Johnny Winter - White, Hot and Blue

Johnny Winter - White, Hot and Blue (1978)
White, Hot and Blue

 ギター面白いなぁと思いつつも最近全然まともに弾いてないし、スタジオにも行ってないし多分全然弾けなくなってるんだろうな。ホワイトブルースロック的なのがやりたかったのはその昔、いや今でもその手のが出来るならやりたいとは思うけど、もうちょっと色々なのやりたくて自分でギター弾いてるとちょっとそこに留まらないのを弾いてたりする。それがなにかってぇとそこまで才能ないからよく分からんけど、ブルースじゃないな。それなりになにか自分らしいのが出てきてたのかもしれないし、単に才能ないからそうなってただけかもしれない。ただ鳴らしてるの好きだし、バンドで流すのも好きだし、そんなもんだ。

 Johnnt Winterの1978年リリース「White, Hot and Blue」。ちょうどスカイレーベルへ移籍してマディ・ウォーターズと一緒に数枚アルバム作ってた頃の直後、心機一転若手集めて白人小僧達だけで作ったブルースアルバムという位置づけ。聴いているとそりゃジョニー・ウィンターはあのままでブルース・ロックやってるけど、どうしてもバックとの一体感にはちょいと乏しいか。ジョニー・ウィンターが協力だからバックがどうあれ、作品の質にはそこまで影響しないんだろうけど、やっぱり一体感的なトコロはバンドの息とかあるんで、その意味ではちょいと物足りない、っつうか落ち着いた作品にも聞こえる。この跡のアリゲーター時代はえらくグルーブしていくことを思うとやっぱりそこが弱かったか。もっともそういうシカゴスタイルのブルースを狙ったのかもしれないが。

 そういう聞き方するとジョニー・ウィンターのプレイもこれまでのような激しいロック的ブルースプレイでもなく、スタンダードなプレイに徹しているという気はする。どっぷりとモノホンのブルースメンに浸かっていたからこうなったのか、果たしてマディ・ウォーターズからはどういう影響を与えられたのか、歌への真髄だったのかもしれないな。そういう意味で、結構スタンダードな作風でもあるし、ジョニー・ウィンターらしさが少ないアルバムとも言えるか。それだって相当のクォリティは当然キープしているので、違和感なく聴ける作品。



Roy Buchanan - Live At Town Hall 1974

Roy Buchanan - Live At Town Hall 1974
ライヴ・アット・タウン・ホール1974 ~ライヴ・ストック完全盤~

 ホントに今は21世紀も20年近く経った時代なのか?って思うくらいには70年代あたりのミュージシャンの作品がリリースされまくっている。死んでたってリニューアルしたり発掘音源出したり、まとめ直してみたり色々な手を打ってリスナーを絶えず飽きさせずに話題を振りまき、きちんと商売にしつつも歴史的発掘作品をリリースしているから買う側も文句の出ないレベルであれば問題なく拍手喝采で迎え撃つ。それもいつまでも続かないだろうが、それはそれで一つの市場形成にもなっているんだろうから、成り立っているであろうお話。聴けるんだったらそれは楽しめるだろうし、ありがたいしその分人生が豊かになるから良いじゃないかっていう考え方ではある。ただ、全て買うかってぇとそうでもないけどね。

 Roy Buchananの期待の発掘拡張版アルバム「Live At Town Hall 1974」。あのライブアルバム「Live Stock」の拡張版ってことで詳細を初めて知ったんだけど、1974年の11月27日にニューヨークのタウンホールで2セットのライブを敢行したらしいが、アルバム「Live Stock」に収められた演奏は概ねファーストセットのもので、どちらかと言えば丁寧な演奏になっていたものを収録したらしい。ところが今回の拡張版「Live At Town Hall 1974」に収録された未発表ライブってのはほとんどがセカンドセットの演奏なようで、それはもう明らかに全然ファーストセットのかっちりとしたプレイではなくって激しくテレキャスのすべてを出し切りながら弾きまくっているロイ・ブキャナンの魔術師の所以であろうプレイが存分に詰め込まれていて、当時は恐らくこういった白熱ものよりもきちんとした楽曲になっている方が好まれたからああいうアルバムになったんだろう。しかし、今の時代、こんだけのアグレッシブなプレイのライブだったら断然セカンドセットのギタープレイが本質を語っているワケで、そりゃ好まれるだろう、ってことでのリリース。

