The Yardbirds - For Your Love

カテゴリー: Led Zeppelin etc

 そもそも三大ギタリストってのはどこから来た?なんて話ももう説明不要なのだろうが、もしかしたらクラプトン以外のギタリストって知名度低かったりする??なんてことがネット上で書かれていたのを発見したのでちょっと驚いたが…、確かにそうかもなぁとふと思った。まぁ、ジミー・ペイジはこないだツェッペリン再結成ネタで全世界を沸かせたからクラプトンに負ける知名度ではないと思いたいが…。ベックは…、う〜ん、確かにマニアックかもしれん。ま、それでも40年以上前に出来上がった伝説は今でも語り継がれるべきものであってほしい。

For Your Love Having a Rave Up

 その三大ギタリストが在籍したバンドとして有名な、そしてツェッペリンの前身とも云われるバンド、ヤードバーズ。ま、後者の話はジミー・ペイジがライブで初期ツェッペリン的なことを既に実験していたことで語られるのだが、絶盤となっている「Live! Yardbirds」を聞けばその意味はわかるだろう。その辺の話は長くなるのでまた今度…。

 さてさて1965年リリースのクラプトンがヤードバーズを辞めるきっかけになった曲「For Your Love」を含む、そしてジェフ・ベックが参加した曲が多数収録されたアルバム「For Your Love」、っつうかシングルの寄せ集めなんだけど、アメリカ編集盤アルバムとして有名になってしまっているのでひとつの作品として取り上げてみよう。60年代のバンドのオリジナルアルバムってホント探し出すの大変。アメリカ盤と英国盤で全然違うからさ。モノ・ステレオだけではなくってバージョンも違うし収録曲も違うしジャケもアルバムも全部違ってさ。んで、これはアメリカの編集盤、だけどうまくってね、聞きやすくってよく出来ているのでベック時代のヤードバーズ作品としては割と認められていると思う作品。

 最初の「For Your Love」はこの後クラプトンが辿る道を知っていると確かにバンドを辞めるハズだ、と思えるんだけど、結構実験的で単なるポップスでもないけどな、と今なら思える。ヤードバーズらしい、っつうかヘン。それはともかくベックのギターは全編で結構エグい音で弾かれているので、まだまだロックしていたベックが面白い。曲もさ、リフで出来ているのが多くて歌モノっていうんじゃなくって、やっぱりギター中心のバンドだよ。ギターソロにしても思い切り目立つし。「Got to Hurry」なんてインストものがあったりさ。まぁ、ほとんどの曲が何かのパクリなのでそういう意味では疑問だけど、英国のこの頃ってのは皆そんなモンだし、中でもこれだけの迫力を持ったバンドってThe Whoくらいしかなかったんじゃないかな。ストーンズもビートルズも大人しいもんさ、コレに比べれば。「I Ain't Done Wrong」での切れ味の良いギターサウンドとハープなんて凄いもんね。やっぱヤードバーズってのは単なるビートバンドじゃないぜよ。三大ギタリストだけが話題になるけど、実はかなりバンド的に激しくて面白いんだよね。もちろんギタリストが派手だからだろうけどさ。

 自分の持ってるのは随分昔のレコードだったけど、その後4枚組CDで持ってて、そこまで。今は調べてみると紙ジャケはおろか、凄い曲数のボーナストラックが付いているみたいで…。またそのうちヤードバーズの持ってるものと持ってない曲とか整理しないとワケわかんなくなるなぁ。バージョン違いがやたらと出ているみたいで、結構持っていると思ってたんだけど…。うん、そういうのもまた楽し。

A.R.M.S. Concert (Jimmy Page, Jeff Beck, Eric Clapton etc)

カテゴリー: Led Zeppelin etc

 ロック好きなヤツならば三大ギタリストと云えばピンと来る。それが一堂に介して行われたライブが過去に一度だけあった…。有名な「アームズ・コンサート ~三大ギタリスト夢の競演~」ってヤツ。ベック、ペイジ、クラプトンの三人で最後に「レイラ」をセッションしまくるというものだが…、そもそもはロニー・レインの筋ジストロフィーという病気の治療方法にカネがかかるってことで、その研究支援機関の資金集めを目的としたものらしく、英国で二日間、アメリカでも何日かツアーが行われていたらしい。

アームズ・コンサート ~三大ギタリスト夢の競演~

 英国のロイヤルアルバートホールでの演奏がDVDでリリースされているんだけど、その話題ほど演奏の出来映えは大したコトないのが現実。もちろん集まってプレイするという記念事業としての見方なので中味にはそれほど注意する必要もないんだけどさ、見ていてこのメンツの割には全然面白くないな、ってなモンだ。クラプトンのバックにはチャーリー・ワッツやビル・ワイマン、全編出ずっぱりのサイモン・フィリップスがドラムに居座ってるけど、全然曲覚えてないしさ(笑)。お馴染みのパーカッションプレイヤー、レイ・クーパーがもの凄く良い味を出しているのが救いだね。それとアンディ・フェアウェザー・ロウがコーディネイター的に参加していながら自信でも一曲披露してる。それとスティーヴ・ウィンウッドも参加してるか。まぁ、演奏的にはそれなりだけどリラックスしたセッションっつう感じで、ウィンウッドの歌声の素晴らしさが光るけど、なんつうかな、いまいち。ウィンウッドのソロもちとなぁ…。スペンサー・デイヴィス・グループの「Gimmie Some Lovin」は驚いたけど。

