Stone The Crows - Ode to John Law

Stone The Crows - Ode to John Law (1970)
オード・トゥ・ジョン・ロー

 昔のアルバムは40分程度のもので、今ではとても短いアルバムという気がするが、その頃はそうでもなく、40分程度のアルバムをどんだけじっくり聴けるか、それに何だろうな、今の方が忙しい時代で昔はのんびりしていただろってのあるんだけど、そののんびりな中で40分もの時間を割く、しかもレコードプレーヤーの前でしか聞けないんだから十分に長い時間をアルバムと共に楽しめたというものだ。いつでもどこでも手軽に聴ける今の時間感覚とはちょいと異なると思う。

 Stone The Crowsの1970年リリースのセカンド・アルバム「Ode to John Law」はファーストアルバムと同年のリリースとなり、如何に期待されていたか、またバンドも充実していたからこそのアルバムリリースだったのだろう。しかもしっかりとアルバムのクォリティを高めているし、しっかりと自身のスタイルを貫き通している、しかも英国オリジナリティながらもスワンプ調、ブルースベースのサウンド、そこにマギー・ベルのしゃがれた歌声で圧倒するというパターンは他に類を見ない個性だったワケだし。このアルバムでも重めのリズム隊、後乗りなベーススタイル、それこそロビン・トロワーの所に行ってしまったが…、とレス・ハーヴェイのセンスの良いギタープレイ、そうアレックス・ハーヴェイの実弟ですね。それに加えてバンドの来歴嬢絡んでくるのがピーター・グラント。ここでもエクゼクティブ・プロデューサーとして名を連ねているが、Zeppelinで結構忙しい時代だったと思うんだがなぁ…、。

 雰囲気あるスワンプ系統なサウンド。マギー・ベルの歌声がちょいとオフ気味でもっと抜けて音を出してくれれば良いのに、とつくづく思うのだが、それでもあの歌声の素晴らしさは良くわかるだろう。レス・ハーヴェイのギタープレイが全編で鳴り響いてて、ブルースってだけじゃなくって色々なアプローチが試みられているのはよく分かるし、バンドのテンションもそのヘンから出ているようだ。アメリカ南部的な要素もあるけど、やっぱり湿った感ある英国産。もっとメジャーに出ていってもおかしくないレベルのバンドだったと思うけど、何かがそうはさせなかったというバンド。そしてレス・ハーヴェイは72年にはステージでのサウンドチェック中に感電死という悲劇。その手前のアルバムで、彼のセンスをしっかりと聴けるアルバムです。



Joe Jammer - Bad News

Joe Jammer - Bad News (1973)


 誰かと誰かがバンドを組む、その経緯も面白ければそれぞれのメンツのキャリアを漁るのも面白い。当然皆何らかの活動をしながらそんな出会いになるわけだから出自があれこれあるんだよ。だからそのヘンってどんなバンドだったんだろ、とか絡みはどこで?とか色々と気になってくるし頼もしいものだ。さらにロックの歴史が紐解かれていくきっかけにもなるんで、確かに考古学的な発掘に近いものがあるのかも。

 ロビン・トロワーのバンドのメンツってThe Joe Jammer BandのドラマーとStone The Crowsのベースで成り立ってて、そういえば、そのヘンって…、って事でJoe Jammerの最初のアルバム「Bad News」を聴いている。1973年リリースのジョー・ジャマー最初のアルバムで、知られているお話だけどこの人、シカゴ生まれのアメリカ人で、Zeppelinと出会って衝撃を受けてそのままZeppelinのローディになってメンバーとも仲良くてギターの腕前なんかも磨き上げていったという変わり者。要するにローディがバンド組んで出てきたという生い立ちなんだけど英国に居てのお話だから英国ロック史に登場するというワケで、なかなか良い時代だ。

 サウンドはZeppelinの影響はまるで見当たらず、普通にR&Rを奏でているという代物で、シンプルでストイックなスタイル、単純に格好良いR&Rやるんだな、って感じか。その意味では別に悪くもないし、良いってもんでもないから難しい。でも多分才能は結構あったんじゃないだろうか。プロデュースまで自分でやってるし、マイク・ヴァーノンあたりとも仕事してるみたいだしね。この作品から何かを嗅ぎつけるってのはどうも難しいけど、ギター中心のロックサウンド、として良いね、くらいか。