 いやはや、そもそもの「Live Stock」だけでも魔術師たるプレイはいくつも聴けたけど、更にこのはアグレッシブなプレイが出てくるとね、やっぱり凄い人だわ、って。ブルースという枠組みを明らかに超越していて、テレキャスの限界を超えたプライをどんだけ引けるか、とか音色への挑戦だったり、もちろんプレイそのものも激しく弾いているのもあるからペケペケではあるけど楽しめる。普通にボリューム奏法で入ってくるとかあるし、何気なく聴いてても「?」ってシーンは多いからちょっとギター好きな人だと気になってしょうがないライブですね。いやはや、こんなのが出てくるんだから面白い。

The Blue Poets - Live Power

The Blue Poets - Live Power (2018)
Live Power

 世界にはまだまだ無名ながらもユニークなギタリストがいるもんだ、って毎回ブルースメンを探していると思う。年がら年中ブルースに身を浸している人ならそんなの知ってるだろ、って事かもしれないけど、ロックからブルースに入っている適当なリスナーとしてはそこまでいつもいつも情報を追いかけていないから気が向いた時にフラフラっと何かないかな、って探すんだけど、それでもこんな人にぶつかることがあって嬉しんでる。良いギター弾くなぁって思って来歴見てると何だ、そりゃずいぶんな経歴だし、こんくらいのギター弾けて当たり前かもなぁとか思ったりもするけど、やっぱり職人芸でギター弾いてて生きていくって大変だろうしさ、それでも好きで弾いてるってのもありありと分かってくるし、応援したくなるよね。

 Marchs Demlというプラハ出身のストラトメインなギタリストで90年代からあちこちでギター弾いて活躍していた人らしいけど、それほどネームバリューが高かったワケじゃなかったんだろう。いくつかのプロジェクトやバンドやったりして自分が知ったのはついこないだ。それもYouTubeなかったら知らなかっただろうなぁ。こんなギター弾く人いるんだ…、しかもプラハの人で思い切りブルース・ロックそのまんまじゃないか、と感激したものだ。今回は取り敢えず今の所Marcus Deml参加の最新のアルバム「Live Power」なんかを取り上げておくけど、やっぱり本人がYouTubeにいくつも動画を上げているんで、そっちのが面白いのは確か。ジミヘンやクリームのカバーなんかもあって「Little Wing」はジミヘンを超えてるか?ってくらいの出来映えによるギタープレイが感動的。このライブアルバムは今を切り取った作品ではあるけど、ギターそのものはもうこのまんまの人。

 ジミヘン、SRV直系のギタープレイで、ストラトのトーンを上手く操っての音色が心地良い。それでいてきちんとロックのフィールドに乗せてきているから面白くてね、バンドとか楽曲というレベルではちょいと弱いけど、MArcus Demlが思い切り一人だけで引っ張ってる。そんだけの力量とカリスマ性があるプレイで、往年のロックファンなら間違いなくあちこちと聴き漁りたくなるプレイヤーです。






