Delaney & Bonnie & Friends - On Tour With Eric Clapton

Delaney & Bonnie & Friends - On Tour With Eric Clapton
オン・ツアー・ウィズ・エリック・クラプトン

 聴かず嫌いのままでほっといたアルバムもたくさんある。会話してると「え?聴いてないの?」なんてことを言われることも多いんだけど、そりゃそうだろ、全部聴いてないだろ、普通、とか思うんだけどな。ロックの名盤らしきものは全部通ってるみたいに思われてるけどさ、そりゃ聴けるなら聴いておくべきとは思うけどさ、何か性に合わないのなんて別に聴かないじゃない?特にアメリカモノではそんなの多いし、かなり聴いてないと思う。だから今この年にして初めて聴いてかんどうするようなアルバムもあるワケですよ。それもまた楽しくてね、良いです。

 Delaney & Bonnie & Friendsの「On Tour With Eric Clapton」、そうもちろん有名なエリック・クラプトンが参加した、ってヤツですがね、自分も大して調べてなかったのもあるけど、まず、メンツがほぼ英国人のスワンプ・ロック好きな連中ばかりで、デイブ・メイスンやボビー・キーズ、リタ・クーリッジなどなどで何でデラニー&ボニーのバンドでそうなる?と不思議に思ってると彼らの英欧ツアーのバックとして参加したのがその面々ってことね。自分たちのバンドだけじゃなくて一緒に多数のメンツでやったってことらしいけど、それにしてもデイブ・メイスンの曲演ってたりとかするし、結構な密接度合いだなぁともうちょっと背景を知っていかないと何でこういうメンツになっていったのか分かんないや。適当に音楽だけ聴いて良し悪しじゃなくってね、そういうのって自分的には結構重要。そういえばクレジットないけどジョージも参加しているとかいないとか…、それはまぁどっちでも良いけど、アメリカ南部のサウンドにブルースギターが入ったもので、まだまだその発想が斬新だった頃の創成期アルバムになるのかな。

 ん?いいじゃん、これ。 ってのが最初の感想。ボニーさんの歌い方ってジャニスみたいだしさ、熱唱型で好きですよ、こういうの。クラプトンのギターも結構エグい音で鳴ってて雰囲気出てるし、ジャニスのバンドみたいな雰囲気だしさ、ゴチャゴチャしたホーンセクションとの融合もそれらしいし、何だ、南部の音でとかレイドバックしたクラプトンの原点はここにあるとかそんな事が書かれてるのばかり読んでたから聴く気にならなかったけど、普通にサンフランシスコ風味なジャニスのバンド風味なロックじゃないか。それならもっと早く聴いてたのにな(笑)。


John Dummer Band - John Dummer Band

John Dummer Band - John Dummer Band (1969)
John Dummer Band

 なんとなくディープな英国ブルースロックバンドを漁ってったんだけど、もちろん何でもかんでも聴いたことがあるワケじゃないから改めて聴いているのもあるし、発掘してるのもある。毎回毎回そんな事してるのって、やっぱりここの所書いてるような発見や面白さってのがあるからだし、へぇ〜なんてのも多いからだろう。昔はホントに情報が少なかったのとカネも少なかったってのあるか。一言でブルースロックと言ってもそれはもうメジャーなものか遊びでやってるものもあったりするし、皆が集まって何か演るとなれば当然ブルースセッションだったワケだし、そんなのももういないか(笑)。

 John Dummer Band名義での1969年セカンドアルバム「John Dummer Band」。これがまたさ、キーフ・ハートレーもそうだけど、何でドラマーがリーダー名義のバンドが出てこれてロックの名作になってきてて、しかもそれが心地良いってなるんだ?面白い時代だ。ロックもリーダー名義でのジャズ的なセッションによるアルバムを目指していたのかもしれない。そんな事を思いつつも聴いてみるとこれが初っ端から見事なまでのカントリーブルース。何とスウィングしているブルースなんだ…と驚きを覚えるスウィング感で実に軽快。好みかどうかで言えば全然なんだが、このグルーブ感はとっっても心地良いのと曲によるけどフィドルも入ってきて何ともカントリータッチに軽快…なんだけど、やっぱり抜け切らない所は英国風味たっぷりという面白さ。パッと聴いてたら何だこれ?ヘンなカントリーアルバムだなぁ…ってくらいの作風に仕上がっていて、呆れ果ててしまうくらい(笑)。