 んで、やっぱりジェフ・ベック。サイモン・フィリップスはもともとここから連れてきてるだろうから当然一番バンドとしてまとまってるワケで、ベックの革新的ギターの片鱗がしっかりと見れるのは美味しいね。やっぱりひと味もふた味も違うプレイを余裕でぶちかましてくれる。ある意味この人のライブって外れないよね。いつも面白いからさ。まさかの「Hi Ho Silver Lightning」で自信の歌と客との掛け合いなんて全く考えられない行動が…、珍しいっす。

 そして本命ジミー・ペイジ。やっぱりこの人はロックだ(笑)。クスリ決めまくって出てますってのがバレバレで(笑)。かっちょいいんだよ、存在だけでさ。完全に浮いてるもんなぁ…。そしてツェッペリンと云うバンドの凄さはこういうにわか仕込みのセッションでは絶対出来ないことが既に証明されてしまって…、ソロの曲はともかく、インスト版「天国への階段」だってバックは全然ボロボロで、こんなんじゃギター弾くのもノレないよなと思うくらいにバラバラで曲を知らないでプレイしすぎ。やっぱツェッペリンって特殊なバンドなんだなとつくづく。それは後にライブエイドでも十二分に証明されているけど、ここで初めて露呈した事実だな。でもジミー・ペイジのギターの音は完全に新しくなってて、The Firmサウンドに近い。それとテレキャスなんだけど腰上辺りで弾いているので長い腕が余ってる(笑)。まぁ、テクニックってのはおいといてね。歌があるのはウィンウッドが歌っているのでそれなりだけど、それもいい加減でさ、全然適当でやる気ないんだもん。この中でジミー・ペイジが満足できたミュージシャンって誰かいたんだろうか?と思うくらいボロボロ。



 ちなみにこの後のアメリカ公演ではウィンウッドが離脱して、ポール・ロジャースが参加。そこでジミー・ペイジとの共演が深くなっていってThe Firmの曲を既に実験的に演奏している。それからウィンウッドの枠はジョー・コッカーが参加して埋めていた。最後のアンコール後のセッションも「With A Little Help My Friend」が取り上げられていた。圧倒的にアメリカ公演の方が出来映えも良いんだけど、まぁ、資金集めだからしょうがない、さっさとリリースした方が良いもんな。

 そうして最後のセッションは…、いや、語れることはないっす(笑)。ベック。クラプトンはもう安定した適当なセッションなんて余裕で出来るワケだしね。ジミー・ペイジさんだけはね、こういう時いつも問題児。昔は優秀なセッションプレイヤーだったのにツェッペリンであまりにも個性的な音を出し続け過ぎたからか、セッションでギターを弾くには個性的すぎるんだよね。だからこういう時難しい…。そのまま。でも「天国への階段」を演奏後のスタンディングオベーションは他のどのシーンでも見られないので、やっぱり偉大な人なのです。

Jimy Page & Roy Harper - Whatever Happened To Jugula

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 いわゆる80年代の音には全く影響を受けていないというか受けるはずもないというか、全く独自の道で生きているというかマニアックというか趣味人というか流行なんぞ一切関係ないというスタンスをそのまま貫いているというのもこの人くらいなのかもしれない。しかもそんな時代に出すアルバムとしてはまったくポップシーンとは関係のない作品だったりして、さすがだ、と後になって思うことではある。

Jugula Stormcock

 1985年リリースの「Jugula」。ロイ・ハーパーとジミー・ペイジのコラボライブアルバムとして出されたもので、基本ロイ・ハーパーのライブにジミー・ペイジが参加したというものなので知った曲があるワケでもないけど、興味深い一枚。そもそもジミー・ペイジはロイ・ハーパーのアルバムにも何回も参加しているし、70年代にもライブに参加したりしていて何かと交流が深いことは有名。そのロイ・ハーパーは日本ではあまりメジャーではないので、このジミー・ペイジ参加アルバムというものがきちんと取り上げられることも多くはないね。

 そうだなぁ、音的にはまずエレクトリックフォーク…、しかもサイケデリック風味がかったような…、全体的にフェイザーのかかったようなフォークアルバムで、ロイ・ハーパーにしてはかなり激しい部類の作品で、これはやっぱりジミー・ペイジの参加の影響か。ジミー・ペイジは多分エレキで参加しているものが多くて奥の方でオブリガードソロを奏でているというものが多い。もちろんアコギでも参加しているんだが、多分そうだと思うけどな。音的には更に鍵盤もあるからちょっと変わった音楽になっていて、一概にフォークとも言い切れないんだよね。英国ではカルト的人気を誇るロイ・ハーパーだけどその分なかなかわかりにくい、だろうなぁ。そこでジミー・ペイジがジョイントライブしたんだから余計に神格化されるってもんだが、このアルバム、1984年の夏に行われたライブを収録したもので、こうして聴くとジミー・ペイジの面白いセンスが結構全開している感じ。その前にリリースした「Death Wish」のサントラの延長とも云えるかもしれない音色はツェッペリン時代とは大きく異なるし、まぁ、そのあとThe Firmに行くことを思えば、確かに音的にはあの音色だね。

 しかしロイ・ハーパーって不思議な音だ。70年代のアルバムでは「IQ」とか有名なのかな。ジミー・ペイジ参加作品だと「ライフマスク」、「Valentine」とか「Stormcock」とか…、もちろんそれ以外も結構参加していてロイ・ハーパーのバックバンドメンバーみたいになってるかも(笑)。