Tinsley Ellis - Winning Hand

Tinsley Ellis - Winning Hand (2018)
Winning Hand

 アナログ時代はアルバムのジャケットってひとつのイメージシンボルだったし、アーティストの主張なんかを表すおのという部分が大きかったんだろうけど、CD時代になって、そのインパクトは薄まり、アートとしてのジャケットは少なくなっていった。それでもまだジャケットが主張するものってのはあったんだろうが、DL時代になるとはて一体ジャケットの意味はどれだけあるんだ?ってくらいには存在意義が低くなっている。アマゾンなんかで見かけるジャケット写真というレベルにしかなっていないから、そこでの主張なんてのまで読み取れるか、ってな話だが、案外それはあるものだな、と思うジャケットもある。細かいアートワークよりももっとインパクトに特化したジャケットの方がわかりやすいという風潮になってきたのかもしれない。今時のジャケットアートはどういう考え方で作られてるのだろうね。

 Tinsley Ellisというアトランタのブルースギタリストの新作「Winning Hand」がリリースされていた。別に追いかけてた訳でもなく、アマゾンでブルース系をアレコレ探してたらジャケットが目についたのでちょいと聴いてみたという話。この人いつもジャケットにギターというキーワードが出てくるくらいにインパクトあるジャケットなんだよね。今回のもどんだけギターをクローズアップしたジャケットだよ、しかもこんな角度での写真でストラトだけ色付きっていうギター好きなジャケット。聴きたくなるよね。ってことで聴いてみるんだけど、相変わらずのスタンダードなブルース・ロックのオンパレード、音色に変化がないので多少飽きる部分はあるけど、フレーズにしても感情にしてもプレイにしても目一杯ホワイトブルース・ロックそのまんまで、今時こういう人もいてくれるんだ、っていう嬉しさがまずある。しかもこの時代にそれで生き延びてるっていうくらいだからクォリティやプレイそのものは当然レベルが高いワケで、つまらないはずがない。

 割と奇抜なフレーズを組み入れてくるってのか、どんな音色なんだこれ?っていうフレーズが突っ込まれてくるから聴いてると一筋縄で行かなくて、フレーズを追いかけてしまう。難しいフレーズはあんまりないけど味わいは見事、過去の往年のギタリスト達ってのはもう一通り体に吸収されているんだろうなっていうくらいにはフレーズが豊富。面白い事に黒人ブルース的要素はあまり聴かれなくって、ホワイトブルースからの影響が大きいんだろうな、っていう感じ。もちろん黒人ブルースメンからも影響されているんだろうが、表現としてはこっちの方に寄ってるってとこか。一般のロックリスナーには受け入れられやすいブルースに仕上がってて存分に楽しめるナイスなアルバム。








Joe Bonamassa - Beacon Theatre Live From New York

Joe Bonamassa - Beacon Theatre Live From New York
Joe Bonamassa: Beacon Theatre Live From New York [Blu-ray] [Import]

 知らなかったなぁ…、ポール・ロジャーズが昨年の今ごろにFree Spirits Tourなんてのをやってて、タイトル通りに全曲フリーの楽曲だけでのライブツアーやっててね。残念ながら誰一人フリーのメンバーは参加していないんで、再結成的なものではないんだが、それでもポール・ロジャースが歌ってるワケだからホンモノなんだよ。しかも結構ニッチな曲までやってるみたいで、YouTubeでちょいと探して愉しめばすぐ出てくるし何やってるかもわかるから面白い。良い時代になったもんだ。そういえばFreeのメンバーで存命中ってポール・ロジャースとサイモン・カークくらいなもんだもんな。基本的にはポール・ロジャースnソロツアーのメニューがフリーってだけなんだろうけど、心そそられる企画。今夏にはCD/DVDもリリースされるらしいので楽しみにしていよう。

 そんな流れでしばしポール・ロジャースの歌声とフリーに痺れていたらJoe Bonamassaと「Wakin My Shadow」「Fire & Water」をやってる映像が出てきて、しかも結構な画質…何だろ?って思ったらJoe Bonamassaが2012年にニューヨークのビーコン・シアターでライブをやった時のスペシャルゲスト扱いでこの2曲をやったらしい、ってことで探してみると「Beacon Theatre Live From New York」ってのをリリースしていた。なるほど、そりゃスゲェってことでこの2曲に見入ってしまって、安定のポール・ロジャースの歌声は益々磨きがかかってるし、ボナマッサのプレイもかなりポール・コソフを研究していた人みたいで、がっちりとカバーしてて、しかもレスポールの音色だからもうね、結構雰囲気出ちゃうワケです。バックのメンバーがそこまでじゃないからノリとか雰囲気ってのは全然アレだけど、この二人だけ見てると良いよ〜ってな感じだ。