 実に渋い面々が揃っていて、Jo Ann Kellyも参加…って、どこかで聴いた人だなぁとかさ、もうこのヘンになると色々と調べてメモってかないと分からないレベル。そんなこと気にしないで音を楽しめよってのもあるけど、やっぱり相関関係とか作品つながりとかって面白いから気になるんだよね。キリ無いからしょうがないが。しかいまぁ実にオーソドックスなブルースロック、と言うよりもブルース寄りな作品を作ったもんだ。へぇ〜、なんて思ってたらアルバム一枚さっさと聴けてしまうという手軽さもよろしい。良いギターだなぁ…。


Tear Gas - Piggy Go Getter

Tear Gas - Piggy Go Getter (1970)
Piggy Go Getter by Tear Gas (2004-01-01) 【並行輸入品】

 さすがにiPhoneも使い方が決まってきてしまって、もっともっと色々な使い方あるだろ?なんて思うんだが、そこまで関わってる時間がないので、ほとんど触りきってない。街中での人達は何をあんなにやることがあるのだろう?ってくらいに依存している姿を見かけるが、不思議なもんだ。音楽聴くか本読むかくらいで、あとは適当に情報収集程度で動画は見ないんだよね。ゲームもやらないし。持ってれば地図や天気見たり、渋滞情報とか…、結構色々使ってるな(笑)。それくらい生活に密着しちゃったってことか。当たり前な事ですな。

 英国の空気はやっぱり奥深くて面白いし、聴いてて染み入るトコ多いし、やっぱり聴き親しんでるからか馴染み深い。ブルースロックなんてのはもうそれこそロック好きだ、って思った頃からの付き合いだしね。んなことで、メジャーなのからちょいと離れてTeag Gasってバンドの「Piggy Go Getter」って1970年のファーストアルバム。一応ブルースロックらしいギターだったっけ?って思って聴き始めてたんだけど、到底そんなことなく、正しく英国ロック。そうとしか言えない風味を味わえる。牧歌的なアコースティック的な世界もあれば後に通じるハードロック路線もあったり、まぁ、言うならばビートルズの発展系とも言える作風もあるのかな。このバンド、後にアレックス・ハーヴェイ・センセーショナル・バンドに発展していくんだけど、ベースはあのクリス・グレン。あの、ってのはマイケル・シェンカー・グループに参加している人だ。ドラムのテッド・マッケンナもこの後のアルバムから参加しているから、この人達凄い長い付き合いなんです。

 そんな話題はありつつも、Teag Gasそのものはかなりレベルも高く、何でこういうのが後の世代にきちんと残されていかないのかなと思うくらいの作品。今時の何かを聴くくらいならこの辺聴いてる方が全然楽しいと思うんだけどね。みんな真剣に何もないところからロックを作ってるからアイディア豊富でギターにしたってしっかりとエグく弾いてくれるし、ドラムもドカドカと騒ぎ立ててて楽しめる。それでいて繊細で美しい音色がそこかしこで鳴ってる…、良く聴いてりゃコンガも鳴ってるじゃないか(笑)。なんて頼もしいんだ…。





Steamhammer - Mk II

Steamhammer - Mk II (1969)
Mk Ii

 iPhone8かぁ…、自分のiPhone6sだってまだまだ全然使えるのに2年でさよならするのもどうなんだろ?キャリア各社の料金形態もややこしいことこの上なくって結局よくよく追求してみるとそんなにお得な話じゃないってことにも気づいてしまう。とは言え、本体代割引は魅力だよなぁ…、格安simプランに移るとそのサービスが使えなくなるから常に古い機種ってのもヤダし、悩ましいところだ。もうちょっと悩むか。無線充電ってそんなに魅力的でもないけど、新時代を感じるものはあるね。