Chicken Shack - Unlucky Boy

Chicken Shack - Unlucky Boy (1973)
UNLUCKY BOY

 70年代のロックバンドを聴いてるといつも出てくるのがこの後ある程度名を成す人たちの若い頃の仕事ぶりだ。ミュージシャンもプロデューサーやエンジニアなんかも皆やっぱり時代時代に名前が出てきて、あれ、この人ってこんな仕事してたんだ、なんてのに気づくと面白い。アルバムの音作りとかプレイヤーなら個性とかクセみたいなのが聞き取れてくると更に面白くなるんだけど、メジャー路線じゃないとそこまではなかなか分からないかな。今回もそんな事気にもしないでメンバーをごっそりと持っていかれたチキン・シャックは一体どうなっていったんだろう?って素朴な疑問で聴いてみたのだが…。

 Chicken Shackの1973年リリース6枚目くらいの作品「Unlucky Boy」。かなり名盤かも。もうこのヘンって全然手を出していなかった時期なので今回聴いてみてちょいと軽い衝撃を受けました。何とメンバーが居なくなって意気消沈かと思いきや、無茶苦茶頑張ってアルバム作ったんだなぁと。ここではベースにボブ・デイズリー、鍵盤にトニー・アシュトンですよ。前者はオジーバンドのベーシストとして後に名を馳せているし、後者はプロデューサーの方が有名なのかな、ジョン・ロードとのコンビが知られているか。そんなハードロック王道路線に駒を進めるメンツがこのチープなチキン・シャックを手伝っていたという面白さ。そのチキン・シャックはもちろんスタン・ウェブ主体だから軽快なブルースありきの曲ばかりです。んでももちろん多彩な曲調が詰め込まれてて、これもまた心地よく軽快にブギしているって感じかな。案外ゆとりたっぷりにリラックスする雰囲気の曲やら楽しめるサウンドなんかが入ってるから自信あったんだろうと思う、当然だけど。

 ギターがねぇ、すごく弾いてる、弾かれてる。ホント職人的にギターの弾ける人だからか、別にバンドなかったらひとりででも出来るぜ、ってくらいのモンだし、そんな曲も入ってたりするから余計にそう思う。だからかな、面白いんだけど、かなり良いアルバムだな、って思うのはあるが、もう終焉に向かってるんだな、ってのも音を聴いてて実感するという珍しいアルバム。どこか空虚的なんだろうか、もちろんそんなハズないんだろうけど、そんな空気感が味わえてしまうんだよ。面白いな、アルバムって。

Savoy Brown - Street Corner Talking

Savoy Brown - Street Corner Talking (1972)
ストリート・コーナー・トーキング(紙ジャケット仕様)

 60年代のブルース系のバンドの音ってのはとにかくチープで、それが名盤呼ばわりされているとホントにか?どこがだ?こんな音でか?ロックの方が全然格好良いじゃないか、って思ってたものだ。今でもそれはあるけど、そのチープな音を聴いてかっこよさを感じ取って必死にギターを弾いてた英国小僧の連中がロックを作っていったワケで、その元祖たるものをバカにしてはいけないってもんだ。そういうのからちゃんと聴いて同じエナジーを感じられるように取り組んだもん。まぁ、結果的にはやたらと色々な知識が増えただけで表現者になるまでではないのだが。そこらヘン行くと70年代の音ってのはしっかりしてきたよね。この期間の録音技術の向上は目覚ましいものあったんだろうな。

 はたまた英国に戻ってのSavoy Brownの1972年リリースの7枚目のアルバム「Street Corner Talking」。いや〜、バンドのメンバーが退去して離脱、そしてFoghatを結成してアメリカ進出を狙っていったという明らかにカネ目当ての移動があって、純粋に音楽を求めていたキム・シモンズとしては途方に暮れた事だろうけど、そこが歴史の面白いトコロで、何とChicken Shackから3人も引き抜いて来ちゃったと言う凄い人事異動。チキン・シャックの面々からしたらSavoy Brownの方がカネになると踏んだのだろうか?なかなか奥深い話ではあるんだが、そんな事でメンバーを大幅に入れ替えての作品だけど、それがどう影響を及ぼしたのか?案外と変わらないと言えば変わらない。でも、当然だけどかなり一気に垢抜けてキャッチーな方向性にはなっている。