Robert Plant - Pictures At Eleven

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 そういえば偉大なるバンドのボーカリスト達もそれぞれソロアルバムっつうのを出しているんだよなぁ、と思いつき、あちこちを探し回って引っ張り出してくる…、おぉ、あるあるあるある、あるけど…、全然記憶にないぞ(笑)。大体こういうボーカリストのソロアルバムってのは全く面白くないものと相場が決まっていて、それはもちろんギタリストなんかでもそうなんだけどさ、やっぱりバンドのマジックが働いていた中での偉大さだったっつうのはもう絶対的に証明されていて、全く違う雰囲気とか違うジャンルへの挑戦とかしかないんだよね。たまにスーパーバンドとかってことが話題になるけど、なかなかそれも上手く行かず仕舞ってのが定説。そんな中でも一番顕著な人です。

11時の肖像 ナウ・アンド・ゼン

 ロバート・プラントの1982年リリースの初ソロアルバム「11時の肖像」。ツェッペリンの「コーダ(最終楽章)」のリリースを遅らせてでもこのアルバムは売りたかったんだろうと云うことなんだが…、そしてその数ヶ月前にはジミー・ペイジが「ロサンゼル」のサントラをリリースしていたので、正に解散後に違う形でやってきたツェッペリンフィーバーだったんじゃないかな。しかし今の時代に燦然と歴史に輝いているのはもちろんツェッペリンの「コーダ(最終楽章)」なワケで…、いや、それこそがもうしょうがないんだけど事実よ。こだわるつもりもないけど、音的にねぇ。

 いやいや、それでも一応聴きましたさ。巷で評判の良いファーストアルバム「11時の肖像」を。それは多分この後ソロツアーで日本に来たから余計に伝説化されているんだと思うが、冷静に聴いてみると…、う〜ん、中途半端(笑)。ドラムにフィル・コリンズと数曲でコージー・パウエルを配して意欲満々の作品。そして出てくる音もそれなりにツェッペリン的なサウンドの構築になっているもんだから余計にタチ悪い(笑)。どうしたってツェッペリンと比べてしまうし、聴いていれば物足りなさを感じるワケで、あぁ、ドラム、ここはもっとこうやってくるだろう〜とかフィルインはこうくるだろ〜、とかさ。ギターにしてもやっぱりそういう想像が働くので余計に聴けない…。いや、一生懸命それらしくやってるというのか、どこに向かうべきなのかっつうのも模索してるし、かと云って全然違う方向ってのは自分の求めているロックではないだろうし。結局一番ジレンマに陥ってしまったのがプラントなんだろうと思う。なんてったってこの人がこの声で歌ったらそれはもうツェッペリンなんだから。圧倒的な象徴だもん。それがメロウでポップなものやったってさ、やっぱりねぇ。キライじゃないけどだったらもっとハイレベルなアレンジで聴きたいし…。コージー参加の「Slow Dancer」が評価高くて、確かにこのアルバムの中では際立ったサウンドで、テンションも高いしある意味独自性のある音でもある。後期ツェッペリン的なものではあるけど、よくできてる。でも、物足りない。ボンゾなら、とかペイジなら、とかジョンジーのアレンジなら、と思わせてしまう曲だからこそ余計に。故に評判が高いのもわかるし、評価したくなるアルバムと取り組みなのは事実。でも、っていうのが入ってしまうので難しい。

 ホントにねぇ、この人可哀相、というのかツエッペリンでやってたことが一番やりたかったことなのにそこから外れなければいけないっていうか、そのおかげで迷走するんだよね。1988年の「ナウ・アンド・ゼン」からのシングル「Tall Cool One」でツェッペリンをもじることでようやく融合点を見つけた感じで吹っ切れたみたいだけど、一番ファンが期待していた時期にはどうしようもなかった。だから90年代になってからは逆にツェッペリンの影に引きずられないで独自の活動になったんだなぁと。

 ん?音についてあんまり書いてない?いや、ボーナストラック入りもリリースされたことだし、聴いてみるといんじゃないかな。圧倒的にツェッペリンの歌声だもん。違和感が残るっていうだけで。ちなみに自分はこれを聴いた後どうしても物足りなくてツェッペリンを聴きまくってしまったが(笑)。

Led Zeppelin - Reunion Live at O2 Arena Dec 10, 2007

カテゴリー: Led Zeppelin etc



Other O2 Arena Photo

Led Zeppelin - The Complete Led Zeppelin (Remastered) The Complete Led Zeppelin
Led Zeppelin - Mothership (Remastered) Mothership

 見た?聴いた?ツェッペリンの再結成ライブ。もうさぁ、YouTubeっつうのは凄い文明の利器だなぁとつくづく思った。ついさっきやったライブの映像がそのまま見れちゃうんだから恐ろしい世界だよなぁ。そしてその文明に感謝。おかげで涙流しながら再結成ツェッペリンを堪能していました。

O2 Arena Dec 10, 2007

Intro
Good Times Bad Times
Ramble On
Black Dog
In My Time Of Dying
For Your Life
Trampled Under Foot
Nobody's Fault But Mine
No Quarter
Since I've Been Loving You
Dazed And Confused
Stairway To Heaven
The Song Remains The Same
Misty Mountain Hop
Kashmir
-Encore-
Whole Lotta Love
-Encore-
Rock And Roll