 もちろんJoe BonamassaのライブツアーのDVDなのでボナマッサの変幻自在なプレイはとことん楽しめる。楽曲的に見てもロリー・ギャラガーの「Cradle Rock」や「Gary Mooreの「Midnight Blues」なんてのもあって聴いてる側を楽しませるセットも作ってて面白い。普通にこれ見ててやっぱスゲェギタリストだなぁって思うもん。器用で上手い。んで好きなんだろうなぁ、ロック。特に英国ロックが好きなんだろうなってのも分かるし、アメリカの音楽もきちんとプレイできるし、マルチに楽しめるギタリスト。鬼のようにCDやらDVDやらをひたすらリリースしまくってくるんでどれがどうってのを言うほどには整理出来ていないんだけど、どれ聴いても楽しめるんじゃないだろうか。コンセプト変えたりして楽しませてくれるしね。んで、こいつはやっぱりポール・ロジャース最高でした。




Stevie Ray Vaughan - Live At Philadelohia, PA 1987

Stevie Ray Vaughan - Live At Philadelohia, PA 1987
BLUES YOU CAN USE

 昔はFMラジオで誰かのライブを放送してくれてたりしていたので、番組チェックなんかも割とやったりしてこれはってのがあればタイマーなんか無かったから勿論その日、その時間にラジカセの前で待機してカセットテープを準備してRECボタンを押していたものだ。懐かしい。今じゃそんなん考えられないもんな。それでもね、そうやって聴いて録音したものって自分の想い入れもあるから財産になってるんだよ。んで、大抵はいつしかそういったカセットテープも処分したりされたりで無くなっていくものなのだが…。自分もカセットテープってどっかの時点で相当一気に処分したもんな。皆そうなんだろうけど、レコードにしてもカセットにしても時代の変化のどこかで処分してるでしょ。このFMで放送されて録音したテープなんてのからライブ盤と称したCDがアンオフィシャルでリリースされたりしててね、今じゃそれがアマゾンで売ってる始末。しかも手を変え品を変えとレーベルも変わったり誰がどうやってリリースするのか、不思議なものだが大抵市場にはこの手のがあるんだから面白い。

 Stevie Ray Vaughanの「BLUES YOU CAN USE」は1987年6月30日のフィラデルフィアでのライブの模様がそれこそFMで放送されていて、時代も時代だから割と良い音質で録音されたのがアチコチに残ってたりした事から幾つものタイトルで昔からリリースされていたライブ音源。レイヴォーンの場合は早くに亡くなってしまったのでそこからの市場の需要が高まっていることもあってこうしたライブ盤なんかも割と受け入れられてたし、オフィシャル側でも結構な数のライブ映像とか出してたし、上手い具合に商売できてたとは思うんだけどね。近年でもレアトラックスやレアライブバージョンとか色々とリリースしてるし、そこにアングラ市場商品も相乗りしてたりして相当数のアイテムがアマゾンにいる。古くからの定番ライブであるこのソースは確かにいつ聴いても全盛期まっしぐらのレイヴォーンの充実したライブが聴けるんでなかなか気に入っているライブのひとつ。ここからオフィシャルソースにも用いられていたりするし、やっぱり充実してたんだろう。全編通しての安定感と迫力は他の割とボロボロのライブに比べると雲泥の差がある。