 スワンプ・ロックに近いのかな。そこにブルースが当然入ってくるんだけど、洗練されたサウンドとフレーズで単純なブルースコードでチープな展開しかしなかった最初期からしたらもう雲泥の差、心地良いリズムの中でほどよいサウンドをバックにブルースギターが駆け巡る、それもうるさくない程度、弾きまくらない程度で流れていくという素晴らしさ。これまでもサボイ・ブラウンって幾つも聴いてるけど、このくらい洗練されてくると良いのかなぁって初めて思った(笑)。ちょっとまた初期からじっくり聴いてみるかな。昔はこういう音、好みじゃなかったからさ。スワンプとかレイドバックした音とかどうもね…。んでもこれ、良いわ。

John Mayall & The Bluesbreakers - Hard Road

John Mayall & The Bluesbreakers - Hard Road (1966)
Hard Road

 60年代英国の若者の間ではブルースなるものが密やかに浸透していて誰も彼もがあんな難解な、と言うか面白味に欠ける単調な音楽に熱中していたってのは今思えば実に不思議な話でもある。もっともそういうのは今でも同じもので、ニッチな連中がニッチなものに熱中する、って話。たまたまそれがブルースとかロックとかそういうのに発展しただけなので、違和感はないけど、それでも黒人ブルースに熱中するってのはなかなか…。敏感なんだろうね。あのパワーとか熱気、何かを吹っ切るようなアグレッシブな姿勢、聴いたことのないギタープレイ、どこを取っても斬新だった、ってのはあるだろうし。

 英国ブルース学校の教師とも言われるJohn Mayallのプロジェクト、なのかバンドなのかグープなのかよく分からないのだが、多数の若者がここを通過してロック界に飛び出していって成功を収めているのは今更のお話。今夏はクラプトンが名盤「ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ・ウィズ・エリック・クラプトン」に参加してさっさとクリーム結成のために飛び出していった後釜って事で身近にいたピーター・グリーンがその穴を埋めた、という位置付けと言われるアルバム「Hard Road」だ。決してそんなことなく、単なるセッションの延長だと思えばこんな良い機会はなかっただろうし、だからこそFleetwood Macというバンドにも発展したワケで、決して不遇な扱いなんて思ってはいないだろう。むしろタメになった作品だろうと。なので一般的に言われるのとはギャップあるんだけど、それがこのアルバムで花開いてたのかってぇとそりゃそこまでじゃないわな、ってのはその通りだ。

 幾つかの曲では鋭いギタープレイが存分に楽しめるし、個性も出してるけど、如何せん幅広いフレーズに乏しいのがブルースギター、音色で個性を出すにはまだ機材不足の時代、腕一本で個性を発揮するには少々物足りなかったというのも事実、それに加えて前任のクラプトンがそのヘン上手すぎた。決して悪いアルバムでも腕前でもないのだが、楽曲のイマイチ感があるのと歌がなぁ…ってのもあってか、どうにもパッとしない。しかしまぁ、「Dust My Blues」なんてタイトルの通りのあのスタイル全開なワケで、ギタリストとしての腕前はもちろん見せつけている。ただ、あくまでもカバー、コピーという次元での話だった、って事でこの先に続くんだな。面白いのはここではドラムがエインズレー・ダンバーだし、プロデュースは既にマイク・ヴァーノンとメンツが揃っているってことか。狭い世界だったんだろうなぁ。





Fleetwood Mac - Then Play on

Fleetwood Mac - Then Play on (1969)
Then Play on

 フィンランドってのはメランコリックなメロディが特徴的で、そのヘンを漁ってみるとなんか面白い世界に出会えるかなと思って幾つか探していったんだけど、どうしてもフィンランドっていうとメタルありきになってしまってて、普通にロック的にメランコリックで、ってのは軽すぎたりメタリックだったりとバランス良いのが見当たらない。あってもちょっと面白みに欠けるかな、ってのがあったくらいでなかなか見つけられないものだ。メタルの世界ってのはちょっとニッチすぎる部分あるし、気分じゃないからなぁ…と流して色々聴いてたら、ふとここに出会って行き着いた。そういえば書いてなかったかも?って。

 Fleetwood Macの1969年リリースの3枚目のアルバムになるのか?「Then Play on」。昔ねぇ、聴いたんだけど全然よく理解できなくって(笑)。ピーター・グリーンとダニー・カーワンのギターってのは知ってたんで、ピーター・グリーン聴いてみたいってことで聴いたんだけど、なんか何とも違う音楽だったし、ロック的ってんでもないし、どうにも民族チックな印象があって、聞きにくい感じを持ってたんだよね。だからFleetwood Macを聴くってなってもこの前までの作品になっちゃってこのアルバムはこの後のポップ化するための布石アルバムだったのか、だからピーター・グリーンも辞めちゃった部分あったんだろうな、とかね。そう思ってた。実際は他の理由だったワケだし、今改めて聴いてみればこれこそ初期Fleetwood Macの初のオリジナルアルバムだったんじゃないか、ってくらいの位置付けになるのだろうけど。