 これが当日のセットリストでしたとさ。おいおいおい、YouTubeの映像でもビビったけど、初っ端オープニングのナレーションの後に「Good Times Bad Times」かい?もう衝撃的なオープニングだよ、これは。過去現役時代でも単体でこの曲ライブでやったことないんじゃないか?メドレーとかイントロだけってのはあるけどさ。なので凄く驚いた。しかも全編に渡って一音くらいキー下げてるから妙に重い迫力があってそれもまた良し。しかし、もう脳内に完璧に音が刷り込まれているのでどうやってペイジが弾くのかとかジェイソン君のドラミングの細かい違いとか色々わかってしまってそれはそれでなかなか楽しめた。いやぁ、よく弾いてますよジミー氏は。あれで63歳だからねぇ。んでさ、その格好もまた妙にかっこよくって…。単なる白髪爺さんになったのかなぁと思ったら白髪でもしっかり髪長いからかっこよくって、それに最初は真っ黒なサングラスしてるから凄く神々しく見えてしまうよ。しかもペープラん時よりも全然スリムになってるから、ギターを持っている姿もかっこよいし、そもそもギターをまた低く構えてくれているので更にかっこよく見えてしまう…。こうなってくると何をやっても許されるんだよ。

 ジョンジーは相変わらずっていう感じが強いけどプラントはさすがに声でないなぁってのはしょうがない。でもその中で凄く頑張って歌っていたので違和感もないし、中音から高音のあたりの艶もまだまだあったしね。ルックスは王子様から王様になったって言ったところかな、さすがに英国人だからどこかアーサ王みたいなイメージだったなぁ。ジェイソン君ももう40歳ってことでボンゾの年を越えているから子供っていうんじゃないし…。しかしこのジェイソン君のドラミング、もう少し重さと音の大きさがあればなぁ、と。「For Your Life」なんてのも初めてライブで出てきた曲なんだけど、やっぱリズムがちと違うし、まぁ、それ以上のは無理ってもんかもしれないけど、ボンゾだったらこう叩くかなぁってのが想像できてしまうだけに比較してしまう。



 そしてどの曲も基本的に昔のようにライブ用のアレンジではなくってスタジオバージョンを踏襲しているのには驚いた。そんなツェッペリン初めてだし、しかも「天国への階段」のギターソロまで短くしているなんてのはあり得ない…。まぁ、そんなに聴かせるほどのエナジーもそれほどないからなのかな。逆に思ったのはジミー・ペイジも自分のギターソロを久々にコピーしたに違いない、と(笑)。まぁ、自分の手癖だからある程度わかるだろうけどレコーディングの時に弾いたきりのギターソロをああまで見事に弾くってのも大変だろうなぁと。そんな余計なことばかり気にして見てたけど、やっぱり涙出ましたよ。是非オフィシャル盤のリリースを映像と共に期待したいけど、ハウリングとかも結構多かったからリリースも難しいかなぁと。まぁ、それでも音も映像も流れてくるだろうと期待してるけどね。

 いやぁ〜「Ramble On」もかなりライブバージョンは珍しくてほとんど演奏されてないからこうして聴くのも新鮮。ペープラでは結構やってたからその流れだろうけどね。スタジオバージョンに忠実とは云え、やっぱり良いなぁ。あぁ、こうして書いているとキリがなくなるくらい全曲について色々と書きたくなる…。そしてジミー・ペイジが今回使用したギターは多分いつも通りの愛器、59年製レスポールとダブルネックSGでしょ、それとカバデール・ペイジで初披露されたゴールドトップの変則チューニング付きレスポール、多分これはダンエレクトラの代わりに使われているだろうし、「胸いっぱいの愛を」なんてのにも使われている。ああ、これも中間部分がしっかりとスタジオバージョンになってて妙〜なあの空間も実現しているんだよね。テルミンも登場するし。そういえば「N Quater」の終盤部のテルミンもしっかりと鳴っていて感動もの。あ、赤のストリングベンダー付きレスポールも使ってたみたいで、アンプにはしっかりと「Zoso」マークもあるし。最後にはホロウボディのグレッチかギブソンも登場している…。「For Your Life」はストラトじゃなくてレスポールのアーム付きだったみたい。あと何のギター使ってたのかなぁ。一音下げのとノーマルチューニングのギターがあったとしたら58年製のレスポールも登場してるかもな。ジョンジーはさすがにメロトロンは使ってないだろうけど…、どうなんだろ?音だけ聴いてもわかんないから何とも言えないけど、ちょっと興味アリ♪

Whole Lotta Blues - Song Of Led Zeppelin

カテゴリー: Led Zeppelin etc

 そういえば、ってことで思い出したヘンな作品。売り文句としてはブルースメンがカバーするツェッペリンってヤツで、まぁ、ロック畑の人間が集まってカバーするツェッペリントリビュートってのはいくつもあってどれもこれも所詮敵わないだろうっていうレベルに仕上がってしまっているんだけど、このブルースメンによるツェッペリントリビュートはなかなか解釈が豪快で面白い。

Led Zeppelin: This Ain't No Tribute Series Led Zeppelin: This Ain't No Tribute Series