 ブルースロックって実はそんなに名前が上がってこない世界で、自分的にはもっとマイナーなので強烈にB級しているのも好きなんだが、ってかそっちの方が圧倒的にヘヴィブルースだし、そういうのも探すんだけどなかなか見当たらないなぁ…、Fuzzy Duckとか好きなんだが、ってことで、Steamhammerの1969年暮れにリリースされたセカンドアルバム「Mk II」なんてのを。マーティン・ピューって人知らないかな…、The Yardbirdsのボーカルのキース・レルフが後に組んだバンドがArmagedonってので、そこのギタリストとして参加してるんだけど、そのマーティン・ピューのギターってのが結構好きでね、Steamhammer自体も4枚くらいアルバム出してるんだけど、最初は超ブルースバンド、このセカンドになってくるとブルースベースのヘヴィバンド、ここから先はもっとプログレッシブに…ってか深掘りしてってる感じもあって結構楽しめるバンドなんですな。その過度期の「Mk II」はかなり惹き付けられるサウンドを出しているのでB級系に手を出さない人でもそこそこ楽しめるのかも。ただ、70年代のごった煮ロックと言えばそれまでではあるが(笑)。

 鍵盤がドアーズなんだよなぁ…、んでコーラスもあって、ヘヴィなドタバタドラムでギターはちょいと線が細い時もあるけどウネッてるブルースギターで若さをそのままぶちまけて、皆が皆アイディアを出しまくって作り上げていったような迫力と熱気のあるアルバム。フォークギターもかき鳴らされてて激しさの中の繊細さもあって実は相当聴きどころ満載なアルバム。久々に聴いてるけどこんなにカッコよかったっけ?ってくらいに深みのあるアルバムだった。またじっくり全アルバム通して聴いてみたいな…、今度やってみよう。知られざるギタリストの一人であるマーティン・ピューの世界観、結構興味深いと思います。


Savoy Brown - Raw Sienna

Savoy Brown - Raw Sienna (1970)
Raw Sienna

ブルースロックと一言で言っててもやっぱり結構違いがあるもんで、好みの差が出てくる。この辺は初期体験の違いになるのだろうけど、ヘヴィーに心に響いたモノがやっぱりいちばん好きなんだよね。それはもう自分的にはブルースだったけど、世間的にはブルースロックの範疇で、モノホンのブルースってんではなかったんだが、それでもこういうのがブルースなのか、と衝撃を受けるには十分なレベルだったのだ。まぁ、ジャニスやらZeppelinやらMike Bloomfieldあたりだったんだけどね。

 そこからすると英国の3大ブルースバンドとして語られているFleetwood Mac、Chicken Shack、Savoy Brownってのはブルースロックってよりもブルースベースでのロックバンドってイメージで、それも初期はブルースから始まってるけどすぐに進化していった英国お決まりのパターンなワケで、それもやや軽めに聞こえるのが自分的感覚。そんな中からのSavoy Brownの1970年5枚目のアルバム「Raw Sienna」。とりたててコレってんでもないけど、全盛期周辺のメンバーも安定してた時期のアルバムだ。その分既にブルースバンドという枠組みからは大きく外れていて、こちらもブルースにホーンセクションを導入していて、シカゴ影響ありありか。そこに英国風味の牧歌的感性が働いているんだから面白い。Kinksにバターフィールドバンドが加わった感覚があって、実に中途半端(笑)。その面白さが受けたんだろうけど、この辺別の感覚で聴いていると面白いのかもなぁ…と思った。

 自分的にはどうもブルースギターを聴いてしまうので、曲全体が軽いからそこでギターのエグさが出てきても、なかなかバランス悪くてブルースなんだけどブルースバンドってんでもないなぁ…みたいに思えててね、割と全アルバム聴いてるんだけど、どうにもハマれないバンドのひとつ。んでもKinks的に聴くというスタンスなら聴けるのかな。その意味だとかなりユニークなバンド。英国3大ブルースバンドの一角なんて思うからおかしくなるんだ。70年代以降はもう発展している英国バンドとして聴こう。


The Climax Chicago Blues Band - Plays On

The Climax Chicago Blues Band - Plays On (1969)
プレイズ・オン(紙ジャケット仕様)