 デビューした辺りの音源はそれほど多くは残ってなくて、1985年頃から増えてくるんだが、この頃からはもうかなりのアル中とジャンキーな感じで覇気のあるライブってのがあんまりないんだよ。オフィシャルソースもこの辺からのが多いんだけどそこあmで名盤と言われてないのはこのヘンの理由があるからどうしても本来のレイヴォーンのプレイと比べると地味に聴こえちゃう。87年頃になるとようやくそのヘンから脱出してきて円熟したミュージシャンになりつつあって安定し始めたトコロになるんだが、結局89年には飛行機事故に合ってしまうんで実に短命なミュージシャンになってしまったのだが、それでもこのライブはレイヴォーンのライブの中でも割と上位に位置するライブに入るんじゃないだろうか。鍵盤が入ってることで音圧稼いでいるってのもあるか。まぁ、もうちょっとハジけまくってるライブの方が好ましいとも言えるが、手軽に聴けるんだったらこういうのいくらでも手に入れて聴いちゃうしね。

Black Stone Cherry - Black to Blues

Black Stone Cherry - Black to Blues (2017)
Black to Blues

 3コードしかダメという制約がある訳じゃないけど概ね3コードの中でしかかき鳴らされることのないブルースという枠組みの中、如何にしてあんだけのブルースメンが歴史に名を残せているのか、もちろんそれぞれに個性はあるし、強烈なインパクトを放っていたからというのもあるだろう。それでも大して発展してない3コードの世界でその功績は凄い。後世の連中がそれを崇めて独自解釈していったことで脈々と引き継がれている事でその価値を高めているのだが、ここでまたひとつユニークなカバーアルバムが出てきた。

 Black Stone Cherryが2017年にEP6曲入りの作品としてリリースした「Black to Blues」だ。若手サザン・ヘヴィーロックの代表格でもあり、その年でその風格かよ、ってくらいにワイルドで大陸的な正にアメリカンなサウンドを出すバンドで、自分的にもキライじゃない昔ながらの音を引き摺ってるバンドで好意的なんだが、そのBlack Stone Cherryがブルースのカバー作品って、そのまんまじゃないか、なんて。いや、ところがさ、ある種Black Stone Cherryってバンドはそのままだけどやってる曲の元ネタが王道ブルース曲ってだけで聴いてると、カバー?ってくらいにはバンドの色が強く出てきていてとてもカバーには思えない。こんな王道ブルースの、しかも3コードしかない作品ばかりをここまで今のバンド、自分たちのBlack Stone Cherry風に仕上げてしまえるのかっていうのが凄い。各曲でのアレンジやそもそもの骨子なんてのも自分たち流に作り上げてからのアプローチ、完全に自分たちの音の中に取り込んでしまっている。

 いや〜、こんだけギター弾いてくれると嬉しいね。気持ちよく今時の、と言うかホワイトブルースギターが聴けて流れていく、バックはヘヴィメタルだろってくらいにはハードな音で殴りかかってくるんで、そこでのブルースソロってのmこれまた新鮮で、正にワイルド。アメリカ人は好きだろうなぁと思うし、こういうのはホントアメリカでしか出てこれない。幾つかYouTube見てたら昔からライブではこういうカバーを幾つかやってたんだね。だからそれらをまとめてみたって事もあるのかな。オリジナル作品を出し続けていってもおそらく大きな変化にはならないだろうし、ここでこんだけのカバー作をリリースして一区切り付けておくってのは良い発想だったかも。それでバンドの株も上がるってなもんだ。実に快活で心地良い昔ながらのブルース・ロックアルバムの現代版。




Sonny Landreth - Recorded Live in Lafayette

Sonny Landreth - Recorded Live in Lafayette
Recorded Live in Lafayette

 いつまで経っても朝早く起きるというのが苦手だ。年取ると朝目が覚めるもんだ、と聞いてたけど全然そんな気配がなく寝れるんだったらずっと寝てるぜ、ってくらいには朝が苦手だ。夜は全然平気なのだが…。用事があって朝早く起きないといけないって時に前の日にちょっと早めに寝れば大丈夫だろうと思ってもそれはその分余計に眠れるというだけでやっぱり朝が苦手だったりする。だったら前の日にもっと好きなことしてりゃ良かったなんて思うのだが、そんなもんだ。早起き出来るってのはやっぱりクセになればそうだろうし、習慣の問題の方が大きい気がする。まぁ、早起き苦手だからまだまだジジイには程遠いぜ、って思ってるのはあるが…、いや、実際そんなジジイではない、です。