 最初の「Custard Pie」からして「??」って感じ(笑)。いやぁ、エリック・ゲイルスさんという人なんだが、完全にぶち壊している、っつうかもしかしたら違う曲かもしれないけどアコギ一本と歌によるブルースから始まるんだ。これが本当にあの「Custard Pie」をカバーしているっていうなら凄いことになる(笑)。で、そんな驚きのあとはもう一度エリック・ゲイルスさんと今をときめくギタリスト、デレク・トラックスも弾いている「Custard Pie」が聞き覚えのあるリフを持ち込んでのカバー。こんなところでもデレク・トラックスが参加していたのかと驚いたが1999年の作品なので、まぁ、おかしくないけどさすがだなぁ…、と。実力派はこういうところから芽を出しているのだ。次の「Heartbreaker」はさすがにあのリフだから多少ファンキーに仕上げている程度で、まぁ、それでも別物ではあるんだけど、そんなにブルース的ってのでもない。不思議なのはツェッペリンが思い切りブルージーにプレイしていた「I Can't Quit You Baby」なんてのをなんと本人出演のオーティス・ラッシュがエリック・ゲイルスと再演していて、今度は全くファンキーに、そしてオーティス・ラッシュのソロでモダンなサウンドに変貌していて、ツェッペリンというフィルターを通して自分の曲を再度見直してこういう形で録音するってのはなかなか面白い試みだなぁと。「When The Levee Breakes」も二種類の試みで収録されていて、マジック・スリムとジェイムズ・コットンによるもので最初はモロにアコースティックブルースでハープと歌とギターっつう構成で見事にカバーしてる。こういうの聴くとツェッペリンの曲ってやっぱりブルースなんだなぁとつくづく思うねぇ。二回目のバージョンではブルース的リズムに乗せて同じメンツでプレイされるエレクトリックブルースなんだけど、やっぱりこれがあの「When The Levee Breaks」とはやっぱり思えない。ブルースメンのアレンジセンスってのはやっぱり特徴あるなぁ。

 そんな感じで進んでいくんだけど、どれもこれも意外性に富んだアレンジとスタイルで面白い。「Rock & Roll」なんてそのままのハズなんだけど。あのクラレンス・ゲイトマス・ブラウンがやるとやっぱり原曲からかけ離れたロックになっちゃうしねぇ。ジェイムズ・コットンの「You Need Love」=「Whole Lotta Love」ももろにかっこよい、っていうブルースアレンジで、ジミー・ペイジも喜んだだろうなぁ、こういうの聴くと。そしてツェッペリンの中でもオリジナルブルース作品として名高い「Since I've Been Loving You」がオーティス・クレイの手によってどう化けたかと言うと…、やっぱり別物の素晴らしいブルースになっていて、ギターなんかもしっかりと入ったエレクトリックブルースで、歌がやっぱりホンモノのブルースメンだからツェッペリンよりもホンモノらしい面はあるかもなぁ(笑)。「Bring It On Home」もロバート・ロックウッドJrがアコースティックバージョンでプレイしていて、やっぱりホンモノのブルースにしか聞こえない。んでもう一つのバージョンが続くんだけど、こちらはブギ調に仕上げていて、あのリフすらもその中に織り込んでしまうと言うさすが強引なアレンジと言わんばかりの出来映えで面白い。最後はエリック・ゲイルスが再度登場して「Trampled Underfoot」をソウルフルな感じとアレンジで見事にプレイしているね。

 確かストーンズの曲をブルースメンがカバーしているっつうCDもあったと記憶していて、そっちはまだ聴いてないけど結構面白いかもなぁとふと思った。

The Firm - The Firm

カテゴリー: Led Zeppelin etc

 ツェッペリン解散後、最初に動いたのはやはりボーカリストでもあったロバート・プラントで、第一作目のソロアルバムはかなりの好評を博して日本公演も実現したというツェッペリン解散は哀しいけれど、プラントが見れたということで嬉し泣きしたファンは多かったはず。もっともその前にハニードリッパーズという覆面バンドでシングルが大ヒットするという出来事もあって、まだまだツェッペリンメンバーのソロ活動は安泰という趣も見られたが御大ジミー・ペイジに至ってはなかなかパッとした動きが見られず、先のハニードリッパーズにゲスト参加したり、ロニー・レインの救済のためのARMSコンサートに出演したり、映画「Death Wish」のサントラに曲を提供したりと何となくの活動程度で、ファンはまったくやきもきしていたトコロへ舞い込んだのが「ポール・ロジャースとバンドを組んだ」と言うものだ。

The Firm Mean Business

 ポール・ロジャースもソロ活動で多少やきもきしていた人の一人で、丁度ARMSコンサートでジミー・ペイジと共演したことからやるか、ってことになったらしい。元々バドカンの時はツェッペリンのスワンソングレーベルからレコードを出していたりペイジもバドカンのライブにゲスト出演したりしていたので古い付き合いだったのもあったみたいだが。

 さて、そんな事で出来上がったバンドがThe Firm。別に悪くはないんだけど、基本的にポール・ロジャースが作り溜めていた曲をバンドでやったと言うような出来映えでジミー・ペイジのあの強烈な作曲センスは目立っていない。この頃ジミー・ペイジはツェッペリン時代と同じような作曲方法でバンドに望むのを止めていたので、どうしてもこういう出来になってしまったとか…。またはかなりドラッグに溺れていたジミー・ペイジを救うためにポール・ロジャースが手を差し伸べていたのでポールの曲ばかりになったとか。

 ま、それでも、だ。シングル「Satisfaction Guaranteee」や「Radio Active」なんてのはそれなりにヒットしたし、プロモビデオではテレキャスを低く構えてバイオリン奏法をしゃれで弾いている姿を見れてね、これがまたかっこよかったんだな。アルバムはかなりポール色が強くてジミー・ペイジ節は炸裂してこないけどさ。ところが一枚で終わらずにツアーをして二枚目「Mean Business」まで制作したんだよな、このバンド。何となく新たなことにトライしようとしていたジミー・ペイジだけど、ポール・ロジャースという強烈なマルチプレイヤー/ライターと組むのはしんどかったみたいだな。多分人が良いので自分のエゴだけで進めることはなかったんじゃないかなぁなどと勝手な推測。