 デジカメの衰退と発展って凄いよね。スマホで高画質の写真が撮れてしまうから小さいデジカメなんてもう誰も使ってないだろってくらいにここ数年で無くなってきているし、一方ではカメラが手軽な趣味になっているってこともあって、また昔からやりたかったけどなかなか手が出なかったのがコンデジなんかで手軽に出来てしまうってことで、スナップじゃなくてきちんと写真を撮るっていう趣味においては結構コンデジから一眼レフなんてのが売れているようでもある。面白い現象だなぁと。自分なんかはスマホでほぼ全く写真撮らない人なので、全然分からないんだけどさ(笑)。

 The Climax Chicago Blues Bandという英国の、はい、もう一度書いておくと「英国」のバンド、です。今回は1969年リリースのセカンド・アルバム「Plays On」ですが、まぁ、バンド名の通りに基本的にはシカゴブルースそのままをプレイしているバンドで、あまりにもそれが瓜二つなのでイノベーションが起きることなくオリジナリティの欠損という認識のままのバンドになってしまった感があるけど、それでも結構長寿バンドで、70年代を生き抜いている。面白いのはこのアルバムも含めて初期はシカゴブルースの模倣だったものが、徐々にそれではシーンに対応仕切れないというところからか、メンバーのそもそもの英国人らしい気質からか、妙にジャジーにプログレッシブな展開が絡む曲が増えていって、結果的にはギターはブルースフレーズ満載なんだけど、ブラス楽器主体のアンサンブルに比重が置かれてくるとプログレッシブなジャズロックになっていくという不思議なバンド。かと言ってブラスロックにはなり切れず、オルガンなんかもあるから英国らしいヘンなサウンドになっていくのだな。このアルバムではまだそこまでの幅の広さには展開されてないけど、その気配感は多分にある。

 その発展系を意識しないで聴いていると、確かにシカゴブルースの模倣と英国の繊細な音使いによるジャジーなロックの合いの子になってて、アルバムを聴き終える頃にはこのシカゴブルースバンドってのが明らかに英国のバンド、って認識に繋がるだろう。やっぱりちょいと前の時代のバターフィールド・ブルース・バンドなんかと比べてみると明らかにそのディープさが違うし、英国らしい軽さというかが備わってるもんなぁ…。やろうとしてる事は分かるし好きなことも分かる。うん、自分的にはこのヘン、好みだけど、やっぱりちょいと重みがないかな。




Chicken Shack - Imagination Lady

Chicken Shack - Imagination Lady (1972)
IMAGINATION LADY

 最近色々と替えようかということを気にしてて、それもこれもiPhoneどうすっか、から始まってるんだけど、そういえばキャリアである意味ないよな、格安SIMでもいいか?ん〜、なんてのから動画配信もどこが良いんだ?とか今のケーブル環境から一気に変えるか、とかそもそも回線どうするか?とかそんなお話。割と最新型にしてきたつもりなのにいつしか古くなっている。老朽化じゃなくて環境が古くなってて器材が対応していないとかそんなお話で、何やら勿体ないのぉ…と。

 1972年にリリーうされたChicken Shackのアルバム「Imagination Lady」は、メンバーをごっそりとSavoy Brownに持っていかれたおかげで、トリオ編成でのプレイが収録されてる作品で、作風もこれまでとはかなり違う、チキン・シャックの中では結構な異色作にもなるアルバムになった。簡単に言えば、普通にブルースロックしている、ってことでして、聴いていると自分的にはこっちの方が好みではある(笑)。初っ端からグイグイと腹に響くのが何といってもジョン・グラスコックのベースプレイ。正に圧巻なプレイで的確、且つグルーブも素晴らしく、ドタバタドラムを見事に流していくプロフェッショナルさ、そしてスタン・ウェブの貧弱にも聞こえるギタープレイをグイグイと引っ張っちゃうという…、素晴らしいベーシストだ。Toe FatやCarmen、Jethro Tullにも参加することになるようだが、そんなに目立ったかなぁ…、また聴いてみなきゃ。

 そこが聴きどころっていうワケじゃなくて、バンドのアルバム的にはいつもそうだけど歌が弱くてイマイチ迫力に欠けるのが難点ではあるチキン・シャック、それもここでの作風では思い切りクリーム風なブルースロック、結構熱くプレイしていて、この熱さの原因はメンバーがいなくなった事への怒りと腹いせと自身の証明なんじゃないだろうか。それにしても曲中では往年のロックの名曲へのオマージュなのか、パクリなのか、そんなことを感じさせるフレージングがあちこちで…、さすが英国人、ユーモアたっぷりだな、とも思えるか。それにしてもこういう音だったらこんなジャケットじゃなくって、もっと時勢に合わせて売れるジャケットでブルースハードロックアルバムってことで売れば良かったのにな。そっちには行きたくなかったか。