 サイケだな…。ギタープレイはそりゃもちろんそこだけ聴けば凄いものあるし、生々しく響くんだが、何と言っても曲が面白くない。ただ、ものすごく新しい音作りに向けて創意工夫を施していて当時で言えばそれまでどこにも存在しなかったサウンドを生み出して体現しているワケだ。その意味では革新的だし、ピーター・グリーンの才能ありきな世界が広がっている。コマーシャルな路線ではなかったけど。ギター的に聴けばブルース一辺倒から英国ギタリスト勢に影響されたかのような、それはトラッドフォーク畑だったりこの時代の周囲のギタリストだったりするのだろう。リフの作り方も個性的だし、曲の骨格もヘンなのが多い。革新的ではあるけど、なかなか評価されにくいサウンドだったんだろうなぁ。





Rory Gallagher - Deuce

Rory Gallagher - Deuce (1971)
DEUCE / REMASTERED 2011

 普段の忙しい日々から離れてフラリと近場を散歩すると何とも実は伸びやかな空気が広がっている事だろう。そんなことにも気づかないでイソイソとしている日常ってのはアホみたいだな、などと思ったりする。基本的には自分の存在など無くても世の中が困ることは無いし、狭い世界の中でもそんなに影響ないだろうなぁなどとも思う。個人間になるとそりゃそうは言えなくなるとは思うけど、そう考えてるなら日常の多少のアホらしいことはおざなりにしても別に問題なかろうよ、なんて考えてしまうものだ。現実逃避したいが故のお話なのだろうけど、そういう心構えがないとねぇ…、大変ですよ、ホント。

 Rory Gallagherの1971年リリースのセカンド・アルバム「Deuce」。元々がTasteのハードブルーストリオから出てきているんだから最初のアルバムは基本その路線を踏襲していったものの、早い段階でリリースされてきたこのセカンドアルバム「Deuce」、冒頭からして意外性の高い曲が並ぶ。何が、って基本アコースティックなプレイが多い作品で、ストラトでブルースを奏でるだけじゃなくてアコギでこんだけ繊細なフレージングをしっかりとキメてくれているという作品。ストラトにしてもさほど歪ませずに割とクリーンな音でプレイをじっくりと聴かせてくれているんで、ギターを弾くという才能はアコギだろうとエレキだろうと構わないようで、しっかりとギタリストとして唸らせてくれる。なんかねぇ、ものすごく繊細なんですよ。弾き方だけじゃなくて音色の使い方とかが良く考えれてて、なのかセンスなのかだけど、ギターそのものの音の良さもきちんと出してくれてるし。

 それでさ、黄金フレーズとか展開もあるんだけど、しっかりと出してくれてて、スライドの楽しみ、派手じゃないけどブルースプレイの味わい、アイリッシュからカントリータッチまで、ハープとギターもあれば、みたいなね。歌声も若々しいから艷やかで、正直この作品だけを切り取って聴いているとブルースギタリスト専門職とは思えないんじゃないかな。多様性に富んだ優れたギタリストのアルバム、みたいなさ。多分それが本質だったんだろうと思う。時代的にブルースギターを前面に出してただけで、後々のアルバムなんかでも聴けるけど、民族的なのやアコギも含めて色々やってるもんね。その才能をここで初めて見せ始めていったというところか。初期の名盤と言ってよいアルバムだろうね。








Eric Clapton - Life in 12 Bars

Eric Clapton - Life in 12 Bars
LIFE IN 12 BARS

 自分の趣味が懐古趣味になっているだけだろうが、アマゾンが実に色々とその懐古趣味ロックらしきものをチョイスしてオススメしてくれててさ、そんなに短絡的な趣味でもないのだけど似た系統のを次々と出してくるからいつも目に付くものってのもあって、あまり興味はないんだけどクラプトンってまた何か出てるんだ…、って分かったんで、何だろな、なんて見てみたらなるほどドキュメンタリー映画をやったらしくてそのサントラ盤がリリースされているってことか。しかしそれにしても完全にベスト盤の様相だから面白そうだが、どうも1974年頃、即ちクラプトンソロになる辺りまでの頃にフォーカスしたドキュメンタリーってことなので、一番ロック的には面白かった頃だな、と思って聴いていた。