Led Zeppelin - The Song Remains The Same

カテゴリー: Led Zeppelin etc

 夏頃かな、噂話のひとつとして「冬にツェッペリンの狂熱のライブがリマスタリングされて曲が増えて完全版になってリリースされるらしい」と聞いた。「How the West Was Won」の発掘ライブもあったことだし、ジミー・ペイジがZep時代に創り上げたこの映画のサントラを作り直すということはままあり得るだろうなとは思ったが、実際にそうやって再度創り上げられた作品を聴くとなかなか感慨深いものがある。何を今更新しいもんでもなかろう、という想いもあるんだけどやっぱねぇ、好きだしさ(笑)。

永遠の詩(狂熱のライヴ)~最強盤 レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ スペシャル・エディション(2枚組)

 てなことで遂にリリースされた映画のサントラ、である「永遠の詩(狂熱のライヴ)」の最強盤だ。レコードを聴いて、この映画のビデオを見ていた時代からこの二つの音を組み合わせていけばもうちょっと長々とライブ全編を聴けるんじゃないかという編集欲に駆られていたこともあったのだが、当時は「Misty Mountain Hop」がなかったのでここから「貴方を愛し続けて」への強引なギターソロへの繋ぎが実現できないだろうってことで編集を諦めてビデオはビデオ、レコードはレコードで聴いてた。聴いていると面白いことにそれぞれ被る曲でも編集が違ったり演奏が違ったりして何か不思議な気分になったものだが、まぁ、映画は映画、音は音、と割り切ってるんだろうなと。しかしこのビデオはよく見たなぁ。今回DVD「レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ スペシャル・エディション」でもリマスタリングされてリリースされたのでまたじっくり見るんだろうけど、ライブシーンはほんとに食い入るように画面を見ていたし、ギターのフレーズひとつひとつポジションを確認して、あの辺で弾いているんだ?とかよく見てたなぁ。おかげで先ほどの「貴方を愛し続けて」は割と色々なパートがコピーできて楽しかったモン。

 それで今回のCDなんだけど、やっぱり曲が増えて当時のライブセットに近い状況になるってのは良いなぁ。ディスク1最後の「Ocean」をディスク2を聞き終えた後の最後に聞けばほぼライブ完全で聴ける。いや、もちろん細かく言えば足りないんだけどまぁ、十分じゃないですか。音は迫力満点に仕上がっているし、全ての音がシャキっと前に出ているのでレコード時代のようにどこか迫力に欠けるっていんじゃなくって荒々しさが前に出てきていて、ライブ感がある。そして改めて聴いてみると演奏だってかなり凄いしさ。こんなに良いライブの部類だっけ、これ?って思った。1973年7月27日から29日の三日間のライブを元にしてつぎはぎに編集しているんだけど、まぁ、これだけ音が良くなるとあちこちでつぎはぎにしているなっていうのが余計にわかってしまうのでそれもまた哀しいけど、良かれと思ってやっていることだろうから素直に認めることとしよう。こういった部分に納得出来ない人は別の世界が待っているワケだから(笑)。

 ボンゾの荒々しいドラミング、ジミー・ペイジのクールでハデに弾きまくるギタープレイ、ジョンジーのツボを得たベース、プラントの新たな歌い方を習得した雄叫び、どれもこれもがレッド・ツェッペリンという融合体を表していて、やっぱり今に至るまでどのバンドもこれを超えられないってのがよくわかった。

 やっぱ凄い。

 「ロックンロール」から「「貴方を愛し続けて」までの前半はギタープレイの調子を上げながらプレイしていき、プラントも自身の歌声を調整している。そして「No Quater」になるとその調子を思い切り発散する世界に突入。この幻想的な空間はどんなバンドにもできないものだ。ライブ盤の魅力はこの曲の長さにもあるんだけど、後半でペイジがテルミンに向かって手を向けるシーンとディレイのかかったその音の幻想に浸れるシーンが最高。ギターソロにしたって普通のスケールで弾いているものじゃないし、それがまた深みを出している。素晴らしい。長いからという理由で聴かない人も多いだろうけど、この曲の美しさは最後まで聴き終えてみないとわかんないだろうなぁ。そしてダブルネックを持ち込んでの二曲「永遠の詩」「レイン・ソング」。この二つのハードさと幻想感も魅力的で、果たしてどうやって弾いているのか「永遠の詩」のギターオブリプレイなどは感動のみ。「レイン・ソング」の美しさもペイジならではの巧さ…、同じギターでここまで違う音が出るのかと思うような素晴らしい美しさ。

 そしてディスク2に進むとアナログ時代には片面全てを埋めていた「幻惑されて」だが、これこそ聴きもの。ありあらゆる箇所に於いてツェッペリンというバンドの集大成を集約している素晴らしい曲だ。ライブならではのアドリブプレイは炸裂しまくるし、もちろん弓弾きによる不思議な音を楽しむこともあるし、何よりもプラントとの掛け合いは魅力的だ。そしてペイジの激しくアグレッシブなギタープレイ。聞き終えた後はどっと疲れる、それくらいのエネルギーをぶつけてくる魂の音。最高だね。