 Sonny Landrethの2017年リリースのライブアルバム「Recorded Live in Lafayette」。1枚目はアコースティックブルースライブ、2枚目はエレキでのブルースバンドライブとサニー・ランドレスのカントリー・ブルースを多彩な側面から楽しめるライブアルバム。やっぱりこの手のはライブアルバムが良いな。幾つかはPVでライブそのものが見られるんで、その辺から見ちゃったんだけど、上手いよなぁ…やっぱり。どうやって弾いてるんだろ?ってじっくり見ちゃうのもあるしね、指使いがちょっと珍しいと言うのか、どこを抑えてあの音なんだろ?なんて気になっちゃってさ。いわゆるR&Rパターンの7th入れてるんだけど、人差し指で入れてて、どんな弾き方だ?ってね。その他もスライドの絶妙な使い方、もちろん指使いも絡めてのフレーズで、こういうのも一般的になってきたんだろうなぁとジョニー・ウィンターのフレーズで度肝を抜かれた時代からの進化を感じた。

 ライブアルバムだからね、もちろん前半はしっとりとカントリータッチでのスタイルで、アコーディオンの音色が新鮮、それとアコースティックベースも乾いた良い感触の音色で心地良い。ブルースというかカントリーに近いかな。気楽に楽しめるサウンドでブルースの定番「Key To The Highway」なんかもさらりとやってたりする。んで、後半のエレキブルースになるとストラト片手に渋く弾きまくってくれてて当然楽しめる。超ブルースって人でもないけど当然ブルースベースのスタイルで、そこに色々と混ぜ込んでいるハイブリッド型サウンドなのかもな、なんて思った。そうだなぁ、自分的にはもうちょっと白熱ぶりが長いと好きかもな、って思いはするけど、バンドアンサンブルが楽しめるという意味ではバランスの良いショウなんだろう。しっかしスライドを上手く使う人だ。





The Allman Brothers Band - The Allman Brothers Band

The Allman Brothers Band - The Allman Brothers Band (1969)
オールマン・ブラザーズ・バンド

 やりたいこと、やらなきゃいけないことなんかが多すぎてなかなか時間が取れない…、そんなに多趣味というワケでもないけど、好奇心は旺盛なのでロック聴く以外にもしたいことはたくさんあるし、それを真面目に追いかけてるとキリがないんだが、ロックから離れた音楽ってのもやっぱり興味があって、ちょいと耳にすればなんとなく気になったりするし、会話の節々での情報も頼もしい。そんなことしてても好きだってものはやっぱり好きだな、って反応するしダメなのはやっぱりダメだ。面白いモンだと思う。

 The Allman Brothers Bandのデビューアルバムとなった「The Allman Brothers Band」、1969年リリースの作品にして、サザンロック、サザンブルースロック最初の作品となったアルバム、と言われている。聴いてみると一発で分かるように、全くのサザンロック。当人たちはブルースをちょいとエレクトリックなロックで自分たちの好きなようにプレイしたというものだろうけど、それこそが南部の若者たちの集まった結果で、しっかりとブルースを吸収しつつも南部の雰囲気、自身の持つ特性をそのままぶち込んだ何とも大らかなアルバムが仕上がった。もちろんヂュエイン・オールマンのスライド・ギターが気になる所だけど、それよりもディッキー・ベイツの方が活躍している感じだ。二人のギタリストが思う存分ブルースをプレイしているからそれはもうこの時代からしたら革新的なアルバムだったんじゃないだろうか。ジャケットだけはやっぱりアメリカなダサさはあるが。