 Eric Clapton「Life in 12 Bars」、ってか、クラプトン関連作品集なんだろうな。Big Bill Bloonzy辺りから始まるんだから、影響度が高かった人なのだろう。もちろん次のマディ・ウォーターズも当然なのだが、そこからヤードバーズ時代へと雪崩れ込む。そういえば先日ちょっとしたバーに行ってたら小さな音でBGMが流れててヤードバーズ含む60年代のビート系が流れてて、ついつい会話が途切れがちになってそっちを聴いていてしまった(笑)。お決まりのジョン・メイオールとの作品がいくつか入ってのクリーム時代。スタジオ盤はどうにもオチャメな感じは相変わらずなのだが、ここで面白いのは1967年のアレサ・フランクリンの「Good To Me I Am To You」にクラプトンが参加した曲が入っているってトコロか。冒頭からクラプトンならではのブルースフィーリング溢れたプレイが聴けて全編に渡って弾き続けている若き日のクラプトン、やっぱりこの頃は凄い。なかなか耳にすることのない曲だし、ここでの収録はありがたいところかも。そしてクリームの醍醐味、ライブからの抜粋になってくるからこの辺からはもうロック的に面白くなってくる。ビートルズへの客演はどもかく、「Spoonful」の未発表ライブテイクあたりからはいくつも発掘ソースが駆り出されていてそのままDisc 2へと。

 デレク&ドミノスになっての未発表もいくつかあるんだけど、この辺からはなぁ…、レイドバックしてきてロック的にはちょいとズレているんであまり聴き応えは個人的にはないけど、歴史的にはなかなか魅力的な音源が揃っているんだろうな。「I Shot The Sheriff」フルレンスって…、ま、いいや。んで確かにちょいと珍しいというか面白いのが「Little Queenie」か。まぁこのヘンはいいや。やっぱり自分的には70年頃までのクラプトンなんだろうなとは思う。音楽的にはどんどん成長して発展していくから後の時代もあるんだけど、ロック的にはね、やっぱりそのヘンまで。ただ、あの状態で続けてたら持たなかっただろうから、ってのも分かるしさ。んでもこういうのは面白い編集版だ。




Cream - Detroit Wheel 1967

Cream - Detroit Wheel 1967
デトロイト・ホイール 1967

 時代は着々と変化しているなぁと。こんなもんが何でまたAmazonの通販に出てくるんだ?ってのと出てきてもおかしくはないな、ってのとあるんだが、そんな無法状態で誰でも何でも載せて良いのか?ってのを考えるとあんだけビッグなサイトなのにやっぱり所詮はな…みたいなのも思ってしまう。消費者側からすりゃ別に何でも色々なものが買えれば良いんで、そんなこと気にしないでどんどんアイテム増やしてくれってな話だろうね。自分的にもそうは思う。ただ、昔からしたらあり得ない事だし、それも堂々と誰の目にも触れるトコロでアングラ音源をネットで売りさばいちゃうってさ、良いのか?50年経過したから著作権切れてるから良いとか、そもそも誰の著作権があるんだ?とか実際アングラ音源ってのはそこまで言うなら録音した人に著作権あるんじゃないか、とか色々議論があってややこしいみたいなのだが…。

 GWだし、ちょいと目新しいシリーズやってみるかなってことでやっぱり自分のロック好きの原点ともなる70年代前後の王道ロックバンドの音源漁り。オフィシャルでも発掘シリーズ出てきたり、到底オフィシャルじゃないだろ、ってのからも出てるけどアマゾンで誰でも買えるんなら立派にオフィシャル権あるんだろ、って解釈でいいかと。そんなことで目についたものを片っ端から…ってか昔からその辺のアングラものを聴くのも普通だったし、往年のリスナーはどうしてもそっち入っちゃうでしょ。それが万人が聴けるものになったってことは喜ばしいことでもある。ただ、ミュージシャン側への印税が入らないだろうな、ってのは気が引けるので大々的に紹介ってのはあまりしない方が良いんだろうなと本能的には思ったわけで。