 そして永遠の名曲「天国への階段」。もはや語ることは何もないよなぁ、これはホントに。涙あるのみ♪ ライブの終盤になって今度はボンゾの出番か。しかし実はボンゾのドラムソロのための曲とは云え、リフにしても素晴らしいものを採用しているし、結構ギタープレイも難しかったりする曲で、安直に捨ててはいけない曲なのだ。映像ではかなり短縮されているがCDでは結構長目の編集なのでトクと楽しめるってもんだ。ドラムって楽器を見直すんじゃないか、これ聴くと。そして「Heartbreaker」から「胸いっぱいの愛を」か。リフのかっこよさはもちろん、ハードなロックとバンドの一体感、生のライブ感、どれもが素晴らしく集約されている名曲群。う〜ん、最高としか云えんな(笑)。

 そしてこの後にディスク1の「The Ocean」を聴くのだ。うん。アンコール後のボーナス曲って感じでね。オープニングのボンゾのかけ声やコーラスが余興っぽくていいんだよね。ちなみに7月29日のアメリカツアー最終日でもあった公演では最後の最後に「Thank You」を演奏していたので、その「Thank You」を収録してほしかったなぁと思うのだが、まぁ、しょうがないか。

 CD入手して早速iTunesに入れて、上記に曲順を並べ直して聴くのだがやっぱりでかいシステムでスピーカーで聴きたい音だ。ライブ盤だから余計にその方が良いし、ボンゾの重さはやはり耳で聴くのでなくってカラダで体感するモンだしさ。あぁ、まだまだこういうのでロックを楽しめるのは幸せだぁ〜。DVDもしっかりと見直さないとな。ボーナストラックに収録されていた映像は見たけどどうせなら曲順に編集しなおしてくれればよかったのにと思うばかり。いや、映画だからそりゃ無理なんだけどさ、ライブ映像という位置付けではありだったんだしさ。近年色々とリリースされているけど、やっぱり往年のカタログがこうやって甦る方が嬉しいよね。もっともっと発掘して色々と届けて欲しい気持ちと両方あるけど、しばらくはこのCDとDVDでたっぷりと楽しめるってもんだ。

Robert Plant & Alison Krauss - Raising Sand

カテゴリー: Led Zeppelin etc

 巷ではレッド・ツェッペリンの話題が非常に多くなってきたなぁとあちこちで感じることが多くて、やっぱりその器の大きさを実感するんだけど、それに肖って、と言うか全く別のところから話題となっていたロバート・プラントとアリソン・クラウスのユニット作品「Raising Sand」。ジャケットの雰囲気が非常に良かったのでちょっと聴いてみようかな、ということで登場。

Raising Sand A Hundred Miles or More: A Collection

 アリソン・クラウスって何者?ってところから遡らないといけないのだけど、彼女は既にキャリア20年くらいになるブルーグラスシンガーでフィドル(バイオリン)奏者としてその筋ではかなり著名な人らしい。どういういきさつでプラントと知り合って一緒にアルバムをリリースすることになったのか知らないが、なかなか面白い試み。

 さて、作品「Raising Sand」を聴いてみるともの凄くリラックスしたカントリー風味の漂う作品に仕上がっていて、別にプラントである必要性は全くないのだが、プラントの古くからのアメリカンテイスト趣味からするとやってみたかったんだろうなぁという感じかね。Zepで聴かせていた絶叫の雄叫びなんぞはもちろん姿を消していて、P&Pの時にちょこっと披露していた民族回帰の歌い方でもなく、もっともっとリラックスしたつぶやきに近い歌い方で、まぁ、不思議はないけどさ。聴いていると「ああプラントだなぁ」と言うのはよくわかる。作品的には可もなく不可もなく、流している分には全然心地良い音楽で、決してロックではないので良いんじゃない?ってトコか。しかし一曲だけペープラでやってた曲をここで全然違うアレンジでやってる。コレ聴くと、あぁ、ロックって何なんだろうなぁ〜とか思う(笑)。それくらい砕けてるし、この浮游感サウンドに馴染んでしまっているんだよ。それとオールドロックファンには馴染みの深い「Fotune Teller」もヘンなアレンジでプラントが歌ってる。そうThe Whoなんかが初期にやってたアレ。へぇ〜、ってなもんだよね。

 アメリカのカントリー系サウンドの好きな人にはかなり有名な人達が参加していたり、メジャーなカバー曲をやっていたりするそうなのでそれだけでも話題になる価値があるようだ。生憎自分的には全くおかど違いのジャンルの世界なので全てが新鮮な曲としてしか響かなかったけど(笑)。しかしこういうのやるなら英国からアイルランドのサウンドをきちんとやってみて欲しいなぁ、プラントさんよ。

Led Zeppelin - Houses of The Holy

カテゴリー: Led Zeppelin etc

 1973年レッド・ツェッペリンは大掛かりなアメリカツアーに乗り出ることで世界制覇を完全に成し遂げた年とも言える。その片鱗は映画「永遠の詩 (狂熱のライヴ)」に記録されているのでイメージが付く人も多いだろう。どうやら今年の年末頃にはこの映画のサントラであったマジソン・スクェア・ガーデンのライブの模様がCD二枚組に拡大されてリリースされるとか…、そしたら凄く嬉しいことだなぁ。あの3daysからの編集版になるんだろうけど、それでもやっぱり新たなるライブがリリースされてくるというのはファンにとっては魅力的なものだ。うん。

聖なる館 永遠の詩 (狂熱のライヴ)

 で、まぁ、夏休み特集ってことで王道バンドをひたすら書き連ねてみるかな、と。改めて名盤を聴き直すことも必要だし、っつうかやっぱこの辺聴いてると落ち着くんだもん。んなわけで、何かと御用達なのはやっぱりツェッペリン♪ 今回は5枚目となる「聖なる館」ですな。

