそういう感じに見るんだろうな、ってのは自分でも思う。普通さ、もっと時流に合わせたネタとかもうちょっとテーマ的に何かあって、とかだもんな。何も無く単に書き連ねているブログってのはなかなか読む側の心を引きつけるってのは難しいだろうよ。ブログが全盛の頃はコメント欄でのコミュニケーションが活性化しててそこでの人間性なんてのが繋がりの中心だったけど、今の時代ではそれがSNSに移行していて、そこでの活性化は結構労力かかるので大変だったりするし、まぁ、好きに自分のメモと割り切って書きますかね、って感じにはしているが、やっぱり書く意義・意味ってのも必要だよなぁと何となく思ってたり。

 Ginhouse、1971年リリースの唯一作「Ginhouse」。単純にスゲェ好みなハードロック。これぞ70年代のハードロック。英国ロックのハードロック。トリオ編成で勢いだけで迫ってくる割にはちょこっとヒネったスタイルや音使いもあって、アコースティックギターも上手く使いながら基本ハードロック。いや、圧倒的にハードロック。そもそもQuatermassを意識した音作りってことで、ロックバンドの可能性をそこに見出してのバンドだからそうなる。メロトロンとか効果音的な細かい音もちょこちょこ出て来るし、その意味ではプログレッシブな感覚をも持ち込んでいるバンド。でもGroundhogsほどでもなく、やっぱりもっとすっきりしたハードロックの範疇でのサウンドスタイルが心地良い。

 主要メンバーのGeoff Sharkeyは後にSammyをMick Underwoodと組んでいるし、ドラムのDavid Whitakerもまた著名な人で、Kestrelに参加していくことになるんで、それなりに英国ロックの底辺を支えていくのに脇役となるメンツが揃っていたのだろう。この人のドラミングは好きだな。あんまり意識しないけど、センス良いところでドラムが鳴ってくるのが気に入っている。ギターも歌も曲のあり方も好きだから、やっぱり自分好みのバンドスタイルなんだろう。うん、良いよ。

Geordie - No Good Woman

Geordie - No Good Woman (1978)
No Good Woman

 今やIDやPWなんてのはホントに色々なところのが登録してあって、とてもじゃないか全部覚えていられないからメモったりしているけど、それでも全部あるのか?ってのは結構疑問。今回自分のMacの再構築してから使い始めてみるとこのID,PWの類の多さに手を焼く。でも、それがないと入れないし見るだけでも必要だったりするしさ、なかなかコレが困るワケです。最近のブラウザは全部覚えててくれるから自分でそのIDやPWを意識しなくても入れちゃったりするしね。キャッシュで出てきてくれたりもするんで助かってるけど、その分覚えてない。だから今でも幾つか入れないままのところもあって、どうするかなぁ…とか。やり方色々あるんだろうけど、こまめに管理するかどうかなんだろうな。面倒だ…。

 Geordieの1978年リリースの4枚目のアルバム「No Good Woman」。ご存知今じゃAC/DCのボーカリストとして名を馳せたブライアン・ジョンソンがAC/DC以前に在籍していたバンドの作品で、この時点でブライアン・ジョンソンはアルバムの半分くらいしか参加していないので、AC/DCに入るためにバンドを辞めたんじゃなくてそもそもGeordieを脱退していてプラプラしていたところにAC/DCのオーディションを受けたって事ですな。んで、このアルバム、残りの半分のボーカルとブライアン・ジョンソンの歌との差が激しくてそりゃバンドも解体するだろうよって思うくらいにはブライアン・ジョンソンのパワーが強烈なバンド。曲は大した事のないロックで、ブルース色があるワケでもないし、R&R的でもないし、70年代のロック的な音で何かセンセーションを巻き起こすようなものでもないから、普通だったんだろう。そういうバンド多かったけど。

 ブライアン・ジョンソンが関わった曲は骨のあるロックに仕上がってるし、そうじゃないのはどっちつかずな半端な作風が多く、如何にバンドが彼に依存していたかってのが分かる。それでもアルバム4枚、この後5枚目も出してるから大したもんだが。それにしてもAC/DCであんな歌が歌えるなんて思えないんだよね、この辺の音聴いてると。オーディションしてAC/DCを歌ったからこそ採用されたんだろうけど、この頃の歌声だけじゃ判断できないもん。結果的には吉と出たから良かったんだが、よく冒険したもんだと思う。



Hustler - Play Loud

Hustler - Play Loud (1974)
Play Loud

 プロデューサーによってバンドサウンドが変わる、それでいてプロデューサーは自身のアイデンティティを保ったまま様々なバンドをプロデュースしていく、それってとっても難しい事じゃね?みたいに思えるし、音を聴いてプロデュースしたのあの人、みたいに分かるのって多くはないだろうし。著名な人達のでもそれはわかりにくい。そりゃ元々がバンドの音ありきで、そいつをいじくり倒していくんだから限界あるもんな。それでも個性的な音のまとめ方とかあって、有名なプロデューサーってのが出て来るんだから凄いよな。

 ロイ・トーマス・ベイカーがプロデュースのHustlerという英国のバンドの1975年リリースのセカンド・アルバム「Play Loud」。クイーンの繊細な音作りとは異なり大雑把なバドカンタイプのハードロック・ブギバンドの作品なので、どこにその力量が発揮されていくのか…みたいなのはあるけどね、英国はホント色々ある。深い。軽快で心地良い聞き慣れた感のある70sならではのシンプルなロックが鳴ってくるけど、聴いているウチにどうにも何かに似てるよな…とふと思い当たる。そっか、ポール・ロジャースの声とリンクしちゃうのか、と。バドカンのもうちょっとハード版と言った曲調が並ぶ快作で、何ら悪いところもなく軽快に楽しませてくれるのだが、どうしたってそれ以上にはならないという哀しきアルバム。このセカンドでバンドは活動終了になったみたいだけど、ロイ・トーマス・ベイカーを引っ張り出せたんだから大したもんだろう。

 1974年だからまだロイ・トーマス・ベイカーもQueenで一旗上げる前、割とこの人ブルースロック系とかドロ臭いのもやってるんだよね。Queenと関わったあたりからは商業路線系へも着手していってAORなんていう正に打ってつけの世界に入っていくんだけど、そういう意味で昔から一度はやってみたいプロデューサー別のアルバムの聴き直しってのも考えなきゃ。そんなにメジャーなプロデューサーってのも多くないし、この辺ってエンジニアとも絡めると結構な共通項での楽しみ方ができそうなんだよな。

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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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