 Creamの「Detroit Wheel 1967」。オフィシャルのクリームのライブ音源はほぼ1968年のライブソースからのもので、割と落ち着いた演奏、あれでもね、まだ落ち着いている、というか完成している演奏を収録しているんだけど、1967年頃ってのはまだまだ荒っ削りで魂迸ったプレイだけでアドリブをガシガシやってるんだな。いや、68年はもっと完成してたけど、バトルにまで発展しちゃったじゃない?ここではその手前、まだバンドアンサンブルというかホントにアドリブのぶつかり合いを楽しんでいるという様相が聴けてクラプトン圧倒的に有利、という感じでどの曲もプレイされている気がするもん。ジャック・ブルースももちろんブイブイ出てきてるけどさ、クラプトンスゲェよ、ここは。こんなのやってたら命削るだろって思うんだが今でも健在っていう不思議。ジミヘン並みの激しさをガンガンに出しててこりゃもう聴いてるモン皆が皆唖然としてたに違いないっていうライブ。普通にクリーム好きだな、あのライブ盤かっこよかったもんな、なんて思ってる人がコレ聞いたらもう戻れないよ、間違いなく。オフィシャルのライブ盤がつまらなく思えてくるからさ、それくらいの衝撃ってのを覚悟してほしい。ってかオフィシャルで出してくれよ。

 ライブアルバムリリースも目論んでいたんだったら分かるんだけど、しっかりと聴きやすいっていうか普通に卓録されたテープが元音源だから生々しさはそのままだけどしっかりと音源に集中できるレベルのクォリティで真面目にライブにハマっちゃう見事なライブ。こういうのがロックだよ、ホント。今の時代ではまずあり得ないロックの熱さ、魂のぶつかり合い、みたいなのがココにある。

Live in Detroit '67

Steve Marriott's Packet Of Three - Live In London 1985

Steve Marriott's Packet Of Three - Live In London 1985
ライヴ・イン・ロンドン 1985 (生産限定紙ジャケット仕様)

 文明の利器はどんどん発展しているけどコンテンツの方が追いついていないんじゃないか?そりゃどんどんと高機能なガジェットが出てきても、その分コンテンツ作るのって高精度で高機能でクォリティの高いものが求められるワケだから作るのに時間がかかるようになるんだからどうしたってコンテンツの方が遅くなり少なくなるってもんだ。だからユーザー側も飽きてしまうだろうし、となるとハイスペックなガジェットなんて要らないってことになるし、適当なバランスで落ち着いて進化していくのかもしれない。ソフトウェアから進んでいくというのもあるんだろうけど、それにしても同じ現象に陥る。んで、結局古くからあるコンテンツを別に文明の利器の恩恵をさほど受けなくても楽しめるのだが、敢えてそれを楽しむという意味のないお話…。

 Steve Marriott'がHumple Pieの解散後に何かやんなきゃってことで組んだバンドがSteve Marriott's Packet Of Threeってバンド。ドラムは盟友ジェリー・シャーリー、ベースはセッションマンのジム・リヴァートンって人で、3人編成でシーンに出てきた。あいにくオリジナルアルバムを作るまでバンドが持たなかったのか、アルバムのリリースはないんだけど、ロンドンでのライブを収録したCD「Live In London 1985」なんてのが発掘音源としてリリースされてて、YouTubeで探してみたらテレビ放送だったようで、インタビュー付きでのライブ映像があったんで、これが元ネタかと。狭っ苦しいところで白熱のライブを繰り広げているんだが、これがまたさすがスティーブ・マリオット、上手いよなぁ。迫力満点だし歌声もあのまんまだし、んで、こんな狭いトコロでやってるもんだから迫力が凄い。やっぱり世界レベルを制したオトコのライブは凄いわ。改めてそんなことを実感したのだが、やってる曲はこれまでのキャリアの集大成的なものと自身の趣味要素が強いのかな、それでも十分に迫力を楽しめるんで良いのだが。ブルースやらせりゃホント天下一品のプレイと歌を聞かせてくれるのもここで堪能できるし、ホント、良い感じ。

 しかしこのセッションベーシストのジム・リヴァートンさん、歌も歌うし結構器用な方でマリオットとの相性も良さそうだな。そんな事を思いながらも映像を見ながらライブを堪能してしまった。CDはオフィシャルかどうかも怪しいけどアマゾンで帰るからいいか、ってことで一応載せてます。iTunesにもあるから多分オフィシャルなんだろう。まぁ、大半はライブ映像見て楽しむのだろうな。そりゃもうCDってなかなか売れないわ…。


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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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