Groundhogs - Split

Groundhogs - Split (1971)
Split

 英国ブルースロックが栄えなかったらロックの歴史はまるで違うものになっていただろう。ジョン・メイオールやアレクシス・コーナーが若手を育成していなかったらロック史のヒーローがまるで違うものになっていたことだろう。多分言い過ぎではなくってそうなっただろうな、と思う。ともあれ、そうはならずに今の歴史が出来上がっているワケだからそんな「たられば」を気にすることもないのだが、その一旦を担っていたのかいなかったのか、メジャーなところではまるで名前が出て来ることもなく、歴史を紐解いていってもなかなか出てきてくれないのがこのGtoundhogsというバンド、及びトニー・マクフィーというプレイヤーの名。ルックス見りゃそりゃしょうがないだろ、って思うけど音はなかなかに重要なバンドなんだがなぁ…。

 Groundhogsの1971年リリースの4作目のアルバム「Split」。結構昔から手に入れて聴いたりしてたけど、分かんなかったなぁ…、いや、分かんないってのは音楽性そのものなんだけど、それでもバンドはトリオ編成だから別にややこしい音が出せるワケでもないし、ストレートにドラム、ベース、ギターに歌というものだし、時代的にも思い切りブルースロックの派生である。ところがこのバンドのブレインでもあるトニー・マクフィーと来たら単なるハードロックテイストという枠組みだけでは終えることなく、ここでは自身のとある一日を表現しているんだ、ってことでコンセプトアルバムになってて、音楽の方も曲が並んでいるだけでなくって、ストーリーラインに沿った曲調が作られているようだ。そのおかげで随分とサイケデリック且つプログレッシブな展開を見せる作品に仕上がっている。更に自身のストーリーってことで見事に精神状態の起伏が音楽に表れているかのように一本気な曲がない。それこそがGroundhogsがプログレッシブなスタイルを持つハードブルースロックバンドだと言われるとことでもあるし、だからこそメジャーな歴史に残るアルバムやバンドという所にはいないというのかな…、今で言うならばマニアックすぎる世界の住人なのかも。

 しかしこの「Split」というアルバム、よくよく聴いていくと実に完成度が高く、そこらのプログレバンドにヒケは取らないし、ハードロックな展開からしても一級品、ベースだけが残るとかギターの音だけが鳴ってるとか、凄く切れ味鋭くてカッコ良い。潔いくらいにスパッと鳴ってくるし、曲の中でもそれは生きていて、グチャグチャな音の中での、というのではなくってしっかりとそれは曲のパーツとして際立った音になってる。一般的には絶対に受けない曲とかばかりだけどロック好きで、ちょっと深みに入れる人なら気になるバンドかもしれない。決して名曲があるわけでもないけど、このセンス、何かヘン、って思うんじゃないかな。


CCS(Alexis Korner) - Ccs 2

CCS(Alexis Korner) - Ccs 2 (1972)
Ccs 2

 英国に於けるブルースの普及、それを現場のライブハウスなどで若手に実践させる場を与えながらシーンを作っていった人達として知られているジョン・メイオールとアレクシス・コーナー。二人共本音はどういう意思を持ってそんな活動してたんだろうか。最初から若手育成するため、なんて発想でやってたワケじゃないだろうからたまたまブルースっていうものは刺激を与えあってジャムって作り上げていくのが楽しいんだ、っていう路線にあったからそういうセッションを気軽に出来る形になったのだろうか。それにしても名も知れぬ若者をステージに上げてジャムったりしてたようだし、それはそれでなかなか出来ることじゃない…、時代なのかなぁ…、太っ腹な方々です。