 1968年のファーストアルバムリリースから4枚目までアルバムタイトルはなくって数字表記だったのがここにきてようやくタイトルらしいタイトルが付いた作品。もう、バンドメンバー全員の才能が集約された傑作に仕上がっていて、一昔前まではこのアルバムが一番好きな作品だったなぁ。オシャレ感覚もあるし。うん。もうさ、最初の「永遠の詩」のイントロからして痺れた。なんだこのかっこよさは、って。ハードロックとか何とかっていう枠では絶対に捉えられないスケールの大きな曲で音色も独特。未だにこれを超える楽曲ってのは耳にすることがない。これがライブになると更に強力なナンバーになっていて、全く驚かされる一曲だね。ドラムもベースも強烈に自己主張しているし、最高。んですぐに続くのが「Rain Song」。これもメロトロンの響きと変則チューニングギターによる何とも言えない独自の空間を紡ぎ出す音色とアレンジ、そしてコードの奏でられ方にしても妙な和音で構成されているので非常〜に面白い。そして不思議な感覚。こんな曲に歌メロを付けるプラントの才能も凄いがやっぱりジョンジーの職人芸が唸らせる。プログレッシヴロックが全盛の中、ツェッペリンは独自の解釈で英国のロックバンドとして全く異なる解釈からプログレッシヴロック勢を相手に瞬時にしてイニシアチブを取ってしまったというのは言い過ぎか…。それくらいに強烈なインパクトのある曲でねぇ。この二曲の流れは実に美しいっ!そこへ「丘の向こうに」が登場するのだ。静と動を組み合わせたこれも美しい曲で、イントロの響きからして素晴らしいし、途中の変則上昇フレーズによる錯覚もお手の物、さすがツェッペリンと唸らせるアレンジが堪らないねぇ。ロックってのはこういう曲の醍醐味が必要よ、ほんと。惜しむことなくフレーズを用意して瞬間瞬間のためだけにそのアイディアが用いられて、最強の曲が出来上がる、正にそんな例。ここからはちょっとお茶目になって(笑)、1972年のライブあたりから登場していた変拍子の妙なリフで構成された「クランジ」半音進行のキメが妙に心地良くって、またボンゾ好みのファンキーなリズムにトライしたツェッペリンの面々によるグルーブファンク。ま、ただ、そういうシンプルな音にはなってないんだが(笑)。

 アナログだとここでA面終了。うん、ジャケットは両面開きでないと意味がないのだが、多分ツェッペリンって再発でもなんでもシングルジャケで出直したってことはないだろう。多分。売れないバンドだとダブルジャケットなんて初回だけであとはシングルジャケに変更っての一杯あるけどツェッペリンは多分そんなのなかったんじゃないかな。世界各国盤になるとわからんが…。ヒプノシスによる幻想的なイメージを放つ絵で、もう有名な英国の北部にあるジャイアンツコーズウェイっていうところにある六角形の石柱が立ち並ぶ場所での撮影写真から創られたモノだな。一変このジャイアンツコーズウェイって行ってみたいなぁ…。自然が創り出すモノなのに六角形って一体どんなん?って思うし、見てみたい。うん、いつか行こう…。

 さてB面、「Dancing Days」でちょっとルーズなロックへ。このアルバム発表前の日本公演でもライブでやっていたし、割と早い段階での新曲だったみたいでこなれている感が強かったのかな、逆にオーバーダブの部分が気になっちゃってね、それでも独特の雰囲気を持った曲だよね。そしてご存じおちゃらけソング「D'Yer Mak'er」。時代背景から調べないとわからないだろうけど、とにかくレゲエってのが発掘されてブームになって、っていうのがあったのかな。そこでツェッペリンも遊び感覚でどういった曲調でもツェッペリン流にできまっせ〜っていう趣味の範疇を試した曲だね。だからレゲエチックなんだけど、ボンゾのドラムであの軽いノリは無理(笑)。しっかり重くてハードロック的解釈を持つレゲエになっちゃってて、ペイジのソロはさすがに流暢なものだけど、ってマジメに書いてみる曲じゃないな(笑)。さぁ、そこへ今度は超幻想的な名曲「No Quater」。メロトロンを駆使した、そしてペイジのギターにしてもリディアンモード、だっけ?全開のツェッペリンを象徴するかのような美しき、そして幻想的、夢想的な空間を与えてくれる傑作。ライブでも出来てしまうのが凄いのだが、もうどんな欠点も見出せない完璧な曲。ポップスばかりを聴いている人には苦痛でしかないかもしれないが、この魅力がわからなきゃロック好きとか言えんだろ。全てに於いて素晴らしすぎる作品。そんな曲の後に更に強烈な「Ocean」があったりして、これがもうねぇ、最高にロックな曲とリフでさぁ、気持ち良いんだよ、この爽快感が。最後の最後まで楽しませてくれる傑作中の傑作。う〜ん、やっぱ凄い。

 改めて、改めて聴き直してみるともの凄い作品だよ、やっぱこれは。他のどんなロックバンドでもここまでのものは創れない。そんな素晴らしい完成度を誇るアルバムで出会えたことに感謝するよなぁ、と。このアルバムリリース後の映画「永遠の詩 (狂熱のライヴ)」があるがために余計に印象深い曲が多いのも事実だけど、とにかく絶賛。これこそがツェッペリンだ。