 英国の若者たちはそのままプレイしないで自分たちのエッセンスを加えていったけど、アメリカ南部の連中はそのまま出し切っている、そのストレートな豪快さこそがサザンロック、このアルバムでも伸び伸びと大らかにプレイされているし、聴いていて嫌味のある曲やプレイはひとつもない、全くない。これぞ自分たちのブルースとばかりにそのまんま出してきてて心惹かれた連中は多かっただろうことが用意に想像できる。正にサザンロックの原点。そしてデュエイン・オールマンのプレイ…、いやはやインパクzト絶大なスライドで、それもきちんと曲にマッチしたインパクトでね、奇をてらったというものじゃないし、ひとつのステータスとして機能しているけど、しっかりサウンドに入ってる。反対にディッキー・ベイツのプレイは白人ブルースらしいプレイで実に微笑ましい。そして一番は若さゆえの熱気がヒシヒシと伝わってくる所かな。


Al Kooper / Shuggie Otis - Kooper Session

Al Kooper / Shuggie Otis - Kooper Session (1969)
Kooper Session

 ちょいと漁っているシュギー・オーティスの世界、どうやら若かりし頃にはブルースにどっぷりと浸かってたけど、父親のバンドで演奏するようになってからはかなり幅広いサウンドを吸収していったこともあってか、ブルースという枠組みだけではない音楽性の広がりを見せていった。更に言えば、その幅が広すぎたが故にブルースというところに立ち返ることもそれほどなく、どんどんと発展していったという傾向が強いみたいで、ミュージシャンの一つの過程がたまたま垣間見れたのが初期のシュギー・オーティスのブルースプレイというだけのことだ。普通はそういうのは出てこないでもうちょっと完成されてからシーンに出てくるからそういう誤解を与えないで済むんだけど、来歴が来歴だからしょうがないね。

 ってこともあるけど、その若かりし頃のブルースギターの白熱ぶりが聴いている自分なんかには結構響いてきて頼もしかったりするので、アル・クーパーとのセッションアルバム「Kooper Session」なんてのも聴いてみた。このアルバム、存在は知ってたけど、何せマイク・ブルームフィールドとの「スーパー・セッション」があって、その二番煎じ的な言われ方してて、更にそこまでの名盤ではないが…みたいな評論も多かったためか、自分は全然通っていなかったアルバムです。アル・クーパー単体で聴きたいって思うことはないからなぁ…、シュギー・オーティスってのも知らんかったし、ジャケットもダサいし、ちょいと失敗したかな。まぁ、今からでも聴けるなら良いじゃないか、ってことでシュギー・オーティスをひたすら漁りまくってる中で、重要な一枚、何と言っても15歳のシュギー・オーティスのプレイだからね。

 A面はアル・クーパーの歌中心のセッションで、マーク・ナフタリンなんかも参加しているけど、あんな感じの作風で、シュギー・オーティスはギターソロフューチャーのところで思い切り出て来るんで、その使い方はマイク・ブルームフィールドとのセッションと同じようなものだけど、なかなか聴かせてくれるギターが頼もしい。んでB面はもうブルースサイドってことで歌なしのブルースセッションのインストばかりで、最後の「Shuggie's Shuffle」が一番だろうなぁ、ペケペケのギタープレイでガツンガツンとカマしてくれます。リズムも無視した白熱のプレイなんかも出てきてさすがに若い、若すぎるってくらいにフレーズの味わいは見事なんだけど、まだこなれてきてない、というのか、セッションは凄いけど、やっぱキャリア不足っつうか、それもあってのこのアルバム、マイク・ブルームフィールドとのヤツに比べるとどうしても評価は低くなる。んでもさ、それは比較論であってだ、こういうひとつのアルバムとして聴くと、そこらへんのよりも面白いブルースギターを展開してくれてて聴き応えある一枚に仕上がっていうのは間違いない。


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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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