 アレクシス・コーナーの活動ってその実あまり知られていないんじゃない?って自分がそうだからかもしれないが、調べたり聴いたりしてるとなかなかブルース一本槍というんでもないから実態掴みにくいってのが要因かな。昔々にベスト盤の赤いのと青いの買って聴いて、古い人過ぎてよく分からんなぁ…とそのままにしてたのを思い出した。んで、今回はもうちょっと面白いのってことで1972年にミッキー・モストプロデュースによるCCSってバンド形態でのアルバム「Ccs 2」。アレクシス・コーナーがギター弾いてて、その他はベケットとハービー・フラワーズくらいかなぁ、知られている名前って。それでも当時の英国ではツェッペリンの「Whole Lotta Love」のカバーが売れたってんだから、それなりに知られた人達だったらしい。その辺が収録されてるのがこの「Ccs 2」なので聴いてみるのだが、これがまたアレクシス・コーナーってどんな人?ってくらいに訳分からん(笑)。

 基本ブラスロックになるのか?ジャズまで高度じゃないし、ロックにしてはホーンうるさいしさ。だからツェッペリンの「Black Dog」もやってるけど、なんじゃこりゃ?感満載で面白いけど、それだけ。「WHole Lotta Love」にしても、冒頭のギターはさすがだけどアレンジはどうにもなぁ…って感じか。他にはジャクソン5の曲とからしいが、基本ホーンセクションありきだからそのままなのか?よくわからん。何がしたかったのかがよくわからないけど、プロデュースにミッキー・モストだから知り合いだし、その辺やってちょっと売ってみようか、って感じだったんかね?実に掴みどころのない作品だけど、紛れもなく時代を先取った感性のアルバムというトコロが見事。






John Mayall & The Bluesbreakers - Bare Wires

John Mayall & The Bluesbreakers - Bare Wires (1968)
Bare Wires

 ミック・テイラーって言えばジョン・メイオールのトコロで云々ってこないだ仲間が言ってたな…って思い出して、その辺のアルバムを探してみる。確かこの辺り…だったよな、と色々と確認しながら探し出すんだけどさ、いや、これ、凄いメンツが揃ってるわ…。アルバムはJohn Mayall & The Bluesbreakersの1968年リリースの「Bare Wires」だ。なんてったってギターはミック・テイラー、サックスにディク・ヘクストール・スミス、ドラムはジョン・ハイズマンという後のColloseum組がそのまま入ってる。そしてベースには後にグリーンスレイドに参加するトニー・リーブス、やや地味だけどもうひとりのサックスには後にJuicy Lusyに参加するクリス・マーサーという布陣なのだな。

 面白いのはミック・テイラーはピーター・グリーンの替わりに参加しているし、ベースのトニー・リーブスはアンディ・フレイザーの替わりに参加してる。ドラムのジョン・ハイズマンはキーフ・ハートレーとの入れ替わりというワケで、これだけで英国のこの頃の3つのバンドへ巣立っていった連中の後釜に参加ってのが分かる。そしてここからも3つのバンドに派生していくんだからジョン・メイオールがどうしてジョン・メイオール学校と言われるか分かるトコロだろう。それでいて当のジョン・メイオールも実験的なスタイルを実践していて、この「Bare Wires」というアルバムでは明らかにサイケデリックスタイルな曲にチャレンジしている。それをこのメンツで演ってるんだから凄い。昔このアルバムでミック・テイラーが弾いているのが凄い、って言われててさ、どこが凄いんだよ、全然弾いてないだろ、って思ってて全然聴く気にならなかったんだよな。今もそう思うし、たまに出てくる時のミック・テイラーのギタープレイはそりゃもう若々しくて熱いな、ってプレイだけど全編ギターの出番が少なすぎてさ。

 ところがそこから軸足を変えて聴いていると、何やら凄いなぁってのがジョン・ハイズマンのドラムとかディク・ヘクストール・スミス(多分)のサックスやトニー・リーブスのベースなどで、ジョン・メイオールの歌なんてのはほんと聴こえなくなってきて(笑)、あぁ、やっぱりこの辺のミュージシャンはホント凄い才能あった人達なんだなぁって思う。肝心のアルバムそのものの評で言ってみれば、まったく面白味に欠ける作品なんじゃないか?って思うのだが、ミュージシャンの力量がそれを支えているという感じ。言い過ぎか(笑)。時代的なアルバムとしては必要な作品だったろうし、それでハジけた部分もあっただろうからね、駄作ですってもんじゃないのは重々承知の上での好みのお話。


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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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